●アクセサリ感覚で使用可能DDS(ディー・ディー・エス)は27日、ウェアラブル指紋認証機器「magatama(マガタマ)」を発表した。同製品はiOS、Android、Windows PhoneなどのデバイスとBluetoothで連携することで、指紋認証の利用を可能にする機器。価格はオープンだが、安価に、あるいは無償で提供される見込みだという。2015年11月末の出荷を予定している。本稿では、都内で開催された記者説明会の模様をお伝えする。○世の中からパスワードをなくすために記者説明会にはDDSの三吉野健滋社長が登壇。「私たちは、世の中からパスワードをなくすためにビジネスをやっている小さなベンチャー企業」と、まずは自己紹介した。magatamaは質量9.8gの小型な指紋センサを搭載したウェアラブル機器。NFC Type-A/B/Fに対応しており、ID/パスワードの入力が求められる場面で「さわって」「かざす」だけで本人確認が行える。指紋認証システムは、クラウド上のオンライン認証規格FIDO(ファイド)に準拠。バッテリーには市販の時計に使われているコイン型リチウム電池が使用されており、一般の時計店で簡単に電池交換できる。通常利用で1年間の利用が可能だという。交通系、決済系、FeliCaといった様々な店頭のNFC端末に対応している。では具体的には、どのような使い方ができるのだろうか。例えばスマートフォンがバッグの奥深くに入ってしまったとしよう。おサイフケータイ機能を利用したいが、スマートフォンが見つからない。こんなときBluetoothでペアリング済みのmagatamaを、アクセサリーとしてバッグに取り付けておけば、かざすだけで決済できる。●セキュリティ面にも自信○スマートキーとしても使えるスマートフォンの電波が圏外でも決済は可能だが、スマートフォンのバッテリーが完全に切れていると使用できない。このあたりの仕様は、おサイフケータイ機能を利用する場合と、同様に考えてよさそうだ。なおmagatamaを使えばiPhoneでもおサイフケータイ機能が利用可能になる。また、指紋認証に対応していないAndroidスマートフォンでも、指紋認証が利用可能になるなどのメリットも考えられる。舞台上では、入退室を管理するスマートキーとして機能させる使い方が紹介された。magatamaのセンサーを指でさわり、次にmagatamaをドアにかざすと、ドアの鍵がスムーズに開閉した。この使い方ではスマートフォンの通信が確保されている必要がある。三吉野社長は「Web上からドアを開ける権利がもたらされる」と説明した。後から「誰が」「いつ開けたか」といったログを参照できるため、セキュリティの向上にもつながりそうだ。上記のような場合、magatamaで獲得した指紋の画像情報はスマートフォンを経由してサーバー上に送られ、そこでFIDO認証が行われている。画像はmagatamaにもスマートフォンにも保存されず、指紋の特徴をデータ化したものだけがスマートフォンに保存される仕様。このため万が一、magatamaを紛失しても個人データが漏れる心配はないという。●FIDOに対応する意味○〇〇レス社会の実現を!FIDOアライアンスは「パスワードからの解放」を目的にした団体で、メーカーごとにバラバラだった生体認証システムをつなげる仕組みを開発している。グローバルではFIDOに対応した機器が急増しており、日本国内でもスマートフォンの多くがこのFIDOに対応するようになった。こうした背景から、magatamaでもFIDOに準拠した指紋認証システムを採用している。DDSでは、magatamaで「キーレス、カードレス、チケットレス、ペーパレス、印鑑レス、キャッシュレス」社会の実現を目指している。FIDOに準拠したことで「どの端末でも、どのアプリでも」簡単に本人確認できる、というのがmagatamaの強みだ。また、同社では、magatama本体、および専用アプリを無償でエンドユーザーに提供することを考えている。ビジネスパートナーから収益の一部を得ることで運営し、エンドユーザーの負担はできるだけ少なくしたい、というのが同社の方針だ。2017年にはMEMS搭載による多機能化も計画されているという。三吉野社長は「現状ではIDとパスワードを入力させるWebサービスがまだまだ主流。利用の際には、それが大きなハードルとなっている。DDSでは老若男女が使えるような、使い勝手のバリアフリーを目指していきたい」と抱負を語った。指紋認証を採用した理由について記者団から質問されると、三吉野社長は「普及の個数でいえば、指紋認証を採用したデバイスは10億に上るとも言われている。一方でほかの認証システムを採用した端末は、多いものでも1,000万程度。指紋認証は機器間での互換性が高い」と説明。身近な例を出して「指静脈認証、手のひら静脈認証などを採用している銀行もあるが、互換性のない認証システムのために普及していない。ゆくゆくは誰も使わなくなってしまうだろう」とコメント。このほか「指紋センサーは小さくて安く、消費電力の点でもメリットが大きい」といった特徴も合わせて紹介した。
2015年10月28日東芝は、クラウド型音声・映像活用サービス「RECAIUS(リカイアス)」シリーズのサービスとして、これまで商品化した「音声ビューア」「音訳エディタ DaisyRings」「音声書き起こしエディタ」の各サービスに加え、音声を活用する「音声クリエータ」「同時通訳」「音声対話」のサービス提供を11月4日から開始すると発表した。「RECAIUS」は、音声や映像から人の意図や状況を理解し、人にわかりやすく伝える、音声・映像・知識処理の統合型クラウドサービス。今回、商品化される「音声クリエータ」は、テキストを音声化する音声合成機能を提供するクラウドサービス(SaaS)で、ナビゲーションや店舗案内といった各種音声案内、eラーニングやオーディオブックなどのコンテンツ作成に活用できるものとなっている。幅広い年代・性別の声で自然な音声を制作でき、日・英・中・韓・仏・独など11言語に対応しており、喜びや怒りなどの感情表現も可能だとしている。声質や韻律といった人の音声の特徴を短時間の録音音声から高速学習する技術により、タレントやキャラクターの似声制作も可能で、エンターテインメントや広告のコンテンツ作成にも活用できるという。また、音声合成エンジンをPaaS(WebAPI)としても提供し、アプリケーションや既存システムへの音声合成機能の組み込みを可能としている。「同時通訳」では、発話を音声認識し、認識結果を翻訳する機能が提供される。日英/英日、日中/中日の3カ国語に対応し、空港や駅など公共の交通機関や店舗、観光地などでの外国人とのスムーズなコミュニケーションを可能としている。音声認識と機械翻訳の並列動作により、話していることをリアルタイムで次々に翻訳でき、さらに辞書をカスタマイズすることで、翻訳精度を高めることも可能なほか、翻訳結果のテキスト表示や、合成音声での応答もできるという。「音声対話」では、発言者の意図を捉えて応える音声対話を実現しており、対話に必要な音声認識や音声合成に加え、意図理解のための知識処理機能が提供される。利用シーンや業務用途に応じた対話知識(シナリオ)や辞書を構築することで、適用範囲を拡大できるとしている。例えば、引っ越しをして区役所に連絡した場合、「先週、引っ越して来たのですが」という問いかけに対して「住民票の移動手続きはお済みですか?」と、発言者の意図を捉えて応答する対話システムの構築などが考えられるという。テキストでの対話にも対応しており、対話型の店舗案内や相談サービス、自動音声応答システムへの活用も可能としている。
