俳優・市村正親(75)の長男で、俳優の市村優汰(15)が21日、自身のインスタグラムを更新し、高校入学を報告した。優汰は「本日高校入学しました!仲のいいおみと一緒の高校に入れてめっっちゃくちゃうれしいです!」と喜び「舞台ではよく一緒にいたけど学校におみがいるのがちょっと不思議な感覚ですwこれから3年間大変なこともあるけど一緒に頑張ろうね#高校 #高校生 #大矢臣 #入学式」とつづった。この投稿にフォロワーからは祝福の言葉や「中学生だったの??大人っぽい、、、。すごい」「スーツすごく似合ってるしお友達と一緒でいい表情」「映画とドラマ等の仕事をやりながら、高校で3年間頑張ってください」などのコメントが寄せられている。
2024年04月21日俳優・市村正親(75)の長男で、俳優の市村優汰(15)が16日、自身のインスタグラムにダンス動画をアップ。176センチの高身長、長い手足を活かしたパフォーマンスで「ダンス上手っっっ!」「カッコよすぎ」「美しい」「海外狙って」と反響を呼んでいる。選んだ楽曲は、SHINee・テミンの「Guilty」。ユニフォーム風のトップス×ジーンズのポップな格好で、メリハリのあるダンスを披露した。途中、トップスをまくりあげ“美腹筋”をあらわにする場面もあり、コメント欄には「色気がダダ漏れですね」「美美美」「セクシーすぎる」といった声も寄せられている。父の市村は、2005年に俳優の篠原涼子(50)と結婚。2008年5月に長男の優汰、2012年2月に次男が誕生した。市村と篠原は2021年7月に離婚。15年半の夫婦生活に終止符を打ち、子ども2人の親権は市村が持っている。
2024年04月17日俳優・市村正親の長男・市村優汰が2日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された「第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER」に出演した。2021年に本格舞台デビューを飾り、ドラマや舞台など活躍の幅を広げている市村優汰がTGCに初出演。スタイリスト・長瀬哲朗氏が手掛けるスタイリングショー「TGC SPECIAL COLLECTION 2」に登場すると、クールな表情でランウェイを歩き、抜群のスタイルで存在感を放っていた。TGCは、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年から年2回開催している国内最大規模のファッションイベント。ファッションショーをはじめ、アーティストによる音楽ライブ、旬なゲストが登場するスペシャルステージなど、多彩なコンテンツを展開している。今回のテーマは「百花繚乱」。春の訪れとともに迎えるTGCは、色とりどりのさまざまな花々が集まり華やかに咲き乱れる特別な場所であり、儚さをも秘めた夢の瞬間という意味が込められている。撮影:蔦野裕
2024年03月02日●父に憧れ芸能界へ演技のやりがいも実感俳優・市村正親の長男で、2021年に本格舞台デビューを飾った市村優汰。現在放送中のテレビ東京『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』で初のレギュラードラマ出演を果たすなど活躍の幅を広げ、177cmという高身長を生かしてモデルとしても活動している。3月2日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される「第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER」(TGC)に出演する市村にインタビューし、仕事に対する思いや父からのアドバイス、今後の抱負など話を聞いた。――芸能界に入ろうと思ったきっかけを教えてください。もともとお父さんに憧れて、お父さんみたいになりたいという思いがあったのですが、お父さんと『オリバー!』という舞台をやらせていただいて、本格的に芸能活動を始めようと決めました。――お父様のどんなところに憧れていますか?家で台本を真面目に読んでいる姿もかっこいいなと思いますし、舞台に立つと役になりきって誰よりも輝いているので、それがもうかっこよくて、とても憧れています。そして、同じ舞台に立った時に、「本当に自分のお父さんなのかな?」と。迫力もすごくて、家にいる時のお父さんと舞台に立っているお父さんが全然違って、切り替えがすごいなと思い、さらにかっこよく感じました。――俳優のお仕事をスタートされてから、演じる楽しさややりがいを感じていますか?すごく楽しいですし、いろんな人と仲良くなれたり、演技を褒めてもらえたりした時にやりがいを感じます。――どんなことを褒めてもらいましたか?『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』で長文のセリフがあるのですが、一発撮りでOKをもらって「すごくいいね!」と褒めてもらった時に、頑張ってよかったなと思いました。――俳優のお仕事に関して、実際にやってみてイメージと違ったなと思うことはありましたら教えてください。視聴者としてドラマなどを見ていた時は、皆さんすんなりと演技されているので、俳優って簡単なのかなと思っていたんです。でも、いざ自分がやってみると役を自分のものにするのは難しいですし、何回も同じシーンを撮影したり、いろんな場所に行ったり、時間もかかって大変なんだなと思いました。○目標は『ラ・カージュ・オ・フォール』での親子共演――将来的にどうなっていきたいと考えていますか?父のような俳優になって、たくさん活躍できるようになりたいと思っています。――具体的に掲げている目標は?お父さんとも「絶対やりたいね」と話しているのは、『ラ・カージュ・オ・フォール』という舞台で、僕がジャン・ミッシェル、お父さんがザザの役をやって、共演したいなと。――いつ頃実現できたらいいなと考えていますか?ジャン・ミッシェルは20歳くらいの役だと思いますが、18歳頃で大人のように見せて、演技も大人っぽくして、ジャン・ミッシェルのオーディションを受けたいと思っています。――お父様から言われた言葉で大切にしているものがありましたら教えてください。「役にしっかりとなりきること」というのをお父さんから言われていて、それは大切にしています。台本を読んで、こういう役なんだなとわかったら、その役を自分なりに考えて演じるようにしています。●モデル業のために体作りも“氷生活”で4キロ減――モデルとしても活動され3月2日にはTGCに初出演されますが、意気込みをお聞かせください。元気よく歩いて皆さんに楽しんでもらえるように頑張りたいなと思っています。――昨年、GirlsAward(ガールズアワード)でランウェイデビューされましたが、堂々と歩かれていましたね。出演前は緊張しますが、出たら緊張もほぐれてすごく楽しいです。――好きなファッションも教えてください。サグクラブとかバレンシアガみたいなストリート系の少しダボっとした感じの服をよく着ています。以前は韓国系のピチッとしたファッションでしたが、最近ストリート系に目覚めました。――すごく痩せられたそうですが、どれくらい変わったのでしょうか。13歳頃は身長162cmで体重46kgぐらいでしたが、今15歳で身長177cmあって体重45kgなので、けっこう痩せたなと思います。――痩せようと思ったきっかけは?全然痩せようとは思ってなくて、普通にご飯を食べていたら、身長が伸びていくと同時に胃が小さくなって自然にという感じでした。それに加え、ガールズアワード出演が決まった時にダイエットをして痩せました。――どんなダイエットを?朝ヨーグルトを食べて、昼と夜は氷だけという“氷生活”をして、1週間で4kgぐらい落ちました。ガルアワのあとは普通の食生活に戻しましたが、体重はずっとキープしています。――今回のTGCに向けてはもうダイエットは必要なさそうですよね。このままでもいいかなと思いつつ、もうちょっと痩せたいなという気持ちもあり、あと2キロくらいは落とせたらと思っています。――成長期だと思いますし、栄養はしっかり摂ってくださいね!今日も卵やウインナーをたくさん食べて栄養はしっかり摂っているので大丈夫です!――お仕事を始めて表に立つようになってから、見た目に対する意識が高まったのでしょうか。そうですね。モデルのお仕事をさせていただくからには太っていたらダメだなと思い、頑張ろうと思うようになりました。○憧れのモデルは中条あやみ「尊敬しています」――憧れているモデルさんはいますか?女性の方ですが、中条あやみさんのスタイルがとても素敵だなと思っていて、憧れています。とてもスリムで、自分が女性だったらなりたいなと思うスタイルで、尊敬しています。――中条さんと直接やりとりされたことはありますか?直接話したことはないです。今回のTGCも出演されるので、楽屋挨拶に伺えたらと思っています。初対面になるので緊張しそうですが、いつも応援しているということは伝えたいと思っています。――男性だと筋肉のついた体を目指す方もいますが、それよりもスリムな体が理想なのでしょうか。筋肉は少しつけたほうがいいと思っていますが、筋肉ムキムキすぎる体ではなく、筋肉もつけつつスタイルもいいというスリムマッチョな体を目指しています。――スタイル磨きのためにトレーニングなどしていますか?高校生からジムに通えるようになるので、ジムに通おうかなと思っています。――ちなみに中学で部活動は?中1の3学期くらいまでラクロスと茶道をやっていましたが、お仕事が入ってきて続けられなくなり辞めました。●4月から高校生に「学生の青春生活ができたら」――モデルのお仕事にもやりがいを感じられているようですが、俳優業を軸にしつつ、モデルとしても雑誌やイベントで活躍していきたいというイメージでしょうか。そうですね。モデルは俳優とは違って、素の自分を出せる感じがしていて、着ている服を皆様に見ていただくというのも楽しいなと感じています。――雑誌だと『NYLON JAPAN』での親子共演が話題に。ハグなどいろいろなポーズをされていましたが、いかがでしたか?なかなかああいうことをして撮影することはないので、いい経験になりました。ハグしている写真を今、家に飾っていて、「あ~いいなあ」と思っています。――4月から高校生に。ジムに通う予定だとおっしゃっていましたが、ほかに高校生活で楽しみにしていることはありますか?学生の青春生活を、俳優業をやりながらでもできたらいいなと思っています。あと、今ヒップホップをやっていて、ダンスもたくさんやりたいなと。それがお仕事にもつながるといいなと思っています。○動物が大好き「相棒という感じがしています」――最近ハマっていることも教えてください。動物がとても好きで、今、家に猫2匹と犬、鳥もいて、癒やしにもなるし、相棒という感じがしています。隣にいつもいてくれて、寂しい時も一緒にいてくれるので親密度が上がっている気がします。――動物番組もいろいろあるので、そういった番組で動物と共演する姿を見てみたいです。『天才!志村どうぶつ園』にお父さんが昔出ていて、とても好きで見ていたので、僕もそういった番組に出られたらうれしいです。――最後に、今後の活躍を楽しみにしている方と、TGCのステージを楽しみにしている方にメッセージをお願いします。まだまだ未熟ですが、これからどんどんドラマなどに出演して、いっぱい活躍していけたらいいなと思っているので、応援よろしくお願いします! TGCも頑張りますので、ぜひ足を運んで楽しんでいただけたらと思います。■市村優汰2008年5月10日生まれ、東京都出身。2021年、ミュージカル『オリバー!』で本格舞台デビューし、2022年に父・市村正親と同じホリプロに所属し、本格的に俳優業をスタート。2023年にBS-TBS『天狗の台所』でドラマデビュー。現在放送中のテレビ東京系ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』にレギュラー出演中。今後は3月26日スタートのTBSドラマ『からかい上手の高木さん』に出演。8月8日~12日に上演される『プリンス・オブ・マーメイド~海と人がともに生きる~』では舞台初主演を務める。
2024年02月29日‘21年7月に市村正親(74)との離婚を発表して2年あまり。篠原涼子(50)が「美ST」10月号で語った“新しい家族の形”が話題を呼んでいる。「Yahoo!ニュース」に配信された記事には、2400件を超えるコメントが投稿された。《かつては一日中ジムにいるなんて考えられなかった特別なことが今はできる。感謝しなければいけないなと思っています。(略)離婚後、私は家を出ましたが、ほぼ毎日家に戻り、形は違うけれど、2人で子供たちを育てていることに変わりはありません》(篠原)篠原は25歳年上の市村と’05年に結婚。’08年に長男、’12年に次男が誕生したが、’21年に離婚した。息子たちの親権は市村が持っている。「仕事と育児の両立に疲れ切ったという篠原さんは、市村さんと話し合いの末に離婚をしました。慰謝料や財産分与はなかったそうです。長男の優汰さんは2年前に俳優デビューし、すでに父子共演も果たしています」(スポーツ紙記者)同誌のインタビューでは息子たちへの思いや最近の関係についても語っている篠原。新しい家族のあり方に、読者からは多くの反響が寄せられている。《夫婦の愛情がなくなっても2人は子供たちの親として、互いを頼り大事にしあっている姿は子供達にとって不幸なことではないと思います》《どんな形だろうが本人達が良いならそれで良い。父親も母親も子供も一人の人間であることは変わらない。子度はいずれ巣立つわけだし母親や父親がそれぞれの幸せの為に色んな選択するのはその人達の自由。再婚しようが恋人が出来ようが好きに生きたら良い》《同じ世代ですが、これはまさにいいとこどり!ですね》《市村正親さんの『生きる』という舞台が素晴らしく、息子さんと一緒にいるからこそ一層活き活きとされている気がしました。離婚ではないですが妻に先立たれて息子家族と孤独を感じながら同居する役だったので。無理をして篠原さんと家庭を築くよりも男同士で暮らして一緒にミュージカルに出たりもして本当に楽しそうです》
