元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。落合博満氏との秘話を明かした。○■落合博満氏とトイレで横並びになり…『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。中日の監督だった落合氏と風呂場で鉢合わせしたエピソードを披露したのち、谷繁氏は「あとは、落合さんが(中日に)来て年数が経ってから、僕がちょっと試合に出してもらえなくなった時期があったんですね。それは自分のミスもあったし、チームがうまく回っていないとき」と回想。そして、「これは分からないですけど」と前置きした上で、「僕の後のキャッチャーを育てていかないといけないってこともあったと思う。僕は僕でもう一回、常に出られるようになるには何をしないといけないかを、そのときに考えさせられる。その時点で、落合さんからしたら、しめしめだと思うんですよ。自分が考えれば、また自分のレベルが上がる。そしたらチームにとって、いい方向に向かっていく」と推察する。続けて、「そういう時期がちょっとあって」と話を戻し、「試合途中、チェンジになったときに『トイレに行きたいな』と思って。今のバンテリンドームのロッカーから通路を上がってすぐ右側にトイレがあるんですね。そこに入ろうとした瞬間に、『あれ? なんか気配を感じるな』と思って、パッと見たら、監督がサササッと来たんですよ。『トイレ行くんじゃないだろうな……』と思ったら、案の定トイレに入ってきたんですよ(笑)」と茶目っ気たっぷりに語りつつ、「並びでトイレをしながら、そこで『明日から行くぞ』って(告げられた)」と告白。「『ここで言う!?』と思ったんですけど(笑)。それは覚えてますね」としみじみと振り返っていた。
2024年02月03日元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。落合博満氏との秘話を明かした。○■落合博満氏と風呂場で一緒になり…『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。中日の監督を務めた落合博満氏の話題になると、谷繁氏は「野球に関して話した記憶は5回あるかどうか。でも、その一つひとつの内容っていうのは、いまだに覚えてるところもある。“言わないけど、考えさせる”マネジメントが落合さん」と自身の印象を打ち明ける。それに対し、荒金氏が「たとえば、こんな投げかけ、問いかけをもらったというものはありますか?」と聞くと、谷繁氏は「僕が配球に関してちょっと悩んでる部分があったんですけど、それを風呂場で言われたんですよ。たまたま風呂場で一緒になって、『どうしようかな……先に出ちゃおうかな』って思ったんですけど(笑)」と冗談めかして、笑いを誘いつつ、「その日のゲームは負けたんですね。それも自分がちょっとモヤモヤしてる部分で負けた試合だった。試合後に風呂に入って、シャワーを浴びてるときに、鏡をパッと見たら(落合さんがいた)。サーッと僕の横に来て座るわけですよ。そしたら、その日の試合の配球についてと、それまでの僕の特徴みたいな(ものについて話してくれた)」と回想。さらに、「たとえば、サインを出して、インコースのストライクのストレートを要求したときに、それが逆球でファールになるとするじゃないですか。そしたら、僕は自分のサインを出したボールをずっと追いかけてしまうクセがあったんですね。そうじゃなくて、『来たボールからもう一回リセットして、考え直したほうがお前はいいよ』って言われた。なるほどな、と」と落合氏からの助言の一部を明かすと、荒金氏から「(それまでに)そういう問いかけをされたことはなかったんですか?」と質問が。これに谷繁氏は「なかったですね。それを風呂場で言われて。それは覚えていますね」としみじみと振り返っていた。
2024年02月02日元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。“レベルの高いピッチャー”が持つ能力について語った。○■谷繁元信氏のキャッチャーとしての“スタンス”とは『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。キャッチャーとして、「バッター主体でいってしまうと、どうしてもピッチャーに無理がいく。だから、基本はピッチャー主体で考えて、バッターの弱点をこちらで考えるスタンス」だったという谷繁氏。「ストレートの走りが悪いのに、そのバッターがストレートに弱いからといって、ストレートでいくと打たれる確率や、カウントが悪くなる確率が高くなる。単純にいうと、そうはしたくなかったということですね」と例示しつつ、ピッチャーのコンディションについても「極端に言うと、肘の高さや手首の角度が数センチ・数ミリでも崩れると、僕のところに(球が)来るまでにさらに(ズレが)広がる。だから、ピッチャーはその再現性が大変だと思います」と解説した。○■修正能力が高いと思ったピッチャーを明かすまた、「キャンプからブルペンに入って、ピッチャーのフォームと球筋を映像として僕の中にインプットできるように心がけていました」といい、「キャンプが進んでいくと、ピッチャーの調子が良くなったり悪くなったりするので、ピッチングフォームにも多少変化がありますよね。その中で、良いフォームと悪いフォームを頭の中に映像として常に残しておく。一軍で投げるであろう投手については、それをほぼ記録していました」と告白。さらに「ゲーム中に悪いほうのフォームだと判断すると、ベンチに戻って、ちょっとアドバイスをするとかはしてましたね」と明かし、「中には、自分で修正できないピッチャーもいますから。やっぱり自分で修正できる能力があるのが、レベルの高いピッチャー。みんなそんなピッチャーだったら、楽で仕方ない(笑)」と持論を述べた。この話を聞き、荒金氏が「修正能力が高いと思ったピッチャーは?」と尋ねると、谷繁氏は「ドラゴンズにいたときでいうと、川上憲伸や岩瀬(仁紀)。ベイスターズのときで言うと……先発陣には正直あんまりいいピッチャーがいなかったんで(笑)」と冗談めかして、笑いを誘いながら、「佐々木(主浩)さんとか、野村(弘樹)さんあたりはやっぱり修正能力がありましたよね」と打ち明けていた。
