ピアニスト・教育者として国内外で活躍した野島稔(1945-2022)を忍び、その功績を称えるイベント「野島稔メモリアル・コンサート」が、野島稔の出身地、神奈川県横須賀市において開催される。野島稔は、1994年の同劇場開館当初より数々の名演奏を遺しただけでなく、2006年から9回にわたって開催された「野島稔・よこすかピアノコンクール」の創設に寄与。自ら審査委員長を務め、優れた若手ピアニストを世に送り出してきた功績は例えようもなく大きい。今回のメモリアル・コンサートは、同コンクールのこれまでの入賞者・入選者および、審査員を含めた関係者が出演する特別な機会となりそうだ。「第1回ピアノ協奏曲」においては、高関健指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の演奏のもと、若林顕&伊藤恵ほかによる4曲のピアノ協奏曲が披露されるのは贅沢の極み。そして、「第2回ピアノGALA」においては、野平一郎、迫昭嘉を含む6人のピアニストが演奏を披露。この豪華な顔ぶれによる共演は、めったにない機会と言えそうだ。チラシのキャッチコピーに書かれた“野島稔の不思議な偉大さが現れる2日間”とは伊達じゃない。偉大なるピアニストを想い、ピアノ音楽に浸る特別な2日間を堪能したい。野島稔メモリアル・コンサート■チケット情報()()ピアノ協奏曲5月3日(金・祝) 15:00開演指揮高関 健管弦楽東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団野上真梨子 (第5回コンクール第1位)モーツァルトピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595小井土文哉 (第6回コンクール入選)ラフマニノフピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18若林 顕 (第3回~第6回コンクール審査委員)プロコフィエフピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.16伊藤 恵 (第8回~第9回コンクール審査委員)ベートーヴェンピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73 「皇帝」ピアノGALA5月18日(土) 15:00開演本堂竣哉 (第9回コンクール第1位)J.S.バッハファンタジアとフーガ イ短調 BWV904 トッカータニ長調 BWV912安並貴史 (第7回コンクール第1位)シューベルト即興曲 第3番 D899 Op.90-3ドホナーニトッカータ Op.17-2ブラームス創作主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-1ドホナーニアリア Op.23-1野平一郎 (第2回~第7回コンクール審査委員)J.S.バッハ平均律クラヴィーア曲集 第1巻より 第1番 ハ長調 BWV846/第8番 変ホ短調 BWV853武満 徹ピアノ・ディスタンスレノン&マッカートニー(武満 徹 編曲)ゴールデン・スランバー武満 徹閉じた眼II上野 真 (第6回~第9回コンクール審査委員)ベートーヴェンピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53 「ワルトシュタイン」東 誠三 (第6回~第9回コンクール審査委員)ベートーヴェンピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110迫 昭嘉 (第1回~第5回コンクール審査委員)ベートーヴェンピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111よこすか芸術劇場●野島稔(ピアノ)1945年横須賀市に生まれ、3歳からピアノを始める。桐朋高校、桐朋学園大学、ソビエト留学まで故・井口愛子氏に師事。高校3年の1963 年に第32回日本音楽コンクール第1位大賞受賞。1966年ソビエト文化省の招きでモスクワ音楽院に留学、レフ・オボーリン氏に師事した。1968年海外派遣コンクール優勝、1969年に第3回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで第2位に入賞し、1970年のニューヨークのカーネギー・ホールデビューリサイタルで大成功を収める。