2015年10月28日ディー・ディー・エス(DDS)は27日、FIDOに準拠した勾玉型ウェアラブル指紋認証機器「magatama」(マガタマ)を発表した。価格はオープン。11月末に提供を開始する。「magatama」は、指紋認証機能と通信モジュールを搭載した、FIDO準拠の小型生体認証デバイス。Bluetooth Low Energy 4.0を備え、スマートフォンやタブレット、PCなどとワイヤレス接続することで、ID/パスワード入力の必要なく、本人認証が行える。FIDO(Fast IDentity Online)は、指紋認証などの生体認証と公開鍵暗号を組み合わせ、オンラインサービスの認証を安全に行うためのプロトコル仕様。「magatama」の指紋認証は、同じくFIDO準拠のサーバ、端末と通信可能。指紋認証してPKI(Public Key Infrastructure、公開鍵暗号)をサーバ側へ送信し、端末とサーバー間で標準化されたPKI鍵のやりとりのみを行う仕組みだ。当初はBluetooth搭載モデルを出荷するが、NFC搭載モデルも2016年に出荷する予定。直接の接続機器は、スマートフォンやタブレット、PCなどのほか、今後店頭やオフィス、銀行なども想定する。利用シーンは、「店頭での支払い決済」「家でのロック解除や機器操作」「オフィスでの入退出や決済」「申請窓口での押印」など。例えば、郵便や荷物を送る際に受付にかざすことで、送り主や宛先の筆記・筆写、送料支払などが行えるような利用を想定する。「magatama」本体は指紋認証センサーなどを搭載したモジュール部と、外装のホルダー部で構成される。本体サイズは直径31.0mm、厚さ9.0mm。重量は9.8g。電源はコイン型リチウム電池(CR2032)で、2色のLEDを内蔵する。DDSでは「magatama」本体と「magatama」アプリ、FIDO認証局サーバを「magatama」プラットフォームとして訴求。現時点では、「magatama」の利用は専用アプリとサーバが必要だが、年明け頃までには、クラウドIDPサービスとしてサーバ機能を有償提供する計画だ。また、モジュール部はホルダー部から脱着可能なため、アクセサリや時計に搭載するなど、多様なデザインが可能とし、magatama搭載商品の販売パートナー募集も推進していく。2016年出荷予定のNFC搭載モデルでは、TYPE-A(MIFARE)、TYPE-B、Felicaに対応。国内の電子マネーやカード会社の決済サービス「PayPass」「payWave」といったサービスの利用も視野にいれる。2017年には加速度センサーなどに使われるMEMS搭載モデルも提供する予定。
2015年10月27日センチュリーは15日、スマートフォンなどを載せるだけで音声出力を増幅させるブロック型のアクティブスピーカー「BrickS」に、新色となるホワイトを追加した。10月16日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は3,480円前後(税込)。ワイヤレス通信技術「Near Field Audio」を使って、Bluetoothなどの設定をすることなくスマートフォンなどを載せて音を増幅するアクティブスピーカー。カラーバリエーションとしてレッド / イエロー / ブルー / ブラックがすでに発売されているが、新たにホワイトが追加された。スピーカー出力は2W+2Wで、きょう体は玩具のブロックをモチーフにデザイン。凹凸部分にスマートフォンをはめ込むと、スタンドとしても機能する。付属のケーブルを使って有線接続も可能だ。有線の場合はステレオ出力だが、「Near Field Audio」を介する場合はモノラル出力となる。電源はUSBバスパワーのほか単3形乾電池×3本でも動作。乾電池の場合、連続動作時間は約10時間で、1分以上音楽が再生されないと自動的に省電力モードに切り替わる。インピーダンスは16Ω、再生周波数帯域は置くだけモード時250Hz~16KHz、ケーブル接続モード時100Hz~20KHz。本体サイズはW134×D66×H55mm、重量は約180g(電池含まず)。
2015年10月15日大日本印刷(以下、DNP)は10月14日、パスワードを用いないオンライン認証の標準化を目的とする国際的な非営利団体「FIDO Alliance (ファイドアライアンス)」にスポンサー・メンバーとして加入したと発表した。2016年度を目処に、FIDO仕様に準拠した強固なセキュリティと利便性を兼ね備えた認証サービスの提供を開始する。提供を予定する認証サービスは、スマートフォンやウェアラブル端末などが装備する生体認証機能などを利用し、直観的でわかりやすい認証方式を採用するほか、新たな脅威に対しても新しい認証方式を常に提供していく予定。サービスの運用は、高いセキュリティと耐震性を備えるという同社のデータセンターで行う。これによりユーザー企業は、IDとパスワードを使った既存の認証方式から、パスワードを使わない生体認証などの方式に移行することで、セキュリティを強化することが可能。認証には、生活者のスマートフォンなどを使うため、専用のリーダーやトークンなどの配布が不要で、簡単に認証機能を追加できる。一方、生活者は、パスワードを使わない認証が可能になることで、パスワード管理の負荷を軽減することが可能だ。同社は今後、金融機関やインターネット・サービス事業者などを中心に同サービスを提供し、2019年度までの4年間累計で20億円の売上を目指す。なお、同サービスは、10月15日・16日に東京国際フォーラムで開催される「金融国際情報技術展 FIT2015」のDNPブースで紹介される予定となる。
