黒木華と杉野遥亮が姉弟役共演した「僕の姉ちゃん」。その地上波放送が9月29日深夜にフィナーレを迎えた。最後の最後にちはるを真顔にさせた順平の返しに「最後に順平が核心をついた!!」「おっと…最後の最後で姉に勝った?」などの声が寄せられている。益田ミリが雑誌「anan」で長期連載中の同名原作をドラマ化した本作。CMを中心に多くの映像作品の演出を手掛けてきた吉田善子が監督を務め、両親の海外赴任中の姉弟が繰り広げるユーモラスな会話劇が展開されてきた。ユーモラスで辛辣な発言が視聴者の共感を呼んでいる、輸入家電の会社勤務、30歳の白井ちはるを黒木華が。白井家の弟で23歳、社会人1年目の冷凍食品メーカー勤務の白井順平を杉野遥亮がそれぞれ演じるほか、順平に対し色々と口うるさく言うものの、その成長をしっかり見守る上司の東海林明日美に平岩紙。順平が想いを寄せていたが、フラれてしまった同期の真田美穂子に久保田紗友といった顔ぶれが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終話は海外赴任中の両親の帰国日が迫り、ちはると順平はサプライズで手巻き寿司パーティーを準備することを決める。一緒に家を片付けたり掃除をしながら会話するなかで、心の内のモヤモヤをゴミと一緒に捨てたい気持ちに駆られるちはる…。そして両親の帰国日当日、手巻き寿司のメニューを考えながら、かるた式のつれづれとした会話が始まる…という展開。「頑張りすぎる心」を捨てたいと言い出し「人ってさぁ、心の内のモヤモヤを捨てたって、確実に確認できると安心できるんだよね」と続けるちはるに、「わかる」と同意する順平。「形なきものを手に取って捨てられたら、ノーベル賞間違いないね」と言うちはるは、「ねちねちと叱られた恨み」と言いながら、順平が持っているゴミ袋に向けて腕を振り下ろし「はい、今捨てた」と言い、続けてバスケットボールのドリブルをしながら「浴びせられた心ないひと言…!」と“シュート”。順平もゴミ袋を広げてその“モヤモヤ”を受け止める…。このやりとりに「私の心のモヤモヤも捨てたい 粗大ゴミで出したいわ」「捨てるところを確認できないから、人は苦労する」「お話聞いてくれる順平すき。ちょっとめんどくせって思ってるよね。でもつきあってくれるのいいよね」といった反応が送られる。その後、終盤ではちはるが「明日地球が滅びるとしたら最後に何食べたい?って最初に質問した人ってさ、食いしんぼだよね」と話を振ると、順平も「間違いない」と応じる。ちはるはその質問に「胸キュンで返してくれた男がずっと前がいた」と明かす。その答えは「なんでもいい。…けど、ちはると一緒に食べたい」というもので、それを聞いた順平は「それってプロポーズにも使えるよね」と答え、「その時姉ちゃんプロポーズされてたの気づいてなかったりして」と続ける。すると姉は真顔になって…。このシーンにも「最後に順平が核心をついた!!」「ここで順平が鋭いというのがまたね」「おっと…最後の最後で姉に勝った?」「プロポーズ気づいてなかったんだww」「姉ちゃんが、最終回にして思わぬカウンターを食らったな」といった声が寄せられていた。(笠緒)
2022年09月29日黒木華と杉野遥亮が姉弟役で共演する「僕の姉ちゃん」の7話が9月7日深夜放送。“自分の売り”を模索する順平、その後仕事で褒められたり憤る姿に「順平の成長を感じる」「逃げないでちゃんと向き合ってる」など賞賛の声が送られている。雑誌「anan」で連載中の益田ミリによる同名原作を映像化して「Amazon Prime Video」で配信、テレビ東京で地上波放送されている本作。ユーモラスで辛辣、思っていても普段は口に出せないような心の声を代弁するかのような発言が共感を呼ぶ白井ちはる役を黒木さんが。その弟で冷凍食品メーカーに勤める社会人一年目、同僚にフラれたばかりの白井順平役を杉野さんがそれぞれ演じている。また前回のエピソードで順平がフラれた会社の同期・真田美穂子役に久保田紗友。