愛媛大学は10月1日、ロシア・シベリアの巨大隕石クレーターで発見されたダイヤモンドが天然のナノ結晶ダイヤモンドであることがわかったと発表した。同成果は同大学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の大藤弘明 准教授、入舩徹男 教授(東京工業大地球生命研究所兼任)らと、ロシア科学アカデミーのK. D. Litasov 教授らの日露共同研究チームによるもので、10月1日の英科学誌「Scientific Reports」オンライン版に掲載された。シベリア北部にある直径100kmにおよぶPopigaiクレーターは、1970年代に周辺で通常より硬いダイヤモンドが発見されており、ダイヤモンドが大量に存在する可能性のあるエリアとして注目されてきた。今回の研究では、GRCの集束イオンビーム微細加工装置と透過型電子顕微鏡を使用しPopigaiダイヤモンドの特徴と生成過程を詳しく調べた。その結果、研究で調べた10個のダイヤモンドうち、黄色味を帯びた透明のダイヤモンドが、数十nmの微粒の純粋なダイヤモンドで構成されている「ナノ多結晶ダイヤモンド」であり、隕石衝突時の超高圧・高温により地表付近に存在していた単結晶グラファイトが変化してできたことがわかった。極めて高い硬度を持つことで知られる「ナノ多結晶ダイヤモンド」は2003年に入舩教授らによって人工的に合成できることが発表されており、今回の研究によって実験で合成されるものと同様の純粋な「ナノ多結晶ダイヤモンド」が天然にも存在することが明らかとなった。
2015年10月02日ロシア映画としては『戦争と平和』以来、実に半世紀ぶりにゴールデングローブ賞「外国語映画賞」を受賞、さらにアカデミー賞にもノミネートされ、カンヌ国際映画祭では「脚本賞」を受賞した『裁かれるは善人のみ』(原題:Leviathan)が、いよいよ10月31日(土)より公開となる。本作で監督を務めたのは、本国で最も優れた監督の一人として知られ、熱狂的なファンも多いアンドレイ・ズビャギンツェフだ。今年は、巨匠アレクセイ・ゲルマン監督の遺作『神々のたそがれ』のロングランヒットも記憶に新しいロシア映画だが、まだまだ足を踏み入れにくいイメージが多少なりともある。だが、その歴史を紐解くと、実は日本文化と深い関わりがあることが分かってきた。■プーチン大統領も賞賛するロシアが誇る鬼才入り江のある小さな町で、自動車修理工場を営むコーリャは、若い妻リリア、そして先妻との間に生まれた息子・ロマと共に、住み慣れた家で暮らしている。一方、1年後に選挙を控えた市長のヴァディムは、権力に物を言わせ、彼らの土地を買収しようと画策。自分の人生の全てともいえる場所を失うことが耐えられないコーリャは、強行策に抗うべく、旧知の弁護士のディーマをモスクワから呼び寄せ、市長の悪事の一端を掴み、明るみに出そうとするのだが…。ロシア北部の町を舞台に、自分の大切なものを守るべく誠実に生きる人々と、権力を振りかざす市長との対立を描く、普遍の人間ドラマとなる本作。CMやテレビ業界で活躍していたズビャギンツェフ監督が、2003年に発表した『父、帰る』は、長編デビュー作にしていきなりヴェネチア国際映画祭「金獅子賞」&「新人監督賞」をW受賞、世界にその名を知らしめた。長編デビュー作にして「金獅子賞」受賞は、ロシア映画としては巨匠アンドレイ・タルコフスキー監督『僕の村は戦場だった』(’62)以来、41年ぶりの快挙。まるで油絵の絵画のような美しい自然描写と、緊張をはらんだ緻密な展開、そして宗教的隠喩などの作風は、デビュー作とは思えないほど完成度が高く、世界中の評論家や映画ファンを驚かせ、「タルコフスキーの再来」とも言われた。『父、帰る』の劇場公開当時には、プーチン大統領も「ロシア映画の多大な創造性とその精力的な展開の可能性の証拠を示した」と絶賛のコメントを出したほどだ。その後、発表した『ヴェラの祈り』『エレナの惑い』では、連続してカンヌ国際映画祭をはじめ世界中の主要映画祭で受賞を果たし、昨年、日本でも連続公開された。最新作の『裁かれるは善人のみ』は、ロシア映画では『戦争と平和』(‘68)以来、半世紀ぶりとなるゴールデングローブ賞を受賞し、彼は再びロシアの映画史にその名を刻むことになった。■ロシアの映画監督は日本文化から影響を受けている「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」などを記したトルストイ、「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」のドフトエフスキー、「桜の園」「かもめ」の劇作家チェーホフ。ロシア文学って難しそう、ロシア映画ってよく分からない…など、ちょっと敷居の高いイメージがあるロシア。とはいえ、重厚で荒涼とした美しいロケーションとその静ひつな作風は、どこか往年の日本映画を感じさせる。●アンドレイ・ズビャギンツェフ<芭蕉と北野武から影響受けた!>翻訳された松尾芭蕉を愛読していたというズビャギンツェフ監督。芭蕉の「優れた俳句は、読む者が想像する余地のある句である」という言葉に胸を打たれ、必要以上の説明を排し、観客に想像の余地を残す自身の作風にも反映させている。黒澤明や溝口健二からの影響はもちろん、「北野武の存在が大きい」とも明かしており、青を基調とする重めの色味の画は、その影響を感じさせる。ちなみに、『父、帰る』は、ヴェネチアで北野監督の『座頭市』を抑えての受賞となった。また、そんな日本びいきのズビャギンツェフ監督が、映画監督になる前に作ったTVドラマのタイトルが「ブシドー」というのは、ほとんど知られていないエピソードだ。●アンドレイ・タルコフスキー<俳句・クロサワ・ミゾグチ大好き!撮影は日本で!>映像の詩人と呼ばれていたタルコフスキーは、若いころから俳句に親しみ、自身の映画論でも「短詩の表現こそ映画の目指すべきもの」と語っている。また、黒澤明と溝口健二を敬愛しており、新作の撮影前には必ず『七人の侍』『雨月物語』を観ていたという逸話も残る。代表作『惑星ソラリス』では東京の首都高速道路の光景を撮影、遺作となった『サクリファイス』でも尺八の音色が使用されていたり、主人公が着物をガウンのように羽織ったりと日本から受けた影響が色濃く出ている。●セルゲイ・エイゼンシュテイン<歌舞伎・漢字・日本カルチャー大好き!>『戦艦ポチョムキン』をはじめ、数々の名作を生み出してきたロシアを代表する映画監督エイゼンシュテイン。若いころに日本語を学習しており、日本文化にも興味があったエイゼンシュテインは、モスクワ公演があった際に歌舞伎を鑑賞。そこで観た、歌舞伎独特の役者の仕草やスローモーション的な演技に衝撃を受け、『イワン雷帝』では、登場人物たちが“見得”を切り、表情が際立つ照明が工夫され、歌舞伎の影響が色濃く出ている。また、漢字が抽象的な概念を組み合わせて文字としてデザインされていることに興味を示し、それを基にモンタージュ理論を開発。『戦艦ポチョムキン』でも、一見関係のないものを交互に映して意味を持たせるなど、自身の映画に反映させた。●アレクサンドル・ソクーロフ<日本でドキュメンタリー3本撮影、旭日双光章を受賞>ヴェネチア「金獅子賞」受賞作『ファウスト』など、ロシアを代表する映画監督のひとりアレクサンドル・ソクーロフ。歴史上の重要人物を扱った「権力者4部作」の第3部作『太陽』では、主演にイッセー尾形を起用して大日本帝国時代の昭和天皇を描いた。さらに、もともと日本に関心のあったソクーロフは、『オリエンタル・エレジー』『穏やかな生活』と日本についてのドキュメンタリーを相次いで製作。作家・島尾敏雄の妻、島尾ミホの生き様を描いた『ドルチェ 優しく』など、現代の日本に寄り添った作品も数多く、こうした日露両国間の相互理解を深めることに貢献したとして、2011年には旭日双光章を受賞している。辿れば辿るほど、日本とゆかりの深いロシア映画。『裁かれるは善人のみ』にも、その影響は色濃く映し出されているはずだ。『裁かれるは善人のみ』は10月31日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月17日●いざ復活へ - 打ち上げ再開と待ち受ける難関2015年5月16日、カザフスタン共和国のバイカヌール宇宙基地から打ち上げられたロシアの「プロトーンM」ロケットが打ち上げに失敗し、搭載していたメキシコ合衆国の通信衛星「メクスサット1」と共に失われた。プラトーン・ロケットは、ロシアにとって大型衛星を打ち上げられるほぼ唯一のロケットで、また世界的な人工衛星の商業打ち上げ市場においても高い存在感を放ち、さらに国際宇宙ステーションの建設でも活躍するなど、ロシアの宇宙産業がもつ技術の高さの象徴でもあった。しかしここ数年は打ち上げ失敗が相次いでおり、今や斜陽化の象徴と化してしまっている。本シリーズの初回では打ち上げ失敗の概要について紹介、また前々回は、プラトーンがどのようなロケットなのかについて紹介した。そして前回は、5月29日にロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)から発表された、今回の事故調査結果について見た。第4回となる今回は、いよいよ発表されたプラトーンMの打ち上げ再開の計画と、プラトーンMの今後について見ていきたい。○8月28日に打ち上げ再開へロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は7月29日、プラトーンMロケットの打ち上げ再開日を8月28日に設定したと発表した。5月29日に事故原因が発表された後も、ロスコースマスや、ロケットを開発したGKNPTsフルーニチェフ社ではさらに調査が続けられ、また事故の再発防止に向けた、問題箇所の設計や素材の変更、そしてその評価などが続けられていた。そしてロスコースマスはそれらを踏まえた上で、打ち上げ再開の向けた計画を承認した。またプラトーンMの商業打ち上げサーヴィスを担っているインターナショナル・ローンチ・サーヴィシズ社も、この発表と同じ日に、独自の調査委員会による調査を終えて打ち上げ再開に向けた準備を開始すると発表した。この打ち上げ再開1号機では、英国インマルサット社の通信衛星「インマルサット5 F3」が搭載される。この打ち上げは、離昇から衛星分離まで15時間31分間もかかる長時間のミッションで、近地点高度(軌道の中で最も地球に近い点)が4341km、遠地点高度(最も遠い点)が6万5000km、軌道傾斜角(赤道からの傾き)が26.75度の、スーパーシンクロナス・トランスファー軌道と呼ばれる軌道に衛星を投入する。8月25日の時点で、打ち上げ準備は順調に続いており、すでにロケットは発射台に設置された。打ち上げ日時は、カザフスタン時間8月28日17時44分(日本時間8月28日20時44分)に予定されている。この打ち上げに成功すれば、その後は9月から11月にかけて、プラトーンMの打ち上げが続々と行われる予定となっている。打ち上げ予定はまだ公式には発表されていないが、ロシアのインテルファークス紙は8月3日に、ロケット産業筋からの情報として、8月から11月までの間に、6機のプラトーンMが打ち上げられると報じている。記事によると、まず8月28日のインマルサット5 F3の打ち上げを皮切りに、9月14日に通信衛星「エクスプリェースAM8」を、10月6日に通信衛星「トルコサット4B」を、さらに10月中にロシア国防省の軍事衛星、そして11月中に通信衛星「ユーテルサット9B」と「エクスプリェースAMU-1」を打ち上げるという。また、この6機以外にも、12月にはインテルサット社の通信衛星の打ち上げが計画されている。当初、これらの衛星の打ち上げは、今年5月から8月にかけて行われるはずだったが、失敗のあおりを受けて延期されていた。1年間に数機しか打ち上げられない日本のロケットを見慣れていると、約3か月の間に6機が打ち上げられるというのは、かなり忙しいスケジュールのように思えるが、実のところプラトーンMの歴史の中でも相当な過密スケジュールだ。一番最近でも2000年にあったぐらいで、プラトーン・ロケットの運用が始まった1960年代から見ても、数えるほどしか例がない。少しでも遅れを回復しようという焦りが見える。さらに、これらの打ち上げのほとんどには、「ブリースM」という上段が使われるが、エクスプリェースAM8だけに限っては「ブロークDM-03」という上段が使われることになっている。この両者はまったく異なる機体で、ただでさえ忙しい中に、勝手が異なる2種類のロケットが入ってくることになる。2010年には、いつもと違う上段の打ち上げ準備において、作業員がいつもと同じように推進剤を入れたところ、規定値を超えて入れ過ぎてしまい、それが原因で打ち上げが失敗するという事故が起きており、やや不安なところではある。そしてさらに、2016年1月7日から27日の間には、欧州とロシアが共同で開発した火星探査機「エクソマーズ2016」の打ち上げも予定されている。もちろん失敗も許されないが、何よりも他の衛星と違い、火星探査機は地球と火星の軌道の都合上、打ち上げられるタイミングは約2年2カ月ごとにしか巡って来ず、何らかの理由で打ち上げが延び、2016年1月を逃すことも許されない。またエクソマーズ2016は、その2年後に打ち上げられる「エクソマーズ2018」で計画されている火星探査ローヴァーの技術実証も兼ねている。もし失敗や打ち上げ延期となれば、エクソマーズ2018の打ち上げ時期が遅れるだけはなく、計画そのものにも大きな影響が出るだろう。●失われつつあるロシアの宇宙開発技術○失われた信頼は取り戻せるかかつてのプラトーンMは、シリーズ通算で約400機も打ち上げられている実績と、それに裏打ちされた信頼性、またその強大な打ち上げ能力と、ブリースMという稀有な性能をもつ上段のおかげで、衛星打ち上げ市場の中で大きな存在感を示していた。何より、米国や日本の企業の衛星を打ち上げた実績があることがそれを証明している。だが、近年では目に見えて打ち上げ失敗が増えており、その信頼は失われつつある。たとえば2014年は8機中2機が、また2013年は10機中1機が、2012年は11機中2機が、墜落したり、目的の軌道へ衛星を投入できなかったりといった失敗を起こしている。プラトーンは年間10機前後という、他のロケットより比較的多く打ち上げられていることは考慮すべきではあるものの、それにしてもこうして連続しているというのは、明らかに異常だ。プラトーンMのライヴァルにあたる、あるロケットの関係者からは「誰が1年に1機落ちるようなロケットを使いたがるのか。もはやプラトーンに信頼性はない」という声を聞いている。なぜ、このようなことになってしまったのだろうか。その原因として挙げられるのは、ソヴィエト連邦崩壊後の混乱やロシア連邦の財政難による、技術者の頭脳流出や、経験者の不足、後継者の育成失敗などだろう。ロシアの宇宙開発におけるロケットや宇宙機の多くは、ソヴィエト連邦時代に開発された技術を受け継ぎ、少しずつ改良しながら維持されてきた。ロシア連邦が成立してから新しく造られたものは数少なく、そしてその数少ないもののうちいくつか、例えばブリースMや、最新鋭の偵察衛星「ピルソーナ」は、打ち上げ後に故障するといった問題を多く起こしている。そればかりか、プラトーンなど、過去に開発されたロケットや衛星の製造でも、指定された部品が使われていなかったり、部品を取り付ける向きを間違えたりといった理由で失敗や故障が起きてもいる。つまり、現在のロシアの宇宙開発には、新しいものを造り出す技術のみならず、すでに開発済みのものを正しく製造し続ける技術も失われつつあることがわかる。このような状況から立て直すのは至難の業となるだろう。現在ロシアでは、組織の再編などを手始めに、宇宙産業の改革が進められてはいるが、それが完了しても、すぐにロケットの成功率が上がるようなことは起きえず、ようやくスタートラインに立てるということにすぎない。ひとつ、明るい希望があるとすれば、それはプラトーンMが数年以内に引退し、「アンガラーA5」という新しいロケットと入れ替わるということだろう。アンガラーA5はプラトーンMと同等の打ち上げ性能を持っており、またロシアが建設中のヴァストーチュヌィ宇宙基地には、プラトーン・ロケット用の発射台は建設されず、正確な日付はまだ不明だが、今後5年から10年以内の間には完全に代替されることになるはずだ。一般的に、新しく造られたロケットは、最初の数機で失敗が起こりやすいが、これまでにアンガラーはシリーズを通して2機が試験飛行で打ち上げられ、2機とも成功している。多少荒療治にはなるだろうが、プラトーンからアンガラーへの世代交代を通じて、現場の技術者の世代交代も進み、ロケットの運用ノウハウの再構築ができれば、まずは大型ロケットから再興を果たせるかもしれない。
2015年08月26日国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられたロシアの無人補給船「プログレス」がISSにドッキングし、食品や飲料水のほか、補給用推進剤、酸素、クルーの衣服、実験ペイロードなどを届けた。同補給船は日本時間7月3日午後1時55分にカザフスタン共和国にバイコヌール基地からソユーズUロケットによって打ち上げられた後、同7月5日午後4時11分にロシアのドッキング室「ピアース」へのドッキングに成功した。ISSへの補給は、4月末にプログレスが制御不能によりドッキングを断念、6月末に米スペースXの無人補給船「ドラゴン」を搭載したファルコン9ロケットが打ち上げ直後に爆発し、失敗が続いていた。
2015年07月07日●ロシア連邦宇宙庁は事故原因を断定2015年5月16日、カザフスタン共和国のバイカヌール宇宙基地から打ち上げられたロシアの「プラトーンM」ロケットが打ち上げに失敗し、搭載していたメキシコ合衆国の通信衛星「メクスサット1」と共に墜落するという事故が発生した。プラトーン・ロケットは、大型衛星を打ち上げられるほぼ唯一のロシア製ロケットで、ロシアの主力ロケットとして活躍し、また世界的な人工衛星の商業打ち上げ市場においても高い存在感を放ち、さらに国際宇宙ステーションの建設でも活躍するなど、ロシアの宇宙産業が持つ技術の高さの象徴でもあった。しかしここ数年は打ち上げ失敗が相次いでおり、今や斜陽化の象徴となってしまった。前々回の記事では、今回の打ち上げ失敗の概要について紹介した。また前回はプラトーンがどのようなロケットなのかについて紹介した。今回は、5月29日にロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)から発表された、今回の事故調査結果について見ていきたい。○プラトーンの第3段エンジンロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は5月29日、今回の失敗原因について断定したと発表した。それによると、問題はロケットの第3段に装着されている、「RD-0214」という補助エンジンで起きたとされる。本題に入る前に、プラトーンMロケットの第3段について軽く触れておきたい。プラトーンMの第3段ロケット・エンジンはメイン・エンジン「RD-0213」と、補助エンジン「RD-0214」の2種類のエンジンから構成されており、この2つを総称してRD-0212とも呼ばれている。RD-0213は大きな推力で速度を稼ぐことを目的としており、一方のRD-0214は飛行中の第3段の姿勢を制御することを目的としている。RD-0214は4基のノズルを持ち、RD-0213を囲むように装備されている。4基の根元にはそれぞれ電気モーターが装備され、最大で45度まで可動できるようになっており、噴射の方向を変えることで姿勢制御を行っている。推進剤には非対称ジメチルヒドラジンと四酸化二窒素が使われている。両者は常温で液体なため保存に適しており、また混ぜ合わせるだけで着火できるという利点もある。プラトーン・ロケットは、第1段から第3段のすべてでこの推進剤を使用している。RD-0213とRD-0214は共に、同じ第3段のタンクから推進剤を供給を受けるが、タンクからエンジンに推進剤を送り込むためのターボ・ポンプや、それを駆動させるためのガスを生成するガス・ジェネレイターはそれぞれ独立しており、別系統のエンジンとして稼動する。○問題はRD-0214で起きた今回の事故では、まずRD-0214のターボ・ポンプのローター・シャフト(軸)が高温の影響で壊れ、それにより回転のバランスが崩れて大きな振動が発生し、続いて異常を検知したロケットのコンピューターが第3段エンジンを停止させたのだという。その時点ではロケットはまだ軌道速度に達していないため、エンジンが止まったロケットはそのまま墜落することになったわけだ。ロスコースマスはあまり詳細を明らかにはしていないが、ある条件がボーダーラインを下回ると、ローター・シャフトが壊れやすくなる傾向があり、今回の事故ではまさにそれが起こってしまったのだという。これを受け、ターボ・ポンプのローター・シャフトの材料を変更ターボ・ポンプのローターのバランス技術を改良RD-0214のターボ・ポンプと、RD-0213との結合方法を改良という、3つの対策を採るとしている。また、プラトーンMの打ち上げ再開日については、6月中に発表するとしている。○原因は設計ミスロスコースマスのアリクサーンドル・イヴァーナフ第一副長官は、タス通信の取材に対し、今回の事故は「設計上の欠陥」が原因であったとしている。今回の事故を巡っては、プラトーン・ロケットはこれまでに何機も打ち上げに成功しているのにもかかわらず、今回に限って失敗したのは、製造段階でミスがあったためではないか、という見方があった。また過去には実際に、指定の部品が使われていなかったり、部品の取り付け方が間違っていたりといった問題で失敗したことが何度かあり、その線を疑われても仕方がない面はあった。だが、イヴァーナフ氏によると、あくまで今回の事故に関しては「設計上の欠陥」が原因であり、品質管理の問題や作業員の組み立てミスなどではなかったと強調している。●次々と問題が明らかに○実は過去にも同様の原因で失敗していた原因が明らかになったのは今回が初めてではあるものの、過去の打ち上げでも2回、今回と同じ原因で失敗が起きていた可能性があるという。プラトーンMを開発したフルーニチェフ社のアリークサンドル・ミドヴェージフ氏がタス通信に語ったところによると、その1回目は1988年1月18日の失敗で、今回事故を起こしたプラトーンMのひとつ前の世代にあたるプラトーンKロケットが、第3段の不調で墜落している。このときはデータ不足で原因を完全に究明することができず、製造ミスということで調査が終わっている。2回目は2014年5月16日に起きた失敗で、このときはRD-0214のターボ・ポンプと、RD-0213との接合部が破損したことによって異常振動が発生し、ガス・ジェネレーターの燃料配管が破損したために失敗したとされ、当時その原因は、製造段階でのミスであると結論付けられていた。イヴァーナフ氏によると、それ以前に起きた失敗が、部品の取り付け間違いや燃料の入れ過ぎなど、製造や組み立ての段階で起きていたため、今回も同様の原因だろうという思い込みが働いたことは否めないとしている。また、2014年の事故調査の際にも、ローター・シャフトの設計ミスではないかとする説が候補に挙がっていたものの、当時は証拠が不十分であったため断定はできなかったとされる。そこで事故後に製造されたプラトーンMのRD-0214のターボ・ポンプに、新たに振動センサーが取り付けられることになったのだという。つまり関係者の間では、あらかじめ目星は付いていたということだ。また同種のセンサーは昨年の失敗時にもロケットに装着されていたが、そのときはくだんのターボ・ポンプから離れた位置にあったため、本当の原因を特定するには至らなかったとされる。イヴァーナフ氏は、今回本当の原因が特定できたのはこのセンサーのおかげだ、と語っている。○品質管理にも問題が見つかったさらにロスコースマスの発表によると、今回の事故調査を進める過程で、品質管理に関する問題が広い範囲で発見されたともしており、今後1カ月以内に、それらの問題を解決する手段を講じるとしている。これはかなり衝撃的な事実だ。前述のように、これまでもプラトーン・ロケットは、品質管理の問題で失敗を起こしたことが何度かある。その都度、チェック体制の見直しから果ては責任者の更迭まで、さまざまな対策を取ることが発表されてきたが、結局のところそれらの対策がさほど役に立っていなかったか、あるいは実行すらされていなかったということになる。今回の事故とは直接関係はないとされているが、こうした状況であったなら、設計ミスの問題がなかったとしても、遅かれ早かれ打ち上げに失敗することになっていたであろう。○本当に設計ミスなのかところで、今回の「設計ミスである」という結論には、いくつかの疑問が残る。プラトーンは1960年代に開発され、第3段を搭載したプラトーンKの初飛行は1967年のことだ。もし本当にイヴァーナフ氏の言うとおり設計ミスが原因であったなら、この欠陥はプラトーンが開発されてから今日に至るまで、実に半世紀もの間潜み続けてきたことになり、にわかにか信じにくい話だ。もっとも、短期間に何千、何万もの個数が製造される他の工業製品とは違い、プラトーンは全シリーズ通して約400機しか製造されていないため、まったくありえない話というわけでもない。もうひとつの疑問は、その対策にある。前述のように、今回の事故を受けて「ターボ・ポンプのローター・シャフトの材料を変更」、「ターボ・ポンプのローターのバランス技術を改良」、そして「RD-0214のターボ・ポンプと、RD-0213との結合方法を改良」という、3つの対策を採ることが発表されている。このうち、材料の変更と結合方法を改良の2つについては設計ミスを修正する対策として納得できるが、バランス技術の改良はそれと相成れない。バランス技術というのは、高速で回転するターボ・ポンプのローターの軸振動を解析し、それを抑えるために修正(アンバランス修正)を行う技術のことだ。ロケット・エンジンだけではなく、例えば発電所で使われるガスタービンや航空機のジェット・エンジンなどのローターをはじめ、高速回転する部品がある機械であれば広く一般的に行われていることである。こうした部品は、どれだけ設計書通りに造ったとしても、個体によってバランスに差は生じてしまうものなので、それを修正する過程は必要不可欠であり、それを改善するということは、設計を見直すということではなく、製造段階における検査のやり方を見直すということになる。つまり、本当に設計ミスであったならバランス技術を改良する必要はなく、逆に言えばバランス技術を改良するということは、設計ではなく、製造や検査の段階でミスがあった可能性を示している。実は、ロスコースマスが今回の発表を行うより前の5月25日と28日に、タス通信は「今回の事故原因は、製造、組み立て段階におけるヒューマン・エラーが原因でほぼ間違いない」とする、匿名の関係者の証言を報じていた。ところが、ロスコースマスはまるで正反対の原因であると発表した。これは非常に奇妙な話だ。もっとも、タス通信の記事が誤報である可能性や、証言した関係者が間違っていた可能性なども十分考えられる。しかし一方で、「設計ミスであった」と明言したイヴァーナフ氏が間違っている可能性は考えにくい。イヴァーナフ氏はリニングラート航空大学を卒業し、ソ連地上軍(陸軍)に入ってプリセーツク宇宙基地に務め、その後新設されたロシア宇宙軍にも在籍し、2012年には衛星開発の名門ISSレシェトニェーフ社の重役も務めた経歴を持つ、技術についてよく知る人物である。したがって、彼の「設計ミスであった」という証言は、十分な根拠があるはずだ。現段階で明らかにされている情報から、これ以上のことを推測するのは難しい。今後新しい情報が出てくれば、またこちらでご紹介したい。(続く)