2023年10月18日俳優・市村正親の長男で俳優の市村優汰が9月30日、千葉・幕張メッセで開催された日本最大級のファッション&音楽イベント「Rakuten GirlsAward 2023 AUTUMN/WINTER」に出演した。ファッションショー初出演となった市村は、「Top of the Hill」のステージに登場。シャツにニットを重ね、個性的なパンツ、そしてコートを羽織ったコーディネートでランウェイを歩き、先端ではかわいらしい笑顔を見せていた。「GirlsAward」(ガルアワ)は、2010年から開催している日本最大級のファッション&音楽イベント。24回目の開催となる今回のテーマは「美美樂樂(びびらくがく)」という造語で、ファッション・ビューティー・音楽が集う日本最大級のイベントを楽しんでほしいという思いが込められている。撮影:蔦野裕
2023年10月01日9月から10月にかけて東京・大阪で上演されるミュージカル『生きる』の製作発表が都内某所で開催。市村正親、鹿賀丈史、村井良大、上原理生、高野菜々、実咲凜音、福井晶一、鶴見辰吾が登壇し、劇中より6曲を披露した。『生きる』は、黒澤明監督の名作をミュージカル化した意欲作で、再々演となる今回は新たなキャストも迎えて上演される。残りの人生をかけて市民のために公園を作る主人公・渡辺勘治を市村と鹿賀が演じるほか、男手ひとつで育ててくれた渡辺勘治とうまくコミュニケーションがとれない息子・光男役を村井、本作の語り手で重要な小説家役を平方元基と上原が務める。また、渡辺勘治に再び生きる力を与える女性・小田切とよ役で高野、光男の妻・一枝役で実咲、公園作りを妨害するヤクザ組長役で福井、本作の登場人物の中でもっとも腹黒い人物の助役役で鶴見が出演する。製作発表の冒頭では、劇中より「人生の主人になれ」「ワクワクを探そう」「二度目の誕生日」「あなたに届く言葉」「金の匂い」「最後の願い」の6曲が続けて披露された。■人生の主人になれ/上原理生:小説家役(ダブルキャスト)自らの余命が短いと知った渡辺勘治は、自暴自棄になり向かった小さな飲み屋で、売れない小説家と出会う。小説家は、金の使い方も遊び方も知らないという勘治に対して、自分が金の使い方を教えてやろうと、勘治を夜の街に誘い「もっと人生を楽しむべきだ」と説く、小説家のソロナンバー。■ワクワクを探そう/高野菜々(音楽座ミュージカル):小田切とよ役渡辺勘治は、夜の街で遊び回ってみたものの、人生の楽しさを見つけられずにいた。そんな時に偶然出会ったのは、同じ部署で働く部下の小田切とよ。彼女は、退屈な時には、同僚にあだ名をつけて楽しんでいたのだと、明るく語る。「ワクワクを探せば毎日が楽しくなる!」心が元気になる、溌剌としたナンバー。■二度目の誕生日/鹿賀丈史:渡辺勘治役(ダブルキャスト)渡辺勘治は、エネルギーに溢れる小田切とよからのある言葉を聞き、残りの自分の人生でまだ何かできるのではと考えはじめる。まだ遅くはない、今日から生まれ変わるんだと、新たな人生への決意を誓うナンバー。■あなたに届く言葉/村井良大:渡辺光男役勘治の1人息子・光男。勘治の病気のことを知らない光男は、毎日遅くまで帰らずどこで何をしているかも分からない父親に、混乱の中で怒りをぶつける。どうすれば届くのか、昔のように戻れるのか。息子が父親への想いを吐露する1曲。■金の匂い/福井晶一:組長役勘治は市民のために公園をつくると決意し奔走するが、ヤクザたちは、その場所に赤線をつくって金を儲けようと、勘治たちを阻止しようとする。危険な香り漂う、迫力の1曲。■最後の願い/市村正親:渡辺勘治役(ダブルキャスト)公園を創るという夢の実現まであと一歩というところで、勘治は再び、身体に強い痛みをおぼえる。人生の意味をやっと見つけた今、最後までこの命を生きぬいてみせる。「生きる」ことへの喜び、強い想いが込められた1曲。演出・宮本亞門&登壇者のコメント■演出:宮本亞門(※映像より抜粋)いよいよ、再再演、ミュージカル『生きる』が始まります。私は本当にこの作品が好きで、毎回心が洗われる、生きるための根源が詰まっている作品だと思っています。今ようやく、コロナ禍も明けてきました。次の未来へ向けて、何を大切に、何を軸に生きていくか、そんなテーマも入っている作品です。そして勿論、今回も主役は、市村正親さんと鹿賀丈史さんです。再演ごとに深くなっていくお2人、今回はどんなアプローチでくるのか。見逃すことのできない、一瞬一瞬感動にみちたドラマが繰り広げられると思います。新しいキャストも増え、新たな生きるが生まれます。劇場でお待ちしております。■市村正親:渡辺勘治役(ダブルキャスト)2018年の初演時は毎日少しずつ台本が上がってくるようなスリリングな稽古をしていて、いざ本番が開いてみるとお客様から爆発的な拍手をいただき、ああやっぱりこれは素晴らしい作品なんだなと思いました。20年はコロナ禍でしたが、コロナに痛めつけられている状況の中で上演するのも、それはそれでまたこの作品に合っているような気がしました。今年はまた新しく濃いキャストの皆さんが揃っていますので、僕も霞まないようにやっていきたいと思います。■鹿賀丈史:渡辺勘治役(ダブルキャスト)オリジナルミュージカルの三度目の上演という喜びに浸っております。一度目は初演ということで緊張感もあり、台本の直しも多く大変な稽古場でした。二度目はコロナの最中でしたが、我々は運よく中止にならずに上演することができました。それから3年、世界の勢力地図というものもずいぶん変わりまして、我々はまさに直面する「生きる」ということに戸惑っている時期だと思います。これ以上シンプルで深いテーマはありません。ぜひ皆さん、感動と生きる力というものをお持ち帰りいただければと思います。■村井良大:渡辺光男役前回はキャストも舞台袖でギリギリまでマスクをしていたり、客席も50%の収容人数で始まったりと、毎日公演ができる喜びを感じながら、まさに一公演ごと「生き切る」ように演じていました。無事ひとりも欠けることなくゴールできた感動を今でも覚えています。僕の演じる渡辺光男は、その後の日本の混沌の中でも力強く、家族の幸せを願いながら生きていく青年です。本当に老若男女、すべての皆さんに響くメッセージのある作品ですので、ぜひ2023年版の『生きる』をお客様の心に届けたいと思います。■上原理生:小説家役(ダブルキャスト)再演を拝見した際に、あの黒澤明監督の作品を見事三次元の舞台に作り上げられていることと、オリジナルミュージカルとしてのクオリティの高さに感動し、素晴らしい作品だなと思いました。戦後7年の日本、まだ復興の途中でもっと豊かになっていきたいという中で本当に大切にしなくてはならないことは何かを投げかけてくれる作品だと思います。小説家は渡辺勘治とは180度違う人生を歩んできた役だと感じていますので、勘治の生きる姿勢を浮き彫りにするような、光と影の影の部分を描いていければと思います。■高野菜々(音楽座ミュージカル):小田切とよ役私はオリジナルミュージカルを上演する音楽座ミュージカルに15年所属しています。今回音楽座ミュージカル以外の作品に初めて出演させていただくこととなり、オファーをいただいた時はすごくびっくりして身が引き締まる思いでしたが、物語の一部になっていけるよう精一杯頑張ります。死生観がテーマの作品でありながらも、歌ありダンスありのエンターテイメントにあふれた華やかな世界になっているのがこの作品の魅力だと思います。とよは渡辺勘治に大きなきっかけを与える女性ですが、大切なものは日常にこそ転がっているんじゃないかということを自分自身大切にしながら演じさせていただければと思います。■実咲凜音:渡辺一枝役日本の名作を原作にしたこの作品に参加させていただけることを光栄に思います。こうして初めての作品に向き合う時は、新しい役、新しい共演者の皆さん、新しい自分の課題に出会えることにいつもワクワクします。初演を拝見した際、観終わった後に自然と涙が流れていて、私は毎日一生懸命生きているのかなと自分自身に問いかけたのを覚えています。渡辺一枝はしっかりと自分自身を持っている意思の強い女性だと思います。個人的にはとよ役の高野さんとは同い年なので仲間がいてすごく嬉しいなと思いますし、対照的な女性像を作っていけたらと思います。■福井晶一:組長役役者仲間の評判を聞いて初演を拝見しましたが、評判通り素晴らしい作品でした。黒澤明監督の映画がミュージカルになると聞いた時は驚きましたが、エンターテイメント性と同時にしっかりとしたテーマ性もあり、こんなにもミュージカルに適した題材だったんだと思いました。個人的には市村さんと鹿賀さんという、劇団時代の大先輩と初めて共演させていただけることを本当に嬉しく思いますので、色々なことを学びたいです。命を燃やして生きる、というすごく温かいメッセージが込められている作品だと思いますので、たくさんの方にお届けできればと思います。■鶴見辰吾:助役役初演時には市村さん版を、再演時には鹿賀さん版を拝見しました。関係者席に座らせていただいたのですが、その席にいながら涙が止まらず、それが恥ずかしくて、カーテンコールになってからタイミングをずらしてそっとハンカチで拭きました。それくらい感動的な作品でした。黒澤明監督が亡くなられて、ああ自分はもう黒澤作品には出演できないんだなと寂しく思いましたが、いまこうやってミュージカルという形で携わることができるのは、自分の夢が叶ったようですごく嬉しいなと思っています。市村さん鹿賀さんのパワーに負けないようにしっかり悪役を演じたいです。ミュージカル『生きる』宮本亜門 コメント撮影:引地信彦<公演情報>ミュージカル『生きる』原作:黒澤明監督作品『生きる』(脚本:黒澤明 橋本忍 小國英雄)作曲&編曲:ジェイソン・ハウランド脚本&歌詞:高橋知伽江演出:宮本亞門【キャスト】渡辺勘治:市村正親/鹿賀丈史(ダブルキャスト)渡辺光男:村井良大小説家:平方元基/上原理生(ダブルキャスト)小田切とよ:高野菜々(音楽座ミュージカル)渡辺一枝:実咲凜音組長:福井晶一助役:鶴見辰吾佐藤誓重田千穂子田村良太治田敦、内田紳一郎、鎌田誠樹、齋藤桐人、高木裕和、松原剛志、森山大輔あべこ、彩橋みゆ、飯野めぐみ、五十嵐可絵、河合篤子、隼海惺、原広実、森加織、安立悠佑【東京公演】9月7日(木)~24日(日) 新国立劇場 中劇場チケット料金:S席:14,000円/A席:9,800円(全席指定・税込)【大阪公演】9月29日(金)~10月1日(日) 梅田芸術劇場メインホールチケット情報:関連リンク公式サイト::
2023年06月22日市村正親が1997年に旗揚げした市村一人の劇団、『市村座』。市村の役者生活50周年の集大成であり、5年ぶり10回目となる本作が、2月26日(日) に初日を迎えた。「市村座のテーマ」を軽快に歌いながら、客席通路からに市村が登場。この曲を聴くと自然とテンションが上がる。客席からも手拍子が起こり、市村も満面の笑みだ。口上では裃姿の市村によるご挨拶と演目紹介。その後、市村二世として長男・優汰さんと次男さんが登場し、それぞれ立派に口上を述べた。「父のこと、よろしくお願いいたします」と話す二人、見守る市村の優しい目が印象的だ。左より)市村正親、市村優汰次に披露されたのが一人芝居仕立『死神』。『死神』は三遊亭圓朝作の落語で、かつて市村が付き人をしていた西村晃がミュージカルで演じたこともある。今回の『死神』では男が市村座を見逃すわけにはいかないと金を使い果たし、市村の追っかけだった妻は、亭主の散財に腹を立て、家から追い出してしまう。男は悔しくて死のうとすると、そこに死神が……。何役も務める市村は、実に軽妙で達者、芝居心とコメディセンスが光る。ラストは劇場が驚きと笑いで包まれた。幕間を挟んで、「五十年間全作品人気楽曲披露」。なんと、市村が出演したミュージカル40曲以上、デビュー作「ヘロデ王の歌」(『イエス・キリスト=スーパースター』)から始まり、劇団四季時代から退団後の今に至るまでのナンバーを、思い出の画像やエピソードと共に披露するという。各曲ワンフレーズずつ歌う程度だろうと思っていたら、これが大違い。曲によってはガッツリ歌い切り、振付もつく。途中からこれは凄まじい挑戦だと気づき、楽しみながらも手に汗握って応援する気持ちになった。「ワン」(『コーラスライン』)ではステップを踏みながら歌い踊り、3役を務めた『キャッツ』ではミストフェリーズとスキンブルシャンクスの両曲を歌うサービス精神。『オペラ座の怪人』『ラブ・ネバー・ダイ』ではその伸びる歌声はまさにファントムが降りてきたようで、一気に物語へと連れて行かれた。エンジニアとして泥臭く「アメリカンドリーム」(『ミス・サイゴン』)を歌ったかと思えば「マスカラ」(『ラ・カージュ・オ・フォール』)ではお化粧や身支度をする可憐なサザがいる。「心を鉄に閉じ込めて」(『モーツァルト!』)で天才ヴォルフガングの父としての想いを吐露し、牛乳屋テヴィエとして「もし金持ちならば」(『屋根の上のヴァイオリン弾き』)で軽やかに舞う。「マイ・フレンズ」(『スウィーニー・トッド』)ではカミソリを手に復讐心を燃やし、「最後の願い」(『生きる』)では市民課長・渡辺勘治として再生を決心する。役の幅広さたるや、市村は一体どれだけの表現、引き出しを持っているのだろう? 市村が歌うとその場面がパーッと目前に広がる。きっとどの人物にも真摯に魂を吹き込んできたのだろう。間違いなく役者になるために生まれてきた人なのだと胸に迫るものがあった。お子さん二人もパフォーマンスに参加。優汰さんと次男さんは『コーラスライン』の「ぼくって誰だ」をデュエット。また優汰さんは『キャバレー』の「ヴィルコメン」にのせて華麗なタップで場を沸かせた。次男さんは『人間になりたがった猫』の「自己紹介」や「青い鳥」を独唱、素直な美声でこの先が楽しみだ。ラストは市村座恒例の長編歌謡浪曲「俵星玄蕃」。歌、語り、芝居、振り、浪曲が詰まったこの難曲、市村は今回も力強く高らかに歌い切ってみせた。またアンコールでは市村の役者人生を表した新曲「役者ほど素敵な人生はない」が披露された。市村の過去と現在、そして未来を詰め込んだ『市村座』。74歳、改めてすごい役者だと体感した。上演時間は1幕50分、休憩20分、2幕80分の計2時間30分予定。東京公演は2月28日(火) まで日生劇場にて上演。その後、3月3日(金) 大阪・NHK大阪ホール、3月4日(土)・5日(日) 福岡・博多座、3月8日(水) 埼玉・ウェスタ川越大ホール、3月10日(金) 仙台・仙台電力ホールにて上演。文=三浦真紀撮影=渡部孝弘<公演情報>市村正親ひとり芝居『市村座』『市村座』ビジュアル【スタッフ】作・演出:高平哲郎音楽:上柴はじめ【キャスト】市村正親●東京公演2023年2月26日(日)~2月28日(火) 日生劇場■当日券について本公演は劇場窓口での当日券販売はございません。残席がある限り、ホリプロステージで開演時間まで販売いたします。ホリプロステージ:●大阪公演2023年3月3日(金) 18:30 NHK大阪ホール問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(平日・土11:00~18:00)●博多公演2023年3月4日(土)・5日(日) 博多座3月4日(土) 19:003月5日(日) 12:30問合せ:博多座電話予約センター092-263-5555●川越公演2023年3月8日(水) 18:30 ウェスタ川越 大ホール問合せ:ウェスタ川越049-249-3777(9:00~19:00 点検日等の休館日を除く)●仙台公演2023年3月10日(金) 18:30 仙台電力ホール問合せ:キョードー東北022-217-7788(平日13:00~16:00 / 土曜日10:00~12:00 ※祝日を除く)公式HP:公式Twitter:
