渡辺麻友&宮脇咲良がW主演を務め、「AKB48」総合プロデューサー・秋元康と『ソウ』シリーズ監督がタッグを組む、「Hulu」オリジナルの日米共同製作ドラマ「CROW’S BLOOD」。このほど、さらなる追加キャストとなる「AKB48」の柏木由紀、入山杏奈、木崎ゆりあ、加藤玲奈、向井地美音、横山由依、「SKE48」松井珠理奈といった豪華な顔ぶれが明らかになった。ある日、黒い血を流す奇妙な転校生が国際ドリー女学園にやってきた。彼女の周りでは次々に奇怪な事件が発生。黒い血の感染が広がっていく…。なぜ、彼女の血は黒いのか?彼女はいったい、何者なのか? クラスメイトの女子高生が“黒い謎”に迫っていく。現代日本を舞台に、“愛”と“血”と“謎”が複雑に絡みあった、怪しげな世界観の物語が動き出す…。注目映画・ドラマ・アニメのみならず、日本最速で独占配信する「Huluプレミア」や、人気番組の見逃し配信、音楽のライブ配信などを行うオンライン配信サービス「Hulu」。そのうち、独自制作を行う「Huluオリジナル」の1つとして、日米共同製作のかつてないホラーサスペンスドラマとなるのが本作だ。企画・原作は秋元康、製作総指揮を務めるのは、映画『ソウ』シリーズで世界中を驚愕させたダーレン・リン・バウズマン。ハリウッドの鬼才が生み出すスケールとハイクオリティの映像世界に、「AKB48」のトップメンバーたちが全身全霊をかけて挑戦する。今回、渡辺さん演じる主人公の優しく快活な女子高生・磯崎薫、宮脇さん演じる謎めいた転校生・戸川真希に続き、明らかになった追加出演メンバーは7名。柏木さんは、学校一の人気者・宇津井麻衣役。グループのリーダーで、美しくも意地悪な性格を持ち、自分の立場を危うくする者は徹底的に攻撃する。真希に対しても敵対するが、実は彼女は虚栄を張っており、本当は優しい母思いの娘で、病気の母を思い、心を痛めているという役どころだ。入山さんは、同じく学園のクラスメイト・野尻葵役。真面目だと思われているが、実は少し問題を抱えた女の子。読書家で学業も優秀だが、年上の彼氏と隠れて付き合っていたり、みんなが知らない一面を持っている。決して悪い女の子ではなく、真の自分の姿でない、周りの期待に合わせたキャラを演じている。また、木崎さんは、色々なうわさやゴシップに首を突っ込んで調べては、周りの興味を引くことが好きなクラスメイト・谷中ヒカリ役。ゴシップ好きな理由としては、周りの友達を心から気にしているからこそ何でも知りたいと思ってしまう。手先が不器用で、言動も荒く、何でも笑いに変えようとする女の子。加藤さんが演じるのは、精神的にグループの中で一番大人な女の子・淀川圭子役。運動神経抜群で頭も良く、周りのいざこざに対してはあまり首を突っ込まない。決してお高くとまっているわけでも、周りを見下しているわけでもなく、ただ関心がないのだ。そして向井地さんが演じるのは、グループの中で一番幼く、“もろい”キャラ・片山奈美役。ほかの子たちの冗談が分からなかったり、自分自身が変なことを言っている自覚がないなど、天然ボケな一面も。場の空気を読まない発言で、グループのメンバーから引かれることもあるが、本人は気づいていない。さらに、横山さんと松井さんは、学園の不良・古郡千沙役と松村しのぶ役に。千沙はいつも、しのぶとつるんでおり、頭が良く2人が起こす悪事は全部彼女のアイデア。「平凡」ということに耐えられず、あえてまっとうな道を外れている。社会に対して歪んだ考え方を持っており、ドライでダークなユーモアを持っている。千沙とはまるで双子の姉妹のような関係のしのぶは、千沙よりも攻撃的で、感情的に行動し、怒りをコントロールすることができない。「自分にはちゃんとした将来なんてない」と思っており、その心の痛みを暴力で紛らわせている。それぞれ、かつてないキャラクターに挑む彼女たち。顔も心も“モンスター”になってしまう(!?)変貌ぶりは衝撃度100%。ハリウッド級ドラマ製作×日本を代表するトップアイドルのコラボに、引き続き注目していて。「CROW’S BLOOD」は7月23日(土)よりHuluにて配信開始(全6話)。(text:cinemacafe.net)
