お風呂やタオルの共用、体調不良でも性感染症にかかるって本当?
若者の間で性感染症(STD)が流行している……そんなニュースを聞いても、「ずっとセックスしていないから、私には関係ない」と思う人もいるかもしれません。
しかし実は、性感染症の感染経路は、性行為だけではないことを知っていますか? 中には、性行為をしなくても感染するリスクのある性感染症もあるのです。
○お風呂場やトイレ、タオルから感染することも
性感染症の感染経路のほとんどは、セックスやオーラルセックスなどの性行為です。そのため、セックスを避けたり、性行為のときもコンドームを使用したりすれば、性感染症にかかるリスクは大幅に下がります。ただし、次にあげるような一部の性感染症については、性行為以外の経路でも感染する可能性があります。
・梅毒
梅毒トレポネーマという微生物が原因で起こる性感染症です。外陰部にしこりや潰瘍(かいよう)ができるといった症状から始まり、進行すると、リンパ節の腫れ、全身の発疹などさまざまな症状が現れます。
主に性行為を通して感染者の粘膜や体液に接触した際に感染しますが、性行為以外でも、例えば梅毒に感染している人の血液に直接手で触れて、手に傷口があった場合には、そこからが病原体が侵入して感染する可能性があります。