2015年06月09日そのニューズが流れたとき、多くの人々の反応は「またか」であった。2015年5月16日、ロシアのプラトーンM/ブリースMロケットが打ち上げに失敗し、墜落した。ロケットにはメキシコ合衆国の通信衛星「メクスサット1」が搭載されていたが、ロケットもろとも完全に失われることになった。また、つい最近の4月末には、国際宇宙ステーションへの補給物資を積んだプラグリェースM-27M補給船が問題を起こし、ミッションが失敗に終わっており、ロシアの宇宙開発にとって悪夢のような日々が続いている。それでなくとも、プラトーンMはここ数年、頻繁に失敗を起こしていた。最近では2014年10月に、衛星を予定していた軌道に投入することに失敗(衛星側で軌道修正は可能とされる)、さらに奇しくも今回から1年前の2014年5月16日には、今回とよく似た状況の失敗を起こしている。またそれにとどまらず、プラトーンMは2000年代後半からはほぼ年に1機から2機のペースで失敗しており、例えば2014年は8機中2機が、また2013年は10機中1機が、2012年は11機中2機が、墜落したり、目的の軌道へ衛星を投入できなかったりといった失敗を起こしている。かつてプラトーンMは、非常に大きな打ち上げ能力と、高い打ち上げ成功率を武器に、人工衛星の商業打ち上げ市場において、欧州企業とほぼ二分するほどのシェアを誇っていた。米国や日本の企業の衛星を打ち上げたことも一度や二度ではない。ほぼ毎月のように巨大なロケットが飛んでいく様は、かの地においては日常の光景であり、それはロシアの宇宙技術の高さの象徴でもあったが、今や斜陽化の象徴と化してしまった。○ロケットの第3段に異常メクスサット1を搭載したプラトーンM/ブリースMは、バイカヌール現地時間2015年5月16日11時47分(日本時間2015年5月16日14時47分)に、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の200/39発射台から離昇した。予定では9時間13分にわたって飛行し、静止トランスファー軌道という、静止軌道に乗り移るための暫定的な軌道で衛星を分離することになっていた。しかし、ロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)の発表によると、打上げから497秒(8分17秒)後、高度161kmの地点で何らかの異常が発生したという。この時点ではまだ軌道速度は出ていないため、加速を失ったロケットと衛星は地球に向かって落下をはじめた。ロスコースマスではすぐに調査委員会が立ち上げられ、原因の究明が始まった。今回の打ち上げを手配した、民間のインターナショナル・ローンチ・サーヴィシズ(ILS)社でも独自の調査委員会が立ち上げられ、調査が行われている。またロシアのインテルファークス通信やイズヴェースチヤ紙などは、専門家の見解として、第3段に装備されている、姿勢制御用の小型ロケット・エンジンに問題が発生した可能性があると報じている。プラトーンMの第3段ロケット・エンジンは「RD-0212」と呼ばれており、メイン・エンジンの「RD-0213」と、4基のノズルからなるヴァーニア・エンジンの「RD-0214」の2種類のエンジンから構成されている。RD-0214は、ロケットの飛行の制御を行う、ステアリング(舵)として使われるエンジンだ。ただ、5月28日現在では、まだ決定的な原因、今後の対策などは、公式には発表されていない。また問題が発生した後に、ロケットや衛星がどのような結末を迎えたかは定かではない。機体の大半は燃え尽きたと考えられているが、燃え残った部品などが地表に落下した可能性もある。実際に、部品が落下すると想定されたロシア連邦南東の、モンゴルと国境を接するザバイカーリスキィ地方の南西にあるクラスナチコーイスキィ地区に向けて、ロシア非常事態省のヘリコプターが飛んだとされる。ただ、今のところ地表に落下したことを示す痕跡は見つかっていないという。ロケットの行方がわからなくなったことと、今回の打ち上げがプラトーン全シリーズ通算404機目であったことに引っ掛けて、Twitterでは「#404RocketNotFound」というハッシュタグが作られ、にわかに盛り上がりを見せていた。無粋なことは承知でネタの解説をすると、「404」というのは「Webページ(のファイル)が見つかりません」ということを意味するエラー・メッセージだ。たとえば昔にお気に入りに入れたページを久しぶりに見に行こうとしたら、「404 Not Found」と表示されて見られなくなっていた、ということを経験した人は多いだろうが、あれがまさにそれである。○メクスサット1今回の積み荷であったメクスサット1は、メキシコの通信・運輸省が運用する通信衛星で、米国の航空・宇宙大手のボーイング社によって製造された。またメクスサット1は別名「センテナリオ」とも呼ばれている。センテナリオ(Centenario)とはスペイン語で「100周年」を意味する単語で、1910年から1920年にかけて起こったメキシコ革命から100周年を記念して打ち上げられた衛星でもあった。無事に軌道に投入されていれば、音声やデータ、映像やインターネットなどの通信サーヴィスを提供することになっていた。打ち上げ時の質量は5325kgという大型衛星で、おまけに直径22mの展開式アンテナを持っているため、より大きく感じられる。設計寿命は15年が予定されていた。計画ではメクスサット1を含めて合計3機の衛星が打ち上げられ、国防や政府機関の通信、災害時の緊急通信などの用途で使われる予定だったが、1号機が失敗したことで計画の見直しは必至だ。米国の宇宙開発ニュース・サイトのSpacePolicyOnlineによると、衛星本体の設計と製造には3億ドル、打ち上げには9000万ドルが支払われたとされる。ただ、これらには保険が掛けられており、ほぼ全額が戻ってくるという。また、どうして最近失敗が続いているプラトーンMで打ち上げることを選んだのかという問いに対しては、ILS社との今回の打ち上げ契約は、まだそれほど失敗が目立って増えてはいなかった2012年に結ばれたものであり、またその解約には6000万ドルの違約金がかかるのだという。したがって、契約締結後の2012年以降にプラトーンMの打ち上げ失敗が増えたからといって、別のロケットに乗り換えるという選択は容易ではなかったようだ。
2015年05月29日ロシア連邦宇宙局は5月12日(現地時間)、プログレス補給船による国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキング断念を受けて、5月27日に予定していたソユーズ宇宙船の打ち上げを延期すると発表した。延期となった打ち上げにはISS第44次/第45次長期滞在クルーに任命されている油井亀美也 宇宙飛行士が搭乗する予定だった。新しい打ち上げ予定日時は7月下旬を目標としているという。プログレス補給船は、4月28日に行われた打ち上げで制御不能の状態に陥り、5月8日に大気圏に突入して消滅したばかりで、油井飛行士が参加するミッションへの影響が懸念されていた。
2015年05月13日第1回では、国際宇宙ステーションの成り立ちと、ロシアが2024年に国際宇宙ステーションの運用から抜けること、そしてその後、3基のロシア側モジュールを引き連れて、ロシア独自の宇宙ステーションを建造することといった内容の方針を発表したことを紹介した。今回は、その3基のロシア側モジュールを基に建造される「ロシアの宇宙ステーション」が、いったいどのようなものなのかについて紹介したい。○ISSから分離される3基のモジュールロシア連邦宇宙庁が2015年2月24日に発表した文書の中で、国際宇宙ステーションから分離すると記されているのは、「多目的実験モジュール」(MLM、愛称「ナウーカ」)、「ウズラヴォーイ・モジュール」(UM)、そして「科学・電力モジュール」(NEM)の3基だ。ナウーカ・モジュールは、軌道上で科学実験を行うことを目的としたモジュールとして開発されている。ナウーカとは「科学」という意味だ。これまでに打ち上げられたロシア側モジュールのザリャー、ズヴィズダーは、宇宙飛行士の居住区や倉庫などの用途で使われているため、ナウーカは初の科学実験を目的としたロシア側モジュールとなる。打ち上げにプロトーンMロケットが使われる。ウズラヴォーイ・モジュールは、球体に6か所のドッキング・ポートを持った形をしている。少し詳しい人なら、昔「ミール」宇宙ステーションの中心にあった、ドッキング部分を思い出すかもしれない。ウズラヴォーイ・モジュールもまさにミールと同じように、この6か所のドッキング・ポートにモジュールを結合させ、巨大なステーションを建造することが考えられている。もちろんソユース宇宙船やプログレス補給船のドッキングも可能だ。ウズラヴォーイとは「結節点」や「中心点」といった意味で、まさに各モジュールをつなぐ節として機能する。打ち上げの際は、プログレス補給船の先端にある軌道モジュール部と取り替えるような形で搭載され、ソユース2ロケットで打ち上げられる。科学・電力モジュールは、実験区画と巨大な太陽電池を持つモジュールで、ロシア側モジュールに対して電力を供給し、また独立後も発電所として機能する。以前は「科学・電力プラットフォーム」と呼ばれており、規模も今よりもう少し大きなものであったが、計画は中止され、部品の一部はラスヴェート・モジュールへ流用されている。その後計画が見直され、規模を縮小した科学・電力モジュールの開発が始まった。打ち上げにはプロトーンMか、アンガラー・ロケットが用いられる予定だ。この3基のモジュールはまだ打ち上げられておらず、地上で開発中、もしくは保管中の状態にある。計画では、まずナウーカを打ち上げ、ズヴィズダー・モジュールの地球側のドッキング・ポートに結合する。そして後ろからウズラヴォーイを結合し、それを介する形で科学・電力モジュールを結合する。ウズラヴォーイはすでに完成しているとされるが、こうした組み立て方であることから、まずナウーカが先に打ち上げられないことには何もできない状況にある。しかしナウーカは製造が遅れており、打ち上げは早くても2017年以降になるといわれている。したがってウズラヴォーイや科学・電力モジュールはさらにその後ということになる。ただ、ロシアにとって都合の良いことに、もし予定通りに2017年に打ち上げられたとしても、2024年時点で7年しか宇宙で使われていないことになり、また打ち上げが遅れれば遅れるほど、その時間はより短くなる。ナウーカの設計寿命は15年ほどとされているため、ロシアにとっては寿命が十分に残った状態のモジュールを、自身の宇宙ステーションに使えることになる。○国際"じゃない"宇宙ステーションナウーカ、ウズラヴォーイ、科学・電力モジュールを引き連れて独立したロシアの宇宙ステーションは、それだけは少し貧相だが、徐々に新しいモジュールが結合され、かつてのミールに匹敵するほどの宇宙ステーションが造られる予定だ。まだその具体的な姿かたちは明らかにされていないが、ソヴィエト・ロシアの宇宙開発に詳しいWebサイト「RussianSpaceWeb」によれば、「オーカT-2」、「トランスフォーマブル・モジュール」、「モジュール・シップヤード」という3基が結合される可能性があるという。オーカT-2は、ソユース2.1bロケットで打ち上げられる比較的小型のモジュールで、主に実験場として使用されるという。かつてはオーカ2-MKSと呼ばれており、国際宇宙ステーションへ結合するために造られていたが、計画変更により中止されている。トランスフォーマブル・モジュールは空気で膨らむモジュールで、主に居住区として使用されるようだ。モジュール・シップヤードは、宇宙飛行士が船外活動する際の出入り口(エアロック)が装備されている他、宇宙飛行士を乗せた宇宙船や補給物資を積んだ補給船のドッキング・ポートとしての機能も持つという。実際にどうなるかはまだ不明だが、ウズラヴォーイのドッキング・ポートは6か所あるから、もう1つモジュールが増えることもあるだろう。ロシアはこの新しいステーションを使い、有人月探査を始めとする将来の有人深宇宙探査に向けた足がかりとして、宇宙飛行士の長期滞在実験や、深宇宙探査から帰ってきた宇宙飛行士のリハビリ施設として使うことを目指しているという。○高緯度宇宙ステーションとヴァストーチュヌィ宇宙基地このロシアの宇宙ステーションは、国際宇宙ステーションよりも軌道傾斜角(赤道上からの傾き度合い)が大きくなるといわれている。国際宇宙ステーションの軌道傾斜角は51.6度だが、このロシアのステーションのそれは64.85度になり、また高度も高くなるという。その理由について、ロスコスモスのオレーク・オスターペンコ前長官は「ロシアの上空を通過する頻度が増え、地表が観測しやすくなる」と語ったりしていたが、それは事実ではあっても、おそらく最大の理由ではないだろう。ロシア上空を通過する頻度が増えることで交信可能な時間も増え、また軌道傾斜角が大きいことで宇宙船や補給船の打ち上げがしやすくなるという、どちらかといえばロシアが単独で宇宙ステーションを運用する際の、運用上の必然からもたらされたものであると考えられる。軌道傾斜角が大きいことで宇宙船や補給船の打ち上げがしやすくなる、という点については少し説明が必要かもしれない。現在ロシアは、国際宇宙ステーションへのモジュールや宇宙飛行士、補給物資の打ち上げ場所として、バイコヌール宇宙基地を使っている。バイコヌールはカザフスタン共和国内にあるため、ロシア政府は料金を払って使用している状態にある。ちなみにロシアは、ロシア北東部にプレセーツク宇宙基地を持っているが、ここは地球を南北に回る極軌道への打ち上げに特化した基地であり、国際宇宙ステーションへの打ち上げには使われていない。一方で、ロシアは極東部に「ヴァストーチュヌィ」という新しい宇宙基地を建設している。ヴァストーチュヌィはバイコヌールに取って代わる宇宙基地に位置づけられており、ここが完成すれば、カザフスタンに気兼ねなく、新しいモジュールや宇宙船、補給船を打ち上げられるようになる。しかし、このヴァストーチュヌィ宇宙基地は立地上、国際宇宙ステーションの軌道傾斜角である51.6度の軌道への、有人宇宙船の打ち上げには適していない。というのも、東側には太平洋が広がっているため、万が一ロケットが飛行中に問題を起こして宇宙船を緊急脱出させた場合、宇宙船は太平洋上に着水する羽目になるからだ。ソユース宇宙船は基本的に着水するようには造られておらず(まったくできないというわけではない)、救助用の船なども新たに用意しなければならない。一方、軌道傾斜角64.85度へ向けた打ち上げであれば、ロケットはシベリア北部のツンドラ地帯を突っ切ることになり、ロケットから脱出した宇宙船は陸上に降りられることになるため、捜索や回収が比較的簡単になる。(次回は3月17日に掲載予定です)
2015年03月13日ロシアは12月23日、新型の大型ロケット「アンガラーA5」の打ち上げ試験に成功した。アンガラーA5はこれが初飛行で、またアンガラー・ロケットが人工衛星を軌道に乗せたのも初めてのことであった。アンガラーはソ連崩壊直後の1992年に、ロシアだけの力でロケットを造り、ロシアの地から打ち上げることを目指して開発が始まった。資金難と技術の衰退から、22年間にも及ぶ苦難の道を歩むことになったが、ようやくついにその努力は実を結んだ。今回は、アンガラーの概要と開発の歴史、そして今後の展望について、3回に分けて解説したい。○ロシア連邦が初めて開発したロケット「アンガラー」アンガラーはGKNPTsフルーニチェフ社が開発したロケットで、設計から製造に至るまで、すべてロシア国内で実施され、部品もロシア製、そして打ち上げもロシアの地からのみ行える、真の意味で「ロシアのロケット」といえる初めての機体だ。アンガラーは、「ユニヴァーサル・ロケット・モジュール1(URM-1)」と呼ばれる第1段を、1基のみ使ったり、あるいは3基、5基、7基まで束ねたり、また上段を組み替えたり、さらに追加で第4段を搭載したりと、その構成を柔軟に組み替えられるようになっている。言い換えれば、アンガラーという名のロケットは、小型ロケットでもあり、また中型ロケットでもあり、あるいは大型ロケットでもあり、そして超大型ロケットにもなれるというわけだ。こうした仕組みはモジュラー式、あるいはモジュラー・ロケットと呼ばれている。アンガラーのURM-1のロケットエンジンには、RD-170から派生したRD-191が装着されている。RD-170はソ連末期に開発された超大型ロケット、エネールギヤの第1段エンジンとして開発されたもので、きわめて高い性能を持つ。RD-170は燃焼室とノズルが4つあり、一見すると4基のエンジンを束ねたように見えるが、これで1つのエンジンである。そのRD-170から派生したエンジンの1つに、RD-170を半分にして燃焼室とノズルを2つにしたRD-180があり、米国へ輸出され、アトラスVロケットの第1段として使われている。RD-191はRD-180をさらに半分にして、燃焼室とノズルを1つにしたものだ。推力はもちろんRD-170の4分の1になってはいるが、エンジンの燃費や、エンジンの質量と出せる推力の比率などは、RD-170譲りの高い性能を持つ。URM-1の上にはURM-2が搭載される。URM-2は、現在運用されているソユース2.1bロケットの第3段ブロークIから派生したもので、ロケットエンジンもブロークIで使われているRD-0124エンジンの改良型の、RD-0124Aが使われる。RD-0124/RD-0124Aは液体酸素とケロシンを推進剤とするエンジンだ。また静止衛星の打ち上げ用として、URM-2の上にプロトーン・ロケットでも使われているブリースMや、新開発のKVSKやKVTKと呼ばれる上段も搭載できる。KVSKとKVTKには、米国のエアロジェット・ロケットダイン社が製造しているRL10エンジンをロシアで生産したRD-0146エンジンが搭載される。RF-0146は液体酸素と液体水素を推進剤として使用するエンジンで、四酸化二窒素と非対称ジメチル・ヒドラジンを推進剤とするブリースMのエンジンよりも性能が良い。アンガラーの中でもっとも最小の構成はアンガラー1.2で、他に中型ロケットのアンガラーA3、大型ロケットのアンガラーA5、そして超大型ロケットのアンガラーA7といった構成が造られる予定だ。アンガラー1.2はURM-1を1基、その上にソユース2.1bの第3段であるブロークIを載せた構成をしている。地球低軌道(高度200km、軌道傾斜角63.1度、以下同)に3.80tの衛星を投入することができ、現在運用されているローカトやドニェープルといったロケットを代替する予定だ。かつては、第2段にブリースKMを搭載した、さらに打ち上げ能力が小さいアンガラ1.1と呼ばれる構成も提案されていたが、現在では中止されている。中型ロケットのアンガラーA3はURM-1を3基束ねて使用し、そのうち両脇の2基を第1段として、中央の1基を第2段として使用する。そしてその上にURM-2を第3段として搭載する。地球低軌道に14.6tの衛星を投入する能力を持ち、また第4段にブリースMやKVSKを搭載した場合は、静止トランスファー軌道(高度5,500km x 36,000km、軌道傾斜角25度、以下同)にブリースMは2.40t、KVSKは3.60t、静止軌道への直接投入であれば、ブリースMは1.00t、KVSKは2.00tの打ち上げ能力を持つ。アンガラーA3は、現在運用されているソユースやゼニートといったロケットを代替する予定だ。大型ロケットのアンガラーA5はURM-1を5基束ねて使用する。中央の1基が第2段で、その周囲を取り巻くように4基の第1段が装着される形だ。その上にURM-2が載り、また第4段にブリースM、あるいはKVTKが搭載される。3段式であれば地球低軌道に24.5tの打ち上げ能力を持つ。また第4段を搭載した場合は、静止トランスファー軌道にブリースMは5.40t、KVTKは7.50t、静止軌道への直接投入であれば、ブリースMは3.00t、KVSKは4.60tの打ち上げ能力がある。アンガラーA5は、現在運用されているプロトーンMを代替することを目指している。また、有人宇宙船を打ち上げられるように改修を施したアンガラーA5Pの開発も検討されている。そして超大型ロケットのアンガラーA7はURM-1を7基束ねて使用する。中央の1基が第2段で、その周囲を取り巻くように6基の第1段が装着される形だ。その上にはアンガラーA5と同じく第3段と、必要に応じて第4段にKVTK-A7が搭載される。3段式であれば地球低軌道に35.0tの打ち上げ能力を持つ。また第4段にKVTK-A7を搭載した場合は、静止トランスファー軌道に12.5t、静止軌道への直接投入であれば7.60tの打ち上げ能力を持つ。現在のロシアにはアンガラーA7に匹敵するほどのロケットはなく、将来的に大型の宇宙ステーションの打ち上げや、月や火星への有人飛行などで使うことが予定されている。○自力でロケットを打ち上げられなくなったロシアロシアは現在、アンガラーA5の実用化を真っ先に進めている。これは現在、ロシアの大型衛星打ち上げにおいて主力として活躍している、プロトーンMの代替を急いでいるためだ。1991年12月25日にソヴィエト連邦が崩壊し、直後に成立したロシア連邦は、宇宙開発において大きな問題に直面した。有人宇宙船や静止衛星の打ち上げに使っているバイコヌール宇宙基地はカザフスタン共和国のものになり、またロケットや人工衛星、有人宇宙船に使われている部品のいくつかを造っている工場の多くがウクライナ共和国のものになったことで、ロシアは独力での宇宙への輸送手段を事実上失ったのだ。その結果ロシアは、バイコヌール宇宙基地を引き続き利用するためにカザフスタン政府に、年間100億円以上もの賃料を払い続けることになり、またウクライナからの部品購入に際しては、たびたび値段が吊り上げられ、それを受け入れざるを得なかったとされる。こうした問題は金銭で解決できることではあり、現に今日に至るまで金銭で解決されてきたが、ロシアの安全保障を他国の意思に依存せざるを得なくなってしまったことが何よりの問題であった。当時、大型の軍事衛星や通信衛星などを打ち上げに使われていたのはプロトーンとゼニート・ロケットだったが、プロトーンはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からしか打ち上げられず、また機体の一部にウクライナ製の部品を使っていた。ゼニートに至ってはより悪く、バイコヌールからしか打ち上げられない上に、ロケット自体がウクライナ製だった。そうした背景から、ロシアだけの力でロケットを造り、ロシアの地から打ち上げることが求められたのは必然だった。1992年、ロシア政府は新型ロケットの開発を決定する。しかしそれは、20年以上に及ぶ苦難の歴史の始まりでもあった。(次回は12月27日に掲載予定です)参考・・・・・
