シンガー・ソングライターの岡林健勝によるソロ・プロジェクト、Ghost like girlfriendが、6月19日に待望の1stアルバムにしてメジャー・デビュー作『Version』をリリースした。元号も変わり、新時代がスタートした今、彼の目には現代社会はどう映っているのか。今回、新時代を彩る注目アーティストへのインタビュー連載第2弾として、Ghost like girlfriendをフィーチャー。本連載のvo.1に登場したMega Shinnosuke同様、Spotifyが今年大きな飛躍を期待する新進気鋭の国内アーティスト10組「Spotify Early Noise 2019」にも選出されるなど、大きな注目を集めながらも、つい最近までは顔も出さずに匿名性の高い活動をしていたGhost like girlfriend。音楽活動を始めたきっかけやアーティスト名の由来、音楽や社会において感じている未来への可能性とは? 様々な質問をぶつけてみた。――KinKi Kidsや堂本剛さんが音楽を始めるきっかけだったとのことなのですが、どんな所に惹かれたのでしょうか?最初は堂本剛さんのファッションがすごく個性的だったところから興味を持ちました。その後、雑誌のインタビューや彼の著書を読むと、当時とても辛い想いをしていたということが書かれていて、それがその時に自分が抱えてた悩みや辛さに近いものがあるなと思ったんです。著書の中で「そんな状況を救ってくれたのが音楽だった」といったことをおっしゃっていて。どうしようもなく辛い状況になった時に音楽にすがるという選択肢を与えてくれたのが堂本剛さんでした。――では、岡林さんも辛い状況を乗り越えるために音楽を?はい。高校生の時に好きだった女の子が不登校になってしまって。当時、そんな彼女を学校に行けるように、人と会えるような状態にしてあげようっていう目的が、自分のアイデンティティだと思っていたんです。でも、彼女は突然学校を辞めてしまって、会うことができなくなってしまった。その時に自分の中に残った彼女への気持ちや、話そうと思っていた会話のタネは曲にするに値するものなんじゃないかなと思って。歌にすることでその気持ちを歌の中に閉じ込めることができたような気がしました。Ghost like girlfriendのロゴ――そこから自分で作った曲を、誰かに聴いてほしいと思ったのはなぜでしょう?音楽を自分の新しいアイデンティティにしたかったからだと思います。アイデンティティを形成するにあたって“人からの評価”が必要だなと。でも、地元にはライブハウスもなくて、バンドメンバーもそろわなかったので、色々な事務所やレーベルに音源を送ってみることから始めました。――インディーズでの活動を経て、6月19日にリリースした初のフル・アルバム『Version』は、どんな作品になったと言えますか?前のミニアルバム3作でやってきたことを踏襲しながら、まだ広げられていない所に風呂敷を広げていくイメージで作りました。初めてのフルアルバムで、しかもメジャーデビュー作品ということで、これからの人生でも度々振り返るであろう作品になったと思います。なので、一生聴いて欲しいし、自分も一生歌えるように「80歳の自分ならこういうキーで、こういう間で歌うだろうな」みたいなことも想像しながら作りました。これまでの最高傑作でありながら、これからの作品の基準にもなるアルバムになったと思います。――メジャーレーベルからリリースするということで、これまでとの違いは感じていますか?作品を作る過程においては大きく変わったことはありませんでした。ただ、広めようとしてくれる人がたくさんいる、ということは裏を返せば、信念のない作品でも広まってしまう恐れがあるということで。より自分らしい作品にしなければいけないな、と思いました。これまで以上に媚びないようにしようっていう気持ちが強くなりましたね。――アルバムを作るにあたって苦労したポイントはありますか?「girlfriend」という曲は編曲のパターンがあり過ぎて困りましたね。元々はLampというバンドや松田聖子さんの「SWEET MEMORIES」みたいな曲にしようと思っていたんですが、自分の技量が全然追いつかず……。懐かしさを取り入れつつ自分の血を通わせるにはどうすればいいんだろう、と一番苦労しながら作りました。そのおかげでアルバムの中で1、2を争うほど好きな曲になりました。――「Midnight Rendez-Vous」ではKing Gnuの常田大希さんが参加されています。彼から刺激を受けた部分はありますか?ギターソロとコーラスをお願いしたのですが、戻ってきたデータが想像以上に多くて。ギターソロの後ろでシンセっぽい音が鳴っていたり、お願いしていなかった場所にもめちゃくちゃ彼の色が散りばめられていて。あの人はこうやって音を作ってるんだなっていう気づきにもなりました。今まで一人でやってきて、あまりこういう機会はなかったので、すごく勉強になりましたね。――常田大希さんもそうですが、今作の初回限定盤にもリミキサーとしても参加しているSASUKEさん、そして先日のSpotify主催イベント「Early Noise Night」でも共演したMega Shinnosukeさんなど、年齢は違えど共に“新世代アーティスト”として語られる方たちに共通して感じる部分はありますか?ちょうどイベントのMCでも話をしたんですが、4、5年前は高速BPMや裏打ちのビートとか、世の中のトレンドに自分のカラーをどうやって乗せるか? というフォーマットありきの作品の作り方が横行していたような気がするんです。でも、今は自分の生きがいや、自分自身のクリエイティビティーを素直に反映させた音楽を鳴らしている人たちが増えてきて。さらに、そういう人たちが自然とスポットライトを浴びる時代になってきている。自分も含めて今名前を挙げられたアーティストの方たちは、仮に10年後に「時代遅れ」と言われようとも、自分の信じた音楽を続けていく人たちなんじゃないかなと思います。――元号も変わって、時代が新しくなる機運もありますが、今の時代に対して感じることはありますか?僕は出身が兵庫県の淡路島で、生まれた翌年(1995年)に阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件がありました。当時のリアルな空気感は僕にはわかりませんが、今ってその時に似た空気感が漂っているような気がしているんです。でも、皮肉なことに世の中がカオスになればなるほど、文化は豊かになるんじゃないかっていう考えもあって。世の中に対する諦めみたいな気持ちが、作品をより自由で豊かなものにするというか。自分にも少なからずそういう側面があると思います。実際に、1995年頃って音楽的にはめちゃくちゃいい時代だったんですよね。だから、健やかなスタンスの音楽がたくさん鳴っているということは、逆説的に世の中がヤバイ状況なんじゃないかなって。音楽的には良い時代だけど、社会に対する希望はない、みたいな(笑)。本当に皮肉なことなんですけど。――岡林さん自身は、アーティストとして今後どのようなビジョンを描いていますか?50歳か60歳ぐらいになった時に「ご飯美味しい」みたいな、ただそれだけを歌詞にした曲を出したくて(笑)。 もし仮に、今そんな歌を歌っても全然説得力がないし、歌の背景を汲み取ってくれる人もいないと思うんです。ただ、これから色々な人に自分の音楽が届いて、自分の人生や生き様を知ってもらえた上で、そういう歌を聴いてもらって、感動や共感をしてくれる人がいたら、初めて自分のやってきたことや人生に意味を見出せる気がするんです。そのためにも、1日1日を大事に生きて、一人でも多くの人に音楽を届けるっていうのを続けていきたいなと思います。Ghost like girlfriendのメジャー・デビュー・アルバム『Version』が6月19日リリース!Ghost like girl friend『Version』Release Date:2019年6月19日(水)Label:EMI Records初回限定盤【2CD】:UPCH-29331/2(3,200円)通常盤【CD】:UPCH-20517(2,800円)初回盤通常盤Tracklist:[CD(初回限定盤、通常盤共通)]1. Last Haze2. girlfriend3. Midnight Rendez-Vous4. sands5. pink6. あれから動けない7. shut it up8. burgundy blood9. Under the umbrella10. fallin’11. feel in loud[初回限定盤ボーナス CD 収録内容]1. fallin’(AmPm remix)2. 煙と唾(EVISBEATS remix)3. (want)like(lover)(パソコン音楽クラブ remix)4. 髪の花(SASUKE remix)5. Tonight(Night Tempo remix)6. cruise(TiMT remix)■Ghost like girlfriendオフィシャルサイト
2019年06月26日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第14回目は、悩める女子に人気なセンセーショナル・ポップユニット「showmore」のお二人に音楽とキーボードの魅力をお聞きしました。“キレイゴト” で生きられるなら、悩まないでしょ?【大人の音楽LOVER♪】vol. 14「正しい事ばかり言わないで。人は寂しい生き物でしょ」をキャッチフレーズに、アンニュイに揺れ動く心を表現するユニットshowmore(ショーモア)をご存知でしょうか。YouTubeで公開したミュージックビデオが瞬く間に100万回再生を突破し、悩める女子から話題を集めているとか……!! そこで今回は、ヤマハミュージックジャパン新製品発表会のゲストとして登場したshowmoreお二人の音楽に対する想いや、愛用している電子キーボード「Nord」についてお話をうかがいました。「優しいメロディ」× 「独特のリズム」で揺さぶるshowmore(左:根津まなみさん/右:井上惇志さん)harakoまるでジャズやシャンソンを連想させる、語りかけるような歌い方のヴォーカルの根津さんと、トリッキーでリズム感が独特な演奏の井上さんが合わさると、気持ちがざわざわと揺さぶられます……。お二人が音楽表現に込める想いや、日頃意識していることはありますか?根津さん私は日頃、人の寂しさに目を向けている気がします。キャッチフレーズでも言っていますが、人は寂しい生き物だなと。その中での不安、孤独さ、それらを "肯定したい” という想いで音楽表現をしていますね。歌詞とメロディも同様で、常にアンテナを張って、すくいとっていけるように意識しています。同じ日常を生きている人達とリンクしたいので、特に同年代の女子に「好きです」と言ってもらえると、本当に嬉しいです(笑)。私自身も、肯定されたような気持ちになるのかもしれません。井上さん根津の歌詞は人間の割り切れない複雑な部分を肯定してくれるというか、“キレイゴト” ばかりじゃなくて良いんですよね。ダメな恋愛をしている女子に聴いてほしいです(笑)。演奏に関してはリズムが一番重要だと思っていて、そこを常に意識しています。人に楽器を教えるときも、多少音を間違えても自信を持って弾くようにとアドバイスしていますね。モチベーションが上がる楽器を選ぶ大切さharakoヤマハミュージックジャパン新製品発表会のゲストとしてデモ演奏をされていましたが、いかがでしたか? この電子キーボード「Nord Electro」は、日頃から愛用されているとのことですが、これから楽器を始めたい人や購入を考えている人に何かアドバイスはありますか?井上さん「Nord Electro」シリーズは、アコースティック・ピアノ、エレクトリック・ピアノ、オルガンに特化した機種なので、そのぶん操作がシンプルで直感的。「ピアノは昔ちょっと習ってたけれど、シンセサイザーのような複雑なキーボードは使いこなせるか不安……」という方には特にオススメです。鍵盤も弾きやすいですし、ピアノ音色は最高級のコンサートグランドピアノからアップライトピアノまでいろいろ入っていてとても充実しています。また、大人になってから楽器を始める場合に重要なのは、忙しい日々の中でいかにモチベーションを保つかということ。そのためには自分の楽器に愛着が持てることがとても大切ですが、「Nord」の真っ赤なデザインは特別感があるし大人でスタイリッシュですよね。やっぱりお気に入りの楽器だと毎日触りたくなるじゃないですか? そういう意味で、見た目は楽器を選ぶうえで一番重要だと思ってます。また、僕は昔のモデルからずっと使っているのですが、今回新しくバージョンアップして発売される「Nord Electro 6」は音色を切り替えた際に音が途切れない「シームレス・トランジション」という機能や、ボタンひとつでピアノにイコライザーをかけて音色を調整する「ピアノ・フィルター」など非常に便利な機能が追加されています。ピアノ以外に弦楽器や管楽器のサンプル音を出すシンセセクションもより操作しやすくなり、バンドマンやプロのミュージシャンにとっても不足のない一台になっていると思います。harako女性目線で「Nord」の電子キーボードを見たときに、持ち運びや操作で困ったことはありますか?根津さんケースに入れるとだいたい10キロくらいにはなるのですが、私は普段練習や演奏会場まで背負っていきます。女性には大きすぎる、なんてことはないですよ。ちなみに私は、見た目がかわいいからという理由で買いました(笑)。プロとアマチュアの垣根が薄れる時代harako最後に、YouTubeで100万回再生突破ということで、SNSと音楽の関係について感じることはありますか?根津さん・井上さん音楽のプロとアマチュアの垣根は、あってないようなものだと思いますね。というのも、自分たちで音楽を気軽に発信できるツールが現代には揃っています。つまり、多くの人に自分の音楽を聴いてもらうことはハードルが高いことではないのです。そして、自分と相性が良い音楽パートナーだってSNSで探せるかもしれません。自分が音楽を発信できるように、他の音楽もたくさんキャッチすることができます。ひとりでこもって練習するのも良いけれど、情報はたくさんあるので自ら足を一歩踏み出してみる。これが、音楽や楽器を楽しむことができる最大のポイントだと思います。——確かに、昔はCDメジャーデビューがプロの登竜門のような空気がありましたが、showmoreのお二人のようにYouTubeがきっかけで話題になればあっという間に多くのリスナーに届けることができますよね。「プロもアマチュアも垣根がない」というのが、とても印象に残ったインタビューとなりました! 素敵なお話をありがとうございました〜♪今回の音楽LOVERは……♪showmore "circus" (Official Music Video)センセーショナル・ポップユニット:showmore根津まなみ(Vo/作詞/作曲)& 井上惇志(Key/作曲/編曲)ジャズやヒップホップをベースに多彩な表情を持ち、キャッチーな歌詞と旋律で切なくアダルトな世界観をビビッドに描いたセンセーショナル・ポップユニット。結成当初から、りんご音楽祭2016出演やモーションブルー・ヨコハマでのワンマン公演など精力的に活動し、ミュージックビデオ『circus』は瞬く間に100万回再生を突破し一躍話題となる。2018年5月に1stアルバム『overnight』をリリース、同6月には『恋をした/circus』の2曲を7inchアナログ盤としてアルバムからシングルカット。キャッチフレーズ:「正しい事ばかり言わないで。人は寂しい生き物でしょ」〈楽器取材協力〉株式会社ヤマハミュージックジャパン[/hidefeed]★Nord電子キーボードNord Electro 6 piano 4[/hidefeed]
2018年10月01日「音楽に政治を持ち込むな?だったら恋愛も持ち込むな」。インタビューの冒頭からそんな言葉が飛び出した。牛田悦正(うしだ よしまさ)aka UCD、25歳。UCDは大学で哲学を学びながら、2015年夏に解散した学生団体SEALDsの中心メンバーとして、路上でマイクを持ち続けた。そして今年の10月18日、初のヒップホップアルバム『BULLSXXT』をリリース。今回Be inspired!は、マルチな才能を持つUCDに政治や哲学、音楽に対する思いを聞いた。本も読まず、考えずに主張するのはダサい。でも世界にいるのに俯瞰するのもダサい。僕は、原発が賛成なのか反対なのかどっちかだという議論にしたくなかった。一方的に主張することに対して違和感があったし、本も読まずに、道端で主張をする意味なんてない。体験談の共有も意味なんてない。賛成にせよ反対にせよ、どちらもメリットがあるはずでそれを考えてから主張すべきだと思った。だから最初僕はデモすることも反対だったんだ。日本社会に欠けているのは「哲学的に思考すること」。だからUCDは当時通った大学の図書館に原発の関連本を100冊購入してもらい、かたっぱしから読んで、考えた。しかし、ジレンマが待っていた。「どっちかに“決断”しなきゃいけない。それが政治だった」。結局意見を主張しないといけないんですよ。考えるだけじゃだめだった。100冊読むと、結局「なにを信じるか」ということしか残らない。そこには原発大丈夫だっていう煽りとダメだっていう煽りしかないから。哲学って思考をすることそのものだから、決断を留保するしかない。思考の限界だと思った。思考に留まるのは、いまの日本社会の「病」とまで言い切るUCD。社会の中で生きているのに、その社会を上空から俯瞰しつづける思考は、社会に何もなさない。「考えているからいいじゃん」という言い訳として消費されるだけだ。「でも重要なのは」、とUCDは続ける。「ちゃんと思考しないと決断できない。だからどっちも必要なんです。僕が言いたいのは、本当に考えたら決断できると思うし、すべき責任があるということ」。でも人間は、考え抜いても決断できない時もある。だから最終的に政治は、どちらを信じるかの “賭け”だと思う。人間はそうやって生きている。だからこそ危うい。どっちを選んでも決断は間違いうる。でも、「だから決断しない」んじゃなくて、データを集めて、しっかり考えて、ちゃんと指標をもつ。その上で、「未知のもの」に乗り出してみる。誠実に未来のためにギャンブルすることは、時に負けるし、時に惨めかもしれないけど、誇り高いことだ。音楽と政治が関係ないなら、音楽と恋愛も関係ない日本の音楽シーンは、海外に比べて政治的発言がタブーとされている。「音楽に政治を持ち込むな」。「音楽は純粋であるべき」。こんな言説をよく聞く。「音楽だって政治じゃん」と言い切るUCDは、この現状に対してどう考えているのだろうか。一言で言えば「じゃあ音楽、聞くなよ」ですよね。音楽と政治関係ないなら、音楽と恋愛も関係なくなる。詞がある時点でそこには必ず何らかの意味があるし、詞がない音楽だってなんらかのテーマがある。表現ってそういうことでしょ。政治がないところ、言葉がないところに行きたいなら、行けばいい。でも、そこは戦場ですよ。音楽が政治的な意味を持つのは、歌詞が政治的である時だけではない。音楽そのものが政治的になる瞬間があって、それがどういう時かって、例えばヒップホップのアーティストが「世の中がどうなろうと構わん」「民主主義が壊されようと、国家が壊されようと、それでも俺たちは歌うぜ!踊るぜ!」って言っている時だと思う。ヒップホップは、黒人の貧困層から生まれた音楽。抵抗の音楽なのだ。生きづらい閉塞的な時代、極貧の中で、ピストルで撃ち合っていた少年たちが、「撃ち合うんじゃなくて、一緒に踊ろうよ、歌おうよ」と言い続けてきたのだ。その音楽がいま世界中に届いている。ヒップホップがどれだけの人を救っているか、計り知れない。人間の生のクオリティをあげ、よりよく共に生きること。これが政治だとすると、「踊ろうよ」という呼びかけが、政治的じゃないはずがない。高学歴であるとかそんなんはどうでもいい。2017年10月18日にPvineから1st Album『BULLSXXT』を発売。「Stakes」を含む全11曲収録のバラエティに富んだ作品なので、お聴き逃しなく。月23日(木)にはアルバムリリース記念インストア・ミニライブ&サイン会を開催。日時:2017年11月23日(木・祝)21:00スタート場所:タワーレコード渋谷店4Fイベントスペース内容:ミニライブ&サイン会UCD: photos by memeText by Reina Tashiro ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!どこで生まれても“ハーフ”はつらい。24歳の混血児ラッパーが「社会への怒り」を前向きに発信する理由。 日本で人種や国籍の異なる親から生まれた子ども(“ハーフ”と呼ばれることが多い)の数は年々増えている。2016年には日本人と外国人の間に生まれた子どもの割合は、日本人の出生数の...
