カルト的人気ホラー『エスター』の前日譚映画『Orphan:First Kill』(原題)。その予告編がParamount+より公開された。前作で、孤児院から養子に引き取られた家庭で“大暴れ”して、世界を震撼させたエスター。前作より13年が経過しているが、今作でも主人公の“少女”エスターを再びイザベル・ファーマン(現在25歳)が演じることでも話題だ。前作で少し触れられていた、エスターがエストニアの精神病院から脱走した時代の出来事が描かれている。予告編は、「娘さんを見つけました。生きてましたよ」と警官から告げられ、トリシア・オルブライト(ジュリア・スタイルズ)が涙を浮かべるシーンから始まる。トリシアは4年間離れ離れになっていた娘のエスターと再会し、「不在の間ずっとそのままにしておいた」という部屋に連れ帰り、以前のような生活を取り戻す。しかしそれは束の間だった。トリシアはエスターの「不安定な行動」、エスターの兄弟は彼女の「ありえない変化」に気づき、警官はエスターが本物のエスターではない証拠をつかんでしまう。その後はエスターによる恐ろしい映像が続き、トリシアが「母親というのは家族を守るもの。なにがあってもね」と厳しい顔で誓う…。予告編を観た映画ファンは、「随分前に『エスター』を観た時を覚えている。本当に動揺させられた。前日譚映画、楽しみでしょうがない」「イザベルはエスターを演じる運命なんだよ!」「同じ俳優を起用してくれてうれしい」「これは映画館で観たい」と本編に期待を寄せている。『Orphan:First Kill』は8月19日に全米の劇場とParamount+で同時公開。(賀来比呂美)■関連作品:エスター 2009年10月10日より渋谷東急、新宿ミラノほか全国にて公開© DARK CASTLE HOLDINGS LLC
2022年07月14日「菜根譚」の思考法に衝撃を受け、衆議院議員・山本有二が、オリジナリティー溢れる発想力で「菜根譚」のまったく新しい噛み砕きに挑んだ一冊。憂世の紆余曲折に左右されない心構え。心の平安、そのための思考法が身につく人生導きの書。「菜根譚」は中国明代末期に書かれた名著で、人生の本質を捉え、社会の荒波を漕ぎぬく覚悟を指し示す指南書である。しかし本書は、古典の解説ではない。現役衆議院議員・山本有二が、オリジナリティー溢れる発想力で「菜根譚」の噛み砕きに挑戦し、“なるほど”と自らの肚に入るまで格闘を重ねた心の軌跡をまとめた書である。衆議院議員として30余年。出世競争の荒波にもまれ、何かをしなければとあくせく焦り、背中に火をつけられて動かされているような毎日を送ってきた著者は、「菜根譚」の222項を学び終えたとき、自身の思考回路に確実な変化が生じていることを自覚した。「慌てていないのである。心に不思議な余裕がある。背中に火をつけられあくせく焦ってイラつきながら何かをしなければならない症候群が、治癒していた。心の平安、そのための思考法が身についたように思われたのだ。」(本書エピローグより)時の移り変わりに謙虚で従順であれ。「菜根譚」には数百年の時を経た現代日本にも通じる、生きるための思考法があった。迷い、不安、悩みの中で今を生きるすべての人に、著者の心の格闘を追体験しながら感じて頂きたい、人生を導く一冊。【著者紹介】山本有二衆議院議員1952年、高知県高岡郡越知町に生まれる。高校卒業後、進路を政治家に決める。1977年、早稲田大学法学部卒業。1979年、司法試験合格。高知県議会議員を経て、1990年、衆議院議員初当選。1996年、橋本内閣、倉田自治大臣のもと自治政務次官就任。1999年、小渕内閣、臼井日出夫法務大臣のもと総括政務次官就任。2003年、小泉内閣、谷垣禎一財務大臣のもと財務副大臣就任。2006年、第一次安倍内閣金融担当大臣・再チャレンジ大臣就任。2009年、自民党道路調査会長に就任。2012年、第七三代衆議院予算委員長就任。2015年、自民党治水議員連盟会長就任。2016年、安倍内閣農林水産大臣就任。2017年、菜根譚勉強会を国会議員を対象に講義を重ねる。2021年、衆議院選挙11期目当選。今を生きるための菜根譚 | 山本 有二 |本 | 通販 | Amazon : 書誌情報『今を生きるための菜根譚』山本有二著2022年6月15日 発売A5判/並製496頁ISBN:978-4-909646-53-8定価:2,750円(税込)発行元:駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月15日映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】の第二弾として制作された『死神遣いの事件帖』の待望の続編となる舞台『死神遣いの事件帖-幽明奇譚(ゆうめいきたん)-』(6月上演)&映画 『死神遣いの事件帖-月花奇譚(げっかきたん)-』(2022年冬公開予定)。このたび、映画の特報とキャラクタービジュアルが公開された。特報映像では、主人公・久坂幻士郎(鈴木拡樹)と死神・十蘭(安井謙太郎)が、記憶喪失の女の子・ハナ(清宮レイ)の依頼を引き受けるシーンが映し出される。また謎の仮面の男・空真(北村諒)は怪しげな雰囲気をかもしだす。さらに前作から引き続き登場する庄司新之助(崎山つばさ)の手には、これまた前作から登場する死神・百目鬼(陳内将)が変化した百目鬼銃が。前作からのキャストと新キャストが入り乱れる特報に映画への期待が高まる。合わせて映画キャスト14名のキャラクタービジュアルも公開。幻士郎の首からぶら下がるお馴染みの十蘭ドールに注目が集まる。映画の世界観を見事に表現した煌びやかな衣装は見ごたえたっぷりだ。また、舞台『死神遣いの事件帖-幽明奇譚-』の東京初日(6月9日18:30公演)がライブ配信されることが決定した。「チケットぴあ」のライブ配信サービス『PIA LIVE STREAM』( )にて実施。視聴チケットは本日6月4日(土)12:00~販売開始となる。舞台『死神遣いの事件帖-幽明奇譚-』6月9日(木)~19日(日)東京・ヒューリックホール東京6月23日(木)~26日(日)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ原案:須藤泰司脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)出演:鈴木拡樹小林亮太廣瀬智紀安西慎太郎稲垣成弥飯山裕太山川ありそ北村健人清水宏神尾佑凰稀かなめ映画『死神遣いの事件帖-月花奇譚-』2022年冬公開
2022年06月04日製作に携わった『プロミシング・ヤング・ウーマン』などが高い評価を受け、プロデューサーとしても名高い俳優のマーゴット・ロビーが、『オーシャンズ11』の前日譚映画を開発中だという。「The Hollywood Reporter」が報じた。『オーシャンズ11』はフランク・シナトラが主演した『オーシャンと十一人の仲間』(1960)のリメイクで、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツらハリウッドの大物俳優たちが出演。2001年に公開され、大ヒットした。その後『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』と続編が製作され、2018年にはサンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイら女性がメインキャストとして活躍するスピンオフ映画『オーシャンズ8』が作られた。『オーシャンズ11』(C) APOLLOマーゴットの主演・製作が予定されている今作は『オーシャンズ8』の続編ではなく、『オーシャンズ11』の前日譚映画で、舞台は1960年代のヨーロッパになるとのこと。『スキャンダル』でマーゴットと組んだジェイ・ローチがメガホンを取る。現在企画中で、ワーナー・ブラザースからまだ製作のGOサインは出ていないというが、正式に決まれば2023年春に製作を開始するそうだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:オーシャンズ8 2018年8月10日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCオーシャンズ11 2002年2月2日より公開
