福井県生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、福井放送に入社。アナウンサーとして数々のテレビ・ラジオ番組に出演。その後、フリーアナウンサー、ナレーターとして活動。自らの着物ブランドを持つ。また、ベジフルティーチャー、ごはんソムリエなどの資格を持ち、「食」への関心も高い。
あまやゆかオフィシャルブログ
ベジフルティーチャー、ごはんソムリエなどの資格を持ち、「食」への関心も高い、フリーアナウンサーのあまやゆかさんが書く、食と子どもの心にまつわるお話です。食べることは楽しいこと。楽しく食べて、心も体も大きくなりましょう!
■梅雨の季節は梅の季節 今年も梅雨のシーズンがやってきます。梅雨は、「梅仕事」の季節でもありますね。この時期に旬を迎える「梅」は、梅干しや梅酒、シロップやジャムなど、いろいろ活用できて重宝です。毎年、自家製の梅干しや梅酒などを漬ける方も多いかもしれません。 私が、ぜひともマスターしたいことのひとつに「梅干し作り」があります。わが家では毎年、祖父母が梅干しを作っていました。ご近所の方が分けてくださったお庭の梅の実を、庭先に広げたゴザの上に干し、畑のわきで育てた赤しそと一緒に漬け込むのが、わが家伝統のレシピ。祖父母が作る真っ赤な梅干しは、「保存が効くように」と、かなり塩分が強いのですが、その少々強めの塩気とキュッとした酸っぱさが、私の中での「梅干しの味」の基準となっています。 90歳になる祖父が元気なうちに、おじいちゃんの梅干しレシピを教わって、娘と一緒に梅仕事を楽しみながら、その味を受け継いでいけたら…と、思い描いています。 ■梅には、酸性に傾いた体を整える効能が 梅は、「医者いらず」と言われるほど、体に良い効能がたくさんあります。 なんといっても、梅の特徴である酸味は、クエン酸などのさまざまな有機酸によるもので、疲労回復などに効果的です。 また、果物の中でも、梅は栄養価がとても高く、タンパク質、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルや、ビタミンA・B1・B2・Cなども豊富。エネルギー代謝を高めるほか、老化防止や抗酸化作用、生活習慣病の予防などにも効果が期待できます。 ほかにも、ごはんやパンといった主食、肉や魚、お酒など、ふだん酸性に偏りがちな食事に対して、アルカリ性である梅は、体のバランスを整えるのによい食材といえます。 小さな一粒に、たくさんの栄養や効能がぎゅっと詰まっていて、「医者いらず」と呼ばれるのも納得です。 特にこれからの暑い季節には、さっぱり酸味のある梅が食欲を増し、胃の消化機能を助ける働きもしてくれます。梅干しなどは殺菌作用もあって、子どものお弁当にも加えてあげたいひと品ですね。 梅は、青いうちは梅酒に、少し黄色く色づいてきたら梅干しに、完熟のものは梅ジャムに…と、熟し加減によって違った味わいが楽しめます。その時々の梅の様子を見ながら、子どもと一緒にいろいろな梅仕事をしてみるのもいいですね!
2016年05月31日■子どもの台所デビューにぴったり すっかり初夏の陽気になり、夏日の日もチラホラ…。これからの季節におすすめなのが、「ぬか漬け作り」です。 気温が高めの方がぬか床の発酵も進んで、おいしく漬かりやすいですし、何より夏場はぬか床のひんやり感もあまり苦になりませんよね。 わが家の2歳の娘は、このごろ台所に来ては、「ねぇねぇ、なにしてるの?」と話しかけてくるようになりました。娘の最初の台所のお手伝いに、“ぬか床まぜまぜ”はちょうどよいかも!と思ったりしています。しばらく中断していたぬか漬け作りなのですが…、この夏は、私も再チャレンジしてみようと考えています! ■栄養満点、ぬか漬けのすごいパワー ぬか漬けは、ぬか床そのものに、ビタミンやカルシウム、タンパク質など豊富な栄養が含まれていて、それらが漬けた食材に移るのはもちろんですが、さらに、生の野菜を漬けることで、もともと野菜に含まれていた栄養価も何倍にも増やしてくれるという、すごいパワーがあるそうです。 ぬか床が発酵することで、乳酸菌や酵素も豊富に含まれ、胃腸や肌の調子を整えたり、新陳代謝を助けて老廃物の排出を促したりする働きも期待できます。 また、ぬか漬けは、とても栄養バランスの良い食品です。ぬか漬けの「ぬか」は、お米の精米過程で取り除かれる表皮や胚芽の部分ですが、その中には、お米が持っているビタミン、ミネラルの大半が含まれているといわれています。その「ぬか」を発酵させた「ぬか床」は、まさに栄養の宝庫! たんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミン類、鉄、カルシウムなど、実に多くの栄養素が含まれているのです。 そして、ぬか床に含まれてない栄養素である「ビタミンC」は、漬けた野菜から摂取できるので、ぬか漬け1品でほとんどの栄養素が偏りなく摂れるということに。加えて、乳酸菌に酵素…、これはぬか漬けを食べない手はありません! これから多く出回る夏野菜は、ぬか漬けにもしやすく、彩りもきれいで、ぬか漬け初心者さんにはトライしやすい食材。慣れてくると、野菜類だけでなく、豆腐やキノコ類、肉、魚などのぬか漬けを楽しむ方も。 私はまだ、きゅうりやナスといった定番野菜しかチャレンジしたことがないのですが…、ぬか床ひとつでお料理のレパートリーや、味のバリエーションが広がるのも楽しいだろうなぁ…と、あれこれ夢見ています。 ■塩分が気になる場合は 栄養たっぷりのぬか漬けですが、子どもには少し塩分が強すぎることもありますね。多少塩分控えめのぬか床にするには、冷蔵庫で管理するとよいそうです。ただし、あまり塩分が少なすぎても、漬かりにくかったり、ぬか床も傷んでしまったりするので、要注意。 ぬか漬けは刻んで薬味として冷奴にのせたり、キュウリなどはポテトサラダに混ぜたりしても、子どもたちに食べやすいひと品になりますね。 本格的なぬか床でなくても、ジップ付きパックの中でもみ込んで、簡単に始められるものもありますよ。 野菜もたっぷり食べられて、栄養満点のぬか漬け。この夏に向けて、お子さんと一緒に始めてみてはいかがでしょう?
