お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が29日、自身のツイッターを更新。「松本人志に望むことありますか~?(ほろ酔い)」とリクエストを募集した。松本の呼びかけにさまざまなリクエストが寄せられ、松本は「ダウンタウンの新作漫才」、「YouTubeデビュー」という意見に、顔文字で反応した。ファンからの要望では、「インスタで浜ちゃんとリモート漫才やって欲しいです!!!」「浜田さんとリモートトークして欲しいですっ。有料でも見ます!!」「浜ちゃんとキス」「浜ちゃんとラジオ」「中居社長との公開リモート飲み会が見たいです」「中居くんと何かして欲しいです」「はしご酒に中居くん」など、相方・浜田雅功や中居正広とのコラボを期待する声が多数。また、「とんねるずと共演してください!」「インスタライブ」「筋トレ動画あげてください!!!」「家でコントを是非」というリクエストや、「コロナかからないでほしい」「浜田と長生き」「長生きしてください」「ダウンタウン2人で長生きすること」と愛のあるメッセージも多く寄せられている。
2020年04月29日『ゆれる』『ディア・ドクター』『永い言い訳』など、デビュー以来、オリジナル脚本による作品を発表し続けてきた映画監督・西川美和が、作家・佐木隆三の「身分帳」を原案とした作品を手掛けることが分かった。オリジナル脚本のみならず、小説においても直木賞候補に名を連ねるなど、文学界・映画界から熱い視線を送られている西川美和監督が、自ら映画化権の交渉をしてまで挑戦したいと考えた小説「身分帳」。今村昌平監督が1979年に映画化した『復讐するは我にあり』の原作者として広く知られ、実際に起きた犯罪をテーマに小説やルポルタージュを数多く発表してきた作家・佐木隆三が、1991年度第2回伊藤整文学賞を受賞したこの小説は、人生の大半を獄中で暮らした実在する男性がモデル。出所して改めて戻ってきた日常社会に苦労を重ねながらも必死で向き合って生きる、純粋な魂の持ち主の人生を精緻に描いた傑作。今回、本作を映画化するにあたり西川監督は、社会の温かさと冷たさと両面に触れながら少しずつ進んでいく主人公の奮闘に強く惹かれたといい、「佐木隆三さんが書かれた小説は約30年前の日本を舞台にしていますが、もしも今の時代に主人公が出所してきたら、人々はどのように受け止め、彼にはどのような生活が待っているのでしょうか。現在の実情を取材して再検証し、この物語をもう一度届け直したいと考えています」とコメント。自ら手掛けた脚本の中で、原案小説の主人公を現在の社会システムや、いまの日本という日常の中に立ち上がらせ、普遍的な人間ドラマを鋭く深く描き起こしていく。映画のタイトルは未定となっており、10月より製作を開始。公開は2021年を予定している。原案小説「身分帳」は電子書籍版が講談社より配信中。(text:cinemacafe.net)
2019年10月18日1月16日、ダウンタウンの松本人志(55)が、自身のTwitterを更新。HKT48の指原莉乃(26)がTwitterで「松本さんが干されますように」とつづったツイートをリツイートし、「指原様~」と反応した。1月13日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、松本は指原に対し「お得意の体を使って、何とかすれば」という趣旨の発言をし、その後ネットを中心に物議を醸していた。指原は、15日に自身のTwitterで、「ワイドナショー、緊張しすぎて本当に記憶がほとんどなく…改めて録画をチェック…」と改めて番組を視聴したことを報告。その後、「松本さんが干されますように」と失言した松本に対してツイートした。これに対し松本はすぐさま反応。「指原様~」とコメントとともに指原のツイートをリツイートした。松本のツイートに対し、7万2,000のいいねと1万近いリツイート、また、1,500を超えるコメントがされた。コメント欄には、「このやり取りは凄すぎる!」「二人の絡み大好きです!」「あの発言は信頼関係があるからこその発言」と指原と松本のやりとりに対し好意的なコメントも見られたが、「笑いに変える内容ではないですよね」「全く反省してない…信じられない」「全然おもろないで。ほんま、つまらん芸人になってしもたなあ」と厳しい発言もみられた。
2019年01月16日毎年、長野県松本市を舞台に開催される、指揮者 小澤征爾が総監督を務める国際音楽祭のセイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)。桐朋学園の創設者のひとりであり、偉大な教育者であった故・齋藤秀雄氏の没後10年にあたる1984年、小澤征爾と秋山和慶の呼びかけで世界各地に散る同門の志が一堂に集い、メモリアルコンサートを行ったことから、世界に名を響かせることとなる、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)が生まれた。1992年にはSKOが母体となり、サイトウ・キネン・フェスティバル松本が誕生。2015年にセイジ・オザワ 松本フェスティバルと音楽祭の名称を新たにし、今年で27年目の開催を迎える。世界各地で活躍する演奏家たちが、唯一無二の音色を奏でるSKOによるオーケストラ コンサートは、3プログラムを開催する予定だ。【チケット情報はコチラ】Aプログラム(8月26日(日))は、2011年のフェスティバルでチャイコフスキー《交響曲第4番》を指揮したディエゴ・マテウスが、満を持して《第5番》を指揮。ハイドン《協奏交響曲》は、SKOが誇る名手たちが奏でる独奏にも注目して欲しい。Bプログラム(8月31日(金))は、総監督 小澤の弟弟子である秋山和慶が、得意とする王道のフレンチ・プログラムを指揮。Cプログラム(9月2日(日))は、フェスティバルとも縁の深いジャズ・トリオのマーカス・ロバーツ・トリオを迎えアメリカンでジャジーなプログラム “OMF Gig”をお届けする。小澤の恩師であるバーンスタインや、アメリカが誇る名作曲家ガーシュウィンの心躍る楽曲に身を委ねてみては。また、小澤がオーケストラ公演と合わせて情熱を注ぐオペラ公演では、プッチーニの喜劇『ジャンニ・スキッキ』を上演。遺産相続と恋人たちの行方を愉快に描いたオペラは、家族そろって楽しめること間違いない。OMFでしか聴けない、上質な室内楽プログラムも3つを開催。特に注目は、約半世紀にわたり、ジュリアード弦楽四重奏団で第1ヴァイオリンを務めたロバート・マン氏を偲び開催する「ふれあいコンサートI ~ロバート・マン メモリアルコンサート~」(8月19日(日))。氏が創立時より情熱を注いだ小澤征爾スイス国際アカデミーを迎え、弦楽四重奏と弦楽合奏を行う。マン氏がジュリアード弦楽四重奏団期より最も愛し、弦楽合奏としても多く指揮をした曲でもあり、近年、小澤も好んで取り上げている想い入れの深い、ベートーヴェン《弦楽四重奏曲第16番 Op. 135 第3楽章》の演奏も予定している。室内楽の偉大な指導者であったマン氏の教えを受け、音楽の真髄に触れた若い音楽家たちの演奏は必聴だ。他にも、1000円で聴ける「OMF室内楽勉強会~金管アンサンブル~発表会」(8月18日(土))や、教育プログラムを開催。期間中は松本市内のあちこちでオープンイベントも開催している。OMFは8月18日(土)から9月7日(金)まで開催。この夏はぜひ信州・松本で、忘れられない音楽体験を楽しんでみてはいかがだろうか。
2018年07月05日6月の博多座は、九代目松本幸四郎改め二代目松本白鸚、七代目市川染五郎改め十代目松本幸四郎の親子襲名披露興行。坂田藤十郎、中村梅玉、片岡仁左衛門ら華やかな面々が色を添え、歌舞伎の歴史に残る貴重な名舞台となりそうだ。開幕を前に、松本白鸚、松本幸四郎が公演に対する思いを語った。【チケット情報はこちら】「1月、2月の東京・歌舞伎座で私と息子と孫の三人で襲名をさせて頂きました。37年前に私が松本幸四郎を襲名させて頂いた時も三代襲名でしたが、今回も本当に奇跡のようなこと。歌舞伎を愛してくださる皆様が起こしてくださった“奇跡”。博多座では私と息子の襲名興行となりますが、その思いをしっかり受け止めて伺いたいです」と、笑顔で抱負を語ってくれた松本白鸚。続いて松本幸四郎は「十代目松本幸四郎を襲名させて頂きました。幸四郎という名前を父から譲られ、許されるということは本当に嬉しいこと。父の背中を追い続けるのは変わりませんが『松本幸四郎は僕だ』という思いで、さらに精進したいと思います。母が博多出身なので、博多は私にとって第2の故郷。その場所で襲名興行ができるのは本当に嬉しいです」と挨拶した。親が子に、子が孫に、それぞれ慣れ親しんだ名前を譲る。襲名とはやはり特別なものだ。父・白鸚は「今回の昼の部でも上演する『伊達の十役』の政岡を、染五郎が演じていた時に見事だと感心しました。そして『染五郎』という器から芸があふれ出ているなと。そこで器を『幸四郎』に変えれば、新たな芸を詰め込めるのではないかと思ったんです」、息子・幸四郎は「前回の襲名とは違い、今回は息子が同時に『市川染五郎』を襲名します。昨日まで自分が名乗っていた名前を別の人物が名乗るというのは、私にとって初めての経験で、自分が『幸四郎』になったという事をより強く実感させてもらってます。息子も子役から大人の役への変化の時期ですし、本当に新たなスタートですね」と、それぞれの思いを語ってくれた。昼の部で幸四郎は、2015年二月花形歌舞伎で好評を博した『伊達の十役』を勤める。市川猿翁(三代目猿之助)が復活させた、立ち回りあり、宙乗りありの大スペクタル劇。40回以上の早替りを幸四郎が魅せる十役の演じ分けや、今回は特別に三浦屋女房を三浦屋亭主に変え、白鸚が演じるというのも見どころだ。夜の部では「毎日踊っていたいと思えるぐらい好き」という舞踊の大曲『春興鏡獅子』を踊る。白鸚は夜の部の『魚屋宗五郎』を演じる。「襲名であることも、高麗屋の芸を披露することも大事だけれど、やはり一番はお客様に喜んでいただける演目であること。世話物の(独特の) “間”が非常に難しく、かつ面白い。他の演目ももちろんですが、『魚屋宗五郎』が一番面白かったと思わせますよ(笑)」。6月2日(土)から26日(火)まで福岡・博多座で上演。チケットは発売中。5月30日(水)には恒例の船乗り込みも行なわれる。
2018年05月22日2018年4月28日(土)オープン株式会社丸山珈琲は、長野県松本市に新店舗をオープンします。その場所は、信濃毎日新聞社 松本本社ビル「信毎メディアガーデン」。「松本コーヒースタンド」と「松本店」を、それぞれ1階と2階に構える新しい試みです。1階と2階で異なるスタイル異なる営業スタイルを持つふたつの店舗を同時に開店し、顧客のニーズに応えます。1階はテイクアウト中心で、コーヒーやパンなどを販売。2階では、エスプレッソ、フレンチプレス、サイフォンで淹れた本格的なコーヒーを、ゆったりと味わえます。駅から近くて便利JR松本駅から徒歩7分という便利な場所に、2018年4月28日(土)にオープンします。オリジナルコーヒー「松本アルプスブレンド」や、限定販売のスイーツはいかがでしょう。(画像はプレスリリースより)【参考】※丸山珈琲 ホームページ
