『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督の初の“短編集”として、ミニシアターを中心にヒットを記録した『偶然と想像』のBlu-rayリリースが決定した。『ドライブ・マイ・カー』が第74回カンヌ映画祭で脚本賞など4冠、米アカデミー賞で国際長編映画賞に輝き、本作で第71回ベルリン国際映画祭・銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞し、いまや世界が最も注目する監督のひとりとなった濱口監督。濱口竜介監督 Photo by Mike Coppola/Getty Images短編集となる本作は、人生を静かに、大きく揺り動かす「偶然」をテーマに、親友同士の他愛ない恋バナ、大学教授に教えを乞う生徒、二十年ぶりに再会した女友達を描く3編からなる。軽快な物語の始まり、日常の対話から一転、鳥肌が立つような緊張感とともに引き出される人間の本性、鮮やかに切り取られる人生の一瞬に、観る者は日本映画の新時代を感じることになるだろう。さらに、古川琴音、中島歩、森郁月、甲斐翔真らフレッシュな顔ぶれと、濱口組出演経験のある玄理、渋川清彦、占部房子、河井青葉ら個性豊かな俳優陣が好演。映像特典として、その出演俳優による撮影現場をふり返るインタビュー「濱口竜介と俳優たち"創作"の場をつくるために」(47分)も収録される。『偶然と想像』Blu-rayは9月30日(金)より発売。価格:5,170円(税込)発売元:NEOPA(text:cinemacafe.net)■関連作品:偶然と想像 2021年12月17日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開©︎ 2021 NEOPA / fictive
2022年08月22日お笑いコンビ・よゐこの濱口優(50)とタレント・南明奈(33)夫妻が18日、YouTube公式チャンネル『濱口夫婦チャンネル』を通じ、第1子男児の誕生を発表した。濱口の「われわれ夫婦からみなさまにご報告がございます」に続いて、南が「先日、元気な男の子を出産し、我が家に新しい家族が増えました」と報告。濱口は「生まれてくるまでみなさんにご心配をおかけするのもなと思いまして、発表はこのような形になりました」と経緯に触れ、南はうれしそうに「優さん似の男の子が生まれました」と笑顔を見せた。また、濱口は生放送中だったことから「立ち会えないのかな」と諦めていたが、「待ってくれるかのように、生放送が終了して僕が駆けつけるときになってから生まれてきてくれました」とタイミングにも恵まれた様子。「生まれてきてすぐに顔も見れたんですけども、本当にそっくり」「眉毛がめちゃくちゃ濃かったです(笑)」と誇らしげで、南も「助産師さんの何人もの方が『旦那さん似ですね』」と明かした。また、2人はSNSでも報告し、濱口は「この度私達夫婦に、新しい家族が増えました」「元気な男の子です」「母子共に健康です」「皆様に支えられ無事出産を迎える事ができました」「これからも温かい家庭を築いていきます」「今後とも我々家族をよろしくお願いします」、南は「先日男の子を出産しました。少し大きめの優さんに似た男の子です。元気な産声が聞こえ初めて姿を見たときは嬉しさとホッとしたのとで涙が溢れました。産院の皆様、妊娠期間中支えてくださった皆様ありがとうございました。そして優さん本当にありがとう!わからない事も多く慌ただしい毎日ですが1日1日を大切にし、家族みんなで力を合わせ楽しく過ごしていきたいと思います。これからもみなさんよろしくお願いします」と喜びをつづっている。2人は昨年4月に第1子妊娠を発表。6月には、南が「私達夫婦に授かった命は、空へと戻りました」と死産を伝え、「約7ヶ月という時間でしたが、私達家族は幸せでした。皆様から頂いた祝福の言葉が子どもの生きた証です。現在は無事退院し、回復に向け自宅で安静にしております。夫婦で支え合って、前に進んでいこうと思います。これからも私達をあたたかく見守ってください」と呼びかけていた。
2022年07月18日映画科学アカデミーが、今年新会員に招待する人々の名前を発表した。日本からは『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督、西島秀俊、プロデューサーの山本晃久、編集の山﨑梓が招待された。濱口氏は監督と脚本、ふたつのブランチから招待を受けている。またプロダクションデザインに『フォードVSフェラーリ』のマヤ・シモグチ、メイクアップアーティスト&ヘアスタイリストに『ベルファスト』のワカナ・ヨシハラの名前がある。今年招待されたのは397人。俳優では、『コーダあいのうた』のトロイ・コッツァー、『ベルファスト』のジェイミー・ドーナンとカトリーナ・バルフ、『ロスト・ドーター』のジェシー・バックリー、『ウエスト・サイド・ストーリー』のアリアナ・デボーズ、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェシー・プレモンスとコディ・スミット=マクフィー、『ラストナイト・イン・ソーホー』のアニャ・テイラー=ジョイなどの名前がある。文=猿渡由紀
2022年06月29日お笑いコンビ・よゐこの有野晋哉、濱口優が16日、都内で行われた「明治メイバランスMiniカップミルクテイストシリーズ7品『総合栄養食品』表示許可取得記念イベント」に、元プロレスラーの佐々木健介とともに出席。「栄養健康食品のように頼れる存在は?」という質問に有野は「相方」と間髪入れず回答も、濱口は妻であるタレントの南明奈と答えた。「総合栄養食品」の許可表示は、医学的、栄養学的な根拠をもとに基準が定められ、消費庁が表示の許可を出すもの。この度「明治メイバランスMiniカップ」シリーズの「コーヒー味」「ストロベリー味」「ヨーグルト味」「バナナ味」「コーンスープ味」「抹茶味」「フルーツ・オレ味」の7品が表示許可を得た。通常の食事で十分栄養を取ることができない人や、低栄養の人の頼れる存在という明治メイバランスMini。バラエティ番組等でサバイバル生活を送る濱口は「常温で保存できるので、無人島に持って行ってもいいかもしれませんね」と気に入った様子を見せる。“健康維持の頼れる存在”という商品にちなんで、それぞれの「頼れる存在」について司会者が質問すると、有野は「やっぱり相方ですね」と即答する。同じ質問をされた濱口は「モリ」と無人島生活に欠かせない道具を挙げるも「でも、奥さんかな」と妻・南明奈の名前を言い直す。続けて濱口は「僕の身体のことを気にかけてくれるし、奥さんがいないと忘れ物だらけになっちゃう」と頼れる存在であることを明かす。そんな濱口の回答に有野は「なかなか相方って言ってもらえませんね」と苦笑い。さらに「モリや奥さんの方が頼れるんですね」とさみしそうな表情を浮かべていた。また、家族をまとめる秘訣を聞かれた登壇者たち。佐々木は「黙って妻(北斗晶)の言うことを聞く」と答えると、濱口も有野も「それは間違いない」と追随。濱口は「不満を口にするより“ありがとう”の言葉を大切に心掛けています。その方が、家庭は明るくなる。妻の言うことは絶対です」と付け加えると、有野は「僕は妻に不満なんてないですからね」と濱口に突っ込みを入れていた。
2022年06月16日名だたる古典バレエを自身のプロダクションとして生まれ変わらせてきた熊川哲也が、2017年、原作も音楽も存在しない全幕作品に挑み、熊川哲也の最高傑作と名高い「クレオパトラ」。この度、またとない最高のキャスティングで4年ぶりに上演いたします。このほど、タイトルロールの一人である日高世菜(※2)の公演ビジュアルとスポットが解禁となりました(※1)。また3年半ぶりの全幕出演であり、ジュリアス・シーザー役で本作に初登場となる熊川哲也からのメッセージも併せてお届けいたします。(※1)詳細URL: (※2)「高」は、はしごだか。メインビジュアル (C)Toru Hiraiwa絶世の美女の代名詞でありながらいまだ多くの謎に包まれているクレオパトラを、熊川が壮大な史実を紐解きオリジナルのストーリーを構築、全2幕にわたるグランド・バレエに仕立てました。作品の成功を大きく左右する音楽にはカール・ニールセンの楽曲を使用。舞台美術デザインにはメトロポリタン歌劇場やミラノ・スカラ座など世界の一流オペラ劇場の舞台を手がけるダニエル・オストリング。現代的感性が光る前田文子の衣裳。そして、クラシック・バレエの既成概念を大胆な創意で押し広げた熊川の振付。これらすべてが完璧なる融合を果たした、振付家・熊川哲也の最高傑作がこの「クレオパトラ」なのです。■熊川哲也、出演決定!今回の公演では、ジュリアス・シーザー役で熊川哲也の出演も決定し大きな話題に。ギリシャ・ローマの歴史を決定的に変えた政治家であり軍人という役所のシーザーは、クレオパトラの激動の人生におけるキー パーソン。圧巻の存在感を必要とされる役だけに、期待は尽きません。熊川哲也 (C)Toru Hiraiwa<ジュリアス・シーザー役にて初登場!芸術監督/熊川哲也コメント>「クレオパトラ」は、原作も音楽も存在しないところから産み出した、まさに“創作の真骨頂”ともいえる作品であり、私自身にとっても非常に特別なものです。ニールセンの音楽に出会い、演出が降ってきた瞬間から、極めて完璧に近い領域に到達したと感じ得た初日の舞台まで、この作品が誕生するまでの一刻一刻は、非常に満ち足りた時間でした。3度目の上演となる今回は、初演の奇跡を蘇らせてくれるであろう浅川紫織に加え、第二世代ともいえるキャストが揃います。容姿はもとより、バレエの形式美を超えて、各々のありのままの姿が顕になるこのタイトルロールを、彼女たちがいかに創り上げるか、ご期待ください。初演の2017年から5年の時が過ぎ、その間に私も節目を迎える歳となりました。「五十にして天命を知る」といわれますが、有限たる時において自らがすべきこととは何か――。自身の若い頃を振り返ると、ヌレエフと同じバーを握って稽古した日や、当時のスターと一緒に舞台に立った経験は、かけがえのない光景として脳裏に刻まれています。それを思うと、伸び盛りの若手と自分が舞台上で同じ空気を吸うことは、私が思う以上に彼らにとって意味あることであり、バレエに生かされた者として今なすべきことのひとつが“継承”であるという想いから、今回の出演を決断いたしました。この機会を後進のため、存分に生かしたいと思います。熊川哲也 Tetsuya Kumakawa ~芸術監督 Artistic Director of K-BALLET COMPANY~北海道生まれ。1987年、英国ロイヤル・バレエ学校に留学。89年、ローザンヌ国際バレエコンクールで日本人初の金賞受賞。同年、英国ロイヤル・バレエ団に東洋人として初めて入団。91年、史上最年少でソリスト、93年にプリンシパル昇格。99年、K-BALLET COMPANY設立。芸術監督として団を率いるほか、演出・振付家としても才能を発揮し、「白鳥の湖」「くるみ割り人形」など全幕古典作品の演出・再振付や、完全オリジナル全幕作品「クレオパトラ」「蝶々夫人」などの新作を数多く上演。2012年1月、Bunkamuraオーチャードホール芸術監督に就任。2013年、紫綬褒章受章。■クレオパトラ役 ~Kバレエのプリンシパルたち~日高世菜Kバレエ初のプリンシパル入団を果たし熊川に「完璧バレリーナの象徴」と言わしめる日高世菜 Sena Hidaka兵庫県生まれ。2008年同年ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーに留学。11年ルーマニア国立バレエ団に入団、14年プリンシパルに昇格。16年アメリカのタルサバレエに移籍、19年プリンシパルに昇格。数々の作品で主演を踊る。21年1月、Kバレエカンパニー初のプリンシパル入団を果たす。飯島望未容姿に反し、強靭な身体の能力が生む野性的な魅力を持つ飯島望未 Nozomi Iijima大阪府生まれ。2008年ヒューストン・バレエに当時最年少の16歳で入団。19年3月、同団のプリンシパルに昇格。21年に帰国し5月にKバレエカンパニー『ドン・キホーテ』にゲストで主演。同年8月プリンシパル・ソリストとして入団。22年3月プリンシパルに昇格。19年、シャネルビューティアンバサダーに就任。