春の訪れとともに気になるのが、花粉や黄砂。空気中のPM2.5濃度は年間を通して話題となっていますが、例年3月から5月にかけて濃度が上昇する傾向にあるといわれています。花粉症や呼吸器系の疾患をお持ちの方にとっては、つらいシーズンがやってきます。外出時にがっちりガードで身を守るのはもちろん、少しでも快適に暮らせるよう家のお掃除方法にも一工夫してみませんか?花粉、黄砂、PM2.5を意識したお掃除は、一般的はお掃除と少し押さえどころが違います。ライフスタイル系のメディアで数多くの読者宅の家事テクニックを取材し、自らも整理収納掃除について学んできた筆者の経験を通して紹介します。■掃除機の前に拭き掃除を花粉も黄砂もPM2.5も、ホコリと一緒に床の上にたまります。そこへいきなり掃除機をかけると、排気の勢いでそれらが舞い上がってしまいます。掃除機をかける前に、フロアモップや硬く絞った雑巾で拭き掃除をしましょう。おすすめのタイミングは、朝起きてすぐ。家族が寝静まっている夜中は人の動きもなく、空気中の浮遊物が床へ降りてくるからです。朝一の床掃除で確実に取り除くことができます。■着てはいけないアウターとは?ウールやフリースなどの静電気を帯びやすいものは、花粉などを吸い寄せてしまいます。生地に凹凸があるものは付着した花粉などを落としにくいので、ツルツルした素材も良いのだとか。静電気の起きにくいコットン・シルク、表面が平らなナイロン・ポリエステルといった素材の服を選びましょう。帰宅時は玄関を開ける前に表面を軽く手で払います。アウターは粘着ローラーなどでお手入れするとベターです。■洗濯物の外干し&布団の天日干しはNG洗濯物も布団も、外に干すと外気中の花粉・黄砂・PM2.5が思いっきり付着してしまいます。洗濯乾燥機を使ったり、除湿器をつけて部屋干しをして乗り切りましょう。布団も、布団乾燥機と布団用アタッチメントを付けた掃除機でお手入れします。肌に触れる機会が多いものほど気を配ることが大切です。■電化製品の静電気に注意テレビ・パソコン・ルーター・調理家電など、家にある電化製品は静電気を帯びていてホコリとともに花粉なども吸い寄せます。ホコリをためないようまめに取り除きましょう。一般的にはハタキをかけて掃除機をかけるのが掃除のセオリーですが、この時季は特に「そっと取り除く」を心がけてください。■換気は時間帯を厳守窓は開け放たない方が安全ですが、どうしても喚起をしたい場合は時間帯に気を付けます。花粉の飛散が多いのは、正午前後と夕方。黄砂やPM2.5は時間帯による差より、日ごとの違いの方が大きいようです。総合すると、黄砂やPM2.5の予報を見て環境基準値を超えない日の朝早くに、短時間の換気を行うのが良いでしょう。換気後は空気清浄機のスイッチオン!■カーテンや畳の目地も気をつけてエアコンの吐き出し口、空気清浄機や掃除機のフィルター、カーテンは、思っている以上に花粉などがついているのでこまめにお手入れしてください。カーテンを洗濯する際は、静電気防止効果のある柔軟剤を使うのもひとつの手。脱水後は外には干さず、そのままカーテンレールに取り付ければOK。また、見落としがちなのが畳の目地。すき間に花粉などが入り込んでいるので、掃除機をかけるときはすき間を狙って丁寧にヘッドを動かしましょう。花粉や黄砂、PM2.5を「家に持ち込まない」「室内から取り除く」方法に焦点を当ててピックアップしました。一般的なお掃除動線は上から下へが基本ですが、この時季は下を中心に攻めるのがポイント。ちょっとした心がけですが、効果は大! ぜひ試してみてください。(間下奏愛 OFFICE-SANGA)
2016年03月06日毎年2月頃、この春小学校に入学するご家庭向けに、入学説明会が開かれます。「わが子も、いよいよ小学生」というほろりとした感傷の中に、嬉しさと不安とが入り混じった思いを感じながら参加されるお母さんたち。私もドキドキしながらそれに出席したのが、ちょうど1年ほど前のことでした。ただ、私の胸の中は、不安な気持ちが大半を占めていました。というのも、息子に乳製品のアレルギーがあるからです。アレルギーを持つ子どもの給食は? わが家の場合を振り返ってみます。大切なのは学校との「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」アレルギーを持つ児童への対応は、お住いの市区町村によって少しずつ違いがあるようです。そのため、学校側との話し合いが何よりも大切です。私は、入学前と入学後に養護教諭、栄養士、担任(入学後のみ)との話し合いの場を作ってもらい、アレルギーの状況について、相談しました。主治医に記入してもらったアレルギー児童のための「学校生活管理指導票」をもとに、息子の場合、微量でも摂取するとアレルギー症状が出てしまうことや出やすい症状、出てしまったときの対処方法(薬の服用)など、状況をできるだけ細かく伝えました。そして、その上で学校側として配慮してもらえることを教えてもらいました。たとえば、息子の通う小学校では、最後に生クリームをかけて提供されるボルシチのようなメニューのときには、それを除去してもらうことができました。また、毎日出される牛乳の代わりに、自宅から水かお茶を入れた水筒の持参が可能でした。これがあって助かった! アレルギーに配慮されたネット通販アレルゲンを除去できないメニューのときには、自宅から代わりのものを持参します。一番頭を悩ませたのがパンでした。学校給食で提供されるパンは、乳製品を使用しています。種類も食パンだけではなく、コッペパンやバーガーパン、白パンなどいろいろなパンがメニューに登場します。そこで、強い味方になってくれたのは、ネット通販でした。卵・乳アレルギーに対応したパンを全国に届けてくれる、「 卵・乳アレルギー対応パンのtonton 」です。わが家では給食のメニューをもらったらすぐに注文。1ヶ月分のパンを頼んでいます。パンは冷凍で届くので、すぐに冷凍庫へ。あとは、パンを持っていくその日の朝に冷凍庫から取り出し、アルミホイルで包み、パンがつぶれないようにタッパーに入れ持っていくだけ。すると、お昼には自然に解凍され、焼きたてのようなふわふわの柔らかい状態になります。種類も豊富で、何よりも手間がかからず、しかもおいしい。わが家の心強い味方です。そのほか、給食でよく登場するメニューに、クリームシチューやグラタンがあります。これらは乳製品の除去が不可能なため、自宅からランチジャーに入れて持参しています。ハウス食品の「 特定原材料7品目不使用 シチューミクス <クリーム> 」や、桜井食品の「 ベジタリアンのためのシチュー 」「 ベジタリアンのためのグラタンミックス 」などを利用することで、なるべく手間や時間をかけずに作っています。不安の中で始まった小学校での給食。1年が過ぎようをしている今、「なるべくなら、みんなと同じものを食べさせてあげたい…」そんな思いを応援してくれる、さまざまな方々に支えられているなと感じています。楽しい給食の時間を、皆が笑顔で過ごせるよう、同じアレルギーを持っている方の参考になれば幸いです。(あい)
2016年03月02日【ママからのご相談】40代のママです。乳製品と卵に食物アレルギーを持つ息子が、この4月に地元の市立中学校に進学します。小学校時代はアレルゲン物質を除去した給食を他のお子さんたちと一緒に食べてきました。今回、進学説明会で、中学校では除去対応はできないので自己責任で除去するか、そうでなければお弁当を持たせるようにと言われました。12歳の子どもに100%自己責任で除去しろと言うのも酷ですし、「除去食対応なし」となると実際食べるものがなく成長期に必要な栄養が十分に取れないと思うので、お弁当を持たせるつもりです。ただ、本人は「他にもお弁当の子っているのかなあ」と人の目を気にしています。どう言ってやったらよいか助言をいただけないでしょうか。●A. “人目を気にしていたら大人の体になれない”ことと、“命を守るために給食でなくお弁当にする”ことを優しくお話ししてください。こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。ご相談者様、わが家もまったく同じです。わが家の息子は魚介甲殻類とナッツ類の食物アレルギーですが、すでに息子への説明・説得は済み、本人も中学校にはお弁当を持って通うことで納得しております。その際、筆者と妻から息子に話したことは2点だけです。1つ目は、「人目を気にして自分も給食にしたら、安全のために“これも食べないでおこう”“それも食べないでおこう”となり、必要な栄養が取れず体の成長に悪影響が出る 」こと。2つ目が、「生徒の自己責任でアレルゲン物質を除去せよという方法では、万が一ということを考えたら給食は食べさせられない 」ということです。それでは、都内の私立医科大学附属病院でアレルギー外来を担当する小児科医の先生にお話を聞きながらこの問題を一緒に考えてみましょう。●給食は食物アレルギーの負荷テストではないので、陽性物質は除去するしかありません。だから、お弁当を持参するしかないのです『数年前、東京都調布市の小学校で給食時に食物アレルギーによるアナフィラキシーショックで子どもが死亡するという痛ましい事故がありました。そういった事件を受けて、ここ数年、アレルギー検査で陽性反応が出た物質は未然に除去するようになってきています。それはそれで子どもの生命を守るためには絶対に必要な対応ではあるのですが、中には除去する必要がないのに除去されていて、成長期に必要なビタミンが不足気味になっている子どもがいることも否定はできないでしょう』(30代男性/都内私立医科大学附属病院小児科アレルギー外来担当・小児科医師)ただ、そうは言っても給食は食物アレルギーの負荷テストを行う場ではありません。医師の監督・指導の下に周到な準備をし、『エピペン』も即座に使用できるよう用意した上で行う負荷テストとは違うのですから、陽性物質は除去するしかないのです。中学生になったことを機会に、みんなとは違う“弁当持参生活”をすることによって、「自分は自分。恥ずかしくなんかない」といった“強さ”を培っていくこと が貴重な経験になるはずです。期待半分ですが、われわれ保護者自身がそう自分に言い聞かせるべきではないでしょうか。●みんなとは違う自分を楽しめることも、大人への第一歩ですご相談者様のお子様やわが家の息子がもうすぐ終えることになる小学校での6年間というものは、人が社会生活を営んでいく上でこのうえなく貴重な学習をした時間 であったはずです。クラスのまとまりを維持するために自分を抑制することも必要ですし、一方で、“他人とは違う自分”という“個人”の尊さについても学んできたことでしょう。社会生活とは、そのバランスをいかにはかっていくかという行為なのだろうと思います。『アレルギー専門の小児科医の立場で言うのであれば、お弁当を持参することには“賛成”です。おそるおそる食べる給食よりも、保護者に作ってもらったお弁当で思いっきり栄養を取ることの方がいいのは自明なことです』(30代男性/前出・小児科医師)医師もこうおっしゃっているように、お子さんは“みんなとは違う弁当持参生活を楽しむ強さ”を養うことによって、また一歩、人として成長してくれるものと信じようではありませんか。●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