2018年04月15日トレーニングとは心身を整えること。明日からのきれいと健康を作ること。しなやかに生きる美しい人に、「きれいと健康のためにしているトレーニング」を聞きました。■毎晩5分ずつ。ストレッチとヨガで体を調整3年くらい前からヨガが習慣になりました。4年前、香港に駐在していたときに、毎日ヨガをしていたルームメイトから影響を受けたんです。今は、ヨガインストラクターkiela_beautyさんがインスタグラムで紹介している「#寝る前にできる3分ヨガ」を見て、毎晩2〜3ポーズとっています。必ずすると決めているポーズはダウンドッグ、プランクなど。毎日会社で8〜10時間デスクワークすることもあって、夜はふくらはぎを中心に、下半身全体がむくんでいます。それを解消してから眠りにつきたくて。ヨガがルーティンになってから、自分の体の変化に対し、敏感になったと感じています。例えば、「今日はけっこうむくんでるな」とか「ちょっとお肉がついてきた?」とか、気づきやすくなりました。早めに察知すると、すぐに何らかの対処ができます。ストレッチも毎晩5分ほどしています。後でお話しするマラソンで使うおしりの裏の筋肉や筋を中心にしっかり伸ばします。中高大の間ミュージカルをしていたので、当時の基礎運動の中から今の自分に必要なものを取り入れることも。「今日は面倒だな」と感じたら、ヨガもストレッチもをせずに寝る日もあります。例えば、若干酔っ払って帰宅して、もう動きたくない……なんてとき(笑)。やる気がないときにポーズをとっても、体に効いていないと思うので、そういうときはスキップしてもいい。習慣として長く続けるコツは「サステナブル(持続可能)であること」だと思うんです。無理をしすぎて、途中で嫌になってやめてしまうともったいない。自分の心に素直に従うのが一番です。■週2回の筋トレで、マラソンのために下半身を鍛える会社の隣のビルにトレーニングジムが入っています。昼休みに30分だけ抜けて、パワープレートを使ってプランクしたり、ボスボール(バランスボールを半分に切ったような形状のもの)の上でスクワットをしたり、ゴムバンドでおしり周りの筋トレをしたり……と、走るのに必要な下半身を中心にトレーニングしています。昨年、パーソナルトレーナーをつけていたときに、作ってもらったメニューを実践しています。筋トレで言えば、友人で以前「きれいな人のトレーニング #1」に登場していた井戸本結実さんが、インスタグラムで紹介している動作を真似することもありますね。筋トレは仕事でストレスが溜まったときなど、良い気分転換になります。最初は「あの資料まとめなきゃ」「あのメールまだ返してない」など、仕事絡みの雑念が次々と浮かんできますが(笑)、いつの間にか頭の中が空っぽになり、筋トレが終わったときは、心身がすっきり。筋肉とメンタルは似ています。使わないと弱くなって、使うと強くなるんです。筋肉は変化がわかりやすいですよ。仕事で忙しいときは予定通り通えない週もありますが、月曜日に1回、週半ばに1回行くことに決めています。■土日どちらかに5キロ走るランニングを始めたのは約4年前です。夫と付き合い始めたのをきっかけに走り始めました。昔は「運動なんてできればしたくない」と考えるタイプだったので、彼と出会っていなければ、ランニングはしていなかったでしょうし、食べることは好きなので、今頃すごく太っていたと思います(笑)。当時は運動不足だったこともあって、1キロすら走り切れませんでした。750メートルくらいでダウンして、「先は長いぞ……」と感じた記憶が残っています(笑)。その後、ランニングが習慣化したのは、今から2年前、2015年頃です。当時は週3回、4キロずつくらい走っていましたが、今はそこまでハードには走っていません。「土日のどちらかに5キロ走ろう」と、ゆるやかな決まりごとを設けています。無理はしすぎず、天候を見て走る日を決めていますね。日中の日差しが強いなかで屋外を走るときは、日焼け止めを塗るなど、準備が少し面倒……。そんなときは、マンション内に併設されたジムのランニングマシンで走ったり、日が落ちた夕方〜夜間に走ったりします。■月1回、会社から走って帰宅会社から自宅までの約6.5キロの区間をランニングしながら帰る日もあります。今は月1回くらいの頻度ですが、以前はそれにハマって週1回くらい実践することもありました。勤め先が外資系企業なので、夜7時をすぎるとランウェアに着替えて、走って帰る人もけっこう見かけます。私も彼らと同じようにランウェアに着替えて、Suicaとお金だけポケットに入れた身軽な格好で会社のゲートを出て、そのまま自宅まで走り続けます。他の荷物は同じ会社に勤めている夫に「持って帰って」とお願い(笑)。20分以上走ると、幸せのホルモンとされる「エンドルフィン」が分泌され、うつ状態などが解消されると言われます。私のペースでは20分=約3キロで、それくらい走っていると「嫌だな」と気分が落ちていても、「なんとかなるかも!」とポジティブな気持ちになります。4年前の私のように、運動とは縁のない生活を送っているけれど、ランニングを始めたい方がいらっしゃったら、まずは2キロ、3キロ……と少しずつ距離を上げていって、走り切ったら「あの洋服を買いに行く」とか「あの店のケーキを食べる」など、気分が上がる目標を掲げてみるのをおすすめします。だんだん走れるようになったら、マラソンの予定を入れてみてください。本番の日程が決まったら逆算して、「1週間前には10キロ走らないと」など、自分で調整できるようになるはずです。ときには自分を追い込んで備えることも大事です。■まとめ約2年前からランニングが日々の習慣となり、2015年にはフルマラソンを初完走した松本さん。翌年2016年には5回のフルマラソンに出場、今年も2月に東京マラソンを走り切りました。フルマラソンへ備えるため、ハーフマラソンの予定も定期的に入れています。走ることが「日常」になって、嬉しい変化がたくさんあった、と話す姿が印象的でした。例えば、体が丈夫になって、風邪をほとんど引かなくなったこと。「美味しいものを食べたら運動する」と決めているから、食でストレスがたまらなくなったこと。「旅行がてらマラソンに出ることも多く、夫と一緒にご当時グルメを楽しんだり、美味しいレストランを予約したり、マラソンの前後に食べたいものを思いっきり食べられるのは幸せ」。そんな言葉も飛び出しました。「美味しいものを食べたら走る」「美味しいものを食べたらトレーニングする」――そういった習慣ができていれば、食べることに罪悪感も持たずに済み、かつ走ったりトレーニングしたりするときのことを考えて、食べすぎることもなくなりそうです。結果的に、好循環が生まれるのではないでしょうか。松本恵子さんプロフィール2015年の香港マラソンをきっかけにランニングが生活の一部に。旅行ラン、美味しいものを食べること、無理をしないトレーニングを続けて、physically & mentallyが健康でいることを心がけている。Instagram(ID: hapyton)Text/池田園子
2017年08月30日2015年に改称して今年3年目を迎える「セイジ・オザワ松本フェスティバル」(総監督=小澤征爾)が、8月13日(日)から9月10日(日)まで長野県松本市で開催される。セイジ・オザワ松本フェスティバル チケット情報注目が集まるのはA、B、Cの3プログラムが用意されたオーケストラ・コンサート。Aプロ(8月18日(金)・20日(日))は4年連続出演のファビオ・ルイージ指揮のマーラー:交響曲第9番。そして小澤征爾が指揮台に立つのがBプロ(8月25日(金)・27日(日))のベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番と、同音楽祭への11年ぶりの登場となる内田光子を独奏者に迎えるCプロ(9月8日(金)・10日(日))のベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番だ。Bプロはナタリー・シュトゥッツマンが指揮するマーラー:少年の魔法の角笛とドヴォルザーク:交響曲第7番との組み合わせ。近年は指揮者としての活動も活発になっているシュトゥッツマンの棒はもはや歌手の余技のレベルではないが、一方で、彼女にとって歌うことと指揮をすることは同じ営みなのだろうなと感じさせる自然な息づかいは歌手ならではでもあり、音楽に圧倒的な説得力を与えている。いまぜひ聴きたい指揮者のひとり。オーケストラはもちろんサイトウ・キネン・オーケストラ。9月3日(日)には小澤征爾音楽塾オーケストラによるオペラ「子どもと魔法」も上演される(デリック・イノウエ指揮)。そして、小澤ファンには格別にうれしい映像リリースの情報が飛び込んできた。DVDとBlu-rayで発売されるのは、「セイジ・オザワ松本フェスティバル」2015年のベートーヴェン:交響曲第2番と2016年のベートーヴェン:交響曲第7番、そして2016年の期間中に行なわれた「マエストロ・オザワ80歳バースデー・コンサート」で指揮したベートーヴェン:合唱幻想曲のライヴ映像。つまり、この2年間に小澤が松本で指揮したすべての記録であると同時に、オール・ベートーヴェン・プログラムとなり、今年指揮する2曲とあわせて、円熟の小澤のベートーヴェンをさらにたっぷり楽しめるというわけだ。合唱幻想曲の独奏者はマルタ・アルゲリッチ。彼女にとっては新たなレパートリーで、これが同曲を弾いた唯一の映像なのでとても貴重。出演者全員の「ハッピー・バースデー」の合唱や、ひいきのボストン・レッドソックスのスタジアム・ジャンパーを羽織った小澤がバースデー・ケーキのキャンドルを吹き消すなごやかな一幕も。9月15日(金)の世界発売に先立ち、日本では小澤征爾82歳の誕生日9月1日(金)に先行発売。さらに、オーケストラコンサートが始まる8月18日(金)から会場で特別先行発売されるから、松本に出かける楽しみがひとつ増える。前身の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」から数えると、この地に根をおろしてすでに26年。四半世紀を超えてこの音楽祭を応援し続ける、街をあげての親密な歓迎ムードに浸れるのもこの音楽祭の心地よい魅力だ。今年も、もうすぐそれが味わえる。取材・文:宮本明
