2016年9月8日 15:47
働く女性を生理トラブルから救う! 「ミレーナ」という選択肢
○2014年から過多月経の治療法として保険適用に
2007年に避妊器具として日本国内で承認されて以来、ミレーナは主に、長期間の避妊をしたい女性の間で避妊法の一つとして使われてきました。2014年には、過多月経や月経困難症の治療法として保険診療が適用となり、生理トラブルに悩む女性にとって新たな選択肢としても注目されています。
先述の通り、ミレーナには子宮内膜を薄くする作用があるため、過多月経や生理痛を緩和する効果が期待できます。以前は装着にかかる費用が高価だったことから、あまり普及していなかったミレーナですが、保険適用になったことで費用が大幅に下がり、一般の女性にとって現実的に選択できる治療法となりました。医療機関や診察内容にもよりますが、保険診療の場合、挿入するときの保険負担費用は1万5,000円前後で済むことが多いでしょう。
●副作用やリスクを「ピル」と比較
○ピルより副作用・血栓症のリスクが低い
注目されている理由は、費用の問題だけではありません。ミレーナには、同様に過多月経の治療や避妊目的として多く使われている低用量ピルと比べて、いくつか大きなメリットがあるのです。
一つは、低用量ピルで生じることがある頭痛や吐き気、むくみなどの副作用が出にくいこと。