BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)の新曲「邂逅」が、2024年4月15日(月)に配信リリース。BUMP OF CHICKENの新曲「邂逅」BUMP OF CHICKENの新曲「邂逅」は、山﨑賢人が主演を務める映画『陰陽師 0』の主題歌となる楽曲。4月19日(金)に控える映画の全国劇場公開に先駆けて、一足早く配信でのリリースが決定した。映画『陰陽師 0』主題歌に平安時代を舞台にした映画『陰陽師 0』は、呪術の天才と呼ばれる若き安倍晴明を主人公に、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀を描いた“呪術エンターテイメント”。第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』の白組がVFXを担当しており、最新技術と豪華俳優陣による熱演が生み出す、美しい映像表現でも注目を集めている作品だ。作品情報BUMP OF CHICKEN 新曲「邂逅」配信リリース日:2024年4月15日(月)
2024年04月18日山﨑賢人主演の映画『陰陽師0』の日本外国特派員協会記者会見が今月10日に行われ、染谷将太と佐藤嗣麻子監督が登壇した。本作は、完全オリジナルストーリーで、実在した“最強の呪術師”安倍晴明が陰陽師になる前の学生時代を描いた作品。山﨑賢人演じる安倍晴明の相棒・源博雅(みなもとのひろまさ)を演じた染谷は、役作りでの課題について問われ「セリフは現代、世界観は平安。そのバランスを意識しました。平安の世界観を保ちつつ、現代の人に説得力を持たせるのが大変だった」と回答。最も印象に残っているシーンについては「晴明と博雅が初めて出会うシーン。何日もリハーサルを重ね、何度も試行錯誤したシーンで山﨑さんと役を入れ替えることも行った。ふたりの友情が始まるところなので印象に残っています」と振り返った。記者から「(監督の夫である)山崎貴監督から本作について何か感想などあったのか?」と質問された佐藤監督は「家庭内で仲良くするために、普段は互いの作品の感想を伝えることはしないようにしている」と語るも「ただ今回は観たい!ということで観てもらいました。その後どうしても何か言いたそうにしていたので聞いてみると、『面白かった!スゴイよかった。ずるい!』と言ってもらえて安心した」と明かし、山崎作品への出演も多い染谷は記者から「裏切ってしまったというような気持ちはあったか?」と問われるも「いつかご一緒したいと思っていたので、むしろ逆で夫婦の作品に出られて嬉しかったです。夫婦作品を制覇した気持ちです(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。最後に「日本の歴史的な古典でもある陰陽師という題材がこれから世界に届いていくことになるが、世界の観客にどんなメッセージを伝えたいか」という問いに染谷は「目に見えない。耳でも聞けない、においをかげない。そんな情報に溢れていると思います。それはある種みんな“呪”にかかっている状態だと思っています。『主観と客観というのはどうでもよくて、ただふたりで酒を飲んでいる。それが全てなんだ』という本作で好きなセリフがありまして、そこにすごく幸せを感じることができます。実際に身の回りで起きていることを“心”から見ることができるようになってくれれば嬉しいです」とコメント。佐藤監督が「作品を作っているときから、フェイクニュースというのが流行っていた。何が事実なのかというのが分からなくなっていて、私もこれは“呪”にかかっていると思っています。この映画では“事実を見る“という話をしています。これが“呪”を解く唯一の方法であることが伝わると嬉しいです」と締めくくり、会見は終了した。『陰陽師0』()4月19日(金) 公開(C)2024映画「陰陽師0」製作委員会
2024年04月11日4月19日(金) 公開の映画『陰陽師0』のジャパンプレミアが、4月4日(木) に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催。主演の山﨑賢人をはじめ、染谷将太、奈緒、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫、佐藤嗣麻子監督が登壇した。平安時代に実在した“最強の呪術師”安倍晴明の学生時代を描く本作。イベントでは晴明、源博雅らそれぞれのキャラクターを紹介する映像がスクリーンに映し出され、平安京から飛び立った朱雀に導かれるように、キャスト陣と佐藤監督が登場。会場は大きな拍手と歓声に包まれた。若き日の晴明を演じた山﨑は「嗣麻子監督のもと、このチームで若き陰陽師を演じられて最高でした!圧倒的スケールの陰陽師をはやく観てもらいたい」と晴れやかな表情で挨拶。晴明とバディを組むことになる博雅を演じた染谷は「僕も映画を観て本当に感動して、大興奮でした。初めてこんなエンタメを観ました。みなさんも楽しんでください」、博雅の幼馴染で、怪奇現象に巻き込まれる徽子(よしこ)女王役の奈緒は「今まで見たことのない晴明を見られる映画が完成しました!美しい呪にかけられてください」と続いた。山﨑賢人染谷将太また、晴明に興味を抱く帝・村上天皇を演じた板垣は「映像美と音楽と、人間の欲の血生臭さのコントラストがすごい」と本作ならではの魅力を語り、続いて、晴明の育ての親で陰陽博士の賀茂忠行役の國村は「この映画はとても嗣麻子さんらしい映像とこまやかな人間を描いています」、天文博士として学生たちの為に熱心に指導を行う惟宗是邦を演じた北村は「圧倒的、素晴らしいの一言。まずわかりやすいので、そのまま見て楽しんで」、陰陽寮のトップ・陰陽頭の藤原義輔役である小林は「こんなに広い会場でたくさんの人に集まっていただき、感無量です。撮影はわくわく、楽しくやっていました」とそれぞれコメント。板垣李光人そしてメガホンをとった佐藤監督は「陰陽師は35年くらい前に原作者と作る約束をして、ようやく完成した。最高傑作になっていると思う」と喜びを噛みしめた。若き晴明と博雅のバディものとしても見所がある本作だが、撮影時のエピソードを問われると、山﨑は「博雅と晴明のペースというか、空気感が良い感じにゆるく楽しい撮影ができて良い時間でした」とコメント。すると染谷は「メリハリがね、やる時はやる。賢人くんとの撮影は最高でした。賢人くんがリラックスした雰囲気を作ってくれて、自然とお芝居に入っていけました」と映画さながらの掛け合いを見せた。ふたりは撮影前に役柄を入れ替えたワークショップを行ったそうで、佐藤監督も「いろんなパターンを演じることで、間合いとか距離感がつかめたのでは」とコメント。そんなふたりの関係性について奈緒は「羨ましいと思うくらいに息がぴったり!」と絶賛した。本作ならではの物語の魅力を山﨑は「晴明と同じ気持ちになって謎を追いかける、そういう目線で見ると入り込めるし、映画としてすごくクオリティが高いので、映像体験としても楽しんでもらいたい」と熱く語った。奈緒陰陽師の登場人物はすべて実在の人物ということで、平安ならではの身分違いの恋愛模様も描かれるが、染谷は「禁じられた恋、エモかったですよ。切なくもあるし、この世界観で見る恋愛模様はぐっとくる」とコメント。天皇として絶対的なキャラクターを演じた板垣は「帝から送る文は絶対的なので、ご挨拶もしないまま(徽子女王に)あのような手紙を送ってしまって。でも帝ならではの孤独感をだせたらいいなと思い、まばたきをゆっくりするなど意識して演じました。現場では、帝の衣装で動けなかったので孤独でした(笑)」と撮影エピソードを明かし、奈緒も平安時代の衣装での所作の難しさについて共感した様子。「お芝居していて思ったのは、最初から定めが決まっているのは悪いことじゃない。決まっている中でどう視点を変えていくか、自分次第というのは感じました」と語った。平安京に隠された闇を呪術で祓うという最後まで誰が黒幕かわからない緻密なストーリー展開も魅力のひとつだが、佐藤監督は、全員が悪役という観点でキャスティングを行ったという。安定感のあるキャストが集結したが、國村は「悪い人なんてひどい(笑)!晴明を育てたあったかい人ですが、彼の才能には嫉妬していたかも」といい、同じく陰陽寮の指導者を演じた北村は「良い人になるように一生懸命、考えて演じましたよ。一度モニターで悪っぽく見えて、すこし上向いてしゃべろうかなとか思ったり」と会場の笑いを誘い、小林も「僕は監督に預けていたので。現場にいて、今日はどんな演出があるのかと楽しみでした」撮影エピソードを明かした。國村隼北村一輝小林薫ここで、自身が相棒にするならどのキャラクターが良いかという話題に。まず山﨑は「やっぱり博雅ですかね。心で動いている人なので、それが好きです」と、博雅の好きな部分を明かし、対する染谷も「晴明です!祓ってくれるし、至れり尽くせりで」と即答。奈緒は自身が演じたキャラクターを挙げ「徽子女王は恋愛相談にのってほしい。友だちになりたい」と語り、板垣は「晴明ですかね。帝も気になっている存在だし、晴明を大好きになりました」と答えた。北村は山﨑のアクションシーンに感じたことがあったようで「僕も晴明ですかね。個人として晴明が戦っているところを近くで見たんですけど、かっこよかった~。こんな動く人いるんだって、熱いなにかが込み上げてきた」と熱を込めた。また、主題歌を務めたBUMP OF CHICKENより「映画『陰陽師0』完成おめでとうございます!僕たちも拝見させていただきましたが、ハラハラドキドキしっぱなしで、本当に映像が綺麗で感動しましたし、圧倒されました!このような熱量のある作品とご一緒させていただいて僕たちも光栄に思っています」というビデオメッセージが到着した。最後に佐藤監督は「ミステリーやサスペンス、恋愛もあるエンターテイメント作品に仕上がっているので、是非大きいスクリーンで観てください」とコメント。山﨑は「呪術の映像はすごいおもしろいですし、感動しました。目に見えないものがテーマで、目に見えるものだけがすべてじゃない。観終わった後に人間として大事にする心が描かれているので、それを感じて」とメッセージを贈り、「日本の呪術はここから始まります!」と熱を込めた。さらに、山﨑の「陰陽師0」の掛け声をきっかけに、会場全員で「開!!(かい)」と叫ぶとキャノン砲が発射。一気に煌びやかなムードとなり、イベントは幕を閉じた。<作品情報>映画『陰陽師0』4月19日(金) 公開公式サイト:映画「陰陽師0」製作委員会
2024年04月05日山﨑賢人が主演を務める映画『陰陽師0』の特別PV第4弾「呪術最強編」が公開された。本作では、平安時代に実在した“最強の呪術師”安倍晴明が陰陽師になる前の学生時代を描いた完全オリジナルストーリーが展開される。公開された映像は、これまで数々の有名アニメ作品のキャラクターたちを演じてきた声優・緒方恵美がナレーションを務め、平安京の闇を祓う若き晴明の呪術シーンが映し出される。舌を噛みそうなほど長文の呪文を、すらすらと唱える晴明の姿からはじまり、空間を切り裂く、敵の呪を封印する、結界を張る、そして秘められた強大な力を召喚するといった、劇中で描かれる呪術の役割を、迫力あふれる映像とともに解説している。また、呪術監修を務めた加門七海による映画独自の呪文や印も登場する。若き晴明を演じた山﨑は、呪文を唱えながらスムーズに印を組み換えていく動作に苦労したようで、撮影中は常に呪文を唱えたり、印の練習を欠かさなかったという。映画『陰陽師0』特別PV第4弾「呪術最強編」<作品情報>映画『陰陽師0』4月19日(金) 公開公式サイト:映画「陰陽師0」製作委員会
2024年04月04日山﨑賢人が主演を務める映画『陰陽師0』の新たな場面写真が公開された。平安時代に実在した“最強の呪術師”安倍晴明が、陰陽師になる前の学生時代を描いた本作。原作・夢枕獏の全面協力のもと、『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズの佐藤嗣麻子が監督を務めた。呪術監修は、『呪術廻戦』に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した『呪術の日本史』の監修で知られる加門七海が担当している。公開された場面写真には、花びらが鮮やかに散らばる部屋で雅に琴の調べを奏でる徽子女王(奈緒)と、意識を失った徽子女王を抱き寄せる源博雅(染谷将太)、博雅と帝(板垣李光人)の姿が映し出されている。また本作の公開を記念し、佐藤監督と夢枕が全国ゆかりの地を巡るキャンペーンを実施。まずは岩手・奥州市のロケ誘致30周年と、本作でもロケ地ともなった歴史公園えさし藤原の郷開園30周年を記念し、特別試写会が3月14日(木) に江刺体育文化会館ささらホールで開催された。原作にはない晴明と博雅の出会いを描いたことについて、奥州市出身の佐藤監督は「獏さんの小説の晴明たちは40代ぐらいの設定なのですが、今回は晴明が27歳で、博雅が30歳ぐらいの年齢になっています。なぜそこにしたかというと、自分が出会いを見てみたいっていうのももちろんありましたし、40代の晴明の話は、いろんな分野で、獏さんが種をまいて、全て刈り取られてるなと思ってるぐらいの感じだったので、少し目線を新しくして、若いふたりにしたいなという想いがありました」と製作秘話を語った。そんな若き日の晴明と博雅を描いた本作を観た夢枕は、「皆さんね、大変なんですよ。何が大変かっていうと、僕は原作です。監督の横で見たので、感想も言わなきゃいけない。いい映画だといいなと思って見たんですが、いい映画だったんですよ。ご覧になったみなさんなら僕が嘘ついてないってわかると思うんですけど、面白かったんですよ。ちゃんと青春映画としてよくできていたし、魔法とか呪術っていうと、これでもかっていうくらい色々なことやってしまいがちですけど、ちゃんとルールがあって、そこから超えないようにしながら、しかも派手な画をしっかり作ってるんです」と観客に向け、本作のクオリティの高さを力説。客席からもそれに応えるように頷きと拍手が起こった。