2015年10月15日みずほ銀行は10月14日、米SimpleEmotion(SE)と、コールセンターにおけるオペレータの応対品質向上を目的に、同社の音声感情認識技術を同行のコールセンター業務へ試行導入することで合意したと発表した。同行によると、SEとの試行は国内銀行では初の試みという。SE社は、スタンフォード大学生のMatthew Fernandez氏とマサチューセッツ工科大学生の Akash Krishnan氏が2012年に共同設立したベンチャー。SEの音声感情認識技術は、人の声の周波数などから話者の感情を、どの言語でも識別可能としている。SEはその技術の活用領域をコールセンターの他、ロボティクスやヘルスケアなどの多様な分野とし、各社の業務特性に合ったソリューションの提供を行っているとのこと。同行は2015年2月から、コールセンターにおいてIBM Watsonテクノロジーを導入し、より正確でよりスピーディな応対の実現を目指しているという。今回SEの技術力をコールセンターで利用することで、オペレータのさらなる応対品質向上を目指すとしている。将来的には、利用客とのコミュニケーションにおいて、Watsonテクノロジーと連携させた最適なワン・トゥ・ワン応対や、店頭やロボットなど他チャネルへの応用を展望していくとしている。
2015年10月15日ジェーシービー(以下、JCB)は7日、 富士通および富士通フロンテックと、手のひらの静脈認証技術を用いた決済スキームの実証実験を海外で実施すると発表した。○手のひら静脈情報とカード情報を紐付け同決済スキームは、高い認証精度と耐偽造性能を備えた富士通の静脈認証技術と、国際ペイメントブランドJCBのネットワークを融合させ、あらかじめ手のひらの情報をカードの情報へ紐付けすることで、手のひら静脈認証での本人確認によりカードレス決済を実現するもの。このようなシステムを用いた決済スキームは世界初となるという。日本国内では、2015年7月にJCB本社で実証実験を実施。今回は、10月に海外で開催するパートナー企業向けのカンファレンスの場で実験を行うことにより、国内外における様々な決済プロダクトで利用可能な「グローバル決済スキーム」としての実用化へ向けた検証を行う。同社広報は「国内での実証実験ではクレジットカードによる使用確認を行った。今回は海外での使用およびブランドプリペイドカードでの使用確認を行う」と話している。JCBは、今後も他の国・地域において実証実験を重ね、利用者のニーズに沿った同決済スキームの実用化を目指す。国内においては、既にATMで手のひら静脈認証技術を導入済みのOKB大垣共立銀行やその他金融機関と、決済分野における協業を検討していくという。
2015年10月07日エーアイは、クラウド型の音声合成新サービス、「AICloud(エーアイクラウド)」の提供を11月4日より開始すると発表した。AICloudは、エーアイの音声合成エンジンAITalkをクラウド型で利用できるサービス。この度音声合成APIに、単語登録オプションを追加した新しい「AITalk WebAPI」と、Webサイトにタグを埋め込むだけで利用が可能なHP読み上げサービス「AITalk Web読み職人」を「AICloud」第一弾として提供する。今後は「AICloud」はクラウド型の各種音声合成クラウドサービスを順次追加する予定。
2015年10月01日NTTドコモは、2015-2016冬春モデルとして虹彩認証システムや高速AF(オートフォーカス)カメラを搭載する5.4インチAndroidスマートフォン「arrows NX F-02H」(富士通製)を11月下旬に発売する。30日より予約受付を開始しており、価格は未定。「arrows NX F-02H」は、5.2インチサイズのAndroidスマートフォン。前モデルである「ARROWS NX F-04G」同様に、虹彩認証システム「Iris Passport」を搭載している。同システムにより、パスワード入力の代わりに画面を見るだけでdocomo IDのログインや、ドコモ ケータイ払いが利用できる。ボディは、ナノテクファイバーを織ったシートと樹脂によるハイブリッド成形を採用。米国防総省の軍用機郡「MIL-STD-810G」に準拠した耐久性を備える。端末上部には、従来モデルと比べ約2倍の耐傷性があるという「ハードアルマイト」が使われているほか、本体も耐傷性コーティング「タフレイヤーコート」が施されている。2,150万画素のメインカメラは、富士通独自の「コントラストAF」と位相差AFを組み合わせた「高速ハイブリッドオートフォーカス」に対応。約0.14秒でピント合わせが行える。また、画像処理エンジン「GRANVU」により、暗い場所でも高品質な写真が撮影できる。そのほか、屋外でもディスプレイが明るく見やすい「スーパークリアモード」、周囲が騒がしくても通話相手の声が聞き取りやすい「スーパーはっきりボイス4」、使用中は画面が消えない「持ってる間ON」などユーザーをサポートする機能を搭載している。主な仕様は次の通り。OSはAndroid 5.1。CPUはMSM8992(ヘキサコア、1.8GHz+1.4GHz)。内蔵メモリは3GB。ストレージは32GB。外部ストレージはmicroSDXC(200GB)。バッテリー容量は3,390mAh。連続待受時間や通話時間は未定。ディスプレイ解像度は1,440×2,560ピクセル。背面には2,150万画素、前面には240万画素のカメラを内蔵。IPX5/8、IP6Xに準拠した防水・防塵性能を備える。サイズ/重量は、高さ約154mm×幅約75mm×厚さ約7.9mm/約167g。カラーバリエーションは、Iris Green、Black、Whiteの3色。通信面では、受信時最大225Mbps/送信時最大50MbpsのPREMIUM 4G、受信時最大14Mbps/送信時最大5.7MbpsのFOMAハイスピードをサポート。そのほか、IEEE802.11a/b/g/n/acに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.1、VoLTE(海外対応)、ワンセグ/フルセグなどに対応している。
2015年09月30日インテル セキュリティは29日、2016年版の個人向けセキュリティ製品として、「マカフィー リブセーフ」新製品を発表した。生体認証アプリ「True Key」の搭載やAndroid Wear搭載スマートウォッチとの連携などが特徴。発売日は10月16日。価格は「マカフィー リブセーフ」1ユーザー1年版が税込8,208円、同3年版が税込15,408円など。インテル セキュリティWebサイトや店頭(パッケージ/POSA)で販売されるが、すべてダウンロード提供となる。「マカフィー リブセーフ」は、WindowsやMac、Android、iOSなどマルチデバイスに対応したセキュリティソフトウェア。2016年版では、新たに生体認証機能「True Key」を提供。顔、指紋、デバイス本体といった要素を組み合わせ、モバイルアプリやWebサイト、デバイスに生体認証を利用してログインできるようになる。また、スマートウォッチ連携では、Android Wear搭載スマートウォッチからの遠隔ロックやアラーム再生のほか、モバイルデバイス上の脅威の検知をスマートウォッチ側で受信するといった操作が行える。このほか、セキュリティ製品非搭載デバイスを検出する機能や、製品インストール用URLを保護したいデバイスにメール送信する「簡単インストール」、バッテリ管理機能へ手軽にアクセスできるホーム画面ウィジェットなどの機能も強化されている。