2017年07月26日松本人志が仕掛けるバラエティシリーズAmazon オリジナル「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン 2」の取材に、松本さんが応じた。本番組に松本さん自身が出演しないのかという質問に、松本さんは、「出たら、僕だけ急に芸歴が上がってしまうので、1回シニア会があればぜひやってみたいです、もっと賞金金額を上げてね」と、意欲を露わにしていた。「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」は、個性豊かな10人の芸人たちが互いに笑わせ合い、笑ってしまった者が負けという、密室笑わせ合いサバイバル。各々が参加費100万円を持ちより、最後まで残った勝者が賞金1,000万円を手にすることができるルールだ。シーズン1で、残り3名の時点で膠着状態になり優勝者が出なかったため、シーズン2では初の優勝者が誕生することにも期待がかかっている。シーズン1を受けての視聴者の好意的な反応や感想は、松本さんの耳にも届いているそうで、「わりと評判はいいとは聞いていましたけど、ルール改正は必要かなと思って。自分から何も仕掛けない、笑うことも笑わすこともしない人が優勝だと、ちょっとあれなので」と、尻上がりに盛り上がるように、1回笑わせるごとに1ポイントがつくポイント制を導入したと説明した。おかげで、「最後あたりが、一番のピークにうまくもってこられた」と、ニヤリと満足気な表情を浮かべる。シーズン2の注目の参加者は、シーズン1に続いて参加となったジミー大西に加え、宮川大輔、藤本敏史(FUJIWARA)、このたび初参戦となる日村勇紀(バナナマン)、児嶋一哉(アンジャッシュ)、小峠英二(バイきんぐ)、大島美幸(森三中)、津田篤宏(ダイアン)、吉村崇(平成ノブシコブシ)、斉藤慎二(ジャングルポケット)の計10名がそろった。精鋭の10名について「ディフェンスよりもオフェンス」と表現した松本さんは、「吉本にあまり捉われないのも、これからどんどん間口を広げていけるかなと思って」と、他事務所の芸人参戦についても見解を示した。2シーズン続けての登場となったジミーさんについては、「ジミーはあってないようなもんですから、ギュッとしたら(芸歴)2か月くらいなんで(笑)」と毒づき、さらに児嶋さんに関しても、「僕はどっちでもよかったんですけどね。本人がやりたいと言ったので、泣く泣く受けたんですよ(笑)」と、冗談とも本気ともつかない口調で記者陣を笑わせていた。Amazon オリジナル「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン 2は4月26日(水)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信スタート。全5話、毎週水曜日に1話更新。(cinamacafe.net)
2017年04月25日『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和監督が、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎えた最新作『永い言い訳』。2016年10月の劇場公開以降、国内外で高い評価を受けた本作のBlu-ray&DVD発売に合わせ、西川監督と、日本アカデミー賞優秀助演男優賞などを受賞した竹原ピストルのトークショーが開催された。Blu-ray&DVD発売日となった4月21日(金)夜、タワーレコード渋谷店B1F「CUTUP STUDIO」では、最新アルバム「PEACE OUT」を発売したばかりの“ミュージシャン”竹原さんがライブで熱唱。その後、竹原さんのライブTシャツを着た西川監督と、「MOTOKI MASAHITO(本木雅弘)」と記されたTシャツ姿で竹原さんが登壇した。MCから撮影で印象に残ったことを聞かれた竹原さんは、一番緊張したこととして、子役の最終選考に参加して一緒にエチュードをやったことを挙げた。「できないと、すごくごねたのに、参加させられたんですよね(笑)」という竹原さんに対し、監督は「かっちりとした演技をされる幸夫役の本木さんに対して、陽一役は、ミュージシャンの人の対応能力は豊かだと思いキャスティングしたが、蓋を開けてみたら、一挙手一投足指示されないと動けませんと言われ驚いた」とふり返る。しかし、逆に楽曲のイメージ、自由な振り幅をもっているだけでなく、職人的な積み重ね、緻密なものがある人だということを知り、「同じものづくりをする人間としては、近いものを感じた」と監督は明かす。竹原さんは、エチュードで「突然怒って」と監督から指示された結果、子どもたちを泣かせてしまうなど、さまざまなことをさせられ、自分にとっては「陽一役のもう1つのオーディションのようだった」と思い返していたが、その様子を観察していた監督は「おそらくご本人は意識していないだろう、子どもたちとの距離の近さを感じたし、この人なら任せられると安心していた」とさすがの視点で当時をふり返っていた。次に、公開されて25週間が過ぎたいまだからこそ聞きたいこととして、竹原さんからは「海外での反応はどうだったのか?」との質問が。本作は、カナダ・トロント国際映画祭を皮切りに、韓国、ローマ、台湾などで上映されてきたが、監督の印象としては「正直あまり日本のリアクションと変わらない」と感じたそうで、どこの国にも“自分は幸夫だ”という人はいたという。ただ、香港で「女の人じゃなくて男を主人公にしたのは何故か?夫を亡くした妻の話じゃダメなのか」という質問があがり、「妻を失った夫のほうが、ダメージが大きいんじゃないか?よりドラマティックになるんじゃないかと思ったからと答えたところ、香港は女性の社会進出率が高く、共働きで、喪失感の男女差がない」と言われたことが強く印象に残ったという。その後は、事前にツイッターで募集した質問に答えていった2人。「本木雅弘さんのアップが多いのは何故か?イケメン好きだから?」との質問に、監督は「確かに。顔立ちに関わらず、顔というものが好き。いままでもアップで終わる映画が多い。山下敦弘監督にも『顔好きですね』と言われた」と返答。「思っていることを正直に言えない人間=幸夫を、本木さんも演じるのが大変だったと思う。複雑な心情を、ちゃんと撮りたいと思ったからじゃないかな。でも、アップに耐えられる顔こそ、映画俳優の顔。そういった意味では、竹原ピストルさんもすごく良い表情するので、これからもスクリーンで観続けたい」と、真摯にコメントした。また、「劇中で一番好きなシーンは?」という質問に、竹原さんは「ひときわ切ないのは、陽一が真平(息子)をトラックの助手席側にのせ走り出すシーンで、幸夫が手を振った後に振りかえって歩いていくシーン」とコメント。「実際には、あのトラックは、ドライバーさんが運転していて、(自分は)本木さんの横にいたんだけど撮影中に近くなれた気がしていた本木さんが、スクリーンに戻っていってしまったような気が現場でしていて、いま見ても切ない気持ちになる」と語った。監督は、「クランクアップの日(10月28日)に撮影したラストの場面で、ピストルさんが、幸夫にニコっと笑うシーン。このシーンを撮れたから、この映画は大丈夫だと確信した」と、本作の手応えを実感した瞬間を語ってくれた。そして、ブルーレイの特典に「自信がある」という監督は、まず、本編の編集でカットしなくても良かったんじゃないか?というシーンについて、そのシーンとカットした理由に触れ「ぜひ観てもらって、それぞれでも考えて観てほしい」とコメント。加えて、陽一の娘・灯が観ている劇中アニメ「ちゃぷちゃぷローリー」(完全オリジナル!)を「自身の過去作をみて泣いたことがなかった自分が泣いた、素晴らしいアニメーターさんがつくってくれたもの」と、感激しながら絶賛。一方の竹原さんは、メイキングで「撮影中の監督の表情にぐっときたので、そこも楽しんで欲しい」とPRした。さらに、監督から竹原さんの最新アルバム「PEACE OUT」は「電車に乗っている間に聞くと、危うく泣いてしまう曲。家でじっくり聞くべき」という感想や、ロンドンから届いた本木さんのメッセージが読み上げられ、終始、和やかなムードで笑いが絶えないトークイベントとなった。『永い言い訳』Blu-ray&DVDは発売中。(text:cinemacafe.net)
2017年04月22日国宝「松本城」5重6階の堂々たる姿を見せる国宝5城のひとつ松本城。天主が築造されてから明治維新までの治世約270年間を支えた美しい城は、今も松本の象徴です。蔵のある街「中町通り」今も白と黒のなまこ土蔵が立ち並ぶレトロな中町通りには、民芸やクラフトのお店や飲食店などのお店で賑わい、古きよき松本の散策が楽しめます。信州上田「真田の郷」長野県上田市の真田氏発祥の地へ。真田氏本城跡で、記憶に新しいNHK大河ドラマ『真田丸』の撮影地へ。第3話で、長澤まさみさん演じる「きり」が、腰をかけていた樺の丸太に座って真田の郷を見渡せば、戦国時代へタイムスリップしたかのよう。ゆきむら夢工房では、ツルツルもちもちの腰のあるそば打ち体験も。取材・文/小野アムスデン道子スポット情報スポット名:星野リゾート 界 松本住所:長野県松本市浅間温泉1-31-1電話番号:0570-073-011
2017年03月20日伝統の漆器がモダンで素敵な器に伝統の木曽漆工を今に引き継ぐ丸嘉小坂(まるよしこさか)漆器店のボウル。底は透明なガラスで、色眼鏡と呼ばれた万華鏡を思わせる個性的なデザイン。クリスタルボウルS 6,900円。古代藍が美しい藍染グッズ美しい古代藍の色合いが魅力。明治44年から松本で3代続く浜染工房の銘品です。柄の型を取るところから工程はすべて手作業の型染め作品。藍染めコースター 760円、藍染めブックカバー 1,500円。湯上りに飲みたい! かりんエキス花梨(かりん)は、長野県が日本一の生産量を誇ります。昔からのどや身体にやさしい果実として信州ではおなじみ。ソーダーやお湯で割ったり、ヨーグルトにかけたりといろいろに使えます。1,500円。スポット情報スポット名:星野リゾート 界 松本住所:長野県松本市浅間温泉1-31-1電話番号:0570-073-011
2017年03月19日1日1室限定のお部屋は音楽と工芸がテーマ民芸家具の歴史を持ち、今やクラフトフェアでも有名な松本は工芸の街として知られています。また、ヴァイオリン教育のスズキメソッド発祥の地であり、小澤征爾が創立した「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」開催の地でもあることから、音楽の街“楽都”とも呼ばれます。1日1室限定の“ご当地部屋”はそんな松本らしく、楽器を作る木材を使ったスピーカーや、実際に吹いて楽しめるフルートを組み込んだオブジェなどが置かれ、松本らしさを体感できます。多彩に楽しめる工夫いっぱいの大浴場「星野リゾート 界 松本」のある浅間温泉は、アルカリ性単純泉のやわらかなお湯。江戸時代には、初代松本城藩主である石川数正によって「御殿場」が置かれ、松本城主のお殿様が通うようになったそう。陰陽イオンを含むので、代謝が促進され、湯冷めもしにくいお湯は、いつまででも浸かっていたいような心地よさです。全26室中15室は、客室に専用露天風呂があってプライベートにお湯を楽しむもよし。男女入れ替え制の大浴場「貴天」と「祥雲」では、内風呂と露天風呂、乾湿両方のサウナ、寝湯や立ったまま入れる湯船など、なんと八種十三通りもの楽しみ方ができます。スポット情報スポット名:星野リゾート 界 松本住所:長野県松本市浅間温泉1-31-1電話番号:0570-073-011
