『レオポルド美術館エゴン・シーレ展ウィーンが生んだ若き天才』が、東京・上野の東京都美術館にて、1月26日(木) から4月9日(日) まで開催される。世界有数のシーレ・コレクションで知られるウィーンのレオポルド美術館の全面協力により、日本における回顧展としては、約30年ぶりの大規模展が実現した。展示室入口開幕を前に、女優の松下奈緒が内覧会に来場し「贅沢な時間を過ごさせていただきました」と感激した様子。同時に「今はどっと疲れが来ていますね(笑)。生きるパワーを、シーレに吸い出されたよう」と作品群に圧倒されていた。かつて、レオポルド美術館に足を運んだこともあるといい「この絵は私に何を訴えかけているんだろうかと。一度見ただけでは、理解するのは難しい、ハードルの高い絵だなと思った」と振り返り、「シーレ自身の内面も含めて、一筋縄ではいかない。答えはひとつじゃない、そう簡単には(答えを)見えないぞという感覚が、もう一度見たいという気持ちにつながり、病みつきになる」とその魅力を語っていた。シーレの作品約50点を同時代の画家たちの作品と合わせテーマごとに展観することで、画家のそれぞれの主題に対する取り組みを深く掘り下げる構成をとっている同展。自己の内面を深く追究したシーレは、特に自画像で名高いが、今回は《ほおずきの実のある自画像》をはじめとした代表作がいくつも来日するのも見どころのひとつだ。エゴン・シーレ《ぼおずきの実のある自画像》1912年レオポルド美術館蔵松下もお気に入りの一点に、《ほおずきの実のある自画像》を挙げて、「色味が好きですね。(背景の)白とオレンジ、それに顔も一色ではない。何を思っているのかわからない視線も魅力的」だと理由を説明。シーレは第一次大戦の兵役を経て、展覧会で成功を収めた矢先に、スペイン風邪により28歳で早世しており「その歳月が彼にとって、長かったのか、短かったのか。どんな気持ちで描いていたのか想像するのも面白いですね。激動の人生がここに集まっている。濃い28年間を見せていただいた」と濃厚な作品鑑賞を振り返っていた。エゴン・シーレ《横たわる女》1917年レオポルト美術館蔵エゴン・シーレ《悲しみの女》1912年レオポルド美術館蔵エゴン・シーレ《カール・グリュンヴァルドの肖像》1917年豊田市美術館蔵また、クリムトやココシュカ、ゲルストルといった同時代の画家たちについては「見る側にも自由を与えてくれますし、金のクリムトと銀のシーレ、その対比も面白い」と“天才”シーレを回顧しつつ、19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーン世紀末美術の展開を辿ることができる同展の見どころを語っていた。グスタフ・クリムト《シェーンブルン庭園風景》1916年レオポルド美術館委託(個人蔵)取材・文・撮影:内田涼<開催情報>『レオポルド美術館エゴン・シーレ展ウィーンが生んだ若き天才』2023年1月26日(木)~4月9日(日)、東京都美術館にて開催公式サイト:
2023年01月25日アムステルダム国立美術館は、世界中のフェルメールファンに向けて、「クローズアップ・フェルメール (Closer to Johannes Vermeer)」を開始しました。英語版のナレーションは英国の人気俳優、ステファン・フライ氏が担当。その独特の語り口で、フェルメールの作品とその人生を解説しています。また、最新の技術を駆使した最高画質のズームアップで、フェルメール作品のディテールに迫ります。クローズアップ・フェルメール (Closer to Johannes Vermeer) クローズアップ・フェルメールまた、アムステルダム国立美術館は2023年2月10日から6月4日までのフェルメール展開催期間中、木、金、土曜日の開館時間を夜10時まで延長することを決定しました。史上最大のフェルメール展の開催に先立ち、チケットの先行予約販売が、1ヶ月で10万枚を超えたためで、特別展の開催前から人気の高まりを見せています。■クローズアップ・フェルメール (Closer to Johannes Vermeer)クローズアップ・フェルメール (Closer to Johannes Vermeer)はフェルメールと、その作品を巡る素晴らしいストーリーに溢れた、画家の世界をデジタル体験できる新しいツールです。フェルメール展に出品される28作品に加え、展覧会には未出品のフェルメール作とされる9作品についても解説しています。英語版のナレーションは、英国人俳優のステファン・フライ氏が担当。フェルメール作品に登場する、真珠、黄色い上着、カーテン、地図などの小物や寓話などの真意を詳しく解説しています。■最高画質の画像フェルメール作品を5マイクロメーターの超高解像度で見ることができます。1ピクセルあたり5マイクロメーター(0,005mm2)の解像度です。2022年にレンブラントの大作「夜警」を撮影し、そのクローズアップをオンライン公開した際に用いられた技術と同じものを使っています。この技術により、フェルメール作品の絵の具の細部までしっかりと見ることができるようになりました。■ヨハネス・フェルメールについてヨハネス・フェルメール(1632-1675) はオランダのデルフトで生まれ、生涯をこの町で過ごしました。静謐な室内画、透明感のある色彩、絵画に散りばめられた寓話など、その作品は世界中の人々を魅了してきました。オランダ17世紀の他の画家、例えばレンブラントなどに比べると現存する作品数が少ないのも特徴で、現在、フェルメール作品とされているのは、わずか37点です。フェルメール「婦人と召使」フリックコレクション■フェルメール展アムステルダム国立美術館では、17世紀の偉大な画家フェルメールの特別展を初めて開催します。世界各国から28点が集結し、史上最大のフェルメール展となります。特別展に際し、フェルメールの画家として、また、人としての人生、作品のきっかけとなった出来事、作品制作のプロセスなど、美術史として、また、技術的な研究が改めて行われています。■特別展チケットフェルメール展は、アムステルダム国立美術館で2月10日から6月4日まで開催されます。開館時間:日曜日から水曜日は午前9時から午後6時。木曜日から土曜日は午前9時から午後10時。入場時間の予約が必要です。チケットの予約と購入はこちらのウェブサイトから。 クローズアップ・フェルメール(Closer to Johannes Vermeer)はKPNの協力で実現したプロジェクトです。フェルメール展はAmmodo, Blockbusterfonds, Rijksmuseum International Circle, Rijksmuseum Patrons, オランダ教育文化科学省が協力しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月23日文化財活用センター〈ぶんかつ〉と東京国立博物館(トーハク)は、2023年1月31日(火)より、東京国立博物館 法隆寺宝物館に、通年で鑑賞できる展示室≪デジタル法隆寺宝物館≫を開室します。デジタル技術が可能にする博物館のあらたな鑑賞体験≪デジタル法隆寺宝物館≫は、常時展示がかなわない法隆寺ゆかりの名宝を、デジタルコンテンツや複製でくわしく鑑賞、体験する展示室です。2023年1月31日からは法隆寺献納宝物である国宝「聖徳太子絵伝」を、8月1日からは「法隆寺金堂壁画」をテーマに、臨場感あふれるグラフィックパネル(複製)と、大型8Kモニターで絵の詳細まで自在に鑑賞できるデジタルコンテンツを展示します。また、仮面や装束の当初の姿を考証した復元模造では、かつて人々を魅了した伎楽(ぎがく)という芸能の色鮮やかな世界観にふれることができるでしょう。≪デジタル法隆寺宝物館≫開室後半年間のみどころ[2023年1月31日~2023年7月30日]●みどころ(1)70インチ8Kモニターでくわしくみる国宝~鑑賞者の操作で絵画の魅力をじっくり鑑賞~およそ千年前に描かれた国宝「聖徳太子絵伝」の高精細画像を、大型8Kモニターで鑑賞するデジタルコンテンツ<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>を体験できます。本デジタルコンテンツでは、原品ではよくみえない聖徳太子の表情までもが8Kモニターに映し出されます。また、聖徳太子の生涯にわたる50以上もの事績から、みたい場面を選んで解説とともに鑑賞するなど、国宝「聖徳太子絵伝」の魅力を8K画質で自在にくわしく楽しめます。●みどころ(2)臨場感あふれる原寸大グラフィックパネル~絵画の大きさや配置された空間そのものを体感~かつて奈良・法隆寺の絵殿という建物の内側を飾っていた国宝「聖徳太子絵伝」は、1面およそ縦1.9m×横1.5mの画面を横に並べた計10面からなる大画面絵画です。その原寸大グラフィックパネル(複製)を、法隆寺の絵殿にあったときと同じコの字型の配置に展示しています。国宝「聖徳太子絵伝」にあらわされた雄大な景観と、聖徳太子の生涯を追体験するかのような空間そのものを体感することができます。●みどころ(3)よみがえる古代芸能の色とかたち~伎楽でもちいられた仮面や装束の本来の姿を再現~飛鳥時代に大陸から伝来した伎楽は、今日では資料より役名を伝えるのみとなった幻の芸能です。現存する伎楽面のほとんどが奈良時代の作であるのに対し、法隆寺献納宝物(東京国立博物館蔵)の伎楽面には、それより古い飛鳥時代の作が含まれています。東京国立博物館と文化財活用センターは、現存する資料から色やかたちについての検討を重ね、本来の姿を再現した伎楽面と伎楽装束を製作しました。*上記は、≪デジタル法隆寺宝物館≫開室から半年間 [2023年1月31日~2023年7月30日] のみどころです。*≪デジタル法隆寺宝物館≫は半年毎に展示替をします。2023年1月31日の開室後半年間は、法隆寺献納宝物(東京国立博物館蔵)である国宝「聖徳太子絵伝」を、同年8月1日からは「法隆寺金堂壁画」(奈良・法隆寺蔵)をテーマに展示します。*≪デジタル法隆寺宝物館≫の会場内は写真、動画の撮影が可能です。■デジタルコンテンツ<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>について*デジタルコンテンツ制作:文化財活用センター、NHKエデュケーショナル/2018~19年*日本語・英語に対応しています国宝「聖徳太子絵伝」は、かつて法隆寺の絵殿を飾っていた大画面の障子絵です。平安時代・延久元年(1069)、絵師・秦致貞によって描かれました。10面からなる横長の大画面に、聖徳太子の生涯にわたる50以上もの事績が散りばめられています。数ある聖徳太子絵伝のなかでもっとも古く、初期やまと絵の代表作にあげられます。しかし、長い年月を経て画面のいたみがひどく、肉眼で細部まで鑑賞することはかないません。デジタルコンテンツ<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>は、本作品の高精細画像を、大型8Kモニターに映し出すアプリケーションです。1面およそ縦1.9m×横1.5mの本作品を、計28区画に分割して撮影し、画像をつなぎ合わせて1面で18億画素の画像データを作成しました。鑑賞者自身の操作により、2面で36億画素という画像データがリアルタイムに処理され、70インチ8Kモニターに表示されます。国宝「聖徳太子絵伝」のみたい部分を大きく拡大すると、聖徳太子の表情までくわしく確認することができます。聖徳太子の生涯のエピソードから場面を選び、その場面の解説もお楽しみいただけます。およそ千年前に描かれた国宝の絵伝と聖徳太子の魅力を、8K画質でじっくりとご堪能ください。●国宝「聖徳太子絵伝」秦致貞 筆/平安時代・延久元年(1069)/綾本着色/10面/東京国立博物館(法隆寺献納宝物)*原品の展示予定は未定ですその他多数のみどころあり。詳細は公式サイトをご覧ください。■開催概要名称:デジタル法隆寺宝物館会場:東京国立博物館 法隆寺宝物館/中2階(東京都台東区上野公園13-9)会期:2023年1月31日(火)開室 以降は通年展示(半年毎に展示替)開館時間:9:30~17:00休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、2023年2月7日(火)は休館※開館時間・休館日は、東京国立博物館総合文化展に準じます観覧料:総合文化展観覧料もしくは開催中の特別展観覧料[観覧当日に限る]が必要です主催:東京国立博物館、文化財活用センター協力:法隆寺、奈良国立博物館、国立情報学研究所高野研究室▼≪デジタル法隆寺宝物館≫WEBサイト▼*総合文化展観覧料、一般1,000円、大学生500円、高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。*大学生の方は、学生証をご提示ください。*高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は、総合文化展について無料です。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。*障がい者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。*東京国立博物館のガイドラインに従い感染防止対策を実施します。*令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト 補助対象事業(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年01月18日未来へつなぐ国立劇場プロジェクト初代国立演芸場さよなら公演『令和5年2月特別企画公演圓朝に挑む!』が2022年2月25日(土)に国立演芸場(東京都千代田区隼町4-1)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月18日(水) 10:00よりチケット発売開始です。カンフェティで1月18日(水)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 落語「黄金餅」橘家圓太郎落語「牡丹灯籠お露新三郎」三遊亭わん丈-仲入り-落語初代桂文治=作「按摩の信心」隅田川馬石落語「安中草三~牢破り~」三遊亭圓馬※番組・出演者に一部変更があることがございます。予めご了承ください。なお、最新の情報は下記の国立劇場チケットセンターへお問い合わせください。公演概要国立演芸場令和5年2月特別企画公演『圓朝に挑む!』