KAAT神奈川芸術劇場において、2021年度メインシーズンの幕明けを飾る『湊横濱荒狗挽歌(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび)~新粧、三人吉三。(しんそう、さんにんきちさ)』。歴史や史実を題材にした作品に定評のある野木萌葱が脚本を手がけ、歌舞伎の白波物(=盗賊を主人公とした世話物の一種)で知られる『三人吉三』をモチーフにしたハードボイルドな現代劇が繰り広げられる。その野木とタッグを組む演出家は、自身の所属する劇団・温泉ドラゴンなどで骨太な世界観の作品づくりが話題を集めるシライケイタ。彼が、令和の港町・横浜に暮らす和尚吉三(玉城裕規)・お嬢吉三(岡本玲)・お坊吉三(森優作)の3人をどのように“調理”するかも見どころのひとつだ。今回はシライと、本作で和尚吉三の立ち位置に扮する柄沢純役の玉城に、台本を受け取る前の心境を尋ねた。意味なんて一切ない、アウトローの「美学」を炸裂させる──シライさんはこの企画をどのように受け止め、取り組もうと考えていらっしゃいますか?シライ今年から新しくKAATの芸術監督になった長塚圭史さんに「新しい仲間を探しているんだ」とお誘いいただき、光栄でしたね。前任の白井晃さんが手がけてきた作品イメージとは一線を画す演目になる予感がしていますし、KAATの新基軸をお見せするためにも精一杯やらせてもらえたら。──悪事を重ねながら生きるアウトローの姿を描いた歌舞伎『三人吉三』を題材にした作品がお手元にやって来ました。シライ「よくぞ僕のところへ『三人吉三』を持ってきてくれました!」なんてね(笑)。僕のいる温泉ドラゴンは、ただの不良が「なんかおもしろいことやろうよ」とやんちゃしたくて集まった劇団で、これまで悪い奴らを描いたお芝居ばかり上演してきました。そういえば、去年玉城くんが出てくれた『BIRTH』も僕が10年前に書いた作品で、親に捨てられた孤児たちがオレオレ詐欺に手を染めるって……やっぱり悪い話だったもんね?玉城そうでしたね(笑)。だから『BIRTH』をご覧になったシライさんから今回お声がけいただいて、本当に嬉しかったです。シライアウトローの世界ってすごくカッコいいじゃないですか! だから玉城くんをはじめ、キャストの方々にはめちゃくちゃになって、存分に暴れ回ってもらえたら。玉城ビジュアルやトレーラー映像の撮影段階から、シライさん「めちゃくちゃにしてやる」とおっしゃっていましたもんね。カオスにして無秩序、そこに意味なんて一切ないアウトローならではの「美学」が炸裂しているというか。僕はお酒を飲んで、自分という人間を一度「腐らせて」みようかなって。台本を拝読したら「お酒に頼った役づくり間違ってたわ」って軌道修正するかもしれませんけど(笑)猛獣だらけのキャスト陣──シライさんは『BIRTH』をご覧になって、玉城さんのお芝居にどんな印象を抱かれたのでしょうか?シライ僕が10年前に演じたユウジって役を、玉城くんがWキャストで演じていたんですね。それもあって興味深く拝見していたんですが……「変な俳優だなぁ」って。玉城あはは(爆笑)! 経験を重ねた先輩の役者さん、ベテランの演出家さんから特にそう言われます。シライもちろんいい意味で、ですよ?「おもしろい役者だなぁ」って。「どういう演技してんだ?」と不思議で目が離せなかった。玉城くんはストレートの球を投げているつもりでも、観客からすると変化球が飛んでくるような感覚を受けるといいますか。そこから興味を持って、今回の和尚吉三をオファーしました。玉城嬉しい! でも『BIRTH』で変化球を投げたつもりはなかったですね(笑)。劇場が大きかったので、エンタメ要素を出すためにも「多少オーバーな演技でいこう」という全体の方向性は意識したかもしれませんが。ちなみに、同世代の俳優からは「変な声だね」って言われます。シライたしかに、独特な声してるよね!玉城僕は褒め言葉と受け取るようにしているんですけど、違う意味の可能性もありますよね(苦笑)シライでもさ、「変」って演劇に必要な個性ですよ? 今の若い俳優さんたちは、みんな「変なことしちゃいけない」「はみだしちゃダメ」って考えがち。だから演出の立場としては「もっとやっていいんだよ」って稽古場で声をかけることが多くて。「やりすぎだから控えて」って言う方が楽だし、むしろそういう風にものづくりしたいだけど、若い人ほど萎縮してしまう。だから玉城くんの持つ「変」な個性は、とっても大切な武器だと思う。玉城ありがとうございます。そう考えると、今回のキャストは皆さん「変」な可能性ありますよね?シライ今回はヤバいよ! そういう人ばかり集めたんだから!玉城完成したトレーラー映像を観て思いましたもん。「あ、みんなヤバそう」って(爆笑)シライ猛獣だらけですよ。特に後半で現れる小劇場やアングラ出身のおじさんたちね(笑)玉城僕が普通に見えるかもしれませんね(笑)──役を掴むヒントがまだ少ない中で、玉城さんは柄沢純としてビジュアルやトレーラー映像の撮影に臨まれました。どんな感触を得ましたか?玉城撮影のスタイルからたくさんのヒントをいただきました。作品の詳しい内容がわからない状態で取り組みましたけど、現場の楽しい空気に飛び込んだら自然と世界観ができあがって。──屋外のシーンでは、お嬢吉三の岡本玲さん・お坊吉三の森優作さんと3人で楽しく遊んでいるようにお見受けしました。玉城カメラマンの方がいろいろアイディアを出してくださって、ルールを知らないのに影踏みとハンカチ落としをしました(笑)。混沌としていて、秩序や縛りがない感じといいますか……それこそ、アウトローならではの「美学」が画面に表れているんじゃないかな、と思います。化け物級キャストの魅力が最大限発揮される作品に──モチーフになっている歌舞伎版『三人吉三』について、どんな物語だと捉えていらっしゃいますか?シライ社会の底辺に近いところで暮らしている人たちが必死に生きようともがく物語ですよね。そして他者を求める物語でもある。すごく強いエネルギーのある作品だと思います。そんな彼らが、人生をまっとうしたいとたくましく生き抜く姿、さらに人を想う姿を見届けてもらえたらいいですね。玉城僕はまだ歌舞伎を拝見しておらず、いろんな文献を拝読している段階ですが……濃厚な人間ドラマを感じ取っています。『三人吉三』が生まれた当時は現代より物騒な世の中で、人の生死やエネルギーを目の当たりにする機会がもっと多かったんじゃないかと思うんです。そんな時代に描かれた人間ドラマを現代版に置き換えるわけですから、演じる僕たちも熱量を上げていかないと成立しないのかなって。もう全身ボロボロになるくらいの覚悟で挑みたいですね。──スタッフのクレジットにアクションコーチのお名前が入っていますね。そういったシーンも見どころになってくるのでしょうか?シライまさに。殺陣師の渥美博さんは、僕が20代の頃からお世話になっている兄貴分のような方で。渥美さんにお願いすると、単なる立ち回りやアクションシーンが「ドラマ」に変化するんですよね。玉城わかります! 僕も一度、渥美さんにご指導いただいたことがあるんですが、役人物のキャラクターをしっかり考えて動きをつけてくださるんですよね。もうお任せしておけば間違いないので、渥美さんについていくだけです。シライそうなんだよね、僕も渥美さん大好きで! 『三人吉三』なら必ず立ち回りが登場するだろうから、見切り発車でお願いしちゃった(笑)。作家の野木(萌葱)さんにも「殺陣のシーンを入れたい」と直談判したほどです。それくらい、もう世界を壊してめちゃくちゃにしたい!──戯曲と演出を別の方が手がける本領が発揮される作品になりそうですね。3月に行われたKAATラインアップ発表会で、芸術監督の長塚さんも「劇作家と演出家をあえて分ける取り組みをしたい」とおっしゃっていました。シライそうですね。戯曲と演出を別の人間が手がけることで、作品に対して「客観的に」向き合える気がしています。僕は特に、俳優がもともと持っている魅力や存在感を最大限まで引き出したい。つまり僕が作品世界をつくるんじゃなくて、キャストが前面に出るんです。その点を含めて「めちゃくちゃ」やってみたいです。──「めちゃくちゃ」というキーワードがお話を通じて印象に残りました。役者さんたちを立たせたい?シライもちろん!それしか念頭にないですね。演出家として何が見たいか問われたら、真っ先に「俳優が躍動する姿」と答えます。僕と仕事をした役者が「シライとやる時がいちばん生き生きしていておもしろいね」と言われるのが、演出家にとって最大の褒め言葉ですから。だから今回もきっと、そういう舞台になると思います。玉城くんをはじめ、化け物揃いのキャストがその魅力を存分に発揮できるような稽古場にしたいですね。取材・文:岡山朋代撮影:源賀津己KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』2021年8月27日(金)〜2021年9月12日(月)会場:KAAT神奈川芸術劇場大スタジオチケット情報
2021年08月12日春を感じられる山菜のわらび。わらびにはどんな栄養素が含まれているかご存知でしょうか? 実は、わらびにはビタミンB2が豊富に含まれています。ビタミンB2には糖質や脂質、タンパク質の代謝を促すはたらきが望まれていますね。わらびは、すぐに傷んでしまうことが難点です。さらに、わらび料理にはつきものの「あく抜き」に尻込みすることはありませんか? あく抜きをしても、うまくあくが抜けない、溶けてしまったといった失敗の経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。わらびの正しい保存方法とあわせて、あく抜きのやり方や失敗したときの対処法をご紹介します。■わらびの保存方法とはわらびは鮮度が落ちやすいため、生のまま長期保存することは難しいです。買ってきたら冷蔵庫にそのまま入れることは避けて、早めにあく抜きをしましょう。保存には、冷蔵・冷凍・乾燥・塩漬け・瓶詰めと5種類の方法があります。・わらびってどんな食べ物?わらびとは、シダの仲間の一種です。山菜として若芽の部分を食べます。わらびは、春から初夏が旬です。九州は3月中旬ごろ、本州は4月中旬から5月のゴールデンウイークあたり、東北などでは6月中旬に旬を迎えます。新鮮なわらびには産毛がたくさんついています。また、柔らかくおいしいわらびを選ぶポイントは、茎の部分をチェックすることです。茎が太くて短いもの、茎の部分が緑色のものを選ぶようにしましょう。・保存の前にまずあく抜きをわらびはあく抜きをしてから保存しましょう。わらびのあくは強いため、十分にあく抜きをしてから調理する必要があります。・保存は冷蔵?それとも冷凍?わらびの保存は冷蔵・冷凍どちらでも可能です。どちらも比較的簡単に保存できます。冷蔵の場合、食感が損なわれずに楽しめる一方、あまり日持ちしないため1週間ほどで使い切る必要があります。冷凍の場合は、およそ2ヶ月保存ができます。ただし、冷凍によってわらびの食感が変化してしまいます。保存したい期間やわらびの量によって適した方法を選びましょう。・乾燥や調理して保存も可能わらびは、乾燥や塩漬け、瓶詰めにして保存することも可能です。冷蔵や冷凍よりも保存の手間はかかりますが、冷暗所でおよそ1年保存することができます。乾燥させると食感が変化しますが、濃縮されたわらびの旨味が楽しめます。塩漬けや瓶詰めにすると、わらびの食感は損なわれずに保存できますので、時間があるときにぜひ試してみてくださいね。■保存の前に!わらびのあく抜き方法わらびのあく抜き方法を解説します。あく抜きは思ったよりも簡単です。わらびをはじめとする山菜にはあくが多く含まれています。あくが残っていると、渋味や苦味の強い料理になってしまいます。木炭や重曹のようにアルカリ性のものを使ってあく抜きをしましょう。灰や木炭を使ったあく抜きの方法もありますが、ここではスーパーなどで手に入りやすい重曹を使ったあく抜きの方法をご紹介します。あく抜きのために、半日以上重曹水に浸しておく必要があります。献立に使うときは気をつけてくださいね。・あく抜きの下準備時間が経つと硬くなってしまうので、わらびを手に入れたら早めにあく抜きをします。あく抜きの前に、まずは下準備をしましょう。①水で洗うわらびを水で洗います。山菜のため、土や草などがついていることがありますので、しっかりと洗いましょう。②根元をカットするわらびの根元は硬いのでカットしましょう。わらびの頭の部分が開きすぎている場合は、あわせて頭の部分もカットします。・あく抜きのやり方 わらびのあく抜きには重曹を使います。食用の重曹を使うようにしましょう。①沸騰したお湯に重曹を入れる鍋に水を入れて火にかけます。沸騰したら重曹を加えます。重曹の量は水1Lに対して小さじ2杯です。わらびが完全に浸かる量の水を用意しましょう。②粗熱をとってわらびを入れる沸騰直後のお湯では熱すぎるため、鍋の粗熱を取ってからわらびを入れます。火傷に注意しましょう。上から落し蓋などをして、わらびが全部お湯に浸かるようにします。③半日以上そのままおく 半日~ひと晩ほどそのまま置きます。1時間に1回ほど、わらびの柔らかさを確認するといいですよ。④よく水洗いするわらびを取り出して流水でしっかりと水洗いしましょう。あくを抜いて水洗いした後は茹でずに食べられます。そのまま味付けをしてお浸しなどにしましょう。柔らかいわらびにしたい場合はあく抜き後に下茹でします。・あく抜きの注意点 アルミ製や銅製の鍋は重曹と相性が悪く、鍋が変色してしまうことがあります。