人を惹きつける香りのコツは、戦略的に選んで、適量をつけること【三宅志穂】
たとえば薔薇の香り……といっても、薔薇の香りがする物質がひとつ存在するわけではなく、数百という匂い物質の組み合わせなのです。
匂い物質ごとに感じ方が異なりますので、用途に合わせて、最終的に「薔薇」と認識されるように組み合わせて作り上げられています。
ここで大切なのは、香り自体が、TPOや使う量を前提に設計されているということ。そして、使う側が間違った濃度で使用すると、意図しない香りになってしまうということです。
香りの強さをポイントとして押さえることが、香りを使いこなす上でとても重要なのです。
これが、香りで人を惹きつけるための基本の「キ」です。香水をはじめ、日用品・化粧品など、香りの強さを意識しながら楽しんでみてください。
実践あるのみです。
次回、さらに一歩進んで、香りの「質」についてお話したいと思います。
ペンハリガン「ベーカリー」着想の24年クリスマスコフレ、毎年人気のミニ香水セット&非売品ボディケア