次々と仕事がまわってきて、もういやだぁ!なんて経験、一度はあるのでは?断るのって難しいですよね。上司だったら、これからの関係まで意識してしまうでしょう。その気持ち、よくわかります。僕は普段芸人として活動していますが、縦社会の厳しさは半端ではありません。先輩からの誘いは、とにかく2つ返事。断るなんて選択肢は存在すらしていません。嫌なものは嫌と、相手との関係を壊さず言えたら最高ですよね。実は、そんな方法ないとあきらめている、断りベタなザ・日本人におくる断り方があるんです。■感情を出さずにキッパリ断る!?結論からいきますと、まゆ毛をあげて、やや高い声で「嫌です」という。それだけ。つまるところ、嫌だという情報だけを伝えて、「嫌だなぁ」という感情は伝えないということなんですね。この断り方は、僕の出身校である東京学芸大学で教えている、インプロのテクニックの一つなんです。僕の師匠である東京学芸大学准教授・高尾先生は、著作のなかでこう語ります。「まゆ毛を下げて重い声でネガティブに言うのではなく、まゆ毛を上げて高い声で。もしネガティブに『イヤ』と言われると、次に提案するのがほんとうにいやになってきますが、かわいらしく『イヤッ』と言われると、『それはやりたくない』という情報だけを得ることができて、ネガティブな感情は受け取らなくてすむので、次の提案がしやすくなります」(『インプロする組織』190ページより)いや、そんな簡単なことで解決できたらこんなに悩んでねぇんだよ!と、しかめっ面をしているそこのあなた!最初、僕もそう思っていました。けど、試してみたら効果絶大。どこかに僕の気持ちを共有できる人はいないかなぁ?そういえば、最も近くにいました!インプロを学んで、現在芸人として活動している秋田崇宏さんにお話をうかがってみました。彼は僕らの組むお笑いトリオ「プラスガンマ」のメンバーです。■明るく断ればすべてがうまくいく!?――断れないことで悩んだ経験はある?「芸人の縦社会は本当に厳しくて、次の日どれだけ朝早くから仕事が入っていたとしても、飲みの誘いは断れないんですよ。だから結局睡眠時間を削るしかなくて、結局本業のライブに支障をきたすようになりました」――わかるわかる!その感じ。一時期、寝られなさすぎて、クマがすごいときもあったもんね。「そう!だからといって、先輩の誘いを断るわけにはいかないし、かといってライブにでないわけにはいかないし、どうしよう!?とりあえず眠りたいって時期が続きました。睡眠不足で、普段ずっとイライラ。結局、先輩との飲みの席でもイライラしちゃって、印象が悪いし、意味無いし、すごく悪循環でしたね」――周りに相談はした?「もちろんしましたけど、断ればいいじゃんみたいなことしか返ってこないんですよね。それができたら苦労しねぇよ!て感じで、このままなら、芸人を辞めるしかないのかなと思っていました。そんなとき、たまたまこの考え方に出会いました。これを試してみたら、うそみたいに断れるようになったんです。すまなそうに断ると、"すまないって思うんだったら断るなよ!"となりがちですよね。だからこそ、むしろ堂々と、けど明るく断ることが大事だということに気づきました。一度こっちが断っても、また誘っていただくことも増えましたね」――なるほど。じゃあ取材も終わったことだし、明日ライブあるけど、打ち上げ行こうか?「イヤッ!(笑)」この方法は、まだまだ知られてないからこそやる価値があります。ぜひ一度、まずは仲の良い友人から挑戦してみてはいかがでしょうか?参考文献:「インプロする組織」予定調和を超え、日常をゆさぶる著者:高尾隆・中原淳(三省堂)秋田崇宏芸人。野村真之介、辻響平との三人で結成されたお笑いトリオ、『プラスガンマ』として活躍中。東京学芸大学表現コミュニケーション専攻卒業。現在は新宿や中野などでのお笑いライブ主催・出演の他に、大学のキャリア教育の授業のゲストティーチャー、子供向けのお笑いワークショップなど、お笑いを通して社会に向けたより広い活動を展開している。 野村真之介)
