まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害と、次々に問題が勃発。教員増員の措置がとられたものの、クラス内ではなおも事件が続きます。クラスメイトのモテ香ちゃんのランドセルを、あおいちゃんとりんちゃん、ワキコちゃんが三角定規で傷付けているのを見てしまったほのか。学校では言えなかったものの、まゆみさんにだけ打ち明けます。一方でまゆみさんは、ママたちに今回の事件を伝える前に、あおいちゃんたち本人へ事件について尋ねます。このことをきっかけに、ほのかはイジメの標的となり、まゆみさん自身もママ友からそっけなくされるようになってしまったのでした。「お母さんのせいで学校に行けない」とほのかに泣きながら登校拒否を告げられたまゆみさん。まゆみさんはほのかの言葉にショックを受け、一睡もすることができませんでした。私の対応が間違っていたのかもしれない… ほのかの連絡帳を届けに学校へ向かったまゆみさん。入れ違いで出会ったよしえさんから、まゆみさんがあおいちゃんたちを事件の犯人だと決めつけて問い詰めたせいで、いろんな人が悲しんでいると糾弾されます。よしえさんの話から、ママ友・あきこちゃんがなぜそっけなくなったのかを理解したまゆみさん。誤解だと主張しようにも、よしえさんの迫力に負けて声が出せません。 気持ちや話が正しく伝えられない悔しさや悲しさ、つらさで涙がこみ上げてくるまゆみさんでした。 まゆみさんは、今回の件がすべて自分の行動のせいだと思うようになってしまいました。しかし、本当に今回の事件はまゆみさんのせいなのでしょうか。 渦中の親や子どもたちが客観的にそれぞれの見たものを説明することは、どうしてもむずかしいものでしょう。 それでも、それぞれが見たものを突き合わせ、すり合わせて事実を明確にすることはできるのではないでしょうか。まゆみさんを責めるよしえさんには感情的にならず、事実を見極める姿勢をとってほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月16日皆さんは、「ヘルプマーク」を知っていますか?昨今ではヘルプマークへの理解が深まってきましたが、まだまだ意味や理由を知らない人も多いようです。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、「ヘルプマーク」と「パニック障害」への理解を深めることをテーマにしたオリジナル漫画『ヘルプマーク~誰かの優しさを信じるということ~』をご紹介。この漫画を通して、少しでも多くの方がヘルプマークやパニック障害を知り、互いの優しさを信じることの大切さをお伝えできればと思います。漫画のあらすじ2人の子どもを育てるシングルマザーのミホ。小学5年生の息子・ユウタは活発で、小学2年生の娘・マユは控えめな性格。ある日突然、ユウタに異変が。その症状はのちに「パニック障害」であると判明することに……。不安になるユウタ読者の感想は……『ユウタくんの問いかけに、逃げることなく優しく自分の言葉でしっかり答えていくお母様の姿勢は素晴らしいと思いました。』『皆と違うことに疑問を持っている中で、特別に持たなければならないということに不安を抱える子どもの姿に胸が痛みました。』『子どもに障害を説明することの難しさが伝わってきて、自分だったらどのように伝えたらいいかわからなくなってしまうと思いました』『パニックになった時に周りに助けてもらいたいという気持ちと、みんな持っていない物を何で自分は持たないといけないのかというところがもどかしい気持ちになりました』など、母親と息子のどちらの気持ちにも理解できるため、難しい状況というコメントが多く集まりました。本作では、「ヘルプマーク」を受けとったユウタ。”人と違う”、”普通じゃない”と思い、不安になったようです。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画はフィクションです。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:長月よーこ■脚本:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2023年09月16日「ダメなところがない」「欠点や不足している部分がないこと」など、完璧な様子を「完全無欠(かんぜんむけつ)」と表現します。「完全」と「無欠」どちらも同様の意味をもつ言葉です。完全無欠は「完」「全」「無」「欠」という、4つの漢字から成る四字熟語です。それぞれの漢字は、共通の1文字と合体させることで、異なる4つの熟語が完成します。共通の漢字とは何なのでしょうか。次章では、正解を発表していきます。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学2年生で習う漢字!正解は「食」です。完全無欠と「食」を組み合わせることで「完食(かんしょく)」「全食(ぜんしょく)」「無食(むじき)」「欠食(けっしょく)」といった熟語が完成します。完全に食べると書く「完食」とは、文字通り提供された食べ物を、残さず食べきることです。「全食」は、正式には「一物全食」といいます。食養生のメソッドの1つであり、食材を丸ごと食べることによって、体にいい栄養素を摂取できるという考え方です。例えば、皮を剥かずに食べる、アクを取らずに食べるといった行為が該当します。「無食」とは、食べ物を摂取しないといった意味の言葉です。「欠食」は、食事をとらないことや、貧困から満足な食事がとれないことを表現しています。[文・構成/grape編集部]
2023年09月16日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスでは、学級崩壊や不登校、傷害と、次々に問題が起こり、教員増員の措置がとられたものの、クラス内ではなおも事件が続きます。クラスメイトのモテ香のことが気に入らないあおいちゃんは、同じくクラスメイト・りんちゃん、ワキコちゃんと共に、モテ香ちゃんのランドセルを傷付けてしまいました。現場を目撃したほのかは、「友だちでしょ」と口止めされ、真実を言えないことに苦しみながらも、まゆみさんにだけ今回のことを打ち明けます。偶然出会ったりんちゃんとあおいちゃんに事件のことを尋ね、その態度から2人の犯行だと確信したまゆみさん。ショックを受けながらも、子どもたちのママにどう伝えるかと悩みます。どうしよう!もう学校にいられない! まゆみさんがあおいちゃんたちに事件のことを聞いてしまったことが原因で、学校で「チクリ魔」と呼ばれ無視されるようになってしまったほのか。一方で、まゆみさんはりんちゃんのママ・あきこちゃんにそっけない態度をされてしまうようになってしまいました。帰宅後、ほのかから「お母さんのせいでもう学校行けない」と泣きながら告げられたまゆみさん。自分の行動が間違いだったと気づき、まゆみさんはショックでその場に立ち尽くすことしかできなかったのでした。 まさか学校でイジメや派閥争いが起きているとは知らないまゆみさん。子どもたち全体の人間関係の構造を把握していなかったばかりに、あおいちゃんたちに尋ねた言葉やあきこちゃんへの電話の対応の結果、まゆみさんにとっては最悪の事態を迎えてしまいました。 それぞれの子どもがほかの子どもとの兼ね合いを考えて行動したり発言したりと、子どもたちのコミュニティ内は大人が思っているよりも微妙なバランスで成り立っているもの。 