断食で糖尿病マウスの病態が改善と報告 - 将来の治療法開発の一助となるか
という状況を3度繰り返した結果、病状に変化が見られたという。
「断食期間を設けた後に元の生活に戻すと、すい臓の細胞が何らかの『発達再プログラミング』を使うようになり、機能していなかった組織の一部が再生するという結論に達した」と主任研究者のヴァルター・ロンゴ教授は語る。すい臓細胞の再生を活性化することにより、末期の1型および2型糖尿病のマウスを救えたという。
ケンブリッジ大学のアン・クック教授も、このマウスを使った実験に興味を抱いており、将来は2型糖尿病患者や、潜在的には1型糖尿病患者も治療できるようになる可能性があるとの見解を示している。一方で、「今回の結果は糖尿病治療の助けになるだろうが、マウスと同様に人間でも同様の機能が働くかについてはさらに研究する必要がある」とも話している。
※写真と本文は関係ありません
○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)
米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
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