ファッションの多様化によって、より細分化されてきているスポーティファッション。海外セレブがリアルコーデとして取り入れている【ブロークコア】は、80~90年代のイギリスのサッカーファンを彷彿とさせるファッションスタイルで、今や世界的な流行を見せています。決め過ぎないスタイルがZ世代のファッション感にもマッチし、日本でも話題に。流行に敏感なスタッフさんたちが着こなすブロークコアスタイルを、今回はチェック!ワイルドなアイテム使いが海外ムードを盛り上げる出典:.stMaoさんが爽やかなホワイトのナンバーロゴTに合わせるのは、大胆にクラッシュしたダメージデニム。全体的にルーズなシルエットですが、存在感のある小物を合わせて引き締まった印象に。海外ガールを彷彿とさせるエッジィなスタイルが完成しています。ミニユニフォームで作るメリハリスタイル出典:.stホットな雰囲気のピタTも女性らしくて捨てがたい……! Hinechiさんが着こなすスキッパーデザインのミニユニフォームは、首元が見えヘルシーな雰囲気。ボリュームのあるボトムスを合わせて、メリハリのあるボディラインを表現するのが◎トレンド × トレンドで視線を集める出典:.stサッカーTシャツにミディ丈プリーツスカートを合わせるMYONさん。新しさとレトロがうまく融合した韓国発の「ニュートロ」ファッションが完成しています。控えめなコーディネートながら、キャットアイサングラスをプラスすることで前衛的な雰囲気に。スウェット合わせのリラクシーな着こなし出典:.stサッカーTシャツ × スウェットも、ブロークコアが注目される今ならオフスタイルっぽく映りません。全体的にライトな色調で組み合わせれば、スウェットコーデの重た見えを解決できそう。着こなしがぼやけないように、小物は締め色で。ガーリーアイテムと合わせた「ブロケットコア」も見逃せない 出典:.stサッカーTにガーリーなアイテムを合わせた女性らしいスタイルは、ブロークコアから派生して誕生した「ブロケットコア」。比較的挑戦しやすく、手持ちのスカートと合わせるだけで爽やかな着こなしが完成します。夏らしく爽やかな装いから、海外ガールのようなスパイスの効いた装いまで、幅広い着こなしが楽しめるブロークコア。この夏ぜひ試して欲しいイマドキなスタイルです。※すべての商品情報・画像は.st出典です。※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございます。最新の商品情報は各お店・ブランドなどにご確認くださいませ。writer:chia
2024年07月23日2022年10月期のドラマも、続々と最終回を迎えている。Netflixなどサブスクリプションサービスが台頭し、個人の視聴環境も細分化される中、今年は、民放制作の連続ドラマにも当たり作品が多かった。なかでも人気を集めたのはどの作品だったのだろうか。そこで本誌は今年放送された連続ドラマで満足した作品についてアンケートを実施。上位3作品を見ていこう。3位には、7月期に放送された『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)がランクイン。町の弁護士、通常“マチベン”を題材にした本作。有村架純(29)が演じるのは、「パラリーガル」として働く、東大卒ながらも司法試験には落ち続けているキャラクター。一方で中村倫也(35)が高卒弁護士役を演じ、2人のデコボコながらも抜群のコンビぶりが評判となった。「有村架純さんと中村倫也さんの掛け合いが心地よくて観ていてとても楽しかった。法律が身近に感じられた。あの2人の物語の続きをまた観たい」(40代女性/パート)といった意見はもちろん、こんな声も寄せられた。「男女のバディが簡単にカップルにならないところ。役の上でだけど役の各々自分の人生を大切に生きているところが生っぽくて良い」(50代女性/パート)「町弁という題材も新鮮で、派手な法廷シーンなどはほとんどなくても、弱者に寄り添う身近なテーマで、是非続編が見たいなと思う作品です」(40代女性/専業主婦)と、現代の価値観に寄り添った物語の描き方にも高い評価が上がった。2位に輝いたのは、見逃し配信累計再生数が4600万回を超えるなど社会現象となっている『silent』(フジテレビ系)。ヒロイン「紬」を川口春奈(27)が、その紬と高校時代に交際していた「想」をSnow Man・目黒蓮(25)が演じている。聴力を失っていた元恋人と8年越しに再会し、再び関係を紡いでいく姿を描く、完全オリジナルのラブストーリーだ。別れから8年後に偶然再会すると、想が当時「若年発症型両側性感音難聴」を患ったことをきっかけにあらゆる人間関係を絶った事実を知る紬。