故・森光子さんの代表作として、計2017回という前人未到の記録を誇る『放浪記』。誕生から半世紀の時を超え、今秋、仲間由紀恵主演の“新生『放浪記』”として生まれ変わる。その「出発の会」に、豪華キャスト9人が顔を合わせ、並々ならぬ熱意を明らかにした。舞台『放浪記』チケット情報全員が口を揃えたのは、歴史的名作と、それを演じてきた先達への敬意、それに参加できたことへの重責と光栄の念だった。仲間自身、主演のオファーに対し、「光栄と同時に、緊張、不安、様々な思いでいっぱいになりました」と吐露しつつ、「今日共演者の皆さんとお会いして、ワクワクした気持ちが湧いてまいりました」と前向きな笑顔に。そんな仲間に応え、共演者からは「しっかり仲間さんをサポートしていきたい」(日夏京子役・若村麻由美)、「プレッシャーはありますが、仲間さんを支え、清らかな気持ちで舞台に立ちたい」(藤山武士役・永井大)といった力強い言葉が続き、早くも新生キャスト陣のチームワークを感じさせる。森さんによって熟成された『放浪記』は、新キャストによって、どう変わっていくのだろうか?1200回頃から関わる演出家の北村文典は、「新しいメンバーと新しい工夫をして、2~3代目でも“初代”の心意気で取り組みたい」と自信をのぞかせる。さらに、「『放浪記』=でんぐり返しといイメージを払拭したい。やるなら、4回転半とか?(笑)」とおどけると、仲間は苦笑しつつ、「皆さんの期待を裏切らないシーンにしたいです」と応じた。林芙美子という女性の生涯を通し、様々な人間模様が描かれる重厚な舞台について、仲間は「貧しいながらも怒り、悲しみ、様々な想いを抱えて一生懸命前に進んだ林芙美子さんに負けないよう、私も強い想いで挑戦したい」と熱を込める。ライバル・日夏京子との“女同士の対決”については、「初演を務めた浜木綿子さんから、『凛として、情熱を持って』というお言葉をいただきました。火花散るライバルになれば」と若村がやる気をみなぎらせた。そして若手俳優陣も、「国道で言えば1号線のような日本の戯曲の王道ですが、先輩方の足跡を踏襲しつつ、新しいものを作れたら」(福地貢役・窪塚俊介)、「まっすぐ、でも大胆に演じられたら」(悠起役・福田沙紀)と背筋を伸ばす。取材日は8月16日ということで、森光子さんが遺した「五山大文字・送り火」についての手記を仲間が朗読。最後は祝い酒が取材陣に振る舞われ、出発にふさわしい晴れやかな門出となった。公演は10月14日(水)~11月10日(火)東京・シアタークリエ、11月21日(土)~12月9日(水)大阪・新歌舞伎座、12月18日(金)~25日(金)名古屋・中日劇場、2016年1月7日(木)~31日(日)福岡・博多座にて。取材・文:荒川陽子
2015年08月21日伊坂幸太郎の小説を大須賀めぐみが大胆にコミカライズした異色作、『魔王 JUVENILE REMIX』の舞台版に挑戦する池岡亮介、味方良介、影山達也、Ry☆、細見大輔、ラサール石井に話を聞いた。*pnish* vol.14 舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』チケット情報「僕が演じる潤也はいちばん他者と関わり、関わることで兄の死の謎に辿り着きます。僕の動きひとつで相手の姿が浮き上がる役だと思うので、みんなとの関係性を大切に演じたいです」(池岡)。「兄、安藤は潤也を見守り影響を与える存在です。だからこそ真っ直ぐでいたい。お芝居の経験はまだ少ないんですが、とても刺激的でおもしろい舞台に立たせてもらっていると感じています」(影山)。「僕が演じるアンダーソンは情報屋で日系のアメリカ国籍という複雑な存在ですが、安藤さんを慕う気持を持つことで自分が見えるし、いろいろなことに気付きます。なので、その気持を大切に演じたい。これまではミュージカル作品といった『歌』で表現することが多かったので、台詞で感情を出すことはとても難しくて苦しいです。でも、そこに挑むことがとても楽しいです!」(味方)「舞台に立つのは今回が2回目で、前回は得意の踊りがありましたが、今回は踊りはなく、ストレートな演劇に挑戦します。スズメバチという殺し屋として、少しでもこの舞台の力になりたいし、なれるように努力します。今はテンパりながら稽古場で皆さんの姿を見ている日々で、毎日が発見です」(Ry☆)。「僕は殺し屋を斡旋する岩西を演じていて、ともすれば明るくひょうきんな役ですが、そのなかにも香り立つなにか怖さみたいなものを表現したいと思っています。演出の鈴木勝秀さんが『演劇は事件です』とおっしゃっていて、その言葉が自分の中にすごくストンと落ちました。確かに、今、僕らは僕らにしかできないことをやっている、そのことが毎日感じられてすごく新鮮です。舞台は日々変わるものなので、皆さんにはこの事件の目撃者になってほしいと思います」(細見)。「辰美という原作の新市長や政治家といった、いろいろな役をうまい具合にまぜあわせた、いわゆる『大人』の存在を演じています。いい意味で『権力バカ』な側面を見せたいと思います。今、この時代に上演するにはなかなかに刺激的な内容ですが、現政権の批判といったことではなく大きな流れの中で自分はどう抗っていくか?というお話だと感じています」(ラサール石井)。「舞台のキャッチフレーズにも『抗え。』とありますが、ただやみくもに反発すればいいわけではなく、個人が意思を持って抗う、ということが大切だと思うんです。今の時代がどうとか、僕自身がどうこう言える立場ではないけれど、この舞台を観ていただくことで、諦めちゃうのはちがうよ、というメッセージを受け止めてもらえたらと思います」(池岡)公演は4月18日(土)から東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo、5月1日(金)から兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて。取材・文:おーちようこ