2024年02月01日元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。権藤博氏と落合博満氏のマネジメント法を対比した。○■“12人”の監督の共通点とは『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。「強いチームの監督がしていたことは?」という質問に対し、谷繁氏は「僕はすごくたくさんの監督の下でやらせてもらった。挙げていいですか(笑)?」と確認を取りつつ、「古葉竹識さん、須藤(豊)さん、江尻(亮)さん、近藤昭仁さん、大矢(明彦)さん、権藤(博)さん、森(祇晶)さん、山田久志さん、佐々木(恭介)さん、落合(博満)さん、高木守道さん、自分なんですよ」と列挙。そして、「“12人”の監督のもとでいろんなものを見させてもらったんですけど、その中で1つ言えることっていうのは、やっぱり“曲げないこと”。みなさん、自分の野球観の中でやられてるわけですから。自分の野球観を曲げない人が多かったですね」と自身の印象を打ち明けた。○■権藤氏と落合氏のマネジメント法を対比また、「成功・失敗って、結局、勝てば成功なんですよ。どういうやり方でも。で、負ければ失敗なんですよ。プロ野球の世界って。だから、僕にとって、成功された方っていうことを考えると、まずは大矢さん。でも、今考えると、その前の監督も、その当時の僕には必要だったんですよね」と回想しながら、「そのあとに権藤さんが優勝されて、またそのあとに権藤さんとは真逆の森さんが来て。ドラゴンズでは落合さんと8年間一緒にやりましたし。権藤さんのやり方と落合さんのやり方が一緒かというと、違うわけですよね。違うんだけど、両方とも勝つ」と、権藤氏と落合氏のマネジメント法に言及することに。続けて、「権藤さんは、あの時期の僕たち選手のマネジメントにちょうど合ったと思うんですよ。僕たちがある程度、自分たちで何が必要かを考えてやってきたチームだったので、それをさらに(後押しする)『お前たちはプロなんだから、自分たちで考えてやりなさいよ』っていうマネジメントが権藤さんなんですよ。逆に、落合さんっていうのは、本当に何も言わないんですよ。野球に関して話した記憶は5回あるかどうか。でも、その一つひとつの内容っていうのは、いまだに覚えてるところもあるし。言わないけど、考えさせるマネジメントが落合さん」と対比。これに荒金氏が「権藤さんも落合さんも自分で考えさせるという共通点が?」と返答すると、谷繁氏は「確かに、そこに共通点はあるかもしれない」とうなずきつつ、「でも、方法は違うというところなんですね」と締めくくっていた。
2024年02月01日元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。横浜ベイスターズと中日ドラゴンズの“強さの違い”を語った。○横浜と中日は「チームカラー的にはかなり違うチーム」『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。現役時代、横浜ベイスターズ(横浜大洋ホエールズ)と中日ドラゴンズの正捕手として活躍した谷繁氏だが、荒金氏から「ベイスターズとドラゴンズの強さを一言で言い表すなら?」と質問を受けると、「大洋時代からですが、ベイスターズは元々、明るいキャラクターの選手が多いチームだったので、一言で言うなら……“お祭り好き”でしょうか。“いくら点を取られても取り返しますよ”っていう。でも、ドラゴンズはちょっと渋め。派手な勝ち方はしないんですけど、“試合が終わったら勝ってる”っていう感じのチームですかね」と表現。続けて、「チームカラー的にはかなり違うチームでしたが、僕は両方持ち合わせていたんじゃないですか(笑)?」と茶目っ気たっぷりに話して、笑いを誘いつつも、「やっぱりプロですから、最終的には勝たないといけない。プロ選手の中には、優勝を一回も味わえなかったり、一軍の試合に一回も出場できなかったりする選手も多いと思いますが、最終目標はチームのリーグ優勝、日本一というところ。そのために自分がどれだけチームに貢献できるかが評価になってくる」と真剣な面持ちで締めくくっていた。
2024年01月31日1996年に結成し、「東京」や「ばらの花」など数々の名曲を発表してきたロックバンドのくるり。発売したばかりのアルバム『感覚は道標』には、岸田繁と佐藤征史、そして結成当初のメンバーである森信行が参加。また、伊豆で行われたアルバム制作現場に密着した、くるり初のドキュメンタリー映画『くるりのえいが』が公開されることも大きな話題となっている。――なぜドキュメンタリー作品を作ろうと思ったのですか?岸田繁(以下、岸田):バンドのドキュメンタリー作品って諸外国のものも含めていろいろあって。ストーリーが盛りめ、というかゴシップ的な興味をそそるものが多いと思うんですけど、もうちょっと音楽に寄った映像作品を作りたいなということは、前から思っていたんです。そこに、ちょうど映画のお話をいただいたので。曲ができるところからレコーディングまで、わかりやすく組み立てたものにしたいなと。実際、完成した映像を観て、うーん、わかりやすい!って思いました(笑)。