LINEがMVNO事業に参入する。今夏にスタートする「LINE MOBILE」は月額500円(税別)からの”格安SIMサービス”で、コミュニケーションツールが使い放題になるといった特徴を持たせた。LINEの狙いはどこにあるのだろうか。本稿で詳細をお伝えする。○MVNO事業参入の狙いLINEは24日に開催した事業戦略発表会にて、「LINE MOBILE」ブランドとしてMVNO事業に参入することを発表した。NTTドコモの通信回線を利用するサービスで、提供開始は今夏になる見込み。登壇したLINE 取締役CSMOの舛田淳氏は、MVNO事業参入の狙いについて「国内におけるスマートフォンの普及率は、まだ50%程度。ソリューションを提供するなど、LINEが何らかの対応を行うことでスマホユーザーを増やすことができるのであれば、私たちのみならず他の方のメリットにもなる。MVNOの認知度は上がっており、いまが参入のタイミングと判断した」と説明した。LINE MOBILEが打ち出す特色は”アンリミテッドなコミュニケーション”で、まずは「LINE」「Facebook」「Twitter」で消費するデータ通信容量を無料化する。アプリの選定理由について、舛田氏は「LINE、Facebook、Twitterは、国内の月間アクティブユーザー数ランキングでiOS/ Androidそれぞれにおいて上位5位以内に入る人気ツール(App Annie 2015 Retrospective Reportによる)であるため」と説明した。LINE MOBILEではFacebook、Twitterの閲覧・投稿、およびLINEにおけるトークのやりとり、タイムラインの閲覧・閲覧、無料通話などが無料化される。ここで、舞台上にはTwitter Japan 執行役員の味澤将宏氏が招かれて挨拶した。味澤氏は「Twitterのミッションは、世界の人々と情報を共有する力を、全ての人に提供すること。LINE MOBILEは、コミュニケーションツールの利用を活性化する取り組みだと理解している」と話し、今回の取り組みを歓迎していた。将来的には、コンテンツのリッチ化が進む「動画」「音楽」「音声」といったコンテンツサービスにおけるデータ通信量をカウントしないプランの提供も視野に入れている。まずは「LINE MUSIC」において楽曲のデータをダウンロードする際に消費するパケットが無料化される予定で、これをLINE MUSIC以外の音楽配信サービスにも適用していく考えだという。舛田氏は「LINE MOBILEは、LINEのためのサービスではなく、ユーザーのためのサービス。様々な使い放題の”UNLIMITED”なサービスを、パートナーとともに実現していきたい」とアピールした。○採算はとれるの?舛田氏は、質疑応答と囲み取材にも対応した。記者団から料金プランの詳細について聞かれると、舛田氏は「競合サービスがあるので、今回は敢えて発表しなかった。ローンチまでの間で発表していきたい」と答えるにとどまった。どこまで無料化していくつもりか、との質問には「全てとお答えしたいが、コストの問題もある。まずは大きなトラフィックのところからスタートしていく。音楽から始めて、そのほかの分野にも波及させていきたい。現時点では、まだ範囲を決めていない」と回答。収益については「LINE MOBILE単独で、しっかりと収益を上げていきたい」とし、SIMフリー端末を使うのか、端末とのセット販売などは考えているのか、といった質問にはいずれも検討中として明言を避けた。LINE、Facebook、Twitterでは大きな容量の動画も流せるが、それで採算はとれるのかとの質問には「それを前提としてシミュレーションしている。大きな容量の動画が使われることも把握して、試算した結果やれると判断した」と自信を見せた。未成年はLINE MOBILEを契約できるのか、と聞かれると「基本的には、一般の通信キャリアさんと同じスタンスになる」との見方を示した。相互接続するのかMVNEを利用するのか、との質問には「MVNEとの接続になる。MVNEの発表は現時点では見送りたい」と明言を避けた。Instagramについては「若い方々に人気の、いま伸びているサービスと認識している。今後、検討していきたい」。LINE MOBILEのターゲット層については「フィーチャーフォンをお使いでスマートフォンにしようか迷っている方々に加え、すでに他社のMVNOサービスをお使いの方々にも響くと考えている」と述べた。MVNOには通信速度が出ないといった声が聞かれるサービスもあるが、と聞かれると「安定しない、速度が出ないといったことに関してはユーザー様は敏感。そのようなMVNOは、選択肢として選ばれなくなる。私たちは、きちんと最善のプランを提供していきたい」と説明した。
2016年03月24日●「ワイヤレスゲートSIM FON PREMIUM Wi-Fi」の特徴ワイヤレスゲートは16日、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで記者説明会を開催。LTE通信が使い放題となる格安SIMサービスを発表した。全国のヨドバシカメラ、通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」で同日より発売する。本稿では同記者説明会の模様をレポートする。○4つのポイントを実現する新SIMワイヤレスゲートの格安SIMサービスは、全プランが「使い放題プラン」(直近の使用量によって制限がかかる場合がある)で、「業界最安値水準」、世界200カ国以上にある「FONが保有するWi-Fiスポット1,900万カ所以上」が利用でき、かつ「解約金0円」を実現したもの。なおLTE通信による速度は上り/下りとも最大3Mbps。登壇したワイヤレスゲートの代表取締役CEOである池田武弘氏は、同社のネットワーク設計を「Wi-Fiが主で、LTEが(エリア補完的な)従の関係」と説明。ユーザーがFONのWi-Fiネットワークをメイン回線として使うことを想定している。モバイル通信網はNTTドコモのネットワークを利用する。同じく登壇した取締役CAOである原田実氏は「いま他社さんでも様々なサービスを提供している。何を選んだら良いのかわからない、というのがお客様の正直な気持ちではないか。そこでワイヤレスゲートでは追加料金のかからない、安心の使い放題プランを提供する。料金も業界最安値水準で、ご加入いただきやすい」とアピールした。ヨドバシカメラの専務取締役販売本部長である日野文彦氏は「携帯電話料金の見直し議論があり、また格安SIMサービスの注目度が増していることで、お客様からの問い合わせも増加している」と説明。ヨドバシカメラでは昨年4月から”なんでも相談カウンター”の設置を進めており、近いうちに全23店舗で利用できるようになるという。「消費者にとっても良い方向に進んでいる。ヨドバシカメラでは社員の教育もしっかりしていく。今後とも、サービスをお客様にわかりやすく説明していきたい」と意気込んだ。説明会後には囲み取材を実施。前出の2名に加えヨドバシカメラの事業部長である松月俊雄氏も対応した。ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでは最近、売り場の配置を変えた。これについて、同氏は「昨年12月頃に格安SIMサービスをご利用のお客様が増えた。今年の2月に大手キャリアの販売方法が変わったことで、さらに増えた。そこで、今までは奥に設置されていたコーナーを入り口付近に移動して、売り場面積も広くした。従来の倍以上のお客様に対応できるようになった」と説明。同店では現在、13キャリアのSIMカードに対応。音声通話対応SIMに関しては10キャリアのSIMを店頭で開通できるという。●ワイヤレスゲートが狙う層○どういった層に便利かワイヤレスゲートの「Wi-Fiを主、LTEを従」としたネットワーク運営方針はユニークだ。同社の説明では、ターゲット層にはライトユーザーを想定しているという。そこで、さらに具体的に、どのようなライトユーザーに響きそうかを考えてみたい。まず頭に浮かぶのがシニア層、ジュニア層、ヘビーユーザーの2台目需要といったところだが、ほかにも例えば生活費をできる限り節約したい新社会人が、自宅に固定回線を引く代わりにワイヤレスゲートの”使い放題プラン”のみで済ませることも可能だろう。国内における利用者拡大の成否は、当然のことながらWi-Fi環境の整備をいかに素早く進められるかにかかっている。そこで気になるのが、FONのルーターの評判。かつて大手キャリアが無料で配布し、「つながらない」などのトラブルを起こしたことがあった。まずはこれを払拭したいところだ。ワイヤレスゲートではフォン・ジャパンと協力して、国内における整備を進めていく方針だという。直近の動きとしてはニセコリゾートをFON Wi-Fi化し、浅草地域にもWi-Fiスポットを増やしていくとしている。海外でも現在、FONによるスポットが拡大している。したがって海外に頻繁に出かける人にとっては利便性が高いと言える。海外渡航者向けのモバイルルーターをレンタルする必要がなく、まして地元で対応するSIMカードを購入する必要もない。普段使いのスマホで、向こうでもWi-Fiが使えるわけだ。逆に、年に数回も海外に行かない人にとっては、こうしたメリットも感じられないだろう。国内においては、在日外国人の需要が高まりそうだ。滞在期間が短い在日外国人にとって、契約期間に年単位の”しばり”があり、解約時には”解約金”がかかってしまう大手キャリアは契約しづらい。そこで格安SIMサービスが検討の候補に挙がるが、外国人にとってなじみのあるFONのWi-Fiスポットが利用できるワイヤレスゲートの新プランなら、解約金も0円であることもあり導入へのハードルは低いはずだ。先の囲み取材で、ヨドバシカメラの松月氏は「今後も格安SIMサービスの取り扱いを増やしていく」と明言した。売り場で取り扱う量は現在、大手3キャリアを10とすると、格安SIMサービス全体で2~3程度だが、これを1年間かけて4~5くらいまで伸ばしていく方針だという。MVNO事業者にとっては、生き残りをかけた勝負が続く。群雄割拠の格安SIM市場、今後はサービスの差別化がますます重要なポイントとなりそうだ。
2016年03月16日●MVNOのサービス普及を阻害する要因とはおなじみの大手携帯会社よりも、ぐんと安くスマートフォンが使えるのがMVNO(仮想移動体通信事業者)のサービスだ。"格安スマホ"、"格安SIM"の利用者は増加の一途をたどり、追い風も吹く。しかし、本格的な盛り上がりは、まだこれからだ。MVNOはどんな課題を抱えているのか。○大手携帯キャリアの実質ゼロ円端末の自粛の影響は?格安なモバイル通信サービスを提供するMVNO。そのMVNOに今、サービスの普及を促進する追い風が吹いている。総務省が昨年12月に公表した指針(スマートフォンの料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針)が風を送り込んだ。この指針は、昨年9月に安倍首相の指示のもと、家計に占める通信料金の負担軽減を目指し、有識者、業界関係者の議論を経て、総務省が取りまとめて公表したもの。そこにMVNOのサービス普及・拡大を後押しする材料がいくつか盛り込まれている。大手携帯会社3社が2月から実施した実質ゼロ円以下での端末販売をストップしたのは、まさに、同指針の流れを受けたものである。これによって生じたのは、1月と2月におけるスマートフォン販売台数の劇的な変動だった。1月末までは従来どおりの販売を行ったため、駆け込み需要が発生、2月以降は、その反動が生じた。BCNの調査結果によると、1月のスマートフォン販売台数は、大手携帯会社3社ともに前年同月比3割の大幅増となった。しかし、2月には一転、同約3割減となっている。KDDIの田中孝司代表は2月初頭に「(前年同月比で)2月は確実に2割は落ちている。店舗によってはもっと影響も出ていると思う」などと発言したが、それ以上の悪い結果となったわけだ。2月になって販売が低迷し始めた大手携帯会社のスマートフォン。大手が失ったユーザーの行き先は、通信料金の安いMVNOとなりそうだ。BCNでの調査結果では、MVNOのサービスが伸びていることがわかる。しかし、MVNO各社としては「今は販売に結びついていない」というのが共通の感覚。そもそも母数が少なく、例月増加傾向にあり、極端に増えているとは実感できないのだろう。MMD研究所の調査結果によると、格安SIMの利用者はわずか6.9%、増加傾向にあるとはいえ、まだ少数派なのだ(2016年1月「格安SIM利用者意識調査」)。追い風吹けども盛り上がり切れない、それが今のMVNOだ。大元の原因として、2年間の継続利用を前提に基本料金を割り引く、いわゆる"2年縛り"の存在がある。契約後、2年経過後の一定期間外(更新月以外)の契約解除は、1万円近い違約金の支払いが必要になるというルールだ。現在は、このルールがMVNOへの移行を鈍らせる足枷のひとつになっている。いわば、MVNOへの移行を促す追い風は吹いているが、2年縛りという衝立(ついたて)が風通しを悪くしているのである。●漠然とした課題に挑むMVNO○とらえどころのない課題普及・拡大に向けては、MVNO各社の努力も必要となる。格安SIM、格安スマホという言葉が広まったのは2014年。すでにかなりの月日が経過しているが、現在のターゲットはまだ、情報感度の高い"アーリーアダプター"。一般層への普及はこれから、というのがMVNO各社の見方だ。では、ターゲットの取り込みに向け、どんな課題があるのか。端的にまとめると、実にとらえどころのない課題だったりする。なぜなら、"漠然とした不安の解消"だからだ。ターゲット層は現在、「格安SIM」「格安スマホ」という言葉を認知したに過ぎない。MVNOには「よくわからない。だから不安」「今使っているアプリがそのまま使えるならいい」といった声が届くという。言葉の認知からの先が進んでいないのだ。○あの手この手で対応するMVNOそのため、MVNO各社はあの手この手を尽くしている。解決策のひとつが、リアル店舗での対応だ。2015年あたりから、MVNO各社は家電量販店を中心に専用ブースを設置、アンテナショップを設けて、対応を進めているところもある。いずれも、顔が付き合わせながら、見込客の不安をひとつずつ解消していくのがひとつの狙いだ。キャンペーンからもその一端が伺える。「OCN モバイル ONE」を展開するNTTコミュニケーションズ、「mineo」を展開するケイ・オプティコムなどでは、「お友達紹介キャンペーン」を実施。「近しい人からの意見や後押しがターゲットの不安解消につながる」(NTTコミュニケーションズ担当者)と見ている。「mineo」を展開するケイ・オプティコムは、別の角度からも攻める。企業からの情報伝達では、"何か裏があるのではないか"といった疑念を抱かせてしまう場合がある。誤解を避けるためにも、コミュニティサイトの「マイネ王」をうまく活用している。同サイトによって、リアルユーザーの本音を伝達し、不安解消の効果を見込むほか、そこでの声を拾ってサービス改善にも役立てているという。○機が熟すのはまだ先こうしてMVNOの状況を見ていくと、追い風は吹きつつも、流れに乗るには、まだ時間がかかりそうだ。足枷の"2年縛り"については、ドコモが解約期間の延長を3月に発表。無料での解約期間を従来の1カ月から2カ月に引き伸ばした。さらに今春以降、携帯キャリア3社が順次、新たなルールを策定し、条件を改善する方向にあるとされている。しかし、いずれもMVNOへの流れ込みが期待できるのは先の話だ。"漠然とした不安の解消"についても、根気のいる取り組みになるだろう。先に述べた、大手の実質ゼロ円以下での端末販売の自粛も、端末価格が体感的に値上がりすることで、「利用者に端末料金を意識してMVNOに目を向けるきっかけになりそう」「端末を長く続ける流れになりそう。2年縛りが切れた段階で、訴求したい」(MVNO幹部)とするが、これも効果がでるのはまだ先のことだ。今はただ、機が熟すのを待つ。そんな状況にMVNOは置かれているのではないだろうか。