2014年12月26日フランスのアリアンスペースは2014年8月22日、ロシアから輸入したソユーズST-Bロケットを使い、欧州版GPSこと「ガリレオ」を構成する衛星2機を、南米仏領ギアナにあるギアナ宇宙センターから打ち上げた。ロケットは順調に飛行したかに見え、アリアンスペースは「打ち上げ成功」と発表した。しかしその後、ガリレオが計画から大きく外れた軌道に投入されていることが判明し、アリアンスペースは「打ち上げで問題が発生した」と発表を修正。欧州宇宙機関(ESA)と欧州委員会と共同で独立調査委員会を立ち上げ、またロシア側とも共同で原因の究明に当たるとした。その結果が10月8日に発表された。それは「フレガートの設計ミス」というものであった。○フレガート上段まず最初に注意しなければならないのは、今回打ち上げに失敗したロケットの名前は「ソユーズST-B」と呼ばれているが、「ソユーズ・ロケット」が失敗したわけではないということだ。今回打ち上げられたロケットの名前を正確に記すと「ソユーズST-B/フレガートMT」であり、問題を起こしたのはフレガートMTのほうだ。ソユーズST-BとフレガートMTの両者は単に結合されて飛行するだけで、システム的にはそれぞれ独立している。また製造をしているのも、ソユーズ2.1bはRKTsプラグリェースで、フレガートMTはNPOラーヴォチキンであり、それぞれ別会社である。フレガートはソユーズやゼニート・ロケット向けび開発された上段だ。上段(Upper Stage)とは、ロケットと衛星の間に搭載されて、ロケットからの分離後にその衛星を最終的な目的地である軌道へ送り届ける役目を持つ。ロケットの最終段(もしくは最上段)とも見なせるが、多くの場合ロケットから独立したシステムを持っており、それ単体がひとつの別な宇宙機と見なせる造りになっている。また、エンジンの再点火が可能で、例えば複数の衛星を、複数の異なる軌道へ投入したり、何度も軌道変更を必要とするような複雑な軌道への投入が可能であったりといった特長を持つものが多い。フレガートは6個の球体を円状に並べた、ポン・デ・リングのような外見をしており、このうち4個に推進剤が、残りの2個に電子機器が収められている。推進剤には非対称ジメチルヒドラジンと四酸化二窒素が使われている。カタログスペックでは、最大3日間の軌道滞在と、20回以上ものエンジンの再着火が可能とされている。また推進剤タンクの容量などによっていくつかの種類があり、ソユーズST-Bに使われているのはフレガートMTと呼ばれ、球形の推進剤タンクに、さらに小さなタンクを外付けすることで推進剤の搭載量を増やしたものだ。フレガートはこれまでに47機が打ち上げられ、今回以外に2度の失敗を起こしている。最初は2009年5月21日、ロシアの軍用通信衛星「メリディアーン2」を打ち上げた際に起き、第2回の燃焼が計画より早く停止するという問題が発生し、予定していた軌道に投入できなかった。ただし衛星側のスラスターで挽回は可能であるとされ、打ち上げは成功と発表された。原因は飛行プログラムのパラメーターの入力ミスで、第1回と第2回の燃焼の間に、推進剤を計画より多く使ってしまったためであると結論付けられている。2回目の失敗は2011年11月8日の火星探査機「フォボス・グルント」と「蛍火一号」の打ち上げにおいて起き、ゼニート・ロケットからの分離後、フレガートのエンジンが点火せず、軌道を脱出して火星に向かう軌道に乗り移ることができなかった。ただしこの時使われたフレガートは、フォボス・グルントと一体となった構造をしており、また推進剤の搭載量を増やした「特注品」であり、さらにトラブルの原因も探査機内のコンピュータにあったと推定されているため、フレガートそのものの失敗とは言いがたい。なお公式には発表されていないが、2006年と2007年には、飛行中において、バルブの故障によって推進剤タンクを十分に加圧できない状態になったとされる。ただし予定の軌道にたどり着くことはできたため、双方とも打ち上げ自体は成功している。○原因は設計時のミスそれでは、今回のガリレオの打ち上げ失敗はどのようにして起きたのだろうか。今回のミッションでは、ロケットの離昇から約9分後に、ソユーズの第3段から、フレガートMTと衛星とが結合した状態で分離される。その後、フレガートMTは1回目の燃焼を開始し、約13分後に燃焼を停止する。そして約3時間にわたって慣性飛行を行い、再びフレガートMTのエンジンを点火、そして約5分後に燃焼を停止し、衛星を分離する、という流れになるはずだった。発表文によれば、その約3時間の慣性飛行中に、姿勢制御スラスターにつながるヒドラジンの配管が凍って詰まり、姿勢制御スラスターのうち2基が動かなくなってしまったという。それにより、フレガートMT自身が認識している姿勢の状態と、実際の姿勢とに狂いが生じ、その状態で第2回の燃焼を始めたために、誤った方向に向かって飛行することになった。その結果、予定していた軌道に衛星を送り込むことができなかったとされる。そして調査によって、ヒドラジンの配管が、加圧用の極低温ヘリウムの配管と、アルミニウム製の支持構造物(クランプ)を介してつながってしまっており、熱伝導によってヒドラジンの配管が冷やされてしまったためであるとのことだ。そして、このようなことが起きた原因は、設計図の表現が曖昧で、本来あってはならない組み立てが可能であるように書かれていたためであるとされている。宇宙専門誌『SpaceNews』が報じたところによれば、欧州とロシアの調査団がラーヴォチキンの工場を訪れた際、すでに生産されていた複数のフレガートのうち、4機に1機の割合で、今回同様の誤った組み立て方をされたものが見つかったという。またロシア側独自の調査によれば、15機中3機に起きていたとされる。つまり正しく組み立てられたものと、そうではないものが、1/4から1/5ほどの確率でランダムに生産されていたということになる。『SpaceNews』はまた、欧州側の高官の話として「おそらく過去10年にわたり、1/4の確率で今回のような間違った組み立てをされたフレガートが飛行していたはずだが、慣性飛行の時間が今回ほど長くはなく、ヒドラジンの配管が凍る前にミッションが終わったりといった理由で、今までの打ち上げに影響が出ることはなかったと考えられる」という見方を伝えている。つまりアリアンスペースは今回、運悪く「ハズレ」を引き当ててしまったうえに、さらに運の悪いことに慣性飛行の時間が長いミッションで使ったことで、ついに事故に至ったということだ。またアリアンスペースの発表文によれば、すでにラーヴォチキンではフレガートの熱設計の修正と、設計図の修正、また製造、組み立て、検査における手順書などの文書の修正などといった対応が始まっているという。アリアンスペースの代表取締役会長兼CEOのステファン・イズラエル氏は発表文の中で「早ければ2014年12月にも、ギアナ宇宙センターからのソユーズの打ち上げを再開したい」と述べている。ただ、『SpaceNews』などによれば、この12月の打ち上げでは、ガリレオではなく、別の衛星が搭載されるだろうとしている。○今後の影響今回の事故は、以前から多くの専門家によってなされてきた「ロシアの宇宙技術力は低下している」という指摘を裏付ける一例となった。独立調査委員会の見解によれば、今回の事故はあくまで設計時のミスであり、昨今のプロトン・ロケットの失敗の折に指摘されているような、技術力や品質管理能力の低下とは異なる問題であり、マニュアルなどの修正のみで十分としている。また、報告書には「ソユーズ・ロケットの故障ではない」と強調して書かれてあり、今回の失敗はあくまでフレガートMTのみ、またラーヴォチキンのみに原因があるとしている。だが、それでもロシアの宇宙開発全体の信頼性やブランドに影響を与えることになったのは間違いない。また、フレガートは今まで比較的失敗が少なかったことから、ロシア全体としての宇宙開発の技術力、やはり衰退しているということも示唆している。これからフレガートには、信頼の回復に向け、長い道のりが待っている。前述のように、ギアナ宇宙センターからのフレガートを積んだソユーズの打ち上げ再開は今年12月に、またロシアからのフレガートの打ち上げは11月に予定されている。まずはこれらの打ち上げが成功するか、そして今後も打ち上げ成功を続けることができるかが鍵となる。一方の欧州にとっても、今回の事故はいくつかの変化を呼び起こすかもしれない。例えばガリレオは、ソユーズと、欧州製のアリアン5 ESロケットの両方を使って打ち上げられることになっているが、今後アリアン5 ESのみを使うという方向に傾く可能性はある。またソユーズは、フランスの偵察衛星などの打ち上げでも使われているが、安全保障に関する衛星をロシア製ロケットに依存するのは好ましくないという声がかねてよりあった。今回の事故を受けて、その声はより強くなるだろう。現在、欧州ではアリアン5の後継機としてアリアン6の検討が進められているが、最新の検討状況によれば、固体ロケットブースターの本数によって、重量型と軽量型の2つのバリエーションを持つ機体になるとされる。将来的には、この軽量型がソユーズの代替となる可能性もある。参考・・・・・年10月20日追記:記事掲載当初、「今後の影響」の項の内容に誤りがございましたので訂正させていただきました。
2014年10月16日アレキサンダー・グロンスキー展が東京・東雲TOLOT内ギャラリー「YUKA TSURUNO GALLERY」で10月25日まで開催されている。ロシアのある地域の風景。そのランドスケープは、まるで絵画のように大判プリントに表現されている。グロンスキーは、現代ロシアのランドスケープに焦点を当てた作品で国際的な注目を集めている写真家。報道カメラマンとして活動後、2008年よりパーソナルなドキュメンタリーを撮り始め、現在は周辺環境と地域住民の関係性を探求する作品を制作している。今回の展示では、代表作である三つのシリーズ『Less than one』『The edge』『pastral』の内から選抜した10点が展示されている。『Less than one』は、人口密度が1平方キロメートルに1人以下というロシア辺境に焦点を当てたシリーズ。グロンスキー氏は、「ロシアの風景にある空虚感や虚構的な部分を見せたいと思っていた。非常に孤立した感じ、閑散とした状態を意味するに適した言葉として、このタイトルを選んだ。住みたいから住んでいる人がいるのではなく、(鉱山や炭坑などの環境があって)必然的に人が住んでいる。場所ではなくて、人が生活をしている部分と自然界とのボーダー(境界線)が見えることに意味がある。」と話す。都市の境界線に着目し、撮影したシリーズの『The edge』は、特にモスクワとその周辺の冬の風景、なかでも雪景色を撮っている。旧ソ連時代の集合住宅が多く見られる郊外は、都市計画で団地と団地の間にオープンスペースを設ける必要があり、そこは冬の間も人々の憩いの場となる。そうした公的空間で人々は雪そりやスキー、プールで泳ぐなど私的に楽しむ人々の様子を収めた。「露出を高めて、白が浮くように雪を撮影することで、周辺風景の要素が切り抜かれたかのように見えるようになる」とイメージとしてどのようにグラフィカルなクオリティーを持たせるかについても考慮されている。このように、ディテールを掘り下げていくと、郊外と都市、公的空間と私的空間、インフラと自然といった「境界線」が1枚の写真に潜んでいるのが、グロンスキーの作品の特徴だ。近作の『pastoral』は、モスクワと田舎の中間域で人間が自然風景をどのように使うのかに興味を持ち撮影したシリーズ。 『The edge』の撮影中から構想し、春を待って撮影を開始した。人々が都市生活の中で必然的に使われるようになった場所が作品となっている。例えば、駅と駅のショートカットとなった木立の間の道、遊び場となった工事現場、列車が走る線路の間近でのピクニックなど、その選択が面白い。「特定の場所、人の行いを見せたいのではなく、こういったことが全て同時進行的に起こっているということが重要」という。大判にプリントすることでディテールが見える。全体とディテールを見ることを繰り返すと、その風景が徐々に理解できていくようになる。「ロシアやモスクワで起きている社会的な現象への批判や物事の善し悪しについてコメントをしたいわけではなく、ロシアやモスクワに限らず、世界が今どういう状態にあるのかを伝えたいと思い、写真を撮っている」とグロンスキー氏は語った。また、『Less than one』は、芹川太郎・渡辺洋輔による出版レーベル TYCOON BOOKS から同タイトルの写真集が出版されている。 10月4日には、グロンスキー氏のトークショー後にブックサイニングも行われ、同日は同ギャラリー他トーマス・ルフ「photograms」展(ギャラリー小柳)とヴィヴィアン・サッセン「LEXICON」展(G/Pギャラリー)との合同レセプションも開催された。
2014年10月08日ロシア出身の世界的ピアニスト、エフゲニー・キーシンが2年ぶりに来日。4月13日の大阪公演よりスタートした全国5都市6公演のツアーの合間を縫い、同18日に都内で記者懇親会を行った。「エフゲニー・キーシン」の公演情報1972年モスクワ生まれのキーシンは、弱冠10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲 K.466を弾いてデビューし、11歳で初リサイタルを開くなど、幼い頃から神童ぶりを発揮。1986年には、18歳にして当時の音楽界の頂点に君臨していた帝王カラヤン率いるベルリン・フィルと共演。同年に日本ツアーを行うなど、コンクール入賞歴はほとんど無いが、早くから世界的ピアニストとして活動を続けている。40歳のバースデーを祝した2012年の来日公演から2年ぶりとなる今回の来日ツアーでは、シューベルトのピアノ・ソナタ第17番とスクリャービンの「幻想ソナタ」「12の練習曲」を取り上げる。「特に(母国ロシアの作曲家である)スクリャービンは、子どもの頃から親しみがあって、心の中に生きている重要な作曲家です。ロシア国外では決して有名でありませんが、今回のツアーで取り上げて、『(スクリャービンを)初めて聴いて、とても感動した』という声もたくさん頂け、嬉しく思っています。10年ほど前のツアーでメトネル(ロシアの作曲家)の作品を取り上げたときも、同じように良い反応を頂いたことは今でも鮮明に憶えていますよ。自分の演奏を通じ、ロシアの文化や芸術への理解を深めてもらえることに、大きな意義を感じています」とプログラムに込めた思いを語った。40代ながら演奏活動のキャリアは約30年。文学や詩を愛する読書家であり、発言の至るところにインテリジェンスが溢れ出るキーシンは、すでに巨匠然とした風格も十分。キャリアを積んだ演奏家が指揮活動に挑戦することはしばしばだが、彼の場合はあくまでもピアノ1本に拘りがあるようだ。「僕が200歳くらいまで生きられるなら(指揮者への転向を)考えるかもしれません(笑)」とユーモアを交えつつ、「ピアノ曲には無限といえるほどのレパートリーがあります。出来る限りもっと多くの作品を弾いてみたいのです」というシンプルながら決意にも似た言葉は、絶えることのない探究心に溢れている。2015年には、ニューヨークのカーネギーホール125周年記念コンサートへの出演も予定。カーネギーホールにデビューしたのが100周年のときだったという縁もあり、多彩なプロジェクトを現在計画中とのこと。キーシンの今後の活動もますます目が離せない。■エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル4月13日(日) ザ・シンフォニーホール4月17日(木) 横浜みなとみらいホール 大ホール4月22日(火) 武蔵野市民文化会館大ホール4月26日(土) アクロス福岡 福岡シンフォニーホール5月1日(木) サントリーホール 大ホール5月4日(日) サントリーホール 大ホール
2014年04月23日3月11日。本日は「ゴルバチョフが旧ソ連の指導者に就任」した日でもあります。旧ソ連の時代も遠くなってしまいましたが、旧ソ連、そして現在のロシアの最高指導者を決定づける恐ろしい法則があるのをご存じでしょうか。その名も「ハゲフサの法則」です!ソ連の最高指導者は、髪の毛の生え具合によって代替わりしている。すなわち、「ハゲ」「フサフサ」「ハゲ」「フサフサ」……と交互に! これを「ハゲフサの法則」と呼びます。この法則は、漫画家・片山まさゆき先生が『ウォッカタイム』という、旧ソ連の指導者・チェルネンコ書記長を主人公にした漫画の中で喝破された法則です。本当にそうか見てみましょう。■「ハゲフサの法則」はこのように成立している!●ウラジーミル・レーニン(ハゲ)旧ソビエト連邦の偉大な創始者。役職は「人民委員会議長」でした。⇒画像●ヨシフ・スターリン(フサ)いろんな言い方がされますが力強いリーダーだったことに変わりはありません。故・岡田真澄さん似で、ヒゲがトレードマーク。⇒画像●ニキータ・フルシチョフ(ハゲ)米大統領J・F・ケネディーと丁々発止のやりとりをした偉大な指導者でした。大変にユーモアのあるおじさんだったようです。⇒画像●レオニード・ブレジネフ(フサ)1964年から1982年までの長きにわたって旧ソ連を引っ張ったリーダーでした。⇒画像●ユーリ・アンドロポフ(ハゲ)眼鏡と禿頭がトレードマーク。愛きょうのある笑顔が特徴でした。わずか2年の最高指導者でした。⇒画像●コンスタンティン・チェルネンコ(フサ)就任後すぐ亡くなったので、わずか1年しかリーダーの地位にはいませんでした。⇒画像●ミハイル・ゴルバチョフ(ハゲ)旧ソ連最後の書記長。西側陣営から信頼の厚い政治家でした。特に英首相だったサッチャーさんからは「あの男は話ができる」と思われていたそうです。⇒画像●ボリス・エリツィン(フサ)ソ連の崩壊とともに成立したロシア連邦の初代大統領。⇒画像●ウラジーミル・プーチン(ハゲ)旧ソ連のKGB出身の強面政治家。エリツィンさんの跡を継いで2代目大統領に。⇒画像●ドミートリー・メドヴェージェフ(フサ)プーチンさんが首相になって、3代目の大統領に就任。⇒画像●ウラジーミル・プーチン(ハゲ)今度はメドヴェージェフさんが首相になって、二度目の4代目大統領に返り咲き。■法則に難点がいくつか……(笑)一見きれいに並んでいるように見えますが、実は、ヨシフ・スターリン(フサ)とニキータ・フルシチョフ(ハゲ)の間に、わずか8日間だけですが、書記長を務めた人物がいるのです。それがゲオルギー・マレンコフという人です。この人物が残念なことに写真をどう見ても「フサ」なのです。ですから、この8日間はなかったことにしないと「ハゲフサの法則」は成立しないのです。また、写真によって「この人はフサ?」といった人物もいます。チェルネンコさんの晩年がそうです。そこは大目に見てください。また、プーチンさんも今でこそ禿頭っぽいですが、数年前の写真を見ると「フサ?」といったものも。■交代交代が続くと……プーチンさんとメドヴェージェフさんが今後も交代でロシアの最高指導者を務めるのであれば、ハゲフサの法則は保証され続けることになります。また、最近ではプーチンさんに対する批判勢力も台頭しているようですので選挙が白熱する際には、この法則が発動するかどうかに注目したいところです。(高橋モータース@dcp)*……片山先生は『ウォッカタイム』作中でこの法則を「ハゲフサ理論」と呼んでおられます。この言葉は単行本『ウォッカタイム』の第2章P.32に登場します。⇒片山まさゆき先生のホームページ⇒ゲオルギー・マレンコフの画像
2013年03月11日ロシア人は大酒飲みである、ということになっています。本当でしょうか?本当です。ロシア人と腹を割って話すには一緒にウォトカ(ウォッカ)を酌み交わし、翌日に酒焼けで唇がはれ上がるくらい飲まなければなりません(笑)。ロシアとお酒の面白い話をご紹介します。■ロシア人が愛するウォトカのお話ロシア人の愛する酒と言えばウォトカ(ウォッカ)。ウォトカのアルコール度数が決まっているのをご存じでしょうか。40度ピッタリです。この40度こそが「最も美味しいアルコール度数の比率である」と高らかに宣言した人が誰か知っていますか?元素周期表を作ったことで有名なロシアの化学者、ドミトリィ・イヴァノヴィチ・メンデレーエフ博士(1834年~1907年)です。メンデレーエフ博士は度量衡局の局長に就任し、ウォトカの製造技術の確立に努めました。その中で、ウォトカの黄金比、40%にたどりつき、これを元に1894年、「ウォトカは40%のアルコールを含むものとする」という法律が作られました。■ロシア人の大酒飲みの実例ロシア人の大酒飲みエピソードを書き出すとキリがありません。近年の大酒飲みのロシア人政治家として有名なのはボリス・エリツィンです。彼の大酒話も枚挙に暇がありませんが、一番有名なのは「飲みすぎて足を滑らせて川に落ち、死にかけた話」です。これは「エリツィン暗殺未遂事件」などと報じられたこともありましたが、現在では「ただ酔ってただけ」というのが定説になっています。また、アメリカを訪問した際には「各地のレセプションで、ウォトカを2本、ウイスキーを4本、大量のカクテル」を飲んでいたと非難されたことがあります(イタリアの新聞『レプリカ』)。しかし、それに対する反論が「そんなもの、エリツィンにとってはただのウォーミングアップだ」(『ボスとしてのエリツィン』スハノーフ著)というもの(笑)。どれだけ飲むのかという話です。なにせエリツィンはロシア連邦の初代大統領。初代大統領からしてウォトカ大好きなわけです。ことほどさようにロシア人はアルコール度数の高いウォトカを愛するわけですが、では、そのウォトカが絶たれたらどうなるのでしょうか? 実は旧ソ連時代にそれが実際に起こったのです。■旧ソ連でゴルバチョフが禁酒を強要!旧ソ連の末期に、当時、開明派として国を率いていたゴルバチョフ書記長が国民に禁酒を強いたことがありました。理由は「アルコールによって国民が侵され、国の生産力がそがれている」からでした。しかし、禁酒キャンペーンを始めた途端に、ウォトカの消費量は史上最高までうなぎ昇りに(笑)。ただでさえ商品が不足しがちなソ連の商店の軒先からウォトカが消えました。買い占めです。それに合わせて、政府に見つからないように密造酒の生産がソ連全土で始まりました(笑)。■密造酒の摘発テレビ番組が大失敗!政府も負けじと密造酒を作るものを摘発、その設備を押収します。個人、集団を問わず、この摘発に多数の人がひっかかりました。ソ連政府は国民を啓蒙するために、押収した製造機を一堂に集めてテレビ番組を作りました。これがいけません。「見てください。この密造のための道具を。家の中にある物だけでもできるもんですねえ。何という巧みな工夫でしょうか!」などというアナウンスが入る「製造機の啓蒙番組」のようになりました。仕方がないのでこの生番組は、この中継途中で打ち切りに(笑)!■アルコールが入ってたら何でもいい!?ウォトカが消え、その後、ソ連の店舗ではアルコールを含む商品が次々と店先から姿を消します。酒類は当然のこと、化粧品もなくなりました。アルコールを含んでいるからです。それどころか砂糖もなくなりました。砂糖を水に溶かしてイースト菌を混ぜ、発酵させれば「お酒」を作ることができるからです。恐ろしいのは、当時、会議に出席したソ連の要人が、テーブルに置かれていたコーヒー用の角砂糖を根こそぎ持って帰る風景が目撃されたことです。旧ソ連の禁酒キャンペーンは、「靴クリーム」がなくなる事態までいったそうです。靴クリームにはアルコールが含有していますが、これを取り出す方法が傑作です。パンに靴クリームを分厚く塗っておいておきます。するとアルコール分が徐々にパンに染み込んでくるのだそうです。十分染み込んだところで靴クリーム部分をそぎ落としてパンを食べるのです(笑)。■ロシアは「酔っぱらい小咄(こばなし)」ばっかり!アルコールに対するロシア人の執念は驚くべきものです。その証拠にロシアンジョークはお酒の話が圧倒的に多いのです。最後にその傑作を1つ紹介しておきます。「酔っぱらうってどういうこと?」「ここにグラスが2つあるだろ。これが4つに見えだしたら酔っぱらってるぞ」「グラス1個しかないよ」まったくもってヒドイ(笑)。(高橋モータース@dcp)