2017年03月15日伝統工芸がモダンに生かされた建築美が随所に北アルプスを望む美しく落ち着いた街・松本。その街中に佇む、和モダンな外観がちょっとミュージアムのような「星野リゾート 界 松本」。石畳とガラスの庇のコントラストが美しいアプローチを抜けると、白檀の香る玄関があり、その向こうはドームのような吹き抜けの高い丸天井を持つ開放的なロビーになっています。この美しい空間や意匠は、和モダンを追求する建築家・羽深隆雄氏が手がけたもの。美しい建築作品の中に泊まるような特別感が味わえます。自然素材をベースに、アーティスティックな非日常空間ロビーの天井は、和紙に貝殻をつぶした顔料を使ってクシ引きで塗った雲母刷り、廊下の壁はスサ入り天然土壁が文様を描いています。自然素材を使うことで落ち着いた和の雰囲気を持ちながら、工夫を凝らした意匠がアートのようにも感じられます。仕切りや入り口に使われている組子障子は、木製建具の中では最高の技術が必要とされています。細い檜を何千本と組み合わせて作られた細工に目を奪われてしまいそう。美意識に貫かれた美しきアートな宿には、伝統の技が生きています。スポット情報スポット名:星野リゾート 界 松本住所:長野県松本市浅間温泉1-31-1電話番号:0570-073-011
2017年03月14日漫画界の巨匠・松本零士の世界を浮世絵で表現する「松本零士 浮世絵コレクション」企画の第一弾、全6タイトルを紹介する。2017年3月より、全6タイトル、各1,000枚限定で発売されている「松本零士 浮世絵コレクション」。同コレクションでは、松本零士の完全監修のもと『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』などの作品が、「松本零士 浮世絵コレクション」では浮世絵木版画として和のテイストで生まれ変わる。木版画を手掛けるのは、日本最高峰の手摺木版技術を誇る「竹笹堂」と、ベテランクリエーターを擁する「ひろた組」。さらに、人間国宝「九代目・岩野市兵衛」手漉き越前和紙や、美しすぎる書道家「涼風花」の題字によってその世界はさらに“伝統”の領域へと昇華される。和のテイストが効いた第1弾作品の数々全新作オリジナル6タイトルの中から、本記事では3タイトルを紹介。和テイストで蘇る作品は、画面から飛び出してきそうなほどの躍動感だ。「銀河鉄道テイクオフ」銀河鉄道999の、999をモチーフとした「銀河鉄道テイクオフ」は、今まさに宇宙へ飛び出す瞬間をとらえている。煙突の煙は舞う花びらとなり、希望の象徴として描かれた。敢えて人物を添えず、重量感たっぷりの1枚だ。「波上のアルカディア」「波上のアルカディア」は『宇宙海賊キャプテンハーロック』をモチーフとした葛飾北斎のオマージュ。アルカディア号はマッコウクジラ型ではなく、プレイコミックに連載された当時のオリジナル版を使用している。波の向こうに宇宙を描くことで新しい世界を開いた作品だ。「ヤマト幕末へ」通常、部署によってカラーリングされているヤマトの乗組員の制服を、新選組の時代へとタイムスリップさせた「ヤマト幕末へ」。さらに背景には花火を咲かせることで、さらに華やかな1枚へ。松本ならではの遊び心は、遠くに浮かぶ宇宙戦艦ヤマトに秘められている。期間限定エキシビジョン開催これら作品を展示する「松本零士 浮世絵コレクション エキシビジョン」が、日本橋三越にて2017年7月19日(水)から25日(火)まで開催される。販売は行われないが、各タイトルとも1,000枚限定という作品を目にすることが出来る貴重な機会となるだろう。【詳細】松本零士 浮世絵コレクション公式オンラインショップ:※光の加減により、商品の色合いが掲載画像と実際の商品と異なる場合あり。※100枚に1枚、松本零士直筆サイン入り。※全作シリアルナンバー入り(ナンバー指定不可)※この商品は予約商品。予約受付後約3カ月の発送猶予要。【限定エキシビジョン詳細】「松本零士 浮世絵コレクション エキシビジョン」会期:2017年7月19日(水)~25日(火)時間:10:30~19:30場所:日本橋三越本館3階 ライトウェル特設会場住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1© 松本零士 © BROAD EXPERT/2017
2017年02月27日MCやDJとして活動しているZeebraさんが、妻でモデルの中林美和さんにモラハラをしているのではないかとの報道が話題になっています。「モラハラ」の実際の概念は実ははっきりとはしませんが、一言でいえば、「言葉や態度で人の心を傷つける精神的暴力」と考えていただければよいのではないでしょうか。近年は、肉体的暴力(DV)の被害もさることながら、モラハラによる被害を理由に離婚を望む人も少なくありません。そこで、今回はモラハラと離婚の関係について考えていきたいと思います。*画像はイメージです:■モラハラと認定されるのはどのような行為か先ほども書いた通り、何をモラハラというかは実はあいまいです。それは、人の感じ方によるところが大きいからです。しかし、例えば、「役立たず」、「こんなこともできないのか」、「生きてる価値がない」など、相手を侮辱したりこき下ろしたりするような言葉を日常的に吐いていれば、モラハラということができるでしょう。また、「相手が話しかけているのに無視をする」、「食事を作らせておいて手を付けない」という態度も、反復継続したりすれば、精神的な暴力、すなわちモラハラと認定されることになると考えられます。 ■「モラハラ夫婦」の関係修復は可能か?夫婦の一方のモラハラが他方にとって限界を超えるものであった場合、関係を修復することはかなり難しいものです。そもそも、モラハラをしている側は、自分がしていることがモラハラだとは気づかない、あるいは気づいていても認めないことが多々ありますので、そのような場合には関係修復は不可能と考えるべきでしょう。仮に関係修復が可能だとすれば、モラハラをしていた側が心からそれを反省し、謝罪をすることが最低限必要な条件です。しかし、相手が限界を超えてしまっている場合、「謝ってもその場限りで、またすぐに元通りになる」と考え、すっかり信頼を失っていることが多いので、簡単に修復できるわけではありません。実際、その場では謝っても「元の木阿弥」になる人は非常に多いように思います。 ■モラハラされた側の対抗策は「証拠を残す」ことモラハラをされた側としては、我慢の限界を超えたら離婚を検討することになるでしょう。自分が苦しんできたことについて、慰謝料を請求したいと思うのも当然です。しかし、そのためには、モラハラ被害の証拠が手元に残っていなければなりません。モラハラをする人間は小賢しいことが多く、往々にして、証拠を残さない形で嫌がらせをします。例えば、メールやチャットで嫌がらせをすることはあまりありませんし、また、嫌がらせをする前に録音されないようにスマホを取り上げたりすることもあります。ですので、モラハラ被害というのは実は証拠が残りにくいのです。もちろん、メールやチャットで嫌がらせの言動があれば、そのデータは消えないように保存しておかねばなりません。また、できるだけ近い時期にされたことをメモとして残しておく(日付も入れておく)、恥ずかしいかもしれませんが、友人にメールなどの形が残るもので相談しておくことは次善の策と言えます。モラハラというと何か軽い感じがしますが、実際にはDVと同じくらいに人を苦しめるものです。泣き寝入りすることがないよう、できるだけ証拠を残しておくことをお勧めします。 *著者:弁護士 寺林智栄(ともえ法律事務所。法テラス、琥珀法律事務所を経て、2014年10月22日、ともえ法律事務所を開業。安心できる日常生活を守るお手伝いをすべく、頑張ります。)【画像】*torwaiphoto / PIXTA(ピクスタ)
2016年12月23日『永い言い訳』の主演・本木雅弘と西川美和監督が、第20回オーストラリア日本映画祭より招待を受け、シドニーとメルボルンで行われた上映後Q&Aにそろって登壇した。突然の妻の死にも泣くことができなかった、自意識過剰な人気作家を本木さんが熱演する本作。鑑賞者のリピーターが続出し、ロングランヒットを続けており、先日は報知映画賞・日刊スポーツ映画大賞でも作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞にノミネートされた。オーストラリア日本映画祭は、1997年から始まった国際交流基金が主催する日本映画普及のための映画祭。その規模や動員数は毎年拡大しており、いまやシドニー・メルボルン・キャンベラ・アデレード・パース・ブリスベンの6都市を巡回する世界最大規模のものとなっている。本木さんは、本映画祭には初参加。2009年に『おくりびと』でアジア・パシフィック・スクリーン・アワード最優秀主演男優賞を受賞した際、ゴールドコーストで行われた授賞式に長男を伴って出席して以来の渡豪に。また、西川監督は前作『夢売るふたり』に続く2度目の参加。今回、「オーストラリアでの受賞歴もある世界的な俳優と、海外映画祭でも高く評価されている稀有な女性監督をぜひ招待したい」と映画祭側に熱望されての、2人そろっての参加となった。10月27日(現地時間)夜、本木さんと西川監督はシドニーのイベント・シネマズで行われたクロージング上映後のQ&Aに登壇。本木さんは、共演の竹原ピストルの名前を書いたTシャツ、監督は本木さんの名前を書いたTシャツをそれぞれ着込み、黒のスーツにコアラのぬいぐるみをあしらうという完全ペアルックで現れ、約400人のファンで満席となった客席に迎えられた。現在ロンドン在住の本木さんは、「この映画『永い言い訳』はどうしようもなさ、もろさを心に抱えた人々を描いています。およそ劇的とは言えない物語ですが、そんな人々のささやかな心の旅に皆さんが何かつながりを見出してくれたんじゃないかと思います」と、流暢な英語で挨拶。さらに、「私自身、非常に自意識が高く、うまくいかない人生を抱えていて、共感する部分が多々ありました。それをそのままフィルムに焼き付けたという形です。この映画は、人間とは誰でも不完全なんだということを認めて愛してくれる映画だと思います。私自身は、物語が示してくれている最終的なゴール、答え、いただけたアイデアにたどり着けるように、という気持ちで演じました」と述懐した。また、この映画を作るきっかけを聞かれた西川監督は、2011年の東日本大震災に触れ、「直接、被害にあった方はもちろんのこと、当たり前にある日常がいかにあっけなく失われてしまうかということを実感し、この物語を着想しました」とコメント。「素晴らしかった」と絶賛された子どもたち(藤田健心、白鳥玉季)については、「子どもらしさを重視し、泣いてくれと言ったら泣いてくれるという技術ではなくて、彼ら自身がもっている性格や環境がいかに役に近いかで選びました」と語り、「本木さんは子どもたちとしっかり距離をとりつつ、彼らにとっていなくてはならない『お助けマン』として、現場でオセロをやってくれたり、凧揚げをしてくれたりしてうまく演出をつけてくださいました」と明かした。すると、本木さんは、「1つ言っておきたいのは父親役のシンガーソングライター、竹原ピストルさんについてです。いま彼の(名前が入った)Tシャツを着ているんですが(と言ってTシャツを見せる)、彼もどんなお芝居をしてくるかわらからない、それがスリリングで私もリアルなお芝居ができました。チャンスがあればぜひ彼の唄を聴いてみてください。なぜ監督が竹原さんをキャスティングしたのかわかると思います」と、同じく大切な存在を失った役柄を演じた竹原さんの演技について言及。