2012年11月30日「『職業は?』と聞かれたら『野村萬斎』と答えたい」。そう言って浮かべた笑みは“優しい”と言うべきか、“いたずらっぽい”と表現すべきか…何とも形容しがたい。掴みどころがないという意味では、今回演じた“のぼう様”こと成田長親と似たものを感じさせるが「長親は無自覚だけど、僕は確信を持ってやってますよ」と自らが積み重ねてきたものへの矜持を覗かせる。狂言師として伝統芸能を守り受け継いでいくだけにとどまらず、現代劇からギリシャ悲劇、さらには子ども向け番組への出演まで幅広い分野で活躍し、新たな道を切り拓いていく野村萬斎。実に9年ぶりの映画出演作となる『のぼうの城』では、たった500名で2万の大軍に立ち向かう忍城の城代(=指揮官)を魅力的に演じている。冒頭の“職業=野村萬斎”という発言を証明するかのように、萬斎さんが演じているからこその魅力が詰まった本作。どのような思いでカメラの前に立ったのか?映画公開を前に話を聞いた。激しい殺陣による合戦シーンあり、城を丸ごと水に沈める壮大な水攻めシーンありと、これまでの日本映画にないスケールで展開する本作だが、欠かすことのできない魅力の一つが萬斎さん演じる、でくのぼうの“のぼう”こと長親のキャラクターだ。あの時代(=戦国末期)の時代考証にただ忠実に演じるのではなく、時に現代的な受け答えや、あえて芝居がかったリアクションを取り入れることで、長親を何とも親しみやすい人物に仕上げている。萬斎さんは「ある種、“道化”のような立ち位置で予測できない演技を心がけた」と役へのアプローチを明かす。「監督からは『常に白い衣裳を着せたい』というイメージで、ひとりだけ浮いてて、目立ってもいいということですよね。目立つためにはみんなと違わなくてはいけない。テンポ感や空気を変えて、周りは猛者が多くて低く『おうっ!』と唸るような中で、僕だけ『ハイっ!』と甲高い声を上げたり、常に天邪鬼(あまのじゃく)でいることを意識してました。庶民の目線を持ちつつも、人間の本質的な部分を追求したい。人として正直と言うところを含め、狂言で言うところの太郎冠者(たろうかじゃ)に近いと言えるし、道化と言えばピエロやジョーカーですよね。絵札よりも強いのか?それとも単なるババなのか?確かにそういう掴みどころのなさはありますね」。いまでは笑ってふり返るが、撮影に入る前はこの“掴みどころのなさ”に大いに悩まされたという。そこで「惚れた相手に聞くのが一番」とヒロイン・甲斐姫を演じる榮倉奈々に、初対面でいきなり「どうして甲斐姫はのぼうが好きなの?」と聞いたとか。戸惑いつつも榮倉さんから返ってきた答えは、長親が持つ「将器」だった。萬斎さんは改めて、本作で描かれる奇妙なリーダー像についてこんな思いも。「昔、『乱』(’85/黒澤明監督)という映画に出演したとき、根津甚八さんから“ダメージアップ”という造語を教わったんですが、頼りなくて隙がある人物ほどダメージを与えられるといったら変ですが、みんなを安心させられるんですね。専制君主的ないかにもなエリートが上から物を言うのではなく、隙のある人間が実は本質をきちんと見抜いていて、しかもそこに信念がある。それが長親の良いところですね。とっつきやすくて下から持ち上げられるリーダー像があって、そこに才能のある人が寄ってくるというお話。(敵方の大将の)石田三成も含め、リーダーとは何ぞや?というところに興味を持っていただけたら嬉しいです」。9年という時間を置いての映画出演となったが、萬斎さんにとって映画やドラマといった映像作品に出演することの楽しさは?「狂言というのは2~3人で演じるもので、(表現の)省略も多く、見る側の想像力に訴えるところが多いのですが、映画はこれだけの人数が集まってリアルに具体的に作れるところが魅力ですね。僕としては無いものねだりって感じがするわけです(笑)。また、狂言は一つ一つの演技を映像用に残すことはほとんどしません。僕らの芸はその場の一代限りのもので、弟子や息子に芸のDNAを残すことで存在していく。だから、映像として形に残る仕事をしたいという思いはあります」。さらに、狂言以外の場での表現が“狂言師・野村萬斎”に与える新たな発見や影響についてはこう語る。