2015年09月29日ディラックは15日、台湾SilverStone製の電源ユニットとして、80PLUS Platinum認証を取得した550Wモデル「SST-ST55F-PT」、650Wモデル「SST-ST65F-PT」、750Wモデル「SST-ST75F-PT」を発売した。店頭予想価格(税別)は「SST-ST55F-PT」が19,000円前後、「SST-ST65F-PT」が23,000円前後、「SST-ST75F-PT」が24,000円前後。同社として初となる80PLUS Platinum認証取得の電源ユニット。冷却に120mmファンを搭載し、負荷が20%未満の場合に、ファンの動作を止めるファンレスモードを備える。また、ケーブルは取り回ししやすいフルモジュラー式を採用する。「SST-ST55F-PT」の各DC出力は、+3.3Vが20A、+5Vが20A、+12が45.9A、-12Vが0.3A、+5Vsbが3A。コネクタ数はメイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×2、SATA電源コネクタ×8、ペリフェラルコネクタ×6、FDDコネクタ×2。「SST-ST65F-PT」の各DC出力は、+3.3Vが20A、+5Vが20A、+12が54.2A、-12Vが0.3A、+5Vsbが3A。コネクタ数はメイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×4、SATA電源コネクタ×8、ペリフェラルコネクタ×6、FDDコネクタ×2。「SST-ST75F-PT」の各DC出力は、+3.3Vが20A、+5Vが20A、+12が62.5A、-12Vが0.3A、+5Vsbが3A。コネクタ数はメイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×4、SATA電源コネクタ×8、ペリフェラルコネクタ×6、FDDコネクタ×2。本体サイズはW150×D140×H86mm。
2015年09月15日サイズは9日、80PLUS GOLD認証を取得したセミプラグイン方式の電源ユニット「超力短セミプラグイン」シリーズを発表した。550Wと700Wの2モデルを用意する。○SPCT-550SP「SPCT-550SP」は、80PLUS GOLD認証を取得している定格出力550Wの電源ユニット。奥行きが125mmのショートタイプ電源でケーブルはセミプラグイン方式を採用。SATA電源コネクタ / ペリフェラルコネクタ / FDDコネクタを取り外すことができる。不必要なケーブルを外すことでPC内部の電源ケーブルを整頓可能。12Vはシングルレーン仕様で、冷却用に120mmのファンを搭載。保護回路は過電流保護回路(8OCP)、過電圧保護回路(OVP)、短絡防止回路(SCP)などを備える。主な仕様は、各DC出力の+3.3Vが20A、+5Vが20A、+12Vが45.5A、-12Vが0.5A、+5Vsbが2.5A。コネクタ数は、メイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×2、SATA電源コネクタ×4、ペリフェラルコネクタ×2、FDDコネクタ×1。本体サイズはW150×D125×H86mm、重量は1.6kg。○SPCT-700SP「SPCT-700SP」は、定格出力700Wのモデル。基本仕様は「SPCT-550SP」とほぼ共通。主な仕様は、各DC出力の+3.3Vが20A、+5Vが20A、+12Vが58A、-12Vが0.5A、+5Vsbが2.5A。コネクタ数は、メイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×4、SATA電源コネクタ×4、ペリフェラルコネクタ×2、FDDコネクタ×1。本体サイズはW150×D125×H86mm、重量は1.7kg。
2015年09月09日ラトックシステムは3日、デジタル音声をアナログ音声に変換する、デジタルtoアナログオーディオコンバーター「RP-ADAC1」を発表した。9月中旬より、楽天市場店限定で販売する。価格はオープンで、直販価格は税込3,180円。デジタル音声出力端子をもつTVやゲーム機などと接続して、アナログ音声に変換するデジタルtoアナログコンバーター。本製品で中継することで、TVやゲーム機のデジタル音声を、デジタル音声入力のないアンプやアクティブスピーカーなどに接続できる。音声入力インタフェースは光デジタル(角型)×1、同軸デジタル×1、音声出力インタフェースはアナログ(RCA)×1、ライン出力(3.5mmステレオミニジャック)×1。対応サンプルレートは、光デジタルが24bitの96kHz / 88.2kHz / 48kHz / 44.1kHz。同軸デジタルが16bitの192kHz / 176.4kHz / 96kHz / 88.2kHz / 48kHz / 44.1kHz。本体サイズはW55×D70×H20mm、重量は約48g。
2015年09月07日NECは9月4日、顔検出/顔照合ソフトウェア開発キットである「NeoFace」に顔認証アルゴリズムを搭載し、新バージョンとして販売開始した。なお、同アルゴリズムは米国標準技術研究所(NIST)による顔認証技術ベンチマーク・テスト(FRVT2013)で第1位を獲得し、世界最高レベルにあると同社はいう。新製品は、真正面ではないやや横向きの顔画像や解像度が低い画像、照明が暗い場所など、厳しい撮像環境での認証精度の改善や、大規模データベースでの照合速度の向上など、性能を大幅に強化したとのこと。同製品は、ベンチマーク・テスト第2位のアルゴリズムと比べて1/8のエラー数、ベンチマーク・テスト参加の全アルゴリズムの中で最高速、従来のバージョンと比べて1対Nの認証精度が28%向上、同じく1対1の認証エラー率を2/3低減といった特長を持つ。同製品の利用により、官公庁から地方公共団体、民間企業まで、大小多様なシステムに、出入国管理や本人確認といった幅広い用途で顔認証を容易に組み込むことができ、利便性とセキュリティ性の向上を実現するとしている。