2012年12月08日ロシアの純文学を代表する文豪・ドストエフスキー。彼の最高傑作と称される「カラマーゾフの兄弟」が市原隼人、斎藤工、林遣都をメインキャストに迎え、フジテレビの土曜ドラマ(通称・土ドラ)にて初のドラマ化が決定した。物語は、“父殺し”という究極の罪。容疑をかけられたのは、血の繋がった息子たち。ミステリーの鍵は、追いつめられ変容していく彼らの心の機微に、掲げた哲学に、せめぎ合う会話の中に浮かんでは沈む。父親が象徴するものは、理不尽な現代、のさばる体制…。その混沌の中、人間の底なしのエゴと強欲が描かれる。原作とは異なり、日本が舞台となるドラマ「カラマーゾフの兄弟」。市原さん、斎藤さん、林さんの3人が物語の中心となる黒澤家の3兄弟を演じる。主人公となる次男・黒澤勲を演じるのは、フジテレビ系ドラマでの主演は「WATER BOYS 2」以来8年ぶりとなる市原さん。勲は、一流大学の法学部・法科大学院を卒業したクールな若手弁護士という表の顔と、サイコ小説を書き精神のバランスを保っている危険な香りを放つ2面性をもった難役だ。そして、勲と同様に父殺しの容疑をかけられる残りの2人、失業中でヒモのような生活をしているいい加減な長男・満役に斎藤さん、精神科医を目指す医大生の三男・涼役に林さんがそれぞれ扮する。今回の決定を受け、市原さんは「小説家の代名詞とも言われるドストエフスキーの作品に携われることを心より感謝しています。今作は、サスペンスと共に3人の兄弟やその父親、登場人物一人一人の“考え方”“心理”“振る舞い”を大切にして、道理や常識の枠にはまりきらない世界観を楽しんでいただければ」とやる気満々といった様子。それぞれに全く性格の違う3兄弟が、果たしてどんなアンサンブルを見せてくれるのだろうか?実力派俳優が織りなす重厚なサスペンス劇に目が離せない。ドラマ「カラマーゾフの兄弟」は2013年1月12日(土)から毎週土曜日23時10分よりフジテレビにて放送スタート。公式サイト:www.fujitv.co.jp/brothers_karamazov/
2012年11月27日みなさん、こんにちは!日本のみなさんはきっと過ごしやすい秋の気候を楽しんでいることでしょう。ところ変わってロサンゼルはまだ信じられないほど「ホット」です!実際にこの夏は異常な暑さでした。秋らしくなるのが待ち遠しいです。「ホット」と言えば(これがこの記事のキーワードでもあります…!)、“TV版アカデミー賞”とも言われているエミー賞が先日開催されました!そして今年、私は取材のためレッドカーペットとイベントのプレスルームに潜入することができたのです。とても興奮する現場でしたよ!まずはレッドカーペットでしたが…とにかく外はすごく暑かったので、熱中症で倒れる記者続出でしたよ。今年は、例えばトム・ハンクス、ニコール・キッドマン、ケビン・コスナーといった、アカデミー賞級のセレブたちがエミー賞に参加していたということに私はとても熱狂していました。それだけでも、いまテレビ界で最も熱いエンタメメディアであるということを示していますよね。実際にバックステージのプレスルームでは、エミー賞受賞者たちが、いまこそがテレビ界の“ゴールデン・エイジ”であり、面白い役は映画ではなくテレビにあるという話をスピーチの中でしている人が目立ちました。ここ最近、本当に多くのハリウッドスターたちがテレビの仕事をしてますよね。ご存じかもしれませんが、今年の注目は“政治”で、「HOMELAND」(原題)や「ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女」など、政治をテーマにした番組が多くの賞を獲得しました。コメディ部門に関しては、今年も「モダン・ファミリー」が独占していました。レッドカーペットにいた間、私は初めてのレッドカーペットを歩いていたベン・フェルドマン(ドラマ部門「ゲスト男優賞」ノミネート)のような何人かの受賞候補者と話をする機会がありました。ベンは「マッドメン」でペギー(エリザベス・モス演じるメイン・キャラクター)の同僚である早口な役柄で賞にノミネートされていました。彼は「『マッドメン』のキャストと仕事をするなんてまるで夢のようだ!ノミネートされたことすら信じられないくらい光栄なのに、受賞できるわけないよ」と私に話しました。ちなみに、新シーズンで彼のキャラクターはどうなるのかと尋ねたら、「ぼくだってまだ分からないんだよ!」と笑っていました。新情報をゲットできず、残念!さらに、同番組でメーガン(ジョン・ハムの妻)役を演じるジェシカ・パレにインタビューをする機会もありました。彼女もまた初めてレッド・カーペットを歩くことにとても興奮していて、ジョン・ハムのように洗練されていて、かつ謙虚な俳優と一緒に仕事ができるのはいかに素晴らしいことかと語っていました。ほかには、ルーシー・リュー(アメリカでシャーロック・ホームズをベースにした新しいTV番組の撮影の準備に取りかかっているようです)を始めとする、ジョン・ハム、クリスティーナ・ヘンドリックス、トム・ハンクス、リタ・ウィルソン、ハイディ・クルム、そしてマイケル・J・フォックスのほか何人かのセレブたちから“日本へのメッセージ”をもらうことができましたよ。そして「HOMELAND」(いま、私のお気に入りのテレビ番組の一つなんです!)と「Hatfields and McKoys」(原題)のキャスト数人にもインタビューすることができ、興味深い話を聞くことができました。エミー賞にノミネートされたBBCの番組、「SHERLOCK/シャーロック」の2大俳優、ベネディクト・カンバーバッジとマーティン・フリーマンと話をする機会もありましたよ。それはもう夢のような一夜で、この素晴らしいイベントに参加することができてとにかく興奮でした!(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hi everyone!! I hope you are enjoying the lovely fall weather!! Over here in Los Angeles, it is still incredibly HOT!!! In fact this summer has been very unusually HOT weather. So I am VERY excited about things cooling down!Speaking of HOT (this will be the keyword during this article!!!!), this past weekend was, of course, the "Academy Awards" of television...The Emmys!!! And this year I was at the red carpet and press room throughout the event, covering it for AXN Channel. And It was quite exciting!!! First of all...the weather was SO HOT during the red carpet that quite a few of the reporters,etc. fainted from heat exhaustion!! YIKES!I found it quite fascinating because all the celebs that you would expect to be at the Academy Awards or something were at the Emmys this year...stars like Tom Hanks, Nicole Kidman, Kevin Costner, Lucy Lui, etc. But I guess that just goes to show that right now TELEVISION is the HOT commodity.In fact many times during speeches backstage at the press room, the Emmy winners talked about how television is in a Golden Age right now, and all the "interesting roles" are in t.v., not in film right now. So I guess that explains why so many of Hollywood’s biggest names have recently been gravitating towards the small screen for work.If you haven’t heard, POLITICS seemed to be the HOT topic of the night...and shows that dealt in political themes such as "Homeland" and "Game Change" walked off with many of the awards. As far as comedy goes, the night belonged to "Modern Family" again this year.While I was on the red carpet I had a chance to talk to some of the nominees such as Ben Feldman (nominated for Outstanding Guest Actor in a Drama) who was walking the red carpet for the first time. He received a nomination for his "fast talking" character in "Mad Men", who works alongside Peggy (main character Elisabeth Moss). And Ben talked about how working with the "Mad Men" cast has been a dream come true for him and how he was pretty sure that he wouldn’t be winning the Emmy but that he felt so incredibly honored to even be nominated. When I asked him about clues on what is coming up for his character for the new season, he just laughed and said "Hey, I DON’T EVEN KNOW!! So there is nothing that I can really tell you there!"Another recent addition to the cast of Mad Men that I had the opportunity to interview was Jessica Pare, who plays Megan (Jon Hamm’s wife) on the show. And she was also so excited to be walking the red carpet for the first time and talked about how wonderful it was to be able to work with such an accomplished and humble actor like Jon Hamm.Some of the other celebrities I managed to get to give a "shout out to Japan" on t.v. nclude include Lucy Lui (who is getting ready to start a new tv show here in the U.S. based on Sherlock Holmes), Jon Hamm, Christina Hendricks, Tom Hanks and Rita Wilson, Heidi Klum and even Michael J Fox. I also got some pretty interesting interviews with the cast of "Homeland" (which is one of my favorite shows on television right now!!!) and "Hatfields and McKoys". And I had a wonderful time talking with the two stars of the Emmy nominated BBC show "Sherlock", Benedict Cumberbatch and Martin Freeman.All in all it was a fantastic night and I was so happy to be able to be a part of such an incredible event!■関連作品:ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女 [海外TVドラマ]マッドメン [海外TVドラマ]© MMVII Lions Gate Television Inc. All Rights ReservedHOMELAND [海外TVドラマ]モダン・ファミリー [海外TVドラマ]SHERLOCK/シャーロック [海外TVドラマ]© Colin Hutton Hartswood Films 2010 John Rogers © Hartswood Films 2010
2012年10月05日新興国の代表ともいえるBRICsの一員であるロシアは、今月22日に世界貿易機関(WTO)に156番目の加盟国として正式に加わりました。未加盟の「最後の大国」と呼ばれたロシアが、自由貿易を掲げるWTOのルールの順守と、段階的な関税率の引き下げなどによって市場開放を進めることは、ロシアの経済成長において重要な意味を持つと考えられます。ロシアは、輸出額の約70%が石油、石油製品、天然ガスなどのエネルギー資源で占められています。このため、ロシア経済を語るうえで最も重要な指標は、原油価格ともいわれています。そのロシアは、原油価格の上昇などを背景に、1998年のロシア危機以降、着実に経済成長を遂げてきました。足元では、ロシア経済は雇用情勢の改善を背景とする好調な個人消費に支えられ、内需は堅調に推移しています。一方で、欧州の景気低迷の影響を受け、外需は鈍化しており、景気拡大のペースは若干減速傾向にあります。しかしながら、WTOに正式に加盟し、自由貿易体制の仲間入りを果たしたことで、ロシア経済は「より開かれた経済」となることが予想されます。ロシア自身の自助努力は必要とされますが、今までロシア貿易の障壁とされていた法制度などが整備されることで、市場が開放され、貿易の拡大や、今まで以上の海外からの投資資金の流入が見込まれます。ロシア経済を語るうえで重要な原油価格の動向には注視が必要なものの、WTO加盟により、更なるロシアの経済成長が期待されます。(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2012年8月31日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日みなさん、こんにちは!アメリカ国民はみな、ピクニックやバーベキュー、花火といったたくさんのイベントが開催される、来る7月4日の独立記念日を心待ちにしています。また、いよいよビーチに繰り出し、さんさんとした太陽や波を楽しむ季節になりました。最近では、日光浴を楽しむミーガン・フォックスやリアーナ、ジョナス・ブラザーズ、ハル・ベリーらハリウッドスターたちの美しいボディも目撃されていますよね。また夏のもう一つの風物詩と言えば“サマー・ラブ”!どうやらハリウッドでは、2組の新しい大物カップルが愛を育んでいるようですよ。一組目は『ブラック・スワン』のミラ・クニスとアシュトン・カッチャー!ミラとアシュトンは人気テレビシリーズ「ザット’70sショー」での共演以来、数年にわたり友人関係にはあったものの、これまでデートを目撃されたことはありませんでした。しかし数か月前から、2人でプチ逃避行ピクニックに出かけたり、朝方にミラがアシュトンの家を出るところが目撃されたりと、友達以上の関係に発展した兆しがいくつもあるようなのです。ごく最近では、2人で一緒にハリウッドでクルーズにも繰り出していました!もう一組のとても興味深いカップルと言えば、ブラッドリー・クーパーとスカーレット・ヨハンソン!この2人は『そんな彼なら捨てちゃえば?』で共演し、こちらも最近までは友達の関係が続いていました。しかし、どうやらその関係は急激に発展したようで、「ホテル・ベル・エア」にあるウルフギャング・パックのレストランで目撃された2人は、お互いにもう夢中だったよう。ブラッドリーがスカーレットに冗談を言えば彼女がそれを笑い、髪を揺らしては彼のハートを虜にしていたとのこと。スカーレットがトイレに行くために立ち上がったり戻ってきたときには、すっと立ち上がってエスコートしていたというブラッドリー。何と紳士的なのでしょう!ここ数年にわたって、彼がハリウッドの最も美しい女性たちのハートを射止めてきたのも納得です。さて、この新しいロマンスのゆくえはどうなるのでしょうか。もしかすると、夏が終わるまでこのロマンスが続くかもしれません!さて、ここ数か月間で大流行しているものと言えば、英国の女流作家E.L.ジェームズによる“官能小説”「Fifty Shades of Grey」が話題を集めています。しかし、この大流行に一番驚いているのは著者本人。というのも、本人によれば、彼女はこの小説を自身の愛読書の一つでもある「トワイライト」のような小説を作ろうとしたというのですから。同作は3部作の1作目で、大富豪の愛人となったヒロインが、着る服も何もかも彼の言いなりになっていくというストーリー。様々な要因で、この本はイギリス中の書店で売り切れ続出中!女性たちはこぞって本のサイン会に出向き、著者に会うためだけに何時間も並んだり、さらには「Fifty Shades of Grey」を模倣したパーティまで開催する始末。既に世界中で1,000万部以上のセールスを記録していますが、これもまだ序章のうちでしょう。先日には、何と本作の映画化をめぐって交渉が始まったことも発表されました。このセクシーでエロティックな小説の映画版で、一体誰がキャスティングされるか、気になります!最後はこちらの話題。昨年行われた数々のライヴの中でも、最も大スケールのツアーであったケイティ・ペリーの「カリフォルニア・ドリームス」です。全てソールドアウトになったこのツアーに加え、ベストセラー・アルバムと映画のプロジェクトで、ケイティは昨年、4,400万ドルも稼ぎ出したようです!そんなノリにのっているケイティですが、7月5日(現地時間)には『Katy Perry:Part of Me』と題した映画の公開を控えています。さらに、彼女は自身のレコードレーベルを始動するとの発表も。このスーパー・ポップ・スターの勢いはまだまだ止められません!(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hi everyone!! Everyone in the U.S. is getting ready for one of the biggest holidays...the Fourth of July...which brings LOTS of picnics, BBQs, and fireworks! It is also a time for us to hit the beach and enjoy the sun and surf! And of course many of Hollywood’s most beautiful bodies have recently been seen worshipping the sun, including Megan Fox, Rihanna, the Jonas Brothers, Halle Berry, etc.Another sign of summer is SUMMER LOVE! And it seems that there are two new super couples developing in Hollywood...one of them is "Black Swan" actress Mila Kunis and Ashton Kutcher!! Mila and Ashton have been friends for years, ever since they starred together in the hit television series "That 70’s Show", but they have never dated. Well, over the last few months, there have been many signs indicating that the two were becoming more than friends...including the two going on a little getaway picnic, Mila being seen leaving Ashton’s place in the morning...and most recently the two went on a cruise together in Hollywood!Another very interesting couple that has recently sprout up is actor Bradley Cooper and Scarlet Johannson! These two were in the feature film "He’s Just Not That Into You" and have remained friends until recently. But it seems that things are heating up pretty quickly, because the couple was seen at Wolf Gang Puck’s in Bel Air and they were totally wrapped up in each other, with Bradley telling Scarlet jokes, and her laughing at them and flipping her hair and working her charm on him. Then when Scarlet excused herself to go to the ladies room, Bradley stood up as she left and when she