2017年10月21日スリリングな犯罪劇、クレイジーなカーチェイス、応援したくなるラブストーリー、それらすべてにリンクする劇中音楽、メロディに合わせて動き、歩き、車を操るチャーミングなアンセル・エルゴート!とびっきり素敵な要素がたっぷり詰め込まれた『ベイビー・ドライバー』は、主人公の若き天才ドライバー、その名も“ベイビー”を演じたアンセルにとっても「たくさんのワクワクが詰まっている作品」だったという。「脚本を読んだとき、本当にワクワクさせられたんだ。物語と音楽が密接につながっているのも完全にユニークだったしね。ベイビーは強盗団の運転手をし、耳の不自由な里親と暮らしている。そんな彼を演じるのは、運転をし、手話を使い、アクションをし、音楽に合わせた動きもマスターするということ。そのすべてが挑戦だったし、撮影前の1か月間はサマーキャンプ状態だったよ。運転のレッスン、手話のレッスン、パルクールを取り入れたアクションのレッスン、振り付けのレッスンを1日12時間受け続ける毎日だった」。事故の後遺症で耳鳴りに悩まされるベイビーにとって、iPodから流れる音楽こそが治療薬。運転をするときも音楽は欠かせない。その設定を活かし、劇中のベイビーや彼の車はiPodの曲とシンクロした動きを見せるのだが、「僕も彼と同じように、運転中は基本的に音楽をかけている。撮影前の僕は、そこそこのドライバーだったけどね(笑)」とアンセルは明かす。「ニューヨーク市内からロングアイランド付近までを問題なく運転できるレベルかな。ただ、マニュアル車を運転したことはなかったから、撮影のために学ぶ必要があった。おかげでドリフトもできるようになったよ。もちろん、音楽つきでね。毎日って忙しいものだから、1枚のアルバムを最初から最後まで聴く時間を持つのが意外と難しい。僕にとって車の中は、音楽を集中して聴けるパーフェクトな空間なんだ。聴きそびれていたアルバムを聴いたりしてね。いい曲が流れたら、ちょっと踊ったりもするかも(笑)」。ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの「ベルボトムズ」を聴きながらベイビーがミッションに臨む冒頭に始まり、劇中にはエドガー・ライト監督セレクトの様々なナンバーが。アンセルの「いい曲」は、それらとも「だいぶマッチしている」と言う。「クイーンはもともと大ファンだったし、バリー・ホワイトもアルバムごと僕のiPodに入っている。それに、いままでに聴いた中で最も好きな曲の1つが、コモドアーズの『イージー』。だからエドガーが本編に取り入れてくれたのだけど。すごくいいなと思ったのは、幅広い選曲でありながら、全部の曲がタイムレスな魅力を持っているところ。さらに面白いのは、それぞれのアーティストの一番のヒット曲を使っているわけではないところだよね。クイーンだったら、『ボヘミアン・ラプソディ』じゃなくて『ブライトン・ロック』。B面セレクトな感じが好きだな」。音楽について語り始めると、目の輝きが増すのも納得。アンセルはミュージシャンでもあり、2015年には“DJアンソロ”として日本の音楽フェスにも参加した。しかし、オペラ演出家の母を持ち、9歳からバレエを習っていたともいうアンセル。クラシックな家庭で育った彼がいまやDJとなり、『ベイビー・ドライバー』の楽曲たちを愛するのはなかなかの方向転換にも思える。「父もクラシックやジャズが好きだしね。たしかにクラシックな家庭だったよ。子どもの頃は、レナード・バーンスタインやジョージ・ガーシュウィンのアルバムを父からプレゼントされた。『ラプソディ・イン・ブルー』を聴きながら眠るような子どもだったね(笑)。そうやって慣れ親しんだメロディは、いつまで経っても忘れないものだよ。ただ、いい音楽にジャンルは関係ないのもたしかで、音楽がほかのアートと違うのは、その人がその曲にいつ出会ったのかが大きく関わってくるところ。年齢によって好みも変わるだろうしね。だから、僕も若者としてまずはヒップホップに目覚め(笑)、次はEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)に没頭し、好みが広がっていった。でも、両親が僕に音楽を愛する気持ちを教えてくれたのは間違いないよ。頭の中にいつも音楽が流れているのは、両親のおかげだと思う」。「頭の中にいつも音楽が流れている」とは、さすがは“ベイビー”。「ヒットしたから続編!とスタジオはビジネスに走りがちだけど、エドガーは作るべき作品じゃなければ作らない人だろうから」と前置きした上で、続編にも意欲を見せる。一方、『ベイビー・ドライバー』はいわば“車が踊るミュージカル”だったが、キャストが歌って踊る正統派のミュージカルにも興味があるそう。実際、アンセルは美声の持ち主でもある。「実は、ミュージカルはすごくやりたいと思っていることの1つなんだ。映画でも、舞台でもね。近いうちに、出演できる日が来たらいいな」。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)
2017年08月21日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第3回目は、ドイツで2年間の留学経験を持つトランペット奏者の瀧本雅文さんに、留学前と後で変わった音楽に対する価値観の変化を教えていただきました。変化①演奏を聴きにきてくれた人への想い【大人の音楽LOVER♪】vol. 3harako音楽に対する理解の違いは、地域や国によってあるものですか?瀧本さんかなりあると思いますよ。日本とヨーロッパで大きく違うと感じたのは、音楽や芸術がいかに生活の中にあるかどうかですね。ヨーロッパでは、ストリートミュージシャンが本当にたくさんいて、技量がある、ないに関係なく、チップを入れて “まずは聴いてみよう!” と言う、トライ精神が強いです。いっぽうで、日本は興味がある人や、名が知れた人の演奏を聴きに行く習慣がベターな気がします。だからこそ、日本に帰国後、演奏を聴きに来てくれた人に対しては、何か気持ちの変化を持ち帰って欲しい!と、心から感じるようになりましたね。日本にヨーロッパの習慣をいきなり取り入れる、と言うのは非現実的かもしれませんが、演奏者側が意識を変えることはできると思うんです。変化②環境や人を変えるより、自分が変わることharako留学する目的って、環境を変えてみたい!という動機だったのでしょうか?瀧本さん私も最初はそういう考えでしたが、現地で生活していくうちに、考えが変わって行きました。「日本ではなく外に出てみたい! 環境や関わる人を変えてみたい! 」と言う気持ちが先行していたのですが、徐々にむしろ逆なんじゃないか?って、思うようになったんです。始めは、新しい環境や周りの人たちにワクワクしていたのですが、やっぱり自分は日本人にかわりはない。そんな気持ちになってからは、結局は自分が変わらないと、いくら留学しても、自分は自分のままだと思うんですよ。確かに初めての土地や環境、言語も不安が全くなかったか?と聞かれたら、内心はいろいろ葛藤がありましたよ。でも、自分の殻をどんどん破ることが、ひと皮向けて日本に帰ることができた要因だと思います。変なところで勇気がある性格だから、自分から積極的に行動したり、現地ではアクティブにアンテナを常に張っていたのは確かですね。でも、日本に帰ってきたら、留学前に比べて謙虚さが減ったよなー!なんて先輩に言われることもしばしば……(苦笑)。でも、僕は良い傾向だと思っていて、ベルリンで自己開示をすることが、培われたと思ってポジティブに捉えていますよ。変化③複数の先生につくことで見える、本当の方向性harakoレッスンは、どんなスタイルだったんですか? 日本だと、ひとりの先生につくという風習があると思うのですが……。瀧本さん確かに。日本では、複数の先生につくのがNGという、暗黙のルールがありますよね。門下から抜けてはいけない! みたいな……。でも、留学中ついた先生は、ベルリンで二人、ハンブルク一人、アウクスブルク一人。決して、ひとりだけにレッスンをしてもらったわけではないんです。確かに、アンブシュアや息の入れ方など、ひとりひとりのレッスン内容に多少の違いがあり、少し戸惑いました。しかし、多方面からの意見が聞けて、先生方が助言してくださったことを総合して取り組むことによって、自分の足りない部分を成長させてもらえましたね。それは、経験や知識として今も活かせていて本当に良い勉強になりました。あと、日本の学生は、同じジャンルの奏者でも、異なる音色が濃く出ることがあります。いっぽうで、ドイツでは、どのジャンルであっても、互いに調和の取れる同じ音色になっていくんですよ。日本のレッスンではこの曲を完成させよう!と、奮起する傾向が強いですが、ドイツのレッスンは、個々の奏者のトランペットをピアノのような完成されたものにすること。自由自在に楽器を操ることに力を入れ、音楽表現を柔軟に取り組めるようにする指導法が、印象的ですね。harakoピアノのように音が揃う段階まで技量が上がれば、あとは個々の感性で勝負なんですねー!実際に現地でしか味わえない、音の感覚の感想が聞けて大変貴重です……。「音楽=内面」で作られるharako留学に行って一番良かったな、と感じるポイントはどこですか?瀧本さんベルリン留学での収穫は、楽器のテクニックや演奏の向上より “内面を磨く” と言う部分が、大半を占めていると思います。完成された音楽を聴いていると、それに近づきたい! と思う気持ちが先行して、表面的なテクニックを磨こうとしがちだけど、根本的な解決策はそこではないことを深く学びました。教養や考え方、心の中が音になって現れるような感覚。僕は、普段から映画や絵画鑑賞をよくするんですが、ベルリン留学は、自分にとってまさに映画の世界に浸っているようでした。自分の内面に入り込んで、将来を考える良い時間になったと思います。ディズニーやジブリなど、音楽と映画が合わさった世界が大好き!という瀧本さん。留学先の経験が、さらに内面を磨く要素になったと、キラキラした眼差しでお話されていました……!今回の音楽LOVERは……♪瀧本 雅文さんトランペット奏者♪音楽を、ひと言で表すと?「もう一人の自分」千葉県船橋市出身、武蔵野音楽大学卒業。4歳からリトミック、7歳からピアノを始め、10歳からトランペットを始める。14歳の時に吹奏楽連盟個人コンクールで金賞受賞。中学時代より指揮、高校生から編曲、作曲を独学で始める。大学入学時、福井直秋特別奨学金を得る。在学中より、多岐に渡り活動を始めるのと同時に、学校指導、個人レッスン等後進の指導にも精力的にあたっている。卒業後、単身でドイツに渡り研鑽を積み、クラシック音楽を中心にジャズ、ロック、ポップス等の演奏活動も行う。今までに、井上雄二、Tamás Velenczei、Prof.Konradin Groth、Miroslav Kejmar、Prof.Uwe Kleindienst に師事。また、Miroslav Kejmar、Prof.Konradin Groth、Andre Schochのマスタークラスに参加。(C) marrio31/Gettyimages(C) Mercedes Rancaño Otero/Gettyimages(C) Teraphim/Gettyimages
2017年08月18日ネット配信、音楽動画、ストリーミング…音楽カルチャーが日々進化。みんなどんなふうに楽しんでる?新しい音楽の楽しみ方について、anan総研のアンケート結果を発表します!Q. 新しい音楽を手に入れるなら?A. 動画共有サイト(YouTubeなど)を利用…41%、定額制ストリーミングサービスを使う…18%、ネットで購入してダウンロード…17%、CDをレンタルする…12%、CDを買う…8%、その他…3%、友人・知人にCDを借りる…1%ネット系のツールを合計すると76%。なかでも動画共有サイトが人気。「今はほとんどの曲が動画共有サイトにアップされていて、しかも無料なのだから多数派を占めるのは納得です。ストリーミングも手頃さで飛躍」(音楽プロデューサー・福嶋麻衣子さん)Q. どんな方法で音楽をディグってる?A. インターネットで人気曲を検索…49%、音楽情報番組を見る…23%、その他…13%、ストリーミングサービスで見つける…11%、CDショップで試聴する…4%新しい音楽を探す方法もやっぱりネットがトップ。「なかでもYouTubeを使っている人が圧倒的。今流行っている曲を検索すると、あとは似たカテゴリーのものがどんどん引っかかり、自分好みの音楽が一瞬にして手中に」(音楽ジャーナリスト・鹿野淳さん)Q. 定額制ストリーミングサービスは、何を使ってる?A. Apple Music…39%、LINE MUSIC…20%、Spotify…18%、AWA…12%、Google Play Music…5%、その他…6%「海外の音楽を厚く聴きたい人や、もともとiPhoneの人が、Apple Musicを使っている印象。あとは海外系ではSpotifyも、勢いがあります。邦楽を聴いたり、友達と音楽をシェアしたい人はLINE MUSIC」(福嶋さん)Q. 普段、音楽を聴く頻度は?A. ほぼ毎日…66%、週4~5日…15%、週2~3日…10%、週1日…4%、月に2~3日…3%、全く音楽を聴かない…2%今どきの女子は音楽をよく聴くことが判明。「とはいえコアな音楽ファンというわけではなく、ネットで気軽に聴ける環境が整ったことで、BGMのように音楽を生活に自然と取り入れている人が多い表れだと思います」(鹿野さん)Q. どんな時に音楽を聴く?(複数回答)A. 通勤中…22%、家で暇な時間…17%、仕事中…12%、散歩中…11%、家事の最中…10%、その他…7%、運転中…6%、夜寝る時…6%、朝起きた時…6%、食事中…3%音楽と向き合うというより、聴き流している人が多い模様。「だからこそ、作り手側には1曲で耳を引く楽曲作りが求められます。その意味で、今は一曲一曲に趣向が凝らされている、聴きごたえのある曲がそこかしこに」(福嶋さん)Q. よく聴くジャンルは?(複数回答)A. ポップス…27%、ヒップホップ…11%、R&Bやソウル…11%、ダンス・クラブミュージック…11%、ロック…10%、クラシック…7%、アニメソング…7%、ジャズ…4%、その他…4%、サントラ…3%、ハードロック・メタル…2%、歌謡曲…1%、フォーク…1%、レゲエ…1%多数派はポップスとはいえ、ジャンルを意識していないのが実情ではと2人とも分析。「最近は、耳なじみのいい曲が好まれる傾向があるので、もしかしたらそれを全てポップスと捉えているフシもあるかも」(福嶋さん)Q. リピートの多いアーティストは?A. テイラー・スウィフト、ブルーノ・マーズ、アリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバー、ONE OK ROCK、水曜日のカンパネラ、宇多田ヒカル、サカナクション、Yogee New Waves、tofubeats、Suchmos、米津玄師鹿野 淳さん音楽ジャーナリスト。音楽雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』の編集長などを経て独立。出版社「FACT」を設立し、音楽雑誌『MUSICA(ムジカ)』を発行。毎年GW開催のフェス「VIVA LA ROCK」のプロデューサーとしても知られる。福嶋麻衣子さん音楽プロデューサー。もふくちゃんの愛称でも知られ、「PUFFY」や「でんぱ組.inc」などの楽曲プロデュースおよびクリエイティブを担当。最近は、サウナについてのトークショーにも登壇するなどサウナにどハマり中。※『anan』2017年8月9日号より。イラスト・Cheeeee!!!文・保手濱奈美間宮寧子(by anan編集部)
2017年08月05日異なる分野で活躍する2人の“達人”によるクロスインタビュー型対談番組「SWITCHインタビュー達人達(たち)」。その7月1日(土)今夜放送回は、“インスタの女王”として絶大な人気のお笑い芸人・渡辺直美と俳優のムロツヨシの対談をお送りする。ビヨンセのものまねでブレイクを果たした渡辺さん、最近では自身のInstagramがフォロワー数550万人超え。昨年末行なわれたインスタグラム上で最も「いいね!」された投稿を発表する「#MVI (Most Valued Instagrammer in Japan)」2016授賞式でゲスト登壇するほど圧倒的な人気を誇っている渡辺さん。ファッションブランドのプロデュースなどその才能をいかんなく発揮し、多くの支持を集めている。そんな渡辺さんが今回「ぜひトークをしたい」と熱望したのは独特の演技が魅力的なムロさん。ムロさんは大学時代に見た芝居の魅力にハマり、舞台を中心に俳優活動を続け、2005年公開の『サマータイムマシン・ブルース』から映像作品にも進出。その後は「勇者ヨシヒコ」シリーズや『ヒメアノ~ル』『疾風ロンド』、「スーパーサラリーマン左江内氏」などに出演している。最近では福田雄一監督が手掛ける『銀魂』にも登場。小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、岡田将生、堂本剛といったキャストの中でその個性をいかんなく発揮している。かつてドラマで共演経験があるという2人だが、それ以来渡辺さんはムロさんの「笑い」へのアプローチ方法に興味を抱いてきたという。番組の前半はムロさんがひとり芝居を行った能楽堂を渡辺さんが訪ね「演技を通して笑わせる」ことに賭けるムロさんの情熱の源を解き明かすほか、後半では渡辺さんがパフォーマンスの練習をする芸能事務所のダンスルームをムロさんが訪ねて、実際にダンスパフォーマンスを鑑賞。多彩な活動を続ける渡辺の“笑い”への思いを聞く。海外でも人気の渡辺さんと個性派俳優のムロさんを迎える「SWITCHインタビュー達人達(たち)」は7月1日(土)22時~NHK Eテレで放送。(笠緒)
2017年07月01日今年8年ぶりにソロアルバム「async」を発表した音楽家の坂本龍一が、6月3日(土)今夜放送の「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」に出演、「動的平衡」の概念を提示、生命の謎を探求する生物学者の福岡伸一と活動拠点のニューヨークで語り合う。東京藝術大学に在学していた頃からスタジオ・ミュージシャンとして活動、細野晴臣、高橋幸宏らと結成したテクノポップユニット「YMO」として発表した「ライディーン」や「君に、胸キュン。」などが大ヒット、『戦場のメリークリスマス』では音楽を手がけただけでなく俳優として作品にも出演、日本人初の英国アカデミー賞作曲賞を受賞。その後1987年公開の『ラストエンペラー』では日本人初のアカデミー作曲賞を受賞したほか、世界的な音楽賞を数多く受賞。その音楽性が国内のみならず世界で高く評価された坂本さん。2014年に中咽頭がんを公表、1年近くにおよぶ闘病生活を経て山田洋次監督作『母と暮せば』、第88回アカデミー賞で3部門の受賞に輝いたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を同時期に手がけて復帰。昨年は芥川賞作家・吉田修一と鬼才・李相日監督、そして渡辺謙をはじめとする超豪華キャストが競演を果たした映画『怒り』の音楽を担当したのも記憶に新しい。一方、分子生物学の見地から「生命とは動的平衡にある流れである」という「動的平衡」の概念を提唱した福岡さんは、BSE問題で独自の見解を発表、生物学界だけでなく社会全体から大きな注目を集め、2007年の「生物と無生物のあいだ」がベストセラーとなった。今回は坂本さんがコンサートを行ったホールと福岡さんが研究活動を続けるロックフェラー大学で、秩序や論理の限界を知ったうえで自然を見つめ直すことの重要性と、音楽と生物学の意外な共通点についてトークを繰り広げる。最新アルバムで街の雑音などの“ノイズ”を取り込んで既製の音楽像と異なる音楽の形を提案した坂本さんと、「動的平衡」について考察するなかで論理を越えた自然の力の大きさに魅せられてきた福岡さんの2人の語り合いから見えてくるものとは!?「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」は6月3日(土)22時~NHKEテレで放送。(笠緒)
