体内のサビだといわれる、活性酸素やあらゆる毒素をはじめとして、現代社会に生きる人間の細胞は、常に高いストレスにさらされています。そんな悩みを解消するうえに、快眠にもよいといわれている成分があるようです。グルタチオンでガン予防!?グルタチオンという成分を聞いたことがありますか?これは、3つのアミノ酸で構成される抗酸化物質。医薬品にも使用されていることから、安全性が高い成分として知られています。摂取方法はサプリメントが中心ですが、さまざまな毒素を抱え込んで体の中で消去する働きがあります。そのため、細胞を活性化し、ガン予防やアンチエイジングに効果が期待できる成分だと言われています。また、脳内の神経細胞が死んでしまうのを防ぐ働きのある抗酸化物質として、医学的な関心も高いグルタチオン。今後、脳虚血疾患の治療に活用できないかと研究が進められている注目の物質なんです。脳の興奮状態を抑制する効果もあり抗酸化物質として関心を集めるグルタチオン。でも、どうして睡眠と関わっているのでしょうか?実は、グルタチオンは細胞を修復するだけではなく、脳内の興奮状態をシナプスレベルで抑制する働きがあるようです。その結果、脳内がリラックスした状態になり、スムーズな睡眠を促進してくれると言われています。実は、睡眠医学の世界ではすでに注目が集まっているグルタチオン。抗酸化・抗老化物質であると同時に、睡眠物質としてもよく知られています。このような成分を摂取することで、生体リズムや体内時計が整うというメリットもあるそうです。受験勉強や資格試験の勉強にも!?勉強したいという気持ちは大切ですが、寝不足だと効果がないことも。受験勉強や仕事によって、脳内の神経細胞であるニューロンが過剰に働きすぎることが、神経毒を生み出す原因だという説があります。グルタチオンハードな知的労働や作業、勉強で酷使された脳細胞を修復してくれる効果があるそうです。また、睡眠そのものが脳細胞を修復する働きを担っているといいます。グルタチオンを摂取すると、相乗効果でさらに脳内のニューロンをダメージから守ってくれるでしょう。テストや資格試験の勉強などで疲れた頭と身体。グルタチオンでリフレッシュすると良いかもしれません。Photo by Lies Thru a Lens
2014年12月27日慶應義塾大学(慶大)は12月24日、ヒトの皮膚細胞を血管内皮細胞に転換する遺伝子を同定したと発表した。この成果は慶大医学部微生物学・免疫学教室の森田林平 専任講師と吉村昭彦 教授、久留米大学医学部心臓・血管内科学の安川秀雄 准教授、佐々木健一郎 講師らの共同研究によるもの。12月24日(現地時間)に米科学雑誌「アメリカ科学アカデミー紀要」のオンライン版で公開された。血管内皮細胞は、発生の初期に、血液細胞と共通の前駆細胞から作られることがわかっている。同研究グループは今回、血管内皮細胞だけでなく血液細胞の発生にも重要な転写因子18種類をスクリーニング対象とした結果、ETV2という遺伝子を、健常人から採取しヒト皮膚線維芽細胞に導入することで、血管内皮細胞に3~4%と高効率で転換することを見出した。また、ETV2が細胞内の別の転写因子と共役的に作用し、血管内皮細胞の分化に重要なさまざまな遺伝子の発現を誘導していることも突き止めた。実験ではさらに、このヒト皮膚線維芽細胞から転換させた血管内皮細胞を免疫不全マウスの皮下に移植したところ、1.5カ月後に成熟した血管の形成が観察されたという。また、下肢の血管を閉塞させて壊死を起こさせる下肢虚血モデルマウスに移植した場合、有意に虚血を回復させることが分かった。これらの実験により同方法で作成された血管内皮細胞は、生体内でも機能的な血管を形成でき、虚血性疾患の治療に使用できることが確認された。この「人工的」血管内皮細胞はETV2が発現し続ければ安定するが、発現しないと血管内皮細胞のままでいる細胞と、ヒト皮膚線維芽細胞に戻る細胞に分かれるため、今後、これらの細胞集団の違いをもたらすDNAレベルでの分子メカニズムを明らかにし、「ETV2フリーの安定な血管内皮細胞」を誘導する方法を開発できれば、安全で臨床応用可能な血管内皮細胞の開発につながると期待される。
2014年12月25日富士通は12月24日、国立がん研究センター(国立がん研)、国立循環器病研究センター(国循)、国立長寿医療研究センター(長寿研)、東京医科歯科大学と、それぞれICT技術を活用した医療モデルの構築と普及を目的とした共同研究を行う協定を締結したと発表した。まず、国立がん研とは「がんのメディカル・ゲノムセンター機能に必要なゲノム情報と診療情報の統合」について研究を進める。メディカル・ゲノムセンター機能とは、エビデンスの高い解析結果を基に、医薬品効果予測による治療選択、適切な予測診断の確立、および遺伝リスクに応じた予防的措置に関する臨床応用を目指した取り組み。同研究で国立がん研はゲノム情報の取得・解析などを行い、富士通と共に高度なセキュリティとアクセシビリティを両立させたゲノム医療システム基盤の検討・実証を進めていく。2016年度末までにはがんのゲノム医療実施体制のプロトタイプを整備する予定とのことで、最新のゲノム医科学とICT技術および知識を動員したゲノム医療の実現が期待される。次に、国循とは「循環器疾患の予防・制圧に向けた生活習慣のビッグデータの解析と介入方法の開発」を推進する。これは、生活習慣のデータを収集・解析し、医療データとして活用することで循環器病の発症および重症化予防などにつなげるという取り組み。2018年度末までに医学的エビデンスに基づく情報基盤の構築とプログラム開発の完了を目標としており、国循がデータ収集および分析を、富士通が電子健康記録のデータ収集システム・解析システムの開発を担う。長寿研との研究では「認知症の早期発見システムの開発」がテーマとなる。これは2018年度末までに認知症の予兆を発見するシステムの構築を目指すというもの。現在、高齢者の20%が認知症予備軍と推定される中、ビッグデータを活用することで、自治体機能との連携を含めた認知症の早期発見による早期治療や予防システムの構築を図る。最後に、東京医科歯科大学とは「網羅的生体分子情報を統合したデータベースおよび解析技法の確立」を目指す。具体的には、臨床情報・網羅的生体分子情報(オミックス)・生活習慣情報を効果的に収集する手法と臨床現場での個別化医療を可能とする分析手法を開発する。2017年度までに統合臨床オミックス・データベースおよび解析システムを完成させる予定で、将来のゲノム電子カルテとの連携も視野に入れているという。富士通は今後、2015年3月をめどに各機関との研究内容を具体化し、共同研究を開始するとしている。
2014年12月25日Gunosyは12月19日、提供する情報キュレーションアプリ「グノシー」上での記事閲覧実績を元に集計・作成した、「2014 年 グノシーニュースランキング」を発表した。集計方法は、700万超インストールの情報キュレーションアプリ「グノシー」上の閲覧データをデータ元に、2014年1月1日~12月15日の期間の1日あたり平均閲覧合計数と月内の当該トピック合計閲覧数を基に計算した独自の「トピック指数」(ポイント)を設定し、ランキングしたもの。集計の結果、1年間を通じて様々な展開を見せた「STAP 細胞」が最も関心を集めた話題だったことがわかった。その他についても、「W杯」「ASKA」「韓国旅客船沈没事故」など上半期の話題に関する注目度が高い結果となっている。