あれ以上でもあれ以下でもないという感じで、シンプルにまとまったな、という印象です。――オリジナルメンバーで楽曲を作ることにしたのはなぜですか。岸田:セッションめいたものをやる機会は度々あって。僕らはパーマネントなドラマーがいないバンドで、今は、曲を作る時は僕が作ったデモを佐藤とやりとりしながら構築していくという仕上げ方を緻密にやるんですけど。そうじゃなくて、昔、バンドを組んだ時くらいのソングライティングのやり方に一度、立ち戻ってみよう、そのために彼(森さん)を召喚したいよね、みたいな話が出ていたんです。3人はソウルメイトでもあるので、その感じも含めて映画の題材としても面白そうかなと思いました。――なぜ、当時の曲作りの仕方に立ち戻ろうと考えたのですか。岸田:バンドの作品は、たとえば映画のサントラなどテーマのあるものとは違い、私小説的な面があると思っていて。エゴイスティックな作品を一人で作っていると、一人でしりとりするような感じになるんですけど。今はそれを3人のセッションでやったほうがいいなと思ったんです。自分の意図以外のものが入ってきて、そこに反応して、反応して…という感じで作っていく。「これやん!」「あ、よかった」みたいな感じで場が盛り上がって形になることがあるし、整合性のないものになったり、“何それ”みたいなことも起こる。それがバンドの醍醐味の一つです。あと、一応、実績を残しているこの3人でやったら、こういうものができるんじゃないか、みたいな期待もありました。――完成したアルバムを聴いてみて、いかがでしたか。岸田:思っていたよりも曲の振り幅があるなと。あとは、いいバイブスがあって、割とエネルギッシュというか。若い時だと少し幼稚になってしまうような部分も、おじさんだからちょっといい感じにエネルギーが音にちゃんと入っているかもな、とは思いました。若い時にしかできないこともあったと思うんですけど、普通っぽいことをやっているようで、こだわった部分はほんとにこだわったので。そう、この3人が揃うと、なんか合わないんです。良い意味でも、そうでない意味でも、いろいろなものがズレるというか。だからこその味も出ている感じもするし、はみ出した部分や悪ふざけも、そのままやっちゃっているので。最近は、自分で言うのもあれですけど、おとなしいというか、洗練こそ完成だと思ってやっていたんです。今回はそこに主眼を置かず、素材の味を活かしたり、形が悪いものも楽しむやり方をしています。個人的には洗練されたものも好きだし、土のついた大根みたいなものも好きです。(3人で写っている写真の森さんを指差しながら)いるといないとだと、全然イメージ違う気がするんですよね。――(笑)。岸田さんにとってメンバーとは、どんな存在ですか?岸田:この3人でいうと、“この3人がいるとすごいやろ”というのが大きいというか。というのも、音楽って勝ち負けじゃないんですけど、若い頃、ライブハウスでライブをしていた時は他のバンドに負けたくないという気持ちがあったし、対バンはバトルだったんです。特に、くるりはサークルの中で組んだバンドだから、しょぼい感じは嫌だなと思っていました。あと、“この組み合わせ、ありえへんやろ”という面白さもあったんですよね。3人共通の好みの音楽や性格的な一致点もなくはないんですけど、バラバラな感じが強かった。だから結局、一人が途中でいなくなっちゃったんですけど。さっき、「ソウルメイト」という言葉を使いましたけど、この3人で活動していたら誰かが「いい」と言ってくれて、自分たちでも手応えのある作品を作ることができたので。その実績とかを、もし誇りみたいなものに言い換えたとしたら、そういう誇りを共有している時代があった。この3人でやってなかったら、くるりは多分、この世に存在しなかったと思うので。だから、ただの友だちじゃなくてソウルメイト的というか。そして、メンバーということでいうと、この間、イベントで70歳くらいのバンドを見たんですけど。別に仲よさそうじゃないし、なんやろなと思ったけど、長くやっている人たちは自分の屋号とか楽曲にプライドを持っていると思うし、それが好きで集まっている感じがあるんじゃないかなと。僕は、群れるのが好きじゃないこともあって、何人かで何かをしたり仲がいいというのは、バンドしか知らないんです。横並びでセンターを決めるタイプのアイドルグループと違うことは、楽器が違ったりと役割が明確なところなのかな。そういう意味では、会社とか家族とかに近いようなものなんですかね。――岸田さんにとって音楽活動の軸となっていることは何ですか。岸田:バンドとしては、演奏をしていて楽しいということだと思います。ライブをやると、その2時間半が、自分の感覚としては一瞬で終わるんです。それが健康にいい感じがするというか、生きている感じがするというか。それがあるから、ライブをやりたいなと思いますね。あと、曲を作るとか音楽的な作業においてギアが一段ずつ入っていくと、なんか怪しいですけど、見えないものが見えてきたり、聞こえないものが聞こえてきたりとか…。やばいですよね(笑)。でも、いい匂いがしてきたり、冬なのに春みたいな気持ちになるようなことがあるから、いいなと。そういうことを仲間たちと共有できることも、本当に素晴らしいことです。くるりのオリジナルメンバーによるアルバム『感覚は道標』の制作現場を追いかけるドキュメンタリー映画『くるりのえいが』。伊豆にあるレコーディングスタジオでのセッションをはじめ、結成当時を振り返ったり、新作の方向性について語り合う姿も映される。佐渡岳利監督。10月13日から全国の劇場で3週限定上映、デジタル配信がスタート。きしだ・しげる1976年、京都府生まれ。作曲家。くるりのボーカリスト/ギタリスト。’98年10月にシングル『東京』でメジャーデビュー。