Program (http://training.seer.cancer.gov/index.html)
人間の血液は動脈を通って全身に酸素と栄養を運び、静脈を通って二酸化炭素と老廃物などを回収しながら循環しています。ただし、動脈から出た血液のうち約1割は、毛細血管から組織へと出たあと、静脈に戻れない大きい物質や組織液などになります。
これらがリンパ液となって、リンパ管から吸収されます。したがって、リンパ液は動脈や静脈と同じ循環器系の一部と捉えることができます。
道路に例えて言うと、動脈や静脈は限られた人しか使えない専門の高速道路です。一方、リンパ液は網目状に巡らされた小さな道から始まり、大きな幹線道(国道)につながっている一般道といえます。
リンパ系には、循環以外にもうひとつ役割があります。免疫です。
リンパ節という検問のような節で悪いヤツを捕まえて、食作用を持った細胞に連絡して食べてもらっているのです。
風邪をひいたり怪我をしたりすると腫れることから、リンパ節は皆さんご存知だと思いますが、他にも、脾臓や肝臓、胸腺、扁桃腺、虫垂、消化管および肺のリンパ組織などにリンパとしての役割が含まれています。