公演日時:2022年2月25日 (土)12:30開場/13:00開演(16:00頃終演予定)会場:国立演芸場(東京都千代田区隼町4-1)■出演者橘家圓太郎 / 三遊亭わん丈 / 隅田川馬石 / 三遊亭圓馬■カンフェティ チケット料金一般:3,300円→2,970円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月17日文化財活用センター〈ぶんかつ〉と東京国立博物館(トーハク)は、2023年1月31日(火)より、東京国立博物館 法隆寺宝物館に、通年で鑑賞できる展示室≪デジタル法隆寺宝物館≫を開室します。メインビジュアル■デジタル技術が可能にする博物館のあらたな鑑賞体験≪デジタル法隆寺宝物館≫は、常時展示がかなわない法隆寺ゆかりの名宝を、デジタルコンテンツや複製でくわしく鑑賞、体験する展示室です。2023年1月31日からは法隆寺献納宝物である国宝「聖徳太子絵伝」を、8月1日からは「法隆寺金堂壁画」をテーマに、臨場感あふれるグラフィックパネル(複製)と、大型8Kモニターで絵の詳細まで自在に鑑賞できるデジタルコンテンツを展示します。また、仮面や装束の当初の姿を考証した復元模造では、かつて人々を魅了した伎楽(ぎがく)という芸能の色鮮やかな世界観にふれることができるでしょう。▼≪デジタル法隆寺宝物館≫WEBサイト▼ ■≪デジタル法隆寺宝物館≫開室後半年間のみどころ[2023年1月31日~2023年7月30日]●みどころ(1) 70インチ8Kモニターでくわしくみる国宝~鑑賞者の操作で絵画の魅力をじっくり鑑賞~11歳、雲のように空に浮かぶ(第1面)/国宝「聖徳太子絵伝」(部分)およそ千年前に描かれた国宝「聖徳太子絵伝」の高精細画像を、大型8Kモニターで鑑賞するデジタルコンテンツ<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>を体験できます。本デジタルコンテンツでは、原品ではよくみえない聖徳太子の表情までもが8Kモニターに映し出されます。また、聖徳太子の生涯にわたる50以上もの事績から、みたい場面を選んで解説とともに鑑賞するなど、国宝「聖徳太子絵伝」の魅力を8K画質で自在にくわしく楽しめます。●みどころ(2) 臨場感あふれる原寸大グラフィックパネル~絵画の大きさや配置された空間そのものを体感~国宝「聖徳太子絵伝」原寸大グラフィックパネル ※2018年撮影かつて奈良・法隆寺の絵殿という建物の内側を飾っていた国宝「聖徳太子絵伝」は、1面およそ縦1.9m×横1.5mの画面を横に並べた計10面からなる大画面絵画です。その原寸大グラフィックパネル(複製)を、法隆寺の絵殿にあったときと同じコの字型の配置に展示しています。国宝「聖徳太子絵伝」にあらわされた雄大な景観と、聖徳太子の生涯を追体験するかのような空間そのものを体感することができます。●みどころ(3) よみがえる古代芸能の色とかたち~伎楽でもちいられた仮面や装束の本来の姿を再現~復元模造 伎楽面・伎楽装束 ※半年毎に展示替、ケース内展示飛鳥時代に大陸から伝来した伎楽は、今日では資料より役名を伝えるのみとなった幻の芸能です。現存する伎楽面のほとんどが奈良時代の作であるのに対し、法隆寺献納宝物(東京国立博物館蔵)の伎楽面には、それより古い飛鳥時代の作が含まれています。東京国立博物館と文化財活用センターは、現存する資料から色やかたちについての検討を重ね、本来の姿を再現した伎楽面と伎楽装束を製作しました。*上記は、≪デジタル法隆寺宝物館≫開室から半年間 [2023年1月31日~2023年7月30日] のみどころです。*≪デジタル法隆寺宝物館≫は半年毎に展示替をします。2023年1月31日の開室後半年間は、法隆寺献納宝物(東京国立博物館蔵)である国宝「聖徳太子絵伝」を、同年8月1日からは「法隆寺金堂壁画」(奈良・法隆寺蔵)をテーマに展示します。*≪デジタル法隆寺宝物館≫の会場内は写真、動画の撮影が可能です。■デジタルコンテンツ<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>について*デジタルコンテンツ制作:文化財活用センター、NHKエデュケーショナル/2018~19年*日本語・英語に対応しています<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>操作画面国宝「聖徳太子絵伝」は、かつて法隆寺の絵殿を飾っていた大画面の障子絵です。平安時代・延久元年(1069)、絵師・秦致貞によって描かれました。10面からなる横長の大画面に、聖徳太子の生涯にわたる50以上もの事績が散りばめられています。数ある聖徳太子絵伝のなかでもっとも古く、初期やまと絵の代表作にあげられます。しかし、長い年月を経て画面のいたみがひどく、肉眼で細部まで鑑賞することはかないません。デジタルコンテンツ<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>は、本作品の高精細画像を、大型8Kモニターに映し出すアプリケーションです。1面およそ縦1.9m×横1.5mの本作品を、計28区画に分割して撮影し、画像をつなぎ合わせて1面で18億画素の画像データを作成しました。鑑賞者自身の操作により、2面で36億画素という画像データがリアルタイムに処理され、70インチ8Kモニターに表示されます。国宝「聖徳太子絵伝」のみたい部分を大きく拡大すると、聖徳太子の表情までくわしく確認することができます。聖徳太子の生涯のエピソードから場面を選び、その場面の解説もお楽しみいただけます。およそ千年前に描かれた国宝の絵伝と聖徳太子の魅力を、8K画質でじっくりとご堪能ください。27歳、黒駒に乗って東国にあそび富士山に登る(第3面)/国宝「聖徳太子絵伝」(部分)12歳、百済の賢者、日羅と会う(第10面)/国宝「聖徳太子絵伝」(部分)●国宝「聖徳太子絵伝」秦致貞 筆/平安時代・延久元年(1069)/綾本着色/10面/東京国立博物館(法隆寺献納宝物)*原品の展示予定は未定です聖徳太子(574-622)は用明天皇の第二皇子で、飛鳥時代、推古天皇のもと仏教の興隆や遣隋使の派遣、十七条憲法の制定などに力をつくしました。伝記にあたる『聖徳太子伝暦』が10世紀に成立したのち、その生涯を絵画化した絵伝が数多く作られました。なかでもこの作品は、現存最古のもっとも優れた聖徳太子絵伝であり、11世紀やまと絵の説話画としても貴重です。かつて法隆寺絵殿の内側を囲った全10面の大画面には、法隆寺のある斑鳩の地を中心に、飛鳥や難波(現在の大阪府)、さらに中国・衡山までを見渡す雄大な景観が描かれ、聖徳太子の生涯を追体験するかのような空間を作り出します。国宝「聖徳太子絵伝」展示風景(法隆寺宝物館第6室) ※2019年撮影■デジタルコンテンツ<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>について*デジタルコンテンツ制作:法隆寺、奈良国立博物館、国立情報学研究所高野研究室/2020年*デジタルコンテンツ制作協力:文化財活用センター、便利堂*日本語・英語に対応しています7世紀後半から8世紀はじめに制作されたとみられる「法隆寺金堂壁画」は、かつて法隆寺金堂の内壁(外陣)にあった大画面壁画です。昭和24年(1949)1月26日、火災により焼損しました。「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板は、美術印刷会社便利堂によって昭和10年(1935)に撮影されたもので、焼損前の金堂壁画の姿を今に伝えます。デジタルコンテンツ<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>は、363枚ある写真ガラス原板から、専用の高精細スキャナー(1500dpi)で取得した高精細画像を、大型8Kモニターに映します。この高精細画像は、写真ガラス原板1枚を5分割して読み込み、撮影時のレンズの歪みや現像時に生じた濃淡の差などを補正し、複数の画像データを接合したものです。壁画1枚の画像は、大壁で300億画素、小壁で170億画素を超えます。2020年、<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>はオンライン上で公開され、PCやスマートフォンで閲覧可能です。本会場ではそれを70インチの8Kモニターで鑑賞いただきます。仏教美術の至宝と称えられた法隆寺金堂壁画、その線描の美しさを大画面モニターでお楽しみください。第二号壁 菩薩像/「法隆寺金堂壁画」(部分)第六号壁 阿弥陀浄土図/「法隆寺金堂壁画」(部分)<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>をみる ●重要文化財「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」昭和10年(1935)撮影/ガラス乾板(コロタイプ原板)/363枚/奈良・法隆寺*原品の展示はありません大壁4面の四方四仏と、小壁8面に描かれた菩薩の計12面からなる「法隆寺金堂壁画」は、焼損以前より高く評価されていました。当時古社寺保存会長であり帝国博物館(のちの東京国立博物館)初代総長をつとめた九鬼隆一は、大正9年(1920)刊行の『法隆寺壁画保存方法調査報告書』で、次のように述べています。「法隆寺金堂ノ壁画ハ現今世界ニ知ラレタル東洋各国壁画中最モ優秀ナル者タルコトハ一般ニ認メラル所(以下略)」法隆寺の「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」は、便利堂が所有する写真原板(同時に撮影された四色分解写真、赤外線写真など83枚)とともに平成27年(2015)、重要文化財に指定されました。その翌年から5年をかけてクリーニング等の修理がおこなわれたのち、デジタルデータ化が進められました。<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>操作画面■<復元模造 伎楽面・伎楽装束>について*伎楽面 呉女・迦楼羅 製作:松久宗琳佛所/2019年*伎楽装束 裳・袍 製作:染技連/2021年伎楽は、飛鳥時代に大陸から伝来した、野外で行なう仮面芸能です。国宝「聖徳太子絵伝」(第5面)には、推古天皇20年(612)、百済から帰化した味摩之(みまし)という楽人が、呉(くれ/現在の中国)に学んだ伎楽舞を習得していると聞き、聖徳太子は少年を集めて習わせたという場面が描かれています。伎楽は平安時代には廃れ、今日では資料や仮面の銘などにより役名を伝えるのみです。伎楽面は、法隆寺献納宝物(東京国立博物館蔵)の31面のほか、正倉院や東大寺に伝わります。現存するほとんどが奈良時代の作ですが、法隆寺伝来の伎楽面には、飛鳥時代の作が含まれることが特徴です。東京国立博物館と文化財活用センターは、2019年に伎楽面〈呉女〉と〈迦楼羅〉を、2021年に伎楽装束〈裳(も)〉と〈袍(ほう)〉の復元模造を製作しました。現存する資料から、色やかたちについて検討を重ね、本来の姿を再現しました。41歳、百済国の味摩之、伎楽を伝え、これを童子に習わせる(第5面)/国宝「聖徳太子絵伝」(部分)●重要文化財「伎楽面 呉女・迦楼羅」飛鳥時代・7世紀/木造彩色/東京国立博物館(法隆寺献納宝物)*原品を含む伎楽面は、法隆寺宝物館〈第3室〉にて通年展示。法隆寺宝物館〈第3室〉は毎週金曜・土曜に開室31面のうち、伎楽で唯一の女性面である〈呉女(ごじょ)〉と、インドの霊鳥である〈迦楼羅(かるら)〉の復元模造です。X線CT撮影や赤外線撮影など多角的な調査を行ない、材質や技法、彩色仕上げを原品に忠実に再現しました。伎楽面 呉女(原品)伎楽面 呉女(復元模造)●「伎楽装束 裳残欠・袍残欠」奈良時代・8世紀/「裳」絹製、夾纈、纐纈/「袍」絹製(平絹)/東京国立博物館(法隆寺献納宝物)*原品の展示予定は未定です現在は残欠として伝えられる伎楽装束ですが、原品の解体修理と並行して復元模造を製作しました。修理時の知見を活かし、古代の染織技法を再現したことで、製作当時の華やかな彩りがよみがえりました。伎楽装束 裳(原品)伎楽装束 裳(復元模造)■法隆寺と法隆寺宝物館奈良・法隆寺は、聖徳太子の発願により7世紀初頭に建立された名刹です。その西院伽藍のうち金堂・五重塔・中門・回廊などの建物は、現存する世界最古の木造建造物として知られます。明治11年(1878)、法隆寺に伝来した宝物300件あまりが皇室に献納されました。これらの宝物すべてを収蔵・展示することを目的として、昭和39年(1964)、東京国立博物館に法隆寺宝物館が開館し、平成11年(1999)の建て替えを経て今日に至ります。*谷口吉生設計 平成13(2001)年度 建築学会賞受賞■開催概要名称 :デジタル法隆寺宝物館会場 :東京国立博物館 法隆寺宝物館/中2階(東京都台東区上野公園13-9)会期 :2023年1月31日(火)開室 以降は通年展示(半年毎に展示替)開館時間:9:30~17:00休館日 :月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、2023年2月7日(火)は休館※開館時間・休館日は、東京国立博物館総合文化展に準じます観覧料 :総合文化展観覧料もしくは開催中の特別展観覧料[観覧当日に限る]が必要です主催 :東京国立博物館、文化財活用センター協力 :法隆寺、奈良国立博物館、国立情報学研究所高野研究室▼≪デジタル法隆寺宝物館≫WEBサイト▼ *総合文化展観覧料、一般1,000円、大学生500円、高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。*大学生の方は、学生証をご提示ください。*高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は、総合文化展について無料です。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。*障がい者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。*東京国立博物館のガイドラインに従い感染防止対策を実施します。*令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト 補助対象事業(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)■≪デジタル法隆寺宝物館≫今後の展示内容【2023年1月31日(火)~2023年7月30日(日)】(デジタルコンテンツ)8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」 2018~19年制作(グラフィックパネル)国宝「聖徳太子絵伝」(原寸) 10面 株式会社サンエムカラー 2022年制作(複製)伎楽面 呉女 1面 松久宗琳佛所 2019年制作(複製)伎楽装束 裳 1領 染技連 2021年制作【2023年8月1日(火)~2024年1月28日(日)】(デジタルコンテンツ)「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア 2020年制作(グラフィックパネル)「法隆寺金堂壁画」(縮小) 12面 株式会社サンエムカラー 2022年制作(複製)伎楽面 迦楼羅 1面 松久宗琳佛所 2019年制作(複製)伎楽装束 袍 1領 染技連 2021年制作*≪デジタル法隆寺宝物館≫は開室後、半年毎に展示替をします。