「狂言では僕らは“型”を習い、プログラミングされるがごとく表現技術を習得していくわけで、それはスイッチひとつで心がなくても『泣け』と言われれば泣けるし、『笑え』と言われれば笑えるということ。では、そこに感情が全くなくてもいいのか?と言われればそうじゃない。感情だけではダメだけど、型にもやはり一滴の感情が必要です。であるなら、こういう作品で本当にその気持ちになる――映画では本当にそういう気持ちにならなければ嘘になってしまいますから――それが狂言に入ってくることで、どんなに省略された表現の中にも人間味が増していくのかなと思います。何より僕らもまた、型から入りつつも最終的には型から脱しなくてはいけないわけです。様式や型に囚われない世界に入るためには、リアルな実戦で気持ちを作ったり涙を流すことは、いますぐではないにしろ、活きてくると思ってます」。“改革”ばかりが声高に叫ばれ喝采を受けるのが昨今の風潮だが、萬斎さんが目指すのは単なる伝統の改革ではない。自らの試みを「挑戦的な活動」と認めつつ、常に「伝統を守る」という意識を持ち続ける。「伝統芸能の技をもって『ここまではいける』という確信は常に持っています。そこは確信犯的にやらないと単に狂言師が『新しいことをやります』と言っても、メチャクチャな変なものになってしまうので難しいですよ。伝統という枠の中で、じゃあどうやって発信したらいいのか?発信しなければ単なる古い文化財になってしまいます。古典の本質を掴みつつ『ここを現代的にアレンジしよう』、『ここをアピールしよう』という狙いがないといけないと思います。その点、“のぼう”は無責任に見えるかもしれませんね(笑)。でも、ズレているように見えて、本質はちゃんと見えているんです。自由に、楽しみながらやらせていただきました(笑)」。全てを冷静に計算し、そのくせ計算外の出来事が起こることを誰よりも楽しみに待ち望んでいる道化。日本が誇る稀代のジョーカーの名演に泣いて、笑って、突っ込んで、翻弄されつつ壮大な歴史活劇をお楽しみあれ!(photo/text:Naoki Kurozu)stylist:Nakakawahara Hiroshi(CaNN)Hairmake: Shinji Okuyama (ing)■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年10月31日野村萬斎が7年ぶりの映画主演を果たした歴史スペクタクル『のぼうの城』のジャパンプレミアが20日に東京・六本木ヒルズアリーナで開催され、野村をはじめ、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、佐藤浩市ら豪華キャストが本作の“出陣”に雄叫びを上げた。舞台上には滝をイメージした水のカーテン。前方では炎が上がるという本作の世界観を再現するド派手な演出に、キャスト陣は汗だくだった。その他の写真発行部数130万部を突破した和田竜のベストセラーを『ゼロの焦点』の犬童一心監督と『ローレライ』の樋口真嗣監督が共同でメガホンを執り映画化。家臣から“のぼう様”と呼ばれる忍城(おしじょう)の城代・成田長親(野村)が、外見からは想像もできない才能と人望によって、天下統一を目指す豊臣秀吉の2万の大軍を相手に、たった500名の兵で圧倒的な戦いを見せる様を描く。昨年9月に公開される予定だった本作。しかし、東日本大震災を受け、映画のクライマックスである“水攻め”の表現が、時節柄ふさわしくない描写であるとの判断で、公開が延期されていた。念願の公開決定に、野村は「とにかく嬉しい」と喜びを爆発させ「泣いて笑って、ビックリしてズッコケて……。ぜひ映画から活力をもらって、家に帰ってもらえれば」と“のぼう様”顔負けの熱弁でアピールした。一方、佐藤は「なんで監督がふたりだったの?」と今更ながら、素朴な疑問。「面白い作品が作れるという確信があって、樋口を誘った」(犬童監督)、「マネする人が増えると困るから、大きな声では言えないが、監督が2人いるのは大変良かった。