明治大学阿久悠記念館は、昭和歌謡の巨人・阿久悠氏(1937-2007・1959年明治大学文学部卒業)ゆかりの方々をお招きし実施した同氏の作詞の秘密に迫るトークと、作詞曲のミニライブ映像を配信します。本イベントは明治大学阿久悠記念館開館10周年・阿久悠氏生誕85 周年・作詞家生活55 周年を記念して公開するものです。■ プログラム第1部 「盟友・都倉俊一が語る阿久悠”大ヒット”の裏側」(約1時間15分)出演 都倉 俊一 氏(作曲家)吉田 悦志 氏(明治大学名誉教授)深田 太郎 氏(阿久悠氏令息 株式会社阿久悠)司会 荒川 強啓 氏(フリーアナウンサー)第2部 「山崎ハコが歌う、よみがえる阿久の世界」(約30分)出演 山崎 ハコ 氏 (シンガーソングライター)(第1部概要)阿久悠氏とのコンビで数々のヒット曲を生み出した作曲家で、現在文化庁長官を務める都倉俊一氏をお招きしたトークイベントです。フリーアナウンサー・荒川強啓氏の進行により、ピンクレディー誕生秘話、「スター誕生」の舞台裏や、作曲家としての立場から、阿久悠氏の凄さを分析した作品論、現在の日本の音楽シーンの将来までを遠望する幅広い内容のトークを展開します。(第2部概要)歌手、シンガーソングライターの山崎ハコ氏によるミニライブです。阿久悠氏の初期代表作である「ざんげの値打ちもない」、そして阿久悠氏の未発表詞に山崎氏が曲をつけた「横浜から」「男と女の部屋」の3曲を披露いただきます。■ 配信開始日時4月13日(水)12:00~(4/10現在未公開です)■ 配信URL (明治大学阿久悠記念館特設サイト>イベント一覧)■ 明治大学阿久悠記念館について阿久悠氏関係資料およそ1万点が寄贈されたことを受け、同氏の業績をたたえるとともに、その遺産を次世代に継承していくため、2011年10月28日、明治大学駿河台キャンパス・アカデミーコモン地下1階に阿久悠記念館をオープンしました。(開館時間 月~金 10:00-17:00 土10:00-12:30 祝日・大学の定めた休日休館) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月11日明治大学(学長 大六野耕作)総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室とキリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典、以下キリン)は、共同研究の結果、減塩食品の味わいを増強させる電気刺激波形と箸型デバイスを開発しました。さらに、減塩の食生活を送る方々を対象にした臨床試験で、宮下研究室とキリンが共同開発した箸型デバイスを用いると、減塩食を食べたときに感じる塩味が1.5倍程度に増強されることを世界で初めて確認しました※2。本共同研究では、電気刺激を用いて塩味を増強する効果を、箸、スプーン、茶わんなどの日常的に用いる食器に活用することで、薄味の減塩食に対する味の満足度を高められる可能性を見いだしました。※1 減塩の食生活を送る方々に対して、電気味覚での塩味増強効果を確認した研究として世界初/キリン調べ(2022年3月1日(火)時点の公開情報に基づく)※2 一般食品を模したサンプルと、食塩を30%低減させたサンプルでの塩味強度に関する評価の変化値なお、宮下研究室とキリンは、本共同研究成果を「減塩生活者を対象とした電気味覚による塩味増強効果の調査」として、2022年3月2日(水)にインタラクション2022(第26回 一般社団法人情報処理学会シンポジウム)で発表しました(筆頭演者:明治大学大学院先端数理科学研究科 鍜治慶亘)※3。※3 開催期間:2022年2月28日(月)~3月2日(水) ※本演題は3月2日(水)に発表発表者:鍜治慶亘(明治大学)、安蔵健司(明治大学)、佐藤愛(キリン)、宮下芳明(明治大学)日本人の1日当たりの食塩摂取量は成人男性で10.9g、成人女性で9.3g※4と、WHO(世界保健機関)が掲げる食塩摂取基準と比較しても非常に多い※5ことが分かっています。塩分のとり過ぎは、高血圧・慢性腎臓病をはじめとした生活習慣病の発症や重症化を招きやすく、「健康」に関する大きな社会課題となっています。厚生労働省が生活習慣病予防のために設定した目標量(成人男性で1日8.0g未満、成人女性で1日7.0g未満※6)を達成するためには、今の食塩摂取量を20%以上低減させる必要があります。さらに、生活習慣病の重症化を予防するには1日6.0g未満の食塩摂取量が望ましいと考えられていますが※7、塩分を控えた食事(減塩食)に対して「味が薄い」と感じる方も少なくなく、減塩食を続ける上での阻害要因となっていました。※4 厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査※5 5.0g/日 未満(2012年、WHOガイドライン)との比較※6 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)※7 日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン。日本腎臓病学会 エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン20182019年から、宮下研究室とキリンは、人体に影響しないごく微弱な電気を用いて、塩味の基となる塩化ナトリウムやうま味の基となるグルタミン酸ナトリウムなどが持つイオンの働きを調整し、疑似的に食品の味を濃くしたり薄くしたりすることで味の感じ方を変化させる「電気味覚」の研究を共同で行ってきました。このたび、微弱な電流で塩味をコントロールし、減塩食の味わいを増強させる電気刺激波形を開発しました。さらに、この技術を搭載した箸型デバイスを作成し、実際に減塩の食生活を行っている方を対象に臨床試験を実施した結果、減塩食を食べた際に感じる塩味が1.5倍程度に増強される効果を確認しました。●研究概要40歳~65歳で現在減塩をしている、または過去にしていた経験のある男女36名を対象に、微弱な電気刺激が付与される箸型デバイス(図1)を用いて、一般食品を模したサンプル(食塩を0.80%含有するゲル)と減塩食を模したサンプル(食塩を0.56%含有するゲル、食塩含有量は一般食品を模したサンプルとの比較で30%低減)を試食した後、感じた塩味強度について評価する試験を行いました。同じデバイスを用いて、減塩味噌汁の塩味強度や風味の変化についても評価しました。減塩食を模したサンプルを試食するときに、開発した電気刺激波形(図2)を箸型デバイスに付与することで、電気刺激を付与しない条件と比較して塩味が1.5倍程度増強される結果が得られました。また、電気刺激を付与したときの減塩食を模したサンプルの塩味強度は、一般食品を模したサンプルと同等であることを確認しました(図3)。これにより、食塩を30%低減した食品を摂取する際に、本技術を搭載したデバイスを用いると、通常の食事と同等の塩味を提供できることが示唆されました。また、減塩味噌汁を用いた実験においても、塩味の増強効果が確認され、コクやうま味、全体のおいしさの向上を感じたという意見が得られました。●今後の展開キリンは、お客様の食生活をよりおいしく、より楽しく、より健康にすることができるよう、食生活の満足度を高めて「生活習慣病予防」をサポートする新たなサービスの開発を進めていきます。宮下研究室とキリンは将来的に、本共同研究成果を活用し、おいしさによる精神的な満足感と栄養面から導かれる健康の両方を、減塩の食生活を送る方々に提供することを目指します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月11日北京オリンピック冬季競技大会に日本代表として出場し、競技史上初の団体戦銅メダルへ大きく貢献した樋口新葉選手(商学部4年生)に明治大学特別功労賞を贈呈します。また、明治大学生へ向けたミニトークイベントをあわせて実施します。※明治大学の在学生と報道関係者のみ参加できます。報道関係者以外の学外の方、校友、ご父母の方のご参加はできません。明治大学特別功労賞とは?明治大学の学生、教職員、校友(OB・OG)らの中で、学術・文化・スポーツなどの分野において顕著な功績を挙げ、明治大学の教育・研究の振興・発展に寄与したと認められる個人や団体に対し贈られます。これまでに、阿久悠氏や星野仙一氏、北野武氏らに贈呈。樋口選手は37人目の受賞者となりました。■ 日時4月22日(金)12:45~13:20報道関係者受付は、12:00より開始いたします12:45~13:00 特別功労賞贈呈式13:00~13:15 樋口新葉選手によるミニトークイベント北京オリンピックでの出来事、学生生活、今後の展望などのテーマ13:15~13:20 参加者全員で記念撮影※記念撮影後、同会場にて樋口新葉選手への個別取材の時間も設けます。■ 会場明治大学駿河台キャンパス リバティタワー1階 リバティホール〒101-8301東京都千代田区神田駿河台1-1キャンパスマップ ※会場内は飲食禁止となっております。■ 樋口新葉選手プロフィール2019年に明治大学商学部に入学・体育会スケート部に入部。現在同学部4年生。2019・2021年の全日本選手権で準優勝。国際大会では、2021年ISU(国際スケート連盟)グランプリシリーズフランス杯で日本人最高位の銅メダルを獲得。2018年の平昌五輪では、最終選考会である全日本選手権で惜しくも表彰台を逃し、出場が叶いませんでした。その後、怪我により思うような成績が残せない時期が続きましたが、それでも立ち止まることなく不屈の精神で競技にひたむきに打ち込んだ結果、2022年北京五輪代表の座を掴みました。北京五輪では、団体戦で日本史上初となる銅メダル獲得に貢献。女子シングルではトリプルアクセルを成功させた五輪史上5人目の選手となり、5位入賞も果たしました。■ 取材お申込方法取材をご希望の方は、お手数ですが、4月19日(火)17:00までに、下記のとおりメールをお送りいただくか、別紙取材申込書をFAXにてお送りください。送信先:明治大学広報課 koho@mics.meiji.ac.jp 件名:樋口新葉選手特別功労賞贈呈式 取材申込(1)社名/媒体名:(2)ご所属:(3)代表者氏名:(4)代表者連絡先(電話番号・メールアドレス)(5)参加人数・他参加者氏名(6)スチールor映像(7)備考 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月08日明治大学は日本や世界を牽引する研究を世界に向けて発信するため、PR動画シリーズ “Incredible Senseis at Meiji University”を制作、ランディングページを公開しています。このたび新たに理工学部 本多貴之准教授および商学部 森永由紀教授の動画を公開しました。