トリップアドバイザーは、外国人観光客数の多い世界48都市における旅行者の出費を比較調査した「旅行者物価指数(トリップインデックス)」を発表。旅行者の財布に最も優しいリーズナブルな都市はハノイ(ベトナム)、最も厳しい都市はロンドン(イギリス)という結果になった。このランキングは、2人組の旅行者における1日あたりの出費を、宿泊費(4つ星クラスのホテル1泊2名分)、食費(現地の一般的なメニュー2人前分)、タクシー代(レストランとホテルの往復代)、カクテル代(トップクラスのホテルのバーでドライマティーニ2杯分)でモデル化し、外国人観光客の多い世界48都市で調査したもの。これによると、旅行者物価の最も安い都市は「ハノイ(ベトナム)」で1万1,162円、次いで「北京(中国)」の1万2,581円、3位「バンコク(タイ・1万2,779円)、4位「ブダペスト(ハンガリー・1万5,264円)」、5位「クアラルンプール(マレーシア・1万5,368円)」という結果だった。一方、最も旅行者物価の高い都市は「ロンドン(イギリス)」で4万907円、次いで「オスロ(ノルウェー)」の3万9,488円、3位「チューリッヒ(スイス・3万8,374円)」、4位「パリ(フランス・3万7,979円)」、5位「ストックホルム(スウェーデン・3万7,325円)」という結果に。東京は2万7,685円と世界のワースト13位で、アジアではシンガポール(2万9,655円)に次いで旅行者物価の高い都市であることがわかった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月21日トリップアドバイザーはこのほど、外国人観光客数の多い世界48都市における旅行者の出費を比較調査した「旅行者物価指数(トリップインデックス)」を発表した。2人組の旅行者が1日で使う一般的な費用をモデル化し、調査したもの。モデルケースは、2人でタクシーを使って夕食に出かけ(2マイルを往復)、現地の一般的なメニューとカクテル(各都市のトップクラスのホテルのバーでドライマティーニを2杯)をオーダーし、4つ星クラスのホテルに1泊宿泊した場合としている。この結果、旅行者物価の最も安い都市はハノイ(ベトナム)で1万1,162円。次いで北京(中国)の1万2,581円、3位はバンコク(タイ)で1万2,779円。4位以下は、ブダペスト(ハンガリー)1万5,264円、クアラルンプール(マレーシア)1万5,368円、ワルシャワ(ポーランド)1万5,704円、台北(台湾)1万6,086円、ソフィア(ブルガリア)1万6,363円、ジャカルタ(インドネシア)1万6,774円、チュニス(チュニジア)1万7,128円と続いている。一方、最も旅行者物価の高い都市はロンドン(イギリス)で4万907円、次いでオスロ(ノルウェー)の3万9,487円、チューリッヒ(スイス)の3万8,374円となった。東京は2万7,685円と世界のワースト13位。アジアではシンガポールに次いで旅行者物価の高い都市となった。4位~10位は以下の通り。4位パリ(フランス)3万7,979円、5位ストックホルム(スウェーデン)3万7,325円、6位ニューヨーク(アメリカ)3万6,645円、7位モスクワ(ロシア)3万3,783円、8位コペンハーゲン(デンマーク)3万3,708円、9位シドニー(オーストラリア)3万923円、10位シンガポール(シンガポール)2万9,655円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月21日博報堂の博報堂生活総合研究所は、2012年6月の生活者の消費に対する意欲を尋ねた「消費意欲指数」と、購入したいモノ・サービスの有無を尋ねた「欲しいモノ・サービス」の2つの調査結果を分析した「消費ショートレポート」を発表した。調査は2012年5月7日~9日に、首都40km圏、名古屋40km圏、阪神30km圏に住む20歳から69歳までの男女1,500サンプルを対象にインターネットで実施した。「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの6月の消費意欲は何点ぐらいですか?」という質問の平均値は51.4点だった。消費に対して積極的な理由は、「梅雨や夏に向けての準備」、「ボーナスが出るので」という声が多くなっている。具体的には夏服や梅雨・夏対策用のグッズや家電などを買いたいという人が目立つ。一方、GWでお金を使った反動や夏休みの支出に備えて6月は消費を控えめに、という声もあった。