エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)による世界の11都市をモチーフにした限定スニーカー「Sneakers of World」の第二弾が、10月4日から10日まで伊勢丹新宿店本館2階シューズコーナーに登場する。世界の各都市からインスピレーションを得て、エクスクルーシヴなカラーコンビネーションで展開される同モデル。各都市の名前はシューズのかかと部分に刺繍され、ヴィヴィッドカラーのゴムバンドがあしらわれている。第一弾でミラノやフィレンツェ、ロンドン、ニューヨークのモデルを発表し瞬く間にベストセラーとなった第二弾では、パリ、ローマ、モスクワ、マイアミ、ドバイ、香港、ソウルを表現したスニーカーを展開する。なお、価格はいずれも6万4,000円で、10月4日から開催される同ポップアップを皮切りに、11日より全国のエミリオ・プッチブティックで取り扱われる他、公式オンラインブティック(でも限定販売される。
2017年09月24日ジェマ・アータートンにサム・クラフリン、ビル・ナイら、日本でも人気の英国俳優たちで、第2次世界大戦下を舞台に“ダンケルク”の映画を作り上げる『人生はシネマティック!』。その待望の予告編が、いち早くシネマカフェに到着した。本作は、第2次世界大戦下のロンドンで、映画製作に情熱を傾ける人々を愛とユーモアあふれる視点で描いたヒューマン・ドラマ。『ワン・デイ23年のラブストーリー』『17歳の肖像』を手掛けた女性監督ロネ・シェルフィグがメガホンをとった。アメリカのエンターテインメント業界誌「ヴァラエティ」では、『ベイビー・ドライバー』『レゴバットマン ザ・ムービー』『ゲット・アウト』などとともに、2017年上半期のベストフィルム13本の1本に選出。海外のレビューでも「秀逸で、面白い。…ここ数年で最も驚くべき映画」(ウォール・ストリート・ジャーナル)、「第二次世界大戦中の『恋におちたシェイクスピア』!」(AP通信)、「驚くほどの感動!」(タイムズ)と絶賛を受けている。このたび届いた予告編は、脚本執筆経験ゼロの主人公カトリン(ジェマ・アータートン)が情報省映画局に呼び出され、“ダンケルク”を題材にしたプロパガンダ映画の製作を聞かされるところからスタート。初めこそ、映画の仕事に目を輝かせるカトリン。しかし、いざ始めると、カトリンら脚本家陣が書くシナリオには軍上層部から圧力がかかり、さらに老齢の俳優アンブローズ(ビル・ナイ)は「セリフを増やせ」だの何だのと、わがままばかり。アメリカに気を遣う政府の意向で、主要キャストに演技経験ゼロの素人俳優が起用されるなど、多くのトラブルに直面していく。そうした問題と悪戦苦闘しながらも、映画は完成間近となるが、戦争は激しさを増し、やがて、これまでをはるかに超える最大の困難が彼女たちを待ち受ける…。カトリンたちが挑むプロパガンダ映画の脚本は、ダンケルクからの撤退に力を貸したといわれる双子の姉妹の実話。本映像では、戦争に疲弊した国民を勇気づけるため、ダンケルクで兵士の救出を助けた姉妹を描く映画製作に情熱を傾けるカトリンたちの姿を、たっぷりのユーモアも交えて写し出し、クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』でも目にしたような浜辺の光景も登場!?もう1つの“ダンケルク”の姿を垣間見ることができる予告編に仕上がっている。『人生はシネマティック!』は11月11日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月15日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第2回目は、マーチングの世界大会(DCI)で優勝経験のあるトランペット奏者・指導者の梅澤伸之さんに、マーチングの魅力と上達のポイントを教えていただきました!魅力①洗練された統一感【大人の音楽LOVER♪】vol. 2harakoマーチングならではの動きって、すごいですよね! 私は今まで、座奏経験しかないのですが、どんな感覚なんでしょうか?梅澤さんおそらく吹奏楽やオーケストラのように、座って演奏するスタイルで味わえないのが “究極の一体感” だと思います。テーマに合わせて動きをつけていくんですが、その統一感と団結感は、まさに芸術的な要素が強いですよね。見て楽しむパフォーマンスと演奏が重なり合うのが魅力的。その代わり、同じ曲でも座って演奏するより、何倍も体力的に大変ですけどね……(笑)あとは、日本の吹奏楽の大会の多くは “人数制限”があるので、 どうしてもメンバーを決めるために、オーディションをすることがありますよね。しかし、日本のマーチング大会の多くは人数制限はないので、例えば200人部員がいても、全員参加することが可能。メンバーになれずに、残念!ということが少なく、仲間の絆が生まれたり、自分が与えられたポジションをこなしたりしながら、承認欲求や存在意義を深く感じることができると思います。魅力②圧倒的な音圧harakoなるほどー! あとは、マーチングの基本編成って吹奏楽やオーケストラとは異なりますよね。梅澤さんそうですね、吹奏楽に比べて大きく違うのは、音圧かもしれません。マーチングは木管楽器もあるけど、主に金管楽器が花形。僕が世界大会で演奏したチームは、全てフロントベルの金管楽器だったんですが、正面から聴くと、ものすごい音の重圧感でしたよ。正直、実際に演奏している側からは感じにくいけれど、マーチングのショーを聴く側だったら、何重にも重なるハーモニーを、ぜひ感じて欲しいですね。打楽器の演奏スタイルも、吹奏楽とは大きく違います。パーカッションたちの粒の揃った演奏は、ため息が出るほど爽快感があると思いますよ。魅力③進化する動きharakoマーチングの動き方って、どうやって考えていくんですか?隠された意味が、あるのでしょうか?梅澤さん実は、毎回テーマがあるんです。例えば、“空” と言うテーマがあったら、そこからイメージできる動きをどんどん加えていく。“空” って言ったら、何を思い浮かべますか?そう、雲や風、青、太陽などが出てくると思います。ショーでの動きは、決して初めから全て完成されているわけではなく、少しずつ加えたり削ったりとブラッシュアップしていくもの。最後まで、どんな動きになるのかわからないのが、おもしろいところでもありますね。harakoてっきり初めから形が決まっていて、その通りに練習していくのかと思っていたんですが、実際はどんどん変化させていくのが醍醐味なんですね。一番初めに決めた動きは、最後には全く違うものになっているということは、どのタイミングでショーを見るかで別世界に見えそうですね!上達ポイントは「急がば回れ」harakoマーチング指導をする時に意識していることや、よく失敗しがちなバンドの練習方法を発見することはありますか?梅澤さんマーチングは、通常の演奏に加えて、動きや自分のポジションが常に変動するため、複数同時にいろんな作業をしないといけないんです。だから、かなり頭を使うと思います。マーチングの指導に行くと、全て一気に完成させたい!と言う気持ちが先行してしまって、同時にアレコレと練習するグループをよく見かけるんですが、それは逆効果……。“急がば回れ” なんて表現することもありますが、とにかくひとつひとつを丁寧に分解して、クリアにさせてから積み重ねて行くことが必要。時間がかかるけど、最終的には一番近道になるのは、どれだけ個々の作業を分解しているかが重要なんです。よく音楽指導をする時に、感覚で表現する場合がありますが、梅澤さんのお話を聞いていると、とにかく理系脳を感じました。音楽は感覚ではなく、ちゃんとプロセスを踏むことで、ちゃんと機能していくということです。マーチングの裏側を知ることで、楽しみ方が何倍にも変化しそうですね!“魅せる演奏、マーチング” で、座奏にはない魅力を感じることができました……♡今回の音楽LOVERは……♪梅澤 伸之さんトランペット奏者・指導者、マーチング指導者♪音楽を、ひと言で表すと?「唯一やめなかったこと」小学生でトランペットを始め、高校に入学後はマーチングの世界に出会う。そして、部室で見つけたマーチング世界大会(DCI)のビデオを観たことをきっかけに、単身でアメリカへ渡り、憧れの団体「Blue Devils」所属。その年の優勝を飾ると同時に、Blue Devilsのメンバーと共に、全米各地でショーをやりながらアメリカを横断し、ディズニーワールドにて演奏するなど、貴重な経験をする。日本に帰国後は、本場のマーチングを学んだ知識や経験を生かして、指導や演奏活動をしている。(C) sshepard/Gettyimages(C) froydiga/Gettyimages(C) hanibaram/Gettyimages
2017年08月16日映画『ヒトラーに屈しなかった国王』が2017年12月16日(土)に公開される。本作は1940年の第二次大戦中、ナチス・ドイツに最後まで抵抗し続けたノルウェー国王・ホーコン7世の実話を描いたドラマ。歴史に残る重大な決断を下すまでの“運命の3日間”にスポットライトを当てる。本国ノルウェーでは、国民の7人に1人が鑑賞するという社会現象的大ヒットを記録した作品。8月19日(土)に発表されたノルウェー・アマンダ賞では、作品賞・助演男優賞含む8部門を受賞した。実在した主人公のホーコン7世を演じきったのは、「007」シリーズのミスター・ホワイト役で知られるイェスパー・クリステンセン。彼は今回プロデューサーとしてもクレジットされている。また息子のオーラヴは「コン・ティキ」のアンドレス・バースモ・クリスティアンセン、ノルウェーに降伏を迫るドイツ公使は「ヒトラーの贋札」のカール・マルコヴィクスが演じる。メガホンを握るのは「おやすみなさいを言いたくて」のエリック・ポッペだ。■ストーリー1940年4月9日、ナチス・ドイツ軍がノルウェーの首都オスロに侵攻。ドイツ軍の攻撃に交戦するノルウェー軍だったが、圧倒的な軍事力によって、主要な都市は相次いで占領される。降伏を求めてくるドイツ軍に対しノルウェー政府はそれを拒否し、ノルウェー国王のホーコン7世は、政府閣僚とともにオスロを離れる。一方、ドイツ公使は再度の降伏要求のため、ノルウェー政府に国王との謁見の場を設けることをつきつける。翌日、ドイツ公使と対峙した国王は、ナチスに従うか、国を離れて抵抗を続けるか、家族のため、国民のため、国の運命を左右する究極の選択を迫られるー。【詳細】『ヒトラーに屈しなかった国王』公開日:2017年12月16日(土) シネスッチ銀座ほか全国順次公開出演:イェスパー・クリステンセン、アンドレス・バースモ・クリスティアンセン、カール・マルコヴィクス監督:エリック・ポッペ製作:ピーター・ガーデン(C)2016 Paradox/Nordisk Film Production/Film Väst/Zentropa Sweden/Copenhagen Film Fund/Newgrange Pictures