あく抜きで使う鍋は、アルミ製や銅製以外のものを使って下さいね。お湯に重曹をいれると勢いよく発砲しますので、注意しましょう。・あく抜きに失敗したら?あくが抜けきれなかった…または、わらびが溶けちゃった! といった失敗をすることもありますよね。わらびのあく抜きに失敗したときの対処方法をご紹介しますので、捨てずに、ぜひ参考にしてみてください。あくが抜けていない場合あく抜きをしてもあくが少し残っている場合は、水に1日漬けておきましょう。水につけておく方法は以下の通りです。わらびを食べやすい大きさに切ります。切ることで断面からあくが抜けます容器にわらびとわらびが浸かる程度の水を入れます水が濁るので時々水を替えながら、1日水に漬けます苦味が多く、あくがたくさん残っている場合は、もう一度重曹を使ったあく抜きの方法を行いましょう。2回目なので、わらびが柔らかくなり過ぎないように注意してくださいね。1時間に1回ほどわらびの様子を確認しながら、半日ほどあく抜きをします。わらびを切ったときに、切り口がトロリとしていたらあく抜きの成功です。あくが多くて苦味が強いときは、お浸しなどのシンプルな料理より、天ぷらや炒め物などしっかりした味付けの料理が向いています。あく抜きがうまくできなかったときに試してみてくださいね。溶けてしまった場合あく抜きに失敗すると、わらびが溶けてドロドロになってしまうことがあります。あく抜きのお湯が熱すぎたり、重曹の量が多すぎたりすることが、柔らかくなってしまう原因です。柔らかすぎるとお浸しでは食感が悪く、煮物や炒め物のように加熱するとさらにドロドロになってしまいます。溶けてしまったわらびの対処方法は、とろみを生かした料理に活用することです。包丁で細かく叩いて、わさび醤油やめんつゆをかけると、長いものトロロのように楽しめます。ご飯にかけるのもおすすめです。叩いたわらびを山芋のようにお好み焼きに入れるとつなぎとして活用できますよ。溶けてしまったときも、捨てずに料理に生かしてくださいね。■わらびの保存方法ここで説明する方法は、冷蔵・冷凍、そして乾燥・塩漬け・瓶詰めです。保存したい期間だけでなく、食感の変化や保存方法の手軽さなどを加味して、適した方法を選んでみましょう。・冷蔵で保存するわらびの量が少なく、1週間程度で使い切ってしまう場合は、冷蔵庫保存が向いています。保存方法あく抜きをしたわらびを密封容器やジッパー付きの保存袋に入れます袋の中にわらびが浸かる量の水を入れます冷蔵庫に入れます。毎日水を交換しましょう保存期間冷蔵庫でわらびを保存する場合、保存期間は1週間が目安です。料理の際にも、そのまま使えます。・冷凍で保存するわらびが大量にあって、すぐには使い切れないときには、冷凍保存しましょう。わらびの食感は変化してしまいますが、長期保存ができます。保存方法あく抜きしたわらびを食べやすい長さにカットします1回分ずつラップに包み、ジッパー付きの保存袋に入れますしっかりと袋の空気を抜いてから、わらびが重ならないように平らにして冷凍庫に入れます保存期間保存期間はおよそ2ヶ月です。長期間保存すると水分が抜けてわらびが筋っぽくなってしまうので気をつけてください。解凍方法冷凍したわらびは凍ったまま料理に使いましょう。食感が変化しているので、お浸しなどよりも煮物や汁物などの加熱調理が向いています。・乾燥させて保存するわらびは乾燥させて保存することもできます。何日もかけて乾燥させたり、「より」の作業をしたりと手間がかかりますが、手間をかけた分、長期に渡って楽しめます。乾燥させるとカサが減るので、わらびがたくさんあって保存場所に困ったときにもおすすめの方法です。乾燥わらびは、旨味が濃縮されていて、生のわらびとまた違った食感を楽しめますよ。保存方法あく抜きをしたわらびを浅いザルにひろげて、風通しがよく、直射日光が当たる場所に干します。雨の日は忘れずに室内に入れましょう。ときどき、わらびの上下を返して全体が縮んで乾燥するまで干します。十分に乾燥していないと、わらびがカビてしまうことがありますのでしっかりと干しましょう。乾燥して濃い緑色くらいになったら、わらびを柔らかく仕上げるために「より」を行います。わらびを持って、両手をこすり合わせるようにしてもみます。完全に乾燥するまでに何度もよりましょう。カラカラに乾燥して見た目が黒く細長くなったら完成です。ジッパー付きの保存袋に入れて保存しましょう、あれば乾燥剤を入れると湿気を防げます。保存期間乾燥わらびの保存期間は約1年です。冷暗所で保存しましょう。しっかり乾燥させていないと傷んでしまうことがあるので気をつけてくださいね。使うときは水でもどしてから料理します。煮物やお浸しなどに使えますよ。・塩漬けして保存するわらびは塩漬けによる保存も可能です。1年程度保存ができます。食感や風味が損なわれにくい点が魅力です。漬物のようにたっぷりの塩を使いますので、料理の前には塩抜きが必要です。保存方法あく抜きをしたわらびの水気を拭き取ります。キッチンペーパーなどを使ってしっかりと拭きましょう。大きめの容器に塩を敷き詰め、塩の上にわらびが重ならないように並べていきます。わらびの上からさらに塩をかぶせて、わらびが潰れない程度の重さの重しをのせて、蓋をします。冷暗所で保存します。1~2日すると水が出ますので水を捨てます。さらに上から塩を足します。およそ1週間、水を捨てて塩を足す工程を繰り返します。保存期間塩漬けしたわらびの保存期間は最大で1年です。冷暗所で保存しましょう。そのままでは塩分が多くて食べられないので、料理の前に塩抜きを行います。塩抜きの方法は以下の通りです。鍋にわらびとひたひたの量の水を入れて火にかけます。沸騰したら火を止め、そのまま冷まします。冷めたら水を替えて10分ほど水にさらし、また水を替えます。少し食べてみて、塩気を感じないくらいまで水を替えてさらす工程を繰り返します。・瓶詰めして保存する少し手間がかかりますが、わらびを瓶詰めにすると、食感はそのままで長期間保存できます。瓶詰め保存では、瓶の中の空気を出して圧を下げる「脱気」と呼ばれる処理が必要です。保存方法あく抜きをしたわらびを瓶に入れ、瓶が満タンになるまで水を入れます。蓋は軽く締めておきましょう。鍋に瓶の高さの半分くらいまで湯を沸かして、瓶を入れます。再沸騰してから30分ほど瓶ごと煮ましょう。一度瓶を取り出してからきつく蓋を締めて、もう一度瓶を煮ます。瓶を取り出してから、瓶を逆さにして冷まします。瓶を鍋に入れたり取り出したりするときはトングや軍手を使い、火傷に注意しましょう。保存期間瓶の開封前ならおよそ1年保存できます。瓶を開封する前なら冷暗所で保存が可能です。開封したあとは常温で1週間、冷蔵庫であれば毎日水を替えると2週間保存が可能です。そのまま料理に使うことができますよ。■さまざまな保存方法を活用してわらびを長く楽しみましょう!これまでご紹介した方法のなかから、わらびの量や保存の手間を考え、適したものを選んでみましょう。乾燥や塩漬け・瓶詰めはやや手間がかかりますが、そのぶんおいしさはひとしおです。保存の過程も楽しんでいきたいですね。難しそうなイメージのあるあく抜きですが、やってみると意外と簡単なものです。あく抜きを失敗したときは、もう一度あく抜きをするほか、苦味やぬめりを生かした料理に応用してみましょう。せっかくのわらびを無駄なく食べていきたいですね。春の味覚であるわらびを上手に保存して、存分に味わってください!《参考》・ 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」 ・ 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンB2の働きと1日の摂取量」
2021年07月23日松村北斗(SixTONES)と森七菜が初共演、W主演で贈る『ライアー×ライアー』から、小関裕太が演じる湊の初恋の人・鳥丸の魅力溢れる姿を収めた場面写真が到着した。今回到着したのは、いつも笑顔で優しくて、気遣い抜群、爽やか好青年・鳥丸の魅力が詰まった場面写真。森さん演じる高槻湊は、城好きのため大学で「歴史文化研究会」サークルに入部。他校との交流会に参加した際に、小関さん演じる幼なじみ・烏丸と再会する。2人はすぐに意気投合し、サークル交流を通して会う中で、やがて烏丸は湊に告白。湊はありのままの自分を見てくれる鳥丸の気持ちに惹かれていく。しかしその一方、義理の弟である松村北斗(SixTONES)演じる高槻透は、偶然遭遇した湊扮する“JK・みな”の正体に気づかず、一途に猛アプローチ!湊は本当の正体を明かせないまま付き合うことになってしまい“2人なのに三角関係”どころではなく、爽やかな笑顔を見せていた烏丸が加わり、まさかの“四角関係”に!?大波乱を巻き起こす火付け役となる烏丸からは目が離せない。鳥丸を演じた小関さんについて、耶雲哉治監督は衣装合わせの時をふり返り、「彼は烏丸というキャラクターは普段こういう服を着ているんじゃないか、髪形はこんな感じなんじゃないか…と自分なりの烏丸像を考えて資料まで作ってみせたほどの意気込みだった」とその熱意に驚いたと明かしている。そんな熱心な役づくりにより、原作で描かれている魅力をそのまま体現しており、まさにハマり役となっている。『ライアー×ライアー』は2月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ライアー×ライアー 2021年2月19日より全国にて公開(C) 2021『ライアー×ライアー』製作委員会(C)金田一蓮十郎/講談社
2021年01月29日駆け出しの脚本家・甲斐千尋は気鋭の映画監督・長谷部香から脚本の題材の相談を受ける。それは、千尋の少女時代に故郷で起きた一家殺人事件についてだった――湊かなえさんの新作『落日』は、創作というテーマとミステリーが絡み合う、読み応え満点の長編だ。凄惨な事件を映画化しようとする監督と脚本家が見つける真実とは。「私はよく、編集者から一言投げてもらって、そこから話を作るんです。今回は、版元の社長から“裁判”、担当編集者から“映画”という言葉をいただき、なら裁判シーンのある映画を作る話にしようと思いました」(湊かなえさん)なんとも意外な出発点だが、「自分の小説が映像化された時、みんな同じ方向を見ているようで、ちょっとずつ違うんだなと気づいたことがあって。それで、監督は真実を知りたいという人物、千尋は自分の見たいものだけを見たいという人物にして、それぞれなぜその気持ちが強いのかを考えていきました」実は香は一時期、その街でのちに殺される一家の隣に住んでいたことがある。香が真相を知りたがる一方、千尋は事件にさほど思い入れがない。「自分の身近で事件が起きたといえば、いろんな情報を知っていると思われがち。でもそうとは限らない。田舎での事件の伝わり方やとらえ方の違いも書きたかったところです」少しずつ調べを進めていく千尋たちにも、実は複雑な過去がある。それが少しずつひもとかれ、二人の創作に対する姿勢や事件との関連も浮かび上がる。この有機的な繋げ方が、まさに手練れの技。また、本作のために、はじめて裁判を傍聴したとか。「ドラマのように真実がさらけだされるのかと思ったら、実際には報告会のよう。加害者の本当の気持ちは、本人が語らない限り誰も知りえない。そこを考える役割を果たすのが、映画や小説なのかなと思いました」事件の真相が見えてきた時、2人の女性の胸によぎるのは、絶望ではない。『落日』というタイトルは最初から頭にあったという。「私は舞台『屋根の上のヴァイオリン弾き』の劇中歌の<サンライズ・サンセット>が好きで。日が昇って日が沈む、人の営みはその繰り返しだという歌です。再生に繋がる一日の終わりもあるんじゃないかと思ってこのタイトルにしました」そう、本作は胸を熱くさせられる、再生の物語なのだ。湊かなえ『落日』かつて小さな町で起きた、兄が両親と妹を殺した事件。真相を知ろうと調べ始めた監督と脚本家は、やがて自分自身の人生と向き合う。角川春樹事務所1600円みなと・かなえ1973年生まれ。2007年「聖職者」で小説推理新人賞を受賞、同作収録の『告白』が話題に。以降ヒットメーカーとして活躍。‘16年には『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。※『anan』2019年10月2日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年10月01日知育雑貨として人気の『あいうえお表』は、いつ頃からどのように使うのが効果的なのでしょうか。子どもが楽しく使えるあいうえお表の選び方や、おすすめの取り付け場所を知り、子どもが自然に文字と親しめる環境を整えましょう。お得な入手法も紹介します!あいうえお表とは?『あいうえお表』は、ひらがな50音を母音と子音に応じて縦に5字、横に10字ずつ並べた表のことで、学習ポスターの定番として知られるアイテムです。まずは、そんな『あいうえお表』の特徴や人気の理由について確認していきましょう!楽しく文字を覚えられる知育雑貨あいうえお表は、楽しみながら文字を覚えられることで人気の知育雑貨です。たくさんのメーカーがさまざまな種類のあいうえお表を販売していますが、一般的に知られているのは『ひらがな』と『イラスト』がセットになったタイプの物でしょう。このタイプのあいうえお表には、ひらがな1文字と、その文字を頭文字に持つ動物や物がセットで描かれています。