2015年04月17日アークダイニングが運営する「秋葉原 岡むら屋」は3月13日、「肉そば」を発売する。岡むら屋は、明治時代の牛鍋をヒントに完成させたメニュー「肉めし」を看板商品に持つ店舗。肉めしは、大鍋で角切りにカットした牛バラ肉などの具材を、八丁味噌を使用して5時間以上煮込んで作る。とろとろになった牛肉にたまねぎ、豆腐などの具材とともにご飯に盛って提供する。今回発売する「肉そば」は、同店の特製の煮込み肉とオリジナル麺を使用した汁なしラーメンを組み合わせたメニュー。玉ねぎや青ねぎ、白髪ねぎ、ニラ、水菜など野菜もたっぷり使用しているため、シャキシャキした食感が味わえる。タレは、肉めしで使用する割り下と牛脂に数種類の調味料を合わせた特製のまぜタレを採用。卵黄や魚粉を混ぜることで味の変化も楽しめる。価格は790円(税込)。そのほかにも、豆腐を乗せた「豆腐肉そば」や「肉そば(卵黄なし)」も提供するほか、麺の食べ終わりに楽しめる「追い飯」や「野菜大盛」なども用意する。
2015年03月12日女優の仲間由紀恵が、堤幸彦監督の映画『天空の蜂』(2015年秋公開)に出演することが23日、明らかになった。本作は、作家・東野圭吾が1995年に発表した同名小説(講談社文庫)を原作に、『トリック』シリーズなどで知られる堤幸彦監督が手掛けるクライシスサスペンス作品。ハイジャックされた最新鋭のヘリコプター"ビッグB"を原子力発電所の真上に静止させるという史上最悪の原発テロと、その危機に立ち向かう人々の8時間のドラマが描かれる。ヘリ設計士・湯原役の江口洋介、原発設計士・三島役の本木雅弘に加え、新たなキャストが発表。三島の恋人で事件解決を握る女・赤嶺を、提監督が全幅の信頼を寄せる仲間が演じる。制作サイドは、「主要キャラクターのほとんどが男性となる物語の中で、限定された登場シーンで圧倒的な存在感を発揮する女優を考えたとき、堤監督と15年以上も仕事を続けている仲間さんの顔がすぐに浮かびました」と起用理由を明かす。今回の出演オファーに仲間は、「『トリック』シリーズが完結して少し寂しく思っていたところ、また堤監督とお仕事をご一緒することができて大変嬉しかったです」と感激。「スケールの大きな社会派の作品だったので、堤組とはいえまったく雰囲気も違い、初共演の方が多かったこともあり、改めて新鮮な気持ちで作品に取り組めました」と語り、「私の役は、過去に心に傷を背負った役だったので、原作を元に1シーン1シーン役作りはもちろんのこと、髪型や服装・メイクまで監督と話し合いながら撮影しました」と振り返った。また、巨大ヘリ"ビッグB"を奪う謎の男・雑賀役に提組初参加となる綾野剛。犯人を追う地元のベテラン刑事・室伏役を柄本明、原発「新陽」の所長・中塚役を國村隼、原子炉核燃料開発事業団「炉燃」理事長役を石橋蓮司、警視庁長官役を竹中直人、東日本大震災で救助活動に向かう自衛隊員役を向井理、福井県警・警備部長役を佐藤二朗、福井県消防本部の特殊災害課長役を光石研、室伏の部下役を落合モトキ、航空自衛隊のヘリ操縦士役をやべきょうすけが演じる。そのほか手塚とおる、永瀬匡、石橋けい、カゴシマジロー、松島花、前川泰之、松田悟志、森岡豊の出演も決定している。
2015年02月23日「第56回輝く!日本レコード大賞」で総合司会を務める仲間由紀恵とTBSの安住紳一郎アナウンサーが12月18日(木)に記者会見を行なった。56回目を迎える今年は優秀作品賞に「サザンオールスターズ」、「ゆず」、「AKB48」、「三代目J Soul Brothers」、「SEKAI NO OWARI」、きゃりーぱみゅぱみゅ、「AAA」などベテランから若手まで多彩な顔ぶれが並ぶ。仲間さんと共に会見場に現れた安住アナは冒頭から「こうしてると田中哲司さんになった気分です」と今年、仲間さんが俳優の田中哲司との入籍を発表したことを踏まえていきなりジャブ!仲間さんは「安住さんは『(司会を)楽しみたい』と仰ってますが、私は最後まで緊張感を持って臨みたいと思います(笑)」と切り返す。楽しみにしているアーティストに話が及ぶと仲間さんは「(優秀作品賞の)10組の方はどなたが大賞を獲ってもおかしくない方ばかり。『AKB48』が今年もというのも期待しますし、『三代目J Soul Brothers』が初のという期待もあります。『サザンオールスターズ』は(『TSUNAMI』以来)14年ぶり…どなたが獲ってもいいなと思いますし楽しみです」と語る。安住アナは「きゃりーぱみゅぱみゅさんに『SEKAI NO OWARI』さん、この2組も注目です!」ときゃりーとセカオワのFukaseが交際中ということを念頭に(?)、言及し、すぐさま仲間さんが「大賞を獲るかという意味で(笑)」とフォローする一幕も。さらに安住アナは、仲間さんがNHKの紅白歌合戦で過去4回司会を務めていることに触れつつ、今年、仲間さんが出演した連続テレビ小説「花子とアン」主演の吉高由里子が紅白で司会を務めることも踏まえて「吉高さんと“向こう”の道をというのも当然あったはず。そういう中でレコ大に…」とも。仲間さんは「私の方こそ呼んでいただいて光栄です」と笑顔でレコ大の初司会の喜びを口にしていた。「第56回 輝く!日本レコード大賞」は12月30日(火)17:30よりTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月18日年末恒例の音楽番組「日本レコード大賞」。第56回となる今年は、総合司会に仲間由紀恵、TBSアナウンサーの安住紳一郎が務めることが発表された。仲間さんは今回が初の「レコード大賞」総合司会、安住アナは3年連続3度目となる。12月30日(火)に東京・新国立劇場から生放送される今年の「レコード大賞」。初の総合司会を務める仲間さんは、今年4月から放送されたNHK連続テレビ小説「花子とアン」でも、吉高由里子演じる主人公の親友・葉山蓮子役の好演も記憶に新しいが、TBSでは現在放送中のドラマ「SAKURA~事件を聞く女~」(毎週月曜20時~)でも、究極の“聞き上手”な極秘潜入捜査官を熱演し話題を集め、2015年には舞台「放浪記」の主演も決定している。さらに、今年9月には俳優の田中哲司との結婚を発表するなど今年、公私共に注目を集めた女優といえる。そんな仲間さんは今回の大抜擢に「初めてのレコード大賞の司会のお話を頂き、大変光栄に思っております。と、同時に今から緊張しております。安住さんとは司会では初めて共演させて頂きますが、安心ですしとても楽しみです。年末を締めくくる音楽の大イベントを盛り上げられますよう、一生懸命頑張りたいと思います」と意気込みを寄せている。出演アーティストはまだ発表されていないが、近日、各賞受賞者が決まり発表される予定のよう。果たして、今年はどんなアーティストが栄冠に輝くのか?「第56回輝く!日本レコード大賞」は12月30日(火)に生放送。(text:cinemacafe.net)