2023年02月27日2023年2月27日、俳優の市村正親さんと、市村さんの長男である市村優汰さんの親子ツーショットが、Instagramで公開されました。母に篠原涼子さんを持つ優汰さん。両親ともに誰もが知る人気俳優であり、優汰さんもまた、演技の道へと進んでいます。2021年には、ミュージカル『オリバー!』で俳優として本格デビューを果たし、また、同作の主演を務めたのが父である正親さんだったため、親子初共演でも話題に。今回公開された親子ツーショットでも、仲むつまじい姿を披露しています。 この投稿をInstagramで見る ホリプロ Actor(@horipro_official_actor)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る ホリプロ Actor(@horipro_official_actor)がシェアした投稿 キリッとした印象的な眉毛が、正親さんそっくり。また「背が伸びましたね」「イケメン息子」といったコメントも寄せられています。今後、優汰さんがどのような俳優に成長するのか、多くのファンが期待していることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年02月27日日本のミュージカル界のトップを走り続ける市村正親(74)の役者生活は、1973年にスタートし、実に50年におよぶ。その記念すべき年の爽やかな初春に、市村正親を十二分に堪能できる『市村座』の幕が上がる(東京公演:日生劇場 2月26日〜28日、大阪公演:NHK 大阪ホール 3月3日、博多公演:博多座 3月4日〜5日、川越公演:ウェスタ川越 大ホール 3月8日、仙台公演:電力ホール 3月10日)。1997年に旗揚げされた『市村座』は、今回で10回目。つまり、役者生活50年と、『市村座』第10回が重なった形だ。本公演では、口上にはじまり、一人芝居仕立ての三遊亭圓朝の落語『死神』や、これまでに市村が出演してきた40を超えるミュージカル全作品を、MCを挟みながら振り返るという注目の柱が構え、役者生活50年を歌う新曲がラストを飾る予定だ。取材中もアイディアが湧き出し歌い始める市村の姿は、今なおバイタリティにあふれるが、「『市村座』をやるのは不安で不安でしょうがない」と意外な言葉もこぼれる。しかしそこには観客への強い思いがあった。そんな市村を作り上げ、50年の礎を築いた、付き人時代に培ったこととは? また、まさに日本のミュージカル界とともに歩んできた市村に、ここ20年ほどで急速に台頭してきた2.5次元ミュージカルの存在への印象も直撃した。○■市村正親らしい『死神』口上には息子たちも登場予定――市村座10回目とともに、市村さんの役者生活50周年も重なるアニバーサリーイヤー公演です。第1回の市村座は1997年。『ミス・サイゴン』や『スクルージ』『SHE LOVES ME』なんかをやってた頃に、500人入るか入らないかのホールでエネルギッシュに走って歌って踊ってやりました。そこからいろいろと形を変えながら、今回で第10回になるわけだけど、よくここまで来たなと。加えて50年ですから、普通に考えたら、だいぶしんどいはず。いや、しんどいんですよ。ははは! 去年、高橋真梨子さんのファイナルコンサートに行ったら、「ファイナルにしない」と言ってたんです。旅公演は最後にするけど、「東京ではまだやろうと思ってる」って。高橋さんのコンサートは彼女を好きな人が行ってるんだし、僕の『市村座』も、僕を好きな人が来てくれてるんだと信じて、頑張ろうと。この50年を歌いきってみようと思ってます。――これまでに歌ってきたナンバーと、市村さん自身の50年を歌う新曲もあるとか。50年で40本以上出演してきたんです。子供のミュージカルも大人のミュージカルも、いろんなものを含めて、MCを挟んで、僕自身の50年も振り返りながら披露しようかと。それだけで、あっという間に40~50分経つんじゃないかな。あと今回は、(落語の演目である)『死神』をやります。夫婦の愛情の『芝浜』、親子の愛情の『たらちね』、人情話の『文七元結』ときて、今回は少しハードなシェイクスピアみたいな部分も出せたらいいかなとかね。やっぱり、落語ではない、市村正親の『死神』ができたら面白いなと思ってます。――『死神』でも歌われるんですか?歌はないんだけど……。でも、別にないって決めることはないか。死神のセリフだけ歌にするとか。「お前は私との約束を裏切って~♪」(歌い出す)とか。「ついておいで~♪」と行った先に、ファントムが居そうな船があって、映像でろうそくの火をいっぱい揺らすとかね。うん、いいね。僕の『死神』を作ればいいわけだから。――市村さんご自身もアイディアを出されるのですか?僕もかなり考えますよ。東京公演には子供たちも口上で出るから、50年の振り返りナンバーにも出てもらおうかなとか。お兄ちゃんはいま変声期だから、歌じゃなくてタップを踊るとか、弟は「パパのやった役をやりたい」といつも言ってるから、どの役にしようかとか、一家3人で頑張ろうと考え中です(笑)○■3年間の付き人時代も大きな財産――『死神』は、市村さんがデビュー以前に付き人をされていた名優・西村晃さんの代表作でもあります。市村さんは今でもたびたびその頃のことを口にされますが、役者生活50年の前の3年間も大きな財産ですか?西村さんの付き人をやったということだけじゃなくて、西村さんがやった仕事を間近で見られたことが大きいです。最初は三木のり平さんと古今亭志ん朝師匠の『文七元結』を1カ月見ました。次は『雁の寺』を1カ月。木村光一さんが演出だったんだけど、水上勉さんと一緒に、僕にちょい役の場面を作ってくれたの。後に三田佳子さんと新橋演舞場で『越前竹人形』をやったときに、水上さんが来てくれたことがあって「あの頃のことよう覚えてまっせ。あんさんにちゃんとセリフ作ってあげたやろ」と。――しっかり覚えていてくださっていたんですね。僕が「西村さんの付き人を辞めてから劇団四季に入りまして、ミュージカルとか、シェイクスピアとか、フランス演劇とかいろいろやっていました」と言ったら、「ああ、ええねぇ、洋行帰りやな」って。いい外国旅行してきたねってことなんだけど。そういうことを水上先生とお話できたのも、西村さんの付き人をやって、ちょい役で出させてもらったから。ほかにも森繁久彌さんのテレビとか、勝新太郎さんの『座頭市』を目の前で見ていたし。歌舞伎座の『反逆児』では萬屋錦之介さんと十七代目 中村勘三郎さんを1カ月袖で見ました。西村さんの付き人を3年間やっているなかで、いろんな名優の実演を肌で感じたというのが、僕の大きな財産ですね。――一流の俳優たちの姿をすぐそばで見聞きしていたことで、特に染み込んでいることはありますか?愚痴を言わないことかな。二流三流の役者は愚痴が多いんです。楽屋に入ってきても、ブチブチブチブチず~っと愚痴を言ってる。「あいつより俺がやったほうが」とか「ギャラがどうだ」とか。そんなことばかり。――一流の方たちは違ったと。芝居の話しかしていませんでした。前向きに「ここはどうしよう」「あそこはどうしよう」と、とにかくよりいい芝居をするために、1歩でも1ミリでも前に行こうと考えていた。萬屋の錦にいも、のり平さんも、みなさんそうでした。○■2.5次元ミュージカルも「ひとつのジャンル」――ところで、演劇界全体の将来を見て、もっとお客さまを呼び込むためにはどうしていったらいいとお考えですか?うーん、いまもういろんな形のミュージカルがあって、みんな真剣に作っているからなぁ。――では、2.5次元といった新しい形のミュージカルにはどんな印象をお持ちですか?『テニスの王子様』とか『鬼滅の刃』とか、いろいろあるよね。それ自体ひとつのジャンルだと思っています。そこからさらに俳優として成長してくる人もいるし、ほかにも、名作といわれる作品が増えていて、いろんな俳優さんがチャレンジしている。僕らが日本オリジナルをやった『M.バタフライ』を内野聖陽くんがやったり、『ザ・ミュージック・マン』は坂本昌行くんがやるし。あれもなかなかハードなミュージカルだよ。日本でもいろんなミュージカルが増えてきていていいなと思っています。ただ、やたらナンバーが多いミュージカルはちょっとな、と思います。――ナンバーが多いというのは?たまに「この作品、うちの俳優にはナンバーがないんですけど」とか言う人がいたりするんですけど、満足させなきゃいけないのは役者じゃなくて観客。ナンバーってのは、ここぞというときに流れるからいいんです。でもそれもいま試行錯誤の時期にあるのかなと思っています。お客さんを納得させるためのものを作っていかなくちゃいけない。僕もそこへの不安感がある。『市村座』をやるのは不安で不安でしょうがないんですよ。楽しませることができるだろうかと。そのためにも、いつも好奇心と遊び心を持って。タフにね。■市村正親1949年1月28日生まれ、埼玉県出身。西村晃の付き人を経て、1973年に劇団四季の『イエス・キリスト=スーパースター』(『ジーザス・クライスト=スーパースター』)でデビュー。以後、ミュージカル、ストレートプレイ、一人芝居など様々な舞台に出演。1997年には『市村座』を旗揚げし、口上にはじまり、毎回さまざまな市村正親を見せている。映像のフィールドでも人気を博している。代表作に舞台『オペラ座の怪人』『ミス・サイゴン』『スクルージ ~クリスマス・キャロル~』『スウィーニー・トッド』『生きる』、映画『テルマエ・ロマエ』(12年、14年)、『のぼうの城』(12年)など。ミュージカル『生きる』が9月に上演予定。
2023年02月17日1997年から上演される市村正親のひとり芝居『市村座』の第10回公演が、市村の役者生活50周年を迎える今年、2月から3月にかけて東京、大阪、博多、川越、仙台にて上演される。市村正親に話を聞いた。市村正親ひとり芝居『市村座』 チケット情報これまで、落語の物語をミュージカルナンバーにのせた音楽落語や、落語一人芝居、音楽講談「日生劇場の怪人」などバラエティ豊かな演目を通し、さまざまな市村正親の姿をみせてきた『市村座』。役者生活50周年とも重なる第10回公演は、市村が50 年間で出演してきたミュージカル全作品をその楽曲とともに振り返るといい、「50年にもなると一人でやる負担も大きいけど、『市村座』は市村正親を好きな方が観に来てくださると信じているので、安心しきって僕の50年を歌いきってみようかなと思います。ただもし『中村座』と間違えて来たお客さんがいても、なんかおもしろいもの観たなと思ってもらえるものにしたい(笑)」。歌以外にも、三遊亭圓朝の落語『死神』の一人芝居仕立も行う。落語の演目をもとにした芝居はこれまでもやってきたが、「今回はタイトルに“死”の“神”とついているような演目ですから、そのハードさというかね、シェイクスピアのような部分を出せたらいいかな。そして僕がやるからこそのアイデアも加えたい。例えば寿命の蝋燭が並ぶ部屋で『ファントムが出てきそうだな』なんて台詞があってもいいし(笑)。“市村正親の『死神』”ができたら」とイメージが膨らむ。さらに今回は、『市村座』を共につくってきた作・演出の髙平哲郎が作詞、上柴はじめが作曲し、市村正親をイメージした新曲も披露する。「髙平さんは僕の役者生活50年間を全部知っている方ですから。その髙平さんが歌詞を書いてくれる、そこに上柴さんが曲をつけてくれる。これもすごく楽しみです」。役者生活50周年を迎え、「これからは、自分が何をやりたいというよりは、『市村にこの役いいんじゃない?』と言ってくださるようなものがやりたい。出ずっぱりの役じゃなくても、短く出るような、『ここに市村の存在があったらいいな』というような仕事もしたいし。……まあ、出番が少なきゃ少ないで文句言うだろうけどね(笑)。とにもかくにも僕が元気に仕事をしていることだと思います。そうすればお話がくると思うから」と生き生きと語る。「そういう意味ではこの『市村座』もひとつのオーディションだと思っています。この年齢でこれ全部歌うの!?みたいなね」。今回の会場のひとつでもある大阪は「50年前から公演で行っている土地だから、市村を長く応援してくださる方も多いんですよ」と話す。楽しみなことは「ガード下で餃子を食べるのと、ガード下で焼肉を食べるのと、喫茶店での朝ごはん。この3つは絶対にはずせません(笑)」。『市村座』は、2月26日(日)~28日(火)東京・日生劇場、3月3日(金)大阪・NHK大阪ホール、3月4日(土)・5日(日)福岡・博多座、3月8日(水)埼玉・ウェスタ川越 大ホール、3月10日(金)、宮城・仙台電力ホールにて。取材・文:中川實穂