また、「欲しいモノ・サービスのある人」は約3割と、ほぼ横ばいの状態。欲しいモノとしては、夏に向けて女性を中心に「服」「靴」が大幅に増加している。また男女とも「エアコン」「扇風機」「除湿機」など家電をあげる人が目立つ。欲しいサービスについては、男女ともに先月多くあげられた「旅行」が半減した。ただ、60代は男女ともに減少幅が小さく、安定した欲求がある様子がうかがえる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月11日これから夏休みに向けて旅行計画を立てている人は多いだろう。そこでここでは、大切な恋人との旅行を考えている人向けに、勝手の違う海外でもあたふたせず、「スマートな自分」をアピールできる海外旅行スマート術を紹介する。飛行機編の前回に続き、今回は現地到着編だ。飛行機を降り、現地に到着。いよいよ楽しいバカンスの始まりだ。ホテルのチェックイン時間は午後3時くらいであることが多いが、フライトによってはその時間より随分と早く現地に着くこともあり、この時間をうまく利用できればぐっと株もあがるというものである。早朝に着く場合は、アーリーチェックインを事前に手配しておくといい。昼頃に着く場合、チェックアウト時間が過ぎていてすでに掃除が終わっていればチェックイン時間よりも前に部屋に入れてもらえることもある。いずれにせよ、ホテルでは荷物だけでも預かってくれるので、荷物を預けに行ったついでに「部屋に入れますか? 」と一応確認してみよう。意外とフレキシブルに対応してくれるホテルが多いのが、海外である。エグゼクティブフロアを擁するホテルなら、その場で部屋をアップグレードするのもおすすめだ。エグゼクティブラウンジでは軽食やアルコールを含む飲み物を供しており、ゆったり座れるソファや図書室、インターネットなど一通り揃っているのが一般的。チェックイン時間までラウンジを使わせてくれることが多く、かなり贅沢気分を味わえる。混雑時などで部屋に入れなかった場合は、スパに行くのがおすすめ。「着いて早々にスパ? 」と思われるかもしれないが、楽しい旅行の幕開けにまず機内の疲れを吹っ飛ばしておくと、その後が楽だ。宿泊ホテル内のスパが有名店の場合、事前に予約を入れていくとなおよい。宿泊者やスパ利用者にはジャグジーやサウナを無料または安く利用できる特典をつけているホテルも多いので、ゆっくりのんびりしていこう。また、バンコクやクアラルンプールなど東南アジアの主要都市では”町スパ”も充実している。カップルで受けられる個室を擁する店も多いので、お風呂代わりにでも行ってさっぱりしよう。多くの場合、スパにはリラックスできる部屋がついている。そこで昼寝していてもまったく文句を言われないので、チェックインできる時間まで一眠りしてもいい。国内でも海外でも出張が多い人は、スターウッドホテルのグループホテルで無料で入会できる顧客ロイヤルティプログラムに入っておくのがオススメ。同ホテルチェーンでさえあればポイントが貯められるのが魅力の「スターウッド プリファード ゲスト」(SPG)では、年間計75泊以上した顧客にチェックイン&アウト時間を自由に設定できるサービス「SPG Your24」を行っている。チェックインした時間から24時間後がチェックアウト時間になるという画期的なサービスなので、同ホテルチェーンに宿泊の場合はかなり便利だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月11日フォートラベルが運営する「旅行のクチコミサイト フォートラベル」は、会員を対象に「2012年GWの旅行動向調査」を実施した。調査の結果、旅行需要は東日本大震災前の状況に戻り、東日本への旅行が回復傾向にあることがわかった。調査は、4月26日から5月7日の12日間、フォートラベルの会員を対象にインターネットで実施。1211件の有効回答が得られた。GWの過ごし方についての質問では、「自宅中心で過ごした」と回答した人が37.1%、続いて「国内旅行」(19.7%)、「海外旅行」(16.7%)、「日帰り旅行」(10.6%)、「帰省」(6.9%)の順となった。昨年同時期と比較すると、旅行や帰省など宿泊を伴うレジャーが増え、旅行意欲は比較的高い傾向に。旅行需要は震災前に戻ったと考えられる。特に海外旅行は好調。長期化する円高で旅行費用や現地での支出が抑えられることや、昨年に海外旅行を断念した人の反動などもあり、燃油サーチャージが高騰する中でも堅調だという。