●生理痛や過多月経の緩和が期待できる避妊用器具女性の生理痛や過多月経などの生理トラブルの治療として、避妊薬である低用量ピルが使われることがあります。そして最近では、「ミレーナ」と呼ばれる避妊用器具も、新しい治療の選択肢として注目されています。ミレーナとはどんなもので、どのように生理トラブルを緩和してくれるのでしょうか。○子宮内黄体ホルモン放出システム「ミレーナ」ミレーナとは、「子宮内黄体ホルモン放出システム」という、T字型をした小さな避妊用器具のこと。器具には女性ホルモンの一つである黄体ホルモン(プロゲステロン)が付加されていて、子宮内に入れると、黄体ホルモンを少量ずつ放出する仕組みになっています。この黄体ホルモンには、子宮内膜の増殖を抑える作用があるため、ミレーナを使っていると、受精卵が着床するのを防いで妊娠を防ぐことができるのです。また、子宮内膜が薄くなることで、経血の量が減少するという効果もあります。ミレーナの避妊率は高く、正しく使用すれば、避妊率90%以上のピルと同じくらいの避妊効果を発揮します。子宮内で避妊効果が持続する期間は、3年から5年程度。使いたい場合は、婦人科や産婦人科で診察を受け、ミレーナが適しているか判断した上で、医師に挿入してもらう必要があります。○2014年から過多月経の治療法として保険適用に2007年に避妊器具として日本国内で承認されて以来、ミレーナは主に、長期間の避妊をしたい女性の間で避妊法の一つとして使われてきました。2014年には、過多月経や月経困難症の治療法として保険診療が適用となり、生理トラブルに悩む女性にとって新たな選択肢としても注目されています。先述の通り、ミレーナには子宮内膜を薄くする作用があるため、過多月経や生理痛を緩和する効果が期待できます。以前は装着にかかる費用が高価だったことから、あまり普及していなかったミレーナですが、保険適用になったことで費用が大幅に下がり、一般の女性にとって現実的に選択できる治療法となりました。医療機関や診察内容にもよりますが、保険診療の場合、挿入するときの保険負担費用は1万5,000円前後で済むことが多いでしょう。●副作用やリスクを「ピル」と比較○ピルより副作用・血栓症のリスクが低い注目されている理由は、費用の問題だけではありません。ミレーナには、同様に過多月経の治療や避妊目的として多く使われている低用量ピルと比べて、いくつか大きなメリットがあるのです。一つは、低用量ピルで生じることがある頭痛や吐き気、むくみなどの副作用が出にくいこと。これは、ミレーナは子宮内でホルモンを放出するため、血液中にホルモンの成分が入りにくいためです。もう一つのメリットは、血栓症のリスクがないこと。ピルは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモンの2種のホルモンを含む薬剤ですが、そのうち卵胞ホルモンには、血液を固めやすくする作用があります。そのためピルは、過多月経の症状があっても、高血圧や肥満気味、喫煙しているなど、血栓症リスクがある人には通常は処方されません。一方のミレーナは、黄体ホルモンのみを付加しているため、それらのリスクがある人でも使用が可能な場合があります。ただしミレーナでも、はじめの1~3カ月程度は、出血や下腹部痛のような副作用が起こることがあります。さらに、まれではありますが、使用中に外れる可能性もないとはいえません。挿入後は定期的に検診を受け、ミレーナの位置を確認することが不可欠です。また、挿入中に痛みや違和感を覚えたときは、早めに受診することが重要です。過多月経や生理痛に悩む人や、それらの治療のために使っている低用量ピルが合わないと感じる人は、ミレーナを使うことで悩みが解消される可能性があります。治療の選択肢としてのミレーナに興味を持った人は、まずは信頼できる婦人科医に相談してみましょう。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 星合明医師星合勝どきクリニック 院長1986年獨協医科大学・医学部医学科卒業。1992年獨協医科大学大学院卒業。同年獨協医科大学付属病院産婦人科臨床助手。1994年より獨協医科大学産婦人科教室非常勤講師。その後、文京区星合産婦人科病院副院長を経て2001年2月より、東京都中央区勝どきにて「星合勝どきクリニック」を開設、医長を務める。
