『劇場版MOZU』の公開を控える西島秀俊が、『岸辺の旅』でカンヌを席巻した黒沢清監督と4度目のタッグを組み、竹内結子、川口春奈、東出昌大、そして香川照之と共演するサスペンス・スリラー『クリーピー』。このほど、本作が無事にクランクアップ、西島さん始め、黒沢監督やキャスト陣から万感のコメントが到着した。ある夫婦の日常が、“奇妙な隣人”への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく恐怖を描き、ミステリー作家・綾辻行人が「展開の予想できない 実に気味の悪い(クリーピーな)物語」と絶賛した前川裕による小説が原作となる本作。8月1日からクランクインし、約1か月間にわたり、東京及び関東近郊にてオールロケで撮影を敢行。連日、汗が全身から流れ出るほどの猛暑の中で撮影は行われたが、天気に恵まれ、台風やゲリラ豪雨の影響を受けることなく、9月4日(金)、全日程が無事に終了した。スリラー映画の現場にも関わらず、クランクインから終始、黒沢監督の元に集ったキャスト・スタッフは、和やかでリラックスした雰囲気。最終日の最後に撮影されたシーンは、西島さん演じる元刑事で現在は犯罪心理学者の主人公・高倉が、教授として勤める大学内で講義をする場面で、埼玉県内の某大学にて行われた。カットがかかり「OK」という言葉がでた瞬間、西島さんは無事にクランクアップを迎えた喜びに笑顔を見せ、緊張の糸を緩めたという。大学での講義シーンということもあり、学生役のエキストラからは拍手が起こり、拍手喝さいの中で西島さんは黒沢監督とガッチリと握手を交わした。また、6年前に発生した一家失踪事件の分析を依頼された高倉が、事件の生き残りである長女・早紀(川口さん)を自身の研究室に招き、高倉の元同僚の刑事・野上(東出さん)と共に、家族が失踪する前日にみた光景の話を聞くシーンでは、事件が進展を迎えるきっかけとなる重要なシーンということもあり、カメラのアングルを変えて、長回しもするなど、6カットほど撮影がされた。川口さん、東出さんは、このシーンでクランクアップを迎え、無事に撮影終了し花束を受け取った川口さんは、思わずプレッシャーから解き放たれたようなすっきりとした表情をみせた。東出さんは、野上というつかみどころのない役柄を演じていたということもあり、撮影中は極力キャストやスタッフとの会話を控えていたという。錚々たるキャスト陣が黒沢監督のもと集結し、隣人の顔も知らずに生活する現代ならではの戦慄を描いた本作。さらなる続報も楽しみにしていて。<以下、監督・キャスト クランクアップコメント>◆黒沢清監督◆俳優の皆さんは、すごく濃密な芝居をしてくれたなと思っています。撮影したどのシーンも印象に残っていますが、クランクアップ数日前に撮影したラストシーンは全員の緊張感が最高に高まったシーンで俳優たちの表情がすさまじいものになっていると思います。「人間ここまで来るんだ」という限界を見せてくれて、非常にエキサイティングでした。◆西島秀俊◆黒沢監督とは10年ぶりのお仕事で、非常に緊張して撮影に入りました。学べることがすごく多い現場で、改めて原点に還ったような気持ちで演じました。全シーン、印象に残っています。特に香川さんと竹内さんとは別の作品でも共演していますが、黒沢組に入るとまた全然違って、監督にコントロールされた世界で、まったく新鮮な関係性を演じることができたと思っています。また監督に呼んでいただいて撮影に参加できるように今後も一生懸命努力していきたいです。本当素晴らしい体験で、こんなに幸せな撮影はありませんでした。◆竹内結子◆黒沢監督も主演の西島さんもとても穏やかな方で、そのお人柄があらわれるような和やかな現場でした。監督がお芝居について具体的な指示を下さるので、すべてをおあずけして飛び込みつつ、用意された道をどう進むべきか考えながら進むスリルもあり。まさかこんなに恐ろしい世界を撮っているとは信じられないくらい不要な緊張を解いて臨めた毎日だったので、未だ演じた康子のように夢を見ているかのようなフワフワとした心地です。◆川口春奈◆短い期間だったのですが、黒沢組の撮影は不思議な感じで面白く、撮り方や独特の空気感とか、今まで味わったことがない現場でした。すごく勉強になることばかりで、良い経験をさせていただきました。◆東出昌大◆大好きでずっと参加したいと思っていた黒沢組は、とても独特で、すごくプロフェッショナルで、身の引き締まる思いでした。良い現場を経験させていただきました。西島さん、香川さんと共演できたことでも、一ファンとして「うわぁ、黒沢組だ!」と密かにテンションも上がりながら、その先輩方と同じ舞台に立っているんだという強い思いを抱いて演じました。◆香川照之◆黒沢組は俳優にとって自由な発想と動きが許される数少ない現場なので、撮影が終わってしまったことがとても寂しいです。西島さんや竹内さんとはこれまでも共演してきましたが、やっと黒沢組で一緒になることができ、自分たちで「ああ、映画を撮っているな」と心から楽しめた、想い出に残る撮影でした。『クリーピー』は2016年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月08日11月に公開を控える劇場版には西島秀俊、香川照之、真木よう子のほか、松坂桃李、伊勢谷友介、ビートたけしが出演することが明らかになり、ますます注目を集める「MOZU」。そんな中、世界で最も権威あるテレビ番組のコンクールのひとつ、「バンフ・ワールド・メディアフェスティバル」の連続ドラマ部門にTBS×WOWOW共同制作ドラマ「MOZU」がノミネートされていた。8日(現地時間)に行われた部門賞の発表で惜しくも受賞を逃したものの、世界最大級のテレビ祭で認められ、確かな手ごたえを掴んだようだ。ハードボイルド作家・逢坂剛による代表作で累計200万部を超える伝説の警察小説「百舌シリーズ」を、『海猿』シリーズなどを手掛けた羽住英一郎監督による革新的な映像表現と西島さんら実力派俳優陣による重厚な演技と本格アクションによって実写化した本作。『劇場版 MOZU』では、過激な爆破シーンやカーアクションなど日本国内では撮影不可能な大規模アクションシーンを実現するため、西島さんらと共にハリウッド大作『ボーン・レガシー』の撮影が行われた、フィリピン・マニラで約1か月間に及ぶ海外ロケに挑んでいる。今回ノミネートされたフェスティバルは1980年にスタートし、今年で35回目を迎える。40か国以上の国々から1,000を超える応募が寄せられ、その中から選出された26部門156作品がノミネートされており、「国際エミー賞」、「イタリア賞」、「モンテカルロ・テレビ祭」などと並ぶ世界最大のテレビ祭のひとつと称されているのだ。