どこまでどう介入すべきか、どこに訴えれば正解なのか、答えの見えない問いばかりですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月15日士農工商(しのうこうしょう)とは、江戸時代における基本的な身分のことです。具体的には武士・農民・職人・商人といった「四民」といい換えられます。士農工商には「士」「農」「工」「商」といった、4つの漢字が使われています。それぞれの漢字と、特定の1文字(漢字)を組み合わせることで、異なる熟語が4つ誕生するのです。もう少し考えたいという人はここでストップしてください。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は小学3年生で習うあの漢字!正解は「業」です。士農工商と組み合わせると「士業(しぎょう)」「農業(のうぎょう)」「工業(こうぎょう)」「商業(しょうぎょう)」といった4つの熟語が誕生します。「士業」とは、高度な専門資格を要する職業の総称です。ほとんどの場合は、資格名の末尾に「~士」が付くでしょう。なお士業には「8士業」と呼ばれるものがあります。以下8つが該当するのでチェックしてください。・弁護士・弁理士・行政書士・司法書士・社会保険労務士・税理士・土地家屋調査士・海事代理士「農業」は土地を利用し、作物・家畜を育てている人のことです。「工業」など自然界にある資源を採取(または育成)する産業とは異なり、生産物に対して道具・機械を用いて、加工することを指します。「商業」は商品を売買することで、利益をあげる人のことです。[文・構成/grape編集部]
2023年09月15日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスでは、学級崩壊や不登校、傷害と、次々に問題が起こります。緊急保護者会を機に、クラスに教員増員の措置がとられ、安心する保護者たち。しかし、クラス内ではまだ問題が続きます。クラスメイトのモテ香ちゃんのことが気に入らないあおいちゃんは、りんちゃん、ワキコちゃんと共に、モテ香ちゃんのランドセルを傷付けてしまいました。現場を目撃したほのかは、「友だちでしょ?」と口止めされ、真実を言えないことに苦しみ、まゆみさんに相談したのでした。事件翌日、モテ香ちゃんはランドセルではなく、手提げバッグで登校してきました。やっぱり娘の話は本当だったのね…! ランドセルを傷付けた犯人捜しのため、担任の先生から呼び出されたあおいちゃんとそのグループ。もちろんその中にはほのかも含まれていましたが、先生に対して強気な態度で「知らない」と押し通すあおいちゃんが怖くて、真実を言いたいのに言葉に詰まって言えません。一方家では、こちらもまゆみさんがあおいちゃんとりんちゃんのママに今回の話を告げるべきか迷い、グループLINEに文面を打っては消していました。その日、まゆみさんは買い物に出かけた途中の公園でりんちゃんとあおいちゃんに遭遇し、ランドセルの件を訪ねます。2人は否定していましたが、その態度に、やはり2人がおこなったのだと確信してしまいました。 りんちゃんとあおいちゃんにまゆみさんが事件のことを尋ねてしまったことで、ほのかがまゆみさんに告げ口したと2人が知り、また子どもたちの中に不穏が広がるとは思いもよらないのでしょう。子どもたちは大人が思っているより賢いものです。こういった子どもたちの人間関係が絡む場合の対処は、大人もうかつな言動をしないように、しっかりと考えることが求められますね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月14日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスでは、学級崩壊や不登校、傷害と、次々に問題が起こります。緊急保護者会を機に、クラスに教員増員の措置がとられ、安心する保護者たち。しかし、子どもたちの間では、あおいちゃんを中心に未だ不穏な空気が流れていました。クラスメイトのモテ香ちゃんのことが気に入らないあおいちゃんは、友だちのりんちゃん、ワキコちゃんと共に、モテ香ちゃんのランドセルを傷付けてしまいました。傷付いたランドセルを前に、あおいちゃんたちがしたことだと気付いたほのか。しかし、あおいちゃんに「私たち友だちでしょ?」と口止めされます。やっぱり間違ってる!お母さんに言わなきゃ! 傷付けられたランドセルを見つけたモテ香ちゃんは憤り、あおいちゃんがやったんだと糾弾します。しかし、りんちゃんがあおいちゃんを擁護し、モテ香ちゃんは実際に傷付けているところを見ていないことからそれ以上言えません。モヤモヤを抱えたほのかは帰宅後、思い切ってまゆみさんに今日あったことを話しました。話を聞いたまゆみさんはショックを受けながらも、あおいちゃんとりんちゃんのママへ「二人とも話せば分かってくれるはず。」と学校から連絡が入る前に早く伝えてあげようと思うのでした。 学校では言えなかったとしても、ほのかがまゆみさんにきちんと話すことができて良かったですね。こうして何でも話せる場所があると、子どもも安心です。大人は子どもたちのシェルターとなれるよう、今回のまゆみさんのように受け止めてあげながら、適切な介入をしていってあげたいものですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月13日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスでは、学級崩壊や不登校、傷害と、次々に問題が起こります。緊急保護者会を機に、クラスに教員増員の措置がとられ、安心する保護者たち。しかし、子どもたちの間では、あおいちゃんを中心に未だ不穏な空気が流れていました。クラスメイトのモテ香ちゃんのことが気に入らないあおいちゃんは、同じくクラスメイト・りんちゃんと共にある作戦を企てます。あおいちゃんの考えた作戦を聞いてしまったほのか。不安を抱えたまま2人を見ていることしかできません。あおいちゃんたちを止めなきゃいけないけど… モテ香ちゃんのカーディガンに油性ペンで落書きをしようと企てていたあおいちゃんとりんちゃんでしたが、なかなかモテ香ちゃんが席から離れず、作戦を実行することができません。もどかしく思っていたあおいちゃんとりんちゃんに、最近あおいちゃんから冷たくあしらわれていたワキコちゃんが近づきます。三角定規を手にしながら「いいこと考えたよ」と悪魔の囁き。りんちゃんとワキコちゃんが見張りをする中、あおいちゃんはモテ香ちゃんのランドセルに三角定規で傷を付けてしまいました。そのでき栄えに笑い合うりんちゃんとあおいちゃん。流れる異様な雰囲気に、作戦に参加していなかったほのかも、悪いことをしている気配に感づいたのでした。 モテ香ちゃんの傷付いたランドセルを目にし、あおいちゃんたちがいけないことをしたのだと気付いたほのか。 ほのかは正義感とあおいちゃんたちからの同調圧力に揺らぎます。友だちだからこそ、いけないことはいけないと言ってあげたいものの、このクラスの雰囲気では難しそうです。ほのかにも相談できる仲間ができれば良いのですが……。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月12日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスで、学級崩壊が起きていることが判明。