レンゴーは18日、防炎製品認定基準を満たす「防炎段ボール」を開発したと発表した。災害時の避難所向けに、ダンボールの防炎加工技術を用いてダンボール製間仕切りと簡易更衣室を商品化し、その第1号として東京都板橋区に採用されたとのこと。東日本大震災では、避難所の間仕切りや床敷きとしてダンボールが活用された。しかし、大勢の人が集まる災害時の避難所で、万一火災が発生し、ダンボールなどに燃え移れば大きな2次災害を引き起こす可能性がある。こういった背景から、災害用間仕切り等の防炎製品認定基準が制定されるなど、防炎化に対するニーズが高まっていたという。日本防炎協会が認定する防炎製品として、「災害用間仕切り等」「ローパーティションパネル」「展示用パネル」の3品目で認定取得。災害用間仕切り等では日本初の認定になるとのことだ。構造用合板2級規格品と比較すると重量は約1/6、強度は同等以上。また、通常のダンボール同様の加工ができ、オフセット印刷での美粧印刷も可能となっている。防炎加工に用いられる薬剤は人体に安全無害で、100%リサイクルも可能という。「優れた防炎性能を有し、美粧印刷も可能な防炎ダンボールは、間仕切りなどの防炎製品以外にも、建材、フィルター類、自動車関連部品といったこれまでダンボールが使用されていなかった分野への用途拡大も見込まれる」(同社)としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月18日富山県地域振興課では、黒部川(富山県)の水力発電の軌跡をたどる「黒部ルート見学会」の参加者を募集している。平成24年度見学会は、5月から11月までの間に34回実施。「欅平出発コース」と「黒部ダム出発コース」があり、いずれも地下の黒部川第四発電所を見学できるという。「黒部ルート見学会」は、電源開発の歴史や水力発電事業の理解を促すため平成8年度から実施。本年度は、5月から11月まで34回実施される。見学する黒部ルートは、黒部峡谷・欅平と黒部ダムを、トロッコ列車など5つの乗り物で結ぶもので、黒部川第四発電所などを建設するために、昭和30年代前半に整備された。現在も関西電力株式会社の工事用ルートとして使用されているが、一般開放はされていないとのこと。見学コースは、「欅平出発コース」と「黒部ダム出発コース」の2つ。参加費用は無料。募集定員は、両コースとも1日につき30人(申し込み多数の場合は抽選)。見学日の約6週間前が応募締め切りとなる。詳しい情報は、富山県ホームページ(、または関西電力ホームページ(まで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月29日日本気象協会とファーストメディアはこのほど、スマートフォン向け防災情報アプリ「全国避難所ガイド」について、Android版の提供を開始した。料金は無料。同アプリは、全国の自治体が定めた災害時の避難所データを10万件以上収録し、現在地から最短の距離にある避難所を検索して、道順をルート案内(徒歩・車)する避難ナビゲーション。検索された地域に発表されている最新の防災情報(気象警報・注意報、地震情報、台風情報、津波情報、火山情報)をスムーズに表示するほか、検索半径やデータ取得件数などで再検索が行える。都道府県および全国の自治体所在地情報や、各電力会社の電力使用状況も表示する。ダウンロードはAndroidマーケットから。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月24日サイレントコメディー・デュオのが~まるちょばが、8月16日から18日の3日間、福島県福島市・宮城県気仙沼市・岩手県下閉伊郡山田町の各避難所を訪問し、パフォーマンスを披露した。チケット情報が~まるちょばは、震災後の4月末にも被災地の避難所8ヶ所を訪問するなど、積極的に被災地に笑顔を届ける活動をしてきた。今回は、前回訪問できなかった3か所に“笑顔の残暑お見舞い”を届けた格好。赤いモヒカンのケッチ!は「4月に東北にお伺いした時にまた帰って来たいと思ってから、あっという間に3か月半もたってしまいました。今回は岩手県のみなさんとも楽しい時間を過ごせて、みなさんの笑顔を見られて本当によかったです!」とコメント。黄色いモヒカンのHIRO-PONは「いつもは、元気な子供たちに力をもらう事が多いのですが、今日は、かつてお姉さんだった多くの方の笑顔や、笑い声に力をいただいた気がします。ありがとうございました」とそれぞれ語った。が~まるちょば、9月9日(金)のKAAT 神奈川芸術劇場ホール(神奈川)を皮切りに全国31会場で『が~まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2011』を行う。チケットは発売中。
2011年08月22日福島第一原発事故に伴い多くの方が避難生活を続け、また「風評被害」により観光業に深刻な打撃を受けている会津・猪苗代地方にて、復興の花火大会(「福島こども花火(猪苗代復興花火大会)」)が2011年8月13日(土)開催される。この花火大会は、同地区に避難している子ども達や、地元の子ども達に「希望」の花火を見せ、ひと夏の楽しい思い出を作ってもらいたいという地元有志と、全国の協賛者の協力で開催が決定した。また、この花火大会には「Love会津 あいづ支援プロジェクト」が協力、全国・全世界から花火玉の支援を募っている。一般の方でもYahoo!ショッピング内で直接、花火玉を購入し支援することが可能だ。ショッピング内では3号玉3000円~10号玉10万円までの花火玉を購入する形で支援ができる。7月25日現在、目標の2000発まであと908玉となり、まだまだ花火玉が足りていない状況とのこと。あなたの支援で、会津・猪苗代の子ども達に1つでも多くの花火を見せてあげてはいかがだろうか?[花火大会概要]名前:福島こども花火(猪苗代復興花火大会)日時:8月13日(土曜)19:30~(雨天翌日)場所:猪苗代町運動公園目標花火数:2000発お問い合わせ先:■Love会津 あいづ支援プロジェクトTel:03-3774-5731■猪苗代観光協会Tel:0242-62-2048プレスリリース提供元: PR TIMES