続けて、本作のロケ地となった静岡・裾野市でも、トークショーならびに先行上映会を3月19日(火) に裾野市市民文化センターで開催。裾野市での撮影中のエピソードとして、佐藤監督は「天候に恵まれ、夏のような陽射しの強い暑さの中、順調に馬を使った撮影後、差し入れのいちごおりといちごのスムージーがとてもおいしかった」と撮影中のエピソードを明かした。夢枕は、晴明が博雅に放つ「俺を信じろ」という山﨑のセリフが印象に残ったと述べ、原作で描いている以上にふたりの関係性、世界観をうまく表現した山﨑の演技力、セリフの力が素晴らしいと称賛。終始リラックスしたムードの中でふたりから見た『陰陽師0』がたっぷりと語られた。そして、斎王(天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えるために選ばれた、未婚の皇族女性のこと)である徽子女王が過ごした斎宮が存在していた三重・明和町では、特別試写会が3月25日(月) に109シネマズ明和で実施された。奥州のイベントで本作に太鼓判を押した夢枕だが、明和では試写の際、涙も流していたことが佐藤監督から明かされると「2カ所あるんですけれども、ひとつは晴明がちょっとやんちゃで、生意気で、見た方は分かると思いますが、ああいうやつなんですが、博雅が庇うんですよ。それから博雅が自分の脳内に閉じ込められてしまって、もうどうしようもなくなった時に、晴明が“俺を信じろ”って言うところですね。なんて言えばいいんでしょう。“アイラブユー”と同じ意味ですよ。俺たちの間はもうそこまでの仲だろうっていう意味ですよね」と晴明と博雅によるバディの絆に涙したことを語った。また様々な斎王がいる中でなぜ徽子女王をヒロインとして登場させたのかを問われると、佐藤監督は「歴史上(徽子女王は)、村上天皇(帝)の最終的に奥さんになる方で、村上天皇は奥さんが10人ぐらいいらっしゃるんですけれども、その中のひとりということ。そして博雅といとこ同士に当たるので、村上天皇は博雅の年下のおじさんになるんです。あの頃はやっぱり内輪での結婚が一般的だったとされているので、ここで三角関係が作れるなっていう風に思ったのが最初です」と、理由とともに本作で描かれている儚い人間模様にも言及した。今回様々な博物館やスポットを巡ったふたりは徽子女王を感じた場所について聞かれると、佐藤監督は「もう全て素晴らしくって、調べたことがリアルに全部あって、あと案内してくれた方が質問すると全部答えてくれるっていう素晴らしい環境でした。その中でも竹神社は徽子女王が実際にいらっしゃったとされる場所なので、しんとした感じが徽子女王を感じたところです」とコメント。夢枕も竹神社の森を挙げた上で、「昔ながらの感じが残っていて、空気感はちょっと一味違ったかなという気はしますよね。いろんなところに取材に行くんですけれども、やっぱり現場に行ってその現場の空気を吸うっていうことが、一番書く時にインスパイアされますね」と執筆における取材で大事にしていることを明かした。<作品情報>映画『陰陽師0』4月19日(金) 公開公式サイト:映画「陰陽師0」製作委員会
2024年03月29日平安時代に実在した“最強の呪術師”とされている安倍晴明。彼の若き日を描いた映画『陰陽師0』が4月19日より全国で公開される。本作の見どころのひとつが、壮大なアクションだ。今回、アクション監督・園村健介さん(43)に、主演の山﨑賢人さん(29)と作り上げたアクションや、参考にしたという羽生結弦さん(29)について語っていただいた。――今回、“安倍晴明生誕1100年”を記念した作品で、山﨑賢人さん主演で若き安倍晴明を描く、それを聞いただけですごくワクワクしますね。「そうですね。自分はアクションシーンしか関わっていないですが、セットも豪華で、すごいなと思いながら見ていました」――本作のキックオフイベントで、山﨑賢人さんが「晴明の人間離れした動きを表現するために、重力を感じさせないアクションに挑戦しました。アクション監督である園村健介さんが、羽生結弦さんの演技を見て着想を得たとおっしゃっていました」と話していたことについてお聞きしたいです。園村監督が羽生さんを参考にしようと思ったきっかけを教えてください。「羽生さんが『SEIMEI』というプログラムで、昔の映画『陰陽師』の安倍晴明役・野村萬斎さんの動きを取り入れていたのが頭の片隅にあって。暴力的にならずに追撃をかわしていくというアクションを構成するうえで、色々なイメージを想像したんです。マタドール(闘牛士)的なものとか。でも縦横無尽に動き回っていて、最も日本らしさ・晴明らしさがあるのは、フィギュアスケートだなと。滑りのニュアンスをアクションに取り入れたら、より面白くなるかなと思いつきました」――羽生さんの『SEIMEI』は何度もご覧になったのでしょうか?「はい。基本的には、動きをトレースするというよりは、華麗な雰囲気のヒントとして見せていただきました。強いて言えば、羽生さんは、くるくる回って助走をつけてから、ジャンプを跳ばれますよね。そのやり方は、予告にもある、高い靴を履いた山﨑さんが回転しつつ追手から逃げるシーンの参考にしました」――術に入るとき、山﨑賢人さんは左手で印を結びますが、あれも羽生さんを参考にしているのですか?「そこは呪術の専門の先生がやってくださいましたね」――他に監督が担当されたアクションは?「竜の幻と戦うところなど、大きい動きのある場面は立ち会わせていただきました。あとは僕らの仕事として、役者の方々が怪我をしないよう安全管理もしました」――撮影で苦労されたところはありますか?「やっぱり、さきほどもお話しした山﨑さんが回るシーンですかね。呪術っぽい、CGを使うアクションが多い中でも、ここは肉体的な躍動感で魅せるシーンなので、一番大変でした。撮影本番は3日間ぐらいでしたが、リハーサルは約2カ月前から重ねていました」――稽古はどういう風に進められたのでしょうか?「まず、僕らやスタントマンが実際に動いてビデオコンテを作ります。佐藤嗣麻子監督からOKがでたら、今度は役者さんに見せて教えます。ワイヤーなど、特殊な技術が必要なものもあるので、山﨑さんに練習していただきました」――山﨑さんが「重力を感じさせないアクション」とおっしゃっていたシーンですね。ちなみに、監督が“羽生さんから着想を得た”という話を山﨑さんにされたときは、どんな状況でしたか?「さっき話したビデオコンテを山﨑さんに見ていただいたときに、実は山﨑さんのほうから質問されたんですよ。僕が言う前に、映像を見て『これ、羽生さん意識してますか?』って」――山﨑さんが気づかれたんですか!「そうなんです。山﨑さんも『SEIMEI』は覚えていたんだと思います。『よくわかりましたね』と話しました」――どこをご覧になってそういう風におっしゃったんですか?「全体的にだと思いますね(ビデオコンテを見せながら)」――たしかに、本当にアイスリンクの上で動いているみたいですね。フィギュアのスピンやイナバウアーに似た動作もあります。山﨑さんは他になにかおっしゃっていましたか?「こんなに大変とは思っていなかったみたいで、『台本よりもアクション多いんですね』って驚いていました(笑)」――こういうのは1日どのくらい稽古をするものなんですか?「休憩を挟みつつ、3~4時間やっていました。撮影と並行して、その合間を縫って2カ月間練習しましたね。2年前のことなので正確には覚えていませんが……。その日、ビデオコンテを見て、お互いの共通認識はもう固まったんですよね。山﨑さんは、『キングダム』や『ゴールデンカムイ』など、どちらかというと感情を表に出すようなアクションが多かったんですけど」――感情を爆発させるような感じですね。「はい。今回はミステリアスなアクションで、質が違ったので、『ちょっとギアを変えないとな』と言っていました」――すごいですね。やっぱりそういう風にお考えになるんですね。なにか、園村監督から注文されたことはありますか?「『あまり感情が出ていないように見える動きで』とは常に言っていました」――難しそうですね。「そうなんですよ。身体は躍動感が必要ですが、感情は抑えなきゃいけないという、すごく難しいことを。それに多分、呪術は指の形まで結構細かいので、指先まで気遣いながらやっていたと思います」――そこもフュギュアスケートのようですね。「はい。似てる感じがすごいしましたね」――撮影のためにやっぱり体を鍛えたりとか?「していると思います。陰陽師にはない動きなんですけれども、うちのスタントマンを捕まえて、自分でミットとグローブを持ってきて、休憩時間にミット打ちとかやっていました。遊びの延長ではあるんですけど、『ちょっとパンチ教えてください』って」――練習でもあり遊びでもあるんですね。「体を動かして、身体操作のスキルを上げたいのだろうと思います」――山﨑さんが一番苦労されたと思うところは?「ワイヤーアクションですかね。一般の方が想像するよりすごく難しい技術なので、1個の技をずっと練習していることもありました。今回の場合、空中フォームの美しさが必要だったり、着地もあまりぶれちゃいけなかったりとか、さらに難しかったと思います」――着地もぶれないって、本当にフュギュアスケートみたいですね。「はい(笑)」――監督としては、山﨑さんのアクションの出来映え点は?「想像以上でした。100点以上ですかね(笑)」――すごいですね。山﨑さん自身も満足されていましたか?「比較的みんな満足して、“次のカット撮ろう”と進んでいきました。ただ納得がいかなくてやり直すシーンも多少はありましたね。人を蹴って空中で回転して、そのまま着地するみたいなカットがあったんです。着地と回転が両方ともうまくいくまで繰り返していました」――映画、楽しみですね。そういえば今回、山﨑さんが羽生さんのお名前を出したことで、羽生さん側から反応はありましたか?「自分のほうには特にないですが、SNSで触れてくれた羽生さんのファンは結構いらっしゃいました。羽生さんが直接この作品に関わったわけではないですが、羽生さんのファンの方々も見に来てくれたらうれしいです」――撮影をしていて、羽生さんと山﨑さんの間になにか共通点は感じましたか?「シルエットがシャープで、安倍晴明のイメージに適しているところですかね。山﨑さんは役に合わせて体型を調整していて、『陰陽師0』が終わって、『ゴールデンカムイ』の撮影ではかなり筋肉をつけていました」――なるほど。素の山﨑さんってどういう方ですか?「すごく面白いですね、ジョークも結構言いますし、僕らアクション部の人間に対しても、すごくフレンドリーに接してくれます。一緒にいる時間が長かったので、会話もたくさんしました。現場全体の雰囲気が和やかで、楽しく撮影していた記憶があります」――陰陽師という題材でこだわったところは?「江戸時代などに比べて、平安時代を描いた映画は少ないのもあって、衣装が普段の時代劇とは違いましたね。(山﨑さんが履いていた高い)靴もそうで、やっぱりアクションにも影響しちゃうんで」――動きづらいですよね。それに慣れるのも大変だったんじゃないですかね。「袖がとても長くて、アクションで絡んじゃうこともあるので、『これ用の動き方を考えないといけない』みたいなことは山﨑さんも言っていましたね。他の作品だとジャージでリハーサルをするんですけど、今回は袖のさばき方なども考えて、仮の衣装を着用してアクションを練習していました。大きく手を振ると顔にかぶっちゃったり、烏帽子が思ったより高くてぶつかっちゃったり」――皆さんのご苦労が詰まった作品ですね。これは是非、羽生さんにも……。「羽生さんにも観ていただきたいですね、おこがましいんですけど(笑)」
2024年03月16日一般社団法人 日本損害保険協会(会長:新納 啓介)は、女優の山﨑 玲奈(やまさき れな)さんをポスターモデルに起用して、2024年度防火ポスターを20万枚作成しました。今後、総務省消防庁の協力のもと、全国の消防署や役所などの公共機関等に、2024年4月から翌年3月まで掲出し、防火意識の高揚を図ります。また、同ポスターに記載する防火標語は、後援をいただいている総務省消防庁と協力の上、「守りたい 未来があるから 火の用心」に決定しました。本標語は2024年度の「全国統一防火標語」として住宅防火対策等に活用されます。当協会では、社会の安心・安全に貢献するため、今後も防火・防災に係る啓発活動に取り組んでまいります。<2024年度 防火ポスター>■ 全国統一防火標語守りたい 未来があるから 火の用心■ 山﨑 玲奈さんのプロフィール・2007年1月28日生まれ(17歳)、愛媛県出身。・小学4年生から愛媛県松山市などの市民ミュージカルに参加。2018年に受けた「アニー」オーディションで主役の座をつかむ。・2020年12月第44回ホリプロタレントスカウトキャラバンにて、グランプリを獲得。・主な出演にミュージカル『アニー』(アニー役)、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳』(リン役)、ミュージカル『聲の形』(西宮硝子役)、映画「劇場版 おいしい給食 卒業」(学級委員長・皆川佐和子役)、音楽プロジェクト「ウタヒメドリーム」(夢咲いぶき役)など。・ブロードウェイミュージカル「ピーター・パン」の11代目ピーター・パンとして、2023年夏に引き続き、2024年夏も出演予定。<山﨑 玲奈さんからのコメント>このたび、憧れの諸先輩方が務めている防火ポスターに出演できることになり、嬉しさと同時に身の引き締まる思いでもあります。「火」は私たちの生活にとって欠かせないものです。自分の身を守るためにも安全に使っていくことが必要だと思います。豊かな未来を作っていくためにも、身近な「火」を上手に扱っていきましょう!(参考)防火ポスターについて〇 防火ポスターの歴史・当協会では、防火・防災意識の向上を目的として、1949年度から「全国統一防火ポスター」を制作し、総務省消防庁へ寄贈しています。・1979年度から、ポスターをより親しみやすいものにするため、ポスターモデルにタレントを起用しています。