この漫画は書籍『私の生理のしまい方』(著者:原あいみ/監修:関口由紀)の内容から一部を掲載しています(全22話)。 ■これまでのあらすじ疲労、ホットフラッシュ、情緒不安定…年齢を重ねると増えてくる心身の不調。いわゆる「更年期」と言われる時期には自分の体にどんな変化が訪れるのか。そこで、大人女性の不調をテーマに40~60代の女性にインタビューし、漫画化することにした著者。監修の関口由紀先生は、大人女性が抱える漠然とした不安に「不調が来ても抜けられる」「その後はハッピーしかない」とキッパリ。明るく言い放つ先生の言葉に著者は気持ちが軽くなるのでした。43歳になり、じわじわと老いを感じ始めてきたさおりさんでしたが、生活に支障がないため特に気にはしていませんでした。しかし次第に片頭痛や湿疹に悩まされるようになり、寝込んでしまう日も…。ある時、片頭痛は生理や排卵前後に起きているという法則を発見。それを家族に共有し理解してもらうことでさおりさんの気持ちは楽になっていったのでした。しかし、片頭痛が治るわけではなく、「できないこと」が増えていく日常に落ち込む日々。人生100年時代、この先ずっと落ち込んだ気持ちで過ごすのは嫌だ、と思ったさおりさんは、この不調とうまく付き合っていくために「やらないことを決めよう」と決意したのでした。次回に続く(全23話)「私の生理のしまい方」連載は7時更新! 『私の生理のしまい方』 (著者:原あいみ/監修:関口由紀(KADOKAWA) 「私の生理のしまい方」はこちら 生理不順、疲れやすい、眠れない、イライラする…もしかしてこれって更年期? 40代からの大人女性のさまざまな不調について、9人の体験談をマンガ化! 人生の後半戦、悲観するのではなく、心身ともに自分らしく楽しく生きていくには? 漠然とした不安に寄り添い、ゆらぎがちなこの時期を前向きに乗り越えるヒントがもらえる1冊。
2024年02月07日公益財団法人 岡山文化芸術創造は、岡山芸術創造劇場の開館事業として、「老いと演劇」OiBokkeShi主宰の菅原直樹氏と三重県文化会館と、岡山・三重の市民キャストでつくる「老い」が楽しみになる演劇作品を、2024年3月に岡山と三重の2都市で上演します。2018年三重県文化会館でスタートした「老いのプレーパーク」を岡山でも立ち上げ、岡山芸術創造劇場 ハレノワの創造事業の柱となる事業が始動します。【老いのプレーパークとは】2018年三重県文化会館にて、県内のシニアや介護関係者、認知症当事者を中心に、老いの明るい未来を模索する目的で立ち上げられた集団。岡山で「老い」「ぼけ」「死」と向き合う劇団OiBokkeShiを主宰する菅原直樹氏とともに、1年に1回のペースで公演を実施しています。2023年度岡山芸術創造劇場でも新たに老いのプレーパークを立ち上げます。老いのプレーパーク『あたらしい生活シアター』(2021) 撮影:松原豊『老人ハイスクールDX』(2019) 撮影:松原豊【老いのプレーパーク 岡山・三重ツアー 企画概要】日本はいまや高齢化社会を超えて「超高齢化社会」に直面しています。社会問題として高齢化が叫ばれるなか、三重県文化会館では「介護を楽しむ」「明るく老いる」という2つの視点から2017年にプロジェクトを立ち上げ、2018年度から始まった「老いのプレーパーク」は、「明るく老いる」をテーマに「老いと演劇」OiBokkeShi主宰の菅原直樹氏とタッグを組み、現在に至るまで毎年公演を実施しています。岡山芸術創造劇場も、地域の劇場として高齢化という社会問題と向き合い、岡山で「老いのプレーパーク」を立ち上げることに挑戦します。初年度は、OiBokkeShiと三重県文化会館とともに、11月から稽古をはじめ、岡山・三重の2会場で公演を実施します。岡山メンバー出演の『老人ハイスクール』と、三重メンバー出演の新作『いざゆかん』の2本立てで上演いたします。どちらも「老い」や「介護」を演劇で明るく描いた、「老い」に前向きな気持ちになれる作品です。「老人ハイスクール」作・演出:菅原直樹少子化で廃校になった学校が老人ホームとして再利用されている。ある朝、目覚めた入居者のハットリさんは「さて、テストの採点をするか」とつぶやいた。ハットリさんの勘違いからはじまる、高齢者ばかりのスクールライフ。