2017年07月13日第二次世界大戦下、ヨーロッパ全土を恐怖に陥れたナチス高官の暗殺事件を描いた映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』。本作では、ハリウッドのみならず、日本のファンたちもアツい視線を送るキリアン・マーフィとジェイミー・ドーナンというイケメン俳優2人の豪華共演が話題。2人とも、今年は出演作が相次いでいる。本作は、第二次世界大戦のさなか、決死の覚悟でナチス高官ハイドリヒの暗殺を企てた実在の2人の青年を描いた緊迫の史実サスペンス。まず、吸い込まれるような青い瞳が印象的なキリアンは、アイルランド出身の現在41歳。ダニー・ボイル監督『28日後…』(’02)がきっかけでブレイク。その確かな演技力が早くから評価され、カンヌでパルム・ドールを受賞したケン・ローチ監督の『麦の穂をゆらす風』や、『インセプション』『ダークナイト』三部作といったクリストファー・ノーラン監督作品など、多くの名監督と仕事をしてきた。今年は、ノンストップ・ギャングバトル『フリーファイヤー』のほか、9月9日に公開するノーラン監督の最新作『ダンケルク』にも出演する。そんなキリアンが本作で演じるのは、祖国を守るため、打倒ナチスという使命感に燃える若き軍人、ヨゼフ・ガブチーク。ヨゼフが内に秘める情熱と、冴えわたる理性を見事に演じている。そして、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で謎多き若き実業家クリスチャン・グレイ役を演じ、世界中の女性を熱狂させたジェイミーは、北アイルランド出身の現在35歳。2014年には「世界で最もハンサムな顔100人」ランキングで見事1位を獲得したこともある。「X-ファイル」ジリアン・アンダーソンとの海外ドラマ「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」にも出演、この6月23日には禁断の第2章『フィフティ・シェイズ・ダーカー』が日本上陸する。2018年には主演作『ザ・ナインス・ライフ・オブ・ルイ・ドラックス』(原題)の日本公開が控えており、めざましい活躍をみせている。ジェイミーが本作で演じているのは、ナチス高官ハイドリヒ暗殺という重大な使命と愛する女性との間で揺れる同志ヤン・クビシュ。祖国を守るためとはいえ、人を殺さなくてはいけないということへの罪悪感や恐れ、そして愛する人と幸せを築きたいという切ない願いを持つヤンを繊細に演じきった。本作でも、この2人の雄姿と熱演から目が離せなくなりそうだ。『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』は8月12日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 2017年8月12日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) 2016 Project Anth LLC All Rights Reserved
2017年06月13日ジャレッド・レトの家には幽霊が住んでいるそうだ。ハリウッド・ヒルズにある広大な元空軍基地で暮らしているジャレッド。第二次世界大戦中に建てられたというこの基地には、防空施設や武器庫、レーダー基地が備わっており、母親からここを勧められたときには「クレイジーだ!」と驚いたが、実際に見てみるとすぐに気に入ってしまったのだとか。何と言っても広いのが魅力で、盛大なパーティーも開ける。ただ、部屋数が多すぎて、ほとんどの部屋の内装に手を付けられていない状態だという。お気に入りではあるものの、困ったことも起きている。ジャレッドは、ここに“住んでいる”幽霊のせいでスタッフが辞めてしまったと「ES Magazine」に語った。「お手伝いさんが幽霊を見たって報告してきた。幽霊と遭遇しちゃった便利屋さんは、もうここで仕事をしたくないって(辞めちゃった)」。それでもジャレッドは引っ越す気にはないらしい。「俺にとって、ここは家なんだ。隠れ家みたいなね。山の頂上にいるような気分だよ。そよ風も入ってくるし、ここを離れるっていうのは考えられないな」。(Hiromi Kaku)
2017年06月09日1日(現地時間)、「指輪物語」シリーズの著書J.R.R.トールキンの最新作「Beren and Lúthien」(原題)が発売された。トールキンが第一次世界大戦のソンムの戦いから帰還した1916年から1917年に書かれたものだという。最後に出版された作品「The Children of Húrin」(原題)から10周年を記念しての発売となった。編集はトールキンの息子で現在92歳のクリストファー、イラストは「指輪物語」の表紙や映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでコンセプトアートデザイナーを務めたアラン・リーが手掛けている。内容はトールキンの著書「シルマリルの物語」にも登場する人間のベレンとエルフのルーシエンの恋と冒険を描いた物語。中つ国の歴史の中で“第一紀”にあたる時代で、「指輪物語」から約6,500年前を舞台に展開する。トールキン研究のスペシャリスト・ジョン・ガースは、この物語はトールキンが妻のエディスからインスピレーションを受けて書いたものだと「BBC News」に語っている。2人で森を散歩中、エディスは白い花に囲まれて踊った。その姿に喜んだトールキンは、物語のキーとなるシーンにも反映させたとジョンは考えているようだ。オックスフォードの墓地に眠るトールキンとエディスの墓石には、ベレンとルーシエンの名前も刻まれている。(Hiromi Kaku)
2017年06月02日ROBE読者の皆様こんにちは、ryokoです。連載第二回「解放され仕事を手にした女性たちと20世紀前半のファッション」に続き、第三回は第二次世界大戦を経て華やかなりしオートクチュール全盛の最後の時代、20世紀半ばごろのファッションについて考えてみたいと思います。ふたたび激動の時代へドイツ軍がポーランドへ侵攻したことに端を発した第二次世界大戦(1939~1945)は、この期間ドイツ、イタリア、日本の枢軸国側とイギリス、フランス、アメリカ、ソ連、中国などの連合国側とが,大西洋、ヨーロッパ、北アフリカ、そして太平洋、東アジアの広範囲を戦場として巨大な規模の戦争を展開しました。この時代も20世紀前半同様、男性は戦場に駆り出され、主に女性が国内の生産現場を担っていました。戦争が引き起こした人手不足は女性の積極的な労働参加を促します。終戦直後、女性たちは職を離れましたが、仕事をすることによる社会参加は大きな自信につながりました。その後の女性の社会進出に少なからず影響を与えたことは言うまでもありません。華やかさと安心を求めた戦後のファッション戦後は仕事を続ける女性、家庭へ戻る女性など様々でした。戦争による悲惨さや節制が続いた反動もあり、女性はファッションに華やかさを求めます。その華やかさを求める欲求に応えたのが、1947年に発表されたクリスチャン・ディオールによる「ニュールック」と呼ばれるコレクションでした。「ニュールック」とはグラマラスなバストラインとくびれを強調するためウエストを細く絞り、丸みを帯びた丈の長いスカートをあわせて凹凸のあるフェミニンなシルエットをつくるスタイルでした。そこには贅沢で華やかで「守ってもらえる」ような安心感があったように感じます。しかしディオールのエレガントなスタイルはあくまで“貴婦人のため”だけに提案され、物議を醸しました。お金のない女性たちはディオールの服を身にまとう女性を攻撃し、街中で頻繁に暴力沙汰が起きたほどです。しかし「モード」という点でディオールが新たな時代築き、日本でもコレクションが開催されました。日本とのつながりについて1950年代のファッションを改めて調べていて意外な気持ちになったのが、ディオールと日本のファッションのつながりです。クリスチャン・ディオールは日本の文化に興味を持っており、「トーキョー」や「ウタマロ」という名前のドレスを作っていたそうです。ドレスに歌磨呂って…男性の名前なのに、ちょっと笑っちゃいます。また、日本の織物にも深い興味を抱いており、百貨店の大丸とライセンス契約を結び、ディオールのデザインと型紙を使った、日本の生地によるオートクチュールサロンがあったそうです。今考えるとすごく意外!その中で、皇太子妃だった美智子皇后陛下のご成婚の際、ウェディングドレス(ローブ デコルテ)に採用され、京都の老舗龍村美術織物による「明暉瑞鳥錦(めいきずいちょうにしき)」という生地(「裂(きれ)」っていうらしい)を用いて、ドレスが作られました。ロマンティックでクラシカル、コンサバな1950年代のスタイルは現在においても、可愛らしくレディライクな女性のスタイルには欠かせない、日本女性が大好きなスタイルです。そこには上品でしとやかな昔ながらの淑女らしさがあります。どんなに自立した女性でも、一度は惹きつけられる魅力でしょう。当時、暴力沙汰になったなど、今では考えられないほど女性らしいファッションです。ココ・シャネルの復活そこで思い出していただきたいのがココ・シャネルの存在。彼女は自分がかつて皆殺しにしたはずの、女性の自由を奪い束縛していたスタイルが再び成功しているのを目の当たりにします。彼女はディオールのファッションが席巻しているのを見て、「あの男は私が何十年もかけて壊してきたものをあっという間に元に戻した。」と耐え難いほどの屈辱を感じます。そして1954年、コレクションにカムバック。しかし、フランスのファッション誌は「1930年の亡霊」、「退屈で胸もウエストもヒップもない」「大失敗」と残酷に切り捨てあざ笑います。しかしその記者たちの攻撃はリウマチで指が不自由な71歳の、自立した彼女の闘争心に火をつけ、やめることはありませんでした。そんな中、アメリカはココ・シャネルのカムバックを称賛します。アメリカ最大手のベストセラー雑誌「ライフ」がココ・シャネルを大々的に報道しました。シャネル初期から存在した動きやすく快適なジャージー素材のドレスだけでなく、オフィスなどの公の場に最適なツイードスーツは、簡素かつエレガント。これらのスタイルは消費の中心が「仕事を持ちキャリアを築き人生を切り開こうとする女性」へと変化していたアメリカにおいて、大歓迎を受けました。「シャネルが世にもたらしたのは、モード以上のもの、それは革命である」と。それらがきっかけとなり、今日に至るまで、ファッションに興味があるなし関わらず、彼女のスタイルは世界中のすべての人に浸透していったのです。第四回は若者文化と共に新しい価値観の台頭した1960年代、70年代のファッションについて考えてみたいと思います。第一回:女性の仕事服はなぜできた?現代にも続く20世紀以前のファッション 《連載:ファッションオタクのサーバエンジニアが見る女性とファッション・スタイルの文化史(1)》第二回:解放され仕事を手にした女性たちと20世紀前半のファッション《連載:ファッションオタクのサーバエンジニアが見る女性とファッション・スタイルの文化史(2)》Text. ryokoIllustration. Sandra
2017年05月23日クリストファー・ノーラン監督が、トム・ハーディ、マーク・ライランス、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィー、さらに注目若手キャストを揃えて挑む第2次大戦下の実話『ダンケルク』。このほど、観る者を圧倒的臨場感の中に誘う、陸海空、3つの視点が交錯する最新予告が解禁となった。斬新なアイデアと卓越したビジュアルセンス、徹底したリアリティへのこだわりなどで知られるノーランが、初めて実話に挑む本作は、自ら脚本を執筆。1940年、40万人の兵士たちのために民間船までも出動した“史上最大の救出作戦”「ダイナモ作戦」を描く。はるか海の彼方にある故郷を思い、共に生きると誓った4人の若者たちのドラマが描かれる本作。「僕らは最悪の戦況にいた」との言葉で始まる、解禁された映像では、1人の青年を通して、海辺の町ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍の若き兵士たち40万の姿が映し出される。およそ倍のドイツ軍が彼らを完全包囲する中、タイムリミットへの時を刻む音が緊迫感をいっそう高めていく。時間なし、逃げ場なし、望みなし。絶対絶命の状況下、陸海空、3つの視点でストーリーが同時に進行。英国側からは、彼らを救おうと決死の覚悟で民間船までもが動き出す。果たして若者たちは、生きて故郷に帰ることが出来るのか――?「観客の皆さんをダンケルクの砂浜へ連れて行きたかった」と語るノーラン監督。批評家に絶賛されていた『ダークナイト』がアカデミー賞候補から漏れたことが物議を醸し、翌年から候補の枠が5本から10本に増える事態も起きた。アカデミー賞の歴史までも変えてしまう、まさに“世界が嫉妬する才能”の称号にふさわしい監督は、本作では全編、IMAX 65ミリとラージ・フォーマット65ミリ・フィルムの組み合わせて撮影、五感をゆさぶる“究極の映像体験”を生み出した。