2011年07月27日2000年8月の三宅島大噴火により避難を余儀なくされた一家と、彼らの飼い犬・ロックの絆を描く『ロック 〜わんこの島〜』。情報番組「めざましテレビ」(フジテレビ)の人気コーナー「きょうのわんこ」に登場した犬、ロックの実話をモチーフに、家族の在り方と故郷への愛を見つめる感動作で、たくましく愛情深い一家の“母ちゃん”、野山貴子を演じた麻生久美子が、撮影の裏側や母親役を通して芽生えた思い、理想の家庭像について語ってくれた。山場のシーンで込めた思い「私は私の仕事をするんだ」麻生さん演じる“母ちゃん”こと貴子は、夫と共に民宿を切り盛りするたくましい母。明るく豪快な母ちゃんは、思いがけない言動で周囲を驚かすこともある。実写での母親役は初めてだという麻生さんだが、ここまで豪快な女性役も初めてなのでは?「そうですよね(笑)。貴子を演じるにあたって、まず監督に言われたのは『シーンごとに別人に見えるくらいでいい』ということ。なので、あまり深く考えずに演じていきましたね。とは言え、貴子が思いっきり叫ぶシーンは、撮影のときも出来上がりを観たときもすごく恥ずかしかったです。監督から野太い声で『うおおおお!』と叫んでくれる?と言われまして…。『またまた冗談を』と思っていたんですが、どうやら目が本気。『あれくらいやっておけば、貴子のキャラクターを分かってもらえるから』って監督はおっしゃるんです。思い切ってやりましたけど、いまでも恥ずかしいですね(笑)」。さすがは監督と言うべきか、その甲斐あってと言うべきか、パワフルな母ちゃんの明るさは一家を照らすと同時に、観る者に温かい笑いをもたしていく。息子の芯を演じた土師野隆之介くんとの親子ぶりもナチュラルで素敵だ。麻生さん自身、困ったように垂れ下がった眉がチャーミングな隆之介くんにメロメロなのだそう。「土師野くんの眉毛が大好きなんですよ。子役ということもあって最初はどう接していいか分からなかったんですが、本当に純粋な良い子なので、自然に仲良くなれましたね。撮影が中盤にさしかかる頃には飛びついてくるくらい懐いてくれて、私、ちょっと恋してましたね。本当にうちの子になってくれないかなって。あの子、チェブラーシカに似てません(笑)?クランクアップのとき、私にチェブラーシカの人形をくれたんです」。そんな2人にとって忘れがたいシーンがある。東京に避難することになった芯と、彼を見送ろうとする母ちゃんがそれぞれ感情を溢れさせるシーンだ。泣きじゃくる芯の元に、母ちゃんが駆け寄る。「あのシーンにはリハーサルも含めて3〜4日かかりましたね。私も山場のシーンになるなと思っていましたし、監督からは『できるまでやりますから。芯のところに駆け寄りたい気持ちになるまで動かないでください』と言われました。だから、私も『本当にその気持ちになるまで動かないでおこう』と思って。芯に申し訳ないなと思いつつ、“私は私の仕事をするんだ”と自分に言い聞かせていました。そうしたら、自然と駆け寄れる瞬間が来ましたね。と言うのも、感情が乗っているときの土師野くんのお芝居って本当に素晴らしいんです。そういう撮影方法も初めてでしたから、とても面白かったですね」。意外な発見?「実はわりと普段の私っぽいんですよ」ところで、その頃父ちゃんは…。一家の優しい父・松男は、麻生さんとは初共演の佐藤隆太が演じた。「佐藤さんの明るく元気なイメージはそのままだったんですが、撮影が進むにつれ、繊細な一面も見られるようになって。周囲にもすごく気を遣われるし、本当に素敵な方でしたね。実は撮影中、ちょっとしたシーンでなぜかぐっときてしまったことがあったんですよ。避難先のアパートに家族3人でいるとき、芯が『いつ帰れるの?』って言うシーンでのことなんですけれど。そうしたら、佐藤さんはそんな私のお芝居を受けての演技を返してくださって。あのときは本当に、この仕事をやっていて良かったなと思いましたね。化学反応というか、これがお芝居だなって思いました」。作品という名の絆で結ばれた共演者共々、母、そして妻を演じ上げた麻生さん。「あの役、実はわりと普段の私っぽいんですよ」と笑いながら、撮影を通しての意外な発見、自覚した理想の家族像を明かしてくれた。「きっと子供がいたら、私も貴子みたいになるんじゃないかなって。しつけもきちんとしますし、怒るときは怒りますし。自分で言うのもなんですけど、厳しいけれど愛情深い母親になるだろうなって思います。ただ、観終わってびっくりしたんですけど、貴子ってうちの母親にそっくりなんですよね(笑)。全く意識せずにお芝居をしていたらそうなったので、ちょっとびっくりしました。そんな貴子はもちろん、あの家族自体が私にとっては理想的。私が将来もし子供を持つなら、ああいう家族になりたいですね。あと、倍賞(美津子)さんが演じているお姑さんと貴子の距離感も好きなんですよ。仲はすごくいいんだろうけど、ちょうどいい距離感を保っていてすごく好き。本当にいい家族になったなって、演じている自分でも思いますね」。(photo:Toru Hiraiwa/text:Hikaru Watanabe)■関連作品:ロック 〜わんこの島〜 2011年7月23日より全国東宝系にて公開© 2011 フジテレビジョン東宝FNS27社■関連記事:新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設“三宅島一日観光大使”佐藤隆太の元へ石原都知事が電撃訪問!佐藤隆太×麻生久美子が新鮮な役に挑戦『ロック』親子試写会に10組30名様ご招待佐藤隆太、三宅島で倍賞美津子と真夜中のサシ飲み!麻生久美子は無念の熟睡