順平の上司の東海林明日美役に平岩紙といったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ワイシャツにアイロンをかけながらビジネス番組を見るなど、仕事にやる気を出す順平だが、アポイントをとったそばから上司の東海林が現れ「何?どこ行こうとしてんの?」と、順平の予定を確認し出す。順平がアポをとった会社の名前を見るなり「そういうの言ってよ。営業はチームワークなんだよ。私のつながりで当たりつけてから行こうと思ってた」とお説教タイムが始まる。「ここは僕の担当なんで…」と反論しかける順平だったが、「そういうこと言ってるんじゃないの。1回こっちの話最後まで聞いて」と否定されてしまう…。イライラしたまま帰宅し、弁当を食べている順平のもとに帰宅したちはるも「イライラ限界!」とお怒りモード。風呂に退避する順平に「何?なんかあった?」とちはるも順平のイライラを察知。風呂上がりの順平にシュークリームを買ってきて、2人はお互いのいら立ちを語り合う…というのが今回のおはなし。「俺、自分の売りがわからないんだよ」と言い、自分だけができることはないかと思案する順平に、ちはるは「絶対やらないことを一つ決めることならできるんじゃない?」と提案、「お世辞は言わないとか…」と例を挙げる。その後東海林に「今日よかったよ」と褒められる順平。「出来ない約束しなかったし」と良かった点を挙げる東海林に対し、順平はそれを自分の売りにしたいと話す…。そんな順平に「順平の成長を感じる回でした。かっこよかったよ!!」「責任感も当事者意識もあるし、逃げないでちゃんと向き合ってる順平、全然平凡じゃなくてカッコいいよー!」「東海林『売り?正直ってこと?』 順平『はい』 とっても素敵なコトいいぞ!順平」などの声が送られる。しかし別の上司のせいで再びイライラして帰宅する順平。不満をぶちまける順平にちはるは「いいぞ!」とエールを送り、「ワインとビールどっちがいい?」と優しく問いかける…。このラストにも「会社都合で業者に迷惑を掛けてしまったことに憤る弟。それを聞きながら、いいぞ!と声を掛けビールとワインどっちが良い?て流れが最高に好き。」「話のラスト「いいぞ!順平」からの「ワインとビールどっちがいい?」ってスっと立ち上がる姉ちゃん好き」などの反応が集まっている。【第8話あらすじ】気になる男子をデートに誘ったちはるだが返事が来ない。「女の子からの誘いを無視するってどんなヤツなの」と尋ねる順平に、ちはるは返事の有無まで気にしないと言い切る。その後順平は街中で宮台(遊屋慎太郎)と一緒にいるちはるを偶然目撃。その姿と自宅での会話を重ね、ふと自分は世の中の女子たちの本当の気持ちや考えをどれだけ理解できているのだろうかと自問する…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年09月08日黒木華と杉野遥亮が姉弟役で共演する「僕の姉ちゃん」が、7月27日深夜放送開始。黒木さん演じるちはると杉野さん演じる順平のやり取りに「自然体」などの声が寄せられ、「レトロな雰囲気が好き」などその映像にも注目が集まっている。益田ミリが雑誌「anan」で長期連載中の同名原作をドラマ化、「Amazon Prime Video」で配信中のものを地上波放送した本作。素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の弟と、彼の30歳の姉のユーモラスな会話劇を中心に物語が展開。CMを中心に多くの映像作品の演出を手掛けてきた吉田善子が監督を務める。ユーモラスで辛辣な発言をする、輸入家電の会社に勤める30歳の白井ちはるに黒木華。白井家の弟で素朴でまっすぐに育ってきた23歳、社会人1年目の冷凍食品メーカー勤務、白井順平に杉野遥亮。順平がひそかに想いを寄せる順平の会社の同期の真田美穂子に久保田紗友。順平の同期で同期内では1番の人気者である吉岡悟に若林拓也。順平の上司・東海林明日美に平岩紙といった顔ぶれが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。両親が海外赴任で不在の白井家では姉のちはると、弟の順平が留守を預かり、つかの間の二人暮らしをしている。