以降、世界各地でリサイタルや国内外の主要オーケストラとの共演など目覚ましい活躍を遂げた。1986年にはモスクワ、1988年レニングラードで松村禎三氏のピアノ協奏曲第2番を演奏し、いずれも最大の賛辞を集めた。1992年にはNHK交響楽団との数々の名演が評価され、有馬賞受賞。1994年にサントリーホールで「野島 稔・プレイズ・ラヴェル」を行い「近来まれに見る最高級の演奏」「奇跡的な技術と磨き抜かれた音楽性の円熟の極致」など絶賛を博した。桐朋学園大学特任教授、桐朋学園大学院大学教授を歴任。2001年からは仙台国際音楽コンクールピアノ部門審査委員長、2006年からは自身の名を冠した「野島 稔・よこすかピアノコンクール」審査委員長をつとめ、2011年には東京音楽大学学長に就任、後進の育成にも尽力した。第57回神奈川文化賞、第70回日本芸術院賞受賞。
2024年04月05日自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、渦中の人となっている西村康稔元経済産業大臣(61)。その行動が、波紋を呼んでいる。1月23日、西村元大臣は地元である兵庫県明石市の明石駅前で午前6時半ごろからビラ配りを行ったことが報じられた。西村元大臣は市民に「お騒がせしました」と謝罪しながらビラを配り、そのビラには「裏金は一切ありません」とキックバック騒動について書かれているという。しかし、このビラ配りで世論は納得するだろうかーー。自民党派閥の政治資金を巡る問題では、安倍派などの会計責任者や現職議員ら合計8人が立件された。西村元大臣は不起訴となったが、20日の会見では’22年までの5年間で100万円のキックバックを受けていたことを認めている。「西村元大臣は会見で、政治資金収支報告書に記載していなかったことについて『長年の慣行だった』『問題が表面化するまで知らなかった』と釈明。また還付が廃止になる方向だったにも関わらず、一部議員に継続された経緯に対しては『詳細は控える』と回答しませんでした。さらに今回配られたビラでは『私は、秘書に対し、ノルマ分を売ればいいと伝えていましたので、これら清和会からの還付金について、私自身は把握しておらず、私の政治団体の収支報告書は適正に作成・提出されているものと認識しておりました』『十分に目が行き届いていなかったことについて、深く反省しているところです』と主張しています。SNSでは『秘書が勝手にやるのか?』と不可解な点を指摘して、訝しむ声もあります。それでも“知らぬ存ぜぬ”の姿勢なので、説明をし尽くしているとは言い難いでしょう」(全国紙記者)「裏金は一切ありません」と書いたビラを配った西村元大臣だが、ネットでは《帳簿に記載しないが裏金ではない?》《「頑張ってビラ撒いとけば具体的な説明はなくても明石の人間なら誤魔化せる」とか思ってんのかな》《説明差し控えNGの記者会見を望む》と呆れ声が。さらに明石市民のなかには西村元大臣の説明に納得がいかず、不信感を募らせている人たちもおり、ビラ配りに対してこんな怒りの声が噴出している。《明石市民です。今まで逃げ回って、不起訴が決まったら準備してたかの様にビラを配る。誰も信用してないでしょ?たかが一票かもしれないけれど、僕がこの人に投票することはこの先ずっとない》《明石市を汚しに来ないでもらいたい。何のつもりのビラ配り?》《西村さん、市民を舐めておられます?という感想しかない》《明石市民は騙されない》
2024年01月23日8月10日に行われた改造人事で岸田内閣への入閣を果たした寺田稔総務大臣(64)。しかし、就任早々にしてTwitterへの投稿が波紋を呼んでいる。就任翌日の11日22時37分、寺田大臣はTwitterにこう投稿した。《大臣就任2日目です。今日は祝日ですが役所メンバーと連絡を取ったり打ち合わせたり書類整理したりしました。明日は初登庁の予定です。しっかりと与えられた職責を果たしてまいります。》ともに投稿された写真には、総務省の職員とおぼしきスーツを着た3名の男性と室内で打ち合わせをする寺田大臣の姿が。しかし、この投稿はなぜかすぐさま削除されることに。そして、同日22時58分、こう投稿し直された。《大臣就任2日目です。昨日は役所メンバーと連絡を取ったり打ち合わせたり書類整理したりしました。明日は初登庁の予定です。しっかりと与えられた職責を果たしてまいります。》この投稿にははじめの投稿と同じ写真がついており、内容にもほぼ差異はないように見えるが……。なんとはじめの投稿で《今日は祝日ですが》となっていた部分が《昨日は》と訂正されていたのだ。