本学の最先端の研究成果を、研究者のみならず広く一般の方にもわかりやすく、飽きずに見ていただくため、アニメーションや研究者本人の語りを交え、軽快な音楽やナレーションで工夫を凝らした動画コンテンツです。日本社会のグローバル化を牽引する大学として、日本や世界をリードする研究を世界へ向けて積極的に発信し、海外における本学の認知度の向上を図ります。“Incredible Senseis at Meiji University” Studying “japan is urushi” 『温故知新で、CO2削減に前進』 動画1: 本多 貴之(ほんだ たかゆき)明治大学理工学部 准教授縄文時代の昔から日本で食器などに活用されてきた漆。その漆を科学している第一人者が本多先生です。深みのある光沢が美しく、それでいて強固な塗膜を持つ漆は、長く愛着に応え、最後は自然に返るエコな素材です。日本の文化と密接に結びついた古くからある材料でありながら、CO2の削減など環境問題の解決にもつながる研究をご紹介します。An Explorer of Cultural Knowledge『元祖SDGs食がモンゴルのゲルにありました』 動画2: 森永 由紀(もりなが ゆき)明治大学商学部 教授「馬乳酒」には、気候学・環境科学を専門とする森永先生を夢中にさせる魅力がありました。そこには自然とともに生きる遊牧民の知恵が込められていたから。失われつつある文化でもある「馬乳酒」を科学的に分析・記録する先生の試みは、豊富な栄養や微生物の多様性、環境負荷の低い製造法、動物福祉など、多くの示唆を与えてくれます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月06日明治大学は新たな大学公式グッズとして、(株)堀口切子の職人・三澤世奈さんとタイアップしたオリジナル江戸切子「KIKKA -紫紺 shikon」を制作しました。本日4月6日から、(株)明大サポートが運営する明治大学オフィシャルグッズネットショップにて販売され、売上の一部は明治大学の奨学金となります。作品を手掛けた三澤さんは本学商学部の卒業生。伝統の中に新たなスタイルの作品を次々と生み出す新進気鋭の職人として現在注目されており、オリジナルブランド「SENA MISAWA」を世界に展開しています。同氏は在学中に受けたマーケティングの授業が江戸切子職人を志すきっかけになったと語ります。三澤世奈さんと菊池一夫商学部教授の対談は Meiji.net の記事に掲載中江戸切子×マーケティング〜伝統工芸とネットショッピングの意外な好相性〜 三澤世奈さんコメント「KIKKA」は「菊花文」という江戸切子の代表的文様をモダンなバランス感で表現したもので、 菊=喜久 として、喜びが久しくあることを願う文様です。切子は、空間を彩るための器=インテリアでもあると思います。お料理屋さんの白木のカウンターには華やかで煌びやかな切子が合うように、自分の日常空間に「心地の良い」トーンの切子を作ってみたいと思いました。『SENA MISAWA』では、その「心地よさ」を使い手の方と共有できたら嬉しいです。商品情報■販売タイトル:明治大学オリジナル江戸切子「KIKKA -紫紺 shikon」【数量限定商品】※Pattern:KIKKA、Color:紫紺 Shikon、Size:Ф58 × H52mm 70ml■価格:¥22,000(税込)■販売ぺージ:明治大学オフィシャルグッズネットショップURL: ■企画:学校法人明治大学■販売:株式会社明大サポート■メーカー:SENA MISAWA 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月06日学校法人明治大学は、学校法人日本学園との系列校化基本合意書締結(2021年12月23日)後、協議を進め、3月31日に系列校連携に関する協定を締結しました。協定の主な内容は以下のとおりです。(1)2026年4月1日から日本学園中学校・高等学校を本学の系列校とする。(2)学校名を明治大学付属世田谷中学校・高等学校とする。(3)系列校化と同時に男女共学校とする。(4)明治大学への付属高等学校推薦入学試験による入学者の受け入れは2029年度からとする。主な内容は、系列校化基本合意書から変更はありません。引き続き2026年度からの系列校開設に向け、協議を進めてまいります。卒業生のおよそ7割(約200名)以上が、本学へ推薦入学試験によって進学できる教育体制の構築を目指します。なお、今後定める推薦基準については、既存の付属校・系列校に準じるものを検討しています。理事長 柳谷 孝 コメントこのたび、伝統ある日本学園中学・高等学校を系列校として迎え入れることができ、大変嬉しく思います。この締結により、ともに伝統ある学校法人明治大学並びに学校法人日本学園が、永続的に発展し続けることを願っています。本学では42年ぶりとなる系列校の設置であり、2031年に創立150周年を迎えるにあたり、新たに歴史が刻まれます。フレッシュな新風が吹き込み、本学のキャンパスが、これまで以上に切磋琢磨する”学びの場”となることを期待しています。今後の明治大学にご期待ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月01日明治大学 農学部 生命科学科・環境応答生物学研究室の吉竹悠宇志(助教)、篠崎大樹(博士後期課程2年兼日本学術振興会特別研究員)、吉本光希(教授)の研究グループは、リン酸欠乏の早期段階でオートファジーが小胞体(注1)を分解し、細胞内のリン酸をリサイクルしていることを発見しました。オートファジーとは、酵母や動物、植物など真核生物に広く保存されている細胞内成分の分解機構の一つで、細胞内の不要な成分や古くなった成分を分解することで、細胞の品質維持や、栄養成分のリサイクルに重要な役割を果たしています。■ 本件のポイント■植物の三大栄養素の一つ・リン酸の欠乏早期段階において、植物オートファジーが小胞体を特異的に分解することで、小胞体に含まれるリン酸をリサイクルしていることを発見しました。■この小胞体分解機構は、これまで知られていたリン酸欠乏応答機構より早く応答するため、「早期リン酸欠乏応答機構」という新たなリン酸欠乏応答機構を提唱しました。■植物はリン酸欠乏ストレスに対して、早期および後期の応答機構を使い分けることで、時空間的に不均一なリン酸濃度環境に適応していると考えられました。■この適応メカニズムを理解することで、場所・時期によって欠乏の度合いが異なる世界中のリン酸欠乏土壌において、それぞれの環境に適した作物を栽培する技術等の開発が期待されます。■ 要旨植物の生育においてリン酸は欠かすことの出来ない重要な栄養素であり、リン酸欠乏は植物の生育に重篤な影響を与えます。しかし、土壌中のリン酸はカルシウムイオンやマグネシウムイオンといった金属イオンと結合して植物が吸収できない形態を取ってしまうため、植物はしばしばリン酸欠乏に晒されています。これまでの研究で、リン酸欠乏時に植物の細胞内では核酸や生体膜を構成するリン脂質が分解酵素によって分解され、そこに含まれていたリン酸がリサイクルされていることが知られていました。一方、本グループは、オートファジーが栄養欠乏時における植物の生育に重要であることを報告してきました。<過去のプレスリリース>・『植物は自身を分解することで体内の金属バランスを保つ』明治大学農学部生命科学科 吉本教授の研究グループが新規モデルを提唱 ・窒素施肥が植物をリン酸欠乏から救うメカニズムを解明ーオートファジーの活性化が生育に寄与ー 今回、本グループは、モデル植物であるシロイヌナズナを用いた研究で、リン酸欠乏の早期段階においてオートファジーが自己成分を分解することでリン酸をリサイクルしていることを発見しました。さらに、この際のオートファジーが何を分解しているのか、どのようにして誘導されるのか解析しました。その結果、早期リン酸欠乏時に、オートファジーによる特異的な小胞体の分解(ERファジー)が誘導されること、このERファジーは細胞内に流入した鉄を介した過酸化脂質蓄積による小胞体ストレスによって引き起こされることが分かりました。さらに、早期リン酸欠乏時に引き起こされるERファジーは、これまで知られていた後期リン酸欠乏応答機構を抑制することも示唆されました。今回発見された早期リン酸欠乏応答機構と従来知られていた後期リン酸欠乏応答機構を使い分けることで、植物は時空間的に不均一なリン酸濃度環境に適応していると考えられます。この研究は、JSPS科研費 新学術領域研究「マルチモードオートファジー」(領域代表 順天堂大学 小松雅明教授、計画班代表 吉本光希)、科研費基盤B(代表 吉本光希)および日本科学協会 笹川研究助成 (代表 吉竹悠宇志) の援助により行われました。本研究成果は、2022年3月20日にイギリスの科学誌「The Plant Journal」のオンライン版に掲載されました。■ 1.背景リン酸は窒素、カリウムと共に植物の三大栄養素と呼ばれるほど植物の生育に欠かすことの出来ない重要な栄養素であり、リン酸欠乏は植物の生育に重篤な影響を及ぼします。しかし、土壌中のリン酸は少ない上に、カルシウムイオンやマグネシウムイオンといった金属イオンと結合して植物が吸収できない形態を取ってしまうため、植物はしばしばリン酸欠乏に晒されてしまいます。植物は、このようなリン酸欠乏ストレスに対して、細胞内の核酸や生体膜を構成するリン脂質を分解することで、そこに含まれているリン酸をリサイクルしていることが知られていました。これまで、リン酸リサイクル機構はリン酸を含む細胞内成分を酵素反応によって分解すること、そこで働く酵素が欠損した植物はリン酸欠乏下での生育が抑制されることが知られていました。しかし、細胞内成分を液胞(注2)へと輸送して分解するオートファジーがリン酸のリサイクルおよびリン酸欠乏下の生育にどのような影響を与えるのか、その詳細は分かっていませんでした。■ 2.研究手法と成果本研究では、まず、10日間生育させたシロイヌナズナの野生株およびオートファジー不能体をリン酸欠乏培地に移植し、8日間生育させ、表現型を観察しました。その結果、オートファジー不能体では生育が野生株よりも著しく抑制されていることを発見しました (図1A)。また、リン酸欠乏培地に移植後、経時的に葉に含まれるリン酸含量を測定したところ、移植後2、3日目という早期のリン酸欠乏時において、オートファジー不能体のリン酸含量が野生株よりも低下していることを見出しました (図1B)。このことから、オートファジーは早期リン酸欠乏時のリン酸リサイクルに関与していることが分かりました。次に、早期リン酸欠乏時のオートファジーが何を分解しているのか明らかにするために、緑色蛍光タンパク質によって標識した各細胞内小器官の挙動を共焦点レーザー顕微鏡により観察しました。その結果、早期リン酸欠乏時に小胞体が特異的に液胞へと輸送されている様子が観察され (図2)、オートファジーによる小胞体の特異的な分解(ERファジー)が引き起こされていることが明らかとなりました。