2014年12月22日理化学研究所(理研)は12月19日、7月より行っていたSTAP細胞が存在するかどうかの検証実験の結果を公表した。理研は8月の中間報告でもSTAP細胞を作ることはできなかったと発表していたが、実験には熟練した技術が必要な可能性があるとして、11月末まで小保方晴子氏が参加するかたちで検証が続けられていた。検証は小保方氏による実験と、相澤慎一リーダーと丹羽仁史副チームリーダーらの検証実験チームによるものが行われた。小保方氏による検証では、論文にあったように、脾臓由来のリンパ球からのSTAP現象の検証に集中して実験を行った。一方、丹羽氏らの検証実験チームでは、脾臓以外に肝臓と心臓についても検証を実験したが、どちらもSTAP細胞の存在を確認することができなかった。相澤氏は「これ以上は検証実験の範疇を超えるもの」と語り、当初3月末までを期限としていた同検証を打ち切るとした。なお、検証終了をもって小保方氏は理研に退職願を提出し、承認された。同氏は「予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかった事などが悔やまれますが、与えられた環境の中では魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果に留まってしまったことに大変困惑しております。私の未熟さゆえに論文発表・撤回に際し、理化学研究所を始め多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しておりお詫びの言葉もありません。検証終了を以て退職願を提出させていただきました」とのコメントを発表している。
2014年12月19日国立がん研究センター(国がん)は12月18日、野菜と果物の摂取と胃がんの関連性について、長期追跡調査を実施した約19万人のデータを用いて解析した結果、野菜摂取が日本人に多い男性の下部胃がんリスクを低下させることが示されたと発表した。同成果はがん予防・検診研究センター予防研究部長 笹月静氏らの研究によるもので、欧州のがん専門誌「Annals of Oncology」に掲載された。国がんでは、国内で行われているコホート研究(大規模な対象集団を設定し、最初に生活習慣などについてアンケート調査などを行い、その後長期にわたって病気の発生を観察する研究)を取りまとめて解析を行うことで、日本人の生活習慣とがんのリスクの関連を評価する研究を行っている。今回の調査で対象となったのは4つのコホート研究に参加している約19万人。調査開始時の食事に関するアンケート調査から野菜・果物の摂取量を、1日に摂取する野菜全体、緑黄色野菜、果物全体、野菜と果物全体で推定し、摂取量の低い順にQ1からQ5までそれぞれ同じ人数になるように5つのグループに分類した。その後、平均で約11年の追跡期間中に胃がんになった人達について、摂取量カテゴリーごとの胃がんリスクを比較した。なお、喫煙など胃がんに関わる他のリスク要因が結果に影響しないように、調整を行った。その結果、胃がん全体のリスクでは、野菜も果物も、男女とも摂取量が多いほうがリスクの低下傾向が見られたが、統計学的に有意ではなく、大きな差はみられなかった。一方、胃の下部2/3に発生する下部胃がんについては男性で野菜全体の摂取量が最も少ない群(Q1)に比べて、摂取量が多いほどリスクが低い、統計学的に有意な傾向がみられた。また、緑黄色野菜の摂取量についても、同様の結果が得られた。これらは、野菜・果物に含まれる抗酸化作用のある成分が、下部胃がんのリスクを上げることが確認されているピロリ菌による発がんに予防的に働いたためと推察されている。
2014年12月19日大鵬薬品工業(大鵬薬品)は12月18日、抗悪性腫瘍剤「アブラキサン点滴静注用100mg(アブラキサン)」について、治癒切除不能なすい臓がんの効能追加の承認を取得したと発表した。「アブラキサン」は、海外では欧米を中心に米セルジーンが販売し、国内において大鵬薬品が開発販売権を持つ。2010年7月に乳がん、2013年2月に胃がん、非小細胞肺がんの効能・効果を取得しており、今回の効能追加は、切除不能進行・再発すい臓がんを対象とした国内第1/2相臨床試験と提携先である米セルジーンが実施した海外第3相臨床試験の結果に基づく承認となる。同社は「本剤が患者さんや医療関係者により広く貢献できる薬剤となることを期待し、すい臓がんの治療においても、適正使用の推進を通じてがん治療の一翼を担うべく努めてまいります」とコメントしている。
2014年12月18日メドピアはこのほど、「樹状細胞ワクチン療法」についての調査結果を発表した。調査は11月19日~25日、テラ社からの依頼のもと同サイトの会員医師を対象にインターネットで実施し、3,398人から有効回答を得た。樹状細胞ワクチン療法とは、免疫療法のひとつで、体外で大量に作製した樹状細胞にがん抗原を与えて患者の体内に戻し、抗腫瘍効果を期待する新しい治療法のこと。現在、先進医療や保険外診療として、患者に提供されている。医師3,398人に樹状細胞ワクチン療法に関する論文を読んでもらい、自身の考えに最も近いものを選択肢より選んでもらったところ、「初めて知ったが、興味が沸いた」という回答が43.0%で最も多かった。「第4のがん治療法になりうる気がする」「有効な治療法に思えた」という期待の声が多い一方で、「効果に関する他のグループからの報告の結果を知りたい」という意見もあった。「初めて知ったが、特に興味がある情報はなかった」という回答は28.8%だった。「専門外なので興味はない」「興味がもてる段階ではない」というコメントが多くみられた。「知っていたが、新しい情報を得られた」という回答は21.0%だった。さらに、「コストと効果が見合うか」「安全性や副作用は」「有効性はどうか」といった情報を求める声もあった。
2014年12月16日岡山大学はこのほど、左心低形成症候群に対する心臓内幹細胞自家移植療法の第1相臨床研究を実施し、冠動脈注入法による幹細胞移植法の安全性と心不全治療における有効性を確認したと発表した。同成果は同大学病院新医療研究開発センター再生医療部の王英正 教授、同小児循環器科の大月審一 教授、同大学大学院医歯薬学総合研究科心臓血管外科の佐野俊二 教授らの共同研究グループによるもので、米科学誌「Circulation Research」に掲載された。左心低形成症候群は、左心室が異常に小さい単心室症の一つで、予後不良の先天性心疾患。重度の場合は「心臓移植」しか治療法がない場合があるが、日本では小児の臓器提供者の数が少ないのが現状だ。同治療法は、心臓組織を約100mg採取し、幹細胞を抽出して10日間培養後、体重1kgあたり30万個を冠動脈へカテーテルで注入するというもの。同研究では2011年1月~2012年1月まで、合計14症例の左心低形成症候群に対し、「標準外科手術+細胞治療群」と「標準外科手術単独群」に分けて第1相臨床研究を実施。18カ月間の長期追跡調査により、「標準外科手術+細胞治療群」は「標準外科手術単独群」に比べ、心臓の機能が8%以上改善していることがわかった。また、細胞移植時における急性虚血や致死的不整脈は認められず、アレルギー反応もなかった。研究グループは2013年6月より実施中の合計34症例の小児心臓病患者を対象とした無作為割付第2相臨床研究においても、その安全性と有効性を確認しているとのことで、同治療法の標準医療化に向けて2015年以降に企業主導臨床治験を実施する予定だという。同治療法の標準医療化が進めば、先天性心疾患患者の心機能を向上させ、心不全を繰り返すことなく過ごすことができようになると期待される。
2014年12月15日小児がんをテーマにした映画『ゆめはるか』が12月13日(土)に公開初日を迎え、東京都内劇場で主演の吉本実憂、山村美智、羽鳥潤、渋谷飛鳥、高橋美波、五藤利弘監督が舞台挨拶を行った。第13回「全日本国民的美少女コンテスト」グランプリの吉本さんは、タイトルにちなんで“将来の夢”を明かした。先日行われた完成試写会にて、父親役の山寺宏一から「吉本実憂伝説の始まり」と称嘆された吉本さんは、将来の夢を“一生勉強 一生女優”と書きながら「この作品もそうでしたが、お芝居をしていて、一番自分が楽しいと思える。一生女優になるためには、勉強は一生欠かせない」とストイックに女優道に邁進する構え。すると母親役の山村さんが「学校の勉強は?」と心配そうに聞くと、「学校もちゃんとしています。高校3年生なので卒業も近いので、そっちも頑張っています」とはにかみながらも、学業との両立をアピールしていた。同作は、2008年に肝細胞がんで亡くなった、メタルバンド「LOUDNESS」のドラマー・樋口宗孝さんの追悼プロジェクトとして製作された感動のドラマ。ジュニアオリンピック出場を期待されるほどの短距離走記録を保持する女子高生・遙(吉本さん)が、志半ばで脳腫瘍を患うものの、家族や友人、主治医らの励ましによって、辛く厳しい治療に立ち向かっていく姿を描く。映画初主演の吉本さんは「プレッシャーは正直あったけれど、芝居をするのが楽しかった。初のお芝居だったけれど、優しい監督なので、優しい雰囲気でやらせてもらった。役に入るときはキチッとしていたけれど、楽しかった」と手応え十分。最後の締めの挨拶をお願いされると「スタッフの皆さんに、最後はびしっと締めてねと言われました」と初々しく切り出しながら、「この映画を通して私自身も大切な事を教えてもらいました。皆さんには、この会場を出る時に大切な人を思い出してもらったり、あの人に電話してみようかな?と思ってもらえたら嬉しい。何かを感じてほしいです」と座長としての思いをしっかりと伝えていた。『ゆめはるか』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゆめはるか 2014年12月13日より全国にて公開(C) 「ゆめはるか」製作委員会