また、国内旅行の行き先についての質問では、昨年は東日本の都道府県は2位の「北海道」を除き、ベスト5に入らなかったが、今回の調査では「東京都」が1位に。その他にも、ベスト5(同率含む)に、「千葉県」、「栃木県」もランクインした。テーマパークへの客足の戻りや、東京スカイツリーのオープンが影響していると考えられる。なお、桜の見頃とGWが重なった東北地方へは、国内旅行をした人の1割強が訪れた。震災から一年がたち、東北への旅を検討している人が増える傾向にあるという。現在開催中の東北博覧会をはじめ、この夏にかけて東北地方の観光復興のターニングポイントになると同社はみている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月01日佐川アドバンスは7日、福岡地区で「介護旅行(外出支援)サービス」の取り扱いを開始した。同サービスの九州での取り扱いは旅行業界初となる。同サービスは、「家族に気兼ねなく旅行に行きたい」、「孫の結婚式に参列したい」など、要介護の高齢者の旅行や観劇、お墓参りなどの身近な外出へのニーズに対応している。専門の訓練を受け、資格を持つトラベルヘルパー(外出支援専門員)が同行。介護が必要な高齢者や家族が、安心して旅行や外出を楽しむことができるというものだ。すでに同社では、2010年10月から東京地区で、2011年10月には大阪地区でも同サービスの提供を開始。その後、四国地区で同様のサービスを展開する穴吹トラベルと業務提携を結び、取り扱い地域を拡大してきた。今後は10月に名古屋地区・仙台地区で開始し、サービスエリアを広げていく計画とのこと。さらに同社では、同じSGホールディングスグループの一員である佐川急便との連携により、同サービス利用時に、旅行バッグなどを事前にホテルに配送しておくことで身軽に旅行ができるよう、自宅と宿泊先間の手荷物配送(オプション)の取り扱いもスタートさせる。※トラベルヘルパーは内閣府認証NPO法人日本トラベルヘルパー協会が認定。また、トラベルヘルパーは株式会社SPI あ・える倶楽部の登録商標。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月08日市場調査サービスを行うマクロミルとInMobi Pte. Ltd.の日本法人 インモビ ジャパンは4月14日から16日まで、「旅行・レジャーにおけるスマートフォン利用調査」を共同で実施。スマートフォン(以下、スマホ)でのSNS利用者のうち約半数は、旅行・レジャーの最中、より多く投稿・つぶやきを行うことなどが分かった。調査は、インモビがもつモバイル広告ネットワークを利用。国内のスマホユーザーを対象とし、500人から有効回答を得た。まず、スマホを介してTwitter、Facebook、mixiなどSNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用するかを質問したところ、77%が利用しているという結果に。利用者を対象とした調査では「旅行中はFacebookやmixi等SNSへの投稿が増える」と回答した人は52%、「旅行中はTwitterでつぶやく頻度が増える」と回答した人は45%となった。SNS利用者のうち約半数は、旅行・レジャーの最中、より多く投稿・つぶやきを行うことが明らかとなった。また、スマホを使い始めて旅行・レジャーにおいて変化があったかという質問では、「長時間移動の暇つぶしになる」と回答した人は88%、渋滞情報を調べ事前に回避するなどして「渋滞のイライラが減った」と回答した人は60%だった。スマホの利用で、渋滞のイライラやストレスが緩和されている様子がうかがえる。さらに、旅行でのスマホ利用の用途を尋ねると(複数回答含む)、「写真撮影・加工する」と回答した人が78%。以下「観光情報の収集」62%、「グルメ情報の収集」60%、「宿泊施設の情報収集」57%と続く。動画の撮影と答えた人とあわせると、大多数がスマホをカメラとして利用していることがわかる。情報の収集ツールとして役立てているのはもちろん、「カーナビとして」と答えている人も28.8%おり、旅先でスマホは多彩な使われ方をしていることがわかる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日OECD(経済協力開発機構)が4月10日に発表した2012年2月の世界景気先行指数は、前月比で4ヵ月連続の改善となりました。国別指数をみると、米国および日本が5ヵ月連続の改善となり、引き続き、世界景気の牽引役となりました。