北海道放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報札幌市にあらたに放課後等デイサービスがOPENします!脳科学×コーチングの専門家が顧問となっており、楽しいだけではない、科学的に根拠のある発達支援を提供する教室です。「unicoメソッド」は、最先端の脳科学教授、そして第一線の教育コーチング実践の先生の監修のもと、セラピストや心理士といった専門性の高いスタッフによって開発されました。北海道の放課後等デイサービスをもっとみる北海道児童発達支援Upload By 発達ナビ施設情報unico中島公園教室は2024年4月に開所した施設です。脳科学×コーチングの分野の専門家が顧問の科学的に根拠のある発達支援を提供しています。「褒められたい」「叱られたくない」「言われたから」ではなく、「知りたい」「楽しい」「おもしろい」といったお子さんの心の内側から湧き上がってくる意欲を引き出すことで学習効果を高めるコミュニケーション技法「unicoメソッド」を実践している教室です。北海道の児童発達支援をもっとみる神奈川県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報コペルプラスジュニア戸塚教室は、JR・横浜市営地下鉄ブルーライン【戸塚駅】より徒歩5分、コペルプラス(児童発達支援)と併設している教室です。スタッフの方々は、子どもたちが「人を思いやる心」を育んでゆけるような接し方を常に心がけています。お子さんの発達過程の姿に寄り添い、個別または小集団のレッスンを提供しています。お子さんの発達に関するさまざまな知識を持つスタッフが、お子さん一人ひとりの成長や自己肯定感の育成を全力でサポートしている教室です。神奈川県の放課後等デイサービスをもっとみる神奈川県児童発達支援Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラスいずみ中央教室は、相鉄いずみ野線 いずみ中央駅より徒歩3分の通いやすい場所にある教室です。お子さんがが自ら能力を発揮する楽しい発達支援を提供し、できることを伸ばすアプローチを採用しています。専門知識を持つスタッフが継続的な研修を受け専門性を磨いています。一人ひとりに合わせた個別支援計画を作成し、2000種類以上の教材で学びを深め、お子さんの成長をサポートします。ご興味をお持ちの方向けに、体験教室も随時開催しています。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス上矢部教室は、JR東海道線 JR横須賀線 戸塚駅より神奈川中央交通バス 「上矢部停留所」より徒歩5分の教室です。駐車場は2台分完備されており、車でも来所いただけます。お子さん一人ひとりに寄り添いながら個々の発達を理解し、発達支援を通して成長につなげています。そして、お子さんの自己肯定感を向上し、持っている潜在能力を引き出すことを目指しているそうです。スタッフの皆さんは有資格者で、お子さんの「できた!」を大切に日々レッスンを行っています。神奈川県の児童発達支援をもっとみる埼玉県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報コペルプラスジュニア蒲生教室は、東武スカイツリーライン蒲生駅東口より徒歩1分の交通アクセスの良い教室です。お車でお越しの方は、川口信用金庫蒲生支店のコインパーキングをご利用ください。「できないことに対する訓練」ではなく、できないことの背景に存在する課題に焦点をあて、「能力を引き出すための発達支援」を行なっている教室です。学習支援は発達段階により個別対応で行っています。保護者の方は、マジックミラー越しにレッスンに取り組む姿や表情を確認することができます。Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラスジュニア岩槻教室では「できないことに対する訓練」ではなく、「能力を引き出すための発達支援」をモットーに、お子さんたちの自発的な取り組みを通じて個性と能力の発展を促しています。個別または小集団レッスンを提供し、お子さんの発達に適した「個別支援計画」を作成しています。スタッフは全員が有資格者で、専門的な知識と継続的な研修を通じて、お子さんたちの成長と自己肯定感の向上を支援します。無料体験レッスンをいつでも受け付けているとのことで、お気軽に問い合わせてみてください。Upload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスすきっぷ上青木西教室は、京浜東北線 蕨駅東口よりバス乗車、『上青木北西公園』バス停 下車 徒歩3分の教室です。預かるだけではなく、運動と学習を中心とした発達支援を行うことによって、お子さんの自立をサポートしたいと考えている教室です。「運動」と「学習」により「やってみたい!」という挑戦心、「できた!」という達成感、「一緒に!」という協調心を育みます。そして、発達の特性による生きづらさを改善し、将来自立して生きていける力をつけられるように全力で取り組んでいる教室です。埼玉県の放課後等デイサービスをもっとみる埼玉県児童発達支援Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス蒲生教室は、東武スカイツリーライン蒲生駅より徒歩1分のアクセスの良い教室です。お子さんの「より良い自分になりたい」という気持ちを大切にしながら、楽しい遊びを通して「できること」を増やし、お子さん自身が世界を広げていけるようなお手伝いをしています。「お子さんたちの笑顔が一番の喜び!」と熱い気持ちのスタッフの方々が、皆さんとの出会いを楽しみに待っています。その笑顔がいつまでも続くことを願い、日々の発達支援に思いを込め、より良い発達支援を目指している教室です。Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス岩槻教室は、東武アーバンパークライン岩槻駅より徒歩20分、駐車場5台完備している、国道16号沿いにある教室です。教室内はとても広く、のびのびと身体を動かすことができ、専門資格を持つスタッフが、お子さんが「楽しい」と思えるような発達支援を提供しています。できないことに目を向けるのではなく、できることを最大限に引き出し、お子さん一人ひとりに合った発達支援を提供し、お子さんの自己肯定感を育んでくれます。2000種類以上のオリジナル教材・さまざまな感覚を育てる遊具で、元気で明るい指導員と一緒に、楽しくレッスンが受けられます。Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス志木教室は、「志木駅」より、3分のところにあります。近辺には有料駐車場もあるので、車でも来所可能です。施設には、言葉の遅れが気になる、じっとして座っていられない、文字の読み書きが不安、体幹が弱い、感情のコントロールが苦手など、発達の遅れが気になるお子さんが利用されているそうです。スタッフは、お子さんに寄り添い、お子さんの成長を保護者の方と一緒に喜び、楽しい発達支援を実施しています。お子さんの成長段階に応じてより良いサービスを提供するため、保護者面談やスタッフの会議などを大切にしている施設です。埼玉県の児童発達支援をもっとみる愛知県児童発達支援Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス豊田教室は、愛知環状鉄道 新豊田駅から名鉄バス 八迫山より徒歩1分の教室で、駐車場も3台完備している通いやすい教室です。お子さんの自己肯定感を育めるよう、一人ひとりに寄り添った楽しみながら学べる発達支援を目指しています。専門的知識を持つスタッフが個別支援計画を作成し、2000種類以上の教材や楽しい遊びや運動を通してお子さんの無限の可能性を見つけ、ご家族の皆さんと共にお子さまの成長を見守ってくれます。マジックミラー越しにお子さんの成長を見守り、成長を感じられます。愛知県の児童発達支援をもっとみる静岡県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報コペルプラスジュニア藤枝教室は、JR東海道本線 藤枝駅南口から徒歩3分の教室です。駐車場と自転車置き場があるので、車や自転車を利用して通うことができます。藤枝教室は、瞳が輝くような楽しい発達支援を通して、お子さんが自発的に取り組み、自ら能力を発揮していく姿をサポートしている教室です。さまざまな感覚や幅広い認知を育てるための多種多様な教材を通じ、「できないことに対する訓練」ではなく、できないことの背景に存在する課題に焦点をあて「能力を引き出すための発達支援」を行なっています静岡県の放課後等デイサービスをもっとみる大阪府放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報ここっとnicoは、令和6年5月にオープン予定の施設です。お子さんにとって、ご家族にとって、時には心を休められる器であり、居場所でありたい。いつも一緒に寄り添える施設でありたい。そんな想いをもっており、お子さんそれぞれの個性を尊重する中で、強みを⽣かし苦⼿に挑戦するできる⼀⼈ひとりの課題に沿った発達支援・カリキュラムの構成を⾏っています。スタッフは、さまざまな専門職員が在籍しており、ニーズに合わせた発達支援はもちろん、多方面からアプローチをしています。現在、見学会も実施中です。大阪府の放課後等デイサービスをもっとみる大阪府児童発達支援Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス羽曳野教室は令和5年9月に開校した児童発達支援事業所です。コペルプラスでは「できるようにする」ことを目指すのではなく、「そのままのあなたを愛しているよ」と今の姿を認めることを第一に考えているそうです。安心感を感じたお子さんが自分から「やりたい!」と瞳を輝かせた状態、「成長する力」「学ぶ力」を引き出してくれます。無料体験レッスンでは、お子さんの成長を一緒に喜んでくれる明るいスタッフが待っていますUpload By 発達ナビ施設情報コペルプラス生野教室は、千日前線南巽駅から徒歩5分、千日前線北巽駅から徒歩10分です。お子さん自身の「学びたい・成長したい」という意欲を最大限に引き出すことを第一に考える教室です。「訓練」ではなく「楽しい遊び」であること「いやでも頑張る」ではなく「楽しいからやりたい」であること。お子さんの瞳が輝くような「発達支援」を通じ、自発的に取り組み、能力を発揮するお子さんの姿をサポートする教室です。保護者の方は、マジックミラー越しにレッスンに取り組む姿や表情を確認することができます。Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス南摂津教室は大阪モノレール 南摂津駅 より徒歩3分。駐車場・駐輪場完備(どちらも2時間無料です!)一人ひとりの発達段階に合った課題を楽しみながら行うことで、成功体験を積み重ね、自信に繋げます。スタッフがアイデアを出し合いながら『おもしろそう!やってみたい!』レッスンのための工夫を研究し続けているそうです。コペルプラスのスタッフは、お子さんの発達に関するさまざまな知識を持っており、お子さん一人ひとりの成長や自己肯定感の育成を全力でサポートしています。Upload By 発達ナビ施設情報ここっとnicoは5月1日にOPEN予定の『ここっと。』グループ4店舗目の施設です。お子さんにとって、ご家族にとって、時には心を休められる器であり、居場所でありたい。いつも一緒に寄り添える施設でありたい。そんな思いをもった専門職員がニーズに合わせた発達支援を行ってくれます。見る・聞く・記憶の認知課題はじっくり個別指導。集団の中では、興味の幅を広げつつ、実践でしか学べない非認知課題を伸ばせるよう、個別指導・集団活動で一人ひとりの課題に沿った発達支援・カリキュラムを構成しています。大阪府の児童発達支援をもっとみる兵庫県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報コペルプラスジュニア三宮教室は、神戸市営地下鉄 海岸線 三宮・花時計前駅より徒歩3分、阪神電鉄 神戸三宮駅より徒歩5分、JR 三ノ宮駅より徒歩7分の教室です。「できることが増えるのは世界が広がること、楽しいことが増えること」を合言葉に、お子さんが自ら幸せになる姿、そして、笑顔あふれるお子さんの未来を目指しているそうです。「自分には、力がある!」「いろんなことにチャレンジしたい!」と感じるセルフイメージを育て、子どもの未来に輝きをもてる、そんな教室でありたいという思いを持っている施設です。兵庫県の放課後等デイサービスをもっとみる兵庫県児童発達支援Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス三宮教室は神戸市営地下鉄 海岸線 三宮・花時計前駅より徒歩3分、阪神電鉄 神戸三宮駅より徒歩5分、JR 三ノ宮駅より徒歩7分と非常に交通アクセスの良い教室です。発達が気になるお子さんの自己肯定を育むことから始め、できないことの訓練ではなく、楽しい遊びを通して内なる能力を引き出しています。ご興味をお持ちの方向けに、体験教室も随時開催しています。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。兵庫県の児童発達支援をもっとみる奈良県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報コペルプラス五位堂教室は、2023年10月に新規開校した、近鉄五位堂駅北口の階段を降りてすぐの場所にある教室です。パーキングチケットをご用意いただいているとのことで、近隣のコインパーキングの利用も可能です。「できることが増えるのは世界が広がること、楽しいことが増えること」を合言葉に、学校や社会生活の中でお子さんの必要なスキルを高めるための課題に取り組でいます。また、学習支援は発達段階により個別で対応をされています。お子さんの発達過程の姿に寄り添い、個別または小集団のレッスンを提供しています。奈良県の放課後等デイサービスをもっとみる福岡県児童発達支援Upload By 発達ナビ施設情報久留米花畑教室は、西鉄花畑駅直結。駅1階に開設した教室です。お車でお越しの際は「花畑駅駐車場」を2時間無料でご利用いただけるとのことで、車での通所も可能です。2000種類以上の豊富な教材を使用しながら、遊びを通してお子さんの発達へとアプローチしています。できたことをたくさん褒めて自尊心を育み、お子さんの本来の力を引き出していきます。また、保護者の方に一緒に通っていただき、お子さんの普段の生活やご家庭に寄り添いながら、保護者の方と共にお子さんの未来を考えることを目指している教室です。Upload By 発達ナビ施設情報お子さんが自分の能力を最大限に発揮できるよう「できた!」という達成感を積み重ね、自己肯定感を高める楽しい発達支援を提供しています。この教室では、「できないことをなくす」のではなく、「できることを伸ばす」を理念に、お子さんたちの個性を認め、積極的な姿勢を育てます。個別や小集団のレッスンを通じて、お子さんの発達に寄り添い、保護者の方の要望を聞きながら、一人ひとりに合った支援計画を作成します。また、スタッフ全員が有資格者であり、継続的な研修を受けながら、お子さんの成長をサポートするための専門性を磨いています。福岡県の児童発達支援をもっとみる「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2024年04月29日幼い時から人見知りが激しく、抱っこすることもできなかった孫Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイわが家は母である私・ワッシーナを筆頭に、家族全員が個性いろいろで、発達に特性があるタイプです。私の孫デンデンは、幼い時から人見知りが激しくて祖母の私にもなかなか懐かず、抱っこすることができませんでした。まるでフィギュアスケートの技のイナバウアーみたいに反り返ってしまうからです。2歳になった頃のお正月に家族全員で集まってレストランで食事会をしました。その時デンデンは、レストランに入れず、およそ1時間ほど屋外で泣き叫んでいました。初めての場所や両親以外の人には緊張してしまい、その場に入れなかったり、うまく挨拶ができなかったりするのです。その後、私と長女ニャーイ(デンデンの母)は「たぶん場面緘黙の傾向があるのでは」と話し合いました。それぞれで場面緘黙でのこまりに対しての工夫を調べたり、発達支援施設へ相談に行き、意見交換をしてきました。担任の機転と声かけで、クラス全体で温かく迎える雰囲気があって回復へUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ昨年の春のことです。いよいよ孫デンデンの小学校入学式の日がやってきました。昔からお世話になっている発達支援施設に相談して、家族で考えた工夫を実行しました。事前に親子だけで、入学式の会場となる小学校の体育館を下見して、雰囲気に慣れるようにしました。入学式当日は、コロナ禍の後ということもあり、保護者同伴は2名までに制限するということが決まり、祖母の私は参列できませんでした。工夫の成果が出て、落ちついて入学式に参加できているといいなと思いつつ、ニャーイからの報告を待ちました。ところが、その日の午後、ニャーイから送られてきた動画を見て、ものすごく驚きました。スーツ姿のデンデンが泣き叫びながら、ネクタイを引きちぎるように外し、ワイシャツを脱ぎ捨て、逃げ回っていたのです。ニャーイは脱ぎ捨てられたネクタイやシャツを拾いながら逃げるデンデンを追いかけています。正直なところ、こんなパニック状態の時に、よく冷静に動画撮影ができたものだと逆に感心しました。後日、ニャーイにそのときの気持ちを確認したら「動画があると発達支援施設に相談しやすいだろう」と考えたそうです。以下は、長女ニャーイの感想です。ニャーイ:パニックになっているデンデンを落ちつかせるのは、何をやっても効果なしね。もう待つしかない感じ。デンデンの担任が、ベテランの優しい女性の先生だったので、とてもラッキーだったわ。先生は、入学式の前にも建物の影から出てくることができないデンデンに寄り添ってくれて「式に出ても、出なくてもどっちでもいいんだよ、どうする?」という声かけをしてくれた。式の最中は私たち親子だけ会場の体育館裏でデンデンが落ち着くのを根気よく待つことに。ふと思いついて、デンデンを連れて誰もいない教室を下見してみたの。デンデンの席とロッカーを確認して「ほら、知ってるお友だちがまわりの席だよ」って安心するように声かけした。それから教室を出て、また体育館の影に戻ったけど、結局、入学式の最後までデンデンは参加できず。入学式だけでなく、その後の記念撮影も背を向け嫌がってクラスの子たちと一緒に並べなかったわ。記念撮影が終わって教室に戻った生徒と担任の先生のところに行って「私たち、帰りますね」って声かけしたら、先生の対応がとてもよかった。先生は「さっき記念写真撮ったんだけど、デンデンも一緒にまた撮ろう!」って誘ってくれたの。先生の声かけの内容は聞き取れなかったけれど、初対面なのにデンデンはなぜか納得して記念撮影に加われた。クラスの子どもたちも不平を言わずにもう一度、記念写真のやり直しに協力してくれたのよ。