2017年06月03日フェスティバル規模の演奏会や著名な指導者による音楽クリニックを展開する、過去に類を見ない世界初の音楽の祭典「東京国際音楽祭」が2018年に開催される。本大会に先駆け、「東京国際音楽祭 プレ大会」が、5月5日(金・祝)・6日(土)に東京ビッグサイトとイーストプロムナード 石と光の広場で開催されることが発表になった。東京国際音楽祭プレ大会 チケット情報「東京国際音楽祭」は、吹奏楽、マーチング、オーケストラ、弦楽合奏、合唱、Jazz and Popsの6つの音楽ジャンルにおける国内外のトップクラスが集結し、フェスティバル、クリニック、コンテスト、展示、会議など、音楽に関する様々な取り組みを通じて、音楽文化の魅力を伝える新しい試み。5月のプレ大会は、レセプションホール(1F)と国際会議場(7F)で演奏会やシンポジウム、3つの会議室(6F)で楽器別クリニック、イーストプロムナードでマーチングが同時進行でおこなわれる。クリニックの講師には、南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団に15年間首席トランペット奏者として在籍した山本英助や、ジャズサックス奏者の松元啓祐らが決定。演奏会には、数多くの音楽従事者を輩出している幕張総合高校、東海大高輪台高校の出演も決定した。チケット発売中。
2017年04月20日音楽療法とは?出典 : 音楽療法とは、音楽のさまざまな力を利用して、対象者が抱えている困りごとの改善を促したり、よりよい生活を送ったりすることができるようにアプローチする療法です。日本音楽療法学会では、次のように定義しています。音楽療法とは、音楽のもつ生理的・社会的・心理的はたらきを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的・計画的に使用することです。ここでいう「生理的・社会的・心理的はたらき」とは、以下のことを指します。・生理的働き:音楽を通してリラックスしたり興奮したりする状態をもたらすはたらき・社会的働き:コミュニケーション手段(言葉・表情・身振り・まなざし)を引き出すはたらき、人間関係の形成を促すはたらき・心理的働き:ストレスや不安を軽減するはたらき音楽療法は、音楽療法士という資格をもった音楽療法の専門家が行います。対象者の目的に合わせたプログラムを組み、音楽を演奏したり対象者が音楽に触れる手助けをしたりします。音楽療法では、対象者が音楽を学ぶことを目的としているわけではありません。音楽療法の目指すところは、音楽をきっかけにソーシャルスキル(コミュニケーション・社会性など)を習得できるよう促したり、心身の発達を援助したりすることです。音楽療法の現状出典 : 現在の日本では、音楽療法は未だ発展途上の段階です。保険の適用や法整備はまだ実現されておらず、資格も国家資格ではなく、日本音楽療法学会をはじめとしてさまざまな団体や自治体が民間資格として打ち出しています。加えて音楽療法士の資格のみで就職するには難しく、非常勤での雇用が常勤より多いのが現状です。一方、現在の音楽療法の発祥の地と言われるアメリカでは、音楽療法は日本より普及しています。民間の保険が導入されているため、保険会社の了承を得られれば保険給付を受けることもできます。アメリカでも音楽療法士の資格は民間資格ではありますが、日本と違ってアメリカ音楽療法学会American Music Therapy Association (AMTA)が資格を一括管理しているため、音楽療法士という社会的地位は日本と比べるとしっかりと確立されています。音楽療法士の資格を取得しても、就職枠をめぐる競争は激しいですが、就職形態は常勤の形態が多いようです。参考:音楽と人間との新しい関わり~音楽療法とその周辺~資格や制度ではアメリカと差異がありますが、日本における音楽療法そのものは、高齢者施設、児童施設、病院などの、福祉・教育・医療分野などを中心に積極的に取り入れられてきています。ほかにもメンタルヘルスケアや、精神保健、健康の維持のためにも応用されるなど、幅広い分野で活用されています。音楽療法の対象は?出典 : 音楽療法はだれが受けられるのでしょうか。音楽療法では心身の障害の回復だけでなく、機能の維持改善、行動の変容、生活の質の向上を目的としています。それゆえ、その対象者は幅広くいます。・身体・発達障害児(者)・精神障害者・認知症を患う高齢者・終末期の患者・不登校、引きこもりの児童や生徒これは一例であり、音楽療法はさまざまな場面で、さまざまな人に利用されています。とくに子どもにとって音楽は親しみを持ちやすく、また非言語表現であるために受け入れられやすい傾向にあります。発達障害のある子どもも、楽器の音やさわり心地、リズムに合わせて動くことに興味をもつことが多く、そのため療育の一環として音楽療法を取り入れることは子どもにとって良い刺激となるかもしれません。そこでここからは、発達障害のある子どもが音楽療法を受ける場合の目的、また具体的にどんなことをするのかに関してご紹介します。発達障害のある子どもが音楽療法を受ける目的は?出典 : 音楽療法を受けることは、発達障害のある子どもにとって、どんなスキルの成長、症状の改善が見こまれるのでしょうか。ソーシャルスキルとは、人が社会で生きていくうえで必要な技術のことを言います。例えば、ルールを守る、あいさつをする、他の人の気持ちを考えながら会話をする、などが挙げられます。通常、このソーシャルスキルは人との出会いや関わりの中で無意識に身につけていくことが多いのですが、発達障害のある子どもの場合、ソーシャルスキルのスムーズな獲得が難しい場合があります。音楽療法においては、音楽療法中の音楽療法士とのやりとり、その場で一緒に音楽療法を受けている子どもとの関わりの中で、他の人との関わり方や協調する必要性などを肌で感じられるような環境をつくり、ソーシャルスキルの獲得を促します。発達障害のある子の中には、運動機能の発達がゆっくりであったり、年齢相応の運動機能の獲得につまづきがある子どももいます。運動機能でのつまづきといっても、姿勢を一定時間保つことができない、手と手、手と目、足と手などの個別の動きを一緒に行う協調運動ができない、変化にすぐ反応して動く即時反応がうまくできないなど、子どもによってどんな動きが苦手なのか異なってきます。音楽療法では、子ども一人ひとりを見つめ、何ができるようにするかという目標設定と振り返りを細やかに行うことで、子どもそれぞれの苦手を伸ばしていけるようなプログラムづくりをします。運動機能に関して困りごとのある子どもに対しては、歌詞に合わせた振りをつけながら歌を歌う、リズムに合わせて簡単なダンスをするというような活動をプログラムに組み込み、運動機能が伸びるよう促します。歌ったり、楽器を演奏したり、ダンスをしたりと、音楽は自己表現力が求められる場面が多くあります。音楽療法を通して、自分から何かを表現することへの苦手意識を減らしていく、想像力を豊かにしていくことが期待できます。発達障害のある子どもの中には、なかなか発声・発語がうまくいかない子どももいます。そのような子どもに歌や楽器の音を聞かせることで、子どもへの刺激となり、発声や発語を促すきっかけになると考えられます。このように、発達障害のある子どもへの音楽療法には、たくさんの目的があります。また、実際に発達障害のある子どもの療育に音楽療法を取り入れて、はさみの使用やひも結びなどの細かな手先の運動能力が向上したり、発語回数が増えたりしたという結果が出た事例もあります。自閉症児における音楽活動を介した支援の効果について―自閉症児に対する行動療法的音楽療法の事例を通して―倉田裕子・安部博史著知的障害児における音楽療法の事例研究―音を使用したケアデザイン―長田 有子著ただここで注意したいことは、子どもそれぞれの特徴や性格、また音楽療法に何を望むかによって、変化が出るまでの期間や変化の程度が変わってくるということです。音楽療法を始めてすぐ、子どもに目に見える変化が表れるということはなかなかありません。保護者としては、音楽療法に子どもがどのように取り組んでいるかをよく理解し、音楽療法士とも細かく情報共有をすることで、子どもの成長を長い目で見守ることが重要です。音楽療法って具体的にどんなことをするの?出典 : 音楽療法には活動内容や一緒に受ける人数によって以下の種類に分けられます。音楽療法が行われる施設や音楽療法士の数、そして音楽療法の対象となる子どもにあった方法が適用されます。・能動的音楽療法能動的音楽療法では、子ども自身が音楽活動を行います。例えば歌を歌う、楽器を演奏する、ダンスなどの身体を使って音楽に触れる、作詞・作曲をしてみる、といったことをします。・受動的音楽療法受動的音楽療法では、音楽鑑賞、つまり子どもに音楽を聴かせることを主な活動としています。リズム性の強い音楽を聴かせることで子どもの感情表出を促したり、反対にゆったりとした音楽を聴かせることで緊張をほぐしたりします。・個人音楽療法子ども1人に対し、音楽療法士1人が向き合い、音楽活動を行います。子ども一人ひとりがこれまでどのように音楽とかかわってきたか、どのように生活していてどんな困りごとがあるのか、好き嫌い、ニーズなどを考慮して、その子どもにあった療法内容を検討できるうえに、 きめ細かい対応が可能です。・集団音楽療法5人以下の小集団から、50人以上の大集団などさまざまな人数で行います。集団音楽療法では、他の子どもと一緒に音楽活動をすることで、集団の中で行動するときに必要な社会性や協調性を育てることが期待できます。実際の音楽療法の現場では、個人音楽療法×受動的音楽療法、集団音楽療法×能動的音楽療法などのように、子どもに合わせて、一緒に音楽療法を受ける人数と活動内容との組み合わせを決めます。・リトミックを取り入れた音楽療法また、「リトミック」という音楽教育方法を音楽療法に応用して使っているケースもあります。リトミックとは、リズム運動を音楽活動に取り入れ、子どもに音楽を体感させることで感受性や想像力を高めることを目的としている教育方法です。あくまでもリトミックは教育方法、音楽療法は治療法です。この点を正しく理解したうえで、子どもに合う音楽療法を選択しましょう。『音楽療法総論』渡辺恭子著風間書房出典 : では、音楽療法は実際どのように行われるのでしょうか。音楽療法を実施するうえでは、「子どもが興味を持たないことを無理やりはさせない」ということを基本的な考え方としています。子どもが「やってみたい」と思えるような音楽活動を音楽療法士が提案し、子どもの興味に寄り添って実践しているのです。◇音楽療法の流れ1. 情報収集、子どもの今の状態を知る・対象の子どもを細かく観察し、どのような困りごとを抱えているのかを把握したり、保護者から子どもの普段の様子などの情報を得たりすることで、子どもの現状を把握します。また、幼稚園や保育園の先生、学校の先生、主治医からの情報提供、医学的・心理的検査などの実施を通して、対象の子どもに対する情報を集めていきます。2. 目標設定子どもの現状や集めた情報を総合的に判断し、音楽療法を通して子どもに何を実現させるか、何を育ててあげたいかといった目標を設定します。合わせて、目標達成のための手段や手順も考えます。3. 音楽療法の実施情報収集や目標設定などの事前準備ができたら、実際に音楽療法を対象の子どもに行っていきます。音楽療法では、現場で対象者と行う音楽療法活動をセッションと呼びます。設定した目標のもと、音楽療法士はセッションを円滑に進めつつ、個人・集団に関わらず子ども一人ひとりをしっかり観察します。そして、ちょっとした変化も見逃すことなくほめてあげるよう心がけます。また、セッションの様子はビデオなどで記録したり、筆記で残したりします。4. 振り返りセッションを通して子ども一人ひとりの目標設定や与えた課題が適切であったかを振り返ります。1セッションでの反省などをどう生かすか、どう改善していくかを念頭に今後の取り組みを考え、次のセッションへの準備に取りかかります。音楽療法を受けるには出典 : では、音楽療法を受けたい場合、どうすればよいのでしょうか。実施施設や実施までの仕組み、費用についてご紹介します。◇音楽療法を実施している施設社会福祉法人や特定非営利活動組織(NPO)が運営する障害児入所・支援施設や発達支援施設、デイサービスセンターなどで音楽療法を実施している施設があります。参考:音楽療法を実施している施設◇音楽療法を実施している病院病院では、小児科、精神科、リハビリテーション科で音楽療法が受けることができます。webサイトで受診科など明示している病院もあります。参考:音楽療法を実施している病院施設・病院どちらを選ぶにしても、音楽療法士が常勤なのか非常勤なのか、ボランティアとしての実施者がいるのかどうか、受けられる頻度、1回の療法時間などを確認したうえで施設や病院に連絡をしてみましょう。とりあえず見学してみたい、という希望があれば受け付けている施設・病院もあります。また、音楽療法を実施する前に、会員登録や子どもの状況把握のための面接といった機会を設けている施設や病院もあります。どの施設・病院で、どの種類で音楽療法を受けるかによってかかる費用は異なってきます。例として、福祉施設・病院それぞれでの音楽療法に具体的に必要な費用を紹介します。ある福祉施設では、1回あたり700円~1030円で利用できます。MOYO【音楽療法推進センター/児童発達支援多機能型事業所】18才『未満』の方は児童発達支援事業所の下記3事業を利用することができます。◎児童発達支援事業利用料:約845円/1回◎放課後等デイサービス利用料:約700円/1回◎保育所等訪問支援利用料:1030円/1回*利用者さんの所得状況により、利用者負担額に上限が設けられています。*その他変更や加算により料金が変更になる場合があります。18才『以上』の方は研究事業として音楽療法を受けることができます。個人セッション3500円から(1セッション30分)障害のある子どもが福祉施設で音楽療法を受ける場合は、児童福祉法に基づき、障害児給付費の対象として、国や自治体から費用負担が受けられます。各市区町村ごとにサービス利用料の月額上限を定めている場合が多いため、世帯収入などによっても自己負担額が変わってきます。加えて教材費、施設外活動費などの活動に必要な実費がかかる場合もあります。以下のサイトにて、福祉施設で音楽療法を受ける一例として、放課後デイサービスで実施されている音楽療法に参加する場合に、障害児給付費がどのように適用されるかを紹介しています。そのほかにも、音楽療法はさまざまなサービス・事業の一環として行われていて、それぞれ費用補助が異なってきますので、実際に音楽療法を利用する前によく確認しましょう。障害者福祉:障害児の利用者負担厚生労働省また、病院では自由診療の項目として「音楽療法は1回いくら」等と明示しているところもあります。病院ごとにそれぞれで費用は異なってきますが、個人で利用するのか、集団で利用するのかなどで細かく料金設定をしている場合があるようです。事前にホームページで調べてみたり、直接医師や音楽療法士に聞いてみたりすることをおすすめします。参考:筑波こどものこころクリニックホームページ音楽療法を受けた体験談出典 : 現状、日本ではまだまだ音楽療法は普及段階にあります。それゆえ、音楽療法に興味はあるけど受けるかどうか迷っている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。ここでは実際に音楽療法を受けた、という保護者の体験談をご紹介します。次男が自閉症で、月二回程度音楽療法を受けてます。次男のような典型的な自閉症の子から、高機能の子、ダウン症の子、自閉症でもダウン症でもない知的障害の子で運動機能面の発達の遅れもある子等が一緒に受けていて、年齢も様々で、次男は年中の終わり頃から通い始めこの四月から三年生ですが、年中の頃から上は小学六年生の子まで一緒に受けてます。次男が受けているものは、見た感じとしては一般的なグループ療育の課題が、全て音楽に関わったものといった感じです。先生(音楽療法士)が楽器を演奏してそれに合わせて体を動かしたり声を出したりといったことと、楽器を演奏するといったことを組み合わせて課題になっていて、障害の状態や年齢に合わせて課題を若干変えたり、子供同士の組み合わせを工夫したりといった形でやってます。数を数えながら楽器を叩いたり、フリップに書かれていることを読んでそのとおり演奏したりもします。太鼓やマラカスのような良く見る楽器から、普段あまり見慣れない外国の楽器、ちょっと特殊な楽器、洗濯板やコップのような楽器以外のものなんかもつかっています。セッションでは毎回息子の行動に関する目標を立て、それを達成するために音楽療法士の先生方がセッションをアレンジしてくださっています。目標は様々で、例えば「気持ちの切り替えができるようにする」「先生の真似をしてみる」「順番を待てるようにする」「アイコンタクトをしてみる」などです。「話すときは顔を見なさい!」と頭ごなしに叱ったところでパニックを起こしてしまうだけ。音楽療法のセッションの間は、音楽を演奏したりゲームをしたりする中で、ふっと子どもが音楽療法士の顔を見る瞬間を作るのです。その瞬間を療法士は見逃しません。すぐに褒めてくれるのです。こういったセッションを繰り返すことで、息子は自然にアイコンタクトが出来るようになりました。まとめ出典 : 音楽療法とは、音楽という非言語的アプローチを用いて心身の発達を援助したり、より豊かな生活を送ることができるようにしたりする療法です。音楽という楽しみながら参加できる活動なので、子どもにとっては遊びの延長のような感覚でさまざまなスキルを身につけることができます。音楽療法という療育方法は、日本ではまだまだ発展途上にあることも事実です。ですが、音楽療法によって発達障害がある子どもの困りごとが改善されたという声も多くあり、これからもっと利用されていくであろう療法の一つでもあります。保護者が音楽療法について理解することで、子どもによりよい療育機会を提案することができ、療育の選択肢を増やすことにつながります。そのうえで、子どもの「やりたい」という気持ちに寄り添うことを大切にしながら子どもの成長をサポートしていきたいですね。