また、ユーロ圏ではおよそ1年ぶりに前月から改善しており、景気悪化に歯止めが掛かりつつあるとみられます。加えて、新興国も総じて前月より改善傾向にある中、特に中国の改善幅が最も大きくなり、中国経済が今後上向く可能性が高いことが示されました。世界の金融市場では、4月に入り、欧州不安が再び高まったことや、米国や中国の景気減速懸念などを背景に、これまで急速に値を戻していた株式や商品価格、資源国通貨などの動きに変調がみられていました。しかしながら、今回の世界景気先行指数の改善に見られるように、世界景気が緩やかながらも回復に向け前進していることは、市場心理の回復に寄与するとともに、リスク資産の価格を下支えしていくものと考えられます。特に、景気減速が懸念されていた中国において先行きに明るい兆しが見え始めたことに加え、中国景気の下押し圧力となっていたユーロ圏の景気にも底入れの可能性があることなどを考えると、自国の資源の輸出などの面で中国景気に影響を受けやすい傾向にあるとみられる国の通貨などへの投資魅力が高まるものと期待されます。(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2012年4月13日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月16日博報堂生活総合研究所は、11月上旬~2月上旬までの3ヶ月間の生活満足指数について調査発表した。結果によると、全国平均で生活満足指数は61.0点という結果に。最も指数が高かったのは中国地方で62.2点、最下位は東北地方で58.4点だった。生活満足調査は、3ヶ月に一度実施。全国の一般生活者に対し「日常生活全般に対する満足度が最高に高まった状態を100点とすると、あなたのこれまでの3ヶ月間の生活満足度は何点ぐらいだと思いますか?」という調査内容で、このほど2月まで(11月上旬~2月上旬)の生活満足指数が発表された。調査によると、全国平均は、前回(11月上旬調査)より0.1点減少し、61.0点に。最も指数が高かったのは中国地方で62.2点、次いで東海地方の61.8点、甲信越の61.7点。3地域とも前回より指数がアップしている。反対に、指数の最下位は東北地方の58.4点。前回最下位を脱出したものの、前回よりも2.1点の減少で再び最下位という結果となった。調査を開始したのは昨年5月からだが、震災後約1年間の動きをみてみると、全国平均の生活満足指数は5月60点、8月61.1点、11月61.1点、今回61.0点と大きな変動は見られなかった。地域別の指数をみると、トップの地域と最下位の地域の差は縮小傾向にあり、昨年3月に震災で大きな被害を受けた東北の回復ぶり(昨年5月54.9点、今年2月58.4点)も目立つ。また、男性の生活満足指数は前回(11月上旬調査)と同じ58.0点、女性は0.2点減少し64.1点。男女差は6.1点と大きく、女性の満足度の高さが目立つ結果となった。理由としては、女性は「そこそこの満足を良しとする生活」の割合が男性と比べて10%以上高いことがあげられ、これが女性の満足度の高さを支えているとも言える。震災以降高まった「身の丈にあった暮らし」志向という女性の気持ちが背景にありそうだ。調査は全国47都道府県、2012年2月1日~3日にインターネット調査によって株式会社東京サーベイ・リサーチが実施。調査対象は20歳から59歳までの男女6,000サンプル(有効回収数)。企画・分析博報堂生活総合研究所。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月25日日銀は14日の金融政策決定会合で、金融政策でめざす物価上昇率を「中長期的な物価安定の目途」として明示することを決めました。その上で、当面は消費者物価指数の前年比上昇率1%をめざし、それが見通せるようになるまで、実質的なゼロ金利政策と金融資産の買入れなどの措置により、強力に金融緩和を推進していくとの方針を示しました。また、資産買入等の基金の総額を10兆円程度増やし、65兆円程度とすることも決定しました。今回の日銀の決定は、欧米主要中央銀行の最近の動きに比べると、内容的には十分なものとは言えません。しかし、予想外のタイミングで追加の金融緩和が決定されたことを受け、東京外国為替市場で円相場が1米ドル=77円台半ばから78円前後に下落したほか、円安を好感して日本の株式相場が上昇しました。