2016年03月01日【男性からのご相談】この季節になると、ものすごく憂鬱です。憂鬱の原因は、『花粉症』です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりが止まらず、とても苦しいです。周りにも花粉症を患っている人が結構多いのですが、結局どれくらいの人が花粉症なんでしょうか?また、花粉症になる人とならない人にはどんな違いがあるのでしょうか?●A. 花粉症になる人は6人に1人!こんにちは、ライフライターの鍋谷萌子です。花粉症、とてもつらいものですよね。私自身も花粉症を患っており、そのつらさはよくわかります。さて、花粉症ですが、日本アレルギー協会会長の奥田氏がまとめたところによれば、全国平均で、15.6%の人が花粉症を患っている、ということでした。約6人に1人 、ということですね。ちなみに一番多い地方は、東海地方だそうです。●花粉症はなぜ起こる?花粉症は、「体内に花粉を吸いこむことによって起こる」というのは、誰もが知っていることでしょう。しかし、同じ量の花粉を吸っても、花粉症になる人とならない人がいます。これはなぜなのでしょうか。これには、『抗体』 が関わっています。花粉に触れることによって作られる『IgE抗体』というものがあるのですが、これによって花粉症が起こる、と言われているのです。わずかな量では反応しないこの抗体ですが、一定量に達すると、初めて発症します。このため、花粉症になっていないというのは、「吸い込んでいる花粉が少ないから」という意見が出てくるのです。ただし、この抗体を持っていても、花粉症になる人は全体の3割~5割程度 だと言われています。●免疫かアレルギーか? 花粉症の対策とは“外側から入ってきたものを異物だと捉え、反応する”という意味では、体を守る防衛機能である『免疫』も、花粉症などを引き起こす『アレルギー』も一緒です。そう、アレルギーも、基本的には体を守るため のものなのです。とはいっても、花粉症がとてもつらいのは事実です。花粉症の対策としては、・眼鏡やマスクを使う・家の前で花粉を落とす・そもそも外にあまり出ない・病院で薬などを処方してもらうという方法があります。また、“自分のアレルギーが、本当に花粉によるものなのかどうか”ということも、事前にしっかり確かめておくことをオススメします。しっかり対策を講じて、つらい季節を乗り切りたいですよね。【参考リンク】・花粉症の疫学と治療そしてセルフケア | 厚生労働省()●ライター/鍋谷萌子(フードアナリスト)
2016年02月26日花粉症の季節がやってきました。今年もマスク着用の方々が街に溢れています。そんな折、いち早く花粉症から脱した人の話をきくと、今年は特に「ビタミンDのサプリメントで改善してきた」という人が目立っています。ビタミンDがどうして花粉症を改善するのでしょうか? ビタミンDと花粉症の関連を解いた本「サーファーに花粉症はいない」(小学館)の著者、斎藤糧三先生にお話を伺いました。「ビタミンD」と「アレルギー症状」の密接な関係が明らかに「何はともあれ、花粉症のみなさんが知りたいのは『ビタミンDが本当に花粉症を改善するのか否か?』でしょう。いろいろな対症療法がありますが、ビタミンDは花粉アレルギーを根本から改善してくれるもの。どんな対症療法にも勝るはずです。なぜならビタミンDは『免疫調整ホルモン』だからですよ」(斎藤先生)斎藤先生は、そのスベスベの肌からは想像がつかないほど、子どもの頃からずっとアトピー性皮膚炎。大人になってからは慢性的な鼻づまり、春にはご多分にもれず花粉症に悩まされてきたタイプです。ただ、幼少の頃から、海に行けばアトピーも鼻づまりもなぜかマシになる… 大人になってからも、ビーチリゾートに行くと必ず鼻がすーっと通る経験をしていました。でもそれは単純に、空気がきれいな場所はアレルギーの原因が少ないからだろうと思っていたのです。ところが、あるとき「一時的に改善するのは、ビタミンDが体内に増えるからだ!」と気がついたのです。そのきっかけを斎藤先生が説明してくれます。「私の専門は『機能性医学』です。これは1990年代にアメリカで誕生した新しい医学で、日常的に人が抱えている不調や病気を対症療法に走らず、その発症原因に着目して根本から改善しようというのがコンセプト。あるとき、アメリカで開催された機能性医学の学会で、ビタミンDがテーマになっていました。ビタミンDのパイオニア的医師が、体内のビタミンDを増やすのに “日焼け” をあえて推奨していた。それで、ハタと気付いたわけです。紫外線を浴びることによって体内ではビタミンDが合成される。だから、紫外線の強い場所に居続けると、ビタミンDがいつもより多く合成されてアレルギー症状が治まるのではないかと」ビタミンDは、以前から『骨の材料となるカルシウムを体内に取り込みやすくする』と言われていました。日光を浴びると皮膚でコレステロールを原料として合成されます。紫外線に当たらないと合成できず、骨形成に異常が起こる『くる病』を招くことは有名です。さらに、機能性医学ではビタミンDを『免疫系を正常に働かせるために必要な栄養素』ととらえていることがわかりました。ビタミンDが不足すると免疫系に異常が起き、それがアレルギーを発症させる一因になる、というのです。そして、斎藤先生はビタミンDのサプリメントを購入して実験をします。1日に100μg(4000IU)ずつ摂取すると、アレルギー症状の明らかな軽減がみられました。摂取して1時間もしないうちに、ビーチで日光浴をしたときのように鼻がスーッと通ってくるのです。ビタミンDは通常、体内では脂肪に備蓄されていて、必要な時に使われます。欠乏しているときは備蓄も少なくなり、大量に摂っても、摂取後6時間ほどで血中濃度が下がります。それと共に鼻の通り具合も徐々に微妙になり、やがてまた鼻づまりが戻ってきてしまいました。 「さらに、花粉症の症状のある10名に同じ量のビタミンDを試してもらったところ、10名全員が症状の改善を認めていました。しかも、ビタミンDが完全に代謝される数時間後には、私と同じように症状が戻ってきたんですよ。ビタミンDとアレルギー症状の関係を認めないわけにはいられない出来事でしたね」(斎藤先生)そもそも「ビタミンD」にはどんな役割がある?過去にわかっていたビタミンDの生理機能は、次の3つがありました。1)腸管でのカルシウム、マグネシウム、リン吸収の促進2)腎臓からのカルシウム喪失抑制と、副甲状腺を介した血中カルシウム濃度の維持3)骨形成や骨のカルシウム、マグネシウム吸収の円滑化斎藤先生によれば、新たに注目されているビタミンDの機能は、さらに3つ挙げられると言います。1)細胞分化誘導ビタミンDは他のステロイドホルモン同様に、細胞の核にあるビタミンD受容体(レセプター)に働きかけ、正常な細胞への分化を誘導します。つまりビタミンDが不足すると、適切に細胞の分化誘導が行われないため、がんなどの疾病が増加すると言われています。2)免疫担当細胞の調整リンパ球などの免疫担当細胞にもビタミンDのレセプター(受容体)があり、ビタミンDが欠乏すると免疫バランスが崩れて花粉症のような異常な免疫反応を生じてしまいます。リウマチ、一型糖尿病などの自己免疫疾患、アトピー性皮膚炎、喘息などの花粉症以外のアレルギーの発症にも関与。3)血圧上昇ホルモンの分泌を調整血圧上昇の原因となる腎臓で作られるホルモン「レニン」の分泌上昇を、ビタミンDが抑制。斎藤先生の書かれた本「サーファーに花粉症はいない」のタイトルの意味は、太陽の下でスポーツを楽しむ習慣のある人達は、ビタミンD不足にはなりにくい。だから花粉症の症状も出にくいということ。そう、紫外線を浴びることでビタミンDは自然と作られます。「紫外線は人にとって悪だと考えがちですが、害だけではないのです。UV対策が世界一進んだ日本女性は、ほとんどビタミンD欠乏症に罹っているとも言われています。これほど重要なビタミンD生成のために、紫外線も少しは必要であること、忘れないようにしましょう。太陽光線を浴びる目安としては、週2回程度、顔や手足に日焼け止めを塗らず、5分~30分程度浴びれば十分なんです」(斎藤先生)「ビタミンD」を多く含む食材とは?もちろん、ビタミンDは食材からも摂ることができます。ビタミンDは主にきのこ類や魚類に多く含まれ、含有量の多い食材は…【100gあたりの「ビタミンD」含有量】・白きくらげ(乾燥) 970μg・きくらげ(乾燥) 435μg・かつおの塩辛 120μg・あんこうの肝 110μg・しらす干し(半乾燥) 61μg ・いわし(丸干し) 50μg・たたみいわし 50μg・身欠きニシン 50μg・すじこ 47μg・いくら 44μg・紅鮭 33μg・スモークサーモン 28μgこうしてみると、あまり日常的に摂りやすい食材ではありません。そこで斎藤先生がオススメしているのがビタミンDのサプリメント。日光浴や食事で気を使わなくても、確実に摂取できるので、積極的に症状を改善したい人にはうってつけです。では、ずばり、花粉症を治したい人がビタミンDをサプリメントでどれくらい摂ればよいのかを教えていただきましょう。サプリメントの選び方、花粉症に効果的な摂り方と量は?ビタミンDの量を表す単位で覚えておきたいのは、μg(マイクログラム:1gの10万分の1)と、IU(アイユー:1IU=0.025μg)。斎藤先生によれば、ビタミンDに関する世界の研究者の意見を総合すると「成人で1日50~100μg(2000~4000IU)」が妥当な摂取量と言われているのだそうです。「ビタミンDの血中濃度が目標値で安定するための肝臓や脂肪内の備蓄には、約3カ月かかると考えてください。患者さんに処方する際には、1日100μg(4000IU)を摂取→3カ月後に血中濃度の再検査→目標値に達した時点で1日50μg(2000IU)を維持する、という指導をしています。