2014年11月17日アークダイニングはこのほど、東京都内2店舗(新橋、秋葉原)の「岡むら屋」にて、期間限定で販売していた「牛タレしゃぶ肉めし」を、「牛しゃぶめし」として定番商品に追加した。「牛しゃぶめし」は、牛バラ肉を通常のしゃぶしゃぶより厚めに切り、注文を受けるたびに牛肉の旨味の溶け込んだ鍋でほどよく火を通して提供する。煮込みすぎないため、肉が硬くならず肉本来の旨味を味わえる。また、大手チェーンでは、平均して牛肉の量が80g前後のところが多いが、同店ではそのおよそ2倍の150gとたっぷりと使用した。さらに豆腐をのせてボリュームをアップさせている。添えてあるわさびを使うと、さっぱりと食べることもできる。価格は690円。同時に「合盛(あいもり)肉めし」の販売も開始する。「合盛肉めし」は、同店の看板商品「肉めし」と、新メニュー「牛しゃぶ肉めし」を同時に味わえる丼。価格は790円。期間限定メニューとして「キムチ肉めし」(690円)、「キムチ牛しゃぶめし」(790円)も販売する。いずれも、同店特製タレで煮込んだ旨辛キムチをたっぷりと丼の上にのせた。各メニューとも定食も用意している。価格は税込。
2014年11月11日仲間由紀恵が、10月20日(月)から放送されるTBSの新ドラマ「SAKURA~事件を聞く女~」で、主演を務めることが決定。仲間さんにとっては「ジョシデカ!-女子刑事-」(’07)以来7年振りの刑事ドラマとなるが、今回は“究極の聞き上手”の極秘潜入捜査官を演じるという。仲間さん演じる主人公は、水沢桜。朝は地元FM局のパーソナリティ“DJこころ”としてリスナーの声を聞き、昼は駒込中央署・生活安全課の相談窓口係として住民の苦情に耳を傾け、夜は元婦警の祖母・ウメ(草笛光子)が営む小料理屋で馴染み客から情報を得る。しかし、ひとたび事件が起これば、署長・五十嵐恭子(高島礼子)の命を受け身分を隠して潜入捜査する、といういくつもの顔を持つ女で、潜入捜査で聞き込んだ数々の声を淀みなく並べながら、熱血刑事・竹内正人(佐藤隆太)とタッグを組みながら犯人を追い詰めて行く。今回の出演について、仲間さんは「久しぶりの本格的な刑事ドラマで、今から撮影が楽しみです。“聞く力”で、事件を解決する役だと聞いていますので、いろんな顔が見せられたらな…と。見終わった後スッキリ出来るような、痛快な作品になればいいなと思います」と意気込みを語っている。決め台詞は「真言葉と偽り言葉、この耳ではっきりと聞き分けた…この事件、桜が聞きました!」。「TRICK」や「ごくせん」のような痛快な作品となるのだろうか?「SAKURA~事件を聞く女~」はTBSにて10月20日(月)より放送。初回は21時~2時間スペシャル/通常回は20時~放送。(text:cinemacafe.net)
2014年08月22日阿部寛はメールを見て驚いた。送り主は仲間由紀恵。14年におよぶ「トリック」シリーズの終幕を飾る『トリック劇場版 ラストステージ』の撮影最終日。全てのシーンの撮影を終えたという報告と共にスタッフ、キャスト陣で撮った記念写真が添付されていた。そこに阿部さんの姿はない…。数日前にすでに自らの出演シーンは全て撮り終えていたからだ。「その1週間くらい前です。(意外と)あっさり終わりました。その日のラストシーンですらなくて、(スタッフも)『はい、移動です』って感じで、極めてサラリと…(苦笑)。だからメールを見てびっくりしました。泣いてる人までいるよ!って(笑)。その場にいないのが悔しかったですね」。上田らしい、いや『トリック』らしいと言うべきか…。目の前にいるのは役からすっかり離れ、落ち着いた佇まいの仲間さんと阿部さんなのに、語られるエピソードの中の2人は山田奈緒子と上田次郎そのものである。自称・超売れっ子天才美人マジシャン(金欠・貧乳)の山田と、騙されやすい天才物理学者(巨根・童貞)の上田のコンビが、殺人事件や怪奇現象の裏に隠されたトリックを暴いていく人気シリーズがついに幕を下ろす。人気作品を次々と生み出す堤幸彦監督にとっても歴代最長のシリーズとなったが、その中核を担った2人のコンビネーションはどのように生まれたのか――?14年前、仲間さんは20歳。不安と緊張を胸に連続ドラマの撮影に臨んでいた。「民放初主演ですごく緊張してました。阿部さんに生瀬(勝久)さんと周りは大先輩ばかりで…。掛け合いということもよく分かってない中で、最初は一生懸命、投げるばかりで、阿部さんが全てを受け止めて方向性から何から決めてくださいました」。阿部さんにとっても上田というコミカルで奇妙なキャラクターは未知の領域。「最初は手探りだった」と言いつつ、グイグイとコミカルな方向へと足を踏み出していった。これまでにない3枚目のキャラとして、上田の人物像が固まっていく過程を阿部さんはこうふり返る。「最初は『カッコよくいこうか?』って考えてたんです。(同じ堤作品の)『ケイゾク』の渡部(篤郎)さんみたいに。いろいろ可能性を模索したんだけど、それがこうなるとは…(苦笑)。連ドラで上田が大ウソを吐いた回があったんです。シューマッハがどうのって(※上田がF1世界王者のシューマッハに運転を教えたのは自分だと主張する)。そのあたりで観念しました(笑)。当初、台本を読んだときは疑問だったんです。『これを言って成立するのかな?』って。でも、連ドラが毎話、出来ていき、完成したものを見てまた作っていくわけですけど、『確かにこれは面白い!』って思うようになっていきました」。山田と上田の2人のコンビネーションも回を追うごとに深まり、それがまたそれぞれのキャラクターをはっきりと際立たせていくことにも繋がった。決して山田も上田も人間として成長はしないのだが…。仲間さんは、シーズンを重ねる中で覚えた“駆け引き”の面白さをこう語る。「シーズン1では上田にやられっぱなしでしたけど、シリーズを重ねていくうちに掛け合いが面白いと思うようになりました。上田の言うことに反応したりアドリブで返したり。最初のうちは笑いが止まらなくてNGを連発していました(笑)。シーズン2は『今度は笑わないぞ』と決意して臨んで、気の抜けない現場だと実感しつつ楽しかった。蒔田(光治)さんの脚本を読み込み、回を重ねるごとに奈緒子というキャラの幅が見えてきました。最初は上田さんに対しても敬語なのに、だんだん変わっていって、呼び捨てになって、殴ったりウソついたり…。そういう中でだんだん、私も観念していきました(笑)」。阿部さんも掛け合いの中での仲間さんの変化をひしひしと感じていた。