2022年05月20日4月9日(土)・10日(日)、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて『サロメ奇譚』が上演される。「サロメ奇譚」チケット情報オペラ、バレエ、映画、舞台など、あらゆる芸術のモチーフとなり、今なお人々を魅了するオスカー・ワイルドの傑作「サロメ」。本公演では、この名作を現代の家族の物語として捉えなおし、新たな視点で描く。脚本をペヤンヌマキが、演出を文学座の稲葉賀恵が手掛け、主演のサロメ役を、芸能生活30周年を迎えた朝海ひかるが演じる。共演には、サロメの母へロディアに松永玲子(ナイロン100℃)、預言者ヨカナーンに牧島 輝、サロメの義父ヘロデをベンガルが演じる。誰もが知る、サロメの「悲劇」がどのように生まれ変わるのか、実力派キャストでおくる新しいサロメにご期待ください。大阪公演の開幕を直前に控え、朝海ひかる、松永玲子、牧島輝、ベンガルからのコメントが到着!◆出演者コメント朝海ひかる『サロメ奇譚』いよいよ大阪公演が始まります。9日、10日と二日間ですが、お客様に楽しんでいただける様、キャスト一同精一杯勤めて参ります。関西のお客様がどの様に反応してくださるか今はとても興味深いです。是非新しい「サロメ」を覗きにいらしてください 。松永玲子俳優が知っている『サロメ奇譚』は稽古場で自分の出ていないシーンだけです。この作品は、セットと照明が大いに世界観を創っているようなので、私には永久に『サロメ奇譚』がどういう作品なのかは解りません。客席からご覧になる方が一番知ることのできる作品です。既に東京公演を終えているとはいえ、主催の梅田芸術劇場にとっても大阪出身の私にとっても、大阪公演こそがホームです。この摩訶不思議な演劇を精一杯務めます。どうぞご覧ください。牧島輝オスカー・ワイルドの「サロメ」を現代に近い世界観で描いたこの作品。年代が違うだけでかなり解釈の幅が広がったり、ギャップのある作品になっていると思います。東京公演を終えましたが、様々な捉え方ができるだけに、『サロメ奇譚』はまだまだ成長していると感じます。是非劇場でその変化を楽しんでいただければと思います。ベンガルあの伝説の「サロメ」を現在の日本に設定を置き換えた、多分初めての試みだと思います。東京で練り上げられたこの舞台を千秋楽の大阪で更なる高みへと持っていければ嬉しいです。
2022年04月08日『サロメ奇譚』が、3月21日に東京・東京芸術劇場 シアターイーストで開幕した。脚本を手掛けるのは、主宰する演劇ユニット「ブス会*」を始め、近年ではTVドラマの脚本にも活躍の場を広げ、現代を生きる女性を独自の観察眼で描き出すペヤンヌマキ。演出は、文学座に所属し2013年に初演出以降、多くの劇団内外作品にて演出を担当する新進気鋭の稲葉賀恵が手掛ける。主演のサロメ役は、1991年に宝塚歌劇団月組公演『ベルサイユのばら』で初舞台を踏み、芸能生活30周年を迎えた朝海ひかる。宝塚歌劇団退団後は、ミュージカルのみならず、ストレートプレイや映像作品など活躍の場を広げてきた朝海の30周年から次の31周年目の芸能生活に向けて一歩を進みだすスタートの作品となる。共演には、サロメの母親に、劇団「ナイロン100°C」に所属し、舞台を中心に映像やナレーション、コラムニストとしても幅広く活躍している松永玲子、地下牢に幽閉されている預言者には、近年2.5次元ミュージカルで注目を浴びストレートプレイや朗読劇など新たなジャンルで活躍の幅を広げる若手俳優の牧島輝、ユダヤの王でありサロメの義父を演じるのは、テレビドラマや映画を中心にコミカルな役どころから味のある名脇役として活躍するベンガルと実力派キャストでお届けする。東京公演は3月31日(木)まで。大阪は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて4月9日(土)、10日(日)上演。また、舞台『サロメ奇譚』アーカイブ付ライブ配信がPIA LIVE STREAMにて決定。3月26日(土)17時公演を生配信し、アーカイブ視聴も3月28日(月)23:59まで可能。詳しい購入方法は以下より。舞台『サロメ奇譚』出演者コメント■サロメ役朝海ひかる『サロメ奇譚』いよいよ幕が開きます。この一ヶ月、脚本家のペヤンヌさん演出家の稲葉さんはじめスタッフの方々、そしてキャスト全員で作り上げてきました。オスカーワイルド版『サロメ』のビターな所は残しつつ、現代の私達にも共鳴できる作品になっていると思います。是非劇場へ足をお運びください。お待ちいたしております。■へロディア役松永玲子(ナイロン 100℃)ちょうど2年前、最初の緊急事態宣言直前に私はこの東京芸術劇場シアターイーストでの公演が初日前日に自粛要請で中止になりました。カンパニーや作品は違えど、この劇場に再び立つことができるのは、喜び一入と同時に身の引き締まる思いです。あの日、まさか2年後もこんな状況だとは思わなかったし、世界はより深刻な方向へと進んでいます。暗いニュースの多い中、お客様を違う世界へお連れすべく精一杯つとめます。■ヨカナーン役牧島輝今回は預言者ヨカナーンという役を演じる上での課題の一つとして、魅力というものについてずっと考えていました。現れただけで空気を変える存在感。幻想的で魅惑的な声。ある人には希望を、ある人には絶望を、そんな影響を与えられる人はどんな人なんだろうとずっと考えていました。正直答えは出ていないです!!笑 探し続けています!!ただ、何者なのか分からないこともヨカナーンの魅力の一つなんだと思います。どんなヨカナーンを演じるのか、あなたの目にはヨカナーンがどう映るのか、楽しんでもらえたら嬉しいです!■ヘロデ役 ベンガルあの世界的に有名な悲劇「サロメ」を今をときめくペヤンヌマキさん・稲葉賀恵さんが作・演出を手掛け、設定を現代の日本に置き換えてお送りする画期的な意欲作です。悲劇の中に必ず存在する喜劇的要素を楽しんで頂けたら最高です。
2022年03月28日舞台『サロメ奇譚』の公開舞台稽古が東京・東京芸術劇場シアターイーストで行われ、朝海ひかる、松永玲子、牧島 輝、ベンガルらが登場した。同作は時代を超えて上演され続けるオスカー・ワイルドの不朽の名作『サロメ』を現代に置き換え、とある一家での一晩の出来事を描く。主宰する演劇ユニット「ブス会*」を始め、近年ではTVドラマの脚本で も活躍するぺヤンヌマキが脚本を手掛け、現代を生きる女性を独自の観察眼で描き出す。文学座に所属し、2013年の初演出以降、劇団内外作品にて多くの演出を担当する稲葉賀恵が演出を手掛けた。ほか、東谷英人、伊藤壮太郎、萩原亮介が出演する。東京公演は東京芸術劇場シアターイーストにて3月21日〜3月31日、大阪公演は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて4月9日〜10日。また3月26日17時公演のアーカイブ付ライブ配信が決定し、詳細は同作の公式サイトより確認できる。○朝海ひかる コメント『サロメ奇譚』いよいよ幕が開きます。この一ヶ月、脚本家のペヤンヌさん演出家の稲葉さんはじめスタッフの方々、そしてキャスト全員で作り上げてきました。オスカーワイルド版『サロメ』のビターな所は残しつつ、現代の私達にも共鳴できる作品になっていると思います。是非劇場へ足をお運びください。お待ちいたしております。○松永玲子(ナイロン100C) コメントちょうど2年前、最初の緊急事態宣言直前に私はこの東京芸術劇場シアターイーストでの公演が初日前日に自粛要請で中止になりました。カンパニーや作品は違えど、この劇場に再び立つことができるのは、喜び一入と同時に身の引き締まる思いです。あの日、まさか2年後もこんな状況だとは思わなかったし、世界はより深刻な方向へと進んでいます。暗いニュースの多い中、お客様を違う世界へお連れすべく精一杯つとめます。###牧島輝 コメント今回は預言者ヨカナーンという役を演じる上での課題の一つとして、魅力というものについてずっと考えていました。現れただけで空気を変える存在感。幻想的で魅惑的な声。ある人には希望を、ある人には絶望を、そんな影響を与えられる人はどんな人なんだろうとずっと考えていました。正直答えは出ていないです!! 笑 探し続けています!!ただ、何者なのか分からないこともヨカナーンの魅力の一つなんだと思います。どんなヨカナーンを演じるのか、あなたの目にはヨカナーンがどう映るのか、楽しんでもらえたら嬉しいです!○ベンガル コメントあの世界的に有名な悲劇「サロメ」を今をときめくペヤンヌマキさん・稲葉賀恵さんが作・演出を手掛け、設定を現代の日本に置き換えてお送りする画期的な意欲作です。悲劇の中に必ず存在する喜劇的要素を楽しんで頂けたら最高です。