2016年06月15日AKB48の渡辺麻友とHKT48の宮脇咲良がダブル主演を務める、動画配信サービス・Huluのオリジナルドラマ『CROW’S BLOOD』(7月23日配信開始、全6話)に、AKB48から柏木由紀、入山杏奈、木崎ゆりあ、加藤玲奈、向井地美音、横山由依、SKE48の松井珠理奈が出演することが15日、明らかになった。このドラマは、女学園で次々と起きる不可解な事件を描く、"愛"と"血"と"謎"が複雑に絡み合うホラーサスペンス。渡辺演じる磯崎薫と、宮脇演じる戸川真希と同じ高校に通う生徒役として、AKB48グループの中でも演技力に定評のあるメンバーが出演することになった。柏木が演じるのは、学校一の人気者で美しいが意地悪な性格を持つ宇津井麻衣。入山は成績優秀だが皆が知らない一面を持つ野尻葵、木崎はゴシップ好きな谷中ヒカリ、加藤は一番大人な淀川圭子、向井地は逆に一番幼い片山奈美、そして、横山と松井は学校の不良で双子の姉妹のような関係の古郡千沙と松村しのぶを、ぞれぞれ演じる。今回はAKB48グループ総合プロデューサー秋元康氏の企画・原作で、ハリウッド映画『ソウ』シリーズで監督を務めたダーレン・リン・バウズマン氏が製作総指揮を担当。メイクや衣装、劇中で飛び交う過激なセリフで、いつもとは違うメンバーたちの姿が見どころとなっている。
2016年06月15日「AKB48」の渡辺麻友と「HKT48」の宮脇咲良が、Huluで配信される日米共同製作のオリジナル連続ドラマで、『ソウ2』の監督のダーレン・リン・バウズマン製作総指揮による「CROW’S BLOOD(クロウズ ブラッド)」にW主演することが決定!揃って会見に臨んだ。秋元康が企画・原作を務める本作。再生医療の目覚ましい進歩に伴う、命の再生という神の領域に人間が踏み込むことは許されるのか?タブーと言えるテーマに切り込みつつ、物語は学園を舞台に相次いで起こる不可解な事件を軸に、ホラーサスペンスとして展開する。渡辺さんが演じる主人公の薫は優しく快活な女子高生。渡辺さんは世界的ヒットシリーズを手掛けてきたバウズマンについて「ハリウッドの監督の作品に参加する機会など全くなかったので、緊張と不安でいっぱいだったんですが、気さくに話してくださりフランクで優しいです!お人柄が一瞬で伝わってきて安心しました」とニッコリ。宮脇さんは「このドラマに対する熱意を感じて、『ダレンに付いて行こう!』と思いました。(日本の)チョコパイが気に入ったみたいで(笑)、すごく楽しい現場になっています」と笑顔で明かす。演じる真希は、謎めいた転校生。「『本当に宮脇咲良?』と思われるくらい、(普段と)180度違う役」ということで「女優としての私を見てほしいです」と自信を覗かせた。ダレンの下で、日米共同製作の作品に主演ということで、この作品をきっかけにハリウッドにはばたく可能性も!渡辺さんはそんな声について「夢のまた夢のお話です」と前置きしつつも「もしかしたら、こういうことが起こりうるビッグチャンスだと思ってます。いろんな方に注目されるよう、ふさわしいお芝居をしたいと思いますし、いつかそうなれたら」と未来に思いを馳せる。宮脇さんも「Huluのドラマからハリウッド女優が誕生した!となるように頑張りたい。英語がペラペラになるように勉強したいです」と意欲を覗かせる。そんな2人をバウズマンも絶賛。プロの女優ではなく、アイドル主演ということで「正直、不安はあった」というが「現場で2人を見て、彼女たちは単にアイドルではなく女優だと気づきました。コンサートやミュージックビデオで見る限りはかわいいアイドルですが、現場に入るとオーラが変わるんです」と太鼓判を押す。2人に加えて、AKBグループのトップメンバーも出演しているが、宮脇さんは劇中で共演メンバーとのキスシーンも!「メンバーをコンプリートするんじゃないかってくらい、みんなとキスしてます!テストのときからガンガン、キスして困らせてます」と楽しそうに笑っていた。撮影のさなかということで、この会見にも2人は衣裳の制服姿で登場!