メーカーの営業部で働く社会人1年目の順平は、同期の美穂子のことが気になり始めており、「女の子のふと見せる素の部分がかわいい」と嬉しそうに話す順平に、ちはるは「女に無意識などない」と断言。それを聞いた順平は動揺する。一方、輸入家電の会社に勤めるちはるは、会社にいる女の同僚が男性と近づくために使う手口が癇に障ると言う。会話のなかに「家庭的キーワード」を入れ込んでくるというのだ。その後のある夜、ちはるに電話がかかってくる。ちはるは「この人結構いい男」と言いながらウキウキで電話を取り、「ほうれん草をゆがいている」と嘘をつき、そこから“料理ができるアピール”。順平はそんなちはるに「そういうの全否定してたじゃねえかよ」とつっこむ。ちはるから「恋愛対象じゃないならいい」と言われ、ならなんのためにするのかと驚く順平に、ちはるは「アクセント。人生の」と答える…というのが1話のストーリー。「黒木華さんのセリフめっちゃわかる~」など、ちはるのセリフへの共感とともに、ちはると順平のやり取りに「ドラマの内容も癒しの姉弟の会話が自然体でいい」「ずっと見ていたい安定の演技とナチュラルな可愛らしさ」「黒木さんの柔らかさと杉野君の絶妙な表情いいですよね」「黒木華ちゃんも杉野遥亮くんもどちらもかわいい。いい姉弟」といった投稿も多数。「僕の姉ちゃんの雰囲気がめちゃめちゃにいい」「ゆるくて面白いレトロな雰囲気が好き」「昭和レトロを映像と音楽とファッションやセットで緻密に構築」等々、“レトロ”な雰囲気の映像に触れたコメントも多数寄せられており、ちはるの帰宅時のシーンとそこで流れる音楽にも「ちはるの帰宅風景がなんか昭和っぽくていいな。この劇伴いいな」「昭和感な音楽流れた」と注目が集まっている。【第2話あらすじ】美穂子が自分に気があるのではないかと思い機嫌が良い順平は、仕事を終え自宅で食卓を囲みながらちはるにその話をしてみたところ「その女、アンタの手に負える女じゃないよ」と断言されてしまう。後日、順平は美穂子と映画に行くことになる。それを聞いたちはるのアドバイスは「女の本気度は毛でわかる」で、順平は映画の中身よりも美穂子の指が気になってしまう…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年07月28日俳優の瀬戸康史(31)が11月15日、急逝した俳優・滝口幸広さん(享年34)を追悼した。瀬戸と滝口さんは06年から07年、「ミュージカル テニスの王子様」でそれぞれ菊丸英二と大石秀一郎として共演。ダブルスのペアを演じていたため、ファンはその在りし日を偲んでいる。同日、滝口さんの公式ブログを通じて所属事務所は「誠に突然のことでございますが、弊社所属の滝口幸広が2019年11月13日未明、突発性虚血心不全のため永眠致しました」と発表した。そして「これまで温かく応援してくださったファンの皆様ならびにお世話になった関係者の皆様へ、ご報告致しますとともに厚く御礼申し上げます」と結んでいる。すると瀬戸は訃報が報じられた直後、Twitterアカウントにこう投稿した。《タッキー…大石…ご冥福をお祈りします》タッキーという滝口さんの愛称とともに、役名でも追悼した瀬戸。2人の黄金コンビぶりを讃える声が上がっている。《滝口さん演じる大石の隣で笑う菊丸が大好きでした。早過ぎます…》《ゴールデンペア 大好きでした。瀬戸さん、『大石!』の分まで楽しんでください。そして報告してあげて下さいね》《心中お察しいたします。ご冥福をお祈りするとともに、瀬戸くんの心が穏やかでいられますように》悲しみは、各界にも波及している。滝口さんは「あさイチ」(NHK総合)で料理コーナーのアシスタントを担当していたため、近江友里恵アナウンサー(31)は番組の冒頭で滝口さんが亡くなったことを伝えた。しかしそのあまりに突然で早すぎる死に「私たちもまだ心の整理がついていませんが……」と動揺している様子で、Twitterでも《えっ…滝口さんて、あさイチのお料理コーナーで上手いこと回してたあの方…!?》《あさイチで3シェフの面倒を見てくれてた滝口さんが……》《滝口さんと華大さんで一緒に口笛吹いてた。楽しそうだったの蘇ってきた。