2011年07月20日地震後、避難をしてふと気がゆるんだときに、めがねがないことに気づく、携帯電話を落とす、足にケガをする……。阪神・淡路大震災の経験者の皆さんに聞いた、「地震直後~約3カ月後に注意すべきことや役立つ方法」についてご紹介します。■めがね、足元……身の回りの注意事項・めがねがなくて困った「なんとか家から逃げ出すことはできましたが、視界がぼーっとしているんです。『あ、めがねがない』と気づきました。めがね店は閉まっているし、人の顔が判別できないので、避難所生活でとても困りました」(39歳・女性・教師)「視力がかなり低い方ですが、めがねを持ち出すのを忘れ、コンタクトレンズをつけたまま避難所に入りました。水がなくて洗えないので、『はずすと見えない』と思ってレンズを入れたままにしていたら、目に張り付いて病院送りに。『目の絶対安静1週間』の宣告をされて大変でした」(42歳・男性・ホテル勤務)『週刊ポスト2011年4月22日号』には、「東日本大震災以降、よく売れているものはめがね」だと書かれています。「ソフトコンタクトレンズは、定期的な交換に加え、専用液剤を用いての洗浄が必要となるため、災害時においてはどうしても不便を感じてしまう。震災で、めがねの有用性を感じた人は多いようだ」とあります。可能であれば、就寝時は枕元に置いておく、防災袋に予備のめがねを入れておくなどしましょう。・足元に注意「がれきを歩く場合は革靴か厚底タイプ、できれば安全靴のほうがいい。靴の底がくぎや突起物で破られてケガをした人が多かったので」(48歳・男性・薬品メーカー社員)「がれきの現場を歩くときは、ひざから下、ふくらはぎをよくケガをするので、厚いハイソックスを履く、ハンカチやタオルを足に巻いてストッキングを切ったものでしばる、ズボンのすそを靴下に入れ込むなどしていました。ひじから手にかけてもカバーしてください」(43歳・男性・建設会社社員)・携帯電話の扱いに注意「せっかく避難時には携帯電話を持ち出すことができたのに、トイレに落として使えなくなりました。絶望的な気分になりましたよ」(45歳・女性・自営業)「携帯電話があっても、停電だから充電ができずにただの箱だった。だから僕はいつもカバンに電池式充電池を持っています。心の安心用でもあります」(45歳・男性・銀行員)「余震が続くときは、携帯電話は首からぶらさげるネックホルダー式ストラップとか、クリップ式ストラップで服に留めておくなど工夫したほうがいい。落とす人がたくさんいましたから」(36歳・女性・公務員)・二次災害の可能性もある「地震の影響で近所が火災になりました。それで命を落とした方もいらっしゃいました。火災のときは、透明のビニール袋を頭からかぶって少しでも煙を吸わないようにしてください。目が見えるために透明の袋を、非常用持ち出しバッグに入れておくべきですね」(37歳・男性・建築士)「大きな余震では、地鳴りのような音が聞こえました。それでまた、倒壊した建物やがれきの山が崩れるんです。これには気をつけないといけません」(47歳・男性・写真家)■ライフラインの代わりの知恵「暖をとるなら、発泡スチロールが貴重です。氷の上でも冷たさを遮断できるぐらいですから、ダンボールより温かい。その上にダンボール、ブルーシート、新聞、布団、毛布を敷くと寒さはしのげます」(47歳・男性・写真家)「とにかく寒かったのですが、隣の人に教えてもらった『ラップ下着』は役に立ちました。手、足、おなかなどの素肌にラップを巻いてから洋服を着るんです。少し温かくなりますよ。あまり強く巻くと血行によくないと思うので、ふんわりぴたっと巻きます」(42歳・女性・翻訳家)「避難所には毎日、新聞が配られていましたから、みんな、古新聞でうまく足元カバーをつくって足を温め、毛布の間に新聞紙を入れ込んだりもして利用していました。ほうきの代わりとしてホコリ除去にもなるし、トイレの処理にもゴミ収集にも役に立ちました。新聞って何かと使えますねえ」(35歳・女性・郵便局勤務)「新聞紙をくしゃくしゃと丸めて、ビニール袋やポリ袋に入れて、足を入れます。けっこう温かくなります。新聞紙が足のにおいも吸収してくれますし。同じ要領で、くしゃくしゃにした新聞をセーターの下につっこむと体温で温まって即席のカイロ代わりになります」(44歳・男性・公務員)「ビニール袋、ゴミ袋の底の部分に人間の頭が通るぐらいの穴を開けて、逆さにして頭からかぶります。新聞紙をくしゃくしゃにして入れ込むと温かくなる、洋服が汚れない、レインコート代わりもなります」(42歳・男性・建設会社社員)「懐中電灯にコンビニやスーパーの乳白色系のビニール袋をふんわりとかぶせて、床に置きます。袋に光が拡散して明るくなります。