「最初の頃の奈緒子は、過去やいろんなものに精神的にも囚われていて、そこに上田が土足で踏み込んでいくような感じで、まさに仲間さんの目の中に入っていくような芝居でした。それがシリーズが進むにつれて、奈緒子がだんだんと手強くなってきた(笑)。殴り返してきたり、一筋縄ではいかなくなってきて。今回、久々にお会いしてやってみると、やっぱり安心感を持ってやらせてもらえるんですよ。僕がどんな芝居をやっても助けてくれるという信頼感があるんです」。「長いような、あっという間だったような――」。仲間さんは14年という歳月をそんな言葉で表現する。「今回で本当に終わりですが、あの世界観は私たちの知らないところでずっと続いているような気がします。終わってせいせいするという気持ちでもないし、寂しさもあるけど、一生お別れという気もしない…不思議な感じです」といまだはっきりとした実感を伴わない別れを語る。阿部さんは、堤監督からもメールを受け取った。それは仲間さんからメールを受け取った撮影最終日よりもさらにずっと後のこと。編集の最終段階でスタジオから送られたものだった。「『編集していて、涙が止まらくなった。寂しいです』って。あの強い堤さんらしくない…いや、普段は強い人だからこそ、メールで本音をのぞかせて、寂しさを語ってくれたんだなと思います」。ラスト近く、これまでの14年の山田と上田の姿が映し出される。「14年間、一緒に歩いてきたから、パッと見せられてもどこのシーンなのかすぐに分かるんですよ」と阿部さん。「ホントに『やめてよ!』って思いましたね」とスクリーンに映し出された20代前半の姿に仲間さんは苦笑する。その声は照れくさそうで、そして少しだけ寂しげだった。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:トリック劇場版 ラストステージ 2014年1月11日より全国東宝系にて公開(C) 2014「トリック劇場版 ラストステージ」製作委員会
2014年01月08日3月末より放送開始となるNHKの連続テレビ小説「花子とアン」の撮影現場の様子が1月7日(火)、報道陣に公開され、主演の吉高由里子を始め、仲間由紀恵、浅田美代子、ともさかりえ、高梨臨が会見に出席した。山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校、教師生活を経て、翻訳者への道を進み、やがて「赤毛のアン」を翻訳する村岡花子の明治から昭和にかけての波乱に満ちた人生を描く本作。花子は10歳でこれまで育った環境と全く異なる東京のミッション系女学校に編入し、そこで英語を学び、翻訳者となる上での基盤を作り上げていく。劇中の姿で登場した吉高さんは「まだ始まったばかりのような気持ちで慣れないところもありますが懸命に臨んでいます」とニッコリ。男子禁制の女学校とあって、キャストも女性ばかり。撮影の合間の共演陣との会話について問われると「むき出しの女子会トークです。多分、(記事に)書けない」といたずらっぽい笑みを浮かべつつ、「強気に“朝の顔”と言い張って2014年はいきたい」と宣言し報道陣の笑いを誘う。果たしてどんな内容が?と気になるところだが、花子の生涯の親友となる蓮子を演じる仲間さんは「そこはあまりツッコまれない方が…」と微妙な笑み。自身も女子校出身ということで「本当の女子校はもっとすごいものがありますからね(笑)。明るい女子会トークが繰り広げられてます」とフォローしていた。高梨さんは、朝ドラ初挑戦となるが「毎日、勉強になります。両親が必ず見ているドラマに出るというのは素直に嬉しいです」と語る。「面白い方が多いので楽しいです。前日のリハーサルの本読みで、私が漢字を間違えて読んでたんですが、仲間さんが後でこっそりとみなさんに聞こえないように教えてくださいまして。天使のような先輩です」と笑顔を見せた。ともさかさんは英語教師役ということで、かなりの分量の英語のセリフがあるそうで「受験勉強のようです」と苦笑。役柄の性格の点でも厳格な女性とあって「撮影が終わるまでに何本、眉間にシワが増えるか不安です(苦笑)」と悩みの種は尽きないよう?浅田さんは女学生たちを見守る寮母を演じているが、舞台となった学校のモデルが東洋英和女学院であることに触れ、かつて同校を受験し「面接で挨拶がきちんとできなくて落ちました(苦笑)」と告白。「それなのに先生をやっていいのかと…」と自虐的に語り、会場は再び笑いに包まれた。浅田さんは現場の様子について「主演の吉高さんが明るくて、和やかです。チームワークが良くてキャピキャピしてます。女学校のシーンは画面が明るくなりそう」とまさに寮母さながらの温かいまなざしで語っていた。NHK連続テレビ小説「花子とアン」は3月31日(月)より放送開始。(黒豆直樹(cinema名義))
2014年01月07日(画像は株式会社扶桑社プレスリリースより)謎めく美しさ仲間由紀恵印象的な瞳と、つややかな黒髪で、見る人を引きつけて離さない仲間由紀恵さん。常にCMにひっぱりだこの彼女ですが、現在はテレビドラマにも出演中で、常に人気の高い女優さんのひとりです。しかし、そのプライベートはあまり知られてせん。彼女は控えめな性格のようで、今までメディアに対して、積極的に自分自身について語ることはほとんどありませんでした。そんな謎めく美しい彼女が、雑誌「Numero TOKYO」12月号で珍しくその心内を語っています。ロングインタビューで「素」の自分同誌面では、ロングインタビューを受けて、普段は見られない「素」の自分をみせてくれている彼女。今年デビュー20周年を迎え、これまでのこと、これからのこと、様々な角度から彼女に迫ります。また、彼女の自宅で撮影されたというデジカメ日記も公開されるということで、仲間由紀恵のプライベートをのぞき見できるめったにないチャンスです。新作主演映画が公開色んな役をこなせる実力派の女優さんですが、その原点ともいえる作品が「TRICK」でしょう。2000年から始まったこのドラマは大人気となり、今までに3度映画化されています。そして、来年1月にシリーズの劇場版第4弾が公開されます。今回で完結編となるということで、ファンには見逃せない映画です。これからも人気が高まりそうな仲間由紀恵さん。新年から美しく映画館を彩ってくれそうです。<参考>▼株式会社扶桑社プレスリリース肌荒れ、倦怠感、貧血・・・原因不明の「ちっちゃい体トラブル」は、まとめてポイ! 再び注目されている成分とは?