老人ホーム青春群像劇。「いざゆかん」作・演出:菅原直樹岡山で一人暮らしをしていたウタコさんは、三重の息子家族と同居することになった。しかし、息子家族はめちゃくちゃだった。息子は小さな頃からの夢を叶えてヒーローとして活躍しているが、真の悪党が嫁であることを知らない。在宅アクションアドベンチャー。【スタッフ・キャスト】作・演出:菅原直樹出演 :公募岡山メンバー(約20名)・三重メンバー(約10名)【岡山公演】日時:2024年3月3日(日)14時開演会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ 小劇場演目:「老人ハイスクール」(出演:岡山メンバー10名)「いざゆかん」(出演:三重メンバー10名程度)岡山メンバーのうち「老人ハイスクール」に出演しない10名も、別演目で舞台に出演します。【三重公演】日時:2024年3月9日(土)・10日(日)両日14時開演会場:三重県文化会館 小ホール演目:「老人ハイスクール」(出演:岡山メンバー10名)「いざゆかん」(出演:三重メンバー10名)三重メンバーのうち「いざゆかん」に出演しないメンバーも、別演目で舞台に出演します。■岡山公演に向けてのスケジュール稽古日程:11月11日(土)10:00~12:00 ※岡山メンバー顔合わせ11月19日(日)14:00~17:0012月2日(土) 14:00~17:00 ※岡山・三重オンライン交流会12月3日(日) 14:00~17:001月13日(土) 14:00~17:001月14日(日) 14:00~17:001月27日(土) 14:30~17:30 ※三重メンバーとの合同稽古1月28日(日) 10:00~13:00 ※三重メンバーとの合同稽古2月10日(土) 14:00~17:002月25日(日) 14:00~17:002月27日(火)~3月3日(日)終日稽古会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ内(予定)■作・演出 菅原直樹氏から参加者へのメッセージ人はみな俳優で、人生という舞台で役を演じています。人生のこれまでを振り返ったり、これからを想像したりして、いつもの“わたし”とは違う“わたし”を演じてみませんか。人生はいつもぶっつけ本番ですが、仲間と演じ合うことでリハーサルができます。ともに「老い」「ぼけ」「死」の明るい未来を描きましょう。■菅原直樹 プロフィール劇作家、演出家、俳優、介護福祉士。「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。2016年より活動拠点を岡山県奈義町に移す。平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)受賞。主催 :岡山市、公益財団法人 岡山文化芸術創造、三重県文化会館[指定管理者:公益財団法人三重県文化振興事業団]企画・制作:岡山芸術創造劇場、三重県文化会館菅原直樹氏 (撮影:草加和輝)岡山芸術創造劇場 ハレノワ 外観 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月30日時は、誰にでも平等に流れます。努力により、老いを感じさせない容姿や身体を作ることができても、いつまでも10代の頃と変わらず、若々しいままなんて、ありえません。だからこそ、大人になり年を重ねていくと、私たちはふとした瞬間に、こうつぶやくことがあるのです…。昔はこれくらい余裕だったのに。海原こうめ(@koume_umihara)さん夫婦もまた、そう思わずにはいられない状況に遭遇したといいます。若い頃と比べて食が細くなったほか、脂っこい食べ物に過敏に身体が反応するように…!大量の天ぷらを食べたことで、そろってお腹を下してしまった、海原さん夫婦。声にならない叫びをあげながら、猛烈に老いを感じたといいます。胃もたれや胸やけ、下痢など、きっと、多くの大人たちが似たような体験をしたことがあるでしょう。気持ちは若いままでいても、身体は正直です。だからこそ、おいしいものをおいしく味わえる間に、好きなものを食べましょう…!老いを実感した時には、手遅れなのですから。[文・構成/grape編集部]