どうぞ安らかに》といった声が上がっている。さらに滝口さんは浜名湖自動車学校のCMに出演し、静岡県民にとってお馴染みの存在だった。同学校も公式サイトで「このたび、弊社浜名湖自動車学校のイメージキャラクターとしてご出演いただいておりました、滝口幸広様の突然の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます」「このような悲報を受けるとは思いもよらず、まだ信じられない想いでおります」と投稿している。ネットでは《浜名湖自動車学校のCMに出てる人で、数年前からかなりの頻度で放送されてるので、名前は知らなくても静岡県民にはおなじみの人なんですよ…》《「浜イン!」のCMでお馴染みのお兄さんが急死…。すごく爽やかでコミカルでかっこよかったのに》《今日の新聞広告にも彼の元気な笑顔が載っていてなんとも切ない気分です》といった静岡県民の悲しむ声も上がっている。多くの人に親しまれた滝口さん。その爽やかな笑顔はこれからも人々の記憶で輝き続けるだろう。
2019年11月15日アイドルグループ、dropの滝口ひかりが26日、東京・新宿の福家書店 新宿サブナード店で1st写真集『tackey,lucky ducky!』(発売中 2,300円税抜き 講談社刊)の発売記念イベントを行った。日本ツインテール協会プロデュースの5人組アイドルグループ、dropのメンバーとして活躍している滝口ひかりは、「2000年に1人の美少女」というキャッチフレーズでアイドルファン以外からも注目を集めている大人気アイドル。初の写真集は、漫画誌『ヤングマガジン』で応募したクラウドファンディングで450万円の資金を集めて制作され、ロケ地となるハワイで恥じらいのビキニ姿となってセクシーショットを披露するなど、意欲に充ちた1冊となっている。滝口は「撮影自体が大好きなんです。だから今回は写真集ということでいっぱい撮影ができたのでうれしかったですね」と初の写真集に満足げ。自身が企画したチョコレート風呂の撮影を「中川翔子さんがちょっと前にやっていて、私もそれを見た時に死ぬまでには1回やりたいと思っていたので、やることができてうれしかったです」と笑顔を見せ、「夢を叶えて下さったファンの皆さんには本当に感謝しています。これからも色々と挑戦してきたいと思うので、見守ってくれたらと思います」とクラウドファンディングで資金を出してくれたファンに感謝しきりだった。dropのメンバーとして活動している時は、笑顔でキャピキャピしているという滝口だが、同写真集ではこれまで見せたことがない大胆なショットにもチャレンジ。お気入りは黒の下着を着用したセクシーな写真といい「あんまりこういうのを着ないので、セクシーな滝口ひかりを見せられたと思います。セクシーなところを見せたらちょっとはドキっとする人もいるのかな?(笑)」とアピール。「今後はdropとして大きな舞台に立ちたいので、アリーナツアーもやりたいし、個人的には今回の写真集みたいに撮影も色々とやっていきたいですね」とグラビアにも意欲を見せていた。
2016年11月27日第154回芥川賞を受賞した滝口悠生氏と本谷有希子氏が19日、東京・日比谷の帝国ホテルで会見に臨み、それぞれが出身地に対してクールな思いを語った。滝口氏は『死んでいない者』で2回目の候補にして受賞。埼玉県育ちで、地元テレビ局のテレビ埼玉から「作品を作る上で育った場所が何か影響を与えたということはあるのでしょうか?」と質問が飛んだが、「えーと、あんまりないと思います」とつれない答えで会場の笑いを取った。質問者はさらに「埼玉県への思いを聞かせてもらえますか?」と食い下がるも、滝口氏は「ないですね」とバッサリ。しかし、これで終わってはいけないと思ったのか、「埼玉好きですよ。嫌いな訳ではないです」とフォローを入れていた。一方、『異類婚姻譚』で4回目の候補にして受賞した本谷氏は「頭が真っ白」と感想。石川県出身者で初めての芥川賞受賞となり、地元紙の北國新聞から「石川の生活が今の執筆活動に与えている影響は?」と質問を受けた。滝口氏と同様の質問に、本谷氏はそのやり取りを思い出して苦笑い。