2013年11月12日九州旅客鉄道とJR博多シティ、ドーンデザイン研究所は12月2日より、「水戸岡鋭治の幸福(しあわせ)な鉄道展」を開催する。同展は、JR九州の車両を始めとする公共交通デザインなどを25年間続けてきた水戸岡鋭治氏の活動を、アイディアスケッチ、ポスター、椅子やテーブル、車両模型などから360度俯瞰(ふかん)するパノラミック展示会。つばめ電車の運行や子ども向け遊戯施設の「木のプール」、JR九州のマスコット「くろちゃん」のコーナーなどを通じて、子どもたちにこれからの公共デザインに興味を持たせる企画が用意されている。会場はJR博多シティ9FのJR九州ホール(福岡県福岡市博多区博多駅中央街1番1号・博多駅直結)。開催日時は12月2日~2013年1月14日。平日11時~19時、 土日祝・年末年始(12月29日~1月3日)10時~19時(入場は18時30分まで)。初日となる12月2日は正午開館で、正午から開会式典を予定している。入場料金は、一般:前売り800円(当日1,000円)、中高生:前売り600円(当日800円)、小学生:前売り100円(当日200円)。未就学児は保護者同伴で無料となる。発売場所は、JR九州の主な駅、JR九州旅行支店、駅旅行センター、チケットぴあ他。その他、詳細は同展公式Webページまで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月27日NHK BSプレミアムで6月30日(土)・7月1日(日)(ともに午後9時~)の2夜連続ドキュメンタリー「謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~」が放送される。太平洋の大海原にぽつりと浮かぶ小笠原諸島は、謎に満ちた巨大な生物が集う世界有数のスポット。巨大海洋生物の「命の揺りかご」となっている不思議の海の神秘と謎を、女優・仲間由紀恵が二夜連続で追いかける。●ダイオウイカVSマッコウクジラ古くからヨーロッパなどで、船を襲う怪物“クラーケン”として恐れられてきたダイオウイカは、全長18メートルに達する世界最大の無脊椎動物で、地球上の生物で最大級の眼球を持つ巨大生物。そのダイオウイカと深海で激しい闘いを繰り広げているといわれるのが、数千メートルの深海にも潜る“潜水王”マッコウクジラ。そのダイオウイカとマッコウクジラの“ヘビー級”の闘いが頻繁に目撃されている海域に、仲間由紀恵が乗り込み追跡する。夏はスカッと晴れて、海面が鏡のようになる凪(なぎ)の日が多い小笠原諸島も、春や梅雨は、雨や風の強い日が続き海況が悪くなることも。今回の撮影も、なんとか海には出られたものの、波は高く、実はお父さんがマグロ漁船の漁師さんで「船には強い方」という仲間由紀恵も、帰京後「実はあの時は相当きつかった」と打ち明けたほど。●歌うザトウクジラほ乳類最長の“腕”といわれる巨大な胸びれを持つザトウクジラ。毎年冬から春にかけてザトウクジラが数多く集まる小笠原は、世界有数の繁殖地。小笠原に集まった繁殖期のオスたちは、何と同じメロディーをもった不思議な歌声を発するのだとか。なぜオスたちは歌うのか。そしてメスたちはなぜ小笠原で命がけの子育てを行うのかに迫る。さらに、仲間由紀恵は“ボニンブルー”と呼ばれる紺碧の海でダイビング。海中には、クジラと小笠原の歴史を物語る「あるもの」が眠っていた…。※仲間由紀恵・番組取材会の様子は こちらから 謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~放送日時第1回:6月30日(土)午後9:00~11:00 BSプレミアム第2回:7月1日(日)午後9:00~11:00 BSプレミアム・ 番組公式HP (公式サイトではPR動画が視聴できます!)
2012年06月28日6月5日(火)、NHK放送センターにて「謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~」の取材会が開催された。この番組は、仲間由紀恵の初となる長期ドキュメンタリー取材が実現。謎に満ちた巨大な海洋生物が集う世界有数のスポットである小笠原諸島で、スキューバダイビングや2級小型船舶免許なども持ち、沖縄で育ち海をこよなく愛する仲間が、その神秘に迫る。会見では、ロケを終えて、あるときはその過酷さ、そしてそれを超えた感動を情熱的に語った。放送は6月30日(土)・7月1日(日)ともに午後9:00~11:00(BSプレミアム)の2夜連続放送。世界自然遺産にも指定されている小笠原は、海の怪物“クラーケン”として恐れられてきた世界最大の無脊椎動物・ダイオウイカの目撃例で世界一といわれている。また、そのダイオウイカと深海で壮絶なバトルを繰り広げているというマッコウクジラが集まる、マッコウ・ポイントという不思議な場所も存在する。空港がない上、6日に一度しか定期船がでない“日本で一番遠い島”だが、仲間はぜひ一度訪れたいと以前から熱望していたという。仲間は、今まで見てきた海と比べて、小笠原の海を「野生的で男っぽい、パワフルな海」と印象を語った。荒々しい岩場や、大きな珊瑚礁に包まれていると感じ、大胆さと神秘が入り混じる海を実感したようだ。仲間は、当ドキュメンタリーをこう振り返る。「相手は野生の動物なので、もちろん計画通りにいかない大変さがあったり、撮影中はほぼ毎日船に長時間乗って動物たちを追いかけて…ときには気分が悪くなってしまいそうな瞬間もありました。けれど、マッコウクジラのブロー(潮吹き)を見て、全てが報われた気がしました」大変珍しいものとして、マッコウクジラのジャンプを見ることができたり、またドルフィンスイムといって野生のイルカと泳ぐことも実現したという。「相手は野生のイルカ。最初は、私に興味を持ってくれるのかと心配していたら、ふと近づいて私の目を覗き込んでくれて、アイコンタクトをしてくれたんです。たぶん2~3秒なんですけど、自分にとっては10秒以上の出来事に感じた。その後も近くに沿って泳いでくれたり、少し離れてもまた戻ってきて寄り添ってくれたりしたんです」ほ乳類最長の“腕”といわれる巨大な胸びれを持つザトウクジラも、船のすぐ真横に現れたという。マッコウクジラ・ザトウクジラ、ダイオウイカなどこれらの想像以上の巨大な生物が息づく小笠原の海に触れ、仲間は「私たちよりも大きな生物がこの海で存在していることを実感することによって、地球自体をより間近に感じ、捉えることができた」と語った。仲間由紀恵が臨場感豊かに伝える、巨大海洋生物の“命の揺りかご”小笠原。2夜連続の壮大なスケールで放映されるこの番組で、神秘の生物、そしてそれらと共存していく地球と人間の存在を、仲間とともに体感しよう。謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~放送日時第1回:6月30日(土)午後9:00~11:00 BSプレミアム第2回:7月1日(日)午後9:00~11:00 BSプレミアム・ 番組公式HP