returned!! What a gentleman! No wonder he has been able to charm many of Hollywood’s most beautiful women over the past several years! We will have to wait and see how this new romance does...maybe it will last past the summer!One of the biggest trends over the past few months has been the "erotic fiction" book "Fifty Shades of Grey", written by British E.L. James. The whole thing has come as a HUGE surprise to the author, since according to her, she was "just trying to make a book similar to "Twilight" (which is one of her favorite book series). "Fifty Shades of Grey" is the first installment of a trilogy about a woman who becomes a mistress to a very wealthy man and has to do and wear whatever her lover tells her to. And for some reason this book has been selling out in bookstores throughout the nation! Women everywhere have been going crazy and going to book signings and waiting for hours just to meet the author, and starting "Fifty Shades of Grey" themed-parties. Well, the book has now sold well over 10 million copies worldwide, and it looks like the phenomenon is just starting. And recently it has been announced that the movie rights were being negotiated...it shall be interesting to see who will be cast in the film version of this sexy and erotic book!!Last but not least, one of the biggest tours last year was the Katy Perry "California Dreams" tour. In fact, with her sold-out tour, best-selling album and movie projects, it seems that Katy made $44 million in 2011!! Well, now she has a concert movie coming out on July 5th called "Katy Perry: Part of Me" AND she also has announced plans to start her own record label!!! It seems that there is NO stopping this pop superstar!!© Splash/AFLO■関連作品:ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.そんな彼なら捨てちゃえば? 2009年8月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© MMVIII IFP BLACKSWAN GMBH & CO. KG TM NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED
2012年06月29日みなさん、こんにちは!日本では台風や梅雨入りに見舞われて大変だったと思いますが、夏に向けて気合を入れている方も多いのでは?私はといえば、ここ最近は忙しく飛び回っていました。そのうち数日は仕事のため東京におり、それから一大アニメ・コンベンション「A-Kon」に参加するためテキサス州・ダラスにも数日滞在していました。また数か月前からは、BS日テレで放送中の「セレブ通信」という番組でセレブ・ゴシップやミニニュースを担当しています。通常は自分が住んでいるL.A.のスタジオで収録しているのですが、先日来日した際に東京のスタジオで収録に臨みましたよ。番組のホストを務めているのは歌手のhitomiさんで、一緒にお仕事をしたのですが、とても誠実で愛らしくて、素敵な方でした!さて、ゴシップについて話しましょう!あなたは、カニエ・ウェストとキム・カーダシアンがいま、時のセレブ・カップルになっていることを信じられますか?この2人のことをどう思いますか?アメリカではもうカーダシアン一家の話を見るのも聞くのも懲り懲りだという人が多いですが、キムとクリス・ハンフリーの結婚・離婚騒動を経たいまとなっては、カニエとのロマンス報道もただの話題づくりだと思っている人も少なくないでしょう。先日、カニエはラッパー仲間で良き相談相手のジェイ・Zと共にワールド・ツアーをスタートしたため、キムは時間が許す限り、彼の行く先全てについていこうとしているようです。しかしながら、このことをジェイ・Zは快く思っていないみたい。実際、カニエがキムをツアーに招待したと告げたとき、ジェイ・Zは機嫌を損ね、絶対にキムに伴うTVクルーをツアーやバックステージに関わる所に入らせないように忠告しました。これがきっかけで大親友の間に一時亀裂が入ったみたいですが、どうやら解決策が見つかったようで、うわさによれば、ジェイの妻・ビヨンセはキムがツアーに参加することにご立腹のようで、彼女に話すのも拒否しているみたいです。私が思うに、ジェイ・Zとビヨンセがキムと彼女を取り囲むTVクルーにツアーに来てほしくないのは、2人の愛娘・ブルーアイビーのことが頭にあるから。彼らは行く場所どこにでも娘を連れていっており、その際は何枚もブランケットで覆ってマスコミやパパラッチが彼女の写真を撮れないようにしているのです。それだけの対応をしている2人ですから、娘を撮影されたり世間に晒されたりすることをどれだけ嫌がっているのかは明白ですね。みなさんはこのバトル、どちらサイドにつきますか?何はともあれ、このひと悶着もカニエとキム当人にとっては何の支障にもなっていないよう。だって2人はパリの街で笑顔でラブラブぶりを見せていたばかりなのですから。(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hi everyone!! I know that you have been dealing with typhoons and the rainy season...but I hope your spirits are high and you are ready to swing into summer!!!I have been busy recently traveling around...I was in Tokyo for a couple days for work, and then I also was in Dallas for a few days for a huge anime convention, A-Kon. About a few months ago I started a new celebrity gossip and news mini program called "Celebu Tsushin" which is on BS in Japan. I usually do the tapings for the show at my apt in Los Angeles, but while I was in Japan a couple weeks ago I got to tape at the studios in Tokyo. The host of the whole show is the Japanese artist, Hitomi. So I got to meet and work with you and she was wonderful!!! So genuine and really lovely to work with!Meanwhile let’s talk gossip!! First of all, can you believe that Kanye West and Kim Kardashian are now the "it" celebrity couple??? What do you think about this? I know here in the U.S. that many people are just really tired of watching and hearing about the Kardashians, and they just don’t want to deal with seeing the family all the time.Plus after the disaster that was Kim Kardashian & Kris Humphries wedding last year, I think many people are just wondering if this whole Kanye West thing is just a fake thing for the cameras.Recently Kanye West started his world tour with fellow rapper and mentor Jay-Z, and so Kim has been trying to fly out to see Kanye in whatever city he is in, when she has the time. However it seems that Jay-Z is not very happy with the fact that Kim has been traveling with them. In fact when Kanye told Jay-Z that he had invited Kim K to join him on tour, Jay-Z became very upset, telling Kanye that there is no way that he wants Kim’s tv crew to film the tour or anything that goes on backstage. When all of this happened, it became quite a big problem between these good friends, but now it seems that they have figured out how to resolve the issue. However from the rumors that are going around, Beyonce is pretty mad that Kim K is joining the tour as well and doesn’t talk to her or even want to really deal with her.I am assuming that one of the big reasons behind Jay-Z and Beyonce not wanting Kim K and her tv crew to hang around the tour is because of their new daughter, Blue Ivy. In case you haven’t been noticing, everytime they take their daughter somewhere, they wrap her in many blankets so the press and paparazzi won’t be able to snap pictures of her. So it is pretty obvious that they don’t want her being filmed or exposed to the world too much.What do you think readers? Whose side are you on in this battle? It seems like it isn’t really bothering Kanye and Kim that much though, because they were very recently seen together smiling and looking all lovey dovey in Paris.© Abaca/AFLO
2012年06月26日みなさん、こんにちは!すっかり暖かくなってきましたが、いかがお過ごしですか?私は夏に向けてのこの季節が大好きです!さて、先日世界中で愛されるスターたちが若くしてこの世を去りました。先週、ディスコ・クイーンことドナ・サマーが肺がんにより63歳という若さで逝去したというニュースが報じられました。各所の報道によれば、9.11のN.Y.テロ事件の際に出た粉じんが、彼女のがんの原因となったのではないかと言われています。彼女の輝かしい歌手としての活躍を知っている人にとっては、それはそれは深い喪失となりました。70年代から80年代にかけて次から次へと爆発的なヒットを打ち立て、90年代に入ってからもいくつかのヒット・ダンスナンバーを送り出していたドナ。私が初めて彼女の歌声を聴いたのは、AFN局(米軍放送網)でアルバム「On The Radio」の収録曲が流れたとき。いまだに当時のことを憶えているのですが、彼女のパワフルでセクシーな歌声に圧倒されたのを憶えています。1979年当時、同アルバムは“性的な刺激が強すぎる”という理由で論争を巻き起こし、多くのラジオで彼女の曲は放送禁止となりました。しかし、そんな逆風は彼女にとって何の支障にもなりませんでした。彼女のダンスと音楽は世界を圧倒し、何年にもわたり彼女の人気は衰えることはありませんでした。ドナの音楽を聴いてから間もないときのクリスマス、わが家は香港で過ごすことになったのですが、そこで私はクリスマス用に貯めていたお金の残りを彼女のアルバムを買うことにあてました。それが初めて自分で買ったアルバムでした。私はよくリビングルームで彼女の音楽をかけては、歯磨きをしながら彼女の歌を歌って踊って、家族を悩ませていました。ドナは私の幼少期の中で欠かせない人物であり、世界中のファンが彼女の死を悼んでいることでしょう。偉大なるシンガーのご冥福をお祈りします。もう一人、先日我々が失った偉大なアーティストが「ビースティ・ボーイズ」の創立メンバー、MCAことアダム・ヤウクです。5月4日(現地時間)、彼はがんのため47歳という若さで逝去しました。80年代、90年代ミュージックを愛する人で「ビースティ・ボーイズ」の名前と曲を知らない人はいないでしょう。長年にわたりヒット曲を打ち出し、ヒップホップ界で成功した数少ないグループである彼らは、2010年までに総計4,000万枚の売上を記録、今年4月にはロックの殿堂入りを果たしたばかりでした。音楽活動以外にも人権活動に精力的だったアダムは、特にフェミニズムの強力な支持者であったことでも知られています。2009年には、彼は自身のがんの告白をビデオを通して発表していましたが、同時にそれは治療できるものだと伝えていました。そのとき、横にはメンバーのキング・アドロックことアダム・ホロヴィッツが座っており、仲間の哀しみにじっと耐えている姿が映像から伝わってきました。残念なことに、彼はがんとの闘いに負けてしまいました。私は初めてビースティ・ボーイズの取材をしたときのことを憶えてます。彼らは日本でのコンサートツアーと、後にグラミー賞2冠を達成したアルバム「ハロー・ナスティ」のプロモーションのために来日していて、私は日本のTV番組「カウントダウンTV」での取材で彼らにインタビューを行ったのです。しかし、彼らのインタビューはこれまでに行ってきた中でもとりわけ苦労しました…!いくらアルバムやそのレコーディングについて質問しても、彼らは順番に私の顔をまっすぐ見るや変な回答ばっかりして、本題の話をしてくれないのです(笑)!察しがつくかと思いますが、それはもう私をイライラさせたものですが、もちろん彼らが日本のファンに向けて、みんなが大好きな「ビースティ・ボーイズ」のイメージそのままに伝えようとしていたのも承知のこと。ブルックリンからやって来た3人組のやんちゃな男たちで、音楽について真剣に語らないという。とにもかくにも、そんなとっても可笑しくて難しかったインタビューを忘れることはできません。アダム・ヤウクのご冥福をお祈りします。(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hi everyone!! I hope you are enjoying the warm weather:) I always love the months leading up to summertime!Recently we have been losing some of our much loved celebrities too soon. Last week it was announced that Donna Summer, the queen of disco,died at the age of 63 from lung cancer. According to many sources, she contracted cancer by inhaling toxic particles after the 9/11 attack in new York City. For those of us that remember the incredible singer, it is truly a tragic loss.Donna Summer was unstoppable during the late 70’s and 80’s....even releasing quite a few dance hits into the 90’s. I still remember when I heard my first Donna Summer record. It was on the Armed Forces Network radio, and it was one of the singles from her album "On the Radio, Greatest Hits Vol. 1 & 2". I was completely amazed by her powerful and sexy voice.At that time (1979) the album received a lot of controversy for being a bit too "sexy" and there were a lot of radio stations that refused to play her music. But it didn’t matter, because she took the dance and music world by storm and continued to dominate for many years.Not long after hearing Donna Summer’s music, my family was planning a trip to Hong Kong for Christmas. And so I decided to save my Christmas money and the rest of my allowance to buy her album...and that became the first ever album that I ever bought.I used to drive my parents CRAZY playing her music on the family stereo and dancing around in the living room, holding a brush to my mouth and singing along to her songs. Donna Summer was a very big part of the soundtrack of my childhood and she will be sorely missed by her fans around the world. R.I.P. to an incredible singer.Another person that we lost recently is one of the founders of Beastie Boys, MCA a.k.a. Adam Yauch. He also passed away from cancer, on May 4th, 2012 at the age of 47. For those of you that were music lovers in the 80’s and 90’s, you will definitely recognize the name and songs of the Beastie Boys. They became one of the most successful hiphop groups in music and had many platinum selling records over the years. By the year 2010, the Beastie Boys had sold over 40 million records worldwide, and in April of this year, they were inducted into the Rock and Roll Hall of Fame.Adam also went on to become very involved in humanitarian work, and was also a very strong supporter of feminism. In 2009 he recorded a message to share with the world...that he had cancer but it was "very treatable." Adam "Ad-Rock" Horovitz was seated right next to Adam in the video, trying to stay strong for his fellow Beastie Boy band member.Unfortunately he lost his battle with cancer. I remember the first time I ever met the Beastie Boys. I was interviewing them for the Japanese television show "Countdown TV", and the Beastie Boys were in Japan for a concert tour and to promote their latest album, "Hello Nasty", which later went on to win the band two Grammys. And they were one of the hardest interviews to conduct!! I would ask them a question about their album and the recording process,etc and the members would take turns looking at me with a straight face and coming up with the most bizarre comments that had NOTHING to do with my questions! haha!Needless to say, this was extremely frustrating for me. BUT I also know that the Beastie Boys were just trying to give their Japanese fans the "Beastie Boys image" that everyone knew and loved...a couple of boys from Brooklyn who didn’t take themselves of their music seriously. And even though it was a very strange and difficult interview, I will always remember it. R.I.P. Adam Yauch.© ZUMAPRESS/AFLO