「これだ、と言うこともできるんですけど、全部ウソっぽくなる」とけん制しながら、「自分がどういう人たちに囲まれていたかということは、ものの考え方とかにすごく影響してるだろうなと思っています」と難質問を乗り切った。ほかにも、滝口氏は「喜びを誰に伝えたいか?」という質問に「だいたいもう伝わってると思います(笑)」、受賞作に登場する歌手、テレサ・テンが好きなのかを尋ねられると「えっと、そんなに、別に…」とつれない答えで会場を笑わせ続けたが、今回の受賞については「ヤバいと思ってます」と事の大きさを実感している様子。本谷氏は、かつてアニメ『彼氏彼女の事情』で声優を務めたこともあるが、「あまりの棒読み加減に絶望したので、もう(声優をやることは)ないと思います」と断言。また、受賞の電話を受けた時は「(ここでは)言えないような変なことをしていて…」と謎の行動をほのめかしたり、受賞を聞いてから10分後に家を出発したため、「あ、間違った」と気づきながら、左右別の靴下を履いてきてしまったりと、不思議な一面を見せていた。同日に発表された第154回直木賞を受賞したのは『つまをめとらば』の青山文平氏。同氏は会見で、歴代2番目の高齢(67歳)での受賞に触れ、「候補に選んでいただいた時は、ああこれで3年は食えると思いました。3年食えると死ぬ時期も近づいてくるので…」と自虐的に喜びを語りながら、「書く以上は、常に今よりいいものを書きたい」とさらなる意欲を示した。
2016年01月20日第154回芥川賞・直木賞が19日に発表され、芥川賞は滝口悠生氏の『死んでいない者』と、本谷有希子氏の『異類婚姻譚』がダブル受賞、直木賞は青山文平氏の『つまをめとらば』が受賞した。芥川賞を受賞した滝口氏は、1982年東京都生まれ。今回、2回目の候補で受賞となった。本谷氏は4回目の候補で受賞。1979年石川県生まれで、同県出身者の芥川賞受賞は、史上初めてとなる。直木賞を受賞した青山氏は、1948年生まれで神奈川・横浜市出身。2度目の候補で受賞となった。この後、東京・帝国ホテルで受賞会見を開催。いずれの賞も、賞金100万円、賞品として時計が贈られ、2月末に都内で贈呈式が行われる。
2016年01月19日明治座でわずか3回公演のみの、時代劇ショーが上演される。主演は有名占い師・ゲッターズ飯田から「2014年ブレイク必至!」と断言された若手俳優、滝口幸広。その占いを後押しすべく(?)、主演をがっちり支える共演者が登場。滝口演じる徳川家光と恋に落ちる、ヒロイン・たまに実に10年ぶりの舞台となる大河内奈々子。敵役・森宗意軒を演じる山崎銀之丞。家光を心配し夜な夜な化けて出る徳川家康(大和田獏)と愉快に戦う土井利勝役の村上ショージに話を聞いた。「大先輩方とご一緒させていただくので初心に戻ってがんばります。お着物がもともと好きなので、衣裳として着せていただくのが楽しみです。なにより村上ショージさんのファンなので、ご一緒できることがうれしいです」(大河内)「裏でうごめく悪役のおもしろさをどう演じるか、今から考えています。僕らがまず楽しんで、お客さまにはそこに乗っかって楽しんでいけたらと思います」(山崎)「僕はこれまで吉本新喜劇という演技の浅瀬にいたので(笑)、こういった深みや重みを経験できることをありがたく思っていて、いろいろと学びたいと思います」(村上)第一部は時代劇、第二部はエンターテインメントショーという王道の構成に、若手俳優も多く参加することで新たな意気込みも感じているという。「私にとって時代劇は、幼いころはTVをつけると必ずどこかで放送しているとても身近なものでした。それが舞台になることで若い世代の方々が楽しんでくださることがすてきだし、その空気が私たち役者にもいい影響を与えてくれるのでわくわくしています」(大河内)「時代劇を知らない方々が新たなエンターテインメントになることで興味を持ってくれて、明治座のような歴史ある大劇場に足を運ぶ機会ができることはすばらしいことだし、生の舞台に引き込まれて心ごとわしづかみにされてしまう……といった経験をしていただけたら最高です。