カナディアン・ロッキー山脈の中心都市、バンフで開催された授賞式に参加したのは、ドラマと劇場版のプロデューサーであるTBSの渡辺信也、WOWOWの井上衛、ROBOTの森井輝。渡辺氏は、今回のフェスティバルについて「今年のバンフ・ワールド・メディアフェスティバル・連続ドラマ部門には世界中から約200作品の応募があり、『MOZU』はそこから絞られた6タイトルに残して頂きました。フェスティバル会場では、色々な国の映像関係者から声を掛けて頂き、『MOZU』という作品に興味を持って頂いている手応えを感じました。日本で熱狂的に応援して頂いた『MOZU』が、世界の大きな舞台でも認めて頂いたことは本当に嬉しく、11月に公開を控える劇場版を制作中のキャスト・スタッフにとって大きな励みになります。本当に有り難うございました」とコメントを寄せている。『劇場版 MOZU』は11月7日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月09日TBS×WOWOWの共同製作によるテレビドラマを経て、この秋、ついに映画化される『劇場版MOZU』。このほど、主演の西島秀俊を始め、香川照之、真木よう子、長谷川博己ら豪華キャスト陣が参加したフィリピン・マニラでの大規模ロケの様子をとらえたメイキング映像が、シネマカフェに到着した。警視庁公安部のエースだった倉木(西島さん)が、妻の死の真実に辿り着いてから半年。すっかり気力を失っていた彼は、警察を辞めて探偵事務所を開いた大杉(香川さん)、かつての仲間の明星(真木さん)とともに、あるテロ集団による高層ビル大規模強盗・脅迫事件に出くわすが…。原作は、累計200万部を超えるハードボイルド作家・逢坂剛による伝説の警察小説。衝撃のテレビドラマから半年後を描く劇場版は、その骨太な映像と壮大なストーリーがさらにスケールアップ。西島さんらドラマシリーズからの出演者はもちろん、松坂桃李、伊勢谷友介、ビートたけしが“最強の敵”として出演することでも話題を呼んでいる。本作は3月下旬に都内でクランクイン後、日本では実現不可能な過激な爆破シーンやカーアクションなどの撮影のため、あの『ボーン・レガシー』の撮影が行われたフィリピン・マニラに飛び、約1か月間に及ぶ海外ロケを敢行。届いた3分ほどの映像には、時折、笑顔を見せながらも真剣に打ち合わせをする西島さんの姿が。また、多くの人が行き交う市場で西島さんが突然発砲したり、車やバイクが行き交う日常のすぐ近くで車が大破したりと、その迫力はまるでハリウッド並み。プロデューサーの渡辺信也氏によれば、「フィリピンをロケ地に選んだのは、日本でできないことができるということもありますが、マニラの街の色やにおいが『MOZU』の世界観にぴったりだと思ったのも一つの理由。マニラでは街の中心にある営業中のマーケットを封鎖して大規模な撮影を行ったりもしました」と言う。使用した銃弾は1500発、大破させた劇用車は4台、エキストラは500人以上という大規模ロケで描かれる「MOZU」の集大成を、まずはこの映像から覗いてみて。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月22日俳優の西島秀俊が主演を務める劇場版『MOZU』(11月7日公開)の新キャストが、このほど発表された。本作は、ハードボイルド作家・逢坂剛による代表作で、累計発行部数が200万部を超える警察小説「百舌(もず)」シリーズが原作。2014年にはテレビドラマ版が放送され、平均視聴率11.0%、最高視聴率13.8%を記録。さらに、2014年ギャラクシー賞7月度月間賞、東京ドラマアウォード2014連続ドラマ部門優秀賞を受賞するなど、映像業界内でも高い評価を獲得してきた。劇場版では、西島演じる倉木が妻の死の真実にたどり着いてから半年後のことが描かれる。気力を失った倉木と、警察への不信感から警察をやめ探偵事務所を開いた大杉(香川照之)、そしてともに謎を追っていた明星(真木よう子)は、あるテロ集団による高層ビル大規模強盗・脅迫事件に遭遇する。今回、新たに劇場版キャストとして、俳優の松坂桃李、伊勢谷友介、そしてビートたけしの出演が決定。松坂は、犯罪実行部隊を率いる残虐非道な暗殺者で、大杉の娘を誘拐する権藤役。伊勢谷が演じるのは、冷静沈着な犯罪計画を立案するブレーン、高柳。ビートたけしは、シリーズ最大の謎の存在"ダルマ"を演じる。出演についてビートたけしは、「自分の好きなアメリカのサスペンスドラマに似た展開で面白いと思い引き受けた」とその理由を語り、「西島君は、おいらのラジオ時代からの熱狂的ファンで、共通の趣味もある。気の合う相棒みたいなものだから、楽しい現場になりそうだね」と期待する。伊勢谷は「『MOZU』は昨今珍しいくらいハードボイルドが極まった作品」としながら、役柄について「自分自身とは全く違うキャラクターなので、チャレンジしがいがあります」と意気込む。ドラマ版のアクションシーンに目を奪われていたという松坂は、「ダークな役をやりたいと以前から思っていたので、今回の権藤という男は演じていて非常に楽しいです」とコメントを寄せた。主演の西島は、新キャストの発表を受け、「新たに驚くような共演者を迎えることになりました。特にビートたけしさんの参加は、全身の血が沸き立つ思いです」と語る。映画は3月下旬に都内でクランクイン。4月初旬からは日本国内では撮影不可能な大規模アクションシーンの撮影のため、フィリピン・マニラで海外ロケを行っていた。(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会(C)逢坂剛/集英社
2015年05月07日TBSドラマ「流星ワゴン」の完成披露試写会が1月10日(土)に都内で行われ、時空を超えた親子を演じる西島秀俊と香川照之が出席。西島さんは「20年くらいのお付き合いで、この3年はほぼ一緒(笑)。すっかり顔も似てきて、(親子役の)役作りは完璧」と語った。一方、“父親”役の香川さんは「さすがはワシの息子とうなってしまった」と“息子”西島さんの演技を絶賛。2人は同局の「ダブルフェイス」「MOZU」と共演が続いており、「ずっと一緒だったのは、親子役を演じるためだったのかな」(香川さん)と感慨しきりだった。直木賞作家・重松清のベストセラー小説を原作に、様々な家族関係を軸に描く“人生の再生”と“家族愛”の物語。人生に行き詰った真面目な会社員・永田一雄(西島さん)が、確執を抱える父の忠雄(香川さん)とともに時空を超えるワゴンに乗り込み、家族が破綻してしまった過去をやり直そうとする。この日、来場者と一緒に第1話を鑑賞した西島さんは「感動して泣いてしまいました。出演できて良かったです」と感無量。「ぜひ日曜の夜、家族みなさんでご覧になって、いろんなことを話したり、考えたりしてもらえれば」とアピールした。