2023年06月08日60の名言を手がかりに、人生を深く、豊かに味わうための珠玉の一冊。『小津安二郎老いの流儀』4月19日発売!株式会社双葉社は60の名言を手がかりに、人生を深く、豊かに味わうための珠玉の一冊『小津安二郎老いの流儀』を生誕120年の節目の年に発売した。『小津安二郎老いの流儀』の著者・米谷紳之介氏は、古き良き昭和を描いたと思われがちな巨匠を「高度経済成長の時代に、老いの孤独や切なさといった近未来のテーマに挑んだ冒険者」と見る。令和5年の現在は、まさしくその「近未来」。高齢者の増加に伴い、死亡者数は戦後最多を更新中だ。しかし、小津に暗さはない。本書に登場する珠玉の名言からは、仲間を愛し、酒を愛し、美術品を愛で、仕事に一切の妥協をしなかった「老い上手」な姿が浮かび上がってくる。「なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う。」「ぼくは人間を上から見おろすのがきらいだからね。」「贅沢と無駄使いは違う。」「品行はなおせても、品性はなおらない。」……etc.当時の役者やスタッフ等の貴重な証言を掘り起こし、名言の裏に隠された価値観を探り当てる米谷氏の筆が光る。ロマンスの噂があった原節子にまつわるドキッとするような一言も、小津の色気を感じさせて興味深い。なにより巨匠の言葉は、若さや美しさを失っても、いや失ってからが “いい顔”になれるチャンスだと気付かせてくれる。人の世のままならなさを受け入れて、初めて出せる味があるのだと。小津に「人間がいい」と絶賛された笠智衆は代表格だろう。冒頭の『東京物語』でも、その魅力は遺憾なく発揮されている。美男美女にはなれずとも、いい顔にはなれる。洒脱な小津の名言は、きっと最高の「人生の後味」を約束してくれるはずだ。書誌情報書名:小津安二郎 老いの流儀著者 : 米谷紳之介発売日:2023年4月19日発売元:双葉社定価:1,925円(税込)判型:四六判ISBN:9784575317930詳しくは… 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月20日「人生100年時代」といったテーマで、マスコミが高齢化を取りあげ、世間も関心を持つようになりました。高齢単身者の住まいについても注目が集まっています。住宅を所有したほうがよいか、賃貸のほうがよいか論議がすでに行われていますが、今回は、高齢になったときに持ち家の方がよいケースについて考えます。■ 1. 今、高齢単身者の住宅事情は?【IWJ】Image Works Japan / PIXTA(ピクスタ)総務省統計局・平成25年住宅土地調査によると、高齢者(65歳以上)がいる世帯のうち、高齢単身世帯は26.5%。さらに、高齢単身世帯のうち、33.9%は賃貸住宅に居住しています。1-1高齢単身者の賃貸需要と供給はアンバランスまちゃー / PIXTA(ピクスタ)今後、賃貸住宅の需要の多くを支える単独世帯が増加傾向にあります。国立社会保障・人口問題研究所による予測では、2035年の単独世帯(一人暮らしの人)の数は、2015年を100とすると、愛知では110.9、大阪では103.9、東京では103.6、福岡では100.3です。このことから、単独世帯における高齢者構成比は増加し、高齢単身世帯の賃貸需要も増えるといえます。1-2 大家さんは住宅を貸したがらないfreeangle / PIXTA(ピクスタ)高齢単身世帯の賃貸需要が増えてもそれに伴う供給がうまくいかないのが現状です。大家さんは次のことを懸念し、高齢単身者に住居を貸し渋っています。年金収入のみで家賃が払えないのではないか身内が高齢者ばかりで、連帯保証人がいない室内で孤独死する可能性が、若者よりも高いごみ置き場まで歩くのが億劫で、部屋や共用部に溜め込み不衛生になるこれらの理由から、高齢者に住宅を貸したがっていない大家さんが多く、高齢単身者の賃貸住宅の需要と供給のバランスは崩れているのです。■ 2.高齢単身者で持ち家を所有するメリットは?住宅を所有する高齢単身者のメリットと、さらにお得に住む方法を考えてみましょう。