2016年05月17日■あなたのふるさとの味は何ですか? 私のふるさと、福井県では、春のこれからの時期、「ほうば飯(めし)」が食べられます。 熱々のごはんに、甘く味付けたきな粉をまぶし、朴葉(ほうば。ホオノキの葉っぱ)で包んで、重しをしたもの。きなこおはぎに近い味わいですが、もち米ではなく、あくまで普通のごはんを使います。 隣の岐阜県などでは、押し寿司のように、しめ鯖や錦糸卵などを彩りよくのせて朴葉で包んだ「朴葉寿司」が食べられるそうですが、福井のそれはいたってシンプルに、ごはんときな粉だけ。ですが、きな粉の香ばしさに朴葉の香りもほんのり移って、なんとも素朴でやさしい味わいなのです。 古くは、田植えが終わった後のお祝いに食べたものだそう。甘いきな粉はごちそうでもあり、また、黄金色に実る稲穂を思わせることから、豊作への願いも込められていたと言われます。朴葉には殺菌作用もあるとされ、昔の人の知恵がつまった郷土料理のひとつです。 私も子どもの頃、「ほうば飯」を食べるのがとっても楽しみでした。2枚の葉っぱを十文字に重ねて、真ん中にきな粉とごはんを置いて包む…。作るのをお手伝いするのも楽しかったし、大きな葉っぱを広げて甘いきな粉ごはんをほおばるのも、なんともワクワクする瞬間でした。 我が家では毎年、お隣のおじいちゃんが山に入って採ってきてくれる朴葉で、ほうば飯を作っていました。が、今は山に入る人もなく…、もう何年も、ほうば飯を食べていません。 同じように、わらびやぜんまい、ふきのとうなど、様々な山菜が、春のこの時期は食卓に並んだものです。どれも、私の祖父や親戚やご近所のおじいちゃんなど、誰かが山に入って摘んできてくれたものでした。 ■自然の恵みを食卓に取り入れることの大切さ 昔はそんなふうに、身近にある自然の恵みを食卓にとりいれることが、どの家でもごく普通のことだったのではないでしょうか。 いまは山に入るにも制限があり、難しいのかもしれませんが、でもそうした、自然と共にある暮らしや、そこから受け継がれた知恵や手仕事、郷土の味など、いろいろと知って、体験しておきたいなと考えます。 おじいちゃん世代ができていた、昔ながらの家仕事。孫世代の私はほとんど身につけられていないのですが、あらためて、子どもたちと一緒に学び、感じる機会を作っていきたいと思っています。 ということで、この春は、家族みんなで「山菜採りツアー」に参加してみるのはいかがでしょう? 専門のガイドさんと一緒に、見て聞いて感じながら山の恵みを味わうのは、子どもたちにも貴重な体験になるはずです。山に入って山菜採りを楽しみ、その後、山菜料理が食べられるツアーもありますよ! 春の食材には、苦みやアクのあるものが多いのですが、この苦みには、冬仕様だった体を目覚めさせてくれる働きがあるそうです。また、芽吹いたばかりの山菜は、生命力にあふれ栄養もたっぷり! 旬の恵みは、私たちの体にもうまく働いているんですね。 各地の山菜採りツアーは、4月下旬から6月中旬ころに開催されるものが多いようです。 生き生きと輝く新緑の中、自然の楽しさ、おいしさを再発見しに、お出かけしたいですね! (参考リンク) ・ 山菜採りハイキング|長野県、黒姫、妙高で山菜採りハイキング|サンデープラニング ・ 全国 山菜採り 子供の遊び場・お出かけスポット | いこーよ
2016年04月19日■目下の悩みは子どもの「食べムラ」と「ながら食べ」 子どもとの食事の時間、どのように過ごしていますか? 私の娘は、先日2歳になりました。おしゃべりも上手になり、ごはんも自分で食べてくれて、赤ちゃんからすっかり「子ども」という感じになってきましたが、食事の悩みは尽きないものですね。 私の目下の悩みは、「食べムラ」と、「食べながらテレビを見たがってしまう」こと。 娘は、主食のごはんだけ食べて、おかずを食べないことが多々あります。しかし、日によってはごはんもおかずもしっかり食べてくれることもあり、食べる量や内容にムラがあるのが悩みです。毎食、試行錯誤しながら食事を作っています。 そして、その食べムラともつながってくるのが、「ながら食べ」です。食事が始まってすぐは、調子良くパクパクしているのですが、ごはんを食べて終えてしまうと、「テレビ見たい~」と、グズることもしばしば。「テレビは食べ終わってからね~」と言い聞かせてもダメなときは、根負けしてテレビを見ながら食べさせてしまうこともありますます。 おそらく、同じような悩みを抱えているママさんは決して少なくないでしょう。 そこで今回は、私自身の反省+「少しずつでも良い食習慣を子どもに身につけさせていきたい」という目標の意味を込めて、「心と体のためになる食べ方」についてお伝えします。 ■「何を食べるか」と同じくらい「どのように食べるか」は重要 食事では「何を食べるか」という栄養面と同じくらい、「どのように食べるか」という、食事の仕方も大切です。これは、子どもだけでなく、大人にとっても言えること。「人は脳で食べている」とも言われます。 食べ物を体に取り入れるの、食事の第1段階。そこから、咀嚼して、胃や腸といった消化器官を働かせ、体にとって本当の栄養になるように、しっかり消化吸収していかなくてはなりません。 このときに大切なのが、「きちんと意識して食べる」こと。そして、「楽しく、おいしく、豊かな気持ちで食べる」ことです。 食べることに意識を集中させると、唾液が分泌されて消化も良くなります。テレビを見たり、スマートフォンをいじったり、考え事をしたりしながら食べると、十分に唾液が分泌されません。また、こうした「ながら食べ」は、噛む回数も少なくなりがちです。しっかり食事に集中して、よく噛んで食べることで、唾液も分泌され、脳も消化モードに入って、食べ物をきちんと栄養にすることができます。 ■嫌いな食べ物を無理に食べても身にならない さらに、「おいしいなぁ」とか「ごはんの時間が楽しいなぁ」といった、リラックスした豊かな気持ちで食事をすることもポイントです。楽しい気持ちでおいしく食べると、体の消化機能もしっかり働かせることができますし、食事による満足感も得られます。 たとえば、いくら「健康に良い」と言われる食べ物でも、食べる本人が好きでなければ、あまり唾液が分泌されず、消化不良を起こしてしまうそうです。無理に食べても、脳と体がしっかり反応して消化し、栄養にするということができないのですね。 もちろん、極端な偏食はよくありません。しかし、まだまだ味覚や食経験が発達中の子どものうちは、嫌いなものを無理強いし過ぎたり、食べないことを叱ったりするよりも、食べられたときに褒めてあげたり、パパやママがおいししそうに食べる姿を見せたりして、苦手な食材にも興味を持たせてあげることのほうが大切です。 「いろいろな食べ物があっておいしそうだな」とか、「食べてみたいな」という気持ちをなくさないよう、「食事は楽しく味わう!」という習慣をつけてあげられたらいいですね。 楽しくおいしく、しっかり味わい、食べ物に感謝する。シンプルで当たり前のことですが、それが何よりも、心と体を強くする食事になります。 私も、「せっかく作ったのに食べてくれなかったなぁ…」などと、あまり気に病み過ぎず、娘と一緒にモグモグおいしくごはんを食べよう!と、リラックスして食事の時間を楽しんでみようと思います。
2016年04月05日朝の脳はエネルギー不足 朝食を抜く人ほど、脳卒中を発症するリスクが高まる。先日、そんな研究結果が発表され、話題になりました。 これは、国立がん研究センターと大阪大学の研究チームによるものですが、脳卒中以外にも、「朝食を食べない」ことのリスクは、これまでもいろいろ指摘されてきました。 朝ごはんを抜くと、脳のエネルギーが不足して、集中力や記憶力の低下などにつながる…というのは、聞いたことがある方も多いですよね。脳のエネルギー源である「ブドウ糖」は、夜の間も消費されているので、朝起きたときには、脳はエネルギー不足の状態。そのため、朝ごはんでしっかり補給しないと、脳の働きもにぶり集中力がなくなったり、イライラしたりしてしまうそうです。 子どもたちは、これから脳も体もどんどん成長していく大切な時期。たくさん学び、元気にすこやかに育ってほしいものです。そんな子どもたちには、なおさら、「朝ごはんを食べる習慣」はしっかり身につけてあげたいですね! 朝ごはんを食べる効果は、「勉強に集中できる!」というだけではありません。 しっかり噛んで食べることで、脳を刺激したり、胃腸を働かせたりして、体を目覚めさせる効果があります。また、体温を上げ、活動するためのエネルギーを摂取し、一日を元気に過ごすベースを作ってくれるのが「朝ごはん」なんですよ! 昼ごはん、夜ごはんの役割 つい抜いてしまうとか、朝から食欲がないという人も多いせいか、とかく、「朝ごはん」の大切さばかりが強調されがちですが、実は、「昼ごはん」にも「夜ごはん」にも、それぞれ重要な意味があります。 「昼ごはん」は、朝から食事の時間が空きすぎるのを防ぎ、1日を通してコンスタントに栄養補給をし、体力を維持するのに欠かせません。体温がもっとも高くなり、エネルギー消費の増える午後に向けて、しっかり活動できるエネルギーを摂取するためにも大切なのが昼ごはんです。 夜は、もう活動しないよね…と思われるかもしれませんが、寝ている間は、細胞の新陳代謝が行われます。 「夜ごはん」のは、この新陳代謝を促し、みずみずしい体を作るのを助けてくれます。また、細胞の修復を早めて、疲労回復などに効果を発揮してくれます。 3食食べることで、栄養バランスが整いやすくなる このように、朝昼夜と、きちんと食事をとることは、子どもたちが元気な体と脳を作り、思いっきり勉強や運動に励むのにはとても大切なことです。 また、3食食べることで、いろいろな食材をバランスよく摂り入れることができます。1回の食事では難しくても、1日の3食全体を通してみると、バランスよく多くの品目を摂りやすくなるものです。 ちなみに、食事の間隔は、近すぎても空きすぎてもよくありません。 朝は早起きして、よく噛んで朝ごはんを食べ、昼ごはんでしっかり栄養補給、夜ごはんは楽しくみんなで食卓を囲む…といった、基本的な食習慣を、できるだけ意識して、子どもたちにも身につけてあげたいなと思います 新年度・新学期を前に、なんだかバタバタと過ごしてしまうことも増えますが、ぜひゆとりを持って、ママも子どもたちも、家族みんなで楽しくおいしい食事を心がけたいですね!