会場内は写真、動画の撮影が可能です。■ぶんかつ【文化財活用センター】YouTubeチャンネルで関連動画を公開! ・法隆寺 ―よみがえる古代の至宝1・国宝 聖徳太子絵伝 ―よみがえる古代の至宝2・法隆寺金堂壁画 ―よみがえる古代の至宝3・伎楽と法隆寺宝物館 ―よみがえる古代の至宝4(動画公開予定日=2023年1月27日)*音声ナレーション:渡邊あゆみ(NHKアナウンサー)*音声ナレーションを字幕でご覧になりたい方は設定から言語を選択してください*字幕は日本語・英語・中国語・韓国語に対応しています■東京国立博物館明治5年(1872)創立、2022年3月に150周年を迎えた、日本でもっとも長い歴史を持つ博物館です。収蔵する文化財は約12万件。日本から中国、朝鮮半島、西アジア・エジプトまでの地域を網羅し、土器や土偶などの考古遺物から浮世絵や刀剣、甲冑、近代絵画など、日本の美術史をたどることのできるコレクションとなっています。東京国立博物館WEBサイト Twitter @TNM_PR 東京国立博物館(トーハク)広報室 Instagram @TNM_PR 東京国立博物館(トーハク)広報室 ■文化財活用センター2018年に国立文化財機構に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしています。文化財活用センター〈ぶんかつ〉WEBサイト Twitter @cpcp_nich ぶんかつ【文化財活用センター】 Instagram @cpcp_nich ぶんかつ【文化財活用センター】 ◇本展示についてのお問い合わせ◇国立文化財機構 文化財活用センター 企画担当〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館東洋館5階E-mail: cpcp@nich.go.jp TEL : 03-5834-2856(直通)FAX : 03-5834-2857 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月16日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、令和6(2024)年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」実施対象館を募集します。本事業では、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館(いずれも国立文化財機構)が全国の美術館・博物館に対し、地域ゆかりの収蔵品を貸し出し、〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出します。※令和6(2024)年4月下旬から令和7(2025)年3月末までに開催される展覧会が対象です。募集チラシ本事業によって、立地条件等により、これまで国立博物館の収蔵品に親しむ機会が限られていた地域に対し、文化財が広く公開されること、日本とアジアの歴史・伝統文化の発信、地域文化の創生、次世代への文化財の継承、観光振興につながることをめざします。2017年度からこれまでに、29施設20都府県で「国立博物館収蔵品貸与促進事業」の展覧会が開催過去の事業実績(展覧会)はこちらから ■事業内容<主な展覧会開催費用について>本事業では、次の費用を〈ぶんかつ〉が支出します。(1)国立博物館貸与品の梱包・開梱および展示・撤収作業にかかる費用(2)国立博物館から貸与先へおよび貸与先から国立博物館への本事業の貸与品の輸送にかかる費用(3)国立博物館貸与品の保険にかかる費用※詳細につきましては必ず申請要項をご確認ください。<以下のいずれかのカテゴリーへの申請が可能です。>(1)【大規模貸与】1申請につき21~50件の国立博物館収蔵品を貸与/各年度1~2か所を選定予定(2)【小規模貸与】1申請につき20件以内の国立博物館収蔵品を貸与/各年度4~5か所を選定予定<申請にあたっては、以下のいずれかの方法で借用希望作品リストを作成してください。>※国立博物館の収蔵品検索にあたっては、ColBase(コルベース/国立文化財機構所蔵品統合検索システム )等をご参照ください。(方法1)国立博物館の収蔵品の中から申請館が自ら設定したテーマに沿って作品を自由に選択してリストを作成。(方法2)貸与可能作品が掲載されたリスト(a.【日本考古】およびb.【黒田】)を活用し、必要に応じてその他の国立博物館の収蔵品を加えてリストを作成。a.【日本考古】東京国立博物館所蔵の各時代や地域を代表する日本考古資料の優品30件。(『申請要項』別紙1-(1)参照)貸与可能作品例左:深鉢形土器(縄文時代〔中期〕・前3000~前2000年、長野県伊那市宮ノ前出土)、中央:みみずく土偶(縄文時代〔晩期〕・前1000~前400年、埼玉県鴻巣市滝馬室出土)、右:埴輪 馬(古墳時代・6世紀、群馬県伊勢崎市下触町出土)※いずれも東京国立博物館所蔵b.【黒田】東京国立博物館所蔵の黒田清輝の代表作12件。(『申請要項』別紙1-(2)参照)貸与可能作品例左:読書(明治24年〔1891〕)、中央:重要文化財 舞妓(明治26年〔1893〕)、右:重要文化財 湖畔(明治30年〔1897〕)※いずれも黒田清輝筆、東京国立博物館所蔵■本事業の対象となる美術館・博物館文化庁長官の承認を受けた公開承認施設および博物館法で定められた登録博物館、博物館相当施設であれば、公私立を問わずにご応募いただけます。貸与条件や事業内容の詳細ならびに申請方法につきましては、〈ぶんかつ〉ウェブサイト掲載の「2024(令和6)年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業実施対象館申請要項」を必ずご確認ください。〈ぶんかつ〉ウェブサイト 2024年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 申請要項 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしております。■文化財活用センター 2018年に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしています。ぶんかつウェブサイト : Twitter @cpcp_nich ぶんかつ : Instagram @cpcp_nich ぶんかつ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月10日国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)の2月主催公演が下記の通り上演されます。蠟燭の灯りによる上演等、盛り沢山で皆様のご来場を心よりお待ちしております。2月定例公演 子盗人・項羽 / 2023年2月15日(水)午後1時開演2月普及公演 釣針・枕慈童 / 2023年2月18日(土)午後1時開演2月企画公演◎蠟燭の灯りによる 吹取・鵜飼 / 2023年2月23日(木)午後1時開演チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月10日(火)10:00より発売開始です。カンフェティで1月10日(火)10:00より発売開始 2月定例公演 子盗人・項羽 2月普及公演 釣針・枕慈童 2月企画公演 吹取・鵜飼 《月間特集 近代絵画と能 》演目と同じ題材が描かれた絵画とともに能の魅力を味わう「絵画と能」シリーズの八回目。近代を代表する画家たちが描いた名画を補助線として、能の魅力をお楽しみいただきます。2月定例公演 子盗人・項羽公演日時:2023年2月15日(水)午後1時開演※開場時間は、開演の1時間前の予定です。狂言『子盗人』 (こぬすびと) 大藏彌右衛門(大蔵流二十五世宗家)有徳人の家へ盗みに入った男は、座敷で寝ていた赤ん坊を見つけます。あまりに可愛らしく、目的を忘れてあやし始めますが…。赤子のお守りをする様子が何とも微笑ましい狂言です。能『項羽』 (こうう) 浅見重好(観世流)草刈男に虞美人草の由来を説く老人はかつての楚の大将・項羽でした。項羽の霊は活躍華やかなりし頃を偲びつつも、妃・虞氏との非情な別れや、漢の高祖との最期の戦のさまを劇的に再現して見せます。 (絵画作品=安田靫彦「項羽」)*字幕あり(日本語・英語)■チケット料金正 面:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(全席指定・税込)※カンフェティ取扱は中正面(3,000円)のみ【公式ホームページ】 2月普及公演 釣針・枕慈童公演日時:2023年2月18日(土)午後1時開演※開場時間は、開演の1時間前の予定です。解説・能楽あんない画家は何を描くのか―画題と能画小林健二(国文学研究資料館名誉教授)狂言『釣針』 (つりばり)三宅右矩(和泉流)独身の主人と家来は西宮の夷様に祈ると、釣針で妻を釣るようにとの託宣を受けます。お告げのとおり釣針を見つけ早速釣り始めると…。二人は素敵な連れ合いを得ることができるでしょうか。能 『枕慈童』 (まくらじどう) 出雲康雅(喜多流)魏の文帝の命で勅使は薬の水が湧き出たとされる酈縣山(てっけんざん)へと赴きます。そこで出会った七百年の長寿を保つ美しい童子は、王より賜った枕について語り、菊花咲き乱れる仙境に戯れ、言祝ぎの舞を舞います。 (絵画作品=梶田半古「菊慈童」)*字幕あり(日本語・英語)■チケット料金正 面:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(全席指定・税込)※カンフェティ取扱は中正面(3,000円)のみ【公式ホームページ】 2月企画公演◎蝋燭の灯りによる 吹取・鵜飼公演日時:2023年2月23日(木)午後1時開演※開場時間は、開演の1時間前の予定です。◎蝋燭の灯りによるゆらめく蝋燭のほの暗い灯りの中に、幻想的な世界が広がります。狂言『吹取』(ふきとり) 善竹大二郎(大蔵流)月夜に五条大橋で笛を吹くと妻を授かるという観音様のお告げを得た男は、笛が吹けないので代わりに知り合いに吹いてもらいますが…。能『鵜飼』(うかい) 観世銕之丞(観世流)殺生禁断の地で漁をした罪で川に沈められた鵜飼の老人の亡霊は、僧に鵜飼の様子を見せて姿を消します。僧が弔いのため川石に法華経を記すと、やがて閻魔大王が現れ、経の功徳で老人が成仏したことを告げます。生きる上での罪業と死後の救済を主題に据えた作品です。 (絵画作品=川合玉堂「鵜飼」)*字幕表示はございません*上演中の入退場はご遠慮願います■チケット料金正 面:6,400円脇正面:4,900円(学生3,400円)中正面:4,000円(学生2,800円)(全席指定・税込)※カンフェティ取扱は中正面(4,000円)のみ【公式ホームページ】 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月10日独立行政法人日本芸術文化振興会主催、『第31回能楽若手研究会東京公演 -東京若手能-』が2023年2月25日(土)に国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月10日(火)10:00より発売開始です。カンフェティにて1月10日(火)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 国立能楽堂では、養成事業の一環として、次代を担う若手能楽師が集う「能楽若手研究会」通称「若手能」を、京都・大阪・東京の三都市で開催しております。平成3年度に始まった本公演も31回と回を重ねてまいりました。今回は能楽(三役)研修修了者をはじめ、若手能楽師たちの研鑽の成果をご披露するため、能楽若手研究会東京公演(東京若手能)を開催いたします。【番組】能『杜若』(かきつばた) 坂 真太郎(観世流)狂言『因幡堂』(いなばどう) 内藤 連(和泉流)能『通小町』(かよいこまち) 澤田 宏司(宝生流)※字幕表示あり(日本語・英語)※内容・日程に一部変更の場合もございます。予めご了承下さい。公演概要『第31回能楽若手研究会東京公演 -東京若手能-』公演日時:2023年2月25日(土)午後12時開場/午後1時開演(終演予定:午後4時10分頃)会場:国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)■チケット料金正面:3,500円脇正面:3,000円(学生2,100円)中正面:2,300円(学生1,700円)(全席指定・税込)※カンフェティ取扱は中正面(2,300円)のみ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月10日アートアクアリウム美術館 GINZAは、お正月イベント「アートアクアリウムのお正月」を2023年1月9日(月)まで開催する。「アートアクアリウム美術館 GINZA」のお正月イベント「アートアクアリウム美術館 GINZA」は、“百華繚乱~進化するアート~”をテーマにした、金魚アートの常設施設だ。7つのエリアで構成される館内では、色とりどりの金魚とともに、非日常的な空間を楽しむことができる。そんなアートアクアリウム美術館 GINZAが、謹賀新年ならぬ“金魚新年”のお正月仕様になって登場。期間中は、松の木が生い茂るトンネル型のイルミネーションや門松など、華やかなお正月飾りが館内を彩る。“紅白カラー”の美しい金魚が集結「アートアクアリウムのお正月」では、縁起の良い“紅白カラー”が美しい金魚が集結。白銀の体に、頭の上の赤い肉りゅうが特徴的な金魚「丹頂」や、”金魚の女王”とも称される大きな尾が魅力的な金魚「土佐錦」などが、お正月飾りで彩られた水槽の中で優雅に泳ぐ。新作の水槽作品「障子リウム」を初披露また、新作の水槽作品「障子リウム」も初披露する。戸枠の一部がガラスになっている障子“雪見障子”をモチーフにした水槽で金魚が舞い泳ぎ、日本庭園を思わせる美しい景色を楽しむことができる。「金魚おみくじ」が期間限定で登場さらに、2023年1月2日(月)から1月9日(月)までの期間限定で「金魚おみくじ」を用意。アートアクアリウムのオリジナルおみくじで、2023年の運勢を占ってみてはいかがだろうか。【詳細】「アートアクアリウムのお正月」開催期間:2022年12月27日(火)~1月9日(月)※2023年1月1日(日)は休館場所:アートアクアリウム美術館 GINZA住所:東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 新館8階営業時間:10:00~19:00(変更になる場合あり)※12月31日(土)は10:00~17:30(最終入場16:30)休館日:銀座三越の休館日に準ずるチケット価格:当日券 2,400円、WEBチケット 2,300円※当日券は銀座三越新館1階にて発売【問い合わせ先】銀座三越TEL:03-3562-1111(代表番号)