演出が“当社比2倍”ですから、ツインターボを搭載しているようなもの」(樋口監督)と経緯を説明し、さらに「面白くって、つい5回も観ちゃった」(犬童監督)と並々ならぬ自信だ。「ロマンスの要素もあるので、女性にも楽しんでもらえる」(榮倉)、「壮大な時代劇であり、同時に人間ドラマ」(成宮)、「家族三代で楽しめる作品」(山田)、「僕の衣装は“そで”が無いので、ぜひ二の腕フェチの皆さんには注目してほしい」(山口)。上地は先月、本作のプレミア上映が行われた第36回モントリオール世界映画祭に参戦し「現地のみなさんのリアクションがとても大きかった」と手応えを感じていた。『のぼうの城』11月2日(金) ロードショー
2012年09月20日新商品を考えるためにパソコンの前へ。やらずに逃げ続け、気づけば発表は明日。頭のどこを探したって真っ白で、気分を変えて外に出たものの、暑いしもうイヤだー!なんて経験はありませんか?その気持ち、痛いほどわかります。僕は普段、芸人として活動しているのですが、芸人はアイデア勝負の世界。認められるまでは常に新ネタを作らなければなりません。考えに考えすぎて、頭の中がグルグルして電信柱をみるだけで笑っているみたいな精神状態なんてしょっちゅうです。そんな問題を解決できる方法がもしあるとしたら?しかもそれに一切お金がかからないとしたら?もうやるしかないですよね!■頭のなかの検閲官を消そう!今回は、アイデアを産み出すインプロゲーム「魔法の箱」について、現在プロのフォトグラファーとして活躍している大崎絵里耶さんに解説していただきます。ちなみに僕と大崎さんは、東京学芸大学で、一緒にインプロを学んでいました。前回の記事でも紹介させていただいたのですが、インプロとは設定も脚本も何も決まっていない即興演劇のことです。実はインプロは演劇の訓練として利用されることはもちろんのこと、最近では企業研修としても利用されているのです。「この魔法の箱というゲームは、まず二人一組になり、一人はマイムで箱を準備します。もう一人はそれをあけて中身を取り出します。箱をもっている人は取り出してもらったときにそれは何ですか?と聞き、取り出した人はそれにできるだけすばやく答えていきます。この一連の流れを数回繰り返すだけのゲームです。もちろん即興なので、箱の中に入っているのは何かわかりません。食べ物や生き物、または形のない概念のようなものかもしれません」(大崎さん)フォトグラファー・大崎絵里耶さんシンプルすぎて、ルールといったルールもないゲームですが、一つだけ大事なことがあります。それは、「最初に思いついたことを言う」ということです。「そんなの簡単でしょ?」と思いますよね?しかしこれが難しいんです!なぜなら、人間の頭にはアイデアの検閲をする検閲官がいるからです。そいつが検閲するものは三つあります。■1:卑猥なもの、いわゆる下ネタに分類されるもの■2:頭がおかしいと思われること■3:普通なこと、誰もが思いつきそうなことフッと思いついたアイデアが一番おもしろいのに、この検閲のせいで、いったんそのアイデアを消してしまうのです。そしてそれを消した瞬間、一気にアイデアを出すのがつらくなってしまいます。僕の師匠である東京学芸大学の高尾隆准教授は著書『インプロする組織』の中でこう語ります。「考えれば考えるほど、この三つの検閲は強く作動します。ところが、みなさんご存じのように、歴史上のすばらしい芸術作品はこの三つを満たしていることが多いでしょう」たしかに、芸術作品はパッと見だといやらしいものが多いですものね!■ビジネスから芸術まで、幅広く効果を発揮するゲームについては、おわかりいただけましたか?論より証拠、論より実践!というわけで、インプロ芸人の僕と、論文執筆に悩む学生Mさんとでこのゲームをやってみました。メガネが僕で、ブルーのシャツがMさんです。終わったあとにMさんはこんな感想をくれました。「最初は、いきなり何かをポン!と答えるのがなかなか難しかったです。そこで野村さんに指摘されて気づいたのですが、無意識にアイデアを消している自分がいることに驚きました。