映像には、“チーム・ノーラン”の顔ともいえる英国の怪優トム・ハーディ、そしてキリアン・マーフィーに加え、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞助演男優賞に輝いたマーク・ライランス、監督としても高い評価を受ける名優ケネス・ブラナーが顔を揃える。また、若き4人の兵士には、オーディションによって役を射止めた、ソロ・デビューを果たしたばかりの元「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズ、エマ・トンプソン主演、イアン・マキューアン原作の『The Children Act』(原題)で“未成年”役を演じるフィオン・ホワイトヘッド(場面写真の青年)、NHKで放送されたBBCドラマ「戦争と平和」のジャック・ロウデン、同じくアナイリン・バーナードら、今後の活躍が期待される俳優が抜擢。これまで、革新的作品で観客を熱狂させ続けてきたノーランが、陸海空の圧倒的臨場感で描く最新作『ダンケルク』。映画史を塗りかえる、新たな傑作となりそうだ。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年05月12日歌手のファンキー加藤(38)が8日、自身のブログを更新し、2月に第2子が誕生していたことを発表した。加藤は「本日の記事をご覧になり既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、今年2月に子供が誕生しました」と報告。「本来ならばまず先にファンの皆様にお伝えしなくてはいけないと思っていたのですが、今回の発表に関しては自粛させて頂いておりました」と説明し、「これからも頑張って参ります。応援の程、何卒よろしくお願い致します」と決意を記した。加藤は2013年に一般女性と結婚し、15年に第1子となる男児が誕生。昨年6月には、お笑いコンビ・アンタッチャブルの柴田英嗣の元妻とのダブル不倫と妊娠が発覚したが、妻とは離婚せず、柴田の元妻との間に生まれる子供を認知すると明かした。
2017年05月08日第二次世界大戦前夜にナチスの脅威から数多くの子どもたちの命を救った実在の人物の足跡と、彼に救われた人々の人生をめぐる驚きと感動のドキュメンタリー映画、『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』のDVDが、2017年6月21日(水)に発売が決定した。1938年、第二次大戦開戦前夜のチェコスロヴァキア。イギリスのビジネスマン、ニコラス・ウィントンはナチス・ドイツの迫害の危機にさらされていたユダヤ人の子どもたちを救うため、“キンダートランスポート”を実行。チェコにおける中心人物となるのだが…。“イギリスのシンドラー”と呼ばれ、ノーベル平和賞候補にもたびたび名が挙がった愛と勇気の人、ニコラス・ウィントン。その驚くべき活動の足跡と、彼に救われた人々の人生をたどることで、子どもたちの命を救うことの大切さを世界に伝えた感動作だ。モントリオール世界映画祭の最優秀ドキュメンタリー映画賞をはじめ、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭観客賞など、世界各国の数多くの映画賞を受賞。ここ日本でも大変な注目を集めた。近年の映画化も記憶に新しい「くまのパディントン」の原作者マイケル・ボンドは、首から名札をさげスーツケースを持ったペルーからの難民クマ=パディントンのキャラクターは、実は彼が少年時代に見た“キンダートランスポート”によってイギリスにやってきた難民の子どもたちの姿にインスパイアされたと語っており、その点でも注目したい作品。なお、セルの特典映像としては予告編を収録するほか、初回限定封入特典としてはブックレットを封入する予定だ。知られざる実話の感動作を、充実の特典群とともに見届けて。『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』DVDは、6月21日(水)より発売。<『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』DVDリリース情報>DVD価格:3,800+税【映像特典】(予定)予告編【初回限定封入特典】(予定)ブックレット発売元:エデン、ポニーキャニオン、東急レクリエーション、パイオニア映画シネマデスク販売元:ポニーキャニオン(C) TRIGON PRODUCTION s.r.o. W.I.P.s.r.o. J&T Finance Group,a.s. CZECH TELEVISION SLOVAK TELEVISION 2011(text:cinemacafe.net)
2017年04月19日世界の様々なテレビ番組を紹介するバラエティ「世界まる見え! テレビ特捜部」の2時間スペシャルが4月17日(月)今夜放送され、来月全国公開される映画『ラストコップTHE MOVIE』から唐沢寿明と窪田正孝がゲストで登場する。今夜は唐沢さん、窪田さんのほか荒俣宏、滝沢カレン、アンガールズの田中卓志、松井玲奈らもゲストに招き「ミステリークイズ スペシャル」としてお届け。1928年に女性として初めて大西洋横断を達成したアメリア・イアハートがその後謎の失踪を遂げた“20世紀最大の未解決ミステリー”と言われる事件にまつわる番組をはじめ、2014年、デモに参加するためバスに乗りメキシコシティーを目指した43人の大学生が行方不明になった「メキシコ学生43人失踪事件」の真相と闇に迫るほか、カザフスタンで絶滅危惧種にも指定されている大きな鼻が特徴のサイガという動物が大量死、絶滅の危機に追い込まれることになった謎。イギリス・ウエストサセックス州の空に現れた“宙を舞う干し草”やシンガポールで目撃された“不思議な形の虹”など、大自然が生みだした不思議な貴重映像なども紹介。さらに生まれ故郷イングランドにあるホーリー・トリニティー教会の床下に埋葬されたというシェイクスピアだが、その墓に刻まれた「我が骨を動かすものに呪いあれ」というメッセージが意味は?また墓の科学調査で浮上したシェイクスピアの頭蓋骨にまつわるとんでもない疑惑。動物たちの不思議な行動を捉えた映像など古今東西、世界のミステリーが大集合する。今回ゲストで登場する唐沢さん、窪田さんの2人が破天荒な活躍で難事件を解決する映画『ラストコップ THE MOVIE』は5月3日(水・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。30年の昏睡状態から突如目覚めた、現代の常識や世間の空気が通じない時代錯誤の熱血“昭和デカ”京極浩介と、そんな京極の娘の彼氏であり、京極とバディを組むことになった草食系“平成刑事”望月亮太。2人の時代を超えた“凸凹バディ”の活躍を描く本作。海外で人気となったシリーズの日本版として2015年にドラマ化。その後配信ドラマ、昨年放送の地上波連続ドラマを経ての今回の映画化となり、横浜中央署に導入された最新鋭の人工知能が引き起こす“人類滅亡の危機”という未だかつてない大事件に、京極と亮太の命知らずな“最凶”凸凹コンビが果敢に挑むというストーリーが展開。唐沢さん、窪田さんはじめ先日結婚を発表した佐々木希、藤木直人、竹内涼真、小日向文世らおなじみのキャストに加え出川哲朗が人工知能“ブナッシー”の声で出演する。「世界まる見え! テレビ特捜部」2時間SPは4月17日(月)19時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)
2017年04月17日スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めるNetflixオリジナルドキュメンタリー「伝説の映画監督 ―ハリウッドと第二次世界大戦―」が、本日3月31日(金)より全世界同時で配信スタートされた。この度、この配信開始に合わせて、本作のキービジュアルも到着した。本作は、マーク・ハリスの同名書籍の映像化。第二次世界大戦中、戦地で作品を撮った伝説の映画監督たちの作品を検証し、ハリウッドが戦争に与えた影響、そして逆に戦争がハリウッドに与えた影響を掘り下げていく迫真のドキュメンタリーシリーズ。『駅馬車』のジョン・フォードや『ローマの休日』『ベン・ハー』のウィリアム・ワイラー、そして『白鯨』のジョン・ヒューストン、『或る夜の出来事』のフランク・キャプラ、『シェーン』のジョージ・スティーヴンスと5人の名監督は、当時映画界の第一線で活躍していながらも、愛国心のために安全な立場を捨て、命をかけて戦地に赴いて悲惨な戦争の現実を伝える映画作品を撮っていた。戦争に向かう多くの人々と共に、実は映画監督たちも祖国の勝利を考えて力を尽くしていたのだ。本作では、スピルバーグ監督をはじめ、『ゴッドファーザー』シリーズのフランシス・フォード・コッポラ、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ、『ジェイソン・ボーン 』のポール・グリーングラス、『ドリームキャッチャー』のローレンス・カスダンという現代ハリウッド映画界の巨匠5人の監督のインタビューから、如何に映画が国民の戦争への意識を操作するために影響したか、そしてハリウッドが担った役割は何だったのかを探っていく。製作総指揮も手掛けるスピルバーグ監督は、「映画はサイレント時代初期から人を酔わせるものだった。そしてハリウッドは早くから、映画が変化をもたらすための強力な道具あるいは武器であることに気付いていたんだ」と語り、コッポラ監督は「最も純粋な形である映画は、プロパガンダに利用することができてしまう。ヒトラーとナチス宣伝相のヨゼフ・ゲッベルスは、大衆の思想を思い通りに操作できる映画の力を理解していた」と話している。そして、シリーズを通してのナレーションは、アカデミー賞に輝く大女優メリル・ストリープが担当。また「Netflix」では、本作の配信開始と併せて、シリーズ内で取り上げられている当時製作された13本の貴重な映像作品も配信されることも決定。本作は、5人のハリウッド巨匠監督とメリルの語りによって、映画について、そして戦争についてを改めて考えさせられるきっかけとなるに違いない。Netflixオリジナルドキュメンタリー「伝説の映画監督 ―ハリウッドと第二次世界大戦―」は3月31日(金)より全世界同時配信開始。(cinemacafe.net)