2023年01月01日神奈川県立近代美術館 鎌倉別館では、コレクション展「美しい本─湯川書房の書物と版画」を、2023年1月21日(土)から4月16日(日)まで開催する。湯川書房の初回顧展湯川書房は、大阪と京都を拠点に、装幀や製本に意匠を凝らした限定本を手がけた出版社だ。1969年、湯川成一によって設立された湯川書房は、「美しい本」の創造をコンセプトに、辻邦生や塚本邦雄、加藤周一、白洲正子、谷崎潤一郎などの文学作品を、気鋭の美術家の作品と結びつけた「湯川本」を製作。2008年に活動を終えるまで、版画家の木村茂や岡田露愁、柄澤齊、坂東壮一、 染色家の望月通陽、画家の戸田勝久などとの協働のもと、洒脱な装幀を施した書物を世に送り続けた。コレクション展「美しい本─湯川書房の書物と版画」は、公立美術館では初となる湯川書房の回顧展。美術と文学が共鳴する、工芸品とでもいうべき作品を展示し、湯川書房の全貌に光をあてる。また、印刷を母体として、版画と書物は互いに切り離せない関係にある。本展では、湯川書房で数多くの仕事に携わった柄澤齊にも着目し、文学への深い造詣に基づく「肖像画」シリーズなどの代表作を紹介する。展覧会概要コレクション展「美しい本─湯川書房の書物と版画」会期:2023年1月21日(土)〜4月16日(日)会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日観覧料:一般 250円、20歳未満・学生 150円、65歳以上・高校生 100円※中学生以下、障害者手帳などの所持者および介助者原則1名は無料※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:2月5日、3月5日、4月2日)は、18歳未満の子ども連れの家族は割引料金(65歳以上のぞく)にて観覧可※そのほかの割引については問い合わせのこと※最新情報については美術館ウェブサイトないし電話にて確認【問い合わせ先】神奈川県立近代美術館 鎌倉別館TEL:0467-22-5000
2022年12月18日展覧会「ポケモン化石博物館」が大分県立美術館にて、2022年12月10日(土)から2023年1月24日(火)まで開催される。北海道・三笠市立博物館や東京・国立科学博物館などで開催された巡回展だ。「古生物&カセキポケモン」から学ぶ展覧会「古生物とポケモン」がテーマの本展は、『ポケットモンスター』シリーズに登場するカセキから復元されるポケモン=「カセキポケモン」と、私たちの世界で発掘される「化石」「古生物」の違いを比較・観察、それぞれの世界の共通点と相違点を発見し、古生物について楽しく学べるよう企画された展覧会だ。20点以上のカセキポケモン&50点以上の化石・古生物会場では、ポケモンの世界の「カセキ博士」とお手伝いの「発掘ピカチュウ」、私たちの世界の博士たちの案内により、20点以上のカセキポケモン&50点以上の化石・古生物の展示を巡る。また、「カセキポケモン」とよく似た古生物の実物標本・複製標本・模型、描き下ろしアート、「カセキポケモン」の骨格想像図も集結する。「カセキポケモン」の骨格から想像する実物大模型「カセキポケモン」の実物大の骨格想像模型にも注目。古生物の標本と、ポケモンの骨格想像模型を見比べることで新たな発見があるかも。大分会場のみの特設コーナーも、絵本『ポケモンのしま』原画展示大分会場限定で、大分県の大地の成り立ちと併せて、化石や岩石を紹介。さらに、ザ・キャビンカンパニーによる人気絵本『ポケモンのしま』の原画20点を一挙初公開される。【詳細】展覧会「ポケモン化石博物館」会期:2022年12月10日(土)~2023年1月24日(火)会場:大分県立美術館 1階 展示室A住所:大分県大分市寿町2-1時間:10:00~19:00※金曜・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)観覧料:大学生・一般 800円(600円)、小・中・高校生 500(300円)※()内は有料入場20名以上の団体料金。※大分県芸術文化友の会びび KOTOBUKI無料(同伴者1名半額)、TAKASAGO無料、UME団体料金。※障がい者手帳等の提示者とその付添者1名は無料。※学生は入場の際、学生証を提示。※日時指定チケットでの販売なし。【問い合わせ先】大分県立美術館TEL:097-533-4500© 2022 Pokémon. © 1995-2022 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
2022年12月16日株式会社P.H エンターテインメント(本社:東京都千代田区、代表取締役:小山陽子)が日本初※の近代落語「秘め落語 Vol.1」を2022年12月21日よりDOKUSO映画館にて配信が決定いたしました。※当社調べ▼官能小説を一流の話芸で 「秘め落語 Vol.1」配信決定日本一有名なお父さん「ビッグダディ」の生みの親である石川修プロデューサーが手がける日本初の試み「秘め落語」を12月3日に早稲田RiNen(東京都新宿区早稲田町74 早稲田オアシスビルB1)にて開催いたしました。12月3日 イベント112月3日 イベント2当日の様子をDOKUSO映画館にて配信することが決定いたしました。配信日は、以下の通りです。2022年12月21日・23日・26日の3日間全日程 22:00~スタートURL: 是非、配信で日本初の落語をお楽しみください。原案となる官能小説は、官能小説界の帝王と呼ばれる睦月影郎氏の短編小説「秘伝・天狗の淫薬」(祥伝社)「鎌倉の聖女(1)もっと淫らに」(廣済堂出版)の2タイトルを採用。落語は、彗星のごとく現れた陰毛亭カイカイ氏と上方落語のホープ・森乃石松氏の2名が手がけます。官能小説独特の表現を古典芸能である落語でどのように表現するのか?必見です!睦月影郎氏「本来官能小説は、一人で楽しむものであるが、それを大勢の前で披露することはとても意義のあることだと考えている。作品を超えた噺家の個性との融合を楽しみにしている。」陰毛亭カイカイ氏「睦月先生の官能小説と落語がいかに融合するのか?演出を楽しみに配信を見てほしい。」森乃石松氏「完成品を落語にする難しさがあった。今までにない特殊な落語会です。会場に足を運べなかったお客様も配信で楽しんでほしい。」■プロフィール<原案:睦月影郎>睦月影郎官能小説界の帝王。執筆した作品数は650冊を超え、赤川次郎に次ぐ執筆数を誇る(現在ギネス記録へ申請中)。また、執筆の傍らで、居合道など様々な事柄にも精通し、2017年東久邇宮文化褒章受賞。サンスポ主催の官能小説講座の講師も務めている。<噺家:陰毛亭カイカイ>陰毛亭カイカイ2022年12月 彗星のごとく現れた謎の噺家。<噺家:森乃石松>森乃石松2003年二代目森乃福郎に入門。毎年道頓堀角座にて単独ライブを開催する。hanashikaの時間(ラジオ大阪)やラジオ関西などの落語番組に出演中。アゼルバイジャン共和国でも公演を行うなど、活躍の場を広げている。<プロデューサー:石川修>株式会社ゼロクリエイト元代表。「元祖!大食い王決定戦」、「TVチャンピオン」、「愛の貧乏脱出大作戦」、「痛快!ビッグダディ」、「あいのり」など数々のテレビ番組を人気コンテンツへと育て上げる。その嗅覚は今でも衰えることを知らない。■概要主催 :零プラス/株式会社P.H エンターテインメント日時 :2022年12月21日・23日・26日プラットフォーム:DOKUSO映画館URL : チケット :2,000円(税込)■会社概要商号 : 株式会社P.H エンターテインメント代表者: 代表取締役 小山陽子所在地: 〒102-0082 東京都千代田区一番町3-7 カーサ一番町1F設立 : 2017年9月URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月15日2023年9月20日から12月11日まで国立新美術館(東京・六本木)において「イヴ・サンローラン展」の開催が決定しました。1958年にクリスチャン・ディオールの急死をうけ、「クリスチャン・ディオール(DIOR)」のデザイナーとして鮮烈なデビューを飾ったイヴ・サンローラン。1962年に自身のブランド「イヴ・サンローラン」を発表してから2002年に引退するまで、約半世紀にわたり女性の装いに変革を起こし、世界のファッションシーンをリードし続けてきました。本展はイヴ・サンローラン美術館パリによる全面協力を得て、日本で初めて開催される回顧展です。序章と11章から構成される本展では、ディオールでのデビューから、ブランドとして初のコレクション、そして独自のスタイルを確立するまでを、イヴ・サンローランによるルック110体のほかアクセサリー、ドローイング、写真によって一堂に紹介します。多様な文化や歴史から刺激を受けながら普遍的なスタイルを提案し続けたイヴ・サンローランのクリエイションが生み出す豪華絢爛な美の世界を堪能できます。「イヴ・サンローラン展」に寄せてイヴ・サンローランは現役のデザイナーで初めて1983年にニューヨーク・メトロポリタン美術館で展覧会が行われたことで知られています。また、没後の大型の回顧展は2010年にパリ市立プティ・パレ美術館で行われ、世界中から注目を集めました。来年、イヴ・サンローラン本人が大好きだった日本の地で、アジア初の大回顧展を開催できることはこの上ない喜びです。本展では、テキスタイル作品110点のほか、イヴ・サンローラン自身が描いたグラフィック作品124点、写真作品30点、ジュエリー55点が展示される予定です。本展を通じて、ぜひ日本の皆さまにもイヴ・サンローランの卓越した技術力や人となりを感じていただけたら嬉しく思います。ピエール・ベルジェ・イヴ・サンローラン財団 理事長イヴ・サンローラン美術館パリ プレジデントマディソン・コックス展覧会概要【会 期】2023年9月20日(水)~12月11日(月) ※毎週火曜日休館【開館時間】10:00~18:00※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで【会 場】 国立新美術館 企画展示室1E〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2【主 催】 国立新美術館、産経新聞社、TBS、ソニー・ミュージックエンタテインメント【特別協力】 イヴ・サンローラン美術館パリ【特別協賛】 SAINT LAURENT【後 援】 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、BS-TBS、TBSラジオ【協 賛】 野崎印刷紙業【協 力】 Ueki & Associés【観覧料】 決定次第、展覧会HPでお知らせいたします。【展覧会HP】【お問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年12月13日アートアクアリウム美術館 GINZAは、クリスマスイベント「燈りにきらめく冬金魚」を2022年12月26日(月)まで開催する。「アートアクアリウム美術館 GINZA」のクリスマスイベント“百華繚乱~進化するアート~”をテーマにした、金魚アートの常設施設「アートアクアリウム美術館 GINZA」。7つのエリアで構成される館内では、色とりどりの金魚とともに、非日常的な空間を楽しむことができる。2022年の冬は、華やぐクリスマスシーズンに向けて「燈りにきらめく冬金魚」を開催。クリスマスならではの鮮やかなイルミネーションの光で館内を彩る。トンネル型のクリスマスイルミネーション中でも目玉となるのは、”提灯”に見立てた球体の水槽作品が並ぶ「提灯リウム」エリアだ。レッドカラーやゴールドカラーのオーナメントを飾った、クリスマスツリーを思わせるトンネルが出現。水槽の下には、プレゼントボックスを置いて心躍る楽し気なムードを演出する。優しく光る星の飾り日本の寺社建築に見られる回廊を表現した「金魚の回廊」では、クリスマスの飾りを代表する、”ヘルンフートの星”の明かりが灯る。赤と白に光るヘルンフートの星と、左右に並ぶ色とりどりの金魚の水槽がマッチする、幻想的な世界を楽しむことができる。幻想的なクリスマスツリーが登場そのほか、竹をイメージした円柱水槽がぐるっと並ぶ「金魚の竹林」には、美しくライトアップされたクリスマスツリーが登場。「アートアクアリウム美術館 GINZA」ならではのクリスマス空間で特別なひと時を過ごしてみてはいかがだろうか。【詳細】「燈りにきらめく冬金魚」~アートアクアリウムのクリスマス~開催期間:2022年11月29日(火)~12月26日(月)場所:アートアクアリウム美術館 GINZA住所:東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 新館8階営業時間:10:00~19:00(変更になる場合あり)休館日:銀座三越の休館日に準ずるチケット価格:当日券 2,400円、WEBチケット 2,300円※当日券は銀座三越新館1階にて発売【問い合わせ先】銀座三越TEL:03-3562-1111(代表番号)