言われてみたら、論文のアイデアを出すときも、結局最初のものに落ち着く場合が多いですよね」前出の大崎さんもこのゲームを通して、実際にすばらしい躍進を遂げています。「写真作品はアイデアが命といっても過言ではありません。出発点がおもしろくなかったら、いくら技術があったとしてもつまらない作品になります。私も発想が弱いことがコンプレックスでまったく作品がつくれない時期がありました。そんなとき、インプロのこのゲームと出会いました。検閲を繰り返し続けて自分で自分自身を追いつめていることに気づいたのです。そこから私の作品は変わりました。アイデアが湧く、というか、自分がなんだか身軽になった気がしたのです。そうして作品撮りを続けていくなかで第96回二科展写真部学生二科賞をいただいたときは、飛び上がるぐらいうれしかったです」ビジネスにはもちろん、演劇以外の芸術にも広がりを見せるインプロの魅力、少しは伝わったでしょうか?広まっていないいまだからこそ、あなたが一歩先行くアイデアマンになる大チャンスです。ぜひ、お友達を誘ってこのゲームをお試しあれ!参考文献:「インプロする組織」予定調和を超え、日常をゆさぶる著者:高尾隆・中原淳(三省堂)大崎絵里耶東京学芸大学表現コミュニケーション専攻にて、芸術表現と社会活動を結び付けた実践活動について学びながら、東京写真学園で写真の基礎を学ぶ。学芸大学での卒業論文執筆を機に、本格的に写真作品の制作に取り組みはじめ、同年、命と食べ物をテーマにした作品で第96回二科展写真部学生二科賞を受賞。卒業後も自身の作品制作を継続しながら、雑誌やWEBで料理撮影をメインに活躍中。ホームページ 野村真之介)
2012年08月31日ボーナスシーズンがやってきましたが、いまは不景気真っただ中。節約に励む方も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人。プラスガンマというお笑いトリオで活動し、周りには夢を追っているのだと言い張っていいますが、実質はフリーター。ボーナスなんて夢のまた夢です。売れない芸人は忙しい上にお金がありません。それでも、なんとか知恵をしぼり、したたかに毎日を生きているのです。そんな貧乏芸人たちが貧乏だからこそ生みだせた生きる知恵を、今回は紹介したいと思います。好きなことをフル活用佐藤二紀さん(グリンオリオン)は西東京在住。お笑いライブやオーディションは都心がほとんどなので、交通費もばかになりません。そんななかで生み出されたのが、自転車の駐輪代を0円にする裏技です。その方法はズバリ、パチンコ屋の会員になること。そうすれば、駐輪代無料のサービスを受けることができます。ほとんどのパチンコ屋で、同様のサービスを行っているようです。また、来店時にお茶が出る店や、梅雨時期にうれしい、雨の日の傘サービスまであるところも。パチンコ好きにはおすすめかもしれません。そうして通い続けるうちに、常連の会社経営者男性と親しくなった佐藤さん。なんと、アルバイトで司会の仕事をもらったことがあるのだとか。節約をも仕事に変えてしまうあたり、まさに処世術ですね。世渡り上手は人付き合いもよい?梅雨が過ぎると暑い夏がきます。シャワーを浴びる回数も増え、毎月の水道代がかさんできますよね。これを限りなく安くする技を持っている人が近くにいました。辻響平さん(プラスガンマ)は僕のトリオのメンバーなのですが、彼がその裏技を知っているというのです。それは、水を外で使うこと。どういうことかといいますと、公衆トイレを使い、水は外で飲むのは基本。出身大学の近くに住み、普段から教授や後輩の手伝いを買って出ることも多々あるため、シャワーは大学施設にお邪魔したときに借りるのだとか。でも、これって処世術というか、ただのドケチなのでは!?そんな風にカツカツの生活をしていると、ストレスがたまってしまうのが私たち人間の性。それを解消する技を、僕のトリオのイケメン担当・秋田崇宏さん(プラスガンマ)に聞きました。彼にとってのストレス解消法は、おしゃれをして出掛けること。しかし、一体、どこにそんなお金があるのでしょうか?秘訣(ひけつ)は人からもらうこと。