2015年12月1日 17:10
エプソン、オフィスで使える製紙機 - 使用済みコピー用紙から再生紙を
セイコーエプソンは1日、都内で記者発表会を開き、新規事業となる「スマートサイクル事業」および、古紙を原料とするオフィス向け製紙機「PaperLab」(ペーパーラボ)を発表した。
PaperLabは、オフィスで使用済みのコピー用紙を原料として、再生紙を作り出す製紙機。本体サイズはW2.6×D1.2×H1.8mと比較的小型で、作成可能な再生紙のサイズはA4またはA3だ。一般的なコピー用紙のほか、名刺用といった厚手の紙や、CMYおよびCMY混合による色を付けた再生紙、香りを付けた再生紙も作れる。古紙の投入から約3分で再生紙ができあがり、A4用紙で1分あたり14枚の作成能力を持つ。
セイコーエプソン 代表取締役社長の碓井稔氏によれば、十分な経済的メリットを提供できるようになったため、発表にいたったという。今回はあくまで発表にとどまり、記者からは製品価格やコストに関する質問が多く飛んだが、正式な発表まで具体的な回答は控えるとした。
碓井氏は「新しいコピー用紙を買うよりは安い。
電力コストや輸送コスト、再生紙へのリサイクルや機密文書の処理を外注するといった部分も込みで、経済的メリットを出せるようになった」