春から始める適塩生活! 自家製の減塩レモン酢がクセになる「サーモンの手まり寿司」
スーパーに行くと、調味料や食品のラベルに「減塩」という文字を数多く見かけます。「血圧も正常だし、今のところ健康だから『減塩』はまだ大丈夫」と思っていませんか?実は、外食や普段の食べ方などで、知らず知らずのうちに高塩分の食生活を続けている方が多いのだそう。
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高塩分の食事を続けていると、5年後、10年後に健康でいられなくなるリスクがかなり高まるといいます。さらに、女性の高血圧は閉経後に突然現れるのだとか。病気になり必要に迫られてからでは遅い。そう、減塩ライフは、30〜40代の今から実践すべき重要なテーマなのです。
ではどうやって「減塩」を始めたらよいのでしょう? なぜ若いうちから始めるべきなのか、その理由やレモンを活用して気軽に始められる
“減塩・適塩生活”のコツを、料理家で管理栄養士の小山浩子さんに伺いました。
料理家・管理栄養士 小山浩子さん
「塩(ナトリウム)は生命を維持するのに欠かせません。ですが、現代の日本人の食事で不足することはほとんどなく、摂りすぎのほうが心配です。なぜなら塩分の摂りすぎは血管や心臓、腎臓に負荷を与え、結果的に高血圧を招きます。脳の血の巡りも悪くなるので、脳卒中や突然死のリスクも高まり体全体に悪影響を及ぼすことになりかねません」(小山さん)
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2015年4月、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」が5年ぶりに改訂され、ナトリウム(食塩相当量)摂取量の目標値が、
成人男性は1日9g未満から8g未満に、
成人女性は7.5g未満から7g未満へと低減されて、より厳しくなりました。
1回の外食で摂取する塩分は、なんと約5gだといいます。外食が多い生活だと、ランチとディナーですでに1日10g以上の塩分を摂取することに。
減塩は1日でも早く始めるべき
「WHO(世界保健機構)の目標値ですと1日5gですから、外食1回ですでに1日の目標値を摂取してしまいます。とくにアラフォー世代は、更年期に向かって体調に変化が出始める時期。ホルモンバランスが崩れたり、代謝が落ちてむくみやすくなったり。また、実感していなくても血管や腎臓も老化を始め、加齢とともにそのスピードは速まっていきます。今は健康だし、血圧も高くないと油断しないで、すぐにでも減塩を意識する必要があります」(小山さん)
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女性は閉経後、エストロゲンが減ることで、急速に高血圧になる人が多いそう。その時に、「減塩!」と思っても、
一度上がってしまった血圧を自然に下げるのは難しいといいます。60歳になった時に後悔しないよう、今すぐにでも始めたいのが毎日の減塩なのです。しかしここで問題が。外食を減らすことはできても、
塩分が多く味の濃い食事に慣れてしまった舌は、なかなか変えることが難しいのだそう。
ですが、「レモンを使えば、すぐに減塩できますよ」と、おっしゃる小山さん。簡単だけど美味しく減塩できる “適塩” 生活。その方法とは…!