これは、それを見た子どもが『文字』と『物』を自然と関連付けて覚えられるようにするための工夫です。あいうえお表であれば、まだあまり言葉を上手に操れない子どもであったとしても、知っている動物を見つけたり、自分の名前に使われている文字を探したりと、ゲーム感覚で文字に親しんでいけそうですね!カタカナや英語の練習にもあいうえお表を使って覚えられるのは『ひらがな』だけではありません。選ぶ商品によっては、『カタカナ』『英語』も一緒に覚えられますよ!あいうえお表の中には、メインのひらがなの周囲に、その文字に応じたカタカナやアルファベットが記載されている物があります。例えば、『あ』というひらがなの場合、その枠内には『ア』と『a』が併記されているのです。このタイプのあいうえお表であれば、『あ』の文字と同時に『ア』と『a』の形と発音についても自然に覚えられるでしょう。日常の中で無理なくカタカナや英語にも親しませたいと考える親にとって、理想的なアイテムといえそうですね!楽しく学ぶための選び方せっかくあいうえお表を購入したとしても、子どもが興味を示してくれなかったら意味がありません。子どもがついつい目を向けてしまうような、楽しく学べるあいうえお表の選び方をチェックしていきましょう!文字の大きさ・フォントは読みやすい物を子どもが自分から興味を持つあいうえお表の条件として、欠かせないのが『見やすさ』です。どんなに子ども心をそそる工夫が満載のあいうえお表だったとしても、「見にくい」と感じれば、子どもはたちまち興味を失ってしまうでしょう。では、見やすさの基準は何なのかというと、主なポイントは『文字の大きさ』と『フォント』です。『文字の大きさ』は、壁に貼ったあいうえお表から1m離れたとき、文字の細部がハッキリと分かる程度の物を目安に選びましょう。また、『フォント』については『止め・はらい・ハネ』が分かりやすい『明朝体』がおすすめです。細部へのこだわりは、子どもが正確に文字を覚える上でとても重要なポイントといえるでしょう。子どもが興味を持ちやすいデザイン子どもが思わず目を向けてしまうようなあいうえお表を選ぶなら、見やすさだけでなく、子どもが興味を持ちやすいデザインにもこだわりましょう。そこでおすすめなのが、子どもが好きなキャラクターを採用したあいうえお表です。こうしたタイプのあいうえお表には、ひらがなそれぞれに該当するイラストにも関連キャラクターやアイテムが採用されています。子どもの親近感や好奇心を刺激することで、よりスムーズに文字になじんでいけるでしょう。使う場所によって素材を確認あいうえお表を選ぶにあたっては、使われている素材についてもしっかりとチェックしておきましょう。リビングや子ども部屋で使用するのであれば特に問題ないものの、お風呂遊びの中でひらがなに親しんでほしいと思うのであれば、お風呂でも使用可能な耐水タイプの物を選ぶ必要があります。使いたい場所をあらかじめシミュレーションした上で、それに合わせた素材を選ぶようにすると失敗がないので安心ですよ!どこに貼っておくのが効果的?あいうえお表を上手に活用するためには、『貼る場所』についてもしっかりと考えておく必要があります。子どもが自然とひらがなに親しめる、おすすめの場所をチェックしていきましょう!1人の学習が得意なら天井・子ども部屋『遊びも勉強も1人で集中して取り組むのが好き』『自立心が旺盛』そんなタイプの子どもには、自分のペースでじっくり文字と向き合えるよう、『子ども部屋』もしくは『天井』に貼るのがおすすめです。このタイプの子どもであれば、親が無理に文字を覚えさせようとする必要はありません。あいうえお表を学習机の正面に貼ったり、就寝時に目に入る天井に貼ったりするだけで、自分から前向きにひらがなを覚えようとするでしょう。本人のペースを第1に、そっと見守るくらいのスタンスでいたいものですね!確実に目に入るトイレ『文字そのものにまだあまり興味がない』というタイプの子どもにおすすめなのが、『トイレに貼る』という方法です。子どもが便座に座ったとき、正面に来る高さに合わせてあいうえお表を貼り、日に何度もひらがなを目にする環境を自然な形で整えましょう。たとえ本人にその気がなかったとしても、文字への理解が徐々に深まっていくでしょう。なお、覚えた文字にはマーカーでチェックを入れるなど、家族みんなに頑張りを褒めてもらえるような工夫をしておくのもおすすめです。成果を認めてもらえるというよろこびが、より一層子どもの学習意欲を刺激してくれますよ!親子で学習できるお風呂『じっと座っての学習が苦手』『親と遊ぶことが大好き』そんな子どもには、親子で楽しみながらひらがなに触れ合える『お風呂』にあいうえお表を貼るのがおすすめです。この方法であれば、「『た』の文字はどれかな?」などと親からクイズを出したり、あいうえお表に描かれたイラストをヒントにしりとりをしたりと、親子のコミュニケーションの中で無理なく文字に触れさせられますよ!一通りひらがなが読めるようになったなら、お風呂用の水で落とせるクレヨンなどを用意して、書く練習に挑戦してみるのもおすすめです。大好きな親との遊びの中でひらがなを覚えられるというのは、子どもにとって理想的な学習方法といえるでしょう。おすすめのあいうえお表では、実際におすすめのあいうえお表にはどのような物があるのでしょうか。ひらがな学習に適したさまざまな工夫で人気の商品を3つ紹介します!おふろでレッスン ひらがなのひょうくもん出版の『おふろでレッスン ひらがなのひょう』は、あいうえお表の定番として高い評価を得ている人気のアイテムです。ひらがな46文字と、それぞれに対応するカタカナに加え、濁音・半濁音まで掲載されているため、この1枚で文字の基本が身に付きますよ。水で濡らすことでお風呂の壁に貼り付けられる仕様のため、取り外しも簡単です。使用後には小まめに干すよう習慣付ければ、気になるカビの心配もいりません。ひらがなに興味を持ち始める時期の子どもにぴったりのアイテムといえるでしょう。商品名:おふろでレッスン ひらがなのひょう価格: ¥1,058(税込) おふろでレッスン ひらがなのひょう の詳細はこちら(Amazon) おふろでレッスン ひらがなのひょうの詳細はこちら(楽天) 公式HP: おふろでレッスン ひらがなのひょう(くもん出版) アンシャンテ ひらがなひょう「過ごす時間の長いリビングにあいうえお表を用意してあげたいけれど、あまり生活感が出てしまうのはちょっと…」そんなときにおすすめなのが『アンシャンテ ひらがなひょう』です。このアイテムの特徴でもある見やすく美しい書体と、あたたかみのある水彩のイラストは、子どもだけでなく大人もついつい見入ってしまう高いデザイン性を備えています。インテリアにも自然になじむ、ワンランク上のあいうえお表といえるでしょう。商品名:アンシャンテのひらがなひょう価格: ¥1,480(税込) アンシャンテのひらがなひょう の詳細はこちら(Amazon) 公式HP: アンシャンテ ひらがなひょう(アンシャンテ) シンプルなあいうえお表シンプルながらおしゃれなデザインで人気のこの商品は、『あいうえお表』『がぎぐげご表』『アイウエオ表』『ガギグゲゴ表』『アルファベット』『数字』の計6枚が1つのセットとして販売されている商品です。過剰な装飾がないスタイリッシュなデザインで、子どもが立ち寄る場所あちこちに貼ってみても空間の邪魔をしないのがうれしいですね!ひらがなだけでなく、いろいろな文字に自然な形で触れさせたいという家庭におすすめのアイテムといえるでしょう。商品名:あいうえお表 6枚セット価格: ¥1,080(税込) あいうえお表 6枚セット の詳細はこちら(Amazon) あいうえお表 6枚セットの詳細はこちら(楽天) 公式HP: あいうえお表 6枚セット(アカオニ) 無料・安く手に入れるには?子どもが文字を覚える上でとても役立つあいうえお表ですが、わざわざ購入するとなると二の足を踏んでしまうという人は多いのではないでしょうか。そんな人におすすめなのが、無料・安く手に入れられるあいうえお表です。あいうえお表のお得な入手法をチェックしていきましょう!無料ダウンロードを活用できるだけお金をかけずにあいうえお表を手に入れたいと考えたとき、まずチェックしたいのが『無料のダウンロード素材』です。インターネットで『無料 あいうえお表』と検索すれば、驚くほどたくさんの無料素材を見つけられますよ!デザインはもちろんのこと、サイズも豊富にそろっているので、『リビング』『子ども部屋』『トイレ』など、それぞれの空間にピッタリの物が1点ずつ選べます。理想のあいうえお表探しにピッタリの方法といえるでしょう。子どもと協力して手作りもコストをかけずにあいうえお表を用意するのであれば、思い切って子どもと一緒に手作りしてみるのもおすすめです。無料のイラスト素材などをダウンロードしたり、イラストを描いたりと、子どもと協力して作り上げた世界に1つのあいうえお表は、文字に対する子どもの意識をとてもポジティブなものにしてくれるでしょう。いつか必要がなくなる日が来たとしても、忘れられない大切な思い出としていつまでも心に残るアイテムになりそうですね!子どもと一緒に楽しみながら知育を子どもを文字に触れさせる最初のステップとして、あいうえお表の導入を考える人は多いでしょう。販売されているたくさんのあいうえお表の中から子どもが使いやすい物を選ぶコツは、『文字の大きさやフォント』『子どもが興味を持ちやすいデザイン』『素材』をしっかりとチェックすることです。その上で貼る場所にも工夫をすることで、子どもが自然な形で文字になじめる環境を整えられるでしょう。なお、リーズナブルにあいうえお表を用意するのなら、無料ダウンロードを利用したり、子どもと一緒に手作りに挑戦したりするのもおすすめです。使用環境や子どものタイプなども考慮して、それぞれの家庭にピッタリのあいうえお表を選びましょう!
2019年09月26日銀座メゾンエルメス フォーラムにて3月28日より、パリを拠点に活動するアーティスト・湊 茉莉の個展「うつろひ、たゆたひといとなみ」が開催される。Utsuwa * The preparatory study of the facade painting | 2018 | © Baptiste François湊 茉莉は1981年、京都府生まれ。京都市立芸術大学・大学院で日本画を専攻した後、パリ国立高等美術学校に留学。壁面や建築物に直接、鮮やかな色彩の抽象的なモチーフを描く作風で知られる。それらは、大胆で即興的な身振りを思わせるペインティングでありながら、実際はスケッチをもとにした綿密なリサーチと観察によって制作されており、さまざまな文明の起源に遡り、歴史の中で共有された、あるいは忘れ去られてしまった事柄の痕跡や歪みが浮き彫りにされている。「うつろいゆく世界と人々の営み」を意味する今回の展覧会は、湊 茉莉の日本における初めての個展。通常のギャラリー展示に加え、メゾンエルメスのガラスブロックのファサードにも絵画を描き、建物の内と外で変化する時間や光の流れを表現する初の試みとなる。Sans Titre (Série Gaulois) Montrouge, France | 2014 | © Fabrice Gousset展覧会に先駆けて公開されるファサードペインティング「Utsuwa(器)」は、人類の文明に深く関わる「器」という普遍的な存在と、時間や光と共存し、周囲の環境を受け入れていくガラスの建物にインスパイアされた作品。ギャラリーでは、黄河文明からメソポタミア、エジプト、イスラムなどの異なる文明や文化の中で重要な役割を担っていた、いくつかのモチーフに焦点を当てた作品を展示。石やテラコッタ、骨、鉄、陶などで出来た彫像やお守りなど、宗教に関わるものや、器や道具といった日常生活品に見られる文化の混合や交流を、人類学的な視点を踏まえて表現する。古代に想いを馳せた瞑想的な作品は、歴史のどんな事柄を映し出し、見る者にどのような痕跡を残すのだろう。【展覧会情報】「うつろひ、たゆたひといとなみ」湊 茉莉展会期:3月28日〜6月23日ファサードペインティング「Utsuwa」:3月21日~5月6日会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座 5-4-1 8F時間:月~土曜日 11:00~20:00(最終入場 19:30)、日曜日 11:00~19:00(最終入場 18:30)入場無料期間中無休 ※4月12日を除く
2019年03月18日エルメス(HERMÈS)は、「うつろひ、たゆたひといとなみ」湊 茉莉展を、銀座メゾンエルメス フォーラムで2019年3月28日(木)から6月23日(日)まで開催する。展覧会「うつろひ、たゆたひといとなみ」は、パリを拠点に制作するアーティスト・湊茉莉の日本初となる個展。「うつろいゆく世界と人々の営み」をテーマに作品を展開する。鮮やかな色彩を使い、抽象的なモチーフを建築物に直接描くことで作品制作を行ってきた湊は、様々な文明の歴史の中での人々の営みに関心を寄せる。制作を行う地で描いたスケッチをもとに、綿密な調査・観察を行い、黄河文明から、メソポタミア、エジプト、イスラムまで、宗教や日常生活など、様々な文明の痕跡や歪みを、作品を通して浮き彫りにしていく。また、ギャラリー展示に加え、メゾンエルメスのガラスブロックのファサードにも絵画を制作している。展覧会に先行して公開される「Utsuwa(器)」は、人類の文明に深く関わる「器」という普遍的な存在と、時間や光の変化と共存しながら、周囲の環境を受け入れていくガラスの建物からインスパイア。建物の内外で変化する時間や光の流れを表現する。【詳細】「うつろひ、たゆたひといとなみ」湊 茉莉展会期:2019年3月28日(木)~6月23日(日)※ファサードペインティング「Utsuwa」は2019年3月21日(木・祝)~5月6日(月・休)時間:月~土曜 11:00~20:00(最終入場 19:30)、日曜 11:00~19:00(最終入場 18:30)※会期中無休(但し4月12日を除く)※入場無料会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座5-4-1 8階TEL: 03-3569-3300