2016年12月27日音楽がキーとなる映画作品の上映イベント「観る音楽、聴く映画」が、4月24日(日)に下北沢レインボー倉庫にて開催される。映画と音楽が交差し、様々な交流ができる空間を目指し開催される同イベント。音楽がキーとなっている短編・中編映画やミュージック・ビデオの上映をはじめ、DJ(音楽)とVJ(映像)のコラボレーションや、監督とミュージシャンのトークなどを通して作品の魅力を深めることができる。上映作品には、様々なミュージック・ビデオに出演しているモデルのアリスムカイデ主演の『H◎LE』や、「plenty」の楽曲にインスパイアされて作られた『東京』などの短編映画・MV作品がラインアップ。さらに、「COUNTRY YARD」のミュージック・ビデオ「Starry Night」の続編をイメージした『眩しくて見えなかったから長い瞬きを繰り返した』の監督であり映像作家の池田圭と、映像クリエイターで日本初の野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭」の代表・佐藤大輔のトークや、「MOOSIC LAB2016」に参加することが決まった劇団「□字ック」主宰の山田佳奈が初監督した『ワールドワールド ワールド』の上映と、「THEラブ人間」の金田康平とのトークも行われる。当日は、雑誌「なんとなく、クリティック」「nu」「DO」の編集者3人によるリトルプレス「なnD」第4号や、2015年9月に発刊された旅行誌「モウタクサンダ・マガジン」の販売をはじめ、フォトブース、展示、フード・ドリンクコーナー、オリジナルカクテルが用意される。「観る音楽、聴く映画」は。4月24日(日) 14:00~21:00まで下北沢レインボー倉庫にて開催。料金は2,000円(+入場時1ドリンク500円)。(text:cinemacafe.net)
2016年04月23日映画『キングスマン』のブルーレイ&DVDが23日(水)にリリースされるのを記念して、コリン・ファースのインタビュー映像が公開になった。インタビュー映像本作の原作は『キック・アス』『ウォンテッド』などを手がけてきたマーク・ミラーのコミックス。高級スーツ店“キングスマン”はロンドンのサヴィル・ロウにあり、洗練された紳士が集っているが、その実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関だ。ファースが演じるハリーは、組織の指揮者アーサー(マイケル・ケイン)の下で日々、秘密裏に活動を行っているが、ある日チームの一員が何者かに惨殺され、新人エグジー(タロン・エガートン)をスカウト。エグジーは街のチンピラから“真の紳士”へと成長し、世界に危機に立ち向かう。ファースが本作で演じるのは、紳士的に振る舞い、いつも冷静だが内に情熱を秘めた男ハリー。精悍なルックスと確かな演技力でファンの信頼を集める一方で、コメディなど幅広いジャンルで活躍するファースは、本作で、本格的なアクション・格闘シーンを見事に演じた。このほど公開になったインタビューは、劇中に登場する教会での格闘シーンについて語ったもので、制作過程や注意点など、意外なポイントが本人の口から語られる。また、映画の中に登場する暴力について真摯に考え続けてきたファースは、昨今の映画やドラマの暴力描写について分析し、本作を手がけたマシュー・ヴォーン監督の暴力シーンに対する考えや、自身の考えを語る。インタビューは、作品のテーマ、アクションなどに丁寧に向き合い、考え、準備してきたファースの誠実さが伝わってくるもので、“マナーが人をつくる”と改めて思わせてくれるファン必見の映像になっている。『キングスマン』12月23日(水) ブルーレイ&DVD リリース※デジタル配信中
2015年12月21日なんと今回私は、サム・スミスにインタビューする機会に恵まれました!日本からインタビューに参加したメディアはシネマカフェだけ。非常に貴重な機会です。サムといえば、ミュージックシーンで長年愛されている“ブルー・アイド・ソウル”のシンガーとして人気です。シンガーとしてノリにノッているサム。2014年5月に発売したデビューアルバム「イン・ザ・ロンリー・アワー」では、グラミー賞やブリット・アワードなどを総なめにしました。今、最もアツいアーティストのひとりといって間違いないでしょう。ですから9月に、サムが『007』シリーズ最新作『007 スペクター』のテーマソングを歌うことが発表された時にも、誰も驚きませんでした。そしてこの曲は、“英国ヒットチャートで初めて1位になったジェームズ・ボンドのテーマソング”としてギネス記録に認定されました!私は彼に会うことを、心から楽しみにしていました。だって彼の声と音楽が大好きなんです!なので記者会見の会場に到着して、彼の喉の調子が悪いためにライブパフォーマンスが中止になったと聞き、少しガッカリしました。でもインタビューは予定通り行われるということで、はりきって向かいましたよ!彼に会ってすぐに喉の具合を聞いたところ、彼は「大丈夫。すぐによくなるよ」と言って安心させてくれました。喉が腫れて少し疲れていたので、休息を取るためにライブを休むことにしたそうです。もちろん今年の5月に受けた喉の手術のことも聞きました。彼は「手術は成功したよ。でも僕はこの数年間ノンストップで活動してきた。だからきっとすごく疲れてるんだと思う。僕自身はそれに不満はないよ。でも僕の体や喉は、時々文句を言うんだ。だから、たまには彼らの声に耳を傾けてあげないとね」と言っていました。サムとアデルって、やっぱり共通点が多い気がするんですよね。どちらもイギリス生まれで、美しい声で感傷的に歌いあげるシンガーです。2人とも、悲しく切ない曲を歌いますし、喉に問題があり手術を受けています。そしてデビューアルバムが数え切れないほどの賞を受賞し、世界中のたくさんのファンから愛されています。このことをサムにも話してみたの。そうしたら彼はこう答えてくれました。「そうだね。僕らはよく比較されるんだ。すごくうれしいよ。でも正直なところ僕は、僕たちが似てるとは思ってないんだ。僕は僕だと思ってる。サム・スミスだ。それにアデルはアデルだよ」。サムはアデルを、人としてもアーティストとしても愛していて、尊敬していると話していました。それから近いうちニューアルバムが発売されるかも聞いてみました。そうしたら「うーん。僕には少し休暇が必要なんだよね。旅をしながら、新しい曲をいくつか書いている。でも僕の場合、最高の歌詞は普段の生活から生まれる。最近、普通の生活をする時間があまりないんだ」。サムのファーストアルバムの曲には、愛していた人との悲しい別れを歌った曲がいくつかあります。彼は心の痛みを歌詞にするということも、とてもオープンに語っています。だから「最近、あなたにとって特別な人がいますか?」って質問してみたの。彼は、恥ずかしそうにうなずいて「もちろん。いるよ」と答えたわ。私は「あなたが幸せってことは、ニューアルバムはちょっと明るくてハッピーなものになるってこと?」と聞いたんです。彼は少し考えて、こう言いました。「うーん。どうかな。それはないかも。結局のところ、僕ってああゆう人間なんだよ。ふさぎがちな暗い奴なんだ。僕はハッピーでいつもポジティブな人間ではないね」。それから、ジェームズ・ボンドのテーマ曲はどんなアプローチで作り上げたかを聞いてみたわ。サムは「オファーをもらって、心からうれしかった。僕にとって、イギリス人の僕にとって、『007』シリーズのテーマ曲を歌えることは、本当に光栄なことだよ。でも僕はこれまでとまったく違う曲を作ろうとは思わなかった。上品で時代を超えて愛される曲を書こうと決めたんだ」。映画を見せてもらい、それから歌詞を思いついたそうです。ダニエル・クレイグの演技を見て、荒削りで、でも繊細で傷つきやすい雰囲気の曲にしたいと思ったと話していました。サムのこれからのことを聞いたところ、今はツアーの真っ最中だけど、ツアーが終了したら、1年間はお休みしたいみたいです。充電期間を経て、2枚目のアルバム制作に入りたいと言っていました。日本でのコンサートの話もしました。また日本に行けることをすっごく楽しみににしていましたよ。日本食が大好きで、特にお刺身が好きなんですって!日本でお刺身がおいしいレストランに行きたいとワクワクしていたわ。もちろん日本のファンに会えることも楽しみにしていましたよ。『007 スペクター』は11月27(金)~29(日)の3日間先行上映。12月4日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:Lisle Wilkerson)■関連作品:007 スペクター 2015年12月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2015 Danjaq, MGM, CPII. SPECTRE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks, TM Danjaq. All Rights Reserved.
2015年11月27日みなさんは音楽をよく聞きますか? 最近では、携帯できる音楽プレーヤーとか、iPhoneとかのおかげでどこでも音楽を聞けるようになりましたね。「音楽なに好き?」なんて会話も良く耳にします。音楽の趣味が合うもの同士は、やっぱり簡単に仲良くなりやすいですが、それはカップル間でも一緒です。2人で同じ音楽が好きだと、2人の関係にもいろいろなメリットがあるみたいですよ。そこで今回は、20代男子20人に「彼女と音楽の趣味が同じでよかったと思うこと」について聞いてみました。■1.ライブに行けば絆が深まる「フェスとかライブとか一緒に行くと最高。やっぱり音楽って魂の解放みたいな部分があるから、そういう瞬間を共有すると、たとえ一言も話さなくても心が通じ合う気がする」(大学生/21才)私もじつは、彼氏と一緒に野外フェスに行ったことがあります。たしかに楽しいって思いましたね。ロマンチックすぎる言い方になるけど、私も音楽にはそういう特別な力があるって思ってますよ。■2.波長が合う「いつも聞いてる音楽が同じだと、ものごとのペースとかが似てきて、一緒にいても居心地がよくなるって聞いたことがあるよ」(音大生/24才)たしかに、クラシック好きな人とパンク好きな人はイメージ的に合わなそうです(笑)。そうそう、スーパーなんかでは、ゆっくり買い物をしてもらうためにのんびりな音楽を流したりするそうで、たしかにそういう効果もあるんでしょうね。■3.恋愛観も似てくる「どの歌手でも、だいたい何曲かは恋愛ソングを歌ってると思うけど、その歌手によってロマンチックだったり、ちょっと卑屈だったり、いろんなテイストがあるけど、どうしてもみんな自分が好きな歌手の歌うラブソングの価値観に寄せられていくと思う」(営業/24才)これはたとえば、同じ恋愛小説をいいって思う人同士が、恋愛観も似てるのと同じ感じかもしれませんね。ちなみに私は、超幸せって感じの歌より、フラれた歌みたいなのが結構好きかも。■4.その歌手への愛も深まる「これはカップル間の話じゃないけど、だれかと一緒にハマると、ひとりでハマるよりも相乗効果でぐいぐいその歌手が好きになるよね」(公務員/25才)負けたくない!って思うんでしょうかね(笑)。「未発表だけど、新曲出るの知ってた?」みたいに、どっちが好きかの勝負みたいになって楽しそうです。■5.別れにくく、復縁しやすい「同じアーティスト好きだと、定期的にライブのチケットもとってるだろうから、なかなか別れにくいと思う。あと別れてからも、その歌手の曲を聞くたびに思い出して、ヨリ戻したくなりそう」(大学生/21才)別れたいけど、チケットとったしもったいないな・・・・・・。とか考えているうちに、もう少し付き合ってみるか、みたいになるのでしょうね。思わぬ形で、2人をつなぎ留めてくれることもありそうです。■おわりにどうでしたか?音楽以外でも、カレと同じ趣味を持つメリットは似た感じでたくさんありそうですね。2人が共通で楽しめるもの、みなさんも作ってみてくださいね。(遣水あかり/ハウコレ)
2015年05月26日「子どもの頃からたくさんの音楽に触れさせたい!」と思っているママやパパは決して少なくないはず。音楽教育というと、幼児期のクラシックミュージックというイメージが強いですが、音楽はクラシックだけではありません。クラシック、ラップ(ヒップホップ)、JAZZ、ロック、ソウルミュージックなどなど、世の中には実に多彩な音楽のジャンルが存在します。しかし、幼児期を過ぎると子どもの音楽の好みも徐々にでき上がり、なかなか異なるジャンルの音楽を聴かせることが難しくなってくることもあるでしょう。今回は、子どもにさまざまな音楽を抵抗なく聴かせながら、楽しく遊べる遊びを3つ紹介します。■子どもと楽しめる音楽遊び(1)フリーズ好きな音楽を流して、子どもたちには音楽が流れている間、自由に体を動かしたり、ダンスをしたりしてもらいます。音楽が止まったら、動きも止める(=フリーズする)。動いてしまっていた人が負け、という「だるまさんがころんだ」に似たゲームです。幼児期に行うリトミックと同じような効果もあり、子どもが3~4人集まれば、じゅうぶんに楽しむことができます。■子どもと楽しめる音楽遊び(2)ダンス&フォールダウン先ほど紹介した「フリーズ」に似ている遊びです。こちらも音楽を流して、子どもたちに体を自由に動かし、ダンスをしてもらいます。そして、音楽が止まったら、しゃがんで(=フォールダウン)もらいます。しゃがむ動作が入ることで動と静のメリハリが際立つので、小さな子がいる場合は、こちらの遊びのほうが楽しめるかもしれません。■子どもと楽しめる音楽遊び(3)ビーンズ並べ今度は一転、体を動かすのではなく、心を落ち着ける遊びを紹介します。まずは、小豆などの豆やビーズ、マカロニのように、細かくて数がたくさん用意できるアイテムを準備しましょう。そして、それらを使ってお皿やテーブルの上に、ハートや鳥など好きな形を描いてもらいましょう。その間にバッハやモーツアルトなどのゆったりしたクラシック音楽を流すと、不思議と子どもは落ち着きを取り戻します。1人からでも遊べる遊びです。子どもさんにはぜひ、幼稚園や保育園、学校では教えてもらえないような、さまざまなジャンルの音楽に触れさせてあげてください。
2015年04月19日ヒーリングやクラシック音楽は、ストレス解消が期待できるとか。ゆったりとしたテンポの音楽には、心を落ち着かせる効果があると言われています。今回は音楽でストレスを解消して、ぐっすりと眠るための方法をご紹介します。音楽に意識を向けることで、日常のストレスを忘れる!ストレス緩和のための心理療法として、「受動的音楽療法」というものがあるのだとか。受動的音楽療法とは、リラックスした状態で音楽に聴き入る療法のことです。何か作業をしながら聴くのでは「受動的音楽療法」にはならないそうです。人間は一つのことにしか意識を集中できない性質があると言われています。この心理療法の目的は、音楽を聴くことに意識を集中させることによって、日常のストレスから解放させることです。受動的音楽療法は、意識的に聴き入る姿勢が大切です。ある調査では、受動的音楽療法によって、何もしていないときに比べて脳波が安定したそうです。また、別の調査ではヒーリングミュージックによって心拍数が減少し、ノンレム睡眠ができたという報告もあります。安眠にはどんな音楽が効果的?眠りにとってよい音楽は、ゆったりとしたテンポの曲だと言われています。睡眠との関係性を測るべく、大学生に、寝る前に45分間、リラックス効果のあるクラシック音楽を聴かせるという実験が行われました。結果、血圧が低下して脈拍が遅くなり、リラックスしているときに働くと言われる副交感神経が優位になったそうです。しかし、音楽に安眠効果があるからといって、どんなジャンルでもよいわけではありません。ロックなどのアップテンポの音楽は、逆に交感神経を高ぶらせ、脳を興奮させてしまうといわれています。また、適正な音量であることも、安眠のためには大切な条件。40デシベル以上の音量は寝つきが悪くなるそうです。深夜の市街地の音がちょうど40デシベルに該当します。快適な寝室の音環境をつくろう!クラシックのようにゆったりとしたテンポの曲には安眠作用があることがわかりました。では、ぐっすり眠るためにはどのような音環境をつくればよいのでしょうか?まず、いくら安眠に良いからといって、音楽をかけっぱなしで寝ないようにしましょう。受動的音楽療法でも、入眠前に集中して音楽を聴くことがほとんどです。また、周りの音をきちんと遮断することが大切です。周辺の音が気になる人は、耳栓を活用してみてはいかがでしょうか。クラシックやヒーリング音楽を寝る前に聴くことは、快適な睡眠をサポートしてくれるはず。音楽を聴いてゆったりとした気分になって、ぐっすり眠りましょう。Photo by Βethan
2015年01月21日9月3日に8th アルバム『WHO’S BACK?』をリリースしたBoA。そのリード曲「First Time」のミュージック・ビデオが公開になると、レコーディングドキュメントの中の彼女のすっぴんがあまりにキレイ過ぎると話題となった。本人はすっぴんより楽しく作業をしているところを見せたいという想いからだったと言うのだが、27歳とは思えないその美しさに世間が食いついてしまったのだ(笑)。今回はそんな彼女に美肌の秘密を明かしてもらった。―「First Time」のミュージック・ビデオでは、ノーメイクでもすごくキレイなBoAさんが見られるということでも話題となりました。今回、ノーメイクを公表することになったのはどんなきっかけからですか? BoA:もともとこの「First Time」のミュージック・ビデオの企画は、すっぴんを見せるというよりも、皆さんに普段の私のレコーディングの様子を見てもらえたらなと思って立てたんですね。いつも私が思っていたのは、皆さんに見せていない裏で起こることに楽しいことが多くって。そういう部分を見てもらえたら、より曲との距離も縮まるし、曲自体をもっと楽しんでもらえるんじゃないかなって考えて出したアイディアなんです。だから、逆にマネージャーさんからは「本当にすっぴんで出るんですか?」って言われました(笑)。―(笑)。そもそもはすっぴんを見せることがメインでは無かったと。BoA:そうなんです。でも、実際にこのミュージック・ビデオが世の中に出たら、あっちこっちからすっぴんについてばかり言われるようになって(笑)。むしろ、わざとすっぴん風を出すとかして、レコーディングしている風を撮りますとかが嫌だったんです。本当にレコーディングしているところに、カメラをそのまま入れてくださいっていうのが私からのオファーだったんですね。自然体で楽しく曲の作業をしているところを画にしたかったので。それで、実際にレコーディングするわけですから、私はやっぱり歌に集中したいので、メイクとか余計なものはいらないって思って。だから、なるべく遠くから撮ってくださいってお願いしてたんですけど…あんなにズームアップされてるとは思いませんでした(苦笑)。―BoAさんはステージや撮影などお仕事以外ではどんなメイクをされてることが多いのですか? BoA:メイクはほとんどしてないですね。するのは、ステージかカメラの前だけ(笑)。―やはりステージメイクって一般のメイクより濃かったりするし、お肌に負担がかかることが多いから、普段は意識的にしないという感じですか? BoA:それもありますけど、どちらかと言うとメイクが嫌みたいです(笑)。幼い頃から(仕事で)メイクをされてきたっていうのもあるんですけど、なんかメイクをしていると重みを感じるんですよね。あと、クレンジングして、きれいにマスカラも取らなくちゃいけないとかがめんどくさい(苦笑)。周りからはマスカラだけでもつけたら? とかって言われることもあるんですけど、いつも仕事でフルメイクをしているせいか、アイラインだけとか、マスカラだけとかって、メイクを途中で終わりにしちゃった感じがして来て変な感じなんですよ。なので、普段の生活だとティントを塗るくらいとか、そういうナチュラルな感じで色が付いてるくらいが好きですね。―今日もすっぴんでいらっしゃるんですけど、実は、数年前にBoAさんの取材をさせて頂いたときにすっぴんでいらっしゃったことがあって。