『まほろ駅前多田便利軒』をはじめ『ちひろさん』、「リラックマ」シリーズなどの劇伴音楽制作のほか、交響曲などの管弦楽作品や電子音楽作品、楽曲プロデュースも手掛けている。トップス¥35,200(SIDE SLOPE/HEMT PR TEL:03・6721・0882)パンツ¥36,300(UNUSED/alpha PR TEL:03・5413・3546)シューズ¥19,800(PG/PLAYGROUND TEL:03・5738・1872)※『anan』2023年10月11日号より。写真・杉江拓哉(TRON)スタイリスト・森川雅代ヘア&メイク・川島享子インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年10月06日現在の福岡県久留米市に生まれ、同じ高等小学校で学び、同じ洋画塾で画家を志した青木繁(1882-1911)と坂本繁二郎(1882-1969)の画業を展観する『生誕140年ふたつの旅青木繁×坂本繁二郎』が、アーティゾン美術館にて7月30日(土)より開催される。青木は東京美術学校(現東京藝術大学)在学中に画壇にデビュー。美術と文学において浪漫主義的風潮が高まる時代のなか、《海の幸》(1904年)で注目を集め、若くして評価される。しかし、華々しい活躍は続かず、その後九州各地を放浪。28歳で夭折。短い生涯を終えた。一方、坂本は青木に触発されて上京。数年遅れてデビューを果たし、1921年、39歳でパリ留学。1924年に福岡へ戻り、87歳で亡くなるまで長きにわたって、馬、静物、月などを題材にこつこつと制作に励んだ。上京前、小学校の代用教員を務めていた坂本は、石橋財団の創設者・石橋正二郎に美術を教えていたという縁もあり、石橋は坂本の薦めで青木繁の作品収集を始めたという。青木繁と坂本繁二郎の二人展が開催されるのは1956年に開かれた『青木繁・坂本繁二郎作品展覧会』(旧石橋美術館)以来、66年振りのこと。同じ年に久留米で生まれた二人の画家の、これまでにあるようでなかった競演が、生誕140年という節目の年に実現する。同展は石橋財団コレクションのほか、借用作品も含めて約250点の作品で構成され、デビュー作から絶筆まで両者の作品を展観。青木が伎楽や舞楽などの仮面を写した「仮面スケッチ」と呼ばれる作品群や、坂本の滞欧作《眠れる少女》など、長らく公開される機会のなかった貴重な作品も展示される。日本の洋画が成熟へと向かう時代のなかで、互いを意識して切磋琢磨していたふたり。性格も画風も異なり、対照的な人生を歩んだ彼らの生涯をときに交差させながら「ふたつの旅」を紐解いていく。青木繁《わだつみのいろこの宮》1907年重要文化財石橋財団アーティゾン美術館蔵青木繁《坂本繁二郎像》1902年個人蔵*前期のみ展示青木繁《海の幸》1904年重要文化財石橋財団アーティゾン美術館蔵坂本繁二郎《牛》1919-65年個人蔵【開催概要】『生誕140年ふたつの旅青木繁×坂本繁二郎』会期:2022年7月30日(土)〜2022年10月16日(日)会場:アーティゾン美術館6・5階展示室※会期中展示替えあり(前期展示:9月11日まで、後期展示:9月13日から)開館時間:10:00~18:00、金曜日〈9月23日除く〉は20:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日、10月11日料金:日時指定予約制 ウェブ予約チケット1,600円*ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケット(1,800円)を販売アーティゾン美術館公式サイト: 同時開催:石橋財団コレクション選特集コーナー展示田園、家族、都市(4階 展示室)
2022年07月15日木村佳乃主演で柴門ふみの原作をドラマ化した「恋する母たち」。その第7話が12月4日オンエア。苦悩するまりを勇気づける息子・繁秋を絶賛する声が殺到するとともに、宮世琉弥演じる繁秋が歌うラップに「癖になる」「頭から離れなくなる」などの反応も続出している。石渡杏を木村さんが演じるほか、林優子を吉田洋が、蒲原まりを仲里依紗が、斉木巧を小泉孝太郎が、赤坂剛を磯村勇斗が、今昔亭丸太郎を阿部サダヲが、その他、杏の息子・研を藤原大祐が、優子の夫の林シゲオを矢作兼が、優子の息子・大介に奥平大兼、まりの息子・繁秋に宮世さんといったキャストが出演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は杏が斉木から別れを告げられ、研も父・慎吾(渋川清彦)の元に通うようになり寂しさを感じるなか、千葉で営業部長をすることになった優子は地元の食品卸の有力者・塚越社長(尾美としのり)のもとに1カ月通い、ようやく認められると、塚越から居酒屋チェーン「房総酒場」に食い込めたらうちも契約すると言われ、「房総酒場」へ営業に行くも相手にされず一蹴されてしまう。優子はそれでもあきらめず「房総酒場」のメニューを全制覇したうえで自社製品との比較資料を作成、口説き落とすことに成功する。一方、まりは夫・繁樹が政治資金流用の指南役だったと週刊誌に出たことで弁護士会から懲戒処分を受け、信用も仕事もなくし、高級タワーマンションも手放す。優子の部屋に住まわせてもらいながら、バイトもしない繁樹をよそに生活費を稼ぐため弁当屋でパートを始めるまり。しかし、まりの接客でお客さんは増えたものの、私語が多いとクビにされてしまう…というストーリーが展開。落ち込むまりに、息子の繁秋は「捨てちゃえよ、あんな男。俺が面倒みるから」と声をかける。投稿したラップ動画がきっかけでレコード会社を紹介された繁秋は「ラップはもう遊びじゃない、仕事だって言われてる」と、まりに事務所の寮に入る承諾書をへのサインを求め、まりにも妹たちを連れ実家に行くことをすすめる…。苦悩するまりのために自分が家族を支える決意をする繁秋に「息子に恋するになっちゃうよこれじゃあ」「繁秋登場人物で1番まともで1番いい奴」「シゲアキくんの優しさに涙が止まらん」など絶賛の声が殺到。その翌日行われる自分が出演するライブにまりと丸太郎を呼んだ繁秋。そこで披露したラップにも「宮世琉弥のラップ癖になる」「妙に頭に残るフレーズ」と、フレーズが頭から離れなくなる視聴者が続出中の模様だ。(笠緒)