彼の服の八割は、自分の財布をいためて買ったものではなく、もらいものなのです。先輩、後輩、そのほか、いろんな方面からもらっています。ねらい目は引っ越しシーズンの3~4月とのこと。引っ越しを手伝うと、ついでに服をもらえることが多いのだそう。普段の人付き合いがあるからこその処世術といえるでしょう。辻さん(左)と秋田さん(右)困ったときは自虐ネタを使え!?お金がないストレスでどうしようもないとき、柿沼希世志さん(元芸人、現まだまだ売れない映像作家)は、ツイッターである魔法の言葉をつぶやきます。「お金がない~」すると、心優しい友人がお金を黙って貸してくれるそうです。もうここまでくると、処世術でもなんでもありません。ただ卑しいだけです。最後になりましたが、これを書いている僕ですら、この売れない芸人根性で得をしたことがあります。それは自身のワキガの手術。通常3万円程度するところを無料で行いました。手術の様子をそのまま宣伝映像に使うため、タダになったのです。常日頃、僕はワキガを公言していました。どんなに人が集まるライブでもワキガネタをやりました。そうして身を削り続けた結果、無料手術という、願ってもない仕事がまいこんだのです。いかがでしたか?こうして、売れない芸人たちは、厳しい現代社会を生き抜いているのです。なるほど!とうなるものから、もはや処世術といえるか怪しいものまでさまざまでしたが、どれも日ごろの人脈づくりと人柄がなせる技といえるでしょう。この部分は、会社勤めの方にも参考になるのではないでしょうか。■佐藤二紀ブログ「グリンオリオンかずきのフルスイングな日々」■秋田崇宏ブログ「プラスガンマ秋田のブログやらせろ!」■柿沼希世志ツイッター 野村真之介)
2012年07月16日野村アセットマネジメントは、東日本大震災の被災地の復興支援を目的の一つとした投資信託「東日本復興支援債券ファンド1105」の第2期決算における寄付金を、野村證券などと合意の上決定した。寄付額は、第2期に受け取った信託報酬のうち、ファンドの日々の純資産総額の0.2%(年率)に相当する4752万4781円に、第1期からの繰越分を加えた合計金額は5158万8730円となった。このうち4900万円を東日本大震災からの復興支援の目的で寄付する。寄付先は青森県、岩手県、宮城県、福島県の5県および仙台市に「寄付金」として、震災孤児などの生活や学業を支援する目的で「いわての学び希望基金」、「東日本大震災みやぎこども育英募金」、「東日本大震災ふくしまこども寄付金」で、各地方公共団体への手続きが整い次第、寄付を行うとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月10日会社でのプレゼン前。原稿を何度も何度も暗唱する。とにかく人前が恐ろしくて、のどがカラカラになって、じんわりイヤな汗がでる、なんていうことありますよね。「けど、これってもうどうしようもないことだよね」とあきらめているそこのあなた!そんな失敗への恐怖を克服する方法があります。それは「インプロ」です。■社内研修で使われはじめている「インプロ」の正体「インプロ」とは、設定も脚本も何も決まっていない即興演劇のことです。20世紀半ばにイギリスやアメリカでさかんになり、現在では世界中で上演され、多くの人が参加しています。僕は普段、芸人として活動しており、舞台に立つ身としてインプロを学びはじめました。実はインプロは、演劇の訓練として利用されることはもちろんのこと、最近では企業研修としても利用されています。■百聞は一見にしかず。インプロに挑戦!インプロにはさまざまなゲームが存在します。その中でも、恐怖を克服するためにやっていただきたいのは「サ行禁止ゲーム」です。二人一組であるシチュエーションを演じてもらいます。シチュエーションはカップルでも兄弟でもなんでもOKです。その演じた場面のなかで「サ行」を言ってしまった人が負けです。ここで大事なのは、サ行を言わないようにするために、必死にならないこと。その姿は、相手にもいい印象を与えません。