2-1 寿命が長くなると、持ち家の方が安く済むEKAKI / PIXTA(ピクスタ)35歳で4,000万円の家を30年ローン、金利1%、頭金、ボーナス返済なしで買ったとします。月の返済は129,000円で65歳には完済します。固定資産税などを考慮しない、純粋な家賃返済の返済金額は4,644万円です。一方、35歳から65歳まで月10万円の賃貸に住み、65歳から90歳まで8万円の賃貸に住んだとします。更新料や初期費用を考慮しない、家賃のみの合計金額は6,000万円です。長生きすればするほど、賃貸は費用が掛かります。持ち家は、支払いが終われば自分の資産になり、売却することもできます。売却の際は「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円特別控除の特例」が適用になりますので節税も可能です。2-2 住み替えのリスクがないおおたま / PIXTA(ピクスタ)高齢になると、バリアフリーに変更するなど、改修することも考えられます。賃貸の場合は、基本的に入居者都合での大掛かりな工事は認められないので、使い勝手が悪くなったら、住み替えしなくてはなりません。しかし、1-2で述べたような理由で、次の住まいが見つからない可能性があります。持ち家の場合は、自分の家なので、工事は自由です。マンションの場合も、規約による制約はありますが、賃借よりも自由度が高くなります。住宅ローンの審査に通り、支払いさえすれば、無収入でも住み続けることができます。2-3 メリットを多くするためのポイントはPIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)メリットを享受するためには、物件選びの際に次のことが必要です。都心でアクセスの良いところ、駅から近い物件を選ぶ大規模マンションのほうが共用部分のグレードが高く、資産価値が上がる可能性があるタワーマンションの上層階は下層階と評価額は同じでも、資産性は高くなるこれらの条件を満たす物件なら、資産価値が上がり、売却や相続の際に有利となります。■ 3.住宅を買うべきでない場合はこんなケース以上のように高齢単身者が家を持つメリットはたくさんありますが、下記のような人は、住宅購入のメリットが少なくなる可能性があります。該当する人は、デメリットを理解したうえで購入するかどうか判断すべきです。3-1 住宅ローンの返済が65歳以上まであるkai / PIXTA(ピクスタ)多くの人が65歳以上になると給与が減る、仕事に就かないなどの理由で、それまでに比べ、年収が目減りします。今までと同じ金額の住宅ローンを支払うことは、家計の負担になります。そのために、住宅ローンが65歳までに返済できる計画が難しい人は、住宅購入を再検討すべきです。3-2 自宅用に50平方メートル以下の物件を検討しているfreeangle / PIXTA(ピクスタ)住宅ローン控除を受ける際、「延床面積、または専有面積が50平米以上」という要件があります。単身用のマンションを買う場合、この要件に引っかかり、控除を受けられない物件が意外に多くあるので注意が必要です。面積は登記事項証明書に記載されている広さで判断します。50平米未満ですと、登録免許税などのほか税制でも要件から外れるものがいくつかあります。購入するなら50平米以上の物件をおすすめします。3-3 住宅ローンを利用予定だが勤務年数が短いGraphs / PIXTA(ピクスタ)勤務年数が短い人は、審査で落とされる場合があります。また、希望融資額よりも少ない額しか融資されない場合もあります。結婚している人ならペアローンなどで融資を増額できますが、単身の人は、自分の所得のみで判断してもらうため、融資増額の可能性は少なくなってしまいます。現金で補てんする方法もありますが、無計画に現金を充てるのは危険です。あと数年、賃貸や実家に住んでから購入することも視野に入れ、もう一度考えましょう。■ 4.まとめYNS / PIXTA(ピクスタ)寿命が延びるということは、その分、住まいにかかる費用も増えることを意味します。費用面から考えて、若いときから持ち家に住む方が安価な場合も出てきます。高齢になったときの資金返済計画やリフォーム計画を考えて、自分に合っている住まいはどちらか、もう一度考えてみましょう。