2020年12月05日NHK Eテレ『みいつけた!』のエンディングテーマとして、岸田繁(くるり)が書き下ろした楽曲「ドンじゅらりん」のセルフカバーが、6月3日(水)より配信されることが分かった。「ドンじゅらりん」は、3月9日より放送されている番組『みいつけた!』のエンディングテーマ。幼児向け番組の楽曲を初めて手がけたという岸田が、“恐竜”をモチーフに、子どもの想像力が膨らんだ楽しい世界を表現している。同番組では、メインキャラクターのスイちゃんが歌詞を歌い、同じくキャラクターのコッシーとともに岸田がコーラスを担当しているが、今回配信されるのは、そのセルフカバー。岸田は、「朝の楽しみ『みいつけた!』に、こういった形で関わることができて幸せです。楽しく作ることができました。子どもたちのワクワク、ドキドキのこと……時間の感じ方、身近な存在のこと、知り得ぬ存在のことを、ひとつの世界の中で表現してみました。みんなで歌ってみてください!」とコメントしている。岸田繁「ドンじゅらりん」セルフカバー6月3日(水)より配信開始
2020年06月02日デビュー25周年を迎えたCharaのニューアルバム「Sympathy」の1曲目に収録されている、岸田繁(くるり)プロデュースの「Tiny Dancer」のミュージックビデオが解禁。最近、歌手活動も話題の女優・満島ひかりが出演していることが分かった。「Tiny Dancer」は、歌詞をCharaさんが、作曲&サウンドプロデュースを岸田さんが手掛けた楽曲。2年ほど前からCharaさんが大事に温めてきた歌詞テーマが、岸田さんの手によってようやく曲として完成した、彼女にとって思い入れのある1曲となる。満島さんは「学生のころからCharaさんの愛に満ちたオーラが大好きでした」と明かしており、1年半前、満島さんのラジオ番組にCharaさんがゲスト出演したことをきっかけに親交を深めてきたという。今回のCharaさんのアルバムでは、「Sympathy」とのタイトル通り、Charaさんと共感・共鳴したゲストミュージシャンやクリエイターを多数迎えており、本MVに満島さんが出演という、まさに“共鳴”コラボが実現した。また、今回監督を務めたのは、映像作家や写真家として話題の広告やMVなどを手がける山田智和。山田監督もCharaさんと以前から親交があり、今回は、自らこの楽曲の映像化に志願。もともと映像化を予定していなかった中、監督の熱意によって制作がスタートした。撮影は7月中旬に都内のハウススタジオで行われ、山田監督は「愛したことは真実私が置いていく物は、小さな態度心を揺さぶるようなあなたへの愛だけ」と歌われる歌詞、岸田さんが奏でる繊細な音を丁寧に辿りながら撮影。半年間共に過ごした彼女(満島さん)が、「真実」という花言葉を持つ白い菊を置いて部屋から消えてしまうストーリーを、山田監督自らがカメラを回し、満島さんと直接向き合いながら映像に収めていった。このミュージックビデオに関して、Charaさんは「私は2人のクリエイターの男女の共鳴を楽しみにしていました。ひかりちゃんが引き受けてくれてよかった」とコメント。山田監督も撮影を終え、「まるで音楽を作るように、満島さんとそこにある光を集める作業はとても幸福な時間でした。思えば誰かに頼まれて作ったわけでもなく、Charaさんの楽曲に共鳴してできた純粋な映像です」と告白。女優、音楽家、映像作家、それぞれが共鳴し合って実現した、それぞれの魅力あふれる豪華なコラボレーション映像を、ここから確かめてみて。<満島ひかり コメント>すてきに完成して良かったです。山田監督から届いたコンセプトには、男の人の幻想みたいな女の子が描かれていてはじめは、どうしたもんかと思ったのが正直なところでした。だけど会ってお話をした時の、山田さんのピュアな想いにどきどきしてきて私は、学生の頃からCharaさんの愛に満ちたオーラが大好きでした。映画の中のヒロインや、愛を唄う女性たちに憧れていました。あの頃の、ピュアなどきどきにまた掴まれた1日の撮影だったけど、苦しいも悲しいも楽しいも愛おしいもあって「僕は、たのしかった」と終わりに言ってくれた監督の顔が、いい顔でした。Charaさんへ送る、私たちからの「小さな態度」です(照れ)いつもありがとうございます満島ひかり<Chara コメント>ひかりちゃんへはじまりは、山田監督がこの曲の映像を撮りたいって言ってくれたんだけどそれならば、全てお任せしようと思ったのは彼、私のライブで写真撮ってた時泣いてたんだよね(あ、これ言っていいのかな)失恋しちゃったのかな。その彼が、満島ひかりに手紙を書きたいんですよねって(出演依頼の想いのラブレターかな)って言ってて私は2人のクリエイターの男女の共鳴を楽しみにしていました。ひかりちゃんが引き受けてくれてよかった。この映像、ひかりちゃんが監督だったのかもね山田はカメラマン恋愛する女の子は皆、誰でも監督と主演女優なのかなって思った心の表情豊かになるよこれをみた人はみんなありがとうLovexxxCharaP.Sもう一回見る!