2016年03月16日カカクコムは3月4日、購買支援サイト「価格.com」にて、2016年版「スマートフォン・インターネットの通信料金・利用実態調査」「格安SIM・携帯キャリア・プロバイダ満足度ランキング」を発表した。○格安SIM、重視するのは「月額料金の安さ」ファミリー層における格安SIM利用率は5%程度。一方、大手携帯キャリアの利用率は、2人世帯で49.7%、3人以上世帯で64.5%に上った。単身層では、30~40代の格安SIM利用率が13.6%と比較的高かった(10~20代は5.3%、50~60代は4.4%)。平均月額料金は、格安SIMが1,600~1,800円程度、大手携帯キャリアが約8,200~8,700円と、両者の間で7,000円程度の差がみられた。月間の平均データ通信量は、いずれの層も格安SIMは2~3.5GB程度、大手携帯キャリアは3~4.9GB程度となっている。10~20代の単身層は、格安SIMが3.5GB、大手携帯キャリアが4.9GBと、共に通信量が多い結果になった。事業者選びの際に重視するポイントは、格安SIM派は「月額料金の安さ」がトップ、大手携帯キャリア派は「家族割」と「電話番号が引き継げる」が上位に入った。各部門の満足度ランキングをみると、格安SIM部門の1位は「mineo」、2位が「IIJmio」、3位が「OCN モバイルONE。大手携帯キャリア部門1位は「docomo」、2位が「au」、3位が「SoftBank」、モバイルWi-Fiルーター部門の1位は「SoftBank」、2位が「docomo」、3位が「UQ WiMAX」となった。同社は「格安SIMの認知率自体、ITリテラシーが高い30~40代男性で高くなる傾向がある。そういったガジェットやデジモノに興味がある男性が格安SIMを利用されているのではないか」と分析している。調査期間は2016年2月10~12日、有効回答数(15~69歳)は実態調査4,792人、満足度ランキング4,515人。
2016年03月04日●MVNOのサービスも横並び「格安SIM」「格安スマホ」で注目される仮想移動体通信事業者(MVNO)だが、音声通話が従量制で料金がほぼ同じであるなど、サービスの横並び傾向が強いのも事実。それを解消する鍵として、最近、「HLR」「HSS」と呼ばれる加入者管理データベースが注目されている。MVNOがそれを導入すれば、音声通話定額などの新サービスを生み出すことが可能となるが、ハードルの高さから各社の姿勢も異なる。実際、加入者管理データベース導入がMVNOにどのような影響を及ぼすのだろうか。○実は横並び傾向が強いMVNOのサービス大手携帯電話キャリアのネットワークを借りて通信サービスを提供しているMVNOが、ここ数年で急速に存在感を高めている。その理由は、大手キャリアと比べ通信費が圧倒的に安いことにある。実際多くのMVNOのサービスを見ると、データ通信専用のサービスであれば、高速データ通信容量が3GBのプランで月額980円程度が一般的。音声通話が可能なプランであっても、同じ容量で1,600円程度であることから、基本料だけを見れば月額7,000円前後の料金が一般的な大手キャリアのサービスと比べると、いかに安いかがわかる。もちろん、大手キャリアと比べるとサービスに制約も少なくない。MVNOは店舗が少なくインターネット販売が主体であるなど、特にスマートフォンに詳しくない人に向けたサービスやサポートの充実度が弱いというのはよく言われることだが、もう1つよく指摘されるのは、音声通話サービスが非常に弱いことだ。実際、MVNOの音声通話サービスを見ると、通話料が30秒20円に設定されていることがほとんど。大手キャリアで一般的な通話定額サービスも提供されていないなど、データ通信と比べかなり割高に設定されていることが分かるだろう。IP電話やプレフィックス番号を使った発信を用いることで、通話を安価にできる独自サービスを提供するMVNOもあるが、携帯電話番号とは異なる番号からの発信になる、110番などの緊急通報などがかけられないなどの弱点があるため、キャリアのサービスと比べると弱さを感じてしまうのは事実だ。ではなぜ、音声通話サービスが割高で、しかも各社ともに同じ料金となっているのだろうか。その理由は、簡単に言ってしまえば大手キャリアがMVNOに対し、音声通話サービスに関しては30秒20円で通話できるプランしか提供していないため。MVNOはあくまで大手キャリアから回線を借りてサービスを提供する立場であるため、通話定額サービスのように大手キャリアが提供していないサービスを自身で実現することは難しいのだ。実はデータ通信サービスに関しても、多くのMVNOの料金を見比べると、多少の違いはあれどほぼ横並びとなっている。これもMVNOがキャリアからネットワークを借りる際に支払う接続料が、どのMVNOに対しても共通となっていることが大きく影響しているのだ。●独自サービスが提供しづらい本当の理由○横並び解消の鍵となる「HLR」「HSS」とはそうしたMVNO間の横並び問題を解決する鍵として注目されているのが、「HLR」(Home Location Register)と「HSS」(Home Subscriber Server)と呼ばれるものだ。HLRやHSSは、いずれも「加入者管理データベース」などと呼ばれているが、要するにスマートフォンに挿入して利用する、モバイル通信を利用する際に必要なICカード「SIM」を管理するための仕組みである。SIMには電話番号をはじめとして、通話や通信をするのに必要なさまざまな情報が記録されているが、それを管理しているのがHLRやHSSなのである。そしてHLRやHSSは、SIMを挿入した端末がネットワークに接続する際、そのSIMが正しい契約がなされているものかどうか、どのネットワークが利用できるかなどの認証をしたり、どの基地局に接続しているのかなどを登録したりするのに使われており、携帯電話のネットワークを円滑に利用する上で非常に重要な役割を果たしているのだ。現在のところ、このHLRやHSSは、MVNOが回線を借りている大手キャリアが保有しており、MVNOは大手キャリアが管理しているSIM、例えばNTTドコモのMVNOであれば、NTTドコモからSIMを借りてサービスを提供している。つまりHLRやHSSの部分をキャリアに依存しているため、キャリア側が提供するSIM、ひいてはそれに紐付くネットワークやサービスしか利用できないのである。MVNO側がサービスを独自に設計し、提供することが難しいのには、そうした理由があったわけだ。○タスクフォースを受けて自由なサービス設計へそこで現在進められているのが、キャリアが持つHLRやHSSを開放し、MVNO側がHLRやHSSを独自に持てるようにしようという動きである。2015年に実施され、大きな話題となった総務省の「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」においてもこの点について議論がなされており、このタスクフォースの結果から提示された「スマートフォンの料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針」においても、HLRやHSSなどの加入者管理機能を「開放を促進すべき機能」として位置づけられ、総務省が事業者間協議の促進を図るとしてされている。では、HLRやHSSがMVNOに解放されると何ができるのかというと、MVNOが独自にSIMを発行できるようになり、特定キャリアのネットワークに縛られることなく、より自由なサービス設計ができるようになる。例えばNTTドコモだけでなく、auやソフトバンクのネットワークを組み合わせたサービスを1枚のSIMで提供できるようになったり、海外にSIMを持ち出した際、より割安なキャリアの料金プランで利用できるサービスを提供できたりするようになる。●MVNO再編の動きにも○HLRやHSSの開放がMVNO再編の契機に?だが、自由には責任が伴うのも常である。HLRやHSSをMVNO側が持ち、独自のサービスを提供できるということは、すなわち自らHLRやHSSの設備を持って安定的に運用するためのコストが必要であることも意味している。現在は、そうした設備を大手キャリア側に任せている分、MVNOも設備投資にかかるコストが抑えられている。だが、MVNO側がそれらの設備を持つとなると、それなりのコストと手間が発生する上に、障害が起きた時の影響も自社だけに限らなくなるため、大きな責任も発生してしまうのだ。一部では、HLRやHSSなどの導入には30~40億円くらいかかると言われており、小規模な事業者が多いMVNOにとってかなりの投資額だ。一方で、HLRやHSSの導入によってサービスの自由度は高まるものの、投資コストの回収なども必要となるため、現在よりも安価でサービスを提供できるかというとそうとは限らず、むしろ高くついてしまう可能性のほうが高くなる。そうしたことから、MVNOのHLRやHSS開放に関する関心は高いものの、その導入に関しては温度差がある。開放後の設備導入に最も前向きな日本通信の代表取締役社長である福田尚久氏は、1月22日の事業戦略説明会において、先のガイドラインによって打ち出されたHLRやHSSの開放に関する動きを「第2の規制緩和」であるとし、それを受ける形で通話定額サービスなどのさまざまなサービスを実現する方針を打ち出している。さらに同社は既に10億円規模の投資を実施していることから、HLRやHSSの導入に必要とされる投資額も「現実的なものだ」としている。だがそれ以外のMVNOは、HLRやHSSの導入に慎重な姿勢を崩していない。1月19日に実施されたインターネットイニシアティブ(IIJ)の記者説明会で、ネットワーク本部技術企画室の佐々木太志氏は、投資コストがかかることから、格安SIMとして知名度を高めている現在のMVNOと、HLRやHSSの開放は「必ずしも親和性が高いものではない。投資に見合う新たな事業の立ち上げが求められる」と話している。同様の発言はケイ・オプティコムや楽天など、いくつかのMVNOの記者説明会で見られ、多くのMVNOが導入に慎重な様子であることをうかがわせている。こうしたMVNOの反応を見るに、実際にコストをかけてHLRやHSSを導入し、独自のサービスを提供できるMVNOの数は相当限定されるものと考えられる。それ以外のMVNOは、差別化が難しく価格競争が激しい中で現在のサービスを続けるか、HLRやHSSを導入したMVNOから回線を借りて差別化を図るか、あるいは撤退するかの3択を迫られることとなり、将来的にはMVNOが、水面下でいくつかの陣営に統合されていく可能性が高い。HLRやHSSの開放は、急速に増え200社を超えたとも言われるMVNOの、再編の口火を切る大きな契機となるかもしれない。
2016年02月05日ここ最近、通信費が安くなると注目を浴びている格安SIM。周囲でもSIMフリーにしてスマホ代が安くなった、という話はよく聞くし、興味はあるけれど、なんとなくむずかしそうで乗りかえられない…という女性もいることでしょう。ここでは実際に格安SIMに替えた筆者の経験をもとに、事前にチェックしておきたいポイントから乗りかえかたまで、かんたんに解説します。■格安SIMにすれば、通信費は誰でも安くなる? 事前のチェックポイント格安SIMにしたら、誰でも通信費が安くなるというわけではありません。安くなる可能性がある人の条件がこちら。通話はあまりしない家や会社ではWi-Fiにつなげている外出時や移動中など、Wi-Fi環境下にないときは動画をあまり見ない格安SIM業者が提供しているプランは、「データ通信量の上限ごとの料金+話したぶんだけの通話料」であることがほとんどです。月のデータ通信量が3GB以内であれば、いちばん安いプランに設定できます。では、毎月のデータ通信量を知るには? ちょっと面倒ですが、以下の手順を踏んでください。現在契約している通信会社の「マイページ」などから、パケット数を調べるパケット、バイト換算ができるサイト(検索で出てきます)で、バイトを知る筆者は、家ではWi-Fiにつなぎ、外出や移動時は動画ではなくネットやGoogleマップを見る程度。通話はFaceTimeなどのサービスが中心で月3GB以内におさまっていました。そのため、SIMフリースマホの「月々3GBプラン1,780円+通話料」にかえてから、月々の通信費を3,000円前後におさえることができました。■いま持っているスマホはそのまま使えるの?料金が安くなりそうだし、格安SIMにかえよう! と思っても、じつはまだ確認しておくことがあります。それが以下です。・SIMロック解除ができるかどうか2015年5月以降に発売された機種で、6か月経過していれば、SIMロック解除(各通信会社とも窓口では3,000円、ネットなら無料。docomoはこれ以前でも機種によって対応可能)ができます。SIMロックを解除できれば、基本どの格安SIMも使えるようになりますが、auだけは通信方式が特殊なため注意が必要です。いずれにしても、SIMロック解除が可能かどうか、各通信会社に確認してみましょう。2015年5月以前の機種の場合は、別のSIMフリースマホ自体を用意する必要があります。家電量販店などで格安SIMとセットになった端末が売られているので、チェックしてみてください。・解約月かどうか格安SIMにかかわらず、通信会社を乗りかえる際、契約月以外では違約金が発生します。・メールアドレスが変わるナンバーポータビリティを使えば電話番号は変わりませんが、SIMフリーにするとこれまでの携帯メールアドレスは使えません。フリーメールなどのアドレスを取得しておく必要があります。・データの移行iPhoneからiPhone、アンドロイドからアンドロイドへの移行であれば、PCを使えばできます。しかし、自分で行う必要があります。4つの確認事項も問題なければ、いざ、乗りかえです。■SIMフリースマホ乗りかえの手続きの流れもともと使っていた通信会社から、ナンバーポータビリティ番号(MNP)を発行してもらいます(窓口もしくはネットでも可。発行手数料は2,000~3,000円)。発行後2週間以内に、新しい業者と契約します(SIM発行手数料が3,000円程度)。この時点でもとの通信会社とは自動的に解約となり、乗りかえ完了です。アンドロイドの場合は、端末に新しく発行されたSIMを入れればすぐに使えるようになりますが、iPhoneの場合はWi-Fi環境下で通信設定用のプロファイルをインストールした後に、通信ができるようになります。チェックすべきことが多く、乗りかえまでの準備もすこぶるスムーズ! というわけにはいきませんが、乗りかえてしまえばあとはこれまでどおり使っていても、通信費は以前の半分以下になる可能性ありです。興味がある人は、チャレンジしてみてもよいかもしれません。
2016年01月24日MMD研究所は20日、15歳以上の男女6128人を対象に実施した「2015年10月携帯端末購入に関する定点調査」の結果を公表した。調査結果では、格安SIMの利用者は3.9%にとどまった。メインで利用している携帯電話端末のキャリアを調べたところ、トップはdocomoで38.9%、auが32.7%、SoftBankが21.4%となり、格安SIM各社は3.9%にとどまった。2014年10月の調査では、格安SIMの利用が1.6%だったことから、1年を経て、徐々に格安SIMの利用が広がっていることがわかるが、"普及した"と言えるのはまだまだ先のこととなりそうだ。また、スマートフォンでの格安SIM利用者を対象に、格安SIMを挿しているスマートフォンの入手経路について聞いたところ、「SIMフリーのスマートフォンを新品で個別に購入」が最多で34.6%だった。次いで「格安SIMとセット販売で購入」が22.1%、「以前から使っていたAndroidスマートフォン」が16.1%という結果となった。