花粉症の方がご自分で改善したい場合は、まず毎朝100μg(4000IU)のビタミンDを摂ります。もしそれで症状が緩和されず、午後にまた症状が出てくるなら、もう一回100μg(4000IU)を摂取しましょう。カラダにビタミンDが備蓄されてくれば、午後になっても血中濃度が下がって症状がぶり返すことはなくなります。この飲み方を試して、花粉症が全く改善されなかった人はほとんどいません。ただ、粘膜が正常でないと改善効果は見られない人もいるので、可能性がある場合はタンパク質、ビタミンC、鉄、ビタミンAの摂取を心がけてくださいね」(斎藤先生)「ビタミンD」の過剰摂取は大丈夫?『免疫調整ホルモン』である「ビタミンD」不足を、食事やサプリメントで積極的に解消することが大切だとわかりました。とはいえ、過剰症は大丈夫なのでしょうか? 実は1日250μg(10000IU)以内なら、副作用は心配しなくてよいのですが、長く飲み続けるなら医師のアドバイスを受けるべき。また、安全なサプリメントを選ぶ目を持つことも大事です。「サプリメントは大きく分けて2つ。一般用と医師処方用(医療用サプリメント)です。後者は栄養療法などを行うクリニックで扱っているものですが、日本ではこれがまだまだ少ないのが現状ですね。2つの大きな違いは、配合量の保証。一般用の中には、表示してある量が、あくまで『工場の製造段階で入れましたよ〜』という意味の製品もあります。製造中や保存中に目減りしていくものもあるのですが、その分を計算していないタイプもあるのです。ビタミンDは、1カプセルあたり含有量25μg(1000IU)のものが理想です。輸入のものには錠剤も多く、これには日本人が馴染みのない混合物が多く含まれていたり、錠剤は栄養成分が減衰する傾向にあるので、日本製のカプセルのほうが安心だと思います」(斎藤先生)知っているようで知らなかった「ビタミンD」のチカラ。季節の変わり目のアレルギーや花粉症で悩んでいる方は、食事やサプリメントで意識的に「ビタミンD」を摂取してみてください。長期間摂取する場合は、ドクターにも相談してみましょう。斎藤糧三先生 プロフィール1973年東京都生まれ。医師。1998年に日本医科大学を卒業後、産婦人科医に。現在、日本機能性医学研究所所長、一般財団法人日本ファンクショナルダイエット協会副理事長、サーモセルクリニック院長、ナグモクリニック東京・アンチエイジング外来医長。機能性医学をいち早く日本に紹介し、日本人として初めての機能性医学認定医に。栄養療法、アレルギーの根本治療、ケトジェニックダイエットの啓蒙・指導、更年期症候群の治療、アスリートの栄養管理など、得意分野は多岐に渡る。著書に『慢性病を根本から治す「機能性医学」の考え方』(光文社新書)。『スーパーフード事典 BEST50―栄養素、効能、おいしい食べ方がわかる』(監修/主婦の友社)。そして話題の新刊『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット』(講談社)が2月24日発売に。
2016年02月23日「ムサコ」の愛称でママたちに人気のエリア、神奈川県川崎市の武蔵小杉や川崎を中心に、オーガニック料理教室「 ワクワクワーク 」を主宰している、菅野のなさん。このほど、・ほぼすべての作業時間が20分以内・卵、乳製品を使わない・半数は小麦も不使用という、子育て中のママにうれしい時短おやつのレシピを集めたムック『子どもと食べたい時短おやつ』(タツミムック)を上梓されました。そこで今回はそのムックの中から特別に、人気のレシピをご紹介します。アレルギーのある子も安心な「米粉のガトーショコラ」もうすぐバレンタイン。「小さな王子さま」と言っても過言ではない男児のいるママは、子どものためにチョコレートのおやつを作ろうと考えているかもしれません。けれど、チョコレートのおやつは乳製品や小麦粉をつかっていることがほとんど。アレルギーがあると食べられず、残念な思いをしている子も少なくないでしょう。今回ご紹介するガトーショコラは米粉を使っていて、卵や乳製品も不使用。アレルギーのあるお子さんでも安心して食べられます。刻んだレーズンがアクセントになっていて、菅野さんの教室でも人気のメニューだそう。「これまでおやつ作りをしたことがない」というママにもおすすめの簡単レシピです。米粉のガトーショコラのレシピ<材料>(ミニパウンド型 2 個分 [8×3×3.5cm])☆米粉 50g☆ベーキングパウダー 小さじ 2/3☆純ココア 大さじ 1 と 1/2☆塩 ひとつまみ・くるみ 5g・レーズン 小さじ 1・菜種サラダ油 大さじ 1 と 1/2・メープルシロップ 大さじ 1 ・水 60ml<作り方>1.オーブンを 160度に予熱しておきます。2.くるみをフライパンで軽く煎って刻みます。レーズンはお湯で洗ってふやかし、しっかりと水気を拭いて細かく刻んでおきます。3.☆の材料をボウルに入れてよく混ぜます。4.3にメープルシロップを加えてゴムベラで軽く混ぜます。さらに菜種サラダ油を加えて混ぜ、最後に水を加えて混ぜます。5.4にくるみとレーズンを加えてひとまとめにします。6.5を型に入れたら、10cm ほど持ち上げて落として空気を抜き、オーブンで 20 分ほど焼きます。作ってみたママの感想「パウンドケーキと似たつくりかたですが、トロトロしっとりな生地でおいしかったです」「米粉でガトーショコラが つくれるなんて!とわくわくした一品です」と、実際に作ったママからも絶賛の声が届いているようです。忙しいママでも負担にならない時短おやつ。これなら気負わず、親子の楽しいひとときを過ごせそうです。「甘い物が苦手」「しょっぱめのおやつが食べたい」というときには、 こちらのレシピ もぜひ参考にしてください。・テキスト、画像ともに提供: 『子どもと食べたい時短おやつ』(タツミムック刊)菅野のな 『 子どもと食べたい時短おやつ 』(タツミムック刊)菅野のな
2016年01月22日イオンダイレクトはこのほど、「食物アレルギー配慮おせち のぞみ」と「やわらかおせち重セット お雑煮・小鯛付き」を発売した。「食物アレルギー配慮おせち のぞみ」は、「お正月に家族みんなで同じものが食べられるおせち」をコンセプトに開発されたもの。アレルギーを引き起こす可能性のある7品目の原材料(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)を使用せずに調理されている。ただし、小麦・甲殻類(えび・かに)を含む製品と共通の設備で製造しているとのこと。価格は1万5,120円(税込)。また「やわらかおせち重セット お雑煮・小鯛付き」は、ペースト状の昆布で昆布巻きを作ったり、鯛を骨ごと食べられるように加工したりして仕上げた商品。かたいものが食べづらい人にも楽しんでもらえるよう、やわらかい食感のおせちを完成させたという。価格は8,960円(税込)。いずれの商品も同社が運営するインターネットショッピング限定で販売していて、商品の配送は2015年12月30日頃となっている。
2015年11月17日わが子へのアレルギー対策について、頭を悩ませているママさんも多いのではないでしょうか。「アレルギーがあっても、できるだけおいしく、アレルギーのない子どもたちが口にしているのと同じような味付けにしてあげたい」と思うのが、母ゴコロですよね。今回ご紹介するレシピは卵、乳製品、小麦粉を使用していないチョコレートブラウニー。おからやメープルシロップを使用しているので、カロリーが気になる大人にも嬉しい一品です。アレルギーがある子も安心! 簡単でおいしいマクロビチョコレートブラウニーのレシピ(対象年齢:2歳~)<材料>・おから 100g・米粉(上新粉でも代用可) 100g・ココアパウダー 30g・ベーキングパウダー 小さじ2☆豆乳 160ml☆なたね油(サラダ油でも代用可) 60ml☆メープルシロップ 60ml☆塩 小さじ1/3<作り方>1.クッキングシートを敷いた天板の上におからを広げ、120℃に温めたオーブンで8~10分間、焼く。2.おから、ココアパウダー、ベーキングパウダー、1のおからをフードプロセッサーにかける。(フードプロセッサーがない場合は、おから以外の材料を一緒にふるいにかけたあと、おからを加えてよく混ぜ合わせる)3.ボウルに☆の材料をすべて入れ、よく混ぜる。4.3のボウルに2を入れ、さっくりと混ぜる。5.バット(30cm×23cmのもの使用)にクッキングシートを敷き、4を流し入れ、バットの底を軽くたたいて空気を抜く。6.160℃に熱したオーブンで35~40分間、焼く。さらにおいしく作るためのワンポイントアドバイスアレルギーがなければ、豆乳の代わりにアーモンドミルクを使用したり、なたね油の代わりにココナッツオイルを使用したりすると、香ばしい風味が増すでしょう。深い型で焼く場合には、焼き時間は40分を基本とし、それ以降は竹串などで火入れ具合を確認しながら時間を調整してください。(KMmama)
2015年11月12日食物アレルギーの概念は今から約100年前、イギリス人医師が痛風や湿疹などのいくつかの症状と食物との関係性を発見したことから始まったといわれています。その関係性とは、問題となる食物を取り除くと最終的に症状が治るということでした。そして現在、食物アレルギーには、偏った食生活や不適切な食生活、ストレスなどに加え、腸内環境も密接に関係すると考えられています。今回は、その理由をお話ししたいと思います。○食物アレルギーと腸内環境の関係本来、腸の粘膜には全身の約70%の免疫細胞が配置され、病原体の体内への侵入を防ぐために常にパトロールをしています。一方で腸内環境が悪化し、腸に炎症が起きやすい状況では、免疫細胞が過敏になり、アレルギー症状が生じやすくなってしまうのです。したがって食物アレルギーの治療には、アレルギーの原因食物を避けると同時に、腸内環境の改善と腸粘膜の再生を行う必要があります。具体的には、次の4つの腸の機能を改善することが重要です。1. 消化吸収能2. 腸内細菌のバランスを保つ機能3. 腸管粘膜のバリア機能4. 腸管免疫能実際の治療では、採血によって即時型食物アレルギーや遅延型食物アレルギーの原因食物の特定を行い、その食物を一定期間除去します。また、血液検査で腸の粘膜の新陳代謝に必要な栄養素の過不足をはかり、足りない栄養素を補うことで、腸管粘膜の消化吸収能やバリア機能を再生します。ほかには便検査を行い、善玉菌や悪玉菌、日和見菌といった腸内細菌のバランスを調べます。