資産買入等の基金の今回の増額は国債を対象としており、日本の株式市場への直接的な影響は限定的と考えられます。しかし、今回の決定や、今後も同基金が増額される可能性などを背景に過度な円高が回避されるのであれば、株式市場においても日銀の金融緩和姿勢が引き続き好感されると考えられます。(※上記グラフ、データは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2012年2月14日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、国内外での大きなイベント発生時の臨時レポート「フォローアップ・メモ」からの転載です。→「フォローアップ・メモ」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月15日日本銀行は14日、同日の政策委員会・金融政策決定会合において、わが国経済のデフレ脱却と物価安定のもとでの持続的な成長の実現に向けた日本銀行の姿勢をさらに明確化する取り組みの一環として、「中長期的な物価安定の目途」を新たに導入したと発表した。日本銀行は、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」を理念として、金融政策を運営している。「その際の『物価の安定』は、中長期的に持続可能なものでなければならない」(日本銀行)。今回導入した「中長期的な物価安定の目途」は、日本銀行として、中長期的に持続可能な物価の安定と整合的と判断する物価上昇率を示したもの。この「中長期的な物価安定の目途」について、日本銀行は、消費者物価の前年比上昇率で2%以下のプラスの領域にあると判断しており、当面は1%を目途とすることとした。従来は、「中長期的な物価安定の理解」として、中長期的にみて物価が安定していると各政策委員が理解する物価上昇率の範囲を示していた。「中長期的な物価安定の目途」の背後にある「物価の安定」についての基本的な考え方については、以下のとおり、これまでと同様であることを確認した。概念的定義 : 「物価の安定」とは、家計や企業等が物価水準の変動に煩わされることなく、経済活動にかかる意思決定を行うことができる状況である時間的視野 : 十分長い先行きの経済・物価の動向を予測しながら、中長期的にみて「物価の安定」を実現するように努めるべきものである中心的指標 : 物価指数としては、国民の実感に即した、家計が消費する財・サービスを対象とした指標が基本となり、中でも、統計の速報性の点などからみて、消費者物価指数が重要である「中長期的な物価安定の目途」を具体的な数値として示すに当たっては、これまでの点検と同様、(1)物価指数の計測誤差(バイアス)、(2)物価下落と景気悪化の悪循環への備え(のりしろ)、(3)家計や企業が物価の安定と考える状態(国民の物価観)、の3つの観点を踏まえて検討。「その際、日本経済の構造変化や国際的な経済環境などを巡り、先行きの不確実性が大きいことに留意する必要がある」(日本銀行)。このため、日銀では、「中長期的な物価安定の目途」について、現時点では、「消費者物価の前年比上昇率で2%以下のプラスの領域にある」とある程度幅を持って示すこととした。そのうえで、「当面は1%を目途」として、金融政策運営において目指す物価上昇率を明確にした。日銀は、「中長期的な物価安定の目途」について、「今後も原則としてほぼ1年ごとに点検していくこととする」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月14日海外旅行中に、事故に遭ったり病気になって急きょ現地で入院……となったとき、体調の次には治療費や滞在費などの費用のことが心配です。そこで、添乗員・編集者・旅行ライターとして40カ国余の渡航経験があり、「ひとり旅活性化委員会」主宰の山田静(やまだ・しずか)さんに、事前に知っておくとよいことや、海外の医療事情についてうかがいました。■救急車を呼んだだけで28,000円「治療費や滞在費などのお金が心配なら、海外旅行保険に加入することが必須です」と言う山田さん。「例えば、アメリカに旅行した知人の場合ですと、過呼吸で意識がもうろうとなって救急車を呼んだところ、救急車を呼んだ費用が350 USドル、乗って病院までの搬送費用が350 USドル、そして治療費が500 USドルかかっています。診察の結果、栄養不良による過労で、りんご味のジュースを飲み点滴を打って無事帰宅しましたが、これだけで1,200 USドルの出費です」(山田さん)1ドル約80円として、96,000円の出費とは!