明治大学政治経済学部奥山雅之ゼミナールの3つのグループが、「第7回 SDGs学生小論文アワード by 住友理工」(審査委員長:高村ゆかり東京大学未来ビジョン研究センター教授)で優秀賞を受賞しました。同アワードは、2014年から毎年開催しており、今回で7回目を迎えます。これまでに累計で、国内外から600本を超える小論文の応募がありました。なお、同じ年に、同じ大学・学部のゼミナールから3つのグループが受賞するのは、このアワード初となります。また、奥山雅之ゼミナールでは、第5回の同アワードでも優秀賞を受賞しています。小論文の募集テーマは「グリーンとデジタルを追い風に社会を変える企業とは」。企業には、脱炭素と DX を軸にどのような取り組みが必要なのか、今後の社会、環境、経済の変化を踏まえて、学生ならではの独自の視点で、具体的な方法を提案するもので、論文の文字数は9500~10500字となっています。今回は、識者による選考会を経て、最優秀賞、最優秀次席、優秀賞&特別賞(2組)、優秀賞(5組)の9作品が選ばれました。今回の優秀賞受賞者と論文タイトルは以下のとおりです。表1: ■ 受賞各チーム代表者の声加藤 智子さん(3年)企業と学生の接点が世界の持続的発展の原点となってほしい、そんな期待を込めて執筆しました。論文執筆を通じて、SDGsに向けた自分達なりの答えを、ひとつ見つけることができました。春口 祐太朗さん(3年)激動する社会の潮流に人材面からアプローチできないかと模索しました。テーマとした「積極的往復切符制度」が、イノベーションの加速のきっかけになることを願っています。執筆に際してお世話になった方々に心から感謝申し上げたいです。梶原 理樹さん(3年)「固定化されつつある雇用制度を変えたい」との思いで執筆しました。この論文が、社会変革に少しでもお役に立てばうれしいです。執筆にあたり協力いただいた全ての方に感謝申し上げたいです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月25日明治大学国際日本学部の山脇啓造ゼミ(多文化共生論)は12月8日(水)に、第9回なかの多文化共生フォーラム「多様性のあるやさしいまちを目指して」をオンラインで開催します。参加無料。東京を始めとする日本の外国人住民の数は新型コロナウイルスの影響によって若干の減少が見られるものの、依然としてたくさんの外国人住民が日本に暮らしています。今後も多文化共生の重要性はより高まっていくことでしょう。山脇ゼミでは今年度も多文化共生をめざした活動を多数行ってきました。中野区長と外国人留学生の懇談会や小学生や高校生向けワークショップ、さらにやさしい日本語学習のためのアプリ開発ややさしい日本語ラップのミュージック・ビデオの制作にも取り組みました。今年で9回目となる今回のフォーラムでは、第一部で今年度の山脇ゼミの活動報告を行い、第二部では、多文化共生を考えるトークセッション&パネルディスカッションを行います。身近な文化の違いから「多文化共生」について学び、理解を深める企画となります。第二部のパネルディスカッションには、外国人住民の多い芝園団地自治会事務局長の岡崎広樹さん、全国で多文化共生ワークショップを開いている株式会社Culmony CEOの岩澤直美さんにご登壇いただきます。今年度も昨年に引き続き酒井直人中野区長をお招きし、講評をいただきます。参加者の皆様にはオンライン(Zoom)でご参加いただき、「多様性のあるやさしいまち」をどのように目指していくか共に考えていただける場をつくります。■ 第9回なかの多文化共生フォーラム「~多様性のあるやさしいまちを目指して~」■日時:2021年12月8日(水)18:15~20:15■会場:Zoom■プログラム第1部 山脇ゼミ活動報告第2部 「身近な暗黙のルールから考える多文化共生」前半:参加者とゼミ生のトークセッション後半:有識者によるパネルディスカッション■主催:明治大学国際日本学部 山脇ゼミ■協力:中野区■参加方法:下記URLよりお申し込みください(締切:12月5日18時) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月24日明治大学農学部 島田友裕准教授、古幡駿(博士前期課程1年)と、法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター 石浜明客員教授は、RNA合成酵素は遺伝子発現に抑制的にも作用することを明らかにしました。■ 要旨遺伝子発現はRNA合成酵素(RNAポリメラーゼ)がゲノム上にある遺伝子の転写開始部位であるプロモーターと呼ばれる特定の配列を認識することで開始します。原核生物におけるRNAポリメラーゼコア酵素がプロモーターを認識するには、シグマ因子と呼ばれるサブユニットと結合し、ホロ酵素を形成する必要があります。生命科学研究のモデル生物の1つである大腸菌は、このシグマ因子を7種類持っており、環境変化に応じてそれらを切り替えることにより、利用する遺伝子セットを切り替えています。そのうち、窒素欠乏に応答するためのシグマ因子RpoNの標的プロモーターの解析は、これまでのところ不十分でした。明治大学農学部 島田友裕准教授、古幡駿(博士前期課程1年)は、法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター 石浜明客員教授と協力して、大腸菌のRpoNホロ酵素のゲノム上のプロモーターを網羅的に解析したところ、本来は遺伝子発現を行うためのRNAポリメラーゼが、遺伝子発現に抑圧的に作用することを見出しました。本研究は、日本学術振興会科学研究費補助金の支援を受けました。研究成果は英国の国際誌「Microbial Genomics」(電子版)2021年11月17日付に掲載されました。■ 研究成果のポイント●大腸菌のRNAポリメラーゼRpoNホロ酵素のゲノム上結合領域および標的プロモーターや標的遺伝子群の網羅的な同定に成功した。また、RpoNホロ酵素は転写の開始にエンハンサーと呼ばれる補助因子を必要としており、エンハンサーNtrCにより結合が補助される標的遺伝子群の同定にも成功した。●標的遺伝子群の多くは、定説通りに窒素欠乏によりRpoNホロ酵素およびNtrCによって発現が誘導されたが、それに対して、いくつかの標的遺伝子は抑制されることを見出した。●RpoNホロ酵素およびNtrCによる抑制化は、細胞増殖のための遺伝子発現に必要なRpoDホロ酵素と拮抗することにより引き起こされていることを実証した。●これらの結果から、RNAポリメラーゼRpoNホロ酵素が遺伝子発現に抑制的に作用することが明らかとなり、このプロモーターを「repressive promoter (抑圧的プロモーター)」と命名することを提案した。●この研究成果は、RNA合成酵素(RNAポリメラーゼ)が遺伝子発現に抑制的に作用するという新規な機能を示すと共に、微生物が窒素欠乏に応答するための遺伝子群や発現させるための分子機構を理解・応用するために役立つ。■ 1.研究の背景原核生物の遺伝子発現は、RNA合成酵素(RNAポリメラーゼ)のコア酵素にシグマ因子が結合しホロ酵素が形成され、プロモーターの認識が可能となることで開始されます。モデル生物大腸菌は7種類のシグマ因子を持ち、これらを切り替えることで、環境に応じて異なる遺伝子セットを利用することが可能となっています。これまでのRNAポリメラーゼおよびシグマ因子に関する研究により、ゲノム上の遺伝子を選択し利用する仕組みが明らかとなってきました。しかしながら、シグマ因子RpoNの役割については、窒素欠乏時に窒素欠乏応答に必要な遺伝子群を利用するためのシグマ因子であることは分かっていましたが、その他の機能については分かっていませんでした。■ 2.研究内容と成果本研究グループは大腸菌をモデル生物として、1つの生物の遺伝子制御の全体像の理解を目指しています。その一環で、RNAポリメラーゼRpoNホロ酵素について、Genomic SELEX法を用いてゲノム上の結合領域を解析したところ、約50個の遺伝子群を標的としていることが分かりました。さらに補助因子であるNtrCの存在下で同様の解析を行ったところ、約70個の遺伝子群を標的とすることが分かりました(図1)。これらの標的遺伝子群には窒素欠乏応答に関連した遺伝子群だけではなく、炭素源代謝に関連した遺伝子群も含まれており、細胞内の窒素源と炭素源のバランスを保つための役割も担っていることが示唆されました。次に大腸菌細胞を用いて、窒素飢餓条件において、新規な標的遺伝子群に対するRpoNおよびNtrCの制御を観察したところ、多くの遺伝子はこれまでの定説通りに活性化されていましたが、いくつかの遺伝子は抑制化されていることを見出しました(図2)。この新たな現象について詳細な解析を行った結果、このRpoNホロ酵素およびNtrCによる抑制化は、細胞増殖のための遺伝子発現に必要なRpoDという別のシグマ因子のホロ酵素がプロモーターに結合することを拮抗的に阻害することにより、引き起こされていることが明らかとなりました(図3)。RNAポリメラーゼは、DNAからRNAを合成する酵素としての重要性から、研究は生物種を問わず長い歴史がありますが、本研究はRNAポリメラーゼが遺伝子発現に抑制的に働くことを実証した初の例となりました。本研究成果から、この抑制化に働くプロモーターを「repressive promoter(抑圧的プロモーター)」と命名することを提案しました。■ 3.今後の期待本研究グループは1つの生物の遺伝子発現制御機構の全体像を理解する目的で、大腸菌をモデル生物としてこれまでに数々の転写制御因子の機能同定に成功してきました。特に、試験管内で結合配列を同定するために独自に開発したGenomic SELEX法を用いたRNAポリメラーゼの研究では、これまでに大腸菌K-12株の持つ7種類のシグマ因子のうち、RpoD, RpoS, RpoH, RpoF, RpoEの5種類それぞれについて、RNAポリメラーゼホロ酵素単体で認識可能なプロモーターの網羅的同定に成功してきました。これらの成果から、プロモーターの認識がRNAポリメラーゼホロ酵素単体で可能なものを「constitutive promoter(構成的プロモーター)」、何らかの補助因子が必要なものを「inducible promoter(誘導的プロモーター)」と呼ぶことを提案してきました。そして、今回のRpoNの解析により、新たなプロモーター機能、「repressive promoter(抑圧的プロモーター)」を見出しました。これらの研究成果は、ゲノムから利用される遺伝子が選択される仕組み、また、抑圧される仕組みの本質的な理解に役立ちます。また、微生物のゲノム機能を利用した物質生産や環境浄化、また病原性微生物の理解などの応用分野にも役立つことが期待されます。■ 4.発表論文<タイトル>The whole set of constitutive promoters for RpoN sigma factor and the regulatory role of its enhancer protein NtrC in Escherichia coli K-12.