また、早期リン酸欠乏時に小胞体ストレス(注3)が引き起こされており、この小胞体ストレスによってERファジーが誘導されていることも明らかにしました。さらに、早期のリン酸欠乏時に生育環境中の鉄の量を制限すると、小胞体ストレスが緩和され、ERファジーが抑制されることも見いだしました。また、ガスクロマトグラフィーによる解析の結果、早期リン酸欠乏時において、小胞体の主要構成膜脂質は鉄を介して酸化され、過酸化脂質として蓄積されることが分かりました。加えて、過酸化脂質蓄積の阻害剤を処理したところ、早期リン酸欠乏時にERファジーが抑制されたことから、早期リン酸欠乏時に鉄を介した小胞体ストレスがERファジーを引き起こしていることが示されました。最後に、早期リン酸欠乏時にERファジーが引き起こされない小胞体ストレス応答変異体を用いて、後期リン酸欠乏応答機構の一つである膜脂質転換(注4)の度合いを解析しました。その結果、小胞体ストレス応答変異体では早期リン酸欠乏時にもかかわらず、後期応答の一つである膜脂質転換が引き起こされていました。その一方で、後期リン酸欠乏時では野生株および小胞体ストレス応答変異体との間に膜脂質転換の度合いに差は見られませんでした。このことから、ERファジーの抑制は後期リン酸欠乏応答機構を活性化させているのではなく、誘導タイミングを前倒ししていることが考えられました。このように、植物には従来知られていたリン酸欠乏応答機構よりも早い段階で誘導されるリン酸リサイクル機構が存在し、そこにオートファジーによる選択的な小胞体分解が関わっていることが分かりました (図3)。■ 3.今後の期待後期リン酸欠乏応答機構には、核酸分解酵素などによる細胞内成分の分解の他に、根の形態変化など、不可逆的な応答が知られています。植物は、早期リン酸欠乏応答機構を用いることで、雨などで他の土地からリン酸が再供給された際に、速やかに元の状態に戻って生育を再開することができるのではないかと考えられます。世界中にリン酸欠乏土壌は広く存在しますが、その欠乏の度合いは場所によって異なっています。本成果により、植物は時空間的に不均一なリン酸濃度環境に適応していることが示され、その適応メカニズムを理解することで、その環境に適した作物を栽培する技術等の開発が期待されます。■ 4.論文情報<タイトル>Autophagy triggered by iron mediated ER stress is an important stress response to the early phase of Pi starvation in plants(日本語タイトル:鉄依存性小胞体ストレスによって誘導されるオートファジーは早期リン酸欠乏下でのリン酸再供給に関与する)<著者名>Yushi Yoshitake, Daiki Shinozaki, Kohki Yoshimoto<雑誌>The Plant Journal<DOI> ■ 5.補足説明注1)小胞体細胞内小器官の一つ。合成されたタンパク質の折り畳み(フォールディング)やカルシウムイオンの貯蔵などを行う。注2)液胞細胞内小器官の一つ。細胞内物質の分解・貯蔵を担う。注3) 小胞体ストレスタンパク質の異常な折り畳みなど小胞体の機能に異常が生じた際に発生するストレス。注4) 膜脂質転換植物が特異的に有するリン酸欠乏応答機構の一つ。生体膜を構成するリン脂質を分解することでリン脂質中のリン酸をリサイクルすると同時にリン酸を含まない糖脂質が消失したリン脂質の機能を相補する。図1(A)リン酸欠乏時の生育の様子。スケールバーは1cmを示し、白矢頭は枯死した葉を示す。(B)リン酸欠乏培地に移植後の第1, 2本葉内のリン酸含量。*は野生株とオートファジー不能体との間に有意に差があることを示す。(Dunnett法)図2. 葉肉細胞内の共焦点レーザー顕微鏡写真緑色は各細胞内小器官、マゼンダは葉緑素を示している。丸い葉肉細胞内の暗く抜けている部分は液胞であり、白矢頭はオートファジーによって液胞へ輸送された小胞体を指す。スケールバーは10μmを示す。図3. 本研究成果により明らかとなった早期リン酸欠乏応答機構の模式図早期リン酸欠乏時に細胞内に流入した鉄が生体膜を酸化することで過酸化脂質が蓄積する。過酸化脂質の蓄積を介した小胞体ストレスはERファジーを誘導することで小胞体に含まれるリン酸を細胞内にリサイクルする。ERファジーによって細胞内に再供給されたリン酸は膜脂質転換をはじめとした後期リン酸欠乏応答機構を抑制する。T字の矢印は抑制することを示す。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月01日明治大学はこのたび、「オンライン/メディア授業事例紹介WEBサイト」を開設しました。これは、授業方法の改善や教育の質向上につなげることを目的とし、本学教員の創意工夫のもとで展開してきたオンライン授業のノウハウを収集したサイトです。2021年7月30日に学内向けにオープンした本サイトですが、教員の取り組みをより多くの方に知ってもらうべく、一般公開する運びとなりました。今後もメディア授業の特性を踏まえた効果的な活用を推進すると同時に、対面とメディアのベストミックスによるカリキュラム展開を進め、教育のさらなる改善に努めてまいります。■ ■『オンライン/メディア授業事例紹介WEBサイト』 ■ ■WEBサイトの特徴・授業設計のヒントとして「ACT-MEIJIRO」を提唱(詳細は下記参照)・授業を実施した際の工夫点や、授業に関する画像等の多くの情報を掲載することで、より詳細な授業方法を共有・閲覧したい授業事例を、授業形態や主催機関等から絞り込むことができる検索機能を実装■ <ACT-MEIJIROとは?>授業設計のヒントとなるキーワードの頭文字をとったもの。キーワードごとに、該当する授業事例を調べることができます。Active Learning:アクティブな学びが生まれる工夫Communication:学生とのコミュニケーションの工夫Technology:遠隔講義システム等を活用した工夫Materials Development:教材制作における工夫Evaluation:成績評価の工夫Instructional Design:学習のモチベーションを高める工夫Jumping tasks:学生が高い課題に挑戦できる授業設計Interaction:学生相互の学習を促す工夫Resources:多様なリソースを活用した授業Overseas:グローバルな学びの場の提供する授業国際日本学部 溝辺泰雄教授「世界のなかのアフリカ」の授業事例。講義時の機材配置や、双方向コミュニケーションの工夫が紹介されている。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月25日明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)の杉原厚吉 研究・知財戦略機構研究特別教授制作の錯視研究作品が、現在、新潟県南魚沼市の池田記念美術館で展示されています。展示期間は、2022年3月12日(土)から5月8日(日)までです。杉原先生の錯視研究作品は、世界錯覚コンテスト2020(Best Illusion of the Year Contest 2020)にて、4回目の最優秀一位を獲得しました。今回の特別展では、受賞作品「立体版シュレーダー階段図形」も展示されています。立体版シュレーダー階段図形の詳しい解説はこちらをご覧ください。 新潟県南魚沼市 池田記念美術館春季特別展示 第5回 錯覚展2022 杉原教授の不思議な世界■展覧期間2022年3月12日(土)~5月8日(日)■休館日毎週水曜日※展示替え休館日:4月15日(金)~20日(水)※5月4日(水・祝)は開館■開館時間午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)※4月14日(木)は午後3時閉館■入館料大人500円、各種割引あり、高校生以下無料 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月24日明治大学は1月17日付で、元プロ卓球選手の水谷隼氏(2013年政治経済学部卒業)と、プロ卓球選手の丹羽孝希氏(2017年政治経済学部卒業)、プロ野球選手の森下暢仁氏(2020年政治経済学部卒業)の3氏に「明治大学特別功労賞」を贈呈しました。3氏は2021年7月から8月にかけて行われた第32回オリンピック競技大会(東京2020オリンピック)においてそれぞれメダルを獲得。その功績が認められ、特別功労賞が贈呈されました。新型コロナウイルス感染症拡大を受け、3氏への賞状と記念メダルの贈呈はそれぞれ別日に行われました。■ 明治大学特別功労賞とは?明治大学の学生、教職員、校友(OB・OG)らの中で、学術・文化・スポーツなどの分野において顕著な功績を挙げ、明治大学の教育・研究の振興・発展に寄与したと認められる個人や団体に対し贈られます。これまでに、阿久悠氏や星野仙一氏、北野武氏らに贈呈。水谷氏、丹羽氏、森下氏は34、35、36人目の受賞者となりました。★明治大学特別功労賞について(明治大学公式ホームページ) ■ 水谷隼氏(2013年政治経済学部卒業)(写真:明治大学・リバティタワーの貴賓室で、柳谷孝理事長(右)、大六野耕作学長(左)から賞状と記念メダルが贈呈されました。)水谷氏は在学中、2009年の全日本学生卓球選手権男子シングルスでの優勝をはじめ、団体優勝等にも大きく貢献するなど体育会卓球部のエースとして活躍。国際大会においても2008年北京、2012年ロンドンに続き出場した2016年リオデジャネイロオリンピックではシングルスで日本人初のメダル(銅メダル)と、男子団体でも銀メダルを獲得しました。さらに、2021年東京オリンピックでは混合ダブルスで優勝し、日本卓球会に初の金メダルをもたらしました。水谷氏のコメント:これまで明治大学の偉大な先輩方の背中を追って一生懸命頑張ってきたので、少しでも近づいているのならうれしいですし、いつかは追い越せるように頑張り続けたいです。このたびは栄えある賞をいただきありがとうございます。■ 丹羽孝希氏(2017年政治経済学部卒業)(写真:郵送で賞状とメダルが贈られました。)丹羽氏は在学中、2013年全日本大学総合選手権男子シングルス優勝をはじめ、団体優勝等にも大きく貢献。世界卓球選手権などの国際大会でもメダルを多数獲得し、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、男子団体での銀メダルの獲得により、本学としては在学生からのメダリスト輩出となりました。さらに、2021年東京オリンピックでは男子団体3位決定戦において勝利し、銅メダル獲得に大きく貢献しました。丹羽氏のコメント:卒業生としてこの賞をいただけたことは、とても光栄でうれしく思います。