2017年03月31日世界自閉症啓発デーとは出典 : 世界自閉症啓発デーは2007年12月18日にひらかれた国連総会において、カタール国のシェイカ・モーザ・ビント・ナサ・アル・ミスネッド首長妃殿下の提案により決議された記念日です。毎年4月2日を世界自閉症啓発デーにすることが世界共通で定められました。さらに日本では、4月2日から4月8日は発達障害啓発週間と決められています。世界自閉症啓発デーにはそれぞれの加盟国が、自閉症のある子どもについて、家族や社会全体の理解が進むように意識啓発の取り組みを行うことなどが求められています。現在、日本には自閉症についての偏ったイメージやあいまいな情報が数多く存在しています。自閉症は脳機能の発達の仕方が少し異なることから生じる発達障害です。「心を閉ざす」病気ではありませんし、育児の方法や環境など後天的な原因で生じるものでもありません。自閉症のある子どもは一見ふしぎな行動をとることや、感覚が過敏なことがあります。そのため、育てにくさがあり、適切な接し方が難しい場合があります。また周囲の子が自閉症について知らないために、自閉症の子独特の行動や感性を必要以上に避けてしまうことも少なくありません。しかし周囲の自閉症についての理解や支援が十分であれば、自閉症であっても住みやすい環境で障害をあまり感じずに生活することができます。大人のなかでも、実は自閉症であるのにそのことに気づいていない人がいます。そのため、必要な支援を受けられず、自閉症の二次障害であるうつや不安障害などの精神疾患にかかる人も多くいます。世界自閉症啓発デーは、自閉症に関する理解を深めたり、自閉症のことについて知ったりすることで、自閉症のある人を含めたすべての人が過ごしやすい世界を実現していくための日です。世界自閉症啓発デーに行われる「ライト・イット・アップ・ブルー(Light It Up Blue)」とは出典 : 世界自閉症啓発デーのシンボルカラーは青色です。青色は「癒し」や「希望」をあらわすと言われています。ライト・イット・アップ・ブルー(Light It Up Blue)は世界自閉症啓発デーに合わせて、世界中のランドマークや名所旧跡を青色でライトアップするイベントです。ライト・イット・アップ・ブルーはニューヨークに本拠地のある世界最大の自閉症支援団体「Autism Speaks」が2010年にはじめたのが起源です。ライトアップだけではなく、さまざまな取り組みが行われています。現在では、誰でも参加できる活動として世界中に広がっています。2016年は7大陸157ヶ国がライト・イット・アップ・ブルーに参加しました。日本でも169ヶ所でライトアップが行われました。今年は、日本国内192ヶ所でライトアップされる予定です。ライトアップの様子を2分程度の動画で紹介します。世界自閉症啓発デーを自閉症について理解を深める日にしよう出典 : 世界自閉症啓発デーは自閉症についての理解を深め、世界に広く知ってもらうことを目的にしています。ぜひ、世界自閉症啓発デーをきっかけに、記事や書籍を読んで自閉症に関する知識を得たり、自閉症を描いた映画を見たり、自閉症の理解を深めてはいかがでしょうか。この章では自閉症について説明します。自閉症は先天的な発達障害の一つで、社会性と対人関係の障害、コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味の偏りの3つの特徴が発達段階で現れると言われています。自閉症の原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、先天的な脳機能の偏りであると考えられています。親の育て方や接し方、愛情不足によって自閉症になるのではないことが医学的にわかっています。また、自閉症の根本的な治療は現在のところできませんが、親や周りの人が環境を整えたり、接し方を変えたりすることで、症状や困りごとを緩和できる場合も多いと言われています。もともと自閉症は、広汎性発達障害という発達障害カテゴリーの一つと分類され、知的発達の遅れを伴うカナー症候群や、知的発達の遅れのないアスペルガー症候群などとは区別されていました。しかし近年は自閉症とアスペルガー症候群などは明確に区別することができないのではないかということから、これまで広汎性発達障害のサブカテゴリーとして分類されてきたいくつかの発達障害をまとめて、「自閉症スペクトラム(ASD)」と呼ばれるようになったり、診断されたりするようになりました。◇社会性・対人関係自閉症の人は、会話の途中に目線を合わせることや相手の身ぶりや表情から心情を読み取ることが苦手な場合があります。そのため、周囲から空気が読めないと思われたり、他人に興味がないように見られたりする傾向があります。雰囲気のわずかな変化を察したり、比喩やたとえを理解したりすることが苦手なので、自閉症のある子に対してはあいまいな表現を避けてはっきりとわかりやすい言葉だと伝わりやすくなります。◇コミュニケーションや言葉の発達の遅れ言葉を習得するのが遅い場合があったり、たとえや皮肉を理解できず言葉通りの意味を受け取ってしまったりすることもあります。ほかにも、自分の話したいことを話してしまうなどの行為がみられることもあります。相手に自分の気持ちがうまく伝わらず、もどかしい思いをしてしまうこともありますが、本人が理解しやすく伝えやすい方法を工夫すれば、コミュニケーションが取りやすくなります。周りの人もあいまいな表現を避けたり、絵や写真などの視覚的な表現をすることで伝わりやすくなる場合もあります。◇行動と興味の偏り行動と興味に偏りがあり、毎日決まった行動をとることを好む傾向があります。予定外のできごとや初めての経験に対して嫌悪感を抱くことがあります。その一方で、自閉症の人は自分の興味のあることに熱中する傾向もあります。自分の興味のある物事をとことん調べ、深く専門的な知識を活かして活躍している人も少なくありません。自閉症のある人が困っている具体的な事例をいくつか紹介します。自閉症の症状は幅広く、全員が同じ症状を発症するわけではありません。◇いつもどおりじゃないことに対して強い不安にかられる自閉症のある子どもは、自分のおもちゃがいつもの場所においてなかったり、授業を受ける教室が普段と異なったりすることに対して不安に感じます。誰でも、いきなり言葉が通じない見知らぬ土地で一人になったら先行きがわからず不安になると思います。自閉症のある子どもは、想像することが苦手なため些細に思われることでも今後の見通しがつかず不安に思ってしまいます。この不安を取り除くために、自閉症の子が見通しがたてられるように絵や写真を使って今後の流れを示すといいでしょう。◇感覚過敏たとえば、味覚過敏がある場合、特定の味付けや食材を食べると砂やゴムを食べているように感じてしまうこともあります。聴覚障害だと、人ごみでのざわつきが耳元で楽器を鳴らされているように感じて耳をふさいでしまう人もいます。感覚過敏のもとを減らしたり避けたり、落ち着くことができるスペースを確保すると、感覚過敏のある人が生活しやすくなります。周りの人は、自分とは感覚の受け取り方や物事の感じ方が違うことがあると理解することが大切です。◇全身運動が苦手自閉症の子は、脳からの指令がうまく手足に伝わらず、不器用になってしまうことがあります。テレビで見たスポーツ選手のうごきをその場ですぐ再現できないように、自閉症の子は座る・歩く・走るなどの動作がうまくできないことがあります。自閉症のある子ども一人ひとりにあわせて、療育を行ったり発達課題を設定したりすることが大切です。世界自閉症啓発デーに参加してみよう世界自閉症啓発デーへの参加の仕方をいくつか紹介します。出典 : 出典 : ライト・イット・アップ・ブルーでライトアップされた施設を見に行ったり、自閉症のシンポジウムに参加したり、各地域で行われているイベントに参加したりしましょう。各地域でのライトアップ予定地は以下のサイトから確認できます。世界自閉症デーライトアップ施設一覧/世界自閉症啓発デー日本実行委員会各地域自治体の啓発取り組みは以下のサイトから確認できます。世界自閉症啓発デー自治体の活動/世界自閉症啓発デー日本実行委員会出典 : 月2日に青い服を着たり、ネクタイを青にしたり、アクセサリーでワンポイント青を取り入れたりしましょう。SNSのプロフィール写真に青色のフレームを付けるなどもいいかもしれません。世界最大の自閉症支援団体Autism Speaksが、TwitterとFacebookのプロフィール写真に世界自閉症啓発デーのデザインをいれるサービスをしています。利用してみてください。 Speaks Light It Up Blue Frame / Autism Speaksメッセージを募集しているイベントもあります。応援や共感の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。NPO法人あっとオーティズムのサイト上では、セルフィサインをダウンロードすることができます。印刷して、署名するだけですので気軽に参加してみてください。セルフィサイン/NPO法人あっとオーティズムUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン世界自閉症啓発デー日本実行委員会の公式サイトでは、応援メッセージを募集しています。以下のサイトで、過去の応援メッセージを見たり、応援メッセージを投稿したりすることができます。応援メッセージ/世界自閉症啓発デー日本実行委員会4月2日~8日は発達障害啓発週間でもあります出典 : 日本では4月2日から4月8日までは発達障害啓発週間とされています。この発達障害には自閉症以外の障害も含まれています。たとえば、学習障害(LD)やADHD(注意欠陥・多動性障害)があります。自閉症を含む広汎性発達障害と学習障害、ADHDの複数の傾向がある人も多くいます。発達障害かどうかは明確に線引きできるものでなく、グレーゾーンの方も多くいらっしゃいます。そのため、発達障害の診断を受けていない人のなかにも発達障害の特徴的な行動や思考のくせが見られることは珍しくありません。まとめ出典 : 近年、発達障害への正しい理解が進んだり社会的関心が向けられたりし始めましたが、まだまだ十分だとは言えません。自閉症がどのような障害で、どのようなことに気をつけるべきかを理解するまでは時間がかかるかもしれません。また、自閉症のある人の特性や困りごとは個々に違います。しかし自閉症について知ったり身近に感じたりする中で、自閉症のある人一人ひとりのことを考え、一緒に過ごしていくことができれば、自閉症のある人もない人も、生きやすい世界になっていくかもしれません。世界自閉症啓発デーを通して、自閉症をはじめ発達障害への自分自身の理解を深めたり、発達障害の認知の輪を広げていきましょう。
2017年03月27日女優の葵わかながNHK連続テレビ小説第97作「わろてんか」のヒロインに決定し、本日9日(木)に行われた記者発表会見に出席した。本作は、明治の後半から第二次大戦直後の大阪を舞台に、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでを描いた一代記。吉本興業の創業者である吉本せいがモデルになっている。同席した後藤高久チーフプロデューサーは、2,378名の応募者の中から葵さんを選んだ理由を、最終テストでの違和感のない京都弁(てんの出身地が京都)と台本を読み込んで表現する演技力、何よりも現在18歳ながら、17~50歳のてんを演じることも容易にできるんじゃないか?と感じられる伸びしろの大きさが決め手になったと説明した。朝ドラヒロインオーディション3回目で夢をつかんだ葵さん。昨日大阪で吉報を受けた葵さんは、「ヒロインという大役に決めていただけたことを受け止めきれず、まだ夢のような気がしています」と戸惑いの表情を浮かべながらも、「いたらないところもあると思うし、絶対乗り切ってみせる!ということはまだ言えないですけど、てんちゃんと一緒に少しずつ成長しながら、見てくれる人に笑顔を届けられるように精いっぱい務めていきたいと思いますので、温かく見守ってください」と初々しいコメント。役については、「てんちゃんの役はモデルになった方がいるので、その方の歴史はちゃんと勉強したいと思うし、(物語は)戦前からはじまるので、最初はお着物を着る機会があると思うので、そういう所作もきちんと見られるようにしたいと思います」と気合十分。一方で、神奈川出身のため方言に苦戦し、テストのときも京都弁特有の抑揚が多いところで「ハラハラした」と述懐するが、後藤チーフプロデューサーから「たぶん耳が良いんでしょう。なめらかな京都弁になっていました」と褒められると照れ笑いを浮かべた。今後は大阪で撮影を行うことになるが、葵さんは「ずっと一人暮らしをしたいと思っていたので、まさかこういう形で叶うなんて」と喜ぶと、「美味しいものが多いと聞くので、撮影期間中はたくさん食べたいと思います」と目を輝かせた。平成29年(2017年)度後期 連続テレビ小説 「わろてんか」は2017年10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(text:cinemacafe.net)