<著者名>Tomohiro Shimada, Shun Furuhata, Akira Ishihama<雑誌名>Microbial Genomics<DOI>10.1099/mgen.0.000653■ 研究グループ明治大学 農学部農芸化学科応用生化学研究室(2022年度よりゲノム微生物学研究室へと改称)・専任准教授 島田 友裕(しまだ ともひろ)・博士前期課程1年生 古幡 駿(ふるはた しゅん)法政大学 マイクロ・ナノテクノロジー研究センター・客員教授 石浜 明(いしはま あきら)■ 参考図図1.本研究グループにより独自に開発されたGenomic SELEX法を用いて同定されたRNAポリメラーゼRpoNホロ酵素単体(A)およびNtrC存在下(B)のゲノム上結合領域、および、支配下遺伝子群の総数の比較(C)。図2.RT-qPCR法を用いた、窒素飢餓による大腸菌野生株(黒)、rpoN欠損株(白)、ntrC欠損株(灰)における新規標的遺伝子群の発現レベルの観察結果。図3.RpoDホロ酵素に対するRpoNホロ酵素の拮抗阻害作用、および、NtrCの影響の観察。RpoNホロ酵素とRpoDホロ酵素の標的プロモーターへの結合を、ゲルシフトアッセイ(A)と、ウェスタンブロッティング(B)で観察した。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月19日明治大学 総合数理学部 宮下芳明教授の研究成果「味覚ディスプレイ」が「Innovative Technologies 2021」に採択されました。この技術は、Digital Content EXPO 2021(会期:2021年11月17日(水)~19日(金) / 会場:幕張メッセ)にて展示されます。また、11月17日(水)のみ、10:00-15:00まで来場者への「味見体験」(要整理券※)を実施予定です。動画1: 「Innovative Technologies」は2012年から始まったプロジェクトで、経済産業省で取りまとめた「技術戦略マップ」に示されている成長シナリオに基づき、その実現に大きな貢献が期待できる新技術を広く公募により選出し、「Digital Content EXPO」において国内外に発信します。2021年はイノベーションによってコンテンツ産業の発展に大きく貢献することが期待される技術が「先進性」「独創性」「市場の創出」を評価基準として選定されました。※感染症対策の観点から整理券を配って実施しています。※テレビ等の収録を優先することがございます。ご理解とご協力をお願いします。※機器不具合や味溶液の不足により早期終了となる可能性がございます。※黙食にご協力ください。※その他の時間帯は機器の展示のみとなります。Digital Content EXPO 2021 Innovative Technologies 2021 味覚ディスプレイ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月16日明治大学国際日本学部 山脇啓造ゼミナール(テーマ:多文化共生)は12月12日(日)に、中学生を対象とした多文化共生ワークショップをオンラインで開催いたします。このワークショップでは、日本の多文化共生において重要な「やさしい日本語」について学びます。「やさしい日本語」とは外国人、子どもや高齢者、障害を持つ方々にも分かりやすいように配慮し、簡単にした日本語のことです。ワークショップ内では、この「やさしい日本語」の必要性や使用方法を理解し、実践していきます。活動を通し、参加する中学生の皆様に多様な背景を持つ人々が共に生きる現代で、相手の立場に立ち会話・行動できる力を身につけていただきます。ぜひ、ご参加ください!山脇ゼミでは、これまで小学生から高校生まで、様々な学年を対象に「多文化共生ワークショップ」を開催してきました。参加者が楽しみながら学べるよう、毎回改善を重ね、対象学年にあわせたプログラムを用意しています。<小学5・6年生対象ワークショップに参加した保護者の方のコメント>「異文化への関心が高い子が参加している中で、自分の当たり前が当たり前ではないこと、相手を知ることの大切さを改めて感じることができたのではないかと思います。大学生の皆さんの細やかさや熱い思いが伝わる1時間でした」多文化共生ワークショップ~やさしい日本語を学ぼう!~■日時:2021年12月12日(日)10:30~11:30■会場:WEB会議システムZoomにより開催■対象・定員:中学生 25名■主催:明治大学国際日本学部 山脇啓造ゼミナール■申込・詳細:下記URLより申込受付(先着順)。締切:12月11日12時 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月12日明治大学文学部は、本学創立140周年記念事業として、演劇界における明治大学とシェイクスピアのかかわりを広く知っていただく機会を提供するため、「明治大学とシェイクスピア」と題し、展示会を開催いたします。本学は多くの演劇人を輩出していますが、彼らの多くがシェイクスピアの上演においても優れた成果を披露しています。また、何より今年で第18回を数える「明治大学シェイクスピアプロジェクト」(MSP)の伝統もあります。今回の展示では、こうした明治大学出身の代表的演劇人の功績を紹介し、同時に、MSPの全18回の活動を振り返ります。ぜひ、この機会に日本のシェイクスピア上演史の中で明治大学が果たしてきた貢献を実感してください。■ 《紹介予定の方たち(敬称略)》木下順二(劇作家/元文学部教授)、唐 十郎(劇作家、演出家、小説家/元文学部客員教授/2021年度文化功労者)、青木豪(劇作家、演出家/元文学部兼任講師)、谷 賢一(劇作家、演出家)、原田大二郎(俳優、明治大学シェイクスピアプロジェクト創設者)表1: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月11日明治大学法務研究科(法科大学院)修了生の奥山茂さんが、全盲というハンディキャップを乗り越えて、見事司法試験に合格しました。奥山さんは2019年度に同研究科に入学し、2021年修了・同年司法試験に合格しました。資格取得への体験記やバックアップ体制がMEIJINOW(メイジナウ)で公開されています。全盲のハンディキャップを乗り越え司法試験に合格!奥山茂さん(専門職大学院法務研究科〔法科大学院〕修了生)の資格取得体験記 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月08日独立行政法人国際交流基金と明治大学国際日本学部山脇啓造ゼミナールが協力し、国内外の日本語学習者を対象に、「やさしい せかい(※)」の替え歌ビデオの公募を10月25日(月)に始めました。参加者は自由に歌詞をつけて歌ったビデオに、#やさしい日本語ラップ とハッシュタグをつけ、YouTubeまたはTikTokで公開します。国際交流基金では、24カ国にある海外拠点を活用して、世界中の日本語学習者に呼びかけます。応募したビデオ作品を山脇ゼミナールが審査し、優れた10作品を選んで、グローバル・ミックス動画を制作する予定です。応募の締切は2021年12月15日(水)です。1月にはオンライン表彰式も予定されています。※「やさしい せかい」・・・山脇ゼミナールが、電通ダイバーシティ・ラボ「やさしい日本語ツーリズム研究会」に協力して制作されたミュージック・ビデオで、YouTubeで9月30日(木)に無料で公開されました。このビデオは「やさしい日本語」をテーマにラップで歌ったもので、すでに再生回数は17,000回を超え、各方面から高い評価を得ています。ミュージック・ビデオ「やさしい せかい」(3分28秒) 「やさしい日本語」は、簡単な語彙や文法、構文を用いた、誰にとってもわかりやすい日本語です。山脇ゼミナールでは、2018年度以来、やさしい日本語ツーリズム研究会の協力を得ながら、中野区内外で「やさしい日本語」の普及活動に取り組んできました。最近では、中野区や豊島区の職員を対象としたやさしい日本語のワークショップも担当しました。今回の楽曲の作詞には山脇ゼミナールが参加し、ゼミ生や外国人留学生が歌い、視覚障害・聴覚障害のある方々も出演しています。また、ビデオの撮影は、すべて国際日本学部のある明治大学中野キャンパスで行われました。コンテストの詳細は国際交流基金のホームページをご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月28日明治大学と明治大学学生健康保険互助組合は、明治大学の4キャンパス(駿河台・和泉・中野・生田)で無料の昼食を提供します。■ コロナ禍における学生支援企画新型コロナウイルス感染拡大による影響で、経済的に困難な状況下にあり、食費を切り詰めている学生が元気になれる食事を提供することを目的に企画しました。■ 県をまたぐ移動が難しい今だからこそ「ご当地飯で元気に!!」のコンセプトは、県をまたぐ移動が難しい今、実家への帰省ができない一人暮らしの学生や、旅行に行きたくても行けない学生を楽しませたいとの思いから、例年「100円朝食」等を実施している大学公認の学生組織「学生保険委員会」が企画しました。日本各地のご当地グルメを学生保険委員会が企画・提案し、4キャンパスの学生食堂が、栄養価が高く、ご当地気分が味わえるメニューとして再現します。■ 実施予定表1: ※利用できるのは明治大学の学生のみ。感染症予防対策として事前申込制(抽選)。※明治大学の活動制限指針(下記URL)レベル1下での実施となります。期間中にレベル2となった場合は中止します。 ■ 各キャンパスのメニュー(予定)表2: 詳細はこちら(大学HP)からご覧いただけます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月26日明治大学和泉キャンパスの食堂「和泉の杜」は2021年10月から、ソーシャルディスタンスカメラシステムを導入しました。これは利用者のプライバシーに配慮しながら、混雑状況をスマートフォンやパソコンなどの機器から遠隔で確認できるもの。混雑率を示すメータやフロアごとの映像をリアルタイムで確認することができます。カメラに映る人物は色がついた骨格のCGに変換されるため、個人の姿・顔が記録・配信されることはありません。利用者は和泉キャンパス内ポスターのQRコードからアクセスできます。今後もキャンパスに通う約10,000の学生が安心して食堂を利用できるように環境整備を進めます。明治大学和泉キャンパス食堂「和泉の杜」(〒168-8555 東京都杉並区永福1丁目9−1)営業時間などの情報はホームページをご確認ください 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月21日明治大学政治経済学部は、2022年4月から新たにGlobal Career Development Program(グローバルキャリア形成プログラム、GCD)を開始します。これはそれぞれの専門領域を持ちながら国際通用性を伸ばすことを主眼に置いたプログラムで、2022年度以降の入学者を対象としています。