2022年03月21日オスカー・ワイルドの『サロメ』を原案に、ペヤンヌマキが脚本、稲葉賀恵が演出を手がけ、朝海ひかるが主演を務める舞台『サロメ奇譚』が3月21日に開幕する。サロメはなぜ預言者の首を求めたのか――。新約聖書をもとに書かれた本作を現代に置き換え、とある一家での一晩の出来事として描く本作。出演は、朝海ひかる、松永玲子(ナイロン100℃)、牧島 輝、ベンガル、東谷英人(DULL-COLORED POP)、伊藤壮太郎、萩原亮介。本作にて、預言者ヨカナーンを演じる牧島 輝に話を聞いた。舞台設定や言葉選びが現代に近いので、お客様もきっと観やすいはず――オスカー・ワイルドの『サロメ』を原案に、ペヤンヌマキさんが書かれた脚本を読んでどう思われましたか?原案の『サロメ』を何度か読んだときに、作品の雰囲気や世界観みたいなものは面白く感じられたのですが、正直、何度か読まないとどういうお話なのかわからなかったんですよ。だけどペヤンヌさんが書かれたものは、舞台が現代ですし日常会話にかなり近い言葉選びをされているので、「なるほど!ここはこういうことだったのか!」という面白さがありました。お客様もきっと観やすいんじゃないかなと思います――それを実際にお稽古でやってみて、いかがですか?ひとりで脚本を読んでいるときよりもさらに面白いです。今回共演させていただく皆さんは、伊藤壮太郎さん以外初めての方ばかりなのですが、お芝居を見ていて素で笑っちゃうんですよ。まだ立ち稽古が始まって3日目くらいなのに。――お稽古の中では、皆さんで「家族」について話し合ったりされているそうですね。サロメの家族はいろいろな問題を抱えているので、「こういう気持ち、理解できる経験ある?」という話をしました。皆さん、同じ経験はなくても同じような気持ちになったことがあって、そうやって実体験に置き換えて話ができると、物語も自分に近いところで考えられて、好きな時間でした。ヨカナーンの背景を想像しながら役を作っていく――牧島さんが演じる予言者ヨカナーンについては話されましたか?いえ、でも僕は皆さんに聞いてみたいなと思っていることがあって。ヨカナーンにとっての“神”に当たる存在はいますか?って。僕自身、特定の宗教がないので神についてはわからない部分もあるのですが、何かひとつのものを信じることは“強さ”になると思うんですよね。だから皆さんにもそういう存在がいるのか、聞いてみたいです。――他の登場人物は「王」が「社長」になっていたりなど現代版としてアレンジされていますが、預言者ヨカナーンは「神々しい」と表現されていたり、原作でのキャラクター像が強く残っています。この作品の中でも少し異質な存在ですね。はい。他の皆さんの言葉は現代語なのですが、ヨカナーンは『サロメ』の難しい言葉をそのまま使うような役です。だから、現代でこの言葉遣いをするって、どんなふうに育ってきたんだろう?みたいなことを考えてもいます。そういうところが面白さになると思いますし、僕にとって挑戦になるのかなと思います。――どんな風に育ったらこの言葉遣いをするのかって面白いですね。原作『サロメ』ではヨカナーンは王に囚われるんですけど、『サロメ奇譚』では日本のどこかの社長の家での話ですからね。その規模感とか、ヨカナーンが自らヘロデの家に足を運んでいることとか、脚本に書かれているいろんな情報が、今は僕の中でまだ“点”の状態なんです。その点と点を繋げていく作業をこれからやっていきます。繋がり始めたら早い気がしています。――脚本にヨカナーンは「不思議で魅惑的な声」と書かれていました。そうなんです! ハードルが高い。僕が喋って、サロメは雷に打たれたような感覚になるんですよ!? どうしたらいいんだろうと思って。――(笑)。そこは演出の稲葉(賀恵)さんにも頼って、演劇の力も借りて、やっていきたいです。――稲葉さんとはどんなお話をされていますか?この脚本におけるヨカナーンの存在って結局なんなんだろうね、というようなことを一緒に考えてくださいます。ヨカナーンは他の人たちとは違う言葉を使うので、そのうえでどうコミュニケーションを取るのか、逆に取らないのか。みんなに馴染むのか、馴染まないのか。いろんな選択を「どれがいいんだろう』って今は一緒に考えながら稽古をしています。――これから徐々に像ができていくんですね。はい。稽古は始まったばかりなので、周りの方々のお芝居を見ながらつくっていけたらいいなと思っています。だからあまり焦ってはいないですが、ヨカナーンはみんなに影響をもたらす役なので、早くそれができるようにはしたいです。朝海ひかるさんのお芝居は説得力がすごい――共演者の皆さんのお芝居に「素で笑ってしまう」とおっしゃっていましたが、他にどのようなことを感じられていますか?サロメを演じる朝海ひかるさんのお芝居は、まだ稽古が始まって数日ですけどそれでも、僕はこの先、『サロメ』にまつわる作品に触れる度に必ず朝海さんのことを思い出すだろうなと思います。立ち姿から他の役との絡み方まで、『ああ、こういうサロメなのか』という説得力がすごいです。それに、ヘロディア役の松永(玲子)さんやヘロデ役のベンガルさんもとても個性的で、言葉ひとつとっても、この役が喋っているなってことがわかる。すごいことだなと感じています。――お芝居のことを共演者の方に相談したりもされますか?自分のシーンがまだあまりないので、これから話すことになると思うんですけど。東谷英人さんはよく一緒にお芝居のことを考えてくださいます。「今の話し方だとこういうふうに聞こえる」とか教えてくださるのでとてもありがたいです。――このお芝居で楽しみなのはどんなところですか?この物語はたったひと晩の出来事なので、すごいスピードで展開していくし、登場人物たちの心もグワングワン動きます。そこはやっぱりつくっていくうえでも、観ていただくうえでも、楽しみです。でも正直、この舞台がどうなるのか僕はまだ全然わからないです。だって、脚本を読んだ時の印象と稽古が始まってからの印象も大きく変わっていますから。最終的にどんな雰囲気になるのか、みんながどんな顔をしているのか、まだわからない作品です。――その中で、牧島さんが演じるヨカナーンの面白味で今伝えられることはありますか?誰かの一言で人生が変わることって割とあると思うんです。僕もそういうことはある。この作品でのヨカナーンの一言ってすごく大きなものなんですけど、影響を与えられる人もいれば与えられない人もいるんですよね。つまり、その人の境遇や精神状態で、刺さる刺さらないがある。そこがすごく面白いなと感じています。だから観てくださる方も、刺さる言葉、刺さらない言葉があると思うんです。この作品の舞台は現代ですし、この世界線に自分が生きていると考えながら、ヨカナーンの言葉を感じるのも楽しいんじゃないかと思います。取材・文:中川實穗舞台『サロメ奇譚』■日程・会場・東京公演3月21日(月)~3月31日(木) 東京芸術劇場 シアターイースト・大阪公演4月9日(土)~4月10日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ■出演朝海ひかる、松永玲子(ナイロン100℃)、牧島 輝、ベンガルほか■チケット情報
2022年03月14日『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワースが、『マッドマックス 怒りのデスロード』の前日譚映画『Furiosa』(原題)で演じるのがヴィラン(悪役)であることがわかった。『Furiosa』は、『マッドマックス 怒りのデスロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサ大隊長の若き頃に焦点を当てた映画。シャーリーズに代わり、アニャ・テイラー=ジョイがフュリオサ大隊長を演じる。監督は、『マッドマックス』シリーズすべてを手掛けてきたジョージ・ミラー。クリスと言えばこれまで“ヒーロー”的な役を演じることが多かったが、だからこそ、ミラー監督は悪役を演じさせてみたかったようだ。プロデューサーのP.J.ヴォーテンが「当初、ジョージは社交儀礼的にクリスに会ったのですが、その後、このアイディアに心を奪われたのです。(これまでの)タイプとは全く正反対の役、悪役の親玉を演じさせたらどうかと」と「SlashFilm」のポッドキャストで明かした。ヴォーテンの話によれば、クリスが演じる悪役は、若きイモータン・ジョーでもなく、若き武器将軍でもないようだ。映画ファンから「クリスの初めての悪役。楽しみ!」という期待の声が多く寄せられているが、クリスのファンは「クリスは『ホテル・エルロワイヤル』で最高の悪役を演じているから、ぜひ観てみて!」と『ホテル・エルロワイヤル』を観るよう勧めている。『Furiosa』は2024年5月24日全米公開予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2022年03月02日2022年2月、舞台「球詠 〜vs 影森・梁幽館編〜」の上演が決定した。原作は、マウンテンプクイチによる日本のコミック『球詠』。『まんがタイムきららフォワード』にて、2016年6月号より連載中である。女子野球が女性らしいメジャーなスポーツとして認知されているという設定の現代日本を舞台に、埼玉県越谷市から全国高校野球大会への出場を目指す美少女たちの青春を描く。さらに『球詠』は2020年4月〜6月にAT-X、ABCテレビ、メ~テレ、TOKYO MX、KBC九州朝日放送、NCC長崎文化放送にてアニメが放送され、現在も各種ストリーミングサイトで配信されている人気作である。そのアニメ版を舞台化し、2021年6月に上演。キャストは、2017年12月20日にCDデビューし、バトルと称されるオーディションシステムや高難度企画への挑戦を特徴とするアイドルグループである“ラストアイドル”メンバーのみで構成され、大きな話題となった。そんな舞台「球詠」がパワーアップして帰ってくる!!今回もキャストはもちろん全員“ラストアイドル”のメンバーである。前作では、野球未経験のキャストが多いため、日本女子プロ野球リーグの現役選手から本格的な野球の所作指導を受けるなど、細部までこだわり、舞台といえども野球の試合を観戦しているような臨場感ある作品に仕上がった。