2014年12月13日キャラメルボックスの新作公演『太陽の棘 彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう』が12月10日、東京・サンシャイン劇場にて開幕した。今作は脚本家・ほさかよう(演劇プロデュースユニット「空想組曲」主宰)に脚本を依頼し、劇団の成井豊が演出する新しい取り組みだ。キャラメルボックスと言えば「人が人を想う気持ち」をスローガンに掲げ、幾多の困難の末にその想いを成就させる物語を得意としている。だがこの舞台では「死別を契機に、残された人達が故人の本心を探る」という、劇団史上類を見ない物語に挑んだ。大切な存在に先立たれた人々のやりきれぬ心情を丁寧に描き、新たな刺激と可能性を呈示した意欲作に仕上がった。キャラメルボックス『太陽の棘彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう』チケット情報物語は、事故で恋人を失った女性と兄を亡くした弟と従姉妹が、兄が残した手紙を手掛かりに東北へ旅に出るところから始まる。今作で劇団公演に初主演する鍛治本大樹は、弟・永沢亮二を演じる。心根の優しい青年を全身で体現化し、見事大役を果たしていた。最愛の恋人を失った星宮明音役を務めるのは岡内美喜子。残された側の悲しみを背負い複雑に揺れ動く心状は、岡内の確かな演技力により一層の真実味を増していた。そして、物語のキーパーソンである兄の永沢恭一を演じるのは多田直人。宮沢賢治を敬愛し、聡明さと正義感を持つ恭一の姿に多田自身の存在が重なった。“自己犠牲の精神”ゆえに命を落とした恭一の心の奥を探る旅は、賢治の未発表童話『ペンネンノルデの伝記』になぞられたストーリーに彩られながら、ドラマの後半で徐々に明らかになっていく。近しい者同士であっても、感情のすれ違いやどうにもならない過去のエピソードなど、人間の清濁に迫ろうとするほさか脚本の特色が随所に見られる。また、白を基調としたセットが組まれ、全体的にソリッドな舞台空間に仕上がっているのは、作品が持つ哀感の影響か。背景の白壁に画像や照明を映し出す演出は、他のキャラメルボックス作品では見かけず新鮮な印象を残す。ほさかの脚本と、演劇への熱情を包み隠さず表現するキャラメルボックスの化学反応が新たな世界を広げたと言える。来年、創立30年を迎えるキャラメルボックス。新しい刺激を内包した今回のコラボレーションは、劇団の更なる挑戦を予感させた。公演は24日(水)まで。なお、同劇場では『ブリザード・ミュージック』を25日(木)まで同時上演中。チケットは公演前日までチケットぴあにて発売。取材・文:園田喬し
2014年12月12日新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は12月10日、東北大学、Clioらのグループと共同で、多能性幹細胞の一種であるMuse細胞からメラニン産生細胞を安定的に作り出す技術の開発に成功し、そこで得られたメラニン産生細胞を用いて3次元培養皮膚を作製する技術を確立したと発表した。Muse細胞は2010年に東北大学大学院医学系研究科の出澤真理 教授らの研究グループが発見した多能性幹細胞。皮膚、骨髄などに広く存在し、腫瘍性を持たない、損傷部位へ自発的に移動し修復するなどの特徴をもつ。一方、メラニン産生細胞は紫外線による皮膚障害や悪性腫瘍の発生などを抑えるメラニンを産生することが知られているが、単離が難しく、増殖性が弱いことから、これまでは大量に培養することが難しかった。今回、Muse細胞からメラニン産生細胞を誘導する方法を確立できたことで、大量培養が可能となり、同細胞を組み込んだ3次元培養皮膚を作製することが可能となった。同技術はDSファーマバイオメディカルにライセンスされ、医薬品・化粧品の開発におけるスクリーニングや製品性能検証などに用いるキット「POCA ヒト3D HADA」として2015年1月15日より販売される。NEDOの山崎知巳バイオテクノロジー・医療技術部長は今回の成果について「従来品に比べてヒトの皮膚にきわめて近いものが作れるので、医薬品・化粧品などの安全性試験の精度向上につながる」と説明。より精度の高い安全性試験が実現することによって、新薬の開発における安全性へのリスクを低減できることから、コスト削減にも貢献するという。今後、東北大学は今回の成果を白斑症の治療へ応用することを検討していくほか、DSファーマバイオメディカルではMuse細胞から分化誘導した肝臓の細胞を用いた薬物代謝などに対する細胞アッセイ系として、実用化を進める予定だ。
2014年12月11日河瀬直美監督最新作で、樹木希林主演の『あん』の製作発表会見が12月11日(木)、都内で行われ、「全身がん」を公表している樹木さんだが、本作では元ハンセン病患者であんこ作りの名人の主人公を演じることが発表された。原作は河瀬監督の『朱花の月』にも出演しているドリアン助川の同名小説で、河瀬監督にとっては初の原作の映画化となる。どら焼きやの「どら春」の求人募集の張り紙を見て店で働くことを懇願する老女・徳江。彼女の手による粒あんのどら焼きは瞬く間に人気商品となるが、彼女がかつてハンセン病を患っていたことが噂となり客足が一気に遠のき、事情を察した徳江は店を去るが…。会場には主催者の予想を超える報道陣が詰めかけ、設置されていたイスを撤去してスペースを作るなど大盛況。和菓子職人の衣裳で登場した樹木さんは「(こんな盛況は)トム・クルーズの来日以来らしいですけど(笑)」ととぼけた口調で語る。『朱花の月』に続いての河瀬作品出演となる樹木さんだが『朱花の月』の際の報酬が5万円で交通費は自腹だったことを苦笑交じりに明かしつつも、そんな河瀬監督の演出や人間性に何かを感じたよう。あんの映画ということで、河瀬監督が地方の畑に赴き小豆作りから小豆を干してあんにしていくまでの過程をつぶさに観察し「小豆の声を聴く」と話していたことを明かしつつ、樹木さんは「いまの時代、私はそんなもの聞こえません(笑)!」とピシャリ。それでも「そんな映画作りに参加させていただき、70を過ぎて、50年も役者をやってて“感性”というものを要求されました」とふり返る。改めて河瀬組の撮影をふり返り「結果的にありがたい仕事になりました」と語り「役者であったら一度は河瀬監督の作品をやったらいいんじゃないかとお世辞ではなく思う」とも。「やり残したことは、ありませんか?」というのが本作のキャッチコピーとなっているが樹木さんは「何にもない。元々、期待がないから『もっと…』というのが一切ない」と自らの哲学を語り、撮影が終わると出演作の台本も捨ててしまうとも明かす、その一方で「この(『あん』の)仕事をやらせてもらった後で、もうちょっと心してやらないといけなかったんだなという思いになりました。役者というわが身を映し出す仕事を選んだのには、何かがあったんだと。『やり残したことがあったな』と思いました」としみじみと語った。実際に撮影前に樹木さんは、ひとりで鹿児島にあるハンセン病の患者の施設にも足を運んだという。また撮影でも国立のハンセン病療養施設の多磨全生園にも足を運んだそうだが、それを踏まえて「ハンセン病というものを実感しました。全生園で撮影して、広いけれどここから出られないというあの閉塞感…。あそこに何十年もいる人の思いを実感しました。同時に、(東日本大震災の)仮設住宅はもっと狭い。(避難者は)その仮設住宅に4年もいるんです。