2016年9月8日 15:47
働く女性を生理トラブルから救う! 「ミレーナ」という選択肢
これは、ミレーナは子宮内でホルモンを放出するため、血液中にホルモンの成分が入りにくいためです。
もう一つのメリットは、血栓症のリスクがないこと。ピルは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモンの2種のホルモンを含む薬剤ですが、そのうち卵胞ホルモンには、血液を固めやすくする作用があります。そのためピルは、過多月経の症状があっても、高血圧や肥満気味、喫煙しているなど、血栓症リスクがある人には通常は処方されません。一方のミレーナは、黄体ホルモンのみを付加しているため、それらのリスクがある人でも使用が可能な場合があります。
ただしミレーナでも、はじめの1~3カ月程度は、出血や下腹部痛のような副作用が起こることがあります。さらに、まれではありますが、使用中に外れる可能性もないとはいえません。挿入後は定期的に検診を受け、ミレーナの位置を確認することが不可欠です。
また、挿入中に痛みや違和感を覚えたときは、早めに受診することが重要です。
過多月経や生理痛に悩む人や、それらの治療のために使っている低用量ピルが合わないと感じる人は、ミレーナを使うことで悩みが解消される可能性があります。治療の選択肢としてのミレーナに興味を持った人は、まずは信頼できる婦人科医に相談してみましょう。