宮脇さんは、“先輩”渡辺さんについて「22歳で制服が似合うのはすごい!」と語り、一方の渡辺さんは宮脇さんについて「現場では咲良ではなく真希として入り込んでてすごいです。後輩と感じさせないし、撮影じゃないときも怖さを感じます」と互いに称え合っていた。「CROW’S BLOOD」は7月末よりHuluにて全6話で配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2016年05月19日この度NHK宮崎放送局は、地域ドラマ「宮崎のふたり」を制作する事を発表。本作には、柄本明、森山未來、池脇千鶴らが出演することもこのほど明らかになった。定年退職した男・幸彦(柄本明)は、ひとり宮崎にやって来た。悪態ばかりつく、かなり嫌なオヤジである。 幸彦はかつて新婚旅行で訪れて以来、40年ぶりの宮崎のようだ。妻の京子(原田美枝子)から送られてきた謎のハガキを手に旅する幸彦は、宮崎生まれのタクシー運転手・詠介(森山未來)とその彼女・咲耶(池脇千鶴)に出会う。そして詠介・咲耶のふたりと共に、新婚旅行の際に訪ねた宮崎の思い出の地をたどる中で、これまで犠牲にしてきた妻との時間を取り戻そうとするが…。物語の主な舞台は、新婚旅行の定番コースだった宮崎市・日南市。 異国情緒あふれる南国・宮崎の風景は、日本中の若者の憧れだった。1960年代から70年代にかけて、「新婚旅行ブーム」に沸いた宮崎県。全盛期には年間37万組もの新婚カップルが訪れたとか。そして、それから月日は流れ、いま団塊世代をはじめ、当時訪れた夫婦が新婚旅行の地を再び旅する“もう一度、ハネムーン”が人気となっている。そんな本作は、“もう一度、ハネムーン”を題材に、 新婚旅行から40年…連れ添い続ける夫婦の愛が描かれていく。キャストには、定年退職をし宮崎にやって来た男・幸彦役に、「竜馬がゆく」など時代劇ものから『ウォーターボーイズ』のオカマバーのママなど幅い演技を見せつける柄本さん。妻・京子役に『世界から猫が消えたなら』の公開を控える原田美枝子が演じ、地元のタクシー運転手・詠介、その彼女咲耶役に『苦役列車』で「日本アカデミー賞」優秀主演男優賞を受賞した森山さん、『ジョゼと虎と魚たち』『そこのみにて光り輝く』の池脇さんが好演する。そのほか市毛良枝も出演し、5月から宮崎県宮崎市、日南市ほかにてオールロケで撮影される。脚本は、「リッチマン、プアウーマン」「大切なことはすべて君が教えてくれた」などを手がけてきた安達奈緒子が担当。音楽は、 大河ドラマ「篤姫」などの吉俣良が手掛け、また劇中歌には、「NHK紅白歌合戦」にも出演し、宮崎の新婚旅行ブーム時に流行したデューク・エイセスの「フェニックス・ハネムーン」が使用される。「宮崎のふたり」は10月19日(水)22時~BSプレミアムにて放送開始。(cinemacafe.net)
2016年04月28日京都・花背の料理旅館『美山荘』で生まれ育った大原千鶴さん。女将の仕事で多忙だった母を支えて、小学校のころから料理の心得を学んできた。時には何十人もの食事を用意することもあったという。料理が大好き。三人の子どもを育てながら、何かできる仕事をしたいと思っていた時、たまたま雑誌で京都・錦市場を紹介する仕事を引き受けたことがきっかけで、料理家としての道を歩むことに。京の家庭料理を基本に、手間がからず、簡単にできて美味しいレシピを提案。愛らしさと明るさ、もの柔らかな京言葉で、多くのファンを魅了する大原さんに、食べること、料理のこと、元気の秘訣などについて伺った。ー毎日、飽きずに食べられるアイデア野菜レシピが人気ですが、大原さんも自ら、大原の里で畑を耕し、野菜を育てていたそうですね。野菜を育てていると、野菜にもいろんな個性があることが分かるんです。大根の間引き菜、まだ小さい人参....。そんな野菜たちが、だんだん大きくなってくる。それぞれの成長の度合いに合わせて、いろんな食べ方を考えて、一つの命も無駄にしいひんように、工夫するようになります。畑はほんまにいろんなことを教えてくれました。なにより、野菜は季節を教えてくれますよね。