ギフトコンシェルジュの真野知子さんがオススメするギフトをご紹介。今回教えてくれたのは「やきいも日和」のつぼ焼きいもです。* **この焼き芋、よく見かける石焼き芋とは、ひと味違うシロモノ。その秘密は特製の壺で焼いている「つぼ焼きいも」なんです。大正時代に中国から伝わった方法で、実は石焼きより古い歴史があるのだそう。そんな焼き方にもこだわる焼き芋屋『やきいも日和』は冬季限定。いよいよ味わえる季節がやってきました。サツマイモは秋から冬にかけて寒くなるほどに美味しくなるそうで、シーズン始めはホクホク、中盤にはシットリ、終盤にかけてネットリと食感が変化していくんだとか。つぼ焼きに使うサツマイモは「紅はるか」。大きな壺の中で1時間ほどかけてじっくり丁寧に焼いた芋は、外は芳ばしく、中は持ち味を引き立てたしっとりした焼き上がり。なかなかお店まで足を運べない、だけど食べたい!そんな欲望を叶えてくれるのが、通販で買える冷凍したタイプのもの。ふた通りの食べ方が楽しめて、ホカホカに温めてから食べるのはもちろん、解凍して冷えたままという方法も。冷たい焼き芋なんて…って思ったアナタ。あなどるなかれ。まさかまさかの新感覚。甘みが熟成され、ぎゅーっと凝縮されたような深い味わい。ねっとり&とろけるような口当たりがまるでスイートポテトのよう。この感動を誰かにもお裾わけしたくなるはず。◇やきいも日和冷凍の箱入りタイプは取り寄せ可。現在予約受付中で12/1~の発送となります。在庫なくなり次第終了で、通年6月くらいまで。月・木曜のみ大磯本店にて店頭販売もあり。TEL:090・5443・2221◇写真は冷凍の箱入りタイプ。つぼ焼きいも1kg(5~6本入り)¥1,940ほか、2kg(10~12本入り)¥3,800も。店舗販売の場合は1本¥330~。◇まの・ともこギフトコンシェルジュ。著書『大切な日のためのギフト・マニュアル』(マーブルブックス)好評発売中。※『anan』2015年11月25日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子
2015年11月21日火山は11月14日、来店した先着100名に半年間使えるお得なプレミアムクーポンを全国の石焼らーめん専門店「石焼らーめん火山」店舗で進呈する(一部店舗を除く)。同店では、300度以上に熱した石鍋にゆでた麺と野菜をのせて、客の目の前で熱々のスープをかける「石焼らーめん」を提供している。熱い石鍋にスープをかけると、グツグツと沸騰する様子が噴火した火山のように見えることから、「噴火するラーメン」とも呼ばれているという。先着で配布するプレミアムクーポンは、10月に石焼らーめんの注文杯数が1,000万食を突破したことを記念して配布するもの。クーポンを持参・提示すると、月替わりの石焼らーめんが一杯500円(税込)で食べられる。今後の月替わりの石焼らーめんは、12月「石焼野菜塩らーめん」、2016年1月「石焼野菜赤味噌らーめん」、2月「石焼野菜とんこつらーめん」、3月「石焼野菜白味噌らーめん」 、4月「石焼野菜しょうゆらーめん」、5月「石焼野菜完熟味噌らーめん」を予定している。
2015年11月11日愛媛大学は10月1日、ロシア・シベリアの巨大隕石クレーターで発見されたダイヤモンドが天然のナノ結晶ダイヤモンドであることがわかったと発表した。同成果は同大学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の大藤弘明 准教授、入舩徹男 教授(東京工業大地球生命研究所兼任)らと、ロシア科学アカデミーのK. D. Litasov 教授らの日露共同研究チームによるもので、10月1日の英科学誌「Scientific Reports」オンライン版に掲載された。シベリア北部にある直径100kmにおよぶPopigaiクレーターは、1970年代に周辺で通常より硬いダイヤモンドが発見されており、ダイヤモンドが大量に存在する可能性のあるエリアとして注目されてきた。今回の研究では、GRCの集束イオンビーム微細加工装置と透過型電子顕微鏡を使用しPopigaiダイヤモンドの特徴と生成過程を詳しく調べた。その結果、研究で調べた10個のダイヤモンドうち、黄色味を帯びた透明のダイヤモンドが、数十nmの微粒の純粋なダイヤモンドで構成されている「ナノ多結晶ダイヤモンド」であり、隕石衝突時の超高圧・高温により地表付近に存在していた単結晶グラファイトが変化してできたことがわかった。極めて高い硬度を持つことで知られる「ナノ多結晶ダイヤモンド」は2003年に入舩教授らによって人工的に合成できることが発表されており、今回の研究によって実験で合成されるものと同様の純粋な「ナノ多結晶ダイヤモンド」が天然にも存在することが明らかとなった。