2015年10月20日今日、訪日外国人の増加が要因としてホテル稼働率は上昇、特に都市部や人気観光地では客室料金が高騰している。そこで、少しでも安くお得にホテルを利用するために、格安ホテルの選び方や安く泊まる方法を考えてみよう。○ホテル予約サイトにも特徴ありまず、ホテルへ直接予約するよりも総合ホテル予約サイトを利用した方が、格安にかつ手軽に予約できるというはよく知られている方法だ。予約サイトを運営する会社は、実際の店舗で販売をするリアルエージェントに対しOTA(オンライン トラベル エージェント)と呼ばれている。OTAも旅行会社であり、ホテルから客室を卸してもらっている。ホテル側からすると、OTAへは一般的に通常よりも安く提供することになるが、宣伝力も営業力も限られるホテル側としては、手間や経費を勘案し周知性の高いOTAへ卸すメリットは大きい。OTAも様々で、有名サイトもあればマイナーサイトもある。最近は特定のカテゴリーに特化したサイトも多い。利用者の口コミをチェックできたり、宿泊実績に応じてポイントが貯まるのもこうした予約サイトの魅力だ。以下、主な国内ホテル予約サイトの特徴をまとめてみた。楽天トラベル提携ホテル数の多さが特徴。国内旅行取扱額はトップクラス。ホテル利用者からの口コミ評価の多さも人気。じゃらん楽天トラベルと並ぶ人気のサイト。1泊2食付きの温泉旅館などにも強い。ホテル検索の条件(こだわり)設定の詳細さも人気。一休.com高級ホテル、高級旅館に特化した予約サイト。高級ホテルがお得に利用できる一休限定のプランなども人気。○ホテル公式サイトが最安!?「OTAの方がホテルよりも格安」と言ったものの、最近はそうではないケースも増えている。人気のOTAだが、成約すれば当然ホテルは手数料を支払う。会社によって異なるが、平均して約10%の成約手数料を支払っている。各社しのぎを削るホテル業界において、この手数料負担が重荷になっているとも言われ、よって、ホテル自社サイトでOTAよりも安く販売するホテルも登場しているのだ。「最安値宣言」「ベストレート保証」と検索してみれば、多くのホテルがヒットするだろう。筆者はホテル予約の際に、まず施設数の多い楽天トラベルで空室と料金を確認、じゃらんや一休で比較し、最後にホテル公式サイトをチェックするというスタイルをとることが多い。また、OTA間で料金差があるケースは多く、「トラベルコちゃん」のようなOTA比較サイトも参考になる。○売れ残りを狙え!そして、ホテルの客室は"生もの"ということにも着目したい。その日に売り切らなければ商品ではないただの部屋。スーパーのお総菜や生鮮食料品が、閉店時間が近づくにつれ値下げされていくのはよく見る光景だが、実はホテルの客室も同様だ。売れ残りのないよう安くしても売りたいのはホテルの本音。もちろん、ホテルのイメージもあるので通常は多少の値下げだが、それでも極端なディスカウントも時々目にする。稼働率に余裕があるシーズンに、当日限定プランや20時以降チェックインプランなど、宿泊日の直前に予約サイトを見てみると意外な掘り出し物が見つかるかもしれない。また、稼働が高く当日の午前中まで満室でも、午後や夜になるとキャンセルなどで空室が出ることもあるので要チェック。ただし、稼働率が高いシーズンはディスカウントされる可能性は低い。○ホテル宿泊は日・月曜日に旅のスケジュールで日程が自由にならない、ということはあるだろうが、多少自由になるのであればホテル宿泊は日曜日と月曜日がオススメだ。土曜日は予約が殺到しても、日曜日は空いているのがホテルの常識。また、週初めの月曜日は出張族の動きも鈍いので競争率は低くなる。いずれも稼働率が低ければ当然料金も下がる。また、都市部のホテルよりも郊外や地方のホテル、さらにリゾートホテルはその傾向が顕著だ。多くのホテルで料金は変動制。日々リアルタイムで料金は変わる。飛行機などの交通機関は早い予約がお得というのは旅行では常識だろうが、ホテルに関しては意外に直前予約がお得というケースもある。予約方法が多様化する中、それぞれの特徴を見極めて旅にスタイルに合ったお得な予約方法をぜひ見つけていただきたい。○筆者プロフィール: 瀧澤 信秋(たきざわ のぶあき)ホテル評論家、旅行作家。オールアバウト公式ホテルガイド、ホテル情報専門メディアホテラーズ編集長、日本旅行作家協会正会員。ホテル評論家として宿泊者・利用者の立場から徹底した現場取材によりホテルや旅館を評論し、ホテルや旅に関するエッセイなども多数発表。テレビやラジオへの出演や雑誌などへの寄稿・連載など多数手がけている。2014年は365日365泊、全て異なるホテルを利用するという企画も実践。著書に『365日365ホテル 上』(マガジンハウス)、『ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方』(光文社新書)などがある。「ホテル評論家 瀧澤信秋 オフィシャルサイト」
2015年09月17日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIMサービス)が注目を集めている。現在、様々なMVNO(仮想移動体通信事業者)が業界に参入し、それぞれ特徴のあるサービスを打ち出している。そこで本企画では、個別の格安SIMサービスを紹介していく。今回はニフティが提供する、月額900円(以下、価格はすべて税抜)から利用できるMVNOサービス「NifMo」について紹介していきたい。○独自の割り引きサービス「NifMo バリュープログラム」とは?NifMoは、ニフティが提供するMVNOサービス。月額900円から利用でき、周辺サービスと連携した割り引き施策なども特長となっている。NifMoでは、音声通話対応SIMカード、SMS対応SIMカード、データ通信専用カード、スマートフォンとのセットを提供。データ通信プランは3GBが月額900円、5GBが月額1,600円、10GBが月額2,800円となっており、SMS対応なら+150円/月、音声通話対応なら+700円/月となっている。スマホとのセットプランには「ASUS ZenFone 2 Laser」(ASUS製)、「HUAWEI P8lite」(ファーウェイ製)、「富士通 ARROWS M01」(富士通モバイルコミュニケーションズ製)を用意。一括払いのほか、24回の分割払いも選べる。代金引換一括払いでASUS ZenFone 2 Laser、HUAWEI P8liteを購入した場合は31,112円、富士通 ARROWS M01なら37,778円。24回払いを選んだ場合、最大24カ月間データ通信プラン料から200円が割り引かれる「機器セット割」が適用できる。NifMoでは、周辺サービスを利用することで料金を割り引く「NifMo バリュープログラム」を用意している。同プログラムでは、提携ショップで買い物をしたり、特定のアプリをダウンロードしたりすることで割り引きを実施する。ショッピング以外にも旅行やグルメなど、日常生活でよく利用するサービスが対応している。ニフティによれば、NifMo バリュープログラムにより2015年7月度に発生した還元額は、一人あたり平均1,041円だったという。3GBのデータ通信プランが月額900円なので、周辺サービスをよく利用するユーザーであればお得に利用できることが分かるだろう。また、余ったデータ通信量は翌月に繰り越せる仕様。例えば3GBで契約しているユーザーが当月に2GBしか利用しなかった場合、翌月は1GB+3GB=4GBが利用できる。ちなみに翌月に繰り越せるデータ容量の上限は、契約プランの上限と同量となる。○3つの特徴的なサービス長くISP事業(@nifty、アット・ニフティ)を運営してきた同社だが、格安SIMサービス市場ではどのような展開を考えているのだろうか。ニフティの担当者に話を聞いた。「NifMoは、MVNOとしては後発となります。そのため他社さんにはない切り口で、妥協のないサービスをお届けしたいと思っています。”興味はあるけど踏み出せなかった”というお客さんに使っていただけるようなサービスを常に考えながら開発に取り組んでいます」(担当者)。そんなNifMoで特徴的なのが、次の3つのサービスだ。「NifMo プリント」(月額380円)は、写真をプリントし放題になるサービス。専用アプリで撮影した写真をワンタップしてクラウドにアップするだけで、印刷された写真が自宅まで届く。「NifMo あんしん保証」(月額380円)は、故障・破損・水濡れなどのトラブル時に電話1本で交換機が手元に届くサービス。届け先が本州・四国の場合は翌日に、北海道・九州・沖縄の場合は2日以内に届く。「NifMo 訪問レクチャー」(月額480円)は、スマートフォンの設定、基本操作の説明などのレクチャーを受けられるサービス。初回訪問レクチャーが24カ月以内であれば無料で利用できる。NifMo 訪問レクチャーの契約期間中であれば、再訪問レクチャーを何度でも優待価格で利用できる。ちなみに9月1日から9月30日までのキャンペーン期間内に「NifMo プリント」を申し込めば、NifMoの利用料金から月額380円を割り引くキャンペーンを実施する。NifMoのメインユーザー層は30~50代の男性だが、最近では若い世代の利用者も増えてきたという。最も多く選ばれているのは、音声通話対応の3GBのプラン。その理由について、担当者は「3GBで月額900円というのは、市場の最安水準。音声通話対応のスマホとのセットプランを選んでも、月々3000円程度で利用できる。競争力のある価格帯になっていると思う」と話した。このほかNifMoでは、電話がかけ放題になるIP電話ベースの「NifMo でんわ」も10月にサービスインさせる予定。生活に密着したサービスと連携できる点が、NifMoの魅力と言えそうだ。担当者は「日常生活の中で手放せなくなるような、そんな便利な付加サービスを今後とも追求していきたい」と意欲的に話していた。
2015年09月03日スマートフォンの運用コストを節約できる”格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの? 」「自分の使い方に向いているサービスはどれ? 」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、フュージョン・コミュニケーションズが提供する「楽天モバイル」について紹介する。○セット販売端末を充実させ、直営ショップも展開する「楽天モバイル」楽天グループの通信会社であり、スマートフォン向けIP電話サービスの「IP-Phone SMART」や電話アプリ「楽天でんわ」などを提供することでも知られるフュージョン・コミュニケーションズ。同社が提供しているMVNOサービスがNTTドコモのLTE・3G網に対応した「楽天モバイル」だ。同サービスでは、データ通信専用SIM、SMS機能付きSIMに加え、090/080/070番号の音声通話に対応する音声SIMを提供。SIMカードのサイズは、標準SIM/microSIM/nanoSIMから選択可能だ。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびドコモのスマートフォン・タブレット。なお、動作確認済み端末は、同サービスのWebページで確認できる。料金プランは、データ通信専用SIM、SMS機能付きSIM、音声SIMともに「ベーシック」「3.1GBパック」「5GBパック」「10GBパック」の各4種類が用意される。3.1GB/5GB/10GBパックでは、下り最大150Mbpsの高速通信を各プランの通信容量に応じて利用でき、通信容量を超過すると通信速度が最大200kbpsに制限される。また、ベーシックプランは、最大200kbpsの通信を低価格で利用できるプランとなる。特筆すべきは、音声SIMの場合、月額1,600円(以下、金額は税抜)で利用できる3.1GBパックだ。他社サービスでは月間3GBのプランを月額1,600円前後で提供していることが多いが、同サービスでは月間3.1GBと、他社と比べて0.1GB(100MB)ほど通信容量が多くなっているのが特徴。また、3.1GB/5GB/10GBパックでは、余った通信容量を翌月末まで繰り越すことができる。同社担当者によれば、「データ量の繰り越しができるので、3.1GB(のプラン)で十分というユーザーも多い」という。また、通信容量を使い切ったときも、容量追加パックを購入すれば、下り最大150Mbpsの高速通信を利用することが可能。容量追加パックの価格は300円/100MBで、有効期限は購入翌月から3カ月間。このほか、留守番電話やキャッチホン、端末補償、オペレーターによるサポートなどのオプションサービスも有料で提供している。なお、データ通信専用SIMやSMS機能付きSIMには最低利用期間は設定されていないが、音声SIMには12カ月の最低利用期間が設けられており、期間内に解約した場合、9,800円の違約金が発生する。同サービスでは、SIMカードと端末のセット販売も行っており、同社が国内で独占販売するファーウェイ製のAndroidスマートフォン「honor6 Plus」など、SIMフリースマートフォン8機種のほか、タブレット3機種、モバイルルーター2機種を取り扱う。端末代金は一括払い、または24回の分割払いが可能。楽天モバイルのSIMカードは、同サービスのWebサイトから申し込みと購入が可能。また渋谷と二子玉川にある「楽天カフェ」、仙台市の「楽天イーグルスグッズショップ」、7月31日に大阪市中央区にオープンした「楽天モバイル 心斎橋店」の計4店舗の直営ショップでも購入でき、SIMカードの即日受け渡しや、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)の即日手続きが可能となっている。さらに8月21日から「楽天モバイル 仙台駅前店」、8月28日から「楽天モバイル 神戸三宮店」が新たにオープン。今後も国内主要都市への出店を進めるとしている。なお、一般的にオンラインからMNPを申し込む場合、現在利用中の電話番号が使えなくなる期間が数日程度発生する。しかし、楽天モバイルでは配送日時の指定が可能であり、それに合わせて開通手続きが行われるため、電話番号が使えなくなる期間をあらかじめ把握することができる。同社担当者によれば、配送日時を指定できるのは楽天モバイルならではであり、「店舗が近くにない人は、ぜひ利用してほしい」とのこと。○楽天モバイルの特徴とは?楽天モバイルの特徴は、セット販売される端末のラインナップが豊富であることだ。前述のhonor6 Plusや「ZenFone 2」(ASUS製)といったハイスペックな端末に加え、「Xperia J1 Compact」(ソニー製)、「ARROWS M01」(富士通製)といった国内メーカーの端末など、計8機種のSIMフリースマートフォンを提供している。同社担当者は「『国内メーカーがいい』や『ハイスペックがいい』といった様々なユーザーの要望に応えられるように、端末を幅広く取り揃えている」と説明する。なお、8月8日からは「ZenFone 2 Laser」(ASUS製)の販売も開始される。同端末はZenFone 2のエントリーモデルに位置付けられ、購入しやすい価格帯であることが特徴。ストレージ8GBモデルは、楽天モバイルの国内独占販売となる。同サービスのもうひとつの特徴として、「楽天スーパーポイントを使えて、貯められること」(担当者)が挙げられる。楽天市場をはじめとする様々な楽天グループのサービスを利用して貯めたポイントを端末の購入に使えるほか、月々の支払い額100円につき1ポイントを貯めることが可能。また、音声SIMの契約期間中は、楽天市場での買い物のポイント付与率が2倍になる。さらに、対象端末をセット購入することで最大10,000ポイントが付与されたり、中古端末を売って4,000ポイントが付与されるなど、楽天スーパーポイントを使ったキャンペーンも多数実施されている。同社では今後、SIMカードを販売する直営ショップを全国に増やしつつ、ブロガーイベントなどのプロモーションも展開して、「実際に端末に触れられる機会を提供していく」(担当者)という。また、同サービスのCMやWebサイトでは「真っ向勝負」というキャッチコピーを用いているが、これはキャリアに正面から挑んでいく姿勢を示したもの。同社担当者は「(メイン回線として)楽天モバイルをキャリアと同じように使ってほしい」とした。