今後も皆さまに良い報告ができるよう目の前の1戦1戦を戦っていきますのでご声援のほどお願いいたします。■ 森下暢仁氏(2020年政治経済学部卒業)(写真:西山春文副学長(スポーツ振興担当、商学部教授)から賞状と記念メダルが贈呈されました。)森下氏は在学中、体育会硬式野球部において投手として活躍、東京六大学野球リーグ戦では通算15勝を上げ、春秋通じて3度のリーグ優勝に貢献。さらに、2019年全日本大学野球選手では、同部38年ぶりとなる優勝を果たし、最高殊勲選手賞と最優秀投手賞をダブル受賞しました。プロ野球ドラフト会議で1位指名を受けた広島東洋カープに入団し、2020年には最優秀新人賞を受賞。そして、2021年東京オリンピックでは、決勝・米国戦に先発、勝利投手となり金メダル獲得に大きく貢献しました。森下氏のコメント:星野仙一さん(1969年政治経済学部卒業)も受賞された栄誉ある賞。明治大学を代表する選手といわれるようにこれからも頑張りたいです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月18日明治大学総合数理学部・大谷智子助教ら研究グループは、3月20日(日)にオンラインイベント「Design for the Unreal World. 〜アンリアルを考える〜」を開催します。このイベントは、大谷助教が参画する共同研究プロジェクト「メディア芸術作品を介した仮想世界インタフェースの抽出(文部科学省科学研究費助成事業・挑戦的(萌芽)研究・JP19K21607)」の3年間に渡る研究成果を題材として、作品展示と様々な分野の研究者やアーティストとの議論をリアルタイムで配信するものです。ビデオゲームやメディア・アートなどで発展してきた非現実的世界のデザインが、これから仮想世界と物理世界の二つの世界を生きる私たちに何をもたらすのか?私たちが仮想世界で感じるリアリティについての潮流を科学技術・芸術・文学の視点から読み解きます。■ 日時2022年3月20日(日)13:00~16:00■ 開催形態YouTubeライブ配信(配信会場:明治大学 中野キャンパス)■ 参加方法下記URLのイベントHPから事前に参加申込みをしてください。参加費は無料です。 ■ 取材申込方法下記のとおりメールにてお申込みください。【宛先】明治大学 広報課 koho@mics.meiji.ac.jp 【件名】3/20 Design for the Unreal World. 取材申込【本文】貴社名、所属部署・媒体名、オンライン参加 or 場内スチール or 場内ENG、入構希望人数(最小限で想定ください)、代表者氏名、電話番号、メールアドレスをご記入のうえお送り下さい。なお、場内での取材は状況により調整またはオンラインでのご参加をお願いする場合があります。■ 登壇者大谷 智子(明治大学)・藤木 淳(札幌市立大学)・丸谷 和史(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)・安藤 英由樹(大阪芸術大学)・松井 茂(情報科学芸術大学院大学)・渡邊 淳司(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)司会:磯谷 悠子(東北医科薬科大学付属病院)■ プログラム(予定)イベントHP: 13:10~ 第1部「アンリアルの在処:物理的リアルと心理的リアル」14:00~ 第2部「アンリアルの曝露:物理化による心理的リアルの崩壊」15:00~ 第3部「アンリアルの創造:世界観がもたらすリアリティ」※プログラムは変更の可能性があります。最新の情報は上記イベントHPをご参照ください。■ 共同研究プロジェクト「メディア芸術作品を介した仮想世界インタフェースの抽出」について現実の世界を支配する物理法則に従った直感的な情報操作の方法については、実世界指向インタフェースの研究を中心に様々な研究が行われ、それらの成果は、メディア芸術などでも多く使われるようになっています。一方、メディア芸術やゲームなどのエンタメ索引では、現実世界とは異なる法則に従う仮想世界も多く扱われています。それら「非現実的仮想世界」は、現実を模倣する実世界指向の仮想世界と並んで、現実世界ではまだ実現されていない未来や、物理世界では達成できない新しい営みの可能性を指し示すという重要な役割を期待されています。しかし、非現実仮想世界を組織的に議論し、その価値を客観的に評価するための議論は十分とは言えない状況です。本プロジェクトでは、非現実的仮想世界でストレスなく情報操作するためのポイントは人間の知覚・認知特性にあると考え、人間の特性に基づいて物理法則を異化・拡張し、メディア芸術作品として提示する試みを続けてきました。物理法則を逸脱するインタフェースを使用してキャラクタを操作するビデオゲームや、表面に錯覚を生じさせる幾何学パターンを貼付したブロック玩具を材料として制作した静的な展示物など、プロジェクトの成果物には様々な形態のものが含まれますが、いずれも、人の知覚・認知特性と物理世界の法則にずれが生じているときに、人が自然と感じられるものとそうでないと感じるものの境界を明らかにすることをテーマとしています。本プロジェクトでは、これらの作品を通じて、人が自身の環境を知覚・認知する特性に合わせて、新しい非現実的仮想世界とそれを操作するためのインタフェースを作り出す方法の提案をめざしています。協力:【機材】明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科 宮下芳明・森勢将雅・渡邊恵太、東京藝術大学芸術情報センター【設営】田部井勝彦(MeAM studio)、中村美惠子、檜垣裕子【配信・記録】早川翔人、横川十帆【ビジュアル】杉山雄哉■ 本イベントで取り上げる研究成果(一部)「Flag Quest」動画1: マスクプレートと呼ぶ物理的なインタフェースを使って、フィールドの任意の場所にループ構造を作り出すことで、新しいルートを形成しながらフィールド上の全ての旗を集めていく、レトロ RPG 風見下ろしビューのゲームです。2次元マップ上のキャラクタを操作するゲーム場面を例とし、仮想世界の座標系をユーザの意図にしたがって動的に書き換える、すなわちワープをインタフェースの基本動作に取り入れたシステムです。藤木淳,大谷智子,丸谷和史.(2021).フラッグクエスト歪められし空間,芸術科学会誌 DiVA,第51号,p.37./大谷智子・丸谷和史・藤木淳(2021).非現実的仮想世界インタフェースを備えたゲームシステム操作の学習 ,ヒューマンインタフェースシンポジウム2021/藤木淳・大谷智子・丸谷和史(2020).フラッグクエスト:仮想世界指向インタフェースを備えた ゲームシステムの提案 ,インタラクション2020/藤木淳・大谷智子・丸谷和史(2019). 《FlagQuest:歪まれし空間》 ,東京藝術大学大学美術館陳列館「装置とは限らない」展「錯視地図」はっきりした白黒の図形が貼り付けられたブロックで組み立てられた立体が、白地図の上に置かれています。見る位置を変えると、錯視の強さも変わります。四角いブロックを使っているので、町の形を正確に捉えることはできませんが、様々な角度や大きさの図形が起こす錯視で、私たちが街に対して感じる雰囲気を表しています。T.Ohtani, & K.Maruya (2021). The photographed3d object attached with geometric textures is perceived larger than its actualsize, Proc. 13th Asian Forum on Graphic Science. /大谷智子, 丸谷和史, ヒガキユウコ, 中村美惠子, 磯谷悠子, 細川研知, 天内大樹(2020).《錯視地図 A city composed of optical illusions》東京都現代美術館「おさなごころを、きみに」展/大谷智子, ヒガキユウコ, 丸谷和史, 天内大樹, 中村美惠子(2020).《錯視地図 Optical illusions in the Nagasaki city》長崎県美術館『文化庁メディア芸術祭 長崎展「ワンダリングワールド~メグル・ココロ・オドル~」』/大谷智子, ヒガキユウコ, 中村美惠子, 天内大樹, 磯谷悠子, 丸谷和史(2019). 《錯視地図の生成プロセス》 ,東京藝術大学大学美術館陳列館「装置とは限らない」展 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月15日明治大学政治経済学部はこのたび、世界の幅広い分野で活躍している卒業生を紹介するWEBページを公開しました。「政治経済学部の卒業生」紹介WEBページ 同学部では、政治学科・経済学科・地域行政学科の3学科で、国際的な舞台で活躍できる「教養豊かな専門人」の育成を行っています。2022年度からは、これまでのグローバル教育のノウハウを集結させ、世界で通用する力をつけるグローバルキャリア形成(GCD)プログラムがスタートします。新しいWEBページでは、英語実践力特別強化(ACE)プログラムでの英語プレゼンテーションテクニックを生かして国連で働く卒業生や、地域でのフィールドワークに力を入れるゼミでの経験を生かしてサッカークラブの経営をする卒業生など、27人のインタビューを掲載しています。今後も随時更新・追加される予定です。■ 掲載内容学生時代の楽しい思い出だけでなく、ゼミの議論で昼夜頭を悩ませた経験など、卒業生の率直な声が掲載されています。・現在の仕事について・現在の仕事を選んだきっかけ・仕事に生かされている学び・政治経済学部のおすすめ授業・プログラム・在学生へのメッセージ など 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月10日明治大学は、テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区、以下TUJ)との単位互換協定を拡大し、全10学部からのTUJへの学生派遣が2022年8月から可能となります。TUJは学生のうち6割が外国人留学生で授業がすべて英語で行われています。明治大学の学生は東京都内にいながらにして留学に近い体験をすることが可能になります(※出願資格あり)。今回の協定拡大は、新型コロナウイルスの感染拡大によって渡航を伴う留学をためらう学生もいる中、渡航を伴わずに留学に近い体験をする機会を提供することを目的に締結されました。明治大学は今後も学生の様々な声に寄り添った国際教育を展開していきます。