履修状況に応じて一定の要件を満たした学生には、海外留学や海外インターンシップへの参加を後押しする学部独自の支援金を給付します。「明日の世界を変えたい」と志す学生どうしが出会い、より切磋琢磨できる環境で世界を舞台に活躍する力をつけるプログラムです。国際社会で活躍する講師による「就業力育成総合講座」や、グローバル社会で通用する実践的な語学力を強化する少人数授業の「ACE(英語実践力特別強化プログラム)」、世界の名だたる大学で指導する先生から専門分野を英語で学ぶ「トップスクールセミナー」など多数の授業を展開します。■ デジタルパンフレット公開中 ■ 充実した学部独自の留学制度明治大学は、留学できる協定校数が46カ国・地域、270 大学・学部あります。それに加えて政治経済学部は、学部が独自に設置する留学プログラムも充実。その数は、全10学部中で最多の44プログラム。要件に応じて助成金を受けたり単位を置き換えたりしながら、英国のロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)や シンガポールの南洋理工大学など、世界トップレベルの大学に留学することができます。※協定校数・プログラム数は、2021年9月時点ものです。■ 堀金由美教授から受験生へのメッセージ将来、グローバル社会の最前線で活躍することを目指す皆さん、その夢の実現に向けて、さあ、努力を始めましょう。大切なのは、自分の頭で考え、目的を持って周囲からも学びつつ、積極的に動くこと。4年間をフルに活用し、夢に向かって羽ばたいてください。そのアシストができればと思っています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月21日明治大学情報コミュニケーション学部 島田剛ゼミナールは、雑誌THE BIG ISSUE日本の応援のもとフードロス削減を目指す販売イベント「3分の1のパン屋さん at 明治大学」を10月16日(土)17:30から駿河台キャンパスにて開催します。10月16(土)は世界の食料問題を考える日として国際連合が制定した「世界食料デー」です。世界中の動きに連動しながら、ビッグイシューと明治大学が協力して、売れ残りのパンを買い取り、その日の夜に販売し、フードロス削減を呼びかけます。このイベントはビッグイシュー日本が運営する「夜のパン屋さん」をモデルにしたもので、販売されるパンは、閉店時間が迫るパン屋さんから売れ残りそうな商品を仕入れるもの。ご協力いただくパン屋さんはどこも評判の人気店です。■開催日時2021年10月16日(土)17:30より開店 ※売り切れた時点で閉店■販売場所:明治大学駿河台キャンパスグローバルフロント前店名の「1/3」について情報コミュニケーション学部 島田剛ゼミのコメントこの取り組みは「フードロスの削減」が目的の1つになっています。世界全体では年間13億トンの食べ物が捨てられていると言われています。これは、世界で1年間に生産される食料の“3分の1”にあたる量です。また、日本では「3分の1ルール」がフードロスの一因となっています。3分の1ルールとは、生産から賞味期限までの最初の3分の1までの期間に小売店舗に納品するという商習慣です。この3分の1の期間内に納品できなかった商品は賞味期限まで日数があるにも関わらず、廃棄されてしまう場合があります。このように、フードロスの背景には“3分の1問題”があります。今回の取り組みを通じて廃棄されてしまう3分の1の食品を少しでも減らしたい。また、3分の1ルールなどの問題について考えるきっかけになりたい。そうした想いで店舗名を「1/3のパン屋さん」としました。島田ゼミナールのページでもお知らせしています 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月14日このたび、各界の第一線で活躍する明治大学卒業生(校友)が登壇し、学生時代の思い出を語るオンライン講演会開催をいたします。ぜひご覧ください!■ プログラム13:00~13:30 セッション1 明治大学校友山脈の系譜(講演)【講師】村上 一博(明治大学史資料センター所長 明治大学法学部長)【内容】創立から現在まで、明治大学は数多くの人材を輩出してきました。そのなかの代表的な人物についてご紹介するとともに、明治大学の建学精神との関わりを考えます。13:30~14:30 セッション2 学生時代の経験と現在(座談会)各界の第一線で活躍する4氏の現在と「原点」としての学生時代について伺います。【登壇者(敬称略)】北野 大(1965年工学部卒 明治大学校友会長 秋草学園短期大学学長)野村 達矢(1986年商学部卒 株式会社ヒップランドミュージックコーポレーション代表取締役社長 日本音楽制作者連盟理事長)守屋 健太郎(1992年法学部卒 映画監督)高橋 知典(2011年法学部卒 弁護士)■ 配信日時10月17日(日)13:00~14:30■ 配信URL ※「明治大学ホームカミングデー アカデミーコモンチャンネル」にて配信(10/13現在コンテンツはありません)。※本企画は第24回明治大学ホームカミングデー( )の一環として実施します。■ 関連企画1.創立140周年記念事業特別展示「校友山脈─明治大学の教育と人材─」(11月3日まで)明治大学博物館では著名な卒業生にスポットを当てた企画として、表記展示会を2021年7月31日(土)~11月3日(水・祝)の期間で開催しています(会場 明治大学博物館特別展示室)。1881(明治14)年の創立以来、明治大学が送り出した卒業生(校友)58万人の中から、過去~現在にわたって顕著な業績を残した人物群像と明治大学の教育を主題とした展示です。【「校友」とは?】明治大学は卒業生や関係者を「校友」と敬称しており、全国各地では「校友会」が結成され、日々活動しています。大学の中でも日本で最も早く「校友」を称したのが本学であり、これまで校友とともに「同心協力」して大学の持続的発展に努めてきました。■ 関連企画2.インタビュー映像「校友山脈明治大学140→150周年150人の卒業生たち」各界の第一線で活躍する校友10名へのインタビュー映像をYouTubeにて公開しています。学生時代の学び、経験が実社会で役に立ったこと、あなたにとって明治大学とは?などを語っていただきました。監督:守屋健太郎(1992年法学部卒)こちらで公開中:明治大学公式YouTubeチャンネル( )詳細:「校友山脈 明治大学の教育と人材」特設サイト( ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月13日明治大学は創立140周年を記念して、11月1日(月)15:00から東京・駿河台キャンパス アカデミーホールにて記念式典を開催します。なお、式典開催にあたっては、新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底して実施いたします。明治大学は1881年に明治法律学校として開校し、2021年1月に創立140周年を迎えました。本式典では第2次長期ビジョン「MEIJI VISION 150 - 前へ - 」を新たに発表し、世界トップレベルの大学を目指して次の10年に実践する本学の取り組みを伝えます。また、2020年に明治大学校歌(作曲:山田耕作、作詞:児玉花外)が誕生してから100年の節目を迎えました。これを記念して、有志で結成された「校歌誕生100年記念プロジェクト」とコラボレーションしたイベントも実施予定。式典の模様は全て大学ホームページ・公式YouTubeアカウントから、ライブ配信する予定です。(※会場での取材は可、要申請)■ 明治大学創立140周年記念式典■日時:2021年11月1日(月)15:00~■会場:駿河台キャンパスアカデミーコモン3階アカデミーホール(東京都千代田区神田駿河台1-1)■内容(予定)・開式の辞:総務担当常勤理事田部井 茂・式辞:理事長柳谷 孝、学長 大六野 耕作・来賓祝辞・祝電披露・功労者表彰 個人・団体・「MEIJI VISION 150 - 前へ - 」これまでの10年間の歩みと第2次長期ビジョン発表・明大アイデンティティ 我等に燃ゆる希望あり~校歌誕生100年記念プロジェクトとのコラボレーション企画~・閉式の辞:経営企画担当常勤理事 大原 幸男■ライブ視聴用URL: ■取材申し込みについて ※会場では取材用の座席を設けます取材をご希望の方は、お手数ですが、10月22日(金)11:00までに、(1)社名/媒体名、(2)参加人数、(3)代表者氏名、(4)代表者連絡先(電話番号)、(5)スチールor映像、を明記のうえ、取材申請用メールアドレス( koho@mics.meiji.ac.jp )へメールでご連絡ください。質疑応答や囲み取材は実施せず、会場での参加・撮影のみとなります。予めご了承ください。新型コロナウイルス感染症への対策として、恐れ入りますが、以下の内容につきまして、ご確認・ご了承いただけますようよろしくお願いいたします。■式典会場は、入館者が十分に間隔を確保できるよう、上限を設けさせていただきます。申し込み状況によっては、入館を事前にお断りさせていただきますので、ご了承ください。なお、お申し込みがない方は、ご参加いただけませんので、必ず事前の申請をお願いいたします。■自宅で検温し、体調に不安が無いことをご確認のうえ、お越しください。概ね37.5 度以上の熱がある場合又は体調に不安がある場合は、ご参加をお控えください。■入館時には、非接触型体温計にて検温が必須となりますので、ご協力をお願いいたします。■施設等への入館時および入館中は、マスクを着用し、入館時および入館中は「3密」を避け、ソーシャルディスタンス(2m以上)の確保にご留意ください。■入館の際には、入口に設置されている消毒液を利用するとともに、入館後もせっけんによる手洗いを励行してください。■飛沫感染防止のため、不要な雑談等は控えるとともに、物理的な接触や物の受け渡しによる接触感染リスクを減らすようにしてください。■ネット環境(有線LAN、Wi-Fi等)のご利用はできませんので、各自ご用意ください。■入館者把握のため、当日、受付にてお名刺を頂戴させていただきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月01日明治大学国際日本学部の山脇啓造ゼミナールと中央大学、東京女子大学、法政大学、早稲田大学の計5つのゼミナールが企画・運営を行う「ダイバーシティ・プレゼンコンテスト」が、10月10日(日)に東京国際フォーラムで開催されます。この催しは、東京都が主催する「ヒューマンライツフェスタ東京2021」の一環として行われます。コンテストではさまざまな背景や価値観を持つ人々が違いを認め合いながら支えあい、多様性に富んだ都市「東京」を実現するために効果的な取り組みについて、5つのゼミによるプレゼンテーションを行います。