神戸の人気観光スポットのひとつ南京町で「南京町ランターンフェア」がスタートする。会期中は一帯に400個以上の中国提灯が吊るされ、あたたかい光が夜の南京町を優しく包む。中国提灯が吊るされるのは、南京町広場を中心とした一帯。クリスマス、お正月など冬のイベントが続き、「神戸ルミナリエ」をはじめ様々なイルミネーション・イベントも開催されるが、東洋の穏やかで情緒ある灯りを楽しめるのが本イベントの特徴だ。点灯は日没後の16時頃から開始。来年の1月15日(水)までの開催を予定している。南京町ランターンフェア12月5日(木)から2020年1月15日(水)点灯時間:16時頃(日没後)から22時頃まで※雨天実施(荒天中止の可能性あり)見物無料
2019年12月05日商業施設「GEMS(ジェムズ)茅場町」が、東京・茅場町に2018年3月16日(金)オープンする。「GEMS渋谷」、「GEMS市ヶ谷」、「GEMS大門」、「GEMS神田」、「GEMS恵比寿」に引き続きオープンする「GEMS茅場町」には、10店舗の飲食店が出店。1階に専用テラスを設置し、5階から7階には目の前の運河を見渡せるバルコニーを用意するなど、ロケーションを活かした開放的な空間づくりが特徴だ。店舗には、本格的な専門店や、地方独自のグルメをテーマにした東京初出店の店、話題性のある人気店などが揃う。例えば、黒毛和牛のバラエティ豊かな料理で知られる東京・白金の「和牛焼肉KIM」の2店舗目。また、“淡路島を食べ尽くす”をコンセプトに穴子の絶品料理を提供する「穴子屋 NORESORE(ノレソレ)」や、山陰沖から空輸で直送された海の幸を新鮮なまま調理する「炉端焼きと旨い酒 山陰 家富良」といった、地方にフォーカスした店。そして、本格的なイタリアン料理をコストパフォーマンスよく味わえる神楽坂で人気の「カステリーナ」、連日行列のできる茅場町の人気店が移転してオープンする「とんかつ天山」など、話題性豊富なレストランも充実している。【詳細】GEMS(ジェムズ)茅場町オープン日:2018年3月16日(金)住所:東京都中央区新川一丁目9番1、7■店舗<1F> bon pesce powered by bondolfi boncaffē(ボンペッシェ パワードバイ ボンドルフィボンカフェ)/カフェバール<2F>天山(テンザン)/とんかつ・豚料理<3F>真不同飲茶倶楽部茅場町店(シンフドウ)/中華<4F>藁焼き鰹たたき 明神丸 GEMS茅場町店(ミョウジンマル)/土佐料理<5F>炭火焼鳥専門店 播鳥 茅場町店(バンチョウ)/焼鳥<6F>バル ジミー/バル<7F>穴子屋 NORESORE 茅場町店(アナゴヤ ノレソレ)/海鮮個室ダイニング<8F>炉端焼きと旨い酒 山陰 家富良(カブラ)/山陰炉端料理<9F>CASTELLINA茅場町(カステリーナ)/イタリアン<10F>和牛焼肉KIM 茅場町(キム)/焼肉※2018年1月16日時点の情報のため今後変更となる場合がある。
2018年01月20日石原さとみが出演する東京メトロ「Find my Tokyo.」から、新CM「茅場町_気風がよくなる」篇が到着。今回のCMタイアップソングは、引き続き小林武史プロデュースで「Bank Band with Salyu」による「to U」。SalyuさんはCMにも特別出演する。今回のCMは、日比谷線に乗って茅場町へ。茅場町といえば、“ビジネス街・証券の街”というイメージで知られているが、実はいまでも“江戸のファーストフード”が楽しめる街でもある。そんな茅場町へのお出かけ相手は、モデルで女優の安田聖愛。日比谷線に乗って茅場町に降り立った2人は、赤酢を使った江戸前鮨を味わったり、お蕎麦屋さんの通な楽しみ方といわれる「天ぬき」にチャレンジしてみたりと、江戸っ子になった気分で次々とはしご。「茅場町・長寿庵」ではお店の奥にSalyuさんの姿も!鮨、そばときて、最後には「別腹、別腹…」と夏の和菓子をまとめ買い。なんだか気風が良くなった気がした帰り道、突然現れた神輿を目の前に「セイヤッ!セイヤッ!」と威勢よく担ぐ真似をしてみる石原さんのキュートな姿は必見。