2022年12月04日東京国立博物館は、2023年も1月2日(月・休)より開館し、恒例の正月企画「博物館に初もうで」を開催します。本企画は2023年で20年目を迎え、毎年ご好評をいただいております。干支をテーマにした作品の特集や、長谷川等伯筆 国宝「松林図屏風」(展示期間:1月2日<月・休>~1月15日<日>)をはじめ、本館・東洋館の各展示室で、新年の訪れを祝して吉祥作品や名品の数々をご覧いただけます。また、新春気分を感じられるいけばなの展示など、新春限定の企画も開催。新たな年のスタートは、ぜひ当館でお迎えください。博物館に初もうで メインビジュアル染付水葵に兎図大皿 伊万里 江戸時代・19世紀 平野耕輔氏寄贈 東京国立博物館蔵 1月2日(月・休)~29日(日) 平成館企画展示室【特集「博物館に初もうで 兎(と)にも角(かく)にもうさぎ年(どし)」】2023年の干支は癸卯、うさぎ年に当たります。うさぎと人との関係は古く、愛玩用あるいは狩猟の対象として長い年月をともに過ごしてきました。そうしたうさぎは文学や美術にも表現され、人々の暮らしを豊かに彩りました。本特集では、「兎に角うさぎ」、「月のうさぎ」、「波に乗るうさぎ」、「うさぎはどこだ」、「うさぎと人と」の5つの切り口から、東アジアの造形作品に表されたうさぎの魅力に迫ります。さまざまな姿、しぐさのうさぎ達をご覧いただき、よい1年のスタートを切っていただければ幸いです。【創立150年記念 特集「戦後初のコレクション 国宝『松林図屏風』」】2023年1月2日(月・休)~15日(日) 本館7室戦後、新憲法が公布された昭和22年(1947)5月3日に、東京帝室博物館は皇室から国に移管され、名称が国立博物館となりました。国民の博物館となったこの年に、戦後初めて購入された作品のひとつがこの「松林図屏風」です。近年では毎年お正月に展示されて、多くの方々に親しまれています。さまざまな水墨技法によってあらわされたこの松林には、霧の晴れ間から柔らかな光が差し込んで、遠く雪山がのぞき、冷たく湿った空気が漂って、風の流れや森の清清しい香りまで実感できるでしょう。【吉祥作品紹介】新年の訪れを祝して選んだ作品を展示します。【新春限定!プレゼント等情報】■いけばな 1月2日(月・休)~1月15日(日) 正門池坊 蔵重伸氏■TNM & TOPPANミュージアムシアターよりプレゼント 1月2日(月・休)・3日(火)VR作品「鳥獣戯画 超入門!」を鑑賞された方に、次回以降お使いいただける鑑賞チケット引換券(有効期限:2023年1月4日〈水〉~6月30日〈金〉)をプレゼントします。※鑑賞には別途料金および当日の予約が必要です。■ミュージアムショップよりプレゼント 1月2日(月・休)・3日(火)当館の全ミュージアムショップで合計3,000円(税込)以上お買い上げのお客様に、ミュージアムショップのグッズをプレゼントします(両日ともになくなり次第終了。当館の全ミュージアムショップでのお買い物が対象、引き渡しは本館ミュージアムショップでのみ対応)。■美術図書バーゲンセール 1月2日(月・休)・3日(火)(本館ミュージアムショップのみ対象)■ホテルオークラレストラン ゆりの木で割引 1月2日(月・休)・3日(火)ゆりの木で5,000円(税込)以上ご利用のお客様は、お会計から10%割引します。■寛永寺根本中堂特別参拝 1月2日(月・休)・3日(火) 10:00~15:00根本中堂、四天王像(台東区登録文化財)などを公開します。■1月のキッズデー限定配布! 「博物館に初もうで」ワークシート特集「博物館に初もうで 兎にも角にもうさぎ年」をはじめ、お正月の展示を楽しむためのワークシートを、2023年1月22日(日)のキッズデー限定で、小学生以下のお子様先着300名に配布します(本館地下みどりのライオンにて配布。なくなり次第終了)。ウェブサイトからダウンロードもできます(12月中掲載予定)。※混雑緩和のため、例年1月2日、3日に実施していたカレンダーの配布および先着順の特典はございません。【来館案内】開館時間:9時30分~17時※入館は閉館の30分前まで休館日 :月曜日、1月10日(火)※2023年1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)は開館観覧料 :一般1,000円、大学生500円※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。※有料イベント等は別途料金が必要です。※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間・入館方法等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、当館ウェブサイトでご確認ください。交通:JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分 東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月30日「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」が、北海道・札幌に巡回。北海道立近代美術館にて、2023年2月11日(土)から4月2日(日)まで開催される。サンリオ史上初の大博覧会、北海道・札幌に巡回「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」は、2020年に創業60年を迎えたサンリオの軌跡を辿る展覧会。ハローキティやマイメロディなど、450以上のキャラクターを生み出し、日本のキャラクター文化の先駆者として「カワイイ」文化を牽引してきたサンリオの歩みを辿っていく、サンリオ史上初の大博覧会だ。これまでに東京をはじめ、全国の様々な地域で巡回展が開催されている。グッズやデザイン画など貴重な資料が集結会場には、創業当時からのグッズや出版物、デザイン画など貴重な資料が集結。さらに、ファンとのコミュニケーションを大切にしながらキャラクターを成長発展させていくサンリオ独自のスタイルにもフォーカスし、時代、世代を超えて愛され続けるサンリオキャラクターの秘密に迫る。【詳細】「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」会期:2023年2月11日(土)~4月2日(日)休館日:月曜日開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)会場:北海道立近代美術館住所:北海道札幌市中央区北1条西17丁目■チケット観覧料:<前売料金>一般・大学生 1,400円、中高生 900円、小学生 600円、3歳~小学生未満 300円<当日料金>一般・大学生 1,600円、中高生 1,100円、小学生 800円、3歳~小学生未満 400円※2歳以下入場無料※小学生以下は必ず保護者(18歳以上)同伴で入場。※10名以上の団体、リピーター割引料金は前売料金と同額。※リピーター割引は、道立美術館・芸術館で開催された特別展の半券を提示した場合の料金(有効期限は半券に記載。1枚につき、1人1回限り有効)。※65歳以上は、当日料金が前売料金と同額(年齢のわかるものを提示)。※障がい者手帳などを提示した本人とその介護者(1名)は無料。前売券販売期間:2022年11月15日(火)10:00~2023年2月10日(金)23:59前売券販売場所:公式オンラインチケット、ローソンチケット(Lコード:11863)、チケットぴあ(Pコード:686-235)、道新プレイガイド、札幌市民交流プラザチケットセンター、大丸藤井セントラル 3階フロアー、北海道立近代美術館※開幕日以降、当日券は北海道立近代美術館、公式オンラインチケットで販売。【問い合わせ先】STV事業TEL:011-272-8658(土日祝を除く10:00~17:00、会期中は開館時間内対応)
2022年11月24日今年、創立150周年を迎えた東京国立博物館。そんな日本で最も長い歴史を誇る“トーハク”が、所蔵する国宝89件すべてを史上初めて一挙に(※)公開し、大きな話題に!展示の豪華さはもちろんのこと、「シュールかわいい」と大好評なのが、ミュージアムショップで入手できる限定グッズだ。特に注目を集めているのが各種ぬいぐるみで、入荷後に即完売してしまうこともあるそう。なかでも、編集部がとりわけ気になったのがつぎの3点。【銅鐸抱き枕】6380円(約63cm)フカフカ抱き枕になった「銅鐸」。【埴輪 挂甲の武人ぬいぐるみ】3080円(約27.5cm)ちょこんと座る姿が愛くるしい「埴輪 挂甲の武人ぬいぐるみ」。【遮光器土偶ぬいぐるみ】2750円(約30cm)柄が全て刺繡された「遮光器土偶」。ここでしか買えないアイテムに不思議なときめきが。事前予約制の入場枠もすぐに埋まる人気ぶりだが、貴重な展示と“国宝ぬい”たちを目指して、この秋は上野へGO♪
2022年11月24日現代日本を代表するアーティストとして国内外で活躍している大竹伸朗さん。彼の作品およそ500点を集めた大規模な回顧展が、現在、東京国立近代美術館で開かれています。プレス内覧会に登壇した大竹さんのコメントとともに、展覧会の様子をレポートします!美術館が宇和島駅に…?!【女子的アートナビ】vol. 269『大竹伸朗展』では、1980年代初めにデビューして以来、絵画や彫刻、映像、インスタレーション、巨大な建造物など幅広いジャンルで多くの作品を手がけてきたアーティスト、大竹伸朗さんの作品約500点を展示。16年ぶりの大回顧展となります。大竹さんは、1955年東京生まれ。武蔵野美術大学を卒業後、1982年に初個展を開催。その後、ドイツ・カッセルで開かれている世界最大級の国際美術展・ドクメンタ(2012年)や、120年以上の歴史を持つヴェネチア・ビエンナーレ(2013年)など、さまざまな国際展に参加。アートの島として有名な直島に多くの作品が展示されているほか、「東京2020 公式アートポスター展」にも参加するなど、半世紀近くもの長い間、多方面で活躍されています。プレス内覧会に登壇した大竹さんは、次のように述べました。大竹さん本展は挑戦要素が多い展覧会で、今までにないものになっていると思います。世界は破壊が続いていますけど、モノをつくる力、つくりだすパワーを少しでも感じていただければとてもうれしく思います。5回ぐらい来て、見てください(笑)。大竹伸朗展2022年11月1日(火)~2023年2月5日(日)東京国立近代美術館展示風景より《宇和島駅》(1997年)また、大竹さんは、美術館のテラスに設置された作品《宇和島駅》についてもコメントしました。大竹さん宇和島は、僕が制作拠点にしている場所です。宇和島駅が新しくなるとき、駅名の文字を廃棄するというので、納得がいかなくて入手しました。駅舎に乗って、ひとつずつ焼き切ったのです。東京国立近代美術館と宇和島駅が交差するのは、ある種のコラージュ。赤い色は僕が創造したもので、夜はライトアップされて見え方が変わります。圧が強すぎ…!7つのテーマで体感大竹伸朗展2022年11月1日(火)~2023年2月5日(日)東京国立近代美術館展示風景より手前:《男》(1974-75年)富山県美術館では、展示の様子をご紹介。会場では、テーマに合わせて7つのセクションに分けられています。ただ、テーマに沿って作品をつくっているのではなく、また、制作時代順にも並んでいないので、自分の好きなところから自由に見ていけばいいようです。最初の展示室から、けっこう圧が強め。ちょっと怖い感じの人形のような作品が立っていたり、天井からぶら下がっていたりして、もし照明が暗いとお化け屋敷と思ってしまいそうな雰囲気です。大竹伸朗展2022年11月1日(火)~2023年2月5日(日)東京国立近代美術館展示風景より手前:《スクラップブック #71/宇和島》(2018-2021年)本展を担当された東京国立近代美術館の主任研究員、成相肇さんによると、大竹作品の特徴は「貼り付けること。貼ってからはがして、重ねて量を増やして密度を増していき、ほとんどの作品がコラージュ作品になっている」とのこと。その密度の濃さを体験してほしいそうです。もっとも密度を感じられるのは、スクラップブックと題された作品たち。もはやスクラップブックの面影もないような、大きな塊です。展示室に巨大な小屋が…!大竹伸朗展2022年11月1日(火)~2023年2月5日(日)東京国立近代美術館展示風景より《モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像》(2012年)本展でもっとも目を引く作品は、ドイツの国際展にも展示された《モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像》。ネオンサインやトレーラー、ギター、巨大なスクラップブックなどが凝縮されたパワフルなインスタレーションです。展示室の空間に巨大な小屋が置かれ、かなり迫力があります。小屋の中をのぞくと、いろいろなものが詰まっていて、こちらも圧が強め。音も鳴る作品で、大竹さんの集大成のひとつといわれています。人気のニューシャネルも…!また、本展はグッズも充実。大竹さんは、文字の作品も多く手がけていて、本展の「大竹伸朗展」という文字も今回の新作です。そんな「大竹文字」のひとつが《ニューシャネル》(1998年)。スナックの看板をモチーフにしてつくられたもので、Tシャツなどのグッズが大人気です。今回のためにつくられた新作グッズもあるので、ぜひ特設ショップものぞいてみてください。本展は2023年2月5日(日)まで開催。その後、愛媛県美術館と富山県美術館に巡回予定です。Information会期:~2023年2月5日(日)休館日:月曜日(ただし1月2日、9日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月10日(火)会場:東京国立近代美術館開館時間:10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)(入館は各閉館時間の30分前まで)※最新情報などの詳細は展覧会公式HPをご覧ください観覧料:一般 ¥1,500、大学生¥1,000、高校生以下および18歳未満は無料お問合せ: 050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00~20:00)
2022年11月19日「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」が、北海道・札幌に巡回。北海道立近代美術館にて、2023年2月11日(土)から4月2日(日)まで開催される。サンリオ史上初の大博覧会、北海道・札幌に巡回「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」は、2020年に創業60年を迎えたサンリオの軌跡を辿る展覧会。ハローキティやマイメロディなど、450以上のキャラクターを生み出し、日本のキャラクター文化の先駆者として「カワイイ」文化を牽引してきたサンリオの歩みを辿っていく、サンリオ史上初の大博覧会だ。これまでに東京をはじめ、全国の様々な地域で巡回展が開催されている。グッズやデザイン画など貴重な資料が集結会場には、創業当時からのグッズや出版物、デザイン画など貴重な資料が集結。さらに、ファンとのコミュニケーションを大切にしながらキャラクターを成長発展させていくサンリオ独自のスタイルにもフォーカスし、時代、世代を超えて愛され続けるサンリオキャラクターの秘密に迫る。【詳細】「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」会期:2023年2月11日(土)~4月2日(日)休館日:月曜日開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)会場:北海道立近代美術館住所:北海道札幌市中央区北1条西17丁目■チケット観覧料:<前売料金>一般・大学生 1,400円、中高生 900円、小学生 600円、3歳~小学生未満 300円<当日料金>一般・大学生 1,600円、中高生 1,100円、小学生 800円、3歳~小学生未満 400円※2歳以下入場無料※小学生以下は必ず保護者(18歳以上)同伴で入場。※10名以上の団体、リピーター割引料金は前売料金と同額。※リピーター割引は、道立美術館・芸術館で開催された特別展の半券を提示した場合の料金(有効期限は半券に記載。1枚につき、1人1回限り有効)。※65歳以上は、当日料金が前売料金と同額(年齢のわかるものを提示)。※障がい者手帳などを提示した本人とその介護者(1名)は無料。前売券販売期間:2022年11月15日(火)10:00~2023年2月10日(金)23:59前売券販売場所:公式オンラインチケット、ローソンチケット(Lコード:11863)、チケットぴあ(Pコード:686-235)、道新プレイガイド、札幌市民交流プラザチケットセンター、大丸藤井セントラル 3階フロアー、北海道立近代美術館※開幕日以降、当日券は北海道立近代美術館、公式オンラインチケットで販売。【問い合わせ先】STV事業TEL:011-272-8658(土日祝を除く10:00~17:00、会期中は開館時間内対応)