2012年05月22日みなさん、こんにちは!春がやってきて、みなさん花見と春日和を満喫していることと思います。春といえば恋の季節!ハリウッドのトップを走るカップル、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーも遂に“正式”な契約を結びました。ご存知の方もいると思いますが、2人はここ数か月、子供たちがブラッドとアンジェリーナに結婚してくれるようにお願いしていることを明かしつつ、いつも取材陣に向けては同性愛者同士の結婚が全米で認められるまでは結婚しないと公言してきました。でも、やっと考えを変えたようで、2人はついに法律上の夫婦になることを決めたわけです。アンジーはここ最近、左手の薬指にゴージャスで美しいダイヤの指輪を着けており、インターネット上でその指輪が婚約指輪なのではと話題になると、世界で最も有名なカップルのパブリシストは彼らが婚約を決めたことを正式に発表しました。もちろん、2人が突然心変わりしたのには、愛する子供たちに“正式な関係になる”というギフトを贈ることが何よりの決め手なのですが。さらに気になるのは、2人の結婚式について。どうやら2人は既にウェディング・プランナーを雇っているそうなのですが、1人ではなくとあるグループに決めているそうで…そう、6人の子供たちがプランナーを務めるというのです!2人の親しい友人によれば、子供たちは両親の結婚に大興奮し、全面的に結婚式をプロデュースしようと張り切っている様子。それを受けてブラッドとアンジーは子供たちの意見を取り入れることにしたのだとか。子供たちのアイディアは際限なく、アンジーのウェディング・ドレスからウェディング・ケーキ、そして式場まで自らプランニングしているようです。ブラッド&アンジー、そして6人の子供たちに祝福を!きっと大興奮の結婚式になることでしょう!大興奮といえば、夏前の巨大音楽フェスティバル「コーチェラ・フェスティバル」が開催されました。今年の目玉のコンサートの一つはアメリカで最も尊敬されているラップ界のプロデューサーのひとり、ドクター・ドレー(写真左)が手がけており、スヌープ・ドッグ(写真右)ら錚々たるパフォーマーが登場。さらに、25歳という若さで1996年にこの世を去った伝説のラッパー“2パック”ことトゥパック・アマル・シャクールがホログラムによってステージで復活!そのリアルさに会場は大興奮の渦に巻き込まれ、インターネット上でもその様子が流れ、大きな話題を呼びました。ホログラムといえば、次はマイケル・ジャクソンがホログラムによって蘇るかもしれません。この2年間、実際に彼のホログラム制作に取り組んでいる企業もあり、夏にジャクソン兄弟がツアーを行う際には、彼らと“バーチャル”のキング・オブ・ポップが競演できるのを目指しているそうです。ちょうどジャクソン兄弟は、6月18日からケンタッキーを始点に、7月29日のワシントンまで全米夏ツアーを行うことを発表しており、これは1984年のヴィクトリー・ツアー以来のジャクソン兄弟結集のツアーとなります。果たして、マイケル・ジャクソンがホログラムとしてそこに加わるのか?そうなれば素晴らしいですね!これからこのホログラムが、この世を去った偉大なるアーティストたちをファンの前で蘇らせる新たなスタイルとなるのでしょうか?みなさんはどう思いますか?(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hi everyone!! Well, spring is here and I am sure that you, dear readers, have been enjoying all the beautiful hanami and the warm weather!!! now with warm weather and spring, comes LOVE!!! And one celebrity couple that has FINALLY decided to make things "official" is the uber A-list Hollywood couple, Brad Pitt and Angelina Jolie. Of course you probably heard in the past few months BOTH Brad and Angie talking about how their kids have been really begging them about getting married. And even though Brangelina has always told the press that they weren’t planning on getting married until EVERYONE could get married. Well, now it seems that they have changed their mind. Because IT IS OFFICIAL! Angelina recently was seen in public wearing a beautiful (and big, of course!!) diamond ring. And after the internet was abuzz about the possibility of it being an engagement ring, the couple’s publicist made an announcement that the world’s most famous couple had INDEED decided to get engaged! And of course, the main reason behind this sudden change of heart is because they decided that they should give their kids the gift of "making it official".Well, it was also announced that they had already hired wedding planners. YEP, not A wedding planner. But a whole group of them. HOWEVER the group of "wedding planners" is in fact the couple’s six children!!! According to a good friend of the couple, the kids are so excited about their parents getting married and want to be involved in every aspect of the wedding. So Brad and Angie have decided to let them have a voice. The kids have been coming up with ALL kinds of ideas, INCLUDING ideas about Angie’s wedding dress, the wedding cake and where to have the wedding! A huge congratulations to Brad and Angelina as well as their six children! I am sure that they must be over the moon with excitement!Now speaking of exciting, one of the biggest events right before summer is the wonderful music festival that is Coachella. And at this year’s Coachella, one of the headlining concerts has been one of the most well respected producers in rap music, Dr. Dre. In his show, he has a who’s who, including Snoop Dogg, as well as a hologram of the late and great rapper Tupac Shakur!!!! In fact, when Tupac came on the stage, it was SO real that the crowd went absolutely WILD!!! And the video of the performance with Tupac has been one of the biggest things on the internet.Well, now it has come to light that Michael Jackson MAY be the next dead superstar to become a hologram. In fact, there is a company that has been working on a Michael Jackson hologram for TWO YEARS! AND they are thinking about having the "virtual" King of Pop join his brothers when they go on tour this summer. The remaining Jackson Brothers announced that they are going to be touring all over the US this summer, starting in Kentucky on June 18th and finishing the tour in Washington on July 29th. This will be the first time for the brothers to be together since the Victory Tour in 1984. And can you imagine if Michael Jackson actually DOES join them as a hologram??? that would be completely amazing!!! What do you think, readers? Are holograms going to be the new way for some of our favorite dead legends to reach out to their audience?© Startraks/AFLO
2012年04月24日三菱東京UFJ銀行は11日、同行の全額出資子会社であるユーラシア三菱東京UFJ銀行が、今年秋をめどにロシア連邦のウラジオストク市に出張所を設立すると発表した。ロシア連邦は、2010年には実質GDPが約4.3%成長、2011年も約4.3%の成長となり、「今後も安定した経済成長が見込まれている」(三菱東京UFJ銀行)。またウラジオストク市はロシア連邦極東連邦管区の代表都市で、2012年9月のAPEC開催に向け、日系企業を含め、各国企業の注目が集まっている。空港・港湾・橋梁等の大規模な各種インフラ整備プロジェクトも進行、今後、日系企業の進出拡大が見込まれているという。ロシア連邦において、三菱東京UFJ銀行は1992年に邦銀初となるモスクワ駐在員事務所を設置し、2006年には現地法人であるユーラシア三菱東京UFJ銀行をモスクワに設立、さらに2008年には同行サンクトペテルブルク駐在員事務所を開設するなど、同国におけるネットワーク拡大、金融サービス拡充に努めてきた。同行では、「今後も、新たにウラジオストク出張所を開設することで、同国における貸出・預金・決済を中心とした金融サービスのさらなる拡充を目指していく」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月12日みなさん、こんにちは!春がもうすぐ到来しますね!今回は私がいま注目している話題の一つ、本年度アカデミー賞の主演女優賞に輝いたメリル・ストリープのコンサートについてご紹介します。誰もが知る大女優のメリルですが、彼女が歌も歌うことを知ってる方はどれくらいいるのでしょうか?4月3日(現地時間)、カーネギーホールで開催される熱帯雨林基金を目的とした「レヴロン・コンサート」には著名エンターテイナーたちが集まるのですが、ここにメリルも参加するのです。彼女と一緒に参加するのは、エルトン・ジョン、アカデミー賞女優仲間のジェニファー・ハドソン、ブルーノ・マーズ、そしてスティングといった豪華アーティストたち。スティングと言えば、様々なゴシップニュースでも知られているように、長きにわたり夫婦で熱帯雨林の保護活動を行っているひとり。今回のイベントも妻で女優のトゥルーディー・スタイラーがプロデュースを手がけています。毎年行われているこのイベントで年毎にテーマを設けているのですが、今年のテーマは「銀幕から生まれたソング」。チケットは150ドルから600ドルという金額で出回ってますが、盛況になることを祈ります!話題を変えて…故エルヴィス・プレスリーの娘で、故マイケル・ジャクソンの前妻として知られるリサ・マリー・プレスリーが音楽界に復帰、5月15日に「Universal Republic/XIX Recordings」から5年ぶり3枚目のニュー・アルバム「Storm and Grace」がリリースされます。同アルバムのプロデュースを担当するのはグラミー賞に輝くT・ボーン・バーネット。このプロモーションのため、リサ・マリーはアメリカの大人気TV番組「アメリカン・アイドル」にも出演する予定です。この最新作について、音楽批評家の間では彼女の歌声がますますお父さんのエルヴィスに似てきているとも言われています。どんな音楽に仕上がっているのか、楽しみに待ちましょう。最後に、彼女の話題から。常にショウビズ界で最も忙しくしており、今年もますます精力的に音楽活動を繰り広げるクイーン・オブ・ポップことマドンナです。先月、アメリカの国民的イベントであるスーパーボウルで彼女は素晴らしいパフォーマンスをやり遂げたばかりなのですが、それから休むことなく、ニュー・シングルのリリースと12枚目のスタジオ・アルバム「MDNA」のリリースを予定しています。ウィリアム・オービット、ミーカ、LMFAO、ニッキー・ミナージュ、MIAらとコラボレートしている最新アルバムは3月26日にリリース。さらに5月26日からはイスラエル・テルアビブを皮切りに11月17日までのワールドツアーも決定しています。しかし、それだけでは足らないマテリアル・ガールは、「Truth or Dare」と名づけた新しいフットウェア・ラインを発表。フラットシューズからブーツまで、60種類以上のスタイルを展開していくそうです。マドンナの専属スタイリスト、アリアン・フィリップスがコレクションのクリエイティブ・コンサルタントを務めており、お値段も89ドルから349ドルと幅広い価格帯で発売されるとのこと。こちらのコレクションも待ちきれませんね!(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hi everyone!!!I hope that you are ready for spring!! it is JUST around the corner!! yayyyy!My first interesting bit of news is about a concert featuring recent Academy Award winning actress, Meryl Streep!!!You didn’t know that she sang??? Well, ME NEITHER!! Anyway, it seems that on April 3rd some of entertainment’s finest will be gathering at Carnegie Hall to perform at The Revlon Concert for the Rainforest Fund.And as I mentioned earlier, Meryl Streep will be there (will she really be singing???!!!???), along with Elton John, fellow Academy Award winner Jennifer Hudson, Bruno Mars, as well as Sting. If you follow your celeb gossip, then you know that Sting and his wife have been very active in raising awareness and money for the Rainforest for many years now. So it is probably no surprise that this event is being produced by Trudie Styler, Sting’s wife.Every year this concert has a theme, and this year the theme is "Songs from the Silver Screen", and tickets run anywhere from $150 - $600. Well, hopefully they will have a great turnout for the event!In other news...it seems that Elvis Presley’s daughter (also known as ex-wife to Michael Jackson), Lisa Marie Presley has decided to get back into the music game. She will be releasing a new album called "Storm and Grace" on May 15th on Universal Republic/XIX Recordings. This will be her first album in five years, as well as being her third album altogether, and the album is produced by Grammy award winning producer T Bone Burnett. Lisa Marie will be making an appearance on one of America’s most popular television shows, "American Idol", in order to promote the album. According to various music critics that have heard some of the music on the album, they say that she is starting to sound more and more like her father. Guess we shall have to wait and see!Last, but not least, the Queen of Pop, Madonna has always been known to be one of the hardest working people in showbiz. And this year seems to be no different. Not only did she have a successful performance at the Superbowl last month, but Madonna also has a new single out and is ready to release her 12th studio album called "MDNA". The new album has her working with William Orbit, Mika,LMFAO, Nicki Minaj and MIA, and is set to be released on March 26th.Then on May 26th Madonna kicks off her world tour from Tel Aviv, which will be running until November 17th!!WELL, guess all that is just NOT ENOUGH for the Material Girl. Because she also recently announced that she is going to be producing a new footwear line called "Truth or Dare" as well! The line will have more than 60 different styles, and will have everything from flats to over-the knee boots to heels. Madonna’s stylist, Arianne Phillips, will be a creative consultant for the collection, and the shoes will retail anywhere from $89- $349.Can’t wait to see the collection!!■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:メリル・ストリープに訊く、輝きの源――「年を重ねることは、豊かになること」メリル・ストリープ、サッチャー元首相役で「親の世代について学ぶ機会をもらった」メリル・ストリープ来日!オスカー受賞の瞬間は「頭が真っ白になった」ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?