今ごろなら店先にかぶらや金時人参がお目見えすると、冬の到来を感じます。ー“美食と食べる事はちがう”というが大原さんの基本的なお考えだとか。料理は日々のこと、常のことです。まず、簡単にできて、毎日食べても飽きが来ないこと。昨日、何食べたかな?と、覚えていないくらいの味が家庭料理やと思います。よく皆さんに聞かれるのですが、うちのお台所にある調味料もごく普通のものしかありません。キッコーマンの濃口にヒガシマルの薄口、みりん、千鳥酢。ほんまにごく普通なんですよ。みなさん、なあんだというお顔をされますけど(笑)。私、無駄がキライなんです。料理もね、できるだけ道具を少なくして、お鍋ひとつ、フライパンひとつで出来るレシピを考えるようにしています。常備菜を用意したり、下ごしらえなど、“時短”アイデアを活用して、お料理はラクで簡単、楽しく、美味しくつくるのがモットーです。ー時短アイデアにはどんなものがありますか?まず、おだしは、冷蔵庫に常備しています。麦茶ポットのような容器に、お昆布とかつおを入れて、冷やしておくだけ。3時間ほどで美味しいおだしができますよ。あとね、野菜を買ってきたら、最初のお料理の時に、全部使いやすいサイズにカットしておくんです。そうすれば、炒めものや煮物にすぐ使えますから。お米も洗って水切りをして、プラスチック容器に入れておけば、帰宅してすぐに炊けるんです。私は炊きたてご飯が大好きなんで、なんとかラクに炊きたてご飯が食べられへんかなあと思いついたんです。ーこれがあると便利というおすすめの調味料はありますか?冬場は、よく西京味噌を使います。この季節、お鍋料理が増えるでしょう?お鍋のだしのベースに、西京味噌をちょっと加えるとコクと旨みがぐっと増しますよ。柚子の皮と果汁を少し入れて柚子味噌にしたり、お魚の西京焼も美味しいですけど、洋風料理のベースにも使えるんですよ。豆乳と西京味噌を合わせると、クリーミーでなめらかな西京味噌ソース(※)になるんです。旬のお野菜をたっぷり使った西京味噌シチューやグラタンなどおすすめです。(※)【西京味噌ソース】・基本の比率は「1:2」西京味噌200gに豆乳400cc・2つを泡立て器などでよく混ぜるだけで完成ー西京味噌のシチュー!美味しそうですね。作り方は簡単なんですよ。かぶと金時人参を適当な大きさに切って、ひたひたのおだしで茹でます。そこに、一口大の鶏もも肉に、塩こしょう、片栗粉をまぶしてゴマ油でこんがり焼いたものを入れて、最後に白味噌ソースを加えて、ひと煮立ちしたら出来上がりです。美味しくて体も温まるので、この季節にぜひつくってみてください。ー最後に、チャーミングな大原さんのファンがたくさんいますが、いつも美しく、若々しくいられる秘訣を教えてください。そんなん言われると照れます…!(笑)。“自分に正直に、人生楽しく、面白く生きる”ことかしら。自分で自分をしんどくしてしもたら、あかんと思うんです。お料理もそう。ラクして、美味しいお料理をつくって、笑顔で食卓を囲む。それが元気の秘訣かもしれませんね。無駄を省いて、ラクして、ご家族のためのご飯をつくってください。一人暮らしの方もね、家庭の味って決して面倒なものではないんです。簡単なレシピで、お料理をどんどん楽しんでみてくださいね。お友達にぜひ振舞ってみてほしいです。ーありがとうございました。
2016年01月05日俳優の綾野剛が3月3日(月)、都内で行われた主演作『そこのみにて光輝く』の完成披露試写会に出席。共演した池脇千鶴を「どんな芝居も受け入れてくれる安心感」「重鎮のオーラ」と評し、「同い年ですが僕は孫みたいなもの」と綾野さんらしい言葉で敬意を示した。幾度となく芥川賞候補に名を連ねながら受賞がかなわず、41歳で自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志(「海炭市叙景」)が残した唯一の長編小説を映画化。舞台挨拶には綾野さんと池脇さんに加えて、菅田将暉、呉美保監督(『オカンの嫁入り』)が出席した。日々を無為に過ごす無職男・佐藤達夫(綾野さん)は、粗野だが人懐こい青年・大城拓児(菅田さん)と知り合い、世間から取り残されたような一軒のバラックで暮らす彼の家族と出会う。