自然体でしゃべり、かつ、サ行をしゃべってしまった、失敗してしまったときにポジティブでいる。それを見ている人は、その姿に好感をもちます。見ている人に対して目、体を開き、オープンでいるのです。失敗をしないことは難しいですが、これを知ることで失敗の恐怖を軽減することができます。わからないことないけど、実際のところどうなのよ!というわけで、普段、人前が苦手とおっしゃっているEさんIさんに経験していただきました。指導するのはもちろん僕、インプロ芸人・野村真之介です。実演中のEさんとIさん。設定はなぜか「夫婦」です。お二人に感想をうかがってみました。「これを一回やったからといって、完全に人前の恐怖を克服できるわけじゃないとは思います。しかし、話を事前にうかがっても、サ行を頑なに言わない自分がいることに気づきました。それだけ失敗の恐怖が体に染みついていることを実感できました」(Eさん)「ポジティブに失敗するということを体で理解するのに、時間がかかりました。自然体で失敗を見せればいいということがわかってからは、だいぶ楽になった気がします。体を使って学ぶということが新鮮でした」(Iさん)インプロの醍醐味(だいごみ)は、自分の体で実感できるところにあります。いくら文面で読んだって、実感しにくいもの。ぜひ、友人を誘って試してみるのもいいですし、お近くのインプロワークショップに足を運んでみるのもオススメですよ!(OFFICE-SANGA 野村真之介)
2012年05月04日野村證券は2月27日、ノムラFX(店頭FX)を全面的にリニューアルしたと発表した。「ノムラFX(店頭FX)」は、同社が昨年10月に開始した新しい非対面取引サービス「野村ネット&コール」で提供されている(取引手数料無料)。今回のリニューアルでは、取引画面が刷新されるとともに、リニューアルに先立って実施したアンケートの中で要望の多かった「取り扱い通貨ペアの拡充」、「高機能取引ツール・多機能チャートの導入」、そして「取引単位・呼び値の変更」などを中心に、サービス・機能が追加された。同社は2月27日より4月27日まで、リニューアルを記念して『米ドル/円スプレッド原則「0.8銭」キャンペーン』を実施する。このキャンペーンは、対象期間の午前9時から午後5時までの時間帯において、ノムラFXの米ドル/円スプレッドを原則「0.8銭」固定にて提供するものである。同社は今後も、顧客の利便性と安心感を高めたサービスを提供していく。キャンペーン対象期間2月27日7:10から4月27日まで為替スプレッド*米ドル/円スプレッドを原則「0.8銭」固定にて提供【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月07日野村総合研究所(以下、NRI)は20日、インターネットバンキングサービス「Value Direct/投信」をみなと銀行に提供し、6日から運用を開始したと発表した。同サービスは、同社が提供する共同運用型インターネットバンキングサービス「ValueDirect」の1つで、みなと銀行が初のユーザー。インターネットを通じて、利用者が投資信託取引を行う上で必要となる「投資情報」や「注文」などの機能を、包括的に提供するという。主な特長として、直感的で使いやすい操作性を備えたほか、同社の投信情報サービスを活用した商品情報を提供する。また、NRIの投信窓販システム「BESTWAY」とのデータ連携や、勘定系システムとの資金決済データ連携の実現による、導入負荷の軽減と業務効率の向上や、電子信書公布サービス「POSTUB」との連携による投信の取引報告書など各種書類の電子交付の実現も可能となっている。今回の導入にあたり、みなと銀行常務執行役員個人業務部長の梶谷静也氏は「『24時間365日の利用』『帳票の電子閲覧』を顧客にアピールしつつ、本サービスの利用を広めていくとともに、これからも顧客の視点に立ったサービスと利便性の向上に努めていく」と話しているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月21日