東京の日本橋蛎殻町にあるミュゼ浜口陽三・ ヤマサコレクションでは、2023年8月26日(土)より『光へ漕ぐ舟 ~手から生まれる遥かな広がり~ 浜口陽三と桑原弘明、高島進、前田昌良』が開催される。同館が作品を所蔵・展示する浜口陽三(1909‐2000)の、神秘的な色彩と静けさに満ちた銅版画とともに、繊細かつ純粋な世界を生みだしてきた3人の現代作家を紹介する。一人目は、80年代より極小のオブジェをつくり続けている桑原弘明(1957-)。彼の作品は、大人の親指の爪に乗るほどの精緻な家具などを閉じ込めた、7㎝四方にも満たない真鍮のスコープ。そこに空いたいくつかの穴に光をあてながらのぞくと、光の角度によって思わぬ風景を見ることができる。 二人目の高島進(1959‐)の作品はすべて、線の太さが変わる素材を使ったドローイングである。インクを含んだ筆の、最初は太く濃く、徐々に細くかすれてく線や、先を尖らせた色鉛筆や金属の、最初は細く、だんだんと太くなっていく線。それら様々な線が織りなす作品は、主観を排し、素材と道具のためのドローイングということができるだろう。 三人目の前田昌良(1956-)が、木や針金といった身近な素材でつくる小さな動く彫刻は、観る者を魅了してやまない。手製の古いおもちゃのような素朴な造形がつくり出す、そのシンプルな線や、ユニークな動きに、懐かしい記憶や感情を引き出される人は多いかもしれない。今回、同展の展覧会顧問を美術史家・矢内みどりが担当した。8月26日(土)14:00より、3人の作家と矢内によるギャラリーツアーが行われるほか、10月13日(金)14:30からは前田昌義本人による動く彫刻のデモンストレーションが、10月9日(月・祝)14:30からは、高島進の実演が予定されている。予約なし、入館料のみで見学できるので、興味のある方は美術館ホームページで確認の上、ご参加を。<開催情報>『光へ漕ぐ舟 ~手から生まれる遥かな広がり~ 浜口陽三と桑原弘明、高島進、前田昌良』会期:2023年 8月26日(土)~11月19日(日)会場:ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション時間:11:00~17:00、土日祝は10:00~17:00、第1・第3金曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(9月18日、10月9日は開館)、 9月19日(火)、10月10日(火)料金:一般600円、大高400円公式サイト:
2023年07月31日2016年1月期のTBS日曜劇場にて「家族ノカタチ」の放送がこのほど決定。主演を香取慎吾が務めるほか、ヒロインに上野樹里、西田敏行、風吹ジュンが出演することが明らかとなった。「MONSTERS」以来3年ぶりに同枠の主演を務める香取さんが演じるのは、39歳独身、結婚できないいわゆる“こじらせ”男子。決してモテないわけではないが、本気で「一人がいい」と考え、この年でわざわざ自分の生活圏内に他人を迎え入れるリスクを犯したくないと考えている。多趣味でこだわりが強く、毎日のようにジムに通い、トレーニングの自己ノルマは必ず達成し、健康にも気を遣って毎朝のスムージーは欠かせない。話題のビジネス本や映画にも目を通し、自分磨きが大好きな文具メーカー勤務で、文具をこよなく愛しているが、こまかすぎる性格に同僚たちが困惑することも。そして“結婚しないヒロイン”を演じるのは、コメディからシリアスまで幅広い演技で個性を放つ上野さん。今年1月期に放送された「ウロボロス~この愛こそ、正義。」以来約1年ぶりのTBS連続ドラマ出演となる上野さんが演じるのは、大手商社に勤務する32歳独身OL・熊谷葉菜子。彼女もまた、一人身である事に明確な意思をもつ“こじらせ女子”だ。老後の生活もすでに準備しており、自らの仕事に対する責任が強く、ハードワークをこなす一方で他人に対しても厳しいクレーマー気質の持ち主でもある。そんな主人公の2人は、出会った直後から何故か喧嘩が絶えないが、実は似た部分も多くある。さらに大介の父親・永里陽三役には、抜群の存在感と深みのある演技で幅広い世代から愛される西田さんが配役。5年ぶりに突然息子のもとに現れ、半ば強引に家に転がり込み、息子の“ひとりきり”の聖域に土足で踏み込み、優雅なはずの独身ライフをひっかきまわしていくが、やがて大介に“家族”を持つことの素晴らしさを伝えてゆく。本作でしか見られない「香取×西田」の“親子バトル”は必見だ。一方、愛する娘・葉菜子の将来を優しく見守る母親・熊谷律子役には、エイジレスな魅力と独特なスタイルで多くの女性を魅了し続ける風吹さんが決定。“自分の人生を謳歌するため”にリタイアし、軽井沢暮らしを始めた夫と別居生活を始め、誰にも相談せず、すぐさま行動に移してゆく生き方は、時として“本当の家族の在り方”を真っ直ぐに伝えてゆく。今作の出演に際して主演の香取さんは「この作品の主人公は“僕”そのもの。僕も(大介と)同じく、結婚できない男。ただ、今回の役作りに関して言うと、僕の周りにはいい資料がたくさんいます。中居正広しかり、草なぎ、稲垣…それぞれのタイプの結婚できない男たちをたくさん身近で見てきましたので(笑)、メンバーの皆のそれぞれの要素を役立てられたらと思います!」と、SMAPのメンバー含め自虐(?)混じりのコメントで意気込みを語った。香取さんがどんなこじらせっぷりを披露するのか、放送を楽しみに待ちたい。「家族ノカタチ」は、2016年1月毎週日曜日21時よりTBSにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年11月12日