揺れる心もあるなか、想には聴覚障害を持つ奈々という寄り添う友人の存在があり、紬にも新たな恋人はいて……。複雑な心情描写はもとより、「何の期待もせずになんとなく見たら、初回から度肝を抜かれました!初回で泣いたドラマは初めてです。ナナさん役の方の手話が完璧過ぎて、本当に聴こえないんじゃないかと勘違いしてしまう」(50代女性/会社員)など、特に手話表現への評価が高い。ろう者である奈々を演じる夏帆(31)にも称賛の声が集まっている。「好きなアーティストの楽曲が多用されていて、お話以外にも、隠れた伏線を探すのが楽しく、切なくなった」(40代女性・パート)と、音楽への言及も。“聞こえない”ことを題材に扱っているからこそ、BGMやそのほか作中での音の表現にこだわって演出がなされた結果なのだろう。先日、本誌が実施したアンケートでは、「秋ドラマ『最終回まで見たい』作品」「秋ドラマ『見るのをやめた』作品」のどちらでも上位にランクインしていたが、今回は「満足」作品のみで上位に。ストーリーが進んでいくごとに、どんどんと支持を伸ばしていったようだ。堂々の1位は、1月期放送の『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)!「ミステリのようでミステリではない」独特な雰囲気の作品。その空気感を作り上げる主人公・久能整(くのう・ととのう)は、自身の考えや正論をあますところなく述べるのに、決して“論破してやろう”という姿勢は見せない。そんな飄々とした性格が魅力のキャラを菅田将暉(29)が演じた。「菅田将暉の演技がピカイチ原作がよくそのイメージを壊さなかった。ストーリーにどんどん引き込まれた作品でした」(60代女性/専業主婦)と、同タイトルの人気漫画が原作のドラマのため、当初は漫画ファンからの不安視する声もあったが、しっかりと跳ね返し、人気ドラマに。原作でも特徴的な主人公の語り口も、ドラマで違和感なく演じられ「整(菅田将暉君)の淡々とした語り口調が心地よかったし、内容も気持ちよかった」(40代女性/自営業・自由業)と高評価だ。ドラマの人気ぶりから、映画の制作も決定。来年秋に公開予定となっているが、「小さな引っ掛かりから、当たり前の事なのに初めて気がつかされた長台詞が、毎回心打たれました。早く次回作、映画が観たい」(50代男性/アルバイト)と、早くもラブコールを送るコメントも見られた。トップ3の作品を振り返ると、「現代的にアップデートされた価値観」が共通項のように浮かび上がってきた。テレビ離れが叫ばれても、まだまだテレビドラマは絶大な影響力を誇る。そこから新たな価値観が共有され、支持を受けるのはまさに「時代の変化」をあらわしているのかもーー。【2022年放送の連続ドラマの中で「視聴して満足した」作品は?】(複数回答可)1位:『ミステリと言う勿れ』7%2位:『silent』5.5%3位:『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』4.4%4位タイ:『クロサギ』4.2%『相棒 season21』4.2%【調査概要】実施期間:22年12月5日から22年12月13日調査対象:15歳以上の男女333人調査方法:WEBでのアンケート『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』、Googleフォームを使用)
2022年12月24日若い頃から漫然と入っているままの保険はないだろうか?内容の充実度、細分化された保障、コスパなども進化している現在、自分に必要な保険へのかけ替えを検討しよう――!「交通事故などの重大事故のとき、O型の人はほかの血液型より3倍近く死ぬ確率が高いというデータがあるのをご存じでしょうか」こう話すのは『NEWよい保険・悪い保険2022年版』(徳間書店)の監修などで活躍するファイナンシャルプランナーの長尾義弘さん。東京医科歯科大ほかが重症のケガで緊急搬送された901人の患者の死亡率を血液型別に分析した結果、O型はA型に比べ、2.7倍も高いという報告がされている。もともと血液型によって血液凝固因子が異なり、とくにO型は血が止まりにくい傾向があることが、その原因とされる。このほかにも、近年、世界各国で医学的エビデンスに基づき血液型別になりやすい病気、重大事故での死亡率などの調査が行われ、血液型別にさまざまなリスクの差異が報告されている。このデータをもとに、長尾さんにO型、AB型の人のリスクに合わせた保険をあげてもらった。「本来なっては困るけれど、もし万一なったときのために備えるのが保険の原則。血液型によるリスクの差異にはごくわずかなものもありますが、気に留めておいて損のないレベルでしょう。