2017年03月09日映画『フィフティ・シェイズ・ダーカー』が2017年6月23日(金)に公開されることが決定した。世界が熱狂した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の第2章世界中で社会現象を巻き起こした、2015年の大ヒット映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。巨大企業の若き起業家にしてCEO、女性ならば誰もが憧れずにはいられない超絶イケメンのグレイと、それまで恋の経験がなかった女子大生アナの、特異な恋愛模様を過激な描写で描き、人気を博したEL ジェイムズの小説の実写映画だ。本作はその第2章。官能世界の過激さはもちろん、より深さを増したドラマティックな展開が繰り広げられる。ダコタ・ジョンソン×ジェイミー・ドーナン前作に引き続き、アナ役をダコタ・ジョンソン、グレイ役をジェイミー・ドーナンが演じる。また新キャストとして、グレイを特異な世界にひき込んだ女主人・エレナ役を、007シリーズ『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(83)でボンドガールを演じ、『LA.コンフィデンシャル』(97)の妖艶な演技も話題となった、キム・ベイシンガーが務める。さらに、アーティストのリタ・オラも出演。メガホンを握るのは、前作のサム・テイラー=ジョンソンから代わり『パーフェクト・ストレンジャー』(07)や人気海外ドラマ「ハウス・ オブ・カード 野望の階段 シーズン1〜2」での評価も高いジェームズ・フォーリーだ。官能性が散りばめられたゴージャスな衣装本作の豪華な衣装にも注目だ。第1章では地味な女子大生だったアナも、出版社に勤めるキャリアウーマンに。大人の女性へと成長したアナの上品な色気のあるオフィススタイルには、ドキッとさせられる。また、本作の見所でもある仮面舞踏会で、グレイがアナのために用意するディオール(Dior)やヴァレンティノ(VALENTINO)といったハイブランドのドレスで彩られた夢のようなウォークインクローゼットは、思わずため息が出るゴージャスさだ。ライバルとなる新キャラが登場公開された予告編にはよりを戻し、これまでの歪んだ愛ではなく、真実の愛を育んでいく2人の姿が。しかし、グレイの過去を知る謎の女性や、アナに迫りくる職場の上司、さらに2人の行く先々へは正体不明のストーカーが現れるという展開が繰り広げられている。公開された本編映像の一部には、アナに近づく男性上司とその姿に嫉妬の炎を燃やすグレイが映し出されている。幸せに思えたアナとグレイの関係は一体どうなっていくのか、前作からさらに進化した『フィフティ・シェイズ・ダーカー』への期待が高まる。劇中歌にテイラー・スウィフト×ゼインのコラボ曲本作の劇中歌として、テイラー・スウィフトと元ワン・ダイレクションのゼイン・マリクがコラボレーションした新曲「I Don’t Wanna Live Forever」やホセ・ジェイムズの楽曲が作品を彩る。ストーリー恋愛未経験の純粋な女性・アナと、大企業のCEOである大富豪・グレイ。二人は強く惹かれあいながらも、グレイの歪んだ愛の形をアナは受け入れきれず、彼の元を去る。やがて大学を卒業し、出版社に就職し新生活を始めるアナ。一方、グレイはこれまでの女性には持つことのなかったアナへの愛情に気づき、関係を戻したいとアプローチする。秘かにグレイを思い続けていたアナは喜びを感じながらも、今度はアナの方から <新たな条件>を要求する・・・。2人の未来に新たな“刺激的な生活”と“幸福”が広がるかに見えた矢先、突如現れたのは、グレイを特異な世界へと導いた年上の女性ビジネスパートナー、亡霊のような女性ストーカー・・・また執拗にアナに迫る出版社の上司など、予期せぬ危機が2人を襲う―。そして遂に見えてきたグレイの驚愕の過去が、2人の未来を壊すかのように付きまとう・・・。2人に待ち受ける衝撃の結末とは・・・?作品詳細『フィフティ・シェイズ・ダーカー』公開時期:2017年6月23日(金)キャスト:ダコタ・ジョンソン、ジェイミー・ドーナン、リタ・オラ、キム・ベイシンガー、マーシャ・ゲイ・ハーデン監督:ジェームズ・フォーリー脚本:ナイアル・レオナルド原作:EL ジェイムズ「フィフティ・シェイズ・ダーカー」(早川書房刊)(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS
2017年02月20日音楽劇『君よ生きて』東京公演が2月22日(水)に開幕する。本作は、第二次世界大戦の終戦直後にソ連によって行われた日本人の「シベリア抑留」と、抑留地からの帰国である「引揚」を物語の主軸に、台詞・歌・音楽・ダンスを交えて届けるオリジナル音楽劇。2014年に初演され、戦後70年を迎えた2015年には全国ツアーも行った人気作で、元劇団四季メインキャストの望月龍平が演出を手がける。音楽劇「君よ 生きて」チケット情報望月と、楽曲提供・音楽監督として初演から参加しているユウサミイに話を聞いた。物語は、現代に生きる20代のトモキが、亡き曾祖父・善吉に誘われ、第二次世界大戦の終焉直後に起こった悲運ともいえる「シベリア抑留」の過酷さを体験する、というもの。望月は「恥ずかしながら僕自身、“シベリア抑留”や“引揚”のことを詳しく知りませんでした。この作品をやることになって体験された方のお話を聞いたり、文献を見たり、舞鶴引揚記念館の館長の想いを知っていくうちに『これは伝えていかなきゃいけない』という使命感が掻き立てられたんです」音楽劇である本作。「シベリア抑留」というシリアスなテーマへの観客の構えた心を溶かすような音楽が印象的だが、それを手掛けるのがミュージシャンのユウサミイ。そもそも音楽劇で表現する理由も「サミイさんとの出会いが大きい。サミイさんの音楽のバイブレーションは作品にエネルギーを与えてくれるんです」(望月)という人物だ。ユウサミイは「僕がこの舞台の音楽監督としてエンターテインメントの部分をまとめあげていくのも使命感に近いものです。この作品で伝えたいことを『重い』と感じてしまう人がいるのは事実。そこを少し届けやすくなるように、ミュージシャンとしてそういった部分にフォーカスしながらやっています」と、本作にかける想いは熱い。ミュージシャンとして活動する自身の楽曲が作品に組み込まれ表現されることには「何度稽古してても、『ここでこの曲のこの部分を持ってきたのか』と驚きます。これは脚本のまき りかの天才性ですね」と笑顔。今回、望月は本作に初めて出演し、トモキを演じる。望月の芝居は「もうやり放題ですよ(笑)!(Wキャストで演じる)萬立(雄一)がいいので、なんとかしなきゃと思ったんでしょうけど、『そんなセリフ、台本にねえぞ!』って(笑)」(ユウサミイ)。さらに注目したいのは、セットのある変化が。「キャストの芝居にも変化をもたらしています。今回の東京公演のみの変化なのでぜひ観ていただきたいです」(望月)。「リピーターが多い舞台なので、まずは一回観てもらえれば!」(ユウサミイ)という公演は2月22日(水)から26日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文:中川實穗
2017年02月17日世界中で空前の社会現象を巻き起こし、全世界興収5億6千万ドル超えという記録を打ち立てた『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。その続編にして第2章となる『フィフティ・シェイズ・ダーカー』の日本公開が、6月に決定した。恋愛未経験の純粋な女性・アナと、大企業のCEOである大富豪・グレイ。2人は強く惹かれあい、求めあいながらも、グレイの歪んだ愛の形をアナは受け入れきれず、彼の元を去る。やがて大学を卒業し、出版社に就職して新生活を始めるアナ。一方、グレイは、これまでの女性には持つことのなかったアナへの愛情に気づき、アナに「戻ってきて欲しい」とアプローチする。秘かにグレイを思い続けていたアナは喜びを感じながらも、今度はアナの方から“新たな条件”を要求する。2人の未来に、新たな“刺激的な生活”と“幸福”が広がるかに見えた矢先、突如現れたのは、グレイを特異な世界へと導いた年上の女性ビジネスパートナー、そして亡霊のような女性ストーカー。また、執拗にアナに迫る出版社の上司など、予期せぬ危機がアナを襲う。さらに、グレイの驚愕の過去も、2人の未来を壊すかのように付きまとう。アナは2人の愛にどんな決断を下すのか?2人に待ち受ける衝撃の結末とは…?巨大企業の若き起業家にしてCEO、女性ならば誰もが憧れずにはいられない超絶イケメンのグレイ氏と、それまで恋の経験がなかった女子大生アナの、過激で特別な恋愛模様を描き、世界中の女性を虜にしたELジェイムズのデビュー小説を映画化した前作。全世界の熱狂が日本にも伝播し、衝撃を与えた官能ラブストーリーの禁断の第2章が、いよいよ日本にも上陸する。前作同様に公開前からその熱狂ぶりは凄まじく、本作の予告編視聴回数は、あの『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を抜いて、24時間で1億1,400万回を記録を打ち出したほど。また、2月10日から世界各国で公開されると、なんと世界51か国で興行収入第1位スタートを記録!2017年公開作品の中で、最高のオープニング記録を樹立している(インターナショナルオープニング興収記録)。前作に引き続き、アナことアナスタシア・スティール役を演じるのはダコタ・ジョンソン、クリスチャン・グレイ役を演じるのはジェイミー・ドーナン、新キャストとして、グレイをSMの世界にひき込み“育てた”女主人・エレナ役を、『LA.コンフィデンシャル』(’97)の妖艶な演技も話題を呼び、『ナイズガイズ!』などにも出演するキム・ベイシンガーが務め、『ネオン・デーモン』のベラ・ヒースコート、歴史医療ドラマ「The Knick/ザ・ニック」のエリック・ジョンソンも参戦。監督は、前作のサム・テイラー=ジョンソンから代わり、『パーフェクト・ストレンジャー』(’07)や人気海外ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」シーズン1~2での評価も高いジェームズ・フォーリ-が務める。前作では、ビヨンセを始め、Sia、「ザ・ローリング・ストーンズ」など、超豪華アーティストによる楽曲提供も話題となったが、本作でも、テイラー・スウィフト、元「ワン・ダイレクション」のゼイン・マリク、ホセ・ジェイムズなど世界的ミュージシャンが集結。よりエロティックに、よりドラマティックになった本作を彩っている。『フィフティ・シェイズ・ダーカー』は6月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フィフティ・シェイズ・ダーカー 2017年6月、全国にて公開(C) 2017 UNIVERSAL STUDIOS