これぐらいで驚いてはいけません。「欧米に限らず、物価が安いアジアでも、外国人が安心して行けるような病院になると、医療費は高額です」という山田さん「アンコール・ワットなどの遺跡で有名なカンボジアは、公務員の月収が20~50USドル程度という国ですが、外国人が救急搬送されるような病院、例えば首都シェムリアップの高級病院ロイヤル・アンコール・インターナショナル・ホスピタルでは、初診代が100 USドル、入院が1泊150 USドル、サービス料が1日30 USドル、診察代が20 USドル、ナースケアが1日50USドルです。さらにCTスキャンは300 USドルから、エコーを取ると95USドルから、レントゲンは50USドルから。外国人観光客の多くは海外旅行保険に加入していると病院側も知っているので、手厚く診察・看護してもらえるのですが、その分、出費もかなりかさむわけです」(山田さん)■外務省のウェブページで渡航先の下調べをこれほどの高額医療費は、とても自腹では払えません。そこで、海外旅行保険に加入するときのポイントを聞いてみました。「一番無難なのは、旅行会社が紹介しているセットプランですが、もし値段を安くあげたい場合は『フリープラン(「ばらがけ」と呼ぶことも)』にして、自分が必要な項目の一番安い金額のみ加入することもできます。最近ではクレジットカードに海外旅行保険が付いている場合が多いですが、病気やケガ、携行品など何に対して保証されるのか確認を。また、ゴールドカードは別ですが、一般のカードは旅先でクレジットカードを使ってからでないと医療保険が発生しないなど条件がつく場合があるので、注意が必要です。自分は絶対病気にならないという自信がある人でも、いつ事故に遭うかわかりませんし、先日、私が添乗したツアーでは、1人が渡航直前にインフルエンザに感染していたらしく、現地についてから発症し、その後次々とツアー客が感染。病院では個室に隔離され、まるで疫病のように大騒ぎとなりました」(山田さん)海外の医療事情はどんな感じなのでしょうか?「先進国、発展途上国に限らず、いわゆる大都市で、駐在員が赴任したり観光客が多く訪れるような場所にある大病院は、医療技術や施設で不安に思うことはないでしょう。外務省ホームページの在外公館医務官情報(では、英語や日本語が通じる医療機関や、カードが使える病院、現地に流行している病気や、マラリアなど受けたほうがよい予防接種について情報が掲載してあるので、渡航前に読んでおくと安心です」(山田さん)■薬は日本から持参がおすすめ入院とまでは行かなくても、旅先で具合が悪くなることはあらかじめ想定しておいたほうがいいでしょう。市販薬の心得を教えてください。「外国の薬は、効きが強すぎることが多く、睡眠薬など人によっては、睡眠薬強盗にあったんじゃないかというくらいに効いてしまうので、薬は持参がおすすめです。ただ、例えば腰痛など、1つの病気で、痛み止め、胃の粘膜を守る薬、吐き気止め、睡眠導入剤など1回4~5錠、1週間の旅行でも多種大量の薬を持参するとなると、特にアメリカ方面は空港でチェックを受けてしまう場合があります。英文の処方せんを事前にもらっておくようにしましょう。海外でよく重宝されるのは、正露丸やビオフェルミンなどの整腸剤、ロキソニンなどの解熱剤です。また、個人的におすすめなのは葛根湯(かっこんとう)です。風邪のひきはじめはもちろん、慣れない環境による緊張やストレスで首や肩がこったり眠れないときなどに役に立ちます。女性なら、ラベンダーのようにリラックス効果があるアロマオイルを持参するのもいいですね。海外のホテルの部屋は独特のニオイがすることも多いので、ニオイ消しにもなります」(山田さん)ほかに気を付けるべきこととして、山田さんは次のように続けます。「寒い国に限らず、南国でも建物内は冷房が効きすぎて、屋外と中の寒暖差が激しく、また空気も乾燥しているため、風邪をひきやすいようです。それに、私もそうですが、女性は好奇心旺盛でなんでも食べてみたい、という人が多く、食べ過ぎでおなかを壊すことがありますね。男性は、『疲れた』と弱音を吐きにくく、頑張りすぎて疲労で倒れてしまうこともあります。あと、日本人はマスクをする人が多いですが、海外では、マスクを着用すると重症の病人のように思われます。マスクをして町を歩くと、現地の人からは驚かれるかもしれません」(山田さん)備えあれば憂いなし。海外旅行の際は保険に入りつつ、マスク着用しなくて済むよう、体調管理には気を付けたいと思います。監修:山田静氏。編集者・旅行ライター・添乗員として40カ国あまりに渡航。「女ひとり旅読本」シリーズ、「ハッピーハッピー香港・マカオ」などハッピーシリーズ(いずれも双葉社)ほか企画編集本多数。女性の旅を元気にしたいと結成した「ひとり旅活性化委員会」(主宰。現在「どらく」にて「達人とまち再発見」(連載中。(下関崇子/ユンブル)【関連リンク】【コラム】オタク部屋ってどんな部屋?海外オタク界カリスマの部屋を訪問!【コラム】あのスポーツ選手の稼ぎはおいくら万円?【コラム】異文化衝突!国際カップル別れのベスト3