それをもとに私の基準で最新の保険商品のなかから選びました」(長尾さん・以下同)■「O型」なりやすいのは重大事故による死亡事故による死亡率が高いが、がんや脳梗塞のリスクは比較的低いとされる。「事故死や重大な後遺症に備え、非喫煙の人などが割安な定期保険『スーパー割引定期保険』、保険料が安い『FWD収入保障』などがおすすめでしょう」【定期保険】メットライフ生命「スーパー割引定期保険」非喫煙で血圧など健康に自信がある人は、保険料が割安になる。健康状態によって4つの保険料に分かれ、標準体と非喫煙優良体を比較すると保険料が半額以下になる。健康な人にとっては保険料が安いのが特徴。保険期間は80歳までで、保障額は500万から3,000万円まで。【収入保障保険】FWD生命「FWD収入保障」保険料が安くて、手厚い保障がついている。特徴は「配偶者同時災害死亡時割増特則」が自動的付帯。これは不慮の事故で夫婦2人とも死亡した場合、災害割増遺族年金が上乗せして支払われる。また働けなくなったときの保障として「生活支援特則」もある。■「AB型」なりやすいのは認知障害脳梗塞や認知障害のリスクが高いとされる。「介護保険は認知症以外の介護もカバーするので保険料が高くなりますが『あんしん介護』は要介護1になると支払いが受けられるので、介護する側の負担が軽くなります。認知症保険のなかでは『笑顔をまもる認知症保険』は軽度認知障害と診断されると一時金が出るなど、こちらも認知症初期から保障が受けられるのが特徴です」【介護保険】朝日生命「あんしん介護」「年金タイプ」と「一時金タイプ」がある。「年金タイプ」は要介護1になると年金がスタートし、要介護度が上がると年金額も上がる。要介護1になると保険料の払い込みも不要。「一時金タイプ」は要介護3になると一時金を受け取れる。両方またはどちらか一方に加入できる。【認知症保険】SOMPOひまわり生命「笑顔をまもる認知症保険」認知症と軽度認知障害(MCI)の両方に備えることができる認知症保険。初めて軽度認知障害と診断されると一時金が出て、認知症と診断されたときにも一時金が出る。「介護一時金特約」を付けておくと、要介護1以上に認定されると一時金を受け取ることができる。保険は転ばぬ先のつえ。自分の血液型の病気や事故のリスクも考えて加入しても損はないはずだ。
2022年03月30日最近は「退職金」が細分化している。年功などを考慮し、会社から支給されるものがいわゆる退職金だが、それ以外に、企業が一定の掛け金を拠出し、それを従業員がそれぞれ運用して成果を受け取る「確定拠出年金」が増えている。税理士の板倉京さんは、「退職金制度をきちんと理解し、受け取り方を工夫することで、全体の手取りが増える」と力説する。そもそも退職金は、年金型で受け取るか、一時金かは選べるが、受け取る時期を変えることはできない。だが、確定拠出年金は、原則として60歳~70歳までの間の好きな時期に受け取ることができる(2022年4月以降は、75歳までに引き上げ予定)。たとえば、退職金が2,500万円、確定拠出年金が650万円、勤続38年のAさんを例に考えてみよう。退職金には、勤続年数に応じて「退職所得控除」として大きな非課税枠があるが、勤続38年のAさんの退職所得控除は2,060万円だ。「退職金と確定拠出年金を、一度に受け取る場合は、それらを合算して、退職所得控除を差し引き、所得税を算出します。Aさんの場合は、(2,500万円+650万円)-2,060万円=1,090万円がもとになります。退職金の場合、この元となる額の2分の1に課税されるため、545万円。この金額だと、所得税率が20%になり、所得税は66万2千500円となります。いっぽう、60歳で退職金だけを受け取ると、2,500万円。先ほどと同様、退職所得控除2,060万円を差し引くと、440万円。その2分の1の220万円に課税されることになると、所得税率が10%となり、所得税は12万2千500円です。確定拠出年金は翌年以降に受け取ることにしますが、その際は、退職所得控除は利用できません。となると、650万円の2分の1(325万円)が課税対象となり、税率は10%。所得税は22万7千500円です。分けて受けっとった場合の納税額は、退職金が12万2千500円と、確定拠出年金が22万7千500円ですから、合わせて35万円となり、両方一度に受け取った時の66万2千500円より、30万円以上お得というわけです」細かい計算はさておき、「退職金と確定拠出年金はずらして受取った方がお得」と覚えておけばよい。「確定拠出年金は運用次第で受取り額が変わります。株価の変動などで損が出ているときはあえて受け取らず、運用を延長するとよいでしょう」お金の制度はむずかしい。だからと言って、「知らないままでは大損をする」と板倉さんは警鐘を鳴らす。板倉さんの著書『知らないと大損する!定年前後のお金の正解――会社も役所も教えてくれない手取りを増やす45のコツ』(ダイヤモンド社刊)を参考に、お得な人生を歩もう。