2015年09月07日米Nok Nok Labs Inc.(NNL)はこのほど、日本に拠点を開設すると発表した。これまで米国から行ってきたサポートを日本から提供する。同社は生体認証などを利用したオンライン認証技術の標準化団体「FIDO Alliance」の創設メンバー6社の中の1社。FIDO Allianceはパスワードではなく、公開鍵暗号と生体認証などの技術を利用し、サーバを介して認証を行う新方式を推進している。参加企業は順調に増え、マイクロソフトやGoogle、PCメーカー、スマートフォンメーカー、決済ソリューションを提供するPayPal、アリババの支払いソリューションを担当する支付宝といったサービスプロバイダー、NTTドコモなどの携帯キャリアを含め、全世界で210社以上が参加している。NNLはFIDO Allianceの技術を活用しビジネスを展開。「パスワードに比べ強固な認証技術であり、これを採用した企業にとってはブランドロイヤリティの向上、エンドユーザーとのエンゲージメント確立、ユーザー当たりの収益拡大の実現といったメリットを生む」(NNL 社長兼CEO フィリップ・ダンケルバーガー氏)と、そのメリットをアピールする。日本の拠点はNNLのビジネス・デベロップメント担当ディレクターの宮園 充氏が担当する。すでにNNLのソリューションを採用しているNTTドコモなど既存顧客へのサポートを拡充するとともに、まだ顧客になっていない日本企業へのアピールを行う計画だ。FIDO Allianceが提供する認証技術は、すでに提供されているスマートフォンなどデバイスが持っている技術を活用。指紋認証センサーをはじめ、カメラ、Trusted Execution Environment(TEE)など、デバイスに搭載されている機能を活用できる。ユーザーは事前に自分の端末をレジストレーションしておけば、デバイスが持っている指紋認証などの認証技術を使って、アプリケーション用の秘密鍵を取り出すことができる。端末と認証サーバのやりとりにはFIDOが制定した標準化されたプロトコルを利用し、サーバに対する認証でデバイスが秘密鍵を用いて認証する。現在主流となっているパスワードを使った認証方式に比べ、機密性が高いことから、「これまでにない強固な認証技術となると考え、アライアンスとして公開することとした。すでに提供されているデバイスの認証技術を活用することから低コストで実現可能で、ユーザー側の使い勝手もよい。ECサイトなどのサービスを提供する事業者にとっては、ユーザー当たりの収益拡大につながるものとなる」とダンケルバーガー氏はアピールする。NNLはFIDOのプロトコルを採用し、デバイス側にはアプリケーションを開発するSDKの提供、認証デバイスを開発するオーセンティケーター向けSDKの提供を行う。サービス事業者が利用する認証サーバ向けには、ポリシー、ルールに準じた認証サーバを提供する。認証技術を製品として提供するだけでなく、スマートフォンを開発するメーカー、認証用デバイスを開発しているメーカーに対しては、OEM形式で技術を提供するビジネスも行っている。「より簡単で、公開鍵暗号による高いセキュリティ、統一されたインフラによる複雑さの解消といった点が理解されれば、FIDOに対応したデバイスが大きく広まっていくだろう。2017年までには何十億台ものデバイスが出回る見込みだ」(ダンケルバーガー氏)また、AppleのiPhone、iPadなどはAppleがFIDOに参加していないものの、利用されている指紋認証センサーを活用すれば、対応アプリケーションの開発は可能となっている。もちろん、Apple製品以外のスマートフォン、タブレットも同様にサポート可能なものが多数存在する。「対応できるのは指紋認証だけに限らない。生体認証以外の認証方式に対応することも可能で、現在は登場していない、将来出現する新技術にも対応できることがNNLの強みとなる」(NNL ビジネス・デベロップメント担当ディレクター 宮園充氏)日本の拠点では、以前からリクエストがあった米国本社からではない、日本からのサポートを行う。「以前から数社のサポートを米国で行っていた。しかし、NTTドコモのように同じタイムゾーンでサポートをしてくれないかとの要望もあって、今回、日本に拠点を開設する。今後、サポートを強化していくことで、日本向けデザイン要件などもヒアリングし、製品に反映させていきたい」(ダンケルバーガー氏)
2015年09月05日モイは4日、同社が運営するライブ配信サービス「ツイキャス(TwitCasting)」が、オープンソースの音声圧縮方式「Opus」に対応したと発表した。プロのアーティストによる配信や、「イケボ」(イケメンボイス)配信など、高音質へのニーズが高まったため、今回Opusの全面対応を実現。Opus公式サイトによると、ビットレートは6kb/sから510kb/s、サンプリングレートは8kHzの低帯域からから48kHzの高帯域をカバー。VoIPや音楽ライブのリモート配信などの用途に適するという。モイは、Opusの対応でより高音質のサービスを提供できるとしている。対象の配信は、iOS/Androidアプリの最新版、およびPCからの配信全て。複数人で同時配信できる「コラボ配信モード」はリリース時点では対応しないが、近日対応する予定。このほか、ツイキャス利用時の楽曲使用に関し、従来のJASRACに加え、新たにJRCおよびイーライセンスと包括契約を締結した。これにより、使用楽曲をツイキャスに報告することで、JASRAC/JRC/イーライセンスの管理楽曲を無料で歌唱・演奏することが可能となった。
2015年09月04日ドスパラは、指紋認証で解錠するタイプの南京錠「DN-13083」を、同社直営の「上海問屋」限定で2日に販売開始した。価格は税込11,999円。解錠を指紋認証のみにしたことで、一般的な南京錠で起こりうる鍵の紛失や盗難といった問題を解決し、高いセキュリティ性を保持しながら手軽に解錠できるようになっている。シャックル(南京錠のUの字型になっている部分)は直径8mmあり、物理的な安心感もあるとする。指紋は10人まで登録でき、多人数での共用も可能。本体サイズはW64×D2.8×H128mmで、重量は約470g。電源は単4形乾電池×2本。