原発事故を身近に思いました」と憂いの表情を浮かべていた。映画の公開まで6か月ほどあるが、この段階での記者会見に樹木さんは「河瀬監督は『(樹木さんの)遺作ということで売りたいんじゃないか?』と言ってました」と笑い「遺作になることが望まれているのでなかなか次(の作品のこと)を言い出せないでいますが、いつ何が起こるか分からない。死ぬ死ぬって言ってて詐欺みたいだけど、私が言ってるわけじゃなくてお医者さんに『全身がん』という病名をいただいてる」と冗談めかした口調で続ける。体調については「ヘバる時はヘバりますね」と語るも現在は良好な状態のよう。「薬を一切飲まないのが元気の元」と語った。先日、高倉健、菅原文太という日本映画を背負ってきた大スターが続けてこの世を去ったが、この2人とのエピソードなどを尋ねられると「ありますけど(コメントを)留め置かれてます。せっかくの大スターに余計なこと言って水を差さないようにと夫から。深い深い話があるんですけど」と静かに微笑んでいた。『あん』は2015年6月公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日Twitterは12月10日、2014年をTwitterで振り返る特設ページ「Twitterの2014年」を公開し、日本で盛り上がったハッシュタグやトレンドをまとめたTOP10ランキングを発表した。特集ペ―ジでは、2014年の主なトピックスが掲載されており、ソチオリンピックやSTAP細胞、広島土砂災害、御嶽山、ダルビッシュ選手の交際宣言などが話題に上がったようだ。また、日本で盛り上がったハッシュタグやトレンドもカテゴリー別ランキングでまとめている。ほかに、日本で話題になったアカウントもカテゴリー別ランキングにまとして公開されている。
2014年12月11日小野薬品工業、ブリストル・マイヤーズ スクイブおよび協和発酵キリンの3社は12月10日、PD-1免疫チェックポイント阻害薬オプジーボ(一般名:ニボルマブ)と抗CCR4抗体モガムリズマブについて、日本における両剤の併用療法に関する第1相臨床試験の開発提携契約を締結したと発表した。オプジーボは、根治切除不能な悪性黒色腫の治療薬として2014年9月に日本で発売され、現在、世界各国でさまざまながん腫を対象に50以上の臨床試験が実施されている。一方、モガムリズマブは日本では2012年5月に再発または難治性のCCR4陽性の成人T細胞性白血病リンパ腫(ATL)の治療薬として発売され、2014年5月に再発または難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)および皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)の適応が追加された。両剤は、生体自身の自己免疫システムを制御することによってがん細胞の駆逐を試みる治療薬として期待されている。オプジーボはがん細胞が免疫細胞の攻撃から身を守るために悪用する制御経路をブロックして、免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにする。モガリズマブはがん細胞を保護する免疫細胞を抑制する。このことから併用療法により抗腫瘍免疫活性が向上する可能性が示唆されているという。
2014年12月10日美容成分を贅沢に配合BOTOCOLLAX(ボトコラックス)のブースター導入剤「ハイアクアブースタージェリー」は、EGFや植物性プラセンタ、幹細胞エキスなどを贅沢に配合、肌トラブルの多い冬を乗り切るためにオススメのスキンケアアイテムだ。株式会社ウニエ貿易より販売されているBOTOCOLLAXシリーズは累計8万本を突破している。ブースター導入液とはブースター導入液には、肌の奥へ美容成分をしっかりと浸透させる効果がある。いつものお手入れの前に使用する事で、手持ちのスキンケアアイテムが高いパフォーマンスを発揮出来るように導いてくれる。誤った使い方により効果が半減している場合があるシートマスクも、ブースター導入液を使用する事で、いつもよりモチモチとした柔らかい肌質を実感する事が出来る。加えて肌のキメを整える効果もあり、毛穴を目立たなく、肌の弾力やハリもアップさせる事が出来る。オールインワン美容液としていつものスキンケアに一手間加えるのが面倒な人は、使用する量を調整し、オールインワン美容液として使う事も可能。黄金比で配合された3つのヒアルロン酸が、浸透、保護、修復というトライアングルを形成してるためで、これ1本で時短エイジングケアが出来る。(画像はプレスリリースより)【参考】・口コミレビュー300件以上の ブースター導入液
2014年12月09日今や国民病といえるがんの診断と治療技術は、日進月歩で進歩しています。最近のがん治療は通院(外来)で行われることが増えてきました。そのため、入院治療主体の従来型のがん保険では、治療実態と乖離(かいり)し、十分な保障が得られない可能性があります。そこで、最近のがん治療や最新のがん保険について考えてみました。国民の約2人に1人はがんにかかる!?がんは国民病といっていいほど、身近な病気になりました。一生涯のうちにがんと診断される人の割合は、男性58.0%、女性43.1%。約2人に1人ががんにかかるのです。そして、がんは昭和56年(1981年)から日本人の死因第1位を占めています。平成25年のがんによる死亡者数は36万5,000人で、全死亡者のうち28.6%でした。がんは30年以上にわたって死因の第1位を占めていますが、医療技術の進歩によって徐々に治る病気になりつつあります。ただ、治療は長期にわたることもあり、公的医療保険が適用される治療だけを受けても、毎月の医療費負担は家計の重荷になります。もし、高額な先進医療の技術を受けることになると、経済的なダメージはさらに大きくなります。また、がんにかかると、通院のために職場の配置転換や離職を余儀なくされることもあり、収入減や収入途絶が追い打ちをかけます。こういった経済的ダメージへの備えとしてがん保険があるわけですが、最近、保障内容に変革が起きています。それは、治療方法が変わってきたからです。では、最近のがん治療はどう変わったのでしょうか。がん治療は「集学的治療」が主流以前のがん治療は、「入院して手術」が主流でした。現在でも、手術はがん治療の有効な治療法ですが、最近はこれに、放射線治療や抗がん剤治療を効果的に組み合わせる治療法が主流となっています。これを「集学的治療」といいます。放射線治療や抗がん剤治療は通院だけで行われることもあり、手術も技術の進歩で日帰りや短期間の入院ですむケースがあります。こういった治療法の進歩で、がん治療は入院から通院にシフトしているのです。下表は、がんの受療率の年次推移ですが、平成17年を境に、通院治療の方が増えています。ところが、入院・手術を前提とした従来型のがん保険では、通院だけの治療では受け取れる給付金はがん診断給付金くらいで、通院については十分な保障が得られるとは言い難いのです。そこで、最近のがん治療に合わせた保障内容を盛り込んだ新しいがん保険が登場してきています。このタイプをここでは新型がん保険と呼ぶことにします。大きく、「通院重視型」と「一時金重視型」に分かれる新型がん保険の傾向をみてみると、通院だけでも給付金が支払われる「通院重視型」と、診断給付金・治療給付金などまとまったお金の給付を重視した「一時金重視型」に大別されます。通院重視型は、文字通り、手術・放射線治療・抗がん剤治療などの治療を受けるために通院すれば、日数分の給付金が支払われます。入院の有無にかかわらず、がんの治療のために通院すれば給付されるのが通院重視型の新型がん保険の特長です(経口投与による治療は対象外になる等、保障内容は保険商品により異なります)。もちろん、入院治療でも給付金は支払われます。一時金重視型は、診断給付金や治療給付金としてまとまったお金を受け取って、自由に治療費、あるいは生活費の補填等にあてられるタイプの保険です。どちらのタイプがいいかは、その人の考え方によります。入院・通院のどちらの治療を受けても日数分の給付金を受け取りたい人は通院重視型、まとまったお金をもらって治療費などにかかる費用を賄う方がいいと考える人は一時金重視型がいいでしょう。