2016年03月22日もうすぐ、新年度を迎えますね。入園や入学を控えているママや子どもたち、春から新しい環境での生活がはじまる方も多いはず。生活のペースが変わり、いろいろなプレッシャーも多くなる時期ですが、そんなときこそ、いま一度、基本となる食生活をしっかり見直したいもの。 新年度を迎える前に、子どもたちにも、ママやパパ、家族みんなにとっても強い味方になってくれる「ごはん食」のすぐれたパワーについて、お伝えします! 大切なのは、カロリーの「摂取量」ではなく「バランス」 子どもの食事には、どんなことが必要でしょう? 「栄養をたっぷり摂る!」とか「3食しっかり食べる!」とか「食事の楽しみを覚える!」など…、どれも大切なことですね。 体がどんどん成長し、たくさん運動して、まさに体の基礎作りをしている子どもたち。 毎日の食事では、「エネルギーをしっかり摂ること」と、「さまざまな栄養素をバランスよく摂ること」がポイントです。 「エネルギー」とは、いわゆる「カロリー」とも言えますが、そのカロリーをどんなバランスで摂るか、実は、その内訳が重要なのです。 日本人にとって理想的なカロリーのバランス(内訳)は、 ・炭水化物=約60% ・脂質=約25% ・たんぱく質=約15% と言われます。(厚生労働省・日本人の食事摂取基準 2015年版) 最近は、ママ世代でも炭水化物を控えめにされる方が多いように思いますが…、これは実はオススメではありません。 安易に炭水化物を減らさないほうが良い理由 1日の摂取カロリーの内訳で、脂質の比率が高いと、カロリーが燃えにくくなる、つまりエネルギー効率が悪く、代謝が落ちるとされます。 カロリーについては、摂取量(何kcal食べたか)を気にされている方が多いですが、実は、カロリーの多少もさることながら、「炭水化物からのカロリーをしっかり摂っているか」が、エネルギーをしっかり燃焼する、つまり“元気に生き生き活動する”のには大切なポイントなのです。 ちなみに、現代の日本人の、1日平均の摂取カロリーは、戦後の頃よりも少なくなっています。けれど、肥満や糖尿病、高脂血症など、いわゆる現代病は圧倒的に多くなっていますね。これは、食べる量ではなく、その中での脂質の割合が増えていることも要因のひとつとされています。 炭水化物の割合を意識して食べるというのは、健やかな体作りはもちろん、ダイエットにもつながる、重要なポイントです。 特に、育ちざかりの子どもたちにとって炭水化物は、脳の働きを促すのにも、運動のエネルギーを蓄え元気に活動するのにも、欠かせない要素です。 脂質の少ない炭水化物=ごはん食がおすすめ そして、毎日の食事は、「ごはん食」をベースにするのがいちばんです! ごはん(お米)は、9割が炭水化物で、脂質はわずか2%しか含まれていません。肉や魚など脂っこいおかずと組み合わせても、献立全体の脂質の割合を抑えられます。 パンやパスタなどは、そのものに塩分や糖分、油が含まれてしまいますが、ごはんにはそれがないのです。 そのため、「ごはん食」を基本にすることで、食事での塩分、糖分、脂質の摂り過ぎを押さえ、また、いろいろなおかずとの組み合わせで、栄養バランスもよく、味のバリエーションも楽しめる献立が作りやすくなります。 新生活を元気にスタートできる食習慣。子どもたちはもちろん、家族みんなの健康維持に、基本の「ごはん食」をしっかり身につけたいですね! (あまやゆか)
2016年03月08日立春を過ぎたら、お雛様を飾ってOK 華やかで愛らしい、女の子のお祝い「ひな祭り」。わが家では、もうすぐ2歳になる娘のために、立春の日におひな様を飾りました。ひな祭りには、“春の訪れを祝う”という意味もあるので、立春を過ぎたころから飾りはじめるのが良いそうですよ。おひな様があると、お部屋もパッと明るくなって、気持ちも弾みますね! ひな人形には、女の子の災いを引き受けるという役目があるため、ひな祭りが過ぎたら早めに片付けて、災いを遠ざける…といういわれもあるそうです。ひと月ほどの、おひな様との時間を大事に過ごしたいものです。 ひな祭りに食べる食事の由来 ひな祭りの行事食には、今年も無事に春を迎えられたことへのお祝いとともに、この先も健やかに幸せに過ごせますように…との願いが込められています。菱餅やひなあられ、白酒、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物など、改めてその由来を知って、心を込めて用意してあげられたらいいですね。 ・菱餅 古代中国の上巳節で食べていた「母子草」(ハハコグサ)のお餅が、日本でよもぎ餅となり、時代と共に、白、赤の餅が加わって3色になったそうです。 菱餅を重ねる順番は下から、緑、白、桃色の順。「雪の下に新芽が芽吹き、その上には桃の花が咲いている」という、春の様子を表しているのだとか。また、それぞれの色にも意味があり、「緑=生命力や健康」、「白=清浄」、「桃色(赤)=魔除け」の意味を持っていると言われています。 ・ひなあられ 菱餅を砕いて作ったのがはじまりと言われています。さらに、菱餅の3色に黄色を加えた4色で四季を表すとされ、女の子のお祭りにぴったりの華やかなお菓子です。 ・白酒 桃の花をお酒にひたした 「桃花酒(とうかしゅ)」が由来とされ、桃が百歳を表す「百歳(ももとせ)」に通じることから、縁起のよいお酒とされました。その後、米麹にみりんや焼酎を混ぜてつくる「白酒」が定着したそうです。 ・はまぐりのお吸い物 はまぐりの貝殻は、平安時代に貴族の間で流行した「貝合わせ」遊びなどでも知られるように、対になる貝殻でなければぴったり合わないという性質があります。そのため、夫婦の仲睦まじい様子を表し、「1人の人と添い遂げるように」という願いが込められた縁起物です。 ・ちらし寿司 長寿を表す「海老」、先を見通す「れんこん」、健康にまめに働ける「豆」など、縁起の良い具材で、お祝いの気持ちを表します。三つ葉や錦糸卵などを散らした春らしい彩りで、ひな祭りにふさわしいお祝いごはんです。 ひな祭りには、ご家族で、また、お友だちを招いてホームパーティーをするママも多いかもしれませんね。 伝統的なメニューはもちろん、桃の缶詰や、春の生命力を表す菜の花など、縁起の良い食材を、うまくお料理やお菓子に取り入れたアレンジメニューもオススメです。 春らしく愛らしい色あいが多い、ひな祭りの行事食。子どもたちの幸せを願いつつ、みんなで味わいましょう! (あまやゆか)
