冬本番が到来し、体調管理が気になる季節となりました。1年で最も冷え込むこの時期は、血栓症のリスクが高まり、「大寒」の1月20日は「血栓予防の日」と制定されています。カリフォルニアの太陽をたっぷり浴びたくるみは、心血管疾患や動脈硬化の予防に寄与する「オメガ3脂肪酸」が豊富に含まれています。「くるみを使った季節の健康レシピ」で、寒い冬を健やかに乗り切りましょう。レシピは協会公式ウェブサイトで公開しています。コレステロールゼロでグルテンフリーのくるみで健康に1月20日の「血栓予防の日」は、血管が「詰まる」と「20=ツマル」の語呂合わせから、日本ナットウキナーゼ協会により制定されました(*1)。冬は心筋梗塞や心不全など、心臓関連のトラブルが最も増える時期で、中でも1月は血栓症で亡くなる方が最も多い月となっています(*2)。そんな血栓予防には、血糖値やLDLコレステロールの上昇を抑え、血流をよくする栄養成分を積極的に摂ることが大切です(*3)。くるみは、コレステロールゼロでグルテンフリーの低糖質食材。ナッツ類の中で唯一、血栓予防にも寄与するオメガ3脂肪酸を豊富に含み、たんぱく質、食物繊維、抗酸化物質も同時に摂ることができます(*4)。これまでに実施された研究では、くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)を摂ることで、心血管疾患リスクが低減されることが示されました(*5)。ハーバード大学の研究によると、くるみの摂取は、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与する可能性があることも明らかになっています(*6)。健康的な毎日を過ごすためには、栄養バランスの取れた食事と血糖値やコレステロールの管理が大切です。オメガ3脂肪酸が豊富なくるみをいつもの食事に取り入れ、寒さに負けない「血栓予防習慣」を始めてみませんか。【参考資料くるみの最新研究情報】●くるみには認知機能をサポートする栄養素、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれています●くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)が心血管疾患リスクの低減に寄与することがわかっています●くるみの摂取が、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与することがわかっています●くるみの摂取は、2型糖尿病や心血管疾患のリスク軽減に関係することが明らかになっています*についてはプレスリリースをご確認ください。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年01月20日冬本番が到来し、体調管理が気になる季節となりました。1年で最も冷え込むこの時期は、血栓症のリスクが高まり、「大寒」の1月20日は「血栓予防の日」と制定されています。カリフォルニアの太陽をたっぷり浴びたくるみは、心血管疾患や動脈硬化の予防に寄与する「オメガ3脂肪酸」が豊富に含まれています。「くるみを使った季節の健康レシピ」で、寒い冬を健やかに乗り切りましょう。レシピは協会公式ウェブサイトで公開しています。( )Walnut Heart1月20日の「血栓予防の日」は、血管が「詰まる」と「20=ツマル」の語呂合わせから、日本ナットウキナーゼ協会により制定されました(*1)。冬は心筋梗塞や心不全など、心臓関連のトラブルが最も増える時期で、中でも1月は血栓症で亡くなる方が最も多い月となっています(*2)。そんな血栓予防には、血糖値やLDLコレステロールの上昇を抑え、血流をよくする栄養成分を積極的に摂ることが大切です(*3)。くるみは、コレステロールゼロでグルテンフリーの低糖質食材。ナッツ類の中で唯一、血栓予防にも寄与するオメガ3脂肪酸を豊富に含み、たんぱく質、食物繊維、抗酸化物質も同時に摂ることができます(*4)。これまでに実施された研究では、くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)を摂ることで、心血管疾患リスクが低減されることが示されました(*5)。ハーバード大学の研究によると、くるみの摂取は、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与する可能性があることも明らかになっています(*6)。