デンデンはせっかく正装してきたのに、ネクタイ、ワイシャツを脱いで、スーツの下はTシャツのみ。でも、先生の親切な対応に恵まれて、本当によかった!入学式の後も不登校気味でなかなか学校に行けず、大変。やっと行けた学校では、担任の先生の対応と同級生に恵まれたおかげで温かく迎え入れてもらった感じ。クラスのお友だちも「デンデ~ン」って声かけしながら、たくさん来てくれて、デンデンは教室に入ることができたの。おかげで今では毎日、学校に通えている。最近では、デンデンが「明日、学校楽しみ!」っていうの。先生とお友だちには本当に感謝しているわ。大勢の前に立つと固まってしまうデンデンに、先の見通しとご褒美を提案Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイデンデンは、家以外の場所では固まって動けなくなってしまうことがあります。小さい頃から通っている保育園でさえも、おゆうぎ会では、最初から最後まで毎回、固まりっぱなしでした。4才の時、やっと舞台でおゆうぎができましたが、動作をひとつ間違えたことで固まり、泣いてしまいました。しかも一時的ではなくて、おゆうぎの間中ずっと固まって退場もできません。先生に退場を促された瞬間、さらに大泣きしてしまいました。そんなデンデンですが、小学1年生の12月に行われた音楽発表会では、クラスでなかよしのお友だちがたくさん励ましてくれて、ついにみんなと一緒に演奏を最後までやり通すことができました。以下、長女ニャーイの感想です。ニャーイ:今回は念入りに準備したわ。本番の前の週に、自宅でイメージトレーニングをしたの。発表会のプログラムの最初から最後まで、しっかり説明し、楽しい催しであることを伝えたり、2歳上の兄フクロッシュの時の動画を見せたりした。フクロッシュからも、説明と励ましがあって、その時は、前向きな気持ちになれたようで「明日はがんばる」と言っていたのだけど……。当日の朝になって過去の嫌な体験を思い出してしまったようでグズりだし、「たくさん人がいるとイヤ」とか「体育館はイヤ」とか言いだしたの。無理強いは良くないと考えたので「じゃあ、演奏会は休もうか」といったんは受け入れ「でも、ママは行かなければならないので、デンデンはお家で留守番する?」と聞いてみたの。するとデンデンは「留守番はイヤだ。一緒に行く!でも舞台には立たない!」と主張したので、「でも、クラスのみんなはステージで演奏するのに、デンデンは客席でいいの?」と質問してみた。デンデンは「後ろで演奏するのは目立つからイヤだ」って。クラスで背が高いほうのデンデンは一番後ろの列で演奏することになっていたのだけれど、本人は目立ってしまうと感じているみたい。兄フクロッシュも「だいじょうぶだよ」と励ました。でも本人は「失敗したら、どうしよう」と不安がっていたわ。「じゃあ発表会が終わったら、帰りにデンデンの大好きなハンバーガーを食べに行こうね」とご褒美を用意。頭ごなしに命令しない、本人の気持ちをしっかり受け止めて否定しない。発達支援施設やラクマお父さん、ワッシーナお母さんのアドバイスをしっかり思い出しながら対応したわ。現在、学校での授業中の様子は?ニャーイは、三者面談のときに、デンデンの授業中の緘黙傾向について担任の先生に確認してみたそうです。ニャーイ:先生によると「授業中にデンデンを当てると、目は合うけど、話しかけても返事がない。見た感じは、まるでやる気がないように見える。でも、本人のノートを確認したら、きちんと答えを書いているし、答えは合っている」って。どうやら先生から当てられたら固まってしまうみたい。先生は「(授業の中で)できることか、できないことかは本人に決めさせています」とのこと。デンデンの気持ちや心の状態を尊重してくれる先生で、とても感謝しているわ。ついこの間、3学期の最後の授業参観の時にデンデンは生まれて初めて手を上げて発言した。もう涙が出るくらい感激した!成長と共に場面緘黙の傾向も落ち着いてきたデンデン。今は環境に恵まれ、学校にも楽しんで通っていますが、新しい学年になったら先生やクラスメイトも変化があるので、状況に合わせて工夫も新しくしなければと思いを巡らせています。執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ(監修:森先生より)大変な中でも動画を撮る冷静さを失わなかったニャーイさんの対応は素晴らしいですね。専門家への相談がスムーズになったことと思います。さて、実は進級や入学のシーズンには、お子さんの場面寡黙に関してのご相談はとても多いのです。「場面寡黙」という言葉から、「黙り込んでしまう」という印象を受けるかもしれませんが、実際は特定の場面や状況で意思疎通が困難になったり、パニックになる状態を指します。新しい環境や知らない人との交流に緊張、不安やストレスを感じることが原因となります。対策としては、まずはお子さんの不安な気持ちに寄り添って、プレッシャーをかけないようにしましょう。お子さんがリラックスして、自分の気持ちを表現できるようにします。とはいえ、入学式などでは保護者自身も緊張したり慌ててしまっていて、冷静な対処が難しいことがほとんど。先生や支援機関を頼って相談することがとても大切です。情報を共有して、一緒に対処法を考えていくことです。必要な支援を受けながら、お子さんが自分自身を表現する方法を見つけることができるように、安心できる環境を整えていくと場面寡黙の症状も徐々におさまってくるでしょう。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2024年04月28日赤ちゃんの寝返りはいつから?遅い場合いつまでに寝返りする?赤ちゃんがあおむけの状態から、自分の力で身体を回転させて姿勢を変えることを寝返りといいます。 寝返りは赤ちゃんの発達過程の一つですが、早い場合や遅い場合はいつからするのか、詳しい時期を紹介します。赤ちゃんが寝返りをするのは、首がすわり、腰を自らの意志で動かせるほどに運動発達が進んでからです。寝返りを行うタイミングは赤ちゃんによって異なりますが、生後3ヶ月頃から始まり、遅い場合でも生後6ヶ月~7ヶ月頃には約90%の赤ちゃんができるようになると言われています。ごく少数ですが、早い場合は生後2ヶ月頃から寝返りがみられることもあるようです。赤ちゃんの寝返りには前兆があり、寝ている状態から身体をひねったり横向きにしはじめ、そのあとに腰をひねれるようになるといよいよ寝返りが近い合図です。乳幼児健診などで寝返りができたかどうか判断するには、「左右どちらかだけでも仰向けの状態から腹ばいの状態に姿勢を変えることができる」とされています。まずは左右どちらからでも姿勢を変えられることが寝返りの基準となります。「右側からの寝返りしかしないけどいいのだろうか」と気がかりな方もいるかもしれませんが、基本的に寝返りが上達するとどちらの向きからも寝返りができるようになってきます。参考:Ⅱ 調査結果の概要|厚生労働省参考:寝返り|亀岡市寝返りの時期が早い子は要注意?寝返りし始めた頃に気をつけること寝返りは仰向けからうつぶせに姿勢を変える行動です。寝返りは早い場合は2ヶ月頃からし始めると紹介しましたが、寝返りをし始める時期に注意することを解説します。乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、赤ちゃんに予兆や既往歴がないにもかかわらず突然原因不明の死に至る病気のことです。令和4年には日本で47名の乳幼児が亡くなったという報告もあり、国内における乳幼児の死亡原因の4位になっています。SIDSはうつぶせに寝かせたときに発生率が高くなるといわれており、基本的には1歳になるまでは赤ちゃんを寝かせるときには仰向けにすることが求められています。しかし、赤ちゃんが寝返りをうてるようになると、仰向けに寝かせていても途中でうつぶせに変わる可能性があります。赤ちゃんが自ら仰向けに戻ることができない時は、保護者が姿勢を変えるようにしましょう。また、睡眠中に窒息するリスクを減らすためにも、寝かせるときには口をふさぐ可能性がある柔らかい寝具などの使用は避け、子どもが寝ている周囲に枕やぬいぐるみ、首に巻きつくよだれかけなどを置かないようにすることが大切です。寝返りをするタイミングは2ヶ月頃~7ヶ月頃と個人差があります。寝返りが早い場合はその分うつぶせ寝についても早くから注意する必要があります。参考:乳幼児突然死症候群 / SIDS | e-ヘルスネット参考:11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です|厚生労働省寝返りをし始める頃は子どもはさまざまなことに興味を持つようになるほか、身体の発達と共に移動範囲や手の届く距離も長くなってきます。そこで、事故が起きないように周りの大人が気をつけたいことを紹介します。事故につながるものとして、・ベッドでのうつぶせ寝・ベッドからの転落・階段からの転落・お金や電池などの誤飲・ストーブなどに触ってのやけどなどがあります。ベッドや階段の前には転倒防止の柵をつける、床の上は片づける、触って危ないものは置かない、カバーをかけるなどの対策を取って事故を未然に防ぐことが大切です。参考:1. 誤飲に対する母子健康手帳による保護者への啓発|厚生労働省参考:健康と安全|あいちはぐみんネットなかなか寝返りしない……寝返りが遅い時の練習やサポート方法は?寝返りをする時期は赤ちゃんによって個人差があるため、基本的に練習しなくても自然とできるようになります。しかし、なかなか寝返りをしないと心配な保護者もいらっしゃると思います。ここでは寝返りを促すサポート方法について紹介します。寝返りができるようになるためには、身体を伸ばす運動や回転させる運動が必要になってきます。寝返りを促す練習としては、あおむけの状態の赤ちゃんに身体の左右一方からガラガラなどのおもちゃを見せることで、身体を回転させる動作を誘導する方法があります。また、仰向けの状態で片方の足を反対の足の外側にかけ、そのまま回転するように腕を持ちながら寝返りをサポートする方法もあります。寝返りの姿勢で身体の下から手が抜けなくなっているときは、優しく抜くようにしましょう。ポイントとして、ふとんなど柔らかい場所では力がうまく伝わらないため、固めのマットの上などで行うことや、厚着をしていると動きに制限が加わるため動きやすい服装にするなどがあります。また、体重が重い赤ちゃんも寝返りがしづらいことがあるようです。寝返りの時期は個人差がありますので、過度に気にせずに遊びの中に取り入れるくらいの気持ちで臨むようにしましょう。参考:寝返りをしない [子育てQ&A]|京都府寝返りの練習はどのようにする? |浜松市子育て情報サイト ぴっぴ寝返りと発達障害や疾患との関係は?不安な時の受診の目安とタイミング寝返りは早い赤ちゃんだと2ヶ月頃からはじめて、7ヶ月頃には90%ができるようになると言われています。寝返りのタイミングが早い、または遅いことと発達障害や疾患の関係を解説します。まず、寝返りが早い、もしくは遅いというだけで発達障害と関連があるのかという根拠は現在のところありません。しかし、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達障害のある赤ちゃんは動きのぎこちなさや手足の協調の困難、筋緊張低下などがみられることも多く、そのため寝返りの時期も目安より遅くなるということはあり得ます。発達障害のほかにも、筋肉の疾患、脳性まひ、脳や脊髄の疾患、先天性代謝異常症などがある赤ちゃんには運動発達の遅れがみられることがあり、寝返りの時期にも影響が出ることが考えられます。このように障害や疾患によって寝返りの時期に変化が現れることがあります。しかし、寝返りをするより前におすわりやつかまり立ちなどほかの動作ができるようになる赤ちゃんもいます。目安として生後8ヶ月以上になっても寝返りをせず、ほかにも気になる様子があればそのタイミングでかかりつけの小児科などに相談してみるといいでしょう。もちろん心配であれば、家庭だけで抱え込まずに、タイミングに関係なく自治体の子育て窓口など相談できる場所に相談することも大切です。参考:Ⅱ 調査結果の概要|厚生労働省参考:是枝喜代治著「ASD(Autistic Spectrum Disorder)児者の初期運動発達の偏りに関する研究 保護者へのアンケート調査を基に」『自閉症スペクトラム研究』12 巻 (2014) 3 号 p. 23-33参考:山田和孝著「精神遅滞児の運動発達面でのスクリーニング検査」『脳と発達』26 巻 (1994) 6号 p. 498-503参考:寝返りをする前におすわりをするのは問題?|浜松市子育て情報サイト ぴっぴまとめ赤ちゃんが仰向けの状態から身体をひねってうつぶせになる寝返り。運動発達の目安として、早い場合だと生後2ヶ月頃から寝返りをし、多くの場合は生後6ヶ月~7ヶ月頃までには寝返りをすると言われています。寝返りをなかなかしないと発達の遅れや疾患などを心配することもあると思いますが、赤ちゃんの発達は個人差が大きいことや、寝返りをするより前にほかの動作ができるようになる赤ちゃんもいるため、過度に気にする必要はありません。生後8ヶ月を過ぎても寝返りをしないことやそのほかに気になる様子がある場合は、かかりつけの小児科、自治体の子育て窓口、保健センターなど身近な窓口で相談してみるといいでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月27日赤ちゃんのころから発達がゆっくりだった長男が1歳半健診を受けた際、「耳が聞こえていないかもしれません」と言われました。ショックを受けながらも紹介された耳鼻科に連れて行き、検査をした結果……。長男の発達障害に気付いたときの体験談をご紹介します。 1歳半健診で長男は、指示されたように積み木を積む、車などの物の名前を聞いて絵を指さすなど、月齢相応のことは何もできませんでした。その結果、個別の発達相談に呼ばれることに。育て方の悪さを指摘されると思って私がビクビクしていると、保健師さんから「お子さんは耳が聞こえていないかもしれません」という予想外のひと言が伝えられました。 厳密には「声が聞こえにくいのかもしれない」とのこと。そこで専門的な検査ができる耳鼻科を紹介され、病院で検査を受けることに。 防音された部屋でおこなわれる聴力検査。その検査が終わり、伝えられる結果によってこの先の人生が大きく変わることになるとは、このときは気づいていませんでした。 そして検査が終わり、耳鼻科医から伝えられたのは「お子さんの聴力に異常はありません。発達支援センターを紹介しましょう」という結果でした。 「市の健診」→「耳鼻科」→「発達支援センター」という流れで、長男の発達障害を知ることになりました。健診での指摘は大変ショックなものではありましたが、この指摘がなければ、早くに長男の障害に気づけなかったと思います。受け入れるには勇気が必要な健診での指摘。前向きにとらえることは、結果的に自分のためにも子どものためにもなると感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 原案/戸塚麻心作画/和田フミ江監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月27日保健師さんの自宅訪問に気が進まなかった理由。それは......Upload By よいこ当時のあーに見られた困りごとは、2歳3歳の子どもにありがちな行動との差別化……というか区別が難しく、それが私の悩みや不安を複雑にしていました。例えば、あーのこだわり行動(おもちゃ屋さんで帰ろうねと言っても聞く耳持たずで帰れない、公園のすみっこでひたすら水路に石を投げている、同じお友達と帰らないと気が済まない、その子と絡むわけではない……など)を人に話しても、「あるある!子どもってそうだよね~!」と「共感」されてしまうんです。でもね、違うのよ、体感すれば分かると思う、アナタ(定型発達の子どもの親)の困りとわたし(ASD(自閉スペクトラム症)の子どもの親)の困りはおそらく種類が違う。よしんば行動が同じでも、意思疎通が可能か否かで両者には大きな隔たりがあるのだ……と大賢者のように頭でっかちになり、友達に悩みを話すことすらはばかられ、1人悶々としていたわけです。なので、前回の保健師さんと違う方とはいえ、話したところでどうせ分かってはもらえないだろう……わたし以外はみんな他人ですから……とひねくれまくっておりました(仕方ないと笑って許してやってくれ)。Upload By よいこそんなわけで心閉ざしまくり、ひねくれまくりの母、アニメのセリフを絶叫しながらクローゼットから飛び降りる(下にマットレスを敷いて安全確保)謎すぎる遊びを繰り返している息子、当然だが雑然としている禍々しい部屋にとうとうやってきました。保健師さんが……。心を閉ざした母、謎すぎる遊びを繰り返す息子のもとに、保健師さんがやってきた!Upload By よいこわが家にやってきた保健師さんは、玄関先で明るく挨拶をしてくれました。その時から、「なんか感じが良いかもしれない……」と少しだけ心のドアが開いたわたし(ちょろい)。保健師さんはあーと楽しく遊んだあとに、わたしから普段のあーとの生活ややりとり、困りごと、悩みなどの聞き取りをしてくれました。具体的に「あーくんこんな時どうですか?これは苦手ですか?お母さんこういう時困ります?」という問いかけがあったおかげで答えやすかったのもあり、話せば話すほど永遠に語れるんじゃないかというくらい、どんどんどんどんするするするする出てくる出てくる……。自分でも驚くくらいに……(保健師さんも驚いたかもしれない)。保健師さんと話すうちに気づいた、自分の気持ちUpload By よいこでも、話すうちに、悩みや困りがなくなるわけではないけど、心の奥底に溜まっているドロドロとした何かをいったん外に出して、少し軽くなれたような気がしたんです。つき物が落ちてスッキリしたような、そんな気分……。わたしはここまで、あーの育児の悩みを相談できる専門の方に全く巡り会うことができていなくて(幼稚園の担任の先生は当時新任のフレッシュさんでした)、とにかくあーについていろいろ話してみたかったんです。あーのこんなところはどうなのか、あんなところは何なのか、こんなところに困ってます……と。話して、聞いてほしかった。欲しかったのはあーを「普通」にする魔法でも、よく効く療育でもなくて、「悩みを分け合える誰か」だったのかもしれないなって今は思います。執筆/よいこ(監修:室伏先生より)あーくんとの生活の中でのさまざまな葛藤や悩み、そして保健師さんとお話しされた時のお気持ちについて共有してくださりありがとうございました。ただでさえ育児中は、親子だけで過ごす長い時間に孤独感やストレスを感じられる親御さんは少なくないと思いますが、非言語コミュニケーションも含めた意思疎通の難しさのあるASD(自閉スペクトラム症)のお子さんと一生懸命に関わり、しかもほかの親御さんと悩みを共有できずに、孤独や不安を深めてしまう親御さんもいらっしゃることと思います。誰かと共有したり、相談したりすることの必要性はとても大きいです。親御さん同士の情報交換や経験の共有ができる場所や、専門スタッフに相談しやすい環境がもっと増えることで、負担が少しでも軽くなるよう願っています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月26日【関連】強迫性障害を抱え、年子3人を育てる育児漫画『今日もはいつくばっています!