2022年11月17日東京国立博物館は、奈良市・大安寺(読み:だいあんじ)に伝わる仏像のほか、大安寺出土の瓦(当館所蔵)などをあわせて展示し、日本仏教の源流ともいうべき大安寺の歴史を紹介する特別企画「大安寺の仏像」を2023年1月2日(月・休)~3月19日(日)に開催いたします。大安寺は、国家によって造営された日本最初の国立寺院です。前身寺院は、国家の寺院のなかでも最も重要であることを意味する大官大寺という名で、その後、8世紀初めの平城京遷都に伴って現在の地に移され、やがて大安寺と呼ばれるようになりました。中国、インド、ベトナムなどから来日した著名な僧侶たちが住んで教えを伝えるなど、国際色豊かな環境で多くの優秀な僧侶たちを育てた仏教研究の中心拠点として栄え、日本仏教の興隆に重要な役割を果たしました。大安寺には奈良時代につくられた木彫の仏像群が伝わります。奈良時代の木彫像は現存作例が少なく、平安時代以降に仏像の素材として主流となる木でつくられた先駆的な存在として貴重です。いずれも一木造で、優れた身体表現や細やかな彫りに奈良時代の木彫像の特色が表われています。この特別企画は、大安寺に伝わる仏像を東京でまとめてみられる貴重な機会となります。1 「大安寺の仏像」 キービジュアルこの展覧会は、令和4年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(主催・共催型プロジェクト)です。【主な展示作品】1. 重要文化財 楊柳観音菩薩立像奈良時代・8世紀 奈良・大安寺蔵均整のとれた美しいプロポーションに優れた造形感覚がうかがえます。2 楊柳観音菩薩立像2. 重要文化財 多聞天立像(四天王立像のうち)奈良時代・8世紀 奈良・大安寺蔵体は重厚感に富み、甲や靴には装飾的な文様が刻まれます。3 多聞天立像(四天王立像のうち)3. 重要文化財 不空羂索観音菩薩立像奈良時代・8世紀 奈良・大安寺蔵木の重厚さを生かした量感ゆたかな体つきです。4 不空羂索観音菩薩立像4. 重要文化財 聖観音菩薩立像奈良時代・8世紀 奈良・大安寺蔵胸や腕の華やかな飾りは体と同じ木から彫り出されています。5 聖観音菩薩立像画像提供:奈良国立博物館 撮影・西川 夏永■特別企画「大安寺の仏像」開催概要入館方法についての詳細は、東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。会期 : 2023年1月2日(月・休)~3月19日(日)会場 : 東京国立博物館 本館11室開館時間 : 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日 : 月曜日、1月10日(火)、2月7日(火)※1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)は開館観覧料 : 一般1,000円、 大学生500円(総合文化展料金)※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。交通 : JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル)ウェブサイト: ※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、当館ウェブサイト等でご確認ください。※事前予約なしでご入館いただけます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月16日世界中で愛されてきた話題のコンテンツ「ゴッホ・アライブ」が、金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)にて2022年12月10日(土)から2023年3月5日(日)まで開催いたします。ゴッホ・アライブグランデ・エクスペリエンセズが企画制作したゴッホ・アライブは、芸術性とエンターテイメント性を兼ね備えた五感で楽しむ全く新しい没入型の展覧会。3,000点以上に及ぶゴッホの名作が、力強いクラシック音楽に乗って、巨大かつ鮮明な画像で生き生きと再現された空間は別世界。まるで絵画の中の世界を歩いているかような感覚に。会場に足を踏み入れた瞬間から、光、色、音、香りの鮮やかなシンフォニーに包まれ、次々と流れるビジュアルとサウンドに身を委ねる体験は“忘れられない”特別な体験となることでしょう。●みどころ【体感できる!没入型展覧会】ゴッホ・アライブは、時空を超えて来場者をオランダ、パリ、アルル、サン=レミ、オーヴェール=シュル=オワーズに誘います。クラシック音楽が流れる中、ゴッホの作品の3,000以上の画像が壁や柱、天井、床などありとあらゆる場所に映し出されます。細部まで色鮮やかに再現された作品の数々を見れば、ゴッホの当時の思いや感情を感じずにはいられません。一瞬にして来場者をゴッホの傑作の世界に引き込みます。Photo:Grande Experiences【新しいアート鑑賞の形】静まりかえった館内で作品から離れて鑑賞する―そんな従来の鑑賞法とは全く違い、「五感で」ゴッホ作品を体験し楽しむことができます。場内に一歩踏み入れた時から、光と色、音とアロマの力強いシンフォニーに包まれ、日常を離れてゴッホの世界に引き込まれます。Photo:Grande Experiences【最新の技術】グランデ・エクスペリエンセズが開発したSENSORY4(TM)は、マルチチャンネル・モーショングラフィックスと映画館品質のサラウンド音響、最高40台ものHDプロジェクターを融合させ、マルチスクリーン環境を提供する独自システムで、どんな展示スペースもダイナミックで目を見張るような映像体験空間に変えることができます。フランスの田園地方の暖かさを想起させるアロマの香りも来場者の体験をさらに増幅させます。(C)RB Create【ゴッホを知る】ゴッホの芸術、生涯、時代背景に関する総合的な情報をゴッホ自身の豊富な画像や言葉を交えて解説します。ギャラリーに入る前にゴッホの人生と作品について学び、これから始まる体験への期待を高めます。【フォトロケーションエリア】ひまわり畑、ファンゴッホの部屋などを再現したフォトロケーションもお楽しみいただけます。Photo:Grande ExperiencesPhoto:Grande ExperiencesPhoto:Grande Experiences【ゴッホ・アライブ オリジナルグッズ】アクリルキーホルダー〔価格〕各660円(税込)アクリルキーホルダーがまぐちポーチ〔価格〕1,980円(税込)がまぐちポーチウォーターボトル〔価格〕各2,750円(税込)ウォーターボトルトートバッグ〔価格〕各3,080円(税込)トートバッグ 5種類Tシャツ〔価格〕各3,850円(税込)Tシャツ※商品画像はイメージです。【開催概要】展覧会名 : ゴッホ・アライブ会期 : 2022年12月10日(土)~2023年3月5日(日)会場 : 金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)名古屋市中区金山町1-1-1開館時間 : 10:00~20:00 (日曜日は18:00まで)※最終入場は閉館の60分前まで休館日 : 12月12日(月)、12月28日(水)~2023年1月1日(日)、1月10日(火)主催 : 中京テレビ放送公式サイト: Twitter : @goghalivejp Instagram : @goghalivejp 観覧料 : 一般2,500(2,300)円、高大生2,000(1,800)円、小中生1,500(1,300)円・未就学児無料・()内は前売券・前売券は12月9日(金)まで販売※本展の会期や内容が変更になる場合がございますので、予めご了承ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月09日安政4年(1857)創業、歴史書専門の出版社、吉川弘文館(所在地:東京都文京区本郷、代表取締役社長:吉川道郎)では、今年で創立150周年を迎えた東京国立博物館(東京都台東区上野公園内)のすべてがこれ1冊で分かる新刊『ミュージアムヒストリー東京国立博物館―150年のあゆみ―』を、10月21日(金)に発売しました。明治5年、湯島聖堂博覧会開催を機に誕生した東京国立博物館。初期収蔵品や明治期の展示風景、関東大震災、第二次世界大戦などの難局をどのように乗り越えたのか、話題を呼んだ展覧会など豊富なトピックと写真で150年のあゆみ、現在の活動の舞台裏や展示施設の特色を紹介。文化財を守り伝えることの大切さを感じながら博物館の魅力に迫ります。本書紹介ページ ミュージアムヒストリー東京国立博物館 書影【主な目次】まえがき/凡例東京国立博物館のあゆみ写真でたどる東京国立博物館の歴史・明治湯島聖堂博覧会/町田久成/山下門内博物館/壬申検査/万国博覧会/模写・模造1/寛永寺境内と博物館/内国勧業博覧会/博物館初期の収蔵品/法隆寺献納宝物/岡倉天心/コンドル設計の本館/模写・模造2/帝国博物館から帝室博物館へ/美術史の編纂/表慶館開館/明治時代の彫刻展示室・大正キリンと天産資料/森鴎外/関東大震災・昭和復興本館の開館/昭和初期の研究員/正倉院御物特別展/収蔵品の交換/戦争と疎開/GHQと博物館/戦後の新たなコレクション/『MUSEUM』と『国立博物館ニュース』/海外展開催/巡回展開催/オリンピックと博物館/東洋館開館/法隆寺裂/モナ・リザ来日・平成海外遺跡の調査/法隆寺宝物館開館/平成館開館/独立行政法人化東京国立博物館のいまコラム独立行政法人化以降の特別展/日本の美術から世界の美術まで/教科書で見たあの作品に出会える!/東京国立博物館の収蔵品東京国立博物館 館内めぐり本館/東洋館/表慶館/法隆寺宝物館/平成館/黒田記念館/構内マップ【書籍概要】編者:東京国立博物館体裁:B5判・並製・カバー装・128頁・オールカラー定価:1,760円(税込)ISBN:978-4-642-08421-5【編集部に聞きました! ――本書のおすすめポイント】◆本書は、創立150年を記念して東京国立博物館が編集したオフィシャルブックです。◆明治5年(1872)から現在にいたる150年の歴史をもつ東京国立博物館の魅力を、〈歴史〉〈いま〉〈館内めぐり〉の3つの柱で伝え、かずかずの収蔵品も楽しめる、まさに「紙上博物館」です。◆オールカラーで掲載された写真は色校正を重ね、作品の色合いの表現にこだわりました。東京国立博物館の最新の解説本として、自信をもってお勧めできます。◆明治時代の展示室やモナ・リザ展に押し寄せた人びと、本館ラウンジの壁面タイルをはじめとする館内の装飾など、博物館の歴史と今を堪能できる、ファンからビギナーまですべての方々にむけた一冊です。◆これまでの展覧会入場者ランキングや、文化財の収集・保存・修復、親子で楽しめる催しの取り組みについてなど、東京国立博物館に関する豆知識も満載です。◆本書に掲載された収蔵品の写真は「国宝」「重要文化財」が一目でわかるようになっています。現在開催中の国宝展の予習・復習にも最適。本書を携えて行けば、東京国立博物館が何倍も楽しめます!(吉川弘文館 編集部)【会社概要】株式会社吉川弘文館所在地 : 〒113-0033 東京都文京区本郷7丁目2番8号代表 : 代表取締役社長 吉川道郎創業 : 安政4年(1857)昭和24年(1949)、株式会社として新発足事業内容: 歴史学を中心とする、人文図書の出版URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月09日昭和22年創業「かりんとう ゆしま花月」(運営:有限会社花月、本社:東京都文京区、代表取締役:溝口 智広)では、上野にある東京国立博物館で2022年10月18日から開催中の、東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」会場内特設ショップにて販売されている、会場限定パッケージの「かりんとう」を手掛けています。会場限定かりんとう2種ゆしま花月「公式サイト」 【ゆしま花月のかりんとう】ゆしま花月のかりんとうは、つやつやと宝石のように美しい姿形が一番の特徴です。一つ一つ手作業にこだわり、違う温度の油で三度揚げした生地に上白糖で煮詰めた飴を絡め、外側はカリッと、内側はサクッとした独特の食感をお楽しみいただけます。甘いものが苦手な方でも、手が止まらなくなるほど美味しいという声を頂くほど、昔から愛され続けているお菓子です。ゆしま花月 かりんとう【特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」会場限定商品】「かりんとう ゆしま花月」では、東京国立博物館で開催されている東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」会場特設ショップ限定で、展示作品をモチーフとしたパッケージのかりんとう2アイテムを手掛けています。ゆしま花月の店舗、オンラインショップではお買い求めいただけない会場限定商品です。◆「見返り美人図」をモチーフとしたパッケージ菱川師宣が17世紀に描いた肉筆の浮世絵で、切手のデザインになったことでも有名。描かれている女性がまとっている鮮やかな紅色の衣装をパッケージに落とし込みました。背面から見ると、まるで美しい女性の後ろ姿のようなデザインです。