2019年03月11日第155回直木賞候補作ともなった、湊かなえ極上のイヤミス短編集「ポイズンドーター・ホーリーマザー」が、この度、全6編でWOWOWにて連続ドラマ化されることが決定した。■ストーリー女優・藤吉弓香は、自分を思うようにコントロールしようとする母親の存在に小さいころから悩まされてきた。佳香に反発して上京した弓香だったが、その束縛は終わらなかった。佳香が裏で動いたことで恋人と仕事を失ってしまった弓香は、トーク番組で佳香を告発、それが大きな反響を呼ぶ。弓香の発言を聞いた佳香は、自分の人生をふり返ることになり、「子離れ」を決意するが…(「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」)。ほかに、「優しすぎて」殺人を犯してしまう(「優しい人」)、全ては自分のせいだと信じ続ける(「罪深き女」)、奔放な妹と対照的に40歳近くまで猫だけに心を開いてきた(「マイディアレスト」)、脚本家をめざしライバルの活躍に苛立ちを募らせる(「ベストフレンド」)、といった様々な女たちの姿が描かれていく。■母と娘、姉と妹、友だち、男と女…6つの極上ミステリー本作は、それぞれの場所でそれぞれに生きる女性たちが抱く激しい情念や苦悩、そして冒してしまう過ちを描く。彼女たちが棲むある共通した場所、それは、執念、恐怖、切迫、呆然、驚愕、爽快、感動、様々な感情が満ち溢れる。デビュー10周年を迎える人気作家・湊かなえの世界観を極上のミステリーとして描き出す。■吉田監督「血肉の通った骨太なドラマに」本作の監督は、これまで『パッチギ!』『嫌われ松子の一生』など数々の作品の助監督として関わってきた吉田康弘が務める。また、脚本を手がけるのは、同じく湊かなえ原作の「リバース」「夜行観覧車」の脚本を担当した清水友佳子。吉田監督は「数々の作品が映像化されてきた湊かなえ先生原作のドラマ化に携わることができ、大変光栄に思っています」と喜びを語ると、「本作は、昨今の分かり易い勧善懲悪なドラマとは一線を画す、インテリジェンスを備えた大人向けのドラマになると予感しております。原作にある強い毒気と鋭い社会風刺を存分に活かしながら、人間の多様性や複雑で曖昧な感情を、俳優部の皆さんとセッションしながら紡ぎ出し、血肉の通った骨太なドラマに仕立てたいと思います」と意気込みも語ってくれた。現在キャストなどは明らかになっていないため、今後の情報も見逃せない。「連続ドラマW ポイズンドーター・ホーリーマザー」はWOWOWプライムにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2018年08月08日『グッド・ドクター』(フジテレビ系)第1話が7月12日に放送された。山崎賢人が、自閉症スペクトラム障がいでコミュニケーションに障がいがある一方、サヴァン症候群で驚異的な暗記力を持つ小児外科医・新堂湊を演じる本作。湊は子どもを助けるために一生懸命だが、人の気持ちを推し量ることができない。「僕は人と違います」。胸が締め付けられるようなセリフは、たくさんのことを私たちに問いかけた。■サヴァン症候群で小児科を目指すことができるか幼いころから小児科医になることを夢見てきた新堂湊(山崎)は、レジデントとして小児外科の世界に飛び込むことになる。期待に胸を弾ませて迎えた初出勤。湊は途中で事故に遭遇するが、暗記している膨大な医療データから最良の方法でケガをした子どもに応急処置を施し、なんとか東郷記念病院にたどり着く。救出した子どもの母親からは深く感謝される湊だったが、指導医の瀬戸夏美(上野樹里)とともに小学1年生の将輝の病室を訪れた際、ある問題を起こしてしまう。横紋筋肉腫が再発した将輝に対し、両親の意に反して真実を打ち明けてしまい、母親から「二度と近づかないで」と非難されてしまったのだ。夏美からの「カルテには書かれていないそれぞれの事情がある。ご両親の気持ちがわからないの?」という問いに、「わかりません」と即答する湊。事故現場での正確な対応といった医師としての優れた能力が明かされた一方で、コミュニケーションが苦手である湊に立ちはだかる壁が、早くも浮き彫りになったかのようにみえたのだが…。■湊と子どものピュアな心に、あふれる涙その後、将輝の容体が急変。居合わせた湊は「早くオペしないと死んでしまいます」と、一刻も早い手術を望むが、「触らないでください。ほかの先生を呼んでください」と声を上げる母親。しかし湊は苦しむ将輝を前に居ても立っても居られない。結果として看護師・橋口(浜野謙太)の協力もあり無事に高山(藤木直人)が手術することとなり、将輝は一命を取り留めた。手術を終え、湊に対して「先生が気づいてくださらなかったら、今頃あの子は。それなのに私、大変失礼なことを。本当にごめんなさい」と頭を下げる母親。だが湊はそんな母親に「僕は人と違います。慣れています」とほほえむ。さらに息子がかわいそうだと話す母親に「かわいそうじゃありません。かわいそうなのは、病気であることです」とまっすぐに伝えるのだった。ドラマの最後に明かされたのは、将輝が退院を待ち望んでいた理由。それは早く小学校に行くことではなく、ママの誕生日をおうちで祝ってあげたいということ。つらい状況でも、母親のことを思う子ども。そして、そんな子どもの本音に寄り添う湊のピュアな思いに心が温まるが、同時にさまざまな感情が交錯し、溢れる涙を抑えることができなかった。■自分の子どもが病気だったら…親に突き付けられる難題終始、胸が苦しくなるようなセリフの連続だった第1話。なかでも印象的だったのは「先生たち、自分の子どもを“ああいう人”に任せられますか?」というセリフ。これは、湊が将輝に再発を勝手に告知してしまったことに激怒した母親が、担当医に発した言葉だ。辛辣(しんらつ)な言葉だが、親であれば気持ちがまったく理解できないわけではないから、心苦しい。子どもが命に関わる大きな病にかかったとき、どんな医師に診てもらえたらが安心かといえば、腕もよく、親の気持ちを理解してくれる医師なのかもしれない。けれども、もしも逆の立場だったら? 自分が湊の母親だったら? そう考えると、より一層胸が痛む。そして、そんな行き場のない切なさを癒やしてくれるのもまた、湊の優しさにほかならない。患者より接待ゴルフを優先する医師、規則に縛られ担当医の指示だけに従う医師、障がいがあるというだけで切り捨てようとする医師、はたまた「大人になれない子どもをなくしたい」と切に願う医師。一体、名医=グッド・ドクターとは何だろうか。視聴者は多くのことを自問自答しながら、ドラマと向き合っていくことになりそうだ。■役者・山崎賢人が語る大きな使命とは山崎が自閉症スペクトラム障がいの医師を演じるということで、放送前から注目を集めていた本作。第1話が放送されるやいなや、演技を絶賛する声がSNSに上がった。山崎は、特徴的な手や視線の動き、こわばった表情などを細やかに表現。一方で、子どもに頬をつねられたり、子どもと一緒に絵を描いたりするシーンで見せる、柔らかな表情も絶妙だった。小児外科医は医師全体の0.3%しかいないというセリフがドラマ内であった。山崎は番組の公式インタビューで「このドラマで小児外科の現状を知っていただいて少しでも良い方向に向かえば…小児外科医を目指す方が少しでも増えたらうれしい」と話すなど、大きな使命を持ってこの作品に挑んでおり、その決意が伺える幕開けとなった。次回描かれるのは、未受診妊婦の女子高校生。破水からの緊急出産となるが、生まれてきた赤ちゃんは大きな問題を抱えていて…。『グッド・ドクター』第2話は、7月19日よる10時から放送。木曜劇場『グッド・ドクター』木曜よる10時から※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」
2018年07月19日ストリングス ホテル 名古屋から、"愛知県産あきひめと西尾のお茶のパフェ"と数量限定"加賀百万石「雅」パフェ"が登場する。どちらも2018年1月15日(月)から2月28日(水)までの期間限定発売。ニューヨークの高級ラウンジを連想させるホテル内のダイニング&カフェ「グラマシースイート」は、この時期だけの特別なパフェ2種類をラインナップする。愛知県産のブランドいちご「あきひめ」に愛知県西尾市の抹茶を合わせたのは、"愛知県産あきひめと西尾のお茶のパフェ"。甘くみずみずしい苺に、ほろ苦い抹茶、アクセントに香ばしいほうじ茶を忍ばせた、贅沢な大人のスイーツが完成した。ホテル開業2周年を記念した"加賀百万石「雅」パフェ"には、加賀五郎島金時、石川県オリジナル米ひゃくまん穀、加賀棒茶など北陸の食材を使用。トップには大胆に金箔をあしらい、まさに「雅」な和スイーツに仕上げている。芳しい加賀棒茶と豊かな日本酒の香りを楽しめるご褒美パフェは、公式ホームページで事前予約必須、1日5個限定の贅沢な1品だ。【詳細】ストリングス ホテル 名古屋 期間限定パフェ提供期間:2018年1月15日(月)~2月28日(水)提供時間:11:00~22:00(L.O.21:30)提供場所:ダイニング&カフェ「グラマシースイート」住所:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-7 ストリングス ホテル 名古屋1FTEL:052-589-0787価格:・愛知県産あきひめと西尾のお茶のパフェ 1,800円・加賀百万石「雅」パフェ 3,000円<公式HP予約1日5個数量限定>※税・サービス料12%別
2017年12月08日映画『望郷』が、2017年9月16日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。原作は湊かなえによる連作短篇集原作は、「告白」「少女」「リバース」など、数々のヒット作を生み出すミステリー作家・湊かなえによる全六編で構成される連作短篇集。その中より「夢の国」「光の航路」を実写化、それぞれの主演を貫地谷しほり、大東駿介が務める。監督には、第36回モントリオール世界映画祭にて正式出品された『ディアーディアー』(2015)で華々しいデビューを飾った菊地健雄を迎える。ストーリー古いしきたりを重んじる家庭に育った夢都子(貫地谷しほり)は、故郷に縛られ生活をしていた。彼女は幼いころから本土にある“ドリームランド”が自由の象徴であったが、それは祖母や母(木村多江)の間で決して叶わない“自由”であった。月日は流れ結婚をし、幸せな家庭を築く中、ドリームランドが今年で閉園になる話しを耳にする。憧れの場所がなくなる前に、彼女がずっと思い続けてきた事を語り始める―。一方、本土から転任の為9年ぶりに故郷に戻った航(大東駿介)のもとには、父(緒形直人)の教え子と名乗る畑野が訪問してくる。彼は、航が知らなかった父の姿を語り出し、本当の父親を誤解していた事を知る事となるが―。ある島で起こる、ふたつの親子の過去と未来をつなぐ感動の物語。「夢の国」主演・貫地谷しほり「夢の国」で主演を務める貫地谷しほりは、古いしきたりに縛られ窮屈な生活を送る中、ある事件を引き起こしてしまう女性・夢都子役を演じる。4年ぶりの映画主演となる貫地谷は本作について「自分の中でとても大切な作品なのですごく嬉しいです。誰しも何かに憧れ、生きるという事への窮屈さをどこかに持っているのではないでしょうか。今まで演じた事のない役を菊地監督が繊細に導いてくださいました。親子の秘密、解放される事のない罪、それでも明日に向かっていく人たちを是非見て欲しいと思います」とコメント。「光の航路」主演・大東駿介一方の「光の航路」で主演を務めるのが、大東駿介。故郷の島で中学校の教師を務め、クラスに生じるいじめ問題に悩んでいる間、過去に確執を抱えたまま死別した父の本当の思いを知る事になる航を演じる。「湊かなえさんの故郷であり、 物語の舞台のモデルでもある因島で撮影でき、島の空気を感じながら島の方々とこの作品を作れた時間は財産であり貴重な経験でした。島での濃密な撮影の 中で、スタッフの皆さんとこの作品で全国の劇場を開けたいと語り合っていた想いがカタチになり嬉しいです。自分がいつから大人になったのか、なっているのかわかりませんが、どれだけ時間を重ねても自分の物語の始まりはあの故郷で。改めて自分の故郷と向き合い、自分と向き合えるような作品だと思います」と本作についての意気込みを見せている。作品情報映画『望郷』監督:菊地健雄脚本:杉原憲明出演:地谷しほり、大東駿介、木村多江、緒形直人ほか原作:湊かなえ「夢の国」「光の航路」(「望郷」文春文庫 所収)公開日:2017年9月16日(土) 新宿武蔵野館ほか全国拡大上映©2017 avex digital Inc.