バランスが悪い場合は、乳酸菌や発酵食材などのプロバイオティクス(善玉菌)や、オリゴ糖などのプレバイオティクス(プロバイオティクスを活性化させる物質)を補充するほか、悪玉菌のエサになるような精製された炭水化物を極力控えることも有用です。なお、便の状態を確認することも腸内環境を推測するうえで大変役に立つでしょう。このような治療を行うことで、食物アレルギーのほかに、じんましんやアトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患も改善する人が多く見られます。また、普段の生活でできる予防・改善法として、甘い物の摂(と)りすぎや暴飲暴食を控え、善玉菌を増やす発酵食品や食物繊維の摂取を心がけてみましょう。※画像は本文と関係ありません○著者プロフィール: 関由佳(せき・ゆか)内科医、misoドクター、Foodoctor、Medical Chef専門は内科、予防医学。研修医の頃に野菜ソムリエの資格を所得。同時期にアメリカのシアーズ博士のもとでZONEダイエットを学び、日本人に合わせた食事バランスガイドを作成。ダイエット外来や糖尿病治療にもそのメソッドを応用し独自の栄養指導を確立した後、レシピ本『ゆるゆる糖質オフダイエット』を出版。現在は薬ではなく食べもので予防するFoodoctorとして個人に合わせたオーダーメイドの栄養療法を行う傍ら、misoドクターとして味噌ファスティングの指導行うなど幅広く活動中。また2011年よりHappyAgingLabo会 を主宰し毎月さまざまなテーマでセミナー&料理教室を開催し、ブログ・Dr.Yukaのゆるゆるバランスダイエットでも情報を発信する。
2015年09月25日ぴあは9月17日、食物アレルギー対応飲食店情報を掲載したお出掛けガイド「食物アレルギーでも楽しくお出かけできる本」を発売する。食物アレルギーを持つ子どもは年々増加しており、幼児から学童の20人に1人が該当するとも言われている。加工食品ではアレルギー物質の表示が義務付けられているため、家庭での日常的な対策は比較的容易な状況になっている。しかし外出時は、遊びに行った先のどこで食事をすれば安全か、レストランでの食事にアレルギー物質が含まれていないかなど入念な下調べが必要で、食物アレルギーの人やその家族にとっては大きなストレスになっている。同書ではそのような悩みを抱える人たちが安心して外出できるよう、役に立つ情報を一冊にまとめた。同書では、東京ディズニーリゾートはじめ、全国50カ所程度のレジャースポットの飲食施設における食物アレルギー対応情報(メニュー、サービスなど)を掲載。各パークのアトラクション紹介などもあわせて紹介している。また、ファミリーレストラン、ファストフードなど、主要な外食チェーンのアレルギー対応情報とメニューを掲載。掲載店はデニーズ、COCO’S、ロイヤルホスト、ガスト、バーミヤン、ステーキハウスブロンコビリー、ビッグボーイ、フォルクス、ステーキのどん、ステーキ宮、すぎのや本陣、CoCo壱番屋、不二家レストランなど。そのほか、食物アレルギー対応の旅行ツアーも紹介。飛行機でのアレルギー対応の情報(日本航空の事例)、個人旅行の際の注意点などを掲載した。ニッポンハムグループ、辻安全食品の食物アレルギー対応食品の取り組み事例や、おすすめのウェブサイト、レシピ本など、食物アレルギーに役立つ生活情報も紹介している。あいち小児保健医療総合センター 副センター長が監修した、全国各地域で食物アレルギーの診療が受けられる病院・医院のリストも掲載。アレルギー専門医(小児科)の先生を中心として、病院・診療所を含め、「経口負荷試験を受けられる」ことを目安に、全国から約400施設をピックアップした。なお、同社では書内で紹介する「低アレルゲンメニュー」などの一切の情報は、「アレルギー症状を発生しないことを保証するものではない」としている。微量のアレルゲンでアナフィラキシーを発症するなど重篤な症状の人、およびその家族は、利用について自身による最終的な判断をお願いする、とのこと。A4判・116ページで、価格は税別1,200円。
2015年09月14日食物アレルギーになるのが心配だから、離乳食の開始を遅くして卵や牛乳は避けている。そんな方も多いかもしれません。でも、ちょっと待ってください。なんと最近、特定の食物の摂取を遅くしたり避けたりするほうが、食物アレルギーになりやすい可能性があることがわかってきました。さまざまな情報が飛び交っているからこそ、きちんと知りたい食物アレルギーのこと。予防の常識が大きく変わりつつある今、最新の研究で明らかになった意外な予防法についてご紹介します。食物アレルギーのある乳幼児の割合は5~10%「食物アレルギー」とは、食物を食べたり、触ったり、吸い込んだりした時に、免疫システムがはたらいて起こる有害な反応のこと。症状は、かゆみや発疹などが最も多く、中には呼吸困難、意識障害などの重い症状に苦しんでいる方もいます。日本では、乳幼児の5~10%に食物アレルギーがあるものの、年齢とともに減り、小学生以上では1.5~3%と推測されています。特に、卵、乳製品、小麦については、80~90%が就学前には自然に治っているというデータもあります。「念のため食べさせない」は食物アレルギーの予防にならない?これまで食物アレルギーの予防には、1.離乳食の開始を遅らせる2.アレルギーが心配な卵、乳製品、小麦などは、念のため避ける3.妊娠中や授乳中は、アレルギーが心配な食べ物は念のため避けるこの3つが有効と考えられてきました。しかし、それらの情報の信ぴょう性が、ここに来て大きく変わってきているようです。まず「1.離乳食の開始を遅らせる」ですが、離乳食の開始が遅めになっているのに、アレルギー患者が増えていることから、国立成育医療センターの大矢幸弘アレルギー科医長は、「食べ始めを遅らせても、アレルギーの予防にはならない」と見ています。(注1)また、「2.アレルギーが心配な卵、乳製品、小麦などは、念のため避ける」についても、気になる調査結果があります。今年(編集部注:2015年)、英国で行われた、子ども640人を対象にした調査では、乳幼児期からピーナツを食べ始めた子のほうが、5歳までピーナツを控えていた子より、ピーナツアレルギーになりにくいとの研究結果が発表されました。このことから、「食物アレルギーの頻度が高い食物も、除去するより早めに食べるほうがよい」可能性が高いという認識が広がりつつあるようです。それに伴い、現在世界中で、アレルゲンになりやすい卵、牛乳、小麦に関しても、早く食べるほうがいいのかどうかという研究が進行中です。ちなみに日本では、環境省が2010年度から行っている10万人規模の追跡調査において、生後6ヵ月以前に米を食べさせ始めた人が79%いるのに対し、牛乳は9%、鶏卵は10%に過ぎず、生後9ヵ月でも鶏卵は46%、牛乳は53%が与えていないという結果が出ています。(注2) この割合も、今後は変わる可能性があるかもしれませんね。なお、「3.妊娠中や授乳中は、アレルギーが心配な食べ物は念のため避ける」については、妊娠中や授乳中にママが食事制限をしたからといって、食物アレルギーの予防になるという科学的な根拠はありません。特定の食品を避けずに、ママは必要な食事をしっかり摂って、赤ちゃんに栄養を届けましょう。スキンケアで食物アレルギーが予防できる? 新しいアレルギーの予防法このように、食物アレルギーに関して、次々と新しいことがわかってきていますが、確実な予防法はまだ見つかっていないのが現状です。しかし、最近の研究では、「スキンケアをすることでアレルギーが予防できる可能性が高い」と考えられています。大矢医師(前出の国立成育医療センター・アレルギー科医長)は、「食物の成分は、ほこりにまじる形で比較的多くあり、皮膚の状態が悪いほど体内に入りやすいと考えられる」(注1)と話します。少し噛み砕いて解説すると、以下のようなことです。・食物の抗原(アレルゲン)は、空気中のほこりにも含まれていると考えられています・肌が炎症などを起こしてバリア機能が低下していると、バリアの弱まった皮膚の隙間からほこりに混じったアレルゲンが侵入します・アレルゲンの侵入によって、体内では免疫システムが反応して抗体を作り始め、アレルギーの原因物質に反応する準備ができている状態になります・この時点でアレルゲンとなる食物を摂取してしまうと、食物アレルギーになりやすくなります現在、このような仮説が有力なようです。ですが、皮膚から抗原が侵入しても、アレルギー反応を起こす準備が完全に整う前にその食べ物を食べれば、身体の中に受け入れようとする免疫が強くはたらくため、アレルギーにはなりにくいと考えられています。けれども、これまでのようにアレルギー予防のために特定の食品の摂取を避けたり遅らせたりすると、逆にアレルギー反応を起こす準備が整ってしまうため、食物アレルギーを起こしやすくなるというわけです。したがって現在、食物アレルギーを研究する医師の間では、「すでにアレルギー反応が出ている場合以外は、特定の食物を除去しないほうがよい」と考えられるようになっているそうです。つまり、最新の食物アレルギー予防策としては、・赤ちゃんの肌を清潔にし、保湿をして肌のバリア機能を高め、皮膚の保護機能を低下させないように気をつけること・離乳食は開始を遅らせず、特定の食品を避けずに進めること以上2点が大切といわれています。なお、アレルギー予防の常識は日々変わっている真っ最中。国立成育医療センターの成田雅美医師によれば、「私たちアレルギーの世界では主流となる考え方であっても、小児科医や産婦人科医、助産師や保育士など、現場に情報がいきわたっていないのが現状」(注3)とのこと。そのため、病院や保育園などで行われる指導と、ここに書かれていることは異なる可能性もあります。その場合、医師や保育士、栄養士などと相談しながら、現状で最善と思われる対応をとっていってください。(注1)東京新聞 2015年7月10日(注2)環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査」の中間集計から(注3)「ちいさい・おおきい・つよい・よわい no.99 園で、学校で、給食で…食物アレルギーからいのちだけは守る」(株)ジャパンマシニスト社参考:食物アレルギーの専門家が最新情報を発信【アレルギーラボ】