社会現象ともなった「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」のスタッフが再集結した本作。両作品に出演した香川さんは、「皆さん優れたスタッフさんだが、『これほど難しいドラマはない』と苦しんでいた。その姿を見ていたので、見事な第1話を見て『やっぱりさすがだな』と思った」と労をねぎらった。完成披露試写会には一雄の妻・美代子を演じる井川遥、ワゴンを運転する橋本役の吉岡秀隆も出席し「父と息子というのは、一筋縄ではいかないもの。生きる難しさが集約された物語なので、ぜひご自身の家族と重ね合わせて見てもらえれば」(井川さん)、「歴史的なドラマが生まれる瞬間に立ち会えて、鳥肌が立った。僕も泣きそうになったが、隣で西島さんが先にお泣きになっていて(笑)」(吉岡さん)と話していた。「流星ワゴン」は1月18日(日)より毎週日曜21時~TBSにて放送(初回は2時間SP)。(text:cinemacafe.net)
2015年01月11日直木賞作家・重松清の同名ベストセラー小説を原作に、西島秀俊、香川照之、井川遥、吉岡秀隆といった豪華かつ多彩なキャスト陣で贈るドラマ「流星ワゴン」。この度、本作の主題歌に「サザンオールスターズ」が担当することが明らかになった。「サザンオールスターズ」がドラマの主題歌を務めるのは2004年「愛と欲望の日々」以来10年ぶりとなる。社会現象ともなった「半沢直樹」や「ルーズヴェルト・ゲーム」のスタッフが再集結する本作。家庭崩壊により絶望の淵に追い込まれた永田一雄(西島秀俊)の目の前に、突如ワインカラーのワゴンカーと不思議な親子が現われ、彼を過去への旅へと連れ出す。なぜか現在の一雄と同い年の姿で現われた一雄の父・忠雄(香川照之)も連れ立って、不思議な親子の、後悔の人生をやり直すためのドライブが始まる――。ドラマの原作小説には、実際に「サザンオールスターズ」の楽曲が実名で登場しており、主人公・一雄のキャラクターを表現するのに重要な要素となっている。今回の映像化にあたり、ドラマ制作陣は原作が持つ魅力を最大限に引き出し、さらにドラマ「流星ワゴン」の世界観を牽引できるアーティストは「サザンオールスターズ」しかいないということで、書き下ろしのオリジナル曲を熱望。新曲の主題歌決定へと至ったのだ。本作のプロデューサーは「憧れの『サザンオールスターズ』さんに主題歌を書き下ろしていただけるなんて夢のようです。この日曜劇場『流星ワゴン』は、原作を読んで感動し、この世界観を映像化したいと思ったのが始まりです。そして、原作には『サザンオールスターズ』さんの楽曲が登場して主人公・一雄の心情が表現されています。正直難しいのではと思いつつ、清水の舞台から飛び降りるような気持ちでオファーしたら、素晴らしい楽曲を書き下ろしていただけることになりました。初めて聞いたときには鳥肌が立ちました。最高の主題歌に負けないように、素晴らしい映像をお届け出来るようにキャスト・スタッフ一丸となって撮影に臨んでいきたいと思います」と喜びを語った。9月にリリースされた約1年ぶりのシングル「東京VICTORY」が堂々のオリコンチャート1位を記録した「サザンオールスターズ」。現在は9年ぶりとなる年越しライヴの開催に向けリハーサルに入っており“進撃のサザン”と銘打った2014年、まさに快進撃の活動を繰り広げている。今回の主題歌となる「イヤな事だらけの世の中で」は、ミディアムテンポの切ないバラード。タイトル通り、日々の生活に疲れた者たちの悲哀を歌い、聴く者の心に染み渡る曲だ。リストラ寸前、妻からは離婚を切り出され、子どもは引きこもりというサラリーマンが主人公である「流星ワゴン」を大いに盛り上げるだろう。「流星ワゴン」は2015年1月、毎週日曜21時~TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月09日先日、結婚を発表し、公私ともに話題を集める俳優・西島秀俊。そんな西島さんが出演する新CMがこのほど解禁。“顔こそがシズル”をコンセプトにした、そのドアップCM映像がシネマカフェに到着した。今回、西島さんが出演するのは、新イメージキャラクターに起用されたサントリーチューハイ「-196゜C ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」の新TVCM。実力派として映画やドラマにひっぱりだこの確かな演技力と、爽やかさ・親しみやすさを兼ね備えた西島さんが、「顔こそが“シズル”(=おいしさを伝える)」というコンセプトのもと、「-196゜C史上、最強にうまいストロングゼロ(※)」というメッセージをストレートに伝えるものとなっている。<※サントリー酒類(株)調べ>このTVCMは、「-196゜C ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」を飲む西島さんの顔を終始ドアップで捉えた斬新な映像。やはり一番の見どころは、顔の表情や目の動きだけで、その味や満足感、喜びといった感情を表現している演技力だ。「オレは“史上最強”という言葉に弱い…」という女性たちが思わず胸キュンしそうな純粋で可愛い一面を収めた、「疑うことをしない男」篇をはじめとする一連のCMシリーズでは、西島さん演じる主人公の渇望・期待・情けなさなど様々な感情を、“顔のアップ”という限定されたシチュエーションで見せてる。そのドアップぶりは、撮影中にモニターを覗き見た西島さんが思わず「近っ!」と叫んでしまったほどだ。“役者は目で語る”というが、今回のCMでは目だけでなく、その口元に、眉間に寄せたシワ1本に、その表情すべてで“語って”いる。監督のざっくりかつ明確な「ストロングな感じで」という要求に応え、その表現力を如何なく発揮した西島さんの名演に注目してみて。「疑うことをしない男」篇ほか3篇の「-196゜C ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」新TVCMは12月9日(火)より全国でオンエア開始。(text:cinemacafe.net)