11日は「山の日」で国民の祝日。職員とともに休日出勤していたことを、密かに“訂正”した形だ。訂正したことがネット上で拡散されると、寺田大臣には《祝日に働かせたことを、嘘ついてもバレてるよ。寺田アウト》《大臣になったばっかで改竄しないで》といった批判の声が。寺田大臣が周囲の職員に“祝日出勤”させたが、批判を恐れて日付を改ざんしたという印象を与えたようだ。再投稿した真意について寺田大臣の事務所に問い合わせたところ、再投稿を認めた上で、下記のように回答があった。「投稿した写真は10日に撮影したものです。11日は終日休みを頂いておりましたが、出勤はせずに仕事をしておりました。当初の投稿では11日のものと誤解を招きかねないものであったため、修正しました」写真自体は10日に撮影したものだが、出勤せずに仕事をしていたことは認めた寺田大臣。回答の最後には「しっかりと仕事をしてまいります」という言葉もあったが、総務省の職員のためにも“働き方”もしっかりしたほうがいいのかも。
2022年08月19日昨年10月まで新型コロナウイルス感染症対策などを担当していた西村康稔元大臣(59)。公式サイトに投稿していた過去の写真が「盗撮では?」と物議を醸している。西村元大臣は公式サイトで「とっておきの1枚」と題し、’20年2月まで毎日のように写真を投稿するブログを更新していた。問題視されているのはブログ内にある「世界各国美人図鑑」というコーナーだ。例えば’09年7月23日には、バナナを食す女性の写真とともにこう投稿している。「フランクフルトで乗り換えて、ベルギーのブラッセルに向かうルフトハンザ航空の機内で。美人スチュワーデスさんが、バナナをほおばるのを目撃!?」また’10年9月17日には「ラオスの市場で昼寝中の美人(?!)」といい、市場で眠る女性の写真をアップ。そこには「周囲の了解を取って撮らせて頂きました。就寝中にごめんなさい!!」とも綴られている。ほかにも北京のショッピングモールで見かけた女性や接客中の女性、記念撮影中の女性の姿も掲載されている。そして、これらの写真は遠くから撮影したものが何点かある上に、全ての女性の顔にボカシなどの修正はない。北海道で目撃したという女子大生の後ろ姿もアップされている「世界各国美人図鑑」。’17年8月の第189回で連載はストップしている。しかし先月末から突然注目を集めることとなり、Twitterには「盗撮では?」「気持ち悪い」といった声がこう上がっている。《自分のHPに女性の写真載せて「美人図鑑」とかやってる←これだけで女性蔑視。写真に写っている人たちにHP掲載の許可を受けて載せているのでしょうか。隠し撮りみたいなものもあるし》《許可なく勝手に撮って勝手にHPにUPしてるんですか?これとっておきの一枚ってなんだよ》《ミスコン参加者とのツーショットどころか、見ず知らずの一般市民を勝手に撮影して載せてる。この人、自民党の現職議員だよね?信じられないモラルの欠如。気持ち悪い》他者を許可なく撮影し、みだりに公開することは肖像権侵害の可能性がある。そこで本誌は、西村元大臣の国会事務所に6月1日、撮影した意図や被写体となった女性に許可を得ていたか、肖像権侵害の見解について質問状を送った。すると、書面でこう返答が。「ご指摘のホームページの記載については、2017年8月時点で更新を停止しておりましたが、削除することを失念しておりました。この間、不愉快な思いをされた方もおられたと思いますが、すべて削除しました。今後このようなことがないよう、細心の注意を払って参ります」2日12時に確認をすると問題視されていたものだけでなく、「世界各国美人図鑑」全ての投稿が削除されていた。しかし、削除しただけでなかったことになるのだろうか?
2022年06月02日プラチナ通りの隠れ家的な串揚げレストラン長谷川稔氏と料理人のタッグが冴えるスタイリッシュな串揚げ一流食材の串揚げを豊富なワインで味わう上質な空間プラチナ通りの隠れ家的な串揚げレストラン串揚げ店のイメージを変えるスタイリッシュな店構え白金台駅から徒歩10分、外苑西通りがプラチナ通りと呼ばれる閑静な一等地にある、串揚げ専門店【長谷川稔Lab串揚げPyon】。15歳から本場・大阪の串揚げ店で働き始め、北新地の創作串揚げ店で腕を磨いた邉(ピョン)さんが手がける串揚げは絶品。広尾の人気店を率いる長谷川稔氏プロデュースで、一流の食材を使用したコース料理という新しい串揚げが誕生しました。カウンター席7名のみで心のこもったおもてなし【長谷川稔Lab串揚げPyon】は、白金台駅からプラチナ通りを少し歩いた落ち着いたエリアに店を構えています。