2017年07月08日次々とヒット作を生み出し、先日放送終了したドラマ「リバース」など数々の作品が映像化されている“イヤミスの女王”湊かなえの「望郷」が、このほど映画化されることが決定。主演には貫地谷しほりと大東駿介を迎え、9月16日(土)より劇場公開されることが分かった。また映画化決定にあわせて、メイン場面写真とティザー予告編映像が解禁された。古いしきたりを重んじる家庭に育った夢都子(貫地谷しほり)は、故郷に縛られ生活をしていた。彼女は幼いころから本土にある“ドリームランド”が自由の象徴であったが、それは祖母や母(木村多江)の間で決して叶わない“自由”であった。月日は流れ結婚をし、幸せな家庭を築く中、ドリームランドが今年で閉園になる話しを耳にする。憧れの場所がなくなる前に、彼女がずっと思い続けてきたことを語り始める――。一方、本土から転任のため、9年ぶりに故郷に戻った航(大東駿介)のもとには、ある日、父(緒形直人)の教え子と名乗る畑野が訪問してくる。彼は、航が知らなかった父の姿を語り出し、本当の父親を誤解していたことを知ることとなるが…。今年デビュー10周年を迎え、数々の賞に輝いた人気ベストセラー作家・湊氏。湊作品といえば、松たか子主演で映画化された『告白』を始め、これまで「白ゆき姫殺人事件」「少女」「夜行観覧車」「Nのために」など様々な作品が映画・ドラマ化されてきた。そして今回映画化されるのは、日本推理作家協会賞受賞作品でもある2013年に刊行された、全6編で構成される連作短篇集「望郷」。2016年9月にはその収録作「みかんの花」「海の星」「雲の糸」がオムニバスドラマ化されたが、9月公開の映画では、「夢の国」「光の航路」を映像化する。主演を務めるのは、『白ゆき姫殺人事件』で共演も果たした貫地谷さんと大東さん。連続テレビ小説「ちりとてちん」や「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」などに出演し、4年ぶりの映画主演となる貫地谷さんが演じるのは、「夢の国」で古いしきたりに縛られ窮屈な生活を送る中、ある事件を引き起こしてしまう夢都子役。また「光の航路」で、故郷の島で中学校の教師を務め、クラスに生じるいじめ問題に悩んでいる間、過去に確執を抱えたまま死別した父の本当の思いを知ることになる航役を、モデルで『クローズZERO』シリーズや『曇天に笑う』公開を2018年に控える大東さんが演じる。貫地谷さんは、「自分の中でとても大切な作品なので凄く嬉しいです。誰しも何かに憧れ、生きるということへの窮屈さをどこかに持っているのではないでしょうか。いままで演じたことのない役を菊地監督が繊細に導いてくださいました。親子の秘密、解放されることのない罪、それでも明日に向かっていく人たちをぜひ見て欲しいと思います」とコメント。本作の撮影は財産であり貴重な経験だったとふり返る大東さんは、「島での濃密な撮影の中で、スタッフの皆さんとこの作品で全国の劇場を開けたいと語り合っていた想いがカタチになり嬉しいです。自分がいつから大人になったのか、なっているのかわかりませんが、どれだけ時間を重ねても自分の物語の始まりはあの故郷で。改めて自分の故郷と向き合い、自分と向き合えるような作品だと思います」と語っている。またあわせて公開されたメイン写真は、2人が並び、故郷への想いを馳せるような表情を浮かべる印象的な一枚。ティザー予告編映像には、夢都子、航のそれぞれが心に抱える親や島への悩み、葛藤を感じさせる様子が映し出される。さらに本作には主演の2人のほかにも木村多江、緒形直人といった実力派俳優たちが名を連ねる。原作者の湊氏も、「日本は島国なので、後ろに海が見える物語というのは、誰にでも伝わるものがあると思います。自分が海に囲まれたところに住んでいるという想像をしながらこの物語を観ていただくと、本当に自分の人生の物語として観ていただけるものがあると思います」と映画化についてコメントを寄せている。監督は、第36回モントリオール世界映画祭にて正式出品された『ディアーディアー』で華々しいデビューを飾り、第29回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門正式出品作『ハローグッバイ』を手掛け、本作が長編監督3作目となる菊地健雄が務める。『望郷』は9月16日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月05日読んだあと「イヤ」な気持ちになる「ミステリー」として名高い女性作家・湊かなえ原作のドラマ「リバース」がSNSで話題だ。わかりそうでわからない犯人や、解けそうで解けない謎にハマる人が続出している。第8話までのおさらいをしてみよう。10年前に友人・広沢が死んだ事故とはこの物語の中心となるのは、大学で同じゼミにいた深瀬、広沢、浅見、谷原、村井の5人だ。彼らは卒業旅行としてスノボ旅行を計画する。当日、村井は急遽遅れてくることになり、それ以外の4人は村井の別荘で先に酒を飲み焼肉を楽しんでいた。夜になり吹雪が激しくなる中、駅まで車で迎えに来いという村井からの電話がかかってくる。唯一酒を飲んでいなかった深瀬は免許を持っていないため運転することができない。3人のうち誰が迎えに行くか揉めた結果、内定の出ていない広沢が行くことになった。しかし、その車が事故に遭い広沢が行方不明になってしまう。そして半年後に広沢は死体で発見されることとなった。このとき4人は広沢が酒を飲んでいたことは、墓場まで持っていく秘密として約束をしたのだった。今になって起こりだした不可解な出来事10年経った今、残された深瀬、浅見、谷原、村井の4人には不可解な出来事が次々と起こる。まずは「人殺し」という告発文がそれぞれに送られてきたこと。それに加え、谷原は駅のホームから突き落とされた。深瀬は10年前の事件と関係があるのではないかと調べ始めることにする。その結果、広沢の元恋人だった女性がその犯人であることがわかった。広沢の元恋人・美穂子は広沢の最後の日を過ごした相手である4人にそれぞれコンタクトをとっていた。浅見の勤める学校には電話をかけ、谷原の趣味である草野球の応援に行き、村井の父の選挙事務所のボランティアとして働いていた。深瀬とは行きつけのコーヒー屋で偶然をよそおって近づき、一度は恋人にまでなった仲だったのだ。広沢の事件の真相は? 小笠原を刺したのは誰?第8話で深瀬は自分の恋人である美穂子が広沢の元恋人だったという衝撃の事実を知った。美穂子は告発文の差出人であることと、谷原をホームから突き落としたことを認め、警察に行くと言った。さらに「今までのことは全部嘘。あなたのことは好きでもなんでもなかった」と深瀬の元を去った。その夜、広沢の事件を調べている小笠原というフリージャーナリストが何者かに刺される。小笠原を刺した犯人は? 広沢の事件の真相は? 最終回に向けてこの2つの謎がどう解き明かされるのかが注目だ。ドラマだけの楽しみ方もチェック最終話に向けてスペシャルコラボの発表がされた。同じ湊かなえ原作ドラマ「Nのために」に出演していた窪田正孝が「リバース」にも出演するという。窪田正孝といえば今人気の若手俳優だ。「窪田くんがやった役のなかで一番成瀬くんが好き」という女子もいるほど「Nのために」の成瀬役はハマリ役だった。さらにSNSではリバースの謎解き予想が繰り広げられている。小笠原を刺した犯人が左利きだったことや、ヘルメットから見える襟足の画像から判明しようとするものまである。また、気になりすぎて原作を先読みしてしまう人までいるようだ。果たして結末は原作と同じなのか、それともドラマだけの新展開があるのか、まだまだ最終話まで見逃せない。
2017年06月08日作家・湊かなえの人気小説を藤原竜也主演で実写化したドラマ「リバース」。この度、湊かなえワールド“経験者”の窪田正孝と杉咲花が本作に出演することが決定。窪田さんは「Nのために」で演じた成瀬慎司役、杉咲さんは「夜行観覧車」で演じた遠藤彩花役で参加する。本ドラマは、“イヤミスの女王”湊かなえの同名小説が原作。同じく湊作品を原作とする2013年放送の「夜行観覧車」と、2014年放送の「Nのために」の制作陣が再集結しているとあって、これまでにも劇中には「Nのために」で使用されていた小道具がさりげなく登場しており、隠れたコラボレーションがファンの間で話題に。そんな中、同じ制作チームだからこその豪華すぎる夢のキャスティングが実現!窪田さんが演じる成瀬慎司は、「Nのために」で主人公・希美の心の支えとなっていた優しくまじめな青年。そして杉咲さんは、いじめにより性格が豹変していくという難しい役どころで当時話題となった、「夜行観覧車」の遠藤彩花役を再び演じる。撮影当日、窪田さんはリハーサル前に名前を紹介されると終始照れ笑い。スタッフから「おかえり」の声がかかると、「ただいま」と返していたが、本番が近づくにつれ「めっちゃ緊張する!」とかつての“戦友”たちが集まる現場で武者震いをした様子。一方、杉咲さんはスタッフからの声にはにかむ様子も見えたが、芝居に入ると途端に凛とした表情に。すっかり大人っぽくなった彩花の姿を、親目線で見つめるスタッフたちの表情もほころび、撮影現場は和やかなムードだったという。互いに過去に演じた役柄と同一人物を演じるが、数年後の“成瀬くん”と“彩花”をどう演じるのか?そして、それぞれの役どころのその後とは…!?参加するにあたって窪田さんは、「『Nのために』と全く同じチームでとお聞きしていたので、『何が何でもやりたい!皆さんに会いたい!』という気持ちで来ましたが、実際に現場に入ったらものすごく緊張しました」とコメントし、「いざ芝居となるとやっぱり緊張しますし、久しぶりの方言という条件を与えられると…頭の中セリフでいっぱいで、『やばいやばいやばい!』と感じていました(笑)」と演じた感想を述べた。また杉咲さんは、「やっぱり楽しかったです。彩花が大きくなったということで、どういう風にすればいいかな…と迷ったりもしたのですが、実際現場に立ってみると、塚原監督や新井プロデューサーや皆さんがいらっしゃって、『あ!こうやればいいのかな?』と感覚を取り戻したような感じになり、楽しめました!」と語った。そして、今回の2人の出演にワクワクしていると話す原作者の湊氏は、「つらい経験を乗り越えた彩花や成瀬くんは、どんなふうに過ごしているのか。2人の姿は、現在、息苦しい状況の中で生きている人たちに、希望を与えてくれるものになるのではないかと思います。そして、『リバース』の主人公、深瀬にとっても」とコメントを寄せた。「リバース」は毎週金曜日22時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2017年05月27日人気の“イヤミス”小説の女王、湊かなえ原作、「夜行観覧車」「Nのために」のチームが藤原竜也を主演に迎えて贈る渾身の“ヒューマンミステリー”「リバース」が4月14日(金)今夜22時~TBS系で放送を開始する。今年デビュー10周年を迎える人気ベストセラー作家の湊氏による同名小説が原作となる本作。タイトルの「リバース」は「逆」「反転」という意味の“reverse”と「再生」「復活」を意味する“rebirth”の両方の意味を持ち、視聴者の目線を毎回「リバース」させ事件や事故の真実を「反転」させるミステリーであると同時に、亡くなった親友を軸に登場人物たちが友情や絆を「再生」させていく人間ドラマでもある。また主人公ら若者目線以外に刑事が見る「偽り」と「真実」、息子の死を未だ受け入れられない母の「葛藤」と「赦し」という親の目線でも「反転」「再生」を描いていくという。深瀬和久は冴えない男。有名大学を卒業しながらも地味でつまらない普通の人生を送ってきた彼の唯一の取り柄はおいしいコーヒーを淹れることだが、そのたびに彼の頭をよぎるのはたった一人の親友・広沢由樹を失ったことだった。それは10年前、彼が大学生のときのスノボ旅行中に起こった悲しい事件でのこと。ある日、深瀬は行きつけのコーヒー店で越智美穂子という女性と運命的に出会い、彼女に強く惹かれていく。そんななか深瀬のもとに大学の教授の退官祝賀会の知らせが届く。広沢のことを思い出すのを恐れながらも会場に向かった深瀬は10年前の旅行メンバーであり、現在は高校の社会科教師をしている浅見康介や、県議会議員秘書の村井隆明、村井の妹・明日香の夫で大手商社マンの谷原康生らゼミ仲間と再会する。そこに彼らを待ち受けていたかのように、10年前の事件の真相を未だに追い続けているジャーナリスト・小笠原俊雄が現れる…というのが第1話のストーリー。湊作品では珍しい男性主人公・深瀬和久を藤原さんが演じて主演、深瀬と運命的に出会う越智美穂子には『デスノート』でも藤原さんと共演経験のある戸田恵梨香。また深瀬のゼミ仲間の浅見康介には「Kis-My-Ft2」の玉森裕太、10年前の事件で亡くなった深瀬の親友・広沢由樹には小池徹平、いまは県議の秘書をしている村井隆明には三浦貴大、その妹、谷原明日香には門脇麦、明日香の夫・谷原康生には市原隼人、10年前の事件を追う小笠原俊雄には武田鉄矢、そのほかYOU、志賀廣太郎、片平なぎさらが共演する。「リバース」は4月14日(金)22時~TBS系で放送開始。(笠緒)