2020年12月24日2人目、3人目…と下にきょうだいができると、遊んだり食事をしたり、ふとした瞬間に「上の子と違うかも?」と思うことはありませんか? 上の子は真面目、下の子は自由奔放など、幼児や小学生になる頃には、きょうだいの性格の差もはっきり。なぜ、同じ親から生まれ、同じ屋根の下で暮らしているのに、きょうだいで性格はこうも異なるのでしょうか? きょうだいと一緒に育つ子どもの脳内では、どんなことが起こっているのでしょうか?脳研究者でご自身も子育て真っ最中の池谷裕二先生にお話をうかがいました。池谷裕二先生 プロフィール研究者、薬学博士。東京大学・薬学部教授。専門は神経科学および薬理学で、脳の成長や老化について研究している。『海馬』(新潮文庫)、『進化しすぎた脳』(講談社ブルーバックス)など著書多数。近著に『パパは脳研究者』(クレヨンハウス)がある。プライベートでは二児の父。■きょうだいの性格「先天的な違い」はごくわずか!?―― 同じ環境で過ごしているのに「きょうだいで性格が違う」と感じるママパパは多いようです。それはどうしてなのでしょうか? 生まれ順も影響していますか?池谷裕二先生(以下、池谷先生): 生まれ順による心理的な影響は確かにあるでしょうね。でも、科学の目から見ると、きょうだいの性格にほとんど違いはないはずです。同じ親から生まれたきょうだいであれば、遺伝子も半分は同じですから。―― そうなんですか!? わかるような、わからないような…。池谷先生:きょうだいといえども、半分の遺伝子は同じですが、もう半分は違うわけです。きょうだいで片方だけが身長が高いなど、身体的な特徴と同じように、性格がまるで違うケースも中にはあります。でも、周りにいるきょうだいのお子さんたちを思い浮かべてみてください。顔や体つきなどの外見が似ていることのほうが多いですよね? それなのに、どうして性格だけがまったく異なるといえるのでしょう? 性格を作り出している脳も体の一部ですから、本来はそっくりのはずなのです。二卵性の双子にも同じことがいえます。 ■脳が「子どもの違い」をあえて見いだそうとしている―― なるほど。では多くの親が「うちの子たちは本当に性格が違うのよね」と感じてしまうのはどうしてなのでしょうか?池谷先生:それは、脳の元来の目的が「差分検出器」だからだと思います。「差分検出器」とは共通しているものではなく、違いを見いだすこと。脳にはそういうクセがあるのです。極端ですが、カエルを例にあげてみましょう。カエルには止まっているものはよく見えていません。動くものが小さければ虫だと思って舌を出し、大きければヘビだと思って逃げます。ヒトも視界の片隅で動くもの、すなわち違いがあれば、それを見ようとしますよね。「違いを見いだす」という意味では、人もカエルも同じなんです(笑)。―― なんと、カエルと同じとは…! 衝撃が走りました。池谷先生:さらにいうと、脳は違いを細分化しようとするんですね。ライオンから見れば、ヒトは全部同じですよね。でも、人間はそうは思わない。日本に住む私たちからすればアメリカ人と日本人は違うし、韓国人と日本人も外見は異なります。もっといってしまえば、隣の子とわが子は違いますよね。そうやって細かいところにどんどん目がいくように脳はできているので、きょうだいの違いばかりに目が向くのです。本来の違いはごく一部であって、共通していることのほうが多いはずなのに。■「性格が正反対」と感じるのは子どもをよく見ている証拠―― 違いばかりに目がいくようにできているとは驚きました!池谷先生:きょうだいの性格を正反対に感じるというのは、親としてお子さんたちをよく見ている証拠ともいえます。毎日頑張って子育てしているからこそ、見えてくるものですね。ただ、気をつけてほしいのは、違いを見つけることが「アラ探し」になってしまうこと。例えば、出かけるときに上の子はさっさと用意するのに、下の子はマイペースで時間がかかるなど、きょうだいを見比べると、人はどうしても悪いほうに目がいきがちです。「弟はできているのにどうしてあなたはできないの?」などと、きょうだい間での差別に結びつけないよう、その点だけは注意してほしいなと思います。