避難所で、深夜の非常灯の代わりに使っていました」(38歳・男性・自動車メーカー社員)「炊飯器でご飯を炊くときに、アルミホイルで包んだにんじんやジャガイモ、卵などを一緒に入れておきます。省エネで料理ができますね。ご飯と野菜の料理が炊きあがるころには十分火が通っています。にんじんはゆでるよりも甘くておいしいですよ」(44歳・男性・繊維会社社員)「わりと知られている方法ですが、豆類は、魔法瓶に入れて熱湯を注いで数時間放置すると煮えるんです。お湯を吸ってけっこう大きくなるので、最初は少量から試してください」(37歳・女性・出版)「湯が沸かせなければ、カップめんは水でもできますよ。水を入れて30~40分待つだけで、はいできあがり」(38歳・男性・携帯電話会社社員)「消防庁によると、一人1日3リットルの水が必要だそう。断水のときの工夫として、基本ですが、食器にラップを巻きます。片付けるときに、ラップをはがすだけでお皿を洗わなくて済み、何度でも同じ食器を使うことができます。それに、ケガをしたとき、ガーゼで傷口をおおってからラップを巻くと包帯やばんそうこうの代用にもなるんです。非常時にはラップは何かと役に立ちましたね」(36歳・女性・看護師)「古ストッキングやタイツは、荷物をしばる、包帯の代わり、掃除グッズになるなど、なにかと重宝します。捨てないでおいておきましょう」(36歳・女性・看護師)■何よりもヒューマンラインが重要「神戸市東灘区の避難所にいましたが、電気、ガス、水道と全部が回復するまで3カ月ほどかかりました。明かりがともったとき、ガスが通って湯に触れたとき、蛇口から水が出てきたときは、それはそれはうれしかったですねえ。歓声をあげたものです。天災で家はぼろぼろになりましたが、人知の豊かさを思い知ることにもなりました」(49歳・男性・自営業)「ライフラインが途絶えたとき、いちばん重要だったのは『ヒューマンライン』、人のつながりでしたね。避難所でも、在宅避難でも、震災から1カ月ほどは店が開いていなくて現金はあまり役に立ちませんから、ご近所の人と必要なモノを交換しあっていました」(53歳・男性・旅行代理店勤務)「電気、ガス、水道、道路、電車は時間とともに復旧していきました。長くかかりましたが、なんとか。だからといって生活は元に戻らないし、復興というにはほど遠い状態。なんとかしのげたのは、誰かが声をかけてくれたからです。本当の非常事態には地域のコミュニティが命綱なんです」(48歳・女性・電鉄会社社員)「いかに今あるものを有効に使うか。いざとなれば、けっこう知恵がわくものだなと、みんなで感心しあっていました。主婦、年配の人、アウトドアが趣味の人、自衛隊の人、ご近所の人たちに多くのことを教わりました。生きるということがどういうことかも」(49歳・男性・自営業)経験者の生の声、証言、知恵の数々は、実に頼りになります。皆さんのアドバイスを念頭に置き、有事に備えたいと思います。(海野愛子/ユンブル)【関連リンク】【テンプレート】いざというとき「人事・労務で役立つ書類」【アプリ】日常生活で役立つちょっとした知恵を“ワイフちゃん”が教えてくれる【コラム】石井ゆかりさんのブログで紹介された地震に役立つ情報
2011年04月21日うさぎ、ハムスター、モルモット、フェレット、プレーリードッグ……。小動物は体が小さくて環境の変化に過敏な生き物です。いざ災害が起こったときにはどう対処すればいいのでしょうか。また、何を準備しておくべきなのでしょうか。「東北地方太平洋沖地震被災地応援ボード」(、特定非営利活動法人アナイスの「災害が起こったら」(を参考にまとめました。■ケージを安全な場所に用意しておく小動物はケージや水槽で飼育されているため、自力では逃げることができません。いざ災害というとき、小動物を素手で抱いて飛び出すと、物音や人に驚いて逃げ出す場合があります。また、ケージがないと、避難所での生活にも支障が出ます。小動物や鳥のためのケージ、キャリーバッグなどは事前に用意をしておき、普段から安全な位置に置いておくようにしましょう。災害発生時、それらを手にできなかった場合は、段ボールなどの箱やボストンバッグ、洗濯ネットなどに入れて避難します。また、救援物資として小動物用のフードが届くことは考えにくいため、どの小動物も、「普段食べなれているフード」、「給水ボトル」、「ペット用の消臭剤」を用意しておきます。ケージやキャリーバッグに入れたペットとそれらを持ち出すにあたり、あらかじめ家族で担当の動物を決めておき、家族が家にいない場合も含めて段取りを話し合っておきましょう。■脱走に注意して、適温に気を配る次に、小動物ごとに、避難の方法をご紹介します。<うさぎ>体重は約1㎏~8㎏で、災害時はうさぎ用のケージを持ち出すには大きすぎると考えられます。また輸送時には暴れてケガをする危険性もあります。あらかじめペットショップで相談して、移動用のキャリーケースなどを用意しておくようにします。うさぎは尿量が多く、猫などのキャリーケースに入れて運んだ場合、始末が大変です。また、うさぎは湿気に弱く、仮にタオルなどを敷いたとしても、ぬれタオルで体を冷やしてしまいます。タオルやシーツの交換時に脱走することがありますので、注意して取り換えましょう。うさぎ用のフード以外に、野菜や果物、牧草などを食べることができます。牧草は巣材としても使用することができるので、長めのものをストックしておくといいでしょう。また歯が伸び続けるため、かじり木や固くブロック状にしたおやつなども用意しておく必要があります。うさぎにとっての適温は18℃~25℃。湿度は40%~60%くらいだと言われています。