2016年09月08日スクーンジャパンはこのほど、医薬品医療機器等法に基づく月経用カップとして、米国製「スクーンカップ」の販売を日本で開始した。月経カップは、欧米で50年も前から使われており、「第三の生理用品」とも言われている。膣内に挿入して使う生理用品で、くりかえし使用することができる。経血を"吸収する"のではなく、"溜(た)める"ことによって、膣内の自然なモイスチャーバランスをキープするとのこと。欧米に数ある月経カップの中でも、スクーンカップは、現代女性のために開発され、ユニークなデザインで知られるブランドだという。日本での発売にあたり、日本人女性を含めた何百人もの現代女性へのヒアリングとユーザーテストを実施。3年間かけて、既存の月経カップの不満点と向き合いながら改良と商品開発を行った。素材は、外科手術などに使用される医療用シリコーンを使用しているため、装着感がないほど自然な使い心地とのこと。ソフトさとなめらかさにこだわったデザインで、挿入と取り出しが簡単だという。サイズは日本人女性にも合う小さめの設計としたが、12時間交換不要で使えるほど容量は十分とのこと(個人差あり)。本体には空気穴が開いているので最大量まで経血を溜めることができ、漏れも防ぐという。なお、外から見ても装着していることはわからないため、温泉や水泳を楽しむこともできる。また、経血が直接空気に触れないため、ニオイも気にならないという。スクーンカップはオーガニックコットンのポーチとのセットで、希望小売価格5,190円(税別)で販売。日本語の説明書も入っている。サイズは未経産婦向きの「スモール(直径40mm、カップの長さ40mm、全長70mm、容量23ml)」、経産婦向きの「ラージ(直径45mm、カップの長さ50mm、全長70mm、容量30mm)の2種類を用意した。カラーは、透明(クラリティ)、赤(ウェルネス)、青(メディテーション)、アクア(ハーモニー)、ライトブルー(バランス)、黄(サンライズ)、紫(禅)、ピンク(ホープ)の8色。販売は、スクーンジャパン、Amazon、楽天で行っている。
2016年05月30日毎月の生理、負担を軽減したい…そう思っている人は少なくないはず。実はいま、かゆみもかぶれもナシ!の「月経カップ」なるアイテムが登場しているんです。最近よく耳にする、“月経カップ”。膣内に入れて経血を受けるカップで、欧米では20年以上前から使われているのだとか。米国の「スクーンカップ」の輸入代理店、スクーンジャパンの広報・浅井さとこさん曰く、「もれる心配もかゆみもなく快適で、日本でも1~2年前から利用者が増えています。不快なにおいもなく、夏も爽快ですよ」。使い方のコツなどを、Q&Aで教えてもらった。Q.痛くない?A.つけていることを忘れるほど、違和感がありません。スクーンカップは素材もソフトで、挿入時や取り出す時も、痛くないのが特徴です。Q.もれないの?A.正しく装着すればもれることはまずありません。が、慣れないうちは薄手のナプキンの併用をおすすめします。Q.1回の装着でどれくらいの時間もつ?A.最大で8時間から12時間、連続して使えます。多い日は3~4時間で中身を捨てることをおすすめしています。Q.中身を捨てたあとはどうするの?A.流水で洗うか、トイレの個室に洗面台がない場合は赤ちゃん用のお尻拭きなどできれいに拭いて、再び挿入して使います。トイレに流せるお尻拭きならゴミも出ません。以下では具体的な使い方をご紹介。1.きれいな手でスクーンカップを持ち、カップの側面を軽く潰す。2.そこから、上から見た時にUの字になるように折り曲げる。3.トイレに座った姿勢で、折り曲げたスクーンカップを挿入する。◇ソフトで使いやすい、医療用シリコン100%の月経カップ。カラーバリエーションも豊富で、選ぶのが楽しい!コットンのポーチ付き。スクーンカップ バランス¥5,173(スクーンジャパン)※『anan』2016年4月13日号より。イラスト・伊藤ハムスター取材、文・新田草子