健康的な毎日を過ごすためには、栄養バランスの取れた食事と血糖値やコレステロールの管理が大切です。オメガ3脂肪酸が豊富なくるみをいつもの食事に取り入れ、寒さに負けない「血栓予防習慣」を始めてみませんか。【参考資料】くるみを使った季節の健康レシピつるんとささみ鍋 はちみつくるみみそだれはちみつみそくるみ餅くるみとさばの和風カレーそぼろ丼白菜とわかめのくるみ和え【参考資料 くるみの最新研究情報】●くるみには認知機能をサポートする栄養素、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれていますくるみに豊富に含まれる植物由来のオメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)は、身体で生成されない必須脂肪酸です。くるみは、ナッツ類の中で唯一オメガ3脂肪酸を豊富に含みます。脂肪と聞くと悪いイメージを持たれがちですが、α-リノレン酸(ALA)は身体に良い脂肪なので、積極的に摂ることがおすすめです。くるみひとつかみ(約30g)あたり、α-リノレン酸(2.7g)が含まれており、その他植物性たんぱく質(4.6g)、食物繊維(2g)、マグネシウムの他、免疫機能に寄与するビタミンB6(0.2mg)や銅(0.48mg)、マンガン(1mg)が摂取できます(*4)。オメガ3脂肪酸グラフ●くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)が心血管疾患リスクの低減に寄与することがわかっています『American Journal of Clinical Nutrition』で発表された研究では、くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)が心血管疾患(CVD)や冠状動脈性心疾患(CHD)による死亡のリスク低減に寄与されることが明らかになりました。この研究結果では、心臓の健康に対するALAの潜在的な効果が裏づけられるとともに、一般消費者が十分な量のALAを食事に取り入れるべきであることが示唆されています(*5)。●くるみの摂取が、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与することがわかっていますハーバード大学がシステマティックレビューにより、コレステロール、中性脂肪、血圧、体重をはじめとする心臓血管系のリスク因子に対するくるみ摂取の有効性について、25年分のエビデンスの検証を実施しました。その結果、くるみを豊富に取り入れた食生活は、対照食に比べて、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪、アポリポタンパク質Bを大きく低減させる可能性があることがわかりました(*6)。●くるみの摂取は、2型糖尿病や心血管疾患のリスク軽減に関係することが明らかになっています『Journal of Nutrition』誌に掲載された、ハーバード大学の最新テクノロジーによる研究で、くるみを摂取した際の代謝物には、2型糖尿病では17%、心血管疾患では29%と各疾患のリスク軽減への関与が明らかになりました。同研究結果から、くるみの摂取は、2型糖尿病や心血管疾患の予防に寄与する可能性が示唆されています(*7)。【カリフォルニア くるみ協会について】1987年設立のカリフォルニア くるみ協会 California Walnut Commission(CWC)は、カリフォルニア州の4,500以上のくるみ生産者と、75社に及ぶ加工・販売業者を代表する機関です。カリフォルニア くるみ協会は、世界の輸出市場の開拓活動に関わり、くるみの健康に関する研究を実施しています。アメリカで生産されるくるみの99%以上は、カリフォルニア州の肥沃な土壌で栽培されており、世界で流通するくるみの50%以上を占めています。