生理になるとなぜか下痢気味に…因果関係を産婦人科医が解説!
では、生理中のつらい下痢を和らげる方法はあるのだろうか。
「辛いものや冷たいもの、脂っこいものなど腸を刺激するような食事は控えましょう。アルコールやカフェインも避けるのが賢明。また、体を温め、血行を促進して代謝を促すことも大事。冷房対策のために上着を持ち歩いたり、湯船にゆったりと浸かるのもよいですね」
プロスタグランジンは痛みを増加させる作用もあり、生理痛の原因にもなる。生理痛と下痢、両方に悩まされている人は、鎮痛剤と下痢止めを一緒に飲んでも大丈夫?
「併用しても問題ありません。下痢止めは、仕事中などにすぐ服用できるよう、水なしで飲めるタイプのものを持ち歩くといいですね」
つらさを感じているなら、病院を受診するのも手。そのためには、「いつ下痢になっているか」の時期を見極めることが大事だという。
「生理前や生理中に下痢になる傾向があれば、プロスタグランジンの影響が考えられるので婦人科へ。生理に関係なく下痢になるのであれば、過敏性腸症候群などの可能性もあるので消化器内科を受診しましょう。また、大きなストレスが下痢につながっているようであれば、心療内科の受診を勧めることも。下痢に限ったことではないですが、医学の力で苦痛を和らげる方法はあります。