2016年02月23日いちご狩りシーズンは1月~5月 今が旬のイチゴ。真っ赤な愛らしい形と、甘酸っぱくみずみずしい味わいは、子どもたちにも大人気の果物です。 露地ものの旬は4月~5月ごろですが、いまはハウス栽培が主流なので、1月~3月ごろがもっとも多く出回る時期となっています。 せっかくの旬の季節。子どもたちと一緒に、「いちご狩り」に出かけてみましょう! 土の匂い、生き生きとした緑の葉に、小さな白い花…。ふだんお店で見ているイチゴが、どんなふうに育っているのか、五感で体験することができるはず。 各地の観光いちご園では、1月~5月のゴールデンウィーク頃まで、いちご狩りを行っているところが多いようです。 ハウス内は温かいので、冬のレジャーとして、寒さを気にせず楽しめるのもいいですね。 子ども連れなら、低農薬や有機栽培の農園にこだわるのもおすすめ 子ども連れで出かけるなら、「減農薬」や「無農薬」、「有機肥料」など、栽培にもこだわった農園を探してみるのもオススメです。 イチゴをはじめとする果物は、農薬などを使わずに、きれいにたくさん栽培するのはとても難しいもの。それでも、その場で採って直接口にする果物狩りは、なるべく安心して食べられるものを選んであげられたら良いなと思います。 低農薬などで栽培しているいちご園は、ミツバチによる受粉をしていたりします。いろいろな動植物のはたらきや、つながりを感じられるキッカケにもなりますね。また、果物が苦手なお子さんにとっては、家族や友だちと楽しみながら味わうことで、いつもとは違った興味がわいて、自然と食べられるようになるかもしれません。 ちなみに、イチゴには、ビタミンCやペクチンなど、栄養素が豊富に含まれていますが、鮮度が良いものほど、それらの栄養もしっかり摂ることができますよ。 今が旬のお出かけスポット。おいしくて楽しいいちご狩り体験で、心も体も元気になりましょう! <都内近郊の・栽培にこだわったいちご園 サイトまとめ> ・ わだいちご園 (神奈川) ・ 高梨いちごえん (神奈川) ・ 出井絹江農園 (山梨) ・ 深作農園 (茨城) ・ 日光ストロベリーパーク (栃木) (あまやゆか)
2016年02月09日寒い時期だからこそチャレンジできる、手作り味噌 この冬は、子どもたちと一緒に「手作り味噌」に挑戦してみませんか? 味噌作りは、「寒仕込み」といって、1月下旬から2月にかけての寒い時期に仕込むのが良いそうです。この時期に仕込みを行うと、冬から春、夏と季節が移るのに合わせて、自然に気温が上がって発酵熟成が進んでいきます。そして、秋に気温が下がってきて熟成が落ち着いてきた頃、ちょうどその年の冬に、食べ頃になるのだとか。 1年間、四季の移ろいにリンクするように、味噌も変化していく…というのは、子どもたちにとっても興味深い体験になるはず。最近では、大人の私たちも、味噌がどんなふうに育っていくのか触れたことがある人は少ないのではないでしょうか。 かくいう私も、手作り味噌は未経験…。もうすぐ2歳になる娘は、ごはんとお味噌汁が大好き! ちょうどいい時期ですし、今年は「手前味噌」に挑戦してみたいなぁと思っています。もう少し大きなお子さんのいるママなら、お子さんと一緒に味噌作りも楽しいですね! 味噌作りの基本的な手順 味噌の作り方の基本的な手順は、 1.大豆を前の日から水に浸す 2.大豆を煮て、つぶす 3.つぶした大豆に塩と麹を混ぜる 4.容器に入れ、重しをして保存 です。それぞれの作業に、ちょっとしたポイントがありますが、難しいものではありません。 材料は、「大豆」、「麹」、「塩」と、とてもシンプル。余分な添加物を入れずに作れるし、材料も国産のもの、有機栽培のものなど、自分なりのこだわりで選べるのもよいところです。 書籍や、各地の味噌屋さんのウェブサイトなどでは、詳しい作り方が紹介されていますので、参考にして、チャレンジしてみてはいかがでしょう? ※参考 家庭で作る有機味噌作りセット 中辛(約6kg)白米タイプ マルカワみそ株式会社 ¥4,500 『あれも、これも、おいしい手作り生活。 』(Sanctuary books) /まめこ(著)¥1,296 ・ 味噌屋が教える失敗しない手作りみその作り方 | 越前有機味噌蔵 マルカワみそ 冬の時期に仕込んだ味噌は、梅雨明けの頃に一度だけ「天地返し」をして、さらに秋まで熟成させます。子どもたちも、一緒にお手伝いして仕込んだ味噌が「どんなふうになったかな?」とワクワクしながら、食卓に並ぶまでを楽しんでくれそうです! 店頭には、たくさんの種類の味噌が並んでいますが、その味噌たちがどんなふうにできているのか、子どもたちと楽しく、おいしく、学べたらいいですね。 (あまやゆか)
2016年01月26日1月15日は「小正月」です。元日を「大正月」というのに対して、そう呼ばれるそうで、この15日をもって、お正月もいよいよ終わりです。 元日から三が日にかけては、初詣に出かけ、今年の抱負や願い事を神様にお伝えしたのではないでしょうか。おせち料理やお雑煮を食べ、その後は七草粥をいただいたり、鏡開きをしたりと、日本古来のさまざまな風習を、お家でも自然と取り入れることができるのが、お正月かもしれませんね。 意外と知られていない!? 小豆粥とは 15日の小正月には、全国各地で「どんど焼き」(編集部注:どんと焼き、どんどん焼き、左義長、さぎっちょなどとも言われます)が行われます。お正月の松飾やしめ縄などを燃やして祓い清め、無病息災を祈る火祭りです。 また、この日には、「小豆粥」を食べる風習もあります。小豆粥には、「今年一年の豊作を祈る」という意味や、その赤い色から「邪気を祓う」という意味も込められているそうです。 七草粥に比べると、小豆粥を作る方は少ないかもしれませんが、実は、体にもやさしい、この時期にぴったりの行事食なんですよ! 小豆粥の作り方 小豆には、利尿作用や解毒作用があるとされ、むくみをとり、胃腸の調子を整えるのに効果的です。また、体のエネルギーを作るのを助け、疲労回復に役立つビタミンB1や、さまざまなミネラルも豊富に含まれています。 年末からお正月にかけて、何かと食べ過ぎ、飲み過ぎてしまった方にも、栄養たっぷりの小豆を、消化がよく、体もあたたまるお粥にしていただくのは、とってもオススメです! お米と小豆を一緒に炊いてもいいですし、ゆであずきを使って簡単に作るのもOK。味付けも、シンプルに塩味にするのはもちろん、ぜんざい風にほんのり甘くし食べるのも、子どもたちには喜ばれそうですね! ぜひ今度の小正月には、家族みんなで、ほっこりと小豆粥をいただきましょう! (あまやゆか)
2016年01月06日年の瀬も迫ってきました。今年1年、元気に頑張ったママ、パパ、子どもたちと一緒に、家族みんなでよい新年を迎えたいものですね。 お正月、年神様をお迎えするための料理が「おせち料理」です。料理ひとつひとつに縁起の良い意味があり、新しい一年が息災で、幸多くあるようにとの願いが込められています。 手作り+市販品をうまく使って、手作りおせちにチャレンジ 海老や数の子、黒豆、田作り、たたきごぼうなど、代表的なもの以外にも、おせち料理の種類は20~30もあると言われるそうです。それぞれの地域によって伝統的な料理もあるかもしれません。 でも、子どもたちにとっては、少し食べづらいメニューが多いもの。特に小さなお子さんのいるおうちでは、あまりしきたりにとらわれず、一緒に楽しく食べられるおせち料理を作ってみましょう! ひと品ひと品をお家で手作りするのも、もちろん素晴らしいですが、子どもと一緒に作れそうなメニューを一つ二つ手作りして、あとは市販のものをうまく利用するのでも十分です。 手作りだからできる、子どもの好きなメニューをおせちに ポイントは、子どもたちの好きなメニューをうまく取り入れてあげること。