2015年09月03日ASUSTeK Computerは1日、同社の液晶ディスプレイがテュフ ラインランドのブルーライト低減機能の認証(26機種)と、フリッカーフリー機能の認証(28機種)を取得したことを発表した。テュフ ラインランドは、ドイツに本拠地を置く第三者認証機関。工業製品の安全試験や認証、マネジメントシステムの監査や認証などを行っている。今回の認証はテュフ ラインランドが開発したブルーライトの強度と波長、および画面上におけるフリッカー試験の技術基準に基づく。ブルーライト低減機能については、26機種がテュフ ラインランド認証(証明書ID:0000044278)を取得。ASUS製の液晶ディスプレイでは、ブルーライトを4段階で調整可能。Level 1はWebブラウジングに適した設定で、色変化を最低限に抑えてブルーライトを20%カットする。Level 2は写真やビデオの鑑賞に適した設定で、ブルーライトを30%減らす。Level 3は長時間の読み書きに適し、ブルーライトを50%減らしている。Level 4は薄暗い環境下での使用でもっとも効果的に表示を行える設定となり、ブルーライトを70%カットする。対象機種は以下の通り。一方のフリッカーフリー機能については、28機種がテュフ ラインランド認証(証明書ID:0000043082)を取得。ASUS製の液晶ディスプレイが持つフリッカーフリー機能は、動的にバックライトを調整し、フリッカーが現れやすい低輝度時でもフリッカーの発生を防止。これにより眼精疲労や肩こり、頭痛などの症状を和らげ、長時間の作業でも快適に使用できるとしている。対象機種は以下の通り。
2015年09月01日K2Dは8月28日、シンガポールのSTAMPが保有するデジタル認証システム「STAMP」を活用した事業の開始を目的として、同社との間で合弁契約を締結したと発表した。合弁会社のStamp Technologies Japanで「STAMP」に関する日本国内における独占販売契約およびライセンス契約を締結している。「STAMP」では、スタンプカードやポイントカードの機能をスマートフォンやタブレットなどのデジタル端末上で実現する。サービス提供店舗などに設置された専用機器とスマートフォンが直接タッチするという簡単な操作で、ポイント取得と蓄積が可能になる。すでにタイなどでは、「Citi Bank」「Esso」「SINGHA」といった企業に導入実績があり、主にスマートフォン向けのスタンプカードの代替として、現在までに35万人にSTAMPアプリがダウンロードされ、100万件以上のトランザクションを達成しているという。「STAMP」の導入により、多面的な顧客情報の管理や、管理データに基づいたプロモーションやクーポン戦略が可能となる。また、ユニークIDとOTP(ワンタイムパスワード)を組み合わせた独自の電子指紋生成技術による、安全で確実な本人認証を実現しており、今後、ポイントカードシステムとしてだけでなく、決済システムとの連携などのサービス展開も見込むとしている。
2015年08月31日ユニットコムは8日、同時対発売するSIMフリー/LTE対応スマートフォン「ZenFone 2 Laser」と、SIMサービス「IIJmio 音声機能付きSIM ミニマムスタートプラン」のセット販売を開始した。「ZenFone2 Laser」は、1,270×720解像度の5.0型液晶ディスプレイを搭載し、OSにAndroid 5.0.2、CPUにSnapdragon 410を採用。特徴はカメラ機能で、レーザーオートフォーカスを搭載し、薄暗い場所でもピントをスムーズに合わせられるとする。microSIMスロットを2基備え、対応SIMカードによりLTE/音声通話が可能。本体サイズはW71.5×D3.5~10.5×H143.7mm、重量は約145g。8日に発売し、同社が運営するPCショップ「パソコン工房」などでも取り扱う。「IIJmio 音声機能付きSIM ミニマムスタートプラン」の端末価格は、税込1,400円/月で24回払い。SIMサービスの料金は1,728円/月となり、セット価格の合計は3,128円/月となる。端末価格は初回のみ1,577円となり、同社指定のショッピングクレジットで契約する必要がある。初回のSIM購入代金として、2,916円が別途必要となるほか、別途ユニバーサルルサービス料がSIMカード1枚あたり2円必要(いずれも税込)となる。SIMカードは、データ専用SIM、SMS 機能付きデータ通信SIM、音声対応SIMの3種類から選択可能。SIMと端末を同時購入した場合、購入端末に対してのSIM設定を無料でサービスする。
2015年08月10日日本電気(NEC)は6日、顔認証によるPCログオンや、ログイン中の利用者の常時監視が可能なPC用セキュリティソフト「NeoFace Monitor」を強化した「NeoFace Monitor V2」を発表した。販売は8月20日を予定している。「NeoFace Monitor V2」は、NECの顔認証エンジンをベースにしたセキュリティソフト。カメラに顔を向けるだけで行える顔認証と、重要情報の運用管理に便利な常時監視機能により、セキュリティを高めている。V2では、認証に失敗した人物の顔画像記録をログとして残すことができ、非登録ユーザーであったのか、単なる認証ミスであったのかといった理由が確認できる。また、NECの統合型PCセキュリティソフト「InfoCage PCセキュリティ」とも連携でき、ディスクの暗号化や周辺機器の利用制限なども行なえる。このほか、顔画像の登録やユーザー情報の変更といった、これまでは管理者のみに与えられていた権限を、一部他ユーザーに委譲することも可能。こうした作業負荷の分散で、大規模ソリューションでの柔軟な運用が可能となっている。同社は「NeoFace Monitor V2」で官公庁や企業の情報セキュリティをさらに強化し、情報社会における安全なビジネス環境の構築に貢献したいとのこと。価格は税別でクライアント用が15,000円、認証サーバ用が150,000円、AD(Active Directory)サーバ用が150,000円(いずれも税別)。
2015年08月10日SCSKは8月7日、コールセンターにおいて音声認識されたテキスト文章などをもとに、苦情の発見、離反、成約をリアルタイムに予測するシステム「VOiC for SAP HANA」を9月から提供すると発表した。「VOiC for SAP HANA」では、音声認識技術を用いて問い合わせ相手とオペレーターの会話を瞬時にテキスト化し、会話内容から苦情の発生や満足度の向上・低下の確率をリアルタイムに算出する機械学習モデルを構築している。モデルによる判定は、単なるキーワードのマッチングでなく、表現の組み合わせ、回数、会話スピード、会話比率など100以上の特徴からスコア付けを行い、最適な予測を行うモデルを生成。これにより、オペレーターや分析者などがあらかじめ単語を設定するなどの手間をかけずに、精度の高い判定ができるようになっている。今回、SAPジャパンの「SAP Predictive Analytics」を活用し、これまで数カ月かかっていた機械学習モデルの作成期間を数時間に短縮したという。また、平均2秒に1回発生するコールセンターの発話データに対処するため、データを高速で処理するプラットフォームとして、SAPジャパンの「SAP HANA」を採用している。リアルタイムで音声認識テキストを取得する仕組みは、アドバンスト・メディアの「AmiVoice Communication Suite2」と連携しており、精度の高い音声認識テキストの生成もできる。