『おくりびと』のアカデミー賞受賞や、昨年のアジア・パシフィック・スクリーン・アワードで最優秀主演女優賞(『あん』)を受賞した義理の母、樹木希林についても触れられた本木さんは、「『おくりびと』は個人でいただいた賞ではないですし、自分が何かをいただいたという感覚はないんですけれども、時代と作品の出会いというものが重要だということを勉強させていただきました。役者としての自分にはハリウッドからお声がかかることもなく、特別な変化はありませんでした(笑)。樹木さんは、西川監督と同様に人間への観察眼が非常に鋭くて辛辣ですが、慈愛に満ちている人で、私の心を柔らかく導いてくれる存在です」と応じた。さらに2人は、翌10月28日夜にメルボルン・オーストラリア国立映像博物館での上映後Q&Aにも登壇。二都市を巡る短い滞在ながら、「観てくださった方の反応はどの国も共通している。何か通じてくれているものがあるのだと思う」(西川監督)、「ここでも観た人が身につまされつつもどこか前向きになってくれていると感じる。かすかな幸福感が満足感につながっているようでうれしい」(本木さん)と、本作の手ごたえを語り、世界でも広く愛されていくことに期待を寄せていた。『永い言い訳』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年11月30日元バレーボール選手でタレントの浅尾美和(30)が28日、自身のブログを更新し、第2子となる男児を出産したことを報告した。浅尾は「産まれました。」というタイトルで更新し、「11月27日に3716gの男の子が無事に産まれてきてくれました」と報告。「新しい家族の誕生になにものにも変えられない幸せな気持ちに包まれています」と喜びを伝えた。そして、「二回目の出産はこんなに陣痛って痛かったかな?と思うほどの激痛でした」と陣痛のつらさを明かしつつ、「産まれてきてくれた赤ちゃんは本当に愛おしくて可愛くて…そんな痛みなど一気に忘れさせてくれるパワーがありました」とつづった。「これからまた夜中の授乳などの眠れない日々が始まりますが…今は少しこの幸福感に浸りたいと思います」と続け、生まれたばかりのわが子を抱いている写真を掲載。さらに、「眉の形が長男の産まれた時とそっくりでしたやっぱり兄弟は似るんですね」と加えた。浅尾は2012年に現役を引退し、2013年4月に一般男性と結婚。2014年12月に第1子となる長男を出産している。
2016年11月28日「ぴあ」調査による2016年10月14日、15日のぴあ映画初日満足度ランキングは、『ゆれる』『夢売るふたり』などの西川美和監督が自らの小説を映画化した『永い言い訳』がトップに輝いた。その他の画像本作は、本木雅弘を主演に迎え、妻を突然のバス事故で失うも、涙を流すことができなかった人気作家の主人公・衣笠幸夫が、同じ遺族との触れ合いを通して人生を取り戻していく様を描いた作品。これまでも西川監督の作品は、鋭い人間描写が高く評価されてきたが、本作でも出口調査では「人間のきれいな面も汚い面もきちんと描かれていた」「淡々と進んでいるように見えて、感情の揺れがすごくて引き付けられた」「共感する部分もあればどこかで否定したくなる部分もあった。心の奥に語りかけてくる映画」「幸夫のだめな部分、情けない部分に加え、激しさ、怒りが表現されるたびに引き込まれた」など丁寧な心理描写にコメントが集まった。幸夫は、同じバス事故の遺族の幼い兄妹、真平と灯(あかり)の面倒をみることで、これまでにない幸福感を味わう。しかし一方で、自身の愚かさにも気付いていく。そんな幸夫の言動は、特に男性の観客から共感を得たようで、「主人公の都合のいい行動も、理解できてしまった」(23歳、男性)、「主人公のダメ男っぷりは、世の男性には少なからず共通するところがあるのでは?と思い、自分自身を戒めたくなった。自分を大切にしてくれる人を大切にしなければならないと心から思わされた」(28歳、男性)といった声が聞かれた。兄妹との出会いにより、幸夫が人生観を変化させていく一方で、兄妹もまた、母を亡くした悲しみを抱えながらも、少しずつ成長をしていく。そんな兄妹には、子役の藤田健心と白鳥玉季が扮しており、観客は「子供の視点も上手く表現され、子役もとても良かった」「子役の演技が素晴らしい。自然で心に残る」「重いテーマの中で、子役の女の子(白鳥)の演技が大人と対照的で目立っていた」などの感想を寄せた。なお、満足度ランキングは、人気を博したSFロボットアニメの劇場版『ゼーガペインADP』が2位に、大ヒットSFアクション・コミックを3DCGアニメで映画化した『GANTZ:O』が3位に入っている。(本ランキングは、10/14(金)、15(土)に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『永い言い訳』公開中
2016年10月17日西川美和監督映画を観るたびに覚える、「痺れる」という感覚。直木賞候補となった自身の書き下ろし小説を映画化した最新作『永い言い訳』は、不慮の事故で妻を亡くしても、悲しさを演じることしかできない“最低男”・衣笠幸夫(きぬがささちお)の物語だ。西川監督の鋭い視点は、首根っこを掴むかのように観る者の闇に突き刺さる。自身の弱さ、卑しさ、自意識を鏡のように映し出し、滑稽さを笑い、最後には受け入れさせてくれる。まさに、荒療治のごとく。恐ろしくも繊細な眼差しを持つ彼女の今について聞いた。――人気作家・津村啓こと衣笠幸夫は、自分本位代表のような人間ですが、今までの作品でご自身に一番近いキャラだそうですね。西川:予期せぬ別れがよくないタイミングで訪れた人が、その後どうなっていくのかを想像したときに、酷い目にあうべき主人公は自分と似たようなタイプの都市型の暮らしをしている身勝手な人だろうなと思ったんです。ある意味、自分の人生や生活を参考に物語を考えたときに、結婚もしたことがない、出産や子育て経験もないということは作り手としてコンプレックスでもあるんです。今回はそこを逆手に取って、余すところなく生かしました。いい年こいて独身で、子どものいない人間が世界をどう見ているのか、子どもという存在とどう距離をとるのかというのは、今の自分にしか描けないことなので。40代にもなると肩身の狭い思いもするわけじゃないですか。将来を担ってくれる子どもたちとも何の関わりも持っていない自分が生きている理由がよくわからなくなるときもあるし、そういう自身が抱えてきた葛藤もちゃんと出してみようと。――主人公と同じく、ご自身も物事を斜めに見る、自意識過剰なところがあると思います?西川:ややね(笑)。人並み程度だとは思います。ただ、こないだ友人の山下敦弘監督と対談をしたときに、確かにそうだなと思ったことがあって。「ピカピカのマイホームに優しい旦那さんと素敵な奥さん、という誰が見てもいかにも幸せそうなことにいいなぁって思えないでしょ?」と言われたんです。年齢を重ねた今はそれも素敵と思える部分もあるけれど、少なくとも20代の私はそういうものへの憧れはゼロでした。本当にどうでもいいと思ってた。その結果がコレですよ(笑)。――自分がやりたいこと、映画作りにしか興味が持てなかったと。西川:トータルで考えると、やりたいことと当時は要らないと感じていた素敵な暮らし、どちらに価値があるのかと問われればどっちだって一緒じゃないですか、きっと。でも、そのときはそう考えられなかったんでしょうね。「結婚すれば幸せになれる」みたいな世間一般のスタンダードに対しても懐疑的で、そこで自分が満足できるとも全く思ってなかった。――それは作品にも出ていますね。西川:そうですよ。私の後悔を綴ったような(笑)。生活らしい生活を二の次にしながら20代を過ごすと、あんなふうになっちゃうぞと。――映画を作ることが西川監督にとっての免罪符だったんですね。西川:そこに救われてきた部分はありますね。映画があるから自分を肯定して何とか生きてくることができた。結果、良かったのか、悪かったのかはわからないですけど。――衣笠さんのように、検索エンジンで名前をエゴサーチしたこともありますか?西川:あります。出てしまったものは、見ちゃいますよね。だって、「西川美和」と入れたら、関連検索ワードで「結婚」と出るんですよ!誰と!?って。それをクリックせずにいられるほうがおかしいですよ(笑)。でも、そういうことをしていると、気持ちが痩せていくというか、どんどん自信がなくなっていく。その行為全体が自分の卑しさを見るようで。でもそれをやめられないのも人間の性ですよね。「そんなことを私は一切いたしません!」という高潔な人間になれたらいいけど、そうなれないのが普通じゃない? SNSも怖いし、いいも悪いも肥やしにできるタフさは私にはないので、自身の健康のためにあまりやらないようにしています。――西川監督の持つ洞察力や分析力は、どうやって育まれてきたんでしょうか?環境ですか?西川:うーん、持って生まれた性格じゃないですかね。兄は全然違う性格だし。小さい頃から、「見なくていいものが見えてしまう。そんなふうに人の裏側を読むものじゃない」と母親からはたしなめられていたんです。それもあって、自分の中で本当はこう思っているんじゃないかというような余計な詮索をすることは、醜いことだと思っていました。自分はやっちゃいけないことをやってしまう、嫌な人間なんだと。たぶん、だから文章を書くようになったのだと思うんです。本人に言えば傷つけるし、第三者に言えば陰口になる、ぶつけようがないけれど、でも見えちゃうものについてを。――創作しているという意識は、当時はまだなかったんですか?西川:便所の落書きですよ。そうこうするうちに、卑しいと言われてきた、そういう自分の陰湿な性質を、どうやって人を傷つけない方法で有効利用していくのかは考えましたね。ゴミのリサイクルですよ。「環境に優しく」じゃないですけど(笑)。その答えが今やっていることなんじゃないかな。ただ書き殴っているときは汚いものでも、人様にお渡しできる状態にして読んで楽しんでもらえるようにしつらえていく、その整え方の技術を磨いていくのが仕事をするってことですよね。そういうふうに、自分の生まれ持った特性を転換させられる仕事に就けたことは、ありがたいし、ラッキーだったと思います。――美しくて知性もあって、その頃から男性からも引く手あまただったのではないですか?西川:ないない、全然ない。私は全くモテないですよ。「なんで私に好きって言わないんですか?」って聞いてまわったことないから、理由はわかんないけど(笑)。昔から、仕事でも使えないし、ちょっとしたことで傷つくし、自分って弱いなぁと思ってた。身体的なことも、性質的なことにおいても、劣等意識や無能感は人一倍強いです。ただ唯一、いいところは、縁に運があること。いい人に、いいタイミングで会える。みんなよく「出会う人に恵まれてきた」と言うけど、本当にそうだと思います。あー、もう駄目かもと思うと、スッと蜘蛛の糸が降りてくるようなことが多かったから。◇にしかわ・みわ1974年生まれ、広島県出身。早稲田大学第一文学部卒業。在学中より、映画『ワンダフルライフ』(‘99/是枝裕和監督)にスタッフとして参加。以後、フリーランスの助監督を経て、2002年『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビュー。小説・エッセイも執筆する。◇長年連れ添った妻を不慮の事故で亡くした人気作家・衣笠幸夫は、悲劇の代弁者としてマスコミに取り上げられるが、一滴も本当の涙を流せない。同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族、トラック運転手の陽一と2人の子どもたちと出会い、新しい人生が始まる…。第153回直木賞候補作の同名小説の映画化。10月14日(金)全国公開。※『anan』2016年10月5日号より。写真・KENTA AMINAKAインタビュー、文・小川知子