2023年02月01日12月18日放送の『情熱大陸』(MBS・TBS系)に初登場した市村正親(73)。’73年に劇団四季の舞台でデビューし、俳優生活49年目を迎えた。番組では今年、日本公演30周年を迎えた舞台『ミス・サイゴン』に挑む市村に密着。’20年に新型コロナの影響で全公演中止となって以来2年ぶりだが、’92年の初演からエンジニア役を演じてきた市村にとって“卒業公演”となった。そんななか、注目を集めたのが市村の長男(14)と次男(10)の登場だ。本番組のInstagramでは、《市村の心身を支えるのが家族の存在だ。ふたりの息子たちはともに育ち盛りの十代。一緒に暮らす日々が、市村の原動力だという》との紹介文で、貴重な親子ショットも公開された。市村は05年12月に篠原涼子(49)と結婚し、2人の息子をもうけるも21年7月に離婚。息子たちの親権は市村が持つこととなり、日々ともに生活している。現在は休みがあればできるだけ息子たちと過ごすようで、番組内で休日に次男と愛犬の散歩をする様子が映し出された。地方公演で2週間ほど家を留守にすることから、「(お兄ちゃんと)2人でやってね」「(ペットの)ウンチもちゃんとやるんだよ、朝」と優しく声をかけていた。11月に迎えた千秋楽では、息子たちも劇場に駆け付けた。終演後に市村が「今日のお父さんどうだった?」と聞くと、次男は「やっぱり面白い」とはにかんだ。次に長男が「感動してなんか、途中泣いちゃった。カーテンコールうるってきた」と伝えると、市村は「俳優はね、泣かせるんであって、本人が泣いちゃいけないの」と教えたのだった。市村が見せた“親の顔”に、ネット上では《市村さん、息子さんたちとの会話が良いな》《息子さんも俳優をやるなら師匠の近くにいるべきだな》《ステキな親子関係だなぁってキュンとした》と感激する声が相次いだ。■“家族エピソード”で差が広がる元妻・篠原との現在地本誌も市村の子煩悩な姿を目撃している。篠原と別居していることを本誌が突き止めた20年7月下旬のこと。当時小学3年生の次男と一緒に学校の保護者同伴の説明会に向かった市村。正午過ぎに説明会が終わると、今度は送迎車から入れ替わりで当時小学6年生の長男を連れて再び説明会へ。説明会を終えると、市村はしっかりと長男の手を繋いで車に向かっていった。「息子さん達は『パパのような役者になりたい』と望んでいるようで、自宅では市村さんが発声練習などの指導をしているようです。昨年10月に上演されたミュージカル『オリバー!』では、長男と初の親子共演が実現。劇中でたびたび目が合うことに、市村さんは『不思議な気分になる』『ボクに与えられた特権なのかなと思ってます』と語っていました」(舞台関係者)いっぽう番組内では、市村が篠原との交流を明かす一幕も。2人で息子の習い事に同行したエピソードを披露し、「離婚したといっても、この親だからね。新しい形の夫婦だから」と協力し合っていることを強調していた。そんな篠原といえば、今年の『NHK紅白歌合戦』に28年ぶりに登場する。9月にセルフカバーした楽曲『恋しさと せつなさと 心強さと 2023』を披露する予定だが、94年のリリース当時のようにヒットとはならなかったこともあり、一部で物議を醸した。「篠原さんは現在放送中の人気ドラマ『silent』(フジテレビ系)で、目黒蓮(25)演じる想の母親役を好演しています。今年2月にもNetflixで配信されたドラマ『金魚妻』で主演するなど女優業は好調ですが、歌手活動は20年近くしていません。今年の注目度が高かったわけでもなく、唐突な紅白出場に『なぜ?』と感じた人も多かったようです」(芸能関係者)年末に差しかかり、メディア出演が続く市村と篠原。互いに第一線で活躍するいっぽう、“家族エピソード”では差がついてしまったようで……。「篠原さんは今年2月に出演したトーク番組で、息子たちの食事を作るために“元自宅”へ通ったり、旅行したりすることを明かしていました。しかし、夫婦関係を解消したはずの市村さんを『旦那』『主人』と呼び、一部視聴者の間では波紋が広がりました。かたや今回放送された『情熱大陸』では、次男が市村さんにドライヤーをかけてあげるなどの気遣い垣間見え、胸を掴まれた視聴者も多かったようです。日常生活や演劇を通じた父子同士の強い絆が、いっそう印象付けられたドキュメンタリーでした」(前出・芸能関係者)もはや貫禄すら感じさせる市村の“息子愛”を、篠原はどう見ているだろうか。
2022年12月20日市村正親が自らのライフワークと語るミュージカル『スクルージ ~クリスマス ・キャロル~』が12月7日、日比谷・日生劇場にて開幕。初日のステージの様子と、市村、武田真治、相葉裕樹ほかキャスト陣&演出・井上尊晶のコメントをお届けする。左より)スクルージ役-市村正親、未来のクリスマスの精霊役-阿部裕、ボブ・クラチット役-武田真治英国の文豪チャールズ・ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』を原作に、数々の著名な映画やミュージカルの音楽を生み出したレスリー・ブリカッスが脚本・作曲・作詞を手がけた、クリスマスシーズンにピッタリなミュージカル。左より)過去のクリスマスの精霊役-愛原実花、スクルージ役-市村正親左より)イザベル役 実咲凜音、若き日のスクルージ役 相葉裕樹、過去のクリスマスの精霊役 愛原実花、スクルージ役 市村正親1994年の日本初演以来、今回で3年ぶり7度目の主演スクルージ役を務める市村正親。来年には役者生活50周年を迎える73歳とは思えない程のパワーで、舞台上を始終駆け回り、飛び、全身を使って喜怒哀楽を表現していく。2013年にリニューアルして以来4度目の出演となるボブ・クラチット役の武田真治は、ダブルキャストを含めた子役キャスト総勢14名と共に、一家の大黒柱として優しくも時に厳しく、より良い作品作りのため先導して稽古を重ねてきた。今回が本作初出演で、市村とは2015年の『ラ・カージュ・オ・フォール』ぶりの共演という相葉裕樹は、二役を担う作品はこれが初めてということで、それぞれのキャラクターが持つ背景や心情を探りながら丁寧に作り上げていく。ほか前回公演から引き続き出演の実咲凜音、安崎求、愛原実花、今陽子、今井清隆らをはじめ、カンパニーキャストほぼ皆が複数の役を担い、パワフルな歌唱と迫力のダンスを次から次へと魅せていく。左より)スクルージ役-市村正親、ジェイコブ・マーレイ役-安崎求左より)現在のクリスマスの精霊役-今井清隆、スクルージ役-市村正親クリスマスイブの深夜に出会った過去・現在・未来の3人の精霊たちによって自分を見つめ直し、新しい人生をはじめる決意をしたスクルージの姿や、精霊たちがスクルージに残していった言葉の数々は、観る人すべての明日への活力になるだろう。【コメント】市村正親「頑固でお茶目でユーモアのあるスクルージを」演出:井上尊晶3年ぶりに市村スクルージが帰ってきました!日生劇場で、キャストとスタッフのボルテージは最高潮に達しています。今回は2つのシーンで、1992年初演版を甦らせました!それは来て観てのお楽しみ。前回観た方も是非またご来場下さい!180年前に書かれたディケンズの原作は、今なお人の心に訴えかけています。時代を、世界を超えて普遍的な物語なのでしょう。2022年のクリスマスを私達と共に──。スクルージ役:市村正親今回で7回目のスクルージ。頑固でお茶目でユーモアのあるスクルージをお見せしたいと思います。皆さんが新しい気持ちで2023年を迎えられるように頑張ります。日生劇場にてお待ちしております。ミュージカル『スクルージ ~クリスマス ・キャロル~』ボブ・クラチット役:武田真治寒くなってきましたが、この素晴らしい物語に触れて皆様も心を温めていただけたらと思います。日生劇場でお会いいたしましょう。ミュージカル『スクルージ ~クリスマス ・キャロル~』ハリー/若き日のスクルージ役:相葉裕樹無事になんとか幕を開ける事ができました。とっても素敵な景色を見る事ができ、皆さんの温かい拍手にとても心が温かくなりました。千穐楽まで誰一人欠けることなく駆け抜けたいと思いますので、ぜひ何度でも劇場に遊びにいらしてください。お待ちしてます。ミュージカル『スクルージ ~クリスマス ・キャロル~』ヘレン/イザベル役:実咲凜音初日を迎えられたことも近頃では奇跡のようなことなので、凄く嬉しく感じています。この作品は観たあとから、すぐ自分自身にもできることや、変えていけることなど、勇気を貰えるパワーワードみたいなものがたくさんある作品ですので、それを少しでもみなさん一人一人が受け取って、プラスの方向に動いていくような影響を与えられたらいいなと思いますし、その作品の一部として精一杯力を注ぎたいと思います。ミュージカル『スクルージ ~クリスマス ・キャロル~』ジェイコブ・マーレイ役:安崎 求また高所恐怖症の季節がやって参りました。クリスマスのお願いとしては、まずはこの公演が最後まで無事に行えることが一番なのですが、もう一つはなかなかやっぱり高いところに吊るされていると怖いなと思うので高所恐怖症というのを克服できるようにお祈りしたいと思います。何回も再演されているこの作品。市村さんについていこうという作品です。市村さんのスクルージは、いつも違った顔を見せてくださるので、それにいいリアクションができたらいいなと思います。また、人の温かみや教えなど自分がこういう目にあっているからもっとより良い人生を送ってほしいというメッセージをスクルージだけではなく、皆さんに伝えられたらいいなと思います。これからクリスマスに向かって、カンパニーみんなでもっと盛り上がっていくと思いますので、是非劇場に足を運んでクリスマスを皆さんと一緒に過ごしたいなと思います。どうぞ観にきてください。ミュージカル『スクルージ ~クリスマス ・キャロル~』キャストコメント&公演・イベント情報クラチット夫人/過去のクリスマスの精霊役:愛原実花無事に初日を迎え、お客様の笑顔を見る事が出来てとても嬉しいです!前回演じた時には湧き出てこなかった感情や、気付けていなかった部分の台詞や歌詞の素晴らしさに稽古場から勉強の毎日でした。劇場に足を運んで下さったお客様に楽しんで頂けますよう大切に演じたいと思います!!よろしくお願いします。ミュージカル『スクルージ ~クリスマス ・キャロル~』フェジウィッグ夫人役:今 陽子お稽古場でもコロナの心配など色々ありましたが、無事にみんなで初日を迎えることができて良かったです。あとは最後までみんなで健康に公演が出来ることが一番大事なことだと思いますので、みんなで健康に気を付けて千穐楽を迎えられるように頑張りたいと思います。ミュージカル『スクルージ ~クリスマス ・キャロル~』現在のクリスマスの精霊役:今井清隆スクルージ初日の幕が開きました。この作品がお届けできること、スタッフ、出演者一同本当に嬉しく思っております。心温まる作品ですので、どうぞご家族、あるいはお友達とそれから恋人、もちろんおひとりでも構いません、劇場に足をお運びください。お待ちしております。ミュージカル『スクルージ ~クリスマス ・キャロル~』(撮影:田中亜紀)ミュージカル『スクルージ~クリスマス・キャロル~』2022 ダイジェスト映像<公演概要>ミュージカル『スクルージ~クリスマス・キャロル~』【東京公演】※ツアー公演なし期間:2022年12月7日(水)~25日(日)会場:日生劇場上演時間:2時間45分(1幕80分、休憩20分、2幕65分)【キャスト】スクルージ:市村正親ボブ・クラチット:武田真治ハリー/若き日のスクルージ:相葉裕樹ヘレン/イザベル:実咲凜音ジェイコブ・マーレイ:安崎 求クラチット夫人/過去のクリスマスの精霊:愛原実花フェジウィッグ夫人:今 陽子現在のクリスマスの精霊:今井清隆【スタッフ】原作:チャールズ・ディケンズ脚本・作曲・作詞:レスリー・ブリカッス演出:井上尊晶主催・企画制作:ホリプロ上演協力:劇団ひまわり【チケット】()・S席11,500円/A席6,500円(全席指定・税込)・U25チケット6,500円(※25歳以下対象・当日引換券・要証明書)・ イベント割() 11,500円⇒9,500円・当日券:公演の当日券は各公演、開演の1時間前より「日生劇場 当日券窓口」にて先着順にて販売。ホリプロステージ(WEB/要会員登録)でも開演時間まで販売。(Yシート、U-25当日引換券、イベント割当日引換券の取り扱いなし)公式HP: 公式Twitter: チケット情報はこちら: 【東京公演イベント情報】■ホリプロステージ会員限定貸切公演対象日程:12月18日(日)13:00特典:・アフタートーク(登壇者:武田真治、実咲凜音、愛原実花)・来場者全員プレゼント:ステッカー■スペシャルイベント対象日程:12月12日(月)13:00/12月13日(火)13:00/12月14日(水)18:00内容:カーテンコール後に全キャストによる「スペシャルクリスマスメドレー」披露、その後、写真撮影OKの時間が設けられます。■公演グッズ通販: ホリプロステージオンラインショップ()通販期間:2023年1月31日(火)23:59まで※電子書籍版の公演プログラムあり。(販売は 「電子書籍サイトReader Store」() にて)
2022年12月08日ミュージカル『スクルージ〜クリスマス・キャロル〜』の公開ゲネプロが6日に東京・日生劇場で行われ、市村正親が取材に応じた。同作はチャールズ・ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』(1843年)を原作とした1970年のミュージカル映画『クリスマス・キャロル』(原題『Scrooge』)を基にしたミュージカル。19世紀半ばのロンドンを舞台にした同作では、金貸しを営むドケチなスクルージ(市村正親)が、かつての親友の亡霊とクリスマスの精霊たちにより、過去、現在、未来の旅へと誘われ人生の結末を変えていく。主演の市村の他、武田真治、相葉裕樹、実咲凜音、安崎求、愛原実花、今陽子、今井清隆らが出演する。今年のクリスマスは次男からスマートフォンをねだられているという市村。「僕はサンタさんにお願いしてあげてますよ。僕が買うんじゃないです。今年もあくまでもサンタさんに伝えるばかり」と言いつつ、「今、下が5年生、上が中学2年生だからなかなか(サンタを信じるのが)難しい年齢になってきちゃってますね」と苦笑する。「去年か一昨年、お兄ちゃんと組んで僕がサンタクロースの格好をして、弟がまだ起きてるときになった時にすうっと引っ込んでいく背中を見せたんですよ。それは信じてたらしいんですよ。でもある時にそのサンタの衣装が見つかっちゃったんですよ。その時に下の子が『なんだ、騙された!』と」とエピソードも披露した。今作も息子たちが観に来るそうで「僕の舞台は毎回観ますので、初日も来るし、2〜3回観に来るでしょう。観てしっかりダメ出していきますよ」と明かす。『スクルージ』には7度目の出演となったが「若干メンバーも変わってるので、また新しい出会いができるのかな。が約数時間弱の間にどんな旅ができるか、自分で見つけたり反省したりできるかが楽しみ」と期待した。また1年を振り返り「『ラ・カージュ』(『ラ・カージュ・オ・フォール』)やって、『ミス・サイゴン』やって、締めくくりが『スクルージ』。73歳になってよくここまで働いて来れているなというのが実感ですね」としみじみ。「怪我なく病気なくやってこれたのは、日頃の私の努力の賜物だなと謙虚に受け止めております。来年また俳優生活50周年なので、しっかりとコントロールしながら乗り切りたい」と意気込む。1幕最後にはフライングの演出もあるが、「宙吊りはね、大変は大変ですよ。だけど、ハーネスをつけてますから、しっかり吊ってもらえば。意外と体鍛えてるのかなと思って、皆さんが思うほど大変ではないですね。もっと前後になって、星かなんか巻きたいですね」と新たな演出にも意欲を見せていた。公演は東京・日生劇場にて12月7日~25日。