さらには子どもたちの間でも問題が起こります。あおいちゃんのいじめによる不登校、いつも誰かが怒り、ケンカの絶えない毎日、そんなクラスを見て、ほのかが4年生のころにもどりたいと思っていた矢先、男子のケンカに巻き込まれガラスでケガを負います。それを受けて開かれた緊急保護者会。そこで、以前は学校や担任を擁護していたよしえさんが、学校側を糾弾。まゆみさんはよしえさんに頼もしさを感じたのでした。一方、あおいちゃんのイジメにより不登校になっているゆうかちゃんは……?本当に学校は良くなっていってるの? 保護者会を機に、クラスには教務主任の先生がついてくれることとなり、安心したまゆみさん。これで良くなるはずと、希望を感じます。そんな保護者たちとは裏腹に、子どもたちの間では未だ不穏な空気が流れ続けていました。今回先生が増えたことで授業が落ち着き、ほのかは少し安心を見せます。その一方で、クラスメイトに対して移り気なあおいちゃんの態度に、ほのかの中に言葉にできない不安が胸の中にくすぶり続けているのでした。 今回のような子どもたちのいざこざに、どこまで介入していいのか悩む保護者も多いのではないでしょうか。小学校は社会生活の第一歩、コミュニティの形成や、コミュニケーションの仕方を学ぶ場としてはある程度ケンカやいざこざを経験することも必要です。かといって、今回のように不登校や傷害事件にまで発展するのは違いますよね。大人ができる適度な介入はどこまでなのか……難しい問題です。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月10日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスで、学級崩壊が起きていることが判明。さらには子どもたちの間でも問題が起こります。気になる男子がほかの女子と仲がよいことが気に入らず苛立つあおいちゃん。一方ほのかは、いつも誰かが怒ったり、ケンカしているクラス内を見て、4年生のころに戻りたい…と思っていました。そして、ついに教室内でケンカを始めた男子に巻き込まれ、ほのかは割れた窓ガラスでけがをしてしまいました。まゆみさんは学校から娘のけがについて電話を受け、気が気ではありません。こんな学校には子どもを任せられない! 幸いけがはひどくなかったものの、ほのかから当時の先生の様子を聞いて怒りが沸き上がるまゆみさん。案の定、緊急保護者会が開かれることとなりました。学級崩壊を起こしている担任や学校側を、なぜか擁護するよしえさんに不信感を抱いていたまゆみさんは、今回の保護者会によしえさんも出席すると聞いて不安になります。しかし、保護者会当日、よしえさんはまゆみさんの予想とは違い、担任や学校の対応を糾弾してくれたのでした。 よしえさんの急な変わり身に、まゆみさんも驚きを隠せません。そうは言っても、自分の子どものために学校側を強く責めてくれたよしえさんの姿に、ホッとしてしまったまゆみさん。よしえさんの他人を見下す態度があまり好きではないとはいえ、声をあげ、味方になってくれる存在がいるというのであれば、これほど心強いことはないのかもしれません。学校側も今回の事件をきちんと受け止めて、学校の中でも特に子どもの味方、理解者であるはずの担任の先生にも気持ちを入れ替えるよう指導し、学級崩壊にも対処していってほしいものですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月09日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスで、学級崩壊が起きていることが判明。さらには子どもたちの間でも問題が起こります。あおいちゃんがきっかけで登校拒否になってしまったゆうかちゃん。ほのかは何かおかしいと思いながらも、言葉にすることができず、よしえさんへ相談できません。よしえさんもほのかのことを注意して見ているものの、学校で友だちと仲良くしている話しか聞き出せず、違和感を抱えながらもやり過ごしてしまったのでした。そして、よしえさんが恐れていた、とんでもない事件が起きてしまうのです。このクラス、やっぱりおかしいよ…! クラスの中で毎日のように誰かが怒り、誰かがケンカしている日常に、ほのかも気分が落ち込んできます。そんな中、教室に現れた担任の先生。しかし、授業の始まる時間だというのに、男子のケンカを目撃した途端、見て見ぬふりをして教室から出ていってしまいました。過激になっていくケンカに、ついに男子は窓ガラスを破壊。 窓のそばに立っていたほのかは、ガラスの破片を浴び、けがを負ったのでした。 娘がガラスでけがをしたと聞き、よしえさんは血の気が引いたことでしょう。学級崩壊したクラス、はびこるイジメ、そしてそれを見て見ぬふりをしてしまう担任の先生……。起きるべくして起きてしまったともいえる今回の事件。学校という親の手から離れた場所にあるコミュニティで、このような事件をなくしていくために、私たち大人はどうすれば良かったか、議題は尽きません。 そして、担任の先生は何にそんなに怯えているのでしょうか。大人として教育者として子どもたちを導いていく一助となってほしいですね著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月08日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスで、学級崩壊が起きていることが判明。さらには子どもたちの間でも問題が起こります。あおいちゃんにスマホで脅されていた、クラスメイトのゆうかちゃん。ゆうかちゃんが親へトラブルを相談、親が学校へと相談したことから、よしえさんは学校へ呼び出され注意を受けます。帰宅したよしえさんに怒られたあおいちゃんはゆうかちゃんを逆恨みし、次の日から仕返しを始めたのでした。昨日までゆうかちゃんと仲が良かったはずのあおいちゃん。ほのかたちは、急にゆうかちゃんの悪口を言い始めたあおいちゃんに疑問を感じます。先生は味方になってくれるって言ったのに…! ゆうかちゃんに対するあおいちゃんの行動を、最初は注意していた先生。しかしながら、反抗的なあおいちゃんの態度に恐怖を感じ、ゆうかちゃんからの助けを求める視線から逃げてしまいます。孤立無援となったゆうかちゃんは帰宅後、学校へ相談した母親を責め、ついに次の日からは登校拒否するようになったのでした。 一方で、なんだかおかしいと感じながらも、何がおかしいのか言葉にすることができないほのかももやもやとする日々を送っていました。 子どもたちの中で起きるイジメには、こういった、何かおかしいと感じながらも、原因をつかみ切れず、知らず知らずのうちに加担してしまっている場合もあるようですね。私たち親は、家で子どもたちから聞く話からしか学校の実態をつかめないので、対応が遅くなってしまうという面もあるのでしょう。こんなとき親はどうすれば良いのか、深く考えておく必要がありそうですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月07日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスで、学級崩壊が起きていることが判明。