2012年03月23日みなさん、こんにちは!あなたはハリウッドの最大イベント、今年のアカデミー賞授賞式をご覧になりましたか?ご覧になった方は何を思いましたか?私の正直な感想を言えば、久しぶりの司会復帰となったビリー・クリスタルは、少しスキャンダラスでエッジの利いたユーモアとスムーズな進行で素晴らしい仕事を成し遂げたと思います。しかしながら、そのほかはと言うと…、今年は少し退屈だった印象があります。というのも、サプライズの少ない授賞式だったからです。ご存知の通り、『アーティスト』は作品賞、監督賞、主演男優賞を始め、5冠に輝きました。これは大そうな快挙で、サイレント映画がオスカーを獲得するのは、第一次世界大戦中の映画『つばさ』が獲って以来でした。オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』)はほぼ全てのほかの各映画賞に続き助演女優賞を獲得、助演男優賞にはクリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)が同じく予想通り受賞しました。一方で、ヴィオラ・デイヴィスが主演女優賞の受賞を逃したことに驚いた人も少なくなかったのでは?多くの人がこの黄金に輝くオスカーをめぐる対決でメリル・ストリープに勝つことを期待していましたが、勝利の女神はハリウッドの“ゴールデン・ガール”、メリル・ストリープに微笑みました。おもしろいのは、大勢の人がメリルの家にはたくさんのオスカー像であふれていると思っているものの、実際には17回のノミネートのうち今回の受賞がたった3度目だということ。彼女が最後にオスカーを手にしたのは、1982年の『ソフィーの選択』での受賞。彼女自身、ウェブ上や各オンラインメディアでの受賞予想をすべてチェックしていたそうで、そのほとんどでヴィオラ・デイヴィスが主演女優賞を獲得するだろうと書かれていたことにもインタビューでは触れていましたが、それゆえ今回の受賞に対しては少し複雑な気持ちだったそうです。受賞スピーチでも、視聴者に向かって「アメリカ国民の半分はこの受賞について怒っていることでしょう」とジョークを飛ばしていました。さて、正直に言えば、今回の授賞式では興奮するシーンが少なかったように思います。それは私だけではなかったようで、視聴率においても今年初めてグラミー賞がアカデミー賞を上回りました。今年、アカデミー賞の視聴者数が3,930万人だったのに対し、その2週間前に放送されたグラミー賞は3,990万人に上ったそうです。もし1つだけ、その夜の最も奇妙な(そして最も興奮した?)瞬間を挙げるとしたら、それはアンジェリーナ・ジョリーの右足についてのTwitter上の盛り上がりでしょう。アンジェリーナは腰からスリットが入った黒のドレスを着こなし、その美しい右足を大胆に見せていました。彼女がレッドカーペットでポーズを取った際に、インターネット上では彼女の右足の話題で持ちきりになり、何者かが「アンジーの右足」専用のTwitterを立ち上げていたのは有名な話。また、授賞式の間も彼女はプレゼンターとしてステージに上がった際に、右足を見せつけるようにポーズを取ってました。これは、右足が話題になっているのを知っていたから…?それはさておき、私は受賞した男性集団がアンジェリーナのポーズを真似していたのがとても気に入りました。さて、あなたは授賞式のどのシーンがお気に入りでしたか?(text:Lisle Wilkerson)(原文)HI everyone!!! SO...did you get to watch the biggest event in Hollywood, the Academy Awards???If so, what did you think? Honestly in my opnion I thought that Billy Crystal did a great job of coming back to host it. I thought he had enough "on edge" humor to make it a bit scandalous, and he did a great job of keeping things going. However the rest of the show...hmmm...a bit boring!! At least to me. There were really not that many surprises."The Artist" took Best Picture, Best Director, and Best Actor, and in all took five awards. This is quite a feat because the last time a silent film earned the top prize at the Academy Awards was when the World War 1 film "Wings" was named Best Picture in 1929. Octavia Spencer, who has won "Best Supporting Actress" (for her role in "The Help")at almost every ceremony, won again at the Academy Awards. And Christopher Plummer, who has also been consistently winning for "Best Supporting Actor"(for his role in "The Beginners") also won on Oscar night. However many people were a bit surprised that Viola Davis didn’t win Best Actress. Many were favoring her to beat Meryl Streep for the Golden Statue. But Hollywood’s Golden Girl, Meryl Streep, walked away victorious. It’s funny because so many people think that Meryl Streep has a room full of Oscar statues at home, but in reality, this was only here THIRD win. Sure, she has been nominated SEVENTEEN times (a record number of nominations for ANY actor/actress), but the last time that she actually won was in 1982 for her role in the film "Sophie’s Choice". Until Now.And I know that she felt somewhat guilty about winning this year, because in her acceptance speech, she told the press that she read all the predictions online, and in social media sites, etc. and most of the stuff that she read said that actress Viola Davis would win "Best Actress". So when she accepted the award, she apologized to the audience, saying "I know that I made half of America mad by winning this...."Honestly, though, I didn’t find much excitement in the ceremony. And it seems that I was not alone. In fact, for the first time this year, the ratings for the Grammys BEAT OUT the Academy Awards. There were about 39.3 million viewers of the Academy Awards this year, whereas two weeks ago the Grammys had 39.9 million viewers.Probably the strangest (and yet maybe the most exciting) part of the night was when actress Angelina Jolie’s right leg got it’s own twitter page!! Angelina wore a long black dress with a slit all the way to her waist, showing her right leg. And so when she was posing for pictures on the red carpet before the ceremony, the internet lit up, talking about her sexy leg shots....which led to someone creating a twitter page for her right leg!!! Then during the ceremony, when Angelina Jolie went up to present two awards, she made a pose again showing her leg. Was this because she KNEW that people were talking about her right leg??? Who knows. But I loved it when a group of guys came up to receive their award after Angelina Jolie was done, and they pretended to pose exactly like Angelina.SO...what was your favorite part of the ceremony?Michael Yada / © A.M.P.A.S.Heather Ikei / © A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:ナタリー・ポートマンがオスカー授賞式で着用のヴィンテージ・ドレス、5万ドルで売却ナタリー・ポートマン、指輪はしているが、本当に結婚したかどうかは謎のままショーン・ヤング、オスカーのアフター・パーティ会場前で警備員を殴り逮捕される【アカデミー賞】歴史を塗り替える快挙の数々をふり返り【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~
2012年03月12日ボリス・エイフマンの『アンナ・カレーニナ』が、新国立劇場バレエ団によって2年ぶりに再演される。ロシアの文豪トルストイの名作を、身体表現の限りを尽くし、主人公たちの心理状況を舞踊作品の中に具象化させたエイフマンの代表作である。公演を間近に控え、白熱した稽古場の様子を取材した。新国立劇場バレエ「アンナ・カレーニナ」チケット情報稽古場では全幕を通してのリハーサルが行われていた。アンナに長田佳世、ヴロンスキーに厚地康雄、カレーニンにマイレン・トレウバエフと、初役のキャストたちの、迫力と繊細さが織り込まれた動きに驚かされた。パ・ド・ドゥではアクロバティックなリフトがふんだんに繰り広げられ、時にはベッドのポールを使ってバランスを取ったり、アンナがカレーニンの足を伝って着地したりと、見どころが満載だ。ソリストを含むアンサンブルは、ダンサーそれぞれに異なる動きが振り付けられ、舞台の背景にとどまらない。アンナたちが破滅に向かう中で、強烈な象徴となってアピールしていく。2幕冒頭の「士官クラブ」のシーンでは、酔っ払いたちが椅子を用いたユニークな踊りで、葛藤に満ちたドラマを和ませる。エイフマン・カンパニーから招聘され、初演から群舞を指導しているオレグ・パラードニクに、稽古を重ねるダンサーたちについて話を訊いた。「エイフマンの作品は、音楽の中に動きが凝縮された、現代バレエです。新国立劇場のダンサーたちは、伝統的なクラシックバレエのメソッドで育ち、静止のポーズに慣れているので、様々な細かい動きにとても苦労しています。また、舞台で感情的な表現をわかってもらうためには、自分を抑制しないで、思い切った表情で観客に伝えて欲しいと思います。新国立劇場のダンサーたちは、技術的な能力が非常に高いので、エイフマンの作品に対する理解力に期待しており、舞台本番まで残り少ない日々ですが、作品を完成させていきます」。同劇場が、エイフマンの作品を初演するにあたって、多数候補に挙がったが、原作が有名で、日本の観客にも馴染み深い、チャイコフスキーの音楽に紡がれた『アンナ・カレーニナ』が選ばれた。本番では、工夫を凝らした照明で暗さを感じる場面もあるが、見落としてしまいがちなつま先に至るまでの詳細な動きに、ぜひ目を留めて欲しい。恋に身を焦がし居場所を無くしたアンナが自由を求めて、死へと身を投じるラストシーンは圧巻で、忘れ難い場面として観客の心に刻まれるはず。日本のダンサーたちが贈るエイフマンの芸術を堪能して欲しい。公演は3月16日(金)から20日(火・祝)まで新国立劇場中劇場で開催する。チケットは発売中。取材・文舞踊ジャーナリスト:高橋恭子
2012年03月12日みなさん、こんにちは。みなさんもご存知の通り、先日ポップ音楽界の女王、ホイットニー・ヒューストンの訃報が世界に深い悲しみをもたらしました。“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンの死からわずか2年後にまた一人、音楽界のアイコンを失ってしまうことを誰が想像し得たでしょうか?ホイットニーは生前、最もヒットを記録する女性シンガーの一人であり、音楽だけでなく映画の世界でも彼女は唯一無二の存在を確立していました。過去10年、ホイットニーについてはドラッグやアルコール中毒の問題、元夫ボビー・ブラウンとの結婚の破綻など、数々のゴシップが取り沙汰されていました。2009年には復活アルバムを引っさげツアーに臨んだ彼女ですが、不調のパフォーマンスはたちまち厳しい批判の的となりスターの時代は終わったとも囁かれました。ツアーを通して度々のキャンセルもあり、アルバムも成功とは言えませんでした。しかし、彼女には新たなる“復活”のプランがあったのです。昨年の早い時期に、彼女は1976年に公開された同名映画ののリメイク『Sparkle』(原題)で共同製作と出演を果たしており、この作品に並々ならぬ時間を費やしていました。しかし、これが彼女にとって心身を捧げた、最後のプロジェクトとなってしまったわけです。出演キャストやスタッフによれば、その類稀なる才能と美しい声でみんなを魅了してやまなかったというホイットニー。映画の中では、(「アメリカン・アイドル」出身のジョーダン・スパークス演じる)主人公・スパークルの母親を演じています。映画は、ずば抜けた才能をもつ3姉妹がショウビズ界に足を踏み入れ、周囲からのプレッシャーと重圧をどう乗り越えていくかを描いているのですが、皮肉にもここで描かれていることは長きにわたりホイットニー自身を苦しめてきた問題そのものでした。そしてグラミー賞の前日、天使の歌声を持つ彼女はロサンゼルスのホテルの一室で亡くなっているのを発見されるという突然の訃報が世界にショックを与えたわけです。その訃報を聞いたときのショックの大きさをいまだにはっきり憶えているのですが、そのとき私は偶然にもグラミー賞の授賞式が行われるステープルズ・センターにいました。会場の周りには大勢の人が集まっており、中にはホイットニーの歌を歌ったり、CDプレーヤーを持参し彼女のアルバムをかけて回想する姿が見受けられました。そして、その週末にホイットニーの“お帰り”セレモニーが行われたわけです。アメリカの黒人教会では、その教会に縁ある方が亡くなると、葬式やメモリアル・サービスではなく“お帰り”の儀式が行われます。これは故人の人生を“祝う”という考えに基づいているもので、故人は神のいる天国に“帰る”わけです。当然、ホイットニーの母・シシーと従妹のディオンヌ・ワーウィックも同様の形でのお別れを望み、セレモニーはホイットニーが10代の頃聖歌隊として歌ったニューホープ・バプティスト教会で執り行われました。このセレモニーには報道されている通り、スティーヴィー・ワンダーやアリシア・キーズ、R・ケリー、名門ゴスペル・ファミリーのワイナン一家、マライア・キャリーら大勢の著名人が訪れ、スーパースターの人生を祝いました。そして世界中の人々がこの様子を見守り、ポップミュージック史上最高の歌声で人々を魅了した彼女の早すぎる死を悼みました。また、4時間に及んだ式では、ホイットニーのマネージャーが映画『Sparkle』を撮影中の頃をふり返り、彼女がここ数年で一番幸せそうに過ごしていたこと、そして世界中の映画ファンに彼女の歌声を再び届けることにどれだけ期待をかけていたかを語りました。また、音楽業界の最高権威であり、ホイットニーが10代の頃からの良きアドバイザーであり友人だったクライヴ・デイヴィスは、彼女が亡くなる前日に彼女に話した内容を明かしました。彼によれば、ホイットニーは新しいアルバムの制作に向けてとても興奮していたそうです。しかしながら、彼女と親しかった彼らの口からは、彼女が薬物の乱用から抜け出せずもがき苦しんでいた事実も明かされました。不幸にもみんなが恐れていた悪夢が現実になってしまい、天使の声と人々を魅了する彼女の笑顔はもう見られなくなったのです。ホイットニー、どうか安らかにお眠りくださいね。(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hi readers...I am sure you have heard the incredibly tragic news about the death of one of pop music’s biggest stars, Whitney Houston.Who would have ever thought that only two years after losing the King of Pop music that we would lose ANOTHER iconic figure in music, Whitney Houston? Whitney Houston continues to be one of the biggest selling female singers of all time, and in her prime, she was a force to be reckoned with in BOTH music and film.For the past ten years, we have really heard more about Ms. Houston’s problems with drugs and alcohol, as well as her rocky marriage with (ex hubby) Bobby Brown. She had a "comeback" album & tour in 2009, but many critics dismissed both, saying that the pop star had lost her touch. And sure enough, there were many cancellations throughout the tour and her album didn’t live up to the hype.Well, it seems that Whitney was planning ANOTHER comeback.Earlier last year she had been hard at work, co-producing and starring in a new movie, "Sparkle", which is a film originally done in 1976. This was to be her last project that she poured her heart and soul into. And according to the cast and crew, she blew everyone away with her talent and voice. In the film, Whitney plays the mother to the lead character, Sparkle (played by Jordin Sparks, American Idol winner). And the film is about three incredibly talented sisters who enter showbiz and how they deal with the pressures and stress of the industry. It is quite ironic in the fact that those are the very issues that Whitney Houston has continued to struggle with over the years in her career.Then all of a sudden, the day before the Grammys, the world was shocked to hear that the star with the voice of an angel had been found dead in her hotel room in Los Angeles.I remember hearing the news and being completely shocked. Coincidentally I was at the Staples Center getting ready for the Grammys. It was so touching to see groups of people gathering around the Staples Center, some singing Whitney’s songs, and others brought CD players and were playing her albums and reminiscing.Then the weekend was the "Going Home" ceremony for Whitney. For many black churches here in the U.S., when someone in their church dies, they have a "Going Home" ceremony, and not a funeral or memorial service. The idea behind this is to "celebrate the life" of the person, and the fact that they are "going home" to God and heaven. And that is exactly how Cissy Houston (Whitney’s mom) and Dionne Warwick (Whitney’s cousin) wanted to say goodbye. The ceremony was held at the New Hope Baptist Church, the same church that Whitney had sung as a teenager.Some of the famous faces that came out to celebrate the superstar’s life include Stevie Wonder, Alicia Keys, R. Kelly, the famous gospel-singing Winans family, and Mariah Carey. And people around the world were watching the service and grieving the loss of one of the best voices in pop history. During Saturday’s service (which lasted for about four hours), Whitney’s manager talked about how during the weeks of filming the movie "Sparkle", Whitney was the happiest she had been in years. And that they were excited about bringing Whitney’s voice back to movie goers worldwide.Clive Davis, who is one of the most powerful men in the music industry, and was Whitney’s mentor and good friend from the time she was a teenager, talked about how he talked to Whitney the day before she died. He said that she was excited about getting back in shape and going back in the studio to work on a new album.However those who were closest to Whitney knew that the biggest threat to her success was her struggle with substance abuse.And unfortunately their worst nightmares came true. The voice of an angel and that amazing smile will no longer be around to cheer us up. Whitney, you will be sorely missed. May you rest in peace.