そば処で江戸っ子も頼んだといわれる「天ぬき」にチャレンジする様子は、特設WEBサイトのチャレンジ動画でぜひチェック。CM撮影は、「江戸のファーストフードが楽しめる街」というコンセプトに合わせた和テイストの装いに身を包んだ石原さんと、ひと足早く夏を感じさせる仕上がりに。石原さんの衣装は毎回、注目を集めているが、なんと今回は本撮影のために作った1点もの。茅場町の街の雰囲気に合わせて選んだ柄の生地を、石原さんに合う形のワンピースに仕上げている。「まちかど展示館」にある神輿を“担ぐ真似をするシーン”では、撮影前に展示館の方に神輿の担ぎ方を教えてもらって挑戦。「セイヤッ!セイヤッ!」と思い切って大きな声を出しながら、エア神輿をする元気な石原さんの姿が素敵に映るCMとなった。また、今回のCMソングは、小林さんと櫻井和寿を中心にした「Bank Band」とSalyuさんのタッグで、「to U」を本CMだけのスペシャルバージョンでお披露目。Salyuさんといえば、Lily Chou-Chouとして活動後、2004年に小林さんプロデュースでSalyuとしてデビュー。2011年には小山田圭吾との共同プロデュース作品で数多くの海外フェス出演により、国外でも注目を集めた。今年5月には、Salyuさんと小林さんの2人編成による香港公演を実施したばかりだ。小林さんは、「新しい『to U』は10年以上の時を経て、2人(櫻井和寿とSalyu)が歌い直してくれました。アカペラに近いようなアレンジが最初から浮かんでいたんだけれども、これが本当に原曲よりもさらに良くなっている感じなんですよね」と自信をのぞかせている。東京メトロ「Find my Tokyo.」新CM「茅場町_気風がよくなる」篇は7月1日(土)よりメトロ駅構内・車内ディスプレイ、およびTV(関東地域のみ)にて順次公開(60秒はWEB限定公開)。(text:cinemacafe.net)
2017年06月30日ユネスコ無形文化遺産にも登録された、日本人の伝統的な食文化「和食」。その魅力を伝えるべく、2017年1月28日(土)から5月21日(日)にかけて、「食神さまの不思議なレストラン」展が開催されています。世界のトップクリエイターが手掛ける神秘的な和食の世界和食ならではの世界観を表現した体験型エキシビションは、オリンピックからシルク・ドゥ・ソレイユまで、世界を股にかけて活躍する世界最高峰のデジタルアート集団「モーメント・ファクトリー」が手掛けます。また、展覧会に登場するキツネのキャラクターの声は、乃木坂46の松村沙友理さんと若月佑美さんのコンビが担当します。「食べる事で完成する」不思議な展覧会見どころは、森をイメージした空間で、四季と旬の食材をモチーフにした映像が映し出される9面スクリーン。来場者が手をかざすと春から冬へと変化、季節ごとの食材も表れます。他にも、日本人が知らなかったユニークでミステリアスな和食の世界を「煮る」「焼く」「蒸す」「揚げる」などの調理法から表現するデジタルアートなども必見です。映像を堪能したあとは、来場者全員に振る舞われる「神様のおいなり」に舌鼓。一流料理人として知られる野草一味庵「美山荘」の中東久人氏が、こだわって考案した逸品です。また、レストランでは「実山椒をきかせた 親子出汁巻」や「味噌と出汁の相性を考える 3種の味噌汁」など和の食材を活かした料理も味わえます。見ても食べても楽しい新感覚アートなレストラン展、ぜひご堪能あれ!取材・文/末吉陽子店舗情報店名:食神さまの不思議なレストラン住所:日本橋茅場町「特設会場」東京都中央区日本橋茅場町1−8−1 茅場町1丁目平和ビル営業時間:2017年1月28日(土)~5月21日(日)平日10:00~21:00、金・土・祝前日10:00~23:00、日・祝日10:00~19:00