そして今回その物語の続編となる舞台「球詠 〜vs 影森・梁幽館編〜」が上演される。前作から続投するメンバー、初参加となるメンバーもいるが、これまでの彼女たちの“挑戦する力”を持ってすれば、きっとまた新たな感動を巻き起こすことだろう。公演は2022年2月17日(木)〜2月23日(水・祝)まで新宿村LIVEにて。物語の続きをお見逃しなく!!舞台『球詠 ~vs 影森・梁幽館編~』【作・演出】伊勢直弘【出演】武田詠深役大森莉緒山崎珠姫役籾山ひめり中村希役小澤愛実藤田菫役松本ももな藤原理沙役篠原望川﨑稜役米田みいな川口息吹役大場結女岡田怜役高橋みのり大村白菊役栗田麻央川口芳乃役岡村茉奈藤井杏夏役奥村優希中山役白石真菜田西役久保田沙矢香中田奈緒役 鈴木遥夏吉川和美役 相澤瑠香陽秋月役 山本愛梨高橋友理役 宇田川桜夢小林依織役 高橋美海白井莉子役 高木美穂【公演日程】2022年2月17日 19:00~2月18日19:00~2月19日 13:00~18:00~2月20日 13:00~18:00~2月21日 19:00~2月22日 14:00~19:00~2月23日14:00~※受付開始45分前/開場45分前【会場】新宿村LIVE〒169-0074東京都新宿区北新宿2-1-2(新宿村CENTRAL地下2階)【料金】特典付き9,900円(税込)特典無し8,800円(税込)※特典は非売品集合写真になります【リピーター特典】3回特典:お好きなキャストの未販売ブロマイドA5回特典:お好きなキャストの未販売ブロマイドB7回特典:お好きなキャストのサイン・コメント入りブロマイド10回特典:全員のサイン入りパンフレット※特典をご利用のお客様には、初回ご観劇時にスタンプカードを発行いたします。※スタンプは必ず、半券記載の観劇回ごとに押してください。チケット1枚につきお一人様1公演1スタンプとなります。複数の捺印などはできません。半券の不正利用を防ぐため、その後の公演に半券をお持ちいただきましても、押印できません。あらかじめ御了承ください。【チケット発売】一般発売日2022年1月29日(土) 10:00~ ※各種先行発売あり。【公式HP】 【公式Twitter】@tamayomistage【問い合わせ先】 tamayomistage@gmail.com 【ラストアイドル】秋元康氏がプロデュースする女性アイドルグループ。2017年にスタートしたアイドルオーディション番組「ラストアイドル」(テレビ朝日)で7つの椅子を奪い合う前代未聞の“入れ替えバトル”の末、デビュー。その後、2018年4月からの3rdシーズンで2期生が加入。2019年4月発売の6thシングル『大人サバイバー』では、全メンバーで団体行動に挑戦、振付に取り入れ、オリコン週間シングルランキング1位を始め3冠を達成した。同年9月に発売した7thシングル『青春トレイン』はバブリーダンスの仕掛け人であるakane氏が振付を担当し、「最高難度のダンス」に挑戦し話題を呼んだ。2020年4月に発売された8thシングル『愛を知る』では初の選抜制を取り入れ、オーディションバトルで18名を選抜、オリコン週間シングルランキング1位を再び獲得。 11月に発売した9thシングル「何人(なんびと)も」では、メンバーが本格的な”殺陣”に挑戦し、刀をダンスに取り入れた振付で注目を集めた。2021年4月に10thシングル「君は何キャラット?」を発売。ボリウッドダンスを取り入れた振り付けと、霜降り明星せいやとのコラボで話題となった。2021年12月8日リリースの「break a leg!」では、メンバー32名の過酷な1対1総当りバトル全496試合を行い、上位17名が選抜メンバーとなった。現在、テレビ朝日にて「ラスアイ、よろしく!」を毎週金曜25:20~放送中。<公式サイト/SNS>公式サイト: 番組公式サイト: 公式Twitter: 公式Instagram: 公式TikTok: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月21日米テレビ局「Starz」で企画進行中の『ジョン・ウィック』の前日譚ドラマ「The Continental」の主演俳優が決定した。今作は、映画シリーズではイアン・マクシェーンが演じているウィンストンが主人公となり、彼の若き頃に焦点を当てる。イアン・マクシェーン、キアヌ・リーブス Photo by Kevin Winter/Getty Imagesその若きウィンストンを演じる俳優に、「フライト・アテンダント」に出演中のコリン・ウッデルに決まったことが明らかになった。「Variety」誌が報じた。コリンのその他の出演作にはドラマ版「パージ」や「オリジナルズ」などがある。コリン・ウッデル Photo by Amy Sussman/Getty Imagesコリンのほか、つい先日、メル・ギブソンがコーマックという新しいキャラクターで同作に出演することが報じられた。「The Continental」は現在のところ、3話構成であることが伝えられている。舞台は1975年のニューヨークで、殺し屋御用達の「コンティネンタル・ホテル」の起源が描かれる。製作総指揮、ショーランナー、脚本を担当するのはグレッグ・クーリッジ(『ライド・アロング ~相棒見習い~』)とカーク・ウォード(ドラマ版「エクスペンダブルズ」)。『ジョン・ウィック』の製作陣のチャド・スタエルスキ、デヴィッド・リーチ、デレク・コルスタッドや、『デッドプール』の脚本家コンビのポール・ワーニック&レット・リースらも製作総指揮に名を連ねる。(Hiromi Kaku)■関連作品:ジョン・ウィック 2015年10月16日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開Motion Picture Artwork © 2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. © David Leeジョン・ウィック:チャプター2 2017年7月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.ジョン・ウィック:パラベラム 2019年10月4日より全国にて公開®, TM & © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2021年10月21日『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚映画『Furiosa』(原題)の公開日が、1年延期されることがわかった。当初は2023年6月23日に公開予定だったが、2024年5月24日に変更されたという。ワーナー・ブラザースは延期の理由を明らかにしていない。『Furiosa』は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場したフュリオサ大隊長の若き頃を描く作品。『怒りのデス・ロード』ではシャーリーズ・セロンが演じたが、『Furiosa』では「クイーンズ・ギャンビット」のアニャ・テイラー=ジョイが役を引き継ぐ。『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワース、『アクアマン』のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世の出演も決まっている。監督・脚本はこれまでと同じくジョージ・ミラー。ジョージ・ミラー監督『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、ミラー監督がアイデアを思いついた1998年から様々な困難を乗り越え、2015年にやっと公開に漕ぎつけた。前作の『マッドマックス/サンダードーム』の公開から30年ぶりである。そのため、「1年程度の延期なんて、どうってことない」「待つ価値がある」と落ち着いた反応を見せる声がある一方で、「ここから3年先?」「残念」と悲しむ声も。ワーナー・ブラザースは同作の公開延期のほか、スティーヴン・キングの「呪われた町」を映画化した『Salem’s Lot』(原題)を2022年9月9日に公開すると発表した。(Hiromi Kaku)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2021年09月13日最初は、1年間ほどの連載の予定だったという。それが気づけば足掛け4年。大冒険譚『ヒトコブラクダ層ぜっと』は万城目学さんにとって、最長の著作となった。イラクへ放り込まれた三つ子の兄弟。待望の最新作は、愉快&痛快な大冒険譚。「山を登って頂上に来て、下を見てようここまで来たな、という感じです。登る前に4年かかると分かっていたら絶対書いてませんでした」主人公は三つ子の青年、梵天(ぼんてん)、梵地(ぼんち)、梵人(ぼんど)。少年時代に隕石落下で両親を亡くして以降、3人で生きてきた彼らには奇妙な力がある。