こんな彼女いたら毎日楽しいだろうなーーって思ったのは私だけかしら「Tiny Dancer」ミュージックビデオはChara Official YouTube Channelにて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年07月25日●今の小栗旬は銀時と重なる週刊少年ジャンプにて2003年から連載開始以降、絶大な人気を誇り、累計発行部数5,100万部を超えアニメ化も好調な漫画『銀魂』。パラレルワールドの江戸を舞台に、”天人”と呼ばれる宇宙人が登場し、攘夷戦争”白夜叉”と恐れられた 銀時が主人公として活躍する。とにかく「なんでもあり」で、関係者も「こんな漫画はなかなかない」という同作が、最終章に入った今、満を持して実写映画化される。人気作なだけに、誰が演じてもファンから賛否両論ありそうなものだが、キャスト&ビジュアルが発表されるたびに「原作通り」と大反響に。マイナビニュースでは『銀魂』に関わる男性たちへの連続インタビュー企画「男達の銀魂道」を実施し、今回は主演の小栗旬をはじめとした、キャスティングの裏側について、松橋プロデューサーに話を伺った。○小栗&菅田コンビから始まった――キャスティングについては、誰から決まっていったんですか?だいぶ早い段階で「小栗旬さんと菅田将暉さんでいきたい」という構想はありました。銀時というキャラクターが、攘夷戦争という激しい時代を過ごしたあとにいろいろなことを諦めて、捨てて、今の銀さんになっているという状況と、今の小栗さんが重なりました。昔ガンガンにトップを走って尖っていた小栗旬という男が、結婚して子供が生まれて少しマイルドになって、なんとなく包容力が表情にも現れるようになって、独特の優しさが表に出てくるようになって。「今の銀さんにぴったりじゃないか」というのは福田さんの中にもあって、「他にいないね」と、満場一致で決まっていました。あとは『銀魂』という作品がほぼボケキャラでできているので、ツッコミキャラの新八がいかに大事か(笑)。若手でつっこめるのは、菅田将暉だろう、と。福田さんも菅田さんとはいっぱい作品を一緒にやっているので賛成して、この最初のペアからスタートしています。――オーディションなどは行われたんでしょうか?橋本環奈さんはオーディションです。といっても、大々的にヒロインオーディションをしたわけじゃなくて、1回会って話して台本を読んでもらいました。ルック的には橋本環奈ちゃんが一番近いねと話していたんですが、福田さんが演出したことがなかったので、1回セッティングして「これなら大丈夫だね」と任せられました。空知先生も、「環奈ちゃんがスッゲーかわいい」と言ってましたね。自分の描いている神楽よりかわいいと言ってました(笑)。――他のキャストを考えるときに、苦労されたという点はありますか?単純にキャストを見てもお分かりの通り、全員主役クラスなんですよ。ほぼ全員主役をやったことがある人なので、エンドロールの順番どうする? という点も大変でした(笑)。1番大きかったのは、長澤まさみさんに出演のOKをもらったことです。長澤さんは大作映画のヒロインをされている方ですが、台本を読んで、面白いと思ってくれたみたいです。長澤さんがあの位置で面白い役をやってくれるということで、皆さんと話がしやすくなりました。「長澤さんがやってくれるんですよ」と言うことで、「なるほど」となって、お祭り感がどんどん出てきました。「祭りに乗ろう」と思ってくださる方が増えたんじゃないでしょうか。●堂本剛の裏にも"福田監督愛"?○吉沢亮は「歩く彫刻の森美術館」――堂本剛さんも意外なキャスティングでした。よくOKしてくれましたよね。堂本さんも普通主役じゃないとやらないんでしょうけど、福田監督の初めてのメジャータイトルだから、協力しないわけにはいかないと思ってくださったんだと思います。今回紅桜のエピソードを盛り込んだのは、銀時の話にしたいという監督の構想もありました。銀時を描くということは、高杉と桂の3人を描くことになります。設定上、銀時と桂は身長が同じくらいで、高杉は小柄。そして銀時は太陽の男で、高杉は月のような男で、桂は女方もできるような中性的な魅力もある男性じゃないといけない。結果、小栗旬、堂本剛、岡田将生という3人が揃いました。――真選組も再現率がすごいと話題でしたよね。やっぱり、人気のあるキャラクターですからね。銀時に次ぐ人気は土方と沖田なわけじゃないですか。キャスティングには相当苦労すると思いました。――吉沢さんからは、「僕の沖田役はどうでしたか?」と松橋プロデューサーへの質問を預かっています。吉沢くんの沖田はかっこよくて。ぴったりでした。もともと私は、演技で吉沢くんを選んでるんですよ。前の作品(『オオカミ少女と黒王子』)にも出てもらってまして、抜群に演技がうまいんですが、よく考えてみたらすごいハンサムガイ。業界の中では、「歩く彫刻の森美術館」と呼ばれています(笑)。まあ吉沢君であれば、こいつよりハンサムな奴はそうそういないので、彼が沖田になれば相当の人達は許してくれるだろうという思惑はありました。土方はあまりにも人気がありすぎるので、誰が演じても叩かれるんじゃないかという恐怖心があったんですが、福田さんが「柳楽さんでいきましょう」と決断しました。福田さんは『アオイホノオ』をやって、柳楽さんの面白さをよく知っている。最初はもしかしたら批判もあるかもしれないけど、できあがった姿を見れば、ファンは納得してくれるはずだという強い信頼があったんです。そしたら、この感じで土方を作りこんで来てくれたので、何も言うことはありません。真選組は素晴らしかったですよね。勘九郎さんもやりきってくれましたし、dTVドラマ版の土方十四郎(柳楽優弥)VS沖田総悟(吉沢亮)の道場対決シーンも、本当に素敵でした。○福田監督は「最高の寿司職人」――原作ファンから叩かれるんじゃないか、という恐怖はやはりあるんですか?やっぱり、ありますね。