2015年10月02日東北大学、物質・材料研究機構(NIMS)、広島大学は8月18日、生命誕生前の地球の海洋に隕石が衝突する際に起こる反応を模した実験を行い、無機物からDNAおよびRNAの構成物質が生成することを明らかにしたと発表した。生命が生まれる前の地球における遺伝物質の新たな供給源を示唆する成果だという。同成果は東北大学理学研究科の古川善博 助教、NIMSの小林敬道 主幹研究員、広島大学大学院理学研究科の関根利守 教授らの研究グループによるもので、8月17日公開の欧州科学誌「Earth and Planetary Science Letters」に掲載された。生命の遺伝情報はDNAに記録されており、その情報はRNAを介してタンパク質の合成に使用され、タンパク質は生体内のさまざまな反応をコントロールしている。これらの物質を構成する核酸塩基やアミノ酸、リボースなどの有機物は生命起源にとって不可欠とされているが、生命誕生期の地球でこれらの物質がどのように誕生したのかはわかっていなかった。これまでの研究で、鉄を含む隕石の衝突によって有機物が生成するという仮説が提案されており、古川助教らの研究グループは、この仮説に基づき2009年に隕石の衝突によりアモルファス炭素を炭素源として、最も単純なアミノ酸であるグリシンが生成することを突き止めていた。しかし、隕石の衝突を含めた他の環境でも、当時の地球で利用可能な無機物から核酸塩基を生成する反応や地質学的イベントはこれまで報告されていなかった。今回の研究では、当時の地球大気の主成分である二酸化炭素が海洋に溶解して生成する重炭酸に炭素源を変更し、生命誕生前の地球海洋に鉄を含む隕石が衝突する過程を模した超高速衝突実験を実施し、生成分子を分析した。その結果、鉄、水、重炭酸、アンモニアなどの無機物から衝突反応により、最大2種類の核酸塩基および最大9種類のアミノ酸が同時に生成することがわかった。今回の実験のような衝突反応により生成された核酸塩基が最初の生命の遺伝情報の蓄積や伝達に使われるようになった可能性があり、同成果は地球上で最初の遺伝物質がどのように生まれたかという問題を解決する重要な手がかりとなることが期待される。なお、全容の解明や当時の地球での生成量の詳細な見積りには今後の研究の進展が必要となる。
2015年08月19日恐竜たちが絶滅しなかった地球を舞台とするディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』(2016年3月12日公開)の特報が24日、公開された。歴史上、恐竜は何千万年も昔に絶滅したと言われており、絶滅の原因として最も有名なのは巨大隕石の衝突によるもの。『アーロと少年』では、そんな定説を覆し、「もしも、隕石が地球に衝突しなかったら?」という大胆な設定で、恐竜と人間が共存する世界を描く。公開された特報の前半では、地球に衝突するはずだった巨大隕石が、大きな恐竜たちが平和に暮らす地球を目がけて飛んでくる。ところが、その隕石は地球を華麗にスルーし、恐竜たちも、頭上を通りすぎる流れ星を「おっ?」と何気なく眺めるだけ。本作の前提が、わかりやすくコミカルに描かれている。気が付かないうちに絶滅をまぬがれた恐竜たちは、大自然の中で繁栄・進化し、文明と言葉を持つようになり、言葉をもたない人間たちと共存。そしてある日、家族とはぐれてしまった臆病で甘えん坊の恐竜アーロは、言葉も通じない見たこともない生き物"人間の子供(スポット)"と出会う。特報のラストは、アーロが「見て!」とスポットにホタルの光を見せてあげるシーンとなっており、壮大なスケールの自然とともに繊細な自然を描き、期待高まる映像に仕上がっている。