そのときに、私は初めてBoAさんのメイクされてないところを見たのですが、すっごいキレイだって思っていて。BoA:あははは(笑)。―今回、このミュージック・ビデオで世の中の人にも見てもらうことができて、なんか自分じゃないのにすごい自慢したい気分なんですよ(笑)。BoA:ありがとうございます(笑)。でも、本当にこんなに皆さんがすっぴんにひっかかるとは思わなかったです。結構、美容系の取材が増えたり、ラジオとかに行っても、すっぴんばかり言われて、逆に恥ずかしいくらいなんです。自分ではもっと音楽よりな話題として取り上げられるのかなって思っていたんですけど。―そのくらい注目してしまうお肌のキレイさだからですよ。でも、どう考えてもお仕事柄不規則な生活リズムになってしまうと思うんですよね。その中で、この肌を保つにはどんなことをしていらっしゃるのかなと。BoA:やっぱり自分の肌を把握することが一番大事だと思います。自分の肌が敏感になる原因とか、こういう天気のときに自分の肌は弱くなるとか。それを把握してると、今日は日差しを浴びたからアロエで落ち着かせて、クリームを塗っておこうとか、今日はちょっと乾燥したからリッチなクリームを塗ってみようとか、そういう対処ができるので。―そうするとご自身の肌の状態に合わせて何種類か基礎化粧品を使い分けていたりするんですか? BoA:私、基礎化粧品の種類が3つくらいあるんですよ。敏感用、普通用、乾燥用とか。仕事や旅行にも必ず持って行きます。韓国に居るときは、ちょっと肌の調子が悪いなって感じたら皮膚科に行けたりするんですけど、日本とか外国にいるとそれができないので。韓国って皮膚科とエステティックが一緒になってるので、ニキビのケアとか、シミのケアとかもやってもらえるんですよね。だから、皮膚科の先生にいろいろ教えてもらって、予防薬とかも持っているし、パックとか特別なことをするよりは、自分の今の肌質を観察して、ホームケアをすることを頑張っています。―なるほど。では、食べ物とか内側から採るものに気を付けたりはしてますか? たとえば、サプリメントとか。BoA:食べ物はあんまり無いですね。好きな食べ物も麺類とかご飯系とか炭水化物ですし。あとは、水が好きですね。―水って美容に良いイメージがあるんですけど、一日にどのくらい飲むとかってありますか? 基本的にずっと飲んでます。家にも飲み物は水しか無いですね。夕ごはんが食べられなくても水があれば全然平気です。―今までやった美容法でこれはお勧めってものはありますか? BoA:うーん…、やっぱり最初に言いましたけど、自分の肌質を把握することだと思います。私もコマーシャルとかを見て「これは良さそう!」とか思って買ったりもするんですけど、使ってみたら値段が高くても合わないのもあれば、安くても合うものもあるし。それはホントに人それぞれ、肌質は全員違うじゃないですか。だから、自分に合うものをどんどん探して行って、自分に合わせたセットを自分なりに作るのが一番大事だと思います。サンプルとかをもらって試してみて、これは合う、合わないとかをやってみるといいですよ。私も結構、当たり外れ多かったですし(苦笑)。あと、そうやって自分の肌に合う化粧品を見つけて長く続けて使うと、肌も丈夫になるみたいで。私も昔は場所が変わったりとかすると、肌が荒れたりしたんですけど、今はわりと周りの環境に影響されないくらいどんどん丈夫になっているような気がします。―実際にこうやってすっぴんを拝見していると、お肌の悩みとかなさそうな気がするんですが…BoA:ありますよ。くすみとか。―えっ? 全く見えませんけど。BoA:(笑)。だから、日差しにあまり当たらないようにしたりしてます。それから乾燥もしますし。最近は、「リフトが必要なのはこういうことなんだ!」って思ことがあります(笑)。ハードな仕事が続いて疲れたりすると、本当にこう落ちてくる感じがするんですよ。そんなときは、エステでリフティングケアとかをしてもらいます。―その変化に気付くのって、普段から自分の肌と向き合ってるからこそですよね。BoA:それもありますけど、私たちの仕事ってカメラで撮られることが多いので。カメラって結構、小さな変化でもものすごく大きく見えるんですよね。「たるんで来ました~」「しわが~」って(笑)。―ホント、怖いですよね(笑)。ついすっぴんがキレイなので食いつき過ぎてしまいましたが、そもそもは8th アルバム『WHO’S BACK?』をリリースされるということで、今回のミュージック・ビデオも収録されたわけで。BoA:そうですね(笑)。―今作はBoAさんにとってどんなアルバムになりましたか? BoA:アルバムは4年半ぶりのリリースになるんですが、この約5年間の音楽活動が詰まった作品だと思います。その分、いろんなジャンルの曲が入ってて、どういうジャンルが好きな方にも楽しんで頂けるんじゃないかなと。―すっぴんもそうだったのですが、そのレコーディングを楽しいそうにしているBoAさんの姿が印象的でした。ことしでデビュー13年目ということですが、これだけずっと歌い続けていても、BoAさんにとって歌うことは楽しいんだな、と感じました。BoA:だって同じ歌なんて無いじゃないですか。一つの作品を作っていくプロセスは、毎回新しいし、楽しい。それから、今、一緒に作業している方たちとの相性もすごくいいんですよね。なので、どんな曲もとは言いませんけど、9割くらいはあんなふうに楽しくやってます。―最後にBoAさんと同世代の20代中盤から後半の女性っていろいろと悩みの多い年齢だとも思うんです。仕事とか、結婚とか…そんな女性たちにエールを頂けますか? BoA:やっぱり人生は選択次第なので、そういう選択にちゃんと責任を取って、自分が楽しめることが一番じゃないかなと思います。(取材・文/瀧本幸恵)■作品情報BoAニューアルバム『WHO'S BACK?』 2014.09.03リリース【CD+DVD盤】3,800円(税抜)購入は こちら から【CD盤】3,000 円(税抜)購入は こちら から ・Boaオフィシャルサイト ・BoA掲載記事リスト
2014年09月19日オリジナル・アルバムとしては、前作『megaphonic』以来、約3年ぶりとなる7thアルバム『FLY』。リード・シングル「誰でもロンリー」「わたしの願い事」など、この3年間にリリースしたシングル曲4曲を含む16曲が収録された今作は、新しいYUKIに出会いたい、もっと新しいことをしたいという思いから、自分の声の可能性を探り、どんな楽曲ならば今のYUKIを最大限に活かす事ができるのかを、常に追求し続けたレコーディングから生まれた。トータル・タイムが1時間を越える『FLY』は、“今のYUKI”を思いっきり感じることができる最高にかっこ良くて、最高に踊れるアルバムだ。――アルバム『FLY』よりもひと足早く、みなさんの元に届けられたリード・シングル曲「誰でもロンリー」は、まさに、踊れるアルバム『FLY』の世界を、シングルにギュッと詰め込んだ楽曲になりましたね。まさにリード・シングルにぴったりな楽曲だと思いました。YUKI:実は、『FLY』の頭の3曲(「誰でもロンリー」「Jodi Wideman」「はみだせ ラインダンスから」)のデモが私の元に届いたのは、約半年間のレコーディングがそろそろ終わりを迎える頃だったんです。――それは意外でした。私は「誰でもロンリー」が新しいアルバムの最初の核になってくれたので、リード・シングルになったと思っていたし、この曲が他の楽曲を引き寄せてくれたから、アルバムの1曲目にこの曲を置いたのか、と。YUKI:この3曲が手元に来るまでに、半年間で30曲くらいプリプロをしていたので、それこそアルバムが3枚作れてしまうほどの曲数は揃っていましたし、その中からどの曲をピックアップしても、きっといいアルバムになっていたと思います。でも、この3曲がなかったら、このアルバムは『FLY』というタイトルになっていなかったし、収録曲が全く異なるアルバムになっていたと思います。――最後の最後に、『FLY』というアルバムになったというか。YUKI:はい。デモを聴いた瞬間、自分がステージに立って歌っている姿が見えて、「そうか! 私はここに来たかったんだ!」と、パーッと視界が開けました。そこでようやく、それまでレコーディングしていた曲たちが、ひとつの場所に集まる感じが見えたというか。新しいアルバムが辿り着く場所がはっきり見えたし、この3曲がこれまでレコーディングしていた他の曲たちをも浮上させてくれました。これまでのアルバム制作は、最初に構想が決まると、そこに向かって一直線にどんどん進んでいく制作が多かったんですけど、今回は何度も寄り道をしながら、最後の最後にようやく自分が思い描いていた場所に辿り着くことができて、扉を開くことができました。――今作にはゴキゲンで、イカしたダンス・ナンバーがずらりと揃っています。YUKI:そうなんです。このアルバムは、“ゴキゲン”や“イカす”のような、どこか懐かしい匂いを感じる言葉が合うと思います。と同時に、私は今を意識するということはとても大事なことだと思っているので、それらを懐古的なものとして捉えてはいないですし、今の自分はどんな歌を歌えるのか、どんなステージができるのかと、ずっと自分自身に問いかけ続けているので、曲の中には必ず今のYUKIがいるんです。――EDM、ソウル、ファンク、HIP HOPなど、様々なジャンルを取り入れながら、YUKIさんは常に進化している。YUKI:自分の身体に染み込んでいるルーツ・ミュージックや、好きで聴いている音楽をそのままやっても、どうあがいても私はその人にはなれない。けれど、ちゃんと自分なりに作り込んでいくと、私にしかできないものが生まれるし、今のYUKIが生きている曲になるんだと思いました。――歌詞にもその思いが注がれていますね。YUKI:曲をもっと輝かせるための詞はどういう詞なんだろうと、強力な歌詞を書くために常に意識しています。そして、常に新しい自分に出会いたいと思っています。「はみだせ ラインダンスから」の詞に“新しくなれたらいいのに”というフレーズがあるんですけど、今の自分とは全く違う人になれたらおもしろいだろうなという感覚を私は常に持っているので、みんながビシッと揃っているラインダンスから、どうしてもはみ出てしまう(笑)。ラインダンスの一員だったらもっと楽なんでしょうけど、私にはできないんだという思いが、“はみだせ!”の部分によく出ていますね。――アルバムのジャケット写真や「誰でもロンリー」のミュージック・ビデオは、懐かしい雰囲気を持っているのに、ちゃんと今を意識しているものにちゃんと落とし込んでいる。YUKI:はい。あらためて今を意識するって大事なんだと思いました。たとえば、アルバム・ジャケットで私はレオタードを着ているんですけど、これを見た人が、なぜ『FLY』のジャケットがレオタードなの? なぜバイクの上で寝ているの? と、みなさんの中に“ハテナ・マーク”が飛ぶと思うんですね。――それこそ、なぜYUKIは『FLY』のような“踊れるアルバム”を作ったんだろう?とか。YUKI:はい。そうやって思いを巡らせるというのは、自分と向き合って、自分と会話をしているということなんです。そういう“ハテナ・マーク”を私はこれからもみなさんの中にたくさん飛ばし続けたいですね。ちなみに、私がジャケットで着ているレオタードは、オリジナルで作って頂いたものなので、私の体にぴったりフィットしているんですよ。――10月からは全国ツアー『YUKI concert tour ”Flyin’High”'14~'15』がスタートします。オリジナル・アルバムを携えた全国ツアーは3年ぶりになりますね。YUKI:1曲目が鳴った瞬間、ホールの会場なのにまるでダンス・フロアになってしまうようなライヴになると思います(笑)。ライヴのイメージとしては、YUKI MUSEUMに遊びに来ない? みんなで一緒に踊ろうよ! という感じですね。――『FLY』というアルバムは、新しい扉が開いたアルバムになりました。少し気は早いのですが、『FLY』は3年後に迎えるソロ・デビュー15周年に向けた道のりの第一歩になったんじゃないか、と。YUKI:ついこの前、10周年を迎えたと思っていたのに、あれから2年経っているんですよね。自分の声と体と顔と気持ち、私の全てと相談をして、これからも長く歌っていけるように、自分がいちばん、私がいちばん得意とする技を磨いて、これからも今の私をみなさんにお見せしたいです。――ところで、今のYUKIがハマっているものは? YUKI:東京に興味があります(笑)。というのも、私は20歳の時に上京したので、地元よりも東京で暮らしている年月の方が長くなったのに、まだ行ったことのない場所がたくさんあるんだなと気づいたんです。2020年の東京オリンピックが決まって、きっとこれから東京の街並みもどんどん変化していくでしょう? その前に、ちゃんと東京を見ておきたい。ちゃんと東京を楽しもうと思って、東京観光、東京散歩をしています(笑)。先日も古い喫茶店巡りをしたんですよ。東京には国立図書館や美術館などの時代を感じさせてくれる建築物がたくさんあるので、自分から足を運んで、東京を楽しみたいと思います。そして、今の東京を感じたいです。(取材・文/松浦靖恵)■作品情報Album『FLY』2014.09.17リリース【初回生産限定盤】3,800円(税抜)購入は こちら から【通常盤】3,000 円(税抜)購入は こちら から ・YUKIオフィシャルサイト ・YUKI掲載記事リスト
2014年09月18日前作『IDENTITY』以来、約4年半ぶりとなるBoAのニュー・アルバム『WHO’S BACK?』。この4年の月日の間にリリースされた7枚のヒットシングルをすべて網羅し、明るくてポップなBoAから、バラードでしっとり酔わせるBoAまで、みんなが聴きたかったBoAの魅力がたっぷり詰まったファン納得の一枚となっている。今作についての話はもちろんのこと、可愛すぎる“すっぴん”姿が話題となった「First Time」のミュージック・ビデオの裏話から、9月6日よりスタートするこちらも約4年半ぶりとなるツアーについてなど、たっぷりと語ってもらった。――新作『WHO'S BACK?』には、『WOO WEEKEND』以降のシングル表題曲と、「NO DANCE, NO LIFE」以外のカップリング曲をすべて収録。リリースは4年半ぶりですが、その間の“まとめ”のようなお得な一枚ですね。BoA:そうですね。一曲一曲に世界観があるし、歌声とか曲調とか、いろんなカタチの私が入った一枚になりました。――ミドルテンポの曲が多い印象があったので落ち着いた仕上がりになるかと思いきや、全体的にリズミカルで気持ちよいグルーヴが感じられる一枚でした。BoA:私も最初はそう思ってたんですけど、意外とアップテンポが多いんですよ。「First Time」もそうですし、2、4、6、9、1、14曲目と半分がアップだから。――ミディアムテンポの3曲目「Only One」も踊れる曲ですしね。BoA:そう。「Baby you...」もテンポが遅い曲じゃないし、「Call my name」も全然ダンス曲ですから。純粋にバラードといえる曲は3曲なので。――新録曲「First Time」は、心が躍り出すような明るいエレクトロ調のナンバーに仕上がりましたね。BoA:初めてのことは不安も多いけど、勇気を出してトライしてみようとか、一歩踏み出してみようとか、そういうメッセージソングになってます。毎日同じことを繰り返してるように思うけど、本来、1日1日は違う1日なわけだから。なにか初めてのことに対面したときも楽しくやっていこう的な曲ですね。――ミュージック・ビデオは、「First Time」のレコーディング風景や今回のアルバムのジャケット写真撮影に密着したドキュメンタリー映像になっていますが、これはBoAさんがアイデアを出したとか。BoA:そうなんです。このアルバムのリード曲だし、ウチらが普段どうやって作品を制作して世の中に出してるのかをみんなに見てもらいたいなと思って。――レコーディングスタジオで手料理する場面もあるし、すっぴんの顔も初披露! ここまで舞台裏を見せるのは初めてですよね。BoA:私、レコーディング作業はいつもメッチャ楽しんでるんです。でも、そういう部分をこれまで出したことがないし、そういう風に楽しく作ってる楽曲ですよっていうのを見せると、この楽曲がより楽しく聴こえるんじゃないかと思って。だから、撮影のときもスタッフに“レコーディングをしてる風”の映像を作るのはやめてくださいってお願いしたんです。本当のレコーディングにカメラを入れたし、ジャケ写撮影のときもそう。実際にやってることをそのまま映像にしたんです。だから、すっぴんも完全なるすっぴん(笑)。――7月にリリースした最新シングル「MASAYUME CHASING」は、力強さと可愛らしさが共存したとてもポップな曲でしたね。BoA:結構パンチのあるアップテンポの曲に仕上がったなっていう印象です。サビもキャッチーですしね。――途中に出てくるBoAさんのラップもアクセントになってるし、あとこれはライヴが盛り上がりそうな曲だなって。BoA:そう。“nanananananana”のところはライヴでみんなが歌ってくれそうなフレーズだなって思ってるので。9月のツアーでは一緒に歌って、みなさん盛り上がりましょう! ――その他の収録曲についても伺いたいんですが、特に思い出深い曲はどれですか? BoA:曲に対してたくさん思い出があるのは「Only One」ですね。韓国でリリースして、そのあと日本でもシングルにしたから、一曲のプロモーション期間が長かったんですよ。一年間「Only One」を歌い続けてたから。この曲はすごくたくさん歌った記憶があるし、(振り付けで)男性の背中にすごく乗っかった記憶があります(笑)。――バラードで印象深いのは? BoA:「close to me」かな。歌ってて気持ちよかったから。好きな楽曲だったからかもしれないんですけど、ミックスはこんな感じでやって欲しいとか、そういうリクエストまでした曲でしたし。――4年半のなかで節目とか分岐点になったかも、という曲は? BoA:「Milestone」ですね。これは日本デビュー10周年のときに出した曲だから。ミュージック・ビデオ撮影もすごく覚えてます。――本作には、BoAさんが作詞作曲した「Only One」「Baby you..」、そして作詞のみ行った「Shadow」と、自身のペンによるナンバーが3曲入っています。前作『IDENTITY』は作詞作曲に注力した作品でしたが、そういう部分もこのアルバムにきちんと引き継がれていますね。BoA:作詞作曲はこれからもずっとやっていくものなので、もう特別なものとは思ってないんです。でも、「Only One」が私の作詞作曲だっていうことを知らない人も多いので、この機会に知ってもらえるとうれしいですね。私はエレクトリックピアノのサウンドがすごく好きなので、「Only One」と「Baby you..」は自分でも出来に満足してる楽曲です。――9月には4年半ぶりとなるライヴツアーが控えていますが、ツアーに向けてトレーニングとか準備してることはありますか? BoA:トレーニングは普段から週3回ジムに通ってるんですよ。これ以上となると毎日ってことになっちゃうし、そうなるとムキムキになっちゃうから(笑)。現状のままでOKです。――韓国では昨年頃から女優としても本格的な活動を始めましたが、ライヴパフォーマンスに演技経験からのフィードバックはありそうですか? BoA:女優は小さな動きで感情を大きく伝える仕事じゃないですか。オーバーリアクションをすると変な感じになるから。でもステージは大きく動いて感動があるから、あんまりリンクしないかも。表現の分野が違うというか、やってること自体がまったく違うと思いますね。――最後に、ライヴを楽しみにしているお客さんにメッセージをお願いします。BoA:ツアーをやることが決まったときに、日本での活動が始まったな、ここからだなって気持ちに改めてなりましたし、今、どんどんモチベーションが高まってます。久々にファンの方と会えるのは本当にうれしいし、楽しみ。満足してもらえるステージをつくりたいと思っているので、みなさん期待していてください! ■作品情報BoAニューアルバム『WHO'S BACK?』 2014.09.03リリース【CD+DVD盤】3,800円(税抜)購入は こちら から【CD盤】3,000 円(税抜)購入は こちら から ・BoAオフィシャルサイト ・BoA掲載記事リスト