どんな作品で誰をキャスティングしても、みんながみんなキャラクター像を持っているわけじゃないですか。そこに特定の人物を提案するわけで、どんなに受け入れられたとしても、OKだと言ってくれるのは6割くらいだと思います。でも6割に認めてもらえるものをなんとか用意して、世界観を作って、さらに多くの人に認めてもらうという作業をしなきゃいけない。ただ不思議なもので、公開すると、今度は「この人たちじゃないとダメ」となるんですよね。『るろうに剣心』もそうでしたでしょうし、そうなってくれれば勝ちではあるんですが、そこに至るまではなかなか大変な作業だと思います。――でも今の受け入れられ方は、実写化作品の中でもかなりすごいんじゃないかと。丁寧に丁寧にやっています。空知先生からの温かいコメントがもちろん一番大きいんですけど、福田さんが原作世界を愛して忠実に再現しようとしていることが、お客さんにも伝わっているんでしょうね。SNS時代なので、作り手とお客さんが直接接する機会も多くなるじゃないですか。象徴的なのが小栗さんの謝罪動画で、ああいった動画を公開するなら、本当だったら間にいろんな人が入るんだけど、福田さんと小栗さんが「アップしちゃおうぜ」と実行したんです。「怒られるかもしれないけど、ファンの人たちにはやったほうがいいんじゃないの」と実行してくれるキャスト陣の懐の広さがすごいですよね。先日、ジャンフェスにて僕と二朗さん、ムロくんの謝罪VTRを流して頂いたわけですが、昨日スタジオに遊びに来た小栗旬がどーしても万事屋の長として銀魂ファンの皆様に謝罪したいということでしたので、こちらをどうぞ! pic.twitter.com/oVBgMUaFk4— 福田 雄一 (@fukuda_u1) 2016年12月21日――ここまでお話を聞いてるとやはりキャスト陣も福田さん愛がすごいですよね。それほど愛される福田さんって何者なんでしょうか!?大変面白い方ですね。福田さんを見て最近言っているのは「最高の寿司職人」であるということ。その人の持っている素材を大切に生かして、さらに面白くすることができる、非常に稀有な才能を持っている方なんだと思います。――役者さんたちにも「生かしてもらってる」という意識があるからこそ、愛されているんでしょうか。役者さんたちも、悩みながら作品をやってると思うんですが、福田さんのような人に出会いって、自分の新しい面を引き出してもらうことによって、ステップアップできるんだと思うんです。福田作品に出て、のちに売れました、という人がいっぱいいるのも、きっと魅力を再発見されているから。福田作品で、良い経験をされているんじゃないかなと思います。※「男達の銀魂道」、次回は原作者・空知英秋先生にお話を伺います。
2017年06月20日●「福田雄一ならある」という判断週刊少年ジャンプにて2003年から連載開始、以降絶大な人気を誇り、累計発行部数5,100万部を超えアニメ化も好調な漫画『銀魂』。パラレルワールドの江戸を舞台に、"天人"と呼ばれる宇宙人が登場し、攘夷戦争で白夜叉と恐れられた銀時が主人公として活躍する。とにかく「なんでもあり」で、関係者も「こんな漫画はなかなかない」という同作が、最終章に入った今、満を持して実写映画化される。マイナビニュースでは『銀魂』に関わる男性たちへの連続インタビュー企画「男達の銀魂道」を実施。今回は松橋真三プロデューサーに、人気作でありながら、その独特な世界観からこれまで実写化されることはなかったが、なぜ今『銀魂』なのか。そして、撮影の苦労について話を伺った。○福田雄一のファンによって動いた――『銀魂』映画化の企画については、いつ頃から考えられていたんですか?もちろんこれだけ売れている漫画なので、映画をやっている人間であれば、いろんな人がやりたい企画だと思いますが、この独特の世界観から手を出しづらい原作だと思っていたので、私から積極的に映画化を提案しようという思いは当初はありませんでした。いろいろなプロデューサーが提案しているという話はチラチラ聞いたりはしましたが、実現した話は聞かなかったので「どうなっているんだろう?」とは気になっていましたね。――それが今回、福田雄一監督で実現することに。福田雄一監督が『勇者ヨシヒコ』を作った時に、Twitterに「『銀魂』をやってほしい」というコメントがたくさん寄せられたそうなんです。福田さんはその時『銀魂』のことを知らず「そんな風に言われるんだったら、意地でも読まない」と思っていたらしいんです。ところが、息子さんから「『銀魂』面白いよ」と言われて、読んじゃったらすごく面白くて、「これは面白く作れるんじゃないか」と思ったらしい。そういう話を知って、僕も「脚本・監督が福田雄一ならあるな」と思い、福田さんと話して企画書を集英社に持って行きました。集英社に持って行った時も「実写化はなかなか難しいんじゃないですか」とは言われました。でも後日連絡が来て「なくはないです」と。実写化の企画が空知先生のところに行った時に「福田監督ならできるかもしれませんね」 とおっしゃったらしい(笑)。「じゃあ、台本を作りますよ」と言って、福田さんと台本作ってお持ちして、何回かやりとりをして、正式に決定しました。――福田監督が動いたというのが、一番大きかったんですね。台本時点で妖刀・紅桜が登場するというのは、決まっていたんですか?決まっていました。連載初期の話で、人気のあるエピソードでなければならないし、縦軸の話として紅桜があって、そこに福田さんのギャグがいっぱい散りばめられた作品になるのだったら面白いんじゃないかなというアプローチです。――アニメも紅桜篇が映画化されていますが、そこは合わせようと意識されたんですか?意識しているわけではないですが、前半で一番面白かったのがやっぱり紅桜篇だったということだと思います。