2015年08月19日ネオマーケティングは19日、「格安スマホユーザー利用実態調査」の結果を発表した。それによると、格安スマホに変更後、料金が以前より「安くなった」人は約5割となった。○サポートや通話料金の満足度は低調格安スマホの購入理由を尋ねたところ、「月額料金が安くなりそうだから」が圧倒的に多く66.9%。以下、「通話をあまりしないから」が28.6%、「料金体系がシンプルだから」が26.3%と続いた。現状の格安スマホの月額料金を聞くと、購入以前のサービスに比べて「安くなった」人は51.3%。他方、「あまり変わらない」は14.5%、「少し高くなった」は9.9%、「高くなった」は4.5%となった。格安スマホの満足項目を見ると、「基本料金」が86.8%、「データ通信容量」が60.0%。一方、満足度が低かったのは、「サポート体制」が34.4%、「バッテリーの持ち時間」が39.6%、「通話料金」が44.4%などとなった。大手通信キャリアの携帯電話を併用しているかとの問いに対しては、45.3%が「利用している」と回答。理由としては、「音声通話、データ通信で使い分けたいから」が57.8%、「併用した方が料金総額が安くなるから」が51.4%、「キャリアメール(携帯電話会社のeメール)を使い続けたいから」が21.6%となった。調査期間は2015年7月29~31日、8月7日、調査方法はインターネット、有効回答は20歳以上70歳未満の個人1,000人。
2015年08月19日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービスのひとつ。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの? 」「自分の使い方に向いているサービスはどれ? 」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、日本通信が提供する「b-mobile」について紹介する。○高速定額プランやVAIO Phoneを提供する「b-mobile」MVNO(仮想移動体通信事業者)の先駆けであり、2014年にイオンとの協業で提供した「イオンのスマートフォン」によって、"格安スマホ"というジャンルを立ち上げたことでも知られる日本通信。同社の個人向けブランドが「b-mobile」で、NTTドコモのLTE・3G網を利用して提供している。同サービスでは、音声通話SIMやデータ通信用SIM、プリペイドSIM、端末とSIMカードのセットなど、多彩な製品をラインナップしている。なかでも主力となるのが「b-mobile SIM 高速定額」、「b-mobile おかわりSIM」という2種類のSIMパッケージ、端末専用のSIMパッケージをセットにしたスマートフォン「VAIO Phone」の3製品だ。b-mobile SIM 高速定額は、高速通信が使い放題で音声通話にも対応したSIMパッケージ。同社担当者によると、「格安SIMを選ぶにあたって、プランがわかりづらくなっている」ことから、「これを選べば大丈夫」というコンセプトでつくられたのが同パッケージであり、「データ量を気にせずに使える」点が特徴。同パッケージには、高速通信が使い放題のプランのほか、月間3GBまでの「ライトプラン」が用意されており、音声SIMに加えて、データ通信専用SIMも選択可能だ。b-mobile おかわりSIMは、データ通信専用で5段階定額制のSIMパッケージ。月額500円(以下、金額は税抜)から利用でき、上限1,500円で最大5GBまでの高速通信を利用できる。同社担当者は、通信容量が決まっている一般的なプランの場合、「使っていないのに料金が割高になったり、使い過ぎて速度制限がかかって使いにくくなる」ことがあるのに対し、同パッケージであれば「最大で使っても月額1,500円で、使わなければ安くなる」と解説する。VAIO Phoneは、PCメーカーのVAIOがデザインを監修した日本通信オリジナルのAndroidスマートフォン。同端末専用の2種類の音声付きプランが用意され、高速通信が使い放題の「高速定額プラン」は月額1,980円、月間1GBまでの「ライトプラン」は月額980円で利用可能だ。このほか、同サービスでは、フィーチャーフォン向けで音声通話専用の「携帯電話SIM」、プリペイドSIM、モバイルルーターとSIMカードのセットなどの提供も行っている。これら同社の製品は、公式オンラインショップの「b-Market」やAmazon.co.jpといったオンラインストアに加えて、イオンや家電量販店などの店舗でも購入可能。○b-mobileの特徴とは?b-mobileの特徴として挙げられるのが、同社の"チャレンジする姿勢"だ。同社では、2010年よりドコモ網を利用した格安SIMの提供を開始したが、同社担当者は「当初は音声通話やMNPもできなかった。それを切り開いてきた」と語る。また、「世の中にない製品を提供してきたので」(同社担当者)、"高速定額"や"おかわりSIM"など、ネーミングもわかりやすく工夫しているという。また、同サービスのもうひとつの特徴がユーザーへのサポートだ。同社担当者によると、「お客様対応を外部委託することなく、正社員で対応するように徹底している」とのことで、その一環として、VAIO PhoneやSIMフリーのiPhoneでは、端末専用のコールセンターを社内に設置している。また、同サービスのWebサイトでも初心者にわかりやすいように、たとえば「VAIO Phoneでは Googleアカウントを取得するところから解説している」(同社担当者)という。同社担当者は、今後、エントリー層にも格安SIMが広がることを見据え、「それらの方々に使ってもらうのが現在のチャレンジ」だと語る。さらに、「格安SIMがブレークスルーするためには、まだまだ課題がある」として、「今後もチャレンジをし続けていく」と抱負を述べる。また、Amazonやイオンなどの一般流通でSIMパッケージを販売できるよう切り開いてきたことに触れ、「こういう所でSIMカードを買う、という既存の考え方にとらわれずに、販売チャネルについてもチャレンジしていきたい」とアピールした。
2015年08月18日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIMサービス)が注目を集めている。現在、様々なMVNO(仮想移動体通信事業者)が業界に参入し、それぞれ特徴のあるサービスを打ち出している。そこで本企画では、個別の格安SIMサービスを紹介していく。今回は、シンプルでおトクな料金プランを提供している「Y!mobile」について紹介していきたい。○無料通話が強みの「Y!mobile」Y!mobileは、ソフトバンクモバイルがワイモバイルブランドで展開する通信サービス。シンプルな料金プラン、大手通信キャリアに比べて格安な利用料金、Yahoo! JAPANやソフトバンクとの連携サービスなどが主な特長となっている。Y!mobileでは、3つのパケット定額サービスを提供。「スマホプランS」は月額2,980円(以下、価格はすべて税抜)で月1GBまで、「スマホプランM」は月額3,980円で月3GBまで、「スマホプランL」は月額5,980円で月7GBまで高速データ通信が可能(スマホプラン割引適用時)。通信規制時の最大速度は128kbpsで、500MBごとに500円の加算で制限を解除できる。音声通話に関しては、1回10分以内の国内通話をY!mobileでかけられる(各プランとも共通)。このプランは通話相手を選ばず、他社ケータイや固定電話であっても適用される。10分超過の通話に関しては、20円/ 30秒。条件は付くが、"音声通話が無料"というのは競合するMVNOにはない特長だ。かつてウィルコムで提供していた「だれとでも定額」のDNAを引き継ぐサービスと言えるだろう。市場の相場は20円/ 30秒なので、他社サービスでは1日1分、30日で30分話すと想定しても月に1,200円の通話料が発生する。それを加味すれば、Y!mobileが提供するプランのコストパフォーマンスの良さがうかがえる。○マイルが貯まればさらにお得になる「パケットマイレージ」Y!mobileでは、Yahoo! JAPANの提供サービスを使えば使うほどマイルが貯まり、貯まったマイルのランクに応じて高速で使えるデータ容量の追加料金が無料になる「パケットマイレージ」を提供している。貯まったマイルに応じて翌月のランクが決定し、各ランクに応じた高速データ通信容量を無料で追加できる仕様。80~199マイルなら+0.5GB、200~399マイルなら+1GB、400~599マイルなら+5GB、600マイル以上なら無制限となっている。このほか、Y!mobileでは光ブロードバンドサービス「SoftBank 光」と連携した「光おトク割」を提供している点も特徴。同サービスは「SoftBank 光」とY!mobileのスマートフォンをセットで利用することで、毎月のスマホ利用料金から最大で月々5,200円割り引くサービスだ。○モバイル端末とのセットサービスも充実Y!mobileは、モバイル端末とのセットサービスも充実している。通信事業者としては唯一の取り扱いとなる約6インチの「Nexus 6」、約5.5インチのクリスタルディスプレイが特長の「AQUOS CRYSTAL Y 402SH」などのAndroidスマートフォンに加え、Windowsタブレットの「Surface 3(4G LTE)」、Androidタブレットの「Media Pad m1 8.0」なども取り扱っている。○サービス内容だけでなく、ネットワークの品質も特徴ソフトバンクのネットワークが思う存分に利用できる点もY!mobileの強みだ。MVNO(仮想移動体通信事業者)は、通信会社との契約で設定された回線の中でサービスを展開している。これにより、多くのユーザーを限られた帯域幅の中に詰め込んでしまう可能性があり、みんながデータ通信を利用したい時間帯に、速度が出ないなどのデメリットの発生も考えられる。一方、Y!mobileでは「ソフトバンクで出ている通りの通信速度が出る。だから、安心して使っていただける」(同社担当者)という。またY!mobileでは利用者が1人でスマホ、タブレット、ウェアラブル端末など複数の通信機器を所持する「マルチデバイス時代」の到来を見据えている。担当者は「各デバイスひとつひとつに3,000円の通信料を支払うとなると家計的に厳しい。でも、例えばスマホプランLなら無料で最大3枚のSIMが使える。データ通信容量をシェアできるので、気兼ねなく利用できる」とアピールした。最近では50代、60代の利用者も急激に増えているのだとか。その理由について尋ねると、担当者は次のように解説する。「昔からパソコンを使われている利用者の中には、まだガラケーをお使いの方も多い。スマホに乗り換えるにあたって、皆さんどこの会社にしようかと迷われる。そんな際に、ポータルサイトで昔から馴染みのあるYahoo!と協業するY!mobileなら安心できる、ということで選んでいただけているのではないかと思う。街中に実店舗があるのも大きなメリット。使いこなせるか不安、といった理由で迷っている方は、誰かに背中を押してもらうことが必要なので」。無料の音声通話と、質の高いデータ通信を提供するY!mobileのサービス。担当者は「格安SIMサービスというよりは、キャリアグレードのサービスを安く提供させていただいている、という方が近い」と話していた。ちなみにY!mobileでは現在、1周年記念キャンペーンを展開中。高速データ通信容量が2年間2倍になるなどの特典が用意されている。気になった方は、同社キャンペーンサイトで確認してほしい。
2015年08月17日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの?」「自分の使い方に向いているサービスはどれ?」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、TOKAIコミュニケーションズが提供する「モバイル4G/D」について紹介する。○データ専用SIMや音声SIMを4種類のプランで提供する「モバイル4G/D」静岡県で高いシェアを占める「TNC(TOKAIネットワーククラブ)」、関東近県を中心に全国をエリアとする「@T COM(アットティーコム)」という2大ブランドでインターネット接続サービスを展開するTOKAIコミュニケーションズ。同社が提供する格安SIMサービスが、NTTドコモのLTE・3G網に対応した「モバイル4G/D」だ。同サービスでは、データ専用SIM、SMS機能付きSIMに加えて、090/080/070番号の音声通話に対応する音声SIMを提供している。SIMカードのサイズは、標準SIM/microSIM/nanoSIMから選択可能だ。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびドコモのスマートフォン・タブレット。なお、動作確認端末は、同サービスのWebページで確認できる。料金プランは、データ通信専用SIM、SMS機能付きSIM、音声SIMともに「ゼロプラン」「ミルプラン」「モアプラン」「ハイプラン」が選択できる。ミルプラン/モアプラン/ハイプランでは、下り最大225Mbpsの高速通信を利用できるバンドルクーポンが毎月それぞれ3GB/5GB/7GB付与され、バンドルクーポンを使い切ると通信速度が最大200kbpsに制限される。また、ゼロプランはバンドルクーポンが付与されず、最大200kbpsの通信を低価格で利用できるプランとなる。なお、クーポンの通信容量が余った場合は翌月末まで繰り越すことが可能。一方、通信容量を使い切ったときに通信速度を元に戻すためのクーポンの追加購入は、現時点では未提供となっている。同社担当者によると、同サービスで最も人気なのが月間3GBのミルプランだという。同社は独自の調査をもとに、平均的な月間通信使用量を「だいたい2GB前後と想定」(同社担当者)しており、月間3GBでも十分だとして一押しする。また、「他社にはあまりないコース」(同)としてゼロプランと月間5GBのモアプラン、キャリアの従来プランと同様の月間7GBのコースとしてハイプランというラインナップを揃えているという。音声SIMについてはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)による転入にも対応しているが、音声SIMの契約には本人確認書類の提出が必要(現在は郵送のみで本人確認書類を受け付けている)。また、SIMカードに最低利用期間は設定されていないが、音声SIMの場合、1年以内に解約すると9,500円(以下、金額は税抜)の契約解除料が発生する。また、同サービスの大きな特徴としてSIMカードを有効化するアクティベーション作業が不要な点がある。「ほとんどの格安SIMカードサービスでは、SIMカードが届いてからWebサイトにアクセスして、電話番号を入力して登録するアクティベーションと呼ばれる作業を行う必要がある。その作業は初心者には分かりづらいと考え、SIMカードが届き次第すぐに使えるようにした」という。このほか、同サービスではSIMカードとスマートフォンのセット販売を行っているほか、同社が提供する光回線サービス「@T COMヒカリ」または「TNCヒカリ」との固定・モバイルのセット割も提供している。なお、モバイル4G/DのSIMカードは、同サービスのWebサイトのほか、Amazon.co.jpや価格.comといったオンラインのみで申し込み可能だ。○モバイル4G/Dの特徴とは?固定回線のインターネットサービスプロバイダ(ISP)として、静岡県ではシェア1位の地位を確立している同社。そのため、モバイル4G/Dでは、固定回線とのセット割が魅力のひとつと言える。同社では、NTT東日本・西日本が光回線を卸売りする「光コラボレーションモデル」に参入し、関東近県を中心とする全国エリアでは「@T COMヒカリ」、静岡県エリアでは「TNCヒカリ」という自社ブランドで光回線サービスの提供を行っている。これらの光回線サービスとモバイル4G/DのSIMカードをセットで契約した場合、SIMカードのプランに応じて1回線あたり毎月最大300円の割引が行われる。なお、割引は最大5回線のSIMカードまで適用され、月々の割引額は最大1,500円となる。同社担当者は、「ISPならではの割引サービス」とアピールする。また、同サービスでは、ソースネクストが提供するアプリ使い放題サービス「アプリ超ホーダイ」、オプティムが提供する電子書籍読み放題サービス「タブホ」をおすすめサービスとして紹介することで、ユーザーの利便性を向上させる取り組みも行っている。同社担当者は、モバイル4G/Dについて「まだまだ充実度が足りていない部分がある」とする。一方で、口コミなどではユーザーから一定の評価を得ているとして、「ユーザーの意見や評価も参考にしながら、今後、さらなるサービスの向上を目指す」としている。