新型がん保険を検討する際は、がん診断給付金の内容もチェックしてください。診断給付金はがんと診断されると支払われるがん保険がほとんどで、入院を伴わなくても受け取れます。ただ、最初のがん診断時に1回のみしか受け取れないがん保険と、複数回(2年に1回が限度の商品が多い)受け取れるがん保険があります。がんは再発や転移が心配な病気なので、複数回の方が安心でしょう。ただ、保障が手厚い分、保険料は高くなるので、1回のみしか受け取れないがん保険でもいいと割り切ることも必要かもしれません。先進医療の保障は、どちらのタイプのがん保険にもセットされているか、特約でつけられるようになっています。がんに関する先進医療の技術料は高額なものがあるので、今や必須の保障といっていいでしょう。通算限度額は1,000万円、2,000万円などがあり、2,000万円が主流になりつつあります。これは、1,000万円か2,000万円あればよいでしょう。ただし、現在ご加入の医療保険に先進医療の保障がセットされていたら、がん保険にはなくてもいいでしょう。医療保険の先進医療でがんの先進医療もカバーしているので、両方につけると重複してしまうからです。なお、公的医療保険適用、自由診療(海外では治療に使われているが、日本国内では承認がおりていない抗がん剤を使用する治療などのこと。治療費が公的医療保険対象部分も含めて全額自己負担になる)のどちらの治療を受けても、先進医療の治療費を含めてかかった治療費の全額が支払われるがん保険もあります。5年以上前にがん保険に加入した人は、保障内容は従来型のがん保険のケースが多いので、この機会に見直しをしましょう。コラム執筆者プロフィール 小川 千尋(おがわ ちひろ)ファイナンシャルプランナー/子育て・教育資金アドバイザー/終活カウンセラー/整理収納アドバイザー1994年AFP資格取得。独立系ファイナンシャルプランナーとして、主にマネー誌、一般誌、新聞などのマネー記事の編集・執筆・監修、セミナー講師などで活動。オールアバウト「生命保険」ガイドも務めている。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年12月09日ヒト型ナノセラミドの新しい作用が明らかに2014年11月27日、富士フイルムは肌の保湿成分「ヒト型セラミド」に角層細胞の外壁を形成するタンパク質の産生する作用があり、この効果は「ヒト型ナノセラミド」では2倍になることを確認したと発表した。研究成果は「第75回日本化粧品技術社会研究検討会」(東京:2014年11月27日)で発表。セラミドの機能セラミドは角層細胞間脂質成分としてラメラ構造を形成し、角質細胞とともに肌のバリア機能を実現している。セラミドは加齢により減少し、肌のバリア機能が低下することが知られているが、この低下は「ヒト型セラミド」を補給することにより回復可能。「ヒト型セラミド」は結晶化しやすく、角質層への浸透性が悪かったが、富士フイルムの技術により、ナノ化し、角質層への浸透性をあげることに成功していた。肌のバリア機能角層細胞とセラミドを含む細胞間脂質とで構成されている角質が肌のバリア機能を担っている。角層細胞は多数のタンパク質が結合した外壁で囲まれ強固な構造がラメラ構造の土台となり肌のバリア機能を発揮している。インボルクリンは外壁を構成する代表的なタンパクの一つ。トランスグルタミナーゼと呼ばれる酵素はインボルクリンなどの外壁構成タンパクを結合させる酵素の一つ。研究の結果三次元培養表皮モデルで、「ヒト型ナノセラミド」は、ナノ分散していない「ヒト型セラミド」と比較し、インボルクリンについては約2倍、トランスグルタミナーゼについては約2.5倍の産生促進効果があることを確認。正常ヒト表皮細胞に「ヒト型セラミド」を添加するとセリンパルミトイルトランスフェラーゼというセラミドを合成する酵素の量が加えなかった場合の1.7倍に増加した。考察ヒト型セラミドの効果は単なる不足したセラミドを補うことだけでなく、外壁を構成するタンパク質や、外壁のタンパク質の結合を促す酵素の量を増やすことが判明した。この作用はヒト型セラミドをナノ化することにより倍加した。さらに、角質細胞に含まれるセラミド合成酵素の発現にも影響を与えており、ヒト型セラミドのバリア機能促進に関する新しい機序となることが期待される。(画像はプレスリリースより)【参考】・富士フイルムプレスリリース
2014年12月03日一般向けに発売も株式会社ストリームの子会社、株式会社エックスワンは12月1日より幹細胞コスメ「XLUXES(エックスリュークス)」の発売を開始した。株式会社エックスワンの商品は会員制で販売されているが「XLUXES」は一般の消費者もWEBから購入する事が出来る。商品名である「XLUXES」は、社名の頭文字とフランス語のLuxe(贅沢)を合わせ複数形にした造語だ。肌に最高の贅沢を提供するというコンセプトのもと考えられた造語であり、エイジングケアから若さを再生するリバースケアへと新しいジャンルを開拓していく。幹細胞コスメとはiPS細胞を使った再生医療技術を美容分野に応用した物が幹細胞コスメと呼ばれている。肌の再生因子が200種類以上含まれている「ヒト幹細胞培養液」は、ヒトの脂肪細胞から取り出した幹細胞を培養した物で、研究過程で生まれる副産物だ。肌を若返らせる幹細胞コスメは従来の表皮成分を補うだけのコスメとは異なり、表皮の奥にある真皮幹細胞に効果が及ぶ。この美容液を使用し「ヒト幹細胞培養液」を直接肌に浸透させる事で細胞機能を活性化、成長期には誰もが備えていた肌本来の機能を取り戻す事が出来る。そうする事で自らの力で肌にハリ、潤いを産み出させ、時間を巻き戻したような初々しい肌へと導いていく。(画像はプレスリリースより)【参考】・エックスワン、幹細胞コスメを新発売
2014年12月02日チューリッヒ生命は12月1日、「終身ガン治療保険プレミアム(正式名称:無解約払戻金型終身ガン治療保険(抗がん剤等保障))」および「3大疾病保険プレミアム」のインターネット、郵送および電話による通信販売を開始した。「終身ガン治療保険プレミアム」は、ガンの3大療法である外科療法(手術)、化学療法、放射線療法のうち、化学療法である抗がん剤やホルモン剤治療と放射線療法である放射線治療に対応する保障を主契約とし、診断、手術、入院、先進医療等のガン治療に対応する保障は特約で付加するという新発想のガン保険。また、「3大疾病保険プレミアム」は、「終身ガン治療保険プレミアム」に「3大疾病特約」を付加することにより、「終身ガン治療保険プレミアム」の一部特約の保障範囲をガン、急性心筋梗塞、脳卒中に拡大したパッケージ商品で、一般的な3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)にかかったときに一時金が支払われるタイプのものとは異なり、3大疾病のさまざまな治療に対応した保障を提供する新しいタイプの特定疾病保障保険だという。この2商品は、2014年11月5日の発売開始直後より、対面販売チャネルにおいて大変好評を得ていたという。さらに、通信販売を利用したいという顧客から同社カスタマーケアセンターにたくさんの問合せをもらったとしている。なお、通信販売開始に伴い、同社の公式ウェブサイトならびにスマートフォンサイトにおいて2商品の保険料シミュレーションが利用できるようになる。これにより、複数の保障を選んで保険を自由設計することができる「終身ガン治療保険プレミアム」や「3大疾病保険プレミアム」の保険料をパソコンやスマートフォンで簡単に算出することが可能となったという。「終身ガン治療保険プレミアム」発売に伴い、かねてより販売を行ってきた「My終身ガン保険」については、2015年1月末日をもって販売を終了する。ついては、2015年2月以降は新規申込みができなくなるので、「My終身ガン保険」を検討中の顧客は、十分に注意するようにとしている。チューリッヒ生命は、今後も顧客が真に求める保障を新しい発想で創造し、顧客の期待を上回る価値の提供ができるよう尽力していくとしている。○「終身ガン治療保険プレミアム」および「3大疾病保険プレミアム」についてガン治療の主流である抗がん剤治療・ホルモン剤治療の保障が主契約ガン(悪性新生物・上皮内新生物)の治療を目的とした通院または入院により公的医療保険制度の給付対象となる所定の抗がん剤またはホルモン剤の投与・処方を受けた場合、投与・処方を受けた月ごとに抗がん剤・ホルモン剤治療給付金が支払われる。