2014年09月08日約1年ぶりの2ndソロアルバム『Bronze Caravan』をリリースするCHEMISTRYの堂珍嘉邦。ツアーを共に回ったバンドメンバーや海外のミュージシャンなど、多彩な音楽家との共同作業から生まれた本作は、ソロ以降の先鋭的な音作りをさらに推し進めた内容となった。ギターロックからエレクトロニカまで多彩な音楽的要素を吸収しつつ、その歌声には彼らしい艶かしさが宿っており、ポップミュージックとしても一級の輝きを放っている。堂珍嘉邦は今作をどんなコンセプトの元で作り上げたのか、その音楽観と創作プロセスをじっくりと聞いた。 ■約1年ぶりの2ndソロアルバム『Bronze Caravan』は、ギターロックやエレクトロニカ、その他にも様々な要素を取り入れつつ、バンド的な躍動感を感じさせる力作です。まず、どんな作品にしたいと考えて制作に入りましたか? 昨年1stアルバムをリリースして、ツアーを終えたところで、バンドとしての手応えを感じたんです。そこで、もう少しメンバーがステージで“炸裂している”姿が見たくなったというか、もっとそれぞれのポテンシャルを引き出したいと思うようになって。自分の曲にもいろんなアプローチがあると思うのですが、1stアルバム『OUT OF THE BOX』で“枠からはみ出た”自分が、2ndアルバム『Bronze Caravan』で“キャラバンでさらに遠くに引っ張っていく”という流れですね。■「メンバーのポテンシャルを引き出す」というテーマは、曲作りの段階から考えていたのでしょうか? そうですね。曲作りもメンバーと一緒にやったほうが早いじゃん、と思って。それに、メンバーのポテンシャルが炸裂するということは、もっと自分のよさを出さないといけない。やっぱり、メンバーがノッていれば、ボーカリストとしてもノれますしね。あとは歌詞の部分で、自分が伝えたいものをしっかり書こう、と考えました。■今作の歌詞はドキッとするようなフレーズ――辛辣な部分もあるし、ハッピーな部分もあって、感情の振り幅が広いと感じました。そのときに思ったこと、サウンドに呼ばれて書いたことが、結果として幅広いものになったんです。たぶん自分自身が、音楽も含めて多くのことにチャレンジしたいと考えているからでしょうね。ひとつに決めてしまうより、自分のいろんな面をまだまだ広げていきたい。おかずは色んなものがあって、少しずつ食べるほうが自分もうれしいんです。自分の過去の経験や夢に見た景色が明確にあるから、書けることはたくさんある。それは、自分の経験値だと思っています。■歌詞だけでなく、楽曲自体からも“幅広さ”は感じられます。ロマンチックな世界と、現実的な視点、総合力を使って音楽的に煮詰めていく部分がミックスされているように思いましたが、音作りのプロセスは? デモのときはとにかく想像力をふくらませて、アイデアを残していきました。まずは好き勝手にやって、気になる部分はあとで考えようと。そうして、ミックス段階では作業しながら、具体的にどうするかを話し合っていく……という流れでしたね。かなり音を重ねているので“コンプ感”が出ています。■84年にマンチェスターで結成され、90年前後に人気を博した4人組バンド“The Railway Children”のGary Newby(Vo,Gt)とも共作をしていますね。 制作作業はロンドンに行って、スタジオに2人で入って、実際に演奏しながらメロディを付けていったんですが、気さくな兄さんというか(笑)。向こうも向こうで、「弟というか、同級生と久しぶりにあったような気分だよ」と言ってくれました。僕も楽しかったし、彼も楽しんでくれていたみたいです。■The Smithの少し後に出てきたバンドで、かつてはとても美形でした(笑)。今はちょっとポッチャリしていますけど(笑)、人も曲も、すごく爽やかなんですよね。いつもはけっこう無口らしくて、シャイな感じはしました。実際の作業としては、Garyがコードを弾いてくれて、そこに自分がメロディをのせていく、という感じ。お互いに遠慮せず、ギタリストとボーカリストに徹して、アイデアを出し合って。僕も、途中で気に入らないコード進行があったら、「違うコードにしてくれ」と言いました。■そこで生まれたのが、5曲目の「Reminisce」と、最終曲として収録された「To the end for me」。最初に「Reminisce」を作ったのですが、曲が煮詰まってきたところで一度ストップして、「せっかくだからもう一曲」ということで作ったのが、「To the end for me」だったんです。いちから作ったらギターとボーカルだけで成立してしまって、あとからリズムやベースも入れてみたんですけど、結局は合わなくて。これまで、ギターとボーカルだけというのはやったことがなかったけれど、自分の好きなアーティストもやっているし、セミアコで弾き語る感じもすごく好きだったので、結果的にいい曲に仕上がったと思います。タイトルについては、デタラメ英語で歌っているときに出てきた、“トゥジエンフォミー”というのを文字に起こしてみたら、“終着地点に向かって”という意味になったので、ラストにピッタリだなと。■「To the end for me」はアルバムを締めくくる、憂いを帯びた楽曲ですね。ロンドンという環境が大きかったかもしれません。日本なら自分のことを知っている人がたくさんいて、街で指を差されることもありますが、ロンドンでは自分のことを知らない人だらけで、自分がポツンと浮き彫りになった感覚があったんです。そこで、自分が何をやるのか、ということが整理されて、一番シンプルなものが出てきたというか。それと、Garyと作業をしているとき、自分や日本の音楽シーンにはない、UKっぽいものを感じたんですよね。自分が聴いていた90年代の音楽と、日本の音楽に強い影響を受けてきた自分の音楽、そして、2001年にデビューしてからこれまでやってきた音楽と、色んなものが混ざって、出たひとつの答えがこの曲で。それがすごく繊細で物悲しげなものだったから、ギターとボーカルがすごくマッチしました。■一方で、3曲目の「Hey! Mr.」のように言葉遊びが全開の曲もあります。コーラスも含めて、ボーカリストとして要求されるものがかなり高い曲ですね。CHEMISTRYでのコーラスとはまた違って、ブリッジのところで“ぶっ壊れ気味のサラリーマンの聖歌隊”みたいなイメージで歌ってみたり、奇声を入れてみたり(笑)。歌詞も自分なりの曲がりくねった言葉で、皮肉も入っているし、マジメなものじゃないから、不思議とそういうものがハマるんです。■歌詞はキーワードを起点に、連想ゲーム的に作っていった感じですか? いや、むしろ即興で当てずっぽう状態でした(笑)。ライヴでやるときは、基本的にはCDの音源を忠実に再現しようとしています。■本当に色んな表情のあるアルバムですが、2曲目の「It's a new day」は堂珍さんのやさしい部分が出たメロディだと思います。あらためて出発をする、というのはそうとうな決意が必要で、その裏側にある切ない部分も、うまく表現できたと思います。ソロでの再出発、みたいなことはあまり深く意識していないけれど、そういうテーマがサウンドにうまくハマって。Sigur Rosというと少し違うかもしれませんが、北欧っぽさは意識しています。こういう曲が好きな若い男の子なんかが、ライヴに来てくれるとうれしいですね。■Sigur Rosもそうですが、ヨーロッパ的なギターサウンドは随所に出てきますね。タイトル曲「Caravan」についても聞かせてください。耽美なものは奥深く、気持ちいいし、落ち着きます。ただ、それに浸っていると、攻撃的になってみたり、皮肉を言ってみたりしたくもなるんですよね。「Caravan」は、この曲が突破できれば、僕のアルバムを好きになれるよ!という試金石のような1曲です。1曲目に持ってきたのは、はじめに大風呂敷を広げて、“やらかしたかった”から(笑)。そういう意味では「It's a new day」が1曲目だという考え方もできるので、曲間を短めにしてもらったりしています。■最初にハードルを高くして、リスナーに“かます”というのは面白い発想ですね。ツアーから2作目という流れで、堂珍さんの音楽がリスナーに届いているという手応えはありますか? そうですね。少しずつ、自分が持っているスケール感やイメージが伝わっていると思うし、ライヴの大歓声があって初めて得られる快感を目指したいなって。ライヴは一つ一つが大事で、もっと新しい人たちに聴いてもらいたい、という気持ちでやっています。■堂珍さんの表現衝動がどんどん高まっている、という印象を受けます。少しずつでも、表現していきたいと思います。そういう意味でも、1年に1枚のアルバムとツアーというペースはキープして、走り続けなきゃいけない。バンドとして全国を回るなかで、より“足跡を残す”という意識が高くなっているし、今回のツアーでまた大きく成長したいですね。いっぱいいっぱいな部分もありますが、ガッツで最高のライヴに仕上げます! (取材・文/神谷弘一[blueprint]、撮影/宮腰まみこ)■作品情報堂珍嘉邦 2nd Solo Album『Bronze Caravan』2014年3月5日リリース【初回限定盤】CD+DVD SLCL-002/¥3,800(消費税別) >>購入する 【通常盤】CD SLCL-003/¥3,000(消費税別) >>購入する ・堂珍嘉邦 オフィシャルサイト ・堂珍嘉邦 エキサイトミュージック撮り下ろし特集
2014年03月12日音楽総合情報サイト「エキサイトミュージック」恒例、今年で11回目を数える『お正月メッセージ特集』。毎年豪華な顔ぶれがラインナップする同企画だが、今年も、なんと142組のアーティストの“あけおめ動画”を配信している。参加しているのは、GACKT、加藤ミリヤ、三代目 J Soul Brothers、スキマスイッチ、森山直太朗、ファンキー加藤、中川翔子、遊助、ベッキー♪♯、ソナーポケット、V.I(from BIGBANG)、flumpool、Every Little Thing、浦田直也(AAA)、May J.ら、計142アーティスト。2013年最も“エキサイト”した出来事のエピソードや、2014年の抱負・テーマを色紙に書初めをして“あけおめ動画”内で披露している。さらに、登場したアーティストからの直筆年賀状が75名に当たるプレゼント企画も開催と、アーティストの想いが詰まったスペシャルな内容でお届け。1月15日(水)23時59分までの期間限定公開なので、お見逃しなく! エキサイトミュージック ・第11回 お正月メッセージ特集2014 ※PC、スマートフォンからアクセス可2014年1月1日(水)0時~2014年1月15日(水)23時59分まで※動画配信、直筆年賀状プレゼントの応募受付共に15日で終了
2014年01月10日アコースティックギターのカッティングによる清涼な音色が響き、その上を透き通った歌声が高低差のある滑らかな曲線をはずむように描いていく。しっとりした風情があって潤いを湛えながらも、どこか雰囲気はひんやりとしていてメランコリック。BoAの新曲「Message」は、そんな秋の匂いが感じられる曲だ。最近はSNSの発展やLINEをはじめとする無料通話アプリの登場で、対面より文章コミュニケーションが圧倒的に増えてきた。そういうツールを使って送られてくる恋人からのささいなひと言に安らぎをもらう場合もあるし、友達との何気ないやりとりに元気をもらうときだってある。一方で、“既読”なのに返信がないときのもどかしさに焦れた人は多いはず。今日はどんなこと話してくれるのかな? とメールを心待ちにしてるときのソワソワ感やくすぐったい感じを経験してる人も多いだろう。「Message」はそんなときの一喜一憂を手に取るようにわかりやすく描いた、「あるある」ソングだ。「誰でも経験あると思うんですけど、文字のメッセージは何回も読み返せるから、より心にグッとくるんですよね。この曲は大切な人からのメッセージを待っている女性の気持ちを歌っていて。ロマンチックでありながら、センチメンタルな歌詞だなって思ってます」同曲のミュージックビデオは、BoAの実兄であるクォン・スンウクが監督。未練を残したまま別れた男性が、恋愛中だったときに彼女が残したメッセージを辿っていくと最後に彼女の本心に気づくというストーリーになっている。「やっぱりお兄ちゃんだとアイデアを交換しやすいし、コミュニケーションが取りやすい。それは作品つくりにおいて大きいですね。今回の撮影は韓国の植物園だったんですけど、昼間はすごく暑いのに夜になるとすごく寒くて。体調のコントロールが大変でした」2曲目の「Call my name」は、夜が深まるにつれてハマり具合がアップしそうなアーバンなR&B。“泣きつくほど弱くない”“抱きしめてくれなくてもいい”“ただ私の名前を呼んで”と歌われる曲で、本音をなかなか言えずに寂しさで苦しむ胸の内をエモーショナルに表現したサビのボーカルが素晴らしい。見栄、プライド、我慢、強がり。さまざま感情が一曲の中でうごめく。「男性って、自分の世界を持っていて仕事ができてっていう、要は面倒くさくない女性を“いい女”って言ったりするじゃないですか。だから、本当は甘えたかったりするんだけど、そういう女性に近づきたかったり、もしくはプライドが高いからこう言ってるんじゃないかなって思う。」「でも、“女性が言う大丈夫は、大丈夫じゃない”だから。どうしようもなかったり、仕方ないから大丈夫って言うんです。女性の“大丈夫”を素直に信じちゃうような男性はダメ(笑)。本当は大丈夫じゃないんだもん」今年6月にはスクリーンデビュー作である主演映画「Make Your Move 3D」の予告編が公開され、キスシーンが話題に。9月に韓国で放送されたラブコメディドラマ「恋愛を期待して」でも主演を果たすなど、最近は女優業に活躍の場を広げている。「撮影は楽しかったです。自分と違う人間になるっていうのは新しい経験だったし、普段できないこともできたりするので解放感もありましたし。歌手はステージで体を大きく使うけど、演技は瞳だけで表現するとか、全く別の世界。楽しくもあり、難しさもありました」2013年は、1月に行った自身韓国初のワンマンライブに始まり、韓国では「K-POP STARシーズン2」の審査員やドラマ主演など、テレビ番組で多く稼働。日本では10周年を迎えたファンクラブのイベントを開催し、「Quincy Jones The 80th Celebration Live in JAPAN」で憧れのクインシー・ジョーンズと競演。本作リリース後には「SMTOWN LIVE WORLD TOUR III in TOKYO SPECIAL EDITION」で東京ドームに立つし、本作を含めて日本で年に3枚のシングルを出すのは実に4年ぶりとなる。その活動を振り返り「今年は日韓どちらも充実してました」と笑顔で語ったBoA。来年は3年ぶりとなる日本でのアルバムリリースに期待したいところ。女優業で豊かになったであろう表現力がどんなカタチで聴けるのかも含めて、今後のBoAが楽しみだ。(取材・文/猪又 孝[DO THE MONKEY])■作品情報BoAニューシングル『Message/Call my name』10月23日リリース【CD+DVD盤】 AVCK-79156/B / ¥1,890【通常盤】 AVCK-79157 / ¥1,050 ・ニューシングル『Message/Call my name』BoAインタビュー ・BoAオフィシャルサイト ・BoA アーティストデータ
2013年10月23日ソロ・デビュー10周年のアニバーサリーイヤーを経て、YUKIが約1年ぶりとなるシングル『STARMANN』をリリース! 広末涼子が主演している連続ドラマ『スターマン・この星の恋』の主題歌として書き下ろした表題曲は、YUKIの「主人公の願いに寄り添い、ストーリーと近い距離にいる主題歌を作りたい」「ドラマと主題歌の関係をもっと仲良しにしたい」という想いが反映されたミディアムテンポのラブソングです。Excite:「STARMANN」は、2013年第一弾シングルですね。YUKI:ソロ・デビュー10周年を迎えるまでの3年間はとても忙しかったので、2013年はインプットできる時間が必要だと思っていたんです。なので、年が明けてから3ヶ月間ほどお休みを頂いていたんですけど、お休みが終わりに近づいてくる桜の花が咲く頃に、そろそろ音楽をやりたいな、曲を作りたいなという気持ちが自然と自分の中から湧いてきましたね。やっぱり、私は歌いたくなってしまうんです。Excite:YUKIさんが歌いたくなっちゃったそのタイミングに合わせたかのように、ドラマ『スターマン・この星の恋』の主題歌のお話を頂いたんですか? YUKI:そうなんです。主題歌のお話をいただいた時点で、このドラマには最初から“スターマン”という仮タイトルが付いていたんですね。“スターマン”といえば、私の中ではデヴィッド・ボウイしか思い浮かばなくて。しかも、ちょうど主題歌のお話をいただいた頃の私は、デヴィッド・ボウイが久しぶりに新譜を発表したということもあって、彼の音楽をよく聴いていたんです。素晴らしい巡り合わせですよね。Excite:ですね!YUKI:本当に素敵な巡り合わせだったので、ドラマの脚本を読ませていただいて、すぐに“スターマン”をキーワードにした制作を始めました。ドラマのストーリーが、広末涼子さん演じる主人公・佐和子が星男(福士蒼汰)に恋をする物語だったので、ラブソングにしたいとか、70年代のグラムロックのような雰囲気を持ってはいるけれど、ラブソングにするのであればR&Rではなく、緩やかなテンポを持っていて、メロディがちゃんと聴こえてくるミディアムな曲調にしようとか。ドラマの脚本からどこまで世界観を膨らませることができるのだろう、どうすればドラマと主題歌の関係をもっと仲良しにできるんだろう、と考えるのがとても楽しくて、いろいろなアイディアが出てきました。Excite:久しぶりの生バンドでのレコーディングはいかがでしたか? YUKI:今回のレコーディングは、ギターの名越由貴夫さん、ドラムの(河村)カースケさん、ベースのKANAMEさん、弦一徹ストリングスと、本当に素敵なロックなメンバーが集結して、私が思い描いていたサウンドのイメージを具体的に形にして下さいました。ギターが何本もハモっていく感じは、グラムロックに対するオマージュが入っているんですよ。そこに気づいた人は、ニヤリとしてしまうかもしれないですね。ストリングスの音は、どんどんバイブレーションが広がっていくような感じも、とても気に入っています。Excite:歌詞のイメージも早い段階から浮かんでいたんですか? YUKI:そうですね。“STARMANN=音楽”というふうに置き換えて、音楽に恋をした女の子が主人公の歌詞にしたいと思って書き始めたら、どんどん面白くなってしまって。あっという間に書いてしまいました。