2016年10月03日米アカデミー賞の前哨戦ともいわれる北米最大規模の映画祭、第41回トロント国際映画祭に出品される本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』。このほど、さらに10月6日より開幕する第21回釜山国際映画祭「A Window of Asian Cinema」部門に招待されることが決定。西川監督は、アジア最大級の本映画祭に初めて参加することになった。妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、亡くなった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。だが、まさにそのとき不倫相手の編集者(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、同じく亡くなった妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る――。西川監督が『おくりびと』以来7年ぶりに映画主演を務める本木さんを中心に、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里ら、屈指の実力派俳優とともに贈る、観る者すべての感情をかき乱すラブストーリーとなる本作。今回、1996年の創設から近年に至るまで、急速に規模を拡大、成長している釜山国際映画祭への招待が決定。2015年は、75か国302作品が上映されており、日本映画では是枝裕和監督『海街diary』がガラプレゼンテーションで、そのほか黒沢清監督『岸辺の旅』、行定勲監督『ピンクとグレー』、橋口亮輔監督『恋人たち』など、話題作ばかり20作品が上映。また、年間を通してアジア映画業界に与える多大な貢献を称える「アジアン・フィルムメーカー・オブ・ザ・イヤー賞」をスタジオジブリが受賞した。その一方、2014年には釜山市の映画祭への政治介入が問題となり、一時は存続が危ぶまれたことも。しかし、それに対して全世界の映画人が反発、昨年「I Support BIFF」と題した支援キャンペーンが展開され、今年5月に晴れて本映画祭の実施が決定した。その支援者の中には、西川監督やその師匠にあたる是枝監督も名を連ねている。西川監督は、10月8日に釜山へ向け出発、現地9日での上映に登壇し、Q&Aを行う予定だ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月07日お笑い芸人のケンドーコバヤシが4日、東京・台場のフジテレビで取材に応じ、同局系バラエティ特番『人志松本のすべらない話』での主宰者・松本人志について、すべらない話が尽きたという空気を「感じたことがない」と語った。同番組では、先月の放送で30回目を迎えたことを記念して、松本、千原ジュニア、宮川大輔、星田英利、河本準一、ケンドーコバヤシ、兵動大樹、小籔千豊、木村祐一の9人が選んだ、40のエピソードを収録したDVDを、7月27日に発売。コバヤシはその中でも、木村が披露した"大山のぶ代がペペロンチーノをオーダーした話"を「すごい好きですね」とイチ押しに挙げた。初期の頃から出演しているコバヤシだが、すべらない話のネタ探しのために、タクシー移動を電車に変えてみたり、馴染みの店をやめて新たな店に飛び込んでみたりしたそうだが、「意外と世の中、何も起こらへんことを実感しました」と苦労を語る。ネタ探しがエスカレートし、「一時、歌舞伎町に行ってヤバそうな人の後ろをついて行ったりもしました。逆に向こうが気味悪がって距離とられましたけど(笑)」ということもあったそうだ。だが、本番中で「次サイコロ回ってきたらもう(話が)無いみたいな空気を、僕、松本さんからは感じたことないんです」といい、「すごい人やなぁと思いますね」とあらためて尊敬。また、新たに参戦してきてドキドキした人を聞かれると、「やっぱり古舘(伊知郎)さんでしたね」と即答した。この番組に出演し始めてから、地方営業に行った際、そこでのイベントの司会者に「最後に1つすべらない話をお願いします」と振られることが何度かあったそうで、「なかなかしゃべりにくいなということがあるので、全国の地方のMCの方、ぜひ注意してください」と注文。同番組12年の歴史の中で、著名人がパーティー形式で観戦するというスタイルで行われた時期もあったが、「僕の個人的な思いなんですけど、金持ちに奴隷の決闘を見せているような感じがあって、すごく寂しかったんです…」と振り返り、報道陣を笑わせた。
2016年08月05日『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘をはじめ、深津絵里、竹原ピストル、池松壮亮、黒木華らで贈る西川美和監督の最新作『永い言い訳』。このほど、西川監督が文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」にて連載する「映画にまつわるXについて」から、自身の小説が原作となった本作の製作エピソードを集めた「映画『永い言い訳』にまつわるXについて」が電子書籍限定で発売されることになった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友(堀内敬子)とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手の編集者・福永(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族であるトラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、むなしかった毎日が輝き始めるのだが…。本書は、若手実力派から注目の個性派まで、日本を代表する俳優陣が集った本作について、西川監督の苦悩と人間味があふれ出す出色のエッセイ。文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」より全10編を抜粋し、メイキング写真の数々とともに、スタッフや俳優たちとの人間関係、“師匠”是枝裕和監督との新事務所設立などにまつわるエピソードを公開する。また、本作撮影期間中に「獣のような七十五歳のカメラマン」や、「開始二時間でネジがぶっ飛ぶ五歳児」、「自意識のマトリョーシカ人形のような俳優」たちに囲まれながら苦闘した様子にも触れられている。西川監督が「こんなにも自分が信じられなくなった経験は、監督になって以来初めてだった」とふり返る、本作の製作過程。彼女がひとつひとつの出来事をどう感じ、どう向き合い作品を完成させたのか。ここでしか知ることのできない“人間・西川美和”のリアルに迫る全10編をチェックしてみては?「映画『永い言い訳』にまつわるXについて」は「ジェイノベル・プラス」(実業之日本社)にて配信中(試しよみも配信中)。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月07日本木雅弘が『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演として、妻を亡くした作家役に挑む『永い言い訳』。『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督自らによる小説の映画化で話題を呼ぶ本作から、手嶌葵の歌声に彩られた、切なく歯がゆい予告映像が初解禁された。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、旅行に出かけていた妻・夏子(深津絵里)が、事故で、親友とともに亡くなったという知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族である一家、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会う。ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出たことで、子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが…。『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』での演技が高い評価を得て、昨年度「日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞など各賞を受賞した本木さんは、国内外の映画賞を総なめにした『おくりびと』以来7年ぶりとなる映画主演。共演者として、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、日本映画界屈指の実力派俳優が脇を固めている作品としても注目を集めている。このほど解禁された予告編は、神妙な表情で遺骨を抱く幸夫に「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった」という言葉と、軽快な音楽が重なる驚きの展開からはじまる。幸夫とは対照的に、遺族として“悲劇”のさなかにいる陽一とその子どもたちとの交流、不倫相手と諍いなどを重ねて描き、小説家として、夫としての幸夫の葛藤や苦悩を垣間見ることのできる、濃密な映像となっている。苦しみ、もがき、鬱屈した感情を爆発させる幸夫を包み込むかのように流れる挿入歌は、先の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主題歌「明日への手紙」で大きな話題を読んだ手嶌葵が歌う、ヘンデルのオペラ楽曲「オンブラ・マイ・フ」。穏やかで、包容力にあふれる手嶌さんの歌声は、本作の世界観を余すことなく表現していると、西川監督も太鼓判を押している。<以下、コメント>■手嶌葵(挿入歌)西川監督の素敵な映画の挿入歌を歌わせていただき、とても光栄に思っております。ご依頼をいただいたときは、まさかオペラの曲だなんて! と正直驚きましたが、私なりに大切に歌わせていただきました。たくさんの方にご覧になっていただきたいなと思います。■西川美和(原作・脚本・監督)原作を書いていたころから、この作品はヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」に始まり、「調子の良い鍛冶屋」で終わる、と決めていました。