2017年02月17日俳優・佐々木蔵之介が、第二次大戦直後のドイツで疾病対策に力を尽くし、若くしてこの世を去った医師・肥沼信次の軌跡を辿る「ドイツが愛した日本人~佐々木蔵之介が巡る、ある医師の物語~」が2月5日(日)放送となる。第二次世界大戦前夜の1937年、アインシュタインに憧れ放射線医学の研究者を志しドイツへ渡り、29歳で名門・フンボルト大学への留学を果たした肥沼氏。ナチスドイツの独裁が進むドイツで懸命に学んだ肥沼氏は、功績を認められアジア人初の教授資格を得るところまでになるが、第二次世界大戦の戦況が悪化して“アジア人初の教授資格獲得”という栄誉も戦争の混乱の中に消える。大使館から帰国指示が出るなかでドイツに残った肥沼氏は、ベルリンを離れドイツ北東部、ポーランドとの国境に近い古都・ヴリーツェンへ。当時のヴリーツェンではチフスが猛威を振るっており、十分な薬もないなかで肥沼はチフスに苦しむ人々の治療にあたり続けた。そんな肥沼氏のドイツでの軌跡を追うため、佐々木さんはドイツの首都・ベルリンに降り立つ。佐々木さんはブランデンブルク門や東西ドイツ分断の象徴だったベルリンの壁を巡り、第二次世界大戦の爪痕と東西ドイツの統一前後の変化を知る。そして肥沼氏が留学した頃のドイツを知るため、当時の面影を残す大聖堂や世界遺産の博物館島へも赴く。さらにナチスによるユダヤ人迫害の歴史を知るためホロコースト記念碑や、ザクセンハウゼン強制収容所などを経て肥沼氏がチフスから人々を救うため尽力したヴリーツェンへ。中世から栄えたこの街で佐々木さんが見つけた肥沼氏の足跡と、ヴリーツェンの人々の肥沼氏への感謝を知る。ヴリーツェンの学校を尋ねた佐々木さんは肥沼氏に祖父の命を救って貰ったという少年、ルイスに出会う。ルイスの祖父は5歳のときに肥沼氏にチフスを治してもらったのだ。ヴリーツェン市長をはじめ肥沼氏を知る人々との出会いのなかで献身的だった彼の人柄や医師としての姿などが浮かび上がってくる。長らく日本に伝わることがなかった肥沼氏の功績。没後43年目にしてその偉業が伝えられることになったきっかけとは?激動の時代のなか、日本から遠く離れたドイツの人々の命を救い続けた日本人医師・肥沼信次の生き様を伝え、現代を生きる日本人に勇気と誇りと感動を届ける。佐々木さんは現在、横山裕とダブル主演を果たした映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』が公開中。本作は黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」を原作に、『毎日かあさん』『マエストロ!』の小林聖太郎監督が映像化。イケイケやくざを佐々木さんが、口だけは達者なぐーたらビンボーのカタギを横山さんが演じ、北川景子、橋爪功、國村隼、濱田崇裕(ジャニーズWEST)、橋本マナミ、木下ほうか、キムラ緑子、矢本悠馬らバラエティに富んだ俳優陣が集結した。また今年は『破門 ふたりのヤクビョーガミ』を皮切りに、神木隆之介主演の『3月のライオン』、リリー・フランキー主演の『美しい星』、『花戦さ』では前田利家役での出演と、立て続けに話題作への出演が決定している。「ドイツが愛した日本人~佐々木蔵之介が巡る、ある医師の物語~」は2月5日(日)15時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2017年02月05日仮面ライダーとスーパー戦隊がコラボする「スーパーヒーロー大戦」シリーズ最新作『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』の公開日が、この度、3月25日(土)に決定。併せて特報映像が到着した。現在放送中の“ドクター=医師である主人公が仮面ライダーに変身”し、人類の命を守る「仮面ライダーエグゼイド」(シリーズ18作目)と、2月より放送が開始される“宇宙×星座”がモチーフのシリーズ史上スタート最多人数となる“9人の究極の救世主”が宇宙を駆けめぐり、悪に支配された銀河を解放にみちびく、壮大なSFヒーローファンタジー「宇宙戦隊キュウレンジャー」がコラボする本作。世界消滅の運命をかけた“死の闘技場”が「仮面ライダーエグゼイド」と「宇宙戦隊キュウレンジャー」の前に立ちはだかり「ゲ ーム世界」が「現実世界」を総攻撃。完全に閉ざされた異空間から脱出するため、歴代の仮面ライダー、スーパー戦隊 が、まさかの大乱戦を起こす…という内容となっている。また、本作には仮面ライダー&スーパー戦隊合わせて総勢100人を超えるヒーローたちが登場!解禁された特報映像には「仮面ライダーエグゼイド」「宇宙戦隊キュウレンジャー」を始め、「仮面ライダーアマゾン」「キョウリュウレッド・カーニバル 」「仮面ライダー電王 ソードフォーム」「ハイパートッキュウ 1号」「アカニンジャー超絶」「仮面ライダーアギト バーニングフォーム」「仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム」「仮面ライダー龍騎サバイブ」「キョウリュウゴールド」など22人のヒーローたちの姿も確認できる。『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』は3月25日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月17日大みそかに放送された『第67回NHK紅白歌合戦』視聴率(NHK総合)が2日、ビデオリサーチから発表され、第1部(19:15~20:55)は35.1%、第2部(21:00~23:45)は40.2%だった。前年は第1部34.8%、第2部39.2%だったため、それぞれ0.3ポイント、1.0ポイント上昇。前年の第2部は8年ぶりとなる40%割れで過去最低だったが、再び大台に乗せた(2部制は1989年から)。「夢を歌おう」をテーマに掲げた今回の『紅白歌合戦』は、紅組司会を有村架純、白組司会を嵐の相葉雅紀、総合司会を武田真一アナウンサーが担当。有村と武田アナは初司会で、相葉はグループでの司会経験はあったものの、単独では初めてだった。出場歌手は紅組23組、白組23組の合計46組。初出場は紅組が市川由紀乃、宇多田ヒカル、大竹しのぶ、欅坂46、PUFFY、白組が桐谷健太、KinKi Kids、THE YELLOW MONKEY、RADWIMPS、RADIO FISHの計10組となり、細川たかしの卒業、和田アキ子の落選など、世代交代を印象づけた。本番では、関ジャニ∞が全体のトップバッターを務め、紅組のトリは石川さゆり、大トリを嵐が担当。同日で解散となったSMAPの出場を取り付けることができなかったものの、ピコ太郎や渡辺直美が登場する「紅白HALFTIME SHOW」、映画『シン・ゴジラ』とのコラボ、タモリとマツコ・デラックスによる寸劇、AKB48の紅白選抜といった新企画、そして初の2階ステージを導入するなど、新機軸を打ち出した。しかし、本筋ではないパートでハプニング的に展開される企画で、ただでさえ進行に慣れない司会陣が、演出面を超えて振り回される格好に。勝敗を決める審査でも、視聴者・会場の客席投票で白組が大きくリードしたにもかかわらず、審査員投票で逆転したことに、勝利したはずの紅組司会・有村が戸惑う姿もあった。なお、裏番組のトップは、日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけない科学博士24時!』で、(18:30~)17.7%、(21:00~24:30)16.1%だった。世帯視聴率の数字はビデオリサーチ調べ・関東地区。○『NHK紅白歌合戦』ここ10年の視聴率(NHK総合)2016年:(1部)35.1%、(2部)40.2% / (紅組司会)有村架純・(白組司会)相葉雅紀・(総合司会)武田真一アナ2015年:(1部)34.8%、(2部)39.2% / (紅組)綾瀬はるか・(白組)井ノ原快彦・(総合)黒柳徹子、有働由美子アナ2014年:(1部)35.1%、(2部)42.2% / (紅組)吉高由里子・(白組)嵐・(総合)有働由美子アナ2013年:(1部)36.9%、(2部)44.5% / (紅組)綾瀬はるか・(白組)嵐・(総合)有働由美子アナ2012年:(1部)33.2%、(2部)42.5% / (紅組)堀北真希・(白組)嵐・(総合)有働由美子アナ2011年:(1部)35.2%、(2部)41.6% / (紅組)井上真央・(白組)嵐・(総合会)阿部渉アナ2010年:(1部)35.7%、(2部)41.7% / (紅組)松下奈緒・(白組)嵐・(総合)阿部渉アナ2009年:(1部)37.1%、(2部)40.8% / (紅組)仲間由紀恵・(白組)中居正広・(総合)阿部渉アナ2008年:(1部)35.7%、(2部)42.1% / (紅組)仲間由紀恵・(白組)中居正広・(総合)松本和也アナ、小野文惠アナ2007年:(1部)32.8%、(2部)39.5% / (紅組)中居正広・(白組)笑福亭鶴瓶・(総合)松本和也アナ、住吉美紀アナ
2017年01月02日皆が憧れるステージで活躍する大人って、どんな子ども時代をすごしたのでしょうか? 夢を叶えた大人はどんな風に育てられたのか、人生まだまだヒヨっこのちゃずがインタビュー!第2回はアニメーターの松原秀典さんにインタビューにいきました。松原さんは今話題の映画『この世界の片隅に』のキャラクターデザインと作画監督を担当された方。他にも『ああっ女神さまっ』『サクラ大戦』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』等の作品も手がけられたベテランのアニメーター(キャラクターデザイナー、イラストレーター)さんです!松原秀典プロフィールアニメーター、キャラクターデザイナー、イラストレーター1965年生まれ。富山県出身。株式会社カラー所属。ガイナックスに入社後、『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』などに参加。『サクラ大戦』『ああっ女神さまっ』ではキャラクターデザイン、作画監督を務める。映画『とある飛空士への追憶』でもキャラクターデザインとして参加。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでは作画監督、デザインワークス、原画として参加。最近では映画『この世界の片隅に』でキャラクターデザイン、作画監督として参加している。■『この世界の片隅に』は、見たら結婚したくなる作品!?ちゃず─大ヒット中の『この世界の片隅に』。ヱヴァンゲリヲンなどとは全く違うテイストでご苦労はなかったですか?松原─この作品が始まった当初、前にやっていたカッコいいアニメの絵柄が手に染み付いていたので、監督には「もうちょっと下手に描いてくれ」なんて言われたりしましたよ(笑)。僕自身、こういうやわらかい絵柄はあまりやったことがなかったので、少しテイストを合わせるのに苦労した部分もありました。ちゃず─作画監督というのは、具体的にどういうお仕事になるんですか?松原─ひと言で簡単に言ってしまえば、線画の段階での「全体の絵柄の統一」です。ちゃず─私、すずちゃんの目が時々漫画的な表現になるところが好きです!松原─あれのおかげで、この作品の世界観ができたようにも思います。原作の漫画でもそういう表現になっているのですが、あれを採用するかしないかで、作品の幅が変わったんじゃないかなと。あと僕がちょっと気をつけたのが、ご飯のシーン。子どもに「お箸をちゃんと持ちなさい」と教えている以上、ちゃんと絵でも表現しなくちゃなと。ちゃんと持ち替えるキャラクターと、適当にやっているキャラクターと、意識して描き分けています。子どもがいると、どうしてもそういうこと考えてしまいますよね。いろんな方に、感覚的に想像させられる作品にはなったのかなと思っています。ちゃず─場面場面で違ったタッチが入ってくるのも、すごく作用しているように拝見しました。松原─原作のこうのさんが、ありとあらゆる実験的な描き方にチャレンジしてらっしゃったので。漫画自体は黒と白の線画なのですが、それに近いもの、それに代わるものとしてどんな表現があるかを監督は色々考えられたようです。すずちゃんが絵を描いているシーンが結構あるのですが、「絵の中で絵を描いている」という二重構成なんですね。現実と虚構が両方とも絵だと境界が曖昧になってしまうので、ちょっと不思議な表現を監督は入れようとしたのかな、と。「この鳥は本当にいたのか?」と思えてくるようなところとか。ちゃず─そういう曖昧さが想像力につながっているのかもしれませんね! すずちゃんの大人の女性っぽい表情も気になりました!松原─二人きりの世界とパブリックな世界で見せる顔は皆違うよね。その感じを出そうとすると、表現が細かくなるのかもしれません。僕は作品の内容を管理する側で、アニメーターにシーンを割り当てる時に、「このシーンは女性のあの人に描いてもらおう!」なんて考えて割り振って。「どんなのを描いてくるかな?」なんてちょっとワクワクしたりもしています。ちゃず─史実に関しては、忠実に再現をされたのですか?松原─忠実というより忠実風、ですね。資料がカラーで残っていない以上、完璧というわけにはいかないので。