2015年08月11日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの?」「自分の使い方に向いているサービスはどれ?」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、NTTぷららが提供する「ぷららモバイルLTE」について紹介する。○速度最大3Mbpsで容量無制限のプランなどを提供する「ぷららモバイルLTE」インターネット接続サービスの「ぷらら」を提供し、映像配信サービスの「ひかりTV」を運営していることでも知られるNTTぷらら。同社が提供する格安SIMサービスがNTTドコモのLTE・3G網に対応した「ぷららモバイルLTE」だ。同サービスでは、データ通信専用SIMに加えて、090/080/070番号の音声通話に対応する音声SIMを提供。音声SIMはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)にも対応する。SIMカードのサイズはmicroSIM/nanoSIMの2種類から選択可能だ。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびドコモのスマートフォン・タブレット。なお、動作確認端末は、同サービスのWebページで確認できる。同サービスの料金プランは、データ通信専用SIMの場合、「定額無制限プラン」「定額(7GB)プラン」「定額ライトプラン」に加え、「二段階定額プラン」の計4種類。音声SIMでは、二段階定額プランを除く、3種類が用意されている。定額無制限プランは、通信速度が最大3Mbpsに制限されるが、通信容量無制限で利用できるプラン。その他のプランの通信速度は、下り最大150Mbpsとなり、月間または1日の通信容量を超過すると、最大200kbpsに制限される。同サービスで最も人気があるのが定額無制限プランだが、気になるのは最大3Mbpsという通信速度で、どのぐらい快適に通信できるかという点だろう。同社担当者によれば、最大3Mbpsは「ネット動画を十分快適に再生できるスピード」であり、同社が運営する「ひかりTV」の高品質動画が再生できることを検証しているという。なお、通信容量が無制限となる定額無制限プランでは、一定の通信品質を担保するためにP2P通信を規制しているものの、現時点でそれ以外の速度制限は行っていないとのこと。ただし、ベストエフォートサービスであるため、混雑時には通信速度が低下する可能性がある。同サービスでは、SIMカードと端末のセット販売も行っている。スマートフォン2機種、タブレット1機種に加え、モバイルルーター4機種を用意しており、とりわけ、他社と比べてモバイルルーターが充実しているのが特徴だ。これは、モバイルルーター用に定額無制限プランのSIMカードを選択する人が多いためで、実際にルーターのセット販売も好評だという。同社担当者は、「(セット販売の充実を)今後はスマートフォンにも広げていきたい」としている。このほか、有害サイトや不正アクセスをブロックするセキュリティサービス「ネットバリアベーシック」が標準機能として無料提供されるほか、通常、月額350円(税込)の「ひかりTVエントリープラン」を無料で利用することが可能。さらに、同社が提供する光回線サービス「ぷらら光」とSIMカードをセットで契約することで料金が割引される、固定・モバイルのセット割も提供されている。ぷららモバイルLTEのSIMカードは、同サービスのWebサイトから申し込みが可能。なお、データ通信専用SIMには最低利用期間は設定されていないが、音声SIMには6カ月の最低利用期間が設けられており、期間内に解約した場合、8,000円(不課税)の契約解除料がかかる。○特徴は「定額無制限プラン」、プラン変更にも対応へぷららモバイルLTEの特徴といえば、やはり通信容量が無制限となる「定額無制限プラン」だろう。同社担当者によれば、同サービスでは音声SIMよりもデータ通信専用SIMの利用割合が高いといい、「(モバイルルーターなどの)"2台目端末"に使われているケースも多く、ユーザーもITリテラシーが高い層が多い」とのこと。一方、今後は格安SIMサービスがエントリー層に拡大し、メイン端末のMNP転入も増えてくることを見据え、同サービスの標準機能である「ネットバリアベーシック」といった安心・安全を提供するサービスによって、「『メイン端末をMVNOにして大丈夫なのか?』といった疑問や不安を埋め合わせていきたい」(同社担当者)そうだ。また、端末補償や遠隔サポートといったサポート機能の充実についても「検討していきたい」(同)とした。また、同サービスでこれまで非対応となっていた利用プランの変更が8月10日より可能となる。これにより、試しにライトプランに加入した初心者ユーザーが定額無制限プランに変更する、といった使い方が可能となる。このほか同社担当者は、SIMカードの販売チャネルも拡大したいとしており、「実際に端末に触れられる機会を増やし、最初のハードルを下げるためにも、リアル店舗での販売も検討している」(同社担当者)とのこと。
2015年08月10日格安SIMカードのなかには月々の料金が1,000円を切るものも多くありますが、スマホとタブレットの2台ぐらいならまだしも、PCや携帯ゲーム専用機なども含めてすべての端末にSIMカードを挿入したら、台数分通信コストが増えて元の木阿弥です。そこで今回ご紹介したいのが格安SIMカードで利用可能なSIMフリーモバイルルータ「Aterm MR04LN PA-MR04LN」(以下、MR04LN)。格安SIMカードを装着したモバイルルータを複数の無線LAN機器で共有することで、さらに通信コスト節約が図れちゃうわけです。「MR04LN」はSIMフリーというだけでなく、下記のように3キャリアのLTEの主要周波数帯をカバーしています。MR04LNの対応バンド3キャリアの対応LTEバンド(2015年8月5日現在)■色地のセルはMR04LNが対応しているバンド※旧ワイモバイル、WCP含む「Aterm MR04LN 接続確認済LTE/3Gサービス事業者リスト」に掲載されているとおり、国内14事業者、海外8事業者(国際ローミング)の通信サービスで動作が確認されています(8月5日時点)。というわけで、非常に広い周波数帯をカバーした「MR04LN」は、格安SIMカードで運用するのに適したSIMフリーモバイルルータと言えるのです。また日本国内で販売されているモバイルルータとしては珍しく、デュアルSIMに対応しているのも本製品の売りのひとつです。デュアルSIMによって、たとえば、従量制の高速なSIMカードと、低速ですが定額制のSIMカードを両方挿したまま、用途に応じて使い分けることができるわけです。SIMカードの切り替えには本体の再起動が伴いますが、所要時間は実測約1分10秒。こまめな切り替えがストレスになるほどの時間はかかりません。仕事用とプライベート用、海外用と国内用という使い分けも便利そうですね。タッチパネル対応の大型ディスプレイを採用しているおかげで、セットアップはほとんどスマホ感覚です。初めて電源をオンにしたときは設定ウィザードが起動して、無線LAN設定とAPN設定を一連の流れで行えますし、主要格安SIMカードであれば最初からAPN設定が登録されています。無線LANルータや、格安SIMカードのセットアップを試したことがある方なら、10分とかからず設定が終了するでしょう。「MR04LN」は、下り300Mbps、上り50MbpsのLTE-Advancedをサポートするうえ、5GHz帯11acの2ストリーム(2×2)に対応し最大867Mbpsで通信可能と、パフォーマンスのスペックも際立っています。しかし今回、埼玉県さいたま市の筆者の自宅で計測したところ、手持ちのSIMカードでもっとも速度が速かったのはワイモバイルで、最高12.638Mbpsという結果でした。カタログスペックからは物足りない結果となりましたが、実効通信速度は挿入したSIMカード次第で大きく変わります。また計測場所、時間帯にも数値が左右されますので、次回のレビューで改めて計測したいと思います。スマホでテザリングを利用するのが一般的になった現在、モバイルルータを手放した方も多いかもしれません。しかし、格安SIMカードでモバイルルータを安価に運用できるようになった今こそ、手探りの電源オンが可能で、通話やメール・メッセージ・LINEなどのためにバッテリを温存する必要のないモバイルルータは、スマホ以上に道具として使い倒せるのではないでしょうか?次回は「MR04LN」に複数のSIMカードを装着して実効通信速度や連続動作時間などを計測し、モバイルルータとしての使い勝手に迫ります。
2015年08月06日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの?」「自分の使い方に向いているサービスはどれ?」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、U-NEXTが提供する「U-mobile」について紹介する。○2段階定額制やLTE使い放題プランで格安SIMを提供映像配信サービス「U-NEXT」を提供することでも知られるU-NEXT。同社が提供している格安SIMサービスがNTTドコモのLTE・3G網に対応した「U-mobile」だ。同サービスでは、データ通信専用SIMに加えて、090/080/070番号の音声通話に対応する音声SIM、使い切りタイプのプリペイドSIMという3種類のSIMカードを提供している。SIMカードのサイズは、標準SIM/microSIM/nanoSIMから選択可能だ。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびドコモのスマートフォン・タブレット。なお、動作確認端末は、同サービスのWebページで確認できる。同サービスの料金プランはデータ専用SIMの場合、通信容量が月間1GBまたは5GBのプランのほか、「LTE使い放題プラン」「ダブルフィックスプラン」の4種類。音声SIMの場合、月間3GBまたは5GBのプラン、LTE使い放題プラン、ダブルフィックスプラン、さらに1年契約の「LTE使い放題2」の5種類が用意されている。通信速度は下り最大150Mbpsで、プランの通信容量を使い切ったときは最大128kbpsに制限される。特徴としては、高速通信を月間最大3GBまで使え、1GB以下なら安くなる2段階定額制の「ダブルフィックスプラン」、高速通信が使い放題の「LTE使い放題プラン」という他社にはないユニークなプランを提供している点が挙げられる。同社担当者によれば、この2つのプランが同程度に人気であり、両プランのユーザーが全体の8割を占めるという。また、データ専用SIMと音声SIMの比率は同じくらいだが、いわゆる”2台目需要”によってデータ専用SIMの利用がやや多い状況。さらに、音声SIMの3割はMNP(携帯電話番号ポータビリティ)であり、「1台目として選択するユーザーも多い」(同社担当者)ほか、「2台目需要に伴って(音声SIMとデータ専用SIMが)1度に2枚売れることも珍しくない」という。また、音声SIMのオプションサービスとして、キャッチホン、留守番電話、転送でんわ、国際電話、国際ローミングを用意するほか、専用アプリから発信することで通常の通話料の半額となる10円/30秒で電話がかけられる通話サービス「U-CALL」も提供している。同サービスについて、担当者は「IP電話ではなく、電話回線を使う通話サービスで、海外への通話料も安い」と解説する。また、データ専用SIMのオプションサービスとしては、SMSオプションを用意。なお、データ専用SIMには最低利用期間は設定されていないが、音声SIMには6カ月(LTE使い放題2プランの場合、12カ月)の最低利用期間が設けられており、期間内に解約した場合、解約事務手数料がかかる。このほか、SIMカードとスマートフォンのセットプランも提供している。取り扱い端末は、「ZenFone 2」(ASUS製)、「Ascend Mate 7」(ファーウェイ製)をはじめとするSIMフリースマートフォン5機種。ハイエンドモデルからエントリーモデルまで、幅広い選択肢を用意している。同社担当者は「キャリアのスマートフォンは10万円近くと非常に高いが、高性能で安いSIMフリースマートフォンが増えてきている。(U-mobileでは)それを24回の割賦払いで、月額料金に上乗せする形で少ない負担で買える」と説明する。また、「現在はZenFone 2が圧倒的に売れている」とのことだ。また、同社が提供する光回線サービス「U-NEXT光」とSIMカードをセットで契約することで、料金が割引される「U-NEXT光&スマホ コラボレーション」、家族で契約することでさらにお得な「スーパーファミリーバリュー」という固定・モバイルのセット割も提供している。このセット割は「家庭の光ファイバーと、家族のモバイルをワンストップで提供するもの」で、「たとえば、フレッツ光とキャリアのスマートフォンに月々25,000円程度支払っている家庭の場合、スーパーファミリーバリューでは月々の料金を1万円にできる」(同社担当者)とのこと。U-mobileのSIMカードは、同サービスのWebサイトのほか、家電量販店などの店舗でも購入可能。さらに、東京・南青山にある直営店の「U-NEXT ストア」、一部地域にある家電量販店やケータイショップでは、MNP転入を含む新規契約の即日開通にも対応している。○U-mobileの特徴とは?U-NEXTの担当者は、U-mobileの他社サービスにはない特徴として、「LTE使い放題プランとダブルフィックスプランを提供していること」を挙げる。この2プランがあることで、たとえば、「とりあえず、安いダブルフィックスプランを試してみて、『これ使えるな』ということであれば、プラン変更でLTE使い放題プランに移行する」といった使い方が可能になるという。またU-mobileでは、音声SIM限定で毎月最大600ポイントの「U-NEXTポイント」が付与されることも特徴。同ポイントは、ビデオ配信サービスのU-NEXTで映画を1本視聴したり、電子書籍サービス「BookPlace for U-NEXT」の購入代金に充てるといった使い方が可能。同社担当者によると、「ポイントで動画を視聴した後で、U-NEXTの良さを知り、見放題プランに加入するユーザーも多い」という。また、同社が動画配信サービス事業を手がけていることに触れて「ユーザーにエンターテイメントを届けて、ワクワクさせることが我々の根幹」だとし、「U-mobileを通じて、楽しみを届けたい」とした。現在、U-mobileのSIMカードの即日受渡しが可能な店舗は全国13店舗(8月5日時点)となっているが、取り扱い店舗を拡大しており、年内に50店舗を目指すという。同社担当者は、実店舗のメリットとして、「実際に端末を手にとって選んでいただける」ことを挙げ、さらに「格安SIMの初心者も圧倒的に多いので、実際に販売している人の声を聞いて不安を払拭できる」と説明。また、直営店のU-NEXT ストアでは「端末の初期設定に加えて、(ポイントで視聴できる)U-NEXTの設定まで行っている」と述べ、サポートの手厚さもアピールする。同社では現在、販売パートナーと組んで端末代が実質無料になるキャンペーンを実施している。今後も同様のキャンペーンを展開していく予定だが、同社担当者は「瞬間的なキャンペーンのためにサービスを作っているわけではなく、あくまでサービスを知ってもらう、良いものだと理解してもらうためにキャンペーンを展開していく」と強調。「モバイルの通信サービスを今後も誠意をもってユーザーに届けたい」としている。