過去の防火ポスターモデルには、「松田聖子さん(1981年度)」「中山美穂さん(1986年度)」「南野陽子さん(1992年度)」「上戸彩さん(2002年度)」「長澤まさみさん(2004年度)」「戸田恵梨香さん(2007年度)」「松岡茉優さん(2015年度)」「清原果耶さん(2017年度)」等がいます。〇 過去5年の全国統一防火標語と防火ポスターモデル2023年度全国統一防火標語 :火を消して 不安を消して つなぐ未来防火ポスターモデル:野口 絵子さん2022年度全国統一防火標語 :お出かけは マスク戸締り 火の用心防火ポスターモデル:天翔 愛さん2021年度全国統一防火標語 :おうち時間 家族で点検 火の始末防火ポスターモデル:福本 莉子さん2020年度全国統一防火標語 :その火事を 防ぐあなたに 金メダル防火ポスターモデル:白石 聖さん2019年度全国統一防火標語 :ひとつずつ いいね!で確認 火の用心防火ポスターモデル:秋元 真夏さん 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月15日映画『陰陽師0』の特別映像「episode 0 ~舞アクション編~」が公開された。“陰陽師”というコンテンツはTVドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなど多種多様に扱われてきたが、本作では安倍晴明が陰陽師になる前の学生時代を描いた完全オリジナルストーリーが展開される。このたび公開されたのは、山﨑賢人演じる晴明の“美しすぎる”アクションシーンの舞台裏を、迫力あふれる本編映像とともに見ることができる特別映像。アクション監督の園村健介がフィギュアスケーターの羽生結弦選手にインスピレーションを受けたという、重力を感じさせない舞うようなアクションに挑戦した山﨑は、“キツネの子”と言われる晴明の人間離れした動きを再現するため、スタッフからのアドバイスを受けながら細かく動きを確認し、本番では見事な足捌きを披露した。山﨑はこれまで幾多の作品でアクションをこなしてきたが、全く新しいアクションへのアプローチに「舞うような、いなしていくっていうアクションを表現できたのは、すごく面白かったなと思います」と振り返っている。また、宙を舞う大掛かりなワイヤーアクションも捉えており、撮影前から佐藤嗣麻子監督とリハーサルを繰り返すなど、若き晴明に体当たりで挑んだ彼の努力が垣間見える。さらに映像の最後では「(現代は)自分たちでネガティブな方向に持っていってしまったり、全部目に見える物で判断出来てしまえる世界になってきていて、(目に見えない)本当の部分を信じてるから、陰陽師だったり安倍晴明に闇を祓ってもらいたいと思えるんでしょうね」と、今の時代だからこそ闇を祓う晴明の存在が必要だと力強く語っている。映画『陰陽師0』特別映像 episode 0 ~舞アクション編~<作品情報>映画『陰陽師0』4月19日(金) 公開公式サイト:映画「陰陽師0」製作委員会
2024年03月15日2024年2月25日、お笑いタレントの、おばたのお兄さんがブログを更新。おばたのお兄さんは、フジテレビアナウンサーで妻の山夕貴さんとの間に、第1子となる息子さんが誕生しています。ブログでは、おばたのお兄さんが仕事から帰ってきた時の様子をつづり、注目を集めました。おばたのお兄さん、「些細なことでも気持ちが見えるように」おばたのお兄さんは、舞台の稽古やテレビ番組の収録で、家を空ける機会が多く、同年現在、山さんが息子さんのお世話を主にしているといいます。そんな山さんのために、仕事帰りには、スイーツや花などを買っていくようです。お土産を用意する理由として「もらうのも渡すのも嬉しいから」とのこと。また、おばたのお兄さんはこのように続けます。『寝かしつけありがとー』とか『お風呂入れてくれてありがとー』とかそれをちゃんと相手に伝えるのは大前提なんだけど『俺がこども見てる間に食べてねー』って言って渡すだけで感謝の気持ちの伝わり方がわかりやすくなるというか。笑おばたのお兄さんオフィシャルブログーより引用言い方が合ってるかわからないけど、些細なことでも口にだすとか、形にするとかって2人の関係性を良くしていくことにおいてものすごく【効率的】な気がするんですねおばたのお兄さんオフィシャルブログーより引用感謝の言葉だけでなく、子供の面倒を見るのを代わる気遣いが頼もしいですね!また、おばたのお兄さんは些細なことでも口に出して「気持ちを見えるようにするのが大事」とつづっています。ねぎらいの言葉とともに、お土産を受け取った山さんは「私のことを考えてくれているのが、何より嬉しい」と、いってくれるようです。ブログを見た人から、多くのコメントが寄せられました。・思いやりって大事!『ありがとう』の気持ちは、伝わりづらいものですからね。・おばたのお兄さんは、神だわ。言葉だけでも嬉しいのに、スイーツまでなんて1日の疲れが吹っ飛びますね!・互いに感謝の気持ちを素直にいい合えるなんて、夫婦の良好な関係性が伝わってきます。素敵です!なかなか照れくさくて、感謝の気持ちを口にするのは難しいですよね。おばたのお兄さんのように、ちょっとしたことでもひと言を添えられるのが、夫婦円満の秘訣なのでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年03月14日俳優・賀来賢人さんが、新たな領域へ踏み込もうとしている。Netflixオリジナルドラマ『忍びの家 House of Ninjas』の俳優として、原案者として、“忍者”そして“家族”というテーマに、どう向き合ったのだろうか。賀来賢人が表現する“現代を生きる忍者たち”の姿。『今日から俺は!!』や『TOKYO MER~走る緊急救命室~』など多様なジャンルの作品に出演。突き抜けてコミカルな役柄を演じたり、シリアスかつ、時には体力勝負のハードな現場に挑み、役者としての幅の広さに高い評価が集まっている。そんな賀来賢人さんが、新たな挑戦をした。Netflixシリーズのドラマ『忍びの家 House of Ninjas』では主演を務める一方で、(村尾嘉昭、今井隆文との共同)原案から編集などのクリエイティブな作業の全般に関わり、手腕を発揮した。テーマは、かつて日本に存在していたとされる“忍び”(忍者)。その着想は、コロナ禍に生まれたという。「役者としての仕事が困難な状況になり、このまま仕事がなくなったらどうしようという不安が生まれました。でもそれなら、自分で仕事(作品)を作ればいいと思ったんです。そこで考えたテーマが、以前から興味を惹かれていた忍び。海外の方から見たらものすごく魅力的なヒーローなのに、日本人はその存在を信じてもいなければ、興味を持っていない人が多いような気がします。忍びを扱う新しい作品も、実はあまり見かけないことにも疑問を持っていました。史実は途切れていてわからないことも多いけど、調べれば調べるほど面白いし、日本独自のカルチャーなんですよね。特に個人的に惹かれるのは、彼らは幕府や名士に仕えて、主に諜報などを仕事にしていたとされていますが、あくまでもその存在を世間に知られてはならず、耐え忍ばなければいけないところ。においを残してはいけないから肉を食べないとか、秘密主義のために同族結婚をするなどの制限を課しながら、いかに自分たちの存在を消すかに徹底している。そういう“耐え忍ぶ”姿こそ日本人のマインドに通ずるものであり、すごく魅力的なんじゃないかな。こんなにロマンのあるジャンルを放っておくわけにはいかないと思いました。すぐに企画書を作り始め、Netflixに提案したのが約3年前。テーマを気に入っていただき、海外にも通用する作品にするために、脚本と監督を務めたデイヴ・ボイルの参加が決まりました。デイヴと共に改めて詳細まで詰めた企画書を作り上げたのが約1年後、さらにその1年後に撮影が始まり、ようやく完成しました」舞台は現代の日本。忍びを引退して数年経った忍び一家・俵家が、再び影の任務を負うことになるという物語だ。一家を江口洋介さん、木村多江さん、高良健吾さん、賀来さん、蒔田彩珠さん、宮本信子さんらが演じ、さらに演技力の高い役者陣が次々登場しては、物語を彩る。「役者やスタッフたちが、なによりこの試みとシナリオを面白がってくれたことが一番嬉しかったです。アメリカ出身のデイヴの視点は僕ら日本人とはまた違っていて、忍びの捉え方も斬新だったし、改めて日本の文化の素晴らしさや、我慢強かったり、相手を慮ったりするような日本人の気質にも気づかされ、誇りを感じました。海外配信する作品だからこそ、海外の人たちにどうワクワクしてもらうかを常に頭に入れていて丁寧に作り上げました」賀来さんの構想は、一流のスタッフたちによってブラッシュアップされ、形になったという。「例えば、俵家の日本家屋はゼロから建てたセットなんですが、オリエンタルな内装や壁の色、それを引き立てる照明や映像のバランス、美術品に至るまでこだわりぬいています。また、デイヴのアイデアでアメリカの映画監督ブライアン・デ・パルマのような世界観で’70年代~’80年代の薫りがする音楽や映像美を追求したり、そうかと思えばネットで忍者の専門用具をポチる描写を入れたり(笑)。そういう緩急をつけながら忍びの世界をより魅力的に見せつつも、もうひとつ大事にしたのは、家族の絆。家族の在り方って、世界共通の普遍的な題材でもあると思っていて。僕、映画『リトル・ミス・サンシャイン』が大好きで、そんな家族ならではのあたたかみをどこかに描きたかったんです。今作ではいつの間にか団欒をなくし、機能しなくなった俵家の家族の仲をどう復活させていくのかも見どころです。ちなみに現場では、カットがかかっても全員リビングに座ったまま動かずに、ずっとお喋りしていて(笑)。年齢も経歴も違う役者たちの中に家族感が自然と生まれるぐらい、居心地のいいセットでした」自身の役者経験は役作りから物語の構成、セリフにも生きたよう。「僕が演じた晴は優しい性格が一番の魅力なんですが、セリフが少なく、決してわかりやすいキャラクターではありません。キャラ立ちを狙っていないぶん、どこまで晴の人間性を表現できるかはチャレンジでした。僕これまで、結構濃い役も演じてきたじゃないですか(笑)。そこはもう演じられることがわかったので、今度は真逆のタイプを演じてどこまで通用するかを試してみたかったんです。それから、主役は僕だけではなく登場人物全員という意識でした。誰一人残らず、本当に実在するかのように人間ぽく、リアルに描くか。そのために、説明ゼリフはなるべく排除しつつ、言葉のやり取りや表情、画像の構成だけで物語を展開することに注力して。1話で大体わかってしまうのではなく、毎話少しずつキャラクターの個性を知れるような脚本にしたかったんですが、あまりにも情報が少ないのも伝わりにくくなるから、そのバランスについては時間を費やして話し合いました」プロデューサーという、新たな役割にも魅力を見出したという。「最初から最後まで、すべてに関われる仕事。各部署のクリエイターたちが素材を集めてくる過程や、提示するアイデアを把握することで、みなさんがどういう動きをしてひとつの作品が出来上がるのかを知ることができました。もちろん出役もしながらは大変だったけど、得たものが大きくて、とにかく楽しかった。配信が始まった今は、日本のみならず世界の反応がどうなのかワクワクしています。必ずまた、続きが見たくなる物語が出来上がったので、まずは気兼ねなく見ていただきたいです」Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』次男・晴がトラウマを抱える発端となった、過去のとある事件をきっかけに、忍びの仕事を引退した日本最後の忍び一家・俵家。家族の心がバラバラになりながらも、一般市民としてひっそりと暮らしていたある日、平和を脅かす窮地に立ち向かうために、再び使命を与えられるという、ファミリー・スパイ物語。Netflixにて世界独占配信中。かく・けんと1989年7月3日生まれ、東京都出身。代表作は、ドラマから映画にシリーズ化された主演作『今日から俺は!!』をはじめ、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』シリーズや、主演ドラマ『死にたい夜にかぎって』など。シャツ¥39,600(ラッピンノット/ウメダニット)パンツ¥53,900(エムズ ブラック/セコンド ショールーム TEL:03・3794・9822)靴はスタイリスト私物※『anan』2024年3月13日号より。写真・赤澤昂宥スタイリスト・小林 新ヘア&メイク・西岡達也取材、文・若山あや(by anan編集部)