2017年04月14日“イヤミスの女王”湊かなえの「リバース」が、主演に人気俳優の藤原竜也を迎え、「夜行観覧車」「Nのために」などを手掛けた制作陣が再集結し、TBS4月期放送の金曜ドラマ枠にて映像化されることが決定した。深瀬和久(藤原竜也)は有名大学を卒業しながらも地味で、つまらない程普通の人生を送ってきた。物語は彼の恋人・美穂子(戸田恵梨香)のもとに「深瀬和久は人殺しだ」という告発文が届いたところから始まる。そのとき、深瀬は心の奥底にずっと封印していた親友・広沢由樹(小池徹平)の死と向き合うときが来たと直感するのだった。10年前の冬、大学のゼミ仲間、谷原康生(市原隼人)、浅見康介(玉森裕太)、村井隆明(三浦貴大)と、村井の妹・明日香(門脇麦)で行ったスノボ旅行中に不審な事故死を遂げた広沢。しかし、この事故には隠された大きな“秘密”があった。この秘密を共有した谷原、浅見、村井にも告発文が送られ、彼らにも次々と事件が襲いかかる。深瀬は大事な人を守るために、10年前の事件の真相と向き合うことを決意する。10年前の隠された罪と真相、脅迫犯の正体とは――!?原作は、今年デビュー10周年を迎え、数々の賞に輝いた人気ベストセラー作家・湊氏の同名小説。女性主人公の多い湊かなえ作品では新鮮な男性が主人公の物語だ。タイトルは英語で「逆」「反転」の意味を持ち、同時に rebirth=「再生」「復活」を表している。このドラマは、視聴者の目線を毎回「リバース」させ、事件や事故の真実を「反転」させるミステリーであり、また亡くなった親友・広沢を軸に登場人物たちが友情や絆を「再生」させていく上質な人間ドラマ。さらに、若者の目線だけでなく、あの日これは事故ではないと直感した刑事・小笠原の見る「偽り」と「真実」、息子の死を未だ受け入れられない母の「葛藤」と「赦し」という親目線の反転と再生も描いていく。主人公・深瀬和久を演じるのは、『カイジ』シリーズや『デスノート』、『僕だけがいない街』など圧巻の演技力と唯一無二の存在感でジャンル問わず多くの作品で活躍する藤原さん。これまでダークヒーローや個性的なキャラクターなど、力強くカッコいい役柄が多かった藤原さんだが、今回演じるのはつまらないほど普通で地味な冴えない男だ。初めての湊作品ということで、「とても楽しみにしています」と期待を語る藤原さん。「(雪山でのクランクインという)壮大なスケールで撮影初日を迎えるわけですから、しっかりとした世界観を皆さんに、金曜日にお届けします!」と意気込んだ。さらに、深瀬の恋人でヒロイン・美穂子役を戸田恵梨香。深瀬のゼミ仲間として浅見康介役に「Kis-My-Ft2」の玉森裕太、広沢由樹役に小池徹平、村井隆明役に三浦貴大、谷原康生役に市原隼人。村井の妹で谷原の妻・明日香役に門脇麦と豪華キャストが集結。そのほかYOU、志賀廣太郎、片平なぎさ、武田鉄矢と円熟な大人の顔ぶれが、物語にさらなる色を加えるべく勢揃いした。藤原さんとは、『デスノート』以来10年ぶりの共演となる戸田さんは、「藤原さんは頭が良くて切れる男のイメージが多い中、今回の少しなよっとして頼りなさげで、女性目線で見て可愛らしいと思う役が珍しいと思うので、実際に撮影するのがすごく楽しみ」と撮影が待ち遠しいと話し、湊作品原作のドラマの大ファンだと言う小池さんは、「脚本を読んで本当に面白いと思える作品で、次が気になって目が離せない作品になると思います」とコメント。市原さんは「どんな展開になっていくのか僕もわかりませんが、皆さんにとって抱きしめて放したくなくなるような時間をお届けできたら」と意気込みを語っている。なお、本作では原作の結末後の世界も描き、ドラマオリジナルのストーリーをお届け。原作を読んだ方もそうでない方も楽しめる作品となっているようだ。金曜ドラマ「リバース」は4月よりTBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年02月13日これまでにも数多くの著作が映像化されてきたベストセラー作家、湊かなえの小説「往復書簡」(幻冬舎文庫)所収の「十五年後の補習」が、松下奈緒、市原隼人出演でこのたびドラマ化。本日9月30日(金)TBS系で放送される。2007年に「第29回小説推理新人賞」を受賞、デビュー作「告白」が「第6回本屋大賞」に輝きいまやミステリー界屈指のヒットメーカーとなった湊氏。これまで『告白』をはじめ『白ゆき姫殺人事件』など発表作が続々と映像化されてきたが、「夜行観覧車」「Nのために」に続いてTBSがドラマ化するのが短編集「往復書簡」の一篇となる「十五年後の補習」だ。物語はOLの万里子と辺境の国へ赴任中の恋人・純一の間で交わされるエアメールの中で、2人が中学生の頃に関わったある事件の真相が紐解かれていくというもので、タイトルの通り交わされる手紙の文面上で進むストーリーを「ストロベリーナイト」の旺季志ずかが脚本を担当し、「アイムホーム」「スペシャリスト」などを手掛けた七高剛監督が映像化。登場人物たちの背景を掘り下げるオリジナルストーリーを追加することでドラマティックにアレンジされているという。中学生の頃に同級生間で起きたある事件に巻き込まれ、ショックで事件前後の記憶を失った主人公・岡野万里子を松下奈緒が演じ、万里子の恋人・永田純一を市原隼人が演じる。ドラマオリジナルのキャラクターである刑事・亀山隆三役に鹿賀丈史。そのほか多岐川裕美、山崎銀之丞、森永悠希、大沢逸美、篠田諒らが出演。OLの万里子(松下さん)は、恋人の純一(市原さん)が突然、辺境の国へ旅立ってしまったことに戸惑っていた。国際ボランティアに志願し、発展途上国の子どもたちに勉強を教える任に就いた純一は、 あと2年は帰ってこない。そんな大事なことを、純一は自分にも家族にも相談せずに決めてしまった。その理由は何なのか。電話も通じず、万里子は純一に宛てた手紙に不安な思いをつづることしかできない。あくる日の朝、材木倉庫で女性の焼死体が発見される。現場を訪れた刑事の亀山(鹿賀さん)の脳裏によぎったのは、15年前に同じ倉庫で起きた放火殺人だった。15年前――。出火した材木倉庫の中に、当時中学生の万里子(西畑澪花)と、同級生の一樹(篠田さん)が閉じ込められた。万里子は駆けつけた純一(福山康平)に救出されたが、一樹は死亡。倉庫に外からかんぬきがかけられていたことから、放火殺人の線で捜査され、万里子たちの同級生である康孝(今井悠貴)に疑いがかけられた。だが、康孝は事件翌日に自殺。真相は解明されないまま、捜査は打ち切られたのだった。担当刑事だった亀山は、その結末をとても悔やんでいた。死んだ女性の身元は、康孝の母親・綾子(大沢さん)だと判明。その報道に驚く万里子のもとに、亀山が訪ねてくる。実は万里子は15年前の事件の直後、ショックで事件の記憶を失っていた。そして記憶の扉は、いまでも開かれていなかった。数日後、綾子の告別式に事件に関与した子どもたちの親が揃った。一樹の母親・百合(多岐川さん)は、息子の死の真相を知りたいがあまり、記憶を取り戻そうとしない万里子を責める。そんな中、海外の純一から手紙の返事が届く。そこには万里子の知らなかった、純一のある告白が書かれていた…という物語。「ドラマ特別企画 往復書簡~十五年後の補習」は9月30日(金)20時57分~TBSにて放送。(笠緒)
2016年09月30日瀬戸内海に浮かぶとある島を舞台に、そこで生まれ育った人々の人間ドラマを描いた湊かなえの連作ミステリー短編集を、広末涼子・伊藤淳史・濱田岳主演でドラマ化する「望郷」が9月28日(水)今夜、テレビ東京系で放送される。今回は短編集から「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の3編をそれぞれ広末さん、伊藤さん、濱田さん主演でオムニバスドラマとして放送する。広末さんが主演する「みかんの花」は、富田美里(広末さん)が暮らす白綱島市は全国で唯一残る一島一市だったが、対岸の市に吸収合併されることになった。市の閉幕式の会場で、美里は登壇した人物を食い入るように見つめていた。その人物は小説家の桂木笙子(水野美紀)。20年前に島を出たきり、一度も帰ってこなかった憎き姉だ。なぜ姉は島を出たのか。そしていま、なぜ戻ってきたのか。美里がある疑念を口にすると、重い口をようやく開いた笙子は、驚くべき事実を語り始めた…というストーリー。広末さんと水野さんが今回15年ぶりに姉妹役で共演するほか、姉妹の母・富田安江を倍賞美津子が演じ、田中圭、水橋研二らが共演する。伊藤さんが主演する「海の星」は、浜崎洋平(伊藤さん)は高校時代の同級生、美咲から葉書を受け取った。25年前、洋平の父・秀夫(橋本じゅん)が忽然と姿を消す。事故か事件かそれとも…。毎夜、母の佳子(若村麻由美)と一緒に父の行方を捜す洋平は、ある日、漁師の真野幸作(椎名桔平)と親しくなる。頻繁に洋平の家を訪れるようになった幸作だったが、あることがキッカケで疎遠になってしまった。その娘の真野美咲(平山あや)が、最近、幸作に明かされた話を伝えたいという…という話。伊藤さん、椎名さん、橋本さんのほか若村麻由美、平山あや、紺野まひる、加藤清史郎、平祐奈、モト冬樹らが共演する。そして濱田さんが主演する「雲の糸」は、濱田さん演じる白綱島出身の人気歌手・黒崎ヒロタカが7年ぶりに帰ってきた故郷で海に落ち、意識不明に陥るという物語。有名になったヒロタカだが故郷は知られたくない過去だった。赤ん坊の頃に母の磯貝律子(麻生祐未)が事件を起こし、辛い少年時代を送った場所だからだ。島の同級生(大野拓朗)の強引な誘いで島に戻ったヒロタカだが、盛大な拍手や歓声に迎えられながらも居心地の悪さを覚える。彼はなぜ海に落ちたのか…?濱田さん、麻生さん、大野さんのほかヒロタカの姉・磯貝亜矢役で内山理名が出演する。今回映像化される作品の中でも「海の星」は日本推理作家協会賞で短編部門を受賞、高い評価を得ており、待望の初映像化。もちろん3作とも湊氏ならではの心情描写とストーリー展開に思わず引き込まれること間違いなし。ドラマスペシャル湊かなえサスペンス「望郷」は9月28日(水)21時~テレビ東京系列にて放送。(笠緒)
2016年09月28日ドラマスペシャル湊かなえサスペンス「望郷」の製作発表会見が9月24日(土)、テレビ東京にて開催され、出演の広末涼子、伊藤淳史、原作者の湊かなえが登壇。湊さんが広末さんたちの撮影を見学して感化されたエピソードを語った。本作は、瀬戸内海に浮かぶとある島で生まれ育った人々の切なくも愛おしい人間模様を描いた湊さんの連作ミステリー短編集「望郷」の中から、「みかんの花」、「海の星」、「雲の糸」の3篇をオムニバス化したサスペンス。「みかんの花」の主演を広末さんが、「海の星」の主演を伊藤さんが、「雲の糸」の主演を濱田岳が務める。水野美紀、倍賞美津子、若村麻由美、椎名桔平、内山理名、麻生祐未ら豪華共演者が脇を固める。本作の撮影は、瀬戸内海に浮かぶ因島(いんのしま・広島県)で行われた。因島は湊さんが生まれ育った場所でもあり、湊さんは広末さんが出演する「みかんの花」の撮影現場を見学に行ったエピソードをふり返った。湊さんは、ロケ現場となった場所をよく知っていることを紹介したうえで、「ロケを見させてもらっているうちに、だんだんと、『いい所でしょ!』と自慢したくなってくるような気分になりました」と心境を打ち明けた。続けて、「それは、演じて下さっている広末さんや、水野さんや、役者のみなさんが“そこの人”という空気を醸し出されていたからだと思います」と言い、「本当に因島っていい所なのだなと、自分の地元のはずなのに、演技を見せてもらって再発見させてもらいました」と撮影を見学した感想を言葉にした。湊さんの話を聞いた広末さんは、「よかったです。ありがとうございます」と感慨深そうにコメント。「そういう発見の仕方って、なかなかないですよね。確かに、私も地元で撮影が行われるとなると不思議な感覚になります。けど、自分が撮影の真ん中にいると気が付かないものですね」と、撮影を見学することも、自身が被写体として撮影に参加することもある女優ならではの視点で感心していた。完成した作品を観たという伊藤さんは、自身が演じる浜崎洋平の少年期を担当した加藤清史郎の名前を出して、「8割くらいは加藤君の力でなっている作品になっていました」と笑いを誘い、会見を盛り上げた。そんな伊藤さんが役者としての習慣を紹介する一幕があった。伊藤さんは「セリフを覚えるのは逆にうるさい場所とかです。カフェとか」といい、「ほかの雑音が聞こえているときに『その雑音に負けずにがんばるぞ』というタイプです」と明かした。伊藤さんの言葉に感心した様子の広末さんは、思わず、「カフェとかで隣の会話とか聞いちゃいませんか?」と質問。伊藤さんは「聞いちゃうのですよ」とするも、「それにも負けず、『セリフを憶えるぞ』という思いで行くと結構、憶えるのです」と体験を交えて言葉にしていた。ドラマスペシャル「望郷」は9月28日(水) 21時よりテレビ東京にて放送。(竹内みちまろ)
2016年09月24日累計発行部数100万部を超える、湊かなえのベストセラー小説『少女』の実写映画化が決定。2016年10月8日(土)に公開される。2009年、デビュー作の『告白』が第6回本屋大賞を受賞。翌年に映画化された『告白』は、小説に端を発する様々なメディアミックス戦略効果もあり、累計発行部数300万部を超える空前の大ベストセラーに。湊はその名と共に、"イヤミス(読んだ後に嫌な気分になるミステリー)"という新ジャンルを世に広めた。そんな湊が『告白』の次に発表した作品が『少女』だ。ストーリーは、心に闇を抱える由紀と敦子、2人の高校2年生の女の子が、「人が死ぬ瞬間」を見たいという欲望と願望を胸に、別々の夏休みを過ごすというダークでシリアスなもの。それぞれの視点で語られる別々の異なるストーリーが、終盤に向けて何重にもリンクしながら紡がれていく。「人が死ぬ瞬間を見たい」という、重く衝撃的なテーマを扱う本作に置いて、メインとなる由紀・敦子の二人のキャスティングは重要なポイント。その2人には、ドラマ・映画・CMと多方面で活躍する本田翼と山本美月の2人が抜擢された。これまで明るい役を演じる事が多かった2人だけに、スクリーンでどんな演技を見せてくれるのか注目が集まる。そして監督を務めるのは、『しあわせのパン』(‘12)、『ぶどうのなみだ』(‘14)、『繕い断つ人』(’15)などを手掛け、映像の細部までこだわった独特の雰囲気を醸し出すヒューマンドラマに定評がある三島有紀子だ。高校2年生の夏。心に闇を抱えた2人の「少女」たちが過ごす衝撃的な夏休みが今、始まる。【ストーリー】――人が死ぬ瞬間を見てみたい。本当の意味で「死」に向き合えると思うから。高校2年生の夏休み、由紀は小児科病棟でボランティアをしていた。夏休みに入る少し前、転校生の詩織が「親友の死体を見たことがある」と少し自慢げに話していたことに、言い知れぬ違和感と、ちょっとした羨ましさを感じたのだ…。それならば自分は詩織よりも強く「死」の瞬間を目撃したい。そして、その時を誰よりも面白く演出したいと考えた由紀は、残酷にも短い生命を終えようとしている少年たちと仲良くなり、自らの思いを遂げようと画策していた。一方、由紀の親友である敦子もまた、由紀には告げずに老人ホームでのボランティアに出かけていた。陰湿ないじめにあい、生きる気力を失いかけていた敦子は、人が死ぬ瞬間を見れば、生きる勇気を持てるのではないかという淡い期待を持っていた…。【作品情報】映画『少女』公開日:2016年10月8日(土)全国ロードショー主演:本田翼、山本美月、稲垣吾郎監督:三島有紀子原作:『少女』(湊かなえ 著)(C)2016「少女」製作委員会