2012年06月12日女優の仲間由紀恵が出演するNHKの長編ドキュメンタリー「謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~」が6月30日(土)と7月1日(日)の2夜連続で放送が決定。これに先駆け6月5日(火)、仲間さんが出席しての取材会がNHK放送センター(東京・渋谷)にて行われた。巨大海洋生物が集う世界有数のスポットである小笠原諸島に仲間さんが渡り、世界最大の無脊椎動物であるダイオウイカやその天敵のマッコウクジラやザトウクジラを生で目撃すべく海に出る。沖縄県出身で自身もスキューバダイビングや小型船舶の免許を持ち、海に慣れ親しんできた仲間さんだが小笠原諸島について「この島にしかいない植物や生物が生息しており、一度は行ってみたいところでした」と明かす。住所の上では“東京都”ではあるが、船が出る竹芝からおよそ1,000キロ離れており、仲間さんは25時間半もの船の長旅。島には2週間ほど滞在し、毎日船で移動しながら巨大生物を追いかけたという。特に、古くは西洋で船を襲う怪物“クラーケン”として恐れられていたダイオウイカは、これまで深海を泳いでいる姿が映像に収められたことがなく、目撃されることも稀な生物だが仲間さんは「運よく出会うことができました!」と満面の笑み。どれくらいの時間をかけてどのように出会ったのかは「見てのお楽しみ」とのことだが、「ドキュメンタリーという仕事はドラマなどとは違って、もちろん台本やシナリオはあるんですが相手がどこにいるか分からない野生の動物ということで計画通りに行かない大変さがありました」と苦労を述懐。だからこそ、これらの生物に出会ったときの感動はひと潮のようで「いままでの苦労が吹き飛びました。私たちの何倍もの大きさの生物が、あんなに力強く生きて動いてるということに感動しました」と興奮した面持ちで語った。また、小笠原で仲間さんはイルカの群れと泳ぐ“ドルフィン・スイム”も体験したそう。「初めは不安でした。『(イルカと)アイコンタクトしてください』と言われるんですが、『できるかな?』と思ってました。それが実際に潜ってみると、2匹のイルカが近づいてきて本当にこちらの目を覗き込んでくれるんです。緊張しながら見返したら、フッと泳ぎ始めたので頑張って泳いで付いていきました」と神秘体験の感動を明かした。番組を通じて伝えたいことを問われると仲間さんは、クジラの群れが世界中の海を巡っていることに触れ「大きな地球をグルグルと行ったり来たりすることが、もしかしたらそんなに大変なことじゃないのかも?と思えるくらい大きな生き物でした。そう思うと、同じ地球で生きているということで地球をもっと近くに感じることができた気がして、環境というものがとても尊いものに感じました。小笠原の美しさと巨大な生物のダイナミックさを感じていただき、彼らとこれからも共存するために私たちはどんなことに気を付けなくちゃいけないのか?ということも考えていただけたら」と語りかけた。「謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~」は6月30日(土)、7月1日(日)の2夜連続で21:00よりBSプレミアムで放送。
2012年06月05日1967年に有吉佐和子が小説として発表、すぐに大反響となって舞台化されて以来、数々の名優が演じてきたことでも知られる『華岡青洲の妻』。世界初の全身麻酔手術を成し遂げた華岡青洲の苦難や、その実母と嫁の青洲を巡る闘いを、高い文学性と共に描きだした名作だ。6月から行われる新派公演に出演するのは、水谷八重子と波乃久里子、そして新派初参加となる三田村邦彦。これまで山田五十鈴、杉村春子、淡島千景の演じる姑・於継のもと嫁の加恵を演じてきた水谷が、今回初めて於継に挑戦するのも見どころだ。都内で開かれた記者会見では、三者三様の意気込みが語られた。『華岡青洲の妻』公演情報江戸時代中期の紀州。名門の家から隣町の貧乏医者・華岡青洲(三田村)に嫁いできた加恵(波乃)は、華岡家を取り仕切る美しい姑・於継(水谷)や、口は悪いが優しい義妹・於勝(甲斐京子)、おとなしい義妹・小陸(瀬戸摩純)に囲まれて幸せな毎日を送っていた。京都にいる青洲の遊学費用のため今日も4人で機を織っていると、研究にひと区切りがついたという青洲が急に帰宅する。大喜びの於継はあれこれと青洲の世話を焼くが、新郎不在のまま式を挙げ、そのまま暮らしてきた加恵は出る幕がない。その後も研究に没頭する青洲は加恵に優しく接するものの、姑と嫁との争いは次第に激しさを増してゆく。数年後に青洲の麻酔実験が人体に及ぶと、我れ先にと自らの身を差し出すふたりだったが……。記者会見では、「これまで素敵な於継ばかりを見てきましたので、大きなお役すぎて自分が演じるなんて考えたこともありませんでした」と、率直な心境を吐露した水谷。「でもこれから稽古を通して、加恵に青洲を渡したくないという気持ちをどう感じていけるか。その実感を経て、初日までにまた違った於継を表すことが出来れば」と決意を語った。その横で「(水谷は)於継と性格的に似ているから大丈夫」と笑わせたのは波乃。小陸と加恵で4度の出演経験があり、「杉村先生に厳しく教えていただいたり、父(先代勘三郎)が惚れこんで青洲を演じたりと思い出の詰まった作品。今回はお姉ちゃま(水谷)が於継ということで、加恵として嫁姑の火花を散らさなければと思っています」と語った。「憧れの新派の舞台に出られるとは」と緊張気味の三田村も、「脚本の完成度が素晴らしくて、さすがは有吉先生と感動しました。テレビドラマによくあるような嫁姑の戦いに終始しないのも面白いですね」と感慨深げ。その言葉通り、美しい女同士の闘いを通して、人間の本質が丹念に描かれており、観劇後には深い余韻を残す。そして、於継や加恵、於勝、小陸とそれぞれに女の業を見せる姿に、観る者はつい共鳴してしまう。そこに、本作が愛され続ける理由はあるのだろう。6月4日(月)から23日(土)まら東京・三越劇場にて上演。チケットは4月30日(月)に一般発売開始。その後、栃木、岐阜、京都、岩手、静岡、滋賀、愛知、石川で公演を行う。取材・文:佐藤さくら