僕らはそのために役者をやっているようなものなので、観てくださった方がなにかを持って帰ってくれたらと願います」(山崎)「刺激を与えたり、もらえたりすることで、さらにおもしろいことができるようになるんじゃないかなと思って、もう年寄りですが(笑)ドキドキしています」(村上)わずか三回公演なので見逃さないでほしいとも。「観ておけばよかったと思ってもらえる舞台を目指します」(大河内)。「それぞれの色があって持ち込むものも角度もちがうので、いろいろなエネルギーがぶつかりあう舞台になると思っています」(山崎)。「炎上する(笑)座長に付いていきます!」(村上)。舞台は5月29日(金)、30日(土)の2日間、東京・明治座で上演。取材・文:おーちようこ
2015年05月28日5月29日(金)・30日(土)に東京・明治座で舞台『滝口炎上』が上演される。【チケット情報はこちら】同作は、時代劇が下火となりつつある昨今、時代劇ブーム再来と次世代の時代劇スターを輩出すべく、明治座と、多くの時代劇を創ってきた「る・ひまわり」がタッグを組んで始動。作品の舞台は江戸時代、若くして将軍となった徳川3代将軍家光が主人公。家光が、幕府転覆を狙う者たちの反乱、江戸城の幽霊騒ぎなどの問題解決に向かって奔走する姿や、街娘と身分違いの恋に落ちる恋愛模様を描く。上演に先がけて2月に行なわれた会見では、キャストが同作についての意気込みをコメント。今回主演に抜擢され、自身の名前が公演名にもなっている俳優の滝口幸広は「嬉しいのと同時に凄くプレッシャー。母に伝えたらテンションが上がったのか“良かったじゃん!有終の美飾ろうね”と言われました(笑)。まだ終わるつもりはないので、“有終”を取って美を飾れるように頑張りたい」とコメント。家光が恋に落ちる街娘、お玉役を務める大河内奈々子は「舞台は10年ぶり。しかも明治座に立たせていただくのは今回が初めて。初心に帰って稽古から気を抜かないようにやりたい。家光役の滝口さんとは身分違いの恋ということですが、こうして並ぶと年齢の違いも感じます・・・(笑)。ファンの方には申し訳ないですが、2日間滝口さんと恋に落ちるのを楽しみたいです」と語った。家光を心配し、幽霊として出てきてしまう徳川家康役を務める大和田獏は「滝口くんとは何度か仕事をした事があって、稽古場や楽屋ではユニークな会話で楽しませてくれた。舞台では時々ドキドキさせられましたが(笑)、凄く二枚目で、自分の体に自信があるのか、楽屋ではいつも上半身裸でした(笑)。滝口くんに皆さんが寄せる期待というのは大きいと思うので、本当に炎上してしまわないように、一緒に頑張っていきたい」と話した。報道陣から同作のコンセプトのひとつ“次世代の時代劇スターの輩出”について問われると、滝口は「時代劇スターになりたいと思っています!」と力強く宣言。「これまでのお芝居とは違ったアプローチで向き合っていかないと行けないと思っています」と語った。演出の板垣恭一は「昔見ていたような時代劇をもう一度作ろうと動き出した企画なので、往年の時代劇にリスペクトを込めた演出をしていきたい。シリーズ化したいとは思っていますが、滝口君でシリーズ化とは決まっていないので(笑)、頑張ってもらえればと思います」と発破を掛けた。舞台『滝口炎上』は5月29日(金)・30日(土)に東京・明治座で上演。チケットの一般発売は3月28日(土)午前10時より。なおチケットぴあでは、一般発売に先がけて、先行抽選プレリザーブを実施。受付は3月14日(土) 昼12時から19日(木)昼12時まで。
2015年03月13日日本の寝台列車は1泊だけだけど、海外には2~3泊以上のクルーズトレインがいくつも走っている。映画『大陸横断超特急』はロサンゼルス発シカゴ行き、2泊3日の列車の旅を描いた作品だ。美女と出会い、食堂車やラウンジカーでのひとときを楽しむなど、アメリカの鉄道旅行気分をたっぷり味わえる。ただし、この映画の主人公みたいに、列車から落とされたり、銃撃戦に巻き込まれたり……、という”アトラクション”だけは勘弁だけど(笑)。主人公の編集者、ジョージ・コールドウェルは、妹の結婚式に向かうため、ロサンゼルス発シカゴ行きの寝台特急「シルバー・ストリーク」に乗る。