浅川紫織初演当時からのキャストとしてこの役の真髄を知り尽くす浅川紫織 Shiori Asakawa長野県生まれ。2001年イングリッシュ・ナショナル・バレエスクールに留学。03年4月、Kバレエカンパニーに入団。2008年12月プリンシパル・ソリスト、14年1月プリンシパルに昇格。18年股関節の深刻な怪我により引退するが、手術が成功し本年6月「カルメン」で4年振りの全幕復帰を予定。■~STORY~紀元前1世紀のエジプト。クレオパトラは父王亡き後、弟のプトレマイオス13世と結婚、共同で王位に就いていた。実権を握っているのはクレオパトラだが、プトレマイオスを擁立する官僚たちにより王朝は二派に分裂、熾烈な権力争いが起こっている。そんな折、ローマではジュリアス・シーザーとポンペイウスの間で内戦が起こり、シーザーが勝利する。弟一派により王座を奪われたクレオパトラは、ローマきっての実力者たるシーザーを味方につけようと画策。その美しさは瞬く間にシーザーの心を奪い、二人は恋に落ちる。一方、シーザーの暗殺を企てたプトレマイオス一派は亡き者にされる。再び王位を手中に収めたクレオパトラは、今や名実共にローマの最高権力者となったシーザーとの間に子をもうけ、まさに幸福の絶頂にある。だが、その幸せは長くは続かなかった。腹心ブルータスらによってシーザーが暗殺されたのだ。遺言により後継者に指名されていたオクタヴィアヌスは、シーザー直属の部下であったアントニウスの存在を警戒し、同盟を強固にするため、妹オクタヴィアと結婚させる。だが、クレオパトラに想いを寄せていたアントニウスは彼女を忘れられずエジプトへと向かう。クレオパトラはアントニウスの愛を受け入れ、ひととき平穏な日々が訪れる。だが、オクタヴィアヌス率いるローマの軍勢がエジプトへと攻め入り……そして、激動の人生を生き抜いたクレオパトラに、最期の時が訪れる――。(C)Hidemi Seto(C)Hidemi Seto(C)Hidemi Seto■熊川哲也 Kバレエカンパニー Autumn Tour 2022 『クレオパトラ』 公演概要【日時】2022年10月26日(水)~30日(日)【会場】Bunkamuraオーチャードホール【チケット料金(税込)】※6/18(土)10:00~ 一般発売開始!!★10/26(水)18:00、10/28(金)14:00、10/29(土)17:30S席¥17,500/A席¥13,000/B席¥10,000/C席¥8,000 A親子席¥17,500学生券¥5,500☆10/27(木)14:00、10/29(土)13:00、10/30(日)13:00S席¥15,000/A席¥11,000/B席¥8,000/C席¥6,000 A親子席¥15,000学生券¥3,500※A親子席 大人1名+子供1名(5歳以上小学6年生以下)(A席エリア)※学生券 中学生以上25歳以下/当日学生証を提示の上引き換え/席位置未定※A親子席・学生券は、TBSチケット、チケットぴあWEBにて取り扱い【チケット販売】TBSチケット、チケットスペース、他【お問い合わせ】チケットスペース:03-3234-9999/ 公式WEBサイト: Instagram : @k_ballet_company_officialTwitter : @kballetofficialFacebook : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月01日『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督の『偶然と想像』が、4月6日にフランス全土で公開され、わずか3週間足らずで動員が10万人を突破する大ヒット。フランス版ポスタービジュアルが到着した。昨年開催された第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)に輝き、フランス国内プレミア上映のナント三大陸映画祭では最高賞〈金の気球賞〉・観客賞のW受賞、第17回CineFestミシュコルツ国際映画祭では最高賞にあたる〈エメリック・プレスバーガー賞〉を受賞するなど、昨年日本で公開されるやBunkamuraル・シネマで連日満席が続出、傑作と称賛する反響を呼んだ本作。『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞に輝いたことで本作の注目度もより一層高まり、現在は20か国以上の国と地域で上映決定、40以上の映画祭に出品となった。日本国内では2021年12月17日(金)の公開から動員数は7万人を超え、現在も4か月以上の大ヒットロングラン中。本作の公開館Bunkamuraル・シネマでの上映が5月5日(木)で終了する。フランスでは観客動員10万人を突破した(2018年公開、濱口竜介監督『寝ても覚めても』はフランスの最終動員が約10万人)。今回解禁となったフランス版ポスタービジュアルは、白を基調とした日本版とは全く異なり、第2話「扉は開けたままで」の奈緒(森郁月)が中心に大きく描かれ、パープル一色で構成された鮮明で印象的なポスターとなった。さらに韓国でも5月4日(水)より公開が決定。本作の第1話に出演している玄理が韓国での本格的活動を目指し、韓国公開に合せて訪韓も予定されている。『偶然と想像』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:偶然と想像 2021年12月17日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開©︎ 2021 NEOPA / fictive
2022年05月02日村上春樹の短編を映画化した島秀俊主演、濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が第94回「アカデミー賞」国際長編映画賞を受賞した。この映画史に残る快挙を記念し、4月5日(火)に、東京・千代田区の日本記者クラブで凱旋記者会見が行われ、濱口竜介監督と主演の西島秀俊、本作のプロデューサー・山本晃久が出席した。日本映画がアカデミー賞の国際長編映画賞(旧称:外国語映画賞)を受賞するのは、映画『おくりびと』(滝田洋二郎監督)以来13年ぶりの快挙。栄誉の象徴であるオスカー像を手にして登場した濱口監督は「これだけ多くの国に作品が受け入れられたということを、驚きを持って受け止めている」と戸惑いつつも、広く支持された理由については「(原作の)村上春樹さんの物語が持つ普遍性にあると思う」と村上文学の高いドラマツルギーにあると分析する。さらに受賞の瞬間についての感想を問われると「どう言ったらいいのかわからないというのが根本にある。直前に至るまでにオスカーというものが自分の人生に関係するとは思ってもいなかったので、どう振る舞っていいのかわからなかった」と率直な感想を吐露した。また今回の快挙は自身のキャリアにおいてあくまでも「通過点であったらいい」と言うが、受賞の際のスピーチには若干の反省があるようで「僕がサンキューと言ってしまったがために会場の音楽が流れてしまって、その先の言葉が言えなかった。もし次にチャンスがあるならば、今回の教訓を活かしたい」とはにかむ。亡き妻への喪失感を抱える舞台俳優で演出家の家福悠介を演じた西島。「応援していただいたみなさんの力のお陰で素晴らしい体験をさせていただきました。現地でも『美しい映画だった』と言っていただきました。この魂の救済の映画が国や言語の壁を越えて人々の心に大きく響いたことを実感しました」と喜びを噛みしめ、山本プロデューサーも「小さくささやかな現場から始まったこの作品が数々の賞とアカデミー賞を経てみなさんのもとに戻ってきました!」と凱旋を報告した。本作は国際長編映画賞だけでなく作品賞、監督賞、脚色賞にもノミネートされている。濱口監督は「前日にノミネート者たちとのディナーがあり、スティーヴン・スピルバーグ監督やポール・トーマス・アンダーソン監督と同じテーブルになりました。なんでこんなところにいるのだろうか?という気持ちになった」と夢心地だったことを回想。映画で世界を目指す後進に向けては「このような機会(アカデミー賞ノミネートや受賞)が今後も続いてくれれば日本映画にとってはありがたいこと。世界の目が今アジア映画や日本映画に向いていることは今回の経験でわかったので、世界を目指すのならば野心を持ってやってもらいたい」とエールを送った。現地で授賞式に参加した西島は「アカデミー賞の場に行くまでは緊張するだろうと思っていたけれど、意外に緊張しなくて今日の方が緊張しています」とジョークを交える。授賞式前日には敬愛する映画監督であり俳優のジョン・カサヴェテス監督のお墓参りに行ったそうで「その時に自分の中でも驚くくらいに心が動いた。かつて濱口監督も観ていたジョン・カサヴェテス監督の特集上映から約20 年の時を経てロスに降り立ち、カサヴェテス監督のお墓に行き『明日アカデミー賞に出るんだ』と感じ入るものがありました」としみじみ。アカデミー賞という貴重な場に同席した栄誉については「素晴らしい作品という偉大な魂が僕をここに運んでくれたんだと思いました」と喜びを噛みしめた。濱口監督の演出術を「丁寧に時間をかける現場だった」と語る西島は「今回の演技は説明を排除した演技で、観客の皆さんとの共同作業で作り上げるような演技でした。自分の信じる演技を見つめ直し、勇気を出してやろうと演じた記憶があります。その演技を各国の皆さんに見てもらえたことは希望であり、素晴らしいこと」と回想。その結果「自分の信じる演技をやるしかない」という結論に達したという。そして後輩たちに向けて西島は「僕よりもはるかに才能のある日本の若い俳優さんも多いので、みなさんが自分の信じる演技を突き詰めていったその先には、信じられないようなことが起こるのではないか。今回僕が体験したことは若い俳優さんたちに会ったら伝えていきたいと思うけれど、僕程度の俳優が行けたので、みなさんにも可能性があるはずです」と謙遜交じりに後進の活躍に期待を込めた。本作は、これまでに第74回「カンヌ国際映画祭」にて日本映画初の脚本賞を含む4冠を受賞。その後「ゴールデングローブ賞」非英語映画賞、「インディペンデント・スピリット賞」国際映画賞、「クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)」外国語映画賞、「ニューヨーク映画批評家協会賞」作品賞、「ロサンゼルス映画批評家協会賞」作品賞・脚本賞・監督賞次点、「ボストン映画批評家協会賞」にて西島秀俊の最優秀男優賞を含む4冠、「米批評家協会賞」では作品賞とアジア初・主演男優賞を含む主要4部門での受賞など、世界中で90以上の賞を受賞している。『ドライブ・マイ・カー』ロングラン公開中