2018年06月06日インターネットの時代の今は、人の好みが細分化して溢れている。音楽、ファッション、写真、それぞれが流行りからサブカルチャーまでが細かくわかれてきている。この数が増えていくなかで自分自身のアイデンティティや好みを作り上げるもののカテゴリーが重要になってきているように思える。カテゴリーが増えたことで、人を分類することも増えてきているのかもしれない。しかし、人間は誰であろうと簡単にひとつのカテゴリーに収まらない。もちろん、何かに対して情熱を持つことはいいことだ。とはいえ、カテゴリーひとつで自分自身を定義されるべきだろうか。私たちは、何についてであろうと、「マニア」や「ファン」という言葉を重視している。それだけでなく、ファンと一口に言っても、どこまで熱狂的かでその人に対する見方が大いに変わる。その熱意の一番の見せ方はやはり、どれほど一筋であるかを伝えることだ。これは、音楽のファンでもそう。したがって、違うジャンルに分類されるアーティストのファンでもあると言うと、甘く見られることがないだろうか?しかし、その一筋さにとらわれているせいで見えないこともあるように思える。違う世界にも視野を広げることは、それまで一途に好きだったジャンルの知らなかった一面が見えてくるのではないだろうか。音楽界のレジェンドのジミー・アイオヴァインの若かりし頃今回Be inspired!はゴールデンウィークに合わせ、一つの音楽ジャンルにとらわれずに活動を行ってきたからこそ成功した音楽界のレジェンドDr. Dre(ドクター・ドレー)とJimmy Iovine(ジミー・アイオヴァイン)のドキュメンタリー4部作『The Defiant Ones』(ディファイアント・ワンズ:ドレー&ジミー)を紹介する。音楽界のレジェンドで、著名なコンビのドキュメンタリー二人は「b」のマークが印象的なBeats by Dre(ビーツ・バイ・ドクター・ドレー)のヘッドホンで知られるBeats Electronics(ビーツ・エレクトロニクス)を立ち上げ、2014年にアップル社と30億ドルの契約をしたことで有名。しかし、彼らのストーリーはそれだけではない。3月23日よりNETFLIXで配信が開始されたこの作品は、Allen Hughes(アレン・ヒューズ)監督が手がけた、異なるバックラウンドを持ちストリートから成功した二人のドキュメンタリーだ。ヒューズは21歳の若さで映画『ポケットいっぱいの涙(原題:Menace II Society)』を双子兄弟でプロデュース、そして監督したことで知られている。『ディファイアント・ワンズ:ドレー&ジミー』は、アレンが3年間に渡って撮影し、制作。ドレーとアイオヴァインの独占インタビューに限らず、数々の大物アーティストのインタビューも収録。ライフストーリーにとどまらず、ロックンロールそして西海岸のヒップホップの歴史を二人の過去を語りながら探る。ドレーとアイオヴァインが持つ音楽への熱意から生まれた予想外なコンビのサクセスストーリーだ。アレン・ヒューズ(左)ドクター・ドレー(右)バックグラウンドの異なる二人にあった一つの共通点ドクター・ドレー、本名Andre Romelle Young(アンドレ・ロメル・ヤング)は1965年生まれ、西海岸のカルフォルニア州コンプトン出身。薬物を使用し、家庭内で暴力を振るう実の父と義理の父から身体的虐待を受けた彼。しかし、時代が時代で「暴力は当時のコンプトンでは当たり前だった」と作品のなかでドレーの母は話している。彼は、母親の愛情に育てられたのだ。一方、ジミー・アイオヴァインは、1953年生まれでニューヨーク州ブルックリン出身。イタリアから移民してきた祖父母を持つ家に生まれた彼の祖父と父は港湾で働く労働者で、家族みんな仲が良く、愛情に溢れた家庭に育ったという。ドクター・ドレージミー・アイオヴァイン生まれたときから音楽とつながりを感じたドレー。母が開くホームパーティーでのレコードの選曲は自然と幼いドレーがやっていたという。早くにヒップホップを見つけたドレーは、コンプトンのドラッグと暴力から逃れようと音楽に熱中した。そして、初めてレコードの「スクラッチ」*1を目の当たりにしたときに天職を見つけたのだ。それから、毎日のように練習し、母のクリスマスプレゼントのミキサーでレコードし始めた彼は、近所の子どもたちに作ったテープを売り小遣い稼ぎをしていたという。一方、男子校のカトリックスクールに通わされていたアイオヴァイン。昔から学校が嫌いだった彼は、学校から逃れるためにギターを買い、バンドを結成した。そのバンドは続かなかったが、父が彼を港で働かせようとするのから逃れようとしたときにプロデューサーの職を知る。どうしてもその職に就きたくなったアイオヴァインは、いとこのつてでレコードスタジオの掃除係のバイトを始めたのだ。(*1)スクラッチはレコードをこすって効果音を出すテクニック。レコードを前後に動かすことで音を作り出すことをいう異なるバックグラウンドを持つふたり。それでも、大事な共通点が一つある。それは、自分の手で何かを作り上げたいという信念だ。ドレーは、当時の環境から自分を逃避させて音楽に専念すること。アイオヴァインは、親の決めた道から外れた自分で見つけた道を進むこと。