2017年02月04日世界を舞台に活躍するフォトグラファー・映像クリエイターの作品が集結するフォトフェア「アートフォト東京 -エディション ゼロ-」が、東京・茅場町共同ビルディングにて、2016年11月18日(金)・19日(土)・20日(日)の3日間にわたって開催される。2020年にオリンピックの開催を控え、ファッション、アニメといった日本カルチャーの中心都市である“TOKYO”から、最新アートを世界に向けて発信すべく、趣旨に賛同したギャラリーやトップクリエイター約60名が参加。写真のみならず、写真と映像のコラボレーション作品など、ジャンルレスなアート作品が多数展示される。参加アーティストには、京都・嵐山駅を幻想的な“和の美”で包む京友禅の竹林「キモノ・フォレスト」を手掛けるなど、インテリアに限らず世界中で多くの創作プロジェクトを手掛けるデザイナーの森田恭通、レディー・ガガ、松任谷由実、浜崎あゆみなど、多くのセレブリティを撮影しているフォトグラファーのレスリー・キー、鮮やかな色彩と映像美を放つ作品で、映画監督としても高い評価を得ている蜷川実花、気鋭の映像作家・演出家・写真家として数々のTVCMやMUSIC VIDEOを手掛ける柿本ケンサクらが名を連ねる。【開催概要】「アートフォト東京 -エディション ゼロ-(ART PHOTO TOKYO -edition zero-)開催期間:2016年11月18日(金)~11月20日(日)会場:東京・茅場町共同ビルディング(中央区日本橋1-6-12:茅場町駅直結)時間:11月18日(金)・19日(土) 12:00~20:0011月20日(日) 12:00~17:00※最終入場は閉場の30分前。入場料金:大人1,500円、学生500円(小学生以下無料)※小学生を除く学生券購入者は、当日学生証の提示が必要。※混雑時は、入場制限を行う場合あり。チケット:Yahoo!チケット(にて販売中【出展者】■Photographers北島明 / 清水はるみ / 宮本敬文 / 柿本ケンサク / Leslie Kee / P.M.Ken / 桐島ローランド / 若木信吾 / TCK / 森田恭通■Exhibition GalleriesAOYAMA | MEGURO & GALLERY KOCHUTEN [羽永光利] / Art & Science Gallery Lab Axiom [脇田玲] / G/P Gallery [横田大輔] / Gallery Koyanagi [Thomas Ruff] / GALLERY SIDE 2 [田附勝] / hiromiyoshii roppongi [篠山紀信] / MISA SHIN GALLERY [志水児王/小沢剛/Back Seung Woo] / MIZUMA ART GALLERY [宇佐美雅浩] / MORI YU GALLERY [河合政之] / MUJIN-TO Production [朝海陽子] / OTA FINE ARTS [さわひらき] / POST / twelvebooks [Broomberg&Chanarin] / 新宿眼科画廊 [青柳菜摘] / ShugoArts [米田知子] / Taka Ishii Gallery [Luke Fowler] / TARO NASU [ホンマタカシ] / 小山登美夫ギャラリー [蜷川実花/Ryan McGinley] / URANO [中島大輔] / YUMIKO CHIBA ASSOCIATES [大島成己/山城知佳子] / B Gallery [操上和美 他] / VICE MEDIA JAPAN株式会社and more
2016年11月03日山形県朝日町、電車の駅もなく決してアクセスが良いとは言えない場所がいま注目を集めています! 名産のりんご、ワイン、自然、民泊…、山形県朝日町の魅力の秘密に迫ります。自然溢れる、山形県朝日町「山形県朝日町」といわれてもピンと来る人は多くないかもしれません。山形県のほぼ中央にある人口およそ7400人の町。町の中心部を日本三大急流と言われる最上川が南北21kmにわたって流れ、また町の76%ほどが国立公園をはじめとする山林やブナ原生林などで占められいます。豊かな土壌と寒暖の激しい気候は、果樹や作物の栽培に適した土地だといわれ、特にりんごの栽培とワイン作りには定評があります。しかし海外から人を呼ぶという意味では東京からも遠く、あまり条件は良いとは言えません。