2022年12月06日2023年2~3月に東京・日生劇場ほか全国5会場で開催される「市村正親ひとり芝居『市村座』」。発起人にして唯一のキャストである市村正親本人に今回の構想を尋ねると、あふれ出るように問わず語りが始まった。市村が1997年に旗揚げした一人芝居の企画である『市村座』。今回は毎度おなじみの口上をはじめ、役者生活50年で出演してきた40作品以上のミュージカルをその楽曲とともに振り返るパートが用意される。「デビュー作『ジーザス・クライスト=スーパースター』のヘロデに始まり、最新作の『オリバー!』で演じたフェイギンにいたるまで、僕が演じた役のバリエーションは実に多彩」「その舞台裏を、2020年に出版した『役者ほど素敵な商売はない』(新潮社)をもとにトークと生歌を交えてご紹介できたら」と笑顔を見せる。その一例として、劇団四季在籍時における『オペラ座の怪人』ファントム役を離れた時のエピソードを挙げた市村。「怒りや悔しさを超えて、遠いところから『ミス・サイゴン』のテーマが聴こえてきたんだ。それでオーディションを受ける気になってね。落ちたら何も受けなかったみたいな顔をして、シラを切り通すつもりでいたの」と含み笑いを見せる。このサービス精神を劇場で目の当たりにしたら、思わずノックアウト必至だろう。市村はこれまでの『市村座』において「文七元結」「子は鎹(かすがい)」「芝浜」といった落語を立ち姿で見せてきた。この“立体落語”と呼ばれる一人芝居仕立てのパフォーマンスには今回、三遊亭圓朝の「死神」が題材に選ばれている。「僕が西村晃さんの付き人をしていたときに、西村さんがいずみたくさんや藤田敏雄さんと組んで『死神』にまつわるミュージカルをやったんですよ。ピンキー(今陽子)が死神で、西村さんが葬儀屋。そういったご縁も、僕のキャリアを織り成すひとつだからね」と述懐した。ラストには、『市村座』全シリーズの作・演出を務めてきた高平哲郎、音楽を手がける上柴はじめが制作した新曲を披露するという。「僕の役者生活50周年をひとつの歌にしてもらうの。高平さん・上柴さんの目や耳に俳優・市村正親はどう映っているのかな。完成が楽しみだよね」──。そう笑って、市村はインタビューを結んだ。東京公演は、2023年2月26日(日)~28日(火)に実施。その後、3月3日(金)に大阪・NHK大阪ホール、3月4日(土)・5日(日)に福岡・博多座、3月8日(水)に市村の故郷である埼玉・ウェスタ川越 大ホール、3月10日(金)に宮城・電力ホールと巡演する。取材・文:岡山朋代
2022年12月06日市村正親のひとり芝居『市村座』が、2023年2月に上演されることが決定した。1973年にミュージカル『イエス・キリスト=スーパースター』でデビューを果たし、来年2023年で役者生活50周年を迎える俳優・市村正親。その市村が1997年に旗揚げしたひとり芝居『市村座』は今回で10回目の上演をむかえる。これまでの『市村座』では、落語『たらちね』の物語を『マイ・フェア・レディ』のミュージカルナンバーにのせて歌い上げる音楽落語や、芝居仕立人情噺と銘打った落語一人芝居『文七元結』『芝浜』『子別れ』、立体オペラ講談『市村座の怪人』や音楽講談『日生劇場の怪人』などバラエティ豊かな演目を通して、毎回様々な市村正親を魅せてきた。記念すべき今回の公演では、お馴染みの口上から始まり、『文七元結』『芝浜』の作者である三遊亭圓朝の落語『死神』(市村の役者人生の始まりである付人をした恩師西村晃の代表作)の一人芝居仕立のほか、市村がこの50年間に出演してきた40以上のミュージカル全作品をその楽曲とともに振り返る。ラストには、市村が絶大な信頼を寄せ共に歩んできた作・演出の高平哲郎作詞、音楽の上柴はじめ作曲による俳優・市村正親をイメージした新曲を市村自身が歌い上げる。役者生活50周年であり10回目という記念すべき本公演でしか見られない公演となっている。東京公演は、2023年2月26日(日)から2月28日(火) にわたって日生劇場にて上演され、その後大阪、博多、川越、仙台の計4カ所にてツアー公演を予定。東京公演のチケット最速先着先行は、ホリプロステージプレミアム(有料)会員にて11月13日(日) 9時より開始される。■市村正親 コメントようやく50周年、やっと50周年、なんとか50周年。本当によくやったと思います。今回は、僕のすべてをお魅せしたいと思っています。とても楽しいわくわくする『市村座』になると思いますので、ぜひご期待ください。市村正親ひとり芝居『市村座』2022 スポット映像<公演情報>市村正親ひとり芝居『市村座』【スタッフ】作・演出:高平哲郎音楽:上柴はじめ【キャスト】市村正親●東京公演2023年2月26日(日)~2月28日(火) 日生劇場【チケット料金】S席:9,000円A席:6,500円Yシート:2,000円 ※20歳以下対象・当日引換券・要証明書、12月6日より枚数限定販売詳細はこちら:■法被付チケット ※11月13日より枚数限定販売S席:10,500円(法被付)A席:8,000円(法被付)※予定枚数に達し次第受付終了詳細はこちら:市村正親ひとり芝居『市村座』法被付チケットイメージ※未就学児入場不可※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。※公演中止の場合を除き、 払い戻し、 他公演へのお振替はいたしかねます。■ホリプロステージプレミアム会員先着先行:11月13日(日) 9:00~11月27日(日) 23:59■ホリプロステージ無料会員先着先行:11月13日(日) 12:00~11月27日(日) 23:59■一般発売:11月29日(火) 11:00■ Yシート(20歳以下限定)12月6日(火) 12:00~12月11日(日) 23:59■法被付チケット11月13日(日) 9:00~●大阪公演2023年3月3日(金) 18:30 NHK大阪ホール問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(平日・土11:00~18:00)●博多公演2023年3月4日(土)・5日(日) 博多座3月4日(土) 19:003月5日(日) 12:30問合せ:博多座電話予約センター092-263-5555●川越公演2023年3月8日(水) 18:30 ウェスタ川越 大ホール問合せ:ウェスタ川越049-249-3777(9:00~19:00 点検日等の休館日を除く)●仙台公演2023年3月10日(金) 18:30 仙台電力ホール問合せ:キョードー東北022-217-7788(平日13:00~16:00 / 土曜日10:00~12:00 ※祝日を除く)公式HP:公式Twitter:
2022年10月21日●気が小さいからこそ「誰よりもいっぱい稽古をする」俳優の市村正親が、映画『ミニオンズ フィーバー』(7月15日公開)の日本語吹替版で、主人公グルーが敬愛する悪党ワイルド・ナックルズ役を演じた。「出演が決まったとき息子たちが喜んでくれたことが僕にとっての一番の喜びでした」とうれしそうに話す市村に、本作での演技や、来年50周年を迎える俳優人生について、そして、2人の息子とのエピソードを聞いた。世界中で“ミニオンブーム”を巻き起こした「ミニオンズ」シリーズの最新作となる本作は、1970年代を舞台にグルーとミニオンのはじまりの物語を描いた作品。市村が演じたワイルド・ナックルズは、グルーが憧れる最強悪党チーム ヴィシャス・シックスの元リーダーだ。伝説の悪党ワイルド・ナックルズと、ミュージカル界のレジェンドである市村。長年にわたって活躍してきた重みも相まって、ビジュアルも似ているように感じるが、市村自身「風貌が僕に似ているなと思いました」と言い、先月開催された日本語吹替版完成会見でグルー役の笑福亭鶴瓶も「顔が似ている」と話していた。内面に関しても、市村は「彼のユーモアのセンスを僕も多少は兼ね備えているんじゃないかな」と共通点を挙げる。そんなワイルド・ナックルズを演じる際には、堂々としたボスらしさを意識したという。「ボスたる部分を見せるのにおどおどしていたらいけないので。僕は気が大きい役をいろいろ演じていますが、市村正親個人としては非常に気が小さいので、それがバレないようにするのはけっこう大変なんです」気の小ささは俳優としてはプラスに。「気が小さいからこそ誰よりもいっぱい稽古をする。自信を持って早く人に見せたくなるくらいまで努力することができるのは、気が小さいからかもしれません。気が大きい人は『大丈夫だよ』なんて言ってあまり稽古せず本番で恥をかいてしまう。そういう意味では気が小さいのは逆に強さだと思います」来年で俳優生活50周年。「僕自身は、50年やったのかな、もう73歳なのかな、なんて思いますが、ふと鏡を見ると73歳だな、50年役者をやってきたんだなという顔つきになってきたと思います」としみじみと語り、「でも中身は相変わらず純情な青年ですよ!」と笑顔で加えた。ワイルド・ナックルズとの共通点として、市村は「短気」も挙げる。優しさがにじみ出ているように感じるが、「理不尽なことや納得できないことがあったら怒ります」と言う。●父親になったことは俳優としても「プラスだらけ」14歳と10歳の2人の息子の父親である市村。長男・優汰は昨年、市村主演のミュージカル『オリバー!』で俳優デビューを果たした。父親になったことは俳優としても「プラスだらけです」と言う市村。「やはり父親の役がけっこうありますから、息子が2人できたことによって、役を深めていく上でいろんな父親像が演じられるようになったなと。心の氷山の下の部分が大きくなった気がします。想像ではなく実感でお芝居ができるようになったので、リアルさが絶対違いますね」市村の舞台を観劇した子供たちの感想もとても参考になっているという。「子供の目線でしっかり話をしてくれるんです。『ラ・カージュ・オ・フォール』では、アルバンのセリフについて『あそこはもうちょっと悲し気に言ってほしいな』って。『スクルージ~クリスマス・キャロル~』のときは、『メリークリスマス』と言う場面について『パパ、2階にもお客さんいるからね』って。そういった客席で感じたことを言ってくれます」そして、「身内の意見は一番ありがたいです。本音で言ってくれるので。次男も言いますが、どちらかというと長男のほうがよく意見をくれます。見方をわかっていますから」と感謝している。また、長男・優汰が同じ俳優の道を歩き出したことについて、「1歳くらいから(芝居を)見て、何度も何度も見ているからどうしたってこっちに来るだろうなとは思っていました」と語る。次男も「僕も頑張りたい」と俳優業に興味を示しているそうだ。市村は息子たちの気持ちを尊重している。「(芸能界入りについて)反対しないです。やりたいことを見つけたなら。ただし、『本気でやらなくちゃダメだよ』とは言っています。デビューしたということは大人扱いになるので。心配ではありますが、親がああでもないこうでもないって言うよりも、むしろ放任主義でやるだけやれという風にしていくつもりです。すべて本人の責任になってきますから」●「役をいつまでも演じられる人間でありたい」俳優として大切にしている信念とは? 市村は「舞台の中で生きる」ことを大事にしていると語る。「若い頃は、前日うまくいったらそれを追ってしまっていましたが、そうすると失敗するんです。(演出の)栗山(民也)さんと出会った頃から、芝居は客席に向けてやるものではなく、舞台の中だけでしっかり生きていれば、それをお客さんは楽しんでくれるのだと気づいて。昨日のことは忘れて今日は今日の舞台の中で生きる。それを大事にしています」グルーはワイルド・ナックルズと行動を共にしていく中で悪党として成長していくが、俳優として成功するために大切なことを若手俳優にアドバイスするなら? と市村に尋ねると、「人の芝居を観て盗めるものは盗んだほうがいい」と話した。「僕もよく言われましたが、舞台でも映画でもテレビでも、いいものをいっぱい見たほうがいい。そうすると悪いものもわかる。そして、盗めるものはどんどん盗んだほうがいい。僕もいまだに歌舞伎を観に行ったりするのは、うまい役者の芸を観ていると、あれちょっと盗んでみようということがあるから。文楽を観に行っても、俳優よりもいい芝居するなって勉強になります」“ミュージカル界のレジェンド”と称される今も、貪欲にさらなる高みを目指している。「衰えてくるから脳と骨には刺激を入れないと!」と笑った。現在73歳。今後について尋ねると「前ほど肉体を使う仕事はできなくなってくるけれども、いろんな人生を生きてきた分だけ、いろんな材料、引き出しは増えている。その引き出しと出会えるような、使えるような役と出会っていきたい」と述べ、「足腰が立っている間はやりたいですね。いつまでも役者を続けて、役を続けていきたい。役を取ったらただのものですから。ただのものになってしまわないように、役をいつまでも演じられるような人間でありたい」と力を込めた。そして、グルーが憧れているワイルド・ナックルズのように「憧れられる俳優でいたい」と話す市村。憧れられる存在でいるためには「真剣に生きることしかないんじゃないかな。真剣に楽しく、いい仕事をやり遂げていきたいと思います」と情熱たっぷりに語ってくれた。■市村正親1949年1月28日生まれ、埼玉県出身。西村晃さんの付き人を経て、1973年に劇団四季のオーディションに合格。同劇団の看板俳優として活躍し、1990年に退団。その後も舞台を中心に、映画やドラマ、ナレーターなど幅広く活躍。今年7月24日よりミュージカル『ミス・サイゴン』日本初演30周年記念公演がスタート。12月にはミュージカル『スクルージ~クリスマス・キャロル~』が上演される。(C)2021 Universal Pictures and Illumination Entertainment. All Rights Reserved.