■ダイバーシティ・プレゼンコンテスト・日時:2021年10月10日(日)13:30~16:45 (開場13:00)・会場:東京国際フォーラムホールD5(東京都千代田区丸の内3-5-1)・テーマ:ダイバーシティ&インクルージョン -大学生が考える東京の未来-・主催:東京都 ・企画・運営:ダイバーシティ・プレゼンコンテスト実行委員会・協力:株式会社電通 電通ダイバーシティ・ラボ・対象:ダイバーシティに関心のある学生や社会人、行政や市民活動関係者 ・参加費:無料・参加方法:会場参加及びオンライン(WEB会議ツールZOOMを使用して実施予定)詳細はヒューマンライツフェスタ東京2021公式ホームページで随時ご案内しますURL: ※会場での参加のみホームページから事前申し込み(9月21日開始予定)が必要となります・参加大学・ゼミ:明治大学 国際日本学部 山脇啓造ゼミ中央大学 総合政策学部 李里花ゼミ東京女子 大学現代教養学部 新居みどりゼミ法政大学 キャリアデザイン学部 松尾知明ゼミ早稲田大学 文化構想学部 山西優二ゼミ・審査員:吉村幸子(東京都総務局人権部長)田中延広(一般財団法人東京都つながり創生財団常務理事)相川浩太郎(BBCグローバルニュースジャパン株式会社代表取締役マネージングダイレクター)・FacebookページURL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月15日東京都が主催し明治大学心理臨床センターが共催する「学生向けこころといのちの講演会」で、明治大学子どものこころクリニックの山登敬之院長が講演を行います。また、第一部のパネリストとして本学大学院(文学研究科臨床人間学専攻臨床心理学専修)の学生も参加します。今回の講演会は、東京都が行う若年層の自殺総合対策の一環として、主に教育・医療・保健・福祉・法律等、将来、対人援助職を志す学生を対象に開催されます。山登敬之院長プロフィール・・・筑波大学大学院博士課程医学研究科修了。精神科医、医学博士。専門は児童青年期の精神保健。国立小児病院精神科などを経て、2004年に東京えびすさまクリニックを開設。2020年9月に同院を閉院後、明治大学文学部心理社会学科特任教授に着任。明治大学子どものこころクリニックとは・・・明治大学心理臨床センターが開院した、地域に開かれた児童・思春期精神科医療機関です。明治大学駿河台キャンパス近隣(東京都千代田区とその周辺)に児童・思春期精神科医療機関が不足していたため、2021年1月に開院しました。「心理相談」と「精神医療」が緊密に連携しながら子どもの成長・発達を支援しています。また、臨床心理学を学ぶ学生の実習の場としての機能も担っています。(参考: )■ 開催日時9月29日(水)15:30~18:00詳細:東京都福祉保健局HP ■ 講演内容第一部「10代の若者を支援する職に就いていて、ある日、子どもから”死にたい”と打ち明けられたらどのように向き合うか?」といった想定事例に基づき、公認心理士を志す大学院生たちと一緒に、”死にたい”という10代の若者に向き合う姿勢と留意すべき点などについて考察します。第二部参加者によるグループワークを行い、そこで生まれた声を全体で共有します。■ 参加方法・無料オンライン配信ツールによるライブ配信。視聴方法等の詳細はお申込み後にご案内いたします。・長時間インターネットに接続可能な通信環境、PC・タブレット又はスマートフォンのご用意をお願いいたします。・9月10日(金)17時までにメールでお申込みください。【宛先】 S0000289@section.metro.tokyo.jp ※収集した個人情報は、本事業に係る連絡にのみ使用いたします。【件名】こころといのちの講演会参加申込※件名が異なると、正しく受付されない場合があります。【本文】下記の内容をご記載ください。1.お名前 2.メールアドレス 3.所属等(学校名、団体名、区市町村名等をご記載ください)【対象】都内在住・在学の学生※主に教育・医療・保健・福祉・法律等、将来対人援助職を希望する方にお勧めです。【定員】200名 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月03日明治大学総合数理学部・宮下芳明研究室の宮下芳明教授、小林未侑さん(先端数理科学研究科 博士前期課程1年)が、遠隔でも同じ濃さの塩味をリアルタイムで体験できる通信システム「TeleSalty」を開発しました。送信部は、塩分センサで計測された値を塩化ナトリウム換算での濃度値として常時送信しています。受信部は、規定濃度の食塩水内のイオンを電気で泳動させ、同じ塩分濃度を常に再現します。実際に、岐阜県と東京都を結んだ実証実験を行い、合わせ味噌によって作られた味噌汁の塩味を、東京都にリアルタイムで伝送することに成功しました。味噌汁を新幹線で運搬し、同じ味が再現されていることを確認しました。また、岐阜で味噌汁を水で薄めたり、塩を足したりすると、東京でも瞬時に味の変化を感じ取ることができます。実証実験の様子はYouTubeの動画で閲覧可能です。 動画1: このシステムを用いると、遠隔でも同じ食体験を共有したり、調理過程を双方が確認しながら指導を行うなど、多様な応用が考えられます。研究の詳細は、情報処理学会 エンタテインメントコンピューティング研究会が主催する「エンタテインメントコンピューティング2021」( ) にて、9月1日に発表される予定です。小林未侑,宮下芳明.TeleSalty:リアルタイムで塩味を伝える通信システム,エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2021論文集,Vol.2021,pp.276-280,2021. 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年08月30日関東大学サッカーリーグで2連覇中の明治大学サッカー部。2020年度の卒業生は12人がプロになり、多くのJクラブで活躍中です。2019年度には大学5冠を達成するなど、輝かしい成績を残す"常勝・明治"。チームを率いる栗田大輔監督のモットーとは?発売中の栗田監督の著書「明治発 世界へ! 明治大学サッカー部監督・栗田大輔の結果を出し続ける、組織マネジメント論」(竹書房)から一部を抜粋し、紹介します。(構成・文:鈴木智之)関東大学サッカーリーグで2連覇中、常勝・明治が追及する「個の強さ」とは■強い個人がクリエイティブにプレーする明治大学サッカー部には、前任の神川明彦さんが作った「三原則(球際、切り替え、運動量)」という言葉があります。それをベースに、私は選手たちに「強い個人がクリエイティブにプレーすること」を求めています。なかでも大事にしているのは「徹底的な個の強さ」です。それをサッカー面と人間性の両方で追求しています。大学は最後の育成の段階です。そこですべきはエンジンを大きくすること。車にたとえるなら、カローラよりもポルシェの方がスピードが出ます。なぜならポルシェの方が、エンジンが大きいからです。サッカー選手としてのエンジンが大きければ、どのようなサッカーにも適応することができます。プロに進めば、様々な監督がいて、多様なスタイルがあります。ひとつのクラブでも監督が変われば戦術が変わり、求められるプレースタイルも変化していきます。そうなったときでも、すぐに適応できる選手になってほしい。明日、ヨーロッパのクラブからオファーが来たとしても、何食わぬ顔でプレーできるようになってほしい。その観点で日々のトレーニングを考えるとともに、選手の指導にあたっています。■守備の強度が低い中でトレーニングをしても、試合で活きる技術は身につかないベースとして必要になるのは、ハイプレッシャーのもとでの認知と判断に基づく技術の発揮。そして、攻守に高い強度でプレーし続けることのできる運動量。この2つは徹底して鍛えます。守備の強度が低い中でトレーニングをしても、試合で活きる技術は身につきません。それを実行するためのハードワークは、どのポジションの選手にも求めます。選手に対する要求は高いです。明治が求める基準、スタイルに適応するために、自分は何をすべきか。何が足りないかを、選手たちは日々、自問自答しています。客観的に自己分析し、課題に向き合ってチャレンジする考え方、やり抜く心も大切です。そして最終的には、自分の特徴をチームの中で発揮すること。自分の能力を、チームの勝利のために活用することができるようになると、トップチームのスタメンに定着していきます。■プライドや過去の成長にしがみつくと、成長が止まりかねない明治に来るのは高校やJユースの中心選手で、プロから声がかかる選手もいれば、かからなくて大学に来た選手もいます。全員に共通するのが「プロになれないから、明治に来た」ことです。何かが足りないから、高校卒業時にプロに行けなかったという反骨心は、誰もが胸に秘めています。私が心がけているのは「自分には足りないものがあるから、明治に来たんだ」と気づかせること。成長させるために、ここに来たんだというマインド作りを徹底して行います。純粋に、自分の成長に対して、上に矢印を向ける。それが明治の最大の特徴だと思います。プライドや過去の栄光にいつまでもしがみつくと、成長が止まってしまいかねません。それを自信につなげるのは結構ですが、彼らは成長過程なので、自信は胸にしまっておけばいいのです。そういう選手ががむしゃらに努力することが大切で、周りの選手も、年代別日本代表に選ばれた選手が必死に努力して、実直にやっていたら「もっと自分もやらなければいけない」という気持ちになりますよね。その環境を仲間同士で作りあえているのが、一番大きいと思います。■先輩たちから学ぶことができる卒業していった先輩から学ぶことができるのも、明治の良さだと思います。大学時代、一緒にプレーした選手がプロに行って活躍している姿を見ることで、練習や試合で感じたことをリアルに思い出し、「プロになるためには、あのレベルが必要なんだ」と思い返すことができます。そうしてさらに努力していくサイクルができているのも、明治からプロ選手が毎年のように出る要因のひとつではないでしょうか。2020年には12人がJリーガーになった■才能×努力×考え方私は選手に「才能のある選手が努力したら、いい選手になれると思う?」と聞くことがあります。すると、ほとんどの人が「なると思います」と答えます。でも私は、なる人と、ならない人がいると思っています。毎日の練習は足し算で、積み重ねです。そこに掛け算をして、才能に努力と考え方を加えます。「才能×努力×考え方」です。そこで考え方の部分がネガティブな思想であれば、いくら才能があって努力しても、マイナスに転じます。反対に、ポジティブな考え方のもとで努力を積み重ねることができれば、結果はプラスに転じます。自分をコーディネートする力を持っていれば、その積み重ねは乗数になるのです。■練習は朝だけ自分の時間をどうコーディネートするかでその後の人生が変わる誰でも1日は24時間、平等です。大学生は時間もたくさんあります。だからこそ学校に行って勉強するのも大事ですし、ゼミで色々な知識を学ぶことも大切です。体育会系の学生の場合、部活動の仲間との付き合いがメインになりますが、同じ思想で同じ考えの人たちと固まるよりも、せっかく大学に来たのだから、色々な人達と付き合って、視野を広く持ってほしいと思っています。明治の練習は朝だけです。サッカー以外の時間はたくさんあります。自分の体をケアしたり、読書をしたり、映画を見るなどなんでもいいのですが、自分の時間をどうコーディネートするかで、その後の人生が変わってくるという話はよくします。若いときは、色々な価値観に触れてほしいです。