2016年5月9日 11:36
朝食にアレを食べると、昼食・夕食の糖質吸収も抑えられる?
糖質のみを知識なく極端に制限して、たんぱく質や脂質をむやみに摂取すると、エネルギー過多となり、逆に太ってしまう可能性もある。また、糖質を制限すると、血糖値を保つため副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌される。分泌をくり返すと副腎が疲れ、不眠や無気力感などの症状が出る場合もあるという。
さらに糖質制限によって血糖値を上げるホルモン「グルカゴン」が過剰に分泌されると、胃酸の分泌が抑制され、消化不良を起こす可能性も高まる。消化不良は腸内細菌を乱し、便秘や腹部膨満感の原因になるほか、身体に必要なミネラルやビタミンなどの栄養素を吸収できないなど、さまざまな問題を引き起こしてしまうという。
糖質制限の経験有無について調べたところ、71.3%が「糖質制限を行いたくない」と回答した。糖質制限が注目される一方、糖尿病治療やダイエット目的などで食事療法を行う際は、ごはんやパンなどの主食である糖質は制限したくないと多くの人が考えていることがわかる。
濱先生と伊澤先生は、極端な糖質制限により「糖質をカットする」のではなく、「糖質の吸収を抑える」ことが大切であると述べている。
適度に糖質を摂取しつつ、吸収する糖質の量を無理なくコントロールした方が、健康と美容の両面でメリットが大きいという。