~ママは強迫性障害~』「学生時代に違和感を感じていた」人が約6割に調査の結果、59.3%が学生時代に違和感を感じていたということが明らかになりました。違和感があったこと第1位は「コミュニケーションが上手く取れない」違和感があったこと第1位に「コミュニケーションが上手く取れない(38票)」、2位「ミスが多い(34票)」、3位「曖昧な表現が理解できない(11票)」と続きます。「コミュニケーションが上手く取れない」に関する実際のコメント・友人やクラスメイトと話している時に空気が読めない発言をしてしまったり、自分だけ論点がずれていることがよくあったので、自分は他の人に比べると物の見方や考え方がおかしいのではないかと思い始めていた。・小学校からの同級生を、ずっと同じあだ名で呼び続けており、それが相手が嫌がる呼び方とは指摘されるまで気づかなかった。・悪気はないのに自分が友達と話していると、「なんでそんなひどいこと言うの」や「お前と話していると疲れるから嫌だ」とよく言われていた。特に「空気の読めない発言をしてしまう」「冗談を真に受けてしまう」「雑談が思い浮かばない」というコメントが多くありました。進学や就職などの環境の変化がきっかけで、「新しい人と馴染めない」「相手に伝えたいことが伝わらない」といった悩みが出てくるようです。「ミスが多い」に関する実際のコメント・仕事でのミスが多く、1週間位でクビになる事が続きました。5社ほどそういった事が続き、病院に行こうと思いました。ミスは人がやらない大きなミスが多く、会社に入っても迷惑かけてしまうばかりで、ちょっとおかしいなと感じました。・ワーキングメモリがなく、短期記憶がとにかく苦手です。使っているもの(ボールペンやハサミなど)を適当なところに置いてそのまま存在を忘れたり、買い物すべきものをメモしたものの、そのメモを家に忘れてしまうことがよくあります。過集中や、先延ばしクセもひどいです。・小さいころからぼーっとしがちでチェックを何度しても忘れ物をしてしまい、ランドセルを背負い忘れたまま、下校し帰り道の半分くらいで違和感に気が付いた小学生の頃のエピソードが印象に残っています。「忘れないように書いたメモの場所を忘れてしまう」「周囲に比べ、処理スピードが遅い」などといったコメントが多数。メモを残してもらう、LINEで送ってもらうなどといった工夫をしている人もいて、本人はミスをしないように努力をしていても、周囲の理解を得ることは難しく、自分で対策をすることが重要なようです。「曖昧な表現が理解できない」に関する実際のコメント・職場で上司から「適量コピーして」と指示された際、具体的な枚数を聞き煙たがれた事が何度かありました。またミスが多く派遣先をクビに近い形で契約満了になったことがありました。・良いようにやっといて、とか自分が納得するまでやってとか、普通に考えたら等の表現で指示されるとどうしたら良いのかわからないので、例えば掃除だと延々と終わらず、もしくは逆に始められない。・待ち合わせなどで、たくさんの情報があると何を優先して良いかわからなくなる。例えば、二子玉川に行くから、乗る駅の旗の台で待ち合わせと聞くと、二子玉川駅で待ち合わせと間違えてしまう。特に「適当に」「ちょっと」などといった人によって程度が異なる言葉が理解できず、会社での上司の曖昧な指示を理解できないせいで、上司から怒られてしまうというコメントも多数ありました。違和感を感じていても、病院に結びつくまでには時間がかかる違和感に気づいてから病院に行くまで3年以上の期間が空いていて、違和感を感じても病院に繋がるまで時間がかかることが明らかになりました。違和感に気づいてからすぐ(1ヶ月程度)で病院に行った人のコメント・不安でなるべく早く診察してほしかったから。・親や先生から病院へ行った方がよいと言われて病院へ診察に行ったから。違和感に気づいてから1ヶ月〜半年で病院に行った人のコメント・高校を辞めた後しばらく引きこもってしまったため病院へ行くのが遅れた。・自分を発達障害として認めたくなかったからです。発達障害は、特性なので完治は難しいですが、薬物療法、生活療法により症状を和らげると、特性と向き合いやすく楽になれるそうです。今の職場では発達障害を理解してもらえる環境なので、クビになる事は無く、仕事を続けられています。違和感に気づいてから半年〜1年で病院に行った人のコメント・自分ではそこまで困っていなかったし、病院へ行く必要がないと思っていたが、両親に行くようにすすめられたので。・自分で注意しているつもりだったが改善しなかったため。違和感に気づいてから1年〜3年で病院に行った人のコメント・自分では確かに人より忘れっぽくてめんどくさがりな性格だなと違和感を覚えてから何年間かは放置していましたが、親におかしいと思うと言われ行くことに決めました。・仕事に影響が大きいと感じたのと、子どもの頃から曖昧な指示を理解しにくかったので自分で病院を調べて検査を受けに行きました。違和感に気づいてから3年以上で病院に行った人のコメント・多分発達障害だろうとは思っていたが、どんな治療をするのか不安だったし、実生活で我慢できるところまで我慢しようと思っていたら、職場の人間関係で上手く対処できずにうつ病になってしまったのでようやく受診した。・出勤時にベッドから起き上がれなくなり、自然と涙が出たのでまず鬱かもしれないと家族から諭され病院に行き、検査をしたら発達障害ということが分かりました。違和感に気づいても病院に行っていない人のコメント・自分が発達障害と診断されるのが怖くて行っていません。・病院は予約数カ月待ちのため、行っていません。子ども2人が発達障害(ASDとADHDグレー)なため、自分もおそらくそうであろうと自己判断しています。「病院に行っていない」と答えた人の中には「診断を受けてしまうことが怖い」「何から始めて良いのか分からない」や「周囲の理解が得られず病院に行けない」というコメントがありました。一方で、病院に行き診断を受けた人の中には「発達障害と分かったことで特性と向き合いやすくなった」と前向きなコメントも。「自分は人より上手くできない、自分でカバーしないと」と悩んでいる人の中には頑張りすぎて、体調を崩してしまったという人もいるかもしれません。「なぜ他の人にように簡単にできないのだろう」「もしかしたら発達障害かも……」と感じた場合は、自分を大切にする一つの方法として、心療内科の受診を視野に入れてみるのもいいのではないでしょうか。調査概要調査内容:「発達障害(ADHD・ASD)の方が違和感を感じた時期」に関するアンケート調査調査方法:インターネット調査調査期間:2023年12月1日〜12月15日調査人数:118名対象者:発達障害(ADHD・ASD)及びその傾向がある人<アンケート属性>■性別・男性 55名(46.6%)・⼥性 63名(53.4%)■年代・10代 8名(6.8%)・20代 36名(30.5%)・30代 44名(37.3%)・40代 23名(19.5%)・50代 7名(5.9%)・60代以上 0名(0%)manaby(マイナビ子育て編集部)<関連記事>✅【医師取材】3つの発達障害の症状と、そのサインとは?✅3歳で喋らないと障害を疑うべき?考えられる原因&親として知っておきたいこと【専門家監修】✅臨床心理士監修|育てにくい子は発達障害なの?<体験談>親ができること
2024年04月25日小さな頃から苦手がいっぱい!?うちの息子、タケルはASD(自閉スペクトラム症)からくるこだわりで、どうしても嫌だ、できないということがいくつかあります。例えば、下の名前で呼ばれること。タケルは下の名前を呼ばれると、「世界に存在を許されないかのような恐怖」に襲われるのだと言います。記事や漫画の中ではタケルと書いていますが、私は本人に「タケル」と呼びかけることはありません。家の中では妹が生まれるずっと前から「お兄ちゃん」です。私が何か必要があって仕方なく名前を呼んだときなどは、恐怖に顔をゆがませ、「ふーッふーッ」と激しく息を吐きながら何かに耐えています。その様子はまるで身体の中からすべての空気を押し出したいかのようです。Upload By 寺島ヒロただ、名前自体は気に入っていると言い、筆記するのも問題ありません。また姓で呼ばれるのは大丈夫なので、普段は姓のみを名乗るようにしているそうです。ただ、フルネームもダメなので、学校などでは「呼ぶときは苗字だけで」とお願いしていました。また、目の前でドラマやアニメを見ている人がいることが耐えられなかったりもします。親に構ってもらえないから……とかいうわけではなく、家電売り場のテレビの前にいる知らない人でもイライラするのです。「自分でもなぜこんなに恐怖や怒りを感じるのか分からない」「やめてほしいとは思うが、自分のほうが不当な要求をしていると分かっているので我慢している」と、タケルは言います。これらは3歳の頃から成人になった今まで継続している問題ですが、個人的なこだわりの範疇の話であり、周囲にもある程度理解してもらっているので、それほど大きな問題ではないと思っています。避けては通れぬ大問題しかし金銭に関するこだわりには悩まされました!タケルは小さい頃から、レジでお金を渡すことを嫌がるという特性がありました。そのため、小学校高学年になっても、一切の買い物をすることができませんでした。お気に入りのものを選ぶ際に予算を立てることや、その過程での選択肢を理解することも難しかったのですが、なにより「支払いをする」ということに強い拒否感があったようなのです。練習のため、お店で一緒にレジ前に立ってから、私の財布から出したお金を渡して、お店の人に渡すように促したこともありました。でも、タケルは「うーうー」とうなり固まるだけでした。お使いはハタチになってから!?また、近くのスーパーなどにお使いを頼んでも激しく抵抗し、絶対に行ってくれませんでした。やはり「支払いをする」という行為がネックになっていたようです。10代も後半になると、自分でも「何でできないんだろう?」と思うようになり、なんとか「自分に命じて(タケル談)」お使いができるようにはなったのですが、それは大学2年生、ハタチを少し超えてからでした。Upload By 寺島ヒロどうしてそこだけ?こだわりの不思議タケルはケチなわけでもなく、むしろ無欲な方です。お金自体に対する嫌悪感も特になく、物販イベントで友達の手伝いをしてお金を預かったりお釣りを渡したりするのは平気でしたし、小学生の頃には古銭に興味を持ち集めていたこともありました。なぜ「支払いをする」ことだけに困難があるのか、本人にも私にも分かりませんでした。思わぬ角度からの解決法、現在のタケルハタチになったタケルは、自分のクレジットカードを持つようになり、それを使って決済をするようになりました。なんと、キャッシュレス決済は問題なく行えたのです!!えええ……?いやほんとに……どういうこと?謎は謎のままなのですが、おかげでかなりの金銭管理をタケル自身に任せられるようになりました。キャッシュレス時代の到来に感謝するばかりです。(執筆/寺島ヒロ)(監修:新美先生より)もう成人になられている息子さんの、子どもの頃から続いていた不思議なこだわりとその後の経過について教えてくださりありがとうございます。「下の名前を呼ばれたくないこだわり」なかなか独特ですね。これは子どものときのほうが苦労しますよね。大人になれば下の名前で呼ばれる機会は減るので、必要な場面では事情を説明すればなんとかなりそうです。「お金を支払いたくないこだわり」は今までにも聞いたことがあります。お金を支払う場面は人と人とのコミュニケーションが必要になるので、何かのきっかけで不安になったことがあったのかもしれません。買い物が自立してできないのはとても不便ですが、キャッシュレス決済ならOKなのですね!大人になって成長した段階で、ちょっと別の手段を用いることでOKになるということもありますね。教えていただいたような、生活で日常的に困るこだわりは、大人になるにつれてそういう場面を避けた環境を選択できるようになることもあります。また多くの方で青年期ごろになると、本人が損得を考えられるようになるため、この目的のためにはこれだけ頑張ろうという本人の中でモチベーションが明確になり克服できることもあります。子どもの時期に、「大人になったときに困るから」と本人の意思を無視して、こだわりを治すことにこだわりすぎるとかえってこじれることもあるので、いったん保留にできるこだわりなら、子どもの時期はしばらくはそのままにしておくというのもありかもしれません。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月25日小学校高学年のころのお話です。当時の私は、あることが友だちにバレるのが嫌で、トイレに行く回数を少なくしていて……。 誰にも知られたくない私が初潮を迎えたのは小学校高学年になったばかりのころで、生理についての知識がなく、とても困惑したことを覚えています。これまで周りの友だちと生理について語ったことはなく、おそらく生理がきている子はいなかったのだろうと考えられます。そのため、私は生理が始まったことに対してとてもネガティブな気持ちになり、生理がきたことを誰にも知られたくないと思っていました。 トイレに行く回数を減らして…友だちにバレないようにしていた私ですが、ナプキンを入れたポーチを持ってトイレに行こうとすると、友だちから「なんでポーチを持ってトイレに行くの?」と聞かれることが多く、とても嫌でした。「生理用品が入っているから」とはさすがに言えず、いつもテキトーに答えていました。 そんなことがあり、ナプキンを交換しに行くのが嫌になってしまい、私はできるだけ交換の回数を減らすように。しかし、その結果、経血漏れをしてしまうことがあり、かえって友だちから不審がられてしまったのです。 そんなある日、私はようやく友だちに初潮を迎えたことを話し、トイレにポーチを持っていく理由を伝えました。すると、友だちも「そうだったんだね」と理解してくれて、それ以降は何も言わず温かい目で見守ってくれるようになりました。 友だちに打ち明けたことで、学校でナプキンを交換することへの抵抗感が薄れていきました。それまでは、生理中はいつも友だちの目を気にして休み時間もよそよそしく接したり、授業中は経血漏れをしていないか気になったりと、1日中生理のことで頭がいっぱいでした。もっと早く友だちに打ち明けていれば友だちを不安にさせずに済んだでしょうし、私もビクビクして学校生活を送る必要もなかったかもしれません。まだ生理に不慣れだったころの懐かしいエピソードです。 著者/北山遥作画/加藤みちか 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2024年04月24日かし家の3人の子どもたちを紹介しますはじめまして!かしりりあと申します。 ASD(自閉スペクトラム症)の長男りー、発達ゆっくり次男かー、同じく発達ゆっくり三男おーと夫、5人家族で仲良く過ごしています。 ブログ、SNSで子どもたちとの暮らしの中で気づいたことを発信しています。そんな私たちの家族を紹介していきます。中度知的障害(知的発達症)を伴うASDの長男りーUpload By かし りりあ中度知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)の長男りー(6歳)です。 2024年4月から特別支援学校に入学し、放課後等デイサービスに通っています。長男りーは、1歳を過ぎても指差しや模倣、言葉が出ず、1歳半健診で様子見になりました。 その時は、インターネットで検索して出てきた自分が安心できる言葉だけを信じて、「この子には何もないんだ。もう少しで身振りをしたり、言葉を話したりするんだ」、そう思っていました。その後絵本を読み聞かせしたり、よく話しかけたりと自分なりにいろいろとはたらきかけてきましたが、これといった良い変化を感じることができませんでした。知り合いの児童発達支援管理責任者の方へ相談したところ「ぜひ来てください」と言っていただき、幼稚園入園と同時に、児童発達支援事業所へ通い始めました。あわせて、言語療法や作業療法などにも2年間通ってきましたが、事業所の先生から療育園へ通うことを勧められ、幼稚園を退園し、療育園へ通うようになりました。Upload By かし りりありーは小さい頃から、気持ちが高まるとその場で飛び跳ねます。特に、電車や車などの走るものや、流れるように動くもの(マニアックなものだと、テレビ番組のスタッフロール)が大好きで、テレビや動画でこのような場面を見ると必ず飛び跳ねています。飛び跳ねる癖は、6歳になった今も続いているので、トランポリンでジャンプするように教えています。また、感覚過敏なところがあり、マスクや帽子などが苦手です。マスクをつけていてもすぐに外してしまうので、コロナ禍の真っ只中では、周囲の目が怖かった記憶があります。最近は、家でズボンやパンツを履くのを嫌がるようになりました。履かせてもすぐに脱いでしまうため、できるだけ脱ぎにくい丈が長い服を着せるようにしています。6歳ではありますが、まだまだ幼いところもあり、気まぐれにだっこやおんぶなどのスキンシップを求めてきます。父(夫)が大好きで、以前は出勤すると泣いて怒ることもありました。発達ゆっくりさんの次男かーUpload By かし りりあ次男かーです。幼稚園年少(3歳)です。児童発達支援事業所に週2回通っています。長男同様言葉が話せないということが気になったため、保健師さんや長男の通う児童発達支援の先生へ相談し、幼稚園に入るタイミングで、長男と同じ児童発達支援に通うことになりました。そんなかーですが、身振り手振りで自分のやりたいことを伝えてくれるので、兄よりも気持ちが分かりやすいです。そして母(私)が大好きです。スキンシップも多めで誰かと触れ合っていると安心するようです。お友達や先生との関わりでいろいろなことを吸収してきて、 幼稚園で習った手遊びやダンスを披露してくれます。見通しが立たなくなると不安を感じるのか、幼稚園や児童発達支援では泣くことがあります。Upload By かし りりあかーは今、声のボリュームについて勉強中です。家では楽しくなると「わー」「きゃー」などの奇声のような大きな声をあげます。「小さい声でお話しようね」と伝えるとその時は気をつけていますが、少し時間を置くとまた「きゃー」と騒ぎ出してしまいます。今のところ、幼稚園や児童発達支援では大声は出していないようで、家の中だけなのですが、これは繰り返し伝えていきたいと思っています。発達に遅れはないと思っていた三男おーUpload By かし りりあ三男おー(1歳)です。兄たちの姿を見て活発に育っていますが、言葉や身振りがまだ出ておらず、1歳半健診で引っ掛かり、様子見ということになりました……。欲しいものへの主張はすさまじく、自分で高いところへのぼって取りに行ったり、泣いて「欲しい」アピールをしてきます。兄たちが大好きで、常に追いかけています。たくさんの人に支えてもらいながら毎日ドタバタな生活をする中で、いろいろなトラブルやハプニングもありました……。そんなわが家の日々を描いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。執筆/かしりりあ(監修:鈴木先生より)言葉の遅れがある知的発達症のお子さんは焦らずゆっくりと階段を上っていけばいいのです。そこにASD(自閉スペクトラム症)の併存があればなおさら大変になります。言語療法以外に感覚統合を行う作業療法も必要になるからです。さらに、感覚過敏やこだわりなどもあるため、育てにくさを感じる場面に多く遭遇することとなります。今回は3人とも言葉の遅れがありますが、小児科医がまず初めに疑うのは難聴の有無です。ABR(聴性脳幹反応)という検査で難聴の有無を客観的に判定できます。難聴が見つかった場合は補聴器などで補正して言葉を増やすことができるので、健診で様子見ではなく、できるだけ早く小児科医と相談する必要があります。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月24日男性の好意の示し方は、ときどきわかりづらいと思ってしまうこともあるかもしれません。今回は、男性のわかりづらい好きアピールについて紹介します。プライベートな質問をしてくる女性にどのような質問をしたらいいのかわからないと思っている男性もいます。ときには、あなたのプライベートに踏み込む質問をしてしまうこともあるかもしれません。聞かれても嫌ではないと思えるような男性だったら、質問に答えると距離が縮まっていくかもしれませんね。自分のことばかり話す女性との会話に慣れている男性は、自分の話ばかりせず、女性が楽しく話せるように質問を混ぜるなど配慮することが多いでしょう。しかし、女性との会話に慣れていない男性は、気になる女性に自分のことを理解してもらいたいと思い、自分のことばかり話してしまうこともあるかもしれません。彼からの好意を感じられるなら、あなたがお互いが楽しめるように会話を進めるようにしてみてもいいかもしれませんね。逆にストレートすぎるアピールも!女性に慣れていない男性は、突然告白してくることがあります。告白のタイミングがわからず、ただ自分の気持ちを伝えたくなってしまったのかもしれません。唐突だと思ってしまうかもしれませんが、それだけあなたのことが好きだということかもしれません。アピールがわかりづらいことも女性にあまり慣れていない男性は、わかりづらいアピールをしてしまうこともあるかもしれません。彼が好感をもてる相手だったら、あなたから好意を示してみてもいいかもしれませんね。(Grapps編集部)