2015年08月07日日本電気(NEC)は8月6日、世界一の認証精度を持つという顔認証エンジンをベースに、顔認証によるPCログオンやログオン中の利用者の常時監視を可能とするPCセキュリティ・ソフトウェア「NeoFace Monitor(ネオフェイス・モニター)」を強化し、「NeoFace Monitor V2」として販売開始した。価格は、クライアント用が1万5,000円(税別)、認証サーバ用及びAD(Active Directory)サーバ用がいずれも15万円(同)。出荷開始はいずれも8月20日。新製品は、認証に失敗した人物の顔画像記録や、同社の統合型PCセキュリティ・ソフトウェアである「InfoCage(インフォケイジ) PCセキュリティ」との連携機能などを強化した。これらにより、マイナンバーを始めとする重要情報の漏洩対策が求められる環境に対応するとしている。なお、InfoCage PCセキュリティとの連携機能は9月に出荷開始の予定。同製品は、ログオン時・ロック解除時・常時監視中に認証NGとなった顔画像をログとして保存するため、不正利用の抑止が期待できるという。また、認証NGのログが残っている場合、登録ユーザーが横を向いているなどの理由で認証できなかったのか、未登録ユーザーが不正利用を試みたのか、またその時どのような人物が不正利用を試みたかを、写真で目視確認できる。ディスクの暗号化や周辺機器の利用制限など、幅広いセキュリティ機能を持つというInfoCage PCセキュリティと組み合わせた利用が可能。高度なセキュリティを実現しつつ、InfoCage PCセキュリティが標準搭載するパスワード認証をNeoFace Monitor V2の顔認証と連携させ、シングル・サインオンを実現することで利便性を向上するとしている。顔画像の登録やユーザー情報の変更など、これまで管理者だけが可能だった作業の一部を権限委譲できる。一部の管理者に集中していた作業負荷を分散することで、大規模ユーザーでの運用時のメンテナンス負担を軽減し、柔軟な運用を実現するとのこと。
2015年08月07日セコムは、新しい指静脈を使った認証システム「セサモIDf(アイ・ディー・エフ)」を8月から発売すると発表した。「セサモIDf」は、従来の生体認証装置に比べ小型で、機器自体が防水となっているため、屋外ボックスなどが必要なく、屋内外問わず設置が可能。カードリーダー内蔵によりカードと静脈認証を組み合わせた入退室管理が可能となる。登録は6000人(1人につき両指)。また、セコムのセキュリティシステムとの連携のほか、出退勤管理にも対応しており、インターネットを利用して「セコムあんしん勤怠管理サービス」との連携も可能。同社では、データセンターでの入退室管理やマイナンバーを扱う区画での利用も想定している。
2015年08月05日LINEは4日、「LINE」アプリにおいて、友人になりすまし電話番号やSMS認証番号を聞き出す行為が発生しているとして、ユーザーに注意を呼びかけている。悪用するためのLINEアカウントの作成を目的としたもので、昨年、発生した電子マネーの購入を持ちかけるものとは異なっている。今回報告されたケースでは、友人になりすましたLINEを含むSNS・メッセンジャーアカウントから、「携帯番号を教えて。LINEの確認メッセージを認証して」といった旨の電話番号をたずねるメッセージが届くという。次に「4桁のPINコードが届いたら送って」など、「〇〇が届いたらその情報を教えて」というやりとりが続いていく。仮に、PINコードを教えてしまうと、犯人はこれを悪用して新しいLINEアカウントを作成したり、別のLINEアカウントにログインできるようになる一方で、ユーザーが今まで使っていたアカウントが使えなくなる。なお、こうした場合、LINEの利用はできなくなるが、ユーザーのLINEアカウントが他人に操作されることはない。また、事前にメールアドレス・パスワードの登録、Facebook認証のいずれかをしていれば、再度「LINEユーザーログイン」をすることでアカウントと一部の情報を引き続き利用できる。同社は、犯人の目的について、詐欺行為などに悪用するLINEアカウントを作成するため、ユーザーから電話番号や認証番号を聞き出していると説明している。また、電話番号やLINEから届く認証番号は、銀行口座や暗証番号、PCやメールのアドレスと同様、他人には教えていけない重要な情報だとし、家族や友人などの親しい人から、個人情報などを聞かれても教えてはいけないと、注意を呼びかけている。
2015年08月05日IPAは、コンピュータウイルスや不正プログラムの状況分析から、「今月の呼びかけ」を発表している。今月は、そのWebサイトを閲覧すると、日本語音声でウイルスに感染したことを警告し、偽のウイルス対策をするように促される。このような手口は、初めてであり、騙されてしまうことが少なくないと、IPAでは注意喚起している。これまで、音声を使った詐欺的な行為は、スマホでカメラのシャッター音を使い、いかにも本人を撮影し、個人を特定できたかのように振る舞うものが存在した。しかし、今回は日本語を使い、ウイルスの感染を警告する内容を読み上げる。ちなみに声は女性であった。その内容であるが、以下の通りである。警告あなたのコンピュータでウイルスが検出されました。ただちに提供された番号に電話していただくと、あなたのコンピュータ上のアドウェア、スパイウェア、ウイルス除去のためにガイドされます。このメッセージが表示されたということは、あなたの個人情報、写真、パスワードやクレジットカード情報が危険にさらされているということです。提供された電話番号に連絡していただけるまでは、インターネットの使用、Webサイトにログインすることや、オンライン上での商品の購入はなさらないでください。文面は、かなり日本語に精通した人が作成したと思われるレベルである。しかし、「ガイドされます」のように不審を感じ得ない部分もある。また、実際に音声を聞いた印象であるが、完全なネイティブとは思えない印象であった。このことから、海外の攻撃者が、明確に日本人を狙った攻撃といえるだろう。IPAに寄せられた相談内容によると、「PCサポート」といったWebサイトのアクセスしたところ、音声データが不意に再生されたとのことである。その詐欺サイトへは、広告バナーのクリックやリダイレクトによるものとIPAでは指摘する。音声を再生するのは、BGMなどと同じ仕組みである。その詐欺サイト閲覧したら、ウイルス感染などを調べることなく、無条件で警告音声を再生するようになっていた。