物事を一つの面から見るのではなく、多角的な見方ができるようになってほしい。いまは多様性の時代と言われていますが、様々な価値観を知ることで、人間的な幅も広がるのではないでしょうか。■自ら人生を切り開け「自ら人生を切り開け」というのが、私のモットーです。そのためには実力をつけなければいけないし、常にどうすれば成長できるかを考え続け、行動に移していくことが大切です。サッカーも同じで、自分に何が求められているのか、足りないものは何なのかを考えてほしい。そうしてできた個としての強いベースがあれば、どこのチームに入っても、「あの選手は戦える」「最後に決めてくれる」「守ってくれる」となり、評価されます。それが、サッカー選手としての道を切り開くことになると思っています。※この記事は「明治発 世界へ! 明治大学サッカー部監督・栗田大輔の結果を出し続ける、組織マネジメント論」(竹書房・刊)より抜粋したものです。栗田大輔(くりた・だいすけ)1970年生まれ。静岡県出身。静岡のサッカー名門校・清水東高校から明治大学政治経済学部へ進学、サッカー部へ入部。卒業後、大手ゼネコンに入社。2005年に横浜市で小中学生を対象にしたクラブチーム「FCパルピターレ」を設立。13年に明治大学サッカー部のコーチとなり、翌年は助監督、そして15年に監督に就任。その年に総理大臣杯、関東大学1部リーグ戦で準優勝。16年には創部95年で総理大臣杯初優勝。同年の関東大学1部リーグで6年ぶり4回目の優勝を果たし2冠達成。19年には総理大臣杯、インカレ(全日本大学サッカー選手権大会)、関東大学1部リーグ、さらには総理大臣杯予選を兼ねたアミノバイタルカップ、天皇杯予選を兼ねた東京都サッカートーナメントを加えた「5冠」を達成。関東大学サッカーリーグ所属チームとしては初の偉業を成し遂げた。監督就任から6年間でタイトルを10個、プロサッカー選手を50人以上輩出している。
2021年06月10日「父の身長は188センチなので、僕より2センチ高いんです」そう話す、彼の名は時任勇気(29)。明治大学卒業後、父と同じ役者の道を歩んできたが、今回、ドラマ『24 JAPAN』(テレビ朝日系・金曜23時15分〜、一部地域を除く)へのレギュラー出演が決定。これを機に、時任三郎(62)の息子と明言することを決意した。「僕の評価が父にも影響が及ぶかもしれない。父に迷惑がかからないよう、これまで以上に頑張りたいです」父・三郎といえば、子育てのために一時、芸能活動を休止。3人の子どもたちをのびのびと育てたいとニュージーランドに移住したことで知られる。「人口が100人ほどの、人より羊のほうが多いど田舎で育ちました。そのころの父は家で過ごすことが多く、大きな芝刈り機に乗って、雑草と格闘していました(笑)」7歳から4年間過ごしたニュージーランドの自宅は、サッカーグラウンドほどの広い敷地に川も流れていたそう。「川でボディボードをしたり、木に登ったり、とにかくわんぱくでした」役者に興味を抱いたのは日本に帰国した11歳のころ。その後、大学卒業が近づいたときに決心を固めたという。「口に出すのは恥ずかしいし、自信もなかったので、父に打ち明けたのは事務所が決まってからでした。ドッキドキで話したら、父は『いいんじゃない?やりたければやればいいじゃん!』って一言だけでした(笑)」『24 JAPAN』では、CTU(テロ対策ユニット)の第2支部に所属する暗号解析係・マイロを演じる。「マイロは、上から目線で物事を言うところはありますが、ちゃめっ気があって人間味のある人です。日本と外国の価値観が混在しているところや、マイペースな性格は自分と似ていると思います」親子共演をぜひ見てみたいが……。「今はまだ考えられないです。自分がもっと経験を積んで一人前になるまでは……」「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月14日教師が保護者から言われてうれしい一言このコラムをお読みの保護者の方に質問です。学校の先生が保護者から言われて「うれしい」一言をご存じでしょうか?ちょっと考えてみてください。「先生が担任で本当に良かったです」「来年も先生が担任だといいのに」「先生のおかげで〇〇ができるようになりました」いろいろとうれしい言葉はあるでしょう。私が、知り合いの先生から聞いて「なるほど」と思ったのは――「何かお手伝いできることはありますか?」という一言です。その先生は、次のように語っていました。「僕たち教員は、猫の手を借りたいほど忙しいです。でも、保護者の方に実際にお手伝いいただく場面というのはあまりないんです。それでも、僕たちの気持ちをくんでくれて『何かお手伝いできることはありますか?』と保護者の方に言われるとうれしいですね」教師のやる気をアップさせる保護者とは?子どもが学校で良い体験ができるように教師を応援する親。逆に、何かあったら教師に文句をつける親。どちらが教師のやる気をアップさせる保護者であるかは明白でしょう。教師にクレームばかりつけていると、めぐりめぐって保護者や子どもに〝損〞が返ってきます。「あの保護者の言うことは大げさだから、話半分に割り引いて聞こう」「あの子どもにかかわると、背景にはあの親がいるのか……」そんなふうに教師に思わせて、意欲を削いでしまうと、教師がその保護者の子どもとかかわることに苦手意識をもつようになるのは想像にかたくないでしょう。先生にお願いするときの3ステップ保護者から先生にお願いをするときには、次の3つのステップを踏むと効果的です。1つ目は「先生、いつもありがとうございます」と感謝を示すこと。2つ目が、抽象的な要望ではなく、具体的な行動レベルのお願いをすること。3つ目が、勇気づけです。「ほかの先生じゃダメだけど、先生だったらやってくださると思って」「信頼している先生だからこそ、申し上げるのです」などとその先生のことを「信頼している」「期待している」というメッセージを伝えて、先生のやる気を喚起させるのです。特に、40代の保護者と20代の先生という組み合わせだと、保護者から見て先生が頼りなく思えてしまいがちです(これが、保護者が50代だと「20代にもいいところがある」と余裕が出てくるものです)。20代の若手教員を一番否定しがちなのが、40代の保護者なのです。どこまでが正当な要望で、どこからが過剰な要望なの?ここまで読まれた読者の方、特に保護者の方は、こんな疑問をもたれるかもしれません。「何かあったらおっしゃってくださいというけど……どこまでが正当なリクエストで、どこからが過剰なクレームなのだろう?」リクエストとクレームの線引きポイントは、どこにあるのでしょうか?私は、「正当な理由があるかどうか」によると思います。正当な理由とは、「子どもが困っている➡だからこうしてほしい」という配慮のお願いです。前回のコラムで紹介したように、「何が宿題として出されているのか、口頭で聞いただけではうちの子どもは理解しづらい➡だから黒板に書いてほしい」「うちの子は板書を書き写すのに時間がかかる➡だからうしろの黒板に書き残してほしい」これは、子どもの困り感に対応した配慮のお願いです。ほかにも、「うちの子は視力が悪い➡だから板書が見えやすいように前の席に座らせてほしい」「慢性的な病気をもっている➡だから体育の時間は運動量を軽減してほしい」というのも、正当な理由です。もし担任が「ダメな先生」だったら?わが子の「困った行動」を伝えられた親がすべきこと【明治大学教授・諸富祥彦】保護者からの要望、どこまでが正当なものなの?最近、小学校の特別支援学級(支援級)に通うお子さんの保護者の方から、こんな相談を受けました。「うちの子は2年生なのですが、通っている支援級では1年生の授業をやっています。国語ではカタカナ、算数では数をかぞえるとか簡単な足し算を習っています。でも、うちの子は漢字の読み書きもできますし、家では繰り上がりのある足し算をやっています。うちの子だけ、もっと進んだ学習をさせてほしいというのは、要望が過ぎますか?」これは先生にリクエストしてもいい案件だと思います。この場合、お子さん自身は授業の進度が遅いからといって困ってはいないでしょう。ただし、授業の進度がお子さんの学力に見合っていないのであれば、お子さんの能力は十分には伸びず、機会損失をしてしまい不利益になるかもしれません。正当な要望かどうかの見極めは「それは、子どものためになることか?」という点もポイントになります。では、どこからが過剰な要望なの?もうひとつ、小学校の支援級に通うお子さんの保護者による相談を紹介しましょう。「うちの子はなんでも一番にならないと気がすまないタイプで……朝も一番に登校したがります。これまで7時半に登校していたのですが、先日、副校長先生から登校時間を守って、8時10分以降に登校してください、と言われてしまいました。学校は個別対応をしてくれないのですね」登校時間については、学校側の管理責任や登校後の安全面の問題もあります。先生がその分、早く出勤せざるをえない時間に登校されてしまうと、その先生の負担は増えてしまいます。「うちの子だけ7時半登校を認めてほしい」というのは、要望が過ぎるのではと思います。また、「7時半に登校できない」というのがお子さんの「困りごと」かというと、そうでもないでしょう。むしろ、お子さんには「一番になれないこともある」「ルール(登校時間)がある」ということを学ぶいいチャンスだと思って、定時での登校にチャレンジさせてほしいと思います。保護者と教師は「パートナー」保護者と教師は、子どもを育てるパートナーです。保護者の方は、先生との会話の中で「うちの子がすごく喜んでいました」「ありがとうございます」と、まず先生への「感謝」や「ねぎらい」の気持ちを伝えることが大切です。先生の頑張りに対して、まずお礼を言うだけで「教師のその子へのやる気」はアップし、子どものメリットにつながります。保護者の方々には〝子どものために〞ぜひ先生に「感謝とねぎらいの言葉」を伝えていただければと思います。その上で、先生に伝えるべきことを伝え、〝変えてほしいこと、見直してほしいこと〞をお願いするのです。先生のプライドを大事にする言い方をすれば、先生のやる気を失わせず、なおかつ、現実的なリクエストならば、それも聞き入れてもらいやすくなるでしょう。【著者プロフィール】千葉大学教育学部講師、助教授を経て、現在、明治大学文学部教授。教育学博士。 臨床心理士、公認心理師、上級教育カウンセラーなどの資格を持つ。「教師を支える会」代表。 著書に『教師の悩み』(ワニブックスPLUS新書)、『教師の資質』(朝日新書)、『プロカウンセラー諸富祥彦の教師の悩み解決塾』(教育開発研究所)、『孤独の達人』(PHP新書)、『男の子の育て方』『女の子の育て方』(ともにWAVE出版)、『図とイラストですぐわかる教師が使えるカウンセリングテクニック80』『教師の悩みとメンタルヘルス』『教室に正義を!』(いずれも図書文化社)など多数。
