9月12日、ラコステが2016春夏コレクションを発表した。今シーズンのテーマは、オリンピック。これは2014年のソチ五輪に続き、2016年のリオデジャネイロにおいても、ラコステがフランス選手団のオフィシャルユニフォームを提供することを受けたもの。アーティスティックディレクターのフェリペ・オリヴェイラ・バティスタは、30年代から現在までのオリンピックを研究し、ブランドのアーカイブと組み合わせることでスポーティーさと洗練された都会の雰囲気を見事に融合させた。コレクションで最も印象的なのが、さまざまな国旗のデザインを用いたグラフィック。国旗をスクラップすることで生まれた再解釈の新しいモチーフと、国旗を用いた独自のカモフラージュ柄が目をひく。また組み合わされた旗は、ラコステが大切にしている普遍性や多様性の価値観も同時に表現。カラーパレットは、フランス、米国、英国、ロシアに共通するブルー、ホワイト、レッドの原色とスウェーデンのイエローとスカイブルー。素材は、コットンピケ、ニット、ジャージーなどを中心に、ふわふわと漂う軽やかなナイロンをあわせ、軽量スーツのジャケットには紙のように儚く薄い日本のクレープコットンを使用。また、シルバーの緊急用ブランケットや、アーミーグリーンのサファリドレスには、パラシュートナイロンなど、テクニカルな素材も欠かせない。デザインと同時に服の機能性も探求し、パイロットのジャンプスーツはファスナーを開ければゆったりとしたコートに早変わり。ドレスはウエストを締めると形が変わり、トレンチコートとナイロンのウィンドブレーカーはショルダーストラップを留めればケープになるといったマルチユースも特徴のひとつとなっている。
2015年09月16日DKNYが、9月17日4時(現地時間16日15時)からニューヨークファッションウィークで開催される、2016春夏コレクションショーのライブストリーミングを配信する。同シーズンは、DKNYへ新たにクリエーティブ・ディレクターとして就任したデザイナーデュオ、マックスウェル・オズボーン(Maxwell Osborne)とダオイー・チョウ(Dao-Yi Chow)が手掛ける初のコレクションとなる。2人は、パブリック スクール(PUBLIC SCHOOL)のクリエーティブ・ディレクターとしても知られる。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。
2015年09月16日9月11日、ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)が、2016春夏コレクションを発表した。プレゼンテーションは、ニューヨークの花問屋街にあるフラワーショップを模した会場で行われ、春を思わせる華やかな雰囲気に包まれていた。今シーズンのインスピレーション源は、都会を抜け出し見渡す限りにバラやデイジーなどが咲き誇る景色やニューヨークの花問屋街にあるフラワーショップ。2016春夏シーズンのカラーパレットは、クラッシックなホワイト&ブラックをベースに、カルーセルピンク、アリスブルー、サンシャインイエロー、ボードウォークベージュなどの明るい色味が加わる。素材は春らしく薄く柔らかなものが中心で、レース、フリルやプリーツなどのフェミニンなディテールが、優しくロマンチックなムードを一層引き立てる。また、ケイト・スペードが得意とするアニマルモチーフの籠バックや、クラッチバックなどのアクセサリーの存在も忘れられない。今回とっておきのニュースは、ケイト・スペード ニューヨークが新たに「ブルーム ストリート レーベル」を発表したことだ。このコレクションはケイト・スペード サタデーのDNAを引き継ぐよりカジュアルなラインで、デニムやTシャツ、コットンワンピースなどエントリープライスモデルを含んだ構成になっている。そして、この新ラインの登場にあわせ、ケイト・スペードのスタイル提案も一変。通常、コレクションごとにルックを提案する中、今回のスタイリングはラインの垣根を越え、全ラインをミックスコーディネートするという全く新しい試みが行われた。本家本元のケイト・スペード ニューヨークはもちろん、マディソン アヴェニュー レーベルとのミックススタイルも自在のため、ケイト・スペードの世界をより身近に、そしてその日の気分にあわせてフレキシブルに広く楽しむことができる。
2015年09月15日トリー バーチ(TORY BURCH)が9月15日22時(現地時間15日9時)に、2016春夏コレクションショーをライブストリーミングで配信する。なお、ショーの中継はこちらからも観覧可能。
2015年09月14日ラグ&ボーン(rag & bone)が、9月15日9時(現地時間14日20時)からニューヨークファッションウィークで開催する2016春夏コレクションショーのライブストリーミングを配信する。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。
2015年09月14日皆さん、こんにちは。パーソナルコーディネーターの秋葉優美です。秋のトレンドは春夏に続いて70年代風ファッションです。今回は70年代ファッションのキーワードである「柄コーデ」「デニムコーデ」「Aラインワンピースコーデ」「同系色コーデ」の4つのポイントを使った着こなしについてご紹介いたします。女性らしいキュートなコーディネートでデートにもお勧めです。■1.柄コーデひざ上柄スカートコーデです。派手な柄が入ったミニスカートにはベーシックカラーのニットを。元気なビタミンカラーのスカートにはブーティーでアクティブさをプラス、少し大人っぽい色・柄のスカートにはロングブーツを合わせてセクシーさを演出すると尚良いです。同じニットでもスカートや靴を変えるだけで印象もガラっと変わります。また、ブーツを履くことで短いスカートが苦手な方も挑戦しやすくなります。他の子とはかぶらない柄ミニスカートで男性の目線も釘づけです。■2.デニムコーデ今回はオーバーオールスカートを使ってコーディネート。オーバーオールの下にはTシャツを合わせると元気な印象に。ブラウスを合わせればいっきに大人のコーディネートに変身。Tシャツと合わせる場合は、少し子供っぽさが出てしまうので、その際には足元はヒールを合わせると良いです。また、ピアスやイヤリングでループ型の大人っぽいものを合わせたり、アクセサリーにもこだわるとよりオシャレ度もアップします。デニムコーデはカジュアルになりすぎるからデートだとなかなか着こなせないという方も女性らしいコーディネートを意識して挑戦してみてください。