まゆみさんは、懇談会で学校側に対処を求めました。同じころ、子どもたちの間でも問題が起こります。あおいちゃんにスマホで脅されていた、クラスメイトのゆうかちゃん。ゆうかちゃんが親へトラブルを相談、親が学校へと相談したことから、よしえさんは学校へ呼び出され注意を受けます。しかし現実を受け止めようとしないよしえさんは、怒って帰ってしまったのでした。周囲に頼られる自分に似ている娘が、脅しなどするはずがないと信じるよしえさん。しかし、家に帰ると……?あなたは悪くないけど、うるさい親もいるから気を付けなさい! 帰宅したよしえさんに怒られたあおいちゃん。必死に自分は悪くないと主張し、難を逃れます。しかし、よしえさんの目の届かない自室で、あおいちゃんは激昂。親に告げ口したゆうかちゃんに仕返しするべく、次の日にはほのかをはじめとするクラスメイトに、ゆうかちゃんの悪口を吹き込み、無視することを強要するのでした。 狭いコミュニティで生活する子どもたちにとって、ボス的存在の友だちが言う言葉は絶対的な強さを持ちます。このクラスでは、そのボスにあたる存在はあおいちゃんのようです。そんなあおいちゃんに無視を強要されてしまえば、次に標的にされるのは自分かもしれないと考えて従ってしまいそうですよね。こうしてイジメが生まれていくのかと思うとゾッとしますが、このような状況で子どもたちに大人がしてあげられることは何かないのでしょうか?著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月06日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな中、ほのかとあおいちゃんのクラスで、学級崩壊が起きていることが判明。まゆみさんは、懇談会で学校側に対処を求めました。同じころ、子どもたちの間でも問題が起こります。あおいちゃんにスマホ上のやりとりで脅されていた、クラスメイトのゆうかちゃんは、脅しに耐えきれず、母親に泣きながら相談。経緯を知り怒ったゆうかちゃんのママは、学校に相談します。学校側はよしえさんを呼び出し……。呼び出しに応じて学校を訪れたよしえさん。学年主任の指摘に怒り心頭です。親が子どもの味方にならなくては! 学年主任から、あおいちゃんがゆかりちゃんに送っていた脅しの内容を提示されたよしえさん。たしかにひどい言葉が並んでいるようによしえさんも感じますが、娘がこんな言葉を送るのは何か理由があるはずだからと、先生へ突き返します。さらに「騒ぎ立てるようなことじゃない」と一蹴し、先生の制止も聞かずに帰ってしまいました。 帰りの際に出会った保護者たちに頼りにされ、自分と同じように娘も周囲に慕われているから周りに人が途切れないのだと、自信満々のよしえさん。その姿は、娘が行っていた脅しの証拠から目をそらし、自分を必死に正当化しているようにも見えます。人は誰でも失敗や嫌なことから目をそらして、自分の心を守りたいものです。しかしながら、ときには向き合うことも必要なことがあります。よしえさんにも、そのことに早く気付いてもらいたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月05日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな矢先、ほのかとあおいちゃんが進級クラス替えで同じクラスになってしまいます。参観日でほのかとあおいちゃんのクラスは、学級崩壊が起きていることが保護者に判明。まゆみさんが懇談会で相談すべきだと話始めると、なぜか止めてくるよしえさん。それをを不信に思いながらも、懇談会で学級崩壊への対処を学校側へまゆみさんとほかの保護者は求めたのでした。クラスメイトも差別して悪口ばかりを言うあおいちゃん。中でも、あおいちゃんがお気に入りにしているゆうかちゃんには、あおいちゃんに対して思うところがあるようで……?スマホをきっかけに子どもたちにトラブル発生! ゆうかちゃんはあおいちゃんのお気に入りと周囲が認識していましたが、その実、スマホを使ってあれやこれやと脅していたのでした。耐えきれず、ゆうかちゃんはママへ泣きながら相談します。ゆうかちゃんのママは、ゆうかちゃんのスマホの履歴や話を知って大激怒。学校へ相談し、あおいちゃんのママは学校へ呼び出されたのでした。 呼び出されてやんわりと注意されたにも関わらず、逆上するよしえさんに、理解できないと頭を抱えた人も多いのでは?自分の子どもが悪者にされていると思い、つい感情が高ぶって怒りが爆発してしまったのでしょう。子どもを守りたい気持ちはわかりますが、親が落ち着いて話し合わなければいけないこともあります。よしえさんにも、怒りは一旦抑えて、建設的な話し合いからお互いの子どもが気持ちよく過ごすための答えを探すことに、まずは協力してほしいものですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月04日ライブドア公式ブロガーでブログやTwitter、Instagramで育児マンガを公開されているちくまサラさんのマンガを紹介します。小学1年生の子どもの夏休み。学校のお便りに目を通したちくまサラさんは愕然としました。なぜなら……。 自由研究について何か言われた? 「保健だより」「図書だより」「学校だより」「学年だより」何日にも分けて配られるプリントに、夏休みのことが別々に記載されています。 読んでもわからないことだらけで、頭を抱えるちくまサラさん。子どもに聞いても「言われてない」「わからない」との返事が……。 小学1年生の夏休み不安しかありません。 ◇ ◇ ◇ 「すこやかきろく」「課題図書」「夏休みの作品展」「夏休みの宿題」など、小学生の夏休みの宿題は盛りだくさんですね。著者:マンガ家・イラストレーター ちくまサラ
2023年09月04日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。そんな矢先、ほのかとあおいちゃんが進級クラス替えで同じクラスになってしまいます。学校に行きたくないと言い出したほのか。しかしすぐに「やっぱり行く。」と言って無理をして学校へ。原因がつかめるかもと参観日に学校を訪れると、ほのかのクラスは学級崩壊を起こしていることが判明します。先生を無視してほのかに話しかけるあおいちゃん。学級崩壊を起こしているクラスの現状に、他の保護者もざわつき始めます。一番に抗議しそうなのに、なんで言わないの? ほのかが学校を嫌がる理由が、学級崩壊を起こしているクラスの雰囲気にあると感じとったまゆみさん。授業後の懇談会で、他の先生にも支援をしてもらえるよう相談してみようと、他のママ友に声をかけます。すると、こんなとき一番に抗議しそうなよしえさんが、まゆみさんの行動を制しました。まゆみさんはよしえさんの態度に不信感を抱きながらも、懇談会で学級崩壊を議題に出します。クラスの他の保護者からも同意を得ることができ、担任の先生が学校と相談するという話で懇談会は閉会したのでした。 よしえさんが学級崩壊したクラスをそのままにしたい理由は、どうやらあおいちゃんがこの現状でも楽しそうに過ごしていることにあるようです。たとえ自分の子どもが楽しそうにしていたとしても、授業と休憩時間のメリハリをつけて、勉強するとき、遊ぶときと正さないといけないのが、集団学習に主軸を置く小学校の基本です。このまま学級崩壊が続いていると、いずれあおいちゃんにも不利益が訪れてしまうでしょう。