2020年10月14日子どもの「困った行動」を伝えられても困る親たち「〇〇くん、給食のとき、ひとりだけ先に食べ始めてしまうんです」「〇〇さん、いつも出された宿題をやってこないんです」発達に課題のある子の親御さん方は、担任の先生からこんなことを言われたことはないでしょうか?給食や宿題に限らずとも、お子さんのなんらかの「困った行動」を指摘された経験はありませんか。先生としては、学校内での子どもの困った行動を保護者が知らないのはまずいだろう、という判断で言ってくれているはずです。しかし、言われた保護者は内心、こんなふうに思うかもしれません。「給食のときに先に食べ始めてしまうって、学校で起きたことでしょ。そんなことを家庭に言われても困る」「出された宿題をやってこないと言われても……だって、どんな宿題を出されているのかわからないし」保護者から先生へ、具体的な行動レベルのお願いをたとえば、出された宿題をやってこないお子さんのケースを考えてみましょう。中には、口頭で言われただけでは何が宿題に出されたのか理解しづらい、さらに宿題を書いてある板書を書き写すのにも時間がかかる、というお子さんもいるものです。そんな中学1年生のお子さんをお持ちのある保護者の方は、担任の先生に対して、次のようなお願いをしてうまくいきました。「うちの子は板書されたものを書き写すのに時間がかかってしまいます。先生にお願いがあるんですけど……それぞれの教科の先生が出された今日の宿題をまとめて、教室のうしろの黒板に書いていただいて、放課後までそのまま板書を残しておいていただけませんか。子どもには、時間をかけてでも書き写すようにさせますから」このように具体的な行動レベルのお願いは、保護者から先生に対して有効なやり方です。たとえば、「うちの子、先生からほめていただいた次の日、すごくやる気になって、宿題をすごく頑張るんです。何かひとつでもほめていただけると、もっと頑張ると思うんですけど……」と「お願い」するのです。「宿題をしない子」から「毎日宿題をする子」へ保護者から教師へ、具体的な行動レベルのお願いをしたわけです。これでお子さんは「宿題をしない子」から「毎日宿題をする子」に変わることができました。お子さんの特性については、親御さんのほうが先生よりもわかっているはずです。特に発達障害についての知識は、先生よりも親のほうが豊富という場合がしばしばあります。親御さんから先生に対して、「うちの子は口頭の指示だけだと理解しづらいんです。なので、こういう工夫をお願いできませんか」と「お願い」してみてください。学校には「合理的配慮」(障害のある子どもが平等に教育を受けるために、必要かつ適当な変更・調整を行うこと)をする義務があり、教師には配慮する義務があります。保護者からお願いをされたら、(学校生活の中で実現可能な配慮かどうかは検討・相談が必要ですが)断る教師は少ないはずです。もし①担任に伝えてうまくいかなかったら➡②学年主任➡③特別支援担当➡④教務主任➡⑤校長という順に伝えていきましょう。少なくとも、ひとりは優秀な教員がいるものです。できる先生とダメな先生の違いできる教師なら、「子どもがこうすれば理解しやすいんですけど……」と保護者から提案を受けたら(無理ではない提案や要望ならば)快諾してくれることでしょう。ある先生は、保護者からのリクエストをさらにアレンジして、授業中に板書をする際には、大事なところに傍線を引いてくれるようになりました。「そこだけ写せばいいからね」と、子どもにこっそり耳打ちしてくれたのです。次第に、この板書のルールを、学年の先生全体でも共有してくれるようになりました。力があってできる先生は、保護者からの具体的なお願いに協力的です。「あの保護者は、子どもが学校でうまくいくように力を貸してくれている」とありがたく受け止めます。一方、ダメな先生ほど、保護者からのリクエストは「めんどくさいもの」「クレーム」と受け止めがちです。近年は若手の先生が増えています。経験の浅さゆえにお子さんの困りごとに気づかないケースもあります。そんなときこそ、保護者から先生に、先ほどお伝えした「具体的な行動レベルのお願い」をしてみてほしいのです。子どもの担任がダメ教師だったら?最後に、「子どもの担任の先生は、ちょっとダメかもしれない」「ちょっと心配だ」と思う保護者の方向けのアドバイスです。それでも、「担任との関係をあまり壊したくない」という思いがあるのであれば、学年主任や生徒指導主任の先生に相談してみるといいと思います。あるいは、スクールカウンセラーに相談してみるのもいいでしょう。スクールカウンセラーをしているのは、公認心理師、臨床心理士、精神科医、大学の臨床心理学専攻の教員などです。カウンセリングや心理学に関する専門家です。現在、公立のすべての小中学校にスクールカウンセラーが配置されています。子どもたちの悩みを聞くのみならず、保護者と学校の先生をつなぐパイプ役も職務のひとつです。守秘義務がありますので、相談内容が学校に筒抜けになるということはありません。どの先生に相談するかを迷ったら、まず第三者的なポジションのスクールカウンセラーに相談し、その中で「どの先生に相談したらよいか」をカウンセラーに相談してみてはいかがでしょうか。次回は、保護者の方が気になる「先生への要望は、どこまでが正当でどこからが過剰になるの?」という話題について考えていきたいと思います。【著者プロフィール】千葉大学教育学部講師、助教授を経て、現在、明治大学文学部教授。教育学博士。 臨床心理士、公認心理師、上級教育カウンセラーなどの資格を持つ。「教師を支える会」代表。 著書に『教師の悩み』(ワニブックスPLUS新書)、『教師の資質』(朝日新書)、『プロカウンセラー諸富祥彦の教師の悩み解決塾』(教育開発研究所)、『孤独の達人』(PHP新書)、『男の子の育て方』『女の子の育て方』(ともにWAVE出版)、『図とイラストですぐわかる教師が使えるカウンセリングテクニック80』『教師の悩みとメンタルヘルス』『教室に正義を!』(いずれも図書文化社)など多数。
2020年10月06日「懐かしい〜」と、“逃げ地図”に目を輝かせたHey! Say! JUMPの伊野尾慧(29)。明治大学理工学部建築学科教授で子ども安全まちづくりパートナーズ代表理事の、恩師・山本俊哉先生との話題は、被災地に通った大学時代の思い出や、逃げ地図についてーー。明治大学出身の高学歴アイドルと恩師が当時のことを語り合った。伊野尾「僕が大学4年生の時、先生と2人で陸前高田へ調査に行きましたよね。あのとき、相談にのってもらったりしたのを覚えていますか?」山本「ご飯食べて帰ろうって一ノ関の駅前の居酒屋に入ったら、話が盛り上がりすぎて、何本も新幹線を逃しちゃったときだね」伊野尾「そうです。新幹線になかなか乗れませんでした(笑)。東日本大震災が起きたのが、僕が大学2年生のとき。とても衝撃的な出来事で、少しでも何か携わることができたらという思いから、早い段階から被災地で活動していた山本先生の研究室に入れていただいたんですよね」山本「僕らの研究室は震災の1カ月後に陸前高田に入っていました。その後、伊野尾くんも、陸前高田の小中学校を中心に、大川小や釜石の中学校へも、現地調査に行くようになったんだよね」伊野尾「それこそ“逃げ地図(※1)”のワークショップに参加して、会場設営の準備をしたり、被災した方々のお話を聞いたりしていました。被災して1年くらいの中学生の子に話を聞かないといけなかったりもしたので、必然的にコミュニケーション能力が育ったような気がします」山本「逃げ地図づくりは、みんなの意見をどんどん採取して、それを地域の人たちで共有することが大事だからね。一生懸命、逃げ地図に色を塗っていくと、なぜかみんな話を始めるんだよね。心理学の人が、指先を使うから、脳が活性化すると言っていたけど。おじいちゃんが『昔、ここは通り抜けられた』とか、小学生が『ここ、崖崩れで危ない』とか発言をしたり。またその意見について議論が始まったりして」伊野尾「逃げ地図という物差しを使うと世代を問わず、子どもから年配の方まで同じテーブルに座って議論ができますよね」山本「地図上の歩行速度の想定を後期高齢者に合わせているので、子どもたちが『おじいちゃんたちってそんなに逃げるのに時間がかかるんだ』と気づくことができたりもするし、そのことを地域で発表すると、今度はおじいちゃんたちが『孫世代のコたちが我々のことをちゃんと考えてくれるんだ』と気づくことになる」伊野尾「そういう気づきが避難計画の改善にもつながりますよね」山本「自分の行動をシミュレーションできるのもいいところ。逃げ地図で避難場所への距離と時間を測っていくと、『自分がここにいたとき、どうなっちゃうのか』って、自分事として考えられる」伊野尾「避難経路を想像するだけでも変わってきますよね。学校とかでやるのがいちばんいいんですかね。色を塗るというゲーム性もあるし、視覚化することでどこが危ない場所なのかがわかりやすい。防災訓練の一環としてやってもらいたいですよね」山本「実際に地図を作るときは、私たちが、無料で公開している『逃げ地図づくりマニュアル』(※2)を使ってもらうといいと思う。これは伊野尾くんも研究したものがベースになっているからね」伊野尾「多くの人が、逃げ地図づくりに参加して、改めて地元の避難経路や防災計画を見直したり、地域の人々と交流してほしいです」山本「伊野尾くんの発言力は大きいから、これからもいろいろ紹介してほしいな」伊野尾「僕は先生のコミュニケーション力が本当にすごいと思います。地域の人たちとご飯を食べたりお酒を飲んだりして、教授という立場を相手にまったく感じさせずに自ら盛り上げ役を買って出る。そこから出た話がまたとてもいいお話ばかり。そんな先生の姿を見て、僕も人見知りを克服できたし、仕事にも生かせています」※1「逃げ地図」は、日建設計ボランティア部が開発した、津波時などの目標避難地点までの時間を色鉛筆で塗り分ける手づくりの地図。山本先生は、全国各地で逃げ地図づくりのワークショップの開催を支援している。※2「逃げ地図づくりマニュアル」は逃げ地図ウェブ()からダウンロード可能。「女性自身」2019年12月24日号 掲載
