「巻き爪」治療の常識が変わった! 再発しない最新治療「NaOH」に注目
アラフォー世代になると、足の爪がすべてキレイに整っている人はほとんどいません。特に
「巻き爪」で苦しんでいる人は10人に1人とも言われます。
その痛さは経験した人にしかわからないほど! しかも、いったん痛みが出るとなかなか治りにくく、矯正などをしても再発してしまうことが少なくありません。巻き爪を治すのってやはり難しいのでしょうか?
「多くの方は、巻き爪の原因は “爪そのもの” にあると思っています。でも、実は原因のほとんどは爪ではなく
“足” にあるんですよ! それを無視して爪への対処療法をするだけでは再発するのも当然なんです」
と教えてくださるのは、
「足のクリニック 表参道」の院長、
桑原靖先生。今回は、
正しい巻き爪の知識と、再発しにくい
治療法を伺いました。
「なぜ巻き爪になったの?」本当の原因とは・・・?そもそも
巻き爪(陥入爪) とは、爪が内側へ弯曲し、巻き込んでいる状態のこと。周囲の皮膚に爪が食い込み、痛みや炎症・膿みなどを伴うこともあります。
その結果、靴が履けない、上手く歩けない、爪が切れない、何もしなくても痛い…などの悩みを抱えることに。放っておくと傷口から菌が進入し、
感染を起こすこともあるほどです。
表参道「足の診療所」院長 桑原靖先生
「巻き爪になる原因はいろいろありますが、第一には爪が受ける圧力が
弱すぎる場合。爪は元々内側に巻きやすい性質があるのですが、立ったり歩いている時に圧がかかることで地面と平行の形を維持しています。ですから、体重をかけないでいると曲がっていくのはあたりまえ。長期間寝たきりになった途端、巻き爪になるなんていうのもよくある話です。
また、爪にかかる圧力が
均等でない場合によく起こります。
つまり、足が変形している
外反母趾や、足のアーチが落ちて
扁平足になっている方は、痛い、痛くないは別としてほとんどと言っていいほど巻き爪になっていますね」(桑原先生)
外反母趾などのトラブルがある人で、今はまだ痛みがなくても、爪の端を押すと痛む、先が細い靴を履いた時だけ痛いなどの場合、見えない部分に爪が食い込んでいることがあります。これはもちろん、放っておくと徐々に巻き爪が悪化する可能性大!
また、足の指の先端の骨(末節骨)の形態異常や爪下外骨腫という良性腫瘍により、骨の形が変形してしまうなど、
爪が原因ではない場合が本当に多いのだそう。
巻き爪は遺伝だとか、そもそもなりやすい爪の形があると思っている人も多いものですが、違いましたね! ちょっとビックリです。