湿度が苦手なので、事情が許す限り、夏や梅雨時はケージを風通しがよくて乾燥した場所に置きましょう。冬は、保温対策を考えなくてはなりません。避難場所が寒い場合、ケージ内に巣材を多めに入れ、ケージごと大きめの段ボールにすっぽり入れて囲う、またカイロをケージの表に張り付けるなどの対策をとります。<フェレット>安全性・快適性・耐衝撃性の高い移動用ケージを用意しておきます。穴状態を好む習性があるので、落ちつきやすい状況を作ってあげましょう。ハンモックはストレスを少なくするアイテムです。普段のケージはフェレット用、うさぎ用を使用していることが多いと思われます。輸送の際にはケージをよじのぼって思わぬケガをしたり、また大抵のケージが床がはずれるようになっているため、避難時にはずれて脱走をしてしまう場合がありますので避けたほうがいいでしょう。専用フードがない場合は、キャットフードで代用できます。ドッグフードは栄養もカロリーも不十分で適しません。のどが渇くと食欲が落ちるので、水を欠かさないようにする必要があります。好奇心旺盛なので脱走に注意し、遊ばせる際には段ボールなどで安全なエリアを作り、その中だけで遊ばせます。100%安全だと確信がもてる場所以外では、外で散歩させないようにしましょう。適温は22~23℃で暑い夏が苦手。エアコンが使用できない場合は、犬用の冷却マット、保冷剤、瞬間冷却パックなどを布にくるんで利用してください。<モルモット>避難する際は移動飼育ケージを使用します。ただし、モルモットは体のわりにフンや尿の量が多く毎日の掃除が必要なため、あくまでも移動用として考えたほうがいいでしょう。避難先では小型犬用ケージの床にスノコをしき、牧草などの床材をしきつめたもので代用ができます。モルモットは大変臆病(おくびょう)で環境の変化に敏感なため、ケージよりもひとまわり大きく丈夫な段ボールなどで囲み、外界を遮断する方が落ちつきます。そのほか衣装ケースなど、通気性を考えて給水ボトルがとりつけられるように改造すれば、飼育ケージ、移動ケージとして用いることができます。モルモットは体内でビタミンCをつくることができません。そのため、ビタミンCが含まれているモルモット専用フードを常備しておく必要があります。代用品としてラビットフードとビタミンCが含まれている野菜や果物を毎日あたえることで補うことができます。人間用の固形のビタミンCでも代用ができます。歯の伸び過ぎを防ぐために、かじり木や牧草を固くブロック状にしたものが市販されているので用意しておくといいでしょう。適温は18~24℃、湿度は40~70%です。寒さには比較的強いのですが暑さには弱く、夏は、太陽の光があたるところには絶対にケージを置かないように注意し、日よけや風通しのいい場所を探しておきます。冬は、冷たい風を避けるために毛布などでケージをおおうか、牧草などの巣材をいつもより多めに入れておきます。毛が飛び散るので、ブラッシングをする際には人の少ない場所に移動するなどの配慮をしましょう。<ハムスター>小動物のなかでも小さな種類です。家庭で使用しているハムスターケージにも金網タイプ、プラスチックケージ、水槽とさまざまですが、緊急時にこれらのケージを持ち、避難所に移動するのはとても困難です。ハムスター自身も体が大きく揺れ、物にはさまるなどの危険が伴います。これを避けるためには、ハムスター用のキャリー(トイレも入るくらいの物)やふたつきのプラスチックケースがお勧めです。ハムスターは脱走の達人なので、ケージのフタがきちんとロックされている事を確認し、扉にはカギをかけ、十分気をつけて移動しましょう。かじり木は歯が伸び続ける種類の動物には必須アイテムです。ストレス解消にもなります。適温は23~26度。夏には熱中症の対策を、冬には気温が10度以下になると疑似冬眠をしてしまうので気をつけましょう。応急処置として人肌で温めたり、状況が許すならばドライヤーで温風マッサージをしてあげるといいでしょう。目が覚めたらぬるま湯でとかした砂糖水など栄養価の高い食べ物を与え、まる一日は28℃以上の環境においてやります。<プレーリードッグ>うさぎや小型犬用のケージを使用していると思われますが、災害時は、持ち運びが可能な鳥かごや小さめのプラスチックの収納ケースなどがあると便利です。ただし鳥かごの場合、手や口でガタガタと音をたてたりして、避難所では迷惑になる場合があります。何で運ぶにしろ、脱走には注意しましょう。歯がのびるのを防ぐために、かたい木なども用意しておくと長期の避難生活になった場合役立つかと思います。適温は20~23度程度、高温多湿を嫌います。太陽の光を避け、冬場は最低でも15度以上あるのが望ましく、夏は、ケージの上に冷やした布を置くなどして温度管理に注意をします。どの小動物も、体臭と排出はかなり独特なにおいがあります。避難所では周囲の人に迷惑にならないよう、こまめに掃除をし、消臭スプレーなどでケアをすることを忘れないようにしましょう。小動物は、有事にあっても心のよりどころとなってくれることでしょう。日ごろから準備をすることで行方知れずになることを防ぎ、少しでもストレスを和らげるようにしてあげたいものです。参照リンク新潟動物ネットワーク「東北地方太平洋沖地震被災地応援ボード」特定非営利活動法人アナイス「災害が起こったら」海野愛子/ユンブル)【関連リンク】【コラム】自分に向いている小動物を選ぶポイント【コラム】ウサギを飼う前に準備すること、必要なもの【コラム】2011年「ウサギっぽい女性ミュージシャン」と評判だったのは?