■3.AラインワンピースコーデAラインワンピースはキュートコーデが好きな方でしたら1着は持っているかと思います。Aラインワンピースを70年代風に着こなすのはニーハイブーツと合わせるのがお薦めです。華やかな柄ワンピースにもシンプルなベーシックカラーワンピースにも合います。ワンピースは男性が好きな鉄板ファッションでもあるので、何枚か持っていると毎日のコーディネートも迷わず楽しくなるでしょう。短いワンピースの裾とニーハイブーツの間からちらっと太ももを見せるのも、男性をドキっとさせること間違いなしです。■4.同系色コーデあえて上下で同系色を使うのが今年の流行。トップス、スカート、タイツ。まったく同じ色を使うのではなく「同系色」がポイントです。例えば、トップスが黒、スカートがグレー、タイツは黒。これは定番なので、真似しやすいカラー使いですね。トップスが赤、スカートは引締めのためダークカラー、そしてタイツは紫。こちらは一見奇抜なように感じますが、トップスとタイツの間に入るスカートで引き締めカラーを使っているため、あえてタイツに色物をもってくることでオシャレ度がアップするのです。個性的なオシャレボーイの彼にはぐっと刺さるコーディネートです。■おわりにいかがでしたでしょうか。夏から秋にかけてファッションも変えたい時期。ちょっとした工夫でトレンドポイントをばっちりおさえたオシャレ上級者になれます。ぜひ挑戦してみてください。(秋葉優美/ライター)
2015年09月14日アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)が、9月13日10時(現地時間12日21時)からニューヨークファッションウィークで開催する2016春夏コレクションショーをライブストリーミングで配信する。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。
2015年09月12日この夏大流行したガウチョパンツ。その波は秋冬もワイドパンツのブームは続きそうです。これさえあればトレンドでもある70年代スタイルが簡単に完成! でも、下手をするとスタイルが悪く見えてしまい、着こなしが難しいアイテムともいえます。そこで、着やせ・足長に見えるコーディネートのコツ、トレンドを演出する小物などとあわせて紹介します。■秋冬に選ぶならこんなワイドパンツ! 夏のガウチョに続くクロップド丈、そしてエレガントでリラックス感漂うロング丈。この2種がコーディネートの主役になりそうです。着回しを考えると、まずは張りや厚みがある生地でカジュアルなクロップド丈、とろみのある生地で女性らしさが増すロング丈をそれぞれチョイスしてみては。ワイドパンツは全体的にシルエットが重くなるので、色選びはベージュ・キャメルあたりが使いやすくてオススメです。また、流行アイテムと割り切って、春夏から引き続き注目のマルサラ色などで攻めるのも一手ですね。 ■足長&着やせして見える、ワイドパンツの着こなし方ボトムスにボリュームがあるシルエットは脚が太く短く見えがち。トップスは短めでコンパクトなものを選ぶのが鉄則です。トップスをインしてややハイウエスト気味にし、細ベルトでウエストマークしても足長効果が高まります。さらに上級なのが、上下を同系色でコーディネートし、縦に長くつながる視覚効果を狙うテク。巻物、ボリューミーなネックレスなどを合わせることで視線を首元に集めるとよりスタイルアップして見えます。また、足元は華奢(きゃしゃ)なパンプスではなく、プラットフォームやゴツめのブーツをチョイスすると全体が締まって見えます。クロップド丈はソックスやスニーカーなどで外しても楽しいですね。いずれも全体のつながり・バランスに要注意です。■一気に今年らしく! 追加投入したい小物たちただでもインパクト大なワイドパンツ、シンプルにまとめた方が断然洗練されて見えます。無地であわせたコーディネートをベースに、小物でパンチを効かせるのがおしゃれに見えるコツ。大流行の巾着型ショルダーバッグはどんな丈にもあわせやすく、トレンド感も出しやすいアイテムです。より今年風にしたいならフリンジ使いにも注目。ファーを部分使いしたカゴバッグなどもワイドパンツに負けないインパクトが出せますね。アクセサリーも大ぶりでゴツめがトレンド。ピアスやネックレスはもちろん、太めのレザーバングルにブレスレットを重ねたり、ボリュームのある手元を演出すれば今年らしさがうんとアップしますよ。
2015年09月08日2016春夏シーズン、パリメンズコレクションでは、遠目から見てそれとわかるような奇抜なシルエットは減少し、素材やディテールで品質の高さをアピールするブランドが多く見受けられた。その顕著な例が、ルカ・オッセントライバーとアルベール・エルバスによる、ランバン(LANVIN)だ。国立高等美術学校で発表された最新コレクションでは、ファッションに興味を持っていなかった人にも手にとってもらい、着てもらいたいという願いを込めて、構築的で大袈裟なシルエットは避け、ファブリックに刺繍を施したり、ストーンウォッシュ加工をするなど、今まで以上に素材やディテールのテクニックにこだわっている。テーマやストーリーを決めてコレクションを構成するのではなく、ミクロの部分からクリエーションをスタートさせるという創作方法はしばらく続きそうだ。ウィメンズ、メンズとも時代の空気感を巧みにとらえ、パリコレクションではトレンドセッターであるエディ・スリマンによるサンローラン(Saint Laurent)も、シルエットは全て控えめにし、その代わりにプリントや刺繍で華やかに彩った。元市場だったカロ・デュ・タンプルを会場に、レディースも含めて70体以上のルックを発表。エディ・スリマンがサンローランで復活を遂げた当初は、シンプルなデザインに物足りなさを感じなくも無かったが、今となってはそれが時代の空気となり、トレンドともなっている。エディ・スリマンは先見の明がある希有な存在だ。最高の素材と仕立てを際だたせるためにデザインを最小限に抑えているのが、ヴェロニク・ニシャニアンによるエルメス(HERMES)だ。コルドゥリエ修道院跡、現パリ医大の建物の中庭と回廊を会場にコレクションを発表。プリントシャツのためだけに版を作り、シェーブルレザーにレーザーカットのシルクをボンディングするなど、時間と労力を厭わない物作りの姿勢は感服の極みだが、ウォータースネークのブルゾンひとつをとっても、パッチワークの縫合部分の凹凸が見えず、まるでプリントのよう。驚異的な技術を駆使している。このブランドは、常にトレンドとは一定の距離を置く姿勢を保ち、現在のトレンドの中で同列に語ることはできないが、結果的に時代の流れに合致しているといえるかもしれない。ジルダ・ロアエックと黒木理也のメゾン キツネ(MAISON KITSUNE)や、チュイルリー公園内の特設テントでショーを発表したアミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)も、デザインの強烈さが表出しないタイプのブランドだ。それゆえに、ファッション業界関係者ではない一般層を取り込みやすく、着実に業績を伸ばしている。そうして、両者は5月、6月に、それぞれ3号店、4号店をパリ区と11区に相次いでオープンさせた。ハイファッションが減速するという厳しい状況の中、ファストファッションは依然として隆盛を続け、現在のメンズファッションはそういった時代の流れに迎合しながら次なる発展の道筋を模索し始めている。各ブランドは、デザインしないわけではないが、デザインという概念を変化させる必要に迫られているようだ。