2012年04月20日フジテレビ系スペシャルドラマに登場!女優・仲間由紀恵が主演するフジテレビ系のスペシャルドラマ「悪女たちのメス」の完成披露試写会が5日、東京都内お台場の同局で行われた。この「悪女たちのメス」は、大病院の脳外科部を舞台に、冷徹に治療を続ける天才女医と医療コーディネーターの対立を描いていく医療サスペンスドラマ。あの人気ドラマ「アンフェア」シリーズの秦建日子氏書き下ろしの新作ドラマだ。天才女医を仲間が演じ、対する医療コーディネーターを瀬戸朝香が演じる。放送は9日、21:00~の予定となっている。悪女も本人は人間味が魅力?!仲間と瀬戸の2人があいさつに立ったこの日は、2人ともシックなブラックドレスで登場。悪女サスペンスの雰囲気たっぷりの魅力も放っていたが、仲間が手にしたマイクのカバーを落とすというハプニングも。「普段はマイクのカバーを落とすような人間味のある私ですが、強い女性としてボロが出ないようにそれを隠していました」と撮影に関して語るなど、笑いも誘い、会場を沸かせていた。この2人の共演は1999年放送のTBS系ドラマ「P.S.元気です、俊平」以来のこと。ひさびさの共演だが、息もぴったりなようで、「瀬戸さんは以前からさわやかで悪女なところはない」と仲間が褒めると、瀬戸は「そうでもないですよ」と苦笑いで返すなど、悪女?とも人間味?ともとれる女優としての成熟した魅力を、両者ともみせていた。作品中でみせる2人の姿にも期待だ。元の記事を読む
2011年12月07日100万部突破のベストセラー小説をドラマ化した『テンペスト』が3Dで映画化され、主演の仲間由紀恵、谷原章介と高岡早紀が28日に都内で完成報告会を行った。その他の写真『劇場版テンペスト3D』は、女性に学問が禁じられていた19世紀の琉球王朝を舞台に、女に生まれてきたヒロイン・真鶴(仲間)が、父の王宮入りの願いを叶えるべく男・孫寧温として生まれ変わり、王国を立て直すまでの波乱万丈の人生を描く。この日、鮮やかな真鶴の琉装で登場した仲間は、3Dのホログラム映像によって作られたバーチャルの孫寧温と初対面するというパフォーマンスを披露。見事に寧温と息の合った動きを見せた仲間は、「実は私のほうからは寧温が見えないんです。なので入念なリハーサルを重ねて位置とか確認したんですが、無事成功してよかった」と安堵の表情を見せた。また、王国を愛するがゆえに、寧温と対立する聞得大君を演じた高岡も琉装で登場し、「本作では仲間さん演じる寧温をたくさんいじめさせていたきました。仲間さんもノリノリだったので、かなり気持ちの良いいじめっぷりが観られると思います」と笑顔で撮影を振り返った。最後に仲間は、「舞台、ドラマ、映画と長きにわたり携わってきた『テンペスト』は、一生自分にとって財産に残る体験となりました。沖縄の壮大な自然や美しい景色を3Dで観てほしいです」とPRした。『劇場版テンペスト3D』2012年1月28日(土)丸の内ピカデリー他全国ロードショー
2011年11月28日パナソニックの「キレイを贈るクリスマス」パナソニックは、2010年に引き続き、”Panasonic Beauty"のイメージキャラクターを今年も務める仲間由紀恵と亀梨和也のCMを11月からオンエアを開始した。今年は「キレイを贈るクリスマス」のテーマで、色々なキャンペーンも用意している。「表参道ヒルズジャック!仲間由紀恵と亀梨和也があなただけにメッセージ!?」が11月2日から開始されている。12月1日から25日までに表参道ヒルズに行き、自分の名前を携帯から応募すると、30分ごとに抽選で自分の名前が、表参道ヒルズ前の歩道に面した西館の外壁”ストリートボード“広告に、流れるという楽しい企画。「キレイを贈るクリスマス」のプレゼントキャンペーンも!好評だった昨年の「キレイを贈るクリスマス」プレゼントキャンペーンが今年も11月16日から12月31日までの期間、実施される。対象商品1点につき1口で応募ができる。「キレイを贈るクリスマス」賞品Aコース10名様/仲間&亀梨セレクト(デザインマーク入り)シャンパン&グラスセットBコースペア30名様/HOTスパつきリゾートホテル宿泊コース※下記よりご希望の施設をお選びいただきます。- リゾナーレ志摩 (オーシャンビューツイン)- リゾナーレ八ヶ岳 (スタンダードデザインルーム)- リゾナーレ熱海 (スーベリア70㎡)※宿泊期間は2012年4月28日~5月5日を除く2012年2月1日~6月末まで※朝食、夕食付き。スパトリートメント付。※スパ予約が一杯の場合、また休館日、満室の場合はご予約いただけません。また、宿泊施設までの交通費はお客様負担となります。予めご了承ください。Cコース100名様/オリジナルフォトフレーム(デザインマーク入り)元の記事を読む
2011年11月05日映画『武士の家計簿』の初日舞台挨拶が12月4日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリー2で行われ、主演の堺雅人、共演の仲間由紀恵、草笛光子ら主要キャスト9人と森田芳光監督が出席した。本作は会計処理の専門家として加賀藩を支えてきた猪山家の八代目で天才的な数学感覚を持つ直之(堺さん)が、莫大な借金を抱えた家計の窮地を知恵と家族の協力を得て乗り切っていく姿を描いている。劇中で猪山家の面々が鯛の塩焼きにお目にかかれなかったエピソードにちなみ、出席者は全員鯛色のワンポイントアイテムを装着。赤いポケットチーフをのぞかせた堺さんは、「“鯛色”が、だんだん伝言ゲームになって橙色なのか朱色なのか分からなくなった」と苦笑い。初日を祝って、実物の鯛の塩焼きが登場すると「鯛色をいま、確認しています」とめでたさを祝うより、直之ばりの細かい神経を発揮し、会場の笑いを誘った。