きっかけが違うとはいえ、彼らは自らの力と精神で音楽への道を切り開いたのだ。「やり遂げる熱意」を自分自身に根付かせた二人ドレーはヒップホップ、アイオヴァインはロックンロール、そして互いのジャンルから影響を受けた。ミックステープを作り始めたドレーは、DJ活動を開始。今まで一般的には聞かない二つのテンポをアレンジしてDJをしたドレー。すぐさま人気になり、DJグループのマネージャーに誘われ、「World Class Wreckin’ Cru」(ワールド・クラス・レッキング・クルー)のメンバーとして活動を開始。人気の絶頂は旅をしながら毎週末DJをしていた。クラブで踊ることや恋愛のことは頭になく、彼はとにかくターンテーブルでDJをしたかった。一方アイオヴァインは、偶然と出会いが重なり当時駆け出しのロックレジェンドBruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)のブレイクアルバム「Born To Run」(明日なき暴走)のエンジニアとして名を上げた。しかし、この転機は、単に大物となるアーティストのブレイクアルバムを手がけたことからきたものではなかった。このアルバム制作を通して初めて、必要とされている仕事をこなす以上に、心と身体の全てを入れて音楽を制作するということを経験したのだ。スプリングスティーンと仕事をすることで身についた労働に対する倫理観こそが、彼を成功へと導いたといえる。しかし、存在するものをまたなぞるのでは新しいとはいえない。アイオヴァインは、ロックの括りにとどまらず新たなアーティストや才能を求める信念があってこそドレーに辿り着いたのだ。スプリングスティーンが「ジミーのキャリアは前進することを全く恐れないことからくる」と語っているように、彼は常に次を見ていたのだ。そうだったから、U2(ユーツー)、Stevie Nicks(スティーヴィー・ニックス)、Eminem(エミネム) やLady Gaga(レディー・ガガ)、2PacことTupac Shakur(トゥパック・シャクール)とドクター・ドレー本人まであらゆる有名アーティストのプロデュースを手がけてきたのだ。ドレーは、当時DJとして活動していたグループから離れて独り立ちし、ギャングスタ・ラップのパイオニアとされるヒップホップグループN.W.A(エヌ・ダブリュ・エー)*2を結成した。彼は、自分の才能を信じて、自らの手で新たなものを作りあげることを決意して自分を成功へ導いた。(*2)ネットフリックスで配信中の『Straight Outta Compton(ストレイト・アウタ・コンプトン)』でストーリーを描かれた伝説的なヒップホップグループ過去を見ることで見えてくること繰り返すが、このドキュメンタリーは、それぞれがどのように互いのジャンルで名をあげたかの話ではない。ドレーとアイオヴァインは、一つ一つの成功に執着せず、常に新たなチャンスや才能を求めていた。そこで誕生したのが予想外なコンビのサクセスストーリー。2人の異なる過去から見えてくるのが、ヒップホップとロックンロールの普段気づかれないつながりや共通点を尊敬しあうことで広がった道だ。そして自分の好みにとどまらず、違うスタイルや人に目と耳を傾けることで生まれるものがあること。だからこそ、人は人種や家庭環境などのバックグラウンドで運命は決まらない。一つのことに対しての情熱を持ちつつ、世界に目と耳を傾けることで新たな道を切り開ける、そして自分の人生は自身が変えられると同作は教えてくれる。予告※動画が見られない方はこちら『The Defiant Ones』(『ディファイアント・ワンズ:ドレー&ジミー』)Netflix製作:Silverback 5150 Pictures、Alcon Television Groupエグゼクティブプロデューサー:Allen Hughes、Doug Pray(ダグ・プレイ)、Andrew Kosove(アンドリュー・コソーヴ)、Broderick Johnson(ブロデリック・ジョンソン)、Laura Lancaster(ローラ・ランカスター)、Jerry Longarzo(ジェリー・ロンガーゾ)、Michael Lombardo(マイケル・ロンバード)脚本:Allen Hughes、Lasse Jarvi(ラッセ・ジャルビ)、Doug Pray編集:Lasse Jarvi、Doug Pray音楽:Atticus Ross(アッティカス・ロス)、Leopold Ross(レオポルド・ロス)、Claudia Sarne(クラウディア・サーン)プロデューサー:Steven Williams(スティーヴン・ウィリアムズ)監督:Allen Hughes