そんな中、朝日町ではある試みが多角的に行われていました。1人の青年の体験が、世界への扉を開く今回はりんごの産地としても有名なフランスのノルマンディーからの視察団に同行取材をしました。そもそも朝日町とノルマンディーとのつながりは、一人のフランスの青年が偶然町で行われたイベントに参加したことにありました。その時の町ぐるみのおもてなしと自然の豊かさ、りんごの美味しさに感激した青年は、フランスのパリに帰り友人知人に話をしたところ、「行きたい! 」という人たちがあっという間に集まったことが発端でした。そこからは毎年公式行事としてノルマンディー地方を中心としたメンバーによるフランスとの国際文化交流行事が開始され、今年で3回目を迎えました。すべてのきっかけはたった一人の「話したくなるような感激」でした。ありのままの日本が知りたい今回のフランス視察団の心を最も打ったのは、朝日町の「飾らないおもてなし」でした。民泊(民家に宿泊すること)またはファームステイでのありのままの生活体験、手作りの歓迎、そして言葉が伝わる、伝わらないに関係なく笑顔で迎えてくれる気持ちが大きかったようです。一緒にりんご農家で民泊をした、パリ市観光計画企画室を定年退職して今回ツアーに参加したニコル・プボーさんによると 「私たちが知りたい日本のすべてがここにありました。ホテルや旅館といったよそ行きの空間ではなく、本当に人が生活する空間に入ることができました。今回私たちは京都、大阪、東京も見ました、ほかの地域で少し過剰なおもてなしも受けました。しかし、朝日町での体験や出会いに勝るものはありませんでした。このような温かなおもてなしは一生忘れないと思います。ここに来なければ見られない景色や出会えない人達がいます。あ、それと日本人女性は本当によく働くことにも驚きました! 例えば朝食の種類や手際は私たちフランス人には真似できないわね! 今回の体験はインターネットやガイドブックでは感じることはできません。そして観光のあり方の参考にもなりました。フランスに戻ったらこの旅のことをたくさんの友達に話すわ! 」飾らない「おもてなし」とは何だったのか?朝日町で行われた二泊三日のおもてなしは、自然体で手作り。子供たちが受け継ぐ和合豊年和太鼓の演奏や地元のミュージシャンによる演奏。新しくできたばかりの道の駅では、りんごを食べて育った豚のポークバーガーやアイスクリーム。夜はそれぞれの民泊先で過ごす夕食と家族の時間。翌日はブナ林のトレッキング、りんごもぎ体験、芋煮会、りんご温泉、夜は朝日町の名産のワイン、焼きそばなど、B級グルメの数々で懇親会などなど。すべては和やかで温かい。もちろん準備はしっかりと行った上での「ありのままのおもてなし」。しかし、町で過ごす中、とてもポジティブな自信も感じられました。地域のブランディングの効果また朝日町は地元のブランディングにも力を入れている。人気のブランド戦略の専門家、村尾隆介氏には2年間のプロジェクトで朝日町に暮らしてもらい、「朝日町丸ごとブランド化」の目標の元、数々の新しいブランド戦略、無料の勉強会など町民のモチベーションを高めて来ていました。その結果、町民全員が「ポジティブな自信」を持ったプレイヤーになったのではないかと強く感じました。そして地元では当たり前のことが外国人には新鮮な驚きにつながります。フランス視察団はりんご農家でりんごもぎ体験のほか、その生産方法などにも自国との大きな違いを感じたようです。中でも最も驚いていたのが「玉まわし」というりんごを一個ずつ太陽に当たるように日陰になっている面を表に出す作業。りんご一つ一つにこれだけ根気良く手を掛けるということ、食べた時の瑞々しさ、バランスの良い甘さと酸味、そしてサクッとした歯ごたえに感激の声が上がっていました。駅もない、バスも少ない、観光客には不便な場所だけれども、その不便さを超えた温かさや心が通ったおもてなしがありました。これからも地方の挑戦から目が離せません。