見返り美人図パッケージ背面見返り美人図パッケージ正面見返り美人図 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム( )◆国宝「観楓図屏風」をモチーフとしたパッケージ狩野秀頼が16世紀に描いた6曲1隻の屏風。紅葉の名所として名高い京都洛北の高雄、清滝河のほとりで紅葉狩りを楽しむ人々が描かれている。紅葉の美しさや当時の人々の楽し気な様子が伝わってくるパッケージ。国宝 観楓図屏風パッケージ正面国宝 観楓図屏風 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム( )【商品詳細】商品名 :「かりんとう 振袖」、「かりんとう」 各702円(税込)販売期間:2022年10月18日~12月11日販売場所:東京国立博物館創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」会場特設ショップ※ゆしま花月の店舗、及びオンラインショップでの販売はしていません。東京国立博物館創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」公式サイト: <作品の展示期間>・見返り美人図 10月18日~11月13日・国宝 観楓図屏風 11月29日~12月11日【東京国立博物館について】明治5年(1872年)に湯島聖堂の大成殿で開催された博覧会から始まる日本一長い歴史をもつ博物館。わが国の総合的な博物館として、日本を中心に広く東洋諸地域の美術品・考古資料などの文化財を「守り伝える」中心的な役割を担っています。2022年10月18日より東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」を開催中。【かりんとう ゆしま花月について】最初の博覧会が開催された湯島聖堂と同じく文京区湯島に位置する昭和22年創業の老舗かりんとう屋です。看板商品であるかりんとうは、その昔、職人が生地に絡める砂糖を煮詰めすぎてしまったことから偶然生まれました。美しい琥珀色に光り輝いた“かりんとう”が評判を呼び、70年を過ぎた今でも、昔と変わらない小さな店で、変わらない味を、下町の人情味溢れる店として守り続けています。 ゆしま花月 店頭【会社概要】会社名:有限会社花月所在地:〒113-0034 東京都文京区湯島3-39-6 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月08日アートアクアリウム美術館 GINZAは、秋イベント「生命の宿る金魚アート」を開催。「アートアクアリウム美術館 GINZA」で金魚アートを鑑賞「アートアクアリウム美術館 GINZA」は、“百華繚乱~進化するアート~”をテーマにした、金魚アートの常設施設だ。色とりどりの金魚とともに、光や音、香りの演出を施した、幻想的な空間を楽しめる。館内では、様々な色合いで輝く個性豊かな水槽作品を多数展示。光と色が交錯する水槽のなかで、金魚たちが優雅に泳ぐ、非現実的な美しい景色を堪能することができる。金魚×デジタルのアート作品秋イベント「生命の宿る金魚アート」では、芸術の秋に向けて、金魚をテーマにしたアートや伝統工芸作品を複数展示する。中でも注目なのは、「女性と金魚/鯉」をモチーフにしたデジタルアートだ。新進気鋭の様々なアーティストとコラボレーションした、幻想的なアート作品を間近で鑑賞できる。チョークで描いた金魚作品また、チョークアーティスト・Moecoによるチョークで描かれた金魚作品や、歌川国芳による金魚や鯉を描いた作品20点余りを集めた「歌川国芳コレクション」なども取り揃えている。日本の伝統を感じらえる作品そのほか、日本の伝統工芸である江戸切子の中で金魚が優雅に泳ぐ「金魚の飾り棚」や、京都の伝統的な織物・西陣織、日本の伝統芸能である能のお面、盆栽など、日本の伝統美に触れることのできる作品も用意している。とらやとのコラボ羊羹もさらに、アートアクアリウム美術館 GINZAのミュージアムショップでは、とらや(TORAYA)とコラボレーションした「小形羊羹」を販売。とらやを代表する小倉羊羹「夜の梅」を含む5種類の羊羹を、アートアクアリウムオリジナルのパッケージで提供する。【詳細】アートアクアリウム美術館 GINZA「生命の宿る金魚アート」開催日程:2022年11月1日(火)~場所:銀座三越 新館8階住所:東京都中央区銀座4-6-16営業時間:10:00~19:00(変更になる場合あり)休館日:銀座三越の休館日に準ずる ※不定期で休館の場合あり料金:WEBチケット 2,300円、当日券 2,400円【問い合わせ先】銀座三越TEL:03-3562-1111(代表番号)
2022年11月05日企画展「憧憬の地 ブルターニュ─モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」が、東京・上野の国立西洋美術館にて、2023年3月18日(土)から6月11日(日)まで開催される。日仏の画家が描いたブルターニュ19世紀後半から20世紀にかけて、各国の画家たちはフランス北西端のブルターニュ地方を訪れ、この地を題材に数多くの作品を手がけた。企画展「憧憬の地 ブルターニュ─モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」では、画家たちが描いたブルターニュを一堂に集めて紹介する。ブルターニュ地方は、雄大な自然、先史時代の巨石遺構、宗教的モニュメント、あるいはケルト系言語を話す人びとの素朴な生活様式などに見るように、古来より特異な文化圏を形成していた。フランスの内なる異郷ともいえるブルターニュは、19世紀になると人びとの関心を集めるようになる。美術の領域においても新しい画題を求める画家たちを受け入れ、19世紀末には、ポール・ゴーガンが率いるポン゠タヴェン派やナビ派といった画家グループの誕生を促した。また、黒田清輝や藤田嗣治など、日本から渡仏した画家たちもブルターニュを訪れ、この地を作品に描いている。本展では、国立西洋美術館の「松方コレクション」などから、フランスを中心とする画家によるブルターニュを題材とした作品約160点を一堂に集めて紹介。ゴーガンの作品を10点以上集めてその造形様式の変遷をたどるとともに、クロード・モネやポール・シニャック、アルフォンス・ミュシャのほか、黒田清輝や藤田嗣治、長谷川潔、山本鼎など、日本から渡仏した画家の作品も展示する。展覧会概要企画展「憧憬の地 ブルターニュ─モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」会期:2023年3月18日(土)〜6月11日(日)会場:国立西洋美術館住所:東京都台東区上野公園7-7※詳細については追って告知【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2022年11月04日新国立劇場 2022/2023シーズン演劇『私の一ヶ月』が、11月2日に東京・新国立劇場 小劇場で初日を迎えた。『私の一ヶ月』は、2022/2023シーズン中に日本の劇作家の新作をお届けするシリーズ企画「未来につなぐもの」の第1弾で、ロンドンのロイヤルコート劇場と新国立劇場がタッグを組んだ、若手劇作家のためのワークショップから生まれた新作。物語は泉が日記を書いている2005年11月の和室、拓馬の両親が経営する2005年9月のコンビニ、明結(あゆ)がアルバイトを始めた2021年9月の都内大学図書館の閉架書庫といった3つの時空が交差する。出演者は村岡希美、藤野涼子、久保酎吉、つかもと景子、大石将弘、岡田義徳の6名が名を連ねている。右から)村岡希美、藤野涼子(撮影:引地信彦)併せて、作・須貝英と演出・稲葉賀恵からコメントが到着した。■作・須貝英 コメント想いを込めた新作を皆さんにご覧いただける喜びと、劇作家ワークショップからの長い旅路の終わりが見えてきた感慨が胸に押し寄せてきて、なんだか経験したことのない気持ちです。この作品はワークショップの期間、上演が決まってからの期間と、たくさんの方に支えられながら成長を続けてきました。おそらく本番を通してもずっと成長していくと思います。劇場でそれを一緒に体験していただけたら、この上ない喜びです。■演出・稲葉賀恵 コメント決して押し付けがましくなく、でも凛々しく、人の生活の繊細な機微を描いた須貝さんの作品を、6人の俳優陣が繻子を織るように体現して下さいました。今を生きる私たちにも必ず思い当たる、仄暗い闇や哀しみを抱きしめて、それでも前に進む人々のお話です。死を想いながらも、生きていく日々の中には必ず美しい瞬間がある、その煌めきを劇場で共有することが出来る作品に仕上がったと思います。是非、日本初演のこの作品を客席で目撃してくださいませ。<公演情報>新国立劇場 2022/2023シーズン演劇『私の一ヶ月』11月2日(水)~20日(日) 新国立劇場 小劇場作:須貝英演出:稲葉賀恵出演:村岡希美、藤野涼子、久保酎吉、つかもと景子、大石将弘、岡田義徳チケット情報はこちら:詳細はこちら:
2022年11月03日アムステルダム国立美術館は、2023年2月10日から6月4日まで開催されるフェルメール展に出品される作品リストを公表しました。「牛乳を注ぐ女」国立美術館■全出品リスト(アルファベット順) オランダ国内外からの出品作品からなるフェルメール展は史上最大規模となります。特別展に先立ち、学芸員、修復家、科学者などから構成されるチームが最先端技術を用いてフェルメールの最新研究を行なっています。それにより、フェルメールの人生と作品、芸術性、構成の動機、そしてその手法などが明らかになってきました。オンラインでのチケット販売は始まっています。アムステルダム国立美術館タコ・ディビッツ館長は、「この展覧会は、こんなにも多くのフェルメール作品を一度に見ることができる絶好の機会です。フェルメールファンだけでなく、科学者、修復家、歴史学者などにとってもまたとないチャンスです。この展覧会のために、貴重なフェルメール作品を貸与してくださった世界中の美術館、機関に心から感謝いたします。」と述べました。■フェルメール展フェルメール展に出品される作品数は、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本から貸し出される28作品あまりです。特に、フリックコレクションからは、「中断された音楽の稽古」、「士官と笑う娘」、「婦人と召使い」の貴重な3点が出品されます。フリックコレクションのあるニューヨーク以外の場所で、この3点が同時に展示されるのは初めてのこととなります。3点の内、2点は展覧会に先立ち、アムステルダム国立美術館で詳細な調査が行われました。他にも、ハーグのマウリッツハウス王立美術館から「真珠の耳飾りの少女」、フランクフルトのシュテーデル美術館から「地理学者」、ダブリンのアイルランド国立ギャラリーから「手紙を書く女と召使い」、ワシントン・ナショナルギャラリーから「天秤を持つ女」、ベルリンの絵画館から「紳士とワインを飲む女」、ニューヨークのメトロポリタン美術館から「リュートを持つ若い女」、パリのルーヴル美術館から「レースを編む女」などの作品が出品されます。ドレスデン絵画館の「窓辺で手紙を読む女」も、修復後オランダ初公開となります。国立美術館では、「牛乳を注ぐ女」、「小路」、「手紙を読む女」、「恋文」の4点を所蔵しています。フェルメール展は、アムステルダム国立美術館での単館開催で、2023年2月10日から6月4日まで。■新しい調査研究最新の調査研究により、彼の社会的地位、住環境、他の画家や住民との接点など、フェルメール自身と彼を取り巻く環境に関する新しい発見がありました。最新の画像解析技術によりフェルメール作品の詳細な調査も進んでいます。国立美術館、マウリッツハウス王立美術館、アントワープ大学の学芸員、修復家、科学者などからなるチームがフェルメール作品の調査を行なっています。この調査には、高精度なMacro-XRF、RISスキャン技術などが使われています。最新の調査によると「牛乳を注ぐ女」には、新しく、瓶ホルダーと火鉢の二つが発見されました。これらはフェルメール自身により、塗りつぶされたオブジェです。また、最新のスキャンでは、ワシントン・ナショナルギャラリーの「天秤を持つ女」にも、新しい下絵部分が発見されています。フェルメールは絵を描く時に熟考を重ね、遅筆の画家と一般的には思われていましたが、その考えは覆されました。彼の作品は内向きで熟慮の結果のように見えるかもしれませんが、実際の彼の制作方法は技巧的で厳密であったと言えます。フェルメール展担当学芸員でアムステルダム国立美術館のグレゴールJ.M.ウェーバー絵画部門部長は、「フェルメールの制作技術は謎に満ちていました。あのような神秘的な光と色彩はどのようにして描かれたのだろうか?調査によって明らかになった、黒い絵の具で描かれた最初のスケッチを見ると、彼の制作方法がよく理解できるようになりました」と述べています。■ヨハネス・フェルメールヨハネス・フェルメール(1632-1675)はデルフトで生まれ生涯、この町で過ごしました。その静寂に包まれた室内画、類い稀な光と影、色彩の使い方、そして散りばめられた寓意など多くの人を惹きつけてきました。同時代の画家レンブラントと対照的に、現存する作品数はたったの37点です。フェルメール展担当学芸員でアムステルダム国立美術館のピーター・ルーロフ絵画彫刻部門部長は、「デルフトのスフィンクスとも称されるフェルメールの神秘性は、150年もの間、彼の名声と共に画家に代名詞とも言われてきました。彼の人生を紐解くことにより、フェルメールの神秘に一歩ずつ近づくことができます。」と述べました。■フェルメール展チケットチケットは国立美術館のウェブサイトから購入できます。Rijksmuseum website: ■出版物フェルメール Vermeer展覧会に合わせてフェルメールの新発見を紹介した図録が出版されます。フェルメールの全作品が掲載されます。著者 :グレゴールJ.M.ウェーバー、ピーター・ルーロフ、他デザイン:イルマ・ボーム320ページ、オランダ語・英語。ドイツ語、フランス語版も準備中。Hannibal Booksとの共同出版ヨハネス・フェルメール - 信念、光とリフレクションJohannes Vermeer. Faith, Light and Reflection著者 :グレゴールJ.M.ウェーバーデザイン:イルマ・ボーム168ページ、オランダ語・英語版出版 :国立美術館ミッフィー×フェルメール Miffy×Vermeerデザイン:イルマ・ボーム40ページ、オランダ語、英語出版 :国立美術館、メルシス社■オンライン・エクスピリエンスフェルメール作品の美しいディテール、そこに秘められた物語、彼の人生や制作方法などを網羅したオンライン・エクスピリエンスが、国立美術館のウェブサイトに2023年1月完成予定です。