【カリフォルニア くるみ協会ホームページ】英語 : 日本語: 1 日本ナットウキナーゼ協会 2 厚生労働省 人口動態調査 3 保健指導リソースガイド 4 USDA National Nutrient Database for Standard Reference (2019)5 An Pan, Mu Chen, Rajiv Chowdhury, Jason HY Wu, Qi Sun, Hannia Campos, Dariush Mozaffarian, Frank B Hu. A-Linolenic acid and risk of cardiovascular disease: a systematic review and meta-analysis.The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 96, Issue 6, December 2012, Pages 1262-1273, 6 Guasch-Ferre M, Li J, Hu FB, et al. Effects of walnut consumption on blood lipids and other cardiovascular risk factors: an updated meta-analysis and systematic review of controlled trials. Am J Clin Nutr. 2018 Jul 1;108(1):174-187. doi: 10.1093/ajcn/nqy091. 7 Guasch-Ferre M, Hernandez-Alonso P, Drouin-Chartier JP, et al. Walnut Consumption, Plasma Metabolomics, and Risk of Type 2 Diabetes and Cardiovascular Disease [published online ahead of print, 2020 Dec 31]. J Nutr. 2020;nxaa374. doi:10.1093/jn/nxaa374. 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月18日8月26日、美智子さまが右足の血栓症の検査のため、皇居の宮内庁病院を訪れた。この前週、右ふくらはぎの静脈に血栓ができる「深部静脈血栓症」と診断されており、経過を確認するために検査を受けられることになったという。皇居へ入る際も、美智子さまはお車の窓を開け沿道の人々に何度も会釈されていた。「美智子さまのご体調や日常生活には特段変わられた様子はなく、現在は経過をみながら水分を多めに摂られるほか、血流をよくするために意識的に足を動かすようにしてお過ごしになっているといいます。上皇さまとともに受けた健康診断の血液検査で、深部静脈血栓症が疑われる兆候が確認されたため、この診断が出たと聞いております。ひざから下の部位に血栓ができる“末梢型”に該当するため、ひざから上にできる“中枢型”よりもリスクが少ないと宮内庁は説明しています」(皇室担当記者)しかし、美智子さまは87歳。ここ数年、左手のこわばりが続いているが、そのほか様々なお身体の不調と闘いながら、上皇さまのお暮しをサポートされてきた。「2005年に、首の左後ろに痛みを感じられて『頸椎症性神経根症』と診断されました。頸椎が神経を圧迫する病気で、左手のこわばりもその症状のひとつだと聞いています。また2015年には、心臓に十分な血液が行き渡らなくなる心筋虚血が疑われる症状が確認されました。上皇后となられた後の2019年6月には、心臓の弁に異常が見つかったほか、不整脈と診断され、両目の白内障手術も受けられています。その後も、左胸の乳腺に腫瘤が見つかり、早期の乳がんと診断されて摘出手術も受けられました。長年の激務から、お身体にも大きなご負担がかかっておられたのでしょう。今回の血栓症も大事には至らずに腕をなでおろしましたが、10月のお誕生日で米寿をお迎えになるご年齢だけに、周囲も気が抜けない状態が続いています」(宮内庁関係者)“満身創痍”のご体調でも、毎日のお散歩、3度のお食事を必ず一緒になさるなど、上皇さまをお支えになる覚悟は揺るがない美智子さま。SNS上には、お身体を案じる声が上がった。《天皇陛下もご心配されているでしょうね》《ご成婚されてからは激務の連続だったもんね…1日も早い回復をお祈り申し上げます》《日常生活で動くことが減ることで身体に色々な影響が出てくることはあるのだろう》《どうか長生きしてください》