たとえば、海老は姿煮ではなく、海老グラタンや海老しんじょうにしたり、ハンバーグを小さく焼いて入れたりしても、豪華なおせちになります。 ほかにも紅白かまぼこではなく、キャラクターの柄のかまぼこを使う、「多幸」につながる縁起物の「タコ」にちなんでタコさんウインナーにを入れるなど、いろいろなアイデアで、子どもたちも喜ぶおせち料理にしてみてはいかがでしょう? また、定番の品でも、黒豆やだて巻き、きんとん、紅白なますなどは、子どもも食べやすいメニューです。おせちは、保存がきくようにやや濃い目の味付けにすることが多いですが、塩分や砂糖は少し控えめにしてあげられたらいいですね。 手間でもお重に詰めて用意しよう そして、もうひとつ。少し手間がかかりますが、きちんとお重に詰めて用意するのがオススメ! 重箱には「めでたさが重なる」という意味が込められています。お重の中に色鮮やかに詰められた料理は、やはりお正月ならではの華やかさがあり、子どもたちにも、1年の幸せを願う特別な思いが伝わるはず。 大晦日には、子どもたちにお重に詰めるお手伝いをさせるのもいいですね。お料理の意味やいわれを話し伝えながら、親子でおせち作りの時間を持てたらいいなと思います。 子どもも楽しめるおせち料理で、1年の始まりという特別な時間を、みんなでお祝いしましょう! (あまやゆか)
2015年12月28日2015年も残すところ、あとわずか。子どもたちは、もうすぐ冬休みに入って、クリスマスにお正月…と、ワクワクするイベントが待っていますね。プレゼントやお年玉も楽しみでしょうが、せっかくのイベント、子どもたちにとってもママにとっても、楽しい時間になったらいいですね。 手作りケーキで楽しく食育を クリスマスには、子どもたちと一緒にケーキ作りをするのもオススメです。 「手作りケーキ」というと気後れしてしまいがちですが、あまり形にこだわらず子どもたちと一緒に、気軽に楽しんでみてはいかがでしょう? たとえば、定番のデコレーションケーキを作るなら、市販の焼き上がりのスポンジ生地に、ホイップクリームをぬって、好きなフルーツやクリスマス用の飾りなどでデコレーションするだけでも、ケーキ作りの楽しさはじゅうぶん味わえます! フルーツやデコレーションパーツは、一緒に買い物に行って、好きなものを選ばせてあげるのもいいですね。 調理器具も、「お菓子用のヘラや絞り袋などを用意しなくちゃ!」と思いがちですが、ふだん使う調理器具で代用できます。 生クリームのデコレーションなら、カレースプーンのような大きめのスプーンの背を使って、あえてきれいにしすぎず、ぽってりとスプーンの筋が残るくらいに塗ると、こんもりと雪が積もったような、温かみのある表情のケーキになりますよ。子どもたちのセンスにまかせて、スプーンで生クリームデコレーション。オリジナリティあふれる愛らしいケーキになりそうです。 「ママと一緒に作った」ことが、子どもにとっては大切な思い出 ホットケーキミックスなどを使ってパンケーキを薄く焼き、生クリームをサンドして重ねたり、「ケーキが食べられない」というお子さんには、プリンやゼリーなどをベースにクリスマス風デコレーションをしたり、アレンジは自在です。 もちろん、お菓子作りが得意なママや少し大きくなったお子さんは、生地を焼くところからチャレンジしたり、ブッシュドノエルのように生地を巻いてみたり、デザインを一緒に考えてみたりと、子どもの成長に合わせてトライしてみるものよいですね。 形はどうあれ、「ママと一緒に作った」ということが、子どもたちにとっては楽しくて、うれしい体験になります。そして、大人になった時に、心に残る大切な思い出になっていくはず。ママにとっても、子どもと一緒にケーキ作りで遊べる時間は、いまの小さいうちだけかもしれませんね。 師走の何かと気忙しい(きぜわしい)時期。ママもちょっぴり気分転換のつもりで、クリスマスケーキ作りの時間を楽しんでみてください。 (あまやゆか)
2015年12月15日ピリッと冷たい風と、ポカポカのお日様。この冬は子どもたちと一緒に、「干し野菜」や「ドライフルーツ」作りにチャレンジしてみませんか? 干し野菜にはメリットがたくさん! 寒い冬の季節、畑の作物が収穫できなくなる時期に、貴重な栄養源だったのが「保存食」です。塩漬けにしたり、干したり、燻(いぶ)したりと、古くから行われてきた、さまざまな「保存の知恵」があり、そうした保存食づくりは、大切な家仕事のひとつでもありました。 中でも、寒い季節におすすめなのが、「干す保存食づくり」。実は、おうちで簡単にできるだけでなく、メリットもたくさんあるのです! 「干す」ことによって ・野菜や果物のうまみがぎゅっと濃縮されて美味しさが増す ・ビタミンDやビタミンB群、鉄分などの栄養価がUPする ・かさが減るのでたくさん食べられて、栄養をしっかり摂れる ・保存がきき、保存する時の場所もとらない など、干し野菜やドライフルーツには良い点がたくさんあるのです。 なにより、お日様にあてることで少しずつ変化していく野菜や果物の様子を見ながら作るのは、子どもたちにとっても、きっと楽しい発見があるはず! いつものお料理のお手伝いとは、また違った体験になるのではないでしょうか。 作り方も簡単、少量から作れる干し野菜 作り方もいたってシンプルです。お好みの野菜・果物を、輪切りやいちょう切りなどの薄切りにして、ざるなど、風を通すものの上に並べて、天日干しするだけ。外の風通しの良い日なたで干すのが一番ですが、窓辺などの日当たりの良いところでもできるそうです。 数時間で、表面が乾いてきた半ドライの状態で食べることもできますし、1~2日、芯までカラカラに乾かすと、より日持ちがします。 たいていの野菜や果物は干すことができますが、子どもたちとトライするなら、おやつにしやすいものを選ぶのもいいですね! ニンジンやカボチャ、サツマイモなどは、野菜の甘みが濃くなっておいしく食べられますし、旬の果物なら、リンゴやイチゴなどが作りやすそうです。みずみずしいフルーツを味わいつつ、「ちょっと干してみようか?」と、残った分など少量から作ってみるものよいのではないでしょうか。 いまは一年中いろいろな野菜が食べられて、昔ほど保存することに労を費やさなくてもよくなりましたし、乾物や漬物もお店でいくらでも手に入るのですが、だからこそ、ひと手間かけて、旬の時期の野菜や果物を無駄なく食べられる保存の知恵を、子どもたちと楽しくおいしく学べたらいいですね! (あまやゆか)
