さすって、つまんで、ほぐすだけ! 肩こり&首の痛み解消“筋膜ほぐし”
さらに土屋さんがすすめる秘密兵器が、作業用のゴム手袋。
「ゴム手袋をはめることで手を皮膚に密着させられ、筋膜に効率よく刺激を送れます。効果も実感しやすくなりますよ」
“筋膜”って?
皮膚組織のすぐ下、2層からなる脂肪組織の中の膜。「全身にネットのように張り巡らされていて、筋膜が滑走することで人はスムーズに動いたり姿勢を保ったりすることができるのです」。反対に滑りが悪くなると、動いた時に筋肉に無理が生じ、痛みやコリを生む。
筋膜ほぐし、主な3つの手の動き。
1、さすりほぐし
手のひら全体を皮膚に軽く押し付けながら上下や左右に滑らせて、ひっかかりがあるところを小刻みに揺らす。主に浅いところにある筋膜を動かすのに効果的。
2、つまみほぐし
皮下脂肪をつまんで、深いところにある筋膜をほぐす場合に有効。指先を使うと刺激が強すぎるので、指の第二関節のあたりで皮膚をやさしく挟む。
3、スキンロール
小指以外の4本の指で、皮膚をたぐり寄せるようにしながら進む。親指は皮膚から離さないようにして、進行方向へと滑らせるように動かすのがコツ。皮膚が厚い場所や、広い範囲に痛みやコリがある時に。