2024年04月23日春が来ると思い出す……大量購入した物たち!Upload By 丸山さとこADHD(注意欠如多動症)がある息子のコウは、なくし物や忘れ物がとても多いです。家から持っていくのを忘れたり学校に置き忘れたりするのならまだよいほうで、コウが首をかしげながら「家にも学校にもない、どこにあるのか分からない……」と言い出すと、もはや紛失事件は迷宮入りです。コウは基本的に物の管理があいまいなため、「いつまで持っていた?最後に見たのはどこ?」と聞いてみても、「全く分からない」と頭を抱えるばかりでヒントが出てきません。大体の物は彼の行動経路を追っていけば見つかるのですが、小学生の頃は集団登校の集合場所や通学路の途中で落としたらしい物も多くありました。コウが保育園の頃は保護者や園の先生がガッツリと管理をしているため『なくし物や忘れ物の多さ』は目立っていませんでしたが、家庭内での様子を見ていると「小学校入学後はよく物をなくすかもな……」という予感がヒシヒシと感じられました。そのため、コウの入学に伴い『なくし物・忘れ物対策』として、私は大量の学校用具を用意しました。主に大量購入したものは、筆記用具・給食袋・ハンカチとティッシュ・水筒・歯磨きセットです。Upload By 丸山さとこ特に、消しゴムや鉛筆などの小さな消耗品は大量にストックが余っても困ることはありませんので、箱単位で多めにストックしておくよう心がけていました。残念ながら「予想よりストックは使わなかったな。余って困ったな~」と思う機会は全くなく、筆記用具はどんどん足していくスタイルのまま、コウは小学校を卒業しました。給食袋は4袋学校に置き忘れたことがありましたし、水筒は3本で足らずにペットボトルを持たせたこともありました。中学生になった現在はこんな感じです中学生以降は頻繁に筆記用具をなくすことは減ってきたため、シャープペンシルやボールペンを安心して持たせられるようになりました。とはいえ、中学2年生になってからも1週間でペンケースを2つ紛失したので、まだまだ油断ならない状況ではあります。先日は、中学生にして初めて『給食袋5袋全部使い切り』を達成してしまい、「小学生の頃も使い切ったことはなかったのに!?」と驚きました。Upload By 丸山さとこ小学生の頃は、給食袋が3袋以上溜まっていると先生から「持ち帰ろうね」と促されていたため、5袋全部が学校に行ってしまうことはありませんでした。ランドセルも容量が小さいために、ランドセル内に複数の給食袋を溜め込むことはできなかったのだと思います。そう考えると、5袋の給食袋を学校やリュックに溜められるようになったのは、中学生ならではなのかもしれません。私からすると全く嬉しい変化ではありませんが、良くも悪くも『ずっと同じ状況』が続くことはないのだなと思います。中学校に入って新しく見えるようになった困り事もあれば、中学生になったことで自然に解決していった困り事もあります。私はついつい目先の出来事に一喜一憂してしまいますが、目の前のことに対してできることを実行していくこと、狭い範囲だけ見て判断を焦らないことを丁寧にやっていきたいと思います。Upload By 丸山さとこ執筆/丸山さとこ(監修:森先生より)「よく物をなくす」、「忘れ物が多い」というのは、発達障害やグレーゾーンの方にとても多い困り事です。「やる気がない」「だらしがない」などと誤解されがちですが、本人としてはやる気がないわけではなく、「どうしてもうっかりしてしまう」というケースも多いのです。「今度は忘れないように気合いを入れる」といった対応にはあまり意味がありません。さとこさんのように、「物をなくす」「忘れる」ことを前提として準備することがとても大切です。「物理で解決」が最も強い解決策なのです。「よくなくすものはたくさん買っておく」「忘れたくないものは玄関のドアにかけておく」「朝出かける前にスマホに表示されるようにスケジュール登録しておく」といった、忘れることを前提とした行動を取るといいですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年04月23日掲示物を毎日チェック見通し不安の解消?Upload By ゆきみ3歳の時にASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けた長男けんとは、現在小学3年生。特別支援学級に在籍しています。昔から文字を読むのが好きで、どこへ行ってもポスターや貼り紙、カレンダーなどをチェック。在籍している特別支援学級の教室内は時間割表、年間行事表、給食の献立表、各学年で習う漢字一覧表……など、とにかく壁に掲示物が多いのです。視覚優位で、視覚的な刺激を受けやすいけんとは、毎日のように貼り紙が替わっていないか確認しています。親や先生よりも学校スケジュールが詳しいときもあるほど。掲示物を読んで、自分がどこで何をするのか頭の中に入れているようで、見通し不安を自分で解消しているのかもしれません。そんなわが子は、小学校に入ったばかりの1年生の時、学校のスケジュール変更の多さにパニックになることが多々ありました。予定変更でパニック!参加できない全校集会けんとは小学1年生の1学期頃、予定されていた内容が変更になってしまい、それが楽しみにしていたものだったりすると「なぜ変更になったんですか?」と先生に詰め寄り、パニック状態になってしまうことがよくあったそうです。学校には、見通しが崩れると不安になってしまうことを伝えていたつもりでしたが、いつも先生は口頭で軽く説明する程度。先生もパニック状態になってしまったけんとに、どのように対応していいのか分からず、困っている様子でした。私も見通し不安を解消してあげたいと思いつつ、視覚支援などの対応を学校にどこまでお願いしていいものなのか分からず悩んでいました。けんとが小学校に入ってから知ったのですが、学校では時間割の変更が毎日のようにあるようです。「朝会の内容が変更になった」「雨のため、集会の場所が校庭から体育館になった」「3時間目の授業が国語から学活になった」「算数の授業でテストが予定されていたが、前回の授業で終わらなかった内容の勉強になった」など、さまざまです。Upload By ゆきみけんとは、朝の全校集会が特に苦手でした。まず何が行われるのか、内容が不明なことが多いのです。感覚過敏も影響しているのか、人が多い場所も苦手な様子。しかも集会は、天気に左右されることも多く、開催場所が校庭なのか体育館なのかが直前に決まったりします。見通し不安が強いけんとにとっては苦手なことがいっぱいだったと思います。1年生の時は、ほぼ全校集会に出られず教室に残っていたそうですが、ほんの少しだけ参加することを目標にして参加。それを長い期間をかけて、少しずつ参加時間をのばしながら自信をつけ、2年生くらいから全校集会に長い時間参加できるようになりました。保育所等訪問支援を受け変化したこと専門知識のある方が学校で子どもの様子をみてくださり、先生とお話をしてくださる保育所等訪問支援施設と契約していたので、担当の方が学校を訪問してくださることに。先生から学校での様子を聞いてくださったり、実際にけんとの様子を見てくださったりしました。そして、夏休み明け頃に訪問してくださった際、「けんとくんの場合、スケジュールが変更になったときは、変更になった時点で視覚を使い、説明することがとにかく大事」ということを、しっかり先生に伝えてくださいました。私が説明するより、専門の方が先生に伝えてくださるほうが説得力があり、とても心強かったです。学校の先生方も、しっかり保育所等訪問支援の方の話を聞いてくださり、それを参考に考え、支援方法を変えてくださいました。Upload By ゆきみ大きなホワイトボードを使い、時間割や、その日にやる授業内容を細かく説明。予定が変更になる場合は、視覚的に見通しを立てる支援をしてくださり、変更された予定がもし今後ある場合は「明日やる予定だよ」などと、分かる範囲で伝えてくださったよう。すると、落ち着きがなく何かがあるとよく情緒不安定になっていたけんとが、先生がすぐに実感するほど「落ち着く時間が増えた」と効果絶大だったとのこと。そしてさらにそれを繰り返していくことで、けんともスケジュール変更を受け入れられることが多くなり、1年生の冬頃からは、「スケジュールは、変更もあってのスケジュール」ということや、自身の心の折り合いを少しずつ学んでいった様子でした。曖昧な予定が苦手…?現在の息子はUpload By ゆきみ小学2年生になると、時間割や授業内容の変更は視覚支援で丁寧には説明せず、口頭指示のみでも受け入れられるようになりました。しかし、夏休み明けなどに「全校生徒が借りている本を返し終えたら、通常の図書貸出を始める」などの曖昧な日程は大の苦手で、納得がいかないこともあるようです。現在、小学3年生になりました。いつかは曖昧なスケジュールも受け入れられるようになったらいいなーと願いながら、今のけんとのペースを見守っていきたいと思います。執筆/ゆきみ(監修:藤井先生より)けんとさんが学校で穏やかに過ごすことができるよう、訪問支援も併用し、学校とゆみきさん、訪問支援担当者が連携されたのはとても良かったですね。視覚指示を使うことで、予定の変更を受け入れられ、さらには口頭指示のみでも受け入れられるようにと、けんとさんのペースで、パニックが軽減されてきましたね。少しずつ変更があっても大丈夫という経験を積むことで、できたという実感が積み重なっていき、けんとさんのペースで曖昧なスケジュールも受け入れるようになっていくと思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月22日お気に入りのもの長男は、同じ場所を行ったり来たりする常同行動を2歳の頃からしています。そして、その時いつも手にお気に入りのものを持っています。3、4歳の頃は「曲がるストロー」がお気に入りで、このストローの曲がる部分の”角度“が長男にとって重要でした。思うような角度にならないと「これは違う」とよく泣いて、自分で直せない時は私に「直してほしい」と訴えてきました。私からすると、「え?どこが違うの?」と思うようなほんのわずかなズレも長男は気になる様子でした。 ストローはすぐに傷ついたり、凹んだり、角度が変わる素材なので、長男は何度もイライラしていました。ストローの曲がっている角度と色とメーカーさえ同じであれば替えがきいたので、「思う存分折り曲げて、気にいる角度を作っていいよ」と同じストローの100本入りを渡してみました。すると長男は曲げたストローを手に持つだけではなく、ストローで工作もするようになりました。当時はたくさんのストローの芸術たちが床に転がっていました(曲げる角度を失敗したストローは飲む時に使いました)。 こだわりに拍車をかけてしまっていたのではないかと少し心配もあったのですが、最近長男が通う児童精神科の心理士の先生に幼い頃のストローの話をしたら、「ストロー100本入り良いですね!」とおっしゃってくださり、何年も経ってから安堵しました。ストローブームのあとは、「食べかけのお菓子の袋などを止める袋止めクリップ」が長男のお気に入りとなり、やはり角度にこだわりをみせていました。 今現在のお気に入りは長方形のブロックで、もう角度のブームは去ったようです。今は角度ではなく感触を気にしています。感触が気になりすぎて、ブロックを洗うことに夢中になっています。やりすぎてしまうことがあるため、通院しながら様子を見ています。Upload By ねこじまいもみ食に関するこだわり長男は好きになると、とことんはまるという性格で、1番初めにそれを感じたのは2歳の頃でした。とにかくリンゴジュースが好きすぎる。リンゴジュースをすごく飲みたがる。食事の時はお茶という約束をしていて、それは本人も受け入れていたので特に深く考えてはいなかったのですが、このようなこだわりは長女にはなく、現在3歳の次男にも見られないため今振り返ると長男のリンゴジュースへのこだわりはすごかったなぁと感じます。好きなものを何度も食べたいというのは誰にでもあることかもしれませんが、その度合いを少し超えるこだわりの強さでした。スイカも同様に、ある時期とことんはまっていました。といっても幼い頃は、そういったこだわりくらいで、激しい偏食は感じませんでした。しかし、成長につれて長男の偏食は強くなっていき、食べられないものがみるみる増えていきました。同じ頃から感覚の過敏さも強くなっていったことも関係しているかもしれません。現在は、毎日長男の食事に頭を悩ませています。Upload By ねこじまいもみ衣類のこだわり幼い頃の長男は、衣服のタグを嫌がりましたが、私が選んで着るのを手伝うと特に拒まず着ていました。タグを嫌がるのはよくあることかな、とあまり気にしていませんでした。この素材、大きさ、形が嫌、長袖は着たくない、肌着、上着は着たくない……といったこだわりが出てきたのは、幼稚園の年中の頃でした。成長するにつれてどんどんこだわりが強くなり、着られる服が限られていきました。一度も袖を通さずサイズアウトした服がたくさんあります。長男と一緒に服を選んだり、気持ちを聞いたりしながら、これなら着られるという服を私もだんだん理解していきました。それでも幼稚園の頃は、家の外でも寒くても半袖だったり上着を着なかったりしました。小学生になってからは長男自身、人の目が気になるようで家の外では長袖を着たりするようになりました。しかし、本当は窮屈だと話してくれます。家に帰るとすぐに半袖半ズボンに着替えて開放感を感じているようです。Upload By ねこじまいもみ成長するにつれて特性は強くなる幼い頃の長男は、こだわりが強いほうかな?と感じつつも臨機応変もでき、本人の困りごともうまく解消できる範囲のもので、大きな癇癪につながったりということもほとんどなかったため、「なんとなく気になるけど、どうなんだろう……」という気持ちがずっと続きました。ほかにも麺がすすれない、手先が不器用、エスカレーターが怖いなど細かいことで気になっていたことはありました。いろいろな特性が成長するにつれて強く表れるようになり、私も強く感じるようになりました。 実際に9歳の発達検査で診断を受けた時、心理士の先生から「年齢とともに、特に家での特性はどんどん強くなっていくと思う」と言われ、今それをすごく感じています。執筆/ねこじまいもみ(監修:初川先生より)長男くんのこだわりの遍歴エピソードをありがとうございます。幼い頃から、日常生活に大きな支障が生じにくいタイプのこだわりがあったのだなと感じます。お子さんによってこだわるポイントが違うので、ものによっては体調や日常生活のリズムに影響を及ぼしうるものだとなかなかに本人も周りも疲弊します。長男くんのストローは、ねこじまさんがされたように、好きなだけ(100本入り!)あげることができ、好きなだけ没頭できたのは、長男君本人にとってストレスにならなかっただろうというところでよかったなぁと思います。成長につれ、色濃くなってゆくもの、逆に成長に伴って頭で理解することで多少(本人が)寛容に受けとめられることとどちらもあると思います。昔から変わらないこと、気づけば少しずつ変化していくこと。それぞれあると思いますが、どんな経過をたどるかは人それぞれ(本人のこだわりポイント、不安の高さや、環境側の受け入れなどによっても変わります)であるため、保護者の方はどうなっていくんだろうと不安になられることもあると思います。よき相談者や支援者とつながり、ともにその不安や成長の喜びなどを共有しながら対応されると良いと思います。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。前の記事はこちら