2019年12月13日「懐かしい〜」と、“逃げ地図”に目を輝かせたHey! Say! JUMPの伊野尾慧(29)。明治大学理工学部建築学科教授で子ども安全まちづくりパートナーズ代表理事の、恩師・山本俊哉先生との話題は、被災地に通った大学時代も思い出や、逃げ地図についてーー。明治大学出身の高学歴アイドルと恩師が当時のことを語り合った。伊野尾「最近、先生とは、僕の大学の同期の結婚式などでお会いすることが増えましたね。今年は先生の還暦のお祝いもありました」山本先生(以下敬称略)「伊野尾くんが企画してくれたんだよな。『先生を頭の先からつま先まで赤くしよう』って(笑)」伊野尾「みんなで赤いものをプレゼントしてね。当日、残念ながら仕事が入ってしまって出席できなかったけど、写真を見せてもらったら先生が大魔神みたいになってましたね(笑)。先生、研究室で僕らの世代、面白かったでしょ?」山本「面白かったね。みんなキャラが立っていて」伊野尾「僕も、先生の研究室の居心地が本当によかったです。僕が大学4年生の時、先生と2人で陸前高田へ調査に行きましたよね。あのとき、相談にのってもらったりしたのを覚えていますか?」山本「ご飯食べて帰ろうって一ノ関の駅前の居酒屋に入ったら、話が盛り上がりすぎて、何本も新幹線を逃しちゃったときだね」伊野尾「そうです。新幹線になかなか乗れませんでした(笑)。東日本大震災が起きたのが、僕が大学2年生のとき。とても衝撃的な出来事で、少しでも何か携わることができたらという思いから、早い段階から被災地で活動していた山本先生の研究室に入れていただいたんですよね」山本「僕らの研究室は震災の1カ月後に陸前高田に入っていました。その後、伊野尾くんも、陸前高田の小中学校を中心に、大川小や釜石の中学校へも、現地調査に行くようになったんだよね」伊野尾「それこそ“逃げ地図(※1)”のワークショップに参加して、会場設営の準備をしたり、被災した方々のお話を聞いたりしていました。被災して1年くらいの中学生の子に話を聞かないといけなかったりもしたので、必然的にコミュニケーション能力が育ったような気がします」山本「逃げ地図づくりは、みんなの意見をどんどん採取して、それを地域の人たちで共有することが大事だからね。一生懸命、逃げ地図に色を塗っていくと、なぜかみんな話を始めるんだよね。心理学の人が、指先を使うから、脳が活性化すると言っていたけど。おじいちゃんが『昔、ここは通り抜けられた』とか、小学生が『ここ、崖崩れで危ない』とか発言をしたり。またその意見について議論が始まったりして」伊野尾「『そこは誰々さんの私有地だから、崩れそうなんて指摘しちゃまずい……』みたいな(笑)」山本「犬猿の仲だった人も、逃げ地図づくりは呉越同舟になるから面白い。もともと、地図をつくることより、リスクコミュニケーションをはかるのが大切。おじいちゃん、おばあちゃんや、障害のある人たちがどんなふうに逃げることができるのかを話し合ったりね」伊野尾「逃げ地図という物差しを使うと世代を問わず、子どもから年配の方まで同じテーブルに座って議論ができますよね」山本「地図上の歩行速度の想定を後期高齢者に合わせているので、子どもたちが『おじいちゃんたちってそんなに逃げるのに時間がかかるんだ』と気づくことができたりもするし、そのことを地域で発表すると、今度はおじいちゃんたちが『孫世代のコたちが我々のことをちゃんと考えてくれるんだ』と気づくことになる」伊野尾「そういう気づきが避難計画の改善にもつながりますよね」山本「自分の行動をシミュレーションできるのもいいところ。逃げ地図で避難場所への距離と時間を測っていくと、『自分がここにいたとき、どうなっちゃうのか』って、自分事として考えられる」伊野尾「避難経路を想像するだけでも変わってきますよね。学校とかでやるのがいちばんいいんですかね。色を塗るというゲーム性もあるし、視覚化することでどこが危ない場所なのかがわかりやすい。防災訓練の一環としてやってもらいたいですよね」※1「逃げ地図」は、日建設計ボランティア部が開発した、津波時などの目標避難地点までの時間を色鉛筆で塗り分ける手づくりの地図。山本先生は、全国各地で逃げ地図づくりのワークショップの開催を支援している。「女性自身」2019年12月24日号 掲載
2019年12月13日『新潮45』に載ったある国会議員の文章が波紋を呼んでいる。はたして当事者たちはこの問題をどう考えるのか。LGBTを明かした、明治大学法学部教授の鈴木賢さん(58)と、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授の岡野八代さん(51)の2人の大学教授が語った。鈴木:岡野先生は、杉田水脈衆議院議員(51)の「『LGBT』支援の度が過ぎる」という寄稿を呼んで、ご自身がレズビアンであることをカムアウトしようと決心されたそうですね。岡野:ええ。私は今まで、ごく親しい友人にしか自分がレズビアンであるということを打ち明けてこなかったんです。これまでの経験から、レズビアンという色をつけて見られることが怖かった。でも、この寄稿を読んで、怒りと恐怖が湧いてきて……。葛藤はありましたが、このまま黙っていたらいけない、と気持ちが一変したんです。『新潮45』8月号に、自由民主党の杉田水脈議員の「『LGBT』支援の度が過ぎる」という文が掲載された。それに対して非難が殺到したが、『新潮45』はさらに10月号で「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」という特集を組む。特に“文藝評論家”の小川榮太郎氏は、LGBTを痴漢にたとえるなど、差別的と激しく批判された。9月25日、新潮社は「編集上の無理が生じた」として、『新潮45』の休刊を決めた。鈴木:私が同性愛者だと広く知られるようになったのは、『週刊新潮』の報道が原因です。私は外国人の同性パートナーと結婚式のまねごとをしたのですが、『週刊新潮』におもしろおかしく書かれて、それで知られることになったんです。2000年ごろの話です。当時、私は北海道大学の教授だったので、「クラーク博士もビックリ」というような、侮蔑的なタイトルを付けられた。べつに、クラーク教授はビックリしないと思うんですけどね(笑)。岡野:杉田議員は「LGBTだからといって、実際そんな差別されているものでしょうか」と書いています。よく知りもしないのに「差別がない」ように語ったことに、私は強い憤りを感じたんです。私は幼いころ、女っぽくないからと、名前をもじって「おかまやよ」と、からかわれていました。私は、自分がレズビアンだと自覚したのは中学生のころ。特別に親しくなりたいと思う女のコができて気づいたんです。でも、もちろん伝えられない。気持ち悪いと思われたら嫌だし、隠さないといけないと思っていました。女友達が、好きな男子の話を始めても、ついていけない。私が男性に興味がないとわかると、必ず「いいオトコに出会ってないからだ」と言われるんです。鈴木:そういう悩みを、ご両親には相談できたんですか?岡野:いえ、できませんでした。大学で上京して、はじめて私が女性と暮らし始めたとき、母に報告したんです。そしたら、音信不通というか、何も連絡がこなくなっちゃって。しばらくして、同棲を解消したと報告すると、「やっと病気が治ったのね」と言われた。私は、若いときは、長く生きられないとずっと思っていました。鈴木:それはつらいですね。うちの親は幸い、私がパートナーと「結婚式」をしたとき参列してくれました。けど、もうすでに親は介護されるくらいの年齢でしたから、今さら反対もできない、というのがホンネだったと思います。同性愛者の知り合いに、若くして亡くなっている人がたくさんいます。もちろん、はっきり自死した人もいるし、いまも亡くなった理由がわからない友人も多い。自尊心が低く、自分を大事にする気持ちが薄いので、病気になっても病院に行かず放置してしまうんです。それで、死んでしまう。岡野:いまだって、当時の私と同じように傷つき、悩んでいる人はいるはず。そう思ったら、カムアウトして抗議せずにはいられなかったんです。
2018年10月19日近日公開となる『友罪』で主演を務めた生田斗真と瑛太、そして瀬々敬久監督が5月14日(月)、明治大学にて特別授業を行った。■生田斗真&瑛太、特別授業にサプライズ登場!かつて世間を震撼させた事件を起こした少年Aの“その後”と、周囲の人々の葛藤を描いた本作。今回3人は、文学部文学科文芸メディア専攻、伊藤氏貴准教授による特別授業に集まった「少年犯罪」を学ぶ大学生約100名らと共に、罪を犯した友や家族との向き合い方、友情についてなど、本作が投げかける問いに対して、ディスカッションを行った。実は今回、特別授業としか聞かされていなかった学生たち。3人は颯爽と登場すると、学生たちは一同唖然。生田さんは「不慣れなところがあると思いますが、少しでも皆さんと楽しい話ができたら」と挨拶し、続けて瑛太さんも「皆さんに映画を観てもらえたことは嬉しい。ちなみに、今日、斗真と衣装の色が被っちゃったのは、特に狙いはないですからね(笑)」と会場を和ませていた。■映画化&役への思い…つらい過去を抱えながら、鈴木との友情関係に葛藤する元週刊誌のジャーナリスト・益田という役を演じるにあたり、生田さんはかなりの覚悟を感じたそう。「僕自身も映画化決定前から原作は拝読していて、どういった形であれ映像作品として残すべき題材だと感じていました。お話をいただいたときは、『ついにやるのか!』という気持ちがあった」と話す。一方で“元少年A”として世間を震撼させた鈴木を演じた瑛太さんは、「映画を通して、観てくれた方に“何を与えたいのか”についてはすごく疑問があった」「実際の少年Aの手記も読んで、色々と感じる中でどこか事件の背景を全否定できない自分がいました、どんな人間でもそうした想像を超えた衝動があるのでは、と。演じる上では、どんな役でも愛して演じていきたいので、鈴木に自分の想いを重ねていきました」とコメント。■友達が重大な犯罪を犯していたと知ったら…学生と“友情”について討論また質疑応答の場では、「もしも友達が重大な犯罪を犯していたと知ったら、友達を続けるか」という質問に、半数以上の学生が「友達関係を続ける」と回答する中、一方で「正直どう接したらいいか分からない」「友達を辞める」という声も。これに対し、主演の2人は「一度2人の間で友情が芽生えたのであれば、関係を続けていきたいというのが本音だと思うけど、少し綺麗ごとのような気もするし、すごく難しいですよね」(生田さん)、「向き合うことはするかもしれないけど、警戒心が生まれてしまうのも確か」(瑛太さん)と意見を述べた。■明らかになるラストシーンの誕生秘話映画の後半シーンでの益田の咆哮シーンに胸打たれたという女子生徒から質問が及ぶと、生田さんは、「台本では、『泣き叫ぶ』というト書きは無かった。現場で監督が『獣のような、慟哭をするのはどうか』と仰って、あのシーンが生まれました。友達を助けられなかった益田の後悔と無念があの叫びになったと思います」と映画史に残るラストシーンの誕生秘話が明かされた。■“俳優”生田斗真&瑛太へ質問も…俳優で行こうと決めたきっかけについて質問が飛ぶと、「SMAPが好きな母親が履歴書を事務所に送ったのがきっかけ」と明かした生田さんは、高校生のときにこの仕事を続けていくかの岐路に立ったそうで、「本当に自分がやりたい仕事である確信が欲しかったときに、演劇に出会った。そこで楽しそうに作品を作り、人を感動させている先輩の方々を目にして、感銘を受けた」と告白。瑛太さんも、「俳優という仕事はすごく中毒性があり、休日もなぜか現場にいないと落ち着かない」「学生のとき、アルバイトしながら趣味で映画を観ていましたが、一番現実逃避ができたのが、スクリーンの中の世界だった」と語っている。さらに、キャスト陣から学生に向けた質問会も開催。瑛太さんが「斗真と瑛太、どっちが好きですか?」と質問すると会場は爆笑。学生からは「瑛太さんの方がエロいと思うので好き」「瑛太さんのメンヘラっぽいことが好き」と会場は若干“瑛太派”が多い状態。そんな状況に瑛太さんは「斗真、ごめんな(笑)」と笑顔を見せると、「生田派の意見も聞きたい!」と生田さん。すると、「『脳男』を見て、演技の振れ幅がすごいなと感じた。あと、やっぱり顔がカッコいいです!」と女子生徒が答えると、「これからもよろしくお願いします!」と照れ笑いを浮かべる場面もあった。『友罪』は5月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:友罪 2018年5月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2017映画「友罪」製作委員会 ⓒ 薬丸岳/集英社