2011年04月20日東日本大震災の復興支援コンサートのためにフランスより来日している、女優で歌手のジェーン・バーキンが4月7日(木)、震災被災者の避難所となっている東京・足立区の東京武道館を慰問に訪れた。同所には現在、福島県などから避難してきた94世帯191人が生活しており、ジェーンは職員に案内され避難所の現状を見て回り、被災者一人一人に声を掛けていた。特に子供たちに積極的に話しかけ、ジェーン自らハンディカムを手に「フランスの人々に紹介したい」と少女の姿をカメラに収める一幕も。また、被災者のみならずここで働く職員に対しても深々と頭を下げ、「アリガトウゴザイマシタ」と日本語で感謝を伝える姿も。ジェーンがフランスから持参したチョコレートや栄養ドリンクといった支援物資は、福島県に届けられるという。震災およびその後の原発問題もあり、海外の俳優やミュージシャンの来日の予定が次々とキャンセルとなる中、家族の反対を押し切って、被災者支援のために自費で来日したジェーン。一昨日の6日には昼間に記者会見を行い、夕方には渋谷のPARCOにて自ら募金箱を持って店頭に立ち募金を呼びかけ、夜にはチャリティコンサートに出席した。クラブクアトロで行われたこちらのコンサート「Together for Japan」には、インターネットで4,000を超える応募が集まり、うち約500人が招待された。ライヴはジェーンのひとりでも多くの人に見てほしいとの希望に沿って、USTREAMで配信され、3万2,000アクセスを記録し、Twitterのコメントは6,000にものぼった。彼女に賛同した日本人ミュージシャンや、女優の寺島しのぶ、タレントの篠原ともえらも参加。「キヲツケテ!」など日本語で呼びかけながら7曲を熱唱した。会場に設置された募金箱には総額110万円が寄せられた。これらの義援金は「世界の医療団」を通じて被災地に寄付される。※ジェーンの東京武道館来訪の映像は以下のMOVIE GALLERYでご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュデジタル・リマスター 2010年6月5日より新宿武蔵野館にてレイトショー公開■関連記事:ジェーン・バーキンが復興支援のため仏より緊急来日桜を手に日本にエール!
2011年04月08日大地震の発生後には、避難所など自宅以外での生活が長期に及ぶ人も多く、環境の変化やストレスによる健康への影響が懸念されています。厚生労働省の『被災地での健康を守るために』(にもとづき、「生活・身の回り編」、「病気の予防」の二つの視点から、避難生活の際に病気にかからないよう、また、できるだけ健康に過ごすために心がけたいことをお伝えします。■生活・身の回り編1.水分について・水分の確保大災害のあとは、「トイレができない」不安から、ついつい水分をとる量が減りがちになります。また、寒冷地や乾燥しやすい場所では、脱水症状を起こしやすくなります。脱水状態であることに気づかないと、心筋梗塞(こうそく)やエコノミークラス症候群(後述)などの原因にもなるので、できるだけ水分をとることを意識しましょう。・飲料水の衛生生水の飲用を避け、ペットボトル入りのミネラルウオーターや煮沸した水を使用するようにします。給水車によるくみ置きの水は、できるだけ当日給水のものを使用しましょう。2.食事について・栄養をとる可能なかぎり、単品ではなく、複数の食物をとるようにしましょう。体力を維持するには、身長に応じた一定のカロリーが必要です。日本医師会のWEBサイトによると、一日に必要なエネルギーは、身長(メートル)×身長(メートル)×22×(25~30)キロカロリーです。 例えば、身長が1.7メートルの人が一日に必要な摂取カロリーは、1.7×1.7×22×(25~30)=1590~1607キロカロリー・食品の衛生食料は冷暗所での保管を心がける、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱するなど、温度管理を意識します。また、調理器具などは、使用後は可能なかぎり洗浄しましょう。・トイレの衛生トイレは定期的に清掃、消毒を行いましょう。使用後は、できるだけ手指を流水・石けんで洗い、消毒を励行してください。・室内の環境室内は、定期的に清掃を行うことを心がけましょう。病気の方、高齢の方に配慮しつつ、換気を行います。また、避難生活が長期に及ぶと、布団にダニが繁殖しやすいので、定期的な清掃のほか、できれば布団・毛布などの日干しを行うことが望ましいです。■病気の予防・感染症のはやりを防ぐ避難所での集団生活では、下痢などの消化器系感染症や、風邪やインフルエンザなどの呼吸器系感染症が起こりやすくなります。避難所の生活者や支援者は、こまめに手洗いを励行するよう心がけ、発熱、せきなどの症状がある場合は、避難所内に風邪・インフルエンザを流行させないために、軽い症状であってもマスクを着用しましょう。下痢の症状があるときは、脱水状態を予防するためにも水分補給を心がけてください。また、周囲に感染を広げないように、手洗いを励行します。また、上記のような症状が出た場合はすぐに役所の人などに相談し、できるかぎり医療機関での治療を受けるようにしてください。・粉じんから身を守る家屋などが倒壊すると、コンクリートや防火・断熱のために用いられた壁材や土砂などが乾燥して細かい粒子となり、大気中に舞います。これら粉じんなどを吸い込むと気道へダメージをあたえることがあります。