それを軸にして、全ての音楽を考えて行こうと思ったとき、音楽の伊藤秀紀さんから「クライマックスを飾る曲に」と同じヘンデル作曲の歌曲「オンブラ・マイ・フ」を提案されました。初めに聴いたのはダイナミックで圧倒的なキャスリーン・バトル版でしたが、本作のために欲しかったのは、声楽家による王道的なアプローチではなく、「こんな風に『オンブラ・マイ・フ』を歌う人は世界中に一人もみつからないだろう」と思えるタイプの声でした。東洋人の声質にしかないきめの細かさ、純粋さ、やさしさを持つ、唯一無二の歌い手を、とお願いすると、吉田拓郎さんの名曲「流星」の手嶌葵さんによるカバーを聴かされました。初めの数秒を聴いて、この映画はこの声に救ってもらえる、と確信しました。冬の夜の澄み切った空気のような手嶌版「オンブラ・マイ・フ」は、すべてを洗い流し、主人公を再出発に導いてくれる見事な“最終兵器”となってくれたと感じています。自分の作った映画なのに、手嶌さんの声が聴こえ始めるとあやうく涙腺が緩みそうになるので、たいへん危険です。人を愛することの“素晴らしさと歯がゆさ”を描ききった。観る者すべての感情をかきみだす、かつてないラブストーリーとなる本作。まずはその世界観を、こちらの映像からじっくりと堪能してみて。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、自らの小説を映画化する『永い言い訳』。このほど、日本を代表する写真家・上田義彦が撮り下ろした幻想的な本作のメインビジュアルが解禁された。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)が、親友のゆき(堀内敬子)とともに旅先で、突然のバス事故で亡くなったという知らせを受ける。世間に対し、「妻を失った悲劇の主人公」を装うことしかできない幸夫は、ある日、ゆきの遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが…。主人公・幸夫を演じるのは、昨年の『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役、『天空の蜂』での原発設計士役で「日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞を受賞した本木さん。国内外を問わず高い評価を得た『おくりびと』以来、7年ぶりとなる映画主演となる本作だが、先日解禁された予告編では、感情を爆発させる衝撃的な姿が話題を呼んだばかり。このほど解禁されたメインビジュアルは、日本を代表する写真家・上田義彦が撮り下ろしたもの。サントリーのウーロン茶/伊右衛門、無印良品、資生堂、日本郵政グループ、NTTdocomo、UNIQLO、 TOYOTA、Canonなど多岐に渡る広告に携わり、東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞、朝日広告賞など数多くの様々な賞を受賞する上田氏は、きっと誰もが一度はその作品を目にしたことがあるはず。今回のチラシとポスターに使用された写真は、物語の中では実際に揃うことがなかった幸夫・夏子夫婦(本木さん&深津絵里)と陽一・ゆき夫婦(竹原ピストル&堀内敬子)とその子どもたちという2つの家族が、海辺に佇む姿が写し出された、幻想的な光景となっている。幸夫の心情を表現する「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた。」という、驚きのメインコピーが添えられた、深いドラマ性を予期させるビジュアルは、観る者の想像力を激しくかき立てる美しくも、意味深なものとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月20日『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、第153回直木三十五賞の候補作となった自身の書き下ろし原作を映画化する『永い言い訳』。このほど、本作の主演に、現在公開中の『日本のいちばん長い日』で昭和天皇を演じている本木雅弘が決定。ミュージシャンの竹原ピストルと深津絵里らと共演を果たし、2016年秋に公開されることが決まった。長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。夏子との間にはもはや愛情と呼べるものはなく、悲しみを“演じる”ことしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由がわからぬまま、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る…。家族を突然失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人と人の“別れと出会い”を、「ゆれる」や『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリー「きのうの神様」など、自身の映画作品から派生した小説で高い評価を得てきた西川監督らしい、鋭く、厳しくも優しい眼差しで描き出す本作。“津村啓”というペンネームでテレビのバラエティなどでも活躍する、主人公の人気小説家の衣笠幸夫を演じるのは、自らが企画し、第81回アカデミー賞「外国語映画賞」を受賞した『おくりびと』(’08)以来、実に7年ぶりの映画主演となる本木さん。『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役が絶賛され、9月12日(土)公開の『天空の蜂』ではテロリストと戦う原発設計士を演じることでも話題となっている。まさに名実ともに日本の映画界を代表する俳優の本木さんが、西川監督の原作小説と脚本、そして主人公・幸夫のキャラクターに「自分のようだ」とほれ込んで、出演を快諾。「女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています」と、監督との相性のよさを実感している様子だ。また、本木さん演じる幸夫と同じように、事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役には、ミュージシャンの竹原さん。俳優としても、熊切和嘉監督作『海炭市叙景』や松本人志監督作『さや侍』などで鮮烈な印象を残し、今回の大役を射止めた。突然のバス事故で亡くなる幸夫の妻・夏子役には、本木との共演は、「最高の片思い」(’95/CX)以来、実に21年ぶりとなる深津さん。さらに、陽一の子ども・真平と灯役に、オーディションで抜擢された藤田健心と白鳥玉季。陽一の妻・ゆき役に堀内敬子が決定している。<本木雅弘コメント全文>おそらく誰もが、小説「永い言い訳」を読むと、内視鏡で心の奥を覗かれたような恥ずかしさと共に、これは自分のことが書いてある! と、思うでしょう。そして、“愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない”…という言葉を噛みしめることになるのです。西川さんは、小説と映画は別物、切りはなして考えていると仰っていますが、自分は、この小説の味わいに翻弄され悦びを得たひとりとして、読者の期待も裏切らない作品に仕上げたいという思いで努力しています。女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています。妻役の深津絵里さんとは21年ぶりの共演になり、年を重ねても変わらぬ透明感に神秘を感じています。陽一役の竹原ピストルさんは、役以前に原石としての人間力が上等過ぎて嫉妬するばかりです。加えて、子役の2人の眩しい存在感にモ~タジタジです。いずれにしても、映画として何処に辿り着けるかは未知ですが、この物語は、僕が演じる幸夫だけのものではなく、いびつで、愛おしい、自分達に向けられた人間讃歌なのです。皆様、ぜひ期待して完成をお待ちください。<西川監督キャストへのコメント>本木雅弘さんは、映画を志したころから「いつかは」という思いを寄せていた人でしたが、会ってびっくり、恐ろしいほどこの物語の主人公に酷似しているのです。この人しかいない、と思いました。しかし本木さんがこの作品にかけてくれているまっすぐでひたむきな愛と真摯さは、日々私たちのこころを支えてくれています。深津絵里さんにお願いしたのは、姿を消しつつも、物語の中心に在り続けなければならない、難しい役です。物言わぬ遺影の中に、観る人が彼女について様々に想像し、そしていくら想像しても、手の届かない「x」が残り続ける。それを少ないシーンで体現できる俳優は、深津さん以外にないと思ったからです。撮影のたびに、大変な解釈力に絶句させられ、舌を巻いています。竹原ピストルさんはご本人の歌の強さそのものの、他に侵されることのない「たましい」のようなものをお持ちだと感じます。そして、本木さんとの並びのいびつさと言ったら!これは他のどんな俳優とも成立しない組み合わせだと思いました。絶対に交わるはずのなかったの人同士が交わってしまう話を、ゼロから作れる気がしたのです。『永い言い訳』は2016年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月18日『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』に続く、西川美和長編監督5作目は自身の小説「永い言い訳」の映画化であることが明らかになった。映画界での活躍以外に小説・エッセイの執筆も手掛ける西川監督は、「ゆれる」のノベライズで第20回三島由紀夫賞候補、『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリーである「きのうの神様」で第141回直木賞候補になるなど、自身の映画作品から派生した小説を書きおろし、高い評価を得てきた。今回映画化が決定した、第153回直木賞候補作「永い言い訳」は、初めて映画に先行して小説が出版された作品。もちろん映画化される本作も、これまで同様、自ら原案・脚本を手掛けた完全オリジナル作品である。長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫。夏子との間に既に愛情と呼べるものはなく、悲しみを演じることしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由が分からぬまま、大宮家へ通い兄妹の面倒を見ることを申し出るのだが…。西川監督は「失うということがもたらす『はじまりの物語』を描きたいと思いました。これまで私は、安定していたはずの関係性が壊れてゆく物語を描いて来たように思いますが、崩壊のその後、ふたたび作り上げて行くということについてきちんと描いたことがなかったからです。『はじまりの物語』を綴ることは、人生を漕ぎ進むことの難しさに似ていますが、同時にあかるさや、楽しさにも満ちています」「これまでオリジナルで映画を作るときは、いつもはじめに脚本というかたちで物語を組み立ててきましたが、予算や時間の制約、という映画的な課題をいったん据え置いて、先に小説というかたちで自由に物語を作ってみることにしました。