2022年04月05日映画『ドライブ・マイ・カー』の凱旋舞台挨拶イベントが5日に都内で行われ、西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいか、濱口竜介監督が登場した。同作は村上春樹の同名短編小説に惚れ込んだ濱口竜介監督の最新作。妻を失い、喪失感のなかで生きる舞台俳優・家福と、寡黙な専属ドライバー・みさきという孤独な2人が、愛車サーブを通して出会い、一筋の希望にたどり着くまでを描く。第74回カンヌ国際映画祭で日本映画として初となる脚本賞を受賞した同作は国内外の様々な賞を席巻し、第64回アカデミー賞 国際長編映画賞に輝いた。授賞式の場に立った濱口監督は「気持ちを落ち着けてなんとかスピーチをしなきゃと出て行って、自分もできるだけ短くしたいと思っていたので冒頭部分は英語でと思っていたら、大体冒頭部分で終わってしまったんですけど……『Thank you』というのが早すぎたんです。その場にいた俳優さん、いなかった俳優さんにも感謝をつ会えられたので良かったと思います」と振り返った。スティーブン・スピルバーグ監督とも写真を撮っていた濱口監督は「エレベーターを待っていたらスピルバーグさんがすっと通って行かれたので、自分は怖気付いていたんですけど周りから『行きなさい』みたいな。それで『ご一緒できて光栄でした』と話しかけたら、『ドライブ・マイ・カー』について「改めて素晴らしい映画だった、賞にふさわしい映画だった』とおっしゃていただいて、夢のような体験でした。子供の頃からスピルバーグ監督の映画を見てきたので、そんなことがあるんだと思いました」と状況を語る。同じくその場にいた西島も「ポール・トーマス・アンダーソン監督が『素晴らしかった』とおっしゃったり。ジェーン・カンピオン監督が岡田くんに『Bad boy』と言って、悪い男をすばらしく演じたと伝えてらっしゃったり」と明かすと、岡田は苦笑。「『そうです』と思いましたけど、この作品をちゃんと見てくれた上でおっしゃってくれてたので、本当に嬉しかったです」と喜んでいた岡田は、「僕は授賞式前にインタビューで『コーダ あいのうた』が好きだと言っていたら、トロイ・コッツァーさんとお話しする時間があって、通訳さんと手話の通訳さんと4人だったんですが『日本の手話と違うから、こうやってやるんだ!』と興奮しておしゃべりされてるので、何も聞けなかった。それで呼ばれてしまったので去ったんですけど、すごく貴重な時間でした」と明かした。トロイ・コッツァーと写真を撮っていた霧島も「そんなにたくさんお話しできなかったんですけど、目の前にいらっしゃったので。『コーダ あいのうた』は劇場で見て本当に恥ずかしいくらい大泣きしたくらい好きな作品でしたので、ガッと捕まえて、自己紹介して『ドライブ・マイ・カー』に出ていますということを説明して『好きな映画です。美しい映画だと思いました』とお伝えしたら、本当に嬉しそうに笑ってらっしゃって、お写真お願いしました」と楽しんでいたようだった。濱口監督が「どこを見ても伝説みたいな人がいて、ウィル・スミスさんがそこを通って行ったりとか……」と言うと、会場はざわつく。「ビル・マーレイさんがいたり、楽屋裏に入って行ったらコッポラ監督とロバート・デ・ニーロとアルパチーノが準備をしていて『何なんだこの世界は』と思いました」と豪華な思い出を振り返った。この日は実際にオスカー像も登場し、「意外と重いものでしで、2年前にポン・ジュノ監督が片手で軽々上げてたので、監督の筋力がすごいなと思いました」と語る。授賞式にいなかった三浦がその場で持つこととなったが「『重い重い』と言われてたから、そんなに重くなかったです」とその場の笑いを誘うと、濱口監督は「筋力がめちゃめちゃあるのかな」とコメントしていた。
2022年04月05日濱口竜介監督作品の特別上映会が、2022年4月2日(土)より、東京のユーロスペース、ポレポレ東中野、シアター・イメージフォーラムで開催される。上映作品は『PASSION』『親密さ』『ハッピーアワー』。『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督の特別上映会『ドライブ・マイ・カー』で日本映画史上初のアカデミー賞作品賞ノミネートを果たし、国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督。そんな彼の自主制作作品からメジャーデビューに至るまでの作品を上映してきた東京のミニシアター3館が、アカデミー賞での功績を祝し、濱口竜介作品の特別上映会を実施する。濱口竜介監督の初期の代表作『PASSION』(2008)はユーロスペース、コアな濱口ファンを生み出した『親密さ』(2012)はポレポレ東中野、5時間半という長尺にも関わらずヒットを記録した『ハッピーアワー』(2015)はシアター・イメージフォーラムで、それぞれ公開された作品。この3作品が、各シアターに凱旋することになる。映画『PASSION』あらすじ結婚間近の果歩と智也を祝う席上、智也の過去の浮気が発覚し…。男女5人が揺れ動く一夜を描いた群像劇。第56回サン・セバスチャン国際映画祭、第9回東京フィルメックスに出品された濱口竜介の初期代表作。映画『親密さ』あらすじ「親密さ」という演劇を作り上げていく過程をフィクションとして演じる前半と、実際の上演を記録し映画として構成した後半の二部構成で描かれる青春群像劇。映画と演劇の学校「ENBUゼミナール」の映像俳優コースの修了作品としてスタートした企画。映画『ハッピーアワー』あらすじ30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。純の秘密を知るまでは……。市民参加のワークショップから誕生した作品で、ほとんどのキャストが演技未経験者という挑戦作。【詳細】濱口竜介監督作品特別上映 ミニシアター合同特別ウィーク・映画『PASSION』公開時期:2022年4月2日(土)〜4月15日(金)連日19:00会場:ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1−5)料金一律:1,500円・映画『親密さ』公開時期:4月2日(土)、4月9日(土)各日24:10よりオールナイト上映会場:ポレポレ東中野(東京都中野区東中野4丁目4−1)料金一律:2,000円・映画『ハッピーアワー』公開時期:4月2日(土)〜4月8日(金)連日13:00より会場:シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区渋谷2丁目10−2)料金一律:3,000円
2022年04月02日先日行われた第94回アカデミー賞にて国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』の監督、濱口竜介の作品を特別上映する企画「濱口竜介監督作品ミニシアター合同特別上映ウィーク」の開催が決定した。今回の上映企画では、初期の代表作『PASSION』(’08)をユーロスペース、コアな濱口監督作品ファンを生み出した『親密さ』(’12)はポレポレ東中野、5時間半という長尺にも関わらず、大ヒットした『ハッピーアワー』(’15)はシアター・イメージフォーラムにて上映。3作品が再び聖地に凱旋することになる。なお、話題作『ドライブ・マイ・カー』は、人気作家・村上春樹の短編小説「女のいない男たち」(文春文庫刊)に所収されている1篇の映画化。西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生らが出演。同作は現在、各劇場にて再上映が順次行われている。「濱口竜介監督作品ミニシアター合同特別上映ウィーク」は4月2日(土)よりユーロスペース、ポレポレ東中野、シアター・イメージフォーラムにて開催。(cinemacafe.net)
2022年03月30日西島秀俊主演、村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が、第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞。授賞式を終えたばかりの濱口監督や西島さん、岡田将生、霧島れいかが日本メディア向けの共同記者会見に出席し、喜びをコメント。合わせて、授賞式にはスケジュールの都合により参加できなかった三浦透子からもコメントが到着した。まず、率直な感想を聞かれた濱口監督は、「ありがとうございます!嬉しいです!ノミネートされることだけでも本当にすごいことだと思っていたので、こうして受賞ができるとは本当に思っていなかった。ありがたいことだと思っています」と感謝。オスカー像を手にした濱口監督は「重いです(笑)。ポン・ジュノ監督が2年前に取ったとき、片手で軽々と持ち上げられていたので、意外と軽いのかなと思っていた。重かったのでびっくりしました」と改めて語った。西島さんは「会場でたくさんの方に『この作品を観た、素晴らしかったよ』と言って頂いて。改めてこの作品が、国や言葉を越えていろんな人の心に深く響いたんだなと会場ですごく感じました。とても幸せです」と明かすと、霧島さんも「素直に心から嬉しい気持ちでいっぱいです。たくさんの方におめでとうと言って頂いて、どれだけたくさんの方の心に届いたのかということが実感できて、本当に、本当に嬉しいです」とコメント。濱口監督も「スティーヴン・スピルバーグ監督から『おめでとう。この映画にふさわしいものだ』と言って頂きました。スピルバーグさん自身もこの映画がとても好きだと言って頂けて、本当にすごい日だなと思いました」と感慨いっぱいの様子。岡田将生「あの場にいれたことがよかった」そして岡田さんは「あの場にいれたことがよかったなと思いますし、『ドライブ・マイ・カー』とタイトルが言われた時にみんなで立ち上がって、みんなで抱きしめあってるその瞬間は一生忘れない出来事なんだろうなと思ってます」とコメント。作品の名前が呼ばれたときのことについては「監督のこの凄い才能がもっともっと世界に広まってほしいなと、いち映画ファンとして思っているので本当に嬉しくて、濱口監督おめでとうございますという気持ちでいっぱい」と西島さん。岡田さんは「本当に、こんなことがあるんだなあ、と。素直に体が反応して、心が動いて。皆さんと喜びを分かち合えたのは本当に良かったなと、その瞬間に思いました」と語り、霧島さんも「すごく緊張していたのですが、耳に入ってきた瞬間に感情が素直にわーっと溢れてきて、体も反応してしまいました」と喜びを明かした。「『時間をかける』ということは大事なこと」と監督日本映画が国際長編映画賞(旧称:外国語映画賞)を受賞したのは、2009年開催の第81回、滝田洋二郎監督作『おくりびと』が受賞した以来13年ぶりの快挙となる。日本の映画界にとって本作が今後どんなものになるか、という質問に「それは、今後の皆さんが決めてくださればいいなと思っています。ただ、プロデューサーの方たちの尽力のおかげあって準備にとても時間をかけることができたのはとても貴重なことだったと思っています」と濱口監督。「いわゆる商業映画というものを作って2本目ですが、みなさんが準備の大切さというものを理解して作ってくださったということは感じていて、準備に時間をかけたことによってこういう結果が得られているということは言いたいですし、参考にしてやってみたいという方がいてくれたらそれはすごくありがたいと思います」と言う。「この『時間をかける』ということは大事なことで、その意志さえあれば、急き立てられるように仕事をすることもないし、お互いをリスペクトするような環境も生まれやすいと思う。これは映画界だけに限らないことで、『このことに価値があるんじゃないか』と思うことを時間をかけてやる、ということができたら、それは今より少し幸せなことなんじゃないか。そういう実例だと思っている」と監督は思いを明かした。三浦透子「スピーチ届きました。胸がいっぱいです」国際長編映画賞の受賞、本当におめでとうございます! 皆さんの姿、とてもかっこよかったです。『ドライブ・マイ・カー』という作品に関われたこと、誇りに思います。改めて、この作品から頂いた全ての出会いと経験に、心から感謝申し上げます。濱口さん、スピーチ届きました。胸がいっぱいです。なお、本作は国内外の賞レースの盛り上がりに合わせ、日本国内でも8月20日の公開から7か月が過ぎた今も、各地でロングラン上映が続いている。公開館数は115館からスタートし、今後公開が決定している上映館も含め、3月28日現在で総計405館の劇場で上映されており、興行収入は3月27日時点で8億8893万50円となった。そして芸術分野の優れた活動を顕彰する、第72回芸術選奨文部科学大臣賞に濱口監督が選出。文化庁長官表彰(国際芸術部門)に、芸術各分野において国際的に活躍し、特に顕著な成果をあげた個人として西島さんと濱口監督の両名が決定している。『ドライブ・マイ・カー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年03月28日今井哲也著『ぼくらのよあけ』が映画化されることが発表された。『ぼくらのよあけ』は、『アフタヌーン』(講談社刊)にて連載され、星雲賞候補にもなった傑作SFジュブナイル漫画。舞台は2049年、宇宙とロボットが大好きな主人公の少年は、まもなく地球に大接近するという彗星に夢中になっていた。そんなある日、彼が出会ったのは、宇宙からきたという“未知なる存在”。公開されたティザービジュアルに描かれているのは、何やら怪しく輝く少年らが住む阿佐ヶ谷団地と、その奥にひっそりとそびえ立つ給水塔。そして、黎明の光が差し込む中、団地の屋上に佇む少年とロボットの姿。そんな彼らに訪れた、前代未聞の極秘ミッションとは?あわせて公開された特報映像では、ホルスト作曲の組曲『惑星』第4曲「木星」の有名なフレーズに合わせて、ティザービジュアルに描かれた団地屋上が美しく光り、徐々に朝陽が登っていく様子が映し出され、宇宙の壮大さを感じられる映像となっている。本作の映画化について、原作者の今井哲也からは「たくさんの方がすてきなアイデアを持ち寄って、作品がどんどん出来上がっている最中です。未来ってすごいですね。わくわくしています。みなさんもぜひわくわくしてください」と興奮のコメントが到着。さらには、映画化を祝う描き下ろしイラストも寄せられている。『ぼくらのよあけ』2022年初秋公開(C)今井哲也・講談社/2022「ぼくらのよあけ」製作委員会