2015年08月17日2016春夏シーズンのパリメンズコレクションでは、依然としてショーを開催するブランドが趨勢を占めていたが、客席を設けないプレゼンテーション形式でコレクションを発表するブランドが徐々にではあるが増えてきている。ブランド側にとっては、客席を設営する必要が無く、それに伴って大きな会場を借りる必要も無く、それらに掛かる警備費など、様々な経費を抑えることが出来、支出を削減できることが大きな利点だ。今季を見渡してみると、日本の2ブランドがプレゼンテーション形式で見せて強い印象を残した。パリではコレクション発表が2回目となる、相澤陽介が手がける、ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)は、パリ中心にあるイベントスペース「アトリウム」を使用。ここは多くの若手デザイナーがショーやプレゼンテーションを行い、巣立っていった場所だ。パリでは新人扱いとなり、未来を嘱望される「ホワイトマウンテニアリング」には相応しい場所といえる。所々に植物を配したブロックを積み重ねたランウェイをモデル達が闊歩。色調を抑えたグレーイッシュでグラフィカルなアディダスとのコラボレーションアイテム10体と、ステンドグラスのようなプリントを使用したオリジナルラインのアイテムの対比が興味深かった。森川マサノリのクリスチャン・ダダ(CHRISTIAN DADA)は、マレ地区のガレージを舞台に映画のセットのようなプレゼンテーションを行った。それもそのはず。暴走族を描いてスキャンダルとなった1953年の映画『乱暴者』から着想を得ているのだった。バイクにまたがっているモデル達が、1人ずつ前方に出てポーズを決め、元の場所に戻る、というシンプルな演出。ラメのアーガイルチェックやタイガー、イーグルなどのモチーフをあしらいながら、何となくワルそうな雰囲気を見事に表現。天晴れと思わされた。フランスのイーチ × アザー(EACH × OTHER)とスウェーデンのアクネ ストゥディオズ(Acne Studios)は、それぞれマレ地区のギャラリーを使用してアーティなプレゼンテーションを開催。イラン・ドゥルイとジェニー・マナーハイムによるイーチ × アザーは、サン・クロード通り沿いのギャラリーを借り切り、ブレア・シバース、ロバート・モンゴメリー、ジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャックという3人のアーティスト、デザイナーを招いて、3名の個別の作品を展示しながらコラボレーションアイテムを交えたコレクションを発表。イーチ × アザーが掲げるファッションとアートの融合を見事に表現して見せていた。ジョニー・ジョンソンによるアクネ ストゥディオズはギャラリー街であるトンプル通りのギャラリーを使用。アーティスティックなオブジェの周りを、ハイヒールを履いたフェミニンなルックのモデル達が歩き、その対比が非常にシュールレアリスティックだった。プレゼンテーション形式のコレクション発表では、服を着たモデル達が並び、その周りをジャーナリストやバイヤーが自由に行き交うことができる。あるいは、ほんの数10cm程の距離でモデルが目の前を通り過ぎるため、ディテールまで凝視することが可能。つまりは、後日ショールームを訪れる手間が省け、時間を稼ぐことができるのだ。短い期間で多くのことをこなさなければならないジャーナリストにとってはとても有り難いことである。パリコレクション全てがプレゼンテーション形式の発表になってしまったら無味乾燥なものとなり、ジャーナリストもバイヤーも来なくなってしまうのだろう。しかし、会場選びや演出などで多くのことを表現可能にすることが実証されているのだから、現在のファッションを取り巻く経済状況に鑑みても、もう少し割合が多くなって良いのかもしれない。
2015年08月12日トーガ ヴィリリース(TOGA VIRILIS)が2016春夏コレクションを発表した。今回のコレクションは、大正・昭和時代の日本で学生などを中心に一斉を風靡した「蛮カラ」 のエッセンスや、日本駐在の米兵のお土産としてうみだされた「スカジャン」の刺繍などの象徴的なジャポニズムが着想源。また、マリンとモロッカンアフリカンスタイルを組み合わせたミックススタイルを絶妙なバランスでまとめた。特徴的なのは、テープやフリンジなどのクラフト的装飾や赤や緑などのカラフルなプリント。バンカラの定番である腰の手ぬぐいを思わせるスカーフや、トーガのアイコンであるメタルアクセサリーを組み合わせたスタイリングも欠かせない。透ける素材を重ね着したようなニットや、刺繍シャツも一枚オブラートに包んだようにうっすらと肌が透ける透け感が繊細さを加える。マリンルックに代表されるアウトポケットのジャケットとバギーパンツのスーツ、変形のセーラージャケットやパネルプリント柄で構成されたアイテムが新しい提案となる。