2014年12月05日「結婚したい俳優ランキング」2位のイケメン人気俳優・西島秀俊さんの結婚が巷の女性たちの話題をさらいました。女性たちの悲鳴にも似た興奮が醒めないうちに、今度は同ランキング1位の向井理さんが結婚という報道がなされ、世の女性たちの落胆ぶりは「西島・向井ショック」とまで称されたのは既報の通りです。○結婚報道が話題になったのはなぜ?しかし、なぜ世の女性たちはイケメン二人の結婚報道にあれほど反応したのか? と疑問に思います。「結婚したい俳優ランキング」では人気を二分する西島さんと向井さんですが、両者に対する世間の女性たちの反応が違ったようにも感じられます。西島さんのお相手は一般女性。向井さんのお相手は女優・国仲涼子さん。結婚相手が一般女性なのか、女優なのかで世の女性たちの「諦め」の度合いが違ったのでしょうか?世の女性たちは、イケメン人気俳優の結婚相手が女優なら許せて、諦めもつく。しかし、結婚相手が一般女性となると、許せず、諦めきれない、そんな感じさえしました。まさか、世の独身女性たちは、自分がイケメン人気俳優と結婚できるとまでは思っていないでしょうが、なぜこれほどまでに騒がれ、話題となったのでしょうか?○「白馬に乗った王子様」が現れると思っている?私たちの結婚相談所では、以前に独身女性を対象にこんなアンケートを行いました。「白馬に乗った王子様が現れるかもしれないと考えていますか?」というアンケートです(2014年9~11月、結婚相談所「ブライダルジャパン」利用女性134名対象)。実際に王子様との結婚や出会いを望んでいるかを調べた訳ではなく、「(自分から相手を探すのではなく)理想の相手が現れるのを待っているか?」という意味でのアンケートです。その結果は、次の通り。「はい」が39%、「いいえ」が27%、「どちらでもない・無回答」が34%となりました。無記名でのアンケートであったので、実勢値に近い数値となったかと思います。この結果を見ると、実に約40%の独身女性が「白馬に乗った王子様」との結婚を望んでいることになります。「まさか?」と思っていましたが、このアンケートが独身女性たちの拙い恋愛観の真実を語っているような気がします。――おとぎ話「シンデレラ」。王子様のお城で行われた舞踏会には着飾った美しい女性たちがあふれんばかり。しかし、それらの女性たちの中でもひときわ輝いて見えたシンデレラが、最後には王子様のお相手として選ばれることとなります。なぜ、シンデレラが選ばれたのでしょう? それは、シンデレラの身上を憐れんだ魔女が魔法をかけて誰よりも美しく変身させてくれたから。そう、王子様にお妃として選んでもらうには魔法の力を借りなくてはならないのです。ただし、「シンデレラ」はグリム兄弟が作った童話に過ぎません。現代の世の中には、魔女も魔法も、もちろん存在しません。魔女による魔法にも匹敵するような「女子力アップ」のために相応の努力をしないと、いつまで経っても「白馬の王子様」、いや、「理想の相手」とは結婚できないのです。※写真と本文は関係ありません○執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛・夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。その相談件数は年間1万件以上。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。現在では、経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と社会人サークル「東京アクティビティ」を主宰している。これまでに、多数の出逢いと成婚を手がけ、30代女性の成婚率においては90%以上を誇る業界屈指の恋愛カウンセラーである。坂田陽子の結婚相談所「ブライダルジャパン」→
2014年11月27日11月19日に西島秀俊さんが、2日後の21日に向井理さんが結婚を発表した。イケメン俳優が相次いでの結婚発表ということで日本では大きな話題となったが、お隣中国でも日本ドラマファンの間から悲しみの声が起きている。「自分が彼と結婚できるとは思ってないけど、それでも結婚しちゃうとなぜかショック……」、そんな乙女の気持ちは国境を越えても変わらない。中国版ツイッター「ウェイボー」から、乙女たちの声を拾ってみた。○西島秀俊派は自称「非主流」西島秀俊さんは今年43歳、中国では「西島叔」と親しみを込めて呼ばれている。やはりおじさんということで、西島ファンは自称「非主流」だそうだ。「非主流」というのは読んで字のごとし、メインストリームを行かない変わった趣味を表す。日本でこのほど発表された「結婚したい男性芸能人」ランキングは、中国にもばっちり伝わっている。ランキングの結果は1位が向井理さん、2位が西島秀俊さん、3位が福山雅治さんだ。上位3位中の2人の結婚に悲嘆するファンたちは「3位の福山雅治だけが黄金の独身男ね!」と希望を託す。かなり重症な方はこんな発言もしている。「西島秀俊が結! 婚! 本命が奪われた気がするわ。家光、あなた結婚するのね、私もう会いにいけない。でも本当にあなたを愛していたのよ(涙)」。西島秀俊さんはドラマ「大奥」で家光を演じていたのだが、その影響が強く残っているようだ。○結婚したとたんに男神から悪魔へ降格「19日に国宝級の男神・西島秀俊が結婚を発表したばかりなのに、今度はもうひとつの国宝・向井理が結婚! 泣ける!」という言葉も登場。なお、中国と日本、どちらの国宝であるかは定かでない。ちなみに「男神」というのは中国のネットスラングで、「女神」の対義語だ。男性が「僕の女神!」と女性アイドルを崇拝するように、女性も「私の男神!」とイケメンをあがめている。「たった数日の間に2度の打撃。男神・向井理が結婚。もう彼は私の男神じゃないわ。悪魔よ……」いきなり神から悪魔へと格下げ、かわいさ余って憎さ百倍、女心の恐ろしさが垣間みられる。結婚発表からすでに数日経つが、悲しみに打ち沈んでいたはずの女性たちはすでに「西島秀俊と香川照之が親子役でドラマに出るんですって!」という話題に移っている。実は言うほどショックを受けていないのかもしれない。※本文と写真は関係ありません
2014年11月27日2014年11月19日、日本中の女子たちに激震が走りました。そう、「西島秀俊、16歳年下女性と結婚!」のニュースです。年齢を重ねたからこその余裕、落ち着いた雰囲気、色気、そして実は脱いだらスゴイ系の鍛えあげられた肉体・・・。そんな彼を、「10代20代のチャラついた男には興味はござらん!」「アラフォーイケメンこそが至高!」とばかりに愛でてきた中で、このニュースはあまりにも衝撃度が高く、また喪失感も大きいものでした。彼はやっと人生の伴侶を見つけたのだ、良かったじゃないか。そう思いたいけど正直のダメージが大き過ぎて受け止められないというのが、筆者含む多くの女子の今の心境でしょう。この悲しみをどうすればいいのでしょう。どうすれば立ち直れるのでしょう。今回は、「心のアイドルが結婚した時の立ち直り方」をご紹介します。■1.次のターゲットに愛情を注ぐ「確かに西島さんは結婚しましたよ。もう人のものです。所帯持ちです・・・。でも!まだ残ってる人がいるじゃないですか!まだ佐々木蔵之介がいるじゃないですか!佐々木蔵之介!佐々木蔵之介!!!佐々木蔵之介!!!!」