給付金は、月額10万円~60万円まで、5万円単位で設定できる。なお、給付の回数は無制限で一生涯続く。必要な保障を特約で組み合わせて、自分らしいガン保険を自由に設計できる商品内容従来のガン保険において一般的なガンの治療を目的とした入院や手術に対する保障を主契約とせず、現在のガン治療において通院治療の割合が増えている抗がん剤治療や、放射線治療に対応する保障を主契約とし、診断時の給付金や通院、手術、入院、緩和ケア、先進医療などに対応する全8種類の保障を、顧客のニーズに合わせて特約として付加することが可能。特約の付加で、ガン患者のストレスによる疾病にも対応(ガン診断後ストレス性疾病特約)「終身ガン治療保険プレミアム」では、ガン患者の人々のストレスのケアをサポートするための保障を用意している。「ガン診断後ストレス性疾病特約」では、ガンと診断された後5年以内に、同社が定める所定のストレス性疾病を発病した場合、ガン診断後ストレス性疾病給付金を支払う(保険期間通算1回のみ)。給付金は加入時に5万円または10万円から選ぶ。3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)を保障する「3大疾病保険プレミアム」「終身ガン治療保険プレミアム」は、「3大疾病特約」を付加することで「ガン診断特約」「ガン通院特約(Z01)」「ガン手術特約」「ガン入院特約」「ガン先進医療特約(Z02)」「悪性新生物保険料払込免除特約」の保障範囲をガンのみから3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)に拡大することができる。保障内容によっては、保障の範囲が3大疾病に拡大しないものもある。上皮内新生物は「悪性新生物保険料払込免除」の保険料払込免除の対象とならない。「3大疾病特約」は、保険期間の中途でこの特約のみを解約することはできない。
2014年12月02日『仁義なき戦い』シリーズ、『トラック野郎』シリーズ、『まむしの兄弟』シリーズなどを代表作に持つ菅原文太が、11月28日(金)午前3時に、転移性肝がんによる肝不全のため亡くなっていたことが発表された。先日、名優・高倉健がこの世を去り悲しみに暮れるなか続く訃報。菅原さんは、劇団四季に1期生として入団し、その後モデルをしながら俳優を目指すことを決意。数々の任侠映画に出演するほか、『千と千尋の神隠し』で釜爺の声優を務めたりと老若男女に慕われる存在となったが、2012年に俳優界から引退を発表。それ以降も菅原さんは、声優、ラジオパーソナリティを務めたり、妻・菅原文子さんの勧めから農業を始めるなど様々な分野で精力的に活躍してきた。すでに11月30日(日)、福岡にて家族葬が執り行われたという。喪主を務めた妻の文子さんは、下記のようにコメントを寄せている。「7年前に膀胱がんを発症して以来、以前の人生とは違う学びの時間を持ち『朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり』の心境で日々を過ごしてきたと察しております。『落花は枝に還らず』と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。一つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう一粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。すでに祖霊の一人となった今も、生者とともにあって、これらを願い続けているだろうと思います。恩義ある方々に、何の別れも告げずに旅立ちましたことを、ここにお詫び申し上げます」。また、女優・吉永小百合は「本格的な共演は『映画女優』だけでしたが、密度の濃い日々でした。市川崑監督のもと、溝口監督と田中絹代さんに扮しての芝居でしたが、緊張感の中で胸が躍りました。近年の社会的な御発言も、私の心に強く響いております。御冥福をお祈り申し上げます」とコメント寄せた。さらに俳優陣からもSNSにて追悼するコメントを残している。<俳優・浅野忠信>撮影で一緒に過ごした時間がとても楽しかったですありがとうございました。心からご冥福をお祈りします。<俳優・池松壮介>ありがとうございました。<俳優・八嶋智人>菅原文太さんまで…。合掌。ご冥福をお祈りいたします――。(text:cinemacafe.net)
2014年12月01日小児がんをテーマにした映画『ゆめはるか』の完成披露試写会が11月29日(土)、東京都内で行われ、主演を務める「第13回全日本国民的美少女コンテスト」グランプリ受賞者で女優の吉本実憂、共演の山村美智、高橋美波、山寺宏一、五藤利弘監督らが登壇した。映画初出演にして初主演を飾った吉本さんは「初主演が決まったことは家族も喜んでくれた。自分で演じていながら、完成した作品を観た時には、目に見えない大切なものを教えてもらったと感じた」と感無量の様子。また吉本さんは、母親役の村山さんから「寒い中でパジャマ一枚の実憂ちゃんに『大丈夫?』と聞いたら、足を震わせながらも『寒さに強いんです』と言ったり…。美少女コンテスト(のグランプリ)は、性格が美女ではないと出来ないと思った」と現場での立ち居振る舞いを絶賛されると「自分の自信になります。自分が思うよりも人って見てくれているので、一緒にお仕事をさせて頂いた方に言われると嬉しい」と満面の笑みを浮かべていた。父親役の山寺さんも「娘は父親に似ると言うけれど、ここまで可憐な娘がいたらと嬉しかった」と笑わせながら、「実憂ちゃんはこれからどんどん出てくるだろうし、記念すべき作品で父親をやらせてもらったことは自慢したい。“吉本実優伝説”の始まりです」と太鼓判。吉本さんが「役をもらえるならば、どんどんぶつかっていきたい。連続ドラマの主演?いただけたら嬉しい」と女優業に更なる意欲を見せると「どんどん羽ばたいてもらって、いつの日か『また共演したい』とポロッと言ってほしいね」と未来ある17歳の新人女優にゴマをすっていた。同作は、2008年に肝細胞がんで亡くなった、メタルバンド「LOUDNESS」のドラマー・樋口宗孝さんの追悼プロジェクトとして制作された感動のドラマ。ジュニアオリンピック出場を期待されるほどの短距離走記録を保持する女子高生・遙(吉本さん)が、志半ばで脳腫瘍を患うものの、家族や友人、主治医らの励ましによって、辛く厳しい治療に立ち向かっていく姿を描く。映画『ゆめはるか』は12月13日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月29日「極悪がんぼ」「HERO」「信長協奏曲」と、3作連続で王道の恋愛モノからは一線を画したラインナップが続いたフジテレビの“月9”ドラマだったが、2015年1月クールではロマンチックなラブコメディーが復活!ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」を放送することが決定した。主演に“月9”初出演にして初主演となる杏が“理系女子”を演じることも明らかになった。東京から一番近くて、一番遠い都会・横浜を舞台に、「人生に恋愛は不要だ」と考えるようになった“恋愛力ゼロで恋愛不適合者”の男女が、それぞれのやむにやまれぬ事情から結婚を目指すことに…。お互いに一切の恋愛感情を持たないまま、デートを重ねていく様子をテンポのよい会話劇でコミカルに描き出す。「リーガルハイ」『ALWAYS 三丁目の夕日』『探偵はBARにいる』『寄生獣』など数多くの話題作を手がけ、“いま最も筆力のある脚本家”と言われる古沢良太と、「のだめカンタービレ」『テルマエ・ロマエ』など、コメディに定評のある武内英樹監督がタッグを組む。今回、杏さんが演じるのは、国家や社会に奉仕できる仕事に情熱を燃やし、マイペースで融通が利かない超合理主義者・藪下依子。効率的で規則正しい生活を好み、乗る電車、座る席、歩く道、着るものと食べるメニューは曜日ごとに決めているという独特の性格の持ち主だ。杏さんは月9ドラマ初主演。