星男に出会い、彼に恋をしてしまった佐和子が、いつまでも星男のそばにいたいと願う気持ちと、音楽に恋をしてしまった女の子にとって“STARMANN”はいつでも自分を踊らせてくれる存在だから、どこにも行かないで、と願う気持ちを重ね合わせた「STARMANN」の歌詞は、強力な恋の物語になりました。Excite:YUKIさんも「STARMANN」の主人公のように、音楽に熱烈な恋をしていますものね。YUKI:はい。私も“STARMANN”という名の音楽に恋をしている一人です。私は、今、自分がいる場所からどこかへ連れ出してくれるものや、わくわくドキドキして夢中になってしまうような感じが好きなんです。音楽以外にも、映画やバレエ、オペラやお芝居のように、夢の世界や虚構の世界に入り込めて、観る者をどこかへと連れ出してくれる世界に惹かれてしまう。YUKIの音楽で辛い時を乗り越えることができた、頑張ることができましたというお手紙を読んだりすると、これからも私は音楽の力を借りて、皆さんを今いる場所からどこかへ連れ出してあげたいなと思うんです。Excite:カップリングには、昨年行った全国ツアー【BEATS OF TEN】で披露した未発表曲「君を束縛したいのです」のニューバージョンが収録されました。YUKI:ライヴでやっていた時よりもテンポを遅くしたんですけど、それでもまだ速いので、ピック弾きをしていたKANAMEさんはベースをギターのように弾いていて、「腱鞘炎になりそう」って、腕を冷やしながら弾いて下さったんです。1回演奏するたびに、「休憩しよう!」なんて冗談っぽく言っていたんですけど、素晴らしいミュージシャンの方たちばかりだったので、3回くらい演奏して終わってしまいましたね(笑)。Excite:カップリング曲に「君を束縛したいのです」をピックアップしたのは、なぜですか? YUKI:「君を束縛したいのです」もラブソングだし、「STARMANN」で描いた”もっと踊らせてほしい”という想いが、「君を束縛したいのです」の主人公の恋の魅力に捉われてしまった感じに繋がっていくと思ったので、一枚のCDに入っても、2つで1つに感じられるような相性の良さがあるなと思いました。Excite:ところで、2013年はYUKIさんの歌手デビュー20周年イヤーなんですよね! YUKI:はい。成人式です(笑)。やっと二十歳になりました! 私は、自分の歌が残っていくという、とても幸せな職業をやらせて頂いているんだなと、改めて思いました。デビューした頃の声はずいぶん若々しくて、まるで新芽のようなか細い声だったけれど、ライヴをやるようになって少しずつ幅が広がって、この10年だけでも随分変わっていると思います。私の声は曲の中にすべて残っている。いつでもあの時の、そして今の、歌声が残っているんです。その時その時の私の声は、今までも、そして、これからも私の大切な宝物です。(取材・文/松浦靖恵)●作品情報New Single『STARMANN』発売日:8月21日 初回生産限定盤 ¥1,500 通常盤 ¥1,020
2013年08月29日ディズニーの名作アニメ『リトル・マーメイド』のブルーレイ化が9月18日(水)に発売される前に本作の音楽を手がけたアラン・メンケンの最新インタビューが到着した。『リトル・マーメイド』動画『リトル・マーメイド』は、アンデルセンの世界的な名作『人魚姫』を、ディズニーならではのストーリー展開で描き、幅広い層からの人気を誇る不朽の名作で、劇中で歌われる『アンダー・ザ・シー』や『パート・オブ・ユア・ワールド』は今も人気を集めている。メンケンは数多くの映画作品で音楽を手がけ、これまでに8個のオスカーを手にした音楽家だが、メンケンは「私自身、それまで映画のサウンドトラックを作曲したことがなかったのですが、ハワード・アシュマンが勧めてくれました。『絶対にやるべきだ。新たに身につけておくべき技術だ』と言ってくれたのです」と振り返る。アシュマンはアメリカを代表する名作詞家のひとりで、メンケンとタッグを組んだ『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』は世界中で大成功をおさめ、その後もふたりは『美女と野獣』や『アラジン』を送り出している。メンケンは「どの曲にも非常に愛着があります。特に『アンダー・ザ・シー』では、ぐるぐると繰り返されるリフを使いたくて、作詞を担当したハワード・アシュマンが苦労していたという思い出があります。それにこの曲は、制作の初期段階からこのプロジェクトを盛り上げた楽曲でしたよ」と言い「『リトル・マーメイド』の音楽の面白い点は、さまざまなスタイルの音楽の良いところを取り入れていること」と分析。美しい旋律、ワクワクするリズム、キャラクターの個性にマッチした楽曲たちは、単なる“映画の伴奏”を超えた存在として本作を盛り上げている。ちなみにメンケンはすでに本作のブルーレイ版を観賞したそうで「音楽も臨場感あふれる高音質で楽しむことができます。私がこの作品を試写会で見た時よりも質の高いものを、ご自宅にいながらお楽しみいただけるのです。これは、とても贅沢な経験だと思います。今回発売となる『リトル・マーメイド』のブルーレイで、美しい映像と、私がこの映画のために書いた楽曲を楽しんでもらえることを嬉しく思います。ぜひ楽しみにしていてください」とメッセージを寄せている。『リトル・マーメイド』ダイヤモンド・コレクション ブルーレイ+DVDセット 3990円(税込)3Dセットブルーレイ 4935円(税込)スペシャル・エディション DVD 2940円(税込)ブルーレイ・トリロジーセット 10290円(税込)DVD トリロジーセット 7140円(税込)9月18日(水)発売発売・販売:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2013年08月27日2005年の韓国でのデビュー以降、アジアはもとよりヨーロッパや南米を含めたツアーなど、世界規模の活躍を続けているSUPER JUNIOR。そのメンバーであるドンヘ&ウニョクが6月19日にニュー・シングル『I WANNA DANCE』をリリースする。2012年4月に発売した彼らの1stシングル『Oppa, Oppa』は、CDショップで売り切れが続出するほど大ヒット。ダンスの上手さに定評のある二人が繰り出すファンキーでグルーブ感溢れるナンバー『I WANNA DANCE』も話題になること間違いなしだ。ウニョク:「『Oppa, Oppa』を、すごくたくさんの方が愛してくださったからこそ、もう一度ノリのいい曲をやりたいと思っていたんです。その条件にピッタリだったのが、この『I WANNA DANCE』。初めて聴いたときから、この曲だったら、きっと日本のファンの方にも好きだと言っていただけると思いました」ドンヘ:「それに、実は僕たちは普段からよく日本の音楽を聴いているんですけど、その中に『I WANNA DANCE』のような曲はあまりない気がしたんですよ。だから、この曲だったら新鮮だし、日本のファンの方にも気に入っていただけるんじゃないかと思い、たくさんの候補曲の中から選んだんです」しかも、前作『Oppa, Oppa』は先に韓国でリリースされた楽曲の日本語バージョンだったが、今回は日本でのオリジナル作品。そういう形を取ったのは、そこにファンへの感謝の想いを込めたかったからだと言う。ウニョク:「『Oppa, Oppa』を日本のみなさんが好きになってくださったので、今度は僕たちから何かプレゼントしたかった。そういう思いで作ったのが『I WANNA DANCE』なんです。だから、まずは日本の方たちに聴いていただき、またいい機会があったら韓国語バージョンでの披露も出来るんじゃないかなと考えているんですよ」ドンヘ:「SUPER JUNIORはアジアツアーやワールドツアーをやっていることが多いので、日本のみなさんにはなかなか会えないんですね。それだけに、せっかく新曲を出すなら以前とは変わった姿を見てもらいたかった。それで日本でのオリジナル曲を作りたいと思ったんです。本当に日本のファンの方たちには、いつも支えられていますから」ウニョク:「日本オリジナルということで、当然歌詞も最初から日本の作詞家の方に書いていただいたんですけど、これが、とっても面白い仕上がり。<お嬢サンTonight><チャラ男参上><アドレナリンパワー>なんていうユニークな言葉がたくさん入っているんです(笑)。こういう表現は韓国ではあまり使われないこともあって、すごく楽しみながら歌えましたね」ドンヘ&ウニョクといえば、やはり注目なのがダンスパフォーマンス。今回のミュージックビデオでも、楽しく、かつ激しいダンスを披露している。ドンヘ:「僕もウニョクも普段はあんまり汗をかかないんですよ。でも、なぜか『I WANNA DANCE』の撮影では、ものすごく汗をかいてしまって。1回踊っただけで、まるでシャワーを浴びたようになりました」ウニョク:「今回のダンスは飛んだりする動きが、ものすごくたくさんあるんですよ。だから、1回踊ると汗が止まらなくなるんです。ダンスのジャンルとしてはオールドスクール。昔流行ったステップやロックダンスなどが入っているので、そういうダンスが好きだった人が見ると、当時の記憶が次々とよみがえってくるんじゃないかと思いますよ」カップリングには「Love That I Need feat. HENRY [SUPER JUNIOR-M]」を収録。こちらは、甘くて優しいラブソングになっている。ウニョク:「『「Love That I Need』は、女性に告白する感じの曲になっています。実はこういうラブリーで聴きやすい曲も、ずっと歌いたいと思っていたんですよ。そしたらSUPER JUNIOR-Mのヘンリーさんが非常にいい曲を書いてくれたので、僕たちも歌えることになったんです」ドンヘ:「これは僕もウニョクも大好きなスタイルの曲ですね。ラブリーで本当に印象のいい曲なので、日本のみなさんにもきっと愛を感じていただけると思いますし、恋をしたいなって思っていただけると思いますよ。『Oppa, Oppa』や『I WANNA DANCE』とはまた違う僕らを感じていただける曲になっていると思います」この後も7月24日には「今、まさにレコ―ディング中」(ウニョク)だというSUPER JUNIORのアルバムをリリースし、直後の7月27日、28日には現在ワールドツアー中である【SUPER SHOW 5】を東京ドームで開催するなど精力的な活動を展開。約1年ぶりとなる東京ドーム公演は、二人もとても楽しみにしているそうだ。ウニョク:「東京ドームでコンサートをすると聞くだけで、いつも胸がときめきます。前回もファンのみなさんから本当に大きな感動をいただいて帰ることができたので、今回は、一体どんな感動をいただけるのかと思うと、とても楽しみ。だから、ワクワクしながら今準備を進めているところなんですよ。もちろん、コンサートの内容としても、また新しいステージをお見せできると思うので、ぜひ、期待していていただきたいですね」ドンヘ:「待っていてくださったファンのみなさんにためにも、東京ドーム公演は必ずいいステージにしたいと思っています。僕たちが用意したステージを楽しんでいただいて感動を届けるためにはどうしたらいいかと、メンバー同士いろいろ相談していますから。間違いなく前回の【SUPER SHOW 4】以上に楽しめるものになると思うので、たくさんの方に来ていただけたら嬉しいですね」■作品情報ニューリリース、2ndシングル『I WANNA DANCE』発売日:2013年6月19日【CD+DVD】AVCK-79127/B ¥1,890 購入する 【CD ONLY】AVCK-79128 ¥1,050 購入する 韓国で行われた【SUPER SHOW 5】を現地からレポート 日本1stアルバム『Hero』をリリースするSUPER JUNIORを大特集 SUPER JUNIORオフィシャルサイト
2013年06月20日昨年末に活動を再開した歌手の華原朋美が17日、東京の恵比寿ガーデンプレイスにてニューシングル「夢やぶれて I Dreamed A Dream」の発売記念イベントを行った。華原は「色々なことが私の中であったので、こういう日が来るとは思っていませんでした。ここまでが最終目標ではないので、この曲をステップにしてこの先も頑張っていきたい」と意気込み。全身全霊を込めた歌唱後には約1,500人のギャラリーから声援と拍手が鳴り響き、必死に涙をこらえる華原だったが「ありがとうございます。本当に生きていてよかった」と振り絞るように語り、熱い涙を溢れさせていた。本年度のアカデミー賞で作品賞ノミネートのほか、アン・ハサウェイが助演女優賞を受賞したミュージカル映画『レ・ミゼラブル』で使用されている劇中歌をカバー。華原にとっては2006年7月発売のシングル「あのさよならにさよならを」以来約7年ぶりの新曲で、野外イベントでは初お披露目となった。華原は「21歳で華原朋美としてデビューしてから、一言では言えないくらい、色々なことがありました。迷惑もかけたし、色々な波もありました」と語りかける。「過去を振り返ることも嫌で、認めることもできなかった。周りに誰もいなくなって、どうしていいかわからない時期があったからこそ、振り返ることのできる今がある。辛かったけれど、この歌を歌えるような自分になった」と心境を吐露。自身も頑張ったというが「家族やスタッフの皆さんが『頑張ろう』と言ってくれて、私は危険な人物だと思うけれど、手を差し伸べてくれました。マイクを持って歌えることも生きていることも、皆さんのおかげです」と支えてくれたすべての人々に改めて感謝していた。今後については「自分は薬物依存から100パーセント治ったとは思っていないので、常にそのことを忘れず、優しい気持ちも忘れず、このようなチャンスを頂いたのだから、プライベートで人生を台無しにすることなく、頑張っていきたい」と覚悟の表情。さらに「今までの過去は変えることはできないけれど、それをバネにして一日一日を一生懸命に歩めばそれが未来のストーリーになるはず。これ以上裏切りはいけない」と唇を噛みしめ「ライブやコンサートもしたい。ファンの中にも同じような苦しみを抱えている人がいると思うので、そんなファンたちと共に成長していきたい。だから私も頑張れる」と決意を語った。「夢やぶれて I Dreamed A Dream」は発売中 ・華原朋美オフィシャルサイト ・UNIVERSAL MUSIC JAPAN 華原朋美サイト
2013年04月19日デビューから7年、May J.の魅力が満載の初のベストアルバムをリリース!春の全国ツアー開始を目前にいまの熱い思いを語ってもらった!!■2月6日に発売された新しいアルバムはどんな作品ですか? デビューしてから今年で7年。今までリリースした、シングル・アルバムの中から代表曲を集めて作ったので、あらためて聴いていただいて懐かしかったり、また新鮮に思えたり。May J.の楽曲を聴いたことのある方でも、聴いた事のない方でも、楽しんでもらえると思います!■今回のアルバムは多くの女性たちにどんな風に聴いてもらいたいですか? 幸せなラブソング、悲しいラブソング、などいろいろな曲が入っていますが、必ず最後はポジティブになれるメッセージを込めて作っています。落ち込んでいる時にぜひ聴いてもらいたいですね。■May J.さんが音楽を通して伝えたいことはどんな事ですか? 諦めないことや失敗を恐れず挑戦し続けること、辛い時は思い切り落ち込んで、それでもまた明日から頑張ろうと思ってもらえるように、音楽で少しでも背中を押せたらと思っています。■May J.さんのライブの観どころは? ライブではお客さんとのコミュニケーションを何よりも大切にしています。ライブ前には皆さんと一緒にどうやって盛り上がるかを常に考えて構成を練っています。声を出したり、動いたりすることで1つになれた時が一番嬉しいですね。■シンガーと言う仕事の「やりがい」は何ですか? 小さい時からの夢が仕事になって本当に幸せです。好きなことをどんどん追求して作品を作り続け、何よりもライブでお客さんと1つになれた瞬間がシンガーとして一番喜びを感じます。■シンンガーを目指す上で努力したことは? 基礎からしっかり身につけることが一番重要だと思ったので、ボイストレーニングをたくさんやりました。■多彩な語学力が役立った場面は? 海外でライブをする時や、世界中のファンの皆様とコミュニケーションをとれることがとても嬉しいです。■美しい女性であり続けるための秘訣は? 常に綺麗でありたいと思う事。自分を磨き続ける事を忘れないようにしています。■今後の目標、新しく挑戦してみたいことは? 等身大の自分を常に表現していきたいですね。それと、いつかは海外でも活躍できるようなシンガーになりたいです。今まではピアノで作曲していたのですが、ギターも弾けるようになって弾き語りをしたいです。後は、スリルが好きなので、スカイダイビングやパラセイリングも挑戦したいです! ■女性読者にメッセージをお願いします。失敗や失恋をして、落ち込んでしまった時、女の子の背中を押してあげられる曲が詰まっていると思います。このアルバムを聴いて少しでも前向きになってくれたら良いなと思います。 May J.プロフィール:1988年6月20日生まれ。日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスのバックグラウンドを持ち多彩な言語を操るマルチリンガルアーティスト。Sugar Soul feat. Kenjiの名曲「Garden」のカバーし、その後2作連続でアルバムチャートTOP10にランクイン。全国各地で毎年約100本、海外でも数多くライブを行う。世界の180以上の国と地域に放送されているNHK WORLDの音楽番組「J-MELO」のメイン司会を務める。■作品情報BEST ALBUM『May J. BEST - 7 Years Collection -』発売中デビューから7年間の代表曲をレーベルを超え全曲リマスタリング収録した初のベスト盤!VERBAL (m-flo) , DJ KAORI, Diggy-MO' (SOUL'd OUT), クレンチ&ブリスタ,キマグレン,MAY'S, RYO the SKYWALKER, Zeebra, 難波章浩, Daniel Powter らと創り上げたこれまでの話題のコラボ曲や代表曲に加え、ボーナス・トラックとして 2BEDROOM の手でEDMに生まれ変わった「Garden」のニュー・バージョン、更にテレビで歌唱しCD化を熱望する声が多数寄せられていた「ハナミズキ」のカバーも収録。May J.のアーティストとしての軌跡がぎっしり詰まった1枚。DVD付盤には、Music Videoを19作品収録。【CD+DVD】RZCD-59243/B / 3,990円 購入する 【CD】RZCD-59244 / 3,150円 購入する ■映像リンク ・May J. / ハナミズキ映像 ・May J. × 2BEDROOM / Garden (2BEDROOM PROGRESSIVE ANTHEM) ■LIVE INFORMATIONbeachwalkers. presents 『May J. Tour 2013 - 7 Years Collection -』3月9日(日)よりチケット一般発売開始 詳しくはこちら 4月12日(金) 名古屋 ell.FITS ALLTEL:052-320-9100 (サンデーフォークプロモーション)4月13日(土) 大阪 FANJtwiceTEL:06-7732-8888 (キョードーインフォメーション)4月19日(金) 仙台 MACANATEL:022-266-7555 (ニュース・プロモーション)4月26日(金) 東京 Shibuya O-EASTTEL:0570-550-799 (キョードー東京)