(22歳/学生)ひとり、またひとりとアラフォーイケメン俳優が結婚していく度に、こうして次のターゲットに照準を合わせ、一心に愛を注いできたわけですね。阿部寛結婚、堺雅人結婚・・・。激震が走る度に、「まだ大丈夫、最後の砦は崩されてはいないわ・・・」と自身を励ましてきた方も多いのではないでしょうか。佐々木蔵之介、加瀬亮、竹野内豊、福山雅治、長谷川博己戸次重幸・・・。大丈夫、まだ、大丈夫です・・・!■ 2.思い出整理「とりあえず、家に帰ってゆっくり彼のコレクションを整理します。雑誌を切り抜いてまとめて、、録画を編集して、彼の魅力を存分に楽しみます。もう既婚者だと思うと今までとは同じ気持で見れないと思うので、最後のお別れというか・・・」(25歳/販売)せ、切ない・・・あまりにも切ない・・・!しかし、これは恋愛とも一緒かも。彼氏と別れたらメールや写真を掘り返して、思い出と失った悲しみにどっぷり浸ってみる、みたいな。案外こうやったほうがすっぱり切り替えていけるのかもしれません。筆者もかつて、某ビールのCMで西島秀俊がしゃかりきに大根おろしをつくるシーンを見て、「西島さんが家で大根おろして待っててくれるなら馬車馬のように働けるのに・・・」と思ったことを思い出します。前を向いて進んでいかねばなりませんね・・・。■3.一念発起して自分磨き「西島さんのお相手が27歳の方で3年付き合った後の結婚ってことは、24歳から付き合ってたってことじゃないですか。私と同い年。24歳で西島さんと付き合える女性がこの世に存在したってことですよ・・・。でも、もしかして私もそんな素敵アラフォーと付き合えるチャンスが訪れるかもしれないって思ったんです。とりあえずエステ予約しました」(24歳/金融)西島さんのお相手が一般女性ということも、衝撃度を高めた要因のひとつでしたね。偶像崇拝のごとく西島さんを愛で、心の拠り所にしていた私達も、彼の結婚相手もあまり年齢の変わらない一般女性と思えば、その差にやるせなさを感じます。しかし、逆に考えれば年齢が離れていても、職種や地位が全く違っても、素敵アラフォーとお付き合いできる可能性はゼロではないということ!自分を磨き、出会いの場に出て行けば、さすがに佐々木蔵之介とは付き合えなくても、アラフォーイケメンとの恋が始まるかもしれません・・・!■4.2次元に走る「人がいつかみんな死んでいくように、素敵な人はみんな結婚していくんです。当然のことですよね。堺雅人が結婚した時も衝撃度半端無かったですけど、やっぱり永遠のあこがれは2次元キャラの方がいいのかもしれない。今の私を支えてくれるのはテニプリの跡部様だけです。来年のバレンタインにもチョコ送りますよ、跡部様に」(26歳/)王国民、もとい雌猫の方でしたね。確かに、アニメやゲーム、漫画などのキャラクターは作品によっては結婚することもなく、歳も取らずにずっと微笑みかけてくれるので、心の平穏を保つことはできそうです。■おわりにアイドルの結婚がなぜショックなのか。それは何も、「自分のものになるかもしれない」なんて思っていたからではありません。アイドルには、孤高の存在でいて欲しいのです。誰も手に入れることができない、そんな神的存在でいてほしいとどこかで思うからなのです。正直、加瀬亮が結婚したら私はきっと砂になって風に飛ばされ消滅する。そう思いながらも、みんなでこの4つの方法で、前を向いて歩いて行きたいものです。(Sakura/ハウコレ)
2014年11月20日俳優の西島秀俊が主演を務めるTBS×WOWOW共同制作ドラマ『MOZU』の劇場版が、2015年に公開されることが14日、明らかになった。『MOZU』は、映像化不可能と言われ続けてきた逢坂剛のハードボイルド小説『百舌』シリーズを連続ドラマ化した作品。『MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~』を、TBS系列で2014年4月10日~6月12日に放送し、続編『MOZU Season2~幻の翼~』をWOWOWにて6月22日から7月20日、TBS系列にて10月16日~11月13日に放送した。映画『海猿』シリーズなどを手掛けた羽住英一郎監督による革新的な映像世界と、西島秀俊・香川照之・真木よう子をはじめとするキャスト陣の演技、本格アクションが反響を呼んだ本作は、ギャラクシー賞テレビ部門月間賞や、東京ドラマアウォード作品賞などを受賞。多くのファンに指示され、このたび映画化の運びとなった。主演の西島秀俊は「『MOZU』の映画化、身の引き締まる思いです」とコメント。「これは何より、テレビドラマとしては表現や枠組みなど、あまりに異例で特別な作品を、応援し支えてくださった視聴者の皆さまのおかげだと思っています」と感謝し、「クランクインの日、羽住監督はじめスタッフは、観客の皆さまのご期待に添えるよう、技術的にも精神的にもより高みを目指して撮影現場に向かうと思います。自分はその中で最大限の貢献をできるよう、全力を尽くしたいと思います」と意気込みを示した。ドラマに続きメガホンをとる羽住英一郎監督も、「スタッフ・キャストと共に全力で作りあげて来た『MOZU』シリーズ。さらにスケールアップさせてスクリーンで届けるために、総ての限界を超えて挑みたいと思います!!」と気合十分だ。
2014年11月14日西島秀俊を主演に迎え、TBS×WOWOW共同で制作されたドラマ「MOZU」。「Season1」をTBSで、その続編となる「Season2」がWOWOWで放送された本作がこの度、劇場版として2015年に公開することが明らかになった。“映像化不可能”と言われ続けてきたハードボイルド小説「百舌」シリーズの連続ドラマ化。映画『海猿』シリーズなどを手がけてきた羽住英一郎監督が務め、本格派アクション、複雑に絡み合った陰謀とその中で蠢く人間たちの重厚なドラマを描いていく。公安のエース・倉木を演じる西島さんを始め、捜査一課の叩き上げの刑事・大杉役に香川照之、女性公安警察官の美希役に真木よう子など、「Season1」「Season2」共に豪華俳優陣が集結している。業界内の評価も高く、ギャラクシー賞テレビ部門月間賞や、東京ドラマアウォード作品賞を受賞するなど、多くのファンに支持され続けている。主演の西島さんは、今回の映画化決定について「『MOZU』の映画化、身の引き締まる思いです」と真摯な姿勢を見せる。「これは何より、テレビドラマとしては表現や枠組みなど、あまりに異例で特別な作品を、応援し支えて下さった視聴者の皆様のおかげだと思っています。クランクインの日、羽住監督始めスタッフは、観客の皆様のご期待に沿えるよう、技術的にも精神的にも より高みを目指して撮影現場に向かうと思います」とコメント。それを受け、羽住監督は「スタッフ・キャストと共に全力で作りあげて来た『MOZU』シリーズ。