■首のシワをケアするマッサージ
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マッサージやストレッチは、首のシワを予防したり薄くしたりする効果が期待できます。ただし、皮ふが薄くたるみやすいので、自己流でやるのは禁物です。
▼首ケアマッサージの方法
1.肌に負担がかからないように、首にあらかじめネック専用美容液か、なければ顔用の乳液やローションを塗ってすべりを良くしておきます。
2.指全体を使い、首の真ん中から外へ向かって円を描くようになでます。
3.次に、鎖骨からあごに向かって下から上でマッサージします。
4.最後に、首の後ろを下から上の順でツボを押すように指で押しておしまいです。
力を入れるとかえってシワの原因となるので、あくまでもやさしくなでるようにマッサージしましょう。
参考サイト:資生堂ビューティーノート「いま注目の首。ネックゾーンケアを知りましょう」
▼首ストレッチ方法
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スマホの操作や猫背でいつも萎縮しているあご下と首の左右を伸ばすようにストレッチをすると、血行が良くなり、肌のハリ・ツヤが増し、首のシワも改善されるでしょう。
1.両方の手のひらを鎖骨の下部分に当て、あごをゆっくりと上げ頭を後ろに倒します。
この時、手のひらで少し鎖骨下を押し下げるようにすると一層効果が上がります。
2.一度顔を正面へ戻し、今度は顔を右へ向けます。左側の首筋を伸ばすように意識しながら、斜め右上に向かって顔を上げます。両手のひらは逆に、左下へ向かって鎖骨下をやさしく押し下げます。
3.また顔を正面へ戻し、今度は顔を左上、両手のひらは右下へ。
▼首のケアに効果的なヨガのポーズ
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顔や肩、背中をほぐすヨガのポーズで、首をケアしましょう。
1.あぐらを組んで座ります。
2.両手を体の後ろで組み、下に向かって引っ張るように伸ばします。
3.さらに組んだ手を左右にゆらゆらを揺らしましょう。
1.〜3.を繰り返すと、こりかたまった肩や背中、肩甲骨がほぐれ血行が良くなり、首のシワやむくみの解消につながります。
また、顔ヨガもおすすめです。
1.口を横に開き、口角を引き上げます。
2.そのまま、首の縦筋が浮き上がるように力を入れます。
3.力を入れる・ゆるめるを数回繰り返し、最後にふーっと顔全体の力を抜きます。
顔の筋肉をほぐし鍛えることで、顔のたるみがなくなり、首のたるみジワも薄くなるでしょう。
▼リンパの流れをよくするコリのほぐし方
体内の余分な水分や老廃物を運ぶリンパは「体の下水管」とも呼ばれています。
このリンパの流れをスムーズにすることで、むくみの原因となる余分な水分や、老廃物が体内にとどまることなく排泄(はいせつ)されるのです。
しかし、毛細リンパ管には弁がないため、リンパ液の流れは不安定。そこで、リンパに沿ったマッサージで、その流れをうながすことができるわけです。
1.肌に負担がかからないよう、首にあらかじめネック専用美容液か、なければ顔用の乳液やローションを塗ってすべりを良くしておきます。
2.右手の中指と人差し指をあごの下からフェイスラインにそって左耳の下までなでます。同様に左手で右耳の下までやさしくなで、左右5回ずつを目安に行いましょう。
3.次に、中指と人差し指で耳の下から鎖骨の上までなで下ろします。これも、左右5回ずつ行います。
力を入れず、やさしく行うことがポイントです。リンパの流れを促し、首のシワの改善やくすみ・むくみをとる効果が期待できます。
■まとめ
加齢によって深くなっていく顔の表情ジワと違い、日頃の姿勢や生活習慣などが強く影響する「首のシワ」。一度ついてしまったら、首の皮ふの性質上、薄くするのは至難の業です。
手遅れになる前に、こちらで紹介した予防法や生活改善をぜひ試してみてください。
参考資料:
・資生堂
・第31回日本美容皮膚科学会「しわ治療の最前線」(順天堂大学浦安病院皮膚科 須賀康教授)
・日本成人病予防協会
・DHC
・日本睡眠科学研究所(東京西川)
・エスエス製薬
・日本皮膚科学会
・J-STAGE
・農林水産省
・厚生労働省