2022年07月13日俳優の市村正親が8日、東京・TBS赤坂ACTシアターで行われた舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』初日レッドカーペットイベントに登場した。「ハリー・ポッター」シリーズ8作目となる同舞台は、原作者J.K.ローリング自ら原案を練り上げ、「家族、愛、喪失」をテーマにハリー・ポッターの19年後の新たなストーリーを舞台化した作品。アジアとしては初上演となる。ハリー・ポッター役は藤原竜也、石丸幹二、向井理のトリプルキャストで、初日は藤原が演じる。レッドカーペットイベントには、観劇に訪れたタレント陣が登場。ハリー・ポッター役の石丸と向井をはじめ、綾瀬はるか、市村正親、井上尚弥、鹿賀丈史、鈴木亮平が参加した。市村は、観劇直前の心境を聞かれ「心臓バックンバックンです」と笑顔でコメント。プレビュー公演を2回観劇した長男から「パパ、『ハリー・ポッター』の映画全部見なきゃダメだよ」と言われたことを明かし、「昨日5作目まで見てきたので準備OKです。『呪いの子』はどういう話か一切聞いていないので、この目で確かめようと思っています」と語った。フォトセッションで、笑顔で杖を振る仕草を見せた市村。使いたい魔法を聞かれると、「若返れ~!」と陽気に答えて笑いを誘っていた。撮影:加藤千雅
2022年07月08日俳優の市村正親が8日、都内で行われた映画『ミニオンズ フィーバー』(7月15日公開)の日本語吹替版完成会見に、笑福亭鶴瓶、尾野真千子とともに出席した。世界中で“ミニオンブーム”の社会現象を巻き起こした「ミニオンズ」シリーズの最新作となる本作は、1970年代を舞台にグルーとミニオン最大の謎である始まりの物語を描く。最新作でも主人公グルーの声は笑福亭鶴瓶が続投し、新キャストとして、グルーが憧れる最強悪党チーム ヴィシャス・シックスの元リーダー、ワイルド・ナックルズ役で市村正親、ミニオンたちの前に立ちはだかるヴィシャス・シックスの女リーダー、ベル・ボトム役で尾野真千子が参加した。市村は「憧れの『ミニオンズ』に参加することができてとても幸せです。つい先日、次男と一緒に見たんですけど、『パパやったね』って。非常に鼻が高いです。次は長男と見に行こうと思います」と誇らしげ。「お兄さんに見せると、きっとまた僕の価値が上がると思いますよ」とにやりと笑った。オファーを受けたときの心境を聞かれると、「ずっと鶴瓶さんのグルーを見ていて、いよいよ声の出演ができると思ったときは、やったーと思いました」と答え、「ワイルド・ナックルズは親分肌の悪党。俳優生活50周年かけて声優に取り組みました。本当にうれしかったです」と語った。タイトルにかけて“この夏フィーバーしたいこと”についてもトーク。市村は「この夏は子供たちと……上が14歳、下が10歳なので、男3人でフィーバーしたいなと思います。ゴルフの打ちっぱなしとか、乗馬とか、キャンプ、グランピングとか、そういうのでフィーバーしようと思っています」と話した。また、主人公の少年グルーと同じ年齢の頃の自身の写真もお披露目した。
2022年06月08日1993年から市村正親の当たり役のひとつとして上演を重ねてきたミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール籠の中の道化たち』。2008年からはジョルジュ役に市村の劇団四季時代からの盟友・鹿賀丈史を迎え上演を続け、(鹿賀・市村ペアとしては)今回は5度目の再演となる。見どころは、何といっても“『ラ・カージュ』史上最高のコンビ”と名高い、市村と鹿賀の息の合った名演技。かれこれ50年来の仲という盟友2人が、本作の魅力を語ってくれた。2人が演じるのは、南仏のゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のオーナー、ジョルジュ(鹿賀丈史)と、看板スターの“ザザ”ことアルバン(市村正親)。2人は、20年間同棲している事実上の夫婦でもある。ジョルジュには24年前の過ち(?)から生まれた実の息子がいて、アルバンは彼を母親のように愛している。そんなある日、息子が結婚を宣言。その相手がゲイクラブの取り締まりを主張する政治家ダンドン議員夫妻の娘だったことから家族に波乱が…というストーリー。「アルバンは少しわがままなところはありますが、ジョルジュにとってはそれさえも愛すべき存在。そんなアルバンを思う気持ちを前面に押し出して演じてきたのですが、今回は長年一緒に暮らし、深く知り合った間柄だからこそ生まれるルーズさも表現できればと思っています。一見、いい加減に見えるけれども、仕草や言葉の端々にアルバンへの愛や思いやりがにじみ出ている、そんなジョルジュを演じられれば」と役づくりについて語る鹿賀。市村も「初演のときは40代半ばで、僕が演じたアルバンも非常に元気で、華やいでいました。でも年を重ねた今では、年をとることは役を“よりリアル”にしてくれるものだと感じています。そして今鹿賀くんと夫婦役をやれることも運命的です。ジョルジュとアルバンには俳優としての僕らがダブってみえる場面もあるので、そのあたりも楽しんでいただきたいですね」と笑顔で応えた。“いっちゃん”“丈史”と呼び合う2人は、「いっちゃんの強い舞台愛と、表現することへの貪欲さは出会ったころからずっと変わらない。役者として、何ごとも“太く”進化している」、「丈史は昔から色気があって、華があって、大柄で、まるでステーキのような存在感」と、役者としても尊敬しあう仲。「ジョルジュとアルバンは20年一緒に暮らしてきた仲ですが、僕らは50年付き合ってきた仲。そんな2人にしか表現できない夫婦愛や、家族の絆をお見せしたい」と締めくくった。日本のミュージカル界を代表する2人が魅せる、華麗で楽しく愛にあふれるミュージカル。人を思いやる優しさが全編に詰まっていて、観れば元気になれること間違いなしだ。公演は、4月22日(金)~25日(月)福岡・博多座、4月29日(金・祝)~5月1日(日)大阪。梅田芸術劇場メインホールにて。その他、愛知、富山、埼玉を巡る。チケットは発売中。 ※博多座公演中の4月22日(金)・23日(土)17時公演は来場者イベントあり(詳細は博多座HP参照)。
2022年04月07日2月9日放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に出演した篠原涼子(48)。“休日ルーティン”などの私生活を語ったが、昨年7月に離婚した市村正親(73)を「旦那」「主人」と呼ぶ一幕があった。現在、長男(13)と次男(9)が暮らす家に通っていると明かした篠原。“ある日の休日”として、次男のピアノレッスンに付き添い、その後も一緒に過ごしたエピソードを披露した。「息子さん達は親権を持つ市村さんと暮らしており、篠原さんは“元自宅”へ通う生活を送っているそうです。休日は夕食も息子さん達と一緒に取るそうで、篠原さんは息子さんのリクエストを中心に食事の準備をすると話していました。その際、市村さんの食事については『旦那さんが違うものを食べる』と説明。篠原さんは刺身や焼き魚を別で用意するものの、『主人は自分でなんでも作れる』と語っていました。炊飯器も2台使っているようで、『酵素玄米は主人が食べる用にして、白米は子供が食べます』と家族の健康に気を配っている様子でした」(テレビ誌ライター)離婚したことを忘れさせるような篠原の話しぶりに、Twitter上では動揺する声も上がっていた。《ん?篠原涼子って離婚してるんだよね?市村さんの事まだ主人って話してるけど》《TOKIOカケル見てて篠原涼子って離婚したよな?って不安になって調べて見たけどやっぱり離婚してて、でも番組見てたらよくわかんなくなってきた》《テレビつけたら篠原涼子さんが市村さんの話をしてて「主人」って言ってるから過去映像か?って思ったけど金魚妻の話もしてるから過去映像じゃないよな。離婚してもそれなりに良い関係ってことなのかな》■息子達を愛する元夫婦の“結束”2月14日から配信されるNetflixシリーズ『金魚妻』で主演するなど、女優業に邁進する篠原。一方で母親としての“息子愛”をたっぷり語ったが、その思いは市村も同じだという。「成長してきた息子さん達は市村さんの背中を追うように『パパのような役者になりたい』と望んでいるようで、市村さんも自宅では発声練習の指導をしていると聞きました。昨年10月から上演されたミュージカル『オリバー!』では、市村さんは長男と初共演。事前の公開稽古でも親子で登場し、大喜びの様子でした」(舞台関係者)そんな元夫婦だが、息子達だけでなく互いの存在も大切にし合っているようだ。『オリバー!』上演期間中だった昨年10月29日、東京都内の映画館で映画『そして、バトンは渡された』の初日舞台挨拶に出席した市村。篠原と離婚してからすでに3カ月が経っていたが、本誌は市村の左手薬指に結婚指輪が輝いていたことをキャッチしていた。さらに今年に入ってからは2月7日に「NEWSポストセブン」で、1月28日に誕生日を迎えた市村を祝うために篠原が駆けつけたことが報じられたばかり。篠原はラフな姿で息子達が暮らす家へ向かい、5時間ほど滞在したという。そんな2人は、休日や誕生日も家族揃って過ごすことにこだわりを持っているようだ。「夫婦関係は解消しましたが、息子さん達を愛していることには変わりはありません。互いに“同志”として結束しながら、育児に励んでいます。市村さんは離婚時、篠原さんと出会えたことを『人生最大の喜び』と表現するほど彼女を尊重してきました。その思いは今でも変わらないでしょう。『TOKIOカケル』では、長男が家族で温泉に行った思い出を工作にした作品を紹介する一幕もありました。市村さんと篠原さんは、休日や旅行、誕生日などの節目は家族で過ごすことを心がけているようです。子供達の前では“仲の良い両親”であろうとする意思の表れなのでしょう」(芸能関係者)離婚当時、《これからはそれぞれ役者として、親として、新たなカタチのパートナーとなり、子どもを支えていきたいと思います》とコメントした市村。篠原が今でも「主人」と呼ぶのは、“新たなカタチ”の表れなのかもしれない。
2022年02月11日ミュージカル『ミス・サイゴン』の製作発表が26日に都内で行われ、エンジニア役の市村正親、駒田一、伊礼彼方、東山義久、キム役の高畑充希、昆夏美、屋比久知奈が登場した。同作は1992年に初演をむかえて以来、日本で上演を重ねるミュージカル。ベトナム戦争陥落間近のサイゴンを舞台に、愛と別離の物語が繰り広げられる。2020年公演を予定していたが新型コロナウィルスの影響を受け中止となり、2022年の上演が決定した。感染の広がる状況を受け、登壇者陣は全員作品のマスクで登場し、フォトセッションに至るまでマスクを着用したままとなった。中止となった前回の公演について、高畑は「めちゃくちゃ楽しみだったんですけど、稽古が本当にままならなかったんです。海外スタッフが来てくださっていたから、いつ帰らなきゃいけないのかヒヤヒヤしてる状況で助け合いながらやっていたので、このまま幕が開いてもけっこう不安が多いのかも、とそわそわしながら稽古して。中止となった時に、悲しかったんですけど『今じゃなかったのかな』と、意外と落ち着いた気持ちだったんです」と振り返る。「しばらくしてから再演ができるかもと聞いて、このタイミングを待ってたのかもと思って、そこまでにちょっとでも成長出来ていたらと思いましたし、定期的にCDを聞いたり、稽古場の録音を聞いて懐かしさに浸ったりして、すごくポジティブな気持ちで、またあのカンパニーで一緒にやれる、楽しみという気持ちが今は強いです」と意気込んだ。さらに高畑は「歴史的な背景も勉強できるタイミングが合って、キムという人が、キャラクターではあるけど、"ある女の子"の話なんだなと。あの時期はああいう状況がたくさんあって、ある女の子がどういう選択をしていくかという話なんだなと思ったので、キムが3人いるのも素晴らしいことだと思っていて。それぞれがやることで全然違うキムになるし、昆ちゃんとか屋比久ちゃんをみてるだけでインスピレーションが沸いたり刺激をもらったりしている」と明かす。作品の長年のファンだという昆は「仲が良く、キム同士でもお互いのいいところとか、こういうキムになるんだろうなというところが垣間見えたところで中止になってしまったので、2020年の稽古を思い出しながら、各々のキムを作ってお客様に楽しんでいただける作品にしたい」、屋比久は「2年経った今、私自身が経験してきたことが意識しなくても違う形になって、キムの見方だったり歌い方だったり感じ方だったりが変わってくると思うので、まっすぐになりすぎず、力みすぎず、純粋な気持ちで今の自分なりのキムを演じたい」とそれぞれに思いを表した。初演から30年エンジニア役を演じ続ける市村は「他のエンジニアがあまりたいしたことないのかも。僕だけ変わんないわけだから」とジョークを飛ばす。そんな市村に対し、駒田は「どんなにマネをしても市村さんにはなれないので、駒田の何かを作らなければいけないのを感じているので、すごい先輩であり、師匠であり、仲間だと思っております」と尊敬を示す。伊礼は「歴史ですよね」と言いながら、「僕ら若い世代もいるってことも忘れないでいただきたいですね。僕らは市村さんが初演を演じられた時の年齢の40代。まだギラギラしてます。貪欲です。なので市村さんに負けないようにとにかく努力して。生で初演からずっと演じてる方とご一緒できる機会って、どんなに大枚を払っても得られないですよ。こんな貴重な経験はできないので、先輩の背中を追わせていただいて、自分のオリジナルのエンジニアを作らせていただきたいと思います」とコメントする。東山は「舞台役者として神。僕も2年前に初めて会わせていただいたんですけど、目が合わせられないし、やっとあいさつするくらいで。最初に『ニジンスキー』で見た時の市村さんの狂気を自分に宿してる姿が強烈に印象にあって、僕たちの先の先を言ってる素敵な表現者の方」と称賛。「まだ1回もエンジニアを演じたことがないので、たいしたことないと言われないように何とか務めていきたいと思います」と語った。同作は7〜8月の東京・帝国劇場公演の後、大阪、愛知、長野、北海道、富山、福岡、静岡、埼玉での公演を予定している。