2015年08月10日2016春夏シーズンのメンズパリコレクションでも、特にビッグブランドのショーで目に付いたのがアメリカンカジュアルスタイルだった。そして、キーアイテムとなっていたのがスタジアムジャンパーだ。スタジアムジャンパーを祖とする日本のスカジャンからインスパイアされた刺繍入りシルク製ブルゾンを多数発表した「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」、同じくスカジャン風パッチワークレザーブルゾンを提案した「ヴァレンティノ(VALENTINO)」など、フォーマルではない、気軽に着ることのできるアイテムを前面に押し出したブランドが目立つ結果となっていた。多くにマリリン・モンローの写真をあしらった「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」のコレクションでも、スタジアムジャンパーの要素が見られた。そして同時に散見されたのが、ハワイアンやカルフォルニアをイメージさせるアメリカンカジュアルの意匠。ヴァレンティノはパイナップルを、ドリス ヴァン ノッテンはエルヴィス・プレスリーから着想したハワイアンモチーフを、「サンローラン(Saint Laurent)」はカルフォリニアのサーフミュージックからインスパイアされたコレクションの中で、パームツリーモチーフで飾ったスタジアムジャンパーを発表。その他にも、先述のルイ・ヴィトンは鶴や龍などのアジアンモチーフを多用しながらも、アイビー・リーグやバスケットボールのユニフォームの要素を加え、アメリカのイメージを強烈に印象付けた。ウェアラブルなハイファッションを目指し、シンプルなアイテムを追究する結果、イメージを作りやすいアメリカンカジュアルに行き着いた、ということなのだろうか。先進的なデザインというものが出尽くした感のある現在、人々は定番商品や永遠のクラシックを志向し、脱トレンドの流れの中で登場したのがアメリカンカジュアルだった、と言えるのかもしれない。
2015年07月28日エルメスが2016春夏メンズコレクションを発表した。コレクションのテーマは、都会の街歩き。カラーパレットはブロンズ、ネイビー、ブラックなど都会的なダークトーンのカラーに、セラドン、ディープライラックなどのアクセントカラーを加え、明るい色彩のハーモニーが軽やかで洗練された印象に仕上がっている。ダブルや2ボタンのスーツにはカシミアのマフラーを一巻きして動きをつけたり、しなやかなジャケットにはジョギングパンツを合わせたりと、都会的でありながらスポーティーな雰囲気。 プルオーバーにはスウェット風のディテールが施され、ストレートなパンツには異素材や異なるカラーのラインがひねりを加える。 スリムなテーパードパンツはすっきりとした印象で、グラフィカルなプリントを施したジャケットとも好相性。しなやかで構築的なシルエットに用いた素材は、滑らかなダブルカシミ ア、カシミアフランネル、レザーなど。“そぞろ歩き”のパートナーにもってこいの、軽くて暖かいコートも揃う。
2015年07月22日花火大会やプールなど、真夏のイベントシーズンが到来し、メイクのトレンドも気になる頃ですよね。株式会社コスメディック・アイが、20~34歳の女性を対象にトレンドメイクに関する調査によると、85%が作りこみすぎない“ちょい抜け感メイク”を支持。おしゃれ感度の高い女性たちは、この夏も「すっぴん風メイク」に夢中のようです。■がっつり囲みメイクはもう時代遅れ?調査方法は、同一人物に3種類の異なるメイクを施し、「どのメイクが好きか」を質問したもの。アンケートでは、真ん中の写真の「ちょい抜けメイク」を選んだ人が最も多く、46%。2位の「抜け感メイク」と合わせると、85%がナチュラルなメイクを好んでいることが明らかになりました。一方で「囲みメイク」を選んだ人は、わずか15%。下まぶたにシャドーをつけたり、デカ目効果を狙った囲みアイラインなどは、もはや時代遅れな印象を与えてしまうもの。さらに表情がキツくみえて、男受けも悪いことが不人気の理由なのかもしれません。また、3種類のメイクがそれぞれどんなシーンに合うかを聞いたところ、ちょい抜けメイクは「女子会」「異性とのデート」「合コン」「仕事」などの項目で高ポイントを獲得。ナチュラルで上品な仕上がりなので、幅広いシーンで使えるメイク術ともいえそうです。■抜け感メイクのポイントは?しかし「可愛くなろう!」と気合いをいれてメイクをすると、濃い仕上がりなってしまいがち。一方、極薄メイクだと「体調悪いの?」と心配されたり、合コンや飲み会で目立てなかったりするものですよね。ちょうどいいルーズな抜け感を手に入れるには、どんなポイントに気を付ければいいのでしょうか。アイラインはブラウン系アイラインは黒で引くより、ブラウン系のカラーのほうが優しい目元を作ることができます。ブラウンのアイシャドウを目の際に薄っすら入れるだけでもOK。くるんとまつ毛をカール根本からビューラーでまつ毛を持ち上げて、デカ目を作ります。マスカラを中央部分に軽くオン。キツい印象を与えるカラコンやつけまなどは、使用しません。シャドーで気合は入れないアイシャドウは、全体にはのせず、まぶたの中央にパール系の明るい色を薄くいれるのがポイント。ツヤのあるふっくらとした印象になるはず。ベースメイクはしっかりと抜け感メイクのポイント「目元を薄塗り」に仕上げること。その分、素肌の美しさが問われます。クレンジングや保湿など、日頃のケアをしっかりと行い、顔色が悪く見える場合は、コントロールカラーやコンシーラーでカバー。ノーファンデ美人を目指しましょう。ただの手抜きにならないように要注意。アイメイクの“抜け感”を意識して、ナチュラル美人を目指しましょう。
2015年07月21日梅雨が明け、本格的な暑さがやってくるこの時期。セールでの夏物の購入を考えている人も多いのではないでしょうか。いま買って、1~2ヶ月しか着られないよりは、秋冬まで長く使えるアイテムを選んだほうが賢いはず!今から買い足す夏物はどんなものが良いのか、秋冬のトレンドの特徴を参考にしたおすすめアイテムを紹介します。まず、トップスを選ぶなら透け感のあるデザインやシフォン系のアイテムがおすすめ。秋冬はちょっぴりセクシーなシースルーアイテムが流行予感のため、ブラウスやTシャツも、そんなデザインのものだと、秋冬もコートのINに着ることができます。ほかにも、ミリタリーやワークも秋トレンドのキーワードのため、ミリタリー系のシャツを選んでも良いですね。次にボトムの場合には、断然ワイドタイプを選びましょう。秋冬も引き続きワイドパンツが流行するようです。デニムバギーやアースカラーのワイドパンツなら、秋冬でもたくさん活躍しそうです。ほかにも、70”sスタイルもまだまだ続くため、エスニック柄のマキシ丈ワンピースやジャンプスーツを1着持っていても良いでしょう。最後に、おしゃれ女子にもっともおすすめしたいのが、サロペットです。秋冬はつなぎやサロペットがついに主役に躍り出そうな予感。デニムやレザーの生地だと長く穿くことができますね。シルエットはすっきりとしたタイト目のものだとさらに良いでしょう。今から夏アイテムを購入するのなら、ぜひシーズンをまたいでも使えるアイテムを選びましょう。そうすれば、季節の変わり目だって違和感なく、秋冬トレンドを先取りすることができますよ!