2016年04月12日●欧米女性が愛用、生理用ナプキンにはないメリット女性の皆さん、生理用品はナプキン派ですか? それともタンポン派ですか? 実は最近、ナプキンともタンポンとも違う「月経カップ」という生理用品が話題になっているのをご存じでしょうか。今回は、月経カップとはどんなもので、生理用品の選択肢としてアリなのかどうか、知っておきたい注意点とあわせてご紹介します。○膣内で経血を"ためる"新しい生理用品月経カップとは、シリコンなどでつくられた、小さなカップ型の生理用品。膣内に入れて、経血をカップ内にためて使用します。経血量にもよりますが、1日に2回程度は取り出して、たまった血を捨てて洗浄する必要があります。新しいタイプの生理用品と言っても、欧米では何十年も前から多くの女性に愛用されてきたそう。ただ日本では認可されていないため、使いたい場合は、海外製のものをインターネットなどで購入することになります。価格はメーカーにより異なりますが、大体4,000円前後です。○メリットは「漏れない」「エコで経済的」まず大きなメリットは、自分に合うものをうまく装着できれば、ナプキンのように漏れる心配が少なく、快適に過ごせる点。体内に異物を入れている違和感もあまりないという声が多いようです。さらに、頻繁に取り替えが必要なナプキンと比べると、長時間装着したままにできるのも魅力です。膣内に入れて使うという点ではタンポンと同じですが、月経カップは洗って繰り返し使えるので、ゴミが出ず、エコで経済的。また、取り出したときに経血量が目で見えるので、自分の体の変化を把握しやすいという面もあるかもしれません。●痛みが心配、装着難度は「タンポン以上」ってホント?○デメリットは「装着難度」「衛生面」一方、デメリットもいくつかあります。第一に、膣内に入れて使うものなので、慣れないと出し入れが難しく痛みを伴うこともある点です。タンポンには通常、アプリケーターやヒモがついているため、基本的には手を膣内に入れる必要がありません。しかし月経カップは、手を使って出し入れしなければいけません。手が汚れますし、装着の難度はタンポン以上と考えていいでしょう。そのほかに、衛生面も気になります。素材はシリコンなので、正しく使えば雑菌が繁殖する可能性は少ないのですが、取り出した後にちゃんと洗わなかったり、不潔な手で出し入れを行ったりすれば、膣内に炎症などが起こる可能性も。さらに、取り出すのを忘れて入れっぱなしにしたり、出すときに爪で傷をつけてしまったりといったトラブルもありえます。まれではありますが、膣や子宮膣部(子宮の出口部分)にカップが触れることで、「迷走神経反射」といって、雑菌の繁殖などから急に血圧が下がり、気を失ってしまうようなショック状態を起こす可能性があります。膣の中に装着するものは、医療器具として扱わなければならないため、注意が必要です。○ほかの生理用品を知っていますか?もちろん、ナプキンやタンポンなどで特に不便を感じていない人は今の方法を続けて大丈夫です。一方で、生理を快適に過ごすためのグッズは増えつつあります。例えば、ナプキンかぶれが気になる人の間で「布ナプキン」の使用が注目されていますね。また、経血量が多くて漏れてしまうのが心配な人には、ナプキンと二重で使用する日本製の生理用品もあります。まず会陰(えいん: 膣口から肛門までの間の部分)に経血をためるものを貼り、その上からナプキンを重ねて使います。従来の生理用品に不満がある人は、いろいろと試してみてもいいのではないでしょうか。なお月経カップは、国内での認可がないのでインターネットなどで購入することになります。個人の責任のもと十分注意して使うようにしてください。また、痛みやトラブルがあったら、すぐに婦人科を受診しましょう。また、月経カップに関しては、医師によっても意見が違うので、信頼できるかかりつけの婦人科がある人は、一度相談してみてもいいかもしれませんね。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 善方裕美医師日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など