2022年02月07日ミュージカル『ミス・サイゴン』の製作発表が26日に都内で行われ、エンジニア役の市村正親、駒田一、伊礼彼方、東山義久、キム役の高畑充希、昆夏美、屋比久知奈が登場した。同作は1992年に初演をむかえて以来、日本で上演を重ねるミュージカル。ベトナム戦争陥落間近のサイゴンを舞台に、愛と別離の物語が繰り広げられる。2020年公演を予定していたが新型コロナウィルスの影響を受け中止となり、2022年の上演が決定した。初演から30年エンジニアを演じている市村は「前は『市村さん、今回これを最後と宣伝してくれませんか』と東宝さんから言われて、やったあとに『やっぱりもう1回やってください』と。今回、これが最後とは言いません。足腰が立つ限りエンジニアをやっていきたいと思っています。年は年ですけど、かなりまだ元気な73歳で〜す」と意欲は十分。さらに「傾斜の舞台からフラットになったので、半永久的にやれるんじゃないかな。車椅子に乗りながら、それでもしがみついてやる。これこそがエンジニアの精神なので、どんな状態でも『この役を離すものか』と」という市村に、伊礼が「もしそうなったときに僕はその車椅子を押させていただきたいくらい」、駒田が「その前に俺が押す」と取り合いになっていた。また、昆は市村について「キムが息子のタムを呼ぶシーンで、必死に『ターム!』と呼んでいたんでたんですけど、母親として『呼び方にいろんな表現がある』とアドバイスを抱いたのを覚えている」と感謝。実際に2人の息子を持つ市村は「キムの叫びは、セリフなんだけど、その一言でテーマを背負ってるくらいの言葉。僕も2人子供がいますけど、子供は生きがいだし、この子のために『命をあげよう』って、僕もそう思ってますよ」としみじみし、「子供に対する気持ちは持ってみて初めてわかるけど、持たないでも作品の中ではイマジネーションの世界で表現として出せると思うので」と気遣う。ミュージカル『オリバー!』では長男・市村優汰との共演が話題になったが、「『ミス・サイゴン』でもいつか共演の希望は?」という質問に、市村は「(『ミス・サイゴン』の)クリスの前に、『ラカージュ』(『ラ・カージュ・オ・フォール』)のジャン・ミッシェルで共演したい」と希望する。「下の子も一生懸命歌の勉強をしてるし、そのうち親子3人でドサ回りでもやろうかなと思っています」と語った。同作は7〜8月の東京・帝国劇場公演の後、大阪、愛知、長野、北海道、富山、福岡、静岡、埼玉での公演を予定している。
2022年02月07日ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』の製作発表記念会見が25日に都内で行われ、鹿賀丈史、市村正親が登場した。同作は、南フランスのナイトクラブを舞台に、ゲイカップルの夫婦愛と一人息子への愛情を巡って巻き起こる珍騒動を通して、愛の尊さ、温かさをハートフルに描いたミュージカル。1985年の日本初演から30年以上も愛され続ける人気作品となっている。2008年からナイトクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」の経営者・ジョルジュを演じる鹿賀は「5回目の出演なんですけど、自分自身いい年になりましたから、前回までは黒いカツラをかぶってたりしましたけど、『カツラをかぶってる場合じゃないだろう』ということで今回は地毛で色々な芝居を考えている」と明かす。また1993年からナイトクラブの看板スター・ザザを演じる市村は「約30年前は非常に元気で、非常に美しく、非常に華やいでおりました。年が経つというのは役をもっともっとリアルにしてくれるなと最近は思ってます。今回また鹿賀くんと夫婦をやれるということは運命的なものを感じるし、30年前では出せなかったくらいの、よりザザに近いザザができるんじゃないかなと期待で胸がふくらんでいるところです」と期待し、「去りゆく美しさをどこまで自分の手元に置くことができるか。メイクの技術も発展しておりますので、色んな方からメイクの技を盗んで、つかの間の嘘の輝きを放っていけたら」と意気込んだ。ザザの魅力について、鹿賀は「けっこうわがままな奥さんなんですけど、そのへんがかわいかったり」と表し、役者・市村については「20代は一緒に劇団四季でやっていて、市村正親という俳優の魅力は最初から知ってます。1番言えるのは芸の幅が非常に広いということ。それと舞台ならではの芝居の押し出しが非常に強くて、的を外さない役者だなと思ってます。長く付き合ってると言うこともありますけど、息が合うというのはやってて非常に面白い、気持ちのいいものです」と称賛する。一方、市村は鹿賀ジョルジュの魅力について「やっぱりザザのわがままを全部聞いてくれるところ。それとダンディで品があって大人で、全部支えてくれるところに惚れてるんじゃないかな」とのろけ、鹿賀については「24で劇団四季のオーディションを受けた時から常に舞台のセンターに立っていた。『ジーザス・クライスト=スーパースター』でもセンター、『ウエストサイド物語』でもセンター、『ヴェローナの恋人たち』でもセンター、『カッコーの巣をこえて』でもセンター」と畳み掛け、会場を笑わせる。さらに市村は「(鹿賀は)常にセンターに立って、とてもいい声でいいファルセットでいい低音を出して、僕はいつもその横で小バエのようにぶんぶんぶんぶん言いながら生きてきた男。なんとか丈史と夫婦になって、最近ではWキャストもやって、市村もずいぶん頑張ってきたな、と。四季の最初の頃から僕にとっては憧れの丈史がいたからやって来れたかな」と振り返り、「ジョルジュとザザに鹿賀丈史と市村正親がダブってくるところがあるので、幕切れの2人が後ろで手を組んで歩く姿なんて、もう私らの若い頃を知ってるお客様には涙、涙の世界じゃないかな」と予想。鹿賀は「そんなに褒めなくていいですよ」と苦笑していた。東京公演は日生劇場にて3月8日~30日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月9日〜10日、富山公演はオーバード・ホールにて4月16日~17日、福岡公演は博多座にて4月22日~25日、大阪公演は梅田芸術劇場 メインホールにて4月29日~5月1日、埼玉公演はウェスタ川越 大ホールにて5月7日~8日。
2022年01月26日市村正親が主演を務めるミュージカル『スクルージ~クリスマス・キャロル~』が、2022年12月東京・日生劇場にて上演されることが決定した。本作は、英国の国民的作家チャールズ・ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』を原作としたクリスマスシーズンミュージカルの決定版。1970年12月にイギリスとアメリカで上映され、日本でも同時期に『クリスマス・キャロル』の邦題で公開された英国産ミュージカル映画『スクルージ』がもとになっている。ミュージカル版『スクルージ』は1992年イギリス・バーミンガム アレクサンドラ・シアターで初演され、スクルージ役を演じたのは脚本・音楽・作詞のレスリー・ブリカッスの盟友アンソニー・ニューリーだった。日本での初演は1994年。この公演で市村正親が主演して以降97、99年、2013年に新演出版、2015年、2019年と市村自身ライフ・ワークとして再演を重ねている。人嫌いのけちで意地悪な金貸しの老人だが、どこか滑稽で、愛嬌がある主人公・スクルージ。クリスマスイブの晩、亡くなったかつての親友・マーレーの亡霊とクリスマスの精霊たちが現れた。彼らはスクルージを過去、現在、未来の旅へと連れていき、泣いたり笑ったり感動したり、スクルージは一夜の夢の中でその心根と運命を変えていく。全編に息づくあたたかなクリスマスの情景も本作の魅力の一つ。舞台となる19世紀のロンドンで、年齢や身分は関係なく誰もが心を躍らせて、年に一度のクリスマスを祝う中で展開する、愛すべき人々の物語となっている。公演は日生劇場にて上演。 ツアー公演はなし。チケット発売情報詳細は決まり次第公式HPにて発表されるので、引き続き注目してほしい。<コメント>■市村正親チャールズ・ディケンズの代表的な作品といえば「クリスマス・キャロル」「オリバー・ツイスト」です。 今月まで『オリバー!』でフェイギンを演じていました。その『オリバー!』を経て、『スクルージ』に戻れるということは非常に光栄ですし、『スクルージ』としてますます人生観をたっぷりと、彼の生き様を出せるのかなと思うと今からワクワクしています。また『スクルージ』の世界のキャラクターとお会いできるのは楽しみです。 特にクラチット一家に会うのをとても楽しみにしています。■井上尊晶(演出)市村スクルージが日生劇場に帰ってきます。前回公演の2019年から3年。その間、 世界は変わってしまいました。 未だコロナは終息していません。 この2年でコロナで亡くなられた方、 コロナでなくても亡くなられた方との別れは、 いつもと違う想像以上の悲しみに包まれたと思います。 どんなに辛い事だったでしょう。 死は誰にでも訪れます。 しかし死者はいなくなったわけではない。 生きている人々の記憶に必ず存在しているはずです。原作は1843年にチャールズ・ディケンズによって書かれた不朽の名作「クリスマス・キャロル」。 この物語はクリスマスの夜、 「死者」と出会い「死」と向き合う事で人生を見つめ直し奇跡が起きます。舞台も一瞬の一夜の儚いものですが、 観た人の記憶に永遠に残るものです。この『スクルージ』を、 この時代に、 気持ちを新たに、 市村正親さんと共に作りたいと思っています。そして観客の皆さん、 一緒に奇跡を起こしましょう。劇場でお待ちしています。【公演概要】ミュージカル『スクルージ~クリスマス・キャロル~』<東京公演> ※ツアー公演なし期間:2022年12月会場:日生劇場主催:ホリプロ企画制作:ホリプロ<キャスト>市村正親ほか<スタッフ>原作:チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』より脚本・音楽・作詞:レスリー・ブリカッス演出:井上尊晶主催・企画制作:ホリプロ上演協力:劇団ひまわり公式HP: 公式Twitter:
2021年12月27日10月29日、東京都内の映画館で映画『そして、バトンは渡された』の初日舞台挨拶に出席した市村正親(72)。「映画の主演は永野芽郁。その母で、何度も夫を変える女性・梨花を石原さとみが演じています。市村は、梨花の2番目の夫役ですね」(芸能関係者)プライベートでは7月に篠原涼子(48)と離婚を発表したことでも話題になった市村。しかし、それから3カ月たつというのに、彼の左手薬指にはリングが輝いていたのだ。ちなみに市村は‘19年の「旭日小綬章」受章会見でも同じと思われる指輪をつけている。彼が結婚指輪を外さない理由について、夫婦問題研究家の岡野あつこさんに聞いた。「もし、ただのファッションリングでしたら、あえて左手薬指にはつけないでしょう。市村さんは“演じること”においては最高峰の立場にいる方ですから、無造作につけているということもないと思います。一般的な結婚指輪を外さない理由としては、“離婚したという事実を知られたくない”ということが多いです。しかし市村さんの場合、篠原さんとの離婚を2人で公表しているわけですから、このケースにはあてはまりません。そこで考えられるのは2つの理由です。1つはお子さんたちへのアピールです」市村と篠原には、13歳と9歳の2人の男児がいる。「世間がどう言おうとも、パパとママは仲良しなんだよ、気持ちはつながっているんだよ、というメッセージをお子さんたちに発信しているのかもしれません。もう一つの理由として考えられるのは元妻である篠原さんへのメッセージですね」7月、市村はこんなコメントを公表していた。《私と涼子は言うまでもなく父として、母として可愛い子どもたちと繋がっています。そして同業だからこそ理解し合えること、また何より私も女優篠原涼子の一ファンとして、彼女がより一層女優として輝き、母としても生きていく道を歩ませたいという思いに至りました。》岡野さんが続ける。「つまり、篠原さんに対して“いまもあなたを応援し続けています”と伝えているのかもしれません。さらに言えば、いつか篠原さんが市村さんのもとへ戻ってくることがあるのなら、彼女を受け入れようという気持ちもあるのでしょう」元夫の大きな包容力に篠原が気づくことはあるのかーー。