近づく必要がある場合は、マスクを着用し、タオルやハンカチで口、鼻を覆うようにしましょう。・エコノミークラス症候群にならないために食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い空間で長時間過ごして足を動かさないでいると血行不良が起こります。場合によっては血栓(けっせん。血のかたまり)ができて足から肺や脳、心臓に移動し、血管を詰まらせ、肺塞栓(はいそくせん)や脳卒中、心臓発作などを誘発する恐れもあります。いわゆる、エコノミークラス症候群です。予防するには、朝晩にラジオ体操やヨガ、ピラティス、ストレッチなどを行って定期的に体を動かし、十分に水分をとるように心がけましょう。ただし、アルコール、コーヒーなどは利尿作用があり、飲む量以上に水分となって体外に出てしまうので避けてください。また、できるだけゆったりとした服を着て、胸の痛みや体のむくみを防ぎましょう。そして、喫煙は、エコノミークラス症候群の危険性を高めます。禁煙は予防においてとても重要です。・こころのケア大地震といった重いストレスにさらされると、程度の差はあっても誰でも、不安や心配などの反応が表れます。できるだけ休息や睡眠をとるように意識をし、周囲の人とお互いに声を掛け合うなど、コミュニケーションをとりながら過ごしましょう。また、「緊張や不安、心配を和らげる方法として、『口から息を6秒で大きく吐き、鼻から6秒で軽く吸う。朝と夕方に5分ずつ行う』という呼吸法も紹介されています。これはいつでもどこでもできる方法なので、ぜひ実践してください。さらに、以下のアドバイスも掲載されています。1) 心配で、イライラする、怒りっぽくなる2) 眠れない3) 動悸(どうき)、息切れで、苦しいと感じるなどの症状があるときは、無理をせずに、まずは身近な人や専門の相談員に相談をしましょう。これら最低限の情報を知っておき、どのような状況であってもできるだけ健康に過ごすために心がけたいですよね。参考:厚生労働省『被災地での健康を守るために』岩田なつき/ユンブル)【関連リンク】【コラム】いざという時に、読んでおきたい!地震が起きたときの対処方法【コラム】関東在住なので、念のため最悪の事態を想定してできる限りデータをバックアップした【コラム】時代はエコ! 食べ終わったフリスクケースの有効な使い方
2011年03月24日1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災のとき、約100名の被災者の皆さんに、避難時の知恵などについてアンケートをとりました。あれから16年たつ今も、教訓として役に立つこの声。「いちばん困ったこと」、「いちばん怖かったこと」から見える備えをご紹介します。■「いちばん困ったことは?」1.眼鏡・コンタクトレンズ圧倒的多数の意見が「眼鏡」でした。「就寝中のことなので、飛び起きたときにはどこに置いたのか記憶がすっ飛んでいた」、など、多くの方が「眼鏡、眼鏡……」と暗闇のなかで手探りをしていたと証言しています。コンタクトレンズも同様でした。阪神・淡路大震災は暗闇の時間帯に起こったため、「避難時に、よく見えないことが原因で負傷した」という人も多くいらっしゃいました。また、めがね店の多くは商品を破損していてなかなか再開せず、その後の生活にもとても困ったとのことでした。2.靴一瞬で家具やモノが散乱したため、玄関まで歩くにも足の裏をケガする人が続出。「枕元には、靴やスリッパを置いて寝ること」、「余震が続くときは、最低、靴下を履いて寝る! はだしではとても逃げられないですよ」という声が多数あがりました。3.電気大災害のときは一瞬で停電になることがあるため、寝室やベッドのすぐそばに懐中電灯を常備しておきましょう。ホテルなど宿泊施設のベッドサイドには必ず設置してありますね。「懐中電灯の電池の間に紙片をはさんでおくと、いざというときの電池切れを防げます」、「懐中電灯はあっても、点灯しない人が多かった。電池は季節ごとに点検をすべきです!」という教えも重要です。4.通信1995年当時は、現在ほど通信網が発達しておらず、地域によっては1週間以上も固定電話がつながらないケースが続出しました。「電話が命綱と思っていたが、あてにならない。過信しないように」、「電話が通じないので、倒れた家に張り紙をしておいたら家族と会えた」など、通信手段が途絶えたときの心の混乱ぶりを訴える人が多くいました。そして、「災害のときには電話はつながらないものだ、とあらかじめ思っておくほうが精神的にいいよ」という考え方に行き着きました。このほか、中高年の方では「入れ歯」も目立ちました。「入れ歯をなくすと食べ物を飲み込まないといけなくなる。内臓にも支障をきたす」との声が相次ぎました。余震が続くときは、「ケースに入れた眼鏡、入れ歯、靴やスリッパ、携帯電話と電池式充電器、懐中電灯を一つの箱に入れて枕元に置いておく。これらはすぐに取り出せるようにしておくことが重要」とのこと。精神的にも安心です。■いちばん怖かったことは?「いちばん怖かったのは、部屋のモノが自分に襲いかかっているように見えたこと」と口々に言う体験者のみなさん。なかでも、切実なアドバイスは、「照明が落ちた場合は建物が倒壊する可能性があるので一目散に逃げて」ということです。本棚や食器棚、ピアノなど大きな家具のそばで寝てはいけないのは当然ですが、照明については気づいていない人が多いのではないでしょうか。