梵天は3秒だけ壁の向こうが見える能力、梵地はどんな国の言葉も理解する能力、梵人は3秒先の出来事が分かる能力。その力を活かし泥棒稼業に精を出す彼らだったが、謎めいた女に尻尾を掴まれ、脅されるままに自衛隊に入り、PKOでイラクへ行き、とあるミッションを課される――。そう、これまで京都や大阪など国内を舞台に選んできた万城目さんが、いよいよ海外へと飛び出した。意外にも、アイデアはデビュー直後からあったという。「『鴨川ホルモー』を出した頃に編集者と話していて、泥棒が依頼を受けて報酬を得る、というプロットを話したことがあったんです。それと、以前、湾岸戦争時のイラクが舞台の映画の予告編を見て、日本人がこの設定で映画を作るならPKOだなと思ったことがあって」自衛隊やイラクについてはもちろん、梵天が化石の発掘に夢中という設定のため、恐竜についても、事前の下調べと取材に時間をかけた。「イラクには行けないので隣のヨルダンに行きましたし、国内でも化石発掘体験に参加したり、専門家に話を聞いたりもしました。いつものように土地の歴史を絡めることは自然に考えていたので、あの地域の古代文明、フセインが支配した時期、現代についての情報も集めました。使いどころが分からないまま情報を頭に入れておくと、書いているうちに意外なところでそれが活かされてくるんです」とはいえこの話、三つ子の能力にしても、課されるミッションにしても大ボラである。なのに史実や事実をしっかり押さえておくのはなぜか。「ドラマ『古畑任三郎』の桃井かおりさんゲストの回で、古畑が嘘が上手い人について語る場面がありまして。嘘の下手な人は話の全部を嘘で固めるけれど、上手い人はほとんど本当のことを話す中に少しだけ嘘を交ぜる、と言っていました。僕がやっているのはそれだと思いますね」事実と虚構を交えてとんでもないところまで風呂敷を広げる本作。4年の間、10時間机に向かって原稿用紙一枚も書けない日もあった。苦労したのは上巻の後半、三つ子が女性上官の銀亀やアメリカ海兵隊のキンメリッジらと砂漠に出てからの場面。「目の前に砂漠しかないんですよ。どうしたら彼らがミッションを果たすための場所に行けるか、ぜんぜんイメージがわかなかった。オアシスに住んでいるおじいさんが浮かんで、ようやく話が動きました」予定していたアイデアを捨てたり、新たに浮かんだ案を加えることも多々あった。「三つ子がボンクラなのでしっかり者の銀亀三尉は活躍させるつもりでしたが、キンメリッジがあんなに出番が多くなるとは思わなくて。大出世しましたね(笑)」謎の女の正体、ミッションの内容と目的、本書のタイトルの意味、三つ子の決死の冒険の結末――謎と笑いとスリルの果てに、見たこともない光景が待っている。ご堪能あれ。『ヒトコブラクダ層ぜっと』上・下両親を亡くして以降、3人で生きてきた三つ子の梵天、梵地、梵人。不思議な能力を持つ彼らは協力し合って泥棒稼業に精を出していたが、ある日ライオンを連れた奇妙な女に脅され、なぜか自衛隊に入隊することとなり、イラクへ派遣され…。幻冬舎上下巻 各1980円まきめ・まなぶ2006年にボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『とっぴんぱらりの風太郎』『バベル九朔』など著書多数。※『anan』2021年7月21日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2021年07月18日昨年3月、2017年に公開され大ヒットを記録したエマ・ワトソン主演『美女と野獣』の前日譚ミュージカルドラマの企画が、Disney+で進行中だということが明らかになった。このたび、晴れて製作にGOサインが出たといい、新たな情報も入ってきた。今作は『美女と野獣』でガストンを演じたルーク・エヴァンス、その子分のル・フウを演じたジョシュ・ギャッドを中心に描かれると報じられていたが、ル・フウの異父(異母)姉妹のティリー役に新人のブリアナ・ミドルトンが新たに起用され、“トリオ”の物語が描かれるという。「Variety」誌などが伝えた。ディズニーのゲイリー・マーシュは「横暴なガストンとおっちょこちょいなル・フウが、いったいどのように友人となり、相棒となったのか。謎めいた魔女が、どのようにして王子を野獣に変えるという、運命を決するような魔法をかけたのか。このドラマシリーズでは、みなさんにそのような疑問への答えを提供します…さらに新たな疑問も生まれると思いますが」とコメントしている。『美女と野獣』の前日譚ドラマは全8話。ジョシュはショーランナー、製作総指揮、脚本も務める。ディズニーの長編アニメ映画と実写版で音楽を担当したアラン・メンケンが再び音楽を手がける。製作は2022年春にスタートする。(Hiromi Kaku)■関連作品:美女と野獣 (2017) 2017年4月21日より全国にて公開© 2016 Disney. All Rights Reserved.
2021年06月16日ティモシー・シャラメが『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚映画『Wonka』(原題)で、主人公の若きウィリー・ウォンカを演じることが決定した。ティモシーの代理人が認めており、ティモシーが「歌って踊る」ことも明らかにしている。『チャーリーとチョコレート工場』は、世界中で大人気のお菓子を製造しているウィリー・ウォンカのチョコレート工場を見学できるチケットを運よく引き当てたチャーリー・バケットら子どもたちの物語。今作『Wonka』は、その工場がオープンする前の時代の話で、若い頃のウィリー・ウォンカに焦点を当てる。監督は『パディントン』シリーズのポール・キング、公開日はすでに2023年3月17日に設定されている。ウィリー・ウォンカ役については、これまでに1971年の『夢のチョコレート工場』でジーン・ワイルダー、前作の『チャーリーとチョコレート工場』ではジョニー・デップが演じた。『Wonka』の公開日が決定した今年1月、ワーナー・ブラザースはウィリー・ウォンカ役にトム・ホランドもしくはティモシー・シャラメを希望していると「Collider」が報じていた。現在ティモシーは『君の名前で僕を呼んで』でタッグを組んだルカ・グァダニーノ監督の最新作『Bones & All』(原題)の撮影中。ボブ・ディランの伝記映画に主演することも決定しており、多忙を極めている。(Hiromi Kaku)
2021年05月25日新感覚ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘3』に出演する、小西詠斗さんにお話を伺いました!1度のリハーサルで即本番。しかも一度スタートしたら最後まで止まれないノーカットの一発勝負。アドリブ力が問われる舞台に近いスリリングな状況をテレビの世界に持ち込んだ、新感覚ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘』の第3期がスタート。「稽古はないしノーカットなんで、放送の尺にうまく合わせなきゃいけなくて、毎回、舞台とはレベルが違うパニックです(笑)。途中でお芝居をテンポアップさせたり延ばしたり、アドリブで調整していかなきゃいけなくて苦労しました」そう話すのは、第2期より参加の小西さん。前回は「必死すぎて何も考えられず、一瞬で終わってしまった」そう。新シリーズが始まっても「やっぱ慣れません」と苦笑い。「毎回、台本と違うことが普通に起こるんです。結構セリフを噛んじゃったりしたんですけど、共演のみなさん…とくにゴーちゃん役の和田雅成さんがツッコんだりしてくださるんで、失敗すると、ついゴーちゃんを見てしまいます。僕は予想外の展開が好きなんで、いろいろ起きてほしかったりするんですけど(笑)」演じるケニーは、マジシャンを夢見る青年。しかし時には超能力めいた不思議なパワーを発揮することも。「場の空気が読めない、ちょっと浮いたキャラクターです。相当変わっているようなので、この先、みなさんの予想を超えるようなお芝居も入れていけたらと思っています」サクセス荘は成功を夢見る若者たちが暮らすシェアハウス。小西さんにも、そんな頃があったのだろうか。「もともと俳優を目指していたわけじゃないんです。でも初めて小劇場の舞台に立った時、俳優としてやっていけたら幸せだなって思うようになりました。稽古が始まった当初は何もできなかったんですが、稽古が進むうち、台本を何度も読み込んで次はこういう言い回しにしてみようって考えるようになって。そうしたら、ちょっとですが評価されるようになり、嬉しかったんですよね。同じ台本でも演じる人によって違いますし、正解がないので、それをずっと考えられるのが面白いです」今後、「自分からアドリブを仕掛けられたら」との果敢な発言も。「見て、どこが台本でどこがアドリブか考えるのも楽しいですよね」『テレビ演劇 サクセス荘3』毎週水曜25:28~テレビ東京ほかにて放送中。