直之の妻・お駒を演じた仲間さんは冒頭、客席の男性ファンから「日本一のお嫁さん!」と声援を浴び「ありがとうございます、お褒めの言葉」と恭しくお辞儀。桜色の艶やかな振袖姿でしっとりした色気を振りまいた。猪山家のおばばさま役を演じた草笛さんは「この家族がいまの日本だと思ってもらえれば。日本はいま、いろいろ大変。でもリーダーがいません。猪山家はこのリーダー(直之)があって一家がまとまり難局を切り抜けていく。意味のある映画です、出演できて誇りに思っています」ときりりとした口調で日本の現状をチクリと批判しつつ、作品のメッセージを訴えた。ほかに中村雅俊、西村雅彦、藤井美菜らが出席した。『武士の家計簿』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会■関連記事:堺雅人インタビュー「幕末の負け側ばかり演じてきて、勝手に三部作って呼んでます」グランプリ女性の強心臓ぶりに森田芳光監督「怖い」シネマプロットコンペ授賞式堺雅人仲間由紀恵の加賀友禅振袖姿にウットリ堺雅人主演!『武士の家計簿』劇場鑑賞券を5組10名様プレゼント堺雅人と仲間由紀恵が夫婦で節約に奮闘!『武士の家計簿』試写会に35組70名様ご招待
2010年12月04日仲間由紀恵が11月8日(月)、堺雅人、松坂慶子らと共に出席した映画『武士の家計簿』(森田芳光監督)の完成披露試写会で艶やかな加賀友禅の着物姿を披露した。幕末の加賀藩を舞台に代々、会計処理の専門家・御算用者を務める猪山家の八代目・直之(堺さん)が、天才的数学感覚をもって家計を立て直し、家族を守って生きる姿を描く物語で、舞台でロケ地となった金沢にちなみ、女性キャストが加賀友禅を着て登場。振袖姿の仲間さんは「なかなか着る機会がないですから、ありがたく光栄な気持ち」と色っぽくうつむき加減。冒頭には男性ファンから「由紀恵ちゃん、誕生日おめでとう!」と先月30日の誕生日を祝福され、「バースデーの言葉をいただいてしまいました。嬉しいです。31になりました」と照れ気味。仲間さん、松坂さんの間に立った堺さんは「まさに両手に花」とウットリ見とれていた。仲間さんは劇中では対照的に、切り詰めた生活をする直之の妻・お駒を熱演しており「あるものだけで工夫しながら楽しんでいく。そんな心の豊かさを撮影していて感じました。それはとても温かいものだと思います」と優しい笑顔。堺さんも「他愛のないおしゃべりをしてご飯を食べている食事のシーンが印象に残っています。言葉の合間に出る互いを思いやる気持ちは、いまも昔も変わらないんじゃないかと。言葉じゃない部分はやっていて楽しかった」と“清貧の撮影”をふり返っていた。ほかに西村雅彦、中村雅俊、子役の大八木凱斗、森田監督が出席した。映画『武士の家計簿』は12月4日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会■関連記事:堺雅人主演!『武士の家計簿』劇場鑑賞券を5組10名様プレゼント堺雅人と仲間由紀恵が夫婦で節約に奮闘!『武士の家計簿』試写会に35組70名様ご招待ちょんまげが似合う俳優ランキングは大混戦!大沢たかおが錦戸亮を抑え1位岡ちゃん“サムライシネマ”応援団長就任「まさかこんな風になっちゃうとは」堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年11月08日仲間由紀恵、阿部寛らが5月8日(土)、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われた映画『TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(堤幸彦監督)の初日舞台挨拶に出席した。自称・売れっ子奇術師・山田奈緒子(仲間さん)と石頭の天才物理学者・上田次郎(阿部さん)の凸凹コンビが数々の超常現象の謎に挑む人気ドラマシリーズの劇場版第3弾で、ドラマスタートから10周年。仲間さんは「続けてこられたのはみなさまのおかげ。私にとっては大切な作品」。阿部さんも「感無量です。これからも『TRICK』をやっていきたいと個人的には思っています」と揃って感慨深げ。客席から大声援が飛び交う中、観客のひとりが劇中の仲間さんのキメ台詞をマネて「まるっと…」と言おうとして噛む場面があり、仲間さんは「噛みましたね?」と即、ツッコミ。会場の笑いを誘い、共演の生瀬勝久からは「10年経って仲間さんがこんなにおしゃべりが上手になるとは。何を素人に突っ込んでいるんですか!」と逆に突っ込まれた。一方、レギュラー共演陣の野際陽子も「ロケ弁はひどかった」、「老い先短いですから、大ヒットを味わってから死にたい」。シリーズ初参加で、劇中、仲間さんらと対決する霊媒師役の戸田恵子も「派手な格好をさせていただきましたが、朝からあの恰好は大変でつらい日々でございました」とストレートな物言いで観客を笑わせた。同じシリーズ初参加の佐藤健が「元々、『TRICK』の大ファンで、『TRICK2』を劇場で観たときに続編あるのかな?って思っていたら、あった。だからみなさんが愛し続けてくれれば、15周年とか…」と堤監督に“4”のおねだり。堤監督は「中途半端な数字がいいんじゃないですか?13.5周年とか」とシリーズの作風そのままのトボけた回答。客席を沸かせていた。『TRICK 霊能力者バトルロイヤル』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:劇場版TRICK(トリック) 霊能力者バトルロイヤル 2010年5月8日より全国東宝系にて公開© 2010「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」製作委員会■関連記事:「担任の先生になってほしい俳優」ランキング男女とも混戦…1位はやはり、この人!阿部寛山下達郎の音声メッセージに「本当に山下さん?」4年ぶりの最新作『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』試写会に15組30名様ご招待三浦春馬&佐藤健がN.Y.の中心で鍋をつつく?5日間の旅を収めたDVD発売!『TRICK』10周年大感謝祭を開催!最新劇場版の公開も決定、佐藤健ら出演
2010年05月08日