2015年09月11日東京大学(東大)は7月10日、食物アレルギーを発症させたマウスを用いて、アレルギー反応の原因となる「マスト細胞」が細胞膜の脂質から産生する「プロスタグランジンD2(PGD2)」と呼ばれる生理活性物質に、マスト細胞自身の数の増加を抑える働きがあることを発見したと発表した。同成果は、同大 大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻の中村達朗 特任助教、同 大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻の前田真吾 特任助教(研究当時:応用動物科学専攻)、同 大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 博士課程2年の前原都有子氏、同大 大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻の村田幸久 准教授らによるもの。詳細は「NatureCommunications」に掲載された。食物アレルギーの患者数は全国で約120万人と言われているが、年々増加傾向にある。これまでの研究から、腸におけるマスト細胞の増加が、食物アレルギーの発症や進行に関与することが示唆されていたが、どのようにしてマスト細胞が増加するのか、そのメカニズムはよくわかっていなかった。そこで研究グループは、マウスに食物アレルギーを発症させ、その際の症状の悪化推移とマスト細胞の数の変化を調査。その結果、マスト細胞が造血器型のPGD2合成酵素(H-PGDS)を発現すること、H-PGDSを欠損させたマウスでは、マスト細胞の数が増加していることを確認。これにより、PGD2が、マスト細胞の増加を抑え、症状の悪化を防ぐ役割であることが示されたという。また、PGD2が産生できないマスト細胞などでは、血球細胞を強力に遊走させる生理活性物質「Stromal Derived Factor-1α(SDF-1α)」ならびに、細胞と細胞の隙間を埋めるコラーゲンなどを分解する酵素の1つで、炎症性生理活性物質を活性化する役割も持っている「Matrix metaroprotease-9(MMP-9)」の発現や活性が上昇していることが判明したほか、SDF-1αの受容体阻害剤や遺伝子欠損、MMP-9の活性阻害剤は、食物抗原に応答した消化管のマスト細胞増加と食物アレルギー症状を改善することが判明したとする。なお、今回の成果について研究グループは、SDF-1αやMMP-9といったマスト細胞の浸潤を促進する分子の発現を抑えることから、PGD2を標的とした食物アレルギーの根本治療への応用が期待されると説明しており、今後は、PGD2がどのようにマスト細胞の細胞内へ情報を伝達し、その浸潤を抑制するのか、その機序のさらなる解析を進めていく予定としている。
2015年07月13日人間の中には、猫アレルギーの方がいます。逆に、猫は人間アレルギーになるのでしょうか? ここで言う「人間アレルギー」とは、「人間は嫌いだにゃ! 」と言う比ゆ表現としてのものではなく、人間が原因でクシャミや皮膚が痒くなってしまうアレルギーのことです。結論を先に言うと、人間アレルギーの猫は、います。猫アレルギーの犬もいますし、犬アレルギーの人間もいることを考えると、猫が人間に対してアレルギーを持っていてもおかしくないことが想像できるでしょう。○アレルギーとはアレルギーとは、本来無害なものに対して過敏に免疫が反応してしまうことで、アレルギーを引き起こす原因をアレルゲンと呼びます。アレルゲンにはハウスダスト、花粉、動物の鱗屑(フケ)、カビ、食事、薬などがあります。猫アレルギーの場合は、猫の唾液や皮脂腺から分泌されるタンパク質が原因で、鼻水や痒みが引き起こされます。人間にとって猫がアレルゲンになることがあるのと同様に、人間も動物なので、猫にとって人間がアレルゲンになることもあります。人間アレルギーの場合、皮膚からおちた鱗屑(フケ)が原因になります。○猫のアレルギー疾患猫に多いアレルギーの原因は、牛肉や小麦、乳製品などの食べ物、ノミ、そしてその他としてダニや花粉、カビなどが挙げられます。(1)食物アレルギー、(2)ノミアレルギー、そして(3)どちらにも当てはまらない非ノミ非食物アレルギーという3つに分けられます。診断のためには、除去試験といってアレルゲンになっているものと接触させないようにしなければいけません。食事を変更する、ノミ予防を徹底することで症状が改善するのを待ちます。猫も人間のように血液検査で抗体を測定することもできますが、残念ながら猫では信頼性が低く、確定診断にいたらないことが多々あります。その他に皮内試験という、少量のアレルゲンを実際に皮膚に注射する検査をすることもできます。アレルギー疾患の症状は、皮膚症状と消化器症状に分かれます。皮膚症状では痒み、脱毛、皮膚が赤くなる発赤、ぼつぼつができる粟粒性皮膚炎が、消化器症状では下痢、嘔吐、体重減少などが起こります。特に皮膚症状は、時に強い痒みを起こし生活の質を著しく低下させます。治療の基本はアレルゲンを取り除くことです。しかし、ハウスダストなど完全に取り除くことが難しい場合は、薬で痒みを抑える方法か少量のアレルゲンを注射し、体を慣れさせる減感作療法をとります。○まとめがん、糖尿病、認知症など、人間がかかる病気は、殆どの場合猫もかかります。どんなものでもアレルゲンになる可能性はあるので、猫が人間アレルギーになることはなんら不思議ではないことがわかるでしょう。ただし、猫アレルギーの人間に比べると、人間アレルギーの猫は非常に稀です。もし愛猫があなたと触れ合った後にクシャミをして逃げていっても、まずは他の原因を考えましょう。もしかしたら、ただ何か不満があるだけかもしれません。■著者プロフィール山本宗伸獣医師。Syu Syu CAT Clinicで副院長を務め、現在マンハッタン猫専門病院で研修中。2016年春、猫の病院 Tokyo Cat Specialistsを開院予定。猫に関する謎を掘り下げるブログnekopediaも時々更新。
2015年05月15日今年もそろそろ“熱中症”に注意が必要な季節になってきた。総務省消防庁のまとめによると、2010年以降、6月~9月にかけて熱中症で救急搬送された人の数は、2013年の5万8,729人を筆頭に、毎年4万5,000人から5万5,000人前後で推移している。2014年は若干低くなったものの、約4万人が救急搬送されている。○熱中症の原因は?そもそも熱中症とは、高温の環境下で体内の水分や、ナトリウムやマグネシウムといったミネラルのバランスが崩れたり、体内の調整機能が低下するなどにより発症する障害の総称。最悪の場合には死に至る可能性もあり、体温調節機能が未発達な乳幼児や、体温調節や発汗機能が低下している高齢者は特に注意が必要とされる。熱中症が起こる主原因は、体内のミネラル分の不足。夏場は、気温とともに体温も上昇することから、人間の身体では発汗と血液を皮膚に集めることで、体外に熱を放出して体温を下げようとする機能が働く。しかし、その際に汗に含まれるミネラルが大量に失われてしまうことから、体は体内のミネラルの濃度を一定に保つために水分を減らすように働くため、血液量が減り、血液による脳への酸素供給が不十分となった結果、めまいやふらつきを引き起こすのだ。ミネラルは人間の体内では生成できない成分。それゆえ、飲食に補給する必要がある。水分だけでなく、ミネラル不足を補うために、スポーツ飲料が飲まれることが多いが、乳幼児から高齢者まで年齢を問わず誰でも手軽にミネラル補給ができる飲み物として、「ミネラル入りむぎ茶」を勧めるのは漢方専門医でノザキクリニック院長の野崎 豊先生だ。「体内で発生した熱は、血液によって皮膚に集めることで、その熱を体外に放出して血液の温度を下げて、体内に戻していくことで、体内の熱を下げます。そのため、水分やミネラルが不足していて、血液がドロドロ状態になると、血液の流れが悪いため、皮膚に血液を集めることができずに熱を放出しづらくなり、熱が体内にこもり熱中症にかかってしまいます。そのため、熱中症対策には、“血液さらさら効果”のあるミネラル入りむぎ茶を飲むことオススメします」と野崎先生。ほか、「血液がドロドロしていると、血液中にかたまりができてしまうこともあり、このかたまりが血管壁を傷つけたり、血管を詰まらせたりすると全身の器官や臓器の機能低下を招いて心筋梗塞や脳梗塞などの症状を発症させる恐れもありますので、"血液さらさら効果"は、それらの予防にも効果的だと言えるでしょう」と付け加えた。○ミネラル入りむぎ茶の知られざる効果ミネラル入りむぎ茶の“血液さらさら効果"は、2003の「第11回日本ヘモレオロジー学会」で、伊藤園、赤穂化成、ノザキクリニックの共同研究成果として発表されている。健常な男性22~23人がミネラル入りむぎ茶と2種類の一般的なむぎ茶を飲んだ後に、一定量の血液が流れる時間を測定すると、ミネラル入りむぎ茶が最も血液流動性が高い結果が示されたとのことだ。また、野崎先生によると、ミネラル入りむぎ茶には“体温下降効果”もあるという。健常な男性4人がミネラル入りむぎ茶とミネラルウォーターを飲用する前と飲用30分後の体温変化をサーモトレーサー(赤外線熱画像カメラ)で測定する実験では、ミネラル入りむぎ茶を飲んだ被験者の腹部・胸部の体温は1.7℃下がったが、ミネラルウォーターを飲んだ被験者の体温は逆に0.6℃上昇するという結果が得られたそうだ。「人は体内で発生した熱を血液によって皮膚に集めることで、その熱を体外に放出するほかに、汗の蒸発により体の熱を奪うことで体温を下げています。しかし、湿度が75%を超すと、汗は蒸発することができなくなります。すると、ダラダラと汗が出るだけで熱を奪うことができず脱水状態となり、熱中症につながります。でも、体温下降効果のあるミネラル入りむぎ茶は、体の余分な熱を奪い、体の内部体温を低下させるので、熱中症対策に効果的と言えます。日本の夏は湿度が高いため熱中症になりやすい環境。ミネラル入りむぎ茶は、刺激物であるカフェインも含まず、お子様から高齢者、冷え性の方、妊婦の方にも安心な飲料です」と野崎先生は説明する。また、熱中症対策にはミネラルの定期的な補給が必須とのこと。野崎先生は「ミネラルの補給は、血液内に吸収されたときにしか効果がありません。一時にまとめて補給を行うよりも少しずつ毎日継続的に飲むことが大切です。意外に知られていないことですが、熱中症は発生した当日の水分不足から起こるのではなく、数日前からの水分とミネラル不足が原因で発生するのです。ですから、常日頃から十分なミネラルの補給を心がけてほしいと思います」と話し、熱中症への耐性獲得には2~3カ月ほど掛かることを付け加えたうえで、日常的なミネラルの補給の必要性を強調した。毎日飲むという点でも、お茶は飽きが来づらい現実的な飲み物。熱中症対策として、今年の夏はミネラル入りむぎ茶を常用しておきたい。