2022年03月18日西島秀俊が主演を務めた、濱口竜介監督の最新作『ドライブ・マイ・カー』が全国ロングラン公開中だ。この度、本作が「第94回アカデミー賞」ノミネーション発表にて作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の全4部門にノミネートされたことを受け、濱口監督がオンライン会見を開いた。物語は主人公の俳優であり演出家の家福が主人公。彼は愛する妻と満ち足りた日々を送っていたが、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会った。そして行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかであることに気付かされていく。本作は既に「第74回カンヌ国際映画祭」にて日本映画初の脚本賞を含む4冠を受賞したのち、「ゴールデングローブ賞」非英語映画賞、「ニューヨーク映画批評家協会賞」作品賞、「ロサンゼルス映画批評家協会賞」作品賞・脚本賞・監督賞次点、「ボストン映画批評家協会賞」にて西島秀俊の最優秀男優賞を含む4冠、「米批評家協会賞」では作品賞とアジア初・主演男優賞を含む主要4部門での受賞など、世界中で既に50以上の賞を受賞。また国内外のメディアが選ぶ、2021年ベスト作品でも次々上位にランクインしている。主演の西島秀俊は「New York Times」や「Vanity Fair」、「Slant Magazine」にてベストパフォーマーのひとりに選出されており「The Film Stage」では1位を獲得。共演の三浦透子もベストパフォーマー12位に選ばれているほか、先日発表されたイギリス版「VOGUE」では注目の25人のひとりに選出されるなど、本作キャストにも世界中から注目が集まっている。さらに『ドライブ・マイ・カー』旋風はアメリカに留まらず、イギリスでは「第42回ロンドン映画批評家協会賞」でも、日本映画として初めての脚本賞受賞、さらに外国語映画賞は周防正行監督の『Shall we ダンス?』(1996年)以来のダブル受賞を果たした。現地3日ノミネーションが発表された「英国アカデミー賞(BAFTA賞)」では、監督賞、脚色賞、非英語映画賞と3部門にノミネートされている(授賞式は現地時間3月13日予定)。また、韓国では去年12月23日の上映以来、観客動員数5万人を突破(1月31日時点)するなど世界各国から高い注目を集めている。国内でも、第34回日刊スポーツ映画大賞で作品賞と主演男優賞、第76回毎日映画コンクールで日本映画大賞(作品賞)と監督賞、第95回キネマ旬報ベスト・テンではキネマ旬報ベスト・テン第1位(日本映画作品賞)、読者選出日本映画監督賞、助演女優賞、日本映画脚本賞、日本映画監督賞と全5冠。8月の公開から6カ月近く各地でロングラン上映が続く盛況ぶりだ。<濱口竜介・コメント>ベルリン国際映画祭参加のために乗っていた飛行機を降りたら、米アカデミー賞に4部門ノミネートされていて、心の底から驚きました。作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞へのノミネート、信じられないような気持ちで未だにいます。ただ、確実に言えるのは原作者・村上春樹さんの物語が持つ普遍性がこの評価の根底にはある、ということです。心から愛する誰かを失ったとしても人生は続いていく。その人生は苛酷だけれど、ほんのひとつまみの希望もないわけではありません。ただ、この物語世界を身体化し、具現化する俳優たちの負担は計り知れないものがあったと思います。西島秀俊さんをはじめとする役者の皆さんの誠実な役への取り組みにも、この場を借りて敬意と感謝を表したいと思います。このノミネートがきっかけで俳優陣の素晴らしい演技、そしてそれを支えたスタッフたちの仕事がより多くの観客の目に触れることを願っています。<大江崇允・コメント>一番に思い出したのは、濱口竜介監督、山本晃久プロデューサーと初めて三人で飲んだ夜でした。その時、おそらく今日を想像した人はいませんでした。まさかこんなに遠くまで縁が繋がるものかと、映画の持つ力に本当に驚きました。この賞も、これまで同様スタッフ全員のものだと思います。そのスタッフ一人一人と繋がれたことが僕の一番の幸運です。<山本晃久・コメント>我々映画人の多くが、子供の頃に初めて観たのはアメリカの映画だと答えるでしょう。わたしもその一人でした。物語はドラマチックで、映像や音は迫力と躍動感に満ち、俳優たちはみな魅力的でした。世界中に影響を及ぼした映画史を持つアメリカは、まさに映画の王国です。そんな国の最高峰である米国アカデミー賞でノミネーションを果たせたことは、まさに夢のような出来事としか言いようがありません。濱口竜介監督、そして一緒に映画をつくりあげた素晴らしい仲間たちと共に、『ドライブ・マイ・カー』を選んでくださったアカデミー会員の皆さんへ、心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本作を選んでくださり、本当にありがとうございました。『ドライブ・マイ・カー』公開中
2022年02月09日先日行われた「第94回アカデミー賞」ノミネーション発表を受けて、4部門にノミネートした『ドライブ・マイ・カー』の監督・濱口竜介が、本日2月9日、オンライン会見にて現在の心境を明かした。西島秀俊主演、村上春樹の短編を映画化した本作。8月より公開され、6か月近く各地でロングラン上映が現在も続く、盛況ぶりを見せている。日本のみならず、世界中で話題になっている本作。カンヌ国際映画祭にて日本映画初の脚本賞を含む4冠を受賞したのち、ゴールデングローブ賞非英語映画賞、ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞・脚本賞・監督賞次点、ボストン映画批評家協会賞にて西島秀俊の最優秀男優賞を含む4冠、米批評家協会賞では作品賞とアジア初・主演男優賞を含む主要4部門での受賞など、世界中で50以上の賞を受賞。そして、この度の「第94回アカデミー賞」では、作品賞をはじめ、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞と、全4部門にノミネートされている。ベルリン国際映画祭参加のため、渡独中の濱口監督は「飛行機を降りたら、米アカデミー賞に4部門ノミネートされていて、心の底から驚きました」と心境を明かし、「確実に言えるのは原作者・村上春樹さんの物語が持つ普遍性がこの評価の根底にはある、ということです。心から愛する誰かを失ったとしても人生は続いていく。その人生は苛酷だけれど、ほんのひとつまみの希望もないわけではありません。ただ、この物語世界を身体化し、具現化する俳優たちの負担は計り知れないものがあったと思います。西島秀俊さんをはじめとする役者の皆さんの誠実な役への取り組みにも、この場を借りて敬意と感謝を表したいと思います。このノミネートがきっかけで俳優陣の素晴らしい演技、そしてそれを支えたスタッフたちの仕事がより多くの観客の目に触れることを願っています」とコメントしている。また、濱口監督と共同脚本を手掛けた大江崇允も「まさかこんなに遠くまで縁が繋がるものかと、映画の持つ力に本当に驚きました」とノミネートにびっくりしたという。プロデューサーの山本晃久は「まさに夢のような出来事」と話し、「濱口竜介監督、そして一緒に映画をつくりあげた素晴らしい仲間たちと共に、『ドライブ・マイ・カー』を選んでくださったアカデミー会員の皆さんへ、心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本作を選んでくださり、本当にありがとうございました」と感謝を述べた。『ドライブ・マイ・カー』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年02月09日第95回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が2日に都内で行われ、三浦透子、鈴木亮平、濱口竜介監督、原一男監督、 立川志らく(コメント映像)、佐藤忠男(コメント映像)、河合実、和田庵、尾野真千子、役所広司、大江崇允が登場した。74回カンヌ国際映画祭で日本映画として初となる脚本賞を受賞し、第79回 ゴールデン・グローブ賞 非英語映画賞(旧外国語映画賞)、第56回 全米批評家協会賞 作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞、第87回 ニューヨーク映画批評家協会賞など北米を中心に様々な賞を受賞している『ドライブ・マイ・カー』が同賞でも5冠を達成。日本映画作品賞、助演女優賞(三浦)、日本映画監督賞(濱口監督)、日本映画脚本賞(濱口監督、大江)、読者選出日本映画監督賞に輝いた。評価について、濱口監督は「これほど広がっていくことには、とても驚いています。特にアメリカで受け入れられるなんて想像しなかったのことなので驚きですし、心から嬉しく思っています」と心境を吐露。受け入れられた理由については「物語そのものの普遍性ということなんじゃないでしょうか。村上春樹さんが長編においてよくテーマにされている喪失と、そこからどうやってもう一度希望を手に入れるのかということを指針として、村上春樹さんの物語世界をどう展開していくかを考えていたので、物語の普遍性が受け入れられているのではないかと思います」と分析する。制作のC&Iエンタテインメント 代表 久保田修氏は「日本だけでなくヨーロッパでもアメリカでも受け入れられているのは、それだけコロナだったり、分断とか格差とかいろいろなことがあって、再生というか治療というか癒やしというか、そういったものを求めていたんだな」と予想する。「もちろんいい映画なんですけれども、世界的に受け入れられるというのは当然、我々は作ってる段階では想像してなかった」と振り返った。8日には米国 アカデミー賞のノミネーションも発表されるが、期待について聞かれると、濱口監督は「そういうことがあったらありがたい」と言いつつ、「賞の場で言うのはなんですけど、賞によって作品が変わるわけではないので。自分達が何ができたのかできていなかったのかを、心に留めておくのが1番大事なことかなと思います。それでもし素晴らしいことがあれば、それはご褒美みたいなものだと思います」と語った。○第95回 キネマ旬報ベスト・テン 受賞一覧日本映画作品賞 『ドライブ・マイ・カー』外国映画作品賞 『ノマドランド』文化映画作品賞 『水俣曼荼羅』主演女優賞 尾野真千子(『茜色に焼かれる』『ヤクザと家族 The Family』により)主演男優賞 役所広司(『すばらしき世界』により)助演女優賞 三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』『スパゲティコード・ラブ』により)助演男優賞 鈴木亮平(『孤狼の血 LEVEL2』『燃えよ剣』『土竜の唄 FINAL』により)新人女優賞 河合優実(『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』『偽りのないhappy end』により)新人男優賞 和田庵(『茜色に焼かれる』により)日本映画監督賞 濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』により)外国映画監督賞 クロエ・ジャオ(『ノマドランド』『エターナルズ』により)日本映画脚本賞 濱口竜介、大江崇允(『ドライブ・マイ・カー』により)特別賞 佐藤 忠男(70年以上の評論活動を通して日本の映画文化の発展に貢献をされた功績に対して)読者選出日本映画監督賞 濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』により)読者選出外国映画監督賞 クロエ・ジャオ(『ノマドランド』により)読者賞 立川志らく(連載『立川志らくのシネマ徒然草』により)