よしえさんにも、このことに早く気付いてほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月03日顔面蒼白(がんめんそうはく)という四字熟語は、恐怖や怪我によって顔色が青ざめてしまう様子を表しています。アオ色を表現する漢字としては「青」のほうが一般的です。青よりもより深い色という意味で「蒼」という字が使われています。顔面蒼白は、4つの漢字で構成される四字熟語です。4つの漢字は、それぞれ共通した1文字と合体させることで、新しく4つの熟語が誕生します。本記事では、共通の1文字を考えてみましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は…小学2年生で習う漢字!正解は「色」です。顔面蒼白に使われている、4つの漢字と合体することで「顔色(かおいろ)」「面色(めんしょく)」「蒼色(あおいろ)」「白色(しろいろ)」といった熟語が誕生します。「顔色」とは、顔の表面の色です。「顔色を伺う」のように、表情や感情を表す際にも使用されます。「面色」とは、色を表現する言葉の1つです。色にまつわる表現であり、一般的には柔らかく厚みのある色味を指します。「蒼色」は、青色と同様の意味で用いられる言葉です。青色の中でも、くすんで見える色のことを「蒼」と表現します。「白色」は、ホワイトという意味で用いられる単語です。漢字クイズを機に、四字熟語はもちろんのこと、共通する漢字との組み合わせによってできる熟語も覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年09月03日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。よしえさんと娘のあおいちゃん親子とは、子どもが幼稚園のころからの仲です。しかし、よしえさん親子からとき折感じる他人を見下す態度に、最近は距離を置きたいと思い始めていました。仲の良いママ友とお花見に行った際も、あおいちゃんはまゆみさんへ「貧乏だからほのかにスマホ買えないの?」と耳打ちしてくるような子ども。母親のよしえさんも見た目が地味なママには塩対応など少し目に余る行動が目立ちました。そんな矢先、ほのかとあおいちゃんが5年生に進級。クラス替えで同じクラスになってしまいます。同じクラスで何もなければいいなと思っていたまゆみさんですが……?娘自身にも原因のわからない悩みに、親はどうすればいいの? あおいちゃんと同じクラスになったほのかでしたが、クラスの他の子と喋っていると、あおいちゃんが割り込んできて相手の悪口を言ってくることが嫌でたまりません。ついにほのかは「学校に行きたくない」とまゆみさんに言ってしまいます。ほのかの、自分自身でも原因が言葉にできない異変に、まゆみさんは困ってしまいました。しかし、すぐに「やっぱり行く。」と……。この日はちょうど参観日。学校に原因があるなら何か手掛かりがつかめるかもと、無理をして学校へ行くほのかを心配しながら、学校を訪れます。そこでまゆみさんが目にしたのは、学級崩壊の起きているクラスの現状でした。 小学5年生であれば、まだまだ気持ちを言葉で表現することが難しい年ごろ。きっとほのかも、なんとなく原因はわかっているけれども、まゆみさんに正しく伝える方法がわからず、自分でもわからないと言ってしまったのでしょう。こうした子どもからのSOSに対しては、根気よく対応してあげたいものですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月02日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもたちが幼稚園のころから仲の良いママ友・あきこちゃんとその子どもたちりんちゃん、れんくんと共に子連れお花見をしに公園へやってきました。その子連れお花見には、同じく幼稚園のころからいつの間にか仲良くなっていたママ友・よしえさんと娘のあおいちゃんも一緒です。しかし、まゆみさんはこのよしえさんとあおいちゃんがちょっと苦手。その理由は……?子どもたちが卒園してからも、ときどき子連れで遊びに行く仲のママ友と、お花見へやってきたまゆみさんです。そろそろこの親子と距離を置きたいんだよね… お花見で、ひとり自分のスマホを触るあおいちゃん。ほのかがあおいちゃんに声をかけると「キッズケータイなんてありえない」とバカにした態度をとります。さらにあおいちゃんはまゆみさんに対し「家が貧乏だからスマホ買えないの?かわいそう」と悪態を耳打ちしてくる始末です。また、公園に偶然現れた同じ幼稚園だったママ・ゆりちゃんに対して、よしえさんはあからさまに見下したようなそっけない態度をとります。まゆみさんはこういったことから、子どもたちが同じ学校でも、この親子とは距離をとりたいと思い始めていました。 親の行動を見て子どもは育つといいますが、あおいちゃんがこのような態度をとるのは、よしえさんに影響されている部分があるのではないでしょうか。幼稚園のころのような幼い子どもならまだしも、小学5年生になってもこのような態度では、まゆみさんが距離を置きたいと考えてしまうのはうなづけます。友だちである子どもたちに、影響がなければ良いですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月01日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。豊橋市立八町小学校(愛知県)は、イマージョン授業の研究授業および研究協議会を2023年6月26日(月)に実施しました。同校は、2020年度より、国語と道徳以外の教科は主に英語を使って学ぶイマージョン学級を開設。公立小学校によるイマージョン教育(※1)の導入は、国内初の取り組みです。 IBSは、イマージョン教育の研究を行う原田哲男教授(早稲田大学教育・総合科学学術院/IBS学術アドバイザー)とともに、研究活動および社会貢献活動の一環として、2021年度から計5回の授業視察や教員などとの意見交換を実施してきました。今回の授業観察をもとに、子どもたちがどれくらい英語を使おうとしているか、という児童の態度について紹介します。(※1)イマージョン教育は、バイリンガル教育の一つの形態。学校の教科を二つの言語(母語ともう一つの言語)で指導し、両方の言語を読み書きレベルまで育て、さらに二つの社会文化を受容できることを目的とする。<インタビュー記事概要>・入学時からイマージョン学級で学んできた4年生の算数授業では、日本語を使って発言できる教室環境でも、知っている英語を使って自分の考えを表現しようとする態度が観察された。・イマージョン生徒は、通常の外国語授業しか経験していない生徒よりも、自発的に外国語を使ってコミュニケーションをとろうとする意思(Willingness to Communicate/WTC)が強いことを示したカナダの研究がある。ただし、WTCにはさまざまな要因が影響するため、一人ひとりの児童理解に基づいた教室環境づくりや授業計画なども重要。・八町小児童の英語使用は、主に教科学習に関する教師とのやりとりに限られる。「地域への還元」を目指す豊橋版イマージョン教育にとっては、英語を使う状況・場面・目的をより豊かにすることが課題。■ 八町小のイマージョン学級の特徴教師が英語を使って学習指導要領に基づいた授業を行う。