2018年04月27日「好みが細分化した時代」と言われて久しいが、自分と似たような考えの人たちとばかり付き合っていないだろうか。たとえばストリートカルチャー好きはストリートカルチャー好きと、サーフカルチャーが好きな人はサーフカルチャー好きと、といったように似たような志向の人たちと集まりがちかもしれない。人がどうしてそんな関係を選びやすいかというと、共通の認識があれば話が早いし、意見の衝突が比較的少ないから。そのほうが楽に生きられるといえば、その通りかもしれないが、それが続いていくとコミュニティ同士の分断が進み、それぞれの対話が不能になってしまわないだろうか?「放射能汚染の実際の規模とか東京電力のこととか、情報を出してても、実際のところどうなのかわからないじゃないですか。それがいやだったので17、18歳くらいからテレビは見てないです」。そんなわけでテレビは一切見ないという彼だが、情報の発信元(フォローする人)を選べるSNSは使っているし、インターネットも時にチェックする。だが、それでは狭い視野でしか物事をとらえられなくなってしまわないだろうか。しかし彼の場合は違った。スペースを似たような価値観の人ばかりの“共感コミュニティ”にしないことを念頭に置いていたからだ。自分と似たような系統の人ばかり集まっていたら、イエスマンだらけですから。多様な人たち、こいつとは考え方合わないなってやつを積極的に呼んでました。自分はそれこそ行動が基本的に論理に基づいてないんですよ、だからもう超理屈的な当時映画評論をやっている人とか文章寄稿をずっとやり続けてきた人とかを呼んで下手くそなコミュニケーションを交わして、お互いを理解していったみたいなそんな場の運営も、彼が20歳のときに終了。だが、そのとき持っていた建設的な考え方は現在のギャラリー運営にも通ずるようだ。(*1)ギャラリーを持ち、価値を定めた作品の展示と販売を行う職「公共性のあるスペース」のない東京都市が公共性をなくしている、たとえば道の通りかたみたいなルールは「歩く」か「止まる」の二通りしかないし。今新しい条例でさ「みだりにうろつかない」みたいなことが規制対象に定められて。それじゃ散歩で捕まりますから壁を白く塗っただけのギャラリーが多い東京には「公共性のあるスペース」の少なさ以外にも、作家が自分や作品を売り込んでいくコマーシャルギャラリー*2の数が作家の数と比べて圧倒的に少なく、また多くのギャラリー自体が日本のライフスタイルにあっていないという問題があるという。美大生は毎年たくさん生まれてきますが、彼らがプロになって作品を売り出していきたいって言っても、手段がないわけですよ。バンドマンにはライブハウスがあって、DJにもクラブとかがあるわけじゃないですか、今現代美術家って呼ばれる人たちには、その宣伝媒体が圧倒的に少ないんですよ。だからレンタルギャラリーはまだ消えないんです。レンタルギャラリーは楽ですしね、ただ物件を借りて壁を白く塗ればいいですからね日本人って、誰もが知っている外国の著名人が購入するアーティストの作品は「あ、投機性があるんだ」ってみんなこぞってその作品を買うようになったりします背景にあるのは、盲目的な外国に対する“信仰心”とも呼べるものではないだろうか。日本に外国のもの、それも西洋に対する憧れがないといったら嘘になる。その憧れゆえに、盲目的にたとえばアメリカの人が選んでいるからいいと考えてしまう人が存在するのだ。そのような考え方があるから「いくらお金も選択肢もないアーティストを志す若者でも、成功してお金を手にしたら外国へ“移民”してしまう」と佐藤氏が嘆くような事態にもつながっているのかもしれない。その「移民化」を食い止めることは、実際のところ簡単でないが、還元先を日本にしてくれる・日本の特異性のある表現を続けていきたい人を仲間に、現代日本の様相を反映したシーンを作っていくことで、TAVを過去の時代の美術史に引けを取らない「2010年代の日本のリアルタイム美術史」をアーカイブできるようなギャラリーにしていきたいというのが彼の思いだ。TAV GALLERYWebsite|Twitter|FacebookTAV GALLERYは、東京・阿佐ヶ谷にある現代美術ギャラリーであり、2014年の開廊以来、未開の表現と、それを生み出す人々のプラットフォームを使命に掲げ、日々生まれる新たな潮流の兆しを積極的に取り上げています。▶︎オススメ記事・「西洋の真似だと芯が弱い」。東京に和菓子カフェを開いた28歳の女性がトレンドよりも本物を追求する理由・「建国記念の日」に合わせ、日本の“国家主義/全体主義”をテーマにした現代アートが阿佐ヶ谷に集合All photos by Keisuke MitsumotoText by Shiori KirigayaーBe inspired!