2024年03月12日川﨑皇輝が主演するミュージカル『町田くんの世界』が3月29日(土)より東京・シアタークリエにて上演される。原作は別冊マーガレットで連載された、安藤ゆきによる漫画。2019年には映画化もされた人気作の初のミュージカル化だ。公演に先立ち3月5日、報道陣に稽古の様子が公開された。出演は川﨑のほか長澤樹、神里優希、斎藤瑠希、礒部花凜、湖月わたる、吉野圭吾ら。物語は黒髪で眼鏡、物静かで真面目そうな外見とは裏腹に成績は中の下、運動神経は見た目どおり、そして5人の弟妹がいる高校生・町田一(はじめ)が主人公。一見、目立ったところもなさそうな町田くんだが、とにかく人間が好きな彼が人と真摯に向き合い、また周りのみんなも彼を愛していくさまを優しい筆致で描く、ハートフルな人間ドラマだ。これを、東京2020パラリンピック開会式を手掛けたことでも知られるウォーリー木下が演出する。ウォーリー木下(演出)和田俊輔(音楽・作詞・演奏)この日披露されたのは、プロローグから始まる冒頭の10分弱のシーン。町田くんが朝、目を覚まし、家を出て、学校へ行く――その日常の風景を、メインテーマ曲「Colors of Our Hearts」と2曲目「おはようありがとう」の中、2階建ての大きなセットが乗った回り舞台を出演者たち自身が回しながら描いていく。すれ違う人たちが町田くんと交わす会話やアクションから、街の光景のみならず、いかに彼がまわりの人々から愛されているかが伝わる。川﨑以外のキャストは明確なキャラクターになる時もあればコロス的に存在する時間もあるのだが、そんな“役”か“俳優本人”か境界線があいまいになるような瞬間に見せている笑顔がとても明るく爽やかで心に残る。川﨑の人懐っこい笑顔も、いかにも町田くんらしい。さらに和田俊輔による音楽も朝の空気を感じさせる清々しさ。全員野球ならぬ全員芝居で、愛おしさあふれる“町田くんの世界”が色付いていく。川﨑皇輝神里優希斎藤瑠希湖月わたる吉野圭吾一度シーンを通したあとは、ウォーリーを中心に修正稽古だ。大きな回り舞台を演技しながら動かすのはやはり大変さもあるようで、見ている分にはわからなかったが少し位置がずれていた場面もあった様子。動かし始めが重いようで、ウォーリーが「ここは演出部さんに入ってもらって」と指示を出す一方で、俳優から「私も(動かす方に)入れます」という積極的な声もあがる。長澤樹町田くんのクラスメイト、氷室くん役の神里優希も奮闘(左手前)またとあるシーンで、モデルをしているクラスメイト氷室くん役の神里優希にウォーリーから「若干芸能人っぽく」というリクエストが入り、神里が大げさにカッコつけたポージングを取り入れて演じながらも「……違いますね!」とセルフツッコミをしたところで共演者から大きな笑いが起こるなど、和気藹々としたカンパニーの雰囲気も伝わってくる。なおそれに対するウォーリーのコメントは「全然いいと思う、毎回それをやってほしいくらい(笑)」とのことだったので本番はどうなるのか楽しみにしたいところ。「新しい演劇をみせようとみんなで奮闘してる」公開稽古後の取材会では衝撃(?)発言も公開稽古のあとは、川﨑、長澤、湖月、吉野、ウォーリーによる会見も。川﨑は町田くんという役柄について「全人類みな兄弟、家族と感じて、優しさで周りの人をどんどん包み込み、周りの人の気持ちを温かく染めていくようなキャラクター。町田くんのある意味“人たらし”なところを演じていけたら」と意気込みを。またヒロインの猪原さんを演じる長澤も「町田くんみたいな人で溢れたら、世界はもっと素敵になるんじゃないかと思うくらい本当に素敵な人。でもお稽古が始まってから普段の生活の中にも、電車の席を譲ったりという“ちょい町田くん”みたいな人がいっぱいいることに気付いてもいます。きっとみんなの心の中に“ちょっとした町田くん”がいるんだろうなと思うし、そういう人が増えたら嬉しいなと思っています」と心境を語った。町田くんの母親を演じる湖月は「今回のキャストは11人、スウィングの2人を入れても13人というコンパクトなカンパニー。毎日みんなのいいところを探したり、何かしんどいところはないかなと心配したり、みんなを子どものように思い愛情を注ぎながら母親像を作っていけたら」と話す。また町田ファミリーに関しては「一番上が高校生、一番下が生まれたて。5番目の幼稚園生の“けーご”は吉野圭吾さんが演じます」という衝撃(?)発言も。その吉野は「今回のルールとして、役によって衣裳を替えたりすることがあまりないので、身体ひとつで次から次へ役を変わっていかなければならない。僕だけじゃなく全員、これは演技力が試されるなと思っていますし、そこが面白いところでもあるなと楽しみにしています」と見どころを。さらには「今、演劇の限界を超えようとしてるんですよ! 新しい演劇をみせようとみんなで奮闘してる、ウォーリーさんが『演劇はスポーツだ!』と言って……」と熱く語ったところで、ウォーリーが「演劇の限界を超えようなんておこがましくて言ってないです(笑)」。しかし記者からどういうところが新しいのかという追及を受け、ウォーリーは「全員で物語を語る形式の演劇なので、自分の役を演じるというより、基本みんなが出ずっぱりで『町田くんの世界』という物語を語る。でも見てもらいたいのは物語だけじゃない。生身の役者が肉体と生の言葉を使い、一体どこまでがフィクションでどこまでが俳優のリアルなのか、そんなことを楽しみながら作るミュージカル。でもそれが結局『町田くんの世界』を作り上げていくという、“ぐるぐる回るような仕組み”になっています」と説明をした。またウォーリーは川﨑の魅力を「第一印象は“地アタマがいい”。どうやったら自分がこの作品に貢献できるかを考えている。現場でみんなが前向きになれるような空間を作るためには厳しいこともあるし、その場で決めなきゃいけないこともたくさんある。そういう時に皇輝くんは瞬時に決めてやって見せて、しかもできないということが今まで一度もないんです。それは、この作品に向き合うにあたり様々な準備をしてきたからなのだろうなと感銘を受けています」と話すとともに、さらに作品の魅力として「この物語は、ひとりの人間がまわりの人を変えていくという普遍的な話かなと最初は思ったのですが、様々な分断や差別が起きている今の日本で考えると、僕たちの中には小さな争いがたくさんあって、でもそれをどうやったら解決できるんだろうとみんなが想いながら生活している。それが町田くんというひとりの男の子の存在で変わるかもしれないというようなことを考えられたら面白いなと思います。今やる意義が強い、そういう魅力がある」とも話していた。“町田くんの世界のポーズ”をする面々全員でのフォトセッションで急遽、両手でメガネを作り“町田くんの世界のポーズ”が誕生するなど、終始爽やかで明るいカンパニーは、すでに『町田くんの世界』の世界にピッタリ。公演は3月29日(金)から4月14日(日)までシアタークリエにて。その後4月19日(金)から21日(日)にかけ大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでも上演される。取材・文:平野祥恵<公演情報>ミュージカル『町田くんの世界』原作:安藤ゆき『町田くんの世界』(集英社マーガレットコミックスDIGITAL 刊)演出:ウォーリー木下脚本・作詞:ピンク地底人3号音楽・作詞・演奏:和田俊輔出演:川﨑皇輝長澤樹神里優希斎藤瑠希礒部花凜大月さゆ浜崎香帆岩橋大鶴岡政希湖月わたる吉野圭吾【東京公演】2024年3月29日(金)~4月14日(日)会場:シアタークリエ【大阪公演】2024年4月19日(金)~4月21日(日)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティチケット情報()公式サイト
2024年03月06日深夜のミルク担当は臨機応変にーー昨年8月に第一子誕生を発表しました。とてもかわいらしい姿をYouTubeやSNSで発信していますが、育児がしんどくなった時期もありますか。おばたのお兄さん(以下、おばた)やっぱり“魔の3週目”はほんとうに……なにをしてもお手上げ状態という感じでした。夜中は2時間おきに起きるから、なるべく夜中に起きてミルクをあげていました。ーー「ミルクをあげる」「お風呂に入れる」など、夫婦で明確な役割分担はありましたか?おばた明確には決めていませんでした。たとえば、夜寝るときに泣いたとしたら、「さっきおっぱいをあげたばかりだから、ミルクで対応しよう」「じゃあ僕がやるね」とか、臨機応変にやっています。ーーできるときに、できる人がやるということですね。出産後、夫婦の関係にどんな変化がありましたか?おばた妻を見ていると「お母さんになっている」とすごく実感します。そこで「男性ってこういう寂しさを味わっているのか」と、みんなが言っていることがすごくわかりましたね。ーー寂しさがあるんですね。おばたありますね。もう妻は赤ちゃんに恋愛感情すらもっているんじゃないかってくらいですし「ちっちゃい彼氏」って言ってますからね。それは当然だと思いますし、逆もしかりで。僕も子どもに100注いでいますが、たとえば帰ってきたときに真っ先に「ただいま!」と言う相手は子どもじゃなくて、まず妻に「ただいま。ありがとうね」と言ってから子どもに「ただいま!」と言うようにしています。妻のアイスを必ず2個買う理由ーー意識的にやっているんですね。おばたそれは決めてやっていますね。「ただいま。ありがとう。たいへんだったでしょ?」と言ってから子どもに向かいます。だって子どもはまだわからないですしね。大きくなってからも「お母さんが一番大事」という姿勢は見せたいとは思いますけどね。「おまえもお母さんを守らなきゃいけないんだよ」というのは早い段階から言おうとは思っています。ーー山﨑さんは「先に言ってくれているな」と気づいているんでしょうか。おばたブログでも発信しているから知っているかもしれません。「いつも私のことを考えてくれてありがとう」という感じでいてくれます。というのは、僕は最寄り駅に着いたら必ず「帰りコンビニでなにか買っていく?」という連絡をして、自分が食べたいアイスを1個買うんですが、妻の食べたいアイスは2個買っていくんです。ーー2個?おばた逆の立場だったら、「自分のアイスは1個だけど、俺のアイスは2個買ってきてくれたの!?」と思うと、僕のことを思ってくれている感が強調されてすごくうれしいんですよ。ーーなるほど!特別感を演出するんですね。おばたそうですね。いやらしいかもしれないけど、言わなきゃ伝わらないので。服を買うときも、レディースフロアも見て「似合うと思ったから」と買っていくことがあります。ほんとうに似合うと思ったから買うし、常に頭の中に妻がいるからなんですけど、そういうことは口に出さないとわからないから言うようにはしています。読者から「心が折れた」という声もーー育児って、“対・赤ちゃん”だけではなく、”対・妻”でもあるんですね。おばた僕はそう思っています。結局、夫婦の関係性を見て子どもは育ちますもんね。「この人が喜んでくれた」「笑顔になってくれた」とか。それと同じように、いまは言葉がわからないけど、子どもにはめちゃくちゃポジティブな言葉しかかけていないです。喧嘩まではいかないですけど夫婦で話し合いをすることもあって、それは絶対子どもが寝ているときにします。ーーブログやYouTubeでも夫婦のこと、お子さまのことを発信されていますが、どんな声が届きますか?おばたそれが……妹の友達のママから、妹づたいでこんなことを言われたことがありました。「絵空事をブログに綴ってるよね?あんな人いないよ」と(苦笑)。おばたほかにも、Xでエゴサすると、「今日、おばたのお兄さんのブログを妻に見せられた、俺は普通にお父さん&夫をやっていたつもりだったけど、心が折れた」と、こんなことをやられては困る、といったことを思う方もいます。でも僕は過去の浮気のこともあったし、世の中の男性全員が「こうなれ」と思って発信していないです。あくまで「僕はこうしています」で発信しているんです。ーーよくも悪くも、読者や視聴者の刺激になっているんですね。おばた妻に対してだけ、個人的にずっとやっているだけなんですけどね。そんな中でも夫婦のYouTubeのコメントに「明るい気持ちになれる」「癒やしの時間」と書いてくださる方もいてうれしいです。おばたのお兄さん/芸人・俳優1988年6月5日生まれ、新潟県出身。2017年、『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』(フジテレビ系)で披露した小栗旬のモノマネでブレイク。日本体育大学出身で芸能界屈指の運動神経を誇り、芸人草野球チームやスキーの大会で活躍、『SASUKE』(TBS系)の常連でもある。SNSでは『もののけ姫』のアシタカなどジブリ映画の登場人物モノマネで人気を博しているが、2022年より舞台『千と千尋の神隠し』の青蛙役に抜擢。ミュージカル俳優としても頭角をあらわす。2018年に山﨑夕貴さんと結婚、2023年8月に第一子が誕生した。(撮影:松野葉子取材・文:有山千春)
2024年03月02日映画『陰陽師0』の特別映像「episode0~晴明&博雅の出会い編~」が公開された。人嫌いで変わり者の陰陽師・安倍晴明が、雅楽家としても名を残した貴族・源博雅とともに怪奇事件を解決していく夢枕獏による人気小説シリーズ『陰陽師』。晴明は平安時代に実在した“最強の呪術師”とされており、本作は原作では明かされていない晴明の知られざる学生時代、そして博雅との出会い、凶悪な呪いと陰謀との対峙を描く。公開された映像では、新規本編・メイキングシーンを交え、晴明を演じる山﨑賢人と博雅役の染谷将太がいかにして“最強のバディ”を作り上げたのかを垣間見ることができる。最強のバディを表現するため、本読み・リハーサル・乗馬練習など長い時間行動をともにし、関係性を深めていったふたり。山﨑は「陰陽師になる前の“若き”安倍晴明、博雅との関係性を監督と染谷君3人で作っていくことが非常に楽しかったです」と充実した撮影を振り返っている。一方、最強のバディとなるまでの過程として意識したのは「晴明が嫌な感じに見えないように。魅力的に見えるように」することだったという。晴明は人嫌いで変わり者、人から冷たいと思われることも多い。「馬鹿な人間ほど、“呪”にかかりやすい」とお手玉を博雅にぶつけるシーンについて、監督とぶつける箇所を確認し、晴明の性格の悪さは感じさせつつも、変わり者である故の“カリスマ的魅力”が観客に伝わるよう模索した姿も見ることができる。そんな山﨑が演じた晴明を染谷は「かっこよさの中に繊細さがあった。安倍晴明もひとりの人間なんだなと思いました。それにすごく感動しました」と絶賛。また佐藤嗣麻子監督は「原作から絶対外れないように描きたいと思いました」と原作へのリスペクトを語っており、「獏さんも泣いていました」と夢枕のリアクションも明かしている。映画『陰陽師0』「特別映像 episode0~晴明&博雅の出会い編~」<作品情報>映画『陰陽師0』4月19日(金) 公開公式サイト:映画「陰陽師0」製作委員会