2015年12月01日11月23日は「勤労感謝の日」。子どもたちとお出かけ予定のママも多いかもしれません。 「勤労感謝の日」は、「勤労を尊び、皆が互いに感謝する日」とされていますが、本来は、働くことに感謝する日ではありませんでした。 「勤労感謝の日」の起源は収穫祭 勤労感謝の日は、「新嘗祭(にいなめさい)」がそもそもの起源。今年も作物が無事に収穫でき、豊作であったことに感謝し、神に祈りをささげる神事が「新嘗祭」です。 その始まりは飛鳥時代に遡るそうで、特に、宮中の祭祀として天皇陛下が行う最も重要な神事として、永く、大切に受け継がれてきました。 10月末には「ハロウィン」があって、子どもたちとワイワイ盛り上がったママも多いと思いますが、ハロウィンも元々は、その年の実りに感謝するという収穫祭の意味合いがあると言われます。 新嘗祭は、ハロウィンパーティーのような賑わいとは違いますが、だからこそ、本来の「作物が豊かに実り、食べ物をおいしくいただけることに感謝する」という思いを大切に、日々の食事に向き合う時間を持つのも良いのではないでしょうか。 明治神宮の新嘗祭で奉納される、野菜の宝船は圧巻! 各地の神社で行われる新嘗祭の神事も、見ごたえのあるものです。 都内では、「明治神宮」の新嘗祭で奉納される「野菜の宝船」が、まさに圧巻! 全国から納められた、色とりどりの野菜たちが、大きな宝船となって社殿を彩ります。子どもたちにもぜひ見せてあげたい、見事な宝船です。 また、練馬区石神井の「氷川神社」では、境内で収穫した古代米を昔ながらの農具を使い、手作業で脱穀、精米するほか、野菜の販売なども行われるそうです。 ご紹介した以外にも、全国各地の神社で新嘗祭が行われますので、ぜひ近くの神社にお参りに出かけてみてはいかがでしょう。 毎日おいしいごはんが食べられる幸せに感謝しよう 毎日、おいしいごはんが食べられることは、とっても幸せで、ありがたいこと。ふだん何気なく過ぎてしまいがちな、「いただきます」、「ごちそうさま」に込められた感謝の気持ちを、子どもたちと一緒に、あらためて思い返す一日になったらいいですね。 (あまやゆか)
2015年11月17日寒い冬、あったかいお鍋が恋しくなる季節です。忙しいママにとっても、お料理の手間が少ない鍋料理はありがたいですよね! お鍋の良さは、お肉や魚介類、野菜やお豆腐など、さまざまな食材を食べられて栄養価が高い!というだけではありません。実は、みんなでお鍋を囲んで、にぎやかに「楽しく食事をすること」そのものが、体にとっても、心にとっても、とても大切なことなのです。 食べ物を「栄養にする」ために大切なこと 食べることは、必要な栄養を摂取し、健康な体を作るために欠かせませんが、それと同じくらい、「楽しく食事をする」ということが、心と体を育んでいくのには重要です。 楽しい気分で食事をすると、体内の副交感神経がはたらいて、体がリラックスした状態になります。そうすることで、唾液がたくさん出て、胃や腸のはたらきも活発になり、きちんと食べ物を消化し、体にとって「ちゃんと栄養になる」食事をすることができるのです。 笑顔で食卓を囲める環境は、子どもにとって大切な体験 「食事が楽しい!」と感じるシチュエーションにはいろいろありますが、中でも、「みんなで一緒に食べる」というのは、とても大きな要素です。特に子どもたちにとっては、「おいしいね!」と笑顔で食卓を囲める環境は、これから大人になっていく過程でも大切な食体験になります。 ママやパパ、家族と一緒に食べるごはん、学校でお友達や先生と食べるごはん。毎日のごはんだからこそ、子どもにとって楽しく、幸せなものにしてあげたいもの。「食べることは楽しいこと!」と思える経験を、ひとつひとつ積み重ねてあげたいですね。 みんなで囲むあったかお鍋で、栄養満点ごはん! そんな家族のだんらんにもピッタリの鍋料理ですが、子ども向けにひと工夫することで、ますます楽しくおいしくなります。 子どもと一緒に食べる時には、少し薄味にし、辛くしないなど味付けに気をつけましょう。大人は、取り分けた後に、ポン酢や薬味など、ひと味を加えるのもいいですね。 さらに、具材にもひと手間。子どもの好きな具材を入れたり、ウインナーをタコさんにしたり、にんじんなどの野菜をかわいい形に型抜きして入れるのもおすすめです! 野菜のビタミンなどは、スープにたっぷり溶け出しているので、スープも一緒に飲めるような味付けにするか、最後にシメのごはんや麺類を入れて、汁ごと食べられるようにすると、さらに栄養満点で体もあたたまる、最強メニューになりますよ。 (あまやゆか)
2015年11月03日実りの秋を迎えて、店頭でも新米がずらりと並ぶようになりました! 年に1度のお米の収穫ですが、「新米」と呼ばれるのは、その年のうち…つまり、今年の12月末までに精米・袋詰めされて販売されるお米のこと。まさにこの2~3ヵ月がお米の旬とも言えます。いつも以上に、おいしいごはんをたっぷり食べたいですね! シンプルでどれも同じように思えるごはんの味ですが、食べ比べてみると、味わいにもそれぞれ個性があります。今回は、お子さんの毎日のお弁当にもぴったりの「冷めてもおいしいお米」をご紹介します! ごはんソムリエが選ぶ、冷めてもおいしいお米 「冷めてもおいしい」と感じるお米には、以下のようなポイントがあります。 ・冷めても硬くなりにくい ・適度な粘りやモチモチ感がある ・粒がふっくらして、ベタッとごはんが固まらない 定番の「コシヒカリ」も、味・香り・粘り・つやともにバランスが良く、炊きたてもお弁当にしてもおいしいのですが、冷めた時のおいしさを基準に選んでみたのが、この4銘柄です。 ・ミルキークイーン 粘りが強めで、味わいの良いお米ですが、冷めた時ほど、その特徴がよくわかるかもしれません。炊きたてアツアツよりも、「少し冷めたほうがおいしい!」と思えるくらい。お弁当やおにぎりにはとってもおすすめです! 冷めても硬くなりにくく、炊きたてと同じような旨みを味わえます。 ・夢ごこち 冷めてからも、モチモチ感と甘いごはんの香りがしっかり残ります。旨みはあるもののクセのないさらりとした味わいで、どんなおかずにも合わせやすく食べやすいごはん。冷凍や再加熱しても味が落ちにくいお米です。 ・ゆめぴりか 北海道生まれのお米。噛んだ時に口の中に広がる甘みと、一粒一粒の食感がしっかりしていて、噛むほどにおいしいお米です。お弁当の濃い味のおかずにも負けない、味わい深いごはんに炊き上がります。こちらも、冷めても硬くなりにくいお米です。 ・イクヒカリ コシヒカリを開発した福井県農業試験場が、新しく作り上げた福井のブランド米。コシヒカリのおいしさを受け継ぎつつ、もっちり・ふっくらした食感と、冷めた時の粘りもしっかりしたお米です。コシヒカリよりもさらに、「冷めてもおいしい」に特化したお米です。 冷めてからもおいしいお米の秘密は「低アミロース」 ちょっと専門的な話になりますが、さきほど挙げたこれらのお米は、「低アミロース米」といわれるお米。お米に含まれるデンプンのひとつである「アミロース」が少ないほど、粘りが強くもっちりした食感になります(もち米はアミロース含有量がほぼ0%)。 冷めても硬くなりにくく、炊き立てのような粘りや、もっちりした食感を味わいたい!という時には、「低アミロース米」を探してみてくださいね。 また、ふだんのお米に、これらの「低アミロース米」を少しブレンドして炊くのもおすすめです。コシヒカリなどいつものお米に、30~50%くらい混ぜて炊いてみるだけでも味わいや食感が変わり、いつものごはんも、お弁当用のごはんも、どちらも楽しめます。 毎日のお弁当。冷めても味わい深い食べられるごはんで、もっとおいしくなりますよ! (あまやゆか)