黒い壁とガラスによるシックな外観で、大切な方との素敵な時間に期待が膨らみます。店内の座席はカウンターのみ7席。ゆったりとした時間が流れる、隠れ家的な雰囲気です。長谷川稔氏と料理人のタッグが冴えるスタイリッシュな串揚げ本場・大阪の串揚げ店で修業を積んだ邉修和さん。大衆的な店から創作系まで、さまざまなスタイルの串揚げ店で技法を磨いてきました。長谷川稔氏が惚れ込んだシェフが生み出すメニューのなかから、特にオススメを3品をご紹介します!『土佐赤牛フィレ』半レアに仕上げた絶妙な火入れで肉のポテンシャルを最大限に発揮する『土佐赤牛フィレ』。サクッとした衣と溢れ出る肉汁の組み合わせコース料理16本の最初に登場する、鮮やかな色合いのフィレ肉です。サクサクの衣に包まれた肉の火入れ加減は、シェフ熟練の技。赤身の旨みがしっかりと味わえます。『天然車海老』足まで丸ごとカリッと揚げた、フォルムも美しい『天然車海老』。美しいフォルムでしばらく鑑賞したいオススメの一串サクッとした衣とプリプリでジューシーなエビとの絶妙なマッチング。計算し尽くされた調理法で程よく揚がったパリパリの足の食感もプラスされ、香ばしい天然車エビの串揚げが味わえます。中濃ソースやマスタードソースといった濃いめのソースを軽く付けると、さらに味が引き立ちます。『子持ち蒟蒻』プチプチとした食感と鮪節の豊かな風味に魅了される『子持ち蒟蒻』。ソースは中濃ソース、マスタードソース、大阪で定番の「旭ポン酢」の3種類こんにゃくにシシャモの卵を練り込むという、斬新な発想で生まれた一串。こんにゃくの弾力にシシャモの卵のプチプチとした食感が新鮮です。糸削りの鮪節の風味がさらに食欲をそそります。一流食材の串揚げを豊富なワインで味わう上質な空間幅広い価格帯からその日に合わせて選べるワイン愛好家をうならせる銘柄も含めて、約2,000本という豊富なワインリストを用意。フランスはもちろん、ニューワールドも含めて世界のさまざまな産地をカバーしています。気軽に味わえるリーズナブルな銘柄から、貴重な一本まで、利用シーンに合わせて選べます。串揚げのコース料理に使われる錫製の食器は、富山で100年以上続く鋳物ブランド「能作」が手がけたもの。色はシルバーとゴールドの2色。黒いカウンターとのコントラストを引き立てます。7席のカウンター席のみの【長谷川稔Lab串揚げPyon】は、大人のデートにピッタリです。料理人プロフィール:邉修和さん1984年、大阪府生まれ。串揚げ店がひしめく大阪・新世界近くに通学しているうちに、串揚げへの興味が高まり、15歳から串揚げ店で働き始める。大衆的な串揚げ店のオープニングに参加後、北新地の創作串揚げの店の立ち上げを経験。全国各地を食べ歩いていた名店【長谷川稔】の長谷川稔氏が、邉氏の創作串揚げに一目惚れ、プロデュースが決まった。2020年9月、待望の【串揚げPyon長谷川稔Lab】をオープン。長谷川稔Lab串揚げPyon【エリア】白金/白金台【ジャンル】串揚げ・串カツ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15400円【アクセス】白金台駅 徒歩10分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください
2021年11月09日北岡稔章 写真集『Equally, beautiful』(表紙)ファッションからカルチャーシーンまで。ポートレイト作品を中心に、人の感情の揺らぎや美しさの中に垣間見える不安定さを繊細に表現してきた写真家の北岡稔章氏。今回、5月16日に写真集『Equally, beautiful』を刊行する。北岡稔章 写真集『Equally, beautiful』(裏表紙)彼がライカ(Leica)のカメラに出会ったことで、撮影するようになった花や植物を被写体に捉えた作品を纏めた『Equally, beautiful』。本作では、小さい世界を拡大して“鮮明”に写すことのできる「マクロレンズカメラ」を用いながら、アレ・ブレ・ボケの“不鮮明"なイメージに落とし込み、そこへ水面の揺らぎやアクリルのレイヤーを加えるという独自のフィルターを通して作品制作を行ったそう。そこに見えるのは強く、儚く、不完全な自然の美しさ。輪郭が曖昧になった花々の写真からは、「見えるもの」と「見えないもの」や「その間にある何か」を私たちに想像させてくれる。ステイホームな日々で、家にいることが多かったこの春。