2016年09月20日ベストセラー作家・湊かなえの小説「往復書簡」(幻冬舎文庫)所収の「十五年後の補習」が、9月30日(金)に放送されることが決定した。OLの万里子(松下奈緒)は、恋人の純一(市原隼人)が突然、辺境の国へ旅立ってしまったことに 戸惑っていた。国際ボランティアに志願し、発展途上国の子どもたちに勉強を教える任に就いた純一は、 あと2年は帰ってこない。そんな大事なことを、純一は自分にも家族にも相談せずに決めてしまった。その理由は何なのか。電話も通じず、万里子は純一に宛てた手紙に不安な思いをつづることしかできない。あくる日の朝、材木倉庫で女性の焼死体が発見される。現場を訪れた刑事の亀山(鹿賀丈史)の脳裏によぎったのは、15年前に同じ倉庫で起きた放火殺人だった。15年前――。出火した材木倉庫の中に、当時中学生の万里子(西畑澪花)と、同級生の一樹(篠田諒)が閉じ込められた。万里子は駆けつけた純一(福山康平)に救出されたが、一樹は死亡。倉庫に外からかんぬきがかけられていたことから、放火殺人の線で捜査され、万里子たちの同級生である康孝(今井悠貴)に疑いがかけられた。だが、康孝は事件翌日に自殺。真相は解明されないまま、捜査は打ち切られたのだった。担当刑事だった亀山は、その結末をとても悔やんでいた。死んだ女性の身元は、康孝の母親・綾子(大沢逸美)だと判明。その報道に驚く万里子のもとに、亀山が訪ねてくる。実は万里子は15年前の事件の直後、ショックで事件の記憶を失っていた。そして記憶の扉は、いまでも開かれていなかった。数日後、綾子の告別式に事件に関与した子どもたちの親が揃った。一樹の母親・百合(多岐川裕美)は、息子の死の真相を知りたいがあまり、記憶を取り戻そうとしない万里子を責める。そんな中、海外の純一から手紙の返事が届く。そこには万里子の知らなかった、純一のある告白が書かれていた…。2007年に「第29回小説推理新人賞」を受賞し、デビュー作「告白」は「第6回本屋大賞」を受賞。その後も発表した作品が次々と話題作になっている、ミステリー界屈指のヒットメーカー・湊氏。また小説が話題になるだけではなく、『告白』『白ゆき姫殺人事件』など多くの作品が映像化されてきた。そして今回、「夜行観覧車」「Nのために」続き、TBSが湊氏の小説をドラマ化するのは、短編集「往復書簡」から一編、「十五年後の補習」。OLの万里子と辺境の国へ赴任中の恋人・純一の間で交わされるエアメールの中で、2人が中学生の頃に関わったある事件の真相が紐解かれていく。「往復書簡」のタイトルの通り、原作は交わされる手紙の文面上で進んでいく。そんな映像化の難しいこの原作に挑んだのは、「アイムホーム」、「スペシャリスト」などを手掛けた七高剛監督。また脚本は「ストロベリーナイト」の旺季志ずかが担当し、登場人物たちの背景を掘り下げるオリジナルストーリーを追加し、物語をよりドラマティックに仕上げているという。今回のドラマ化にあたり主演を務めるのは女優・松下奈緒。今回松下さんが演じるのは、中学生の頃に同級生間で起きたある事件に巻き込まれ、ショックで事件前後の記憶を失った主人公・岡野万里子。子どもの頃から正義感が強く一本気な性格で、事件から15年が経ったある日、昔の事件と関連した新たな殺人事件が起こり、失ったはずの記憶が断片的に蘇っていくという役どころだ。湊氏の作品はいつも読んでいると言う松下さんは「どの作品も、思ってもみない展開にいつもドキドキさせられています。このドラマの原作の『往復書簡』も、万里子と純一の手紙のやり取りにドキドキしました。サスペンスでもあり、ラブストーリーでもあると私は思いましたので、万里子と純一の心の動きを丁寧に演じたいと思いました」と意気込み。また「最後まで本当に犯人がわかりません。息子を守りたい母親。恋人を守りたいと思う優しさ。様々な愛情が、15年前の事件を知ることで明らかになっていきます。見てくださる方も、事件の真相を知っていく万里子と同じ気持ちで、ハラハラ、ドキドキしながらご覧いただければ嬉しい」とメッセージを寄せた。そして、万里子の恋人・永田純一役には、実力派俳優・市原隼人。純一は15年前の事件で万里子を救い、以降万里子をずっとそばで支えてきた人物。だがある日突然、国際ボランティアとして海外へ旅立ってしまう。新たな殺人事件が起こり戸惑う万里子と、遠く辺境の地から手紙のやりとりを交わしていく。さらに、原作には登場しない、ドラマオリジナルのキャラクターで、15年前の事件と現在の事件を共に担当する刑事・亀山隆三役を鹿賀丈史。そのほか、多岐川裕美、山崎銀之丞、森永悠希、大沢逸美、篠田諒らが出演する。「ドラマ特別企画 往復書簡~十五年後の補習」は9月30日(金)20時57分~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2016年08月31日女優の松下奈緒が、9月30日にTBSで放送されるベストセラー作家・湊かなえの短編小説を原作とする心理サスペンス『ドラマ特別企画 往復書簡~十五年後の補習』(20:57~22:54)で主演を務めることが30日、わかった。『夜行観覧車』(2013年)、『Nのために』(2014年)に続いて今回、TBSがドラマ化する湊かなえの著書は、短編集『往復書簡』(幻冬舎文庫)所収の一編「十五年後の補習」。OLの万里子と、辺境の国へ赴任中の恋人・純一の間で交わされるエアメールの中で、2人が中学生の頃に関わったある事件の真相がひも解かれていく。「往復書簡」のタイトルのとおり、原作は交わされる手紙の文面上で進む。主演は、4年ぶりのTBSドラマ出演となる松下奈緒。中学生の頃に同級生間で起きたある事件に巻き込まれ、ショックで事件前後の記憶を失った主人公・岡野万里子を演じる。万里子は子どもの頃から正義感が強く一本気な性格で、事件から15年が経ったある日、昔の事件と関連した新たな殺人事件が起こり、失ったはずの記憶が断片的によみがえっていく。万里子の恋人・永田純一役には、市原隼人。純一は、15年前の事件で万里子を救って以降、万里子をそばで支えてきたが、ある日突然、国際ボランティアとして海外へ旅立ってしまい、新たな殺人事件に戸惑う万里子と遠く辺境の地から手紙のやりとりを交わす。さらに、ドラマオリジナルのキャラクターで、15年前の事件と現在の事件を共に担当する刑事・亀山隆三を鹿賀丈史が演じる。主演の松下は「万里子と純一の手紙のやり取りにドキドキしました。サスペンスでもあり、ラブストーリーでもあると私は思いましたので、万里子と純一の心の動きを丁寧に演じたいと思いました」と役に込めた思いを説明。「最後まで本当に犯人がわかりません。息子を守りたい母親。恋人を守りたいと思う優しさ。さまざまな愛情が、15年前の事件を知ることで明らかになっていきます。事件の真相を知っていく万里子と同じ気持ちで、ハラハラ、ドキドキしながらご覧いただければうれしいです」と見どころを紹介している。(C)TBS
2016年08月31日瀬戸内海に浮かぶとある島で生まれ育った人々の、切なくも愛おしい人間模様を描いた湊かなえの連作ミステリー短編集「望郷」が、広末涼子、伊藤淳史、濱田岳主演でドラマ化されることが決定しているが、この度、新たに共演者として水野美紀、椎名桔平、内山理名らが出演していることが分かった。今回ドラマ化となるのは、短編集から「みかんの花」「海の星」「雲の糸」。この3編をオムニバスドラマとして放送。それぞれ主演には広末さん、伊藤さん、濱田さんが好演する。「みかんの花」は、富田美里(広末涼子)が暮らす白綱島市は全国で唯一残る一島一市だったが、対岸の市に吸収合併されることになった。市の閉幕式の会場で、美里は登壇した人物を食い入るように見つめていた。その人物は小説家の桂木笙子(水野美紀)。20年前に島を出たきり、一度も帰ってこなかった憎き姉だ。なぜ姉は島を出たのか。そしていま、なぜ戻ってきたのか。美里がある疑念を口にすると、重い口をようやく開いた笙子は、驚くべき事実を語り始めた…。20年前に島を出て、現在は東京で人気小説家となり島の閉幕式に招かれる、美里の姉・富田笙子役を演じる水野さんは、今回15年ぶりに広末さんと姉妹役で共演。また、笙子が島を出た理由を背負って美里と島で暮らす母の富田安江役には名女優・倍賞美津子や、田中圭、水橋研二らが出演する。今回の決定に水野さんは「“大切なものを守るために”囚われ、足を踏み外す人間の機微を、因島の美しい景色が包み込んでいます。ぜひ、お楽しみください」とメッセージを寄せた。また伊藤さん主演の「海の星」は、浜崎洋平(伊藤さん)は高校時代の同級生、美咲から葉書を受け取った。25年前、洋平の父・秀夫(橋本じゅん)が忽然と姿を消す。事故か事件かそれとも…。毎夜、母の佳子(若村麻由美)と一緒に父の行方を捜す洋平は、ある日、漁師の真野幸作(椎名桔平)と親しくなる。頻繁に洋平の家を訪れるようになった幸作だったが、あることがキッカケで疎遠になってしまった。その娘の真野美咲(平山あや)が、最近、幸作に明かされた話を伝えたいという…。キャストには、テレビ東京のドラマ初出演となる“おっさん”漁師の真野幸作役に椎名さん、夫の帰りを信じて待ち続ける健気な妻・浜崎佳子役に演じる若村麻由美、そのほか平山あや、紺野まひる、加藤清史郎、平祐奈、モト冬樹らが出演。以前「Nのために」を見て感銘を受けていたという椎名さんは「二つ返事でお引き受けした」と今回の出演を即決したそうだ。また「『海の星』はサスペンスであるものの、ますますデジタル化していく現代への警鐘を感じさせる人間ドラマだと唸り、その珠玉の物語を、自身初となる漁師役を通して大いに楽しませて頂きました」とふり返った。そして最後、濱田さん主演で贈る「雲の糸」。白綱島出身の人気歌手・黒崎ヒロタカ(濱田さん)は、7年ぶりに帰ってきた故郷で海に落ち、意識不明に陥った。有名になったヒロタカにとって、故郷は知られたくない過去だった。赤ん坊の頃に母の磯貝律子(麻生祐未)が事件を起こし、辛い少年時代を送った場所だったからだ。同級生の強引な誘いで島に戻ったヒロタカは、盛大な拍手や歓声に迎えられながらも居心地の悪さを覚えていた。彼はなぜ海に落ちたのか…?母・律子の罪の真相を知っているが故に、家族として濱田さん演じるヒロタカを支える姉の磯貝亜矢役を内山さんが、過去の罪を背負いひっそりと謙虚に島で生きる母・磯貝律子役を麻生祐未が、想い溢れる渾身の演技で臨む本作。内山さんは「とても贅沢な時間」とふり返り、「深く閉ざしているヒロタカの心を姉でしか出来ないやり方でぶつかっていくラストシーンは、言葉ひとつひとつ大事に演じさせて頂きました。そしてこの因島を感じさせるラストシーンを撮りながら海に夕陽が落ちていく瞬間は、主人公ヒロタカの生きようとしている力強さと一体になり、是非皆さんに見て欲しいシーンです」とアピールもしていた。今回映像化される中でも「海の星」は日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞するなど、高い評価を得ており、待望の初映像化。原作者・湊氏ならではの細やかな心情描写とその完成されたストーリーに必見。また今回発表されていないが、あっと驚く素敵なゲストも登場するとのこと。ぜひこちらの続報にも注目してみて。ドラマスペシャル「望郷」は2016年、テレビ東京にて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年08月06日女優・広末涼子らがテレビ東京系の『六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル 湊かなえサスペンス「望郷」』(2016年放送)に主演を務めることが26日、わかった。原作は『告白』『白ゆき姫殺人事件』など、ヒット作を数多く持つ小説家・湊かなえのミステリー短編集『望郷』(文春文庫)。収録された作品のなかから、「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の3作をオムニバスドラマ化し、それぞれ広末、伊藤淳史、濱田岳が主演を務める。瀬戸内海に浮かぶ島で生まれ育った人々の人間模様を、連作で描いていく。「みかんの花」で、自分と母を島に残して出て行った姉を恨む主婦・富田美里を演じる広末涼子は「梅雨時期の不安定な天候に悩まされましたが、最終的には因島の燦々太陽と、強い日差しの洗礼も受け、いろんな色の海を見せてもらいました」と撮影の様子を振り返る。「因島の美しい海と強い太陽、登場人物たちの抱えている気持ち…。オムニバス作品だとは思えない重厚な物語を感じていただけるのではないかと思います」と見どころを語った。「海の星」で、幼いころに父親が失踪した会社員・浜崎洋平を演じる伊藤も「特にラストシーンは、とても印象に残っていて、早く完成した作品を見たいと、心待ちにしています。ドラマの内容も、驚きや感動もある、サスペンスドラマになっています」と、作品をアピールした。また濱田は「雲の糸」で、辛い少年時代を送りながら、出身地を伏せて人気アーティストとなった黒崎ヒロタカを演じた。濱田は「湊さんの世界観、そして初めて演じさせていただく役柄、緊張する要素が沢山あった中、監督はじめスタッフの皆さまと共に、短い期間ではありましたが、丁寧に、臨ませていただきました」と話す。原作の湊は、撮影が行われた因島出身。現在は淡路島に住み、「小説家として自分だから書ける物語は何だろう、と悩んだとき、それは『島』ではないかと思いました」と、執筆時の思いを明かす。湊は役者について「広末さんをはじめ、役者の皆さんは完全に島の人でした。この言葉はこんな表情から出ていたのか、と短い場面の中にいくつもの発見がありました」と絶賛し、視聴者の方々も、ドラマを見ながら、白綱島の一員になっていくのではないかと思います」と期待を寄せた。(C)テレビ東京