2018年04月18日アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)は、イタリア・ミラノの舞台に立ち、最新コレクションとなる2017-18年秋冬コレクションを2017年2月23日(木)に発表した。分解を意味する「DISSOLVE」がテーマである。昨シーズン同様に、異なるもの同士の結合や再構築、そしてそこから生まれる新しいデザインを追い求める姿勢は変わっていない。今回はより細かく複雑に。そして次の場面へと変化した際の、印象の違いに着目しているようである。始まりは、ストリートの定番として定着している(しつつある)MA-1が題材としてあがった。ここにジャポニズムを投じる。着物の到着だ。帯や掛襟をしっかり保ったアウターが登場。さらに、MA-1にウールコートのラペルとマフラーを合わせたウェアが続いている。今季はより合体方法が細分化されている。パッチワークはより丁寧に細かく、特に裏地はうまく利用されていて、MA-1のオレンジ色の裏地は差し色になっているし、あとに続くモッズコートもキルティング生地がエクステンションの役割を成して、よりロングレングスなアウターへと変わっている。合わせたインナーは、ロゴ入りまたはジップ付きのハイネックトップス。パープルやオレンジといったビビットカラーの配色やデニムウェアの採用などもストリートへの意識を感じさせる。断ち切りしたまま糸がほどけた感じのテキスタイルを繋ぎ合わせたジャージセットアップもほどよく、今の風を感じさせた。フィナーレへ向けて登場したのは、毛抜け防止効果を兼ね備えたファー調パイル地のコート。本物のファーコートのような出で立ちのそれらは、赤・黒・白と潔い配色でドットやチェック柄を描いている。引き続き、シューズラインは3Dプリントで製作。音楽は、昨シーズン同様に、堂本剛が細胞と細胞の繋がりをイメージした楽曲をコラボレーションして提供している。
2017年02月27日九州電力は15日、2016年4月の電力全面自由化に向けて、利用者のライフスタイルに合わせて選べる新しい料金メニューを開始すると発表した。○「休日昼間」は「平日昼間」より割安に設定現行の季時別電灯など時間帯別に料金を設定している一部の料金メニューについて、利用者のニーズなどを反映して、2016年4月から、よりきめ細かに時間帯区分(季節・昼夜・平休日など)を設けた新しい料金メニューにリニューアルする。季時別電灯については、現在「デイ」「ナイト」「リビング」の3つの時間帯区分となっているものを、「昼間(8時~22時)」「夜間(22時~翌8時)」の2つの時間帯区分に変更。「休日昼間」料金を「平日昼間」より割安に設定するとともに、「夜間時間」は21時~翌7時、22時~翌8時、23時~翌9時の3パターンから選べるようにする。また、「春・秋」は「夏・冬」に比べ料金を安くする。詳細は2016年1月頃に発表する予定。これに伴い、時間帯別に料金を設定している一部の料金メニューについては、2016年4月以降、新規加入を停止する。対象メニューは、「季時別電灯」「時間帯別電灯」「ピークシフト電灯」。なお、これらの新規加入を停止する料金メニューに2016年年3月31日時点で加入している利用者は、4月以降も引き続き契約できる。
2015年09月16日パーティー運営サイト「アエルラ」では、”オタク”のための婚活&恋活パーティーを多数提供している。オタク限定はもちろんのこと、より細分化した「何オタ?」という部分に着目した多彩なパーティーをラインナップしている。オタクのためのパーティーと一口でいっても、「R25ゲーマーズ婚活パーティー」、「R30ぬるオタ婚活パーティー」、「ボーイズラブ婚活パーティー」など様々。東京都内のカフェやパーティースペースなどで、主に土曜・日曜日に開催している。男女各10名が定員のパーティーで、平均すると毎回5組~6組ほどのカップルが成立しているという。3月中の開催予定で募集中のものは、24日の「シャイなあなたの婚活パーティー」、25日の「ボーイズラブ婚活パーティー」の2つ。12日の21時に募集を締切るが、応募状況によっては早めに締切る場合もあり、応募者多数の場合は抽選となる。料金は、固定の会費はなく、パーティーの参加費用のみ1回5千円~1万円程度。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月12日