本書で甘美な色彩の世界を堪能してみては? 【作品概要】北岡稔章 写真集『Equally, beautiful』発売日:5月16日価格:税込6,500円 / 出版レーベル「applause」オンラインストア(※)特別価格は、税込5,000円仕様:上製本 / 80 ページ / フルカラーサイズ:W215×H303mmデザイン:飛嶋由馬(ampersands)※「applause」オンラインストア:【作家概要】フォトグラファー 北岡稔章(Toshiaki Kitaoka)1986 年高知県生まれ。大阪で建築を学んだ後、ビジュアルアーツ大阪写真専門学校入学。卒業後スタジオエビス入社。退社後、2015 年独立。URL::@toshiakikitaoka>>この他のアート・カルチャーの記事はこちらから
2020年05月11日テレビ東京の紺野あさ美アナウンサーが10日、自身のブログで東京ヤクルトスワローズの杉浦稔大選手との結婚を報告した。紺野アナは2001年にアイドルグループ・モーニング娘。の5期メンバーとしてデビュー。2006年に学業を理由にグループを卒業し、慶応義塾大学に進学、2011年に同局に入社した。現在は『なないろ日和!』(毎週月~木曜 9:28~)、『紺野、今から踊るってよ』(毎週日曜22:48~)などの番組を担当している。ブログでは、1月1日に婚姻届を出していたことを報告。「2人とも北海道出身ということもあり、婚姻届は元日に北海道・帯広で提出してきました!」と幸せいっぱいの様子を記した。杉浦選手については「真面目で男らしくて、本当に優しい方」と説明し、「同郷だからか 食や音楽の好みも似ているところが多く、2人揃って非常によく食べたり、すぐに鼻歌をマネしあったり、テレビを観て一緒に大笑いしたり、日々の何気ないことも一緒にいるととても幸せに感じられ」と、相性の良さを見せた。紺野アナは「これからは私も、彼が安心してお仕事に集中できるよう、少しでもお手伝いできたらと思っています」と決意を述べ、「結婚を機に、また人として成長できるよう、より一層努力して参ります」と今後について語った。
2017年01月10日セイコーエプソンは、長期ビジョン「Epson 25」および中期経営計画「Epson 25 第1期中期経営計画」を発表。2025年度に、売上高1兆7000億円、事業利益2000億円、ROS(売上収益事業利益率)12%、ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)15%を目指す。また、「Epson 25」を3期に分けて長期経営計画を実行。第1期では、最終年度となる2018年度の売上高を1兆2000億円(2015年度見通し1兆1000億円)、事業利益960億円(同820億円)、ROSは8%(同7.5%)、ROEでは継続的に10%以上(同11.8%)を目指す。また、2018年度のセグメント別売上高は、プリンティングソリューションズが8050億円(同7420億円)、ビジュアルコミュニケーションが2000億円(同1800億円)、ウエアラブル・産業プロダクツが1950億円(同1760億円)とした。セイコーエプソンの碓井稔社長は、「ここで掲げた計画はやりきる、またやりきる自信がある」と強く宣言。「Epson 25では、エプソンの強みである省・小・精の技術に基づいて生み出す『スマート』、『環境』、『パフォーマンス』が、提供できる価値となる。これにより、エプソンブランドの価値を徹底的にあげていく」とした。さらに、「なかでも、インクジェット技術にフォーカスし、ホーム市場での競争優位性を確立するとともに、高速ラインヘッド技術を極める。これにより、レーザープリンタを凌駕する品質、耐久性、メンテナンス性、低プリントコストを実現した小型、高精細機種をオフィス市場に投入する。インクジェットプリンタによって、レーザープリンタを置き換えるだけでなく、ラインインクジェットプリンタによって複写機も置き換えていく。これにより、オフィス市場開拓を軌道に乗せるととともに、オフィス製紙機のペーパーラボを組み合わせた循環型の印刷型環境を実現することで、新たなオフィス環境を実現していきたい」と語った。いわば、エプソンが複合機市場への本格参入を宣言したともいえ、同社独自のマイクロピエゾ方式のインクジェット技術によって、複合機対抗製品を新たに投入していく姿勢を示した。オフィス向けインクジェットプリンタについては、「キヤノンやブラザーといった競合に対しても、性能面、コスト競争力、製品の魅力でも勝ったものを実現する。