警告音声にあったように、表示されたメッセージにある電話番号に電話をかけるように薦められる。このような手口に遭遇したことのないユーザーの中には、不安から電話をしてしまったユーザーもいたとのことである。そして、電話では遠隔サポートによるウイルス駆除を行うので、指定された遠隔操作ソフトのインストールを行うように告げられたとのことである。実際に、遠隔操作ソフトをインストールすると、なんらかの遠隔操作が行われた。その後、有償のセキュリティ対策ソフトの購入を促された。IPAでは、遠隔操作ソフトは速やかにアンインストールするように推奨した。有償のセキュリティ対策ソフトは断ればすむ。しかし、IPAではもっとも確実なのは、このような誘いに乗らず、指定された電話番号に決して電話をかけないこととしている。そして、IPAでは、日頃からのセキュリティ対策こそが重要と注意喚起する。脆弱性の解消、正しいセキュリティ対策ソフトの導入、地味であるが確実な対策となる。それを決して忘れないでほしい。その一方で、筆者が脅威に感じるのは新たな手口を考え、攻撃を仕掛ける攻撃者である。ウイルスや不正プログラムなどに大きな変化はない。それ以上に巧妙化しているのは、ドラマ性であったり、危機感を煽る演出、注力を働かせないようにする工夫である。個人データを入力するまえに、重要な判断をするまえに、今一度、振り返ってみることがいかに重要か。改めて思い知らされた事例であった。
2015年08月04日さくらインターネットは7月30日、SSLサーバ証明書のラインアップを拡充し、年額1500円から利用できるドメイン認証SSL「ラピッドSSL」を提供開始した。「ラピッドSSL」はシマンテックグループのジオトラストが発行するドメイン認証SSL証明書。1枚で複数のサーバに利用できるうえ、サーバ台数の制限もない。有効期間は1年・2年・3年の3パターンから選ぶことができ、最長で3年間は更新が必要なく、支払いや更新作業の手間も軽減できる。「さくらのレンタルサーバ」「さくらのマネージドサーバ」などレンタルサーバサービスのコントロールパネルからの申し込みであれば、入金確認後、数分で証明書を発行し、認証に必要なファイルは自動でアップロードされるうえ、証明書もサーバに自動でインストールされるため、複雑な作業なしにセキュアな環境をすぐ手に入れられる。対象サービスは、レンタルサーバサービス、VPSサービス、専用サーバサービス、クラウドサービス、ハウジングサービスとなっている。同社は9月30日正午まで、「ラピッドSSL 今だけ1年間分無料キャンペーン」を実施。同社サービスの利用者を対象に、ラピッドSSL1年分の料金(1500円)を値引きして提供するキャンペーンを実施する。
2015年07月31日楽天証券はこのたび、8月上旬にiPhone向け株アプリ「iSPEED」の国内株式版において、「Touch ID」を活用した指紋認証によるログイン機能を導入することを発表した。また、先物・OP、FX版の「iSPEED」や、iPad向け「iSPEED」にも順次対応していくとしている。「iSPEED」は、移動中や外出先でも快適に取引できるよう、スマートフォンやタブレット端末に特化したトレーディングアプリケーションで、国内株式やFX、先物・OPの取引はもちろん、チャート、四季報を含めた豊富なニュースをリアルタイムで閲覧できるという。楽天証券では、国内株式で38.3%、先物・オプションで56.1%、FXで66.1%の顧客がすでにスマートフォンから注文するなど、スマートフォン経由の注文が増加しているという。このたびの指紋認証機能の導入により、「iSPEED」の起動時に指紋認証によるロック解除が利用できる。さらに、自動ログイン設定を組み合わせれば、iPhoneに登録済みの指紋を「Touch ID」で認証するだけで、ログインが可能となり、正確かつスピーディに本人認証ができ、より安全に利用することが可能になるとしている。今後も継続的に「iSPEED」の機能追加・改善を行い、投資家の利便性向上に努めていくとしている。
2015年07月30日NTTコミュニケーションズは7月28日、WebRTC技術活用のためのプラットフォーム「SkyWay」にて、マルチブラウザ対応の音声認識APIを無償公開したと発表した。同音声認識APIは、JavaScriptで構成されているため、利用者側のブラウザでの新規ソフトウェアのインストールが不要となっている。また、音声認識サーバーはSkyWay上で提供されるため、個別に音声認識エンジンを構築する必要はない。これに加えて、NTT研究所の最先端の技術を活用しており、入力された自由発話音声を高速・高精度で認識することが可能となっている。対応ブラウザは、「Chrome」「Firefox」「Opera」で、次期マイクロソフト製ブラウザ「Edge」にも対応予定。また同社は、WebRTC技術によるアプリ開発をより容易とする、多人数接続・画面共有ライブラリ、WoTサンプルコードとWebRTCセキュリティ文書も併せて無償で公開した。
2015年07月28日三井住友銀行はこのたび、個人の顧客向けインターネットバンキングであるSMBCダイレクトの認証ツールについて、従来のワンタイムパスワード「パスワードカード」に加え、同機能を有するスマートフォンアプリ(Android・iPhone)「パスワードカード(スマホアプリ版)」を8月19日より提供開始すると発表した。また、旧来の暗証カードによるSMBCダイレクトのインターネットでの認証を2016年度上期目途に停止するとしている。○パスワードカード(スマホアプリ版)の概要パスワードカードの持ち運びが不便であるという顧客の要望に応え、スマートフォンアプリにて、パスワードカードと同じ機能が利用できる「パスワードカード(スマホアプリ版)」(以下同アプリ)の提供を開始する。申込方法・利用方法○インターネットでの暗証カード認証の停止昨今、銀行を装った不審なメールや偽画面で顧客の暗証番号等の情報を盗みとり、不正送金を行う犯罪が発生している。SMBCダイレクトはセキュリティ強化のため、旧来の認証方式である暗証カードについて、2016年度上期を目途にインターネットバンキング・モバイルバンキングでの振込などの取引を停止するという。パスワードカードでは取引できないテレホンバンキングなどの一部サービスについては、2016年度上期以降も暗証カード取引を継続するとしている。引き続きインターネットバンキング・モバイルバンキングでの振込などの取引を利用するために、「パスワードカード(スマホアプリ版)」または「パスワードカード」への切替を必ず実施するようにとしている。三井住友銀行では、今後も顧客のさまざまなニーズに応え、きめ細かなサービスを提供するとともに、スマートフォンによる取引への対応を一層強化していくとしている。
2015年07月22日