本作の監督ピーター・ソーンは、ピクサー・スタジオでアート、ストーリー、アニメーションといった重要な部署に所属しており、『カールじいさんの空飛ぶ家』と同時上映された短編作品『晴れ ときどき くもり』で監督デビューを果たした期待の新星。アカデミー賞を受賞した『レミーのおいしいレストラン』では天才料理ネズミ・レミーの兄エミール役、そして『モンスターズ・ユニバーシティ』では恥ずかしがりやのモンスター・スクイシー役として主要キャラクターの声優を務めるアクターでもある。(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2015年07月24日『トイ・ストーリー』以来、その斬新かつ感動的な物語で世界中の老若男女を魅了し続け、早くもアカデミー賞本命とも目される『インサイド・ヘッド』が公開中のディズニー/ピクサーが贈る最新作『アーロと少年』。「もしも、隕石が地球に衝突せず、恐竜が絶滅をまぬがれていたら?」という壮大で斬新な世界観を描く本作の特報映像が遂に解禁となった。歴史上、恐竜は遥か何千万年の昔に絶滅したと言われている。絶滅の原因は諸説あるが、最も有名なのは巨大隕石の衝突によるものだが、本作ではそんな定説を覆し、「もしも、隕石が地球に衝突しなかったら?」という大胆な設定のもとストーリーが展開する。解禁となった特報映像の前半では<地球に衝突するはずだった>の巨大隕石が、大きな恐竜たちが恐竜たちが平和に暮らす地球へ目掛け飛んで来る。が…その巨大隕石は地球を華麗にスルー!恐竜たちも“頭上の通り過ぎる大きな流れ星を「おっ?」っと何気なく眺めるだけ”という、本作の前提が一目瞭然、解りやすく描れている。本作の舞台は“気がつかないうち”に絶滅をまぬがれた恐竜たちが、大自然の中で繁栄・進化し文明と言葉を持つようになり、言葉をもたない人間たちと共存する地球。ある日、大好きな家族とはぐれてしまった臆病で甘えん坊の恐竜・アーロは、言葉も通じない見たこともない生き物“人間の子ども(スポット)”と出会う。特報のラストではアーロが「見て!」とスポットへホタルの光を見せてあげる美しいシーンとなっており、壮大なスケールと共に繊細な自然を描き出している。本作の監督ピーター・ソーンはピクサー・スタジオでアート、ストーリー、アニメーションといった重要な部署に所属しており、『カールじいさんの空飛ぶ家』と同時上映された短編作品『晴れ ときどき くもり』で監督デビューを果たしたピクサー・スタジオ期待の新星。しかし、ソーン監督はアカデミー賞を受賞した『レミーのおいしいレストラン』では天才料理ネズミ・レミーの兄エミール役、そして『モンスターズ・ユニバーシティ』ではマイクとサリーと同じサークルのメンバーで恥ずかしがりやのモンスター・スクイシー役として出演。両作品ともに主要なキャラクターの声優を務め、アクターでもある超万能プレイヤーなのだ。そんなソーン監督が壮大な自然と共に、見た目も性格も正反対なひとりぼっち同士の1人と1匹を主人公に据え、恐竜と少年の出会いから始まるアドベンチャーを描き出す。果たして彼らはどんな冒険へと出るのだろうか?続報を楽しみに待ちたい。『アーロと少年』は2016年3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月24日『インサイド・ヘッド』の公開も控えるディズニー/ピクサーの新作映画『アーロと少年』が来年3月に公開されることが決定した。本作は、隕石が地球に衝突せず、恐竜が絶滅しなかった地球を舞台に、甘えん坊の恐竜アーロと、人間の子どもの友情と冒険を描いた作品になるという。その他の情報『トイ・ストーリー』では“おもちゃ”の視点から物語を描き、『レミーのおいしいレストラン』では料理が得意なネズミが主人公のドラマを成立させ、『インサイド・ヘッド』では11歳の少女の“頭の中”を舞台に選ぶなど、ピクサーは前例にとらわれない柔軟な発想で観客を驚かせてきたが、本作は“もしも、隕石が地球に衝突せず、恐竜が絶滅をまぬがれていたら?”という斬新な設定から誕生したアドベンチャー大作だ。主人公の恐竜アーロは甘えん坊で家族とはぐれてしまうが、言葉の通じない人間の子どもスポットと出会う。見た目も性格も正反対なふたりはいつしか友情を築き、行動を共にし、太古の地球を舞台に大冒険を繰り広げる。ポイントは、資料に記載されている“言葉の通じない”というフレーズだ。これまでもピクサーは『ウォーリー』で言葉を喋らないロボットのウォーリーを主人公に感動のラブストーリーを描き、言葉を覚える前の幼児を相手に右往左往するモンスターたちの姿を描いた『モンスターズ・インク』で高い評価を集めた。彼らはいつも、あえて難易度の高い設定を選び、キャラクターとドラマを徹底的に追求して名作を生み出しており、本作も少し変わった設定を見事に活かした感動作になりそうだ。『アーロと少年』2016年3月12日(土) 全国ロードショー