2015年05月13日リンクアンドコミュニケーションはこのほど、国立研究開発法人国立成育医療研究センターとの共同研究の一環として、食物アレルギーの最新情報を提供するWEBサイト「アレルギーラボ」を開設した。同サイトは、食物アレルギーに関する正しく新しい情報を、最前線の医療機関の協力のもとに発信していくことを目的にオープンした。食物アレルギーの人や、食物アレルギーの子どもをもつ家族を対象に、疾患治療やQOL(quality of life=生活の質)向上に役立つ情報を提供する。サイトでは、食物アレルギーに関する情報を、最新の診療ガイドラインやエビデンス(科学的根拠)に沿って解説する。最新の正しい情報を提供するため、出典と情報掲載日、監修者も明らかにしている。動画のコンテンツも取り入れ、スキンケアの方法を学べる動画などを公開する。また、食物除去をしながらも栄養バランスを考慮した食事の献立・レシピも掲載。安心して楽しく食べられる栄養バランスに優れた献立を紹介している。その他、食物アレルギー対応商品や、対応外食店、食物経口負荷試験が受けられる医療機関、患者セミナーなどの情報も掲載する。情報を公開するだけではなく、体験談などの投稿も受け付ける。食物アレルギーに関する"パパ・ママ体験談"や"ヒヤリハット体験談"、"これ食べられるんだ!"などを共有することができる。同社は同サイトを通じて、市販の食品・外食における食物アレルギーの情報を、医療機関や学校、企業がオープンに利用できる情報プラットフォームの構築を目指していくという。
2015年04月08日すっかり春めいてきました。今の季節、風邪をひいているわけでもないのに、なぜかノドの痛みがとれない、ということはありませんか。そんなときは、この時季ならではの黄砂が影響しているのかもしれません。黄砂のピークは実は4月なのです。この時季のノドの痛みについて、漢方医学センターの堀場裕子先生に話を聞いてみると、「黄砂は有害な化学物質を多く含んでいるため、アレルギー反応によりノドの痛みを引き起こす可能性があります」とのことでした。また最近では、有害汚染物質であるPM2.5によるノドの痛みもあるとか。海外から偏西風で運ばれてくる黄砂を吸わないように防ぐのは難しそうですね。では、ノドの痛みに対して、どのような対策をとればよいのでしょうか。そこで堀場先生は、「鼻水はしっかり取る(吸い戻さない)」「口から出る粘液はしっかり吐き出す(飲み込まない)」「鼻うがいをする」ことを提案しています。けれども、「強いノドの痛みがある場合は医師へ相談し、炎症を緩和させる抗炎症剤や漢方薬を処方してもらったほうがいいかもしれません」とコメントしています。漢方薬は、あまり使ったことがない人も多いかもしれません。西洋薬が症状を「抑える」働き(対処療法)をするのに対し、漢方薬は症状の「原因を解決する」ことで治癒をめざす(根本治療)という特徴があります。漢方薬はそれぞれの症状に対して効果があるとされているので、自分の症状をしっかりと見極めて、タイプにあった漢方薬を使用することが大切です。ノドの痛みにはどんな漢方薬があるのか、クラシエ薬品株式会社ヘルスケア事業部マーケティンググループの前田麻美子さんに聞いてみました。前田さんによると、「からぜきが長びいている」「たんが切れにくく、ノドが痛い」といった症状であれば「麦門冬湯」(ばくもんどうとう)という漢方薬。「イガイガしたノドの痛み」「ノドが渇く」という症状であれば「銀翹散 」(ぎんぎょうさん)。「声が出にくい(しわがれ声)」「ノドが痛い」といった症状であれば「甘草湯」(かんぞうとう)がおすすめだそうです。漢方薬を飲むタイミングとしては、「基本的には、食前または食間に服用してください。食前は食事の約30分前、食間は食後2~3時間を指します」とのこと。漢方薬は生薬で構成されていて、食前に服用しても胃腸に負担が少ないのです。西洋薬では眠くなるなどの注意書きがある場合も多いですが、前田さんによると、「一般的な風邪薬などに含まれているような眠くなる成分は入っておりません。症状が気になる時に服用ください」とのことなので、仕事中やおでかけ中でも飲むことができますね。暖かくなっているのにノドの痛みが続くようであれば、黄砂の影響も考え、症状に合った漢方薬を試してみるのはいかがでしょうか。(漢方薬は医薬品です)・クラシエ薬品 カンポウ専科
2015年04月06日NHKは、4月5日21:00~21:49にNHKスペシャル「新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞~」を放送する。同番組では、「アレルギーを根本的に治す治療の鍵」として注目を集めている免疫細胞「Tレグ(制御性T細胞)」に着目。「Tレグ」のメカニズム解明によってアレルギー根治の可能性を探る。1960年代以降から患者数が増加し、予防も根本的な治療も不可能だと言われてきたアレルギー。国民病の花粉症や、重度の場合は死に至る危険性のある食物アレルギー、アトピー性皮膚炎や鼻炎、ぜんそくなど、先進国では今や3人に1人が何らかのアレルギーに苦しんでいるとも言われている。ところが、日本の研究者が発見した「Tレグ」と呼ばれる免疫細胞が、「アレルギーを根本的に治す治療の鍵」として注目を集め、アレルギーの予防・治療が大きく変わりはじめている。免疫の過剰な攻撃を押さえ込む役割を持つ「Tレグ」をコントロールすれば、免疫力を下げることなく、アレルギーを抑え込めることが明らかになったのだ。2014年10月から始まった花粉症の舌下免疫療法では、効果の差に「Tレグ」が関わっていることが分かっている。また、農水省が2020年に販売を目指している、花粉成分を含む遺伝子組み換え米「花粉症緩和米」を食べることで、「Tレグ」を増やし花粉症を根治させる試験も始まった。番組では、自身や家族がアレルギーに悩む当事者が出演。悩みや願いなどについて話しつつ、最新のアレルギー研究・予防や治療を見て、率直な感想や意見を交わしたり、専門家に対し疑問をぶつけていくアレルギー座談会も行われる。また、ピーナツオイル入りスキンクリームを使った赤ちゃんが、次々とピーナツアレルギーを発症したロンドンでの事件をレポート。「皮膚からアレルゲンが入ると、アレルギーが発症」というロンドン大学の研究と併せて、意外なアレルギー発症の原因が判明したことも紹介する。出演者は、MCに、マンゴーアレルギーの加藤浩次さんと、花粉症の鈴木奈穂子アナウンサー。ゲストに、娘が卵・ゴマアレルギーの松嶋尚美さん。専門家として、Tレグ発見者の大阪大学教授 坂口志文さん、国立成育医療研究センターからアレルギーの予防や治療が専門の大矢幸弘さんを迎える。NHKスペシャル「新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞~」は4月5日21:00~21:49に総合テレビにて放送する。
2015年04月03日花粉症シーズンまっただ中。花粉症は体質だからとあきらめがちですが、アレルギーが起きる原因や予防の最新情報はぜひ知っておきたいですよね。4月5日21時から放送されるNHKスペシャル「新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞~」では、最新の花粉症のメカニズムが紹介されます。花粉症をはじめアレルギーに悩まされている人は必見です。実はアレルギーの予防や治療法の発見には、研究の最前線でも苦戦を強いられてきたのだそう。その難しい発見に挑戦し、最近注目されているのが、日本人研究者が発見した「Tレグ」と呼ばれる免疫細胞。体内の「Tレグ」がアレルギーを抑え込むことがわかってきたそうなのです。けれども、現代日本のような衛生的で細菌の少ない環境では、「Tレグ」が増えないということも判明。最近ではアレルギーが急増していますが、その理由と、治療の鍵として研究が進む「Tレグ」について、ぜひ詳しい解説を聞いてみたいですね。また、命の危険の可能性もある食物アレルギーについても、これまでの常識を覆すような結果が発表されます。これまで子どものアレルギーを予防するために、妊娠期の女性や幼児はアレルゲンとなる食品を避けることが常識とされてきました。しかし、これを覆す実験の結果が発表されるのです。一方、皮膚からのアレルゲン侵入に関しては、アレルギーを抑え込む免疫細胞「Tレグ」ではなく、逆に攻撃する免疫細胞が作られ、アレルギー発症の大きな原因になることがわかっているというから、ややこしいですね。花粉症も、皮膚や気道の粘膜からの侵入が原因になっているそうです。番組では分かりやすく説明されているので、要チェックです。最新情報ということで、耳慣れない「Tレグ」といった免疫細胞の名前などが出てきますが、スタジオゲストとして、自身や子どもがアレルギー持ちという、加藤浩次さんと松嶋尚美さんが登場するので、アレルギーに苦しむ視聴者と同じ目線で番組を進めてくれそうです。専門家を交えたアレルギー座談会では、当事者だからこその率直な悩みや疑問をぶつけられ、これまで病院に行っても、なかなか聞くことができなかった悩みが解決できるかもしれません。アレルギーは治らないからとあきらめるのではなく、こういった番組で最新情報を入手して、少しでも快適な毎日が過ごせるようにしたいものです。アレルギーに悩んでいる人はもちろん、身近にアレルギーに苦しんでいる人がいるなら、ぜひチェックしたい番組です。・NHKスペシャル「新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞~」放送日時:2015年4月5日(日) 21:00~21:49(N H K総合) 公式サイト