2016年02月29日東北大学は11月19日、妊娠マウスがオメガ6過多/オメガ3欠乏飼料を摂取すると、生まれてくる仔マウスの脳(大脳新皮質)の神経細胞の数が減少することを確認したこと、ならびにそうした母マウスから生まれた仔マウスは、生後から標準的な飼料を投与しても成体になってから過剰な不安状態を示すことを確認したと発表した。同成果は、同大大学院医学系研究科の大隅典子 教授、酒寄信幸 元研究員(現 福島県立医科大学)らと、理化学研究所統合生命医科学研究センターの有田誠 チームリーダー、東京大学大学院薬学系研究科の新井洋由 教授、東北大学大学院医学系研究科の片桐秀樹 教授、サントリーウエルネス健康科学研究所の柴田浩志 所長、Harvard Medical SchoolのJing X Kang教授、University of British ColumbiaのSheila M Innis教授らの研究グループによるもの。詳細は米国科学誌「Stem Cells」電子版に掲載された。多価不飽和脂肪酸であるオメガ6やオメガ3は体内で作ることができないため、食物から摂取する必要がある。オメガ6はリノール酸やアラキドン酸、オメガ3はアルファリノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などが知られており、それぞれの摂取量だけでなく摂取バランスも重要と言われている。理想的なオメガ6:オメガ3の比率は4:1程度と言われているが、多くの国々で、オメガ6過多/オメガ3欠乏となる食事様式が広まっており、そうした食生活が不安障害などの精神疾患の発症リスクを高めるとも言われるようになっている。こうした背景を受けて研究グループは今回、オメガ6過多/オメガ3欠乏の食事様式が脳形成に与える影響の解析に向けた研究を行った。具体的には、妊娠したマウスにオメガ6過多/オメガ3欠乏飼料を与え、その仔マウスの大脳新皮質を解析。その結果、オメガ6過多/オメガ3欠乏飼料を摂取した母マウスから生まれた仔マウスは大脳新皮質の厚さが薄くなっていることが確認されたという。ただし、脳を構成するさまざまな細胞を生み出す神経幹細胞の数は変わっておらず、実際に脳機能を担う神経細胞の数が減っていることを確認。この原因を調べた結果、オメガ6過多/オメガ3欠乏飼料を摂取した仔マウスの神経幹細胞は神経細胞を生み出す能力が低下しており、その分、神経細胞の補助をする細胞「アストロサイト」が多く作られていることを確認。これにより、オメガ6過多/オメガ3欠乏飼料が神経幹細胞の細胞産生能を神経細胞からアストロサイトへ偏らせることが分かったとする。さらに解析を進めたところ、オメガ6およびオメガ3のエポキシ代謝物に変化を確認。その役割を分析したところ、オメガ6であるアラキドン酸由来のエポキシ代謝物は神経幹細胞のアストロサイト産生能を高め、DHA由来のエポキシ代謝物は神経幹細胞の神経細胞産生能を高めることが分かったという。加えて、こうした脳形成の異常が将来の仔の情動に与える影響の解析として、大脳新皮質の神経細胞産生が完了している生後10日目以降に、オメガ6過多/オメガ3欠乏飼料を与えていたマウスの飼料を標準的なものへと変更し、仔が成体になった後の不安行動を調査。その結果、胎生期にオメガ6過多/オメガ3欠乏飼料を投与されていた仔マウスは過剰な不安行動を示すことが確認され、これにより母親の脂質摂取が仔の脳形成に大きな影響を及ぼすこと、そしてその際に仔マウスの将来の情動の一部が決定される可能性があることが示されたという。なお研究グループでは、今回の成果を踏まえ、日本においてはオメガ3を豊富に含む魚介類を頻繁に食べており、またオメガ6の含有量を減らした植物油が広く流通していることから、現在のところオメガ6過多/オメガ3欠乏状態は報告されていないとしているものの、食生活の欧米化と魚離れが進むと、今後の日本においてもオメガ6過多/オメガ3欠乏が起こることが懸念されるとコメント。今後は、この成果を基礎に、ヒトにおける研究を進めていくことが必要とするほか、オメガ6については、ヒトにおける摂取の大部分がリノール酸であり、リノール酸を過剰に摂取したとしてもアラキドン酸は増えにくいことが報告されているため、オメガ6の過剰摂取よりもオメガ3の摂取不足こそが脳形成における重要な問題である可能性が考えられるとしている。
