毎日お通じがあっても“残便感”があれば便秘!? 便秘の基礎知識&6つの主な原因を解説
食物繊維不足
食物繊維は、便の量を増やしたり、大腸内の腸内細菌のエサになるため、便秘改善に欠かせない栄養素。食物繊維が不足すると、便が作られにくくなるのはもちろん、便が硬くなり排出されにくくなる。
日常的な便意の我慢
直腸に便が入ると脳へ信号が送られ、便意が起こるが、多忙な生活でトイレに行くのを我慢し続けると、便意が失われ、排便困難に。便意を感じたら速やかにトイレに行くようにすることが大切。
過度なダイエット
減量のために食事制限をすると、食べる量が大幅に減り、便を作る材料が不足する。そもそも材料がなければ、便は作られないし、必要な栄養素が十分に摂れなくなるので、過度なダイエットは禁物。
運動不足
運動後は副交感神経が優位になり腸の動きが活発になる。一方、体を動かす機会が少ないと自律神経のスイッチ自体鈍くなってしまう。
また筋力が低下すると、便を肛門へ送り込む力も弱まる。
水分不足
便の70~80%は水分なので、水を飲む量が少ないと便が硬く出にくくなる。人により必要な水分量は異なるが、一度に大量の水分を補給すると尿として排出されてしまうので、少量こまめ飲みが大切。
中島 淳さん消化器内科医。