2015年07月17日ソロアーティスト、石月努が5月3日(日・祝)に東京・東京キネマ倶楽部で開催する「TSUTOMU ISHIZUKI presents VVS1. 2015 ~キネマ倶楽部の変~」にMERRYの出演が決定した。【チケット情報はこちら】同イベントは2005年に解散したFANATIC◇CRISISのボーカル、石月努が2015年に行なう対バンライブの第1弾。今回出演が決まったMERRYは昨年12月に3年5か月ぶりとなる、通算8作品目のアルバム『NOnsenSe MARkeT』をリリースしている。チケットの一般発売は4月4日(土)午前10時より。■「TSUTOMU ISHIZUKI presents VVS1. 2015 ~キネマ倶楽部の変~」日時:5月3日(日・祝) 開場16:00 / 開演17:00会場:東京キネマ倶楽部(東京都)出演:石月努×MERRY料金:オールスタンディング 5000円 ※ドリンク代別途必要
2015年03月10日突然ですが、もしも近い将来、隕石(いんせき)が地球に衝突すると分かったとしたら、私たちはどうすればいいのでしょう?ただ手をこまねいて見ていることしかできないのでしょうか。いいえ、決してそんなことはありません。実はこのような事態を想定して、すでに世界中の研究機関でいろいろな取り組みが検討されています。そこで今回は、その具体的な取り組みについて、少しご紹介してみたいと思います。■ 隕石(いんせき)はどこからやってくるのか?突然、地球にやってくる隕石(いんせき)ですが、そもそもどこから飛んでくるのでしょう。多くの場合、それらは火星と木星の軌道の間にある小惑星帯と呼ばれる場所からやってくると推測されています。小惑星帯には、数10万~数100万もの数の小惑星が太陽を中心に回っており、それらの小惑星や小惑星同士の衝突によってできた細かい破片のうち、地球に落ちてきたものが隕石(いんせき)の正体の大部分だと考えられています。また、隕石(いんせき)は主に鉄とケイ酸塩鉱物からできていますが、その成分比率の違いによって、大きく「鉄隕石(いんせき)」、「石鉄隕石(いんせき)」、「石質隕石(いんせき)」の3種類に分類されます。ちなみに、先日ロシアに落下した隕石(いんせき)は「石質隕石(いんせき)」でした。■ 隕石(いんせき)落下に対する取り組み(1)~早期発見~現在、隕石(いんせき)の衝突を回避させようという取り組みがいろいろと検討されていますが、そこでもっとも大事になってくるのが、地球に衝突する可能性のある天体の早期発見です。危険な天体を少しでも早く発見するために、「スペースガード財団」と呼ばれる組織がイタリアを本拠地として設立されており、日本やアメリカをはじめとした世界7ヵ国が協力して、日々監視を続けています。国内では「日本スペースガード協会」という組織が、岡山県の美星町(びせいちょう)を中心に活動をし、監視強化に取り組んでいます。■ 隕石(いんせき)落下に対する取り組み(2)~衝突を回避する~もしも観測によって、地球に衝突する恐れのある天体が見つかったらどうするのでしょうか。そのために、現在もそれらの衝突を回避するための研究が続けられています。取り組みの1つとして、2005年にはNASAで「ディープインパクト計画」が実行されました。「テンペル第一彗星」という直径3kmほどの小天体に、探査機から370kgのインパクターと呼ばれる弾丸を撃ち込むという実験で、こちらは見事に成功を収めています。現在は、この技術を応用して小天体の軌道を変えることで、地球への衝突を回避させようという試みが検討されています。また、これとは別にESA(欧州宇宙機関)で「ドン・キホーテ計画」というものも進められています。