そこには家族を支える千夏(池脇さん)が光り輝いていた。しかし、事件が起こり…。「この手の作品は、現場に入るまで未知数なので、感情もその場で作らないと」と役作りを語る綾野さん。全編、ノーメイクで整髪料も使っていないと言い「いままでのアプローチでは難しい役。新しいことに挑戦できた」と新境地の演技に手応え十分。「観終わった後はドンヨリすると思いますが、こういう映画があってもいいはず」とアピールした。綾野さんから「安心感がある」と評された池脇さんは、「現場でスタッフさんや私達と積極的に交流してくれて、作品そのものを高めてくれた」と綾野さんの人柄をコメント。「女性らしい不器用さや勇気がある役柄で、共感でき、難しいとは思わなかった。とにかく本(台本)を信じてぶつかれば大丈夫かな」と綾野さんの言葉通り、女優としての安定感は抜群だ。劇中には、綾野さんが菅田さんの頭をはたくシーンもあり「ここを叩けば大丈夫、というポイントを綾野さんはちゃんと知っている。でも次の日は、ちょっとクラっとしましたけど(笑)」(菅田さん)。過去2作で家族を描いた呉監督は「ラブストーリーがやりたかった」と話していた。『そこのみにて光輝く』は4月19日(土)から東京・テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。(内田涼(cinema名義))■関連作品:そこのみにて光輝く 2014年春、テアトル新宿ほか全国にて公開
2014年03月03日『告白』の原作者としても知られる湊かなえの同名小説を、小泉今日子、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴の豪華キャストで映像化した連続ドラマ「贖罪」。物語の中で描かれるのは、小学生の娘を殺された母親と、事件を目撃した少女4人の姿だ。犯人が見つからないことで苦悩に苛まれ続ける母親が取った行動とは?事件の記憶を抱えたまま大人になった少女たちの人生とは?「静かだけど細やかな演出が素晴らしく、女優さんにモテると思います(笑)」(小池さん)、「ものすっごく紳士で優しい監督」(池脇さん)、「紳士だからこそ、どこからそんな発想が!?と驚かされます」(安藤さん)と出演陣が口々に絶賛する黒沢清監督の下、極上のミステリーであり、人間の心の奥深くをえぐる同作に挑んだ小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴に話を聞いた。小池さんが演じた篠原真紀は、同級生だった少女・エミリの死の目撃者。犯人の顔を思い出せず、エミリの母・麻子(小泉今日子)から「犯人を見つけなさい。でなければ、私が納得できる“償い”をしなさい」と責められる真紀は、その言葉に真っ向から向き合って生きている。「感情を解放するのではなく内に秘める役というのは、いい感じのストレスが溜まって面白いです。“あなたはしっかりした子”と言われて育った真紀にとっては、事件のときに何もできなかったことが絶望になっているんですよね。真紀の人生は一度あそこで終わったんだろうなって思います」と小池さん。さらに、「真紀は、自分が正しいのか正しくないのかを問うように鏡を時折ふっと見るんですよね。その黒沢監督らしい演出がすごく面白かったし、真紀は他者との距離が一番開いている人かもしれないなとも思わされました」と付け加える。そんな真紀のことを「ずっと剣道の防具を着ているような、寄り添うものがない雰囲気が切ない。私は小池さんが演じていた真紀のパートのラストシーンが大好きなんです。めちゃめちゃ格好いいですよね」と語るのは安藤さん。安藤さんが演じた高野晶子もまた事件の目撃者であり、麻子から責めの言葉を受けるが、真紀とは異なるスタンスで事件の記憶と向き合っている。「晶子は麻子さんにギューっとつねられているけど、ギューっとされ過ぎていて麻痺しているような感じ。そして、事件があった子供の頃から精神的にちっとも成長していない。だから楽しそうなことばっかりしているんです。