重要な用語や概念は日本語も使って指導し、子どもたちは日本語で発言したり質問したりすることもできる。子どもたちは、日本語の使用を禁止されているわけではなく、教師が日本語を理解できることを知っている。よって、常に英語と日本語のどちらを使うか選べる状況。■ 子どもたちはどれくらい英語を使おうとしているか?●Yes/Noまたは単語で答えられるような教師の発問に答えるとき→子どもたちはほぼ100%英語を使用●教師から考えや意見を聞かれたとき→手を挙げる子どもたちはクラスの1/3程度だが、その全員ができる限り英語を使おうとしている。●グループ活動で友だちとやりとりするとき→基本的に日本語が使われているが、単元で重要な語彙や数字など、部分的に英語を使っている。●クラス全体へグループの意見を発表するとき→授業で繰り返し使われている英語のキーワードやセンテンスを使おうとしていて「クラス全体の活動では英語を使う」という意識がある。■ 英語を使う機会があれば使おうとする八町小のイマージョン授業で教師が発問したとき、子どもたちには「英語を使って発言する」、「日本語だけで発言する」、「何も発言しない」というように、いくつかの選択肢があります。授業観察からは、子どもたちが少なくともクラス全体の活動では「英語を使って発言する」を選び、自分が知っている英語をできる限り使おうとしていること、さらに、間違いを恐れずに自分なりに文を組み立てて話そうとしていることがわかりました。■ 研究協議会で八町小教員と意見交換5回目の視察となる今回は、「児童」に着目し、子どもたちの英語を使おうとする意欲や態度を観察しました。授業後、原田教授のもとでイマージョン教育やバイリンガル教育について学ぶ学部生・大学院生など計6名も参加。研究協議会で八町小教員との意見交換を行いました。授業を担当した教員も、研究協議会にて以下の感想を述べていました。「子どもたちは、英語コミュニケーションスキルがまだ発達段階にあるものの、恐れずに自分の考えを表現していました。英語でどのように表現するかわからなくても、具体例を挙げて説明したり、ジェスチャーや母語を使ったり、いろいろな方法で表現できることを知っています。このような子どもたちの態度を育て、子どもたちが学習目標を達成できるように支援していきたいです」(日本語訳IBS)※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。 ※これまでの八町小のイマージョン授業研究と意見交換会についての記事はこちら■豊橋市立八町小学校のイマ―ジョン授業づくりから考える: ■過去開催の研究協議会での模様: ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関 HP( )Twitter( )所 長:大井静雄脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立 :2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月22日お盆休みが明けると、いよいよ8月も折り返し。夏休みの宿題に手をつけて、スパートをかける子供もいるのではないでしょうか。ある夏の日、なみそ(@omochi_nam01)さんの息子さんは、夏休みの宿題に取り組んでいました。夜空を描くことにしたようですが、表現の仕方が実に芸術的で…。「夏休みの絵の宿題をしてるけど、息子(小4)の夜空の描き方がゴッホっぽくて好き」19世紀後半を代表するオランダ人画家、フィンセント・ファン・ゴッホの作品のような、印象的な描き方に…!吸い込まれそうな夜空を表現するのは、円を描くように、濃淡を分けて重ね塗りされた、藍色の絵の具。これを小学4年生が描いているというから、驚きです。アートのセンスを感じさせる、なみそさんの息子さんの絵には、SNSでさまざまなコメントが寄せられました。・すごい!立体的で、浮き出て見えました!・藍色1色だけで、このクオリティ!素晴らしい!・センスを感じる!もしかしたら、前世はゴッホだったのかもしれませんね。・この絵を見て、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』や『よだかの星』を思い浮かべました。なみそさんによると、この写真は制作中の様子を収めたものとのこと。一体どんな仕上がりになるのか、気になりますね…![文・構成/grape編集部]
2023年08月16日中学生のころの私は「生理」という言葉を使うことに、なんとなく抵抗を感じていました。そんな中、友人のまねをして「女の子の日」という言葉を使うようになって……。 「生理」 という言葉に抵抗があって…現在、妊娠・出産を終えて母になった私は、「生理」という言葉を発することにまったく抵抗はありません。しかし初潮を迎えてすぐのころは「生理」 という言葉になんとなく恥ずかしさを覚えていて、母に「生理がきた」と伝えるのにも勇気がいりました。 私は小学6年生の夏に初潮がきたのですが、周りの仲のいい友人たちは中学生になってから初潮を迎える子が多かったです。そのため、小学生のころは同級生と生理について話す機会はほとんどなく、生理について友人と話すようになったのは中学校に上がってからでした。 そんなある日、友だちがさらっと「今日、女の子の日なんだよね~」 と私に話しかけてきたのです。私は「女の子の日」 というワードを耳にしたのはこのときが初めてだったのですが、「生理のことだ」と意味はすぐにわかり、「そうなんだ。体調は平気?」と自然な流れで返事をすることができました。 そして友人の発言を聞き、「生理」という言葉を使うことにずっと抵抗を感じていた私は、「女の子の日」 という間接的でかわいらしい表現であれば、人前で発言しても恥ずかしくないと感じたのです。これを機に、「これからは私も使おう」と決心しました。 「女の子の日」 を使ってみた!今までは「生理」という言葉をなんとなく使いにくくて、母に「今日はちょっとアレだから……」などと遠回しに体調の悪さを伝えるときもあったのですが、次の生理がきたときは「今日は女の子の日だからちょっと体がだるくて……」とスムーズに伝えることができました。 高校生になって彼氏ができた際にも、「女の子の日」 という言葉が大活躍です。 当時の彼氏に「今日は生理だから」とどうしても伝えなければいけないときも、「女の子の日なんだ~」 とさらっと伝えることができました。初めは彼氏も「女の子の日って何?」とピンときていないようでしたが、「生理だよ」 と伝えると「あーそういう意味ね!」とすぐに理解したよう。その日以降は「女の子の日」という言葉を使うと、すぐに通じるようになりました。 子どもに「女の子の日」と伝えると…現在、私には4人の子どもがいるのですが、1番上の子が小学1年生とまだまだみんな小さいです。子どもたちに「生理」 という単語はどうやら難しいようで、あまりピンときていないようでした。しかし、「女の子の日にはね、大事なところから血が出るんだよ」 という話をしたあとに、「ママ、今日は女の子の日だからパパとお風呂に入ってほしいな~」 と言うと、1番上の子はなんとなく理解してくれたようでした。 ほかにも、例えば友人とランチをしていて、友人に「生理中でナプキンを替えたいからトイレに行きたい」と伝えたいとき。周りで食事をしている人もいる状況で「生理」 という言葉を使うのには、多少の抵抗があります。こういうときも私の場合は「女の子の日」 という言い回しであれば、気軽に伝えることができるのです。 「生理」 は恥ずかしい言葉ではないのですが、私はどうしても使いにくいシーンもあると感じます。中学生のとき、「女の子の日」 という便利な言葉を教えてくれた友だちには感謝しています。 著者/松谷えりな作画/モリナガアメ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モリナガアメ