こちらは、直径500mほどの小惑星に、秒速10kmほどの速いスピードで宇宙機をぶつけることで、その軌道を変えることができるかどうかを検証するための実験です。■ 本当に安心なの?「ディープインパクト計画」や「ドン・キホーテ計画」の技術が応用できるようになれば、今後の天体衝突を心配する必要は無くなるのでしょうか。実は、それほど簡単な問題ではありません。というのも、今の監視体制では直径が数100m以下の小さな天体まですべて発見するのは難しいのが現状です。なぁんだ、小さいから大丈夫…とあなどってはいけません。この程度の大きさのものでも、地球にまともに衝突すれば、気候の変動をもたらすほどの威力を持っています。一方で、直径が1km以上の天体であれば、現在でもほぼ確実に発見することが可能となっています。ただし、発見してから正確な軌道を計算し、それから対処するとなると、どうしても時間がかかってしまいます。そういう意味でも、衝突の危険性を秘めた天体については、スペースガードセンターなどで、少しでも早く発見することが大事になるというわけです。■ 隕石(いんせき)の所有権は?ところで余談ですが、もし地上に落ちた隕石(いんせき)を見つけた場合、それは誰のものになるのでしょう。日本の場合には、その隕石(いんせき)が地面に埋まっているかどうかによって、所有権が違ってきます。地面に埋まっている場合には、その土地の所有者に権利があり、埋まっていない場合には拾った人に権利があります。■ まとめ地球への隕石(いんせき)落下の対策としては、その軌道を直接変えて回避してしまう方法など、世界中でさまざまな取り組みが検討されています。とはいえ、隕石(いんせき)の衝突を回避するためには、その可能性のある天体の早期発見がもっとも大事だというわけですね。(文/TERA)●著者プロフィールTERA。小さいころから自然科学に関心があり、それが高じて科学館の展示の解説員を務めた経験も持つ。現在は、天文に関するアプリケーションの作成や、科学系を中心としたコラムを執筆している。
2013年03月31日2004年12月24日、NASAは小惑星アポフィスが2036年に地球に衝突する可能性を発表したが、のちの再計算で、アポフィスが地球に衝突する可能性はほとんどないことが分かった。ところで、人類は巨大隕石の衝突に耐えられるのだろうか?衝撃波、地震、津波に加えオゾン層も破壊されれば、近代科学をもってしても、残念ながらなすすべはなさそうだ。■自然災害のフルコース隕石とは地表に落下した天体で、彗(すい)星や小惑星の破片、宇宙の塵などである。ここでは出自は問わず、地球に衝突する天体を隕石と総称することにしよう。隕石は秒速数十kmで大気圏に突入し、先端の空気を圧縮しながら地表を目指す。断熱圧縮と呼ばれるこの現象は、隕石を高温にし発光させる。大気中で蒸発するか爆発するのが定番だが、直径100m以上になるとどちらも免れ地表に衝突する可能性が高い。隕石は地表をえぐり、大きな窪(くぼ)地を生み出す。これがクレーターだ。世界最大のクレーターとされる南アフリカ共和国のフレデフォート・ドームは直径約190km、隕石は地下25kmにも達したとされる。これを引き起こしたのは直径たった10km程度の小惑星というから、コストパフォーマンスは抜群だ。NASAの資料をもとにすると、隕石の直径(m)と衝突の可能性(周期)、衝撃エネルギー(TNT火薬換算)と(広島型原爆換算)は以下の通りである。・直径3m…1か月に1回…0.001メガトン…0.05個・直径15m…10年に1回…0.2メガトン…10個・直径100m…1千年に1回…50メガトン…2,500個・直径10km…1億年に1回…1億メガトン…50億個衝突の瞬間、隕石は1,500℃に達し気化する。高温の衝撃波は時速7万kmで広がり、直径100mの隕石なら200平方キロ、200mなら6,000平方キロが焦土と化す。地殻を突き破ってマントルに到達すればマグマを活発化し、広範囲の火山が噴火する。直径2kmクラスが衝突すると、土砂や粉塵を成層圏まで運び、日射を妨げ急激な寒冷化が始まる。これが「衝突の冬」だ。再び空が澄み渡るまでには10年もの歳月を要するというから、生態系への影響は免れない。海に衝突するとどうなるか?