地域や性格、職業なんかによっても、戦争の受け取り方は違っていただろうし。服などに関しては調べるだけ調べて、かといって何もかもリアルに描くのではなく、ふんわりと原作に合わせて描きました。ちゃず─モンペにしていた着物も華やかでかわいかったです!松原─昔の写真を見るとね、びっくりするくらい派手なんですよ。戦争前の女学生の服なんて、今の女子高生のスカートより短かったくらい。既製品の使い回しという意味では、派手な着物をモンペにしているので、生地は派手だったりもしてね。ちゃず─どのくらいの期間、この作品に携わっていたのですか?松原─監督たちは準備から完成まで6年かかったそうですが、僕は2年半くらい。作画に関しては、がっつり取り組んでいたのは1年半くらいで、その間は毎日描いていました。監督は「見たら結婚したくなるような作品」を目指していたらしいですよ(笑)。 ■東京は海外のような場所だった!? 夢を叶えるまでの道ちゃず─松原さんがこの仕事を始めたきっかけは?松原─僕は富山出身なのですが、僕が若い頃は、東京は夜行で何時間もかけてやってくるような場所で、海外とあまり変わらないような感覚だったんです。でもアニメーションや漫画みたいな仕事は都会にしかないものだったので、やりたいとなると行くしかない。でもかなり遠い。だから夢だと思っていました。田舎で普通に暮らしていくための仕事も考えていました。ちゃず─この職業に就くハードルを感じてらしたのですね…。松原─はい、ものすごく。なので、一段クッションとして、まずはアニメ系の専門学校に行きました。そこからフリーのような形で、委託で仕事を始めて。ちゃず─最初から社員ではなかったんですね? 大変じゃなかったですか?松原─大体皆そうなんじゃないかな? 作品ごとに集められて、スタジオのなかに入るんだけど、その作品が終われば、また次の作品へ行く、という形です。腕が上がると色々と声がかかるようになって、あちこち移動するようになっていく。人のつながりで助けたり、助け合ったりしてきたという感じです。苦労とか頑張ったとかあんまりないですね。皆、頑張ってるじゃないですか。どんな仕事をやっていても、大抵の人は努力していると思うので。■パパとしての日常ちゃず─松原さんが育った家庭は? どんな子どもだったんですか?松原─うちは放任に近かったです。親が離婚して、教育的な環境下にはなかったんですよ。上京も自分で決めました。コミュニケーションほぼゼロの家庭だったので、結果的に自分の好きにできる環境だった、というか。僕は堅実な性格なので、そういう状況でなかったら地元にいたと思うのですが、家庭という土台がなくなっていたので、だったら東京でも同じかなと思い。小さい頃にそろばんと習字を一瞬かじったくらいで塾にも大学にも行っていないので、自分の子供の習い事のことも正直よくわからないんですよね。ちゃず─お子さんに絵を教えられることはあるのですか?松原─まだしていないですね。英才教育をしたいとも全く思いませんが、一個だけ、英語が話せたらすごくいいな、というのはありますね。奥さんが話せる人で。話せるとどこでも行っちゃえるので、あれはうらやましいです。思うだけで、やらせてはいないのですが(笑)。ちゃず─それもひとつの方法ですね! 最後に十年後へのお子さんへのメッセージをいただけますか?松原─僕はもういい歳(51歳)ですが、上の子は5歳、下の子3歳なので、最低でも17年後までは頑張らなくちゃな、なんて思いますね。普通に育ってくれればいいし、それだけで十分有難いです。ただ、今のところ子供たちのなかで、父親は家にいないことになっているだろうな、と。将来的にその影響出てきちゃうのかな…なんて思うと気にかかっています。でも正直、この仕事だと普通なんですよね。今作でもピーク時は半年間、2〜4日に1回しか家に帰れませんでした。朝バタバタするなかで一瞬、顔を見られるくらいで。子どもからすれば、僕は「たまに朝いるだけの人」で。どんな感じに見えているんだろうな…。ちゃず─お休みは全然ないんですか!? 松原─普段はあるんですけどね。この半年間はなかったです。作品によっては追い込まれることも多々ある、という。本人はつらいと思ってないのですが、周りから見るとそう見えるかもしれません。少ないですが、休みのときは必ず家族と行動していますよ。ちゃず─お子さんには、どんなふうに接しているんですか?松原─その時その時をかみしめるような感じですかね(笑)。いつも一緒にいられるわけじゃないので、「抱っこ」と言われたら必ず抱っこしてあげるとか。すぐ大きくなっちゃうし、そのうち重くなったらできなくなっちゃうし。世のお母さんたちからも「小さいときは一瞬しかないから、もっとかわいがればよかった!」なんて証言をよく聞くじゃないですか。会っている時間が短いせいか、僕の中ではまだ小さいイメージなんです。服を着せたり、ボタンを止めてあげたり、靴を履かせたり、奥さんからすれば「それはもう自分でできるのよ」ということでも、やってあげたいんですよね。あまり普段やっていないせいで、そういう小さな手伝いをやりたくて。「うざがられるまではやっていたいな〜」なんて思っています(笑)。ちゃず─こうやってお父さん側の本音を聞かせていただけると、また違う視点が得られるな、と思ったインタビューでした。帰り際には、照れつつも「一番大事にしているのは、奥さんと子どもが笑顔でいることです」という温かいひと言も。忙しい仕事のなかでも、ご家族の存在が何よりも支えになっている様子に感銘を受けつつ、そのあたりの思いが、きっと『この世界の片隅に』の世界観にも反映されているんだな…!なんて思った、ちゃずなのでした!映画『この世界の片隅に』HP: アニメ『龍の歯医者』HP:
2016年12月28日日本漫画界の巨匠・松本零士のライフワークであり、第二次世界大戦をベースに緻密なメカと戦場の悲哀を描いた短編漫画集「戦場まんがシリーズ」。そのすべてを詰め込んだ、初のガイド本『松本零士 戦場漫画大全』が12月24日(土)に発売される。『松本零士 戦場漫画大全』発売情報本書は全153作品を紹介。登場兵器ガイド、心に響く名言などの全153作品の徹底解説をはじめ、関連するプラモデルなどのグッズ類、カラーイラストなど様々な角度から「戦場まんがシリーズ」を紹介する。そして極めつけは、これまで単行本未収録のためファンの間では幻とされていた短編漫画『錨のない船』が再録される。1991年12月発行の雑誌『真珠湾50年』に掲載された、加賀乙彦先生の同名小説を原作にした今作の再録は大きな話題を集めるに違いない。さらに現在では絶版となっている人気書『零士のメカゾーン』から厳選した兵器イラストも多数再録するなど、松本零士ファンはもちろん、ミリタリーファンにもたまらない一冊となっている。「戦場まんがシリーズ」全作品に込めた「機械工学に対する努力と熱意への敬意」というテーマこそが、著者の平和への願い。そんな松本流の反戦メッセージを本書から感じ取ってもらいたい。■『松本零士 戦場漫画大全』発売日:2016年12月24日(土)予定定価:2,300円(税込)判型:A5版頁数:240P発行:ぴあ株式会社<掲載コンテンツ>・戦場まんがギャラリー・戦場まんが全作解説・戦場まんがグッズ・カタログ・「零士のメカゾーン」セレクション・短編漫画『錨のない船』(原作:加賀乙彦)再録・松本先生メッセージ
2016年12月13日11月10日(木)NHK大阪放送局にて、平成29年後期の連続テレビ小説制作発表会が行われた。第97作目のタイトルは「わろてんか」。明治後期から第二次世界大戦の大阪を舞台に、“笑い”をふりまくヒロインの人生を描く。モデルとなった人物は、吉本興業の創業者である吉本せい。明治後期、商都・大阪が大いに栄えていた時代―――。ヒロインの藤岡てんは、京都で古くから続く薬種問屋の長女に生まれる。てんは厳しい父から「人前で笑ってはいけない」と教わり育つが、大阪船場の米穀商の跡取り息子・北村藤吉との出会いがてんの人生を一変させる。藤吉は根っからの芸事好きで、「人生には笑いが必要」という考えの持ち主。藤吉と衝撃的な恋に落ちたてんは、親の反対を振り切って駆け落ち同然に藤吉と結婚。そして、笑って生きる喜びに心躍ったのもつかの間、芸事好きが高じて家業をおろそかにする藤吉がとうとう店を傾かせてしまう。そのとき、てんは決意する。「あんさんが好きなその笑い、商売にしてみませんか?」――。大阪=“笑いの都”となる礎を築きあげた明治後期~昭和初期。たくさんの“笑い”の才能たちがひしめきあう時代に、当時活躍した芸人・文化人などさまざまなお笑いのパイオニアたちの人生をヒントとし、人々が過酷な時代をたくましく生き抜く姿を、笑いと涙のオリジナルエピソード満載で描いていく。10日の制作発表には脚本を務める吉田智子と制作統括の後藤高久が出席。吉田さんの手がけた主なテレビ作品は「美女か野獣」「働きマン」など。映画作品は『ホットロード』『アオハライド』、12月には『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が公開予定だ。吉田さんは「あの未曽有の震災のとき、お笑い芸人さんたちが慰問先でしょうもないことを言って被災者の方々を爆笑させている姿は鮮烈でした。実は戦時中も『わらわし隊』という芸人慰問団が戦地で熱狂的歓迎を受けていたことをご存知でしょうか。命のろうそくを手にした兵隊さんたちが笑い転げる写真に、私は正直驚き、胸を打たれました。人は笑うことで癒され、前を向くことができる生き物なのでしょう。私の目標は、このドラマをご覧になって下さる皆さんを、毎朝1回、いえ最低3回笑わせ、自分も笑い転げることです。そして気持ちのいい涙で一日の始まりをトンとひと押し…。皆さんと一緒に、“朝活”ならぬ『笑活(わらカツ)』を広めていけたらいいなと思います」と意気込みをコメントしている。来年1月には、本作のヒロインオーディションがひかえている。平成29年(2017年)度後期 連続テレビ小説 「わろてんか」は2017年10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(text:cinemacafe.net)
2016年11月10日こうの史代原作コミック『この世界の片隅に』が、片渕須直監督によりアニメ映画化された。主人公・すずは、第二次世界大戦下、突如広島から呉にお嫁に行くことになる。戦火にさらされ大切なものを失いながらも、明るく前を向いて生きる18歳のすずの日々が描かれている。その他の画像声優を務めるのは、女優・のん。監督たっての願いだったそうだ。「のんちゃんにお願いをしたいっていうのは、そこはかとなくずっと思っていて。いつのまにか、絵を描くときに、頭の中でのんちゃんの声が鳴っていたんです。それが僕だけでなくて、他のスタッフたちも同じだったんです」(片渕監督)。声優の経験は多くないのんだったが、「原作を読んで、やりたい! 私がやるんだ! という気持ちがすごく強くありました」とオファー当時を振り返る。「すずさんは、ぼーっとしているのに、すごくパワフル。そんななところが似ている」と、自身も話すほど、性格の印象もそっくりだ。片渕監督は制作にあたり、当時の防空頭巾、おしろい、雑誌、呉の航空写真といった資料集めはもちろんのこと、すずが劇中で作っている海苔の作り方まで習った。「街の風景も、天気も知った上で描いていったら、すずさんがより本当に存在しているように描けるんじゃないかな、って思ったんです」。のんも監督の徹底したリサーチに、「資料の多さに驚きました」と目を輝かせた。「のんちゃんは本当に努力家だと思います。それに、入れ込んでいくと芝居の熱量がどんどん上がっていくんです」。そう片渕監督が語るように、のんは役に対して誠実に向き合った。本作は原作をほぼ忠実に描いているが、一部台詞を変えているところがある。「のんちゃんは、台本と原作とを照らし合わせて、『ここ違っているんですけど、どういう意図なんですか?』って全部聞いてきてくれたんです」。それに対し、「わからない感覚は全て監督に相談をして、腑に落としました。そうしたことで、すずさんの感情が沸き立ったときの感覚もすごく共感ができました」とのんも話す。ひとつひとつを我が事のように捉えていくのんと、片渕監督の真摯さによって、作品に命が吹き込まれていった。最後にのんは、「普段は家族を誘って映画館にいかないかもしれませんが、家族や友人、大切な人と観ると、すごく素敵なものをみつけられると思うので、ぜひ誰か大事な人と観に行ってもらいたいです」と思いを語った。『この世界の片隅に』11月12日(土)より全国公開取材・文・写真:小杉由布子