2018年05月15日映画『友罪』(5月25日公開)でW主演を務める俳優の生田斗真と瑛太が14日、明治大学文学部文学科文芸メディア専攻 伊藤氏貴准教授 特別授業に、瀬々敬久監督とともに登場した。同作は薬丸岳による同名小説を実写映画化し、『64-ロクヨンー前編/後編』の瀬々敬久監督がメガホンを取る。ジャーナリストの夢に破れて町工場で働く益田(生田)と、同じタイミングで工場勤務につく鈴木(瑛太)。2人は心を通わせていくが、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑い始める。少年犯罪の"その後"、そして極限の友情を描く物語となる。授業で少年犯罪について学んでいる学生たちが対象となり、すでに映画も鑑賞済み。「もし友達が罪を犯していたら、関係を続けるか続けないか」などのテーマでディスカッションがなされた。また、就職活動が始まりかけている、という学生から「この職業で行こうと決めた時期」について質問されると、生田は「高校生の頃」と答える。SMAPファンの母親がジャニーズ事務所に履歴書を送り「なんとなく部活の延長のような感覚で、毎日楽しいなという思いで続けてきた」という生田。高校生の時に進路に迷い、「自分の中でやりたいことの確信が欲しくて模索し続けていた」ところ、演劇に出会ったという。「周りにいる演劇人の大人たちが本当に楽しそうに作品を作っていて、観たお客さんたちが本当に感動して劇場を後にする姿に感銘を受けて、自分はお芝居で生きていこうと思いました」と振り返った。一方瑛太は、サッカー推薦で入った高校で挫折、普通科に進むも「勉強が大嫌いなので、どうすることもできなくて」と語る。様々なアルバイトも「1カ月やって給料をもらうと、達成感があって、辞めてしまう」瑛太だったが、「現実から逃れられるのは映画のスクリーンの中の世界でしかないというところで、俳優なんじゃないかなと思った」と明かした。また、瑛太は学生に「生田斗真と瑛太、どっちか好きか」と質問。「結果がわかりきってるので、まずは瑛太」「次、生田斗真」と手を挙げさせると、若干瑛太の方が多い結果となり、予想外だったのか、瑛太は「ごめん……」と生田に謝る。瑛太派の学生からは「瑛太さんの方がエロい」「メンヘラっぽところが好きです」という意見が飛び出した。生田派の学生は「役が全然違って凄いし、顔がかっこいい」「『花ざかりの君たちへ』で好きになって、これからも応援させていただきます」とラブコールで、生田も頭を下げていた。最後に瀬々監督は「今でも思い悩んでる人を救えるのは、ちょっとしたかけがえのない時間。かけがえのない時間の大切さを知ったことで、加害者は自分が奪ってしまったと気付くんじゃないか」と作品のシーンについて触れながら語る。「かけがえのない時間を大切にして生きていこうという映画だと、撮った後に気づきました。よりよい人生をこれからも生きていってください」と学生たちにメッセージを送った。
2018年05月14日映画『美しい星』(5月26日公開)の特別授業が24日に東京・明治大学で行われ、リリー・フランキー、亀梨和也(KAT-TUN)、吉田大八監督が登場した。同作は三島由紀夫の同名小説を原作に、舞台を現代に移し大胆に脚色して映画化。ある日突然「宇宙人」に覚醒した家族と、世界の関わり合いを描く。父親役のリリーが火星人、息子役の亀梨が水星人、娘役の橋本愛が金星人、母親役の中嶋朋子が地球人となる。今回は特別授業として、学生たちは事前に同作を鑑賞した上で臨んだ。通常時は1年かけて同性愛文学を学んでいる授業で、女子も多数受講しているが、リリーは「女の子の方がやおいもののマンガとか、ボーイズラブとか好きですよね」と最初から飛ばしている様子を見せた。ポスターで自身の"火星人"ポーズを見たリリーが「俺のこのポスターのポーズが、お客さんを遠ざけてる気がする」と危惧すると、亀梨も「『オラに力を!』ってことですよね」と苦笑。リリーは「客が入るポスターじゃないですよ! GAGAはラ・ラ・ランドで当てたあとですから。その儲けを補填してもらおう」と"リリー節"で笑わせた。学生からの質問コーナーでは、手を挙げた学生に「信州の子?」と話しかけたところ、相手は「東京です」と否定されたリリー。他の学生にも「お兄ちゃんがいそうな顔してるよね」と聞くと、「一人っ子です」と返され、「最近若い子と接してないから。銀座のクラブだったら大体当たる」と自由に発言し、場を盛り上げていた。さらに「童貞に話を聞きたい。童貞は信頼できる」と言い出したリリーは、挙手した学生に「童貞ですか?」と質問する。空気を読んだ学生が「童貞です」と答えると、「44歳まで童貞を守ったら魔法使いになれて、女子なら妖精になります」と説明。リリーが「もし魔法が使えるようになったらどうする?」と聞くと、男子学生は「童貞を卒業したい」と回答し、リリーは学生の頭の回転の速さに感心していた。
2017年05月24日リリー・フランキーが5月24日(水)、東京・千代田区の明治大学駿河台キャンパスで行われた主演作『美しい星』のPRイベントに出席。「将来の目標がない」と悩む学生に対し、「家でおでんのイラスト描いてる男が、お芝居している違和感はまだある」と本音を語った。文豪・三島由紀夫の異色SF小説を原作に、ある日突然、火星人に“覚醒”した気象予報士の重一郎(リリーさん)、水星人、金星人にそれぞれ覚醒した長男、長女の奮闘と、それを見守る地球人の母が織りなす新感覚のヒューマンドラマ。イベントには水星人を演じる亀梨和也、メガホンをとった吉田大八監督(『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』)が出席した。役作りについて質問されたリリーさんは、「自分なりの“火星人”イメージを現場に持っていっても、超ウザイじゃないですか(笑)。役作りのしようがない」とふり返り、「でも、覚醒してからのほうが、(言動が)まっとうになるんですよ。そこは(人間に対する)皮肉を込めている」とコメント。映画のポスターには、主演として、火星人のポーズを決めるリリーさんがフィーチャーされているが、「もうちょっと亀梨くんを大きくしたほうがいいと思う。これじゃ、完全にお客さんを遠ざけている」と自虐的に語った。水星人を演じる亀梨さんも、「監督に身をゆだねて、監督の脳みそにある映像をしっかり再現することを意識した」と前例のない難役に体当たり。「セリフの音や目線を繊細に細かく演出してくださった」と明かすと、リリーさんは「どうかと思うほど、神経質な演出だった」と笑いを誘った。学生時代に原作を読んで以来30年越しで、今回の映画化を実現させた吉田監督は「もし三島さんが観たら?ふり切ってチャレンジしたので、その姿勢だけは評価してくれると思う。原作の精神の部分に近づくことを意識しました」と強い手応え。この発言に、リリーさんも「きっと、面白いと言ってくれるはず」と太鼓判を押していた。『美しい星』は5月26日(金)から全国で公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:美しい星 2017年5月26日より全国にて公開(C) 2017「美しい星」製作委員会
2017年05月24日映画『美しい星』(5月26日公開)の特別授業が24日に東京・明治大学で行われ、リリー・フランキー、亀梨和也(KAT-TUN)、吉田大八監督が登場した。同作は三島由紀夫の同名小説を原作に、舞台を現代に移し大胆に脚色して映画化。ある日突然「宇宙人」に覚醒した家族と、世界の関わり合いを描く。父親役のリリーが火星人、息子役の亀梨が水星人、娘役の橋本愛が金星人、母親役の中嶋朋子が地球人となる。今回は明治大学文学部文芸メディア専攻 伊藤氏貴准教授の特別授業”三島由紀夫と映画『美しい星』”に、リリーと亀梨がサプライズ登場し、学生たちは声をあげて驚いた。リリーが「亀梨くん、女子大生がいっぱいいますよ」と話しかけ「亀梨くんは今日の授業、全員男子だと思ってたから」と明かすと、学生からも笑いが。亀梨は「山下(智久)くんの母校で、僕の親戚の子も明治でした」と、同大学に親近感を持っている様子だった。学生からの「ドラマ『ボク、運命の人です。』と映画『美しい星』の役柄がどちらも野心家で、亀梨さんも野心家なんですか?」という質問に、亀梨は「一番に掲げてやってるわけではないですが、子供の頃に裕福じゃなかったので、プロ野球選手になって大きいお家建てたいという気持ちはありました」と真摯に答える。亀梨はジャニーズに入ってからも「何百人もいる中で後ろになって、前の方の人を見て、ああいう衣装着たいなとか、マイク持ちたいなという感情の中でお仕事させてもらっていた」と振り返り、今でも「どういう自分でありたいかは、常に自分の頭の中にある」と明かした。自分を「昭和寄りのタイプの男」と評した亀梨。「いい車に乗りたいとか、かわいい恋人が欲しいとか、いい時計が欲しいとか、大きいお家を建てたいとか、濃いほうかもしれないですね」と答えた。リリーは亀梨の言葉を聞いて「野心家というより、男らしいんですよね」と説明し、「男の子としてすごいたくましい人」と太鼓判を押した。また、学生からの「どうやってやりたいことを見つけたか」という質問に、亀梨は「巡り合わせや出会いに、常に全力で向かっている段階」と自身を表す。「ジャニーズに入るまではプロ野球選手になりたかったけど、社長から『YOU、ジャニーズで野球やっちゃいなよ』という言葉に誘われて通い始めて」とキャリアを振り返りつつ、「絶対こうでなきゃダメだなと言う自分はないし、いまだに何屋さんなのかわからない」と心境を吐露。「その瞬間を楽しんで全うできる自分でいることが、今の状況です」と説明した。さらに男子学生から「リリーさんのお尻がキュートだった」という感想が飛び出すと、リリーは「出演した作品で、お尻、3回に1ぺんは出してる」と苦笑。亀梨が「綺麗なお尻ですよね」と褒めると、リリーは「お尻の評判だけはいいんですけど」と告白し、教室を笑わせていた。
2017年05月24日明治大学は4月に、同学の履修証明ビジネスプログラム「女性ためのスマートキャリアプログラム」第3期を開講する。○「履修証明書」発行のほか、就職支援も同プログラムは、結婚、出産、育児などで離職して家庭に入った女性が、社会に踏み出すきっかけになることを目的としたもの。昨年春の開講以来、これまで65人の主婦らが参加した。修了後に再就職・キャリアアップを実現した履修生も増えており、着実に成果が出始めているという。開講期間は半年間。受講生は半年かけて、マーケティングや財務等ビジネスの現場で役立つ科目について学ぶ。講師を務めるのは、企業での経営指導やコンサルティング経験がある大学教授陣や企業の実務家ら。修了時には大学が学習実績を証明する「履修証明書」を発行する。また、履修生は個別のキャリアカウンセリングや採用企業合同セミナー参加などの就職支援も受けることができる。コースは、生活スタイルに合わせて選べるよう「昼間コース」「夜間・土曜日主コース」の2コースを設計。定員は昼間コースが40名、夜間・土曜主コースが20名。1月27日から3月8日まで、出願を受け付ける。 入校試験(面接)は3月12日~18日。入校式は4月9日。駿河台キャンパスでは、1月27日から相談会を開催する。日程は1月27日、2月6日、20日、24日で、午前・午後各1回ずつ開催。詳細は同大学の「女性のためのスマートキャリアプログラム」特設サイトで案内している。
2016年01月27日