地球表面の70%は海だから、陸地よりもはるかに現実的だし、粉塵の心配もなさそうだが、被害の範囲ははるかに広く、地球全体を巻き込むことになる。隕石は海底に突き刺さり、深い穴を作り出す。穴を埋めようとして海水が集まり引き波を起こす。穴を水没させても引き波は止まらず、集まった海水が海面に水柱を築く。隕石が地下30kmに達した場合、高さ10kmもの水柱が発生するというから驚きだ。地震、衝撃波、崩れた水柱は100mクラスの津波を発生させる。水深が浅くなるほど津波は高さを増すので、強大な破壊力となって陸地を襲う。アポフィスは太平洋上の、カリフォルニアとハワイの間に衝突すると予測された。直径400m近いこの小惑星はTNT火薬510メガトン相当の衝撃をもたらす。発生した津波はハワイを沈め、アメリカ西海岸を壊滅する。環太平洋地域は全滅し日本も原型をとどめないだろう。太陽神ラーを脅かす大蛇の名にふさわしい破壊力だ。■大気を破壊する空中爆発それでは空中で爆発した場合はどうか?おそらくこれが最悪のシナリオだろう。1908年にロシアのツングースカで起きた空中爆発では、300平方kmが焼き尽くされ、800万本もの樹木がなぎ倒された。調査まで10年以上も要したこともあり、原因は特定されていないものの、直径60mほどの隕石が空中爆発したという説が最も有力だ。巨大隕石の空中爆発は地球全域のオゾン層を破壊し、有害な紫外線を増加させる。大量発生した窒素酸化物は酸性雨となり、動植物の生育を阻害する。たとえ衝突の冬や津波は回避できても、永年に渡り兵糧(ひょうろう)攻めを受けることになってしまう。(関口寿/ガリレオワークス)
2012年10月14日筑波山神社の大杉や出世祈願の立身石など、筑波山のパワースポットをめぐるハイキングが、筑波山ガマまつりにあわせて開催される。つくばコンベンション観光協会では8月5日の筑波山ガマ祭りにあわせて、筑波山のパワースポットをめぐるハイキングを企画。参加者を募集している。筑波山にある筑波山神社では、霊峰筑波山をご神体としている。古事記、日本書紀に筑波男体山、女体山に祀られている二神の、日本人の祖神(おやがみ)としての神徳が記され、二神が結婚して神々を産み、国産みをしたことから、縁結び、夫婦和合、家内安全、子授けの神様として崇められてきた。さらに、国土経営をされたということで、開拓、国家運営、社運隆昌、職場安全、工事安全、交通安全などのほか、豊作や大漁などの産業面、そして厄除、方位除、心願、安産、進学等の合格祈願に古くから多くの人が訪れている。山全体がパワースポットともいえる筑波山。さらに、境内にある推定樹齢800年の大杉、立身石、大石重ね、白蛇弁天、山頂の天の浮橋、ガマ石など、多くのパワースポットが点在している。立身石は、江戸時代に13歳の間宮林蔵がこの石の前で立身出世を祈願し、後に幕府に仕えて樺太が島であることを発見証明したことから立身石と言われている。また、筑波山を参詣する際に小石を持ってあがり、神様に願いが届くようにと神様の傍らにおいたものが塚となったのが大石重ね。古来よりどれだけ多くの人が参詣したのかがしのばれる。白蛇弁天に住む白蛇を見たものは財をなすとか。天の浮橋は、男体山の神様と女体山の神様が日本の国土を作る際に手を取り合って降り立った場所とされている。ガマ石はガマガエルの形をした石で、口に向かって投げた小石が入ると願いが叶うという。また、この石の前でガマの油売りの口上を考え出したといわれている。「天下の奇祭」といわれる筑波山ガマ祭りは、ガマの油を生み出したといわれる光誉上人(こうよしょうにん)を供養したもので、ガマの油売りの口上が披露されるユニークなお祭りだ。筑波山のパワースポットをめぐるハイキングでは、筑波山神社境内の大杉を見学したのち、神官によるご祈祷を受ける。筑波山ガマまつりの神事を見学したのち、ケーブルカーで山頂へのぼり、男体山の立身石、大石重ねをまわる。ほかにもガマ石や女体山頂にある天の浮橋などのパワースポットの説明があり、解散後自由に散策することができる。参加費は無料。募集定員80名なので、お早めに申し込むことをおすすめする。申し込みは社団法人つくば観光コンベンション協会へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月18日