更にスケールアップさせてスクリーンで届けるために、総ての限界を超えて挑みたいと思います」と意気込みを語った。劇場版『MOZU』は、2015年公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月14日TBSの木曜ドラマ劇場「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」に出演中の俳優・西島秀俊さん。「ダブルフェイス」「ストロベリーナイト」「八重の桜」など、作品ごとに違った表情を見せる彼の演技に夢中となっている女性も多いのではないでしょうか。若くてピチピチというわけではなく、顔にはほうれい線も目立つ年齢ではありますが、逆に「そこが男の哀愁漂っていてステキ! 」と魅力に感じる女性も少なくありません。今回は、女性を虜にしてしまう西島秀俊さんの魅力について、徹底解剖してみました。○細身なのに筋肉質な上半身を持つギャップ大河ドラマ「八重の桜」で筋肉ムキムキな上半身を披露した彼にくぎ付けとなった女性も多いかと思います。ネット上でも大きな話題となりました。しかし、単に細マッチョなことだけが彼の魅力というわけではありません。西島さんといえば、「MOZU」を始め、普段はスーツを着ていることが多く、細身の男性といった印象があります。しかし実は、脱ぐと筋肉質で細マッチョな体型の持ち主。そのギャップこそが、世の女性を魅了する大きな魅力の1つなのです。○すべてが謎に包まれたミステリアスさ爽やかさと男らしさを兼ね備えたルックスで、女性だけでなく、男性からの支持も高い西島さん。しかし、そのプライベートはというと謎に包まれています。私生活がまったく見えない彼の行動は、ますます、ファンの妄想をかき立てます。「一体、普段どのような生活をしているのか」といったそのミステリアスさも、ある意味、魅力の1つとなっているのではないでしょうか。○たまに見せる笑顔や素の表情どんな役柄でも器用にこなしてしまう確かな演技力を持つ西島さんは、クールな役どころが多い分、真面目で冷静といった印象を強く持たれます。そんな彼がたまに見せる屈託のない笑顔や素の表情は、女性であれば、思わずときめいてしまうはず! 普段クールな印象が強い分、少年のように笑う彼の笑顔は、見ている人を癒やす力があるのです。一言では語れないほど、たくさんの魅力を持つ西島秀俊さん。俳優としても、1人の大人の男性としても、ますます目が離せない存在です。今後も西島さんの魅力とともに、「MOZU」の展開にも期待していきたいですね。画像は本文と関係ありません。
2014年05月21日人気刑事ドラマの劇場版『ストロベリーナイト』で、警視庁捜査一課の刑事として姫川班を率いる主人公・姫川玲子を演じた竹内結子と、その部下・菊田和男を演じた西島秀俊が、ファン待望の劇場版を迎えた心境を明かすとともに、“孤独”な姫川の魅力について語った。その他の写真誉田哲也の原作「インビジブルレイン」をベースにした今作では、姫川班の管轄で発生する連続殺人事件を追う。捜査に乗り出す姫川だが、上層部は関係者との接触を禁じる不可解な命令を出す。これに納得しない姫川は単独捜査を決意するが、今作はコピーにあるように“姫川班、最後の事件”。衝撃の展開と結末にファンの注目が集まっており、竹内自身も、「3年近く過ごした時間が終わってしまうことは寂しかったので今回、劇場版として延長時間をいただけたようでうれしかったです」と語った。“姫川班、最後の事件”を描く一方、事件に関係するヤクザ・牧田勲(大沢たかお)が新たに登場する今作は姫川と菊田、牧田のトライアングルで物語が進み、揺れ動く男女の感情も映し出す。「今回、姫川が女性として男性を見ます」(竹内)、「今回、菊田は牧田の挑発を徹底的に受けます。佐藤(祐市)監督とも相談しましたが、気持ちがコントロールできないシーンも多々あって。牧田との対決シーンは見ものです」(西島)と恋愛ドラマとしての側面も少なくないという。しかし、それは一般的な恋愛ではなく、「彼女の“傷”に塗り重ねるような痛みを伴いますよね。“「玲子」と「恋愛」ってタブーなのかなあ”って、改めて孤独な人だと思いました」(竹内)。姫川の心の“傷”や“闇”にまで迫るシリアスな恋愛描写は、ふたりの恋愛ストーリーを熱望していたファンにとっては見逃せない展開と言えそうだ。そして今回、姫川班、捜査一課全体が最大の“試練”に直面することも劇場版の特色だろう。「上司の暴走で姫川班、捜査一課全体が岐路に立ちますが(笑)、この先も皆が前を向いて歩いて行ければいいなと願っています」(竹内)、「姫川の心の“闇”そのものが今回のヤマに関係しているので、“姫川班、最後の事件”としてはこれしかないかなと思いますね」(西島)と一抹の寂しさを感じながらも、姫川の過去や性格に照らして考えれば、劇場版は自然な帰結と受け止めているふたり。「3年分の集大成」(竹内)を映画館で堪能したい。『ストロベリーナイト』公開中取材・文・写真:鴇田 崇
2013年01月29日阪神・淡路大震災後の日本をテーマに、フランス人女性記者と2人の男性との不思議な出会いを描いたフランス映画『メモリーズ・コーナー』。西島秀俊と阿部寛がフランス語と英語のセリフで出演しており、早くも注目を集めている本作が来年2月、日本でも公開されることが明らかとなった。フランス人女性ジャーナリスト、アダ(デボラ・フランソワ)は、1995年に起きた阪神・淡路の震災を回顧する式典を取材するために神戸を訪れる。街は復興し、誰もがかつての悲劇と決別し、豊かな暮らしを楽しんでいるかのように見える。通訳の岡部(西島さん)を伴い、かつての被災者の家を訪ね歩くアダの前に、いまでも後遺症に悩まされている石田(阿部さん)が現れる。かたくなな態度をとる彼の心を開かせようとする彼女に、岡部は彼が現世の男ではないと忠告するのだが…。今作が初監督作となる、フランス気鋭新人監督オドレイ・フーシェが、日仏スタッフの共同製作によりさまざまな“愛”の形を描き出す本作。西島さんはフランス語の通訳者を演じ、阿部さんは神戸の震災以降に家族を亡くし、孤独死をしながらも愛を探し求めている謎のゴーストを演じている。2人の男性に想いを寄せるフランス人記者・アダには『ある子供』で鮮烈デビューを果たし、『譜めくりの女』などでセザール新人女優賞を2年連続受賞した、注目の新人女優デボラ・フランソワが扮する。さらに、國村隼、塩見三省、倍賞美津子ら日本を代表する演技派俳優陣が本作にさらなる深みを与えている。西島さんは「海外の俳優さんと並んで演技してみたいという気持ちはいつもありますが、デボラさんのようなヨーロッパの女優さんと同じフレームに入ったら、どう見えるんだろうか?というのは常にありました」とフランス映画での主演を楽しんだよう。