2024年03月01日南米のコロンビアで、バス停のそばを通りかかった人が、地面にあふれたゴミ山の上に何かがあるのに気が付きました。大きなゴミ箱のそばに紙やプラスチックなどのゴミが散乱していて、そこに明らかにゴミではないものがあったのです。それは…2匹の子犬。ガリガリに痩せた子犬たちが力尽きたように横たわっていたのでした。親切なその人はすぐに動物保護団体『イスラ・アニマル』に連絡し、スタッフの女性たちが現場に駆けつけたそう。子犬たちは生きていましたが、見るからに健康状態が悪かったといいます。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Fundación Isla Animal(@isla.animal)がシェアした投稿 子犬は2匹ともオスで、ベトくんとエンリケくんと名付けられました。2匹は栄養失調であるだけでなく、お腹に寄生虫がいて、皮膚病にもかかっていたのだとか。そのまま放っておいたら、幼い2匹の命の火が消えてしまうのは時間の問題だったかもしれません。周りには母犬も、ほかの子犬たちもいなかったことから、2匹はこの場所に捨てられたと思われるそうです。『イスラ・アニマル』はInstagramで「ベトとエンリケは、この国で亡くなっていく何百万匹もの動物たちと同じ運命にありました。彼らは幸運にも天使に出会い、救われたのです」と2匹のことを紹介。すると、コロンビアの動物たちの過酷な現状に、悲しみの声が上がりました。・まだこんなに小さいのに…。かわいそうに。・ひどい人間のせいで、こんな世界で生きなくてはならない動物たちを思うと、心が痛む。・コロンビアの悲しい現実だ。この子犬たちを助けてくれてありがとう。投稿によると、2匹が見つかったコロンビアのカルタヘナという都市では、このようなことが毎日のように起きているとのこと。野犬が多すぎてすべてを保護することは難しいため、ベトくんとエンリケくんは幸運だったといいます。また、保護されてもコロンビアではいい里親を見つけるのも非常に困難なのだとか。それでも『イスラ・アニマル』のスタッフたちは1匹でも多くの犬を救うために活動し続けています。ゴミのように捨てられたベトくんとエンリケくんが元気になって、愛情深い家族が見つかるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年02月29日春の雛祭りシーズンにぴったりの展覧会「岩﨑家のお雛さま」が東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で開かれています。本展では、三菱を創業した岩﨑家の雛人形をはじめ、御所人形や豪華な打掛、工芸品などが勢ぞろい。静嘉堂@丸の内オリジナルのかわいい“お雛様グッズ”もあわせてご紹介します!春の雰囲気を感じられる!静嘉堂@丸の内ホワイエ※本記事の写真は、主催者の許可を得て撮影しています。【女子的アートナビ】vol. 326本展では、三菱第四代社長の岩﨑小彌太(こやた、1879-1945)が妻の孝子(1888-1975)のために注文した「岩﨑家雛人形」を中心に、岩﨑家ゆかりの名品を展示。また、春の雰囲気を感じられる工芸品の優品も紹介され、計45点の作品を楽しめます。プレス内覧会に登壇された静嘉堂文庫美術館館長の安村敏信さんは、お雛様の由来などについて次のように語っています。安村さんNHK大河ドラマでも注目されている『源氏物語』の「若紫」にも「雛(ひいな)遊び」が出てきます。お雛様は平安貴族の子どもたちの遊びでした。江戸時代には町人にも伝わり、今のようなお雛様がつくられます。おもしろいのは、お雛様の姿です。衣裳は平安期の十二単(じゅうにひとえ)ですが、道具類は武家のもので、「公武合体」しているのです。幕末よりも前に、文化の面ではすでに公家と武家が一緒になっているのが興味深いです。小さくてかわいい!五世大木平藏「貝桶・合貝」昭和時代初期20世紀丸平文庫蔵では、見どころをいくつかご紹介。第1章「雛の世界―小さきものは、みなうつくし」では、岩﨑家が京都の丸平大木人形店に注文した雛道具を展示。一つひとつ精巧につくられた美しくかわいい道具一式を見ることができます。今の雛道具は、江戸時代の上級武士の婚礼調度を参考につくられているそうです。室町時代に婚礼調度が整い、江戸時代に広がって雛道具セットがつくられるようになりました。この章で特にかわいい作品は、「貝桶(かいおけ)・合貝(あわせがい)」。ハマグリの貝殻を用いた「貝合わせ」という遊びに使われるもので、爪先ほどの小さなハマグリの稚貝の内側に華やかな吉祥図が描かれています。ハマグリは「貞節の象徴」ということで、貝桶が婚礼調度に使われるようになったそうです。ちなみに、岩﨑家が雛人形を注文した丸平大木人形店は、約250年も続く京都の人形司で、当主は「大木平藏」を襲名。優美な人形で知られ、宮家や華族などに愛されてきた老舗です。お顔がかわいい!五世大木平藏「岩﨑家雛人形内裏雛」昭和時代初期20世紀静嘉堂文庫美術館蔵第2章「岩﨑家のお雛さま」では、本展の目玉である岩﨑家のゴージャスな内裏雛が登場!華やかで愛らしいお雛様です。お顔が丸く、かわいらしい子どものように見えますが、これは「稚児(ちご)雛」と呼ばれるもの。装束の文様も美しく、岩﨑家の替紋「花菱紋」もあしらわれています。五世大木平藏「岩﨑家雛人形三人官女」昭和時代初期20世紀静嘉堂文庫美術館蔵三人官女もステキです。彼女たちは、盃にお酒を注ぐ道具の長柄銚子(ながえちょうし)、婚礼などのときの飾り物である嶋台(しまだい)、長柄銚子のお酒が減ったときに継ぎ足す加銚子(くわえちょうし)を持っています。ウサギがかわいい!五世大木平藏「木彫彩色御所人形」昭和14年(1939)静嘉堂文庫美術館蔵第3章「御所人形と春を愛でる」では、かわいい御所人形を展示。御所人形とは、京都で生まれた美術的な人形のこと。今回展示されているのは、小彌太の還暦を祝し、孝子夫人が丸平大木人形店に特注した人形セットです。小彌太が卯年生まれだったことから、ウサギが重要なモチーフとして使われています。この展示室では、ほかにも浮世絵の草創期を代表する絵師・菱川師宣(ひしかわもろのぶ、?-1694)が江戸時代の風俗を描いた絵巻や、野々村仁清(生没年不詳)の代表作のひとつである京焼の茶壺など、多彩な作品も楽しめます。また、最後の第4章「初公開岩﨑家ゆかりの打掛」では、明治時代末期につくられた豪華な打掛が見られるほか、大人気の国宝「曜変天目」(稲葉天目)も展示。心ゆくまで岩﨑家ゆかりの美の世界を堪能できます。お雛様グッズもかわいい!静嘉堂@丸の内ミュージアムショップでは、岩﨑家のお雛様をモチーフにした多彩なグッズが勢ぞろい。特に心を奪われたのは、三人官女さまのマグネット(¥1,200・税込)。優美さが際立っています!御所人形の手ぬぐい(¥1,500・税込)も、癒されるかわいさ。ウサギモチーフの御所人形セットは、マスクケースになっています。ほかにも、クリアファイルやミニポーチなど、ここでしか買えない静嘉堂オリジナルのレアなお雛様グッズがそろっています。雛祭り気分をたっぷり味わえる本展は、3月31日(日)まで開催。Information会期:2024年2月17日(土)~3月31日(日)開館時間:10:00 – 17:00 (毎週土曜日は午後6時まで、第4水曜日は午後8時まで)※入館は閉館の30前まで休館日:月曜日(ただし、3月4日(月)はトークフリーデーとして開館)会場:静嘉堂@丸の内 (明治生命館1階)観覧料:一般 ¥1,500、大学・高校生 ¥1,000、中学生以下無料
2024年02月25日2月19日(月)、映画イベントの会場としては初となる名刹・仁和寺(にんなじ)にて、映画『陰陽師0』のキックオフイベントが行われた。“安倍晴明生誕1100年”を記念したアニバーサリー作品として、原作・夢枕獏の全面協力のもと、映画化された本作。イベントの地は、ロケ地であり、映画のイベントが行われるのは“初”となる世界遺産・京都・仁和寺。京都三大門のひとつとも数えられ、玄関、正門にあたる、“二王門”が開かれると、主演の山﨑賢人をはじめ、染谷将太、奈緒、佐藤嗣麻子監督が登場。深紅のカーペットを練り歩いた後、大迫力の“二王門”を背に、五芒星が記された特設ステージに一同が並んだ。初めに「撮影でもお世話になった仁和寺でイベントが出来て、とても嬉しいです」と山﨑より挨拶があり、イベントがスタート。仁和寺をはじめとした、壮大なロケ地での撮影について、山﨑は「昔から残っていて、世界遺産となる場所はパワー、エネルギーがすごいと思うので、そのような場所で晴明を演じたことで、エネルギーが満ち溢れる映像となりました。金堂の中も研ぎ澄まされた空間で、静寂に包まれていました。完成した作品にも映し出されているので注目してほしいです」と通常は非公開となっている国宝・“仁和寺金堂”(にんなじこんどう)での貴重な撮影を振り返った。山﨑賢人染谷は「歴史を刻んできた場所に立って、演技するというのは賢人くんが言うように、エネルギーや場所の力を借りて演技をさせていただきました」、奈緒「(私の撮影は)夜のシーンが多く、東京にはない暗闇を感じました。没入感のある中での撮影でした。また、とても美しい衣装も着させていただきました」と、世界遺産である“大覚寺”(だいかくじ)や岩手の“歴史公園えさし藤原の郷”に組まれた大規模なセットなどを挙げ、本作のスケールの大きさを感じさせた。染谷将太ロケ地として仁和寺を選んだ理由について佐藤監督は「天皇家に代々縁のあるお寺で、晴明が教えを請いに行った人物が実際にいた場所とされている場所だったので採用しました」とコメント。原作・夢枕獏と佐藤監督の親交が非常に深いからこそ、生み出された本作。完成した作品について山﨑は「率直にとても面白かったです。現場では想像でしかなかった呪術を使うシーンやVFXの部分を完成した作品で観られて、嬉しかったです。僕も呪術を使えるようになりたいですね」、染谷「想像を超えて面白かったです。壮大なエンターテインメントでずっとスクリーンに釘付けでした」、奈緒「誰かと語り合いたいと思う作品でした。とても美しくて、誰も見たことがない作品が国宝と呼ばれる場所で撮影されて、それがスクリーンに閉じ込められてる。そんな今だから出来る奇跡みたいなものが集まった作品です」と語った。奈緒また佐藤監督は「まずは獏さん、そして獏さんのファンを喜ばせたいという気持ちでした。原作から外れないように意識しました。作品を見て、獏さんが泣いてくださったので、すごく嬉しかったです」と原作者夢枕のコメントを披露するとこみ上げるものがあったのか、言葉を詰まらせる瞬間もあり、並々ならぬ想いで本作に挑んだことをうかがわせた。安倍晴明の知られざる学生時代を描いたことでも話題となっているが、そんな山﨑が演じた“若き”安倍晴明について染谷は「かっこよさの中に繊細さがあった。安倍晴明もひとりの人間なんだなと思いました。それにすごく感動しました」、奈緒「完全無欠にみえるが、実は弱い部分があって、それを乗り越えた人なんだなと思いました。作品を見ることで安倍晴明という人物を心から愛することができました」と絶賛した。山﨑は「とても格好良かったと客観的に見て思いました。陰陽師になる前の“若き”安倍晴明、博雅との関係性を監督と染谷君3人で作っていくことが非常に楽しかったです」と充実した撮影を振り返り、「最強バディ誕生だよね」と山﨑と染谷で顔を見合わせた。なぜ、今映画化したのかについて佐藤監督は「作品の中で暗示や思い込みを “呪”(しゅ)と呼んでいるのですが、昨今のインターネットも事実が何かというのは関係なく、検証することなく論争する世の中になっていて、みんな“呪”にかかっているなと気づきました。それを祓えるのは昔からのヒーローである安倍晴明しかいないと思ったんです」と現代と呪いの関係性と共にその必然性を語った。佐藤嗣麻子監督呪術によって顕現する火龍と水龍の激突や“舞い”のアクションなど、荘大かつ新しい呪術エンターテインメントとなっており、予告解禁の際も話題なったが、それについて山﨑は「圧倒的なスケールでした。晴明の人間離れした動きを表現するために、重力を感じさせないアクションに挑戦しました。アクション監督である園村さんが羽生結弦さんの演技を見て着想を得たとおっしゃっていました」と新体験アクションの裏側を明らかにした。“安倍晴明生誕1100 年”という事で実在した人物の話になっているが、いま、若い人たちの中でも“呪術”や“陰陽師”に興味がある人が多く、その魅力について問われると、「心の闇を祓ってもらいたい人が多いんだと思います」と佐藤監督。染谷「呪術というのは人の感情、愛情、憎しみ、関心に深く関わっている。そこにはドラマがあって、洗い流したいという欲求があるのかなと思いました」、山﨑「自分自身に“呪”をかけてしまっていたり、目に見えるものだけで判断してしまう世界になっていて、目に見えない心の部分を大事にしたいという本質があるからなのかなと思います」と各々想いを語った。最後に山﨑より「日本の呪術はここから始まります。是非スクリーンで楽しんでください」と締めの挨拶があり、“誰も見たことがない”呪術エンターテインメントの幕開けに期待を膨らませた。キャスト・監督一同、境内に漂う、神秘的な雰囲気を感じながら降壇し、イベントは終了した。<作品情報>『陰陽師0』4月19日(金) 公開公式サイト: 映画「陰陽師0」製作委員会
2024年02月19日4月19日(金) に公開される映画『陰陽師0』の劇場限定バナーと場面写真が公開された。『陰陽師』というコンテンツはTVドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなど多種多様に扱われてきたが、本作では最強の呪術師・安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーが展開される。本日2月16日(金) より全国の劇場で順次掲出される劇場限定バナーには、オールキャストが集結。烏帽子を脱ぎ長い髪をなびかせながら、呪印を結ぶ若き晴明(山﨑賢人)を筆頭に、晴明とともに最凶の呪いに挑む源博雅(染谷将太)が龍笛を操るシーンや、事件に巻き込まれる皇族の徽子(よしこ)女王(奈緒)、陰陽寮の学生である平郡貞文(安藤政信)、橘泰家(村上虹郎)、さらに晴明に興味を抱く帝(板垣李光人)、陰陽寮で晴明たちを指導する陰陽博士・賀茂忠行(國村隼)、天文博士・惟宗是邦(北村一輝)、陰陽師たちを束ねる陰陽頭(小林薫)らの姿が確認できる。また、傷を負った博雅を晴明が抱える場面や、面を被った謎の人物が呪いかける姿など、平安京の闇を呪術で祓うべく立ち向かう晴明たちの重要シーンの数々が盛り込まれている。併せて公開された場面写真では、強さと美しさを兼ね備えた晴明の迫力あふれるシーンや、博雅との出会い、バディを組んだふたりが事件を追う様が切り取られている。さらに、陰陽寮のトップ・藤原義輔が、晴明の育ての親である忠行や、密かに陰陽頭の座を狙う天文博士・是邦らを引き連れるシーンも収められている。<作品情報>映画『陰陽師0』4月19日(金) 公開公式サイト:映画「陰陽師0」製作委員会