2022年02月02日2021年1月13日、お笑いコンビ『よゐこ』の濱口優さんと、妻でタレントの南明奈さんが新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染したことを、所属事務所が発表しました。弊社所属のよゐこ 濱口優が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されましたので、ご報告申し上げます。1月12(水)に発熱の症状が出たため、PCR検査を受けたところ、本日陽性の検査結果が出ました。現在は保健所の指示に従って療養しております。妻の南明奈さんも合わせてPCR検査を受けたところ、陽性の検査結果が出ましたので同じく保健所の指示に従って療養しております。松竹芸能株式会社ーより引用所属事務所によると、濱口さんとコンビを組む有野晋哉さんは濃厚接触者に該当せず、PCR検査の結果も陰性だったとのこと。発表後、SNSには濱口さん夫婦を心配する声があふれました。ファンの声を受けて、同月14日に、有野さんは濱口さんと2人で出演しているYouTubeチャンネル『よゐこチャンネル』を更新。濱口さんからファンに寄せられたメッセージを代読しました。完全復帰にはまだ数週間かかるかもしれませんが、『一福神』が一周短くしてくれるので、2人そろっての『よゐこチャンネル』はしばらくお待ちください。ご心配をおかけします。かならず戻るので、待っててください。みなさま、感染にはくれぐれもご注意ください。よゐこチャンネルーより引用有野さんによると、『一福神』とは濱口さんが創作した、すべてのものを1に戻してくれる神様。スタンプを自作するほどお気に入りで、ご利益で早く治ると思っているようです。動画のラストで、有野さんは次のように視聴者に呼びかけました。みなさんは手洗い、換気、消毒をしっかりして、医療従事者の方にご迷惑をおかけしないように日々の生活を送ってください。よゐこチャンネルーより引用『よゐこ』の2人からのメッセージは、多くの視聴者に届いたようです。投稿には、温かなコメントが殺到しました。・ご夫婦が元気になるよう、祈っています。・容体がひどかったらどうしようと思っていました。安心しました。・どうか、経過に関わらずお大事になさってください。・お二人での配信が再びできる日を心待ちにしています。病からの回復には、体力を使うもの。あせらずゆっくりと治し、全快の知らせを届けてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年01月14日西島秀俊主演、濱口竜介監督が村上春樹の短編を映画化した『ドライブ・マイ・カー』が、1月9日(現地時間)に発表された第79回ゴールデン・グローブ賞にて非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞したことが分かった。第74回カンヌ国際映画祭にて日本映画初の脚本賞を含む4冠を受賞したのち、第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門ショートリストに選ばれている本作。先日発表された、第56回全米批評家協会賞では作品賞、監督賞(『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』の2作品に対して)、脚本賞、主演男優賞(西島秀俊)の主要4部門を受賞。数々の賞を受賞し、世界で高い評価を得ている。濱口竜介監督今回のゴールデン・グローブ賞では、『Compartment No. 6』(フィンランド、ドイツ、ロシア)、『Hand of God -神の手が触れた日-』(イタリア)、『A Hero』(フランス、イラン)、『Parallel Mothers』(スペイン)、そして日本から『ドライブ・マイ・カー』がノミネートされていた。米アカデミー賞の前哨戦としての注目されるゴールデン・グローブ賞だが…アカデミー賞の前哨戦の1つである、ゴールデン・グローブ賞。賞の権限を司る「ハリウッド外国プレス協会」ことHFPA(=Hollywood Foreign Press Association)の会員の中に黒人が一人もいなかったことが公になり、また、元会長の人種差別的な発言も明るみとなった。これを受け、俳優のマーク・ラファロやスカーレット・ヨハンソンはHFPAを批判するほか、トム・クルーズは受賞したゴールデン・グローブ像を全て返還し、HFPAに対する抗議の意を示した。そのほかHFPAの会員が、授賞式チケットを外部の人間に違法売買しているというスキャンダルも出ている。1996年からゴールデングローブ賞授賞式を放送しているNBC局は事態を重く見て、2022年の授賞式の放送を取りやめることを発表。Amazon、Netflix、ワーナーメディアはHFPAとは「仕事をしない」と表明している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年01月10日親子や友人、恋人同士などが、ファッションアイテムの一部をそろえる『リンクコーデ』。洋服の柄やカラーをあわせて、さりげなくおそろいにできることから、取り入れやすいコーディネートです。2021年12月28日に、タレントの南明奈さんがInstagramを更新。夫で、お笑いタレントの濱口優さんとのリンクコーデを披露し、多くの人をキュンとさせています。南さんが公開した写真が、こちらです!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 南明奈(@akinaminami)がシェアした投稿 衣装はチェック合わせakinaminamiーより引用南さんはスカートで、濱口さんは羽織っているシャツがチェック柄というリンクコーデが、おしゃれですね。おそろいの衣装を着こなし、自然な笑顔でほほ笑む夫婦からは、仲のよさがにじみ出ています。【ネットの声】・かわいい!本当に仲よしですね。・この2人を見ていると幸せな気持ちになれる。大好きです。・チェックで合わせているの、すごくお似合い。ちなみに、夫である濱口さんも、同日に自身のInstagramで、同じ写真を公開しています。仲むつまじい夫婦の投稿は、多くの人の心を癒したようです。[文・構成/grape編集部]
2021年12月29日『ドライブ・マイ・カー』が米映画賞を席巻し、世界がいま最も注目する映画作家・濱口竜介の最新作『偶然と想像』。東京での封切館となるBunkamuraル・シネマでは、日本映画のロードショーは1989年の開館以来初となる。この度、各話ごとのキャストから、それぞれの見どころや濱口監督とのエピソードが語られたコメント動画が到着した。第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した本作は、その後、海外映画祭への招待が続き、9月にハンガリーで開催した第17回CineFestミシュコルツ国際映画祭では最高賞にあたるエメリック・プレスバーガー賞を受賞、さらに国内では第22回東京フィルメックスでオープニングを飾り、観客賞を受賞。さらに先日、フランス・ナントで1979年から開催されている「ナント三大陸映画祭」に出品され、グランプリ(金の気球賞)・観客賞を受賞した。コメント動画は、第1話『魔法(よりもっと不確か)』に出演した古川琴音、中島歩、玄理の3名からスタート。それぞれ本作の見どころを聞かれ、芽衣子(古川琴音)と和明(中島歩)のシーンで、「芽衣子が和明に言ったあるセリフを言いたかった。映画史上に残る暴言!」と玄理さん。続けて古川さん、中島さんは「いつからそうなったの?」「3話ともみなさんが驚く内容の映画です」と語る。また現場では人気恋愛リアリティ番組「バチェラー」が話題になり、その概要を濱口監督に話したところ「監督が大笑いして椅子から転げ落ちた!」と当時をふり返るひと幕も。第2話『扉は開けたままで』で大学教授・瀬川を演じた渋川清彦は「計3日間撮影日があって、20分近くの長回しのシーンがある。1日目は半分以上長回しのシーンを撮って、2日目、3日目もその長回しのシーンを最初から撮った。そこでさすがだなハマちゃん!シビれました」と明かす。そして、濱口作品初出演の甲斐翔真は「演技指導、レッスンのような、こんな世界もあるんだと言う片鱗を見た気がした。ご一緒できたのがとても嬉しいです」と初めての濱口組での思いを語った。第3話『もう一度』に出演した占部房子、河井青葉は本作を「コメディ、SF、愛、ユーモア、いろんなジャンルが含まれている。3話とも違う話だが、どの話もないような、でも日常に起こり得るようなお話」だという。また撮影現場では「監督の提案で、現場では腰が据わるので“四股”を踏んでから撮影をスタートしていた」と濱口監督ならではの思い出をふり返っている。『偶然と想像』はBunkamura ル・シネマほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:偶然と想像 2021年12月17日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開©︎ 2021 NEOPA / fictive
2021年12月18日広島ホームテレビでは2021年12月30日(木)よる11時50分~年末特別番組 として勝ちグセ。カープSPONEYEAR~小窪哲也、栗林良吏が走り抜けた2021年~を放送します。内容2021年はコロナ禍の中での1年だった。1年遅れで開催された東京オリンピックは、無観客試合となった。プロ野球は、観客制限が敷かれ、カープからは感染者も発生、試合中止を余儀なくされた。まさに、激動の1年。この1年を、プロ野球を両極端なステージで過ごした2人がいる。小窪哲也PL学園、青山学院大、さらには大学日本代表と、主将を務め、プロの世界へ。2016年、25年ぶりに優勝を果たしたシーズン、彼は選手会長を務めた。そして、2021年シーズン、球団から示されたのは、指導者への道。しかし、彼が選んだ「2021年」は、もう一度、プロを目指すという1年だった。栗林良吏決して有名選手として育ってきたわけではない。投手転向は高校時代。名を知られるようになったのは大学時代からだ。しかし、大学4年時、志望届を出しながら、プロの声はかからなかった。社会人での活躍が認められ、プロの世界へ。そして、ルーキーイヤー「2021年」を迎えた。プロ野球の世界を離れた者、プロの世界に足を踏み入れた者。どこからも声がかからなくても、現役にこだわり続け、駆け抜けた1年。新人記録を塗り替え、日本代表のクローザーとして金メダルを勝ちとった1年。プロ野球という存在を、両極端な視点で見つめた2人。カープの2021年シーズン、そして、両者が駆け抜けた1年を描きます。聞き手:榮真樹(広島ホームテレビアナウンサー) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月10日西島秀俊を主演に迎え、三浦透子、霧島れいか、岡田将生らを迎えて村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』が、全米映画賞シーズンの皮切りとなる第31回ゴッサム・インディペンデント映画賞にて最優秀国際映画賞を受賞した。ゴッサム・インディペンデント映画賞(通称「ゴッサム賞」)は、米独立系映画の製作に携わる人々を支援するインディペンデント・フィルムメーカー・プロジェクト(IFP)主催の映画賞。日本時間11月30日、ジョナサン・レイモンド、ジミー・フェイルズ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、エリザ・ヒットマン、オリオン・リーが審査員を務めるなか、アメリカ・ニューヨークで行われた授賞式へ濱口監督が参加し、「感動して、胸がいっぱいです」と喜びを語った。また本作は、既報通り第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門日本代表となっており、世界中から大きな注目を集めている。11月24日より公開されたニューヨークで好スタートを切り、12月3日からはロサンゼルスでの公開も決定。