2011年10月31日加入翌日の訪日もサポート損害保険ジャパンは1月6日、中国・上海から来日する中国人旅行者向け海外旅行保険を、現地にて1月中旬の発売を予定していることを発表した。この海外旅行保険では、保険加入者が訪日中に病気にかかったりケガをしたりした場合には、国内のメディカルサポートデスクにおいて中国語で電話相談を受け付ける。また、日本全国に90カ所ある提携医療機関の紹介を行う。保険に加入した翌日の訪日でも病気やケガをサポートする。中国人旅行者の動きに注目近年、中国からの訪日観光客の増加や、日本の医療を受ける「医療ツーリズム」を希望する中国人富裕層も多くなっていることから、中国人旅行者向け海外旅行保険の需要が見込めると判断した。昨年の尖閣諸島沖の漁船衝突事件の影響で、日本国内の消費や観光、地域活性化の救世主と期待されている中国人旅行者が減少している。来月の春節(旧正月)の中国人旅行者の動向に焦点が集まっている。損害保険ジャパンは、中国の国内では火災保険など現地企業向けの保険しか取り扱っていないが、今後は保険の販売先を個人にも広げ収益の拡大を図っていく。
2011年01月19日日本旅行業協会(JATA)は、海外旅行保険への加入を促進する活動を展開する。海外旅行保険に加入することで受けられる補償内容や金額などについて紹介し、加入率を高めたいとしている。これは、日刊トラベルビジョンが報じたもの。最近では、2009年の韓国・釜山での射撃場火災や、2010年夏のスイス氷河特急脱線事故、アメリカ・ユタ州でのバス事故などに海外旅行で遭遇しており、保険に加入していないために補償を受けられないケースが多いことを、メディアも取り上げている。ポスター配布・掲示で海外旅行保険への加入を訴え当面は、年末年始の旅行に合わせ、12月から海外旅行保険への加入促進活動を開始する。具体的には、JATAと全国旅行業協会(ANTA)の会員会社店舗・保険会社店舗へのポスター配布、成田エクスプレス停車駅や私鉄駅での掲示などを行うという。さらに、JATAのWebサイト上にデータとして保存し、各社から顧客にコピーを渡したり、データを用いてパンフレットに載せられるようにもしている。現在の海外旅行保険加入率についてJATAでは、正確な数値は把握できていないが会員旅行会社の情報などから、海外旅行者のうちの50%に達していないとみている。そして今後の活動を通じ、加入率を70%程度まで引き上げたいとしている。
2010年11月27日COBS ONLINEが会員1158名に対して、「旅行に関するアンケート」を実施した。「海外旅行に何回行ったことがあるか」と聞いたところ、69.1%が「1回以上」と回答しており、男女で比較すると女性の方が海外経験者が多いことが分かった(図1)。図1.(男女別)海外旅行に何回行ったことがありますか?また、「海外旅行で総額最高いくらかかったか?」と聞いたところ、「10~20万円未満」が一番多く48.6%となった。ただ、「50万円以上」と回答している人も15%近く存在していた。(図2)。図2.(男女別)海外旅行で総額最高いくらかかりましたか?一方、「国内旅行と海外旅行ではどちらが好きか?」と聞くと、「海外旅行」よりも「国内旅行」が上回り、62.3%という結果になった(図3)。男女別に見ると、「国内旅行」が好きと回答した割合は男性の方が多いことも分かる。図3.(男女別)海外旅行と国内旅行はどちらが好きですか?最後に、「持っているパスポートの年数」を聞くと、「10年」が多く51.8%となった。持っていない人も全体の3割近く存在している(図4)。ここでも「持っていない」と回答した割合は男性が女性を上回っていた。図4.(男女別)持っているパスポートの年数は何年ですか?[出所] COBS ONLINE会員調査(調査期間:2009年9月29日~10月6日、人数:1,158名)完全版(画像などあり)を見る
2009年11月11日