2022年08月28日月内に接種が始まる、新型コロナウイルスの“第3のワクチン”。その特徴や、議論の対象にもなった“血栓症の副反応リスク”などの実態を専門家に聞いたーー。東京、神奈川、大阪など、緊急事態宣言発出下の6都府県に今月からアストラゼネカ製ワクチンが配送され、23日にも集団接種会場での接種が始まる見込みだ。これでファイザー製、モデルナ製と合わせて新型コロナウイルスのワクチンは3種類に。【3種類の新型コロナウイルスワクチンの比較】〈ファイザー・米国〉タイプ:mRNA有効率:94.60%接種間隔:3週間保管温度:-75度前後供給量:1億9,400万回分接種対象:12歳以上2回目接種後の発熱(37.5度以上)の割合:38.10%〈モデルナ・米国〉タイプ:mRNA有効率:94.10%接種間隔:4週間保管温度:-20度前後供給量:5,000万回分接種対象:12歳以上2回目接種後の発熱(37.5度以上)の割合:78.0%〈アストラゼネカ・英国〉タイプ:ウイルスベクター有効率:76%接種間隔:4〜12週間保管温度:2〜8度供給量:1億2,000万回分接種対象:原則40歳以上接種のスピードを速めることが期待されるが、アストラゼネカ製のワクチンは認可が遅れたこともあり、今後接種を控える人の中には、効果や副反応を気にする声もある。そこで、感染症の専門家で日本ワクチン学会理事を務める、長崎大学の森内浩幸教授にアストラゼネカ製(以下、アストラ製)ワクチンについて気になる疑問をぶつけてみた。【Q1】「有効性」が低いの?「ワクチンの性能を示す『有効率』は、ファイザー製とモデルナ製が90%以上。アストラ製は70%台だから性能が低いと考えるのは間違いです。もっとも重視すべき点である“死亡につながる重症化を防げるか”については、2社のワクチンと遜色ないと捉えています。イギリスの保健当局が発表したデータによると、アストラ製ワクチンを2回接種した場合、感染力が強いとされるデルタ株に対しても入院を防ぐ効果が92%だったとあります。変異株に対しても命に関わる事態を防ぐ効果は十分に得られるでしょう」【Q2】アストラ製とほかのワクチンの2種類打つのが有効ってホント?「今年7月、ドイツのワクチン委員会は、1回目にアストラ製、2回目にファイザー製のワクチンを接種したところ、同じワクチンを2回接種するよりも強い免疫反応が得られたこと報告しています。それを受け、ドイツではアストラ製のワクチンを1回接種した人には、2回目は他社製のワクチンの接種を勧めています。アストラ製ワクチンが日本でも早く認可されていれば、1回目にアストラ製のワクチンを接種する“混合接種”の議論ができたのではないでしょうか」【Q3】接種間隔が長いのはなぜ?「オックスフォード大学が6月に発表した研究結果によると、アストラ製ワクチンは1回目と2回目の接種間隔が長いほど高い予防効果が得られるという特徴があり、12週間空けた例でも強い抗体反応が確認されています。そのため、4週間より長く間隔を空けて接種するメリットがあるのです」【Q4】「3回接種」が必要になるの?「ワクチンの効果がどれほど持続するかはまだ不明ですが、いち早くワクチン接種が行われたイギリスでは、半年程度で予防効果が低下したと報告されています。もちろん2回接種をすることで重症化を防ぐ効果は十分に得られると考えていますが、ある程度のレベルまで感染を抑えこもうとするならば、3回目の接種を準備しておく必要があるでしょう」ワクチンは自身の感染や他人へうつしてしまうリスク、そして重症化を防ぐカギになる。接種を受ける側の正しい理解が、未知のウイルスとの戦いには大切だ。
2021年08月19日私たちの体内で日常的にできては溶けている血栓。生活習慣の影響で、それが重篤な病気の原因になることも!さらには、更年期の女性こそ特に注意したい症状なのだーー。コロナ禍で巣ごもり生活の傾向があるなかで、気づいたら暮らしだけでなく「体形までも変わってしまった!」と、嘆く人が増えている。この“コロナ太り”を放っておくと、「生活習慣病を通り越して、『血栓症』のリスクが高まってしまう」と警鐘を鳴らすのは、浜松医科大学医学部の浦野哲盟教授だ。「肥満になるのと比例して血液中に出てくるのが『PAI-1』(パイワン)という物質です。このパイワンは、血管の内側にある血管内皮細胞で作られ、不要な血栓を溶かしてくれる『t-PA』という物質の働きを抑えます。通常、血栓は血管の中で自然にできて溶けることを繰り返していますが、溶けにくくする物質が増えることで、血栓症になるリスクが高くなるのです。血栓症は、血栓で血管が閉塞することにより起こる疾患で、心筋梗塞や脳梗塞、またエコノミークラス症候群といった重篤な病気がその代表例です。深刻な事態になる前に、血液検査の数値を正常な状態に戻しておくことがとても大切です」(浦野教授・以下同)血栓症が起こる原因は主に3つある。1つはコレステロール値が高く、血液がドロドロになることで、体内の水分不足による脱水状態も同様である。もう1つは加齢や動脈硬化で血管がボロボロになること。