脚本/徳尾浩司、川尻恵太(SUGARBOY)、ニシオカ・ト・ニール監督/川尻恵太出演/和田雅成、高橋健介、髙木俊、黒羽麻璃央、spi、立石俊樹、有澤樟太郎、定本楓馬、玉城裕規、寺山武志、小西詠斗、唐橋充(劇中部屋番号順)©「テレビ演劇 サクセス荘3」製作委員会こにし・えいと2000年1月21日生まれ、広島県出身。舞台『刀剣乱舞』堀川国広役で注目される。1月21日に初の写真集『瞬間』が発売されたばかり。春に上演予定のミュージカル『黒執事』への出演も控える。※『anan』2021年2月3日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年02月01日俳優の小西詠斗が主演を務める、ミュージカル『地縛少年花子くん-The Musical-』が現在上演されている。今回は同作の東京公演のレポートとなる。同作は月刊『Gファンタジー』(スクウェア・エニックス刊)で連載中のあいだいろによる大ヒット漫画のTVアニメを原作とし、初舞台化となった。かもめ学園に伝わる七不思議のひとつ「トイレの花子さん」こと“トイレの花子くん”(小西詠斗)をヒロインの八尋寧々(高石あかり ※高ははしごだか)が呼び出したことをきっかけに、学園に潜む怪異たちが動き出すハートフルコメディとなる。オカルトファンタジーでもある同作は1幕の冒頭からダークな空気を漂わせる。ヒロインの八尋寧々が恋愛成就のために呼び出し登場した小西演じる花子くんは、原作の"少年感"の再現度もバッチリ。寧々を演じた高石も、キュートな演技と歌唱力でその場を引っ張っていく。ストーリーはテンポ良く進み、花子くんと寧々が縁を結んだ「人魚の鱗」事件、祓い屋の少年・源光(谷水力)とともに挑む七不思議「ミサキ階段」「16時の書庫」と、魅力的なキャラクター達の思惑が交錯しながら、学園の平和を守るための戦いが繰り広げられる。戦闘時にはマントを翻し、珍しくも包丁を使うアクションに挑戦している花子くんの姿にも注目だ。2幕では、昇降口で悪さをしていた幽霊・ミツバ(三原大樹)が登場し、光との友情物語も。さらに花子くんの生前にも関わるつかさ(設楽銀河)、何やら企んでいそうな桜(関根優那)、夏彦(黒田昊夢)、そして今後が気になる花子くんと寧々の関係など要素は満載で、飽きることのない2時間半になっている。吉谷光太郎の演出により原作のポップで色彩豊かな世界観が再現され、歌とダンスも随所に盛り込まれたダークで華やかなミュージカルとなった。東京公演は東京ドームシティ シアターGロッソにて31日までで、小西詠斗(花子くん役)、高石あかり(八尋寧々役)、谷水力(源光役)、設楽銀河(つかさ役)、三原大樹(ミツバ役)、朝倉ふゆな(赤根葵役)、佐倉花怜(ヤコ役)、関根優那(七峰桜役)、黒田昊夢(日向夏彦役)、安里勇哉(土籠役)らが出演。31日12時30分、17時の計2公演を「dアニメストア」にてライブ配信することも決定している。1週間のアーカイブ配信付きで、期間内は何度でも視聴可能となっている。(C)あいだいろ/SQUARE ENIX・「地縛少年花子くん」製作委員会 (C)ミュージカル「地縛少年花子くん」製作委員会
2021年01月30日ワーナー・ブラザースが5年ほど前から企画を進めていた『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚映画『Wonka』(原題)。このたび、同作の公開日が2023年3月17日に決定したことが発表された。『Wonka』は若い頃のウィリー・ウォンカに焦点を当て、「世界一有名なチョコレート工場を設立するまでの冒険」を描くという。2005年に製作された『チャーリーとチョコレート工場』では、ジョニー・デップがウォンカ役を演じた。今作におけるウォンカ役には、これまでライアン・ゴズリング、ドナルド・グローバー、エズラ・ミラーの名前が挙がっていたが、5年の間に目覚ましい成長ぶりを見せた2人の俳優が彼らに取って代わり候補に。「Collider」によると、ワーナーは現在トム・ホランド、ティモシー・シャラメのどちらかをウォンカ役に希望しているという。『チャーリーとチョコレート工場』関連作は、Netflixでも開発中。『マイティ・ソー』シリーズのタイカ・ワイティティ監督が、2つのアニメシリーズを手掛ける。1つは『チャーリーとチョコレート工場』の世界観やキャラクターを基にしたもの、もう1つはウンパルンパを主役としたものになる予定。Netflixは原作者ロアルド・ダールの複数の作品の権利を獲得しており、アニメ化すると発表している。(Hiromi Kaku)
2021年01月20日12月23日(水)に『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』を発売するEveが、12月24日(木)20:00から「Christmas Eve Radio」と題したYouTube生配信番組を放送することが分かった。番組では、『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』についての話や、オリジナルコンテンツが生配信される予定となっている。Twitterで「#Eveの日」をつけて投稿すると、番組でコメントが読まれるかもしれないとのこと。本放送はアーカイブが残らないため、今から番組のリマインダー登録を忘れずにおきたい。また、『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』購入者には各CDショップごとに異なる特典がプレゼントされる。特設サイトにて詳細が確認できる。■『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』特設サイト■ライブ配信タイトル:「Christmas Eve Radio#1【200万人記念】」開始時間:20:00(~22:00)『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』2020年12月23日(水)リリース呪術盤[初回限定盤/CD+DVD]¥2,500(tax in)収録曲1.廻廻奇譚 TVアニメ「呪術廻戦」オープニング主題歌2.蒼のワルツ アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」主題歌3.心海 アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」挿入歌4.宵の明星5.遊遊冥冥6.約束7.杪夏ジョゼ盤[初回限定盤/CD+GOODS]¥2,500(tax in)収録曲1.蒼のワルツ アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」主題歌2.心海 アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」挿入歌3.廻廻奇譚 TVアニメ「呪術廻戦」オープニング主題歌4.宵の明星5.遊遊冥冥6.約束7.杪夏通常盤[CD only]¥2,000(tax in)収録曲1.廻廻奇譚 TVアニメ「呪術廻戦」オープニング主題歌2.蒼のワルツ アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」主題歌3.心海 アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」挿入歌4.宵の明星5.遊遊冥冥6.約束7.杪夏封入特典オンラインイベント「胡乱な円卓」参加シリアルコード店舗特典アニメイト/アニメイトオンラインショップ弾き語り音源CD(「廻廻奇譚」「蒼のワルツ」2曲収録)Amazon.co.jp缶バッチ(全2種の内から、ランダムで1種)TOWER RECORDSおよびTOWER mini、TOWER RECORDS ONLINEオルゴールCD(「廻廻奇譚」「蒼のワルツ」「心海」3曲収録)HMV/HMV&BOOKS onlineクリアファイル(A5サイズ)ヴィレッジヴァンガード特典CD(ぼっちラジオ4)TSUTAYA RECORDS※オンラインショッピングはご予約分のみ対象ステッカーシート楽天ブックスクリアしおりTOY’S STOREジャケットステッカー(通常盤Ver.)応援店告知ポスター(B2サイズ)※応援店特典は、上記オリジナル特典対象店舗は対象外。※特典は無くなり次第終了。※一部対象外の店舗もあり、特典の有無に関しては直接各店にお問い合わせのこと。