そうすることで『豊かな無駄』をゆっくりと熟成し、登場人物や物語を練り込む時間が取れたと思っています。小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、こんどは言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦となりそうです。小説とは展開も設定も違えた部分が幾つもあります。私が原作者なので、それはもうやりたい放題です(笑)。長期にわたる撮影ですが、キャスト、スタッフとともにあたらしい映画を探し求めて行きたいと思います」と、映画化にあたってコメントを寄せた。『永い言い訳』は2016年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年07月30日BSスカパー!では、DREAMS COME TRUEのヴォーカル・吉田美和の50歳の誕生日となる5月6日に開催されるプレミアムライブ「スカパー!Super LiveDREAMS COME TRUE Special Live in Hawaiiよしだみちゃん、生まれて飛び出てジャジャジャジャ~ン♪え、50?!(仮)」を今夏に独占放送する。2015年は、ドリカムにとって4年に1度のグレイテストヒッツライブ「史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND」を行うだけでなく、吉田美和が50歳という節目の年を迎えるアニバーサリーイヤー。スカパー!では吉田の誕生日である5月6日(※現地時間)に、ハワイ・オアフ島にあるアウラニ・ディズニー・リゾート&スパ コオリナ・ハワイ ビーチエリアで一夜限りのプレミアムライブを開催。まさに夢のような一夜を実現する。現在、スカパー!では加入者の中から3組6名のLIVEレポーターを募集中。当選者には現地からライブの臨場感そのままに、ファン代表として生の声をレポートしてもらう企画となっている。ほかにも加入者50組100名にライブのチケットおよび渡航、宿泊費がセットとなったJTBツアー「スカパー!Super LiveDREAMS COME TRUE Special Live in Hawaiiオフィシャルツアー」への申込権をプレゼント企画も実施している。詳しくはスカパー!特設サイトへ。
2015年02月13日城下町・松本にあり、1300年前から親しまれてきたのが浅間温泉。古くは江戸時代、松本城主たちが愛し、明治になると竹久夢二、与謝野晶子など文豪たちも足しげく通った名湯です。長野県内でもトップクラスの湧出量を誇り、柔らかく肌になじむ泉質は多くの温泉ファンに好まれています。その浅間温泉の中でもひときわ現代性と日本ならではの伝統の意匠ある空間を持ち、デザイナーズ旅館として高い評価を受けているのが、「星野リゾート 界 松本」。新旧のアートに触れた後、ゆっくりとくつろぐのなら、こんなスタイルのある宿こそがふさわしいものです。伝統の技を各所に感じる館内「界 松本」のコンセプトは歴史と芸術に深く結びついた松本の歴史をたどるかのように、館内で新鮮さとクラシカルな美しさを秘めたアートワークを表現すること。それも職人たちの手仕事の技が光る本物を見せる。そんな宿の情熱が見え隠れします。ドームのような外観からガラスのアプローチを抜けた先にあるエントランスホールはまるで教会のような荘厳さ。その先には吹き抜けの廊下がドラマチックにゲストを出迎えてくれます。丁寧な細工が施された透け感が美しい組子障子は匠の技術あってのもの。陰影ある表情を持つのは天然土壁。波のような浮き上がりが力強い。このほか、伝統的な江戸の墨流しを用いた和紙、繊細な金箔をはりつけた細工、作家・川原信子氏によるカリグラフィーアートなどパブリックスペース、客室のあらゆる場所にこだわりが。伝統とモダンがとけあい、ときに共鳴しあってどこにもない「界 松本」ならではの華やかな美学へと昇華し、みごとです。 松本文化を表した星野リゾート 界 松本の「ご当地部屋」>>続きを読む 松本の文化を表したご当地部屋「オーディオクラフトルーム」「界」ブランドではその土地の魅力を極めてゲストに提供する「ご当地部屋」というコンセプトルームを設けています。もの作りが盛んな松本を象徴して「界 松本」では「オーディオクラフトルーム」を用意。工房アンダンテを主宰する木工作家・吉田直樹氏による音楽をテーマにした作品を室内に展示。クラシック、ジャズなど心をリラックスする音の世界を表現し、音楽を愛するゲストに好評。この部屋に泊まりたくて訪れる愛好家も多く、人気です。「オーディオクラフトルーム」制作クラフト作家 吉田直樹氏コメント「星野リゾート 界 松本」との出会いは今年の「クラフトフェアまつもと2014」でのことでした。そこからお話しがあり、「オーディオクラフトルーム」のための作品を依頼されました。最初はやはり、いろいろと考えましたね。客室というプライベートな場所でどんなものがゲストのみなさんの心の琴線に触れ、音楽を楽しんでいただけるのかと。そこで、ジャズとクラシックをテーマにした作品を選んでみました。やはり部屋の中ではリラックスしてもらうのが一番ですからね。松本は「サイトウキネン・フェスティバル」などアートと共に音楽とも深い絆のある街。「界 松本」にも音楽愛好家のゲストの方も多く、 この「オーディオクラフトルーム」はとても喜んでいただけているようで、本当に嬉しいです。私の作品は音と灯りと木のぬくもりが生み出す優しく、温かな空間が特徴です。どうぞ、作品に触れてみて、柔らかい木の肌触りを感じとっていただきたいです。また、バイオリンなどに用いる本物の木を使ったオリジナルスピーカーも「ご当地部屋」のために製作中です。チェックインすると室内には好みの音楽が流れている。そんな余韻のある「ご当地部屋」になればと思っています。 宿泊中は松本文化ならではの体験を >>続きを読む カンクラフトワークショップを体験「星野リゾート 界 松本」でもうひとつ体験したいのがゲストのためのクラフトワークショップ。松本でシンプルな美しい手作り家具を製作するKancraft(カンクラフト)直伝で技術を取得したホテルスタッフが指導。小さなカッティングボードやコースターなど気軽に作れる作品に挑戦。これが思わず集中してしまうほど楽しく、自分だけのクラフト作品に旅の思い出を刻んでいきます。夜にはエントランスロビーにてコンサート堪能教会のような荘厳な雰囲気のエントランスロビーでは毎夜、地元のアーティストによるゲストのためのコンサートを開催。フルート、ピアノ、サックスなど日によって異なる内容で、身近に楽器の音色、ライブな音楽の高揚感を味わえると好評。空間を活かし、高い天井に共鳴する響きは感動をおぼえるほどにドラマチックで「界 松本」での夜にふさわしい時間を演出してくれます。 特集「アートを旅する街、松本」
2014年11月28日日本初上陸となる「ザ・コーポレートゲームズ 東京 2014」のリレーマラソンが9月27日に開催され、元プロビーチバレー選手の浅尾美和さん、元プロ野球選手で野球解説者の田口壮さんらがスタートアトラクションに参加。ランナーらに声援を送った。○日本で初めて開催されるザ・コーポレートゲームズ9月25日から4日間にわたって東京湾岸エリアで開催された「ザ・コーポレートゲームズ 東京 2014」は、13競技からなる市民参加型のマルチスポーツフェスティバルだ。もともとは1980年代にイギリスで設立され、これまで30カ国60都市で開催されてきた。トップアスリートが頂点を目指す国際スポーツ大会とは異なり、あらゆる団体が自由に参加できる市民参加型のイベントとなっている。企業や団体でチームを組むことによりコミュニケーションを促進させ、多くの人々が参加することで地域の活性を図っている。今回が日本では初めてのイベント実施となり、235の企業や団体、約6000人が参加。27日にはリレー形式でフルマラソンを走るリレーマラソンが行われ、夢の島陸上競技場でスタートアトラクションが開催された。○浅尾さんが笑顔で選手たちを応援妊娠7カ月になるという浅尾美和さんは、ドット柄のゆったりしたスポーツウェアで登場。リレーマラソンのスターターの役目に「緊張しています。(スターターピストルを)早めに鳴らしてしまったり、不発になったりしないようにしなきゃ」と少々プレッシャーを感じている様子だったが、「今日はいい天気でスポーツ日和。無理せず、楽しく笑顔で走っているみなさんを見たいなと思います」と、にこやかに選手らに声をかけた。一般チームのランナーとして参加する田口壮さんが「チームがガチで走るなら、僕もガチで走ります! 」と宣言すると、浅尾さんも「ガチで行きましょう! 」と応じ、参加者を盛り上げる一幕もあった。パラリンピック日本代表の石井康二選手も「パラリンピックアスリートを支援してくださる方々に参加のお誘いをいただき、いろいろな方にパラリンピックのことも知っていただければと思い参加しました」と、ランナーの1人として参加した。ランナーらは、浅尾さんのピストルの合図とともに一斉にスタート。トラックの横では、中央区立佃中学校太鼓部による和太鼓演奏や、中央区立日本橋中学校吹奏楽部によるブラスバンドにチアリーディング、さらにローカルアイドル「豊洲アイドル☆学園」によるパフォーマンスなど、ランナーを応援する催しも行われた。○今回のイベントを起点として、アジアまで広がりをザ・コーポレートゲームズ 東京 2014 実行委員会の実行委員で、三井不動産レジデンシャルの市場開発部・池内順平さんは、「スポーツを通じて、多くの方々に集まっていただく場を提供することで、交流が生まれて地域が活性化していくことを目的に実施しています」と、今大会の目的を話す。スポーツ好きでもともとはサッカーを続けていた池内さんだが、3年前に骨折をして以来、スポーツから離れてしまったという。「それでも(ザ・コーポレートゲームズは)13競技もあるので、これならできるかな、と思うきっかけになりました。今回のイベントには9歳から74歳の方まで、あらゆる世代の方に参加していただいています。参加している人を応援したり手伝ったりと、たくさんの人がいろいろな形でフェスティバルに関わることができるのが、ザ・コーポレートゲームズの良い部分だと思っています」。東京でのイベントをモデルケースに、日本各地での開催の動きもあるという。「来年3月には沖縄で開催することが決定していますし、今回のイベントに興味を持たれた自治体の方が何人か視察にも来られています。この東京を起点として、日本各地へ、そしてアジアの各都市へ広がっていくといいですね。実は2018年にザ・コーポレートゲームズの大きな大会があり、そのフェスティバルの約40%の参加者が開催国以外の方なんですね。できれば、それを日本で開催したいと考えています」。10月27日には、今回のイベントの表彰式典となる「クロージングアワードレセプション」が開催される。人生を豊かにするライフワークとしての生涯スポーツ。そのスポーツを通じて、地域を盛り上げていくザ・コーポレートゲームズの今後に、要注目だ。
2014年09月29日