2015年08月05日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIMサービス)が注目を集めている。現在、様々なMVNO(仮想移動体通信事業者)が業界に参入し、それぞれ特徴のあるサービスを打ち出している。そこで本企画では、個別の格安SIMサービスを紹介していく。今回は、OCNが提供するMVNO通信サービス「OCN モバイル ONE」について紹介したい。○プラン変更も自由なユニークな料金プランを用意、gooのスマホなどのセット端末も提供OCNは、NTTコミュニケーションズが運営するインターネットサービスプロバイダ。OCN モバイル ONEは、NTTドコモのネットワークを利用した格安SIMサービスとなる。OCN モバイル ONEでは、月額料金タイプの「音声通話対応」「データ通信専用」「SMS対応」「050 plus付き」のほか、利用期間やデータ容量が限定されるプリペイドタイプも展開している。月額料金タイプでは、日次コース、月次コースというユニークな料金プランを提供。110MB/日、170MB/日、3GB/月、5GB/月、15GB/月(500kbps)から選択できる(詳細は後述)。データ通信専用SIMなら月額900円から、音声通話対応SIMなら月額1,600円から利用できる。プランの申し込みは同社オンラインのほか、一部の家電量販店などでも行える。他キャリアからOCN モバイル ONEの音声機能付きプランにMNPする場合、即日受渡しカウンターを利用すれば、その場ですぐに070/ 080/ 090の電話番号で音声通話が可能な状態の音声SIMカードを受け取れる。端末とセットのプランも提供されているのもOCN モバイル ONEの特徴だ。初期費用10,800円(税込)で始められる「gooのスマホ」のほか、「ZenFone 2」(ASUS製)、「AQUOS SH-M01」(シャープ製)、「Huawei P8 lite」(ファーウェイ製)などのスマートフォン端末、「YOGA Tablet 2」(レノボ製)などのタブレット端末、「Aterm MR04LN」(NECプラットフォーム)などのWi-Fiルータとのセットを用意している。また、オプションとしてIP電話アプリ「050 plus」、電話サポート「マイポケット プラス」、セキュリティ対策アプリ「マイセキュア for スマートフォン」なども利用できる。電話を頻繁にかける人にとって、固定電話に8円/3分で、携帯電話に16円/1分でかけられる050 plusは心強い味方になることだろう。○OCN モバイル ONEの料金プランの特徴とは?それではOCNモバイルONEの料金プランについて、もう少し詳しく紹介していこう。例えば日次の110MBコースの場合、毎日110MBまでLTEによる高速通信が行える。制限容量を使い切ると速度が200kbpsに落ちるが、この200kbpsという通信速度について担当者は「YouTubeなどの動画を視聴するには遅いが、SNSやLINEでのやりとり、Webサイトの閲覧など通常の用途なら問題のない速度」と説明している。ちなみに、110MB/ 日の日次コースが利用者の一番人気だという。さらに余った通信容量は、翌日(月次コースなら翌月)に繰り越せる仕様だ。例えば110MB/ 日の日次コースを契約中で、通信をまったく行わない日があったとする。その場合、翌日は220MBまで高速通信が利用できる。繰り越せる期間は日次コースなら翌日まで、月次コースなら翌月末まで。なお毎月1回まで契約コースの変更が可能で、オンラインまたはアプリから簡単に手続きが行える。その時々の利用状況に応じて、最適なコースを選択できるのが大きなメリットだ。SIM業界シェアNo.1を誇るOCNモバイルONE(2015年3月、MM総研調べ)。利用者の支持を集めている要因はどこにあるのだろうか。担当者は「OCNブランドの信頼感、コールセンターの規模の大きさ、充実したサポート体制などにあるのではないか」と分析している。OCNはNTTのグループ企業であり、ネットワークが安定しているのが特長。大手プロバイダとして長年の実績があり、サポートセンターの規模も大きい。”格安SIMサービス”という多少の不安がつきまとうサービスを利用するにあたり、利用者は大手ブランドに安心感を求めているのかも知れない。担当者は、今後の展開について「売り場面積を増やし、即日受渡カウンターも増設していく。お店で相談して頂くことで、利用者の不安を払拭できれば」と話している。利用者層については「1年前は、高リテラシー層が中心だった。しかし最近はSIMロック解除の義務化、テレビCMの影響などでその流れが変わってきた。一般のスマートフォン利用者にも、『大手キャリア以外にも選択肢があるんだ』と、興味が広がりつつあるのを感じる」と話していた。
2015年08月04日スマートフォンの運用コストを節約できる"格安スマホ"(格安SIM)が注目を集めている。格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手キャリアのネットワークを利用して提供する通信サービス。さまざまな事業者が参入し、各社それぞれ特徴のあるサービスを提供しているが、「各社のサービスはどう違うの? 」「自分の使い方に向いているサービスはどれ? 」などと疑問を感じている読者も多いかもしれない。そこで本企画では、毎回個別の格安SIMサービスを取り上げ、その特徴を紹介していきたい。今回は、KDDIバリューイネイブラーが提供する「UQ mobile」について紹介する。○auの4G LTEネットワークに対応したMVNOサービス「UQ mobile」は、KDDIバリューイネイブラーが提供するMVNOサービス。同社は、柔軟なモバイルサービスを提供することを目的にKDDIが設立した子会社となり、自社ブランドとしてUQ mobileを提供するほか、パートナー企業によるMVNOサービスの提供を支援していく。"UQ"といえば、KDDIグループのUQコミュニケーションズが提供する「UQ WiMAX」が知られているが、UQ mobileは、その"兄弟ブランド"という位置付け。同サービスはauの4G LTE網に対応したMVNO方式の通信サービスとなり、利用エリアはau 4G LTEと同様だ。同サービスでは、データ通信専用SIMに加えて、090/080/070番号に対応する音声SIMを提供。音声SIMはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)にも対応する。SIMカードのサイズはmicroSIM/nanoSIMの2種類から選択可能。同サービスの対応端末は、SIMフリー端末およびauスマートフォン・タブレットとなるが、auの4G LTEに対応していることが条件となる。なお、動作確認端末は、同サービスのWebページで確認できる。料金プランについては、データ通信専用SIM、音声SIMともに、月間3GBまで下り最大150Mbpsの高速通信を利用できる「データ高速プラン」、月間の通信容量が無制限で最大500kbpsの通信を利用できる「データ無制限プラン」という2種類のプランを用意。データ高速プランで月間3GBの通信容量を使い切った場合、通信速度は最大200kbpsとなる。なお、月間3GBを使い切ったときに、通信容量を追加チャージするサービスは現時点では未提供。また、データ通信専用SIMには最低利用期間は設定されていないが、音声SIMには12カ月の最低利用期間が設けられており、期間内に解約した場合、9,500円(税抜)の契約解除料がかかる。SIMカード単体のコースに加え、SIMカードと端末のセットコースも用意されており、京セラ製のAndroidスマートフォン「KC-01」、LG Electronics製のAndroidスマートフォン「LG G3 Beat」の2機種を提供。端末代金は月額料金に上乗せして24カ月間、加算料を支払う「端末購入アシスト」を利用すれば、端末購入時の一時的な負担を軽減することが可能だ。このほか、同サービスでは、データ通信専用SIM、音声SIMともにSMS、テザリング機能が標準サービスで提供されるほか、音声SIMでは着信転送サービスや割込通話サービス、番号通知リクエストサービスを月額料金無料で利用可能。また、有料のオプションサービスとして、留守番電話/三者通話/迷惑電話撃退サービスの「電話基本パック」、端末購入時に加入できる「端末補償サービス」「メールサービス」も提供されている。同サービスへの申し込みは、公式オンラインショップのほか、エディオン、ジョーシン、ビックカメラ、ケーズデンキ、ソフマップ、ヤマダ電機、コジマ、ノジマ、ヨドバシカメラといった家電量販店でも受け付ける。即日開通店舗は、2015年7月17日現在で全国275店舗。○UQ mobileの特徴とは?格安SIMサービスでは、NTTドコモのネットワークを利用するサービスが大多数であり、auのネットワークを利用するサービスは、UQ mobileのほか、ケイ・オプティコムが提供する「mineo」など、ごく僅かに限られる。そのため、UQ mobileの最大の特徴は、auの4G LTE網に対応することだといえる。auの4G LTEでは、2.1GHz帯、800MHz帯のLTEを利用でき、"つながりやすい"とされるプラチナバンドの800MHz帯の人口カバー率は99%超。エリアが広く、高品質なLTE通信が同サービスの特徴であり、KDDIバリューイネイブラーの担当者は「品質の良さにこだわって提供している」とする。なお、同サービスの音声SIMは、音声通話にはauの3Gを利用する仕様だが、通話品質についても「auと同様」(同社担当者)だという。また、料金プランに関しては、データ通信専用SIM、音声SIMともに「データ高速プラン」「データ無制限プラン」の2種類のみとなっているが、同社担当者によれば、「シンプルでわかりやすいプランにした」とのこと。しかし、ただシンプルにこだわるのではなく、SMSやテザリング機能を標準サービスとして提供するほか、留守番電話や端末補償サービスなどをオプションとして用意することで、「ベースの部分の安心を充実させている」(同)とする。さらに、前述の通り、全国275店舗という即日開通店舗の多さも同サービスの特徴。家電量販店のほか、一部地域のスーパー、複数キャリアを取り扱うケータイショップなどでMNP転入を含む即日開通が可能となっており、今後も即日開通店舗を拡大していく方針だという。なお、同サービスでは、オンラインショップでMNP転入を申し込んだ場合でも、SIMカードが届いてから開通手続きを行うため、既存のSIMカードは直前まで利用できる。一般的な格安SIMサービスの場合、オンラインからMNP転入を申し込むと、電話番号が数日間使えなくなるので、切れ目なく電話番号が使えるのは同サービスのメリットだといえるだろう。同社では、今後も格安SIMサービスを使うユーザーの裾野が広がることを見据え、多様なニーズを満たすために、「様々なサービスの展開について今後も検討していきたい」(同社担当者)としている。
2015年07月28日MMD研究所が21日に公開した、「2015年5月格安スマホ利用者の満足度調査」結果によると、格安スマートフォンユーザーの約6割が、利用しているMVNOサービスに「満足している」と回答した。また、サービス別で最も満足度が高かったのは「IIJ mio」だった。同調査は、事前調査により利用者の多かった5社のMVNOサービスのSIM利用者、各250人ずつ、計1,250人を対象に行われた。対象となったMVNOサービスは、「OCN モバイル ONE」(NTTコミュニケーションズ)、「IIJ mio」(インターネットイニシアティブ)、「BIGLOBE LTE/3G」(ビッグローブ)、「楽天モバイル」(フュージョン・コミュニケーションズ)、「b-Mobile」(日本通信)となっている。各サービス利用者に、自信が利用している格安スマートフォンの満足度を聞くと、全体で61.2%の利用者が「満足」(やや満足を含む)と回答した。サービス別の満足度では、「IIJ mio」が70.8%で最も高く、次いで「OCN モバイル ONE」が65.2%、「BIGLOBE LTE/3G」が62.0%、「b-mobile」が54.8%、「楽天モバイル」が53.2%という結果になった。格安スマートフォン利用者が、購入時に重視した点、今後重視する点についても調査。購入時に重視した点で最も多かったのは「月額料金の安さ」で76.4%が回答した。2番目は「通信速度の早さ」で34.2%の利用者が回答した。今後重視する点については、購入時と同様に「月額料金の安さ」と73.0%の利用者が回答し、最も多かった。続いて、月額の利用料金について質問すると、「1,000円以上2,000円未満」と回答した利用者が29.5%で最も多く、次いで「1,000円未満」が19.7%、「2,000円以上3,000円未満」が16.0%だった。これらの回答を平均した月額利用料金は2,961円だったという。また、1カ月の平均データ通信量について聞くと「2GB未満」が24.7%で最も多かった。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月22日MVNO各社では、この春より相次いで料金改定や新プランを発表しており、格安SIMサービスの選択肢はますます広がっている。hi-hoでは、同社が提供する格安SIMサービス「hi-ho LTE typeDシリーズ」において、月額770円の新コース「hi-ho LTE typeD エントリー」の提供を開始した。同コースは月間2GBのバンドルチャージが付与され、月額770円(税込832円)というリーズナブルな価格で利用できるのが魅力。これから格安SIMを始めようと思っている人にも最適なコースと言える。本稿では、hi-ho LTE typeD エントリーについて詳しく紹介するとともに、他社サービスとの比較を行ってみたい。○hi-ho LTE typeDシリーズに新コースが登場まずは、hi-ho LTE typeDシリーズの概要を改めておさらいしておこう。hi-ho LTE typeDシリーズは、インターネットプロバイダとしてもよく知られるhi-hoが、MVNO方式で提供する通信サービス。NTTドコモのLTEサービス「Xi」・3Gサービス「FOMA」に対応し、全国の人口カバー率100%の幅広いエリアで通信を行えるとしている。同サービスでは、コースごとに高速通信が可能なバンドルチャージが付与され、チャージ適用時の通信速度は下り最大225Mbps/上り最大50Mbps。チャージ非適用時の通信速度は最大200kbpsとなる。SIMカード単体コースでは、バンドルチャージの容量とSIMカードの枚数に応じて、「ミニマムスタート」「アソート」「ファミリーシェア」といったコースが用意されている。料金プランは、バンドルチャージが月間3GBのミニマムスタートが月額933円(以下、金額は税抜)、月間3GBを最大3枚のSIMカードで利用できるアソートが月額1,409円、月間10GBを最大3枚のSIMカードで利用できるファミリーシェアが月額2,838円。また、ミニマムスタートの1年分の料金を一括で支払うことで割引される「ミニマムスタート 1年パック割」は年間10,000円となっている。また同サービスでは、データ通信専用のSIMカードのほか、データ通信に加えて090/080/070番号の音声通話を利用できる音声通話対応SIM、データ通信とSMSが利用できるSMS機能対応SIMの提供も行っている。さらに、SIMフリーのスマートフォンまたはタブレットとSIMカードをセットにした端末セットコースも提供している。このhi-ho LTE typeDシリーズで5月1日より提供開始された新コースが、月額770円で月間2GBのバンドルチャージが付与される「エントリー」だ。ミニマムスタートよりも割安な料金プランとなり、月額料金は税込でも832円で、月々の通信料を900円以下に抑えることができる。また、バンドルチャージは月間2GBで、高速通信をそれほど利用しない人や、格安SIMサービスを初めて使う人などに最適なコースとなっている。○hi-ho LTE typeD エントリーを他社プランと比較ここで、hi-ho LTE typeD エントリーを他社の格安SIMサービスとの違いをチェックしていきたい。