2015年04月03日季節の変わり目は肌トラブルに注意冬から春へと移り変わるこの時期は、肌トラブルが多くなる。花粉や黄砂、紫外線などの外的要因に加え、新生活によるストレスが肌の不調を引き起こす。3月23日、トレンド総研は、春の肌トラブルについてのレポートを発表。8割の人が季節の変わり目に肌の調子が悪くなると回答した。“インナーケア”のすすめ同レポートでは、皮膚科医の馬渕知子医師へのインタビューを掲載。同医師によれば、肌トラブルは根本的な改善が望ましい。肌の状態の約7割は“内側”の状態で決まるため、“内側”のケアとして“インナーケア”をすすめている。“インナーケア”で気をつけたいのは、食べ物と腸内環境だ。人間の栄養素は、生命を維持する重要な箇所から供給されていくため、皮膚への栄養供給は後回しになりがち。充分な栄養を積極的に摂取することが肝心だ。「肌は腸の鏡」「肌は腸の鏡」といわれるくらい、肌と腸内環境には密接な関わりがある。健康な腸は食べたものの選別能力に優れ、身体に良い栄養を多く吸収し、結果的に肌へ良い効果をもたらす。腸内環境を良好に保つことが、美肌への近道といえる。食べる美容習慣を身につけてしかし、同レポートでは95%もの人がインナーケアの必要性を理解しているにも関わらず、実践できている人はわずか5%という結果に。身体に良い食事を用意するのが手間であると感じている人が多くいることがわかった。“インナーケア”に適しているのは、発酵食品や酵素が含まれる食品で、ヨーグルトや納豆などがあげられる。また、肌に良い美容成分「コラーゲン」や「セラミド」などを摂取も重要で、足りない分はサプリメントなどでプラスし、食べる美容習慣を身につけたい。(画像はプレスリリースより)【参考】・トレンド総研 レポート
2015年03月25日食物アレルギーがある赤ちゃんや子どものパパママは、外食の際、アレルギー対応の食事メニューがあるかどうかに頭を悩ませることも多いでしょう。そこで今回は、東京ディズニーリゾートの食物アレルギー対応について紹介します。■公式ホームページには、食物アレルギーの対応情報が充実以前、東京ディズニーリゾートへ行く際には、事前に問い合わせをして、その都度新しい食物アレルギーの対応情報をファックスで送ってもらい、連れて行けるお店を探す計画を立てなくてはいけませんでした。しかし今は、東京ディズニーリゾートの公式ページに、レストランごとの低アレルゲンメニューの有無や、アレルゲン別に食べられるメニューが検索できるページがあります。これはとても心強い! アレルゲン検索 | 東京ディズニーリゾート アレルゲンについては、かなり詳細に分類されているので、アレルゲンが複数ある子どもも安心です。東京ディズニーリゾートでは、食物アレルギー以外の食事制限がある方へのサービスも充実していて、・レトルト食品の湯煎・電子レンジによるお弁当の加熱・ミキサー設置またはきざみ加工・ベジタリアン向けメニューの対応などの対応をしてくれます。詳しい対応については、必ずキャストへ確認してください。■丁寧な対応で安心! 東京ディズニーランドのアレルギー対応事前に情報が把握できることはわかりましたが、実際はどのように対応してくれるのでしょうか。先日、食物アレルギーの子どもを連れて、東京ディズニーランドに行った際の様子を紹介します。わが家の子どもには、卵と乳製品のアレルギーがあります。先日、東京ディズニーランドの「ポリネシアンテラス・レストラン」で行われる大人気のランチショー「リロのルアウ&ファン」に連れて行きました。このアトラクションは、子どもたちもステージに上がって踊れる、予約制のランチショー。子どもたちがディズニーキャラクターたちと踊る様子をビデオやカメラに収められたり、キャラクターたちがテーブルまで来て一緒に写真撮影ができたりするので、とても人気です。ショーの開演時間の1時間前(第1回目のショーの場合は30分前)までに、予約確認のためチケットを受け取りに行くのですが、その際に食物アレルギーがあることを伝えると、アレルギー担当の方が出て来て、子どものアレルギーについて話を聞いてくれました。わが家の場合は低アレルゲンプレートでOKだったので、それを勧めてくれました。アレルギーの状況ごとに食べてもOKなメニューを紹介してもらえるのは、とても助かりますよね。食事が提供される前には、シェフも確認しに来てくれるなど、丁寧な対応で安心できました。そのほか、ポップコーンを買う際もレストラン同様、お店の方がしっかりアレルゲンを調べてくれるので、安心して購入することができました。いつもは食物アレルギーの関係で、友だちと一緒にポップコーンをつまむことができないのですが、きちんと対応してくれたおかげで、貴重な経験ができました。(ちなみに、卵乳製品アレルギーの場合、塩味とキャラメル味のポップコーンであれば大丈夫だそうです。)食物アレルギーがあっても食べられるものがわかっていれば、東京ディズニーリゾードを思う存分楽しむことができますね! せっかくのディズニーの旅、子どもや家族と一緒に目一杯楽しんでください。
2014年11月15日アレルギーを持っている妊婦さんなら、我が子にはできるだけアレルギーの苦しみを味わわせたくはない、と思うのではないでしょうか。そこで今回は、妊娠中から始められる、お腹の赤ちゃんのアレルギー対策についてまとめました。■妊娠中の食事で、赤ちゃんのアレルギーの発症は抑えられる?妊娠中の食生活に気をつけていれば、お腹の赤ちゃんのアレルギー体質は防げるのでしょうか? 残念ながら、答えはノー。アレルギー体質は遺伝的要素が強く、両親ともにアレルギーを持っている場合は、かなりの確率で子どもにアレルギー体質が遺伝してしまいます。とはいえ両親がアレルギー体質だからと言って、必ずアレルギーを発症するわけでもありません。「パパやママがアレルギー体質であること」と「赤ちゃんにアレルギーの症状が出ること」とは別問題なのです。■赤ちゃんのアレルギー抗体は、妊娠後期から作られ始めるアレルギーが発症するか否かは親から遺伝する体質のほか、子ども自身が育っていく生活環境や食べ物などが強く影響するといわれています。赤ちゃんにアレルギーの症状が出ないようにするには、まだお腹の中にいる、妊娠後期から徐々に気をつけ始めましょう。妊娠後期には、お腹の中の赤ちゃんにアレルギー抗体が作られ始めるからです。この時期、家系にアレルギー体質が多い人は、食事などに注意が必要です。■卵と牛乳は量を決めて卵、牛乳、大豆の3種類のたんぱく質を"3大アレルゲン"と呼んでいます。特に卵と牛乳は、比較的アレルギー症状への影響が出やすく、注意が必要な食材です。とは言え、「アレルギーが出やすいから、卵や牛乳を絶対に摂取してはいけない」というわけではありません。このことは医師の間でも賛否両論があり、難しい問題ではありますが、アレルゲンだからと言って摂取をやめるのではなく、1日の摂取量を考え、バランスよく摂取するほうが大切なようです。卵は1日1個以内、牛乳は1日1杯(200ml)以内に摂取量を抑えましょう。加熱することでアレルゲンの作用が大幅に弱まりますので、気になる人は必ず加熱したものを摂取してください。■ハウスダストやカビも取り除いておこう食べ物以外に、またハウスダストやカビなども、アレルギー発症の原因になります。ママが妊娠中にハウスダストを吸ったからといって、すぐに赤ちゃんがアレルギーを発症することはありませんが、出産直後は育児に追われ、掃除もなかなかできないことが多いものです。できれば、妊娠中の動けるうちに、小まめにお掃除を済ませておきましょう。アレルギーについていろいろご紹介してきましたが、あまり神経質になり過ぎても、ママのストレスが溜まってしまいます。ストレスを溜めない程度に、ほどほどに気を遣いながら、楽しく妊娠生活を送っていってください。
2014年10月24日食物アレルギーがあっても外食したい!世界の外食情報サイト有限会社ディー・エー・ティーは、2014年4月25日(金)、近年増加する食物アレルギーを持つ方々の情報提供・共有の場として、「ファミリーテーブル」ベータ版を開設した。(画像はプレスリリースより)開発の背景現在、国内では乳児の10%、幼児の5%が何らかの食物アレルギーを持っているといわれている。しかし、外出先でのアレルギー対応施設に関する情報について、色々なジャンルを網羅したサイトがなく、食物アレルギーを持つ子の家庭では、外出先での食事に苦労しているのが現状だ。同社では、食物アレルギーを持つ子の保護者が安心して外出できるよう、原材料表の有無やアレルギー対応メニューの有無などの条件でお店を検索することができる情報サイト「ファミリーテーブル」を開設した。サイトの内容同サイトでは、国内外の食物アレルギー患者数の推移やアレルゲン物質の割合といった食物アレルギーの最新情報を随時配信。また、国内や海外で何らかのアレルギー対応が可能なレストランや宿泊施設などを多数掲載している。掲載店舗にはユーザーが口コミを登録することができ、掲載されていない店舗の登録をリクエストすることもできる。さらに、英語やフランス語など複数の言語に対応した、レストランでアレルギーがあることを伝えるときに便利なアレルギーカードを用意。印刷して携帯することで海外旅行先でも安心だ。なお、サイトの情報が古かったり誤った内容が含まれたりする可能性もあるので、必ず保護者による確認の上摂取してほしいとしている。【参考リンク】▼プレスリリース
2014年05月01日2月14日(現地時間)に「Bangerz Tour」をスタートし、全米各地でファンを熱狂させているマイリー・サイラス。そんな彼女が重度のアレルギー反応を起こしたとして、4月15日(現地時間)に緊急入院、米カンザスシティのセントルイスで予定されていたショーをキャンセルする事態になってしまった。この状況について、マイリーの代理人は米エンタメ情報サイト「eonline」にこう話している。「マイリーは、1週間前のノース・カロライナ州のコンサートのときに、副鼻腔感染症に苦しんでおり、そのときに処方された抗生物質に重度のアレルギー症状を起こしてしまいました。このタイプの深刻な反応は、5日から27日続くのだそうです。この先、少しでも症状の緩和が見えるまで、彼女は医師の観察下に置かれます。ですから、どうかファンのみなさん、マイリーを思いやりをもって見守ってください。マイリーはショーのキャンセルによって、ファンのみなさんをがっかりさせていることに、大きく落胆しています」。4月16日(現地時間)の朝にアップされたマイリーのツイッターには、「ファンのみんな、特にショーの会場まで行くのに長時間かかる人たちに言いたいの。まだ今日も退院できないと言われたことを。だからセント・ルイスに行けなくなってしまったの。本当に心から申し訳ないと思ってるけど、事態は私がコントロールできる状態じゃないの」とのツイートがアップされている。前日も病室から「カンザスのみんな、私も同じくらい心を痛めているわ!今晩は本当にステージに立ちたかったの。こんな風にがっかりするのはもうこりごり」とツイートしたマイリー。ちなみに今月初旬にも、インフルエンザでシャーロットでのショーをキャンセルしたばかり。また愛犬の死という悲しい出来事もあり、ステージで泣き崩れたという報道も。6月17日(現地時間)のスペインまで続き、休暇を経て8月9日(現地時間)の米ルイズビルでオーラスを迎える長丁場のツアー「Bangerz Tour」、マイリーはすでに「心も体もくたくた」と明かしている。(text:Mieko Nakaarai)