2023年08月05日「故事成語」という言葉を知っていますか。故事成語とは、中国の故事をもとにしてできた言葉全般を指す熟語です。故事というのは、古典や口承によって古くから伝えられてきた、いわゆる「いわれのある」事柄を意味します。物事の先例・前例となるようなこと、現在にまで続く物事の由緒を明らかにするもの、人々の教訓として語り継がれる名言・名エピソードなど、その内容は多岐にわたります。故事は古典の時代の世界観を理解するのに重要な知識であり、こうした故事をもとにしてつくられた言葉が故事成語と呼ばれるのです。今回は、この「故事成語」にまつわる漢字クイズを出題します。「故事成語」を構成する「故」「事」「成」「語」の4つの漢字それぞれに組み合わせると新たな熟語が生まれる共通の漢字を当ててみましょう。答えは小学校3年生で習うあの漢字「故」「事」「成」「語」、この4つの漢字と組み合わせてそれぞれ熟語をつくることができる共通の漢字は小学校3年生で習う「物」です。「物」は、天地間にあるさまざまな「もの」を表すほか、「事」よりも具体的に感じたり考えたりできるもの、事柄や対象を漠然といい表す漢字でもあります。「故」「事」「成」「語」と「物」を組み合わせて生まれる熟語は「物故」「物事」「成物」「物語」。「物故」は人が亡くなること、「物事」はさまざまな物や事柄、「成物(なりもの)」は田畑から取れた収穫物、「物語」は物語ることやその内容、古くから伝えられてきた話を指す言葉です。※この記事で紹介した正解はあくまで一例です。[文・構成/grape編集部]
2023年08月03日ビジネスシーンなどで使われる「最後通告」という言葉をご存じでしょうか。「最後通牒(さいごつうちょう)」と同様の意味で使われる言葉です。最後通牒は、国際交渉において最終的な要求を伝える文書のこと。対して「最後通告」は、外交やビジネスシーンで、よりカジュアルに使われる言葉です。本記事では、最後通告にまつわる漢字テストを出題します。それぞれの漢字「最」「後」「通」「告」に、ある共通の漢字を組み合わせると、4つの熟語が誕生するのです。「共通の漢字」とは何なのでしょうか。次章で正解を解説していきます。正解は、小学1年生で習う漢字!「最」「後」「通」「告」それぞれの漢字から、4つの熟語ができる共通の漢字は「上」です。小学1年生で習う、誰もが知っている字です。それぞれ組み合わせてできる熟語は「最上」「上後」「上通」「上告」。「最上」とはもっとも優れていること、幾重にも重なったものの一番上といった意味の言葉です。「上後(じょうこう)」は上部の中でも、後ろのほうを指した言葉。「上通(じょうつう)」は、立場などが下の人(低い人)の意思が、上の立場の人に伝わることです。「上告(じょうこく)」は裁判などの判決に対して、変更を求める訴え。上訴と似た意味で使われます。[文・構成/grape編集部]
2023年07月16日『好奇心の塊』といわれることも多い子供は、さまざまなことに「なぜ?」と興味を持ち調べようとするものです。にむられっち(recchi_3boys)さんの小学3年生の息子さんも、好奇心旺盛。あることが気になり、にむられっちさんのスマホを借りたそうです。一体スマホを何に使ったのかというと…。DVDの裏面を写真に撮り、画面を拡大している息子さん。なんと「DVDのどこに映像が入っているのだろう」と気になり、調べていたのです!にむられっちさんによると、息子さんは「DVDの裏面には、小さな絵がたくさん描かれているのでは?」と考えていたとのこと。「スマホで撮影し、拡大すれば絵が見ることができる」と思っていたそうです。息子さんが抱いた疑問に、にむられっちさんは「DVDの仕組みなんて考えたこともなかった」とつづっています。ぜひとも息子さんには、大人顔負けの好奇心や探求心を大事にしてほしいですね…![文・構成/grape編集部]
2023年07月10日Hondaの自動車大学校「ホンダテクニカルカレッジ関西」は、「大阪狭山市教育委員会」と共同で、市内在住・在学の小学3・4年生向けに持続可能な開発目標(SDGs)の意識向上を図るため、夏休みの特別授業『未来のクルマ“電気自動車”の仕組みを知ろう』を8月8日(火)、9日(水)の2日間に開催します。未来のクルマ電気自動車の仕組みを知ろう(表紙)小学5年生の社会科授業で自動車産業を学ぶ前に、未来のクルマ“電気自動車”の仕組みを学び・体験することで、自動車の世界観を広げ、未来のクルマ社会を想像し、持続可能な開発目標(SDGs)との繋がりを理解してもらうために特別授業を実施します。また、小学校の授業では体験できないこと(ガソリン車・ハイブリッド車・電気自動車の乗り比べ、電気自動車の充電、電気自動車の電気を使い電気製品を動かす)にもチャレンジしてもらい、小学生と保護者の方も一緒に楽しみながらSDGsについて学べる特別授業になってます。■開催概要授業内容 : 『未来のクルマ“電気自動車”の仕組みを知ろう』~講義、乗り比べ体験、充電体験、電気自動車の電気で電気製品を動かしてみる~目的 : 地球温暖化の要因になっている二酸化炭素を走行中に排出しないクルマ“電気自動車”を理解することで、持続可能な未来社会を創り上げていくことを学ぶ。URL : 対象 : 大阪狭山市に在住・在学の小学3・4年生※保護者同伴可開催場所 : ホンダテクニカルカレッジ関西〒589-0012 大阪府大阪狭山市東くみの木2丁目1937番地1号TEL : 072-366-9011開催日時 : 2023年8月8日(火)、8月9日(水)午前の部10:00~11:45 午後の部14:00~15:45参加人数 : 各回10組 ※先着順参加特典 : 特別授業の修了証、Hondaグッズをプレゼント<予約方法>※先着順1. 大阪狭山市教育委員会から地域の小学校に配布されたチラシに掲載の「二次元コード」より予約申し込み。2. 広報おおさかさやま(2023年7月号)に掲載されている「二次元コード」から予約申し込み。予約受付期間:2023年7月6日(木)10:00~7月10日(月)17:00まで予約受付■学校法人 ホンダ学園 ホンダテクニカルカレッジ関西創立年: 1976年校長 : 五月女 浩所在地: 〒589-0012 大阪府大阪狭山市東くみの木2丁目1937番地1号URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月06日普通に考えるのではなく、少しひねった考え方で答えを導き出す、なぞなぞ。『頭の体操』ともいわれるように、柔軟な発想とひらめきが求められます。『タイヤ+木=?』ある日、ユウコトリトリ(yuko_toritori)さんの次男は、タブレットでなぞなぞを解いていました。出題されたのは、『タイヤ+木=?』というなぞなぞ。みなさんも一緒に、考えてみてください…。「タイヤ+木だから…ブランコ!」と、勢いよく回答した、小学2年生の次男。ユウコトリトリさんは、次男をフォローしますが、心の中で「『たい焼き』じゃなくて?」と、思わずツッコんでしまいました。それもそのはず、出題画面には「この食べもの、な~んだ?」の1文が書かれていたのです…!【ネットの声】・とんちを利かせた答えの向こう側をいったか…。・素晴らしい発想のご子息、そして答えを否定しないお母様、どちらも素敵です…!・問題文を読む…今後、絶対に必要な言葉です。なぞなぞを一度解き終わったら、別の答えを探してみるのも、面白いかもしれませんね…![文・構成/grape編集部]