2016年11月10日新しい仮面ライダーとかつて活躍した仮面ライダー、2人の仮面ライダーが共闘する「MOVIE大戦」シリーズが、この度レベルアップ!『仮面ライダー平成ジェネレーションズDr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』と題して、12月10日(土)に公開決定。併せてビジュアルと特報映像が到着した。本作は、タイトル通り仮面ライダーエグゼイド、仮面ライダーゴーストに加えて、歴代“平成”レジェンドライダーである仮面ライダードライブ、仮面ライダー鎧武、仮面ライダーウィザードも参戦するという超豪華仕様。舞台は、今年で「仮面ライダー」シリーズも45周年を迎え、「平成仮面ライダー」シリーズとしては18作目となる、現在放送中の「仮面ライダーエグゼイド」の世界。正体不明のゲームウイルス生命体“パックマン”襲来によって、未曾有の危機に陥った人類。恐ろしい勢いで感染が拡大する中、天空寺タケル(仮面ライダーゴースト)がウイルスに感染し変身する能力を失ってしまう。宝生永夢(仮面ライダーエグゼイド)は敵の正体とその感染源を突き止めるが、それは自身の運命をも左右するある“重大な真実”へと繋がっていた。行く手を塞がれるエグゼイドとゴースト。この絶体絶命の危機から2人のライダーを、そして人類を救い出せるのは…そう、あの男たちだけ。レジェンドと呼ばれる仮面ライダーたちは、この危機をどう打ち破ってみせるのか。安息の地を求めて旅立ったウィザードは、この地上から姿を消した鎧武は、そして、ベルトさんを失ったドライブは、我々の前にどうやって復活を果たすのか…といったストーリー。タケルたちに襲いかかる新たな運命、歴代仮面ライダーたちの奇跡の集結、さらにエグゼイドのテレビシリーズへと直結する秘密が、まさにこの物語の中で明かされるという。「仮面ライダーエグゼイド」は、歴代仮面ライダーシリーズ史上初めて、“ドクター=医師である主人公が仮面ライダーに変身”し、人類の命を守る仮面ライダーとして悪と戦うというストーリー。ドクターライダーであるエグゼイドは、謎のゲームウイルス「バグスター」を打倒するためゲームという名のオペレーションに身を投じ、そしてときにはほかのドクターライダーたちともバトルを繰り広げる。なお劇場窓口では、10月月29日(土)にプレゼント付前売券が全国合計各5万個限定で発売開始。内容は「手のひらヒーローシリーズジャンピングライダー」で、ネジを巻くとライダーがジャンプする仕様。“仮面ライダーエグゼイドver.”か“仮面ライダーゴーストver.”のどちらか1つを選ぶことができるようだ。また、プレミアムセットも11月19日(土)に発売されるようだ。『仮面ライダー平成ジェネレーションズDr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』は12月10日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月10日第2次世界大戦後のパリ、豪華なオートクチュール界の裏側を描く、Amazon UKのオリジナルドラマ「ザ・コレクション」が、Amazonプライム・ビデオにて独占配信されることになった。1947年、パリ。新鋭のファッションデザイナー、ポール・サビーヌは、有力なビジネスパートナーと提携を結び、パリ・ファッション界の頂点に立つという大きなチャンスを与えられる。しかし、彼には、気まぐれだが天才的なデザインの才能を持つ弟のクロードが必要だった。そして、その秘密は何があっても、誰にも知られてはならなかった――。戦後、著しく成長していくパリのファッション界を舞台に、華やかさの裏に秘められたオートクチュール店を営む2人の兄弟と、アトリエの従業員たちのライバル争いやロマンスが描かれていく本作。シリーズ・クリエイターと脚本は、「プリティ・リトル・ライアーズ」「アグリー・ベティ」で知られるオリヴァー・ゴールドスティック。監督は、ゴシックホラー「ナイトメア~血塗られた秘密~」を手掛けたダーブラ・ウォルシュ。衣装デザインは、フランスのヤン・クーネン監督作品のコスチュームを多数担当する、『シャネル・アンド・ストラヴィンスキー』のシャッツーンとファブのコンビ。豪華キャストには、「コバート・アフェア」のリチャード・コイル、「ダヴィンチと禁断の謎」のトム・ライリー、『ハリーポッターと炎のゴブレット』のフランシス・デ・ラ・トゥーア、さらにメリル・ストリープの実娘である「グッド・ワイフ」『幸せをつかむ歌』のメイミー・ガマーなどが勢ぞろいする。Amazon オリジナルドラマ・シリーズ「ザ・コレクション」はAmazon プライム・ビデオにて全8話を毎週1話ずつ見放題配信中(※初週のみ1話、2話同日配信)。(text:cinemacafe.net)
2016年10月02日新国立劇場の2016-17シーズンは、10月2日(日)、昨年から始まった新しい『ニーベルングの指環』の第2弾『ワルキューレ』で幕を開ける。世界レベルの実力派ワーグナー歌手たちが揃った注目の舞台。9月下旬、稽古中の劇場を訪れた。【チケット情報はこちら】第1幕をほぼふたりだけで作るのはジークムントとジークリンデ、禁断の愛で結ばれる双子の兄妹だ。ジークムントのステファン・グールドは、『ラインの黄金』ではローゲを歌い、『ジークフリート』『神々の黄昏』ではジークフリートと、4作すべてに出演する。ジークムントを舞台で演じるのはこれが初めてという。豊かな強い声は、若々しさと甘さも併せ持ち、この悲劇的な役を迫真の歌唱で演じている。ジークリンデのジョゼフィーネ・ウェーバーも堂々と渡り合う。ジークムントの『冬の嵐は過ぎ去り』からの二重唱は聴きどころ。緊迫した歌い合いの中に、禁じられた間柄なのに出会ってしまったふたりの愛の喜びがあふれている。ジークリンデがこれだけ立派だと、もしかしてブリュンヒルデが霞んでしまうのではないかという心配が一瞬でも心をよぎった自分が馬鹿だった。すでに新国立劇場でも同役を歌っているイレーネ・テオリンのブリュンヒルデは、北欧の歌手(スウェーデン生まれ)特有の透明で豊かな声で見事な貫禄。ブリュンヒルデが愛に目覚め、父ヴォータンに背いてゆく葛藤も巧みに演じている。そのヴォータンのグリア・グリムスレイは、ひと声で「神」を感じさせる。第3幕の『告別の歌』が、深く、神々しい。この日のリハーサルは舞台装置も衣装も照明も付けて、音楽だけはピアノ伴奏による通し稽古だった。しかし、歌手たちがほぼフルヴォイスで歌っていたおかげもあって、音楽の密度の濃さは尋常ではなく、5時間超という長丁場を忘れてワーグナーの音楽に没頭した。ピアノ伴奏でオペラを観てこんなに熱中したのは初めてだ。これにあのスペクタキュラーなオーケストレーションが加わったらと思うとゾクゾクする。全幕を通して傾斜ステージが特徴的な舞台はゲッツ・フリードリヒが1996年から1999年にフィンランド国立歌劇場で制作したプロダクション。物語に別の要素を加えたりすることなく、ワーグナーの世界を正面から見せてくれるので音楽に集中できる。ラストで、横たわるブリュンヒルデを炎の結界が囲んでゆくシーンは圧巻だ。公演は10月2日(日)、5日(水)、8日(土)、12日(水)、15日(土)、18日(火)の全6回。上演時間は休憩を含めて約5時間20分。取材・文:宮本明
2016年09月26日『ジュラシック・ワールド』第2弾の製作費が第1弾を1億ドル(約101億円)以上上回るようだ。2015年の大ヒット作に次ぐ現在タイトル未定の第2弾は来年夏公開予定となっており、その製作費は第1弾のおよそ2倍にもなるという。フアン・アントニオ・バヨナ監督はスペインの雑誌El Pais Seminalに対し、2億6,000万ドル(約264億円)もの巨額製作費を投入するとコメントしており、第1弾の製作費1億5,000万ドル(約153億円)をはるかに上回る額の製作費をかけることを明らかにした。さらにバヨナ監督は同作品のタイトルはすでに決まっており、もうすぐ発表されると続けた。巨額の製作費が投じられることが明らかになった同作品のメガホンをとるバヨナ監督は以前、『ジュラシック・ワールド』の前身である『ジュラシック・パーク』シリーズの大ファンであり、自身が監督に就任してからもスティーブン・スピルバーグ監督の心を引き継ぐつもりだと語った。新3部作になると噂される前作『ジュラシック・ワールド』は世界中で16億7,000万ドル(約1,700億円)興行収入をたたき出し、映画史上第4位の興行成績を記録している。(C)BANG Media International
2016年09月21日映画『マリアンヌ』が2017年2月10日(金)より、TOHO シネマズ 六本木ヒルズほかで全国ロードショー。ブラッド・ピット主演最新作となる本作は、第二次世界大戦を舞台に、極秘諜報員とフランス人レジスタンスの男女にはばかる過酷な運命と究極の愛が試されるロマンチックスリラー。ブラッド・ピットは、近年プロデューサーとして『それでも夜は明ける』でアカデミー賞作品賞を受賞し、ますます活躍の幅を広げている。共演に名を連ねるのは、『インセプション』のマリオン・コティヤールだ。監督は『ザ・ウォーク』『フォレスト・ガンプ/一期一会』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名匠ロバート・ゼメキスが務める。解禁となった特報映像では、ブラッド・ピット演じるマックスとマリオン・コティヤール演じるマリアンヌとの2人の仲睦まじい愛が描かれている。しかし、後半は一変。最愛の妻への「ある疑惑」を突き付けられたマックスが、苦悩を抱える痛々しく表情が映し出され、そんな疑いもつゆ知らず変わらぬ笑顔を振りまくマリアンヌとの対比が衝撃的に描かれている。本作について、マリオン・コティヤールは「エンターテイメント性に富んだサスペンスであると同時に、とても深く大きな愛の物語であるところが気に入っているのよ。悲劇的な愛の物語なの」と語っている。愛した美しい女性、そして妻となり優しい子供の母親となったマリアンヌは、本当に自分には言えない裏切りを働いていたのか。果たして、愛した女・マリアンヌの愛は真実だったのか。過酷な運命を前に、究極の愛が試されるラブストーリー『マリアンヌ』に期待が高まる。■ストーリー1942年、モロッコ・カサブランカ。マックス(ブラッド・ピット)とマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は出会った。極秘諜報員とフランス軍レジスタンス、決して交わることのない人生を歩んでいたふたりは、ある重大なミッションによって引き寄せられる。それは夫婦を装って、敵の裏をかき、ドイツ大使を狙う作戦だった。その後、ロンドンで再会したふたり、愛が芽生え始めるのは自然のことだった。しかし、マリアンヌには愛した人にも決して言えない「ある秘密」を抱えていたのだった。【詳細】映画『マリアンヌ』公開日:2017年年2月10日(金) TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 他全国公開監督:ロバート・ゼメキス主演:ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、リジー・キャプラン、マシュー・グード原題『ALLIED』(C)2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2016年09月09日