2024年04月22日赤ちゃんの首がすわるのは何ヶ月?首すわりはどうやって分かる?首がすわる前にやってはいけないことなどについて解説首すわりとは、赤ちゃんを縦抱きした際に首がぐらつかない状態のことです。赤ちゃんの運動発達の一部と言われています。一般的には赤ちゃんの首がすわるのは生後3ヶ月頃からと言われていて、生後4ヶ月~5ヶ月で赤ちゃんの約90%は首がすわると言われています。ただ、赤ちゃんによって首がすわるのが3ヶ月よりも早い、5ヶ月よりも遅いということもあります。赤ちゃんの発達には個人差があり、早い子は生後2ヶ月程度で首がすわることもあります。実際に2ヶ月から3ヶ月の間で首がすわった赤ちゃんは11.7%いるという調査もあり、決して珍しくはありません。首がすわる直前には、赤ちゃんが自ら首を動かして保護者を目で追う、うつぶせのときに自ら首を持ち上げようとする、などの前兆が見られることがあります。参考:Ⅱ 調査結果の概要|厚生労働省赤ちゃんの首がすわっているか判断するには、以下の確認方法があります。・仰向けの状態から両腕を引いて起こした際に、身体が45度になっても首が遅れずについてくる・身体が90度になったときに軽くゆすっても首が安定している・うつぶせになったときに自ら頭を持ち上げられる確認方法はおおむね以上の通りですが、乳幼児健診などでは医師により細かい部分も見て判断されます。また、首がすわる前の赤ちゃんは首がとても不安定です。後頭部を支えない縦抱きやおんぶなど首がぐらぐらするような抱き方はしないようにしましょう。参考:乳幼児健康診査身体診査マニュアル|国立成育医療研究センター首すわりが遅い原因は?隠れた疾患はある?首すわりを促す方法など多くの自治体で実施している3、4ヶ月児健診の際に、首がすわっておらず、もしかして疾患があるのではと心配な方もいるかもしれません。子どもの発達は個人差が大きいため、首すわりが遅いからといって過度に心配する必要はありません。ただ、中には原因として背景に疾患がある場合もあります。以下にあげたような疾患がある場合、運動発達が遅れることがあるため、首すわりの遅さに影響している可能性があります。・染色体異常・脳性まひ(胎児期〜新生児期に受けた脳の損傷によるもの)・脳の疾患・脊髄の疾患・筋肉の疾患・先天性代謝異常症などただし、運動発達が遅れても、上記にあげたような疾患が診断されず、原因が明確とならないまま、後に運動発達が追いついてくることも多々あります。赤ちゃんの首すわりを促すには、首を支えた状態の縦抱きを増やしたり、前傾姿勢の抱っこを増やしたりして首すわりに必要な筋肉の発達を促すようにするといいでしょう。また、うつぶせのときに頭の上におもちゃを持っていくなど、赤ちゃんが顔を上げる練習を取り入れていく方法もあります。首すわりの練習をするときの注意点として、縦抱きをする際は赤ちゃんの頭の後ろに手を添えることや、うつぶせのときに赤ちゃんから目を離さないなどがあります。赤ちゃんの安全確保には充分気をつけるようにしましょう。参考:運動について|地方独立行政法人埼玉県立病院機構ホームページ参考:首のすわりが遅い [子育てQ&A]|京都府首すわりが遅いのは、知的障害(知的発達症)と関係がある?上記に挙げた赤ちゃんの運動発達が遅れる疾患のうち、染色体異常や、脳の疾患、先天性代謝異常症などでは、知的障害(知的発達症)を合併することもあります。知的障害(知的発達症)とは、知的機能と社会的な適応能力に遅れが見られる障害のことです。ですが、首すわりの時期だけで知的障害(知的発達症)と判断することはできません。言葉の遅れや非言語コミュニケーション(模倣や指差しなど)の遅れなど、気になる様子がある場合は、かかりつけの小児科などに相談してみるといいでしょう。参考:知的能力障害|MSDマニュアルまとめ一般的には生後3ヶ月から5ヶ月頃には赤ちゃんの首がすわると言われています。しかし、発達には個人差が大きく、早い子どもだと生後2ヶ月から首がすわるなど時期には違いがあります。生後6ヶ月を過ぎても首がすわらなかったり、ほかにも発達で気になることがあったりする場合はかかりつけの小児科や自治体の子育て相談窓口、保健センターなどに相談してみるようにしましょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2024年04月21日ちょっとしんどいな…男性が【狙いづらい】と思う女性の特徴って?気になる彼に「彼女は取り扱いが難しい」と判断されてしまうと、始めたばかりの恋愛がすぐに終わることもあります。では、どのような女性が「取り扱いが難しい」と感じられてしまうのでしょうか?今回は気をつけたい男性が「狙いづらい」と感じる女性の特徴を紹介します。[nextpage title="0i00jYs`'0L0Q000"]高い理想を持つ女性「年収1000万円以上でなければダメだと公言する女性を見かけると、積極的にアプローチしようという意欲が無くなります」(30歳/男性)高い理想を持つ女性は、男性が接触をためらう女性の典型的な例でしょう。高い理想を持つこと自体は悪いことではありませんが、それが明らかすぎると、男性を選ぶ条件だけが見えてしまます。たとえば、理想が多い女性や特定の細かい条件を持つ女性は、男性に敬遠されがちです。だからこそ、公の場でそのような考えを口にするのは控えるべきかもしれません。あまり自分の話をしない女性「自分の話やプライベートなことをあまり話さない女性には、避けられていると感じます。そんな女性とは恋愛するのは難しいだろうと、すぐに諦めることもあります」(32歳/男性)あまり自分のことを話さない女性に対して、男性は大きな壁を感じるはずです。自分の話をあまりしない人は「自分に対して興味がない」「私のことを気にしていない」と印象づけます。その結果、男性は自然とその女性から距離を持つことが多いです。自分の本性を少しずつ見せることに恐れることはありません。そうすることで、男性も心を開いてくるはずです。[nextpage title="0S00jN0NG0K0…"]よく人を批判する女性「男性に対して悪口を言ったり批判する女性は、近づくのが難しいと感じます。また、そういった女性と対人関係を持つことは手間がかかると感じるため、恋愛対象として見ることはありません」(27歳/男性)いつも男性の悪口を言ったり、男性に対する不満を述べている女性は、男性から接近されることは少ないでしょう。そのような女性は、男性から見ると交際するためのハードルが高いと感じられるでしょう。男性の前でそのような話を控えるようにしましょう。細心の注意を払った態度女性が当然のように取る態度が、男性にとっては大きな意味を持つことがあります。自分が何気なく振る舞っている間に、男性は「あの女性とは無理だ」と感じてる可能性もあります。ですから、自分の行動に注意を払いましょう。(愛カツ編集部)
2024年04月20日【発達障害×PTA(父母会)】アンケート結果発表新年度になり、PTA(父母会)の役員決めも行われる時期になりました。今回、発達ナビでは発達障害のあるお子さんの保護者の皆さまへ「PTA(父母会)に参加した?感じたメリット、デメリット」についてアンケートを行いました。そちらの結果と、寄せられたコメントをご紹介いたします。アンケートの結果はこちら!Upload By 発達ナビ編集部アンケートの結果、「メリット、デメリットは半々だった」(35%)という方が最も多い結果となりました。次点は「どちらかと言えばメリットを感じたことがある」(26%)です。参加することで、先生方や保護者とのつながりができるけれど、やはり作業が大変という方が多いようです。小学校は、PTAの役員、しかも代表をやらせていただきました。いろんなお母さま方との交流は楽しくもあり、難しいものだということを考えさせられた一年間でした。PTAグループの中で、小グループに分かれての活動をしたので、その時のメンバー6名とは、今でもLINEでつながっています。年代も違う、子供の性別や年も進路も違うところでのコミュニケーションは、他にはない、あたたかさがあります。障がい児二人を抱えながら、健常児を育てているお母さま方の中に飛び込むのは、とても勇気が入りました。でも、どなたも、ウチの子供達にも(もちろん、他のお子さんにもですが)同じように接してくれ、成長を喜んでくれる関係性を作れたことは、良かったと感じています。私は5年間、夫は4年間経験しました。周りができない理由合戦状態になり話が進まず、面倒臭くなって引き受けました。先生達と距離が近くなり、関わりのなかったママ達と仲良くなったり……情報を貰いやすくなったり、自分のいろいろなスキルも上がった(パソコン等)けれど、「そのやり方だと後から問題が出てくる」等の明らかな運営ミスを理解してもらえずPTA役員外から苦情を言われて尻拭いしたり……。PTA役員外から役員への無理難題や攻撃も多く、私が退任する時にPTAの組織自体を廃止させました。全くママ友もいなかったのに、沢山話のできるママ友ができてとてもうれしかった。また、学校とのつながりもよくわかるようになったし、先生たちと仲良くなれたのも良かった。ただ、時間の拘束が長く、仕事量も多くてお金をもらっているわけではないのになぜこんなにやるのかと負担を感じることもあった。広報部と本部役員をやりました。メリットは、広報部の仕事と思われる広報誌の作成や学校行事の写真撮影。特に運動会は、広報部として競技間近で写真が撮れました。校正等で学校に出向かなくては行けなかったのですが、ついでに子供の学校生活を抜き打ちで見られたりしたので、個人的にはメリットを感じました。ですが本部役員は、知りたくないことまで耳に入るのでデメリットでしかありませんでした。今も継続でしてます。デメリットもあったのかもしれませんが、メンバーに恵まれて楽しい方が上回ってます。子供の様子が身近で見られることや子供のクラスの子と話せたりしてプラスが多いです。確かに面倒なこと、大変なこともありますが、今見れる成長を感じられることや、学校でどんなふうに過ごしたり、子供の報告だけでは理解できないことが分かったりして、心の財産になりそうです。ちょうど役員中に放課後デイの閉所問題があり、学校・相談支援員とも密接に意見交換ができ、保護者として行政・施設に希望意見を出すことができたのでPTA組織の必要性を感じた。校長先生や教頭先生など、先生方と接する機会が多いので、親子の顔と名前を覚えてもらいやすいのと子供の事を理解してもらいやすい。支援学級在籍というだけで、通常学級の親御さんに「気遣い」という線引きができるのを実感しました。ある親御さんは、名乗ってご挨拶もせず、娘の同級生と遠目から私の事を確認しにきました。今は、娘は協力学級へ怖がり入れません……(一年不登校です)。※誤字等の表記の一部を修正しております。以上のように、さまざまなコメントをいただきました。以下ではPTAに参加された保護者の皆さまの体験談コラムをご紹介します。思い切って父母会役員に立候補!/小学校~高等特別支援学校でPTAをやった経験から/特別支援学校と特別支援学級で役員をやって感じたメリット等PTA体験談3選3歳児健診で多動症の疑いがあると指摘された息子さん。保健師さんから「まずは幼稚園に入ってしばらく様子を見ましょう」と言われたのですが、入園してみると脱走、癇癪、お友達トラブルで幼稚園から毎日電話!「退園してほしい」と言われるのではないかと心配していたところ、幼稚園は加配を付けてくれ、息子さんも楽しく園に通えるように。そんな幼稚園に恩返しをしたいと思い切って父母会役員へ立候補したのですが、参加してみると驚きの事実が判明したのです!お子さんが小学生の時に校外委員、学級委員と謝恩会委員を、そして高等特別支援学校では進路委員と広報委員を経験された中で感じた、PTA活動のメリットデメリットとは?PTAは「子どものために」親ができる身近なボランティア活動のひとつ、でも負担を強いるのはよくないですよね。特別支援学校と特別支援学級に在籍した6年間で、2年に1度ほどはPTAの役員や委員会の委員を経験し、積極的に役員の仕事をしてよかったと感じているという立石さん。学校のバザーに出店する焼きそばを「太麺にするか普通麺にするか」で30分も意見が交わされ、さすがに嫌になってしまったこともあったそうですが、それに勝ったメリットとはどのようなものだったのでしょうか。さいごにPTAは任意団体ですので、参加することもしないことも選ぶことができます。もちろん無理に引き受けることはありませんが、参加することで出会いや経験ができたという声もありました。アンケートに寄せられた声や、体験談コラムなどが参考になれば幸いです。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年04月20日不安しかない⁉衝動性が強く多動のある息子の3歳児健診現在 8歳の息子は4歳でASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)と診断を受けました。3歳児健診に行くことになった時、まっさきに(これは大変だ……)と不安になりました。息子は、目の前に興味があるものを見つけると一目散に飛び出してしまう衝動的なタイプです。「危ない!」と言っても反応せず、目をキラキラさせて目標物に突進!さらに運動のぎこちなさもあるので、よろけては転び、たんこぶを作ったり血だらけになることもよくありました。私はいつもダッシュで追いかけ、私の靴が脱げても靴下のままで追いかけたこともありました。Upload By ユーザー体験談3歳児健診には人が大勢いるでしょうし、その中で長時間多動の息子が待つことはできるのか……。そして尿検査、まだ息子はオムツをしていたので、出せる気がしませんでした。そこで私はいろいろと作戦を練ったのです。多動対策は会場の入り時間で解決!まず、健診へは終了30分前に行くことにしました。なるべく人が少ない時間のほうがいいと考えたからです。当日、30分前でも人はたくさんいましたが、それでも健診が終わってぞくぞくと帰って行く人が多く、狙い通り!Upload By ユーザー体験談最初は人の多さに圧倒され泣いてしまった息子でしたが、20分くらいたつと次第に泣き止み、周りを観察して絵本がある棚へ突進していきました。検査により実施する部屋が別れていたのですが、部屋に移動する度に絵本がある棚に突進する息子。ですが、人が減っていった会場では、息子が自由に動き回ってもぶつかったり迷惑をかけることは少なく、検査や診察もスムーズに移行できました。難関だった尿検査はグッズで解決当時息子はまだオムツが取れていなかったため、健診のお知らせが届いてからすぐに尿検査のことを心配し調べ始めました。保健所からは「オムツを搾った尿を提出するのはダメなんです」と言われたこと、しばらく座らせていてもおしっこを取れた試しがなかったので、以前小児科で見たことがあった「採尿バック」を使うことにしました。通販で購入し、健診の数日前の夜のオムツチェックの時に採尿バッグを当てて、朝までつけたままにし、翌朝チェックするという練習をしました。息子には、「今度の『もしもし』(3歳児健診のこと)で、おしっこを『どーぞ』するから、袋をぺったんして寝るよ」と声をかけをしました。息子には感覚過敏があり、濡れることにとても敏感でした。ですので、採尿バックを貼ること、バックに尿が溜まることで、不快な思いをしないか気になりましたが、漏れることもなかったからか問題なく取れました。健診前夜に再度採尿バックを貼り、健診の日の朝には無事に採尿バック内に尿が取れていたので、「すごいね!取れたね!かっこいいね!」と、オーバー気味に褒めました。尿を検査容器に移し持って行くと、「よく取れましたね!」と保健所の方に褒められ、ホッとしました。Upload By ユーザー体験談狙い通り!工夫で3歳児健診を乗り越えました会場入りも遅めの時間を狙ってよかったと思いました。健診中は私も必死でフォローしました。息子は数字が好きなので「次は何番のお部屋だよ!」と言ったり、「お口あーん!で、もしもしだよー。わぁ!上手にお口あーんできたね!」などその都度都度楽しそうに声をかけました。毎回、健診や病院はぐったり疲れるのですが、このときも全身は緊張でガチガチ、くたくたになって帰った翌日は、全身筋肉痛……。でもトラブルなく終えることができてよかったです。Upload By ユーザー体験談8歳の今は、「危ない!」という声かけにも反応し、自分でも『これをしたら危ない』ということに気づき始めた息子。まだまだ目は離せませんが、確実に息子のペースで成長しています。ゆっくりでいいから、このまま成長していってほしいなと思っています。イラスト/海乃けだまエピソード参考/七転八起(監修:鈴木先生より)健診はお子さんの今の状態を確認する場です。そのままの姿を見せることでその子なりのアドバイスをもらうことができます。みんなじっとしているような健診はありません。3歳なら多少うろうろしてもいいのです。ただ、その程度が問題になります。多動性のあるお子さんはASDやADHDと診断される場合が多いですが、ADHDは6歳から治療できる時代になりました。環境調整してもお困りの場合は、薬物治療という選択肢もあります。採尿バックの方法は病院でもよく行われていますが、解剖学上、男児より女児の方が難しい傾向があります。1回で採尿しようとはせずに、採尿できるまで根気強く何回もトライする必要があります。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年04月20日『中身が見やすいA4トレイ3段引き出しBOX』商品開発モニター秘話発達ナビとフェリシモC.C.Pがコラボし、暮らしの中の困りごとをサポートする商品づくり第5弾。私は『中身が見やすいA4トレイ3段引き出しBOX』の商品開発モニターを担当しました。プリントやパンフレット、DMなど、紙類の収納が視覚的に分かりやすく色分けされた紙製の収納トレイです。A4ファイルが入るサイズで、ミニトレイも1つ付いているので、ペンや消しゴムなども収納できます。Upload By よいこ※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移します長男あー、次男いーの4歳差育児に奮闘中です。長男あーはASD(自閉スペクトラム症)、次男いーはADHDの診断を受けています。そして、母である私や夫もグレーゾーンという発達凸凹な4人家族です。そんなわが家は、みんなそろってお片づけが苦手。学校関連の大事な書類、テストなどがせめて家のどこにあるか分からなくならないように、ワゴンに入れる決まりにしているのですが……。ワゴンには山のように積み上がった紙類が(ゲンナリ)。結局、忙しい朝に「今日提出するあの書類はどこ!?連絡帳は!?そもそもボールペンや印鑑は!?」とバタバタするのは日常茶飯事です。Upload By よいこそんな親子3人で、さっそく『中身が見やすいA4トレイ3段引き出しBOX』を使ってみました。わが家は二人兄弟。引き出しの色分けを利用して、兄はオレンジ、弟は青の引き出しに、各自で書類を入れるようにしました。子どもたちが色でパッと識別できるので入れ間違いが少なく、二人の書類が混ざってごちゃごちゃすることが格段に減りました。また、ハーフタイプの引き出しで、わざわざ引き出しを開けなくてもポストのようにスルッと書類を入れることができるので、片づけが苦手なわが子でもワンアクションで収納完了!工程がシンプルであればあるほど、片づけのハードルは下がることが多いので、こりゃ便利だなあーと感動しました!Upload By よいこUpload By よいこUpload By よいこ私は今、付属のミニトレーに文房具や印鑑などを入れて、学校関連をこの引き出しBOX一つで完結できるようにしています。『中身が見やすいA4トレイ3段引き出しBOX』は、ファイルなどで整理するより、簡単に片づくのがポイント。書類整理が苦手な方、きょうだいで通っている学校が違う方(3きょうだいが中学生、小学生、幼稚園生の場合など)には、特におすすめです!Upload By よいこUpload By よいこ※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移します(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年04月19日息子と娘は、こんな子ですはじめまして。メイと申します。わが家は、子どもたち2人と私と夫の4人家族です。夫は仕事が忙しく、平日はどうしてもワンオペになってしまうのですが、子どもたちと助け合いながら楽しく過ごしています。まずは、息子と娘のことを紹介します。○息子トールUpload By メイトールは1歳半健診の時に言葉の遅れを指摘されました。気持ちの切り替えが苦手で、癇癪を起こすことも多く、児童館などでは他害も見られていました。定期的に発達の相談をしていたのですが、遅めではあるけど息子なりの成長がみられていましたので、発達検査はずっと受けていませんでした。息子が発達検査を受けたのは小学校1年生の時で、その際に医師の診察も受けた結果、ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如多動症)と診断されました。○娘リンUpload By メイリンは3歳児健診の時に、発達検査を受けるよう勧められました。人見知りせず活発な性格の娘については、それまで発達に関して心配をしたことがなかったので、指摘されたことはわたしにとっては驚きでした。その後発達検査を受けて、3歳の終わり頃にASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。