2023年07月05日場面緘黙の診断が出た後、学校では…次女は2年生のときに場面緘黙の診断を受けています。4年生までの担任の先生方は、みなさん場面緘黙について知らなかったので、その都度私の方からお伝えしていました。Upload By まりまり学年が変わるたびに一からの対応で、先生にどこまでお願いしていいのか、私が考え過ぎているだけなのか、でも次女は困っているし…と、いろいろ気をつかうことが多かったです。支援センターでのことを担任の先生に言ってみた次女が4年生になったとき、学校で変わらず話せない次女を心配して、初めて地域の支援センターに相談に行きました。そのときに、支援センターの相談員の方からも、友達とコミュニケーションが取れない次女に対して、「自分から話しかけることが大事」というようなアドバイスがありました。しかし、話したくても話せないことに対する葛藤などを、学校の担任の先生にお話してみました。このとき先生は、できない次女を責めたり、鼓舞したりするのではなく、日ごろの次女のクラスでの様子を見て「どうしてもできない」ということを理解してくれていたように思います。Upload By まりまり私の方から提案してみた先生は、次女の大変さを理解してくれていたけど、先生の方でもどう支援していったら良いかというのは悩んでいました。私としても、学校での次女の困りごとに対して、どうして良いか分からないことが多かったです。そこで、特別支援学級の先生であれば、場面緘黙の支援に関する知識があるのではないか?と思い、特別支援学級に転籍するのはどうか、担任の先生に提案してみました。先生の返答は…現状では、次女は話せないけどクラス内でできることはやれているからということで、「特別支援学級…という感じではないかもしれません」ということでした。Upload By まりまりまた、特別支援学級は少人数制ではあるけれど、交流学級などで児童の入れ替わりもあり、わりと騒がしい環境になってしまうため、次女にはあまり向かないのではないかということでした。次女のような子どもが、学校で支援を受けるのはなかなか難しいのか…と残念に思っていたところ…。ことばの教室そこで私が急に思い出したのが「ことばの教室」でした。次女の学校にあるかどうかも分からなかったけど、場面緘黙に関する本を読んだときに、場面緘黙のある子どもが通える場所のひとつとして紹介されていたのを見たことがあったからです。Upload By まりまり先生に聞いたところ、なんと次女の通う学校でも1、2年前から通級指導教室として「ことばの教室」が始まっているとのことでした!場面緘黙の子どもも「ことばの教室」に通う対象になることを先生にお伝えしたところ、「ことばの教室」は個別での指導のため、次女にはそちらの方が向いているかもしれないとのお話。私自身もそう思ったので、「ことばの教室」の利用を申し込む流れとなりました。なかなか学校での支援に繋がらなかった次女のように静かに困っている子どもに対しては、支援の手がなかなか伸びにくい現状があると思います。そんな中、折に触れて見えにくい次女の困り感を先生に相談していたこと、先生がクラス内での次女の様子をよく見て理解してくれていたことで、「ことばの教室」への申し込みに至ったのかなと思いました。Upload By まりまり執筆/まりまり(監修:初川先生より)場面緘黙のお子さんの困っている状況や気持ちはなかなか見えづらいですね。多くの場合、本人たちも話せるものなら話したいと思っているけれど、どうしても声(言葉)が出ない、話そうとすると硬直してしまう等の状況に見舞われる場合があります。また、気合いでなんとかなるものと思われ、鼓舞されたり、逆に、一人が好きな子どもと思われてそっとされすぎてしまったり、いろいろと本人らの思いとは違う方向にいくこともあります。まりまりさんの次女さんはことばの教室に通級することになったのですね。ことばの教室に通うお子さんは主には言語障害をお持ちの方となるため、地域によっては場面緘黙だけの理由で入ることは難しいかもしれません。特別支援学級も当初検討されたとのことですが、おそらく知的障害の特別支援学級のことであったのかなと推測します。その場合、知的な遅れがあることが前提となるため、次女さんには合わない(担任の先生の見取りで今の教室でできることがたくさんあると)と判断されたのでしょうか。特別支援学級にはもう1つ種類があり、「自閉症・情緒障害」の特別支援学級ですと場面緘黙はあてはまります(この場合、情緒障害というのは、主に場面緘黙のことを指します)。ただ、通級にしても、特別支援学級に移るにしても、お子さんの希望も大切です。場面緘黙のお子さんだと、教室では話さないけれど、一緒に遊ぶのはできるし、そこが学校生活の支えになっているお子さんもいます。お子さんにとってどこで学ぶのがよさそうか、本人や保護者の希望など、多角的に検討することが大切です。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月27日小学3年生の息子が公園で友だちと遊んでいると、小学1年生の男の子と公園でトラブルに。公園にはその男の子の母親も一緒にいましたが、まったくトラブルに気づいていません。母親はスマホに夢中で……。 公園で子ども同士がトラブルに!どう対処する!? ある日の放課後、小学3年生の息子はいつものように、近所に住むAくんとBくんと一緒に公園へ出かけました。1時間ほどして、Bくんのママから電話が……。「1年生の男の子が、Aくんのお菓子を勝手に食べてトラブルになった」と、3人が泣きながらBくんの家に帰ってきたそう。私はAくんのママと一緒にすぐにBくんの自宅へ向かいます。子どもたちが言うには、1年生の男の子に勝手にお菓子を食べたことを指摘すると「うるさい! 殴るぞ!」と言いながら追いかけまわしてきたり、背中を押してきたり、しつこく3人に付きまとってきたそうです。 息子たちと一緒に公園に行ってみると、トラブルになった1年生の男の子はまだ居て、またすぐに息子たちに付きまとってきました。すぐに注意すると、その子は「ママ~!」とベンチの方に走って行ったのです。私とAくんママ、Bくんママは「え? 親も一緒だったの?」と驚きました。トラブルの経緯を男の子の母親に説明しましたが、見ていなかった」とひと言。今後は付きまとわないように気をつけてくださいとだけ伝えて会話は終了しました。その後、少し公園に残りましたが、男の子はまた違う高学年の子と揉めていました。しかし、ベンチにいる母親はスマホに夢中……。また今回のようなトラブルが起きたときは、子どもだけで解決しようとせず、まずは親や周囲の頼れる大人に相談してほしいと子どもに伝えました。 作画/yacco著者:田中 里奈
2023年06月23日