2018年12月13日高齢化や人口減少が進行することにより、我が国では今後様々な問題が発生すると予想されており、その中には「空き家の大量発生」や「廃墟マンションの出現」といったマンションに関わってきた者にとって目を背けたくなるものも含まれています。何か適切な解決策はないか、と「第2回団地マンションリノベーション総合展」で開催されたマンション管理についての講演会に先日参加し、思いがけない考え方に接することができました。■ 団地マンションリノベーション総合展とは?11月20日~22日に東京ビックサイトで開催された「Japan Home & Building Show2018」は住まいに関する建材・部材・設備・サービスが一堂に会する日本最大規模の専門展示会で、その中で「第2回団地マンションリノベーション総合展」も併せて開催されていました。イベントでは講演会も開催されており、大手のマンション管理会社である大和ライフネクストの丸山肇氏による「高経年マンションのための将来設計」は、マンションで今後予想される危機を避けるために何が必要かを説いたものでした。■ 2025年のマンションでは「2つの老い」が進行している!?2025年の日本は国民の3人に1人が65歳以上で5人に1人が75歳以上という「超・超高齢社会」となっており、それによって発生する諸問題が「2025年問題」と呼ばれています。マンションは総戸数が700万戸を突破しますが、それと同時に高経年化が進行し、全体の平均築年数がなんと28.3年なります。さらにマンションの内部では60歳以上の世帯主が全体の70%を超えると予想されており、2025年のマンションは建物と居住者の「2つの老い」という問題にさらされることになります。しかしここまでなら筆者もよく知っている事実です。■ 盲点だった「終の棲家を全うした後」スイマー / PIXTA(ピクスタ)管理が簡単でバリアフリー化が進んでいるマンションは高齢者の住まいとして適しており、子供が独立した夫婦が戸建てを売却してマンションに住み替えるという事例も珍しくなくなっています。以前なら戸建てに移る前のひとつのステップだったマンションですが、今では終の棲家として永住志向が高まっています。「終の棲家を全うした後」という視点は筆者にとっても盲点でした。講演では「マンションで人生を全うするたびに空き家が増える」と説き、「その後の姿」として1.子供たちも、多くは自分の家を所有済み、転売して新しい購入者が住む。2.転売せずに賃貸に出す。賃借人が付くなら、空き家にはならない。3.売るに売れず、貸すに貸せず。固定資産税や管理費等が持ち出しになる負の資産になる4.負の資産として、はなから相続を放棄。管理費等の請求先がない状態へという4通りのモデルを提示しています。1か2なら全く問題なし。管理会社のフロントを長くやった筆者は3の事例は知っていますが、4については考えたこともありませんでした。今回のセミナーで最も印象深かった項目です■ 「三つの方法」に飛びつくな?ABC / PIXTA(ピクスタ)2025年問題で最も避けなければならないのが管理不全によるマンションの廃墟化であることは誰もが認めています。老朽化したマンションの「建替え」や「更地清算」が現実問題としてかなり困難である以上、諸問題への対策としては「長寿命化」しかないというのが一般的な論調となっています。これについては筆者も同感でしたが、一方で「長寿命化」のために必要だとして提示された管理組合の活動内容に対しては「非現実的」と感じたのも事実です。この何とも悩ましい問題に対して講演では「3つの方法に飛びつくな」とし、現状を把握してマンション全体で学び、共有化していくことこそが大切であるとしています。「長寿命化」「建替え」「更地清算」という「3つの方法」 はどれもハードルが高く、最初からどれかひとつに決め打ちしてしまっては話がまとまらなくなってしまうからです。それぞれのマンションが持つ潜在力を全員が正確に把握し、アイデアを出し合えば「3つの方法」以外の解決策が見つかるかもしれず、たとえ最終的に「3つの方法」のどれかに頼らなければならなくなった場合でも、このような取り組み方をすれば今後につながります。