2015年12月26日中小企業が入居するビルが並ぶ永代通りの一本裏手、茅場町駅からほど近い場所に、リグナのショールーム「リグナテラス東京」がある。事務所街という言葉の似合う素っ気ない通りに、不似合いなほどスタイリッシュなインテリアショップやカフェ。派手なことは何一つしていないのに、人目を引いている。EC市場の規模拡大を背景に、オンライン店舗と実店舗の競合が語られた時期もあったが、現在はO2O(Online to Offline)による集客や、実店舗をショールーム代わりにする「逆O2O」といった関係が生まれている。だが、5,700を超えるデザイナーズ家具を取り扱うリグナの施策にはもっと多くの意味があるという。同社代表取締役社長 小澤良介氏にお話をうかがった。○顧客の声に応え、オンラインから実店舗へリグナは2004年、オンラインのみのインテリアショップとして誕生。学生時代から起業の準備をしていたという小澤氏が、「ネットで家具を買おうと思って探したところ、カッコいい店が見つからなかった」という経験から、ならば自分で作ろうと考えたことがきっかけだった。卒業したばかりなのでもちろん実務の経験はない。だが、逆にそれが既存のやり方に囚われないスタイルを自力で切り開く原動力となった。「展示する店と倉庫を構え、在庫を持って取引する、という従来の常識が僕にはありませんでした。知らなかったからこそ、どうするかを自分で考え、思い切ったことができた。無知が可能性だったんです」(小澤氏)家具を卸してくれる取引先もない状態からのスタート。気に入った家具を販売している店舗をしらみつぶしに当たり、取引先を教えて欲しいと懇願した。1件だけ対応してくれた店舗の紹介で、ある商社との取引開始にこぎつけたという。Webサイトの制作は学生時代の友人を頼り、システムは入れずに安価で、しかしデザインにはこだわったショップに仕上げた。「初めて携帯にメールフォームからの注文が飛んできた時はびっくりしました。4~5万の一人がけソファが売れて。それで面白くなっちゃって (笑)。最初の1年くらいで安定的に売れるような流れができていきました」(小澤氏)ネットで商品が売れ始めると、顧客から「見てから買いたい」という声が届くようになった。ならば見せる場所を作るしかないと、顧客の声に応える形でネット専業からリアルの場へ乗り出した。最初は恵比寿にあるアートギャラリーを間借りし、展示スペースの一部に家具を置いてもらった。次いで、品川港南で100平米クラスのマンション最上階の部屋を借りて移転。予約制のショールームにした。「どこで見られるのかとお問い合わせを頂くということは、そこへ行って見てもらえるということ。その時点で、路面店でなくても、都内の一等地でなくてもいいという認識になったんです」(小澤氏)この経験がさらに、ビル一棟を独自のコンセプトでリノベーションしたショールーム作りへとつながっていく。○戦略的出店と、オンラインとの相互効果2014年末、リグナは現在のショールームがある茅場町へ移転した。ここでもあえて商業エリアではなく、しかも大通りから1本入った通りを選んだ。「偶然立ち寄るお客様が多いことは、宣伝にはなりますが、それがすぐに売り上げに結びつくタイプの商品を扱っているわけではありません。検索やソーシャルがこれだけ広がった時代です。多くの人を呼び込むよりも買いたい人だけが来る場所を選ぶことで、家賃やコストをおさえつつ、来店された方には丁寧に接客をすることができます」(小澤氏)商業エリアでないとはいえ、ショールームの場所は東京駅からタクシーでワンメーターという好アクセス。似たタイプのインテリアショップが少ない東京の東側であり、人口純増数が都内1位の中央区であることも、この場所を選んだ理由だ。さらに、一般的にインテリアショップは平日は人が少なく休日は混雑するが、ここはオフィス街だけに平日に行き交う人が多く、昼時は併設のカフェにも行列ができる。店舗の稼働状況が偏らないのも、このエリアならではの利点となる。また、ショールームの役割はオンラインの顧客のための現物確認だけではない。ショールームで品物を見た来店客が、後からネットで注文するケースも少なくない。ネットと店舗を何度も往復し、さんざん悩んでから買う人もいる。