■ TUJマシュー・J・ウィルソン学長のメッセージ“We are excited to strengthen our partnership with Meiji University. Over the past eight years, TUJ students have taken courses towards their graduation on the Meiji campus while Meiji students have done the same on our campus. As the coronavirus has presented new challenges to studying overseas, we hope that our expanded partner will facilitate a unique ‘study abroad in Japan’ experience for our students. Drawing upon the power of a global top-tier research university based in the United States, Temple University offers an exceptional education to approximately 1,400 undergraduate students from over 57 different countries at its campus in Tokyo.”「明治大学との協力関係を強化できることを大変うれしく思います。過去8年間、TUJの学生は明治大学のキャンパスで、明治大学の学生はTUJに通い、学位取得を目指しながら学んできました。コロナ禍で海外留学が困難になるなか、今回の単位互換協定改定が、独自の『国内留学』の場になることを期待しています。テンプル大学はペンシルベニア州フィラデルフィアに本校を置き、東京のテンプル大学ジャパンキャンパスでは、57カ国から集まる約1,400人の学部生が英語でアメリカ式の大学教育をうけています。」■ 明治大学大六野耕作学長コメント「明治大学の派遣留学生数は2019年度に2,300名を超え、その派遣者数は日本国内の大学の中でも一、二を争う所まで順調に伸びてまいりました。2014年度には従来にない新しい取組みとして、本学文学部とTUJが単位互換協定を締結し、明治大学・TUJ双方の学生が互いのキャンパスで授業を受け、単位を取得できるプログラムを開始しました。明大生にとっては、日本にいながら本格的な米国式の授業を受講できるという大きなメリットがあります。この単位互換協定に加えて、本学と米国・テンプル大学本校とは、交換留学のみならず、本学に在籍したままテンプル大学及び同大学院に留学し、明治大学の学士号とテンプル大学の修士号の双方を取得できる「Dual Bachelor’s Master’s Degree (DBMD) program」も一部の学部を対象に2018年度から運営しており、これまでに3名の明大生が両大学の学士・修士号を取得しています。このたび全学部に対象を拡大するTUJとの単位互換協定※によって、日本国内にいながらにして、実際の留学に近い環境を提供できることとなります。もちろん、その後、実際に米国の本校に留学して、協定留学(交換型)や先述の「DBMDプログラム」に挑戦する選択肢も用意されています。テンプル大学とのこれらのプログラムは、いわば国境を超えた「大学の融合」と言えるでしょう。明治大学は学生の皆さんや時代のニーズに合わせた「新たな留学のカタチ」を開発し、これからも国を超えた「大学の融合」を合言葉に真の国際化を目指します。」※単位認定については所属学部ごとに所定の条件があります。■ 協定の概要TUJはテンプル大学(米国・ペンシルベニア州立)の日本校で、2005年度に日本で初めて文部科学省から外国大学の日本校として指定されました。TUJでは、米国式の少人数教育により、教養学部、メディアコミュニケーション学部、芸術・建築学部の専門科目をすべて英語で学ぶことができます。また、TUJの学生の6割は約60ヶ国から来た学生です。明治大学の学生は、こうした国際的な環境で、渡航を伴う留学に向けた英語力向上や、留学帰国後の英語力の維持・向上に努めることができます。明治大学の学生は、TUJの授業に明治大学の授業を履修しながら参加することができ、TUJでの授業料は免除されます。TUJで修得した単位は、所定の条件のもと、明治大学で認定されることが可能となります(※所属学部ごとに所定の条件があります)。(2022年度プログラム実施日程)・プログラム期間|秋学期: 8月下旬~12月、春学期:1~4月、夏学期:5~7月・募集期間|2022年4月下旬頃~2022年秋学期開講プログラムの学内募集を開始■ 協定拡大の経緯明治大学文学部は2014年度にTUJとの単位互換協定を締結し、文学部の学生派遣とTUJの学生受け入れを行ってきました。今回、より多くの学生に機会を提供するため、全学部の学生派遣が可能になるよう協定の見直しを行いました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月07日明治大学 政治経済学部 木寺元ゼミナールは京王電鉄株式会社(本社:東京都多摩市、取締役社長:紅村 康、以下 京王電鉄)と、産学連携プロジェクトとして、新生活を始める大学生などを対象とした「京王線住みやすい駅紹介動画」をYouTubeの京王電鉄公式チャンネルにて配信します。■ 企画の概要本企画では、明治大学和泉キャンパス(東京都杉並区永福1-9-1)の最寄り駅・明大前駅がある京王線沿線で実際に生活する木寺ゼミの学生が案内役となり、明大生が多く暮らしている明大前駅・千歳烏山駅・八幡山駅・国領駅を紹介します。大学生の視点から生活利便性・安全性・交通利便性など様々な視点で駅のオススメポイントを提案することで、新生活を迎える大学生などに、今まで知られていなかった街で暮らすイメージを描いてもらうことを目的としています。■ 企画実現の経緯木寺ゼミでは、これまで自治体に対する公共政策の観点からの政策提言や、旅行代理店と協業し観光プランの商品化を行うなど地域の魅力向上のための活動をしてきました。こうした中で、木寺ゼミは、京王電鉄に対して、ゼミで学んでいる政策デザインの方法論や、これまで行ってきた自治体や企業との協業のノウハウを活かした提案を行いました。この提案をもとに学生視点から見た京王線沿線の魅力発信という新たな取り組みとして、京王電鉄の社員との共同企画が実現しました。京王電鉄では、沿線の各自治体や学校などの関係各所の方々と様々な取り組みを通じて沿線の魅力発信を行っています。「住んでもらえる、選んでもらえる」沿線づくりに向け、今後も継続して学生の方々をはじめ様々な方の視点から見た沿線の魅力発信に取り組んでいきます。木寺ゼミでは、今後も地域の活性化に向けて、ひとと街を繋げる提言とその実践のための研究を進めてまいります。■ 「京王線住みやすい駅紹介動画」について1.公開日3月3日(木)16時 八幡山駅(その他の駅は順次公開)2.公開場所 京王電鉄公式チャンネル 3.紹介内容(1) 八幡山駅誠屋(ラーメン屋)の紹介、駅周辺散策(2) 千歳烏山駅ジェノワーズ烏山店(ケーキ屋)と烏山駅前通り商店街の活動紹介(3) 明大前駅シェアプレイス明大前および中華そばきび(ラーメン屋)紹介、大学や駅周辺散策(4) 国領駅花みつ国領町店(パン屋)の紹介、駅周辺散策■ 参考|明治大学政治経済学部木寺ゼミナールについて〇木寺ゼミナールの紹介記事「子どもたちが楽しみながらSDGsを理解する地域プロジェクト 「リバーウォークエスト」を開催」(明治大学×SDGs) 〇学部がわかる9つのポイント!Step into 政治経済学部 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月03日明治大学・法政大学・関西大学は、2017年に締結した連携協力協定の一環として、三大学連携事業シンポジウム「これからの大学のあるべき姿~新型コロナウイルス感染症への対応で見えた課題と今後の展望~」を2022年3月12日(土)に開催します。新型コロナウイルス感染症への対応は前例がなく、各大学困難を強いられました。しかし、オンライン授業への移行、オンライン留学の実施、オンライン会議の導入等、さまざまな対応を行うなかでこれからの大学のあり方について、新しい道筋を見出すことができました。そこで、今回のシンポジウムでは、各大学の新型コロナウイルス感染症への対応の中で見えた課題と今後の展望について報告を行い、これからの大学のあるべき姿について議論を深めます。■ 日時2022年3月12日(土)13:00~15:00■ 開催形態YouTubeライブ配信(配信会場:明治大学)URL: ■ 参加方法予約不要・参加費無料です。上記のURLからご視聴ください。■ プログラム講演1「メディア授業の活用とオンライン留学の可能性」(大六野 耕作 明治大学 学長)講演2「学生の〈学びへのコミットメント〉を深める大学のDXを目指して」(廣瀬 克哉 法政大学 総長)講演3「DXで広がるGlobal Smart Campus ~COIL/Virtual Exchangeと留学~」(前田 裕 関西大学 学長)パネルディスカッションパネリスト:廣瀬 克哉・前田 裕・大六野 耕作コーディネーター:上野 正雄(明治大学 副学長)■ 明治大学・法政大学・関西大学の連携協力協定について三大学が連携協力して教育研究活動の一層の充実と質の向上を図り、学術の発展と有為な人材の育成に寄与することを目的に、2017年9月に締結されました。連携協力事項については、教育・研究のほか、産学連携、地域社会への貢献、学生の交流など多岐にわたっています。協力協定締結時のプレスリリース ■ 取材のお申し込みについて下記のとおりメールにてお申込みください。【宛先】明治大学広報課 koho@mics.meiji.ac.jp 【件名】三大学連携事業シンポジウム取材申込【本文】以下の点をご記入ください。貴社名、所属部署/媒体名、スチール or ENG、代表者氏名、電話番号、メールアドレス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月02日明治大学は、農学部農芸化学科 環境バイオテクノロジー研究室(小山内崇研究室)の研究成果(※1)である抗体をコスモ・バイオ株式会社(東京都江東区、代表取締役社長・櫻井治久氏)に提供し、ラン藻の研究用抗体として販売するための契約を締結しました。コスモ・バイオ(株)から、2月より販売を開始します。ラン藻は、別名シアノバクテリアと呼ばれ、光合成を行う微生物です。光合成によって二酸化炭素を吸収できることから、現在の脱炭素技術において注目を浴びています。環境バイオテクノロジー研究室では、ラン藻の代謝を改変することで、バイオプラスチック原料の生産技術を開発しています。特にラン藻の炭素代謝を改変することで、バイオプラスチック原料であるコハク酸や乳酸の生産が促進されることを明らかにしてきました。このような代謝の改変では、細胞内のタンパク質量を測定することが重要です。