■ 持続可能性につなげる方法を考え出す建物と居住者の「2つの老い」という問題に対して講演では「持続可能性」という考え方を提示し、若い世代が「住みたいと思える価値造り」がカギになると説いています。筆者もフロントとして数多くの管理組合を見てきましたが、売買などにより常に新しい人が入ってくるようなマンションでは管理組合も幅広い年齢層で構成されており、そのような組合は多様な問題に対応できるだけの強さと柔軟性を持っていたと思います。「マンションの廃墟化を防ぐには長寿命化しかない」と突っ走るより、こういった考え方の方が多くの人にとってはとっかかりやすいかもしれません。■ 自分がかかわるマンションだけは何とかしたいPIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)今後人口減少が加速化していく中、それでもマンションは建ち続けています。需要の減少が確実な状況で供給が変わらないのですから、いくら個々のマンションで「持続可能性」を追求しても社会全体の流れとして「空き家の大量発生」というのはもはやどうしようもないでしょう。こうした中で採りえる策としては「自分が関わるマンションだけは何とかする」ということしかないかもしれません。
2018年12月06日わたしは現在36歳、今年37歳になります。気が付いたらすっかり、アラフォーと呼ばれる年代にさしかかっているお年頃でございます。最近だんだん意識し始めたのが「老い」なのです…。では、どうぞ!!いつの間にか増えた白髪に、シミ、しわ、たるみ。生活に疲れてる感じが顔に出ちゃうんですよね!!(笑)そして、これはなぜかついやってしまうのですが、周囲の平成生まれの若いママに、ついつい昭和の話を(自虐的に)披露してしまうのです!!(わたし黒船見たことあるし!! ドヤァ!! みたいなヤツです(笑))若いママたちは「へぇ~~」と興味深げに聞いてくれるけど、たぶん「へぇ~~」としか、言えないんだと思う…。ご、ごめんなさーい!!!さてそんなわたしも、若い頃は年を取った自分なんて想像できなかったのですが…自分が年を取って老いていくなんて遠すぎて信じられなかったし、見た目が変わったり衰えていくなんてこと、受け入れられる気がしなかったのです。けど、いつのまにか年を取ってきた自分もすっかり馴染んでいる(笑)。ほら!! 気づいたら、あのタレントさんだって白髪染めのCMに出てる!! ほらほら、あのタレントさんも介護用パンツのCMに!!ああ…そうかそうか、みんな一緒に年をとっているんだなぁ…。時の流れはどんな人でも平等なんだなぁ…。なんとなくホッとしたわたしでしたが、上手に美しく年を重ねていける自信は全くないのでした。残念…!!(うっうっ…号泣)
2018年01月30日女性なら誰しも悩む「若さ」と「老い」について。金八先生でおなじみの武田鉄矢さんは、anan女子にこんなアドバイスを送ります。***年齢を重ねると、若い頃美しかった人がちっとも美しくなくなったり、逆に美しくなかった人がエレガントになったり。女性は変化が激しいもの。特に、美や恋愛に執着した女性が老いる姿は、手の施しようがないね。宮殿が廃墟になったとか、そんな感じする時あるなあ。きれいな人って、宮殿のように圧倒的な美しさで人をひざまずかせる。でも、宮殿も寺院も崇める人が多いうちは賑やかだけど、その場所にパワーがなくなってくると「廃墟」になるよね。また、そういう人ほど若さや美にしがみつく。なのに老けないことではちっとも幸せになっていないんだ。そんな老い方をしないために、どうしたらいいか。それは最初から自分を「宮殿」みたいに仕立て上げないことだよ。人を和ませる商店街みたいな存在になれば、人に恵まれ幸せに過ごせる。老いても美しいことと、幸せなことは別問題なのだから。なにも、老いを飾ったりしなくてもいいんだ。見た目の美などの若い頃の価値観にしがみつかずに、長い人生を流れの中でとらえること。それが一生を通して幸せに生きる秘訣なんじゃないかな。◇武田鉄矢さん。『3年B組金八先生』『101回目のプロポーズ』など数々の名作に出演。フォークグループ「海援隊」のリーダーとしても活躍し、現在、13年ぶりのアルバム『去華就実』が発売中。※『anan』2015年7月22日号より。写真・中島慶子スタイリスト・川岸みさこ取材、文・大澤千穂
2015年07月16日