夫は仕事が忙しく、平日はなかなか子どもたちと関わることができません。とにかくポジティブで陽気な性格で、明るさに助けられることも多々あります。地声が大きいのが長所でもあり短所でもあります。わたしは息子を産んでから、ずっと専業主婦をしています。息子を産んだ頃は、友達も全くいない、実家からも遠い土地でのワンオペ育児に、不安でよく泣いていました。新しくできたママ友とも、息子の他害や癇癪がひどくなるにつれて疎遠になってしまい、つらいと感じたこともあったのですが、その分息子と向き合って過ごしてきたなぁと思っています。Upload By メイ息子の発達にずっと悩みながらも、夫の転勤や私の出産・育児などが重なり、なかなか支援につながることができず、小学1年生で診断されるまでは一人で悩んだりしていました。しかし、自分なりに発達障害のことも勉強しながら、今ではブログやSNSで子どもたちとの日々を発信しています。発達ナビでも、わたしたち家族のこれまでの歩みを書いていけたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。Upload By メイ執筆/メイ(監修:新美先生より)メイさん、はじめまして。異なる個性の2人のお子さんを平日はワンオペで子育てされている大変な中で、今ではブログやSNSでの発信もされているとのこと。とてもパワフルですね!!発達ナビのコラムでもいろいろな記事を読ませてもらえるのが楽しみです。これからよろしくお願いいたします。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年04月18日抜毛症(トリコチロマニア)とは抜毛症は、ストレスなどの理由から自らも毛髪を何度も引き抜くという精神疾患です。トリコチロマニアの名称で呼ばれることもあります。不安などの感情を和らげるためや、刺激を求めるためなどいくつか原因が考えられています。抜毛症の方は人口の約1~2%いるとされており、成人の場合は患者のうち約90%が女性だともいわれています。毛を抜く行為自体は珍しくありませんが、ほとんどは美容など目的がはっきりしていたり、一次的で治まることが多い傾向にあります。しかし、抜毛症は自らの意志でやめることは難しく、症状が生涯にわたって続く場合もあり、日常生活にも影響が出ているといわれてます。どこの毛を抜くかは人によって異なっていて、多いのは頭皮の毛、眉毛、まつげといわれています。ただ、最終的にはすべての体毛が対象になり得えます。また、時期によって抜く場所が変わっていく場合もあります。抜毛症は毛がなくなることや自らの行為に悩み、人前に出ることを嫌がるようになるなど、さまざまな面で影響が出る可能性があります。また、抜毛症の人は皮膚むしりや爪を噛むなど、自らの体に対して反復して刺激を与える行為を行う場合が多く、精神面では抑うつ症状が見られる方も少なくありません。抜毛症の治療には不安などを和らげる抗うつ薬などの薬物療法と、行為をコントロールするための認知行動療法が行われます。参考:抜毛症(抜毛癖)|MSDマニュアル家庭版抜毛症はストレスが原因?抜毛症の明確な原因ははっきりとは分かっていません。ただ、2つの可能性が考えられており、1つ目はストレスなどの感情から逃れるために毛を抜くのではないかという説です。抜毛症は醜形恐怖症などとは違い、自らの外見が気に入らないという理由で行為に及ぶのではなく、緊張感や不安などのネガティブな感情を和らげるために毛を抜いているということです。また、毛を抜くことである程度の満足感も得ているようです。2つ目は、毛を抜く行為自体の刺激を求めているのではないかという説です。何らかの原因で刺激が足りない状態になっている方が、手近な手段として毛を抜いて刺激を得ているという考え方です。刺激を求める方はなかなか抜毛行動をやめられず、重症化するリスクも高いといわれています。参考:抜毛症(トリコチロマニア)|MSDマニュアルプロフェッショナル版参考:後藤麻友、今井正司著「抜毛行動様式と抜毛症重症度との関連」日本健康心理学会大会発表論文集 31巻(2018) P.43抜毛症は治る?治療方法は?抜毛症は、自分ではなかなか抜毛行動をやめることができないといわれています。しかし、適切な治療を受けることで症状の改善が見込めることも知られています。ここでは、身近に抜毛症の方がいる際の声かけ方法から、病院の何科にいくといいか、実際の治療方法まで紹介します。まず大事なのは相手を責めないということです。相手も症状をコントロールできないで悩んでいるので、「何でそんなことしたの」「早くやめよう」など、善意からでも問い詰めたり急かしたりする言動をすると、相手にとって負担となってしまう可能性があります。なので、「自分を傷つけるほど、悩んでいるんだね」など相手のつらい気持ちに寄り添った声かけをするといいでしょう。そのうえで、無理に聞き出そうとはせずに「言いたくなったらいつでも話していいよ」と、話を聞く準備ができていることを伝えることが大切です。加えて、「自分は味方だよ」というメッセージを折に触れて口にしておくと、相手も安心して話してくれやすくなります。参考:自分を傷つける」というサイン|厚生労働省こころもメンテしよう抜毛症は精神疾患の一つに位置付けられるため、基本的には精神科や心療内科を受診するといいでしょう。子どもの場合は、かかりつけの小児科や小児発達外来などで相談することも可能です。また、皮膚がただれるなどの状態の場合は皮膚科にも行っておくといいでしょう。抜毛症の診断はいくつかの基準に基づいて医師が行います。基準としては以下のようなものがあります。・脱毛が生じるほど繰り返し毛を抜いている・何度も行為を減らそう、やめようと試みている・抜毛行動のために大きな苦痛が生じているか、日常生活に支障をきたしているまた、病院に行くべきか迷ったときはお近くの保健センター/精神保健福祉センターへの相談も検討してみてください。抜毛症の治療としては、主に薬物療法と認知行動療法があります。薬物療法では抜毛行為の原因となる不安や緊張を和らげるための、抗うつ薬などが用いられることがあります。認知行動療法では特に習慣逆転法という手法を使うことが多くあります。習慣逆転法の簡単な流れは以下のようになっています。・自らの行為を自覚する・行為の引き金を明確にする・毛を抜く行為を別の行為(こぶしを握りしめる、編み物をするなど)に置き換える抜毛行動は無意識に行われることもあるため、まずは行為を自覚するところから始めていきます。参考:抜毛症(抜毛癖)|MSDマニュアル家庭版参考:皮膚むしり症|MSDマニュアル家庭版抜毛症と発達障害の関係は?発達障害の特性の中に毛を抜く行為はありませんが、特性が影響した結果抜毛行為に至ることは考えられます。例えば発達障害の中のASD(自閉スペクトラム症)では、特性として「こだわりの強さ」「ストレスの感じやすさ」「自己刺激行動」があります。ストレスが一定以上の負荷になったために、毛を抜いてみたらすっきりした、毛を抜いてみたら刺激があったので繰り返すようになった、などの形で、抜毛症につながっていく可能性はあります。また、発達障害の中のADHD(注意欠如多動症)では、特性として多動性や衝動性があります。そのため、常に動いているうちに何となく毛を抜いてみた、何かストレスを感じたので衝動的に毛を抜いてみた、という形で抜毛症につながることも考えられます。ですが、抜毛症の症状があるからといって必ずしも発達障害がある訳ではありません。参考:ASD(自閉スペクトラム症)|e-ヘルスネット参考:ADHD(注意欠如・多動症)|e-ヘルスネット抜毛症と強迫性障害の関係は?強迫性障害(強迫症)とは、強迫観念(本人の意思に反して浮かんでくる思考や衝動など)により強い不安感や不快感をおぼえたり、それを打ち消すために強迫行為を繰り返す精神疾患のことです。例えば「菌がついていないか気になって、何十回も手を洗う」「家の鍵を閉めたか不安で、何回も家に戻って確かめる」などがよく見られます。抜毛症自体は強迫観念によって起こるわけではありません。つまり、抜毛症と強迫性障害には直接のつながりはないといえます。しかし、強迫性障害の方が強い不安を感じているときは強迫行動とは別に、感情を落ち着かせるために身体の一部を触ったり毛をいじったりすることがあるかもしれません。それがそのうち毛を抜くという行為につながっていくことも考えられます。参考:強迫症 / 強迫性障害|e-ヘルスネットまとめ抜毛症とは、ストレスなどの感情を和らげるためや刺激を求めるために、繰り返し自らの毛を引き抜く精神疾患の一つです。抜く場所は髪や眉などが多いといわれていますが、全身の毛が対象となることもあり、本人がやめようと思ってもなかなかコントロールできません。毛が抜けた容姿や自らの行為自体に悩んで外に出ることを避けるようになることもあり、多くの場合は抑うつ状態も経験しているといわれています。抜毛症は薬物療法と認知行動療法で軽減させることができるため、気になる症状があれば大人であれば精神科や心療内科、子どもの場合はかかりつけの小児科などに相談するようにしましょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年04月17日おもちゃに強いこだわりがある自閉症息子のイヤイヤ期は大変でした!6歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断された現在15歳の息子がいます。息子のイヤイヤ期ではとても苦労しました。だいたい2~4歳ぐらいの2年間、イヤイヤ期は続きました。当時のママ友がいうには、息子は癇癪が少ないほうとのこと。確かに、お友達と遊ぶといった場面では癇癪はないのですが、おもちゃに対しては違うのです。自分が手に入れたい物があると、見境なくどこでも寝転んで手足をバタバタし癇癪をおこしてしまい、これに困っていました。またおもちゃによって苦労もそれぞれでした……。「これじゃなきゃダメ!」というミニカーは、売り切れ必至の人気アイテムで息子はミニカーが大好きで、「これじゃなきゃだめ」というこだわりも爆発させていました。そのため、お目当てのミニカーの発売日には、おもちゃ屋へ行きます。お目当てのものを買うために、お店に並ばなければいけないのです。ですが、人気が高いものだと、すでに在庫がない事も多々ありました。意気揚々とおもちゃ屋へ行くも品切れ……となった時は、泣いて騒いでパニック状態!見境なく店内に横たわり、周りの目も気になりますし、お店全体が険悪な雰囲気になりました。Upload By ユーザー体験談開封するまで何が入っているか分からない系おもちゃは、なおさら大変!また、あるファストフードのお子さまセットについているおもちゃ、これは袋を開けるまでどのおもちゃが入っているか分からないので、余計に大変でした。ドライブスルーで目当てのおもちゃ付きセットを買うのですが、息子は家まで待てず車の中で袋を開けます。そして、自分が欲しい物ではないと分かると、「●●が出てくるまで買う‼」と泣いて暴れていました。Upload By ユーザー体験談もちろん気持ちは分かるのです。定型発達のお子さんも同じようなことはあると思います。ですが、癇癪の度合いがものすごく、泣き止むまでとても時間がかかるのです。当時は、この癇癪にどう対応していいのか分からず、お店では小脇に抱えて逃げるようにその場から離れてました。抱っこや、おんぶは転落の恐れがあったので、小脇に抱えるのがベストでした。なだめてもすかしても癇癪はおさまらず、「嫌なら何もしなくていい!お母さんもあなたの言う事は聞かない!」と言ってしまう時もありました。そして気がついたらおさまっていた……という具合です。また、息子には年の離れた姉がいるのですが、お姉ちゃんの言葉は親よりも強烈だったようで、姉の「うるさい!」の一言でピタっとイヤイヤがおさまることもありました。Upload By ユーザー体験談診断が出たあと、対応方法が分かった息子は6歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断されたのですが、このことによって息子の癇癪へどう対応すればいいのか分かってきました。欲しいおもちゃが品切れでも、欲しいおもちゃが出なくても泣かない、騒がないことをあらかじめ見通しが立つように説明し、このことに納得しないと買わないことを約束をするようにしたのです。すると息子は涙目になりながらも、生真面目な性格なので、騒がず我慢することができるようになってきたのです。Upload By ユーザー体験談初めの時は、約束が守れず、泣いてしまった息子にこちらも心が折れそうになりましたが、親も約束したことだからと、一貫した対応をしたことがよかったのだと思います。そんな息子も、もう高校生です。あの頃の大変さは今もはっきりと覚えていますが、それでもずいぶん昔のようにも感じます。今はあの頃のような癇癪はありません。一度きりの人生です。今は息子が自分の信じた道を進んでくれたらと思って見守っています。イラスト/吉田いらこエピソード参考/しのっぺ(監修:鈴木先生より)ASDのお子さんのこだわりは強いものです。スーパーへ行って「お菓子は一つだけね」と約束しても、駄々をこねて泣きわめいたため、ついもう一つ買ってしまうと、泣きわめけばもう一つ手に入るんだとインプットされ、毎回泣きわめくのです。ダメなものはダメと毅然とした態度で接することが重要なのです。姉の「うるさい!」という強烈な言葉も時には必要です。ただし、それで静かになったら本人は努力しているので、褒めてあげることも重要です。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月17日まずは2つの放課後等デイサービスを見学Upload By カタバミ私はまちゃが年長の6月あたりから、インターネットで放課後等デイサービスを探して電話をかけてみました。1社で何ヶ所も運営している大手の「A」には「早く連絡されても来年空きが出るかは分かりませんが、今利用者が増えてもう1つ新しく開く予定ですから1度見学に来てください」と言われました。次に息子が入学しそうな小学校の近くにある「B」に連絡をすると、同じように「来年空きが出るか分からないけれど待機者の1番初めに入れておきます」と言われました。見学すると「A」は新しいマンションの1階で、きれいだけれどまちゃが好きそうなおもちゃや絵本などは何も出ておらず、言語聴覚士が常駐しているとのことでしたが、個別でみてもらうには長い順番待ちになると言われました。「B」には何度か連絡をしてやっと年末に見学に行けました。小学校近くの年季の入った一軒家で、入ってすぐまちゃの好きそうな大きなトランポリンや絵本がたくさんありましたが、天井が高く薄暗い気がしましたし、利用している方の年齢層も高くまちゃに合うのか心配でした。年末にもう2つの放課後等デイサービスを見学Upload By カタバミA、Bどちらの放課後等デイサービスも「空きが出るか分からない」と言われたのでどうしようかと考えていた12月に、同じ療育園に通うママ友が、ポストに入っていたという新しくできた放課後等デイサービス「C」のチラシを見せてくれました。早速電話をして見学の予約を取りました。同じ頃、ほかのママ友がわが家のすぐ近くに放課後等デイサービス「D」ができたので良かったらと教えてくれました。こちらもすぐに見学の予約を取りました。「C」は早い時期からしっかりと就労を目指していて、学校と同じように机と椅子が並べてあり、内容もパソコンでブラインドタッチの練習をさせたりしていて、正直まちゃには高度かなと思いました。「D」は本当に家の近所で、できたばかりということで遊具も何もなく未知数でしたが、説明してくださった方が児童発達支援事業所や放課後等デイサービスで長く働いていて、まちゃの特性についてとても理解がある気がしました。CもDもどちらもできたばかりで空きがあり、まちゃがすぐにでも通い出せるような反応でした。2つに決定!現在通ってみてUpload By カタバミ家から近い位置にあり印象も良かったので、私は「D」が気になりました。「まずは週に1日だけいかがですか?」と言っていただいたので、契約して療育園の後に週1で通わせることにしました。その頃、通うことに決まった小学校の近くにある「B」から「週1ですがある曜日だけ空いたのでいかがですか?」と連絡がきました。1つの放課後等デイサービスに週5で通わせて、もしそこがまちゃに合わなかったらどうしようと心配だった私は、そちらもお願いすることにしました。週1だけならと気軽に考えたのかもしれません。現在、まちゃは「D」に週4で行き渋りなく通っていますし、入学してから初めて利用した「B」にも週1ですんなりと通うことができています。「B」の職員さんからは「学校から近いので、初登室のとき手を繋いで連れて行きましたが、全く問題ありませんでした!」と驚かれました。室内がまちゃの好きそうな物だらけだったのが良かったのかなと思います。年が明けてから、最初に見学した「A」から「空きができたので入れます」と言われましたが、もうBとDに決めようと考えていたのでお断りしました。振り返って思うこと……1ヶ所に絞らなくてよかった!Upload By カタバミ今まちゃは2ヶ所の放課後等デイサービスを毎日機嫌良く利用しています。年長時に通っていた療育園の先生から「複数の放課後等デイサービスに通わせるとどちらかを嫌って行き渋りが出るかもしれない」と言われ、1ヶ所に絞ったほうが良いのか迷いましたが今は2つで良いと感じています。週1利用の「B」は一軒家なので遊具も大きくダイナミックに遊ぶことができます。老舗ですから遠くの公園も良くご存知で、あちこち連れて行ってくれます。見学した時には年齢層が高く合わないかもしれないと思いましたが、今は年上の子どもたちがいることを頼もしく感じています。まちゃはこちらではとてもマイペースに過ごしているそうで、まちゃの特性的には合っているのではないかと思います。週4利用の「D」は新しい施設で見学した時は何もなかったのに、その後ハンモックなどまちゃの大好きな遊具が増えました。ビルの1フロアにまちゃと歳の近いお子さんがたくさん一緒にいるので、人気のあるおもちゃはタイマーをかけて順番で使ったりしているそうです。こちらのほうが人との刺激はありそうです。何よりも近いので助かっています。2つ通っているのでそれぞれの違いも感じますが、私はどちらも良い放課後等デイサービスだなと感じています。執筆/カタバミ(監修:新美先生)放課後等デイサービスは、数がとても増えており、タイプや力を入れていることも施設によってさまざまです。いざ選ぶとなると何を基準に選んでいいのか迷ってしまうことも多いですね。まちゃくんの場合は、年長の6月から動かれたとのこと。さすがのスピード感です。放課後等デイサービスは増えていると言われながら、かなり混んでいることも多く希望のところが空いているとは限りません。前の年度のうちから探して年度替わりの空きを待たないと選ぶ余地がないという地域も多いようです。学校でそれなりに頑張った後に行く放課後等デイサービスなので、お子さんが無理なく安心して楽しく通える場所であることは大切です。保護者が見学してお子さんに合いそうか見極めたり、可能なら本人も一緒に行って活動を体験したりするなどして相性を探るのもいいですね。家庭でも学校でもない第三の居場所=サードプレイスとしての放課後等デイサービスで、安心して他者と関われたり、さまざまな活動を経験できたりするといいですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月16日引っ越し後、すぐに行動開始!