2016年07月26日映画『告白』『白ゆき姫殺人事件』、連続ドラマ「贖罪」「夜行観覧者」「Nのために」など、大ヒット映像化作品を次々と送り出してきた小説家・湊かなえ。このほど、本田翼と山本美月で映画化する映画『少女』に、稲垣吾郎が出演することが決定。併せて、危うい雰囲気漂う予告編映像も解禁となった。本作は、“死”にまつわる、ある願望にとらわれた少女2人の衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。あの「告白」に続いて2009年に発表された原作は、現在、累計発行部数100万部を突破するベストセラーとなっている。物語を担う対照的な2人の少女には、『アオハライド』や「恋仲」など話題作に続々出演し、幅広い世代から人気を集める本田さんと、主演作『貞子vs伽椰子』や『ピーチガール』などが控え、多方面での活躍する山本さんという最旬女優の豪華競演が実現。モントリオール映画祭特別招待作品『ぶどうのなみだ』など、女性の心の機微を描くことに高い評価を得ている三島有紀子監督がメガホンを取り、美しき女子高生に宿る“闇”を叙情的、かつ幻想的に映し出していく。そんな本作に参加することになった稲垣さんは、『告白』や「夜行観覧車」を観ており、原作の湊さんを「凄く尊敬する作家のお一人」と評価、初めての“湊かなえワールド”に挑む。さらに主演の本田さん、山本さんとも初共演、三島監督とも初のタッグとなり、三池崇史監督作『十三人の刺客』(’10)で毎日映画コンクール男優助演賞はじめ数々の賞を受賞するなど、繊細な表現力で定評ある稲垣さんが、本田さん&山本さんを強力にサポートする。演じる役柄は、夏休みに敦子(山本さん)がボランティア活動をする老人ホームのスタッフ・高雄孝夫(たかおたかお)。苗字と名前が同じ響きという変わったキャラクターで、寡黙で口数が少ない男だ。敦子と共に働くことになるが、ほかのスタッフと比べても不自然なほどに距離を置きたがるという人物。実は過去、女子高生との間に起こった“ある事件”から、家族と離れて暮らすことを余儀なくされた深いトラウマを持つ難しい役どころだ。また、それぞれがバラバラに動いていたはずの物語が、1つにまとまる瞬間のキーパーソンでもあり、対照的な2人の女子高生、由紀(本田さん)と敦子(山本さん)に「生きることの意味」を問う必要不可欠な存在となるという。稲垣さんは、本作への出演を「自分にとっても新しいチャレンジだと思っています」とコメント。「台本に独特の世界観を感じました。三島監督とは初めてご一緒しますが、強い個性としっかりとしたイマジネーションを感じ、安心して気持ちを委ねさせていただきました。僕が演じた孝夫という役は、一見とっつきにくく、何を考えているかわからない人間。過去にトラウマを抱えている謎多き人物ですから、台本には書いてない彼のバックボーンを監督と一緒に話しながら作り上げました」と、監督にも厚い信頼を寄せる。さらに、「この映画は観る側が『考える』ことができる作品だと思います。「こうだ」という説明的なものではなく観た人が自由な感性で、受け止めることができるということは、映画にとってとても大事なことだと思います」と、自身の思いを明かす稲垣さん。主人公たちと同じ世代にも、大人の世代にも響き、心の傷を疼かせるに違いない本作を、まずはこちらの予告編から覗いてみて。『少女』は10月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月30日映画化もされ、社会ブームと化した「告白」に次ぐ第2作目として発表された湊かなえの同名小説が、主演に本田翼と山本美月を迎え、<a href="">『繕い裁つ人』</a>の三島有紀子監督により映画化される『少女』。このほど、衝撃的な第1弾ポスタービジュアルが解禁となった。本作は、「人が死ぬところを見たことがあるの…」という同級生の言葉に嫉妬を覚えた2人の女子高生が、「私も人が死ぬ瞬間を見たい」という願望を叶えるために危険な一歩を踏み出す夏休みを描く長編ミステリー。原作は、2009年の発行以降、累計発行部数100万部を突破した湊さんの同名小説。「人が死ぬ“瞬間”を見たい」という願望にとらわれた2人の女子高校生を描いた衝撃の問題作で、物語を担う2人の少女には、映画<a href="">『アオハライド』</a>やドラマ「恋仲」など話題作に続々出演する本田さんと、主演映画<a href="">『貞子vs伽椰子』</a>やドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」ほか多方面での活躍が目覚ましい山本さんという旬な女優の豪華共演が実現。監督を務めるのは、大泉洋×染谷将太共演のモントリオール映画祭特別招待作品<a href="">『ぶどうのなみだ』</a>や中谷美紀主演作『繕い裁つ人』など、女性の心の機微を描くことに高い評価を得ている三島監督。本作ではリリカルな女子高生を描くことに挑戦し、“湊かなえワールド”のダークな世界観を見事に映像化させた。このたび解禁されたポスタービジュアルは、制服に身を包んだ本田さんと山本さんが、まるで“花葬”されたかのように一面に敷き詰められた白い花の中に横たわっているもの。ある種、“死”を連想させるようなシチュエーションでありながら、2人の真っ直ぐな眼差しがインパクト大。また、「見たい。人が死ぬとこ。」というダークで衝撃的なコピーが中央に据えられた印象的なデザインに仕上がっている。若さゆえ奇妙な方向にベクトルがむいてしまった湊さん特有の“毒”をキャッチコピーで、“死”や “少女の純真無垢さ”を白い花で表現した本ビジュアルは、美しくも儚く、ピュアながらも、独特の危うさをはらむ本作の世界観そのもの。映画<a href="">『告白』</a><a href="">『白ゆき姫殺人事件』</a>、連続ドラマ「贖罪」「夜行観覧者」「Nのために」と、最旬キャストで大ヒット映像化作品を次々と送り出してきた湊かなえ作品と、本田さん、山本さん、三島監督の化学反応にこれからも注目していて。『少女』は10月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月31日湊かなえが『告白』の次に発表したベストセラー小説『少女』が、本田翼と山本美月主演で映画化されることが決定した。原作は“人が死ぬ瞬間を見たい”という欲望と願望を胸に秘めた女子高生の死生観を描いた衝撃作で、『繕い断つ人』の三島有紀子が監督を務め、秋に公開される。その他の情報本田と山本が演じるのは高校2年生の桜井由紀と草野敦子。ふたりは親友で、由紀は何を考えているのかつかめないところのある知的で繊細で、どこかミステリアスな少女。敦子は、天真爛漫だが過去にいじめられた経験があり、過度の不安症から人の悪意に触れると過呼吸になってしまう感情の起伏が大きい少女だという。キャスティングについて原作者の湊は「現場に伺った際、クライマックスのシーン撮影を拝見しました。そこからどんどん妄想が膨らんでいって、映画の完成がとても楽しみになりました。『少女』を再読すると、おふたりのイメージをあてはめながら読んでしまう程です」とコメント。本田は「これまで私が演じてきた役は、明るいキャラクターが多かったので、由紀の様な役柄は正直少し不安だったのですが、『チャンスだ!』と思いました」といい、「撮影中は毎日、監督から“挑戦状”を貰っている感覚(笑)。結構難しい“挑戦状”を受け取ることもあって、監督のおっしゃっていることを上手く飲み込めない時は、とても苦しくて『どうしたら監督と同じ方向を向けるんだろう』と悩ましく思っていました。1カ月弱の撮影期間でしたが、毎日が物凄く濃厚で…『あれ、これって今日の出来事だっけ…!?』と分からなくなる程でした」と明かしている。山本は「この『少女』という作品は、ミステリー要素の中に、人間味を強く感じる作品。楽しみながら演じることが出来ました」と振り返り、共演した本田について「現場では色々な話をしたり、待ち時間にゲームをしたりして楽しく過ごせました」と話している。三島監督は「湊かなえさんの描く“毒”が大好物です」といい、「原作には、自分勝手さと閉塞感がしっかりと描かれていて、登場人物のキャラクターも個性的で、何より全体を通しての疾走感がありました。その三つを私なりに解釈して作品作りを目指しました」と語っている。『少女』秋公開
2016年01月05日女優の本田翼と山本美月が、『告白』(08年)などで知られる作家・湊かなえ氏による小説の実写化映画『少女』(2016年秋公開)で主演を務めることが4日、明らかになった。本田と山本が共演するのは本作で4度目となる。2009年に第6回本屋大賞を受賞し、2010年には映画化もされ38億5,000万円の興行収入を記録した『告白』。本作の原作は、そんな『告白』の次作として湊氏が発表した同名小説だ。メガホンを取るのは、三島有紀子監督。「人が死ぬ瞬間」を見たいという欲望を胸に、別々の夏休みを過ごす2人の高校2年生、桜井由紀(本田)と草野敦子(山本)を描く。本田が演じる由紀は、親友の敦子から見ても、何を考えているのかつかめないところがある女子高生。家族と共に認知症の祖母の介護をしているが、ある一件から祖母によって左手に一生消えない傷を負わされ、憎悪を抱いている。一方の山本演じる敦子は、天真爛漫(らんまん)で少し空気の読めない側面もある女の子。過去にいじめを受けた経験があり、過度の不安から、人の悪意に触れると過呼吸になってしまうこともあるという役どころだ。本田は、「これまで私が演じてきた役は、明るいキャラクターが多かったので、由紀の様な役柄は正直少し不安だった」と吐露。しかし、それも「チャンスだ!」と考えて演技に取り組んだ1カ月弱の撮影期間を、「毎日がものすごく濃厚で…『あれ、これって今日の出来事だっけ…!?』と分からなくなるほど」と振り返った。「感情の起伏が大きい子」と敦子を分析する山本は、本田同様に「これまで明るいキャラクターを演じさせていただくことが多かったので、いろいろな感情を表現することに、すごくプレッシャーを感じていました」と漏らす。また、「撮影期間中に勉強のために他の作品を見ることがあったのですが、敦子寄りのキャラクターに感情を入れ込んでしまって…。心が無防備というか、傷つきやすい状態になることもしばしばありました」とも告白。それでも「楽しみながら演じることができました」と笑みも見せた。本作については、「ミステリー要素の中に、人間味を感じる作品」と表現している。湊氏は、由紀を「誰よりも強くて、誰よりも弱い…無理をして強さを押し出している女の子」、敦子を「由紀とは反対に本当は強いけれど、一見ふわふわした感じで…弱さの中に自分を隠している子」とそれぞれ原作者の立場から説明。そんな2人を演じる本田と山本を「ぴったり!」と太鼓判を押しながら、自ら「『少女』を再読すると、お2人のイメージをあてはめながら読んでしまう程」と絶賛した。
2016年01月05日デジタルコミックで870万ダウンロードを記録した人気漫画『S‐friends~セフレの品格~』の作者・湊よりこさん。湊さんが考える、女性にとってのSEX、そしてエクスタシーの意味とは?* **「エクスタシーを得るのにもっとも大切なのは、お互い正直に、自分を解放すること。満たされていると、仕事にも私生活にもいい影響を及ぼすと思います。でもつまらないSEXなら、しない方がマシ。するなら最高のものでないと。女性だって、卑猥で、大胆でいいんです。性の快感を得続けている女性は艶っぽい柔らかさがあって、あきらかに見た目が違う。正直、レスになったら髭生えちゃいますよ(笑)。性との向き合い方に悩む女性も多いですが、他人と比べたり、焦る必要はない。SEXは人生と同じだと思うんです。私の漫画のヒットは意外でしたが、女性が抱える性の悩みのヒントになるかもしれません。好きな言葉で、『人生は愛という蜜を持つ花である』というものがあります。私も、そんな艶っぽい人生を送りたいです」◇みなと・よりこ東京都出身。漫画家。代表作に『催眠エロス』など。アラフォー女性の性と心の葛藤を描いた話題作『S‐friends~セフレの品格~』(双葉社)の第8巻が8月17日に発売。※『anan』2015年8月12日・19日号より。 (C)Xiebiyun
2015年08月11日デビュー作「火花」で芥川賞を受賞したお笑い芸人「ピース」の又吉直樹が、人気作家で大先輩となる湊かなえ、西加奈子らと共に本日放送の「SMAP×SMAP」のビストロSMAPにゲスト出演することが明らかとなった。松たか子主演で映画化された「告白」などベストセラー多数の湊さん、2014年下半期・直木賞受賞作家の西さんと肩を並べて登場した又吉さんに、迎えた中居正広も「なんとお呼びしたらよいのでしょう」と困惑を隠せない様子。現在の又吉さんの心境を聞く中で、西さんとは、又吉さんが「ピース」としてブレイクする前から長い付き合いがあったことが明らかとなった。「お話しする一言一言がすばらしかった!」と、又吉さんの一言一句に溢れる才能に西さんは感動を覚えたそう。そこで西さんはまだほぼ無名の又吉さんに自ら自身の作品の帯を依頼したという逸話も登場!スタジオでは当時の帯の文言が発表されるようなので是非注目をしたい。一方、湊さんとは初対面という又吉さんは「作品から受ける印象とは違うとても優しい方」と感激。読書家だという中居も、湊さんや西さんのデビュー逸話などを始め、人となりに興味津々。「たとえば『告白』はどれくらいで書き上げたのですか」「どういう時に作品を書くのですか」と湊さんや西さんを質問責めにしていく。湊さんは「作家になってからの約8年間は記憶があまりない。炊飯器から携帯電話が出てきたことも」といったすさまじい作家の現実を告白!そんな話に又吉さんはこれから自身も歩んでいくことになる作家としての道のりに覚悟を決めたようだ。そして誰もが気になるのは、又吉さん自身はこれから“小説家”と呼ばれたいのか、“芸人”と呼ばれたいのか?というところ。相方であるピースの綾部祐二との“ビミョー”な関係など又吉さんの本音が次々と飛び出す内容となるという。さらに、又吉さん、湊さん、西さんに“SMAPで小説を書くなら”というお題のもと、一人一人を20文字の文章で表現してもらうという企画も!誰についての文章であるかは伏せられており、SMAP自身が誰を指しているか回答していく。果たして又吉さんはどんな言葉でSMAPを表現するのか?そして「小説家の好きなカレー」というオーダーにSMAPの面々はどう応えるのか?又吉さん、湊さん、西さん各作家の個性とSMAPの個性とがスパークするひとときに注目が集まる。「SMAP×SMAP」は7月20日(月・祝)22時15分より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月20日