2015年07月17日パリ7区にあるケ・ブランリ美術館を会場に2016春夏コレクションのショーを発表したイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)。デザイナーの高橋悠介は、写真家の水谷吉法の作品を取り込みながら、イッセイ ミヤケ メンらしいアーティスティックな世界観を描き出した。東京に生息する野生のインコを撮影した水谷吉法による「TOKYO PARROTS」をモチーフにしたシリーズでは、色鮮やかなプリントコットンシャツや、写真を緻密に表現したジャカードのジャケットが登場。写真をプリントした不織布でスリット糸を作り、その糸を織り込んだ軽量のツイードやニットも、このブランドらしい革新性を感じさせるアイテムだ。メキシコの建築家、ルイス・バラガンやメキシコの街並みからインスパイアされたヴィヴィッドなカラーブロックのシリーズでは、ヘンプやコットンリネンのアイテムを組み合わせ、春夏らしい色鮮やかさも加わって強い印象を残した。東京の街を断片的に撮影した水谷吉法の「COLORS」を引用したシリーズでは、コットン素材にインクジェットでプリントし、グラフィカルなストリートスタイルを提案。アート写真とファッションのミクスチャーを巧みに表現して見せていた。
2015年07月16日コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARCONS SHIRT)の2016春夏コレクションショーが、パリのヴァンドーム広場にあるコム デ ギャルソンの自社ショールームで行われた。“BOY”の文字を織り込んだニットプルオーバーで幕開け。ストライプのシリーズでは、パッチワークでストライプを表現した袖のシャツや、ボーダーのロングスリーブシャツなどがバミューダパンツとコーディネートされて登場。襟やパイピングにストライプを用いたジャケットも見られた。山の風景をモチーフにしたニットやプリントシャツには、所々穴が開き、その穴のアイデアはカットアップのホワイトシャツのシリーズに連なり、ややパンキッシュな印象を与えた。数種類のファブリックをパッチワークしたシャツのシリーズは、グラフィカルでクリーンな仕上がり。今シーズンのトレンドであるハワイアンモチーフのシャツも登場。そこにも無数の穴が開けられていた。”free”や“live”の文字が踊るロングスリーブシャツ、ベルトでデコレーションしたロック的なシャツが続き、最後は再びストライプのジャケットやダッフルで爽やかに幕を閉じた。
2015年07月15日コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN)は、移民史博物館を舞台に16SSコレクションを発表。元々は1931年の万国博の植民地パヴィリオンとして建立され、後にアフリカ・オセアニア美術館として利用されていた代表的なアール・デコ様式の歴史的建造物が会場となった。アフリカの太鼓がとどろく中に登場したのは、ネックレスやヘッドギア、盾や槍など、アフリカのマサイ族等の民族的な装飾を身につけたモデル達。しかしテーマはアフリカではなく、デザイナー・渡辺淳弥が得意とする繊細なパッチワークがメイン。シャツやショーツ、ジャケットやパンツには、アフリカ人が好むバティック地を始め、ハウンドトゥースやプリンス・オブ・ウェールズチェック、フローラルなどのプリントを巧みにパッチワークし、一見無国籍な雰囲気。全面パッチワークになっている、手の込んだリバーシブルのジャケットも多数登場。定番となっている「リーバイス(Levi’s)」とのコラボレーションでは、パッチワークを施したGジャンやデニムが登場。スニッカーズとのコラボレーションシューズは、多くはレースアップタイプで、クラシカルな雰囲気がそれぞれのルックを引き締めていた。
2015年07月14日川久保玲によるコム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)は、オペラ座に程近いイベントスペースを借り切って2016春夏コレクションのショーを行った。テーラリングの価値を再認識するために、敢えて逆説的にそれを壊すという同メゾンらしい自由な発想に基づいたクリエーションを披露。美しく仕立てられたテーラリングのジャケットには、ハサミで袖に切り込みを入れ、ヘムをジグザグにカット。しかし、全てはバランスを計算してのことで、新鮮なシルエットは美しく目に映る。インナーに合わせられているシャツ用のファブリックを用いたトレンチ風のシュミーズやブルゾン風のシュミーズなどは、挑発的なジャケットに反して優しい印象を与え、硬軟の対比を見せた。今シーズン、一見して目に付くようなデザインは省き、シンプルなシルエットを目指すメゾンが多い中、パリコレクションらしいクリエーションを見せ、独自の方向性を堅持する貴重な存在となっていた。
2015年07月14日サンダルの季節がやってきましたね。スポーツサンダルや厚底タイプなど、今年の夏も気になるトレンドアイテムがたくさん登場しています。数あるサンダルの中から今回は、大人っぽくレディにはけるトレンドサンダルとおすすめコーデをご紹介します。ストラップ&太ヒールが今年らしい!Photo by ZOZOTOWN(nano・universe)今年のサンダルは、重量感のあるデザインが人気。レディなサンダルも、太めのヒールで足元にボリュームを出したほうが、今年らしい印象になります。さらに、アンクルストラップ付きのデザインならトレンド感たっぷり。ガサガサが気になるかかとも隠れるので、安心です。太めのヒールとストラップのおかげで、高いヒールでも歩きやすいというのも嬉しいポイント!ストラップの太さで印象が変わる!Photo by ZOZOTOWN(Rouge vif la cle)今年らしいボリュームのある足元が欲しいなら、太めのアンクルストラップを選んで。Photo by ZOZOTOWN(Rouge vif la cle)ちょっぴりモード感の漂う、旬の足元が作れます。Photo by ZOZOTOWN(apart by lowrys)とことん女らしくエレガントにいきたいなら、細めのストラップを選んで。