待ったなしの療育と病院探し娘のしぇーちゃんが2歳半頃に、他県へ引っ越しをしたわが家。新しい土地でまず最初にしたのは、ASD(自閉スペクトラム症)の娘が通う療育施設と、発達の相談ができる病院を探すことでした。わが家は車がないので、通えるところは限られていました。そんな中で初めて契約した療育施設は母子分離型で、1回3時間で週に1~2回あり、送迎もしてくれるところでした(ちなみに、受給者証の支給量(児童発達支援を利用できる日数)は13日/月でした)。母子分離が苦手な2歳半の娘を預けることに初めは不安もありました。しかし、すぐに通える施設はそこしかなく……一日でも早く療育を再開したかった私は、良い効果があることを期待して通うことにしました。行き慣れた祖父母の家でさえも、私の姿が見えないと泣くくらい不安が強かった娘ですが、こちらの施設に通い始めて数ヶ月ほど経った頃にはすっかり慣れて、私と離れても平気になりました。診断済みでも「すぐにみてもらえる病院」を急いで探した理由。それは……娘は2歳4ヶ月でASD(自閉スペクトラム症)と診断されていましたが、引っ越し先ですぐにみてもらえる病院を急いで探す必要がありました。なぜなら、引っ越し先の自治体では受給者証の更新時に「医師の意見書(診断書)」が必要で、早くもその更新時期が迫っていたからです。目星をつけていた第1希望の病院は1年待ちと言われてしまったので、すぐにみてもらえる病院を探して受診しました。この病院には約半年ほど通いましたが、JSI-R(日本感覚インベントリー)を受けたところ数値が高く、この病院でも、ASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。その後、待機中だった第1希望の病院から連絡があったタイミングで、そちらに転院しました。そこでは月に2回OT(作業療法)を受けられることになりました。自立支援に力を入れる療育施設にも通うことに。よき出会いに恵まれてUpload By マミヤその頃、 初めに通っていた療育施設に加えてさらにもう一つ、小集団療育を行う施設にも通うことにしました。そこはこども園が運営している施設で、1回3時間のプログラムの中にお散歩や給食の時間があり、自立支援に力を入れていました。週に1回とはいえ、自宅から自転車で片道40分程かかるので悩んだのですが、1つ目の療育施設で娘の成長を感じられていたので、思い切ってこちらの施設にも通うことに決めました。こちらの施設では、娘は最初から母子分離不安もなく、スムーズに活動へ参加することができていました。自転車で片道40分の通園は大変でしたが、娘を送り届けた後は療育が終わるまで空いている部屋で待機させてもらい(お昼ごはんを持参していました)、天気が悪い日は別の日に変更するなど快い対応をしてくれたので、なんとか通い続けることができました。ここでは、娘も私自身も友達に恵まれ充実した日々を送ることができ、とても幸運だったなあ……と今でも思います。幼稚園に入園する?それともこのまま療育だけにする?迷った末の決断Upload By マミヤこうして、2ヶ所の療育施設と病院での作業療法に通う日々を送っているうちに、娘は3歳になりました。来年度から幼稚園に行くかどうか迷いましたが、その頃の娘はお話が上手ではなかったこともあり、集団でのザワザワは「言葉のシャワー」ではなく「ただの雑音」になるのではないかと考え、年少の時期にあたる1年間は療育1本でいくことに決めました。幼稚園には行きませんでしたが、療育と並行して月に1度は幼稚園のプレにも通い、忙しかった思い出があります。娘はこの1年間で、母子分離不安、偏食、多動が格段に落ち着き、言葉の理解が進んで意思の疎通もしやすくなっていきました。年中から幼稚園入園するため、園探しを開始。ASDと伝えると入園を断られることも……Upload By マミヤ4歳を過ぎた頃には娘がかなり落ち着いてきたこともあり、年中から幼稚園へ通うことにしました。自宅から通えそうな幼稚園を調べて、何ヶ所かの園に連絡し、事前に面談をお願いしました。ASD(自閉スペクトラム症)であることを説明した上で、娘のことを理解し、受け入れてくれる園に入園したかったからです。電話でやんわり断られた園もありましたが、面談で娘の様子を見て「ぜひ願書を提出して下さいね」と言って下さった園もありました。そして、いざ幼稚園に入園してみると、療育で小集団の経験を積んできたおかげか、娘は入園1日目から1度も泣くことはありませんでした。幼稚園での生活にもすぐ馴染んでいました。年少の1年を療育のみで大丈夫かという不安もありましたが、療育メインでやってよかったな……と思える結果となりました。執筆/マミヤ(監修:室伏先生より)引っ越し後の療育・病院探しに始まり、療育施設で過ごされた年少時期、幼稚園への入園にいたるまで盛りだくさんの情報を共有くださり、ありがとうございます。幼稚園に入園されると、多くのお子さんから刺激をもらってよい影響を受けられるお子さんもいらっしゃいますが、しぇーちゃんが年少さんの時期を療育施設のみで過ごされたことは、先生方の手厚い対応ももちろんですが、安心して過ごせる環境が確保できたという意味でもよいことだったかもしれませんね。幼稚園か療育施設かというご相談は多くの親御さんからいただきます。これについては、発達段階だけでなく、そのお子さんの困りごとによってもどちらが合うかは変わってきます。たとえば、他害がある、多動がとても目立つ、多くのお子さんがいる環境に強い不安を感じる、感覚過敏が強く環境や食事など細やかな対応が必要となる、などの場合には、幼稚園では対応が難しいこともありますし、お子さんにとっても負担が大きくなります。悩まれた場合には、お子さんのことをよく知ってくれている支援者(病院の先生や療育スタッフなど)に相談してみてくださいね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月16日女性からすれば、付き合っている彼氏ですら言動の意図が汲めないことがあります。男性ならではの価値観・思考があるのでしょうが、女性が理解しづらい男性の謎行動を詳しく見ていきます!「かわいい。モテそう」と褒める男性の本音「かわいい。モテそう」と言ってくる男性には「私のこと好きなのかな?」と思ってしまいますが、それ以上のアプローチをしてこないとモヤモヤするかもしれません。なんとなくでも気になる相手に褒められたら、彼の本音がどこにあるのか探らずにはいられないでしょう。「女性を気軽に褒める男は『ワンチャンやれるんじゃないか』と思っている。いわゆるヤリモクだから本気じゃない」(38歳男性・会社員)そう解説するのは、かつてチャラ男を自称して遊び倒していた既婚男性。彼は合コンや飲み会でワンナイトが期待できそうな女性をとにかく褒めまくったそうです。「褒めることで女性はガードが緩くなる。その気になりやすいし、ホテルに誘ってもオーケーしてくれる」(38歳男性・会社員)一方で、本気で好きな女性をわかりやすくヨイショすることはなかったと言います。ヤリモクならではの手口なので、やたら褒める男性には慎重になった方がいいでしょう。男性が「好き」と言わないのはなぜ?片思い中ならまだしも、恋人同士として付き合っているなら「好き」「かわいい」と言ってもらいたいものですが、男性はあまり自分の気持ちをハッキリ言いません。付き合う前は積極的に言ってきたのに、彼氏彼女の関係になったとたんモジモジし始める人がいるでしょう。「付き合う前は必死だからいろいろ言うだけで基本的に恥ずかしい。当然好きだし、かわいいとも思うけれど、段々言いづらくなる。何故と聞かれても、それが男心としか言えない」(35歳男性・サービス業)ただ、この男性は「口で言わなくても行動で愛情は示している」と言います。本命彼女のことは大切に思うので雑に扱うことなく、デートもいい加減にしないそうで。忙しくても時間を作って会う、連絡が途切れないようにするというのは愛している証拠といえます。いじめるのが好きな男性の目的は?女性が気にしていることをあえてズバリ指摘したり、正論をゴリ押しして論破したりする男性は何が目的なんでしょうか? たとえばニキビや雨の日の髪のうねりを注意されると気まずくなりますし、愚痴を聞いてほしいだけなのに「それはワガママ。もっと頑張るべき」と説教されるとモヤモヤしてしまいます。「好きな子に『やめて』と言われるのが好き。辱めるのが好きというか。困った顔を見たい」(29歳男性・営業)Sっ気があるのか、あるいは好きだからこそいじめてしまう小学生の感覚が残っているのか。大人になってもそういう癖を持つ男性は少なくないようです。「良かれと思ってアドバイスして失敗することが多い」(27歳男性・会社員)この男性は正論を述べすぎて嫌われてしまうと言います。女性は共感を求めるので、不毛とわかっていても慣れ合いたい時があります。それが理解できない男性は弱気の女性をさらに落ち込ませるのでしょう。どうして元カノの話をするの?「今付き合っているのは私なのに、どうして元カノの話をするの?」とイライラする女性は少なくないはず。最初は好奇心から耳を傾けても、たびたび話題に出てくると怒りがこみあげてくるでしょう。「自分の恋愛グセを知ってもらうため。過去の付き合いを話すのが一番手っ取り早いと思うから」(27歳男性・会社員)自分の恋愛観を語るなら、元カノが出てこないカタチで説明するのがベストかもしれません。これが男性の本音だとしたら、会話力・社交力を問いたくなるのですが。「無意識のうちに話している。付き合い始めは何を話したらいいかわからなくて、つい前の彼女の話をしている」(29歳男性・営業)会話のネタなら他にたくさんあるのでは? と首をかしげたくなりますが、趣味や仕事ではなく元カノの話ばかりするのは、それだけ恋愛の優先度が高い証拠。彼女大好き彼氏になる一方で恋愛に依存するかもしれません。元カノの話が多い男性は慎重に様子を見た方が良さそうです。男性は女性にない謎を持っている年齢や好みが同じでも男性には女性にない思考があり、理解しがたい価値観を持っています。「何を考えているの?」「その行動、謎なんだけど」と感じたときは、女性ならではの考えから答えを出そうとしない方がいいでしょう。それとなく彼に聞いて真意を探れば、納得できる答えにたどり着けるはずです。<筆者情報>沙木貴咲ライター/占い師。自らの恋愛経験だけでなく、占い師として数多くの相談を受けるなかで、さまざまな恋と愛の真実を見つめ続けている。結婚・出産・離婚を経て現在は二児の母。Cookie Studio/Adobe Stock文・沙木貴咲
2024年04月15日握力が弱く、クレヨンがうまく持てない。創造性が弱く、特にお絵描きが苦手だった時期今思えば、赤ちゃんの頃から物をつかむことがあまりなかった息子。手のひらに感覚過敏があり、何かをつかむときもよく指先だけでつかもうとしていました。握る力も弱く、1歳半でスプーンを握るのがやっとな状態でした。そんな息子でしたが、私自身が絵を描くのが好きだったこともあり、積極的に遊びに取り入れていました。握りやすい大きめのクレヨンを買ったり、当時息子が好きだったキャラクターの塗り絵を買ってみたり、電車の絵を私がお手本に描いてみたりしましたが、効果は今ひとつ……。握力の弱い息子はどんなに濃い色のクレヨンでも、消えてしまいそうなか弱い線を2~3本描くだけでした。そもそも息子は創造性を育むような遊びもあまり好きではなく、お絵描きはもちろん、粘土遊びや砂遊び、ブロック遊びもすぐに飽きて5分と続かなかったように思います。お絵描きも、すぐにクレヨンを転がして遊んでいることがほとんどでした。Upload By 海乃けだまお絵描きは苦手だけど色に興味が出てきた時期お絵描きを好きになってもらえたら……と思いながらも、息子が苦手なら仕方ないとあまりお絵描き遊びをやらなくなっていった2歳頃、喃語ではあるものの単語を少しずつ話し始めていた息子は色に興味が出てきたようでした。同じ色のおもちゃを集めて同じ色のカップに入れたりして遊ぶ姿が多くなったので、ものは試しに、色と数字と動物が一緒になっているおもちゃを導入しました。しばらくは数字を無視して色のみを合わせて遊んでいましたが、そこから徐々に数字にも興味を持つようになりました。2歳半から通い始めた療育でも、毎日数字を目にしていたので(視覚支援で朝のお集まりの際に1~6くらいまでの数字を振ったおおまかなスケジュールを一緒に聞いたり、手遊びでも数字を取り入れたりしていました)、療育での影響も大きかったと思います。数字大好き炸裂期療育の活動の際に、絵本の時間の前に数字を数える手遊びがありました。もともと歌や音楽が好きだった息子はその手遊びも大好きになり、3歳になる頃には一緒に歌って手遊びをしていました。その手遊びから、数字の1が指1本、数字の2が指2本と、数字の概念も少しずつ分かるようになっていき、3歳半になる頃には物の数を数えることもできるようになっていました。数字が読めるようになると、数字大好き炸裂期が到来したようで、毎日毎日数字のパズルで遊んでいました。この時の息子は「分かる=楽しい」に結びついたような瞬間だったのかな、と今では思います。数字が大好きになったことで、視覚支援もしやすくなりました。スケジュールを数字で順番に説明すると、その順序を覚えてその通りに動いてくれたり……こんなにスムーズに事が進むのかと感動したほどです(笑)。お絵描き遊びが苦手なのは変わらずでしたが、この頃には色好きが高じて7色で虹を描くようになっていました(それ以外の絵は全く描きませんでしたが……(笑)。そんな虹ばかり書いていた息子ですが、4歳を過ぎたある時、数字らしき文字を書き始めたのです!!ここぞとばかりに褒めちぎり、書くこと、それが誰かに伝わることの楽しさを感じてもらいました。そこでいい気分になったのか、お絵描きの時には必ず数字を書いてくれるようになり……この機会を逃すものかと私もパパもおじいちゃんもおばあちゃんもやたらめったら褒めちぎりました(笑)。Upload By 海乃けだま数字からひらがなへ。これなんて書いてあるの?期襲来数字が読めるようになると、街中の看板や公園の注意書きをよく見て質問してくるようになりました。「ママ、これなんて書いてある?」1日に何十回と繰り返される質問に、私は読み聞かせロボットと化して答え続けました。5歳で療育園から幼稚園に転園する頃には、ひらがなの半数くらいは読めるようになっていました。幼稚園転入後は先生やお友達の影響もあり、半年ほどでひらがなもカタカナも(濁点がついているものも)読めるようになりました。数字を書いていたことで、絵を描くことへの苦手意識も低くなり、この頃には車の絵やパパやママの顔をよく描いてくれるようになっていました。ひらがなは初めは大きくなぞり書き、次に小さくなぞり書き、そして見本を見ながら書く、見本を見ながら枠内に書く……と療育でも練習していました。現在は見本の字を見ながらではありますが、自分の考えた文章を自ら紙と鉛筆を出してきて書いています。絵を描くことで指先を動かす練習になり、物の形をじっくり見るようになり、その結果がひらがなを描く土台となったように思います。字を書くことに自信がついた今では、お友達や先生に「お手紙書くね!」とうれしそうに話しています。Upload By 海乃けだま執筆/海乃けだま(監修:新美先生より)お絵描きにも興味がなかった息子さんが、成長に伴い興味が移り変わると共に、書くことに取り組めるようになった経緯を詳しく教えてくださりありがとうございます。どのような活動でも、興味を持ち始める時期や、興味の対象は人によってまちまちなので、お子さんによっては、適齢と言われる時期になっても興味を示さず乗ってこないことはありますね。海乃さんは、興味を示さない時にはそれほど無理強いすることなく、息子さんが興味を持ったものにしっかりつきあい、ここぞとばかりに褒めて、反応していかれたことがとても素敵だと思いました。そうした関わりの中で、息子さんの興味が少しずつ広がり、文字を書くことにつながっていったのですね。筆圧が弱い、不器用といったことが気になる時、普段の遊びのなかで、本人が興味を持ったことを足掛かりに手先を使う活動を増やしていくのはとても良いと思います。家庭の中だけでは興味が広がりにくい時、療育やリハビリは興味の幅を広げるきっかけを意図的に提供してくれる場になるかもしれません。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月15日これってイヤイヤ期?それとも特性なの?育児書通りにはいかない、みんなのイヤイヤ期エピソード!イヤイヤ期とは、自己主張が強くなって自分の気持ちや意思を押し通すような行動をする時期のことをいい、一般的には子どもが1歳半頃から3歳頃にやってくるといわれています。しかし、発達障害や発達に特性があるお子さんの場合、「わが子の困った行動はイヤイヤ期からくるものなのか、それとも特性なのか分からない」と悩んだり、「育児書に書いてあることとは全く違う」と驚いたりすることも。今回は、発達ナビ連載ライター陣に、お子さんのイヤイヤ期のエピソードをご紹介いただきました。ゆきみさんのご長男けんと君は現在小学2年生、ASD(自閉スペクトラム症)と診断されています。穏やかな性格ですが、小さな頃から不安やこだわりが強く、感覚過敏もあるため、3~4歳頃は癇癪を起こしたり、パニックを起こすことがよくあったそうです。そんなけんと君のイヤイヤ期についてご紹介いただきました。にれさんには、発達障害や発達に特性がある2人の娘さんがいます。イヤイヤ期を思い出すと、それぞれが全く違っていたそうです。終わりのないように思えた激しい癇癪も落ち着き、穏やかに過ごせるようになった今、当時を振り返っていただきました!現在8歳のまちゃ君は特別支援学級に通う小学2年生です。2歳4ヶ月の時にASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。幼少期にはそれほど激しい癇癪はなかったというまちゃ君ですが、小学生になって癇癪を爆発させることが増えてきたそうです。いったいなぜなのでしょうか?寺島ヒロさんのご長男タケル君(ASD/自閉スペクトラム症・現在23歳)は、2~3歳頃、激しい癇癪を起こして何かを訴えるようなことが良くあったそうです。しかし、タケル君のイヤイヤ期は、ほかの子どものそれとは少し異なる印象があったとか。ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)のコウ君の場合は、2歳頃から小学校を卒業するまで『イヤイヤ期』と『反抗期』の切れ目がないような状態でした。お母さんである丸山さとこさんが、現在中学生になったコウ君と一緒に、これまでのイヤイヤ期の変遷を振り返ってくださいました。スバル君は1歳半健診で言葉の遅れを指摘され、3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。当時、お母さんである星あかりさんには、スバル君の言葉の遅れ以外に特に困っていることはありませんでした。しかし、スバル君には同年代の子どもとくらべると「ちょっと変わっているところ」があって……。プクティさんのご長男は、2歳を過ぎてもイヤイヤ期が始まる兆しはなく、家庭では困ることがほとんどなかったそうです。しかし、幼稚園に入園して、集団活動に参加できないことや、教室から脱走してしまうことなどを指摘されびっくり!ご長男が軽度の知的障害(知的発達症)と診断された今、イヤイヤ期がなかったことと発達の特性や遅れには関係があったの?と疑問がわいてきました。コラム最後の医師によるコメントにも注目です!2歳4ヶ月でASD(自閉スペクトラム症)と診断されたしぇーちゃんは、現在9歳。