O2O・逆O2Oという流れに限定せず、お互いに送客する循環効果を生んでいると言えるだろう。「人によってモノの買い方はさまざまですよね。だから、ある程度お客様にとって自由度のある"遊び"の部分が必要だと思っています。リグナテラスはカフェもあるし、グリーンショップもあるし、小物もあるし、ここを離れてもネットの店舗やFacebookがあります。お客様の回遊性を高める自由度の高さが、両方あることの強みかもしれませんね」(小澤氏)来客効果だけでなく、ネットショップのPVやお気に入りの数などを参考に人気のある商品をある程度絞り込み店舗のディスプレイに反映させたり、逆に来店客から寄せられた生の声をネットショップの品揃えやページ作りに活かすなど、マーケティングの面でもそれぞれの特長が役立っているという。○オンラインから始めたからこそ活かせる、双方の価値オンライン・オフラインを自由に行き来できる動線をつくり、目的来店客に絞り、マッチングを図った品物を揃える。これらの施策の基盤には、ネットから起業した小澤氏ならではの視点がある。「ネットで事業を始めたことが良かったのだと思います。最初にまとまった資金が必要になっていたら経営は厳しかったと思いますし、家具店はとかくオーナーの趣味に偏りがちです。コストを抑えながら効果的な実店舗づくりや、お客様の情報・好みをチェックして活かせるのは、ネットで始めたゆえの気付きでした」(小澤氏)現在同社では、家具の販売に留まらず、設計・デザイン事業や企業のブランディングなども手掛けている。注文された品をただ納品する業者の立場ではなく、自ら物事を決められる立場になることでビジネスチャンスが広がるのだと、小澤氏は言う。「クリエイターとして確固たる立場を構築することが、ある意味ビジネスをしていく上でも有利になります。家具は好きだし軸になっていますが、家具屋さんであり続けるのではなく、今はもっと広げていきたいと思っています」(小澤氏)企業の強さは、売り上げ規模よりも影響力と知名度だと語る小澤氏。厳しい環境の中で影響力ある存在になるには、戦略的なブランディングが必要だ。オンライン・オフラインをシームレスに活用するヒントは、その広いビジョンにあるのかもしれない。
2015年08月27日ここは、どこ? 地下鉄の茅場町駅で下車し、永代通りを霊岸橋に向かって徒歩1分、橋の手前、右手に位置する古い戦前のビルを見た瞬間、時代と場所をワープしたような不思議な感覚に包まれます。段差が均一でない石の階段で3階へあがると、そこに広がるギャラリー。そのギャラリーを併設する書店が、写真集や美術書を中心に扱う森岡書店です。知る人ぞ知る、隠れ家のようなこんなスペースで、自分だけの静謐なひとときを満喫してみませんか?美と知のワンダーランドへようこそ!店主の森岡督行さんは、神田の老舗古書店、一誠堂にお勤めだった2006年4月、たまたまこのビルの古美術店を訪れて建物に魅了され、それまで独立しようなどと思ってもいなかったのに、「ここで古本屋をやってみたい」と、気持ちが一転したのだそう。辞表を出して、それからプラハとパリに買い付けへ。アクシデント続きの旅で悪戦苦闘を経て、7月に開店。今年で9年目を迎えましたが、森岡さんは「どうにか維持できているだけ」と笑います。開店に際しては、懇意にしているお客さんから「勇気あったね」と言われたというエピソードも。店内には、美術関係の個展が開催されるコーナーを含め、店主自らが集めた選りすぐりの書籍が置かれています。シンプルで素っ気ない内装でありながら、個人宅のリビングルームのように落ち着ける店内は、一度訪れたら忘れられない空間です。併設されたギャラリースペースでホッと一息お邪魔した時、ギャラリースペースでは、アートディレクターの新保慶太さんと新保美沙子さんの「given」という展覧会が開かれていました。1枚の同じ判型の紙を、どれだけ展開できるか? というコンセプトによるグラフィックデザインの数々は、紙1枚なのに動きがあって自由自在に浮遊。この発想は、生き方にも通じるなあと刺激を受けました。