Photo by ZOZOTOWN(apart by lowrys)きちんと感もあるので、 サンダルOKの職場ならオフィスファッションにも使えそうです。どんなカラーが人気?Photo by ZOZOTOWN(Rouge vif la cle)黒やブラウン系の定番色はもちろん人気ですが、それ以外だとバイカラー(2色の配色)デザインも要チェック!Photo by ZOZOTOWN(apart by lowrys)トレンドのシルバーをコーディネートのアクセントに使うのも、今年らしくておすすめです。背の低い人や足首の太さが気になる人は、ベージュ系のヌーディカラーのアンクルストラップを選びましょう。脚がスラッとキレイに見えますよ。トレンドサンダルはパンツとの相性◎Photo by ZOZOTOWN(apart by lowrys)旬のレディなサンダルはパンツファッションに合わせやすく、女っぽさを足したいときに重宝します。ストラップとパンツの間の肌見せを意識することで、バランスのいいスタイルに。Photo by ZOZOTOWN(nano・universe)トレンドサンダルと大人ショートパンツの相性は抜群。足元にボリューム感とシャープさをプラスすることで、ハンサムで女らしいスタイルが作れます。もちろん、スタイルアップ効果もバッチリ!今年のレディなサンダルは、女らしさとほどよいモード感が魅力です。シンプルカジュアルなファッションが多くなる夏に、大活躍すること間違いなし!夏セールでも狙い目ですよ。
2015年07月10日世の中は、絶賛サマーセールの真っ只中!夏服を買い足したいなと思っている人も多いのではないでしょうか?そこで、定番ワードローブにも合わせやすいトレンド感たっぷりのトップスをご紹介したいと思います。ロゴTシャツで、コンサバファッションに遊び心を! Photo by ZOZOTOWN(KBF)この夏は、ロゴTシャツに大注目!休日はもちろん、仕事でもジャケットのインナーとして着れば、マンネリがちなオフィスカジュアルに新風を吹き込んでくれます。Photo by ZOZOTOWN(JOURNAL STANDARD)モノトーンのシンプルなデザインなら、大人でも着やすいのでオススメ。布帛(ふはく)のTブラウスなら、カジュアルすぎない!Photo by ZOZOTOWN(Spick & Span)Tシャツにボトムといったシンプルなワンツーコーデが多くなる夏は、ついつい部屋着のようなスタイルになりますよね。そんなときは、布帛のTブラウスがオススメ。たとえば前身頃はレース、後ろはジャージー素材といったTブラウスなら、こなれ感もありながらカジュアルになりすぎないスタイルをつくれます。Photo by ZOZOTOWN(Spick & Span)楽チンだけどきちんと感もあるので、オフィスでも活躍してくれそうですね。ピンストライプのプルオーバーで、ハンサム女子に!Photo by ZOZOTOWN(BEAMS WOMEN)ピンストライプのプルオーバーは、今シーズンらしいハンサムなスタイルが作れるので、一枚持っていると便利です。ほどよいゆとりのあるシルエットで、ネイビーか白がベースなら涼しげで夏にピッタリ!Photo by ZOZOTOWN(BEAMS WOMEN)ピンストライプのおかげで、細見え効果も抜群!こちらのトップスも、コーディネート次第でオンもオフも活躍してくれますよ。どのアイテムも定番ワードローブに合わせやすくて、今シーズンらしさもたっぷり!ぜひ、セールで賢くゲットしてみてはいかがでしょう?
2015年07月09日パリの下町、11区にある大きな倉庫を借り切って2016春夏メンズコレクションのショーを行ったドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)。コレクションのタイトルは「ダダ ダンディ」。シュールレアリストのサルヴァドール・ダリと、女優のマリリン・モンローとの架空の対話をイメージ。エルザ・スキャパレリ、エルヴィス・プレスリー、ジョン・ライドンなどのアーティストたちを象徴するエレメントも散りばめている。クチュリエール、エルザ・スキャパレリの記号ともいえるロブスターの刺繍はジャケットの見頃を彩り、エルヴィス・プレスリーをイメージさせるハワイアンモチーフはパンツやシャツとなり、セックス・ピストルズのヴォーカリストだったジョン・ライドンを思わせるタータンチェックがパンツやジャケットを飾る。それらのモチーフに呼応するがごとく、B-52’Sの「Rock lobster」やプレスリーの「Love me tender」、ジョン・ライドンの後年のバンド、P.I.Lの曲がBGMとして使用された。アメリカンカジュアルなアイテムはマリリン・モンローのダークサイドとミックスされて独特の美しさを見せ、希代のアイコンたちの新しい側面を引き出しながら、ドリスらしいエレガンスを表現し切っていた。
2015年07月09日シンプルになりがちな夏ファッションの重要アイテムといえば、バッグ!ミニマムな装いに、大人の遊び心をプラスしてくれます。今シーズンも、夏だからこそ持ちたいバッグがたくさん揃っています!夏バッグのトレンドをチェックして、季節感のある着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか?夏気分も上昇!ナチュラル素材のバッグ Photo by ZOZOTOWN(MAISON DE REEFUR/KAYU)夏になると持ちたくなるのが、ラフィアやストロー素材のバッグ。自然を感じさせてくれる素材は、開放的な夏にピッタリ!Photo by ZOZOTOWN(UNITED ARROWSカゴバッグを持っている人は多いと思いますが、今年オススメなのがクラッチやポシェットタイプです。四角い形が大人っぽくシャープな印象を演出してくれるので、普段のファッションにもぴったりです! Photo by ZOZOTOWN(MAISON DE REEFUR/KAYU)夏らしいポップなデザインを選んで、シンプルなコーディネートのスパイスにするのも可愛い!