本稿では、ケイ・オプティコムが提供する「mineo」、IIJの「IIJmio」、OCNの「OCN モバイル ONE」の各サービスで通信容量が月間2~3GBのプランとの比較を行った。各社の格安SIMサービスでは、まずmineoが唯一、KDDIのau 4G LTEに対応した通信サービスとなり、その他はドコモのXi・FOMAに対応した通信サービスとなっている。また、hi-ho LTE typeDシリーズとIIJmioでは、バンドルチャージ(バンドルクーポン)の容量を使って高速/低速通信を手動で切り替えられるのに対し、mineoとOCN モバイル ONEでは、月間の通信容量を使い切ると自動で速度制限が行われる方式となる。通信容量は、hi-ho LTE typeD エントリーのみ月間2GBとなるが、月額料金は770円で最安。月間3GBもの高速通信は必要とせず、なおかつ料金を安価に抑えたい人にとっては、hi-ho LTE typeD エントリーがベストの選択肢と言えそうだ。○hi-ho LTE typeD エントリーはどんな人におすすめか?それでは、hi-ho LTE typeD エントリーがどんな人におすすめのコースなのかを考えてみよう。最初に挙げられるのが、現在利用しているフィーチャーフォンを使い続けながら、とにかく低料金でスマートフォンを利用したいという"2台持ち"を検討している人だ。音声通話にはフィーチャーフォンを使い、スマートフォンはデータ通信専用の端末とすることで、エントリーコースであれば月額770円という低料金で運用できる。前述の通り、高速通信を利用するためのバンドルチャージは月間2GBであり、それほど高速通信を利用しない人であれば十分な量と言える。また、高速通信を多く使いたい月であれば、100MB/200円など、100MB単位で追加チャージを購入して、さらに高速通信を利用することもできる。もちろん、キャリアのスマートフォンからの乗り換えによって、hi-ho LTE typeD エントリーにスマートフォンを一本化することも可能だ。同サービスではMNP(携帯電話番号ポータビリティ)にも対応しているため、キャリアで使っている090/080/070番号をそのまま引き継いで利用できる。エントリーコースの音声通話SIMは月額1,470円。一方、キャリアの新料金プランでは、音声通話は定額になるものの、エントリーコースと同様の月間2GBのプランで月額6,500円と高額となる。音声通話をよほど頻繁に利用する人でない限り、20円/30秒という通話料を考慮してもエントリーコースのほうが割安であり、スマートフォンの利用料金をかなり節約できると言えるだろう。***hi-hoの格安SIMサービス、hi-ho LTE typeDシリーズの新コースとなる「エントリー」は、月間2GBで770円という通信容量と月額料金のバランスがほど良くとれたコースと言える。他社が提供する同程度のスペックのプランと比較してもリーズナブルであり、これからスマートフォンを始める人はもちろん、キャリアのスマホからの乗り換えを検討している人にもおすすめだ。ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
2015年05月19日エイチームのグループ会社である引越し侍はこのほど、「都道府県別引越しの移動距離ランキング」を公開した。同調査は、2014年1月~12月の同社利用者データから、無作為に約16万件を抽出し集計したもの。○長距離引越し県上位3位は「沖縄」「青森」「北海道」移動距離の平均が最も長かったのは「沖縄県」だった。全体平均は513.1kmと、2位の青森県と比べてもずば抜けて長く、さらに単身引越しに限定すると、距離は729.5kmと大幅に伸びていた。また、65%が「県内の引越し」であることもわかった。同社では、離島である沖縄県は県外へ引越す場合にかなりの移動距離になるためとしている。2位は本州の最北端に位置する「青森県」、3位は日本の最北端に位置する「北海道」で、いずれも全体平均移動距離が300km以上となった。北海道は、沖縄県と同様に本州の都道府県まで距離があるが、同社のデータでは「道内の引越し」が71%にのぼり、「県内の引越し」が38%の青森県に比べ平均移動距離が短くなった。○短距離引越し県上位3位は「埼玉」「群馬」「東京」移動距離の平均が最も短かったのは、110.5kmの埼玉県で、沖縄県と比べ5分の1ほどの平均距離だった。また首都圏以外でも、4位の岐阜県をはじめ、いわゆる大都市圏やその近隣都道府県の移動距離が短くなった。
2015年05月11日いわゆる"格安スマホ"と呼ばれるMVNOサービスは、昨年、新規参入が相次いだことで一気に注目を集めた。しかし、格安スマホの認知度と実際の利用率には、まだまだ大きなギャップがあるようだ。MMD研究所の調査によれば、格安スマホの認知度は約9割だったものの、実際の利用率は約1割だったという。また、今後も格安スマホを購入する予定がない人が、その理由として最も多く挙げたのは「今の携帯会社が安心だから」であり、キャリアへの信頼感が格安スマホへの移行を抑制していることがうかがえる結果となった。一方、主要キャリアではソフトバンクモバイルが昨年、プリペイドサービスをリニューアルし、「シンプルスタイル」として新たにサービスを開始。最近では同サービス専用スマートフォンの新製品「BLADE Q+(ブレードキュープラス)」を4月24日に発売した。プリペイドサービスと格安スマホは、低料金で利用でき、使い方に応じてプランを選べるなど、共通する部分も多い。そこで本稿では、同調査について詳しく紹介するとともに、格安スマホに移行することなく、スマートフォンを低料金で利用できる「シンプルスタイル」のメリットについて考えてみたい。○格安スマホの認知度は約9割だが、実際の利用率は約1割MMD研究所が実施した「格安スマホに関する意識調査」では、16歳以上のスマートフォンもしくはフィーチャーフォンを所有する男女、1,670人を対象に、格安スマホの認知度や利用率、今後の購入予定などを調査。期間は3月13日から16日まで。同調査で、まず回答者全員に格安スマホを知っているかを聞いたところ、「知っており、詳しく説明ができる」が20.1%、「知っているが、あまり説明はできない」が38.0%、「知っているが、内容は知らない」が32.2%となり、合計で90.3%の人が格安スマホを認知していることが明らかになった。一方、実際に格安スマホを利用しているかを尋ねたところ、「利用している」が10.9%、「利用していない」が89.1%だった。格安スマホの認知度が約9割に上ったのに対し、実際の利用率はわずか約1割にとどまっていることがわかる。次に、現在格安スマホを利用している人に対象に、購入時に重視した点を複数回答で聞いた。すると、「月額料金の安さ」を重視したという回答が最も多く81.3%となったほか、「通信速度の速さ」が42.3%、「通話プランがあること」が28.0%だった。同様に、購入時に不安に思った点を尋ねたところ、「契約がわかりにくそう」が26.4%、「乗り換えがめんどくさそう」が24.2%、「サポートが良くなさそう」が21.4%などとなった。格安スマホのユーザーが料金の安さにメリットを感じている反面、契約や乗り換えの煩雑さや、サポートの少なさに不安を感じていたことがわかる。続いて、現在格安スマホを利用していない人に対し、利用意向を聞いたところ、「とても利用したいと思う」「やや利用したいと思う」が合計36.8%となった。一方で「あまり利用したいと思わない」「全く利用したいと思わない」という人の合計は30.1%だった。さらに、今後の格安スマホの購入予定を尋ねた質問では、2015年内の購入を考えている人の合計が11.9%、時期は未定だが購入を考えている人が23.2%となったほか、今のところ購入予定がないと答えた人は64.9%に上った。最後に、現在格安スマホを利用しておらず、今後も購入予定がない人に対して、購入したいと思わない理由について聞いた。すると、「今の携帯電話会社の方が安心だから」が最も多く56.8%となったほか、「今の端末と同様に使えるかわからないから」(25.2%)、「つながり安さへの不安」(22.9%)、「サポートへの不安」(22.6%)が続いた。格安スマホの購入予定のないユーザーが、キャリアに厚い信頼を寄せる一方、格安スマホのサポートには不安を感じていることが読み取れる。○ユーザーが信頼を寄せるキャリアのスマホを低料金で利用するには?同調査では、格安スマホの購入予定のないユーザーの過半数が、購入しない理由として「今の携帯会社が安心だから」を挙げており、同時に格安スマホのサポートなどに不安を感じていることが明らかになった。同調査からは、ユーザーが格安スマホの料金の安さを魅力的に感じている反面、サポートについてはキャリアを信頼しており、格安スマホを提供するMVNOのサポートには不安を感じていることがうかがえる。そこで、スマートフォンをなるべく安く利用するために選択肢となるのが、キャリアが提供する低料金のプランだろう。たとえば、ソフトバンクでは、使うときだけプリペイド方式でチャージして利用できる「シンプルスタイル」の提供を行っている。ソフトバンクのシンプルスタイルは、基本使用料が0円で、あらかじめチャージした金額から通話できるプリペイド方式の料金プラン。2年縛りなどの契約期間はなく、パケット定額サービスは2日・7日・30日プランから利用日数に応じて選択することができる。ドコモまたはauからMNPで乗り換えたユーザーの場合、パケット定額サービスの30日プランが3,980円(以下、金額はすべて税抜)で利用可能。さらに、MNP端末割により端末代金が最大10,000円割引されるほか、初回には通話料に使えるチャージ額が10,000円分、無料で付与される。そのシンプルスタイルの専用スマートフォンとして登場したのが、冒頭でも触れた「BLADE Q+」(ZTE製)だ。同機種は、2.5GHz帯のAXGPと2.1GHz/1.7GHz帯のFDD-LTEを合わせた「Hybrid 4G LTE」に対応し、幅広いエリアで高速通信を利用可能。端末代金は20,500円で、MNP端末割を適用することで割引後の価格は10,500円。さらに、通話料のチャージが10,000円分付与される。なお、通話料は8.58円/6秒。MVNOが提供する格安スマホの場合、一般的な音声対応プランでは最低でも1,200円程度の月額料金がかかる。しかし、シンプルスタイルでは、海外旅行に数週間出かける場合など、使わない期間は基本使用料0円で運用して、電話番号を維持できることがメリットと言える。また、パケット定額サービスでは、30日プラン以外にも2日プラン(900円)、7日プラン(2,700円)を選択でき、出張時などに数日間のみ利用するといった使い方ができることもシンプルスタイルの特長だ。さらに、シンプルスタイルでは、初回の通話料のチャージ額を使い切った後は、3,000円または5,000円単位で通話料をチャージするプリペイド方式のため、つい通話しすぎて料金が高額になってしまう心配もない。また、通話料は8.58円/6秒で、格安スマホの20円/30秒と比べると若干割高だが、6秒単位で課金されるため、中途半端な通話時間でも無駄がないこともメリットとなっている。スマートフォンを低料金で利用したいものの、格安スマホは少し不安という人にとって、ソフトバンクのシンプルスタイルは最適なプランと言える。これから初めてスマートフォンを持つ人、スマートフォンを欲しがる子供の無駄遣いを防ぎたい人などは、契約期間がなく、プリペイド方式で無駄遣いを防げる同プランを検討してみるとよいだろう。
2015年04月28日MMD研究所は、「2015年4月格安スマホ通信速度調査」を実施し、4月23日にその結果を発表した。同調査によると、格安スマホは昼になると通信速度が低下し、携帯キャリアの回線とダウンロードスピードに差がでることがわかった。同調査では、NTTドコモやKDDI(au)、ソフトバンクモバイルなど国内主要キャリアとMVNO(仮想移動体通信事業者)企業のサービスが提供する格安スマホ(計10社)を比較。2015年4月9日、10日、13日~15日の平日5日間に東京・恵比寿のMMD研究所事務所内において、10時~11時、12時~13時、17時~18時の3つの時間帯で計測し、通信速度に違いがでるか調べた。なお、通信速度は「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを利用して計測。平日5日間、朝・昼・夕の時間帯で各5回計測し、最大・最少の値を除く3回の平均値を記録した。調査の結果は次の通り。まず午前の10時~11時の時間帯において、携帯キャリアの通信速度はドコモが18.0Mbps、auが24.1Mbps、ソフトバンクが30.0Mbpsだった。一方でドコモ回線を利用したMVNOではIIJmioが11.7Mbpsで最も速く、au回線のMVNOではmineo、UQmobileが共に10.0Mbpsだった。回線提供元の通信キャリアと格安スマホのダウンロードスピードを比較すると、IIJmioとドコモの通信速度差が最も少なく6.3Mbps。次いでb-mobileが7.8Mbpsだった。トラフィックが集中すると言われている昼の時間帯、12時~13時では、両者のダウンロード平均スピードに差が出た。ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリア平均が27.6Mbpsだったのに対し、MVNO 10社の平均は1.8Mbpsだった。UQ mobileとb-mobileを除いては1Mbpsを切るまでに速度が低下し、格安スマホにおいて朝、昼、夕でダウンロード平均スピードに差がでる結果となった。一方、通信キャリアは、朝、昼、夕でのダウンロード平均スピードに大きな差は見られなかった。夕方の時間帯、17時~18時は、MVNOによってダウンロード平均スピードに差が出た。最も速かった楽天モバイルおよびUQ mobileは10.3Mbpsで、最も遅かったぷららモバイルLTEの0.5Mbpsと比較すると、9.8Mbpsの差となった。一方で、アップロードスピードについては、MVNOと携帯キャリアに大きな差はなかった。
2015年04月23日不動産ビックデータを所有するスタイルアクトはこのほど、マンション入居時に引越し会社を利用した人に対し、引越し会社の満足度調査を実施し、結果を公表した。同調査は3月16日~23日、同社運営サイト「住まいサーフィン」の登録会員へのアンケートにて実施。有効回答数は、490(ランキング対象はサンプル数が20件以上の会社)だった。○総合満足度ランキング、1位は日本通運に引越し会社の総合満足度1位は「日本通運」(76.6ポイント)となった。2位は「アリさんマークの引越社」(74.3ポイント)、3位は「アート引越しセンター」(72.8ポイント)が続く。○引越し費用、ファミリーのベーシックプランの目安は12万強引越し費用は、移動距離や荷物の量、プラン、時期など様々な要因で変化する。ベーシックプランで2人以上での引越しの平均費用は、移動距離が「同一市区町村内(~15km未満)」だと平均12万200円、「同一都道府県内(~50km未満)」では12万5500円、「同一地方内」は13万4400円となった。移動距離50km以上と未満で費用差が大きくなる傾向がうかがわれる。また、家族2人以上で同一市区町村内へ引越しした場合、「梱包のみおまかせ」すると25~30万円程度まで費用が跳ね上がる。「梱包も荷ほどきもおまかせ」すると、ベーシックプラン(平均12万円)の約4倍、40~45万円程度になる結果となった。ちなみに同一都道府県内への引越しも「梱包のみおまかせ」で30~35万円、「梱包も荷ほどきもおまかせ」は50万円以上と費用は大幅に増加しており、移動距離よりプランのほうが費用への影響が大きい。○3~4月のオンシーズンは、費用が35%増しに時期による費用比較では、3~4月のいわゆる引越しのオンシーズンは14万4,500円と、それ以外の時期(平均10万6,000円)より35%割高となった。特に3月の費用は15万3,500円となっている。引越し時期の制約が無ければ、この時期を外して引越しすると費用を安く抑えられる。