一方の阿部さんは「初監督作品で、日本人キャストとスタッフ、日本を舞台にしようと思うフーシェ監督の強い想いが深く伝わってきました。すごくこだわりを持っている監督でした」と撮影をふり返る。そんなフーシェ監督は「被災者の方々は、家や故郷を失い、そして愛する人々がいない人生を歩むことになります。私はこの作品によって、被災者の絶望的な孤独感を知っていただき、少しでも社会のひずみを軽減する手助けになればと祈っております」と作品に込めた強い思いを明かす。豪華キャストで贈る日本を舞台にしたフランス映画『メモリーズ・コーナー』。フランス人女性監督が描く希望へのレクイエムは、私たち日本人の心にどのように響くのだろうか?『メモリーズ・コーナー』は2013年2月23日(土)よりシネマート六本木ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メモリーズ・コーナー 2013年2月23日(土)よりシネマート六本木ほか全国にて順次公開(C) NOODLES PRODUCTION, FILM ZINGARO 2 INC,FRANCE 3 CINEMA,2011
2012年12月21日太宰治賞に輝く辻内智貫の小説を伊勢谷友介が映画化した『セイジ -陸の魚-』。伊勢谷、主演の西島秀俊、森山未來という映画愛に満ちた3人が個性を競い、「マイウェイで疾走した結果、危ういバランスの作品に仕上がった(森山)」という渾身作。西島、森山が語った。その他の写真本作は、国道沿いのドライブイン"HOUSE475"を舞台に、大学最後の夏休みに自転車でひとり旅をする"僕"が、ドライブインで純粋に生きる男"セイジ"と出会い、共同生活をおくる人間ドラマ。「"セイジ"のように自然と人間の境界にいるような存在を演じてみたかった(西島)」、「伊勢谷さんが監督で、西島さんがいて、そしてバックには自然が広がっていて、すごく危ういバランスを感じました。その雰囲気を想った時に、"僕"を演じてみたいと思いました(森山)」と出演理由を明かす2人。俳優でもある伊勢谷が『カクト』以来8年ぶりに監督を務めることも大きく、「このキャスティングは伊勢谷監督が化学反応を求めてのことだったと思う(西島)」とシナジーへの期待は3人の中で共通する想いだった。やがて"僕"は抗しがたい"セイジ"の魅力に惹き込まれ、人生の意味を自問自答しながらも、仲間たちと楽しく日々を過ごす。しかし、ある日、街で凄惨な事件が起きてしまい、"人生の本質"や"救い"というテーマがシリアスな色彩に変調しながら、危うい関係の登場人物たちの葛藤によって問い直されていく。その見事な映像表現は伊勢谷によるコントロールだけではなく、「伊勢谷監督も僕も森山君も、すごくマイペースのままでよかった。基本的に自分のやり方を貫くので、3人とも同じで(笑)。それがよかったと思います(西島)」、「マイペースというか、マイウェイ(笑)。伊勢谷監督は僕らのことを"とっぽい"と言っていましたが、映画を観て監督が一番"とっぽい"なと(笑)。それが相乗効果じゃないかなという気はしました(森山)」と三者の個性が競り合った現場を回想していた。「3人が全員同じ方向へ走っているというよりは、バラバラに走って散って行って、それが結果的に作品になっている(西島)」、「マイウェイで疾走した結果、危ういバランスの作品に仕上がった(森山)」と本作の手応えを実感する2人。映画愛に満ちあふれ映画に愛された伊勢谷、西島、森山の才能が激突した『セイジ -陸の魚-』。この化学反応を見逃すな!『セイジ -陸の魚-』2012年2月18日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー文:鴇田 崇
2012年02月01日俳優の西島秀俊が12月17日(土)、イラン出身の名匠アミール・ナデリ監督がメガホンをとる主演作『CUT』の初日舞台挨拶を東京・シネマート新宿で行った。西島さんは本作で、借金返済のために“殴られ屋”になる映画監督を演じ「撮影が進むうちに、どんどんハードになっていき『今日も無事にいいシーンが撮れますように』と祈る毎日だった」とふり返る。一方、ナデリ監督は「西島さんの勇気と才能、ハートがあったから完成できた作品。きっとみなさんが知らない西島さんが見られるはずです。ちなみに、いまは西島さんのボディガードをやっています(笑)」と、西島さんがボディガードを演じる主演ドラマ「僕とスターの99日」(フジテレビ)を引き合いに、客席を笑いに包んだ。ヤクザの世界で生きる兄からの資金援助を受け、前衛的なインディペンデント映画を撮る秀二(西島さん)は、兄の死をきっかけに、莫大な借金を返そうとヤクザ事務所で“殴られ屋”を始めることに。殴られる痛みを映画への愛に変え、試練に耐える秀二をめぐるヒューマンドラマが重厚なタッチで描かれる。西島さんとナデリ監督の出会いは、2005年の「東京フィルメックス」だと言い、「一目で常人ではないと分かる、ものすごいエネルギーを放っていた。運命的なものを感じた」(西島さん)、「会った瞬間、長い時間待ち望んでいた出会いだと直感した。私を信頼してくれた西島さんに感謝したい」(ナデリ監督)。それでも当初は、西島さんも「あまりに前衛的な内容なので、映画にするのは難しいと感じた」のだとか。後押ししたのは「不可能を可能にするんだ」という監督の言葉だったそうで、「僕自身も挑戦したかった。こうして初日を迎えたこの瞬間は一生忘れない」と誇らしげな表情を浮かべていた。映画、ひいては芸術を守るために命を賭ける男のドラマ。本編には映画史を彩る名作へのオマージュが約100作分含まれており、「これを機会に、過去の名作に触れてほしい。いまは、特に若い世代がハリウッド大作に洗脳されている傾向にあるが、それだけが映画じゃないと知ってほしいのです」(ナデリ監督)。さらに「観客の感情を操り、お金もうけするのは簡単なこと。私はもっと誠実な映画作りをし、観客との体験の共有を目指しています。インディペンデント映画が存続するためには、みなさんの応援が必要なのです」と主人公さながらに、熱っぽく訴え。名作タイトルが描かれたクッキー100枚をプレゼントされ、子供のように大はしゃぎだった(クッキーは監督の大好物なのだとか)。西島さんも「もっと上映館が増えて、いつかシネコンでこの作品の舞台挨拶をするのが一番の夢」とアピール。より多くの人に、アート映画やインディペンデント作品を観てほしいというナデリ監督の思いを援護し、同じ映画人として“共闘”を誓っていた。『CUT』はシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:CUT 2011年12月17日、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開(C) CUT LLC2011