定番キャンバスバッグは、大人ならではの選択を!Photo by ZOZOTOWN(everyday by collex)普段使いやレジャーにも活躍してくれるのが、キャンバスバッグ。汚れてもゴシゴシ洗えて、使い勝手がいいですよね。大きすぎない形を選べば、普段のファッションにもすんなり馴染みますよ。Photo by ZOZOTOWN(ROPE’)トレンドのシルバーを使ったデザインなら、カジュアルすぎず大人っぽく持てます。Photo by ZOZOTOWN(green label relaxing)クラッチタイプも今っぽくこなれた雰囲気で持てるので、オススメです。梅雨時やビーチにも使える!ビニールバッグPhoto by ZOZOTOWN(Spick & Span)ビニール素材のバッグなら、 季節感も実用性もバッチリ!クリアで涼しげな素材は、夏の訪れを感じさせてくれますね。 Photo by ZOZOTOWN(Spick & Span)クラッチやポシェットタイプなどの小さめサイズでも、十分着こなしのアクセントになってくれます。Photo by FURULAコンサバファッションには、クリアなバッグでキャッチーな遊び心をプラスしてみてはいかがでしょう?持つだけで、いつものファッションが華やぎますよ。夏のトレンドバッグは、お値段が比較的手頃なのもうれしいポイント!色々なデザインを揃えたくなっちゃいますね。
2015年07月08日6月27日、ケンゾー(KENZO)がパリのメンズファッションウィークにてショーを行った。大きな岩の間を縫うランウェイには砂や小石が敷き詰められ、荒涼とした未開の地を思わせる。砂漠に不時着したパイロットさながら、まだ見ぬ景色に出会う未知なる放浪の旅が始まった。ボックス型のシルエットに落とし込んだのは、デザイン性を兼ねた機能的な素材。テントやパラシュートに似た布地や、風通しの良いレザーメッシュ、紙のごとく超軽量なナイロンや、防水加工、シワ加工を施したコットンなどを、周囲に溶け込むカモフラージュ調のカラーパレットに落とし込んだ。ベージュや日焼けしたイエロー、石のようなグレーにブラウン。サボテンとその花を彷彿とさせるグリーンやフューシャピンクを散りばめた。一際目を引くのは、月面図や砂の波形、誇張されたサボテンなどのオリジナルプリント。立体的なフォルムとボリューム感のサボテンニットや大きく『Pull』と書かれたニットやTシャツも異彩を放つ。細やかなこだわりは、Xマークのステッチや、Dカンを多用したディテールなど随所に感じられる。形の変わるパラシュートバッグ、ボリュームのあるソールが強度を表現するクロスストラップのサンダルやデザートブーツ、地球のように丸いフレームのサングラスなど、アクセサリーの雰囲気もコレクションを一層引き立てている。
2015年07月07日阿部潤一によるカラー(kolor)が、フランスの公共ラジオ局、ラジオ・フランスの回廊を使用して2016春夏コレクションのショーを発表。コレクション全体にミリタリーの要素を濃厚に漂わせるも、薄くて軽いテクノ素材を用いたり、肩に縫い付けた細いベルトやステッチなどのディテールを配すことで、このブランドらしいエレガントなカジュアルウェアに転換させていた。抽象的にアレンジしたカモフラージュや、カモフラージュを思わせる色合いのボーダー、拡大したハウンドトゥースなどのファブリックを要所要所に組み合わせて軽やかな印象。ゴールドのスパンコールを縫い付けたショールをアクセサリーに合わせる、あるいはツイード素材のアイテムを登場させることでフェミニンな要素も加えている。パンツはルーズフィットのワークタイプが趨勢を占め、バミューダパンツにはヘムにトランスペアレント素材が重ねられて涼しげ。今までに見られなかった“洗練されたミリタリーウェア”という新解釈を提示していた。
2015年07月06日Y-3(ワイスリー)は、パリメンズファッションウィーク中の6月28日、リセ・カルノー(Lycee Carnot) にてメンズ及びウィメンズの2016春夏コレクションのランウェイショーを行った。コンセプトは、『シアー(透ける)』『フルイド(流れるように滑らか)』『ウルトラライト(軽量)』。表現したのは、運動する人体が纏うスリーストライプスの美しさで、その名も『3 Stripes in Motion(スリーストライプス・イン ・モーション) 』。インスピレーション源は、デザイナー山本耀司が即興で描いたというスケッチで、彼自身が運動をしている自画像などもグラフィックとして採用。キーワードは、前述のフルイド、カラー、プリント、ライト(軽量、光) の4つで、人体工学に基づいて計算されたリラックスしたシンプルなフォルムが特徴となっている。カラーは、黒と白というY-3定番のカラーパレットに加え、メンズではエレクトリックブルー、ウィメンズではキャンディレッドをアクセントカラーとし、ヴィヴィッドな雰囲気を加えた。素材は、エアメッシュと繊細なジャージー素材で軽量化を図り、デザインと素材の両方を進化させることでスポーツウエアの可能性をますます広げていく。
2015年07月02日ヴァレンティノ(VALENTINO)が6月24日、パリで2016春夏メンズコレクションを発表した。“旅人”をテーマにした今シーズン。控え目なアースカラーをベースに、ハワイアン、サファリ、エスニック、パンクロックなど多国籍文化を重ね合わせ、モダンな男性像を作り上げた。パイナップルやヤシの葉をモチーフにしたアロハシャツや、ハイビスカスモチーフの刺繍を施したブルゾンなど、トロピカルな要素を散りばめたトップには、ベージュ、サファリカラーなど落ち着いた色味のスーツ、スリムパンツなどを合わせて上品な印象に。今シーズンのキーとなるハッピーなフラワーモチーフは、アクセサリーにも登場。大胆に全面にあしらったり、半分だけ用いたりとアレンジは様々に、バックパックやクラッチバッグのほか、今シーズン多様されるマチなしの平らなボディバッグ、ナップサックへ展開された。また、ヴァレンティノが得意とするスタッズディテールはターコイズとミックスされ、エキゾチックにバッグをデコレーション。スニーカーにも、エスニックかつクラフト感漂う細やかなビーズ刺しゅうが施されている。ショー当日は、元サッカー選手の中田英寿、ファッションアイコンのジャンヌ・ダマス、ファッションブロガーのブライアン・ボーイなどを始めとする数多くのセレブリティーがヴァレンティノのアイテムに身を包み会場を訪れた。