2015年11月20日MDパートナーズはこのほど、PMS・月経前症候群に悩む女性のための情報交換サイト「PMSマニア」をリリースした。PMS(月経前症候群)は、月経2週間前から心や体に起こるさまざまなトラブルのことで、女性ホルモンのバランスが崩れることが原因と言われている。強いイライラ、心が沈むといった精神面の変化のほか、頭痛・倦怠(けんたい)感といった身体的な変化など個人差があり、10代~40代の女性を中心に悩む人が増えている。PMSは、海外では治療法も確立されておりセルフケアを行う女性が多いが、日本ではPMSという言葉の認知率も低く、対策が行き届いていない。生理痛とは異なる期間に起きる悩みであるため、家族や友人・職場の人にも理解されにくく、一人で苦しむ女性も多いという。同サイトは、PMSに苦しむ女性をサポートするためにオープンした。「PMSを知る」「PMSを語る」という2つの大きなコンセプトに基づき作られており、PMSに関する情報の入手および交換ができる。専門家監修によるPMSチェックシートも用意。PMSに関する最新研究やニュースも公開している。また、自身のPMS体験やPMSを改善する方法を、掲示板に自由にトピック形式で書き込むこともできる。運営事務局が定期的にコンテンツパトロールを行っているため、安心してコンテンツを利用できるとのこと。会員登録をすれば、ユーザー同士で悩みを相談しあえるコンテンツ「お悩み相談室」も利用できる。そのほか、自分のリズムを把握できるためのカレンダー「月経リズム」も提供している。
2015年06月01日最近“プチ鬱”に悩んでいる人が増えています。プチ鬱になると、何もやる気がでない、頭が痛いなど軽い鬱の症状が見られます。睡眠過多が原因の1つと言われています。今回は、プチ鬱についてご説明します。あなたも“プチ鬱”かも?なんだかすっきりしない、体調が悪い、そんな日々が続いている人はいませんか?1日中ではないけれど、毎日数時間おかしい時間帯がある方も、プチ鬱の可能性がありますので要注意です。疲れやすい、たくさん寝ているのに1日中眠い、不安感がある、たくさん食べてしまうなど、日常とちょっと違うような異変がプチ鬱の症状です。最近このような人が増えてきているようです。しっかりと睡眠をとり、食事もとっていてもなにか体調がすぐれなく感じます。少しでも異変を感じた場合は、お医者さんに相談してみましょう。“プチ鬱”の原因は睡眠過多かも?プチ鬱の原因は睡眠過多とも言われています。やる気がしない、体調が悪い、などで長時間睡眠をとる日々が続くことで、体が外の環境に合わせられなくなり、さらに状態が悪くなってしまうのです。睡眠過多という状態にはまってしまうと、なかなか抜け出すのが難しいものです。しかし、体調が悪くとも、1日数時間ずつでも外に出て体を慣れさせていくことが重要となります。太陽の光を浴びて、大きく深呼吸して、運動して、という動きを自ら意識的に取り入れていきましょう。睡眠時間は7~8時間くらいが良いでしょう。長時間睡眠で睡眠の質が下がる長時間睡眠を続けてしまうと、睡眠の質が低下していき、寝たのにもかかわらず体がだるいといった症状がでてきてしまうことがあります。睡眠過多の状態を作り出すことを避けるためにも、無理に眠ろうとすることはやめましょう。自然と眠くなったら寝るくらいがちょうどいいのです。睡眠をとっているのに体調が良くない場合は、体を休めようと眠るのではなく、体を動かしてぐっすりと眠れる状態を作っていきましょう。また、少しでも異変を感じた場合は、心が疲れている証拠でもあります。頑張りすぎていないか、振り返ってみてはいかがでしょうか?Photo by Kim Vanessa
2015年05月06日バイエル薬品はこのほど、「過多月経の意識・実態調査」の結果を発表した。同調査は、一次調査(2014年11月10日~11日)と二次調査(2014年11月11日~12日)に分けてインターネットで実施。一次調査は18~45歳の月経のある女性4,413名を対象とし、二次調査は過多月経症状が見られる515名に対象を絞っている。過多月経(月経過多)とは、月経の出血量が異常に多く、総月経血量が140ml以上のものをいう。子宮筋腫や子宮腺筋症など何らかの器質的疾患を伴うもの(器質性過多月経)と器質的疾患を伴わないものに分けられる。月経がある女性では、過多月経や子宮筋腫が鉄欠乏性貧血の原因になっていることも多いという。それらを踏まえて一次調査では、「過多月経(月経過多)」という言葉や「婦人科疾患が貧血の原因になることがある」ことの認知度について調べた。「知っている」と回答した人は、それぞれ31.3%、33.9%と3割程度にとどまり、いずれも女性の間で十分に認知されていないことがうかがえる。