今回のゴッサム・インディペンデント映画賞受賞でアカデミー賞への期待がさらに高まった。今年7月に第74回カンヌ国際映画祭で日本映画史上初となる脚本賞ほか全4冠を獲得した後も、トロント、サン・セバスチャン、ニューヨーク、ロンドン、釜山などの国際映画祭への出品が相次ぎ、ポン・ジュノ監督、アルノー・デプレシャン監督、アピチャッポン・ウィーラセクタン監督ら名匠たちからも絶賛を受けている本作。シカゴ国際映画祭(シルバー・ヒューゴ審査員賞、観客賞)、アジア太平洋映画賞(作品賞・脚本賞)、デンバー映画祭(最優秀作品賞[クシシュトフ・キエシロフスキ賞])と世界の映画祭での受賞を重ねている。日本でも公開されるや「大傑作!美しいラストシーンに涙がこぼれた」「今年No.1!」「時間を忘れて見入ってしまった」「観るたびに発見がある、3回見ても足りない!」など、SNSでは熱量のある口コミとリピーターたちの感想が溢れ、8月の劇場公開から約3か月、各地でロングラン上映が続いている。濱口竜介監督受賞コメント本当にありがとうございます。驚いています。この物語を与えてくれた村上春樹さんに感謝します。村上春樹さんの世界を表現するということが、自分にとって新たなチャレンジになりました。そして、今まで自分が描いたことがないような物語を描くことが出来たと思っています。今まさにニューヨークでもやっています。ぜひここにいる皆さんも見て頂けたら嬉しいです。その配給を可能にして私をここに呼んでくれたSideshowとJanus Filmsにも感謝します。そしてこの栄華を作らせてくれたプロデューサー達、素晴らしい演技を見せてくれた役者たち、役者たちの演技を最高の環境を作って助けてくれたスタッフ達にも感謝します。胸がいっぱいです。ありがとうございました。Thank you very much!!『ドライブ・マイ・カー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021年11月30日濱口竜介監督が手掛けた映画『ドライブ・マイ・カー』と『偶然と想像』が、「第57回シカゴ国際映画祭」にてシルバー・ヒューゴ審査員賞&シルバー・Qヒューゴ賞をそれぞれ受賞したことが分かった。北米で最も古い歴史を持つ映画祭の一つである「シカゴ国際映画祭」。第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門日本代表となっている『ドライブ・マイ・カー』は、西島秀俊を主演に迎えた、村上春樹の短編の映画化。同映画祭では、International Competition部門にて第2席である、シルバー・ヒューゴ審査員賞を受賞した。8月の公開から約2か月、各地でロングラン上映が続く盛況ぶりを見せている本作は、全米映画賞シーズンの皮切りとなる米ゴッサム・アワード Best International Feature へのノミネートも決定。第74回カンヌ国際映画祭で日本映画史上初となる脚本賞ほか全4冠を獲得した後も、トロント、サン・セバスチャン、ニューヨーク、ロンドン、釜山などの国際映画祭への出品が相次ぎ、現在、47の国と地域で配給が決定するなど、世界中から大きな注目を集めている。同じく濱口監督作品である『偶然と想像』は、古川琴音、中島歩、玄理、渋川清彦らが出演する短編集。すでに、第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞、第22回東京フィルメックスでは、オープニング作品となっている。今回「シカゴ国際映画祭」では、Outlook Competition部門にてシルバー・Qヒューゴ賞を受賞した。W受賞の快挙を成し遂げた濱口監督は、今回の受賞に関して「私自身、驚きながら見ていた素晴らしい役者の演技をそのまま届けることができた」(『ドライブ・マイ・カー』)、「実際にその人物の人生を歩んできたと感じられるような説得力のある形で演じていただいた」(『偶然と想像』)とコメントし、「作品の魅力を発見してくださった審査員の皆様に感謝したい」と喜びを表している。『ドライブ・マイ・カー』は全国にて公開中。『偶然と想像』は12月17日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会偶然と想像 2021年12月17日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開©︎ 2021 NEOPA / fictive
2021年10月25日2021年10月12日に、タレントの南明奈さんがInstagramを更新。夫である、お笑いコンビ『よゐこ』の濱口優さんの写真を公開しました。南さんが撮影した、こちらの写真をご覧ください。 View this post on Instagram 南明奈(@akinaminami)がシェアした投稿 南さんがInstagramに公開したのは、パフェを前にして、店内でくつろぐ濱口さんの姿。どうやら2人は、用事が終わった帰りに、カフェに寄ってデザートを味わうことにしたようです。用事終わりにカフェへこうやって外でゆっくりしたの久々だったからいいリフレッシュになりましたakinaminamiーより引用南さんは「外でゆっくりと過ごしたのは久々だったから、いいリフレッシュになった」とつづっています。リラックスした濱口さんの様子からは、夫婦で過ごす時間を楽しんでいることが伝わってきますね。一方、翌日である13日に、濱口さんもInstagramを更新。夫婦でカフェデートを楽しんだことを報告しました。 View this post on Instagram 濱口優(@hamaguchi_masaru)がシェアした投稿 濱口さんは『#あっきーな』『#まさる目線』とハッシュタグを付けて、大きなパフェと一緒に写る南さんの姿をパシャリ。マスクを着けていても、南さんの和らいだ目元からは、嬉しそうにほほ笑んでいることが分かります。2人の投稿に対し、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられました。・最高!もう、2人のことが大好きすぎる…。・素敵なご夫婦。見ているだけでほほ笑ましい。・2人とも同じパフェを注文しているところも、仲よしでかわいい。濱口さんと南さんは、この後おそろいのパフェを味わいながら、楽しい時間を過ごしたことでしょう。仲睦まじい夫婦の姿に、多くの人が心を癒されました。[文・構成/grape編集部]
2021年10月15日第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど、国内外から注目を集める映画作家・濱口竜介の最新作となる短編集『偶然と想像』の劇場公開が2021年12月17日(金)よりBunkamuraル・シネマほかにて全国公開されることが決定。東京での封切館となるBunkamuraル・シネマでは、1989年の開館以来日本映画のロードショーは初となる。本作は、ベルリン国際映画祭の後も海外映画祭への招待が続き、9月にハンガリーで開催した第17回CineFestミシュコルツ国際映画祭では最高賞にあたるエメリック・プレスバーガー賞を受賞するなど快挙を果たしている。また、一足先に公開された海外からは、「今年のベスト映画の中でも最良の1本にして、美しき人生賛歌。」(フィルム・ステージ)、「軽やかであると同時にシリアス。わたしたちの人生がいかに些細なことで正しい、あるいは間違った方向に進むのかについて考えさせられる。本当に楽しく、爽快な映画体験」(ガーディアン)など、絶賛のコメントが数多く寄せられている。ベルリン映画祭授賞式では、「一番の見どころはと問われたら“役者の皆さんの演技”だ」と答えた濱口監督。連続テレビ小説「エール」や「コントが始まる」など話題作に出演し、圧倒的な存在感を放つ古川琴音をはじめ、中島歩、森郁月、甲斐翔真らフレッシュな顔ぶれが濱口作品に初出演。そして濱口組出演経験のある玄理、渋川清彦、占部房子、河井青葉ら個性豊かな俳優陣が集結。併せて解禁となった日本版ポスターは、イタリア版ポスターに使用されたイラストを採用したデザイン。3つの短編に出演する、それぞれの登場人物が軽やかなタッチで描画されており、「偶然」をモチーフとした物語の中で、人のどんな本音、思惑が垣間見られるか期待が高まる。なお、本作は12月17日(金)からの劇場公開と同時にオンライン公開も決定。配給のInclineが新しく開設する配信プラットフォーム「Reel」(読み:リール)にて、全国での劇場公開期間限定で有料配信を行う。『偶然と想像』は12月17日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年09月28日第一線で活躍する濱口竜介監督に、作品に込めた思いや共感を呼ぶ映像表現について伺いました。心揺さぶる映像エンタメのヒミツに迫ります。カンヌ国際映画祭脚本賞で、日本映画界初の快挙を達成!Getty Imagesフィクションとわかっていても、スクリーンの中に確かにその人が存在し、生きている。『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』など濱口竜介監督の生み出してきた物語は、そう思わせてくれる。言葉と役者の身体表現によって、人間の“わからなさ”を訳することを続けてきた彼は、今年ベルリン国際映画祭で、『偶然と想像』が銀熊賞に輝く。そして、村上春樹の短編集『女のいない男たち』に収録された「ドライブ・マイ・カー」の映画化で、第74回カンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞。世界が注目する村上春樹作品の映画化だが、原作に“移動”や“演じること”など自身がこれまで扱ってきたテーマと近しいものを感じ、これなら映画にしやすいと思ったという。「役者さんが生きている瞬間があり、それがちゃんと映っていたのではないかと。村上さんにも文章を逐一映像化することはできないと最初にお伝えしました。村上さんにとっての文章は私にとっての役者さん。テキストはドラマを進めるとともに演技を助けるためにもある。役者さんがある状況を生きる境地に達すれば、自分としては成功でした」「役者が生きている瞬間」に立ち会うための環境づくりは、緻密な作業の積み重ねだ。濱口監督が実践する、感情的なニュアンスを乗せることなく脚本を読み込む「本読み」も、役者がテキストを身体化し、撮影本番で初めて感情の動きを見せるための地盤となっている。主人公・家福が演出する戯曲「ワーニャ伯父さん」を多言語演劇で行うというオリジナルの設定を加えた理由も、役者がシンプルにいい演技ができる方法になるだろうと考えたからだ。「基本的に、コミュニケーションは言葉を介して意味情報を伝達し合うことが多い。でも実際、使っている声には、言葉の意味とは異なるたくさんの身体的な情報が含まれていたりする。意味を細かく聞き取れることは非常に便利な側面もありますが、相手の声を聞いたり、身体を見たりしたほうが自然と演技が出てくるのではないかと思って。多言語劇の場合、それぞれ自国語しかわからない状況なので、意味によるやりとりは発生しません。単なる音の固まりとしか聞こえなくなる。意味という回路が絶たれることでかえって身体の情報が浮き出てくる。例えば、外国映画を字幕で観ているほうが、観客が登場人物を捉えやすい場合があるように、いい演技が生まれやすい状況を実現するための設定でした」同じ言葉を使っていてもわかり合えないこともあれば、違う言語同士でも、認識を共有できる瞬間はある。言葉は不完全なツールだが、言葉を用いた先に言葉以上の何かが生まれるという希望が本編には描かれる。「言葉で埋められるものは確かにある。不必要なすれ違いを避けるためにも、できるだけ繊細に細分化して伝え合えたほうが誤解は生まれにくい。一方で、どれだけ細かく言葉にしても言語化できない、身体的なことや感情も含めたすごく大きい領域が必ずあって。そのわからなさの輪郭のようなものを確かめるために言語化をしなくちゃいけないことはあります。言葉にできないところまで突き詰めた先に、“わからない”ということがわかり合えることがあるんじゃないでしょうか。もしお互いにそれを認識できたとしたら、通じ合うとは違うかもしれないけど、共存することはできるかもしれない」長尺と言われがちな濱口作品だが、役者たちが抱く違和感や嘘っぽさを丹念に取り除き生まれた物語は、ずっと観ていたくなるものだ。