2024年02月16日現在公開中の映画『ゴールデンカムイ』より、主人公・杉元佐一を演じる山﨑賢人のアクション練習映像が公開された。本作は、明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちが躍動するサバイバルバトルアクション。1月19日(金) に公開されると、2月13日(月) までの公開25日間で、観客動員数は142万人、興行収入は20.8億円を突破している。山﨑演じる杉元は、日露戦争でめざましい武功をあげ、その闘いぶりから“不死身の杉元”と呼ばれる元軍人というキャラクター。元々『キングダム』シリーズ、『今際の国のアリス』シリーズなどでアクションに定評のある山﨑だが、本作では元軍人の杉元を演じるにあたり、約10キロ体重を増量。さらには、真冬の川に飛び込むシーンや、深夜の氷点下の中、馬そりに引きずられるシーンをスタントなしの体当たりで演じ、本人も舞台挨拶で「やれることは全部やりました!」と言い切っている。そんな山﨑の努力が垣間見えるアクション練習映像では、空手や日本の武道に基づいた動き、軍事練習に励む姿が。また、馬そり上での二階堂役の栁俊太郎との激しいアクションシーンなど、練習ながらも手に汗握る内容となっている。映画『ゴールデンカムイ』アクション練習映像<作品情報>映画『ゴールデンカムイ』公開中映画『ゴールデンカムイ』ポスタービジュアル公式サイト:映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
2024年02月15日4月19日(金) に公開される映画『陰陽師0』の主題歌が、BUMP OF CHICKENの新曲「邂逅」に決定した『陰陽師』というコンテンツはTVドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなど多種多様に扱われてきたが、本作では安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーが展開される。呪術の天才と呼ばれながらも陰陽師になることに全く興味がない若き晴明役で山﨑賢人、晴明と衝突しながらもともに事件の解決に挑む貴族・源博雅(みなもとのひろまさ)役で染谷将太、物語の発端となる事件に巻き込まれる皇族の徽子(よしこ)女王役で奈緒が出演する。主題歌「邂逅」について、プロデューサーの濱名一哉は「日本を代表する男性ボーカリストの藤原さんのあの歌声とバンドが奏でるサウンドが、この『陰陽師0』という作品に加わると考えると本当に興奮しました。エネルギーあふれる一方で若さゆえの孤独感も抱える晴明。彼の想いに寄り添っていただけるアーティストだと信じている」と、彼らが奏でる美しいメロディーラインが、平安時代の雅で壮大な世界観にマッチすることは間違いないと大きな期待を寄せる。また、すでに本作を鑑賞したというBUMP OF CHICKENは「主題歌のオファーを頂き大変光栄です。一足先に観させていただきましたが、俳優の皆様の熱演、美しい映像に惹き込まれました。関わっている皆様の熱量が伝わってきて、楽曲制作の上でエネルギーをいただきました。公開を楽しみにしています」と、喜びのコメントを寄せるとともに映画を絶賛している。併せて、主題歌が流れる本予告映像が公開された。映像では、若き晴明にある事件の解決依頼を持ち掛ける博雅の姿や、強烈な爆発とともにうねりをあげて大地から現れ、都に襲い掛かる火龍に、烏帽子を脱ぎ美しい長髪を振り乱した晴明が決死の応戦を見せるシーンも。傷を負わされた博雅をかばい、初めて人を信じた若き晴明が、怒りの力により“陰陽師・安倍晴明”へと覚醒していく様子を垣間見ることができる。さらに、ムビチケカードが2月16日(金) より発売されることが決定。晴明と博雅をはじめ、個性豊かなキャラクターが勢ぞろいしたビジュアルとなっており、背景には実在した“最強の呪術師”安倍晴明のトレードマークである五芒星が浮かび上がる仕上がりとなっている。映画『陰陽師0』本予告映像<作品情報>映画『陰陽師0』4月19日(金) 公開公式サイト:映画「陰陽師0」製作委員会
2024年02月08日「何をしていても楽しめる、それが僕の一番の長所」だと、川﨑皇輝は笑顔で語る。少年忍者のリーダーとしてのアイドル活動はもちろん、舞台やドラマ、バラエティ番組など、さまざまな作品に携わってきた彼のモチベーション、それが “楽しい”こと。そして今回、シアタークリエで上演される『町田くんの世界』でミュージカル初主演を果たす。ひとりの俳優・川﨑皇輝として、彼はこの作品をどう楽しもうとしているのだろうか。作品の世界観に忠実なミュージカルに漫画家・安藤ゆきが2015年~2018年に「別冊マーガレット」(集英社)で連載した『町田くんの世界』は、勉強も運動も苦手だけれど人間が好きで、周囲の人にも愛される高校生・町田一(まちだ・はじめ)の物語だ。単行本全7巻で描かれた優しく温かな世界は多くの人に愛され、2019年には実写映画化もされている。今回、ミュージカル化に挑むのは演出・ウォーリー木下、脚本・作詞にピンク地底人3号、音楽・作詞に和田俊輔をはじめとするスタッフ陣。そして、彼らは町田一役に川﨑を選んだ「シアタークリエは事務所に入所した時から毎年のようにライブで出演させていただいていて、少年忍者として初めての単独公演も行いました。たくさんのミュージカルを観させていただいた劇場でもありますし、思い出がすごく詰まっている。そんな劇場で、事務所の舞台ではない本格的なミュージカルに、しかも主演させていただけるなんて。お話をいただいた時はすごく嬉しかったけど、大丈夫かなっていう心配もあります。でも選んでいただいたからにはがんばろうと思って、準備を進めています」1月上旬の取材時は、準備稿の台本と冒頭の楽曲ができあがったという段階だった。既に原作を繰り返し読んでいるという川﨑は、どのように感じたのだろう。「漫画はとても心あたたまる作品で、すごくすてき。どういうふうにミュージカルにするのか、本当にミュージカルにできるのか、不思議に思った方は多いと思いますけど、僕も同じ感覚でした。でも届いた楽曲が、『町田くんの世界』をそのままミュージカルにしたらこうなるよね、という楽曲で、作品の世界観をとても忠実に表現している。それがすごく嬉しかったし、ある意味安心できたし、実際にこれをやるんだっていう実感がわいて楽しみにもなった。ここからしっかり創り込んでいこう、という気持ちになりました」先行して行われたビジュアル撮影が、実質的には初めて“町田くん” を演じた瞬間だった。町田くんのイメージに合うメガネを選び、髪も少し切り、制服を着てリュックを背負い、空を見上げる。撮影に参加したスタッフの「町田くんっぽいね」という声が、川﨑にとっての自信になったそうだ。「楽しみながら撮影させていただきました。町田くんってちょっと特殊で、天然で、誰よりも人間を愛していて、その愛もきょうだい的な愛というか、聖人みたいな面をすごく感じる。周りにクセの強いキャラクターが大勢いるけどその中でも“天然”で、でも間違いなく一番優しくていい人なのが町田くんで、その優しさによって周りの人たちも変わっていくんですよね。町田くんのそんなところを理解して近づいていけるように、今は台本と漫画を読み込んで、稽古が始まったらウォーリーさんにご相談しつつ共演する皆さんと一緒に演じていくうちに、お芝居も変わっていく。時間をかけて“ナチュラルボーン・人たらし” な町田くんになっていきたいですね」ミュージカル『町田くんの世界』メインビジュアル川﨑の話を聞いていると、町田くんを演じるための大きな課題は、その“ナチュラル”なところにあるようだ。舞台で演じるということ、特にミュージカルは、数多くの段取りから成り立っている。だがその作為的な部分を感じさせてしまったら、『町田くんの世界』は崩れてしまう。だからこそ、川﨑も誰かの頭を突然なでるような町田くんの行動がキザに見えてしまわないように、と表情を引き締めるのだ。「ミュージカルでもいける」と思ってもらえるようにここで、川﨑が漫画を読んで印象的だった場面を聞いてみた。すると、それは町田くんと同じ高校の生徒と別れ話をした、後輩の高嶋さくらを気遣った町田くんがうずくまっている彼女にそっとミルクティーの缶をあげるシーンだという。「町田くんは人の気持ちの弱っているところに気づいて、そこをフォローするのが得意なんですよね。でも、失恋して泣いている女の子の傍らにミルクティーを置いてくって、ちょっとやりすぎじゃないですか(笑)? しかも、何も言わずに去っていくなんてずるいですよね……(ため息)。他にも似たような場面はありますけど、その中でもミルクティーは、僕にとってはクリティカルヒットでした。町田くんとさくらのシーンは面白いし、その辺りからヒロインの猪原奈々も町田くんを意識して、自分の気持ちをどんどん出すようになっていく。いわば作品の変わり目になったシーンでめちゃくちゃ面白いし、大好きですね」こうした発言からも、キャラクターの心情や物語の構造といったところまで、川﨑は深く読み込んでいることがわかる。芝居に対する、彼のまっすぐな取り組み方が伝わってきた。「お芝居へのアプローチ法は、特に決まっていません。これまで一番多くやってきたことは、めちゃくちゃ時間がかかりますけど、ひたすら台本を読み続けること。繰り返し読んでいると、小説を読んでいて伏線回収をしているような感じで、どのセリフがどこから繋がっているものなのかがわかってくる。ひとつずつ解明しながら、ゆっくりたどり着いていくんです。でも、それもやりすぎると情報量が多くなりすぎてしまって、以前出演した舞台では台本を置いて芝居する時に頭が混乱してしまいました。だから最近では必要以上に考えすぎず、台本にも稽古の中で伝えられた指示などは書き込んでも自分の解釈は書かないようにしています。もしかしたら『町田くんの世界』では新しいやり方が見つかるかもしれないし、楽しい発見もできたらいいですね」では、これまでさまざまな作品に出演してきた川﨑にとって、演じることの楽しさや幸福感、手応えはどのような時に感じてきたのだろうか。「舞台だったら千穐楽を迎えて幕が下りた後や、家に帰った時に、やりきることができた嬉しさを感じるような気がします。千穐楽までの間にお客さんからのリアクションもすごくたくさん感じるし、その都度いろいろありますけど、やっぱり全部終わった時かな。ドラマだったら撮影がアップした時ではなく、オンエアが終わったところ。そこで、ひとつ務めきれたんじゃないかっていう気持ちになる。もちろん芝居している最中も、感覚がなじんでいくにつれて芝居自体もどんどん変わっていくのがすごく楽しい。それを踏まえて、全部終わった時にそれまでのことがフラッシュバックするような感じがして、一番印象に残ります」そうした達成感があるからこそ演じ続けられる、という部分もありそうだ。「達成感はどちらかというと副産物みたいなものですけど、それが大きいほど自分がどれぐらいがんばれたのか、しっかりできたのかを感じられることは確か。だから、それも大切ではありますね」『町田くんの世界』では、川﨑はどのような手ごたえを得るのだろう。千穐楽を迎えるまでに達成したい目標はあるだろうか。「町田くんに選んでいただいたということは、それだけ期待していただいているからじゃないですか。その期待を超えたい気持ちはあります。だから、川﨑は『意外とミュージカルもいける』じゃなくて『やっぱりミュージカルでもいける』と思ってもらえたら。それが次のミュージカル作品への出演に繋がればいいな、と思っています」その先に見据えているのは、例えば度々共演している堂本光一や、ずっと憧れているという櫻井翔といった、事務所の先輩たちの姿。既に帝国劇場で0番(舞台上センターの主演俳優の立ち位置)を経験している川﨑だが、これからも先輩たちのように舞台はもちろん、映像やバラエティ番組など、マルチに活躍していきたいと今後の希望を語る。とはいえ、先輩たちに追いつき、追い越すのは並大抵のことではない。「いつかは追い越さなきゃいけない、というのはあるんですけど、追い越すためにはいったん追いつかなきゃいけない。そこがやっぱり難しいところ。例えば櫻井さんは海外に行ってレポーターをやるなど僕がやりたいことをほとんどやってらっしゃるので。自分の世代だからこそのやり方で、後追いにならないように違いをみせていきたい」と意欲を燃やす。どの現場も「楽しい」と笑顔で向き合う川﨑は、そうした挑戦も軽やかに果たしていきそうだ。そして最後に、ミュージカル『町田くんの世界』を楽しみにしている皆さんへのメッセージを。「僕にとっては、ミュージカル初主演という記念すべき公演。でも、それを抜きにしても本当にすてきな作品ですし、ミュージカルとして純粋に楽しんでもらえる作品にしたいので精いっぱい努めます。ぜひ、楽しみにしていてください」シアタークリエが町田くんならではの世界観で満たされる公演は、3月29日(金)~4月14日(日)。その後、大阪公演あり。取材・文:金井まゆみ撮影:石阪大輔スタイリスト:柴田拡美(Creative GUILD)ヘアメイク:服部幸雄(メーキャップルームプラス)衣裳:ジャケット¥17,600 / soerte(株式会社アンティローザ TEL070-7645-3725)・ベスト¥4,180 / Lull(SPINNS TEL0120-011-984)・シャツ¥28,600 / CULLNI(CULLNI FLAGSHIP STORE TEL03-6416-1056)・眼鏡¥35,200 / 眼鏡(白山眼鏡WALLS TEL03-5468-0397)、その他スタイリスト私物<公演情報>ミュージカル『町田くんの世界』原作:安藤ゆき『町田くんの世界』(集英社マーガレットコミックスDIGITAL 刊)演出:ウォーリー木下脚本・作詞:ピンク地底人3号音楽・作詞・演奏:和田俊輔出演:川﨑皇輝長澤樹神里優希斎藤瑠希礒部花凜大月さゆ浜崎香帆岩橋大鶴岡政希湖月わたる吉野圭吾【東京公演】2024年3月29日(金)~4月14日(日)会場:シアタークリエ【大阪公演】2024年4月19日(金)~4月21日(日)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティチケット情報()公式サイト