また、これまでも負けてきた認識はない。自らのモノづくり力によって、他社を凌駕できる」と発言。また、複合機対抗製品については、「技術的には最後の追い込みに入っている。エプソンは、複合機の販売ルートを持っているわけではないが、販売パートナーから、エプソンとつきあわないと、将来自分たちのビジネスが成り立たないと感じ取ってもらえる製品を提供することが、最大の販売戦略になるだろう。その製品をEpson 25 第1期中期経営計画中のなるべく早い時期に投入したい。それによって、販売組織のあり方を変えていくこともできる。中途半端なモノづくりの会社になるつもりはない」などと述べた。同社ではプリンティング領域における取り組みを「インクジェットイノベーション」と位置づける一方で、独創のマイクロディスプレイ技術とプロジェクション技術により、ビジネスと生活のあらゆる場面で感動の映像体験と快適なビジュアルコミュニケーションを実現するために、サイネージ、スマートアイウェア、ライティング領域へと展開する「ビジュアルイノベーション」、ウォッチのDNAを基盤に、正確な時間とセンシングに磨きをかけて個性あふれる製品群を作りだし、着ける喜び、使う喜びを提供する「ウエアラブルイノベーション」、センシングとスマートを融合させたコア技術を製造領域で磨き上げ、製造現場だけでなくサービス分野でも利用でき、人と安全に共存するための「ロボティクスイノベーション」を、4つのイノベーション領域とし、これらを支えるマイクロデバイス領域において、独自のセンシングソリューション、タイミングソリューション、省電力ソリューションを生かすことで、エプソンの完成品の価値創造に貢献する姿を描いてみせた。さらに、長期ビジョン「Epson 25」で掲げたビジョンステートメントでは、接続性やユーザビリティを高めることで、社会の効率化やサービスの煩わしさの解消を行う「スマート」、製品、サービスのライフサイクルに渡る環境負荷低減を価値として提供し、持続的な発展をもたらす「環境」、高いパフォーマンスの生産性、正確さ、創造性を提供することで、より高い新たな価値を創造する「パフォーマンス」を、省・小・精によって提供可能なエプソンの価値と位置づける一方、人とモノと情報がつながるなかで、それらを実現する製品を提供しながら、「リアルの世界で実体のある究極のモノづくり企業」を目指す姿勢を強調。「先鋭化した製品を求心力とし、サイバー空間を得意とするIT企業のリソースを活用する」とした。加えて、人々を単純作業や時間、エネルギーの浪費から解放し、クリエイティブな知の生産性を高め、健康で安心な生活を楽しむことができる社会を目指す姿勢も示してみせた。具体的な製品として、産業分野ではプロフェッショナルプリンティングや高光束プロジェクタ、ロボットなどを中心に展開。オフィス分野ではインクジェットプリンタやペーパーラボを事業成長させる計画。また、コンシューマ分野ではインクジェットプリンタやプロジェクタに加えて、ウエアラブル機器、スマートアイウェアを成長させるとした。プロフェッショナルプリンティング分野では、協業やM&Aを積極化させる考えも明らかにした。一方で、セイコーエプソンは、これまで2015年度を最終年度とした長期ビジョン「SE15」に取り組んできたが、これについても総括。碓井社長は、「エプソンの強みにフォーカスし、事業構造改革を完遂。顧客視点のビジネスモデルの転換、新規領域の開拓を進め、ポートフォリオの再構築に取り組んできた。だが、最大の成果は、安定かつ継続的なキャッシュ創出力を構築できた点にあり、3年間累計の営業キャッシュフローは3246億円、フリーキャッシュフローは1946億円となった。一方で、転換と開拓をやりきれなかった事業、領域もあった。これらは新たな中期経営計画のなかで形にしていく」とした。碓井社長は、「2018年度までのEpson 25 第1期中期経営計画では、SE15で残した課題をやりきる一方で、Epson 25の実現に向けた製品の仕込みを行い、成長基盤を創り上げることになる。短期的な利益成長を勘案しつつも、必要な経営資源はタイムリーかつ着実に投下する」と位置づけ、また、「エプソンは、よりよい社会の実現に中心的な役割を果たし、なくてはならない会社でありたいという高い志のもと、新しい価値の創造に挑戦していく。自らの常識を超えて挑戦し、イノベシーションを生むことで、継続的な価値を創造するのが、我々が目指す姿であり、これが長期ビジョンのベースにある」などと語った。