2015年07月01日ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)が、6月20日ミラノで2016春夏メンズコレクションを発表した。今シーズンのインスピレーション源となったのは、イタリア・シチリア島のパレルモにある18世紀後半に設計された宮殿、パラッツオ チネーゼ。17世紀後半から流行していた美術様式シノワズリに影響を受けた独特の装飾とエキゾチシズムがコレクションに反映された。ファーストルックのダブルブレストスーツに始まり、カンフー仕様のジャケット、コート、ブルゾン、オーバーサイズのスウェットやガウンまでが、ドラゴン、クジャク、花、ランタン、サボテンなどのモチーフ、そしてオリエンタルな色調のプリント、刺繍により妖艶に彩られる。ショー中盤から後半に掛けては、デザイナー、ドメニコ・ドルチェ故郷でもあるシシリアのスピリットが散りばめられた。生き生きとしたオレンジやレモンのプリントで表される陽気な西洋文化が東洋文化とうまく融合し、新しいエスニックアイデンティティを確立させた。フィナーレは、102人のモ デル達がそれぞれデザインの異なるポロシャツをまとい行進、圧巻のパフォーマンスを見せつけた。
2015年06月30日2016年春夏メンズファッションウィークのシーズンスタートとなる総合展示会第88回ピッティ・イマージネ・ウオモが16日から19日、フィレンツェで開催された。今回の総合テーマは「THAT’S PITTICOLOUR!」。色をテーマにした会場のフォルテッサ・ダ・バッソに約1150ブランド(内海外ブランドが約40%)が参加した。ロック、ピンポン、ウォーキングとこの数回趣向を凝らしたテーマで会場を演出し、盛り上げてきたピッティ・ウオモだが、今回はカラーをテーマにメインパビリオン前に、カラフルなカラーコーンが置かれ、カラースモークが空になびくが、会場内は比較的落ち着いた印象。天候に恵まれ気候も穏やかだったことから、メインパビリオン前はこの“ピッティカラー”のテーマに合わせ、自らのスタイリングを競う新しいピッティピープルが各国から連日ギャザリング。開催期間中、カメラマン、ブロガーらで賑わいを見せるものの、加熱するスナップブームがコスプレイベント化しつつあるのを、スナップブームのきっかけを作ったサルトリアリストたちは回避しているのも最近の傾向。クラシコの重鎮たちは会場ブース内から出て来ないという状況は、回を重ねるごとに顕著になっている。しかしながら、来場バイヤー数は前年6月と比べ5%増の2万人と夏のピッティ・ウオモでは過去最高、総来場者は3万人超となった。日本人バイヤー数はドイツに次いで全体の中で2位の819人と前年より2.5%増加した。ピッティ・ウオモ全体では今シーズン共通しているのは“アーカイブ”への回帰。歴史のあるブランドやメーカーほど、自社のアーカイブからアイコンアイテムを大きく取り上げるケースが目立った。この数シーズン軽量高機能ダウンで好調な「ヘルノ」は創業の礎を築いたレインコートを復活。40年代のラベルで復活させ「ヘルノレイン コレクション」としてコットン撥水加工素材と軽量ポリエステル素材の2素材で約10型を発表し、シーズントピックスのアイテムとして打ち出した。「アルテア」は同社が専業メーカーとしてスタートした原点回帰から、ネクタイの柄をニットのジャケットで展開。小紋、ストライプなどのニットジャケットは、トータルブランドをして順調に拡大を続ける同ブランドのコンセプトをアーカイブとして提案されることで、ブランドの深みが増している。シューズの「モレスキー(MORESCHI)」は70年代にデザインされた自社のブランドロゴをフューチャーしたニューラインを発表。「ウールリッチ(WOOLRICH)はブランド創立185周年記念としてマウンテンジャケットと鉄道員ベストをテフロンコーティングの撥水コットンナイロンで復刻。また現在、同ブランドを展開しているWP社が、ボローニャにWPストアがオープンして30周年となることを記念し、ブルーブラック・コレクションを発表するなど、アーカイブ、アニバーサリーとしてのスペシャルアイテムでのニュースMDが目立った。--次回、ピッティウオモ2016春夏の2/4では、C.P.カンパニー、ニノ・セルッティなどのオフィシャルイベントをレポート。■text:ファッションヘッドライン編集顧問 野田達哉■ピッティウオモ2016春夏レポート--伊ファッションの歴史を紐解くC.P.カンパニー、ニノ・チェルッティのアーカイブ展2/4--ピッティが期待するアフリカ&次世代デザイナー3/4--注目の若手デザイナー、アーサー・アーべッサーとカサマードレ4/4
2015年06月29日マルニ(MARNI)が6月20日、ミラノで2016春夏メンズコレクションを発表した。同ブランドがランウェイショーを行ったのは6年振りのことだ。今シーズンは「Vitality(活力)」というワードをテーマに、テーラリング、サイケデリック、スポーツなど異なる時代のアイコンをミックスさせ、マルニ特有の折衷主義の真髄を余すことなく発揮した。構築的なストレートフォルムのジャケットには、部屋着のようなボリュームのパンツ、ショーツを合わせ、フォーマルとエフォートレスなムードが共存し合うニュールックが完成。ラペルの上部やニットトップスのクルーネックからは、拡大された鋭いカットのシャツ衿が覗き、従来のクラシックスタイルを打ち破る。様々なトーンのブラウン、軽やかなブルーや深いブルー、バーガンディ、チャコールグレーといった落ち着いたベースのカラーにアクセントとなるのは、フレンチスリーブのトップスやシャツに用いられるサイケデリックなフラワーモチーフと、幻想的なドットのプリント。足元は2015春夏コレクションに登場し人気を博したスポーティーなルックの進化形スニーカーに、メランジニットのソックスを合わせたスタイルが新鮮。
2015年06月29日