2013年03月11日暴力的なまでの力強さと重苦しい哀愁が入り交じり、ただならぬ緊張感で迫る1曲目の「Fated」。東方神起のニュー・アルバム『TIME』は、もうのっけから耳を奪われ、胸をわしづかみにされる作品だ。その「Fated」は、クラシック音楽、ロック、ヒップホップと過去から現在までの音楽をドラマティックにブレンドし展開するアバンギャルドな大曲。アルバム全体もまた、時代や時間といった概念が大きなテーマになっている。TIME=過去・現在・未来。すでにシングルとして発表されている「STILL」は過去の辛い失恋を歌った曲だし、「One More Thing」は今を一生懸命生きる女性への応援歌。「逢いたくて逢いたくてたまらない」は、<逢いたくて>と50回以上歌う現在進行形の熱烈なラブソングだ。他にも、人の一生や現代社会への警鐘、未来への希望など、さまざまなトピックが歌われている。チャンミン:「TIMEって1秒の話かもしれないし、1時間かもしれないし、1ヶ月、1年、もっと長く人生も表してるような言葉だと思うんです。だから、今までに感じたことやこれから感じるであろうこと…そういう人間が生きていく中で感じる気持ちをちゃんと込めてみようと。」ユンホ:「今回は本当に忙しい中でのレコーディングだったんです。でも、逆にそれで集中ができてテンションもいつも以上に高かった。本当に気持ちが入ったというか、曲に感情がストレートに出てるアルバムになったと思います。」今回は東方神起の男らしさ・男臭さ・男っぷりが前作『TONE』以上に表出。歌声は逞しさを増し、より精悍に。それでいて甘い色気や包容力を感じさせる優しさ、温もり、さらには悪ガキっぽい少年性まで、多彩なボーカルワークで魅了する。歌詞のテーマも男指数がアップした。今の時代の男らしさを問いかける「BLINK」は東方神起初の男性へのメッセージソング。「Fated」ではタフに生き抜く男の強さと儚さを描き、二人がはしゃいだ感じで楽しげに歌う「Rat Tat Tat」では童心を忘れないでとメッセージする。禁断の恋を描いた「I Know」やプライドの高い男性の恋愛模様を描いた「Catch Me -If you wanna-」も、これまでのラブソングとはひと味違う趣向。男のジレンマや苦悶、もどかしさを包み隠さず表現している。ユンホ:「前作よりもっと男の深みが出たんじゃないかと思います。男性の方も共感しやすい曲を集めて東方神起が進化してるところをみせたかったんです。東方神起がこれからどういう新しい面をみせていくか、そのプロローグでもあると思います。」さらに、時勢を背景にした歌詞や、ヒューマニズム/ヒューマニタリニズムをテーマにした楽曲が多いのも特徴。「Humanoids」と「ANDROID」はどちらも“人型ロボット”を意味するタイトルだが、前者は未来から現在へタイムトリップした設定で未来への道は自分たちが切り拓くんだと伝える曲。後者は現在の情報化社会に警鐘を鳴らし、人間らしさを見直そうと歌っている。本作で最も攻撃的で未来的で野性的なサウンドデザインになった「Y3K」は、西暦3000年が舞台。明るい未来を作るのは現代の僕ら、だからこそ常に志を高く本物をめざしていこうと骨太なメッセージをおくる。スタジアム級のUKロックバンドがやりそうな力強くてメロディアスなバラードに仕上がった「One and Only One」は、今までの東方神起になかったタイプの曲で、人類愛がテーマ。そして、本作のリード曲である「In Our Time」は、人々の絆やUNITE精神、笑顔の連鎖をテーマにした、心が洗われるような清々しい平和祈念ソング。今回の東方神起は一人の人間として一回り大きく成長したところをみせてくれる。チャンミン:「『One and Only One』は、一人ひとりが大切な存在で、誰もが愛されなきゃいけない存在なんだっていうメッセージが入ってる曲。歌詞をもらったときから大好きな曲でした。」ユンホ:「前のツアーでは会場が一つになって『WEEP』を歌いましたけど、『In Our Time』はそれとイメージが重なる曲。東方神起にとってエヴァーグリーンな曲になると思うし、今度のドームツアーではライヴの最後に歌えたらいいなと思ってます。」今年のゴールデン・ウィークから始まる初の5大ドームツアーは、デビュー以来念願だった夢の舞台。今回のアルバムは、遊び心にあふれた歌い方やアクロバットとも言えるような超絶ボーカルが要所要所に顔を出すし、なによりスケールの大きい劇的な楽曲が多いため、派手で大がかりなステージに映えそう。自ずとツアーへの期待も高まる。チャンミン:「今までと違うスケールのライヴをしなきゃいけないし、すると思うし、僕も今からすごく楽しみ。より楽しく、より熱く、より盛り上がれて、感動を与えられるライヴにしたいです。」ユンホ:「今の東方神起が絶好調だ、最高だっていうショーにしたいです。僕たちとしては今回が本当にターニングポイントだと思ってるんです。これを成功させたら東方神起はさらにスケールアップするはずだし、このツアーで新しい歴史を作るんだっていう、それくらい気合いが入ってます。」(取材・文/猪又 孝[DO THE MONKEY])■作品情報NEW ALBUM『TIME』発売日:2013年3月6日【CD+DVD】ジャケットA初回限定盤 AVCK-79140/B / ¥5,400(税込) 購入する 通常盤 AVCK-79141/B / ¥5,400(税込) 購入する 【CD+DVD】ジャケットB初回限定盤・通常盤 AVCK-79142/B / ¥4,200(税込) 購入する 【CD ONLY】ジャケットC初回限定盤・通常盤 AVCK-79143 / ¥2,940(税込) 購入する [初回限定封入特典]ジャケットサイズカード封入(6種から1枚ランダムで封入)『TIME』リリース記念購入者限定イベント応募シリアル封入 東方神起 OFFICIAL SITE 東方神起LABEL SITE 東方神起 ARTIST DATA
2013年03月07日日本でのリリースは、デビュー10周年を記念したDVDシングル『Milestone』以来、約1年2ヶ月ぶりとなるBoA。その新曲「Only One」は、自らデモトラックを作ったという本人作詞作曲のナンバー。しっとりエレガントながらビートはしっかり、伸びやかなメロディーに美声が泳ぐ。BoA:メロディーのきれいな曲を自分で作ってみたいとずっと思っていて。最初は踊るイメージはなく、気持ちよく聴ける曲が作りたいと思ってたんです。あとコーラスがきれいに乗るイメージ。いろんなコーラスのラインがかぶって、ふわっとする感じが欲しいなって。■ポップというジャンルにフォーカスして『いい曲を作りましょう』が合言葉この曲は昨年8月に韓国で発売されたアルバム『Only One』のタイトル曲にBoAが日本語詞をつけたもの。実はそのアルバム『Only One』こそ、彼女のターニングポイントとなる一枚だった。前作からビジュアルイメージは180度方向転換している。派手さや流行に縛られない、普遍的な楽曲を作ることをめざしたという。そうした意識の変化は、2011年末から昨年4月まで審査員として出演したオーディション番組『K-POP STAR』の影響が大きいと語る彼女。韓国ではデビュー以来、いわゆるトーク、バラエティー番組への出演をしてこなかっただけに、自然体でテレビに映るBoAの姿や発言は視聴者に大きなインパクトを与え、関心を集めたという。BoA:私がすごくシンプルなメイクで座って喋るところを韓国の人は初めて見たと思うんです。そういうBoAを見て新鮮に思ってくれる方も多かったし、自分も今の年齢になって、もうちょっとナチュラルなイメージの方がいいかなと思って。かっこよさというのはパフォーマンスを見る人が決めることだなって思ったし、かっこよく見えるために無理やりメイクしたり、必要以上に着飾ったりすることは今はしない方がいいかな。■いつの日か今が思い出になってそんなBoAが「Only One」で切り取ったのは、それぞれの道を歩むことを決めた男女の別れのシーン。特に印象的なのは<いつの日か今が思い出になって>から始まる歌詞の最後のブロック。一つの恋のアフターストーリーを描くことで恋を重ねていく女性像が等身大で表現されている。BoA:そこの歌詞は好きだし、絶対入れたかったところ。別れてすぐは大変かもしれないけど、いいことも悪いことも時間が経てばいい思い出になってると思うんですよ。だから、私も違う恋をするだろうし、あなたも私の記憶が薄まっていくんだろうけど、この恋は素敵でしたねっていう終わり方にしようと。私も20何年間生きてきて、悪い思い出もあったし、いい思い出もあったけど、悪い思い出の方が長く残るし、意外と笑える話になるんですよね。あんなバカなことあったよなぁ、みたいな(笑)。この楽曲のミュージック・ビデオでは、マドンナやジェニファー・ロペスなどの振り付けを手掛ける2人組の振付師ユニット、ナッピー・タブスがダンスパートを担当。歌詞のストーリーや情感をダンスで表現するリリカルヒップホップという手法が取り入れられている。BoA:この曲を振り付けるんだったら、映画「COBU 3D」で一緒に仕事をしたナッピー・タブスにリリカルヒップホップをやってもらいたいなっていうイメージがあったし、別れの曲なので曲の途中でカップルダンスを入れたいなって。今回のミュージック・ビデオは自分が一番上手なことをナッピー・タブスに引き出してもらえた感じ。でも、(リスナーは)そういう風に踊る私を見たことがないだろうから新鮮じゃないかと思います。カップリング曲「The Shadow」は少し80’sファンクを感じさせるナンバー。こちらもアルバム『Only One』収録曲にBoAが日本語詞をつけたものだ。Shadowは自分を取り巻くファンをはじめとする人間を指していて、スターが抱える喜びとプレッシャーをシリアスに綴った奥深い曲になっている。この曲のミュージック・ビデオではセクシー系からストリート系まで計6ポーズもの衣装をまとったBoAが拝めるが、スリットが入ったメインの衣装は彼女のアイデアを元に特製したもの。楽曲にしても映像にしても、自らの内側から湧き出る言葉と感性を研ぎ澄ませ、理想像を探求していく彼女だが、セルフプロデュースの目線は初めてそれを行った『IDENTITY』のときから変化が生じてきたという。BoA:『IDENTITY』はかっこいい音を作りたいっていう、自分がやりたいことを頑張って形にしようとしてた頃。今は自分が好きなものをやるよりも、曲に合わせてどうやればBoAらしさが入った新しいチャレンジができるかを考えてます。『今これが流行ってます』とか言われても、私は流行ってることを理由にしてやりたくない。『IDENTITY』をスタート地点にして、『K-POP STAR』の経験もありながら、客観的にBoAを見る力が付いてきたように思います。10周年を経て、26歳の女性へと成長し、“自分らしさ”のナチュラルな表現手法を身につけたBoA。「The Shadow」には、今の彼女の矜持を表すようなこんなフレーズが出てくる。「君の描いたすべてはここにあるわ 何一つ変わらずに ここに…」今回のシングルを機に日本での活動を再開するというBoA。彼女が今後ファンにとってどんな「Only One=かけがえのない曲」を届けてくれるのか楽しみだ。(取材・文/猪又 孝[DO THE MONKEY])■作品情報New Single『Only One』発売日:2013年2月27日・CD+DVDAVCK-79085/B / ¥2,100(税込) 購入する ・CDのみAVCK-79086 / ¥1,050(税込) 購入する ・ 『Only One』30秒CM ・ 『Only One』MUSIC VIDEO short ver ・ BoA オフィシャルサイト
2013年03月06日昨年4月にベスト盤をリリースし、“新章”のページを開いたHilcrhyme。ライヴメンバーとして6人のパフォーマーを正式加入させるなど、アグレッシブに邁進。現在は総勢8名のライヴメンバーで【LIVE A NOVEL】ツアーの真っ只中にいる彼らが、2013年の第1弾として『想送歌』をリリース。これはメ~テレ50周年特別ドラマ『ゆりちかへ ママからの伝言』(1月26日21:00~テレビ朝日系)の主題歌として書き下ろされたもので、生きる意味や大切な人への想いが胸に迫る、大きな愛を歌ったバラードだ。この曲に込めた想いはもちろん、今後のHilcrhymeについてなど、胸の内をTOCが打ち明けてくれた。Excite:全国ツアーが始まりましたね!TOC:すごく盛り上がってますね。観に来てくれたみんなが「ヤバい」って言ってくれるし、スタッフや音楽関係者からも評価が高くて。前のツアーから6人のダンサーチームがライヴメンバーとして参加してくれてるんですが、その連携や一体感が増しましたね。「Hilcrhymeのライヴは2人じゃなく8人だ」ってことを実感できると思います。Excite:新曲「想送歌」もライヴで披露したり?TOC:その可能性は十分ありますね。この曲はレクイエム=葬送曲という言葉からインスパイアされてタイトルを思いついたんですが、“想い”を“送る”、“残す”ということを歌っています。Excite:スペシャルドラマ『ゆりちかへ ママからの伝言』(1月26日21:00~テレビ朝日系)の主題歌として書き下ろした曲だそうですね。TOC:余命を宣告された母親が、それでも1日でも長く生きようとする姿や、子供のために何を残せるかって一生懸命に考えた結果、手紙という形に行き着く…。それがいずれ1冊の本になることで、想いは残っていくんです。ドラマを見て、想いと同じくらいに大切だと感じたのは、“死”でした。人はいつかは死ぬし、避けられない。そういったことを、濁さずにそのまま歌詞に書きました。Excite:ドラマの世界観を大切にしたと。TOC:ドラマありきでこの曲は作ろうと思いました。とういのも、(ドラマの)プロデューサーさんの熱意がすごくて、是非、Hilcrhymeに書いて欲しいって言ってくださったので、その想いに応えたかった。その人が出した要望が「ネガティヴなものにして欲しくない」というもので、死という結末が待っていても、ドラマはあくまでも見終わった後にポジティヴに感じてもらえるように作っているから、曲もそうあって欲しいと思いますね。Excite:ドラマの映像を見て曲を作るのは初めてだったとか。TOC:イメージしやすいので作りやすかったですが、一方で、あとは曲ができれば完成すると思うと、ハードルが高いなって(苦笑)。作詞するときはいつもテーマを先に考えて書くんですが、今回はそのテーマが既にある状態。ドラマ=テーマだと思って主題歌を書き下ろしました。かといって、誰からも共感してもらえる曲を作るというアティチュードは変わっていないから、ドラマを見ないと分からない曲にはならないという自負もあります。Excite:KATSUさんとはどんな話を?TOC:今回は曲の方向性が明確だったので、KATSUに「こんなテンポの、こんな感じの曲にして欲しい」って自分がプロデュースしていくような感じで作っていきました。Excite:二人とも職人気質だから、とことん突き詰めそう。TOC:それはありますね(笑)。お互い注文を出されたものに対して、最善を尽くす。相手をオッと思わせたい気持ちもないわけじゃないけど、それが強いといい結果にはなりませんね。ケース・バイ・ケースですが、いいときもあれば、トゥーマッチのことも(笑)。Excite:リリックで特に気に入っている箇所は?TOC:ドラマ中で描かれている“死”を、ネガティヴではなく、でも隠すことなく言葉にしたいと思ったんですが、それって難しいことなんです。だから、どうすればいいだろうってずっと考えてました。それで、3番のメロディにビートを乗せて、同時に言葉を考えていったんですが…。<やがて来る避けられない別れ/願う あなたの幸せを>って普段考えているような言葉が出てきたとき、“死”をリアルにさらっと書けたなって思いましたね。もう会えなくなっても、ずっと(心に)居るよということはきっと伝わると思うし、僕らも音楽がそういうものであって欲しいと思っているので、3番は気に入ってますね。Excite:つい避けがちなテーマも真っ正面から取組んだと。TOC:だからかもしれないけど、その部分は自分で歌うときにもぐっと来ますね。31歳になって、親しい人との別れも経験してるから、歌ってるとそういう想いが浮かんでくるんですよね。「人は2度死ぬ」って言葉を聞いたことがあるんですが、亡くなった人を思わなくなって忘れてしまった瞬間、本当にそうなるのかなって…。Excite:配信では既に「想送歌」連日1位と絶好調で。TOC:素直に、もう、嬉しい、だけです。何よりも「ありがとう」って気持ちが大きいですね。ランキングって何のかんのいって、やっぱり気にならないと言えばウソになります。連日(デイリー)1位って聞くと、「ああ、こういう感じ、久しぶりだな」って(笑)。「春夏秋冬」や「ルーズリーフ」を出した頃は…嫌なヤツに思われるかもしれないけど、どこか当たり前って思ってて。けど、その後に、当たり前なんかじゃないって身をもって知った。だから1位の意味も、有り難味も全然違います。感謝を忘れずにいたいなって思いますね。Excite:ミュージック・ビデオはどんな作品ですか?TOC:今回は新しい監督さんにお願いしました。歌詞を書くときは男女の関係をイメージしたんですが、監督の捉え方は違ってて。ミュージック・ビデオの目線が子供からのもので、その視界がちょっとぼんやりしてたり、自分が歌うリップシーンも時おりはさみながら、物語的なシーンでは家族愛を描いていたり。なんて言ったらいいかな…、1回見ただけじゃすぐに分からない感じもあるんです。強烈で刺激的な何かはないけど、何度も見返せる素敵な作品になりましたね。クセになるタイプの映像です。新しいクリエイターさんと出会うと刺激になりますね。監督が違うとこんなに違うんだなって思ったし、これからもいろんな方とやってみたいなと思いました。Excite:カップリング曲の「Welcome Back」はどんな気持ちを歌っていますか?TOC:今年はヒルクライムと並行して、ソロもやっていこうと思っているので、その想いを書いたんです。昔、地元の友達と出会ってラップを一緒にやりはじめたけど、いつしか別々にやるようになって。けど、昨年あるきっかけからまた一緒にやる機会に恵まれたんですね。アンダーグラウンド、インディペンデントなシーンでやってる仲間から「おかえり」って言ってもらえたりもしたんですよ。Excite:そう言ってもらえないこともありますよね。TOC:そうなんですよね。そこに対する想いや葛藤は、メジャーデビューしてからもずっと自分の中にあったんですね。今の自分は好きだけど、昔の自分を否定するつもりも全然なくて。メジャーフィールドとインディーフィールドの違いはあるだろうけど、そこで自分がやること=ラップするってことは変わらない、自由でいいんだって思ったんです。Excite:ある種の宣誓みたいな曲ですか?TOC:そうかもしれない。「想送歌」も自分がやりたいことだし、「Welcome Back」で書いているようなこともやりたい。我がままで欲張りなんですよね、きっと。(取材・文/橘川有子)■作品情報New Single『想送歌』発売日:2013年1月23日・CD+DVD(初回生産限定盤)UPCH-9838 / ¥1,680 購入する ・CD(通常盤)UPCH-5786 / ¥1,260 購入する ・ Hilcrhyme オフィシャルサイト
2013年02月15日