「キャラクターたちが言葉を使わずにわからなさを超える可能性があるとすれば、その境地に達するまでの準備が必要でした。役者さんの負荷をできるだけ少なくするためには、キャラクターの行動原理をしっかり構築する必要がある。今回は原作を読みながら掴んだキャラクターの核があります。進めたいドラマはあるので、こういう面が出てきてほしいという思いもあったりするのですが、行動原理があるから無理矢理動かすことはできなくて。キャラクターの話さなさ、動かなさと出合いながら、無理のないように取り組んでいくと、削ぎ落としても3時間はかかってしまいました(笑)」ストリーミング配信公開が増えつつあるが、映画館での上映を前提につくり続けたいという思いはある。「大画面で大音響で観客と映画が向かい合う。その集中力の中でしか見えてこないものを頼りに映画をつくっているところはあって。映画館で上映されるときに言い訳をしなくていいものをつくりたいですね。あと映画館って、わからないものに付き合わされる環境だから。細かくはわからなくても、わからないなりにある部分は身体に入ってくるというか。映画館では、わからなさともっと繊細に付き合える感覚はあります」『ドライブ・マイ・カー』村上春樹の短編「ドライブ・マイ・カー」をメインに、「シェエラザード」「木野」の要素も取り込み再構築。舞台俳優で演出家の家福(西島秀俊)はある秘密を残したまま妻が他界してから、喪失感を抱えながら生きている。2年後、演劇祭のために向かった広島で、寡黙な専属ドライバーみさき(三浦透子)と過ごすうち、あることに気づかされていく。©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中濱口さん注目の映像作品『Benedetta(原題)』17世紀のイタリアで同性愛者として裁かれた修道女の物語。「修道院の中のえげつない権力争いの話で、ポール・ヴァーホーヴェン監督作品は主題だけ見ると下品さのようなものを感じるのに、なぜか上品で非常に清々しく、生きる勇気をもらえる」。日本公開未定。©Guy Ferrandis - SBS Productions『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』現代アメリカ映画を代表する女性映画監督ケリー・ライカートが2016年に発表した群像劇。「配信で観たのですが味わい尽くせなかったような感覚があります。映画館という環境を必要とする映画をつくる監督だと思うので、特集上映を劇場で観るのが楽しみです」デジタル配信中DVD¥4,180 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント ©2016 Clyde Park, LLC. All Rights Reserved.『宝島』『女っ気なし』で知られるギヨーム・ブラック監督が、自身もよく遊びに来ていたというパリ北西のレジャー・アイランドを舞台にしたドキュメンタリー。「元々能力のある監督だと思っていましたが、どうやって撮ったのかがわからない内容で、ドキュメンタリーの境界が無性に気になる作品」。MUBIにて配信中。はまぐち・りゅうすけ1978年12月16日生まれ、神奈川県出身。『ドライブ・マイ・カー』で日本映画で初めてカンヌ国際映画祭脚本賞(大江崇允との共同脚本)ほか、全4冠に輝く。ベルリン国際映画祭で銀熊賞受賞の『偶然と想像』は12月公開予定。※『anan』2021年9月15日号より。取材、文・小川知子(by anan編集部)
2021年09月09日村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が、現在開催中の第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に日本映画として唯一正式出品。この度、7月12日(月)(日本時間同日)に濱口監督、出演の三浦透子、霧島れいか、ソニア・ユアンがフォトコールに登場、その後、同12時(日本時間19時)より記者会見に出席した。フォトコールでは、上質感と個性が際立つ「ザ・ロウ(The Row)」のワンピースにベストという装いの三浦さん。霧島さんは夏に映える「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のオールホワイトのドレス姿で登場。ソニアはピンク色が映える華やかなドレスを着用した。昨夜の公式上映を終え、装いも新たにした3人の姿に海外セレブも多く撮影するカメラマンからも歓声が飛び交った。そして記者会見で濱口監督は、まず製作の経緯について「村上春樹さんの原作を読んだのは、2013年。もともと知人からあなたの映画と通じる部分があるのではと言われて読みました」と原作との出会いをふり返り、「実際、自分が映画のテーマとして取り扱ってきた例えば『演じる』ということ。加えて、この作品で一番重要なのは『車』だと思うんですが、自分は移動空間の中で親密な会話をするということを映画でも取り扱ってきたので惹かれるところがありました」と語る。「特に、家福とみさきという2人の登場人物が車という閉鎖空間のなかで、最初は抑制された人間性が、だんだんと開かれていく。そうしたことが原作には描かれていました。それはこの映画でもひとつの核心部分だと思っています」と明かした。濱口竜介監督、キャスティングに自信「素晴らしくうまくいっている」「キャスティングについては、観ていただいた方皆さんが同意してくれると信じているのですが、本当に素晴らしくうまくいっていると思います」と語る濱口監督。「キャスティングで一番大事なのは、役に合う人をキャスティングすること」と言い、「それが、すべてのキャストにおいてできたと思っています」とコメント。「インターナショナルなキャスティングをするというのは、実際経験がなかったので、手探りでした。韓国に関しては、もともとそこで撮影する予定もあったので、ロケハンもかねてオーディションのような形でやらせていただいた。台湾・フィリピンのキャストはオンラインでのオーディションになりました。オンラインでわかるものか不安はあったが、やっぱりちゃんと顔も声も聴けて、その人の人間性も感じることができたので、結果としてうまくいったと今も思えています」と自信を覗かせた。さらに、“コミュニケーション”というテーマについて、「言葉を使っているから、コミュニケーションができていると思ったら大間違い。というとことはありますよね。むしろ、言葉がコミュニケーションを邪魔しているという側面はたくさんあるのではないでしょうか」と監督。「自分の映画はすごくおしゃべりな映画ではあるが、言葉によってコミュニケ―ションができているという風に描いたことは実はそんなにない気がしている。そういう考えが、この映画の中の多言語劇にもなっているんだと思います」と説明した。「一方で、今までは映画祭で『彼の演技がよかった』といわれると不思議な気持ちになることがあった。言語がわからないのにと。でも、今回はそうした気持ちがすごく薄れた気がしました。言語がわからないからこそ、直接的に演技の良しあしをとらえられる視点があるのだということをこの作品を通して実感として感じた」と手応えを語っていた。さらに、濱口監督にとって国際映画祭の場とは何ですか?という質問には「インディペンデントという形で映画作りを始めて続けてきた身にとっては、よりどころ」と明かす。「自分が面白いと思ったものをつくって、それが商業的になかなか流通していかないという苦い思いを初期の段階では味わっているが、映画を作るたびに、国際映画祭の方がより多くの人に見せるべきものだと、言ってくれることはものすごく励みになった」と語り、「国際映画祭が自分を発見してくれたし、育ててくれたという印象を強く持っている。映画祭が自分に対して、求めてくることがあればお返ししていきたいと思う」と感謝を述べた。三浦透子、「相手の心を動かす声をつくる」ことに時間をかけた本作に出演し、いままでと違う経験や目覚めがあったと感じたことは?と質問された三浦さんは「お芝居をするにあたって、心の状態を作ることによって体が付いてくることもあれば、反対に体に引っ張られて心がついてくることもある。特に今回は、心が体の状態、とりわけ声についてくるということを感じました」と語る。本読みを中心に音・声にこだわった監督の演出に歌手でもある自身を重ね、「『相手の心を動かす声をつくる』ということに時間を使わせてもらっていたのでそういった声を自分でも聞いているうちに、自分自身の心も動いてくるのだと。そういった経験は歌手としての活動の中で経験したことではあるけれど、お芝居で感じたのは今回、濱口監督の演出を受けて初めて感じた発見でした」と言及した。また、同じ質問をされた霧島さんも「その本読みというのも、私が今までやったことない、”感情を入れない”という方法だったので、これをしていてどういうことが起きるのかというのが、始めの頃は自分では理解するのが難しく、ただただ読んでいるだけという作業でした。その中でだんだんとわかってきたことがあって」とコメント。普段の撮影に入るときは「何かを“しよう”としてしまう」自分がいたが、「感情を入れない本読みを重ねていく中で、だんだんそれがフラットに、自然の流れに持っていけるというか、何か自分の中にとても静かな何かが流れ始めるのを感じました。そしてセリフ一つ一つがとてもシンプルで、深くて、扱うのが大切に思えてくるようになりました」と明かし、「芝居する前に静かに自分の中で変化が起き始める、そういった経験というのは今まで私の中にはなかったので、とても私は貴重な経験をさせていただきました」とふり返っていた。授賞式は、フランス現地時間7月17日(土)19時25分(日本時間7月18日午前2時15分~)から行われる予定。コンペティション部門の映画祭公式の対象賞は、最高賞のパルムドール、次点のグランプリ、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞、審査員賞、芸術貢献賞となっている。『ドライブ・マイ・カー』は8月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021年07月13日3月に発表された第71回ベルリン国際映画祭で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した『偶然と想像』(英題:Wheel of Fortune and Fantasy)の濱口竜介監督。この度、ようやく現地で開催された授賞式に濱口監督が出席、古川琴音や中島歩、玄理らキャスト陣やスタッフへの感謝を語った。現地時間6月13日19時30分から「Open Air Cinema Museumsinsel」で行われた、ベルリン国際映画祭のレッドカーペットと授賞式。本年度のベルリン映画祭は3月に受賞結果が発表されていたが、新型コロナウィルスの影響を受け、授賞式は6月に実施となっていた。授賞式では、ドキュメンタリー作品『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』の監督で、ベネチア映画祭初、ドキュメンタリー作品で金獅子賞を受賞したジャンフランコ・ロージ監督がプレゼンター。本作品について、「普通なら対話や言葉が終わる地点から、この映画の対話はむしろ始まるのです。そこからが本作の真骨頂であり、あまりに深く掘り下げるので、観客は驚きと困惑の中で自問することになります。『どこまで掘り下げるんだ?』と。濱口の言葉は物質であり、音楽であり、素材なのです。最初は、白い壁の部屋に男と女、ときには2人の女が立っているだけの、ほとんどマイナーなものに見えます。そして、場面が進むにつれて、このシンプルな部屋の中に、自分もそこに含まれるような全宇宙が、彼らともに立ち現れてくるような気がしてくるのです」とコメントし、濱口監督を紹介した。まず「ありがとう」とドイツ語で挨拶した後、濱口監督は日本語で「外は多少寒いということはわかっているのですが、ここに来られなかったキャスト・スタッフの名前を伝えさせていただきます」とし、「古川琴音さん、中島歩さん、玄理さん、渋川清彦さん、森郁月さん、甲斐翔真さん、占部房子さん、河井青葉さんキャストの皆さんです。ありがとうございました。