地震が起こったときは、揺れが収まってから、照明のねじを締める、電球の破損のチェックなど、安定性の確認とメンテナンスを行ってください! 何より、「照明の下で寝たらアカンで!」という被災者の声を心に刻んでおきたいものです。■いちばん役立ったことは?1.目の前の見知らぬ人との声の掛け合い「誰もが不安と孤独のなかにいる。ちょっと声をかけてもらうだけでも気分が前向きになるものです」との証言を多数得ました。今回の東北地方太平洋沖地震は日中の出来事であり、家族は各自の職場、学校、自宅、外出先とばらばらに過ごしていることが多かったと思います。そんなとき、頼りになるのは目の前にいる人。知らない人であっても、気後れすることなく、「大丈夫ですか?」とか「すみません、助けてください」と声をかけあいましょう。災害の現場でありがたいのは、人の温かさ、誰かの声なのです。「声をかける」、「訪問する」、「メールする」。未曾有の大災害時、誰かとつながっている感覚こそが気力の礎となるのでしょう。2.笛笛は、小中学生の防犯グッズとしても使用されており、危険が迫ったときに生存を知らせる道具として重宝されます。防犯ブザーは電池がなくなる、いざというときに鳴らなかったなどというトラブルもあるので、笛のほうがよいのです。余震が続くときにはぜひ、携帯してください。官公庁発表の「地震緊急時マニュアル」などにも、笛の携帯がすすめられています。また、鈴も役に立ちます。「キーホルダーや携帯のストラップについていた鈴が役に立った」という声も複数ありました。いかがでしょうか?まとめると、「眼鏡、靴やスリッパ、入れ歯、携帯電話と電池式充電器、懐中電灯はそばにおく」「照明の下で寝たらアカン」「笛、鈴はいざというときに持っておく」どれも大切な教訓ですが、買い占めなどが報道される今、「目の前の見知らぬ人との声の掛け合い」こそがもっとも必要なのではないでしょうか。(朝日奈ゆか/ユンブル)【関連リンク】【コラム】スイミーは実在した。地震の影響か海外で『スイミー現象』【コラム】東北地方太平洋沖地震まとめ【コラム】東北地方太平洋沖地震による不正行為や便乗行為にご注意下さい。
2011年03月20日イラっとしたらトイレに避難!?20代女性のイライラしたときの行動とは自分のミスが原因かそうでないかに関わらず、仕事上のトラブルでイライラしてしまうことってありますよね。そんなときは、乱れた気持ちを後に引きずらないようなリフレッシュ方法が重要になってきます。そこで20代女性が仕事でイライラしたときに、どんな行動をとるのか調査してみました。>>男性編も見るQ.仕事でイライラしたときにとってしまう行動を教えてください(複数回答)1位トイレに行く37.0%2位ため息をつく28.3%3位飲み物を飲む21.1%4位独り言を言う15.4%5位お菓子を食べる15.2%■「トイレに行く」派は……・「トイレならさりげなく席を立てるし、個室だから自分の中で気分転換しやすい」(24歳/建築/秘書・アシスタント)・「まだ若手なのでイライラは自分の中にしまい込むしかない」(26歳/金融/営業)・「トイレに行くと、気持ちを一度リセットできる」(27歳/卸/秘書・アシスタント)・「一人になれる場所がトイレの個室ぐらいしかない」(28歳/化学/総務)■「ため息をつく」派は……・「常に周りの人から見られているので、このくらいしかできない」(23歳/食品/販売)・「無意識のうちにため息が出てしまう」(23歳/損保/金融系専門職)・「周囲に気付かれにくい程度で、ささやかに不機嫌をアピール」(25歳/食品/製造)・「息を強く吐くことで、気持ちの落ち着きを取り戻す作用があると思う」(25歳/金融/金融系専門職)■「飲み物を飲む」派は……・「飲み物で気分転換をするとだいぶ落ち着く」(22歳/医療/営業)・「イライラしてミスが増えても良くないので、仕事を一時中断してリフレッシュ」(23歳/医療/専門職)・「とりあえず落ち着くには水を飲むのが一番良いと思う」(27歳/医療/専門職)■「独り言を言う」派は……・「我慢しようと思っているのに、どうしても出てしまう」(27歳/商社/総務)・「頭に浮かんだ怒りの感情がそのまま出る。悪い癖です……」(27歳/官公庁/サービス)■「お菓子を食べる」派は……・「いつも食に走って気を紛らわしています」(23歳/IT/SE)・「ストレスがたまったら甘いものが一番です」(24歳/損保/金融系専門職)総評会社のトイレは、さながら避難所。多くの20代女性がさりげなく席を立ち、個室に入ってイライラをしまい込んだり、気持ちをリセットする場所として活用しています。また、仕事を中断できる環境にある人は、「飲み物」や「お菓子」で気分転換をしている様子。「まだ会社で若手」だという意識もあるため、周囲に攻撃的な態度を取ってしまうのを何とか避けているというのが実態のようです。(文・高木亮介)調査時期:2010年7月21日~7月30日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性551名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク面と向かって聞けない……イマドキの職場事情はコチラでCHECK!!【女性編】会社でついしてしまうルーズな行動ランキング【女性編】仕事で言われるとついイラッとするフレーズランキング完全版(画像などあり)を見る
2010年09月01日