2011年12月19日イラン出身で米国在住のアミール・ナデリ監督が西島秀俊を主演に日本で撮りあげた新作『CUT』が17日(土)から公開される前に、西島がインタビューに応じた。その他の写真『CUT』は、兄から借金を続けて活動を続けるも成功しない映画監督の秀二が、死んだ兄の残した借金を返済するために“殴られ屋”を始め、自身のこれまでの人生と愛する映画のために全身全霊で立ち向かっていく姿を描いた作品。日本映画界で活躍する西島と、米国を拠点に新作を発表し続けるナデリ監督が出会ったのは、毎秋に開催されている映画祭「東京フィルメックス」の会場。人の紹介で出会ったというふたりは、すぐに意気投合したという。「出会ってすぐに監督とは心が通じ合って。好きな映画やシーンも合うんです。だから監督が日本に来た時には一緒に散歩して、最近観た映画の話とか、自分がどこで生まれ、どういう道のりを経てここにいるのかなんて話もしましたね」。そんなナデリ監督は、西島と出会って間もなくして本作の話をしていたそうだ。「監督は『お前は俺と映画を撮る運命にある』って言ってくれてました」。しかし、過去の作品を観賞すればわかるが、ナデリ映画の主人公は極限まで追いつめられる。もちろん、監督の作品を観ていた西島にとって、そのことは百も承知だ。「最初に監督からは『お前は確実に地獄を見る。俺のことを本当に嫌いになる。でも出来上がりを観たら俺のことを好きになる』って言われて。実際の撮影現場は僕だけじゃなくて、関わった人全員が“限界以上”を出さないと監督のOKが出ない。撮影中、監督からは『一切、喋るな』って言われました。俳優が役以外の話をするなんてとんでもないって。でも、世界の本気の監督たちはここまで要求するよな、って。そういう場が自分に与えられたことは本当に幸せでしたね」。ナデリ監督の現場がいかに過酷で、主演を務めた西島がどれだけ追いつめられたかは、完成した映画を観れば嫌というほど伝わるだろう。主人公の秀二は、ひたすら殴られ、傷を負い、血まみれになりながら、自身と愛する映画のために立ち続ける。その姿は、西島自身と重なる部分がある。「才能ある監督が自分の撮りたいものを撮りたいように撮るべきだと思うし、そういう映画をたくさん観たいというのが僕の願い。だから、微力ですけれどもできることは全部やろうと思っています。たまに『これから映画のために闘っていきたいですか?』って聞かれるんですけど『僕も映画に関わっている人もずっと闘っています』ってお答えしているんです。だからこの映画によって仲間が増えて、才能ある監督が自由に撮れる環境になるといいなと思います」。『CUT』12月17日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開
2011年12月14日西島秀俊主演でイランの名匠アミール・ナデリがメガホンを取った『CUT』のジャパン・プレミアが第12回東京フィルメックスにおいて11月23日(水・祝)に開催。ナデリ監督に西島さん、ヒロインを演じた常盤貴子が舞台挨拶と上映後のQ&Aに出席した。共に2005年のフィルメックスの審査員を務めた関係で知り合い、意気投合したナデリ監督と西島さんが念願かなって作り上げた本作。自分のために借金を重ねて命を落とした兄の残した借金を返すために、やくざを相手に殴られ屋を始めた映画監督の男の姿を描く。監督は「6年かけてこの場に至りました」と感慨深げ。「西島さんに常盤さん、菅田俊さんに笹野高史さん、でんでんさんら多くの素晴らしいキャスト、クルーと一緒に仕事をすることができました」と感謝の思いを伝えた。さらに「西島さんや常盤さんのこれまでの演技を一切忘れて、新しい目、新しい心で彼らの演技を見てほしい」と訴えた。西島さんは「2006年に監督と『一緒に作ろう』と話をしてからこの日、この時をずっと待ってました」と晴れ晴れとした表情。客席を見渡し「この700人のみなさんに観ていただくことで何か大きな流れが生まれること、『我こそは秀二(※西島さんが演じた主人公)だ!』という方が現れることを願っています」と呼びかけた。常盤さんは「いろんな挑戦が詰まっている作品です。ナデリ監督だからこそできた、新しい挑戦でした。ある意味、映画界に殴り込みをかけるような作品です」と期待を口にした。上映後、西島さんらは改めて大きな拍手で迎えられニッコリ。映画では、数々の過去の名作に対するオマージュに加え、行き過ぎた商業主義に対する厳しい批判が展開されるが、ナデリ監督は「映画の中でも言ってますが、かつて娯楽映画と芸術映画は一致していました。その中でインディペンデント映画を作る余裕が必要なんですが、いまでは高い技術が金儲けの道具になっている。シネコンの席巻で優秀な監督たちの作品を上映する機会がなくなってしまうというのは恥ずべき状況だと思います」と改めて訴えた。最後に「これだけは観ておくべきと思う映画は?」という質問を投げられると、一同「難しいですね」と思案顔。西島さんは、本作『CUT』が、ナデリ監督が敬愛する名監督ジョン・カサヴェテスについて描いた作品であるということを踏まえ、「僕が映画ファンとして観て、生まれ変わるような体験をしたのがジョン・カサヴェテスの作品なんです。だから釜山映画祭で監督から『この映画はカサヴェテスについての映画だ』と告白されたときは人生最大の衝撃を受けました。自分の人生を変えた人物を知らずに演じていたわけですから」と述懐した。常盤さんは「私は古い日本映画が好きで、特に女優さんが大好き。高峰秀子さんも好きだし岡田茉莉子さんも好きだし…でもその一方でコン・リーも大好きなんです(笑)。ここにいらしている方はおそらく多くの日本映画を観てらっしゃるかと思いますが、中国映画も素晴らしいです。その中でも『紅夢』(チャン・イーモウ監督/コン・リー主演)は素晴らしい作品」と語った。監督は「良い映画こそ良薬」と語り、映画を愛する人々で埋まった客席は温かい拍手で包まれた。『CUT』は12月17日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。■関連作品:CUT 2011年、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開© CUT LLC2011■関連記事:ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!常盤貴子&筒井道隆が急接近!?「圭史くんに言いつける」とベテラン女優が釘をさす?西島秀俊、主演作『CUT』監督との出会いの場で「本性見せろと言われた(笑)」西島秀俊、イランの巨匠作品主演!共演の常盤貴子は13年ぶりショートヘア
2011年11月24日