2015年10月20日今年も新米の季節がやってきました! 新米の炊き立てごはんは格別ですよね。 ごはんをしっかり食べることは、育ち盛りの子どもたちにとって、体の成長や脳の働きを促すのに欠かせない、とても大切なものです。ごはんは離乳食でも最初に食べさせるもの。味覚な繊細な子どもの時期ほど、ごはんのおいしさに敏感です。 そこで今回は、新米をさらにおいしく味わうための炊き方や保存のポイントをご紹介します。 ポイントは、「計量」「おいしい水」「素早い洗米」 まず炊き方について。大切なポイントは、「計量」「おいしい水」「素早い洗米」です。 ■ごはんをおいしく炊くポイント(1)計量 お米は計量カップですくい、軽くすり切りして計ります。さらに、炊く時の水も、きちんと計ります。 標準的な水加減は、米を計ったのと同じ計量カップを使い、新米の場合は1.1倍(普通のお米は1.2倍)の量。少しの差でも炊き上がりが変わるので、好みの硬さになるように、水加減は丁寧にしましょう。 ■ごはんをおいしく炊くポイント(2)水 そして、とても大切なのが「水」です。お米は、その倍の水を吸って炊飯されるので、ごはんは「米と水を食べている」ともいえます。ですから、たとえおいしい新米でも、水がおいしくないと台無し…。特に、「洗米の時、はじめに浸ける水」と「最後に炊飯する時の水」は重要です。 ごはんを炊くには、日本の軟水が最適です。しっかり浄水器がついているご家庭ならば浄水器を通した水で、もしくは市販のミネラルウォーターで、洗米~炊飯しましょう。 浄水していない普通の水道水を使われる場合は、乾いたお米に最初に浸す水と、最後に炊く時に入れる水だけでもミネラルウォーターに変えると、味わいがぐんと違います。 ■ごはんをおいしく炊くポイント(3)洗米 まず、乾いたお米に一気に水を注いで、素早く水を切ります。シャカシャカと軽く20回ほど混ぜる感じでお米を洗ったら、再び水を注いで素早く水切りを2~3回。これでOK。とにかく、リズミカルに素早く手際よく!がポイントです。最後は、きちんと計量したおいしい水を注いで炊きましょう。 ちなみに、炊く前に30分以上は水に浸けて吸水させるのが大切です。炊飯器の標準モードはこの吸水時間も込みの時間設定になっているものが多いので、標準モードで炊きましょう。 どれも簡単なことですが、これだけで炊き上がりはかなり変わってきますよ! お米の保存は冷蔵庫で さて、ご家族が多かったりすると、お米はスーパーなどでまとめて買ってしまうという方も多いかもしれませんが、実は、お米は生鮮食品です。精米した後は、だんだん風味が落ちてしまいます。保存するときは冷暗所で(わが家は必ず冷蔵庫保存です)、精米してから1ヵ月くらいの間に食べきるのがベストです。 そのためにも、なるべくこまめに1ヵ月で食べきれるくらいの量を、その都度、お米屋さんなどで精米してもらって購入するのがオススメです。 また最近は、ご近所のお米屋さんだけでなく、ネット通販に力を入れているお米屋さんもあります。少量ずつ鮮度の良い状態で、いろんな銘柄のお米を味わえて楽しいですよ! 子どもと一緒に、お気に入りのお米を見つけるのもいいですね。 (あまやゆか)
2015年10月06日子どもの食事については、何かと悩みが尽きないもの。特に乳幼児期は、あれこれ試行錯誤が続く時期でもありますね。 そんな時に頼りになるのが、自治体の保健センターなどにおかれた相談窓口です。管理栄養士・保健師・歯科衛生士など専門職の方が在籍していて、日頃の食事や育児に関する相談に丁寧に答えてくれます。 これでもいいんだ!という自信が持てる 実は私も、娘の離乳食で悩んでいた時に、保健センターの電話相談を利用しました。わざわざ電話するほどでも…と、少しためらっていたのですが、実際に栄養士さんとお話しすると、丁寧なヒアリングで改善点をアドバイスしてくれるだけではなく、良いところも教えてくれるので、「このやり方でもいいんだ!」と自信やゆとりが持て、気持ちが軽くなりました。 本やインターネットでもたくさん情報がありますが、それでもスッキリしないなぁというママは、ぜひ身近な保健センターなどで、話を聞いてもらうのもオススメですよ! 今回は、品川区保健所・荏原保健センターで、子どもの食事についてよくある相談内容とそのアドバイス例を教えていただきました。 離乳食期の悩みで多いのは「食べない」こと こちらの保健センターでは、やはり乳幼児期の食事についての相談が多いそう。 まず、離乳食期で多いのは、「食べない・食べる量が増えない」というお悩み。そんなママのチェックポイントとしては、 食事の時間が決まっているか 授乳間隔がちゃんと空いているか? 果汁やイオン飲料、ベビー用おやつをあげていないか? という点があげられるそうです。 特に母乳育児の場合は、泣いているとすぐに授乳してしまいがち。ちょこちょこ飲むことで常にお腹が満たされてしまい、その結果、離乳食が進まないことも。1日の食事とミルクの時間を見直して、空腹の時間をちゃんと作り、次の食事に備えるよう、リズムを付けるのが大切だそう。 さらに、あまり食べさせようとしすぎると余計食べなくなる傾向も…。ママも心にゆとりを持てるといいですね。 1~2歳頃の食の悩みは「偏食」や「遊び食べ」 次に、1~2歳の頃の食事では、「好き嫌いや偏食」、「遊び食べ」の相談が多いとのこと。そんなママへのアドバイスは、 空腹で食卓につくこと 食べやすい切り方・調理法にすること(大きさ・かたさなど) 苦手なものも時々は食卓に並べ、食べる機会をなくさないこと おもちゃは片付け、食事に集中できる環境をつくること。食卓についてから、30分以上たっても食べ終わらない場合は、無理に食べさせず片付けること この時期は、野菜のようにうま味が少なく、苦みが多い食品をおいしいと感じることができないため、嫌がることもあります。今は、いろいろな食品と出会いながら、味覚を形成していく時期。おいしいと思って食べられるようになるまでは、長い時間と多くの経験が必要です。 葉物野菜のように繊維が多いものは、まだ噛んで飲み込むことがうまくできないため、大人よりもやわらかくゆでる、繊維を断ち切るように垂直に切るなど、調理を工夫することで食べやすくなることも。 また、食べない食材でも、「もう出さない!」のではなく、時々ごく普通に食卓に並べて、一緒に「おいしいね!」と食べてあげるのが良いのだとか。少しずついろいろな味にも慣れてくるので、食べられる機会は無くさないであげるのが大切だそうです。 空腹で食卓につけるよう大人が意識することで、子どもも食事に集中し、苦手なものもおいしく食べることができるというアドバイスもいただきました。 今回ご協力いただいた品川区荏原保健センターでは、電話相談や予約をすれば対面での相談も可能です。「『聞いてもらってよかった! 何かあったら、また相談しよう!』と思ってもらえたら嬉しいです」と話してくださいました。 各市区町村、皆さんのお住いの近くにも身近な相談窓口がありますので、気になることがあったら一人で悩みすぎず、気軽に相談してみてはいかがでしょう?