2014年04月19日春の気配を感じはじめる、この季節。何となく目がかゆい、鼻がムズムズするなんて方も多いのでは…。私は、花粉症でないから大丈夫! と思っていたら 大間違いです。花粉症は、ある日突然に発症する、誰にでもかかる可能性のあるアレルギー反応なんです。■花粉症のメカニズムアレルギーとは、特定の物質に過剰に反応する現象のこと。私たちの身体は、花粉が体内に入ると、身体の免疫機能が反応して「抗体」をつくり、再び花粉が吸い込まれると異物として「抗体」が反応し、ヒスタミン などの物質を放出します。ヒスタミンによって、神経や粘膜の血管が刺激されて、くしゃみ、鼻水、かゆみ、などといった花粉症の症状が現れるのです。■外出時の花粉対策花粉症対策は、とにかく花粉を体内に侵入させないこと。日頃から、マスク、眼鏡、帽子などを活用して、花粉から身を守るように心掛けることが大切です。マスクは、花粉が入り込みにくい目の細かい物を選び、鼻までしっかりと覆うようにするのが鉄則です。長時間マスクを使用する際は、こまめにマスクの表面をはたいて、花粉を落とすようにしましょう。喉の乾燥を感じる場合は、水で濡らして固く絞ったガーゼを挟むと、喉の乾燥が和らぎます。また、外出時には、花粉が付着しにくい服装で出かけることも効果的。毛糸などの静電気が起こりやすい服は、花粉を引き寄せてしまうので避けるようにしましょう。ナイロン地のようなツルツルした素材の洋服を選ぶのがオススメです。■生活習慣や食事習慣を見直す外出先から帰宅したら、うがい・手洗い・洗顔を習慣にするようにしましょう。身体についてしまった花粉を、長時間放置しないことが大切です。髪にも花粉が付着しているので、花粉が多く飛び交う季節は、できれば毎日シャンプーするのがオススメです。また、花粉症対策には、食生活も重要です。長期間にわたって、高タンパク・高カロリーな食生活を続けていると、花粉症になりやすいと言われています。花粉症改善のためには、魚や野菜を中心にした食生活を心掛けること大切です。魚にはα-リノレン酸、EPA、DHAが多く含まれ、これらはアレルギー反応を抑制する働きがあります。また、玉ねぎやニンニクなどの野菜には、免疫力を高める作用や、炎症を抑制する効果があります。玉ねぎの皮には、ケセルチンが含まれており、花粉症に有効な成分としても有名です。毎日、規則正しい時間に、バランスの良い食事を心掛けることも、花粉症の予防&改善に効果的です。
2014年03月11日日本ハムはこのほど、幻冬舎より「食物アレルギーのための大好物レシピ~美味しくて元気になるおやつとごはん~」を全国の主要書店にて発売した。○食物アレルギーの子供たちを笑顔にするレシピを提案近年、食物アレルギー患者の増加に伴い、食物アレルギーに対する社会的な関心が高まるなか、同社の中央研究所では、食物アレルギー対応の加工食品開発や、食物アレルゲン検出キットの研究開発などを行ってきた。同研究所はまた、Webページ「食物アレルギーねっと」での食物アレルギー対応食レシピなども提案。食物アレルギーの子供がいる家族は、食事内容のマンネリ化や栄養バランスへの不安・心配を感じていることが多く、これまで、特に子供向けのデザートやおやつなどに対する要望が多数寄せられていたという。同書は、同研究所が著した食物アレルギー対応食のレシピ本となる。同書には、日々の食事からおもてなし料理まで、"美味しくて元気になる"レシピ約80点を幅広く収載。また、調理時のポイントなども紹介する、わかりやすいレシピ本となっている。B5版104ページ・オールカラーで、価格は1,400円(税別)。
2014年02月28日(画像はプレスリリースより)花粉症に効くアロマオイル(株)マインが展開する、国産のナチュラルコスメブランドの「ゼミド」は、これからの季節、花粉症に効く、オリジナルのブレンドアロマオイルの「ノーズレスト」を販売しています。ノーズレストは花粉症だけでなく、咳にも有効だということです。4種類の香りノーズレストには鼻づまりや、咳に効く「ユーカリ」だけでなく、頭をすっきりさせる「ペパーミント」、免疫力アップが期待できる「ティーツリー」、リラックス効果で知られる「ラベンダー」の4つの香りを配合しています。花粉症対策としてのアロマオイル最近では、花粉症対策としてアロマオイルを使用することが一般的に知られるようになりました。「ノーズレスト」以外にも、目がかゆいとき、鼻づまりを押さえるとき、頭が重いときなど用途にわけでアロマオイルを使い分けると有効なようです。また、使用方法もマスクに数滴たらす、お風呂に数滴入れるなどさまざまです。ゼミドではさまざまアロマオイルが販売されています。用途に合わせて、試してみるのもいいかもしれませんね。【参考サイト】▼美容Press▼国産ナチュラルコスメケアブランド ゼミド
2014年02月13日*画像はニュースリリースより細菌、カビ・アレル物質の抑制、美肌&美髪作用など効果が確認される「nanoe」パナソニックは、水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電微粒子水「nanoe(ナノイー)」が、試験空間において大気汚染物質PM2.5の含有成分である多環芳香族炭化水素(5種)、アルカン、芳香族カルボン酸の分解、並びに黄砂の付着真菌であるビルカンデラ菌の抑制に効果があることを検証したことを発表した。「帯電微粒子水生成技術」は、空気中の目に見えない水分を集めて高電圧を加え、ナノサイズの水粒子を生み出す技術。「帯電微粒子水」と呼ばれ、さまざまな物質に作用しやすいOHラジカル(高反応成分)を含み、また水の中に含まれているため寿命が長く、その分効果は広範囲におよび、ウイルスおよび細菌の抑制、残留農薬の減少、カビ・アレル物質の抑制、美肌&美髪作用、野菜の鮮度保持などの効果が確認されている。家電分野をはじめ車載分野、住宅関連分野等のさまざまなシーンにおいて、快適空間の提供を目指すパナソニックでは、空気清浄機をはじめ、エアコン、洗濯機/衣類乾燥機、冷蔵庫、温水洗浄便座、ヘアケア、フェイスケアなど、家電分野で「nanoe(ナノイー)」搭載商品を積極的に展開。また、小型・高性能「nanoe」デバイスが、トヨタ自動車の新型車「ヴォクシー」・「ノア」に搭載されるなど、車載分野、住宅関連分野等の暮らしやビジネスのさまざまなシーンにおいて、快適空間の提供を目指す。【参考リンク】▼パナソニックニュースリリース(PRTIMES)▼パナソニック「小型・高性能『nanoe(ナノイー)』デバイスがトヨタ自動車の新型車『ヴォクシー』・『ノア』に搭載」▼パナソニック「空気をかえるナノサイズの帯電微粒子水『nanoe(ナノイー)』」
2014年01月27日※画像は、難波サキオフィシャルブログより花粉症は鼻だけではなく、肌荒れや体調不良も招くファッションモデルの難波サキさんが、「飲むプラセンタ」のタイトルでブログを更新している。花粉症による肌荒れがひどく、以前に飲んでいたプラセンタのサプリを飲み始めると、調子が良くなっているようだ。難波サキさんは、ギャル系ファッション誌の専属モデルを務めていたが、一時期モデル業を休止。その後、セレクトショップの店員などを経て、モデル業を再開している。今年になり、1児の母で、シングルマザーである事を発表してからも、ギャルを卒業した大人向けファッション誌のモデルを務めるなど、精力的に活動している。辛い症状を緩和しながら、きれいになれるプラセンタは、コラーゲンやヒアルロン酸などと併せて摂取する事で増加する美肌効果や、女性ホルモン調整効果などが言われてきていたが、最近ではアレルギーに対しての効果が取り上げられている。アトピーや花粉症、ぜんそくなどのアレルギー疾患の症状が緩和されると言うのだ。体内の免疫システムの異常や体内の栄養素のバランスを調整し、アレルギー反応をコントロールしてくれると言う。免疫力を調整する事で、ウィルスなどへの抵抗力も高めてくれる。副作用や後遺症の心配の少ない成分で、アレルギー症状も緩和され、美肌効果も期待出来るのなら、試してみる価値があるだろう。【参考リンク】▼スノーヴァオンラインショップ▼難波サキオフィシャルブログ
2013年11月27日ウィルモアはこのほど、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など皮膚に関する情報サイト「アレルギーチェッカー」をオープンした。同サイトでは、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患における栄養、食事に関するトピックス、レシピを中心に発信する。また、同社が運営する、自分の気になるアレルゲンを含む食品かどうかをチェックできるアプリ「アレルギーチェッカー」のリニューアル情報、今後のサービス展開についても、同サイト上で公開していくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月27日ブカンセムズ日本支社は11月2日~11月5日にかけて、20歳以上の男女1,090人を対象にアレルギーに関する意識調査を実施した。最初に、「あなたはアレルギーにかかっていますか?」と尋ねたところ、34%が「かかっている」と回答。同居する家族がアレルギーである人は16%で、日本の世帯当たりのアレルギー保有率は50%となることが分かった。続いて、アレルゲンの認知度について調査した。「花粉(スギ・ヒノキ等)」の認知度は9割以上、ハウスダストの認知度は6割以上だった。以下「卵(鶏卵)」「ダニ」「牛乳・乳製品」「ペット」「金属」などが続く。アレルゲンを除去する方法のひとつとして「掃除」が挙げられるが、今回は「大掃除」に関して質問した。「大掃除で掃除する場所」について尋ねたところ、「台所」「お風呂」「リビング」「トイレ」などを中心に掃除する人が多いことが分かった。アレルゲンの「ダニ」を除去するために、「寝具(布団、ベッド)」を掃除する人は3割強だった。ダニ研究の第一人者である、都市居住空間研究所代表の吉川翠氏によると、アレルギー症の原因物質であるアレルゲンのダニは、寝具類から頻繁に見つかるという。天日干しでダニ数を半分にするには、真夏の10時から16時まで毎日干して1カ月かかる。布団に付着したアレルゲンはそのまま布団表面に残っているので、布団干しの後は、掃除機をかけることが必要とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月18日