細胞内には、酵素、遺伝子の働きを制御するタンパク質、細胞の構成成分となるタンパク質など、さまざまなタンパク質が存在します。これらのタンパク質の量を知ることで、細胞の代謝の流れや目的物質を生産する能力を推定することができます。タンパク質の量の測定にはいろいろな方法がありますが、最も一般的なものはウエスタンブロッティングと呼ばれるものです。ウエスタンブロッティングでは、細胞から抽出したタンパク質を分離後、メンブレン(膜)上にタンパク質を移し、抗体を使うことで特定のタンパク質を検出します。農学部農芸化学科では、2年生の学生実習でも習います。今回作製した抗体は、ラン藻の中で最も使われるシネコシスティス(Synechocystis sp. PCC 6803)の10種類のタンパク質を検出するものです。炭素代謝に関わる酵素や酵素の量を制御するタンパク質に対する抗体です。これらを使うことで、細胞内のタンパク質量を測定することができます。環境バイオテクノロジー研究室は、ラン藻をはじめとする微細藻類のタンパク質や抗体を中心とした研究を進めており、次年度以降も抗体のラインナップを増やしていく予定です。※1 国立研究開発法人科学技術振興機構の先端的低炭素化技術開発(ALCA)事業、JPMJAL1306の研究成果です。■販売元:コスモ・バイオ(株)■希望販売価格:各¥55,000(税込)■販売ぺージ:コスモ・バイオ(株) 抗体商品紹介ページURL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月24日明治大学・政治経済学部 奥山雅之ゼミナール(地域産業研究)のECHOチーム(梶原 理樹さん、篠原 早希さん、春口 祐太朗さん、戸塚 梨菜さん、藤田 真輝さん)が、多摩市、京王観光などが主催する「多摩マイクロツーリズムコンテスト」において、最優秀賞を受賞しました。■ コンテストの概要このコンテストは、郊外住宅地を有する都市における課題を踏まえたマイクロツーリズムのアイディア企画を立案し、自治体・観光協会・地元事業者と連携しながら実用化を目指す取組を、大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専門学校等の在学生で構成されるチームが競い合うものです。コンテストにおいては、課題解決力、継続性、地域活性化、with コロナ、SDGs、創意工夫、熱意が審査基準となっています。■ 奥山雅之ゼミナールECHOチームの提案本チームが企画し、実証実験を行った「たま公園ロゲイニング」は、多摩市内に豊富に点在する「公園」を「地域資源」と捉え、ロゲイニング(地図をもとに時間内にチェックポイントを回り得点を集めるスポーツ)のチェックポイントを公園に絞り、家族揃って楽しみながら公園を巡ることができる新しいイベントです。歩道と車道が分離されており、公園が多く、安全で住みやすいという多摩市の良さをPRし、将来的には同市への住み替え促進にも貢献します。本イベントは今年度の実証実験の結果をもとに、来年度以降の本格実施を目指しています。■ ECHOチームのコメントおよそ1年かけて取り組んだ本企画が評価されたことを、大変嬉しく思います。また、多摩地域の活性化につながるような、より良い企画が実現するよう、今後も取り組む所存です。■ この記事に関連するページ>奥山雅之ゼミナールの3つのグループが「第7回 SDGs学生小論文アワード by 住友理工」優秀賞受賞(プレスリリース) >奥山雅之教授の研究紹介記事「都市生活者に地方創生は関係あるの?」(Meiji.net) >学部がわかる9つのポイント!Step into 政治経済学部 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月18日明治大学就職キャリア支援センターは、株式会社小学館(東京都千代田区)第四コミック局コミックアライアンス事業室(以下、小学館)の協力のもとPBL(問題解決型学習)プログラムを実施します。このプログラムは明治大学の全10学部の1~2年生16名を対象に、オンラインと対面での実施形態を組合せ、2022年2月21日(月)~3月25日(金)に実施します。■ 実施目的新型コロナウィルスの感染拡大で学生の活動に制約がある中、(1)チームでチャレンジする機会を創出すること、(2)学生と社会の繋がりをつくり就業観の醸成を図ることを目的に実施します。■ 概要本企画では、明治大学の学生が、実際に小学館で企画が進行している「webtoon(スマートフォンに特化した縦スクロール漫画)」企画のプロット(物語の大枠)の企画立案を行います。学生は複数のチームに分かれ、小学館の企画担当者に対して、実際に作品として出版するための企画を提案します。小学館の企画担当者はプログラムの期間中、学生の上司としてビジネス視点の指導を行い、実現の可能性が高い案は実際に出版される作品に採用されます。学生たちは最終日のプレゼンテーションに向け、各チームでの自主的な調査活動を行います。■ 詳細主催|明治大学就職キャリア支援センター協力|株式会社小学館 第四コミック局コミックアライアンス事業室日程|※新型コロナウィルス感染状況によって変更することがあります2月21日(月)チームビルディング@オンライン2月24日(木)事前研修@オンライン小学館の担当者による企画立案時のポイントや編集者の仕事内容説明、質疑応答3月中旬:中間講評(2回)@対面予定各チーム検討中の企画内容に対し小学館担当者からフィードバック3月25日(金)最終プレゼンテーション @対面予定 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月14日明治大学 米沢嘉博記念図書館では「樹村みのり展 ‐ その優しさ、芯の強さ ‐ 」を2月18日(金)より開催します。樹村みのりは、14歳でデビューした当初より近年まで、見過ごされがちな日常の問題から大きな社会問題までを誠実な作風で描き続け、飾らない優しさと芯の強さを体現したようなマンガ家です。彼女の初期から近年までの作品を「子ども」「少女・女性」「菜の花・家族」「人間と社会」をテーマに、原画と樹村みのり自身のコメントを通して紹介します。少しでも多くの方に樹村作品の持つ普遍的魅力に触れていただければ幸いです。■ 展示概要場所明治大学 米沢喜博記念図書館・現代マンガ図書館1階(東京都千代田区神田猿楽町1-7-1)期間2022年2月18日(金)~6月6日(月)開館日月・金…14時から20時土・日・祝…12時から18時休館日 火・水・木 ※5月3、4日の祝日は休館※特別整理などで休館する場合があります。また、感染症対策などにより公開状況が変更する場合があります。HP、もしくは開館日にお電話にてご確認ください。■ 米沢嘉博記念図書館とは?明治大学付属の、マンガとサブカルチャーの専門図書館です。マンガ評論家の米沢嘉博氏の収集した資料をもとに作られました。2021年3月19日より現代マンガ図書館との複合運用を開始し、調査研究から作品探訪まで、一層幅広く、かつ便利に活用できるようになりました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月08日明治大学国際日本学部横田雅弘ゼミナール(専門:異文化間教育学)は2月12日、「NAKANO街中まるごと美術館!2022」とコラボレーションしたヒューマンライブラリーを開催します。ヒューマンライブラリーとは、差別や偏見を受けてしまいがちな、いわゆるマイノリティの方が、自らの意思で「本」となって貸し出され、30分間「読者」と対話するという世界的な「仮想の図書館」イベント。多様な方々と実際に会って話してみることで、自分の偏見に気づいたり、世界の見方が変わったりする可能性があり、横田ゼミではこれまで数々のヒューマンライブラリーを実施しており、コロナ禍であっても昨年11月にはオンラインという形式で継続して実施してきました。主催する横田ゼミの学生:内田りん さん(国際日本学部3年)のコメント今回のヒューマンライブラリーのテーマは、『アール・ブリュット×ヒューマンライブラリー ~みつけよう、自分だけの色~』です。ヒューマンライブラリーでは多様なバッググラウンドを持つ様々な方と対話をすることで、「自分らしく生きる」とはどういうことなのか、読者の方に知っていただけたらいいなと思いこのテーマに決定いたしました。このイベントを通して、より多くの方に「自分の知らない世界」を知っていただきたいです。これを機会に、多くの方にこのイベントを知ってもらい、参加していただきたいと願っています。■開催日時・参加方法・日時:2022年2月12日(土)午前の部:10:00~、午後の部:14:00~・参加方法:オンライン開催(WEB会議ツールZoomを使用)※詳細はイベントホームページ、横田ゼミナールInstagram・Twitterアカウントで随時更新しますのでご確認ください「NAKANO街中まるごと美術館!2022」のホームページ 横田ゼミInstagram:@yokotaseminar横田ゼミTwitter:@yokotaseminar・予約方法:以下のURLから必要事項を記入して、2/5(土)までにお申し込みください ※本の一覧アール・ブリュット展で活躍するアートディレクター/シリア人留学生/ADHD当事者/アール・ブリュット展出展作家/性同一性障害当事者/アルビノ当事者※詳細はホームページ( )ご参照 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月02日明治大学POLARIS(市民社会と科学技術政策研究所)代表の法学部 勝田忠広教授が、「第6次エネルギー基本計画」のテキストマイニング(テキストデータから情報を抽出しデータ分析する手法)による定量分析を公開しました。「原子力発電」や「再生可能エネルギー」に着目した結果、福島第一原発事故など重要な課題が避けられていることが分かりました。また審議会とパブリックコメントの意見が乖離しており、両者の意見を組み合わせると議論の偏りがなくなることも分かりました。これらの結果から、勝田教授は、パブリックコメントを審議会に早い段階で反映させることで、長期的な政策の実行に役立つことを指摘しました。■ <結果抜粋>■審議会では、原子力発電に関連する用語の登場頻度は、再生可能エネルギーに関する用語の1/2であった。また、福島第一原発事故に関する用語の頻度は、原子力発電の1/20、再生可能エネルギーの1/30だった。■原子力発電と再生可能エネルギーの議論は互いに関連性が低くかつ強い対立構造をしている。また、福島第一原発事故や核燃料サイクルの議論は主要な議論とはみなされていない。■パブリックコメントにおける福島第一原発事故や核燃料サイクルの頻度は審議会よりも7~8倍多く、再稼働や消費者視点の意見が多い。公開内容全文は、こちらからご覧ください。URL: ■ 明治大学POLARIS(市民社会と科学技術政策研究所)とは?