生まれた直後から、なかなか寝ないことや食欲のなさ、激しい癇癪がありましたが、成長と共に、だんだん落ち着いていったそうです。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年04月14日幼少期はお友達に興味や関心がほとんどなかった息子知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)の次男Pは、幼い頃は人に興味や関心がほとんどなく、すぐ隣で誰かが話しかけてくれても目も合わさず、無視をしてしまうような子でした。療育園へ通い始めてからは先生や大人に対してなら自分からコミュニケーションを取りにいく様子もみられるようになりましたが、同じ年頃のお友達には全く興味を示さず、ほとんど関わろうとしませんでした。でも小学生になってから、少しずつお友達へも興味を示すようになってきました。Upload By みんお友達と関わろうとし始めてうれしく思っていたけれど…学校からの連絡帳でも「〇〇くんのことが好きみたいで、いつも隣に行こうとします!」などと書いてもらうことが増え、最初は私もうれしく思っていたのですが、Pのお友達への関わり方の様子を先生から詳しく聞くうちに、喜んでばかりもいられないようになりました。たとえばPは心を許した大人に対して甘えるときなどに、腕を触ろうとしたり、匂いを嗅ごうとしたりします。大人の場合は「こうすることで安心して落ち着くなら……」とそのまま腕を差し出すこともありますが、Pは授業中にお友達にも同じことをするようになってしまいました。Pは「好きな人」「心を許した人」にだけそのように距離感なく接するのですが、相手の状況や気持ちも考えずに近づきすぎてしまうのは大問題です。お友達も突然触られるとびっくりするでしょうし、不快になることもあるでしょう。このままでは学校生活の妨げになってしまうかも……と私は心配になりました。お友達に興味を持つようになってうれしい反面、好きになったお友達との距離感や関わり方が分からないばかりに、不適切な行動につながってしまっているので、どうすればいいのだろう……と悩んでいました。Upload By みんお友達を好きという気持ちは大切にしてあげたい!その後先生と話し合い、近づくのがダメだと叱ったり注意したりするのではなく、Pがお友達を好きという気持ちは大切にしてあげながら、正しい関わり方がうまくできないうちは、大人が物理的に距離を取らせることが必要ということになりました。それからは、まず席を離すことから始めてもらい、授業で何かをする順番も最初と最後にしてもらうなど、できるだけ距離を開けてもらいました。それでもPがお友達に触りに行こうとしたら、先生が前もって触らないよう止めてくれました。このように物理的に距離を置くことで、お互い落ち着いて過ごすことができるし、Pがお友達を触りにいくことも徐々に減っていきました。Upload By みん成長から見えてきたわが子の新たな課題今まで苦手なお友達や相性の悪いお友達と距離を置くという話は聞いたことがありましたが、Pはまだお友達との距離感や関わり方がうまくできないので、たとえ好きなお友達だとしてもPのような課題がある場合は距離を置く必要があるということが分かりました。お友達に興味関心があるのはうれしいことですが、それを成長だと喜んでばかりもいられず、また新たな課題が出てくることを実感しました。お友達に抱きつくなど、小さい頃なら微笑ましく見えるような言動も、年齢を重ねると微笑ましいとは言えなくなるし、トラブルにもつながってしまうので、Pがお友達と正しい関わり方ができるよう先生と相談し、支援していただきながら見守っていけたらと思います。Upload By みん執筆/みん(監修:鈴木先生より)ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは人との距離感をつかむことが難しく、近寄りすぎてしまう傾向があります。私の外来では30cmの定規を使ったり、前へならえで手を伸ばした距離を保ったりしてお話しするように伝えています。今回のコラムでご紹介いただいたように、人との適切な距離感や公共の場でのふるまい方は、できるだけ早い時期から指導していくことが大切です。人に抱きつかない、トイレに行くときは個室の中でズボンとパンツを下ろすなど、大人になる前に身につけられるようにしましょう。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月14日特別支援学校高等部卒業後の進路特別支援学校高等部卒業後の進路としては、大きく4つあると思います。1、障害者雇用枠での「企業就労」2、企業への就職を目標に訓練を行う「就労移行支援事業所」3、一般雇用が困難な人への訓練や就労の機会を提供する「就労継続支援A型・B型」4、障害者支援施設で過ごす「生活介護」息子が通っていた特別支援学校高等部は、生徒に合わせてクラスが分かれていました。「教育課程の類型」といい、生徒の特性や目指す進路に応じて適切な教科や科目の履修ができるというものです。まず、企業就労を目指すクラスがあります。また、就労移行支援事業所や就労継続支援A型・B型を目指すクラスがあり、こちらは食品加工班、接客班、事務班、清掃班などに分かれて授業に取り組んでいました。そして、生活介護を目指すクラスは、紙漉きや園芸、陶芸の作業を主にしていました。さて、当時このクラス分けは特別支援学校高等部入学後3年間、類型の移動などの変更はありませんでした。また就労移行支援事業所や就労継続支援A型・B型を目指すクラスのメンバーは高等部1年のときに接客班、食品加工班、清掃班、事務班の体験をし、高等部2年でこの中で適性を見極めて1つに絞り、卒業後の進路を決める形がとられていました。就労移行支援事業所や就労継続支援A型・B型を目指すクラスに所属していた息子、進路はどうする?息子は就労移行支援事業所や就労継続支援A型・B型を目指すクラスに所属していましたが、同じクラス内での何人かは最終的に企業への就労が決まったり、また企業就労を目指すクラスでも最終的には企業就労ではなく、福祉的就労に進んだ生徒もいましたので、必ずしも属しているクラスで進路が決定されるわけではありませんでした。息子にはどのような進路がいいのか、私は思いを巡らせていました。3年生の2学期頃から生徒たちの進路が決まり始め、企業への正式内定をもらう子も出てきました。定型発達でも受験期の保護者あるある話だと思いますが、保護者同士が親しくても進路先や結果はお互いに秘密にするという暗黙の了解を感じました。親しい友達でも「どこの企業に決まったの?」と聞いても「まだ決まっていない」と決まっていてもごまかされたり、「学校から口止めされているから企業名は言えないのよ」といった返事が戻ってくることもありました。そんな中、高等部に通っていた頃の息子の状態ではすぐに企業就労することは難しいと考え、就労移行支援事業所で高等部卒業後もスキルを学ぶことを希望し、活動を始めました。息子にあった就労移行支援事業所はどこ?私たちは居住区内にある事業所を何件か見学しました。ですが、私も息子もここならと思うところが見つかりませんでした。例えばとある事業所、そこはB型と就労移行支援事業所を併設していたのですが、袋詰めの作業をB型は座って行い、就労移行メンバーは立って行っていました。不思議に思った私が「違いは何ですか?」と質問すると「企業就労を目指すメンバーは身体を鍛えるため立って作業をしてもらいますが、B型のメンバーは着席で行ってもらっています」との返答でした。このようなこともあったので、私たちは居住区以外へも範囲を広め、探すことにしました。そして別の区のとある事業所へ見学にいきました。そこはパソコンに特化した訓練をしてくれ、支援員さんの雰囲気がとても良く、息子も私もここだ!とすぐに気に入りました。就労移行支援事業所の利用期間は原則2年間なのですが、コロナ禍で就職活動ができない期間があったため、息子はここに丸まる3年通うことになりました。そして、希望通り障害者雇用で内定をもらい、現在は一般企業で契約社員として働くことができています。就労定着支援制度できめの細かいフォローをしてもらっています現在の息子は就労定着支援制度を利用していて、月1度、就労移行支援事業所の職員さんが会社訪問をしてくれます。特別支援学校高等部卒業後に就労する場合、学校の先生が定期訪問にしてくれるのは最初のほうだけのようですが、就労移行支援事業所に通い就労定着支援制度を利用すれば約数千円の利用料で(所得により変動します)きめの細かいフォローをしてくれるので、とても助かっています。遠回りしましたが、いきなり企業就労せず就労移行支援事業所へ通って良かったなと今は思っています。進路を選択するということはとても大変なことですが、私たちの経験が参考になったら幸いです。執筆/立石美津子(監修:鈴木先生より)知的発達の程度にもよりますが、何ができるかに注目して、できるところを伸ばしてくれる職場が一番望ましいと考えています。神経発達症に理解のある職場だといじめやパワハラなどがなく、ストレスは少ないと思われます。知的発達に遅れのない神経発達症の患者さんの中には、会社に告知しないで頑張って働いている人も多くいます。そのため仕事量が多くなったり、指導を任されたり、ストレスが多くなることもしばしば聞かれます。教育も職場も自分に合ったところがいいのです。前の記事はこちらUpload By 立石美津子Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月13日発達障害のひとつ、ADHD (注意欠如・多動症)をテーマにした話題の映画『ノルマル17歳。― わたしたちはADHD ―』が先日公開し、東京・アップリンク吉祥寺にて上映中です。ADHDは「注意欠陥多動性障害」を意味する英語名・Attention-Deficit Hyperactivity Disordersの頭文字をとった略称。「ADHD」の主な特徴としては、「集中力がない」「忘れ物が多い」「じっとしていられない」といったものが挙げられますが、実際には個々で特性が異なり、子どもが成長するまで気づきにくい場合も。社会に出てから「もしかして自分は?」と考えて診断を受ける人もいますが、その特性は子どもの成長段階で起こり得るものも多くあり、「我が子がどうも育てにくい」と感じているママたちの中には、「もしかしてうちの子、発達障害?」と悩む人たちも少なくありません。近年「発達障害」への関心は高まり、言葉としての認知度は広まってきてはいるけれど、その特性を持った子どもたちの実態や感情、そしてその家族たちについては、あまりよくわからない…といった方も多いでしょう。そんな今、『ノルマル17歳。― わたしたちはADHD ―』は、発達障害の子どもを取り囲む家族や社会の問題から、“普通とは何か”を問いかける映画です。<ストーリー>物語の主人公は、ADHDという共通点を持つ2人の女子高生。進学校に通う絃(いと/西川茉莉)は物忘れがひどく、大事なテストの日に目覚まし時計をかけ忘れて寝坊してしまう。絃はそのまま登校せず、気づけば見知らぬ公園へ。そこで派手な格好をした女子高生・朱里(じゅり/鈴木心緒)に声をかけられる。朱里はいきなりADHDであることを絃に告白。驚く絃を強引に街へと遊びに誘う。初対面の絃(写真右)に「あたし発達障害あってさ。ADHDっての。知ってる?」と話しかける朱里(写真左)。朱里に連れて行かれた場所は、いつも家と学校の往復しかしない絃にとって新鮮な世界。やがて2人は友達になるものの、朱里の派手な身なりに不快感を持つ絃の母(眞鍋かをり)に交際を禁じられてしまう。絃の母は子どもたちに「普通」の価値観を押しつけようとする。一方で朱里は自身の物忘れが原因で姉(花岡昊芽)との喧嘩が絶えない上、父(福澤朗)や母(今西ひろこ)からも厳しくされ、家庭内で孤立。朱里は次第に部屋に引きこもるようなる。絃との距離も次第に離れていく朱里。見た目や行動は対照的だけれど、ADHDという同じ悩みを持つ2人の女子高生の葛藤、彼女たちを取り巻く両親や学校との軋轢が描かれており、どんな立場の方でも「普通とは何か?」を考えさせられるストーリーです。ADHDや発達障害という言葉だけが一人歩きしてしまい、「障害だってわかっているなら対策すればいいでしょ?」「自覚していて治せないなら甘えじゃないの?」といった誤解も生まれやすくなっています。しかし実際には発達障害の特性にはグラデーションがあり、ひとりひとり個性があるのです。当事者でなくても発達障害を取り巻く現状を知り、寄り添っていくことがとても大切です。まずはこんな映画をきっかけに、考えてみてはいかがでしょうか。映画『ノルマル17歳。-わたしたちはADHD-』出演:鈴木心緒、西川茉莉、眞鍋かをり、福澤 朗、村野武範 、小池首領、今西ひろこ、花岡昊芽 ほか監督:北 宗羽介 脚本:神田 凜、北 宗羽介音楽:西田衣見 撮影:ヤギシタヨシカツ(J.S.C.)エグゼクティブ・プロデューサー:下原寛史(トラストクリエイティブプロモーション)プロデューサー:北 宗羽介、近貞 博、斎藤直人製作:八艶、トラストフィールディング 配給:アルケミーブラザース、八艶後援:一般社団法人 日本発達障害ネットワーク(JDDnet)、NPO法人えじそんくらぶ ほか 文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業©2023 八艶・トラストフィールディング /80分/カラー/5.1ch公式サイト:
2024年04月12日「発達障害かはっきりさせたい!」と思って臨んだ3歳児健診現在11歳、小学5年生の息子は、6歳でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。息子は言葉も遅く、小さい頃からこだわりがあり、室内の灯りは蛍光灯または昼白色でないとダメ、顔が濡れるのもダメで、ダメなものに対しては癇癪を起こしてしまうといった特性らしきものがありました。基本的に穏やかな性格なのですが、3歳頃にはそれらがさらに目立ってきたように感じています。私はそんな息子に「何か特性のようなものがあるのでは」と思っていたのですが、身内や周りに息子の困っていることを相談しても「何も気になる事はないけれど」と言われるばかりで、私が気にしすぎなのだと受け取られているようで、もやもやしていました。そのため、私は(特性があるのならハッキリさせたい!)という気持ちが強くありました。ですので、3歳児健診へは(何か指摘されるだろうな。これで発達障害か分かる!)と気合たっぷりでした。健診当日は不機嫌MAX!嘔吐にギャン泣きで大パニックに健診前日の夜、よりによって息子は全然寝ついてくれませんでした。やっと寝たと思ったらすぐに朝を迎えてしまい、起きたら出発予定時間ギリギリ!慌ててタクシーで向かったものの、息子はぐずり、さらにはガッツリ車酔いしてリバース……。万全の体制で向かいたかったのが、健診会場に着く前からボロボロでした。Upload By ユーザー体験談なんとか会場に着いたあとも、息子はリバースした事やら眠たいやらで不機嫌MAX!同じ保育園のお友達も何人かいたのですが、そのお友達家族の前でも少し嘔吐してしまい、それが息子の中でショックだったようで、ギャン泣き……。ですが、少しずつ落ち着いてきて、機嫌よく……とはいかないまでも、それなりに検査は済ますことができました。私はげっそり、疲れ切っておりました。「個別にお話があります」と言われ、別室へそして一通りの検査が終わったあと、「個別にお話があります」と声をかけられました。私の感想は「やっぱりな」でした。Upload By ユーザー体験談これで息子が何に困っているか分かる、どうすればいいか分かる、そして同時に身内などが言っていた「大丈夫、問題ない」の言葉にモヤっとしていた日々も終わるかもしれないとホッとしました。保健師さんから指摘されたことは、2語文がほとんど出ない、コミュニケーションがとれないといった言葉に関するものでした。また、英語に興味があって英語の動画をよく見ていた息子は、その中のセリフを完璧に覚えていて独り言のように発していました(恐らくエコラリアだと思います)。「英語はよく覚えているみたいだけど、日本語がね……」と言われ、親としてもそれには完全同意。私は藁をもすがる思いで「どうしたらいいのでしょう……?」と尋ねました。保健センターで新版K式発達検査を受けることに保健師さんから、その日は子どもの機嫌が良くなかったことから、再度検査をしましょうと提案され、その後は保健センターへ行き新版K式発達検査を受けました。保健センターでの検査は機嫌よく受けることができました。検査をされた方が言うには「カレンダーを見ながら数字を英語で言っていた」そうです。結果、実年齢より1年半程度発達が遅れていると言われました。私はショックなどはなく、療育の話もいただいたので「息子のためにできることをしよう!」と前向きに考えることができました。Upload By ユーザー体験談療育へつながることができて療育は月2回、保育園に行きつつ通うことになりました。新しい環境にもさほど戸惑うことなく、むしろ楽しくそうでテンションが上がってた息子ですが、通っていくうちにプログラムも落ち着いてこなすようになり、徐々に先生とのコミュニケーションも取れるようになってきました。年長になる頃には、民間の発達支援施設にも通うようになりました。最初息子は、取り組み始めたプログラムは最後まで終わらせないといけないというこだわりがあり、途中でお手洗いに行きたくなっても行けなくて泣き出す……といったこともありましたが、通園が終わる頃には本当に落ち着いてきました。私も息子が発達支援に通うようになってからはほんの些細なことでも、息子がやり遂げるとものすごく嬉しくなってたくさん褒めていました。息子が失敗しても「なんでできないの?」とはならず、当たり前のように「次頑張ろうね」と言えるようになっていました。やっとつながった療育は親子共にいい影響を与えてくれました。Upload By ユーザー体験談たくさんの人に愛されるように!現在小5になる息子は、特別支援学級で楽しく過ごしています。授業の内容もしっかり理解しており、交流学級での授業(理科、体育)も頑張っています。英語、野球、工作と、好きなこともバラバラですが、将来どのような道に進むのか、親としてどう導いていけばいいか、悩ましくも楽しみにしています。息子は私が少し体調を崩すと、頭やお腹(痛いといった箇所)を撫でてくれるような優しい子です。その優しさとユーモアを忘れることなく、たくさんの人に愛されるよう願っています!イラスト/星河ばよエピソード参考/あきっち(監修:森先生より)お子さんの興味がある事・得意な事を褒めて伸ばして応援することができていて素晴らしいですね。「大丈夫、問題ない」という言葉は、周囲の人としては励ましの意味で言っているのかもしれません。残念ながら、「発達障害」という言葉にネガティブなイメージを持つ人もまだまだいるのでしょうね。しかし、大切なのは「大丈夫かどうか」「問題があるかどうか」ではなく「どうしたらお子さんがもっとのびのびと自分らしく過ごせるか?興味や得意を伸ばせるか?」という視点ですよね。また、お子さんのように、思いやりの心を持つためには、共感力を育てることが重要です。相手の気持ちを想像する力や、思いやりを表現するスキルを身につけるのにも、療育のプログラムを上手に使っていけるといいですね。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月12日