2016年03月18日2016年の年頭にあたり、セイコーエプソンの代表取締役社長を務める碓井稔氏は、以下の年頭所感を発表した。より良い社会の実現のため、大志を抱いて究め極めよう謹んで新年のごあいさつを申し上げます。昨年は、エプソンブランド制定40周年にあたり、「EPSON」というブランドに込められた、「お客様の期待を超える価値を、さまざまな分野で生み出していこう」という志を全員であらためて共有した1年でした。新しい年を迎えましたが、この、会社の基本となる志は、変わらずにしっかり受け継ぎ、これからも皆で力を合わせて、新しい価値の創造に挑戦していきましょう。さて、早いもので、長期ビジョン「SE15」の最終年度である2015年度も、残すところ3カ月となりました。1000億円を超える赤字からのスタートでしたが、皆さんの多大な努力の結果、SE15に基づく取り組みの成果が業績として目に見える形で表れるようになってきました。2013年度、2014年度は、経済環境が良かったこともあり実力以上の結果となった一方で、2015年度の業績は、事業環境の変化による影響を受けています。中国経済の減速、南米の通貨下落に加え、ヨーロッパ経済も不透明感を増し、地政学的な課題が噴出するなど、今後も世界経済は予断を許さない状況です。また、私たちが進めてきた戦略に対して、競合他社が追随してきたり、あるいは対抗策をとってきたりして、競争がより一層激しくなってきています。こうした、事業環境に業績が都度、大きな影響を受けてしまうのは、私たちの取り組みがまだまだ道半ばなのだと、真摯に受けとめ、より強固な企業体質を築いていかなければなりません。そこで皆さんと共有しておきたいのは、私たちが目指しているのは何なのか、なぜエプソンは存在するのかということです。私たちは、自らの常識やビジョンを超えて挑戦することにより、お客様の期待を超えて、お客様に喜んでいただく、感動していただく価値を提供することを目指しています。より良い社会の実現に中心的な役割を果たし、「なくてはならない会社」でありたいという高い志の下、新しい価値の創造に挑戦しているのです。もちろん、他社に劣る価値しか提供できないのであれば「なくてはならない会社」とは言えません。競合に勝つことは必要ですが、これだけでは十分ではありません。また、お客様価値創造の証は利益であり、ボランティア的な喜びに浸っていてはいけません。良い商品を創ったけれど値段が高いからご購入いただけないというのでは、お客様価値を創造したことにはならないのです。これが私たち共通の価値観です。エプソンだから実現できる価値を主体的にお客様にお届けしてこそ、社会を変えるのに中心的な役割を果たしていけるのです。志を遂げるため、他の誰もが生み出したことのない価値を創造していこうというのですから、当然、困難を伴いますし、失敗するリスクもあります。また、そのために社会のありようやビジネスモデルを変えようとすると、競合他社は既存の事業を守ろうと必死になったり、われわれに追随する会社も出てきたりして競争が激しくなるのは必至です。しかし、われわれはより良い社会を実現したいという高い志を持ち、お客様が喜ぶ姿を励みに、困難を乗り越えていきましょう。志の高さこそが、困難を乗り越える根源的なエネルギーになるのです。困難を乗り越えた自信は次の成長や飛躍のサイクルへとつながるはずです。エプソンだからこそ実現できる価値を創造するためには、必然的に、自分たちの強みを生かす、さらには新たな強みを創りだすことを考えなければなりません。ゆえに、エプソンは、独創の垂直統合型事業モデルを創り上げて来ており、この事業モデルを極めようとしています。徹底的に磨き上げた独創のコアデバイスを起点に、エンドユーザーに価値をお届けできる独創的な完成品を自らの手で創り作って、サービスサポートまで提供するのです。この垂直統合型事業モデルを極めるには、誰かが頑張ればよいということではありません。「創って、作って、お届けする」一連の役割を担う社員の皆さん一人一人が、高い目標を達成できる力をつけることが欠かせません。そうして強くなった個人が互いに連携し総合力を発揮することによって、初めて強いエプソンになれるのです。また、強いエプソンだからこそ、良き協業者と共に主体的にお客様価値創造に取り組むことができます。社員の皆さん一人一人が、お客様価値創造の主役であるということを忘れないでください。組織の共通目標を理解し、その実現に向けて必要なことを自律的、主体的に取り組んでいただきたいと思いますし、私もそうした組織風土を作り上げることに力を注いでいきます。