●菅田将暉VS佐藤二朗のシーンはすぐ終わった○1分半のために3~4日かかっている――今回はシリアスなシーンもたくさんあって、撮影も苦労があったのではないかと思います。撮影はもう、本当に大変でした。朝から夜中まで及ぶこともありましたし、編集から仕上げまで完成ギリギリまでCGの作業もあって、大作ですね。アクションの訓練も相当しました。アクションも1分半のために3~4日くらいかけて撮っています。ただ、志村新八(菅田将暉)VS武市変平太(佐藤二朗)は、午前中だけです(笑)。前日まで撮っていた神楽(橋本環奈)VS来島また子(菜々緒)は、早朝から遅い時間まで毎日、3日くらい連続で撮っていたんですよね。もう菜々緒さんがへとへとになっていたんですが、翌日来て、佐藤さんが「ヤバダバドゥー」なんて言いながら戦っているのを見て……菜々緒「監督、これってどれくらい使うんですか?」監督「まるまる使うんじゃない?」菜々緒「何分くらいですか」監督「3分くらいかな」菜々緒「私が昨日までやってたアクションってどれくらいなんですか?」監督「1分半くらいかな」というやりとりが行われてました(笑)。――アクションシーンにも、それだけメリハリが……。激しいメリハリですね(笑)。端から端に行っちゃう。※菅田将暉VS佐藤二朗シーンは予告1の最後に。――逆に、これは楽しかった、思い出深いということはありますか?全部楽しかったですね。役者の皆さんも、本当に楽しかったと思うんです。朝から夜中までの撮影だったので、過酷だったとは思うんですが、こういうジャンルの映画も日本にはあまりないし、その中でみんなでワクワクしながら撮れたのでやりがいもあったと思います。普通は自分の出番が終わった後は帰るんですけど、私服になった後にモニターの前に戻ってきて、「銀さんがやってるから見ていこうかな」「ギャグシーンだから見ていこうかな」と自分以外のシーンを見てから帰るんですよ。○今、日本で1番は小栗旬――主演の小栗さんにもインタビューする予定ですが、何か伝えたいことがあればぜひ。多分役者さんって、自分の作品を最初に観た時は恥ずかしいんだと思います。だから、2~3回目に観たらどういう感想になったのか、知りたいですね。小栗さんは本当に主役です。座長なので、キャストの中ではリーダーだし、プロデューサー的な思考もある。アクションをどうしたらいいのかというのも、小栗さんのアイディアです。日本の伝統的な剣術で喧嘩殺法をやるのは難しいので、「韓国の方を連れてきて、違うものを入れよう」と提案してくれました。自分がアクションの中心になるので、プランニングを考えてきてくださる。――そういう方は珍しいですか?もちろん主役の方はだいたい作品全体のことを考えてくださっていますが、プロデューサーや監督とちゃんと向き合って、明快に「この作品はこうすべき」と話をする方は少ないですね。これからの日本映画界を引っ張る人だと思っています。私は本当に、今、日本で1番は小栗旬だと思います。――ちなみに、松橋プロデューサーが「打倒、この映画」と思うような作品はありますか?あんまりライバルがどうこうと考えたことはないんですが、実写邦画で今年一番のヒット作になって欲しいです。※男達の銀魂道、次回はキャスティングについて、引き続き松橋プロデューサーにお話を伺います。
2017年06月16日『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』公開を記念して2月8日(月)、バラエティ番組で注目を集めている“家事えもん”ことお笑い芸人の松橋周太呂のトークイベントが開催。日常生活から本作、さらに芸能界の“汚れ”について語った。事件や事故によって、家やその土地についた“けがれ”不可解な現象を生み、さらに引っ越し先にまでもそのけがれが付いてくるという恐怖を描く本作。TV番組「あのニュースで得する人損する人」(日本テレビ)でお掃除の達人として名を上げた松橋さんだが「汚れは取れるけど、笑いは取れない…」と早速の自虐ネタ。この日は、汚れを落とすためのアイテムとして“セスキ炭酸ソーダ”を持ってきて、実際に台所の油汚れを見事に落としたが「(汚れを落とすためのアイテムの)重曹のバーターでTVに出てます」と弱気な発言を連発する。映画については「汚れを落とすことにかけては自信を持ってましたが、この映画のけがれは落とせない!」と掃除の達人をもってしてもぬぐえない恐怖のけがれであると語る。『残穢』というタイトルについて「穢れが残るということですが、映画を観終えた後に怖くなっていく。まさにけがれが残るんだなと感じました」とこれから映画を観る観客の期待と恐怖を煽った。この日は、公式サイトに寄せられた様々な“汚れ”の悩み相談に回答。「お風呂の鏡の汚れ」の相談には「あのウロコ上の汚れはアルカリ系なので、酸性の酢やクエン酸を溶かしたキッチンペーパーを貼り付けて湿布するといいです。汚れを柔らかくして、研磨剤で拭くといいです。拭くときはサランラップがいいです」とアドバイス。台所の油汚れには、先ほどのセスキ炭酸ソーダを実践!「水に溶けやすくて油を溶かすにも効果的」と語り、実際に自ら用意した油汚れでいっぱいのボードを真っ白にしてみせた。イベント後の囲み取材では、芸能界を騒がせている狩野英孝の二股疑惑について尋ねられ「狩野さんにもこのセスキ炭酸ソーダを勧めたい。こっちが“けがれ”だと思うどっちか(の女性)に掛けた方がいいですよ」と大胆なアドバイス。すでに家事テクニックを記した著書は15万部を突破したそうだが、印税に話が及ぶと「日テレとよしもとが取って、僕は借金を返してトントンで終わるくらい」と明かしていた。『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年02月08日