また、開放感あふれるギャラリーが併設されたここは、貴重な書籍も多いのに、木のテーブルに何気なく積まれていたり、壁に立てかけられていたり。何だかアリスのワンダーランドに迷い込んだみたいな気持ちになって、展示を見たり写真集を繰ったり、ワクワクした気分をずっと持続できるのです。アラフォー女性にお薦めの絵本「ARCHIE'S PRESENT」“誰かに贈りたくなる108冊”という副題のついた「写真集」という素敵な著書もある森岡さん。アラフォー女性にお薦めの本を伺ってみました。「私は今年40なのですが、まわりを見ると、友人たちも結婚して10年くらいだったり、子供がまだ小さかったり…。クリスマスも近いことですし、言葉のない絵本をプレゼントしたらいいな、と思ったんです。言葉がないから、一緒に見た時、コミュニケーションになるかな、と。相手は子供でも恋人でもいい。新たなコミュニケーションが生まれたら素敵じゃないですか」そんな森岡さんのあたたかさが胸に響きました。大切な人へのプレゼントをここで選んだら楽しいですね。居るだけで癒される森岡書店、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。・ 森岡書店
2014年12月04日東京メトロは17日、東西線運転見合わせについて発表した。10時44分頃に茅場町~門前仲町間で発生した発煙の影響で、4時間以上にわたり一部区間で運転見合わせとなった。茅場町~門前仲町間の発煙の状況について、「駅間にあるトンネル換気室の送風機のモーターから発煙いたしました」と説明。発生直後から全線運転見合わせとなり、その後、中野~九段下間、東葉高速線内~葛西間の折返し運転に。15時12分頃に運転再開されたが、JR中央・総武線各駅停車との相互直通運転が中止(17時30分現在)となっている。「お客様に大変ご迷惑をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます」と東京メトロ。「今後、原因を究明し再発防止に取り組んでまいります」としている。
2014年06月17日気軽に飲めるバルで、こだわりの詰まったピザを食べたい!そんな時にオススメなのが「人形町ピザバル」(東京都日本橋人形町)だ。同店は11月1日にオープンし、元フレンチシェフの田代周平オーナーが腕を振るっている。「より多くの方に、カジュアルにおいしいピザを楽しんでもらいたい」をコンセプトにした店内は、白と木目を基調としたシンプルな空間になっている。客から見えるところに設置されているまき窯は、日本橋の職人によって作られた特注窯。ピザが1枚1枚焼き上げられていく様子を見ながら、料理を待つのも興味深い。ピザは全部で10種類。フランスパン粉100%で作られた生地は、もちもちとした食感と焼き上がりのサクッとした軽さが特徴。「ハニー・ゴルゴンゾーラ」(1,500円)は、辛味のあるゴルゴンゾーラの上に、はちみつをかけて食べるというもの。味のコントラストが楽しく、癖になる一品だ。また、手作りトマトソースの「マルゲリータ」(900円)は、女性ひとりでも軽く1枚食べられる。また、バル使いも提案しており、「ブロッコリーとアンチョビのソテー」(500円)、「カポナータ」(500円)、「タコのマリネ」(600円)など、軽いつまみは9種類、前菜は12種類展開している。ピザに合うドリンクとして、イタリアワインのみを赤・白10種類をそろえている。中でも、日本では取り扱いが少ない銘柄もあるイタリアビールは、全て600円で提供されているのがうれしい。ランチタイムには、ピザ5種類(マリナーラ、ロマーナ、ハニーゴルゴンゾーラなど)から1枚に、ミニ前菜が付いて800~1,500円。また、ピザは全メニュー店内と同じ価格でテイクアウトもできる。●information営業時間:11:30~14:00(L.O.13:30)/17:30~23:00(L.O.22:30)定休日:日・祝席 数:20席アクセス:地下鉄日比谷線・都営浅草線「人形町駅」A3出口より徒歩1分【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月11日