2020年12月18日俳優の立石俊樹と小西詠斗が、ミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密〜に出演することが17日に明らかになった。同作は、月刊『Gファンタジー』(スクウェア・エニックス刊)にて連載中の大人気漫画『黒執事』の舞台化作。2009年以降、2017年に上演されたミュージカル「黒執事」 -Tango on the Campania-まで、再演含め7度舞台化されてきた。前作より約3年の時を経て、新作公演 ミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密〜を、2021年春に 東京および大阪にて上演することが決定。まだアニメ化されていない原作14〜18巻の「寄宿学校編」をもとに描かれる。本公演ではキャストを一新し、セバスチャン・ミカエリスに立石俊樹、シエル・ファントムハイヴに、小西詠斗を迎えるほか、寄宿学校を舞台にした同作をフレッシュな布陣で届ける。また、演出には丁寧な心情表現で高い評価を受けている松崎史也を新たに起用。これまでシェイクスピア作品を数 多く手掛けるなど重厚な演劇を得意とし、近年は2.5次元ミュージカルも多く手掛ける松崎が新たな“生執事”を手掛ける。公演は2021年春、東京・大阪を予定している。○出演セバスチャン・ミカエリス:立石俊樹シエル・ファントムハイヴ:小西詠斗エドガー・レドモンド:佐奈宏紀ハーマン・グリーンヒル:田鶴翔吾ロレンス・ブルーアー:里中将道グレゴリー・バイオレット:後藤大クレイトン:古谷大和エドワード・ミッドフォード:中島拓人モーリス・コール:田口司チェスロック:福澤侑ジョアン・ハーコート:内野楓斗マクミラン:早川維織デリック・アーデン:山口晃生ヨハン・アガレス:高橋駿一西岡寛修 杉山諒二 花見卓也 高橋陸人ソーマ・アスマン・カダール:岡田亮輔葬儀屋:上田堪大(C)2021 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト
2020年12月17日2009年に公開され、現在もカルト的人気を誇るホラー映画『エスター』の前日譚映画が製作されるという。『Deadline』などが報じた。今作のタイトルは『Orphan: First Kill』(原題)。前作で主人公のエスター(本名リーナ・クラマー)を演じたイザベル・ファーマンが同役を再演することが決定。イザベル本人がインスタグラムで「エスターは、やっぱりなにかがおかしい(wrong)みたい。言うまでもないけれど…すごく楽しみ!」と認めている。前作から11年を経て23歳になったイザベルは、製作補の1人としても名を連ねている。『ボーン』シリーズのジュリア・スタイルズも出演。監督には、『デビル・インサイド』『ザ・ボーイ~人形少年の館』『ザ・ボーイ~残虐人間遊戯~』などのホラー映画を得意とするウィリアム・ブレント・ベルが就任。脚本は、テレビドラマの「スクリーム」を手掛けたデヴィッド・コッゲスホールが担当する。ストーリーについては次のように紹介されている。「リーナ・クラマーはエストニアの精神病院からの脱走を画策し、見事成功させた。ある裕福な一家の行方不明になっている娘になりすまし、アメリカへと渡る。リーナのたくらみにより始まったエスターとしての新生活は、どんなことがあっても家族を守り抜こうとする一家の母親によって阻まれようとしていた」。(Hiromi Kaku)■関連作品:エスター 2009年10月10日より渋谷東急、新宿ミラノほか全国にて公開© DARK CASTLE HOLDINGS LLC
2020年11月05日『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚映画『Furiosa』(原題)のキャストが決定したようだ。今作では『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサ大隊長の若い頃に焦点を当て、その若きフュリオサ役をアニャ・テイラー=ジョイが演じるという。引き続き監督を務めるジョージ・ミラーは、5月に「ニューヨーク・タイムズ」紙に、シャーリーズからフュリオサ役を引き継ぐ20代の女優を探していると語っていた。容姿を若返らせる技術を駆使し、当時44歳だったシャーリーズに若い頃のフュリオサを演じてもらおうとも考えたようだが、結局24歳のアニャが演じることに。キャストはアニャのほかにも『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワース、『アクアマン』でブラックマンタを演じたヤーヤ・アブドゥル・マティーン2世の出演も決まった。脚本はミラー監督とともに『怒りのデス・ロード』を手掛けたニコ・ラサリウスが再びタッグを組み、執筆にあたる。2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、第88回アカデミー賞で10部門にノミネートされ、録音賞など最多6部門を受賞。『Furiosa』では早くも監督賞や作品賞への受賞を期待する声が上がっている。(Hiromi Kaku)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2020年10月14日Eveの新曲「廻廻奇譚」が、10月3日にデジタル配信リリースする事が発表され、同時にジャケット写真も公開された。今回の新曲はTVアニメ『呪術廻戦』のオープニング主題歌となることで話題になっている楽曲。アニメ『呪術廻戦』は、「週刊少年ジャンプ」に連載中の累計発行部数680万部を突破している大人気コミックが原作となっていて、初回放送は楽曲配信同日10月3日1時25分より、MBS/TBS系全国28局ネット“スーパーアニメイズム”枠にてスタートする。本日公開されたTVアニメのPV第3弾には「廻廻奇譚」が使用されているので、合わせてチェックしよう。©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会オープニングテーマ:Eve「廻廻奇譚」を使用した、TVアニメ『呪術廻戦』PV第3弾アニメ『呪術廻戦』公式サイト関連リンクオフィシャルWEBサイト
2020年09月19日ザック・スナイダーが監督・脚本・製作を務めるNetflix映画 『アーミー・オブ・ザ・デッド(原題)』の製作が進行している。この度、本作の前日譚が描かれる映画とアニメシリーズの製作も新たに決定したことが分かった。『アーミー・オブ・ザ・デッド(原題)』は、『ドーン・オブ・ザ・デッド』、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』を手がけてきた、スナイダー監督が新たに贈るゾンビムービー。ゾンビが大量発生したラスベガスを舞台に、ひとりの男が傭兵集団を結成し、史上最大の強盗計画を成功させるべく隔離地区へ侵入することになる物語が展開する。出演は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴ・バウティスタ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などの国際派俳優・真田広之らをはじめ、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』のエラ・パーネル、ドラマ『ナルコス』のアナ・デ・ラ・レゲラ、テオ・ロッシ、ヒューマ・クレシ、ドラマ『POWER/パワー』のオマリ・ハードウィック、ティグ・ノタロ、『それでも夜は明ける』のギャレット・ディラハント、マティアス・シュヴァイクホファー、『運命の7秒』のラウル・カスティーリョ、『暴走地区-ZOO-』のノラ・アルネゼデール、『ワンダーウーマン』のサマンサ・ウィンら、国際色豊かなキャストが集結する。明らかになったのは、本作の前日譚となる物語が描かれる映画作品とアニメシリーズの製作。ひとつの世界を様々な時間軸から捉えた壮大な映像プロジェクトとなる。スナイダーは「Netflix と組み、『アーミー・オブ・ザ・デッド (原題)』の世界を広げていくことにとてもワクワクしています。世界規模となる前日譚と、視覚的にダイナミックなアニメの世界の両方を新たに展開していきます。すばらしいコラボレーションで、Netflix がこの作品に大きな期待を寄せてくれていることをとてもうれしく思います」と、本プロジェクトについて意気込みと自信を語っている。さらに、前日譚映画の監督と主演も務めるマティアス・シュヴァイクホファーは、「ザック・スナイダーのこの素敵なプロジェクトの一部を担えることをとても嬉しく思っています。この世界が様々なレベルで広がっていることをとても幸せに感じています」と、このプロジェクトに参加することへの喜びを明かす。また、アニメシリーズの『アーミー・オブ・ザ・デッド: ロスト・ベガス(原題)』は、『アーミー・オブ・ザ・デッド(原題)』に登場するスコット(バウティスタ)とレスキューチームが、ラスベガスで発生した爆発的なゾンビ感染のそもそもの原因となった謎を追う物語。スナイダーとジェイ・オリヴァ(Netflix オリジナルアニメシリーズ『Trese(原題)』)が本シリーズ内の2話をそれぞれ監督。製作総指揮には、デボラ・スナイダー、ザック・スナイダー、ウェスリー・カラー、ジェイ・オリヴァ、シェイ・ハッテンが名を連ねる。そしてバウティスタ、レゲラ、ノタロ、ハードウィック、パーネルらが、本アニメシリーズでも同じ役を演じる。Netflix 映画『アーミー・オブ・ザ・デッド(原題)』独占配信予定