ゲームをしたり、ゴロゴロしたり、でも別に引きこもりというわけではなく。事件を目撃した少女4人の中では、一番友達になれるかもしれないなと思いました(笑)」。そんな安藤さん入魂のシーンは「晶子が二重跳びをするところ」だそう。小池さんが「超上手かった!」と思わず絶賛し、安藤さん自身も「二重跳びとクロールとマラソンが小学校の頃からとっても苦手で、考えるだけで嫌になっちゃうくらいだったんですけど、すごく練習してマスターしました!あそこまで自分ができるとは…」と語るシーンなので、ぜひ注目を。そして、小池さんや安藤さんからも共感を集めていたのが、池脇さん演じる小川由佳。真紀や晶子と同様、事件を目撃した由佳だが、彼女は極めてドライに麻子との距離を取っている。「由佳は麻子さんから言われた“償い”をしているのではなく、自分自身の人生を歩んでいるんです。だから、彼女のパートだけ、事件があまり関係していないんですよね。病気がちのお姉ちゃんとそれを気遣うお母さんの狭間で生まれた苦悩のドラマが由佳にはあり、麻子さんの言葉に縛られている感覚はないんです」と池脇さん。少女時代に始まり、大人になってもなお互いへの嫉妬で結ばれた由佳と姉の物語は心をかき乱されずにはいられないものであり、小池さんと安藤さんから「“お姉ちゃんをやっつけちゃえ!”と思いました(笑)」との声援(?)も。ちなみに、そんな由佳が“ほくそ笑む”シーンが劇中には多く見られるが、演じた池脇さん曰く「由佳がほくそ笑むシーンの黒沢監督は、誰よりも嬉しそうでした(笑)」だそうだ。小池さん曰く「激しい内容ではありますけど、どこか自分にも思い当たる節があるような、そんな感覚も味わってもらえる作品だと思います」という本作。そこで、最後に“子供の頃の出来事や記憶が現在の自分に影響を及ぼしていると思えること”を3人に聞いてみた。まずは、「私は両親が商売をしていた関係で、お店のお客さんや地域の人たちに育てられた感覚があります。そのせいか、大人の中で人を見る目が養われていった部分があるんですよね。それが役立つときと役立てないでいいのに発揮してしまうときがあるので良し悪しなんですけど…」と小池さん。このコメントを受け、「私は小池さんのそういった部分の大ファンです!」と告白(?)する安藤さんは、「自分のどこを取っても子供の頃が影響していそうな気がします。例えば、知らない場所に行ってみたい願望が幼い頃からあったけど、いまはお仕事としていろいろな場所に行ける自分を喜んでいますね」と分析。そして、池脇さんの回答はこうだ。「子供の頃って、何か1つ面白いことをしたら、大人たちは笑ってくれるじゃないですか。だから、それをひたすらやり続けるんですけど、それで最後には面白くなくさせちゃうっていうパターンがいまだに残ってる気がします。“もう分かったから!”って言われがちなんですよね…(笑)」。少々恥らいながら明かす池脇さんを見て、「でも、池脇さんって、いつも笑っているイメージ。すごく素敵だなあと思います」と返す小池さん。劇中では直接の共演シーンこそないものの、共に作品を作り上げた者同士の“相思相愛”ぶりが微笑ましい3人だ。「決して後味のいい作品ではないですけど、“この気持ち悪さは何だろう?”と感じてもらえれば」(小池さん)、「各話ごと楽しみ方が全然違う。ぜひ全話観ていただきたい!」(安藤さん)、「月並みな言葉ですけど、本当に見ごたえのあるドラマ。真相を知りたい欲求を満たせると思います」(池脇さん)と口々に語る連続ドラマ「贖罪」。それぞれの熱演、奥深い人間ドラマ、そしてミステリーのゆくえをお見逃しなく!(text:Hikaru Watanabe)連続ドラマW「贖罪」原作:湊かなえ「贖罪」(東京創元社刊)脚本・監督:黒沢清出演:小泉今日子、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴森山未來、水橋研二、加瀬亮、長谷川朝晴、伊藤歩、新井浩文、田中哲司ほかWOWOWにて1月8日(日)より毎週日曜夜10:00~放送(全5話)公式サイト:
2012年01月06日