最後尾の展望ラウンジで親しくなったセールスマンのボブ・スウィートに、列車の旅の魅力は美女を誘うことだとそそのかされるが、ジョージの旅の目的は「ゆっくり読書をしたいから」。そんな彼だが、偶然にも隣の部屋の美女、ヒリー・バーンズと親しくなる。恋に落ちたジョージ。ところが、ベッドから車窓を見ると、突然、男性の遺体が落ちていった。翌朝、秘密を知ったジョージは、悪人たちに列車から落とされてしまう。その後、農場の老婆と出会い、飛行機で追いかけることに。列車に戻れたジョージは、じつはFBIの捜査官だというボブから事件の手がかりを知らせられる。そのボブも殺されてしまい、悪人と戦うことになるジョージ。列車の屋根で自分を落とした男を倒すも、信号機に引っかかりまた落ちてしまう。今度は保安官事務所でパトカーを奪い、パトカーに乗っていた車泥棒のグローヴァー・マルドゥームと列車を追いかける。スポーツカーを強奪して、再び列車に戻ってきたジョージは、ヒリーを助けようとして悪人たちと銃撃戦になり、追い詰められてまたまた列車を脱出。川に落ちたところで警察に捕まってしまう。警部は真相を把握しており、悪人たちを捕えるため、列車に停止命令を出す。警察隊と悪人たちとの銃撃戦の中、ヒリーを助けるため列車に戻ったジョージとグローヴァー。しかし列車が動き出し、コントロール不能のまま、シカゴ駅へと暴走を始める……。DVD版では、ジョージの声を広川太一郎が担当しているが、独特の”広川節”は控えめ。むしろ渋い演技で、『宇宙戦艦ヤマト』の古代守風だ。ヒロインのヒリーの声は、『ヤッターマン』ドロンジョ役などでおなじみ小原乃梨子。ジョージが出会うとぼけた保安官は、こちらも『ヤッターマン』ドクロベー役などで知られる滝口順平が吹き替えている。ジョージに倒される悪の手下、リースを演じたのはリチャード・キールで、後に『007』シリーズの悪役ジョーズを演じた。列車内で殺人事件、銃撃戦、ラストシーンは列車が暴走して駅に突入。こんなシナリオでは、鉄道会社も撮影を許可しにくいだろう。全米で旅客列車を運行するアムトラック社も、同作への撮影協力を断ったといわれる。劇中に登場する列車名であり、映画の原題でもある「シルバー・ストリーク」も実在しない。「シルバー・ストリーク」の名は、客車の銀の縞模様から。鉄道車両メーカーのバッド社が開発したディーゼルカーの高速列車「パイオニア・ゼファー」をイメージしたといわれている。車体のロゴはアムトラックにそっくりな「AMRORD」だ。それでも劇中、実際に列車が走行するシーンがふんだんに登場する。撮影に協力した鉄道会社はカナダのCanadian Pacific Railway(カナダ太平洋鉄道)とのこと。機関車も客車も同社のものだけど、きっと当時のアメリカの列車と似たようなものだったのだろう。「シルバー・ストリーク」のルートは、「ロサンゼルスを出発、ネバダを走り抜け、コロラドロッキー山脈を越え、カンザスシティーへと突っ走り、ミズーリ、アシュランドは通過して、ミシシッピーを渡り、2日半でシカゴにつく」と劇中で紹介されている。この会話が登場するのは、最後尾の展望ラウンジバー、にぎやかな大人の社交場でのことだ。ジョージが乗る1等車は1人用個室で洗面所付き。ヒリーの個室は隣で、間の壁は取り外しでき、ツインルームとしても使える仕様に。ヒリーのボスが乗る車両はリビングルーム付きのスウィートで、ほかに日本の2段式A寝台にあたる中央通路式の寝台車もある。ジョージとヒリーが親しくなる食堂車はアラカルト方式で、コースのオーダーも可能。ほぼ全編にわたり豪華な列車の旅が見られる。「シルバー・ストリーク」は実在しないが、ロサンゼルスとシカゴを結ぶ列車は実在する。「サウスウェスト・チーフ」の名で現在も運行され、「シルバー・ストリーク」とほぼ同じダイヤで、約3,600kmを2泊3日で走る。しかも毎日出発だという。日本では夜行列車がどんどん廃止される中、自動車社会で自家用飛行機も普及するアメリカでは、いまだ長距離列車が残っている。うらやましい限りだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月13日