皆さんがこの物語を信頼してくださったので、今このような素晴らしい賞をいただくことができています」と感謝。「そしてここには来られていないスタッフ、撮影の飯岡幸子さん、演出・制作チームの高野徹さん、大美賀均さん、深田隆之さん、音チームの城野直樹さん、黄永昌さん、鈴木昭彦さん、衣装の碓井章訓さん、美術の布部雅人さん、ソ・ヒョンソンさん、メイクの須見有樹子さん、そしてプロデューサーの高田聡さん、本当にありがとうございました」と述べた後、「名前ばかり伝えてすみません。でも本当にこのメンバーがチームのほぼ全員です。とても小さなチームで映画を作りました。この人たちこそがこの映画です。心から感謝を述べたいと思います」と感謝を重ねる。「同じことが映画祭にも言えると思います、難しい状況の中、オンラインでの上映ではありましたが3月から心遣いと温かみを感じながら(参加していました)。カルロ・シャトリアン(ベルリン映画祭のディレクター)とそのチーム、そして素晴らしい審査員の皆様にお礼を申し上げます、ありがとうございました。ありがとうベルリン!」と映画祭にも感謝の言葉を語り、大きな拍手を浴びていた。本作は、タイトル通り「偶然」と「想像」をテーマにした3話オムニバスから成る濱口監督初の短編集。脚本はすべて濱口監督自身が手掛け、撮影は3話ともに『うたうひと』『ひかりの歌』の飯岡幸子が務めた。第一話には古川琴音、中島歩、玄理、第二話には渋川清彦、森郁月、甲斐翔真、第三話には占部房子、河井青葉が出演している。『偶然と想像』は12月、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年06月14日西島秀俊主演、濱口竜介監督最新映画『ドライブ・マイ・カー』(8月20日公開)が、第74回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門に正式出品されることが3日、明らかになった。同作は村上春樹の同名短編小説に惚れ込んだ濱口竜介監督の最新作。妻を失い、喪失感のなかで生きる舞台俳優・家福と、寡黙な専属ドライバー・みさきという孤独な2人が、愛車サーブを通して出会い、一筋の希望にたどり着くまでを描く。今回、世界三大映画祭のひとつカンヌ国際映画祭で、最高賞パルムドールを競う部門として最も注目が集まる「コンペティション部門」に正式出品が決定した同作。同部門には毎年世界中の大御所監督たちが名を連ね、これまで是枝裕和、ケン・ローチ、ジム・ジャームッシュ、グザヴィエ・ドランなど世界の名だたる巨匠・名匠たちの作品が出品されてきた。2019年にはポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』がパルムドールに輝き、その後アカデミー賞も獲得するなど日本でも大きな話題となった。同部門の対象賞は、最高賞のパルムドール、グランプリ、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞、審査員賞となる。濱口監督にとっては、商業長編デビュー作『寝ても覚めても』(18年)に続く、2度目の同部門出品という異例の快挙となった。加えてこれまで、第71回ベルリン国際映画祭で短編集『偶然と想像』(21年)が銀熊賞受賞、脚本を手掛けた黒沢清監督作『スパイの妻』(20)が第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞するなど、世界三大映画祭を席巻し、大きな注目を集めている。また、併せて本作の上映尺が2時間59分であることも解禁。想像し得ないラストへと導く本作について「心に直接響く、感動的なこの作品を国際マーケットでシェアできることが待ちきれない!」と惚れ込み、海外セールスを担当するのは世界的セールスカンパニーThe Match Factoryで、これまで、カウリスマキ、アピチャッポンなどの名匠を数多く手掛けてきた。更には、グザヴィエ・ドラン、ダルデンヌ兄弟作品などを配給してきたDiaphanaによるフランス公開も決定。海外でも熱烈なファンが多い村上春樹作品を原作とした濱口監督最新作には既に熱い視線が向けられており、今年のカンヌの“台風の目”として期待が高まっている。○濱口竜介監督 コメント先日完成を迎えた映画『ドライブ・マイ・カー』が、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャルコンペティションに選出されました。歴史あるこの映画祭で、多くの観客がこの映画と初めて出会うことを想像して湧き上がるような興奮を感じています。この映画に写った素晴らしい俳優たちの演技を、そこから世界に向けて示せることにワクワクします。この映画に携わったすべてのキャスト・スタッフ、そして原作者の村上春樹さんにこの場を借りて、心からの御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。未だコロナ禍の困難な状況下ではありますがカンヌの地を、ともにこの映画を作った仲間たちと踏むことができたらこの上なく幸せなことです。今は上映のその時を心待ちにするばかりです。○西島秀俊 コメント濱口監督は、恋人や友人同士の心の機微を厳しく、美しく描いてきました。今作品、村上春樹さん原作の映画『ドライブ・マイ・カー』では家族について、そしてより遠い人との関係について描いています。絶望の果てに人は再生出来るのか。撮影をしながら監督はずっと問い続けていたと思います。監督が人間について深く思考し愛情を注いだ『ドライブ・マイ・カー』のカンヌ映画祭コンペ部門選出を心から嬉しく思います。濱口監督、おめでとうございます。沢山の皆さんに観て頂けることを祈っております。○三浦透子 コメント沢山の方の目に触れる大きな機会をいただけたこと、本当に嬉しく思います。心から尊敬できるスタッフ・キャストの皆さまと一緒に仕事ができて、本当に幸せな時間でした。改めて、『ドライブ・マイ・カー』という作品に参加させていただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。海の向こうの方々にどんな風に届くのか、今からとても楽しみです。○岡田将生 コメントこんな嬉しいニュースはありません。キャスト、スタッフは監督が作った脚本に真摯に取り組み、改めて映画の力を感じた気がします。海外のキャストとも映画祭の話をしていたので、まさかまさかで、、この話を聞いたときは時間が止まってしまいました。僕自身この映画を見て心が震えました。この映画に参加できて幸せ者です。海外の方々にもこの映画の素晴らしさが伝わることを願っています。○霧島れいか コメントこの作品に出会い、参加できたことに心から感謝しています。私にとって宝物のような作品です。そしてこの素晴らしい知らせを受け、監督はじめキャスト、スタッフの皆様の顔を思い浮かべながら喜びで胸が熱くなりました。全員の心が真っ直ぐ込められたこの映画をたくさんの方々に観て頂けることが大変嬉しく、こんなに幸せなことはありません。改めて濱口監督おめでとうございます。(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021年06月03日お笑いコンビ・よゐこの濱口優とオアシズの光浦靖子が5月27日、YouTubeチャンネル『濱口優と秘密基地』に出演。動画「【めちゃイケメンバー】光浦濱口を描く。」のなかで、人気バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の思い出を語り合った。『めちゃイケ』を振り返り、「決して楽しくはなかったよ(笑)。つらかったのが全部、楽しかった思い出に変わるっていうやつ」と話した光浦。濱口によると、光浦が「ちょっとおかしくなった」時期があったそうで、「光浦が歌下手で、みんながツッコむみたい企画があって。光浦が歌ってて、俺らが『もっと上上上!』とか言うわけやん。そうしたら光浦が、『いい加減にしてよ! なんであんたらは私にウソばっかり教えるの! みんなで私を追い込んで!』っれすごい怒られて……」というエピソードを披露。濱口は、「ちゃうちゃう! コントだから。みんな分かってるから」と思っていたそうだが、光浦は、「私はすごい頑張って音を整えてるのに、うるさくてパニクっちゃうの。歌が下手になっちゃうの」「みんなが下だ上だうるさいから、嫌になっちゃって」と、当時の状況を説明。コントだと理解していながら、激怒してしまった理由について、「その頃は、テレビ嫌だなとか思いながら出てたのもあるけど……」と明かしつつ、「それを本気で怒るって狂ってるな~。面白いな~」と苦笑いしていた。また、同番組でしょっちゅうドッキリを仕掛けられていた濱口。ソニンが“怖い人”たちに連れ去られるドッキリ企画では、濱口が泣きながら立ち向かっていたそうで、光浦は、「泣きながら本気で戦いに行ったのを見て心痛めてた。『テメー! この野郎!』って、濱口が見たことないくらいキレてて……。心が痛くなっちゃった。心が壊れないかしらと思って」と回顧。「大丈夫」と笑顔で返す濱口に、光浦は、「濱口さんは、『めちゃイケ』メンバーで1番ハートが男らしかった」と大絶賛していた。
2021年06月01日2021年4月に、第1子の妊娠を発表した、タレントの南明奈さん。お笑いコンビ『よゐこ』で夫の濱口優さんとの間に子供をもうけるまでに、妊娠活動(以下、妊活)をしていたことを、YouTubeの動画で明かしました。2018年に結婚した濱口さん夫婦は「いつでも赤ちゃんが来てほしい」という風に感じていたそうです。しかし、なかなか授からなかったため、産婦人科へ行き、さまざまな検査を受けたところ、右の卵巣に『子宮内膜症』が見つかります。しばらくは医師の指示に従い、薬を服用していた南さんですが「このままでは変わらない」と感じたたため、不妊治療専門のクリニックに転院。そこで左の卵管がつまっていることに気付き、卵管を通すための手術を受けました。その後も、薬を服用しながら、タイミングを計るも、一向に授かる気配がなかったそうです。南さんは、当時の心境をこう明かしました。そうか。「自然では難しいのかもしれない」と思って。こうなったら、来月からステップアップしよう。人工授精。「来月からそうしよう」って思っていたんですね。だからその前の月は、私はなんかもう「ステップアップ決めてるから、いいかな今月は」という気持ちがあった。おうちのまさるーより引用人工授精という手段にステップアップを考えていた南さんは、自然妊娠を諦めていた月に、第1子を授かったのです。南さんは「内心諦めていたからこそ、気持ち的にリラックスしていたのかもしれない」と振り返りました。妊活当初から、ずっと「自分も一緒に病院に行って、検査するよ」といっていたという濱口さん。南さんの希望で、ステップアップ予定だった月に、一緒に病院へ行くつもりだったそうです。南さんはこれまでを振り返り、涙を浮かべながら、妊活中に気を付けていたことを次のように語りました。もちろん妊活中って、大変な思いもあって。いろいろ「くう」って思っちゃったりっていう気持ちもあると思うけど。やっぱり夫婦で笑顔で過ごすことが、大事かなと、そんな風にも思います。おうちのまさるーより引用感極まった南さんの言葉を受けて、濱口さんは「男側からしても、これは女性だけの問題じゃないから。ここは夫婦の問題で、夫婦で乗り越えていかなあかんことやからね」とコメントしています。「この動画が1人でも多くの女性や夫婦に、1つの意見として参考になったら嬉しいです」と語る南さん。動画に対し、ネット上ではさまざまな反響が寄せられています。・プライベートなことを話してくれてありがとうございます。妊活中でつらかったので、すごく勇気が出ました。・濱口さんの「女性だけの問題じゃない」という言葉に嬉しくなりました。心に寄り添ってくれるパートナーの存在は励みになるので…。・南さんの涙に、もらい泣きしました。濱口さんの優しさにもグッときます。こんな夫婦のもとに産まれてくる赤ちゃんは幸せですね。これまで数々の検査や治療を乗り越えてきた南さんにとって、妊娠の発覚は、大きな喜びとともに、安堵をもたらしたことでしょう。妊活を「夫婦で乗り越えること」と考え、不安な心に寄り添い続けた濱口さんの存在は、励みになったに違いありません。[文・構成/grape編集部]
2021年05月26日