2021年11月19日ミュージカル『オリバー!』の公開稽古が4日に東京・東急シアターオーブで行われ、市村正親、武田真治、濱田めぐみ、ソニン、エバンズ隼仁、越永健太郎、小林佑玖、高畑遼大らが登場した。同作はチャールズ・ディケンズの長編小説『オリバー・ツイスト』を原作とした大作ミュージカル。トニー賞最優秀楽曲賞含む3部門を受賞し、オリヴィエ賞に輝いたほか、映画版はアカデミー賞最優秀作品賞を獲得した。今回31年ぶりに新演出版として日本人キャストで上演される。公開稽古では「彼に必要とされる限り」「ポケットからチョチョイと」「これが人生」「必ずここへ帰れ」「信じてみなよ」のシーンを披露。武田は「ここが希望の始まりです。本当にそう思ってます。本当にそうしたいと思います。この劇場から生まれるエネルギーがこの世の中の新しい希望のエネルギーになるようにしたいと思います」と意気込む。また、濱田は「稽古を経て、ようやく皆様の前にお見せする作品になったと思います。皆緊張してると思うんですけど、温かい目で迎えてください。そして我々と一緒に『オリバー!』の旅をしましょう」とコメント。ソニンは「演じるナンシーはあの頃のタフに生きた女性代表だと思うので、私も魂をかけて作品に注ぎたいと思っています。今、たぶん『はあ、もう生きててしんどい』とか、『なんかやる気が出ない』という人もたくさんいると思うんですけど、ナンシーの生き様を見て、『そんなこと言ってられない』という気持ちになるくらい、タフに生き抜きたい」と力強く語る。市村は子役のエネルギーを讃えつつ「ギャングの中にスネイクという役で長男の市村優汰 が出てきます」と親子共演に触れる。「役だから時々目が合うんですけど、不思議な気分になりますね。息子なんだけど、スネイクだ。不思議な部分があるので、それは僕に与えられた特権なのかなと思っています」と嬉しそうな様子。「他のギャングの子達もそれぞれが個性的で、色んな形の金平糖があるみたいで、一人ひとりが素晴らしい才能を持ったチャーミングな子供達です。初日に皆のパワーに負けないくらい僕もパワーを出して頑張りたいと思っています」と期待を煽った。公演は東京・東急シアターオーブにて10月7日〜11月7日(※プレビュー公演 9月30日~10月6日)、梅田芸術劇場メインホールにて12月4日~12月14日。撮影:泉山美代子
2021年10月04日ミュージカル『オリバー!』の歌唱披露イベントが23日に都内で行われ市村正親、武田真治、濱田めぐみ、ソニン、エバンズ隼仁、越永健太郎、小林佑玖、高畑遼大らが登場した。同作はチャールズ・ディケンズの長編小説『オリバー・ツイスト』を原作とした大作ミュージカル。トニー賞最優秀楽曲賞含む3部門を受賞し、オリヴィエ賞に輝いたほか、映画版はアカデミー賞最優秀作品賞を獲得した。今回31年ぶりに新演出版として日本人キャストで上演される。この日はキャスト陣が「これが人生」(It’s A Fine Life)、「愛はどこに?」(Where Is Love?)、「何でもやるよ」(I’d Do Anything)、「ポケットからチョチョイと」(Pick A Pocket Or Two)、「信じてみなよ」(Consider Yourself)の5曲を披露した。市村は「(キャメロン・)マッキントッシュさんからご指名ありまして。毎日子供たちにパワーをもらっています。がんばるぞ!」と誰よりも元気に意気込み。武田は市村とWキャストということに「すごいことなんですよ」としみじみとし、「翻訳台本が市村さんを通すとこういう風に変わっていくのかというのを日々感じています。作品の大事なピースになり、市村正親さんの背中をしっかり追って進みたいと思います」と意欲を見せた。多くの子供達が出演するため、市村は「とにかく子供達に『市村なんてあんまりたいしたことないな』と言われないようにお手本となるような演技をしたいのと、お客さんを元気にさせるような役作りをしていきたいと思います」と語る。またオリバー役の4人には「演出家から言われて心に残っているアドバイス」という質問が飛ぶも、まだ振り付けの段階のため「ちょっとお時間をいただいてもいいですか」「ごめんなさい」と4人が次々と回答を先延ばしにするという珍しい出来事も。最終的にはソニンや武田がフォローする中、思いついたものから挙手していき、「どういう風に演技をすればいいのかなという時に、とってもわかりやすく『オリバーはこういうことがあって、こういう反応をしてたから、こういうタイプなんじゃないの』と言ってくれるのが、とってもいいところ」(エバンス)、「『何回公演を重ねてもすべてが初めてなんだよって教えてくれて、それがすごく心に残っています。やる時もそれを心がけたいです」(小林)といった回答が上がっていた。この日は、市村の長男である市村優汰もフェイギンのギャング団・スネイク役として登場し、「ポケットからチョチョイと」(Pick A Pocket Or Two)で父との初共演となった。退場時には親子共演について聞かれた市村が「最高!」と笑顔で去って行く姿も。公演は東京・東急シアターオーブにて10月7日〜11月7日(※プレビュー公演 9月30日~10月6日)、梅田芸術劇場メインホールにて12月4日~12月14日。○出演フェイギン役:市村正親、武田真治ナンシー役:濱田めぐみ、ソニンオリバー・ツイスト役:エバンズ隼仁、越永健太郎、小林佑玖、高畑遼大アートフル・ドジャー役:大矢臣、川口 調、酒井禅功、本田伊織(※本田は会見に欠席)フェイギンのギャング団:20名チャーリー・ベイツ…中村海琉/日暮誠志朗ディッパー…河井慈杏/福田学人ハンドウォーカー…山口俊乃介/山下光琉スネイク… 市村優汰/河内奏人キング… 入内島悠平花井凛キャプテン… 佐野航太郎/髙橋唯人スティッチム… 杉本大樹/瀧澤拓未スパイダー… 高田夏都/田中琉己キッパー… 田中誠人 /平澤朔太朗ニッパー… 髙橋維束/渡邉隼人
2021年08月23日「まだ市村さんの長男であることは正式には発表されていませんが、ミュージカルファンたちの間では“初の親子共演では!?”と話題になっています」(舞台関係者)7月1日、10月7日から本公演が開幕するミュージカル『オリバー!』の子役キャストが発表された。総勢54人の子役が並ぶ中、そこには思わぬ名前が――。市村正親(72)の長男(13)が出演するというのだ。「市村さんはフェイギンというギャング団の頭領役として出演し、息子さんはその一味を演じます。彼が舞台に出演するのは初めてだといいます」(前出・舞台関係者)父親との初共演には長男も胸を躍らせていることだろう。しかし、いっぽうで両親はその約3週間後に苦渋の決断をくだす。7月24日、市村と篠原涼子(47)は15年半の結婚生活に終止符を打った。「市村さんは、昨年からコロナ禍での家庭内感染を防ぐために別居生活を始めたことで“新しい家族のカタチ”を考え、決断したことをコメントの中で明かしていました」(スポーツ紙記者)本誌も、市村と2人の息子が住む自宅からほど近くにある高級賃貸マンションに帰宅する篠原の姿をたびたび目撃している。そのつど、篠原の所属事務所は市村との不仲を否定し、期間限定の別居であると本誌に強調していたが、そのまま離別することとなった。離婚に際し、慰謝料も財産分与もないということだが、市村にはどうしても“譲れないもの”があった。息子2人の親権だ。市村がコメントで《人生の先輩である私の強い希望で、親権は私が持つことを受け入れてくれました》と綴っていることからもその強い意志がうかがえる。それもそのはず、市村は老体に鞭打ちながら息子たちに全身全霊で愛を注ぎ続けてきた。■2人の息子は「パパみたいな役者になりたい」「市村さんは、長男が生まれる時期に合わせて3カ月の産休を取り、篠原さんの母親学級にも一緒に付き添ったといいます。料理をはじめ、休日には息子さんが自宅で座る椅子も自分で作ったそうです。還暦目前で初めての子宝に恵まれたことが本当にうれしかったのでしょう」(市村の知人)市村はかつてインタビューでこう喜びを爆発させていた。《生まれたばかりの息子を抱いたとき、僕は『ああ俺の子だ、俺の次世代の人間だ』って強く思った。そして、『おまえのこと、59年間待ってたんだよ』ってささやいていましたね》(『AERA with Baby』’10年10月号)そして、’12年2月には次男が誕生。成長した息子たちは、徐々に市村の仕事にも興味を持ち始める。「市村さんが舞台に出演すると、2人はよく見に行ったそうです。 特に長男はミュージカルにハマり、市村さんの出演が決まると大喜びしたといいます」(前出・知人)そして、2人ともいつしか父親の背中を追うように。市村はこう語っている。《将来は、2人ともパパみたいな役者になりたいそうで。上の子ははっきりと「自分はこの世界で生きたい」と言っていますし、下の子は「僕はパパがやった役を全部やりたい」って》(『婦人公論』’20年4月14日号)市村もそんな息子たちの思いに全力で応えていたという。「2人とも自分と同じ道に進みたいと思ってくれたことが市村さんはうれしかったようで、自宅ではよく2人の発声練習を指導しているそうです。また長男はクラシックバレエやタップダンスも習っているといいます」(前出・知人)■「子供たちの前じゃ手は抜けないだろ、市村!」出産後は女優業をセーブし、母親として全力で家庭を支えてきたのは元妻の篠原も同じ。しかし、息子たちの成長とともに彼女の“自我”が顔を出し始める。「篠原さんは子育てがある程度落ち着くと、毎年のように主演作を抱えるように。市村さんは『母親はできれば子供のそばにいてほしい』と思いながらも、女優業に生きがいを感じる妻の生き方を尊重していました。しかし、次第に篠原さんは打ち上げなどで遅くまで家に帰らないことが増え、市村さんともしばしば言い争うようになりました。市村さんと別居すると、自宅にはたまに帰るのみで、代わりに家政婦さんがほぼ住み込みで、息子たちの面倒を見るようになったそうです」(篠原の知人)別居中の昨年7月下旬、息子たちが通う私立小学校の保護者同伴の説明会に出席する市村の姿を本誌は目撃。ほとんどの子供は両親と参加していたが、そこに篠原の姿はなかった――。そして、溝を埋めることができないまま離婚を選んだ市村と篠原。72歳という年齢でありながら、市村が親権を死守した陰には、息子たちへの“継承”が影響していると、前出の知人は言う。「市村さんの年齢でやんちゃ盛りの男の子2人を育てるのは体力的にもかなりしんどいはず。しかし、市村さんにはミュージカル俳優の大先輩として“自分が息子たちを後継者として育てないといけない”という使命感があるといいます。もちろん篠原さんも息子たちの夢は応援していると思います。しかし、彼女のライフスタイルを考えた市村さんとしては“涼子には任せておけない”という思いもあるそうで、親権を獲得することで公私とも責任を持つ“最後の意地”を見せたのではないでしょうか」市村は『オリバー!』出演に際し、こう意気込んでいる。《72年生きてきて、芸歴50年になろうとする僕の、「それでもまだこの男はもがいているぜ」「輝いているぜ」って姿を子供たちに見せるために、神様が采配してくれているんじゃないかなと思います。そして僕に対しても、「子供たちの前じゃ手は抜けないだろ、市村!」と言っている気がしますね》(『ステージぴあ』’21年7+8月号)ミュージカルを舞台に、市村の“子育て第2章”が今、幕を開けようとしている――。
2021年08月02日「親権に関しましては父の背中を見せて育てていきたいとの市村氏の希望と父のようにたくましく育って欲しいとの私の願いが一致し市村氏が持つことを子供たちとも話をしまして決定致しました。私も、これまで以上に母として子供たちとふれあい、話し合い力強く支えていきたいと思います」こうコメントを発表したのは篠原涼子(47)だ。7月24日、彼女は市村正親(72)との離婚を発表した。また子供の親権は市村が持つとも明かしている。2人は05年12月に結婚。そして08年5月と12年2月に、それぞれ男児が誕生している。順風満帆に思われたが、次第に“夫婦不和”がささやかれることに。そして昨年8月、本誌は2人の別居を報じた。「篠原さんは自宅ではなく、1カ月以上の利用から借りることのできる高級賃貸マンションで生活。家賃は1LDKでひと月当たり80万円ほどで、20年3月の初頭から一人暮らしをしています。別居以来、市村さんが2人のお子さんの面倒を自宅で見ているそうです」(2人と親しい知人)結婚15年目にしての別居報道。当時、本誌が篠原の所属事務所に確認するとこう答えていた。「篠原が市村さんと別居をしていることは事実です。しかし、不仲が原因ではなく、ドラマの撮影で大勢の人と接することもあり、家族へ感染させないための一時的な処置です。仕事のない緊急事態宣言中の2カ月間は自宅に戻っていましたし、ドラマの撮影終了後の8月下旬には別居を解消し自宅での生活に戻ると聞いています」あくまで「コロナ禍による別居」だとしたが、しかし篠原が家を出たのは都内で少しずつ感染者が出始めたころ。そして「ドラマの撮影が終了次第、別居を解消する」とのことだったが、本誌は今年5月、篠原が自宅でなく別宅を出入りしている様子を目撃。依然として別居生活が続いていたのだ。その際も事務所は「篠原が今も別宅で生活していることは事実です」といい、長引く別居は“家族の新型コロナ感染を防ぐため”とのこと。また『金魚妻』(Netflix)といったドラマの撮影も影響しているとコメントしていた。そして再び、「決して不仲が原因ではありません。仕事が落ち着き次第、別居を解消し、自宅での生活に戻る予定です」と強調していた。■女優欲、そして「1人になりたい」という気持ち「篠原さんは仕事が大好きで、出産した後もかなり早めに女優復帰。息子さんたちが成長してからは仕事量をさらに増やし、ほぼ毎年、主演作品を抱えている状況です」(テレビ局関係者)しかし、その”女優欲”が夫婦に溝を生んだのかもしれない。「家庭を大切にしたい市村さんには、篠原さんの女優業を応援しながらも“母親は子供たちのそばにいてあげてほしい”という思いもあったそうです。またここ数年、篠原さんが夜遅くまで飲み歩いたり、バーで泥酔して『私の仕事をわかってほしいの!』と市村さんへの愚痴をこぼす姿が報じられたこともありました」(前出・テレビ局関係者)また篠原は『文藝春秋』’15年10月号で、「時には一人だけの時間が欲しいとないものねだりをしてしまいますけど、今のこの幸せがもしなかったら、と考えるとものすごく怖くなりますね」と語っていた。「別宅で生活するうちに、一人で過ごす時間の“居心地の良さ”に気づいたのでしょう。市村さんが親権を持つということですし、篠原さんはいっそう仕事に没頭できるようになります。それだけに、今後は今まで以上に自身のキャリアを優先することになりそうですね」(前出・テレビ局関係者)離婚コメントで「私たちなりの新しい形・環境を作って参りたい」ともつづっている篠原。新天地に向かって歩み始めたばかりだ。
2021年07月24日