続いて、過多月経に見られる3つの症状(「昼でも夜用ナプキンを使う日が3日以上ある」「普通のナプキン1枚では1時間もたない」「経血にレバー状の大きなかたまりが混じることがある」)の有無について質問。その結果、月経のある一般女性の41.7%が「1つ以上当てはまる」と回答し、約4割もの女性で過多月経症状が認められた。そこで、過多月経症状のある女性を対象に二次調査を実施した。まず「月経時に生活や行動で気にしていることや制限していること」について尋ねたところ、「ファッションを気にしている」が74.6%で最も多かった。次いで、「いつも漏れないか心配している」(63.9%)、「夜寝るときは夜用ナプキンを重ねる・パンツタイプのナプキンを使うことがある」(49.9%)があがっている。一方、「仕事や学校を休むことがある」人も9.7%とわずかながらいることがわかった。続いて、月経時の経血量についてどう思っているかを質問した。「自分の経血量が多いのかわからない」「自分の経血量は正常の範囲内だと思う」の項目については、それぞれ73.2%、72.5%が「そう思う / どちらかといえばそう思う」と回答。また、「経血量が多くても、生理(月経)の期間だけ我慢すればよいと思う」には、62.2%が「そう思う / どちらかといえばそう思う」と答えている。さらに、「経血量が多いことくらいで病院へ行くことは恥ずかしい」という項目に、「そう思う / どちらかといえばそう思う」と回答した人は47.6%を占めた。また、「経血量が多いことは将来妊娠するのに影響があるかもしれないと思う」については、58.2%が「どちらかと言えばそう思わない / そう思わない / わからない」と回答。過多月経に関連した婦人科疾患や妊娠しやすさへの影響に対し、正しく理解していない女性が多いことがわかった。次に、貧血に関連する症状があるかどうかを質問したところ、「つかれやすい、体のだるさを感じる」(61.2%)、「めまいや立ちくらみ、動悸(どうき)や息切れがする」(52.8%)、「頭痛や頭が重い感じがする」(51.5%)が上位を占めた。また、貧血に関連する症状がある女性は80.6%にものぼることがわかった。また、「血液中の鉄(Fe)が少ないといわれている」「検診や人間ドックなどで、貧血と指摘されている」など、すでに貧血の診断を受けている女性は23.3%。その中の約4人に3人(72.5%)は「婦人科に相談したことはない」と回答した。そこで、「経血量が多いことを産婦人科(婦人科)で相談したことはあるか」を質問したところ、「相談したことがある、または現在治療中である」と回答した女性は15.5%にとどまった。「相談したことはない」と回答した人にその理由を聞くと、「病院へ行くほどひどくないと思うから」(62.5%)が最多となった。以降、「自分の経血量は特に多くないと思うから」(33.6%)、「経血量が多いことぐらいで行くべきところではないから」(26.0%)、「産婦人科にはできる限り行きたくない・恥ずかしいから」(22.8%)などが続き、月経に関する誤った認識や婦人科受診への抵抗感が顕著にあらわれた結果となった。
2015年03月04日○PMSの原因は「女性ホルモンの急激な変化」生理が始まる前の約1~2週間の間に女性の体と心に起こる、肌荒れ、便秘、頭痛、イライラ、憂うつ……といったさまざまな不調のことを、PMS(月経前症候群)と言います。特に理由もなくイライラする症状に悩まされている女性は多いはず。原因として考えられているのは、排卵後の女性ホルモンの急激な変化です。ガマンできないほどつらいときは婦人科で、漢方薬などを処方してもらうことができますが、少し生活を変えてみるだけでPMSが大きく緩和・改善する場合もあります。悩んでいる人は、以下のような対策を試してみてくださいね。○食べ物に気をつかう朝食をきちんととり、毎回の食事の栄養バランスに気を配りましょう。PMSを緩和してくれるのは、緑黄色野菜や果物、玄米、豆類、海草類のような、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれた食べ物です。最近は野菜がたっぷり含まれているメニューを取り扱うレストランも増えているので、リフレッシュも兼ねて友達と出掛けてみては?○軽い運動を楽しむじっと動かずにいると、余計に体調や気分の悪さが気になってしまいがち。