フジテレビの連続ドラマに出演するのは、「名前をなくした女神」以来、およそ4年ぶりとなる。そんな杏さんの相手役、“恋愛力ゼロ”の男・谷口巧には、「鈴木先生」シリーズ(テレビ東京)「MOZU」シリーズ(TBS)などのドラマや、映画『海月姫』、そして最強の男“シキシマ”を演じることで話題を呼ぶ実写版『進撃の巨人』などに出演し、作品ごとにまるで違う表情を見せる俳優・長谷川博己。長谷川さんも、杏さんと同じく月9ドラマ初出演となる。杏さんは“月9”出演について「ヒロインとして出させていただくということに、驚くとともに、これはぜひ頑張らないといけないな、と思っています」と意気込みを語った。また、理系女子を演じるにあたって「前髪をばっさりと切ってイメチェンしました。演じる依子はかなり個性的なキャラクターなので、それを中和する個性的な何かを掛け合わせたいな、と思って」とビジュアル面でのこだわりも。「依子は淡々とした人物なので、感情の起伏がそんなにない。その上、言動もかなり変わっているので、それを愛されキャラクターと言うか、ひとつのヒロインとして成立させ、受け入れてもらうっていうのは意外と難しそうだなと思っています。ただ、信念を持って、これが依子ですっていうふうになっていけば、面白いんだなって感じていただけるといいなと思っています」とコメントした。一方の長谷川さんは「まさか僕が“月9”に出ることになるとは思っていませんでした(笑)。すごく嬉しかったです。本当に本も面白く、巧のキャラクターはちょっと変わってはいますが、こんな面白い作品に出演する機会もなかなか無いので、すごく楽しみにしています」と喜びを語っている。本作を企画したフジテレビ編成部の成河広明氏は「1月の月9は、久しぶりのロマンチックコメディーです。でも、主人公たちはちょっと変わっていて、ちょっとイタい、恋愛不適合者。人生でデート未経験な超理系堅物女と自称“高等遊民”のアラフォーニート。これまでにない月9に仕上がるはずです」。「デート~恋とはどんなものかしら~」は1月19日より毎週月曜21時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年11月28日美白や肌荒れ改善などの有用成分の効果がさらに向上2014年11月21日、ポーラ化成工業は表皮基底細胞に対して、有用成分を効率的に届けることが出来る新たな製剤技術を開発したと発表。この技術は、来春ポーラから発売される化粧品に活用される予定とのこと。表皮基底細胞表皮基底細胞は美白や肌荒れ改善のターゲットとなっている。その理由は表皮基底細胞が健やかな肌の維持に重要な役割を果たしていることによる。具体的には、表皮基底細胞は、肌のバリアとして働く角層細胞の供給元である。表皮基底細胞の乱れが肌荒れの原因となりうる。表皮メラノサイトで生成されたメラニンを取り込み、メラニンキャップが表皮基底細胞に構築される。紫外線によるメラニンの最終保管部位になっている。メラニンキャップは表皮基底細胞が角層細胞へ分化して表面へ移動する際に分解が起こる。メラニンの分解能により肌を美白に導く。「浸透して留まる」表皮基底細胞が美白有用成分のターゲットになることは明らかであったが、表皮基底細胞に美白有用成分を効率的に輸送するアプローチは今までほとんどない。ポーラ化成工業は表皮基底細胞に「浸透して留まる」ことを目的に新製剤の開発を試みた。「オレイン酸ポリグリセリル」の微粒子状構造体が美白有用成分を包含し、表皮基底細胞まで到達し、表皮基底細胞に効率的に留まることを確認したとのこと。(画像はプレスリリースより)【参考】・ポーラ・オルビスホールディングスプレスリリース
2014年11月28日科学技術振興機構(JST)、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)および京都大学細胞—物質システム統合拠点(iCeMS)は11月27日、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者から作製したiPS細胞において、病気の原因遺伝子の修復に成功したと発表した。同成果はCiRA初期化機構研究部門の李紅梅 大学院生、同 堀田秋津 助教らの研究グループによるもので、11月26日付(現地時間)の米科学誌「Stem Cell Reports」に掲載された。DMDはジストロフィン遺伝子が機能を失うことによって、筋肉が萎縮してしまう疾患。ジストロフィン遺伝子を修復できれば、治療につながると考えられている。しかし、これまでの技術では30億塩基で構成されるヒトゲノムの中でたった1カ所だけを精密に修復するのは困難だった。同研究チームは、ターゲット以外の遺伝子に傷を付けないように、特異的な配列データを使うことで、狙ったところだけを修復することに成功した。遺伝子を修復したiPS細胞を、ジストロフィンタンパク質を作る骨格筋細胞へと分化させたところ、ジストロフィンタンパク質が作られていることが確認された。今回の成果を効果的なDMD治療に結びつけるためには、修復したiPS細胞由来の筋肉細胞をどのように移植するかなどの課題があるが、今後の遺伝子治療の枠組みとなることが期待される。
2014年11月27日岡山大学はこのほど、成体腎臓から取り出した幹細胞を用いて、試験管内での腎臓構造の再現に世界で初めて成功したと発表した。同成果は同大学病院腎臓・糖尿病・内分泌内科の喜多村真治 講師、槇野博史 病院長、杏林大学医学部薬理学教室の櫻井裕之 教授らの研究グループによるもので、11月24日(現地時間)に米・科学雑誌「STEM CELLS」に掲載された。同研究グループは大人のラットから採取した腎臓幹細胞を三次元培養することで、立体構造を持った腎臓構造体の作製に成功した。腎臓構造体は本物の腎臓の構造の最小構成単位であるネフロン構造を有しており、機能も一部確認された。成熟個体の細胞から腎臓構造体を作製できれば、創薬やオーダーメイド治療、動物愛護の観点から動物実験に変わる動物実験代替の臓器モデルになり得る可能性がある。また、幹細胞から腎臓構造再構築のメカニズムを詳細に検討することにより、腎不全の新たな治療や移植可能な臓器作製が期待されるという。
2014年11月26日ランゲルハンス細胞は肌の基礎体力を呼び起こすと言われています。睡眠は、肌の基礎体力を呼び起こすための土台となります。しっかりとケアをして肌本来の美しさを目覚めさせ、素肌のキレイな女性を目指しましょう。肌の基礎力、ランゲルハンス細胞とはあなたは自分のすっぴんに自信がありますか? どんな女性でも素肌美人に憧れていると思います。しかし、紫外線や乾燥など日常生活のなかで肌の敵は多いものです。そんな中で継続してケアをし続けることは簡単なことではありません。しかし、ケア次第で美肌を取り戻し、素肌美人になることができるので諦めてはいけません。その鍵となるのが、ランゲルハンス細胞です。ランゲルハンス細胞とは、肌の司令塔とも言われていて、外部からの刺激に対してどうコントロールするか決めるという重要な役割を担っています。ランゲルハンス細胞と睡眠で美肌を取り戻すランゲルハンス細胞を強くすることで、どんな外部の刺激にも対応できるようになります。最近では、このランゲルハンス細胞に直接働きかけて肌本来の力を取り戻す効果が期待できる化粧品も発売されています。また、同時に欠かせないのが睡眠です。睡眠不足が続くと、肌の基礎力も弱まってしまいます。ランゲルハンス細胞を強め睡眠をしっかりととることで、眠っている間に肌に働きかけることができ、美肌の基礎の基礎ができあがるのです。今まで素肌ケアをさぼりがちだった方も、今からまた始めてみませんか?特に肌は年齢がでますので、年齢を重ねるにつれて意識を高めていきたいところです。大切な日を美しい肌で迎えたいという思い結婚式やデートなど大切な日ほど良い肌状態で迎えたいものですが、そんな日に限って肌が荒れてしまった経験はありませんか?2人に1人は大事な日の直前に肌荒れを経験しているそうです。肌が荒れても、通常通りのスキンケアをし続ける方が多いようですが、肌が荒れたときは、その状態にあったスキンケアを取り入れることをおすすめします。肌が弱っている状態ですので、刺激を与えないように優しいケアが求められます。肌の基礎力がしっかりしていれば、不調なときでも適切なケアで肌荒れの治りは早くなるものです。また、大切な日の前日にはしっかりと睡眠をとり、心をリラックスさせましょう。Photo by Ignacio Bernal