そして3つ目は身体活動の量が落ちるために血流がゆっくりになること。いずれも、女性ホルモンの減少とともに肥満傾向の人が増えてくる更年期の女性は特に注意が必要だ。できた血栓が心臓の動脈内で詰まると心筋梗塞、脳の動脈で詰まると脳梗塞に見舞われる。下肢の静脈に血栓ができると、痛みや腫れが生じるエコノミークラス症候群になる。さらにはがれた血栓が肺の血管を詰まらせると、胸が痛い、呼吸が苦しいといった症状や突然死を引き起こす肺塞栓症を発症する。症状が重篤化する前に、血栓ができやすい生活を送っていないか次のチェックリストで振り返ってみよう。【こんな人は血栓ができやすい!】□ 脂のこってりした食べ物が大好き□ 体を動かす習慣がない□ コロナ禍で座って過ごす時間が増えた□ トイレが近くなるのが嫌であまり水分は取らない□ 手足のしびれや肩こり、腰痛などがある□ 血液検査でコレステロール値や中性脂肪の数値が高い「脂のこってりした食事や加工食品をよく食べる人はコレステロール値や中性脂肪の数値が高くなります。また、水をあまり飲まない人や、“新しい生活様式”で座る時間が増えたり、体を動かす機会が少なくなったりしていたら要注意です。血流が滞ることで足の冷えやしびれ、肩こり、腰痛などが起こることがあります。気になる症状があれば、血液検査や頸動脈エコーなどの検査を受けて、血液をさらさらにする作用のある薬を飲むなど、早めに対処しましょう」「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月21日質問:「虚血性脳血管疾患」と診断され、その後禁煙し食事にも気を使っています。他にも気を付けた方がよいことは?昨年夫が突然倒れ「虚血性脳血管疾患」と診断されました。脳の血管に血栓という血の塊ができ、血栓が血管を詰まらせた「脳血栓」だと説明されました。現在は退院して、ある程度普通に生活はできていますが手足に少ししびれを感じる時があるようで、とても心配です。夫もたばこをやめ、もちろん食事はコレステロールを控えたりしていますが、他にも気を付けた方がよいことはありますでしょうか?宮城県:ひさえさん(53)回答:「脳血栓」についてお答えします。――禁煙は非常に重要。ぜひ継続を昨年、ご主人が倒れて脳血栓という診断を受けられたということですね。大変驚かれたことと思います。現在は退院され、ご自宅である程度通常の生活が送れているということ、本当によかったと思います。ご主人はこの件を機に、禁煙されているということですが、これは非常に重要です。喫煙は心筋の酸素需要を増して、心臓に負担をかけてしまう上、血液を固まりやすくし、血栓が作られやすくなってしまいます。喫煙を続けられると脳梗塞や心筋梗塞などの、血栓による疾患にかかる確率が高くなりますので、ぜひとも禁煙を継続するようにしてください。<「脳血栓」と食生活の関係>また、コレステロールの少ない食事をされていることも、非常によいことだと思います。動物性脂肪やコレステロールの多い食品、具体的には牛肉やバターなどの食品は控えめにしましょう。一方、マグロなどの魚に含まれる「多価不飽和脂肪酸」という種類の脂肪は、コレステロールを逆に下げる働きのある脂肪として知られていますので、積極的に摂取するとよいと思います。さらに、脳血栓を引き起こす動脈硬化との関連で、抗酸化作用を持つ食品も注目されています。これらは、がんの予防で話題になることもある食品群で、動脈硬化をすすめてしまう活性酸素を抑える働きがあるといわれています。具体的には、ニンジン、カボチャ、トマトといったビタミンCやビタミンE、カロテノイドを豊富に含む緑黄色野菜、玄米や豆腐などの大豆製品、きのこ類や昆布・わかめといった海藻類、ゴマや緑茶なども抗酸化作用を持つ食品として、国際的に注目を集めています。動脈硬化および脳血栓の再発防止効果と合わせて、がんや他の生活習慣病の予防も期待できる食品として、生活に積極的に取り入れていくとよいと思います。加えて、少量の飲酒は血の巡りをよくする効果がある、といわれていますが、大量飲酒は血圧を上昇させ、脳血栓の危険因子である心房細動なども起こしやすくなります。ビールなどは利尿効果もあって血液がドロドロになり、血栓形成のリスクを上げてしまうため、なるべく避けるようにしましょう。適切な飲酒量としては、日本酒では一日一合、ビールで500ml一缶までといわれています。また、カルシウム不足も動脈硬化を招くとされていますので、ご注意くださいね。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日