もちろん体調の悪いときに無理は禁物ですが、大丈夫そうであれば、散歩、サイクリング、ジョギングなどの軽い運動をすると気分転換できます。血行もよくなり、むくみや便秘の改善につながることも。外に出られないときは、部屋でストレッチする程度でもかまいせん。○とにかくリラックスするお風呂、マッサージ、音楽鑑賞などで頭を空っぽにして、心身を解放してあげましょう。アロマテラピーにも、イライラを解消したり心を落ち着かせたりする効果があると言われています。映画やドラマ、マンガなど好きな趣味に夢中になるのもいいですね。○仕事は無理せずマイペースで生理前は集中力が落ちる人も多いので、無理に頑張らず、できれば定時で切り上げるなど負担を減らす工夫を。家族がいる人は、不調であることを伝えて家事などを手伝ってもらうのもアリです。○NG行動にも注意!おすすめ行動のほかに、「これをやるとPMSが悪化する! 」というNG行動もあります。例えば、甘いものや塩分のとりすぎには注意。生理前は甘いお菓子がほしくなるかもしれませんが、糖分をとりすぎると血糖値が急激に上下するため、かえって気分が不安定になります。どうしても間食したいときは、昆布やナッツなど、甘くないものを選ぶといいでしょう。また塩分はむくみの原因になるので、いつもより控えめに。ほかにも、ストレス、不規則な生活、睡眠不足、飲酒、喫煙もPMSを助長するので気をつけて。イライラなどの不調を放置しておくと、仕事が手につかなかったり、パートナーや仕事仲間に当たってしまったりと、生活に影響が出ることがあります。周囲のためにも、自分自身のためにも、生理前の不調は最小限に食い止めましょう!※画像は本文と関係ありません○善方裕美医師日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など
2014年12月24日生理前になると体調が悪くなったり、気分が落ち込んだりしてしまう「月経前症候群(PMS)」。生理前になるとイライラして何も手につかない、という状況では、仕事や日常生活にも影響してしまいます。本人にもどうしようもないつらい症状、少しでもやわらげたいですよね。■月経前症候群はなぜ起こる!?月経前症候群(PMS)とは、生理が始まる2週間から数日前に起こる、心身の不快な症状のこと。女性の実に8割程度が経験しているといわれ、その症状は、下腹痛、腰痛、胸が張る、めまい、といった身体的なものから、イライラ、無気力、攻撃的になる、気分が沈む、などの精神的なものまでさまざまです。生理前のゆううつな症状は、女性ならほとんどの人が経験したことがあるかもしれませんが、もし、これらの症状が生理のたびにあらわれるようなら、それはPMSであるといえます。PMSの原因はまだはっきりとは分かっていませんが、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンがかかわっているのではないかといわれています。また、栄養の偏った不規則な食生活の人、低体温気味で代謝の悪い人は、PMSの症状が重くなりやすい傾向にあるようです。■毎日の食事で症状改善へPMSを軽減するには、バランスのとれた食事がとても大切です。中でも、ビタミンB6(いわし、さばなど)、マグネシウム(アーモンド、納豆、海藻類など)、カルシウム(チーズ、小魚、小松菜など)は、PMSの症状に効果的とされています。逆に避けた方がよいのは、塩分、油分、アルコールなど。生理前になると、無性に甘いものやジャンクフードが食べたくなる、という人もいるかもしれませんが、そこはグッと我慢。PMS改善だけでなく、美容のためにも、栄養バランスの良い食生活を心がけましょう。■症状をやわらげるための日常生活での注意点とはPMS改善のためには、軽い運動やエクササイズが効果的だといわれています。とくに、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動がおすすめ。テレビを見ながらの体操や、通勤中に一駅分歩いてみる、など、手軽にできる方法で体を動かしてみましょう。適度な運動は、心身のリラックスとともに、代謝や血流をよくしてPMSの症状をやわらげる効果が期待できます。また、PMSを悪化させる最大の要因はストレス。自分のストレスの原因を把握して、日頃からストレスをためこまないよう、上手な発散を心がけましょう。
2013年05月24日