■シンポジウムマウリッツハウスと共同で、2023年3月に最新の研究結果の発表の場として、2日間にわたりシンポジウムが開催されます。フェルメール展は、Ammodo社とRijksmuseum International Circleの協力で開催されます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月02日東京国立近代美術館では、2022年11月1日(火)より、『大竹伸朗展』を開催する。2006年に東京都現代美術館で開催された『全景 1955-2006』以来、16年ぶりとなる大規模な回顧展だ。1955年、東京に生まれ、現在は愛媛県の宇和島を拠点に活動している大竹伸朗は、現代日本を代表するアーティスト。1980年代初めにデビューして以来、絵画、版画、素描、彫刻、映像、絵本、音、エッセイ、インスタレーション、巨大建造物と、あらゆる創作物を手掛け、ドイツ、カッセルで開催されるドクメンタ(2012年)やヴェネチア・ヴィエンナーレ(2013年)といった国際展に参加するなど、現代美術のトップランナーとして走り続けてきた。そんな彼の半世紀近くに及ぶ創作活動を一挙公開する同展では、「自/他」「記憶」「時間」といった7つのテーマで、約500点の作品を紹介する。主な出品作品は、2019年以降大竹が取り組む「残景」シリーズの最新作で初公開となる《残景 0》(2022年)や、2012年のドクメンタで発表した小屋型のインスタレーション《モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像》、そして大竹伸朗作品を代表する「宇和島駅」のネオンサインなど。この《宇和島駅》は、同展会期中、東京国立近代美術館のテラスで輝き続けるので館外からも注目を。そのほか、小さな手製本から、「音」を発する作品まで、大竹伸朗の強烈な個性とエネルギーに埋め尽くされた空間に、鑑賞者は圧倒されること間違いない。また大竹伸朗といえば、スナックの看板をモチーフにした《ニューシャネル》(1998年)に代表される独得な文字が特徴だが、この「大竹文字」をデザインしたTシャツなど、同展のために製作された展覧会オリジナルグッズも見逃せない。《宇和島駅》 1997年Photo:岡野圭《ダブ平&ニューシャネル》 1999年公益財団法人 福武財団《モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像》 2012年Commissioned by dOCUMENTA(13)Photo:山本真人《スクラップブック #71/宇和島》 2018–21年Photo:岡野圭©︎Shinro Ohtake, photo by Shoko【開催概要】『大竹伸朗展』会期:2022年11月1日(火)~2023年2月5日(日)会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー、2F ギャラリー4時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(1月2日、1月9日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月10 日(火)料金:一般1,500円、大学1,000円展覧会公式サイト:
2022年10月28日東京・上野の国立西洋美術館で『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』が開催中です。ベルリン出身のコレクターが選び抜いた究極の20世紀美術コレクションがドイツから来日。そのうち、半数以上が日本初公開作品という今秋必見の展覧会をご紹介します!超豪華!世界遺産でピカソを満喫!【女子的アートナビ】vol. 266『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』では、ピカソやクレー、マティス、ジャコメッティという4巨匠の作品を中心に、ベルクグリューン美術館が所蔵する20世紀美術の作品群を展示。同館コレクション97点に、日本の国立美術館が所蔵する作品を加えた合計108点が紹介されます。特にピカソは、有名な「青の時代」をはじめ、各時代を代表する名作が集結。なんと40点以上ものピカソ作品をひとつの展覧会で見ることができます。この展覧会は、ベルクグリューン美術館が大規模改修を行うなかで企画された世界巡回展。その最初の地として、日本が選ばれました。プレス内覧会に登壇した本展キュレーターのヨアヒム・イェーガー博士は、「ヨーロッパの近代芸術は、日本から大きな影響を受けている」とコメント。さらに、「世界遺産にも認定されている国立西洋美術館で、最初の世界巡回展をスタートできることをうれしく思う」と語っていました。ベルクグリューンって?『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』展示風景作品を見る前に、コレクターのベルクグリューンをご紹介。ベルリンのユダヤ人家庭に生まれたハインツ・ベルクグリューン(1914-2007)は、ナチス政権時代に政治的事情でドイツを追われてアメリカへ移住。そこで美術館勤務などをしていましたが、戦後はパリに渡り画廊を経営。ピカソやマティスなどの芸術家や作家、詩人と交流を深め、自らのコレクションを築き上げました。ベルクグリューンが集めた作品は、1996年に故郷ベルリンのシャルロッテンブルク宮殿に面した由緒ある建物「シュテーラー館」で公開され、その後ドイツが彼の所蔵品をまとめて購入。2004年、コレクターの90歳の誕生日を記念して、彼のコレクションを展示していたシュテーラー館が「ベルクグリューン美術館」と改名されました。見たことないピカソがいっぱい!『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』展示風景本展の見どころは、何といってもピカソ。コレクターのベルクグリューンがピカソに心酔し、また画家本人と親交も深かったので、かなり質の高い作品が揃っています。しかも、展示されているピカソ作品のうち35点が日本初公開です。特に圧巻なのは、女性をモデルにした作品が集まる展示室。展覧会のメインヴィジュアルに使われている《緑色のマニキュアをつけたドラ・マール》をはじめ、ベルクグリューン美術館の顔ともいえる作品《黄色のセーター》、2メートル近くある大作《大きな横たわる裸婦》など、素晴らしい作品が並んでいます。著作権の関係でアップの写真は載せられませんが、名コレクターが厳選して購入したピカソの絵はどれも見ごたえ抜群。しかも、ベルクグリューンは絵を入れる「額」にもこだわり、自分で絵に合った額を選んでいました。あえて、アンティークの額をピカソの斬新な絵に合わせており、例えば《黄色のセーター》には、17世紀前半につくられた金塗りのスペイン製額が使われています。会場では、作品と一緒にぜひ額もご覧になってみてください。クレーやマティスも充実!『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』展示風景ベルクグリューンは、画商としてさまざまな画家の作品を扱っていましたが、コレクターとして自分のために購入したのは敬愛する少数のアーティストたちの作品でした。ピカソのほか、クレー、マティス、ジャコメッティの作品を多く収集。本展でも、彼らの作品が多数展示されています。『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』展示風景ピカソやマティスらは、伝統的な表現形式を壊してから作品を創造する革新的なアーティストでした。そのため、古典的な美術様式を好むヒトラーから嫌われ、ナチス政権時代、彼らの作品は「退廃芸術」として迫害されていました。特に、占領下のパリにいたピカソは要注意人物としてゲシュタポ(ナチスドイツの秘密国家警察)から監視を受け、当時は作品発表も禁じられていました。そんな芸術家たちの作品が、過酷な時代を乗り越えたユダヤ人の名コレクターによって集められ、今ではドイツを代表する20世紀美術コレクションのひとつになっています。ベルクグリューンや芸術家たちの軌跡に思いをはせながら作品を見ると、また違う味わいを感じられるかもしれません。本展は、2023年1月22日まで開催。その後、大阪に巡回します。Information会期:~2023年1月22日(日)休館日:月曜日、12月30日(金)~2023年1月1日(日)、1月10日(火)※ただし、2023年1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)は開館会場:国立西洋美術館開館時間:午前9時30分~午後5時30分(金・土曜日は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで※最新情報などの詳細は展覧会公式HPをご覧ください観覧料:一般 ¥2,100、大学生 ¥1,500、高校生¥1,100※日時指定予約制
2022年10月26日今年で開館150年を迎えた東京・上野の東京国立博物館。この節目を記念し、特別展『国宝東京国立博物館のすべて』が10月18日(火)より開幕した。12月11日(日)までの間に同館が所蔵する国宝89件全てが公開される。いまから150年前の1872年、湯島聖堂で開催された湯島聖堂博覧会をきっかけとして東京国立博物館は誕生、現在までに約12万件の収蔵品を擁するまでに成長した。なかでも、国宝の所蔵件数は89件と膨大で、ひとつの館が所蔵する国宝としては日本一となっている。同展は、この89件の国宝を、展示期間を細かく分けることですべてを展示するという、150年という節目の年だからこそ実現できた史上初の展覧会だ。展覧会は2部構成。第1部「東京国立博物館の国宝」では、「絵画」、「書跡」、「東洋絵画」、「東洋書跡」、「法隆寺献納宝物」、「考古」、「漆工」、「刀剣」の8つの分野で89件の国宝を公開する。会場に入り、まず目にするのが長谷川等伯が靄に包まれて見え隠れする松林を描いた《松林図屏風》。トーハクでは正月に展示することが多い、人気の国宝だ。国宝 長谷川等伯松林図屛風安土桃山時代・16世紀※展示期間:10月18日(火)〜30日(日)さらに足をすすめると、教科書にも登場している作品が次々と登場する。制作時期が最も新しい国宝絵画として知られる渡辺崋山《鷹見泉石像》もその一つ。隣には、これまた人気の国宝、久住守景《納涼図屏風》が配置され、とても豪華な空間だ。左:国宝 渡辺崋山《鷹見泉石像》天保8年(1837) 右:国宝 久住守景《納涼図屏風》江戸時代(17世紀)※展示期間:10月18日(火)〜11月13日(日)このほか、狩野永徳の《檜図屛風》は11月1日(火)〜11月27日(日)、岩佐又兵衛の《洛中洛外図屛風(舟木本)》や《地獄草紙》、《餓鬼草紙》は11月15日(火)〜12月11日(日)など、国宝の展示スケジュールは細かく区切られている。お目当ての作品がいつ展示するかを確認して、日時予約制のチケットを購入しよう。「書跡」では奈良時代から鎌倉時代までの日本書籍が展示される。《和歌体十種》は、10世紀の末から11世紀初めに成立した歌論書。本書はその現存最古の写本で、藍と紫の飛雲をすき込んだ薄手の鳥の子紙に、和歌を10体に分類して、それぞれに5首の例歌を仮名で添え、漢文で説明を加えている。国宝《和歌体十種》(部分)平安時代(11世紀)※展示期間:10月18日(火)〜11月13日(日)また、「東洋書跡」、「東洋絵画」では、後世の書家や画家に大きな影響を与えた作品が展示される。李迪の《紅白芙蓉図》は、朝と夕方でその色や姿を変える芙蓉の朝と夕方の姿を描き分けたものだ。国宝李迪《紅白芙蓉図》南宋時代、慶元3年(1197)※展示期間:10月18日(火)〜11月13日(日)「法隆寺献納宝物」では、1878年に法隆寺から当時の皇室に収められた国宝を展示する。《竜首水瓶》は聖徳太子ゆかりの宝器の伝承を持つ水瓶。竜の姿をかたどった器には、四頭の有翼馬の文様が配されている。国宝《竜首水瓶》飛鳥時代 7世紀※通期展示「考古」では。古墳時代や奈良時代の国宝を展示する。《埴輪 挂甲の武人》は、当時の武人の姿をかたどっていると言われる。奥:国宝《埴輪 挂甲の武人》古墳時代、6世紀手前:国宝《扁平紐式銅鐸》弥生時代 前2〜前1世紀※いずれも通期展示「漆工」の本阿弥光悦《舟橋蒔絵硯箱》は、山のように盛り上がった蓋を持つ硯箱。金地と鉛板の大胆なコントラストが特徴だ。国宝本阿弥光悦《舟橋蒔絵硯箱》江戸時代(17世紀)※展示期間:10月18日(火)〜11月13日(日)そして、第一部を締めくくるのが、「刀剣」の展示室だ。東京国立博物館で所蔵する国宝の刀剣、19件を一挙に公開する刀剣ファンにはたまらない空間。刃文や地鉄をしっかり鑑賞できるよう、照明や展示ケースにも工夫を凝らしている。展示替はなく、通期で鑑賞できるのも嬉しい。展示風景 「刀剣」展示室国宝三条宗近《太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)》平安時代(10〜12世紀)第2章では、東博150年の歩みを紹介つづく第2部「東京国立博物館の150年」では、東博がどのような150年を歩んでいったのかを追っていく。1872年、150年前に湯島聖堂で開催された博覧会では、名古屋城の金の鯱などを展示。20日間の会期で15万人もの観覧者が博覧会を訪れたという。展示風景より。中央は名古屋城金鯱(レプリカ)明治19年(1886)、博物館は宮内庁の所管となり、「帝室博物館」となった。鳳輦(ほうれん)は天皇が行幸する際に利用する輿型の乗り物。明治天皇が東京への行幸に際して用いられたものだ。展示風景より中央は《鳳輦》江戸時代 19世紀帝室美術館時代、東京国立博物館は自然史資料も展示していた。キリンもその一つであったが、関東大震災後に東京博物館(現 国立科学博物館)などに譲渡されている。キリン剝製標本 明治41年(1908) 国立科学博物館蔵戦後、東京国立博物館として再出発後した東博は以前と変わらずコレクションを増加させている。尾形光琳《風神雷神図屏風》も戦後に東博のコレクションとして加わったものだ。尾形光琳《風神雷神図屏風》江戸時代(18世紀)※展示期間:10月18日(火)〜11月13日(日)華やかで力強い第1部が注目されがちな同展ではあるが、現在の東博までの道のりを名品でたどった第2部も好奇心を強く掻き立てられる展示となっている。両者の展示をじっくりと見て、国宝の素晴らしさとともに、東博150年の歴史の重みをしっかりと感じよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『国宝東京国立博物館のすべて』10月18日(火)~12月11日(日)、東京国立博物館にて開催※日時指定予約制。会期中展示替えあり
2022年10月24日