2024年02月02日写真撮影の間も、インタビュー中も、笑いの絶えない二人だった。累計発行部数2700万部を記録した大ヒット漫画『ゴールデンカムイ』を実写化するにあたり、主人公の杉元佐一を山﨑賢人が、杉元と対峙する第七師団上等兵・尾形百之助を眞栄田郷敦が演じた。作中では敵対する二人だが、取材現場で顔を合わせた山﨑と眞栄田の醸す空気は、柔らかい。杉元・尾形が出会う雪山でのアクションシーンの練習が、両者の初対面だったという。映画公開を目前にしたタイミングで、撮影当時を振り返ってもらった。「賢人さんは愛されキャラ」「ギャップがあるのが郷敦のかわいいところ」ーー山﨑さん演じる杉元、眞栄田さん演じる尾形が対峙する雪山でのアクションシーンが印象的でした。相当な練習を積まれたと聞いているのですが、どんなやりとりをされたんでしょうか。山﨑あのシーンの撮影に入る前、アクション練習をするときに初めて郷敦と会ったんです。初対面で、僕はちょっと緊張していました。アクションのスピードも早いですし、しっかりコミュニケーションを取りながら進めていったのを覚えています。少しずつ楽しくなっていきました。眞栄田ナイフを使ったアクションだったので、難しさを感じました。練習をしている間もずっと「難しいな……」と。山﨑近距離だったし、だんだんスピードも上げていかなきゃいけないしで、危ない場面もあったよね。雪山だったので、足元が滑っちゃったりもして。そんな緊張感も、画面に映ってるんじゃないかなと思います。ーーお互いのお芝居を間近でご覧になって、役者さんとしてどんな印象を抱かれましたか?眞栄田やっぱり賢人さんは、周りに愛される方だな、と感じました。変に周りを緊張させる威圧感がないし、現場にいるキャストもスタッフもみんな、賢人さんが好きなんですよ。良い作品にしよう、と緊張感も持ちつつ、楽しむことも忘れない。そんな姿が印象的でした。『ゴールデンカムイ』はコメディ要素もある作品ですが、アクションシーンもあるので、やっぱり締めるところは締めないといけない。制作陣みんなでそういう意識を持つために、賢人さんが率先して空気をつくってくれていたな、と思います。山﨑郷敦は、ものすごくしっかりしてます。撮影中も一緒にご飯を食べに行ったんですけど、僕の飲み物がなくなっていたらすぐに気づいて注文してくれるんです。しっかりしていて、かつかわいらしい面もあって。そういうところがギャップで、とても魅力的です。眞栄田ありがとうございます!山﨑賢人・眞栄田郷敦が叶えたい夢は?ーー撮影中にご飯に行かれたとのことですが、お二人でどんなことをお話しされたんですか?山﨑郷敦に夢について訊かれたのを、すごくよく覚えてるんです。「仕事で達成したい夢ってありますか?」って。僕、ちょっとドキッとしたんですよね。これから仕事をしていくうえで、どうなりたいか。そのときは「すごいヤツになりたい」みたいな、ざっくりした答えしか返せなかったんですけど。でも、そんな風に訊いてくれたのがすごく嬉しくて。眞栄田僕自身、あまり明確に「こうなりたい」っていう夢がなくって。何が起こるかわからない世の中ですし、目の前の仕事に向き合うことしか考えてなくて。だから、賢人さんにちょっと訊いてみたかったんですよね。ーー『ゴールデンカムイ』には、アイヌの莫大な埋蔵金が出てきます。現代の価値にすると8000億円の金塊ですが、もしお二人の前に8000億円があったら、叶えたい夢や目標はありますか?山﨑うーん、なんだろうなぁ。眞栄田うーん、とりあえず仕事辞めますかね(笑)山﨑あ、辞めちゃうんだ!? 新年が明けたばかりで、新しい目標を立てるタイミングかもしれないけど、年末の大掃除のときにざっくりと「来年はこういうことをしたい」って考えるかな。いや、もしかしたら「大」掃除じゃなくて、ただの掃除かも。年末にやるだけの、年末掃除。「これをやろう!」って大きな目標を立てるより「来年はこれ買いたいな〜」とかそういう、目の前の小さな目標について考えるほうが多いかな。眞栄田僕もそうかもしれないです。もちろん、いただけるお仕事はずっと変わらずに楽しくやらせてもらっているんですけど。プライベートで考えることは「スノーボードに行きたいな〜」とかですかね。山﨑いいね! うん、そういうことだよね。眞栄田仕事はもちろん、人生も充実させたいですよね。ストイックに頑張りすぎないことも必要ーーせっかく目標を立てても、三日坊主で終わってしまうことに悩まれている方も多いと思います。お二人のように、ストイックに頑張り続けるためのコツはありますか?山﨑僕も三日坊主で終わってしまうこと、ありますよ。たとえば筋トレでも、真面目に頑張りすぎちゃう人ほど、一日できなかったらすごく落ち込んじゃうじゃないですか。あんまりストイックになりすぎず、完璧すぎなくてもいいのかな、と思います。人生にもチートデーが必要です。眞栄田それに、本当にやらないといけないことだったら、自然とやり続けられると思います。これは自分に必要なことだ、って腹落ちしていたら「頑張ろう」と思える。途中で諦めちゃうってことは、ほかにやらなきゃいけないことがあるってことなのかも。山﨑確かに、やらなきゃいけないと思ってることだったら、何としてでもやるよね。今回の『ゴールデンカムイ』もそうだけど、撮影に合わせてアクション練習したり、体を鍛えたりしないといけないから。ーー最後にあらためて映画への想いをお聞かせください。(※このインタビューは映画の公開日前に行われました)眞栄田僕たち含め、制作陣全員が想いを込めてつくった映画がこれから公開を迎えると思うと、感慨深いです。これから完成披露試写会で、約4000人の方に観てもらいますが、どうか一緒にこの作品を広める手助けをしてほしいな、と思います。山﨑とにかく「おもしろい」の一言に尽きます。実際、僕がこの『ゴールデンカムイ』の実写化オファーをいただいたとき、この作品が映像化されるなんて最高だ、と思ったんです。撮影を経て、完成した作品を観たときに、想像していたよりもおもしろいものができた、と感じました。ぜひ、多くの方に観てほしいです。取材・文:北村有撮影:友野雄<作品情報>映画『ゴールデンカムイ』大好評公開中!公式サイト:映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
2024年02月01日現在公開中の映画『ゴールデンカムイ』のイベント「ありがとう!!北海道ッ!!イベント」が、1月31日(水) にロケ地となった北海道札幌市厚別区にある北海道開拓の村で開催。主人公・杉元佐一役の山﨑賢人とアイヌの少女・アシリパ役の山田杏奈、そして久保茂昭監督が登壇した。累計発行部数2,700万部を突破している同名コミックを原作とした『ゴールデンカムイ』は、明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちが躍動するサバイバルバトルアクション。1月19日(金) に公開されると1月30日(火) 時点で観客動員数86万人、興行収入12.7億円を突破している。北海道開拓の村は、明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物を、54.2ヘクタールの敷地に移築復元・再現した野外博物館。かつて原作者の野田サトルも訪れ参考にし、漫画内に登場する建物のモチーフとされていることから原作ファンも訪れるゆかりの深い場所だ。そのロケ地に、北海道・鈴木直道知事を招待し、トーク&フォトセッションを実施。鈴木知事から「山﨑さん、山田さん、久保監督おかえりなさい!」と迎えられ、山﨑は「撮影でも大変お世話になった北海道、そして北海道開拓の村に来られて、映画ならではのシーンで使用した、馬そりの前に帰ってきて、嬉しく思います」と挨拶。山﨑賢人公開直後、映画館に観に行ったという鈴木直道知事は「原作ファンでもあるので、実写化の話を聞いた時は、難しい挑戦だと思っていました。公開翌日に映画館に行き、道民の方々と一緒に観て、会場の盛り上がりも直接感じましたし、原作への皆さんの愛も感じました。寒い北海道で、川に入って大丈夫かな?と思ったり、道民だからこそ分かる寒いシーンもあり、アイヌ文化にも触れられるので、ぜひ皆さんに観ていただいて北海道に興味を持ってもらえたら、知事としては嬉しいです!」とコメントした。イベントは気温がマイナス3度の中で行われたが、1年前の北海道での撮影を振り返って、山﨑は「久々に北海道に来て、寒いですけど、気持ちの良い寒さだなと感じました」と笑顔を見せ、山田は「物語の舞台となってる北海道で、たくさんの北海道の皆さんのおかげで撮影できたと思います。北海道での撮影は、アシリパの気持ちを作る上でも助けになりました」と語った。また公開時には、動員数でTOP10の劇場のうち4劇場が北海道の劇場だったことについて、山﨑は「嬉しいです。北海道の皆さんに協力していただいて『ゴールデンカムイ』が完成しましたし、北海道の皆さんの熱でさらに広がってる気がします」と明るい表情で答えた。さらに北海道開拓の村で撮影された、山﨑自ら馬そりで引きずられるアクションシーンについて、『キングダム』シリーズでもアクション監督を担当している下村勇二は“山﨑だったから”と話しており、山﨑も「下村さんとの信頼関係で生まれたシーンです。基本的なアクション練習は普段からしていたのですが、当日やることが決まって、テストで引きずられて……実際に自分が演じて杉元としてもリアリティや気持ちが入って、いいシーンになったと思います」とスタッフ一同取り組んだ見せ場のシーンに自信をのぞかせた。また、アシリパの衣装や小道具などがアイヌ工芸家の人々に協力を得て製作されており、山田は「すごく繊細で、実際に衣装として身に付けさせてもらって、そこから得られるものは大きいなと思いました。アシリパのマキリ(小刀)は、物語の中でもアシリパのお父さんが作ってくれたもので、彼女自身すごく大切にしているものなので、そういう気持ちを作る上でも助けられた部分が大きかったです」と感謝を述べた。山田杏奈久保監督も「北海道でしか見れない風景に、不思議と引き寄せられる感じがありました。北海道の物語だと思ってるので、やっぱり北海道で撮影することが、原作へのリスペクトに繋がると思っていましたし、呼ばれてきたような感じがしていました。」と北海道の魅力を語った。そんな3人に鈴木知事は「北海道は美しいけど、厳しさも自然の中にあります。そういう環境の中でしか撮れない絵があるということで、監督にも選んでいただいたと思います。エンタメとして楽しいだけじゃなく、原作者の野田先生も取材をされたり、監督も地域を回られたりして、アイヌ文化を描かれています。山﨑さんが引きずられた勢いで、今度は北海道へ人を引きずりこみたいです!(笑)続編も希望です!」とコメント。最後は、「ありがとう北海道」と記されたゴールデンはっぴと、実際に劇中で使用された“馬そり”の贈呈も。その後、馬そりは北海道開拓の村へ寄贈された。最後に山﨑は「映画『ゴールデンカムイ』は北海道の皆さんのご協力を得て、本当に素晴らしい作品となったと思います。北海道の魅力が詰まった映画にもなっていると思いますので、ぜひ道民の皆さんに楽しんで頂きたいです!今日は撮影でも大変お世話になった北海道開拓の村に帰ってこられて、とても嬉しいです。これからも何回でも観て、楽しんでもらって、『ゴールデンカムイ』と北海道が一緒に盛り上がっていったら嬉しいなと思います」と締めくくった。さらに、公開時に動員数がトップ10内に入った「札幌シネマフロンティア」と「TOHOシネマズ すすきの」で大ヒット御礼の舞台挨拶を実施。舞台挨拶で山﨑と山田は、キャスト情報解禁前の昨年、札幌での本編撮影の合間に『ゴールデンカムイ展』に行っていたと明かす場面も。山﨑が「実写化の話も出ている中でしたが、一切気付かれずでした。(山田とは)別々で行ったしね。北海道で見る『ゴールデンカムイ展』っていうのが、とても意味あることのようで、とても嬉しかったですね。“尾形誰だろう?”と言ってる人がいて、郷敦だよな~と思いながら、言えないよな~と思っていたり(笑)」と語ると、山田は「やっぱり観に来てらっしゃるお客様も勿論たくさんいて、みんながそれぞれの場所でじっくり観て“ここのコレが好きなんだよね!”って言ってる姿を見てやっぱり愛が深いなと思いましたし、単純にめちゃくちゃ楽しかったです!」と北海道での撮影以外にも思い出話で盛り上がった。※アシリパの“リ”は小文字が正式表記<作品情報>映画『ゴールデンカムイ』公開中映画『ゴールデンカムイ』メインビジュアル公式サイト:映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