科学技術は、私たちが十分に理解するスピードよりも速く拡大を続けており、それらに必要な制度や倫理について十分な議論がされているとはいえない状況です。当研究所では科学技術政策が及ぼす市民社会への影響を研究し、望ましい未来社会の在り方について提言を行います。・WEBサイト: ・Twitter:@POLARIS_meiji 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月26日明治大学文学部心理社会学科現代社会学専攻の平山満紀ゼミナール(ジェンダーとセクシュアリティの社会学)は、明治大学の学生を対象(※)として、「明治大学生の生理の困りごととニーズに関する調査」を実施しました。この調査は、ゼミの学生が主体となり、女子学生の生理の苦痛に関する現状を明らかにしたうえで、生理の苦痛を軽減する活動に取り組むことを企図して行われました。調査の結果、多くの女子学生が生理に関するニーズを抱えていることが明らかになり、その解決の第一歩として、大学の協力の元、駿河台キャンパスと和泉キャンパスの女子トイレで生理用品の無料設置を開始しました。※すべてのジェンダー、立場(学部生、大学院生、留学生、研究生など)に調査を実施しました。詳細は下図参照。■ 調査で明らかになったこと(抜粋)(1) 生理用品の無料設置には、女子学生の間では非常に高いニーズがある。女子学生回答者の圧倒的多数である96.7%が「大学のトイレに無料の生理用品を設置する必要がある」と回答。(2) 多くの女子学生たちが、勉学に差し支えるほど重いPMSや生理痛をかかえ、学内での横になれる場所の設置や、試験が受けられなかった場合の配慮などさまざまなニーズを抱えている。女子学生回答者のうち、生理痛に関しては約7割、PMSに関しては約半数が、勉強・アルバイト・外出などに差し支えるほど重い、もしくは手につかないほど重い症状があると回答。(3) 医療を利用できていない女子学生が多い。生理に関連して婦人科受診の経験者は25.5%と低かったが、受診したことのある人の受診の満足度は83.3%と高かった。■ 平山ゼミの取り組み―生理用品の無料設置この結果からわかった女子学生のニーズに応えるため、まず上記の(1)に取り組むことにしました。その第一歩として、明治大学の駿河台キャンパスと和泉キャンパスの一部建物の女子トイレで、生理用品を無料配布する活動を始めています。(期間:1月28日(金)まで)また、無料配布の箱の横に、アンケート用QRコードを付けた案内文を設置しており、利用者にアンケートに答えてもらい、さらに具体的なニーズや意見を調査する予定です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月19日明治大学大学院 理工学研究科 博士後期課程の松田康宏さんは、理工学部 電気電子生命学科の小野弓絵教授らと共同で、人体に無害な近赤外光を用いた筋血流計測技術を開発しました。これにより、日本の伝統的な柔道整復の技術である「手技療法」に、肩こりがよくおきる僧帽筋の血流を改善させる効果があることが明らかになりました。手技療法効果の客観的評価が成功したことで、今後は、手技療法の施術を受ける患者さんの治療効果のモニタリングや、施術者教育への応用が期待されます。■ <研究要旨>柔道整復師が主に筋肉に対して行う、揉む、擦る、押す、叩くなどの「手当て」は手技療法と呼ばれ、病院や接骨院などにおける運動器の治療やスポーツ選手の筋肉疲労の回復、スポーツ外傷や障害の予防法として広く普及しています。手技療法は筋肉の緊張や痛みを和らげ、血流を促進させて体内の老廃物を除去すると考えられ、薬や外科的処置によらない費用対効果の高い治療法と捉えられてきました。しかし、これまで手技療法の効果は施術者と手技療法を受けた側との主観的な評価のみによって行われ、客観的な評価に乏しいものでした。自らも柔道整復師である松田さんは、体内に照射した近赤外光の拡散状態から生体組織の血流変化を計測可能な拡散相関分光法(DCS)に着目し、肩こりの好発部位である僧帽筋を連続的に計測可能な筋血流イメージング手法を開発しました。計測の結果、5分間の手技療法により僧帽筋の平均血流が約1.4倍に増加していることが分かり、これは同じ時間だけ安静にしていた場合よりも有意に増加していました(図(a))。さらに、手技療法の前後では、心拍数、血圧、自律神経活動は変化せず、手技療法は全身の循環状態に影響を及ぼすことなく、目的とする筋の血流のみを増加させる働きがあることが分かりました。さらに、肩こりがある人(僧帽筋部が硬い人)と肩こりが無い人では、肩こりがある人の方が、手技療法により筋血流がより増加したことが分かりました(図(b))。これらの結果は、手技療法によって肩の僧帽筋の血流が促進されること、肩こりのように筋肉が硬くこわばった人は手技療法による血流促進効果が特に高いことを示しています。DCS技術を用いて筋血流の変化を数値化したことにより、手技療法の効果を客観的に評価することに成功しました。今後は、手技療法の施術を受ける患者さんの治療効果のモニタリングや、施術者の教育への応用が期待されます。本研究は、生体医工学の国際誌『Frontiers in Bioengineering and Biotechnology』のオンライン版(中央ヨーロッパ時間2022年1月11日付け)に掲載されました。なお,本研究はJSPS科研費JP17K19932, JP19H04006, JP20K21772, JP21K11457, JP21K19738ならびに立石科学技術振興財団研究助成(C)を受けて行われました。掲載紙情報: Matsuda Y, Nakabayashi M, Suzuki T, Zhang S, Ichinose M, Ono Y. (2021) Evaluation of local skeletal muscle blood flow in manipulative therapy by diffuse correlation spectroscopy. Frontiers in Bioengineering and Biotechnology. 9:800051. doi: 10.3389/fbioe.2021.800051図(a):手技療法を施した条件(赤線)と手技療法を施さない条件(青線)の僧帽筋平均血流の時系列変化。薄い線は標準誤差。図(b):肩こりあり群(赤)と肩こりなし群(白)における手技療法後の僧帽筋血流増加量の比較。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月14日一般社団法人神奈川経済同友会が主催する「第17回神奈川産学チャレンジプログラム」にて、このたび、明治大学農学部の学生が結成した5チームが入賞し、表彰式が2021年12月15日(水)、パシフィコ横浜会議センターにて開催されました。表彰式には、新型コロナウィルス感染予防対策を実施のもと、入賞した65チームの学生、来賓、参加大学関係者、参加企業関係者が参加して無事に行われました。合計して最優秀賞23チームと優秀賞42チームが発表され、表彰状と副賞が各入賞チームの学生に授与されました。本学農学部からは参加した5チームが全て見事に入賞し、最優秀賞に2チーム、優秀賞に3チームが選出され、3年生26名が表彰されました。詳細は明治大学農学部ホームページからご覧いただけます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月14日学校法人明治大学は12月23日(木)、学校法人日本学園と系列校化基本合意書を締結しました。基本合意書の主な内容は以下のとおりです。(1)2026年4月1日から日本学園中学校・高等学校を本学の系列校とする。(2)学校名を明治大学付属世田谷中学校・高等学校とする。(3)系列校化と同時に男女共学校とする。(4)明治大学への付属高等学校推薦入学試験による入学者の受け入れは2029年度からとする。【本件経緯】日本学園中学校・高等学校は1885年に東京英語学校として創立され、内閣総理大臣を務めた吉田茂氏をはじめ数々の著名人を輩出している伝統校です。教育方針として、「天才を創るよりも各人の天分を活かすこと」を掲げ、個性を尊重し人格教育に重きを置いています。これは、「『個』を強くする」を教育理念に掲げる本学と考え方が重なります。さらに本学とは10年ほど前から地域連携事業を通じて関係を築いており、系列校化することで一貫した高大連携教育を行い、早期から本学の教育理念に基づく教育を受けた多くの生徒を受け入れるため、学校法人日本学園との連携推進協議会を設置し、系列校化に向けて必要な事項について協議を行ってきました。今後は、基本合意書に基づき、学校法人日本学園との系列校合同協議会を設置し、より詳細な内容を含む系列校協定書の締結に向けた協議を進めます。また、既存の付属校とは異なる教育特色を打ち出すための方策や教員の教育力向上策、推薦制度の詳細、法人連携策など、2026年度の系列校開設に向けたより詳細な内容について継続的に協議を行っていきます。※本学では、別法人の設置による付属校を系列校としています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月23日明治大学理工学部の石田祥子准教授がこのたび、独立行政法人日本学術振興会の「第18回(令和3年度)日本学術振興会賞」を受賞しました。受賞テーマは「折紙に基づく展開構造の設計と力学的機能に関する研究」で、これは、折紙の形の変化を数学を使って計算することによって、役立つ製品や技術へと応用する「折紙工学」における石田祥子准教授の顕著な業績が認められたものです。授賞式は2月3日(木)に日本学士院で行われます。■受賞研究テーマ紹介宇宙で使用するソーラーセイルのように形状が大きく変化する構造を展開構造と呼びます。石田祥子准教授は、展開構造の設計に等角写像変換による数理学的手法を取り入れ、実用的な折線パターンを得る独自の手法を開発しました。また、折紙に力学的な視点を取り入れることにより、高い剛性を持ち形状変化も可能な展開構造や防振性能を有する展開構造といった工学的に有用な展開構造を生み出し、日本の伝統である折紙から生まれた構造に新たな機能や価値を創造しました。■石田祥子准教授のコメント大変名誉ある賞を賜り、身の引き締まる思いです。日本の伝統を人の役に立つ製品や技術へと活かせるのが折紙工学の魅力であり、それを実感することが研究への原動力になっています。人の役に立つもの、人を幸せにするものをつくるのは機械工学の原点。環境・エネルギー問題や防災といった社会が抱える課題に対し、折紙という新しい切り口で解決へと導けるよう、挑戦を続けていく所存です。■日本学術振興会賞について日本学術振興会賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見いだし、早い段階から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的としています。