2020年09月04日若者に支持されているミステリー作家・木元哉多の「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズをこの秋ドラマ化することが決定。中条あやみがあの世の裁判官に扮し主演を務める。閻魔堂沙羅(えんまどうさら)は、死者を天国に送るか、地獄に送るかを決めるあの世の裁判官。彼女のもとにやってくるのは、誰かに殺され、現世に思いを残してきた亡者ばかり。生き返りたいと泣きつく彼らに沙羅は“自分の死の真相を突き止めるのが条件です”と言い放つ――。亡者たちは生き返るために必死に推理を繰り広げるが、その中で事件の真相だけではなく、生前、自分が一生懸命生きてこなかったということを思い知る…。本作は、中条さん演じる閻魔堂の主・沙羅が、生き返りを願う亡者に“誰に、なぜ、どのように殺されたか”を推理させるゲームを仕掛ける、つまり、被害者に自分で自分の殺人事件の真相を解決させる異色のオムニバスミステリードラマ。今回の役どころについて「いろいろな意味でビックリしました!」と話すも、「いつかこのような特殊な役を演じてみたいと思っていたので、沙羅になれる事が楽しみです!」と撮影が楽しみだとコメント。また「閻魔堂にやってきた亡者に対して沙羅が諭す言葉はとても大切な意味があり、ドラマを見ている方の心にも刺さると思います」と本作の見どころを明かし、「沙羅の毒っ気もあり天真らんまんなキャラクターを大事にして、キャスト、スタッフと一緒に力を合わせて楽しい作品を作っていけたらいいなと思います」と意気込んでいる。「閻魔堂沙羅の推理奇譚」は秋、毎週土曜日23時30分~NHK総合にて放送予定(全8回)。(cinemacafe.net)
2020年07月02日スリラー映画『エスター』の前日譚を描いた、続編『Esther(原題)』が制作される。恐ろしい本性を持つ少女によるホラー作品2009年に公開された映画『エスター』(原題:Orphan)は、とある夫婦に迎えられた孤児院の少女・エスターの恐ろしい本性を描いたスリラー作品。自分の正体を偽りながら、じわりじわりと家族を追い詰めていく少女の姿を描いた物語は、公開と同時にヒットを記録。その不気味な笑みで、観客を恐怖に陥れたエスター役の子役 イザベル・ファーマンの高い演技力も話題を集めた。映画『Esther(原題)』あらすじ<以下、前作のネタバレを含みます>そんな『エスター』の続編は、主人公エスターの“過去”へと遡る前日譚が描かれる。前作のラストで明らかになったエスターの正体=33歳の精神病質者、リーナ・クラマーが、まだロシアの精神病棟施設で過ごしていた時代だ。施設からの脱走に成功したリーナは、裕福な家庭の行方不明になっていた少女“エスター”になりすまし渡米することに。しかし彼女の企みは、家族をどんな手を使ってでも守ろうとする母親によって阻ばれる―といったストーリー展開となっている。なお監督は、ホラー映画『ザ・ボーイ』シリーズのウィリアム・ブレント・ベルが担当する予定だ。詳細映画『Esther(原題)』公開時期:未定
2020年02月24日「ゲーム・オブ・スローンズ」前日譚ドラマの製作をHBOがキャンセルした。ショーランナーのジェーン・ゴールドマンが、製作陣やキャストたちにメールで伝えたという。「The Hollywood Reporter」などが報じた。タイトル未定だった同ドラマはナオミ・ワッツを主演に据え、ジェイミー・キャンベル・バウアー、ミランダ・リチャードソン、ナオミ・アッキーらが出演するパイロット版を今夏撮り終えていた。製作にGOサインがでれば、原作者のジョージ・R・R・マーティンが物語、ゴールドマンが脚本を担当し、オリジナル版「ゲーム・オブ・スローンズ」の数千年前を舞台とし、ウェスタロスの歴史の恐ろしい秘密、ホワイト・ウォーカーの真の起源、人とホワイト・ウォーカーの初めての戦いなどが描かれる予定だった。関係者は、HBOがパイロット版の出来に満足せず、キャンセルをする前に編集をし直すよう求めていたと明かしている。ナオミ版の前日譚は製作されないことになったが、「ゲーム・オブ・スローンズ」から2番目の前日譚ドラマの製作が発表された。こちらはオリジナル版から300年前を舞台とし、ターガリエン家に焦点を当てたドラマ。タイトルは「House of the Dragon」(原題)で、マーティンとライアン・コンダルが企画し、コンダルはミゲル・サポチニクとショーランナーを務める。HBOはすでに10エピソードをオーダーしたと発表している。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2019年10月30日7月26日、歌手のGACKT(46)がインスタグラムを更新。《詠春拳は奥が深い》とつづり、中国の伝統武術である「詠春拳」の練習風景を投稿した。25日にも《ジークンドーは哲学。武道は奥が深いからこそ極めたくなる》と武術家の一面を見せており、驚きの声が続々とよせられている。《イップマンだ!詠春拳もできるんですか!?ブルースリーも学んだ詠春拳…》《ジークンドー?初めて聞きました》《コレがジークンドーなのですね。哲学。なるほど~。ブルース・リーの生き様だったのですね…哲学、生き様…奥が深いです》《武道が哲学なんて言えるのは、常に学んでいらっしゃるGACKTさんだけだと思います》GACKTはこれまでにも、日頃のトレーニングの様子をSNSで披露してきた。さらに公式プロフィールでも、テコンドーや空手を得意分野としてあげているほどの「肉体派」だ。GACKTが修練を積む詠春拳とジークンドーに共通するのは、伝説のアクションスターのブルース・リー(享年32)だ。幼い頃から詠春拳や様々な武術を学び、のちにジークンドー(截拳道)を創設。武術を通じて人間の生き方を説き、多くの人々に影響を与えた。今やアクション俳優とも呼ばれている岡田准一(38)もジークンドーを習得した一人だ。身体だけでなく、精神の鍛錬にも余念がないGACKT。そんな彼に《是非GACKTくんに師事してもらいたいです》《GACKT道場に体験入門したいです》と弟子入りを志願する声もあがった。
2019年07月29日ワーナー・ブラザーズが、『ハリー・ポッター』の前日譚ドラマを企画しているといううわさを否定した。「『ハリー・ポッター』のテレビドラマを制作する予定は全くありません。報道は完全に逆の推測にすぎません」とのこと。ワーナーの代理人が、『ハリー・ポッター』のファンサイト「The Leaky Cauldron」にコメントしたという。3日前、ワーナーメディアが年内に開始するストリーミングサービス向けに、『ハリー・ポッター』前日譚ドラマが企画されているという情報がネット上に流れた。舞台はほとんどがホグワーツで一部ヨーロッパ、登場人物は全員が新しいキャラとのことだったが…。『ハリー・ポッター』のTVドラマ化について、同作でフレッド&ジョージ・ウィーズリーを演じたジェームズ&オリバー・フェルプスは否定的なコメントをしたことがある。一方、主役のハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフは、「ほかのバージョンの『ハリー・ポッター』が作られるに違いない」「『ハリー・ポッター』の世界にはほかの物語があって、テレビドラマ化されるのにふさわしい」と前向きだった。(Hiromi Kaku)
2019年07月05日天野喜孝展「春夢譚(しゅんむたん)」が、2019年4月10日(水)から5月18日(土)まで、東京・市ヶ谷のミヅマアートギャラリーにて開催される。天野喜孝展「春夢譚」では、天野喜孝が様々な手法で描いた春の表現を紹介。変わりゆく季節と時代を感じさせる、物語性に満ちた作品が展開される。淡い色彩で繊細に描かれた《Lady Blue》は、刹那の感情を見せることなく静かな存在感を放つ女性を描いた絵画。少女から大人へと成長していく過程の、瞬間的な生の輝きを切り取った作品からは、春の夢のごとく儚い美しさを感じられる。15歳でアニメ制作会社タツノコプロに入社した天野喜孝は、「タイムボカン」シリーズや「科学忍者隊ガッ チャマン」など数多くのキャラクターデザインに関わった。独立後「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインで話題を呼び、90年代後半以降はファインアート中心の活動に移行。個展の開催など国内外で活躍を見せる。天野喜孝展「春夢譚」に先立って、3331 Arts Chiyodaでは4月2日(火)から「ラフ∞絵展」を開催。タツノコプロを原点に持つ天野喜孝をはじめ、秋本治、大河原邦男、高田明美の“ラフ絵”を紹介し、作品が生まれる過程に迫る。【詳細】天野喜孝展「春夢譚」会期:2019年4月10日(水)~5月18日(土)時間:11:00~19:00 ※日・月・祝日休廊会場:ミヅマアートギャラリー住所:東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2FTEL:03-3268-2500
2019年03月30日