2015年09月22日子どもには、バランスの良い食事をさせたい。おやつは、なるべく手作りで安心なものをあげたい。食べムラや偏食があっても栄養はしっかり摂らせたい。 毎日のごはんやおやつは、子どもの体にとってできるだけ良いものに…といろいろ考えますよね。 私の1歳5ヵ月になる娘は、離乳食もそろそろ完了ですが、肉や魚など苦手なものがアレコレ…。そんな時にいつも作っているのが「パンケーキ」。本当に大好物で、苦手な具材でもパンケーキに加えるとパクパク食べてくれます。 砂糖・ベーキングパウダー不使用のふんわりパンケーキのレシピ 市販のホットケーキミックスを使って作ってもOKですが、なるべくシンプルな材料のものを与えたい…ということで、砂糖もベーキングパウダーも使わず、でも、ほんのり甘く、ふんわり柔らかに焼き上がる、わが家のパンケーキレシピをご紹介します。秘密は「素材の甘み」と「ふわふわに泡立てたメレンゲ」! 作り方も、とっても簡単です。 <材料> ※直径6~7cmほどの小さめのパンケーキ=13~15枚分 小麦粉 100g カボチャ 100g バナナ 1/2本 卵 1個 牛乳 100cc <作り方> カボチャを電子レンジでやわらかく蒸してから、ボウルに入れてつぶす(皮付きでOK。皮は細かめにつぶして)。 卵の卵黄だけをボウルに入れて、カボチャと混ぜ、さらに小麦粉を入れて全体にざっくり混ぜる。 2に牛乳を少しずつ加えて混ぜ、生地のベースを作る。 バナナは、縦に4等分したものを薄くスライス(小さないちょう切りに)して、3の生地に加えて混ぜる。 2で卵黄と分けておいた卵白を泡立て、メレンゲを作る(泡だて器にふわっと角が立つくらいまでは、混ぜましょう)。 生地にメレンゲを加えたら、さっくりと軽く混ぜ合わせる(混ぜすぎないように、メレンゲのふんわり感を残して)。 フライパンで焼く(1枚あたりの生地は、大人のカレースプーンですくったくらいの量)。 両面ほどよく焼き色がついたら、出来上がり! パンケーキ1枚は、大人の手のひらに乗るくらいの大きさ。約20gです。残ったら冷凍ストックできます。 この基本のパンケーキに、鶏ひき肉やひじき加えたり、野菜を入れたり、きな粉を入れて風味を付けたり。あまり摂れていないなと思う食材をあれこれ加えています。 また、バナナを入れずに、ツナを加え、さらににんじん、キャベツなどを入れると、お好み焼き風な仕上がりに。ツナの塩味とダシが出て、食事系パンケーキになりますよ。 日々の食事を補う、栄養満点のパンケーキ。素材そのものを生かした、安心でやさしい味わいです。 子どもと一緒に作れば、さらに、楽しくておいしいおやつの時間になりますね! (あまやゆか)
2015年09月08日将来、子どもに食の楽しさを存分に味わってもらうために、味覚オンチにはさせたくない! と願うのは、私だけではないはず。でも、毎日の食事で細かいことを気にするのはちょっと大変。では、どうしたらいいのでしょうか。そのヒントは「和食」にあるようです。 和食は、健康的な食事のスタイルということで、欧米からも注目を集めています。肉や乳製品よりも魚や大豆製品など、ヘルシーな食材が多いのが和食の良さのひとつです。 でも、和食の最大のメリットは…「主食がごはんである!」ということ。 ごはんが豊かな味覚と食体験を育む! ごはんは、どんなおかずとも相性が良く、栄養バランスのとれた食事がしやすくなります。和洋中の様々な味わいにもマッチしますし、お肉などガッツリ系のおかずでも、漬物や味噌汁などあっさり系のおかずでもいけます。刺身定食なんていうのもありますよね。この懐の深さ…、同じ主食でもパンや麺類にはない、ごはんの魅力です。 そしてこれは、ただ栄養のバランスが取りやすいというだけではありません。じつは、ごはんと様々なおかずの組み合わせは、子どもたちにとって大切な「豊かな味覚と食体験を育む」のにとても役立っているんです。 子どものころから、ごはんを基本に、いろいろな食材や、濃い味・薄い味といった多様な味わいを楽しみ、経験することで、繊細な美味しさを感じる味覚が養われます。さらに、その味の経験は、大人になってから年代に応じた食事を選ぶのにも役立ちます。 たとえば、10代20代の育ちざかりのころは、ボリュームのあるおかずをガッツリ食べたいし、体にもそれが必要な時期です。けれど、中高年になって若いころのように脂肪や糖分をたくさん摂取するのは好ましくないですよね。そんなとき、ごく自然にあっさりした食事を選んでいけるようになります。 これは子どものころから、ごはんと一緒に濃い味の旨さもあっさり味の味わいも、どちらもおいしい! と感じられる味覚が育っているから。当たり前のようで、これって素晴らしいことなんですよ! 小さいころから育んだ味覚や食習慣は、大人になっても影響するものです。これから体も味覚も育っていく子どもたち。和食=ごはん食を日々の食事の基本にして、「食べること」の美味しさや楽しさを、しっかり伝えてあげたいですね! ごはんソムリエがオススメするお米の通販サイト そんなわけで、私も1歳3カ月の娘をもつママととして、「食べること」の大切さや楽しさを見つめ直しつつ、「食」を通して、体も心も健やかに育んでいけるような話題をこれからお届けしていきますね! ごはんソムリエでもあるので、ごはんの栄養や美味しい食べ方、オススメの銘柄などは、またご紹介したいなと思います。 ちなみに、私がよく利用しているのお米の通販サイトは、「スズノブ」と「お米のくりや」の2つ。お好みの味を見つけたり、いろんな銘柄を食べ比べたりすると、ごはん食もますます楽しくなりますよ! ・ スズノブ ・ お米のくりや
2015年08月25日