2024年01月31日静嘉堂@丸の内では、2024年2月17日(土)より、『岩﨑家のお雛さま』を開催する。3月3日の雛祭にちなみ、昨年に引き続いて岩﨑家のかわいいお雛さまを紹介する展覧会だ。この「岩﨑家雛人形」は、三菱四代社長・岩﨑小彌太(1879-1945)が孝子夫人(1888-1975)のために、京都の人形司・丸平大木人形店、五世大木平藏に注文してあつらえたもの。内裏雛は、白く丸い顔が愛らしい稚児雛で、男雛は皇太子のみが着用する鴛鴦文の黄丹袍(おうにのほう)を、女雛は五衣(いつつぎぬ)に表着(うわぎ)、萌黄色の唐衣を重ねて着用。脚部は関節を仕込んだ「三つ折れ」の造りになっている。その他、卯年生まれの小彌太の還暦を祝って製作された、61人もの人形が躍動する「木彫彩色御所人形」も紹介。愛嬌のある人形たちの生き生きとした姿はもちろん、宝船の船首や子供達がかぶる冠にあしらわれた、ウサギのデザインや岩﨑家の家紋など、特注品ならではの仕様も見どころだ。また、京都・丸平文庫からは、岩﨑家がかつて所蔵した、福々しい女性たちが楽しそうに花見をする「御所人形お福の花見」が特別出品されると同時に、同家に伝わる《白綸子地松竹梅鶴模様打掛》も初公開。浮世絵の始祖・菱川師宣の肉筆絵巻《十二カ月風俗図鑑》から、雛祭の様子を描いた3月の場面や、江戸時代前期の陶工・野々村仁清による、桜が満開の吉野山を表現した《色絵吉野山図茶壺》など、春にちなんだ優品も楽しめる。なお同展、あるいは、同時期、三井記念美術館で開催中の『三井家のおひなさま』の半券があれば、両展の入場料が割引される。ぜひこの機会に、かつて財閥の女性たちが愛した雛人形を堪能したい。<開催概要>『岩﨑家のお雛さま』会期:2024年2月17日(土)~3月31日(日)会場:静嘉堂@丸の内時間:10:00~17:00、土曜は18:00まで、2月28日(水)、3月27日(水)は 20:00 まで(入場は閉場30分前まで)休館日:月曜(3月4日はトークフリーデーとして開館)料金:一般 1,500円 大高1,000円公式サイト:()
2024年01月26日山崎賢人主演実写映画『ゴールデンカムイ』のオフショットが、アシリパ役・山田杏奈の公式Xにて公開された。本作は、2014年より「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にてスタートし、約8年に及ぶ連載を終了した野田サトルによる漫画「ゴールデンカムイ」の実写映画化。今回公開された写真は、主人公の元陸軍兵・杉元佐一役の山崎さんと、杉元を助けたことから相棒として旅をすることになるアイヌの少女・アシリパ役の山田さんのキュートな2ショット。コメント欄には、「めっちゃ沿ってる」、「ずっと見てられる」、「何だこのかわい子ちゃんたちは!!!!」、「かわいいお二人に癒されます!」、「さすが相棒息ぴったり」などとファンからたくさんの“かわいい”の声が寄せられている。『ゴールデンカムイ』は1月19日(金)より公開。※アシリパの「リ」は小文字が正式表記※山崎賢人の「崎」は正しくは「たつさき」(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴールデンカムイ 2024年1月19日より全国にて公開©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
2024年01月11日1月10日(水) にリリース、レンタルが開始される映画『キングダム 運命の炎』のBlu-ray&DVDより、プレミアムエディションに収録される特典映像が公開された。本作は、累計発行部数1億部超え(2023年11月2日時点)の漫画『キングダム』(原泰久/集英社)を原作とした実写映画化シリーズ第3弾。原作ファンの中でも人気の「馬陽の戦い」と「紫夏編」が描かれる。前作に引き続き原作者の原泰久が自ら脚本に携わり、キャストは主人公・信を演じる山﨑賢人をはじめ、嬴政を吉沢亮、河了貂を橋本環奈、羌瘣を清野菜名、紫夏を杏、万極を山田裕貴、趙荘を山本耕史、馮忌を片岡愛之助、王騎を大沢たかおが演じるなど、豪華俳優陣が集結した。公開されたのは、メイキング「飛信隊編」の一部。馮忌の討伐後に、信が率いる飛信隊と王騎将軍が出会うシーンの撮影で、原作の王騎の笑い方をアドリブで取り入れた大沢たかおと、その演技を目の前で見つめる山﨑賢人の様子が収められている。シリーズ3作目にして初めて王騎が「ココココ」と笑う演技を生で見た山﨑は、「最強ですね、大沢さん。すげぇ」と圧倒された様子。さらに大沢の演技力を目の当たりにして、「天下遠いっすね」と、“まだ俳優としての天下は遠い”と感じる姿も垣間見える。一方で大沢は、「突然やってみたくなったからやっちゃって、もし違ったら監督がカットするだろうと思ってやってるくらい、分からないんですよね。やった後に余計なことやっちゃったかなって思うくらいです」と、アドリブを取り入れた理由を明かす。漫画を実写化する作品での役作りについて、「漫画が実写化されることが難しいのは、何か新たなエッセンスを加えなきゃいけないし、何かを引き算しないといけない作業があること。でも方程式が無いので正解が分からなくて、暗中模索しながらやるんです」と語る。また、大沢と共演した感想を聞かれた山﨑は「言葉にできないくらいの凄まじさがあって、本当に役者として、こういう漫画の王騎という喋り方が難しいキャラクターを、ああいうふうに現実にリアルに落とし込むというのは本当に凄すぎます。ああなりたいなと思います」と、大沢に対して憧れる思いを明かした。『キングダム 運命の炎』メイキング「飛信隊編」<リリース情報>『キングダム 運命の炎』Blu-ray&DVD1月10日(水) リリース&レンタルスタートデジタル先行配信中『キングダム 運命の炎』Blu-ray&DVD プレミアムエディション【ブルーレイ&DVDセット】●プレミアムエディション【初回生産限定】:8,789円(税込)●通常版:5,280円(税込)公式サイト:
2024年01月08日山﨑賢人(※崎はたつさき)が主演を務める、映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)の完成報告会が、20日に都内で行われ、劇中衣装と小道具が公開された。○■映画『ゴールデンカムイ』杉元佐一・アシリパの衣装&小道具公開今回会場で展示されたのは、「不死身の杉元」と呼ばれる元陸軍兵・杉元佐一(山崎)と、アイヌの少女・アシリパ(山田杏奈)の衣装・小道具。久保監督は、衣装や小道具にも強いこだわりを持っていたそうで、「今回アイヌの物語でもあると思うので、アシリパの衣装はアイヌの方々に作っていただいた。模様などが全部手縫いなので1着作るのに半年くらいかかる」と明かした。また、杉元の持つ銃についても、「日露戦争の203高地で使われていたのは三十年式銃なんですが、もう日本にはどこにもないんです。主要人物の銃はちゃんとこだわって作っている」と話していた。
2023年12月20日俳優の柳俊太郎(※「柳」の真ん中は夕)が、20日に都内で行われた映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)の完成報告会に山﨑賢人(※崎はたつさき)、山田杏奈、矢本悠馬、工藤阿須加、大谷亮平、玉木宏、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーとともに登場した。○■山崎賢人ら、柳俊太郎の言い間違いに爆笑第七師団一等卒で双子の軍人・二階堂浩平・洋平を一人二役で演じた柳は、「このインパクトの強いイカれた兄弟を演じることができて、非常に幸せに思いました」とコメント。双子を1人で演じた柳は「双子って俺どう芝居すればいいんだろう……と単純にそこから疑問だった。でもボディダブルという方がいて、まず自分が演じたものを覚えてもらって、自分が浩平をやっているときに洋平をやってもらって……。スタッフさんも『次は(浩平と洋平)どっちだっけ?』となっていて」と難しさを明かす。柳が話している間、終始笑っていた山崎・山田・矢本の3人。柳が「こんがらがりました」と「こんがりました」と言い間違えていたことがツボに入ってしまったようで3人で爆笑していた。
2023年12月20日俳優の矢本悠馬が、20日に都内で行われた映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)の完成報告会に山﨑賢人(※崎はたつさき)、山田杏奈、工藤阿須加、柳俊太郎(※「柳」の真ん中は夕)、大谷亮平、玉木宏、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーとともに登場した。○■矢本悠馬、極寒の雪山で川に入水「寒いというより痛かった」“脱獄王”の異名を持つ天才脱獄犯・白石由竹を演じた矢本は「個人的に本当に大好きな漫画で、いちファンとしていち読者として、白石由竹が実写になったときに、こうであったらいいなっていうものを作らせていただきました」と語る。さらに「どのキャラクターも魅力的で好きなんですけど、その中でも僕は白石推し。まさか自分が推しているキャラクターを演じさせていただけるとは思っていなかった」と喜びを表現。ただプレッシャーもあったようで「肩に力が入っていてガチガチに。しかもすごい大作だからさらにガチガチになっちゃって……(撮影の)最初の1日目から3日目くらいは調子悪かったっすね(笑)。撮り直してぇ~と思うくらい(笑)」と笑いを誘う。続けて「白石は他のキャラクターと違って、金塊争奪戦の中でも志や悲願という思いもないまま入っていく自由なキャラクターなので、自分が固くなっていたら、白石由竹の自由さを引き出せないと思って、全部忘れてやるようになってから調子よかったっすよね?」と熱弁しながら、久保監督に語りかけていた。撮影もかなり過酷だったようで「特につらかったのは雪山にある川に入るシーン」と回顧。「原作ではコメディのシーンなので、読んでいるときはゲラゲラ笑っていたんですけど、生の肉体で12月~1月の雪山の川は笑えなかったですね……」と振り返る。さらに、凍っていた川をスタッフが砕いて撮影が行われたというエピソードが明かされると、矢本は「いちばん寒かった。寒いというより痛かった」と話した。
2023年12月20日映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)の完成報告会が20日に都内で行われ、山﨑賢人(※崎はたつさき)、山田杏奈、矢本悠馬、工藤阿須加、柳俊太郎(※「柳」の真ん中は夕)、大谷亮平、玉木宏、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーが登場した。同作は野田サトル氏による同名コミックの実写化作。明治末期を舞台に、主人公の元陸軍兵・杉元佐一(山崎賢人)が、アイヌの少女・アシリパ(山田杏奈 ※「リ」は小文字が正式表記)と共に、埋蔵金の在りかが描かれた「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を求めて北海道を旅するサバイバル・バトルアクションとなる。○■山田杏奈、映画『ゴールデンカムイ』でアクション「ほぼほぼ初めて」アイヌの少女・アシリパを演じた山田は「文化的なものをとにかく学んで、アシリバさんの根底の考え方には何があるんだろうと、監修の中川(裕)先生に教えていただきながら、少しずつ作っていって」と振り返る。「彼女は信仰的なところは大事にしつつ、合理的な考えをしているところもあって。原作では『私は新しい時代のアイヌの女だから』と言ってるんですけど、そういったところも役を作る上で大事にしようと思っていました」と役作りについて説明した。一方で「アクションがほぼほぼ初めてだったので、走り方とか立ち止まり方とか、そういうところから教えていただいて、皆さん本当にすごいなと思いながら、完成したのを観ました」と苦笑。「正直『ここまで激しいのがなくてよかったな』と思ってしまうぐらい大迫力」と山崎らを絶賛し、自身のアクションについては「たくさん練習させていただき、弓矢もお家に持って帰って、家のカーテンに向けて射って練習してました。つがえるのが極力スムーズになればいいなと」と、裏側の努力を明かした。
2023年12月20日俳優・山崎賢人の自身8作目となるカレンダー「山崎賢人カレンダー2024」が、12月19日(火)発売。この度、その撮影の裏側を撮り収めたメイキング映像が公開された。今年は、7月に主演映画『キングダム 運命の炎』が公開され、今年公開された邦画実写映画興行収入No.1を獲得。来年は、シリーズ第4弾となる最新作『キングダム 大将軍の帰還』をはじめ、『ゴールデンカムイ』、『陰陽師0』など次々と主演作が公開を控える山崎さん。来年のカレンダーは、山崎賢人×モノクロームがテーマ。企画段階から山崎さんが打ち合わせに参加し、撮影コンセプト、スタイリング、シチュエーション、さらに、写真セレクトや全体の構成に至るまで、全体的なクリエイティブ面にも携わり、自身のアイディアを詰め込んだこだわりの一冊となっている。写真自体をモノクロで撮影しており、スタイリングは、スパンコール、スウェード、ファー、レザー、ニットなど素材感にこだわった衣装をセレクト。29歳リアルな等身大の魅力を余すことなく切り取った。クールでアンニュイな色気を纏った表情や、スタイリッシュでエレガント、かつアダルティなオーラを醸し出す大人な雰囲気、エモーショナルでアーティスティックなセンスが際立つ目を引くカレンダービジュアルに対し、今回公開された映像では、ナチュラルな彩りのある現実世界とクールなモノクロの世界の2つが交差する中で表現される、山崎さんの直感的で繊細な表情や自然体で飾らないありのままの姿が収められている。また発売を記念して、発売当日から12月31日(日)まで、東京 HMV&BOOKS SHIBUYA、大阪 HMV&BOOKS SHINSAIBASHIでカレンダーの特設コーナーが展開。同2店舗では、購入者対象特典として、会場限定オリジナルポストカードがプレゼント。ビジュアルに使用されたカットは、幻想的な青みが漂う空をバックに繊細な眼差しで佇む姿が印象的な一枚だ。「山崎賢人カレンダー2024」発売日:2023年12月19日(火)価 格:2,750円(本体2,500円+税)サイズ:B5サイズ リング式卓上タイプページ数:13ページ(表紙1枚+カレンダー12ページ)ISBN:978-4-910528-41-0発行:SDP※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」(シネマカフェ編集部)
2023年12月19日