2012年02月28日ロシア人形マトリョーシカ(人形の中からまた人形が出てくる入れ子構造)をテーマとした、個性的でユニークなチョコレートがメリーチョコレートより登場。バレンタイン期間限定ブランド「ショコラーシカ」は、2月14日までの期間、全国の百貨店などで発売中だ。エリーナ 5個入 ¥672カラフルなマトリョーシカが描かれた缶パッケージの中に、なめらかなココアクリームと食感が楽しいアーモンドクリスプの、2種類のチョコレートが入っている。ココアクリームチョコレートアーモンドクリスプチョコレート大中小の3サイズあり、チョコレートを食べた後は、大きい缶の中に小さい缶を順に入れることができる仕組みで、並べても楽しく、チョコレートを食べた後は雑貨感覚で小物入れとしても使用できる。日本のこけし人形のような愛くるしいデザインで、男性に贈るだけでなく、友達への「友チョコ」、あるいは自分用チョコとしても使えそう。お問い合わせ:メリーチョコレートカムパニー tel.03-3763-03619:00~17:00 土・日・祝祭日を除く 公式サイト
2012年01月30日みなさん、こんにちは!もうすぐで2011年も終わりなんて信じられませんね。このコラムもこちらで今年最後のコラムとなります。さて、まずは『007』シリーズ最新作『007 スカイフォール』を現在撮影中のジェームズ・ボンドこと俳優ダニエル・クレイグにまつわるニュースからお届け。映画の内容や撮影の状況に注目が集まる中、先日ダニエルについて聞かれたプロデューサーのマイケル・G・ウィルソン氏は手放しで彼を絶賛しました。「ダニエルは完璧なボンドで、素晴らしい俳優であり、完璧な男だね。もちろんファンも彼を愛してやまないけど、ダニエル以上にボンドを演じられる人はいないんじゃないかと思うほどだよ」。ダニエルに対する称賛は止まることを知らない。「いまのところ撮影はとても順調に進んでいるよ。ダニエルの演技を見て、彼とは、ロジャー・ムーア(3代目ボンド)の記録を超えて8作まで撮りたいと思ってる。彼がとても真摯にこの役に取り組んでいるからこそ、みんなにボンドを楽しんでもらえる。ダニエル以外に『007』を撮りたいと思う俳優はいない、彼はフィルムメーカーにとっての憧れだよ。多くの人が初代のショーン・コネリー以降のボンド役の中でダニエルが一番好きだと言うけど、まさにそのとおりだね。彼は素晴らしい仕事をしてるよ」。ボンドファンの方、ここで計算です。ここまでダニエルはまだ4代目ボンド、ティモシー・ダルトンと並ぶ2作のみにとどまってますが、最新作を加えると計3作になります。同時に5代目ボンド、ピアース・ブロスナンの4作と比べると、まだ1本少ない。初代のショーン・コネリーは計6回にわたり『007』に主演してますが、スピンオフの『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(’83)を加えると、ロジャー・ムーアと並ぶ7本に出演していることになります。ただ、問題なのは、シリーズを通しての製作のスパン。ショーン・コネリーがボンドを演じていた頃は、6年間で5本も撮っていましたが、最近では一作品につき2、3年は要しているので、条件は異なりますよね。読者のみなさんはどう思いますか?ダニエルがこの先さらに5作でボンドを演じるのを見たいと思いますか?さて、話題を変えて先週末に迎えたクリスマスの話題から。子供たちにとってクリスマス・シーズンの大きな仕事は、サンタさんに送るプレゼントリストを作ることでしょう。私も幼い頃は、リストを作って“サンタさんに届けるため”に父母に渡していました。Facebookやツイッター、iPhoneが広まったいまの時代でさえ、アメリカの子供たちは毎年クリスマスを心待ちにし、当日にはツリーに駆け寄ってプレゼントを確かめるものです。そんな中、この少女は大そうなプレゼントをもらっていることでしょう。そう、トム・クルーズ&ケイティ・ホームズの愛娘、スリ・クルーズです。事実、今年のプレゼントリストの合計金額はおよそ13万ドルにも及んだそうですよ。その内訳はこちら。「ポニー」、「ダイヤモンドのイヤリング(本当に両親はプレゼントしてしまうの!?)」、そして「スリちゃんをお姫様に変身させるガウン(スリちゃんのお洋服は、もちろんどれも高額品です…)」。親しい人の話によれば、パパ・トムとママ・ケイティは何よりもクリスマス・シーズンを大事にしているそうで、可愛いスリちゃんの要望を出来る限り完璧に叶えるのにいつも必死だそう。もちろんスリちゃんは、今年のリストに書かれたものも全てゲットしたことでしょう。クリスマスの次は、新カップルの誕生の噂?先日、キャメロン・ディアスとエンタメ界で幅広く活躍するショーン・コムズ(P.Diddy)がニューヨークのナイトクラブでキスしているところを目撃されました。先月にもビバリー・ヒルズで同様にキスしている姿をキャッチされている2人。いまハリウッドで最も異色なカップルに認定?ハリウッドのトップを走り続ける2人は、長きにわたる良き友人同士だったはずですが、そこからの未来があるのかも…?さて、これが今年の最後のコラムということで、最後に私が考える“2011年の最低の○○”を発表!一言に集約するなら、それは…「カーダシアン一家」です!アメリカでは今年、テレビから雑誌まで、常に「カーダシアンが○○」という文字が躍り、彼らの話題でもちきりでした。しかし、次女のキム・カーダシアンがNBA選手のクリス・ハンフリーと“夢のウェディング”をし、たった2か月の結婚生活で離婚に至ると、人々の“お手本”であるべきカーダシアン一家はどこに行ってもメディアとファンの激しいバッシングの嵐に迎えられる始末。みな同様に、この結婚は彼らの“いたずら”で、テレビ向けの話題づくりだったと非難するばかりでした。この一騒動で、“無敵”のカーダシアン一家が脆くも崩れ去ったわけです。そんな中、キムの妹・クロエが夫でNBA選手のラマー・オドムの「ダラス・マーベリックス」への移籍に伴い、一緒にL.A.からテキサスへお引越し。セレブ界の“スーパー・チーム”は解散を余儀なくされたわけですが、これでカーダシアン一家を目にすることが少し減るといいのですが…。さてさて、みなさん素敵な年末年始をお過ごしくださいね!また2012年にお会いしましょう!(text:Lisle Wilkerson)© Mirrorpix/AFLO(原文)HI readers, can you believe that 2011 is ALREADY ALMOST OVER??? And this will be my last article for the year.First of all, news in about Daniel Craig, who is currently filming the latest chapter of the James Bond franchise, "Skyfall".Recently, when he was asked about how things were going with the filming of the current Bond film, producer Michael G. Wilson had nothing but praises for Craig in his role as the suave superspy. He said in a recent interview, "Daniel’s been a terrific Bond, a superb actor, and a terrific man. The fans love him and I don’t think there’s a better actor to play the part. Filming has gone very well so far and I’d love Daniel to surpass Roger’s record and do eight pictures. Daniel’s been an absolute pleasure to be around because he takes the role so seriously. There’s really no one more passionate about making these films work than him-he’s a film maker’s dream. A lot of people have said that Daniel’s been their favorite Bond since Sean Connery, and I can’t argue with them. He’s done a great job."So, Bond lovers, let’s do the math....So far, Daniel Craig has only done two Bond films, which by the way, is the same amount of Bond films that Timothy Dalton starred in. So add the following film, and it will make it three. That will make it one less than Pierce Brosnan, who did four Bond films. Sean Connery starred in six "official" Bond film, but if you include the off-shoot Thunderball remake "Never Say Never Again", then that ties Sean Connery with Roger Moore for 7 007’s.The only problem is the pace with which they have been making the last few Bond films. When Sean Connery was Bond, he did five Bond films in SIX years. Whereas recently it seems that they are taking about two or three years just to come out with ONE Bond film.What do YOU think, readers? Are you ready to see Daniel Craig posing as Bond for another five films?Now one of the big things that children do during the Christmas season, is for them to write out their Christmas list for Santa. I used to remember how excited I would always be, coming up with the list, and then giving it to my mom and dad to "give to Santa". And even in this modern Facebook/Twitter/iPhone era, kids all over the United States continue to do that every year, waiting in anticipation until Christmas day, when they rush to the tree to see if Santa brought them all the things on their list.Well, one little girl who has QUITE the Christmas list is Suri Cruise. In fact, her Christmas list is probably worth about $130,000 this year!!!Her list this year includes:-A Pony-Diamond Earrings (really???? are Katie and Tom REALLY going to give her DIAMOND EARRINGS????)-And gowns that make her look like a princess (and if you have seen some of the dresses that Suri wears, these aren’t cheap EITHER)According to sources close to Tom and Katie, they LOVE the Christmas season and always make sure that they make the experience as close to perfect as they can for Suri.So I GUESS that means that little Suri WILL be getting all the things on her Christmas list?Finally a new couple alert??? It seems that recently Cameron Diaz and P. Diddy have been seen kissing all over New York, in various night clubs. AND just last month they were seen in Beverly HIlls kissing as well!! Now is that one of the WEIRDEST couples to recently emerge from Hollywood, or what?The two A-listers HAVE been good friends for a long time, but hey...maybe there’s a future...?And now...since it is the end of the year and this is my last article for 2011, here is my "WORST of 2011"...actually I can pretty much sum it up in one word...KARDASHIANS!!!!yuch!!! It seemed like here in the United States people just couldn’t get enough of the Kardashian family...they were ALL over the television, and also all over the magazines. Everywhere you looked it was "Something, something...Kardashian". Then Kim Kardashian got married to NBA player Kris Humphries in the "dream wedding" of the year, and less than two months later decided to get a divorce. And all of a sudden, the family that could do NO WRONG was being bashed everywhere in the media and by fans. People started complaining that the wedding was just a big "hoax" and that everything that Kim and her family did was being set up for television.And now the Kardashian family seems to have realized that they ARE NOT invincible. (THANK GOD!!)And with NBA player Lamar Odom (formerly of LA LAKERS) being traded to the Dallas Mavericks this month, Khloe kardashian (who is married to Lamar Odom) has moved to Texas to be with her hubby. So the "super team" of the Kardashian family has been split up!! Does this mean that we might see LESS of the Kardashian family? I SURE HOPE SO!!!Well everyone, I hope you have a wonderful New Year’s Holiday!!!!See you in 2012!■関連作品:007スカイフォール (原題) 2012年12月1日TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開ロック・オブ・エイジズ 2012年9月、全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC.■関連記事:トム・クルーズ、“ロックの神様”になるべく本物のロッカーに弟子入り!【ハリウッドより愛をこめて】2012年の注目大作は、トム様VSレオ様?
2011年12月28日みなさん、こんにちは。もう2011年の最後の月に突入だなんて信じられません!時間が過ぎるのは本当に早いですね。ここアメリカでは先週末、感謝祭の日を迎えました。感謝祭当日(11月24日)にはみんなでごちそうを囲み、翌日の“ブラック・フライデー”にはみんなは大きな買い物をします。今年、私はL.A.で東京の高校時代の親友たちと一緒に大きい七面鳥とガーリック・マッシュポテトや巻き肉、スウィートポテトのキャセロールといった感謝祭ならではのお料理を楽しみました。さて、ここL.A.では今年、キム・カーダシアンやジェニファー・ラブ・ヒューイット、ゾーイ・サルダナ、そして伝説の映画スター、カーク・ダグラス夫妻といったセレブたちがホームレスの人々に食事をふるまっていました。そこにはアントニオ・ビヤライゴサL.A.市長の姿もありました。L.A.の報告によれば、当日は3,000ポンドの七面鳥、700ポンドのマッシュポテト、80ガロンのグレイビーソースと600枚のパイがふるまわれたそうです。すごい量の食事ですね!こうした祝日は、私たちに全てのものに対する感謝の気持ちを思い出させてくれる大事な日なのです。感謝と言えば…セレブリティのひとり、パリス・ヒルトンはブラック・フライデー(11月25日)に自身へのご褒美として大そうな買い物をしましたよ。それは、真っ赤な2012年型のカリフォルニア・スパイダー・フェラーリ!お値段およそ30万ドル(約2,400万円)の新車は、金曜午後に彼女の自宅へと配達されました。早速その夜、パリスは妹のニッキーと一緒にビバリー・ヒルズの街をドライブしたようで、Twitter上で「とっても美しい車でとにかく運転するのが楽しいわ!大好き!」とつぶやいていました。この新しいスポーツカーは、2台のベントレー、レンジローバー、エスカレードのハイブリッド車、そしてレクサスが揃う彼女の車コレクションの仲間入りを果たしました。ゴージャス!最後に少し話題を変えて、注目の新カップルについてのニュース。俳優ライアン・ゴズリングを愛する多くのファンにとっては、先日発表された「People」誌が選ぶ「最もセクシーな男性」に彼が選ばれなかったこと(選ばれたのは『ハングオーバー』のブラッドリー・クーパー)を不服に感じている人もいるでしょうが、ライアン自身はさほど気にしてはいないようです。というのも、いま彼は女優のエヴァ・メンデスとの交際で忙しいから。9月からデート現場が目撃されている2人ですが、先日、一緒にパリ旅行をしている姿が撮られました。パリでは、エヴァの最新出演作『Holly Motors』(原題)の撮影が行われているのですが、撮影の合間を縫ってペール・ラシェーズ墓地で散策するラブラブな2人の様子が目撃されました。この2人、数々のカップルが破局を迎えているいまのハリウッドで、果たして“イット・カップル”になりえるのか…。あなたはどう思いますか?(text:Lisle Wilkerson)<英語原文>Well, can you believe that we are finally entering the last month of 2011?????I can’t believe how fast time goes by!Here in the U.S. we just had the Thanksgiving holiday weekend...which is, for those of you that don’t know, FULL of lots of great food on Thanksgiving Day (11/24), and great shopping deals on Black Friday (the day after Thanksgiving, 11/25)This year I got to spend the holiday with one of my close friends from high school in Tokyo, who lives here in Los Angeles. We made a big turkey and lots of other Thanksgiving favorites like garlic mashed potatoes, rolls, and sweet potato casserole.This year some of the celebrities spent the Thanksgiving holiday serving Thanksgiving dinners to the homeless here in LA, such as Kim Kardashian, Jennifer Love Hewitt, and Zoe Saldana, and Hollywood movie legend Kirk Douglas and his wife. The mayor of Los Angeles, Antonio Villaraigosa was there to help feed everyone as well. According to the organizers at Los Angeles Mission, there were about 3,000 pounds of turkey, 700 pounds of mashed potatoes, 80 gallons of gravy, and 600 pies that were given out. That’s a lot of food! It’s always important to remember that the holidays is a great time to remember all the things that we have to be grateful for. Don’t you think so?Now speaking of grateful...Paris Hilton did a bit of shopping on Black Friday (11/25). She bought herself a new red 2012 California Spyder Ferrari!!!! The car which cost almost $300,000 was delivered to her house on Friday afternoon. That night she decided to ride around Beverly HIlls with her sister Nicky HIlton to try out her new car. And later she tweeted "I drove my new car for the first time. Such a beautiful car and so much fun to drive! I love it!" Now this new sports car joins her car collection which includes two Bentleys, a Range Rover, a hybrid Escalade, and a Lexus. WOW! Must be nice!Finally NEW COUPLE ALERT! Recently there were many fans of actor Ryan Gosling who were upset that he wasn’t chosen as "Sexiest Man Alive" by People magazine. (he lost out to "Hangover" star Bradley Cooper). Well, the actor doesn’t seem to be taking the loss so bad. He has been too busy getting close with actress Eva Mendes!! It seems that the two actors have been secretly dating since September, and just last week Ryan Gosling made a trip to Paris to hang out with his new girlfriend. Eva Mendes is right now there filming her latest film "Holly Motors". And the cameras found the beautiful couple taking a stroll and being affectionate during a stroll through Paris’ Pere Lachaise Cemetery. Hmmm, could this become the new "it" couple in Hollywood, now that so many of the couples have been breaking up? What do you think?© KCS/AFLO■関連作品:ラブ・アゲイン 2011年11月19日より全国にて公開© 2011 - Warner Bros.ゴースト 〜天国からのささやき [海外TVドラマ]© Buena Vista Home Entertainment, Inc., ABC Studios and CBS Studios, Inc.ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 2011年7月1日より丸の内ピカデリーほかにて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES■関連記事:『ラブ・アゲイン』鑑賞で検証女性が考える「モテる男」の条件とは?鑑賞後には女子はイチコロ?ライアン・ゴズリングインタビュー動画が到着「People」誌が選ぶ“最もセクシーな男性”今年はブラッドリー・クーパーに決定S・カレル&R・ゴズリング、不仲説勃発?『ラブ・アゲイン』特別映像到着!「ゴースト〜天国からのささやき」ファイナル・シーズン女子座談会に3名様ご招待
2011年12月05日みなさん、こんにちは!夏の陽気を満喫していますか?東京はまだ暑い日が続いていると思いますが、秋の訪れを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。私も秋の季節の東京が大好きです。ここL.A.では、先月28日にノキア・シアターで行われた「MTVビデオ・ミュージック・アワード」の授賞式が行われ、大興奮の一日が繰り広げられました。その模様を少しふり返ってみると、今年の特筆すべき点といえば、まずMCがいなかったということ!そう、今年は初めての試みとしてMCを一人に限定せず、多数のセレブリティとプレゼンターが各コーナーを盛り上げていました。また、初めての試みといえばもう一つ、今年はレッドカーペットではなく“ブラックカーペット”が会場に敷かれました。今回のテーマはずばり“タイムトラベル”。イベントを通して、その要素がふんだんに盛り込まれていました。さて、そのプレゼンターには、コメディ俳優のウィル・フェレル、ジャック・ブラック、キム・カーダシアン、セレナ・ゴメス、ポップ・ロックバンド「ジョナス・ブラザーズ」のジョー・ジョナス、『トワイライト』シリーズでおなじみのテイラー・ロートナー、ニッキー・ミナージュなどなどが登場。そしてパフォーマーには3度の受賞に輝いたビヨンセ(妊娠を発表!)に、男装のレディー・ガガが登場しファンを沸かせました。音楽ファンにとってはこの上ないサプライズ・イベントになったに違いありません。そのほか、アデルにブルーノ・マーズ、リル・ウェイン、クリス・ブラウン、ピットブル、ニーヨがパフォーマーとして登場し、各々のヒット曲を一緒に披露。さらに、リアーナとニッキーは彼女たちの新しいシングル曲を披露しました!一方、“生ける音楽の伝説”トニー・ベネットは先日急逝したエイミー・ワインハウスに追悼を捧げました。2人はアルバム「Duets II」でデュエットを組んでおり、これがエイミーにとっての最後の録音となりました。この夜は、いつまでも興奮冷めやらぬ素晴らしいパフォーマンスの数々が繰り広げられました!もちろん、パフォーマンス以外にもたくさんのドラマがありました。過去にも、数年前にカニエ・ウェストがテイラー・スウィフトのスピーチ中にステージに乱入したり、生中継でマドンナがブリトニー・スピアーズとクリスティーナ・アギレラとキスを交わしたり…と、様々なドラマが目撃されてきたこの一大イベント。あなたが注目したパフォーマンスは何ですか?(text:Lisle Wilkerson)「MTVビデオ・ミュージック・アワード 2011」主要受賞一覧最優秀ビデオ賞:ケイティ・ペリー「Firework」最優秀女性アーティスト・ビデオ賞:レディー・ガガ「Born This Way」最優秀男性アーティスト・ビデオ賞:ジャスティン・ビーバー「U Smile」最優秀ヒップホップ・ビデオ賞:ニッキー・ミナージュ「Super Bass」最優秀ポップ・ビデオ賞:ブリトニー・スピアーズ「Till The World Ends」最優秀ロック・ビデオ賞:フー・ファイターズ 「Walk」最優秀新人アーティスト賞:タイラー・ザ・クリエイター「Yonkers」(英語原文)Hi everyone! I hope you are enjoying the rest of the summer weather! Even though I know it has been pretty hot this year in Tokyo, so you are probably all looking forward to the wonderful fall weather!! My favorite time of year in Tokyo desu!Well, here in LA, everyone was very excited about the MTV VMAs (Video Music Awards) .The 28th Annual MTV VMAS aired live on Sunday, August 28th from the Nokia Theatre.Here is just a little sneak of the show....first of all this year,there WAS NO HOST for VMAS! That’s right...it seems that MTV has decided to go with a "non-traditional format" and not have just ONE host, but have various celebs and presenters take care of different parts of the show. This is the first time, I believe, that MTV has ever done something like this. And this year there was an indoor BLACK carpet, instead of the usual red carpet. The theme for the VMAs was "time travel", which was somehow incorporated throughout the event.The presenters that have been confirmed included comedian Will Ferrell, Jack Black, Kim Kardashian, Selena Gomez, Drake, Joe Jonas from the Jonas Brothers, Taylor Lautner from the "Twilight" series, Nicki Minaj,etc. And the performers included Beyonce, who was currently up for three VMAs, and Lady Gaga, who had a VERY SPECIAL treat for all her "little monsters". It definitely was a great day for music lovers. Also performing that night were Adele, Bruno Mars, Lil Wayne, Chris Brown, and Pitbull and Ne-Yo will performed their smash hit together. And pop stars Rihanna and Nicki Minaj debuted their new single together as well! Also music legend Tony Bennett honored the late Amy Winehouse at the VMAs (he recently recorded a song with Amy for his upcoming "Duets II" album, which turned out to become her last studio session).There were PLENTY of amazing performances in store for everyone. And there was also drama and scandal during the night! It is AFTER ALL the MTV VMAs...where Kanye West got up on the stage unannounced a couple years ago and interrupted country star Taylor Swift when she was giving her acceptance speech. And this was ALSO the same event where Madonna kissed both Britney Spears and Christina Aguilera in front of live television.© ロイター/AFLO
2011年09月05日