受賞対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野において、45歳未満で博士又は博士と同等以上の学術研究能力を有する者のうち、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者としています。令和3年度は、学術研究機関及び学協会から推薦された317名の候補者と前回からの候補者163名を加えた計480名の候補者の中から25名の受賞者が決定しました。石田祥子准教授の研究について紹介した動画をご覧になれます。ナショジオオープンキャンパス「拓こう、宇宙と暮らしの折紙工学」(URL: ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月17日明治大学政治経済学部は、ゼミナール紹介WEBページの全面リニューアルを行い、12月1日(水)に公開しました。■政治経済学部ゼミナール紹介ページ 同学部では、学科の垣根を超えた少人数の演習形式で進められるゼミナール教育を重視しています。このたび、約80ある多様なゼミの活動内容を、より分かりやすく在学生や受験生に伝えることを目的に、WEBページのリニューアルを行いました。各ゼミが個別に発信していた取り組みを一つのページに集約。各ゼミの詳細ページでは、教員紹介など関連リンクを掲載し、今後もページを充実させていく予定です。■ 教養豊かな専門人を育成するカリキュラム政治経済学部のカリキュラムは、少人数の演習形式で進められる「ゼミナール教育」を重視しており、3学科(政治学科・経済学科・地域行政学科)の垣根を超えて約80のゼミの中から、学びを深めたい分野を選ぶことができます。担当教員やゼミ生同士とも距離が近く、共通の興味を持つ仲間と切磋琢磨しながら、活動に取り組めるのが特徴の一つです。■ リニューアルの主なポイント研究分野ごとにゼミを分類「政治学関係」「社会学関係」「経済学関係」「国際文化関係」の4つに大きく分類し一覧化。興味のあるゼミを探しやすくなりました。統一した見やすいフォーマット「研究内容」「卒業論文テーマの例」「他大学・企業との活動実績」「卒業生の進路」など、ゼミ生の活動がわかりやすくなりました。関連リンクを掲載担当教員の紹介ページ、ゼミのSNS、メディア掲載情報などが随時蓄積・更新されていきます。学生の活気あふれる写真を掲載普段のゼミ風景や、イベントの写真など、学生が主体的に活動している写真もページ内で閲覧できるようになりました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月15日明治大学国際日本学部の山脇啓造ゼミナールが、2021年12月20日に豊島区職員を対象とした「やさしい日本語」研修を担当します。研修の冒頭に山脇教授が講義を行い、その後、学生たちが実践的なワークショップを担当します。山脇ゼミでは、2018年度からやさしい日本語の普及啓発活動に取り組んでいます。2020年11月には、「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」の内容をわかりやすく解説する動画を制作しました。その動画制作に豊島区の多文化共生担当者から助言をいただいたことがきっかけとなり、昨年12月に豊島区職員を対象とした研修を初めて担当しました。前回は書き言葉についての研修でしたが、今回は話し言葉に焦点をあてます。なお、今回の研修にあたっては、出入国在留管理庁にもご協力をいただいています。■ 「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」とは2020年8月、出入国在留管理庁と文化庁が、多文化共生社会に向けたやさしい日本語の活用を促進するため、「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」を公表しました。山脇啓造教授はこのガイドライン策定の有識者会議の座長を務めました。「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。ガイドライン策定の背景には、2010年代前半以降、全国で外国人住民が大きく増加したことがあります。コロナ禍によって現在、外国人住民はやや減少していますが、2021年6月末に約282万人となっています。特に多いのが東京23区で、豊島区では外国人住民の数は約2万4000人で、住民の9%を占めています。コロナ禍の中で、外国人住民への情報提供や相談体制の整備は喫緊の課題となっています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月14日明治大学 商学部の奈良沙織教授は、取締役会に占める社外取締役の比率が高いほど、企業のディスクロージャーが良いということを解明しました。2015年のコーポレートガバナンス・コード適用以来、日本では上場企業が社外取締役を積極的に登用しており、本研究はこうした取り組みの効果をデータで実証的に明らかにしたものです。社外取締役については、2021年6月施行の改訂コーポレートガバナンス・コードでも積極的な活用が議論されており、本研究はこうした取り組みを進める企業や投資家へ重要な示唆を与えると考えられます。研究の背景日本では2015年にコーポレートガバナンス・コードが適用されたことにより、上場企業では社外取締役の導入が進んでいます(図表1)。社外取締役の役割には監督(モニタリング)と助言(アドバイス)が挙げられ、理論的には社外取締役の監督と助言は取締役会の合理的な意思決定を促すことから企業価値を向上させるとされます。しかし、国内外の研究では社外取締役が企業パフォーマンスを向上させるという研究もあれば、明確な効果は確認されないとする研究もあり、社外取締役が企業パフォーマンスに及ぼす効果は必ずしも明確ではありません。一方、海外の研究では、十分な情報がないと社外取締役は監督や助言の役割を果たせないことから、経営者がディスクロージャーを拡充するため、取締役会に占める社外取締役の比率(社外取締役比率)が多いほど企業のディスクロージャーが良くなることが分かっています。しかし、日本で社外取締役の導入が進んだのは最近であり、社外取締役導入の効果をデータで実証的に明らかにした研究は十分にないのが現状です。本研究の成果と意義そこで、本研究では日本の取締役会構造の特徴と近年の制度変化に着目し、社外取締役比率と企業のディスクロージャーの関係について分析を行いました。分析の結果、社外取締役比率が高いほど、企業のディスクロージャーが良いことが明らかになりました。さらに、ディスクロージャーの内容として、(1)経営陣のIR姿勢等、(2)説明会等、(3)フェアディスクロージャー、(4)コーポレートガバナンスに関するディスクロージャーに着目し、これらと社外取締役比率との関係についても分析しました。この結果、全ての項目において社外取締役比率が高いほどディスクロージャーが良いことが明らかになりました。こうしたことから、近年の社外取締役を積極的に登用する取り組みは企業のディスクロージャーを全般的に向上させることにつながっており、投資家にとって好ましい情報環境を醸成していると考えられます。2021年6月から施行された改訂コーポレートガバナンス・コードでは、独立社外取締役比率の引き上げや取締役のジェンダーや国際性といった多様性についても議論されています。本研究の成果はこうした企業が取り組むべき課題に対して一定の示唆を持つものと考えられます。なお、本研究成果は証券アナリストジャーナル12月号に掲載されています。論文の情報奈良沙織、2021年、「社外取締役比率と企業のディスクロージャー」『証券アナリストジャーナル』第59巻第12号109-119ページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月08日明治大学政治経済学部の西村弥ゼミナール(行政学)が、埼玉県川島町(町長:飯島和夫)と2年にわたって共同で研究を進めてきた成果を盛り込んだ「第6次川島町総合振興計画」が策定されました。■ 自治体の最上位計画を自分たちの手で「総合振興計画」とは10年間のまちづくりの方針となる自治体の最上位計画です。しかし川島町では、同計画の策定をこれまで外部コンサルタントに依頼しており、職員自身が計画の作成経過を十分に把握していないといった課題がありました。こうした現状に危機感を抱いた川島町は、新しい総合振興計画を職員自身の手で立案することを決定しました。さらに、役場目線の内容だけでなく、若者の意見やニーズを積極的に取り入れるため、西村ゼミナールの学生たちに協力の依頼が寄せられました。学生たちは2020年度と2021年度の2年間にわたり、同町の総合振興計画を外部コンサルタントに依頼せず策定するためのお手伝いを、調査協力や政策策定への参画というかたちで実施してきました。■ オンラインによる川島町役場・多治見市役所へのインタビュー調査活動を始めた初年度のスタートと新型コロナウイルスの感染拡大がほぼ同じタイミングとなり、活動計画は何度も大幅な変更を余儀なくされました。しかし明治大学のオンライン授業の環境整備が徐々に進み、川島町でも2020年6月、自治体としていちはやくZoomに対応できる体制を導入したことにより、ゼミ生たちと役場をつないで2か月間で7回にわたるオンライン・インタビュー調査を実施することができました。また、2021年度は事例調査の一環として、岐阜県の多治見市役所にもオンライン・インタビュー調査に協力をいただいています。こうした調査の結果、若者目線というだけでなく、行政の実態に即したかたちで提言を届けることができるようになりました。■ 西村ゼミナールの提言こうした活動の成果として、2020年度は、学生たち若者からみた2040年の川島町のあるべき姿を設定し、その実現のために必要な政策をとりまとめ報告しました。ここでの提案が、2021年度に策定した新しい総合振興計画にも反映されています。2021年度は、総合振興計画策定後に焦点をあて、総合振興計画を職員一人一人に浸透させながら、着実に実施していくための「進行管理」について事例分析と検討を進め、川島町にとって最適な進行管理の在り方について提言しました。この提言を受け、川島町では総合振興計画の進行管理について改善が進められているところです。いずれも、感染状況が安定したタイミングで、町長及び副町長、教育長、議会議員や町職員の皆さんを前にプレゼンテーションを実施し、高い評価をいただきました。明大生の「今」を伝えるサイト「MEIJI NOW」では2020度のゼミ活動を紹介しています 【政治経済学部】西村弥ゼミナール「行政学を中心に政治・経済を幅広く学び社会を見る目を養う」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月29日