2014年11月24日東京工業大学はこのほど、細胞内に送り込んだ一酸化炭素(CO)をゆっくりと放出させ、がんの原因となる転写因子たんぱく質の活性を制御することに成功したと発表した。同成果は同大学大学院生命理工学研究科の上野隆史 教授と藤田健太氏らによるもので、11月19日付け(現地時間)の米学会誌「Journal of the American Chemical Society」のオンライン版に掲載された。COは体内の多くのたんぱく質と強く結合し、身体に悪い影響を及ぼすことが古くから知られている。一方で、近年ではCOとたんぱく質の結合は炎症やがん化を抑制する働きを持つことが明らかになり、次世代の医薬品として注目されている。上野教授らは、生体中で鉄を貯蔵するカゴ状たんぱく質であるフェリチンに着目し、12nmのカゴの内部に、金属と結合したCOを閉じ込め、細胞内に送り込んだ後に、ゆっくりとCOを放出するシステムを開発した。その結果、従来の化合物に比べ、効率よくCOを細胞内で作用させることができ、がんの原因となる転写因子たんぱく質の制御に成功したという。今後、不明な点が多いCO分子の生体内での機能解明ばかりでなく、複雑で難しい医薬品製造を必要としない簡便な治療薬の開発につながることが期待される。
2014年11月21日味の素は2011年4月より、少量の血液から血中のアミノ酸濃度バランスを調べる「アミノインデックス技術」を用いた、がんリスクの解析サービス「アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)」を提供している。「AICS」は、血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度バランスの違いを統計的に解析することで、がんに罹患しているリスクを評価するというもの。1回の採血(約5ml)で最大5種類のがんの罹患リスクを調べることができる。具体的には25種類のアミノ酸からそれぞれのがんに応じて6種類を抽出し、その血中濃度を解析しているという。がんに罹患した場合アミノ酸のバランスは数カ月で変化するとのことで、味の素は年1回の受診を推奨している。このほど、同検査を体験してきたのでその内容をご紹介する。なお、今回紹介する検査の流れなどは受診する病院によって異なる場合があるのでご注意いただきたい。○採血はあっという間に終了 - 結果は……?筆者が受診したのは都内の某病院。まず、通常の健康診断と同じように電話をかけて予約をする。その際、検査前8時間以内に水以外は摂取していけない、必ず午前中に採血するなど注意事項の説明を受ける。検査当日、受付を済ませた後は5分とかからずに名前を呼ばれ、採血へ。上記でも説明したとおり「AICS」は少量の血液しか必要としない点が特徴で、採血はあっという間に終了した。後日届いた「アミノインデックス報告書」がこちら。「AICS」ではアミノ酸濃度バランスを0.0~10.0でスコア化し、がんの部位ごとにA~Cのランクが付けられる。Aが最もリスクが低く、Cが高い。筆者の場合は胃、肺、前立腺はAランクだったが、大腸がんがBランクで有病率は0.13~0.21%だった。ここで提示されている有病率は、一般的ながんの有病率を0.1%(1万人に10人)としているため、この場合はその1.3倍~2.1倍リスクが高いことになる。○全国850カ所で受診可能今回「AICS」を受診してみて、何より驚いたのは検査の簡便さ。わずかな血液しか採取しないことは事前にわかっていたが、がんリスク検査に対して身構えていたこともあり、あまりに早く終わったので少々拍子抜けにすら感じた。結果については、筆者はヘビースモーカーなので何かあるとすれば肺だと思っていたが、実は大腸のほうがリスクが高いことを知ることができて良かったと感じている。一般より最大で2.1倍のリスクがあることは多少ショックだったが、生活習慣の改善によってBランクをAランクに戻すことも可能とのこと。自分の食生活などを見直す機会になった。「AICS」は全国850カ所の医療機関で導入されており、臨床アミノ酸研究会のウェブサイトから検索することができる。医療機関によっては、結果について疑問がある場合、面接を行って医師の説明を受けることもできるという。今後すい臓がんや生活習慣病など、検査対象を広げていくとのことで、身体的負担の少ないリスクスクリーニング検査として注目を集めるだろう。興味のある方は受診してみてはいかがだろうか。
2014年11月20日今、日本人の2人に1人が何らかのがんになるといわれています。がんになる確率は、男性が約58%で、女性は約43%(公益財団法人がん研究振興財団調べ)。がんは特別ではなく、誰もがなりうる病気だと言えるのでしょう。がんの原因や予防法の研究も進んでいますが、完全に予防するのは難しいこと。「もしも自分ががんになったら」という心構えを持ち、いざというときによい選択ができるように備えておきましょう。■適切な治療をすれば、がんは治る時代「不治の病」というイメージがあったがんですが、早期発見により適切な治療を行えば、治る可能性は格段に高くなります。では、治療にはどのような種類があるのでしょうか。従来、がん治療の基本は、外科手術によりがん細胞を取り除くことでしたが、近年は薬物療法(抗がん剤治療)や放射線治療が進歩しています。外科手術、抗がん剤治療、放射線治療の3つを合わせて「3大がん治療」といい、そのいずれかを行った割合は、全体の9割を占めています。■自己負担になるがん治療と、ならないがん治療公的医療保険制度の対象となる診療、つまり保険の効く診療であれば、自己負担額は医療費の3割(70歳以上の場合は所得により1割~2割)のみで、仮に医療費が高額になった場合でも、「高額療養費制度」により一定限度額以上の治療費は、請求すれば戻ってきます。ですが、がんの場合は、公的医療(保険診療)の対象とならない、全額自己負担の治療もあります。どんな治療が公的医療の対象になり、どんな治療が自己負担になるのか、「標準治療」「自由診療」「先進医療」という3つの用語を整理しながら、確認してみましょう。(1)標準治療医学学会で検討され、科学的な根拠に基づいた観点で「患者にとって現在利用できる最良・最善な治療法」とされるもの。がんの種類ごとおよび、それぞれのがんの進行状態ごとに決められています。「標準」とは、その時代で最も良い、基本になる治療という意味で使われ、「標準的・平均的」な治療法のことではありません。公的医療保険制度の対象となります。(2)自由診療海外ではすでに承認されていても、日本国内では未承認の治療は「自由診療」で受けることになります。「進行がん」や「再発・転移」時には有効な薬を投与しても、徐々に耐性ができ効かなくなるため、自由診療を選択することもあるでしょう。その場合、公的医療保険制度の対象にならないため、全額自己負担となります。(3)先進医療厚生労働大臣によって定められた高度な医療技術を用いた療養のことで、公的保険適用にするかを評価する段階にある医療を指します。がん治療の場合、「陽子線治療」「重粒子線治療」などが知られています。先進医療そのものにかかる費用は全額自己負担ですが、その前段階の診察や検査などでは公的保険が適用されます。■治療以外にも、ウィッグや乳房再建など、女性特有の医療費がかかるがんの治療に自由診療や先進医療の治療法を選択した場合、そもそもの費用がそれなりに高額のため、全額自己負担となると、金銭的負担がかなり大きくなります。女性の場合、抗がん剤の副作用で抜けてしまった髪をカバーするためのウィッグ(医療用かつら。1万~30万円)や、乳房再建術(保険適用の場合、10万円前後、保険適応外のもので50万~100万円くらい)といった費用が、治療費のほかに必要になることもあります。最初にもお話しした通り、がんはもはや特別な病気ではありません。自分にとって納得のいく治療をするためには、保険での備えがあると安心です。そして、何といっても早期発見が重要。保険に加入することだけではなく、定期的な健診を受けることも心がけましょう。
2014年11月19日