この正月に私も多くの友人から年賀状をいただきました。その年賀状の中には、数枚でしたけれども「PaperLabいいね、期待しているよ」というコメントがあったことを大変うれしく思います。私たちが世の中にない価値を創り上げることを世界中の人がおそらく期待しているのだろう、と感じました。「PaperLab」は、今年お客様にお届けすると約束したわけですから必ず実現します。またそれぞれの事業部では、今までになかったような新しい価値を提供できるように新商品やサービスを計画してくれています。それをぜひ今年実現いただきたいです。今年の3月には、いよいよ新しい長期ビジョンを制定し、4月からは次の10年の取り組みが始まります。このビジョンでは社会のトレンドやエプソンの強みの源泉を俯瞰した上でのエプソンの高い志(大志)が表現され、極めるべき道が究められています。一人一人がお客様のために、より良い世界をつくる、自らが変えるという高い志を持ち、新しい価値の創造に主体的に取り組んでいきましょう。今年一年の、皆さんとご家族のご健勝を祈念します。より良い社会の実現に貢献することで、全員が充実した一年を過ごせるよう、共に力を尽くしていきましょう。
2016年01月05日セイコーエプソンは1日、都内で記者発表会を開き、新規事業となる「スマートサイクル事業」および、古紙を原料とするオフィス向け製紙機「PaperLab」(ペーパーラボ)を発表した。PaperLabは、オフィスで使用済みのコピー用紙を原料として、再生紙を作り出す製紙機。本体サイズはW2.6×D1.2×H1.8mと比較的小型で、作成可能な再生紙のサイズはA4またはA3だ。一般的なコピー用紙のほか、名刺用といった厚手の紙や、CMYおよびCMY混合による色を付けた再生紙、香りを付けた再生紙も作れる。古紙の投入から約3分で再生紙ができあがり、A4用紙で1分あたり14枚の作成能力を持つ。セイコーエプソン 代表取締役社長の碓井稔氏によれば、十分な経済的メリットを提供できるようになったため、発表にいたったという。今回はあくまで発表にとどまり、記者からは製品価格やコストに関する質問が多く飛んだが、正式な発表まで具体的な回答は控えるとした。碓井氏は「新しいコピー用紙を買うよりは安い。電力コストや輸送コスト、再生紙へのリサイクルや機密文書の処理を外注するといった部分も込みで、経済的メリットを出せるようになった」と話す。ビジネスモデルや提供形態(リースや販売など)も、正式発表で明らかにされる。製品化と正式発表は2016年を予定しており、すでにセイコーエプソンの社内では試験運用を開始。製品化当初は大手企業や自治体への導入を見据え、一部で2016年早々から実証実験に入るそうだ。将来的には一層の小型化を実現し、例えばエプソン製のビジネスプリンタ/複合機とPaperLab(製紙機)を、オフィス内に並べて設置するような使い方も想定している。○使用済みの紙をどうやって再生紙にするか話をPaperLabに戻すと、原料として使える古紙は一般的なコピー用紙で、雑誌などは「使えなくはないが想定していない」(開発責任者のセイコーエプソン 市川和弘氏)とのこと。A4コピー用紙で考えた場合、約1.2枚の古紙から1枚の再生紙を作れる。技術面のポイントは「ドライファイバーテクノロジー」だ。まず、原料の古紙に機械的な衝撃を加え、「繊維」レベルまで細かくする。使用済み用紙の表面から、トナーやインクなども落とす。続いて結合素材によって強度や白色度を高め、最後に成形して再生紙を生み出す仕組みだ。最初の繊維化は、シュレッダーよりもはるかに古紙が細かくなる。よって、機密文書を原料とした場合に情報を完全抹消できることも、PaperLabの大きなメリットとして掲げた。また、水を使わないため、オフィスのバックヤードに設置しやすく、環境負荷も低い(PaperLab内部の湿度を保つために少量の水は使う)。今回のPaperLabは、セイコーエプソンが打ち出した新事業、スマートサイクル事業の第1弾に当たる。スマートサイクル事業のコンセプトは「紙に新たな価値を与え、循環型社会を活性化」だ。PaperLabに続くプロダクトやソリューションは明らかにされなかったが、こうした「紙」をベースとしたリサイクル型の市場規模を、セイコーエプソンはワールドワイドで約3,000億円以上と試算する。PaperLab関連については、「3年から5年で売り上げ100億円の規模に乗せたい」(碓井氏)とした。
2015年12月01日