2015年04月23日新生活がスタートして3週間。皆さんの中には既に引越しを終えた方も多いのではないでしょうか。また、今年公開の「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~」では、野原一家がなんとメキシコに引越をするようです。これにちなんでマイナビニュースでは、299名の会員に引越しにまつわる調査を実施!みんなが共感する「引越しあるある」をまとめました。○今までで一番遠い引越しは?アンケートでは、引越し経験者が7割以上、そのきっかけを尋ねたところ、「就職」が30.6%と最も多く、次いで「進学」の25.0%、「転勤」の16.7%と続きました。今回の映画で野原家はカスカベからメキシコまでの超遠距離引越しをしたわけですが、実際にこんな遠くへ引越しってアリ?今までで一番遠い引越しはどこからどこまでなのでしょうか?・「秋田県から神奈川県」(26歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)・「富山県から東京都」(34歳男性/食品・飲料/販売職・サービス系)・「熊本県から東京都」(40歳男性/その他)この中で一番距離があるのは、九州・熊本から東京までの引越しでしょうか。香川から福岡は直線距離にしたら近いですが、四国から本州を経た場合は案外遠いかもしれませんね。・「福岡県から韓国」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「静岡県からドイツ」(29歳女性/小売店/事務系専門職)・「山梨県からロンドン」(32歳女性/情報・IT/技術職)しんちゃん同様に、海外への引越し経験があるという人も!仕事の都合で海外へ引っ越す人は珍しくない時代になっているのかも?○引越しあるある~ポジティブ編引越しにはさまざまなドラマがありますが、アンケートでもたくさんの「あるある」が寄せられました。まずは引越しをして良かったと思うことを一気にご紹介!◆心身ともにリフレッシュ!・「新しい生活にすべてがわくわくした」(27歳女性/通信/販売職・サービス系)・「一人暮らしになったので、誰にも気を遣わなくてよくなり楽だと思った」(31歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)・「家事全般できるようになり、自立できた。また家族と離れて、新しい自分を開花できた」(28歳女性/情報・IT/営業職)◆断捨離のチャンス!・「持ち物の断捨離ができること」(31歳女性/自動車関連/事務系専門職)・「整理整頓がきっちりできたこと」(31歳男性/運輸・倉庫/技術職)・「模様替えを思い切ってやれる」(23歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)◆地域交流・「住んでみないと分からない、その土地の文化と触れ合えたこと」(30歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)・「近所のおばさんと仲良くなって、家庭菜園の野菜をよくもらえるようになった」(26歳女性/電機/秘書・アシスタント職)◆家族について考える・「実家の有難味が分かった」(31歳女性/学校・教育関連/技術職)・「ペットが元気になった」(50歳以上男性/機械・精密機器/事務系専門職)環境が変わることで心機一転、新たなスタートを切ることができたという答えが多数!「一人暮らしができるようになって気が楽」という答えがある反面、「実家のありがたみがわかった」という答えもあり、引越しによって家族の絆を実感することもできそうです。○引越しあるある~ネガティブ編映画では引越した先で「人喰いサボテン」に遭遇する野原家。このように、引越しはいいことばかりではなく、困ったことや、戸惑ったことなど、トラブルが起きることもありますよね。みんなが「引越しをして失敗した」と思う出来事とは?◆業者とのトラブル・「引越し業者に洗濯機の設置用具を紛失されたこと」(31歳女性/小売店/秘書・アシスタント職)・「梱包無料で行いますと書いてあったのに、当日になってできないものもあると言われた」(36歳男性/機械・精密機器/営業職)◆転居先の家が……・「不動産屋に女性ばかりのマンションだと聞いていたのに隣が男性だった」(30歳女性/人材派遣・人材紹介/販売職・サービス系)・「夏場のゴキブリ出現率が多かった」(23歳女性/専門サービス/事務系専門職)・「幹線道路に面していた時は、外に洗濯物が干せませんでした」(31歳女性/小売店/秘書・アシスタント職)◆クサイ!ウルサイ!サムイ!・「便利なのは良いが人が多すぎて落ち着きがない。もう少しおちついた場所が良かった」(32歳男性/情報・IT/技術職)・「近所に学校があってうるさい」(28歳女性/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)・「隣人の生活音がうるさいこと」(50歳以上男性/金融・証券/専門職)・「牧場の近くに冬に引越したときは何も思わなかったが、夏に窓を開けっ放しにしているとかなり臭うことがわかったこと。窓を開けて眠れない!」(29歳女性/自動車関連/秘書・アシスタント職)・「昼は明るいから気にならないが、夜は街灯が少なくて暗く、住宅街なので最初は不安だった」(32歳男性/機械・精密機器/営業職)「突然メキシコへ転勤!」なんてことになった野原家のように、ドタバタ、ハラハラが目に浮かぶような引越しあるあるがたくさん出てきましたね。新生活に期待に胸が高まる一方で、はじめて一人暮らしをするときには、寂しさからか「プチうつになった」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)というコメントも。そんなときには、しっかり笑って心温まる映画のクレヨンしんちゃんを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2015年04月16日「映画 クレヨンしんちゃん」シリーズ最新作「映画クレヨンしんちゃんオラの引越し物語~サボテン大襲撃~」が4月18日(土)に、全国東宝系劇場で公開される。本作では、父・ひろしがメキシコで発見されたサボテンの実を集めるため転勤を命じられてしまう。一家揃っての引越しを決意した野原一家は、春日部のみんなと別れてメキシコの町「マダクエルヨバカ」での生活を始める。新たに出会った個性あふれるお隣さんたちに囲まれて、楽しい毎日がスタートするはずが、待ち受けていたのはキラーサボテンだった。しんのすけとメキシコのご近所さんたちは、このピンチを乗り越えることができるのか?シリーズ恒例となっているゲスト声優には、HKT48の「指原莉乃」、流行語大賞を受賞したお笑いコンビ「日本エレキテル連合」が出演している。メキシコ人の少女”スマホ”を演じる指原は「小さなころからアニメも漫画も映画もずっと見てきていた“しんちゃん”に出られるなんて最初にお話を頂いた時は信じられない気持ちでした!今回演じるスマホは思春期ゆえにクールで無愛想、お年頃で多感な女の子。監督にもお年頃な女の子感を出してと言われましたが、ご存じの通りもうお年頃ではないので難しく…(笑)でも自分なりに頑張りました!」とコメント。本人役で出演した日本エレキテル連合は「今回のお話をもらった時はとっても嬉しかったけれど、長州小力、波田陽区、小島よしお…とこれまでの声優を思い出すと、薄々くるんじゃねぇかなと思っていました(笑)」と笑いを誘った。また、主題歌「OLA!!」を歌うゆずは「しんちゃんは小さいお子さんから上の世代まで多くの方に愛されているアニメなので、聴いていただいたみなさんが一緒に口ずさんだり踊りだしたりするような曲になればいいなと思い、曲をつくりました。新しい挑戦として、「OLA!!」では世界中のいろんなアーティストと作品の中でコラボしています。ぜひ楽しみにしていてください」とコメントしている。(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2015
2015年04月15日シリーズ23作目となる映画クレヨンしんちゃんの最新作『オラの引越し物語~サボテン大襲撃~』。映画史上初めて、“春日部”から引越し、舞台を“メキシコ”に移すことになった野原家。先日、しんちゃんが引越しの挨拶をしにシネマカフェ編集部にやってきた。父・ひろしは、メキシコの町に生息するサボテンの実を集めるため、転勤を命じられる。一家そろって引越しを決意したみさえやしんのすけたち。春日部のみんなと涙のお別れ。そしてたどり着いた町の名前は「マダクエルヨバカ」。個性いっぱいのお隣さんたちに囲まれて楽しい毎日がスタートするはずが…。レギュラー声優陣に加え、「SKE48」の指原莉乃、「日本エレキテル連合」朱美ちゃん&細貝さんがゲスト声優を務めた本作。主題歌は「夏色」や「栄光の架橋」などヒット曲を多数世に送り出している国民的アーティスト「ゆず」が担当する。エスカレーターに乗って登場したのは、本作の舞台“メキシコ”の衣装に身を包んだしんちゃん。マラカスを持ってウキウキとドアを開けたしんちゃんも、待ち構えていた編集部のフラッシュの嵐にビックリした面持ちだったが、女性陣に囲まれ上機嫌のしんちゃんはノリノリでポージング!ほかにもPCで自身のニュースを見たり、編集部がちゃんと仕事しているかをチェック。最後に引っ越しの挨拶として、映画公開記念で作られたメキシカンタコス味の“チョコビ”をプレゼントして大満足の様子で編集部を後にした。『オラの引越し物語~サボテン大襲撃~』は4月18日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:映画クレヨンしんちゃんオラの引越し物語~サボテン大襲撃~ 2015年4月18日より全国東宝系にて公開(C) 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK2015
2015年04月08日MMD研究所は30日、16歳以上のスマートフォンもしくはフィーチャーフォンを所有している男女1,670人を対象に行った「格安スマホに関する意識調査」の結果を公開した。それによると、格安スマホの認知度は90.3%だったが、実際の利用率は10.9%だったという。格安スマホの認知度については、「知っており、詳しく説明できる」が20.1%、「知っているが、あまり説明はできない」が38.0%、「知っているが、内容は知らない」が32.2%で、合わせて90.3%の人が認知していた。利用状況については、10.9%が「格安スマホを利用している」と回答。そのうち、利用している格安スマホの上位5社は「OCN モバイル ONE」が30.8%で最も高く、次いで「IIJmio」が26.9%、「楽天モバイル」が15.9%、「イオンモバイル」が11.5%となった。現在利用していないと回答した人を対象に、利用意向を聞いたところ「とても利用したいと思う」が10.9%、「やや利用したいと思う」が25.9%で合わせて36.8%の人に利用意向があることがわかった。格安スマホ未利用者かつ利用意向がないと回答した人を対象に、購入したいと思わない理由について聞くと、「今の携帯電話会社の方が安心だから」という回答が最も高く56.8%、「今の携帯電話・スマートフォンと同様に使えるかわからないから」が25.2%、「つながりやすさへの不安」が22.9%、「サポートへの不安」が22.6%と続いた。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月30日大手通信事業者の回線を借り、低価格で再販を行うMVNO(仮想移動体通信事業者)。日本では「格安SIM」の名ですっかりおなじみのモノとなっている。イオンなど大手流通の参入により、地方在住の一般消費者でも低価格な基本料金の格安SIMが簡単に契約できるようになっている。このMVNOはすでに海外では広く知られた存在であり、低所得者や2回線目需要として各国で一定のシェアを獲得している。では海外ではどのように格安SIMが売られているのだろうか? 先日Mobile World Congress 2015が開催されたスペイン・バルセロナでその状況を見てきた。○八百屋や雑貨屋、どこでも売っている格安SIMスペインは大手事業者が4社あり、いずれもが多くの店舗を構えて営業を行っている。回線契約は日本のような後払いのポストペイドだけではなく、先払いのプリペイドもよく利用されている。このうち料金が安いのはプリペイドで、利用者の割合は全体の30%前後と言われている。プリペイドSIMの購入には身分証明書の提示によるユーザー登録が必須であり、あとから登録、といった方法は一切認められていない。各社の店舗は契約変更や端末購入などの来客で常に混雑しており、夕方などに訪問すれば行列は1時間待ち、といったこともざらにある。そのためプリペイドSIMの購入を含め、通信業者の店舗へ行くのはちょっと面倒だ。このあたりの状況は日本でも似たようなものだろう。ところがMVNOの格安SIMならば、わざわざ行列しなくとも簡単に購入できるのだ。その理由はバルセロナの街に行ってみればすぐに理解できる。繁華街や住宅街を歩いてみると、たいていの商店に同じような広告が掲載されているのに気が付く。実はその広告のほとんどがMVNOのものなのだ。しかも携帯電は販売店やIT関連のお店だけではなく、雑貨店や両替所、果ては八百屋までもMVNOの広告を掲げているのである。スペインにはMVNO事業者は何社かあるが、そのほとんどがプリペイド契約での販売を行っている。販売先が街中の商店なので手軽に購入できる。もちろん各MVNOは大手通信事業者の回線を利用しているため通信品質に問題は無い。○プリペイドで支払い簡単、料金も単純手軽に買えるプリペイドSIMであっても、スペインは登録が必要だ。MVNOのプリペイドSIMを販売しているこれらの小さい商店も、購入者の身分を確認する作業を必ず行っている。とはいえIDカードやパスポートをその場でコピーし、店が保管することは行っていない。店員が購入者の身分証明書を見て本人であることを確認し、氏名や生年月日などは店に備え付けのパソコンから直接MVNO各社の利用者登録システムに入力して登録を行うのだ。なお虚偽の申請を行った場合は営業禁止など罰則があるとのことで、このあたりはきちんとした登録業務がされている。実際に購入してみると、わずか数分でプリペイドSIMを入手することができた。最初に訪れた八百屋では同じくSIMを購入している客がいたのですぐ隣の両替所を訪問。Lebara MobileのプリペイドSIMが欲しいと伝えると、外国人客も多いからか中東系の店員との英会話もスムース。パスポートを提示して店員がちらりとこちらの顔を見て、あとは店のパソコンから必要事項を入力していく。料金を払う前にSIMを手渡され、きちんとデータ通信ができるかどうかを確認してくれるのはなかなか親切だ。データ通信に必要なAPN設定はMVNOの場合、端末に自動設定されないこともある。今回も設定は店員に任せ、APN(gprsmov.lebaramobile.es)を入力してくれた。そして無事データ通信ができれば代金を払って完了、この間10分もかからなかった。このように外国人でも購入が簡単なプリペイドSIMは料金体系も単純明快だ。同社のお勧めプランは5ユーロで500分の通話と1GBのデータが含まれる。あらかじめ5ユーロを払えばその月はこの無料利用分が利用できるわけだ。翌月以降も使い続けるなら、毎月5ユーロを残高に追加していけばよい。またデータ通信が多ければ、1GBが8ユーロ、2GBが14ユーロ、3GBが25ユーロで追加できる。追加もスマートフォンの画面から「DATA1GB」と容量を書いたショートメッセージを指定の番号に送信するだけ。使い方も単純なので、これならカスタマーセンターに電話で料金確認などを行う必要も無いだろう。ヨーロッパではスペインのようにほとんどの国にMVNOがあり、格安料金で使いたい消費者向けにサービスを行っている。日本ではまだ格安SIMはプリペイドよりもポストペイド契約が主流だが、スマートフォン利用者の低年齢化が進むにつれ、お小遣いで払える低価格のプリペイドSIMなども増えるかもしれない。海外での格安SIMの販売方法は日本でも参考になるだろう。
2015年03月25日